2024年度の美しいTVアニメ動画ランキング 8

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度の美しい成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の2024年度の美しいTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.0 1 2024年度の美しいアニメランキング1位
最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (155)
423人が棚に入れました
スキル至上主義の異世界オートグズ。前世の記憶を持つ気弱で優しい魔物使い<テイマー>の少女・アイビー(5歳)は星なしの最弱ランクがために、故郷の村から追い出されてしまう。おまけに唯一テイムできたのはゴミを食べる最弱の魔物・崩れスライムのソラ。最弱同士の2人(匹)には魔物が蔓延る異世界は過酷……と思いきや、その道中は愛されまくりの可愛いがられまくりで幸せ!?ひたむきで愛らしい彼女に魅入られ、異世界住民たちの親切と寵愛をその身に受けるばかりか、可愛い魔物にも囲まれて癒しの日々が続いていく!更にはソラに病気や怪我を治す能力が開花し──!? 可愛い2人(匹)があなたの心を虜にする、ほのぼのサバイバルファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アイビー:鈴木愛奈
ソラ:田村睦心
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ヒロインが良かったです。前半の方が良くて後半に少し不満かな。

 要約すると、迫害された少女が一人で生きる力を他人の協力でつけていく旅物語ですね。力的にはチートも無くはないですが最低限でした。そこに転生要素がありますが、この使い方が上手かったかどうかです。

 正直に言えば、前半の方が面白かったです。シリアスだし切ないしで、旅の始まりとして何もない状態から、いろいろ切り抜けていく様がとても良かったです。

 最後の街のところがちょっと大げさになりすぎるのと、どんな陰謀だったのかが言葉だけで終わってしまったので、乗れなかった気がします。それとなんといってもミーラというキャラの事情が何かありそうでしたが、そこが表現されずに終わってしまいましたね。
 ヒロインの転生要素の「チーン」とスライムのぶるぶるがなあ…という残念感もありました。もう少し上手く処理できませんか?

 前半だけなら秀作でしたが、後半含めると良作くらいでしょうか。面白くは見られました。正直アニメの本数が多すぎるので、アニメ業界の再編が進んで、作成数が半分になる代わりにこういう作品が2クール以上で丁寧に描かれるようになればなあ、と思いました。

 ただ、この作品…最後の話の展開から言って、凡作化する匂いがしなくはないです。開き直ってロードムービー的にしてしまったほうが良いかもしれませんね。

 標準よりはいいですが、ストーリーとキャラを4点。声優さんはヒロインが良かったので4。作画は2.5点といいたいですが良い回もあったので3。音楽はEDが悪くなかったしうるさくなかったのも良いです。3.5。







1話 ほぼモノローグで説明でしたが、期待値はあります。

{netabare} ほぼモノローグで1話終わってしまいました。一応そのモノローグの中で設定の説明が無くはないのですが、不明なのは『星なし』がそこまで忌み嫌われる理由とか転生者ヒロインの能力とか占い師何モノ?とかですね。

 その辺は原作ではどうだったのかわかりませんが、1話はもう少しエピソードで見せてほしかったかなあ。話と設定はざっくりとは悪くないと思いますが、ちょっと「蜘蛛ですがなにか?」を思い出すレベルでモノローグで終わってしまいました。
 後半のスライムへの言葉はないと話がわからないので省略できないにしても、前半はセリフ無しで良かったのでは?まあ「賢者の弟子を名乗る賢者」になる可能性もありますが、画面だけでも十分やっていることはわかったと思います。

 にしても、1話の掴みはこれで大丈夫か?と思ってしまいます。この2作の名前がでるということは、ちょっとレベルが低く感じますが、モノローグで語られている内容は気になるのと、作画はそれほど低予算感はないので、2話以降の期待値はあります。2,3話見て判断でしょうね。{/netabare}


2話 ヒロインの孤独や苦労がちゃんと描かれているのがいい。切なくなります。

{netabare} 最近の異世界モノとしてはちゃんと物語になっていると思います。ヒロインの設定が今のところ題名を裏切っておらず、最弱のテイマーがどうやって生活していくのかが丁寧に描かれています。そのおかげかかなり面白くて、24分がアッと言う間でした。

 物語りになっているというのは「森の生活」にリアリティがあるという事ではないです。8歳の少女が一人であの環境にいれば数日と持たないでしょう。

「異世界モノ」というジャンルの枠の中で、少女の孤独とサバイバルの厳しさ、そしてお尋ね者としての恐怖などがちゃんと描かれていて、そこが物語があるという意味です。特殊スキルものは数多くありますが、特殊スキルがどう活きてくるのかの前提をちゃんと描いている感じです。
 ですので、ヒロインに感情移入できます。そのせいで1話でちょっとうるさく感じたモノローグが切なくなってきます。

 ポーションを食べるスライムで次週にどんなことが起きるかは想像ができますが、この設定は面白いと思います。まだ、明かされてないですが明らかでしょう。

 作画がヒロインとその他でクオリティが全くレベルが違う気がするんですが、ある種の開き直りで悪くないと思います。

 面白いですね。こんな感じで1クールなら全部見たいと思います。 {/netabare}


3話 想像以上の生い立ちだった。構成は意図的なんでしょうか?

{netabare} なるほど…時系列をいじった構成なんですね…原作からなんでしょうか?

 効果としてはどうでしょうか?カバンとか占い師とかいろいろ設定を保留できる人ばかりではないです。何より3話が冒頭の説明としてあった方がより感情移入出来た気がします。

 というのは、3話で暖かい家族との生活からの想像以上の転落と迫害が悲惨でした。この展開の緊迫感が1、2話でヒロインが何とかなるのが分かっているのでその点で損している気がします。1話で見せられたら泣いてたかも。

 ただ、意外や意外星ゼロに逆転的な仕込みがあるかと思ったらそのままっぽいですね。その点でもこの話の興味は持続します。この後ヒロインはちゃんと強くなっていくのだと思いますが、1~3話で一つの話になっているので、面白いです。

 なろう系の異世界モノの中ではストーリーの組み立てはなかなかだと思います。ただ、設定が良くてもこの後が悪いのがなろう系です。どうなるか楽しみでもあるし不安もあります。 {/netabare}


4話 ちゃんとした話になっていて面白いと思います。

{netabare}  なんとなく正統派冒険ものというか、ちゃんとした話というかそういう感じですね。これでなろう系なら具体的な構想があって連載を始めたんだろうな、という作りな気がします。

 1クールに納まる気はしませんが、なかなかいいのでは無いでしょうか。初期設定の説明後に話が展開する感じだし転生の意味もちょっと出そうな感じもありました。

 で、最後のスタッフを見ると中国の方がかなりの比率ですね。ちょっとヒロインとそれ以外での作画のレベルが違い過ぎる気もしますが、かなり違和感が無くなってきました。日本…油断してると…原作は日本、作画は中国になって、次は…{/netabare}


5話 作画がひどかった。面白いので万策尽きないようにお願いします。

{netabare} 前回中国の作画を褒めたら今週はひどかったですね。手のサイズが明らかにおかしかったです。崩壊とはいいませんが結構ひどいレベルでした。うーん…まあ日本でもいろいろありますから…

 で、話が進まない…ように見えて少しづつ進んでいるようです。こういうファンタジーはいいですね。面白い話だけに万策尽きないようお願いします。{/netabare}


6話 最高にいい話です。感動します。ですので…作画、がんばってください。

{netabare} 本当に惜しい。話もキャラ造形もものすごくいいです。8歳の少女の境遇と心情、頑張りに心が動かされます。
 アニメの制作もがんばっているんでしょうけど、作画…おしいなあ…城郭都市の作画…もうね、子供のラクガキじゃないんだからっていう感じです。ググれば現実の画像がいくらでも出てきます。
 もうちょっと…なんとか…ね。フリー素材の画像トレースで良もいいのでは?エフェクトでアニメ調に変更して使えばいいのでは?

 本当にいい話なので応援してます。がんばってください。{/netabare}


7話 ゲストキャラが善人過ぎる気もしますが…

{netabare}  1話~2話で登場人物が変わって行くので展開が急ですし、ゲストキャラが良い人過ぎる気もしますが、表面上の態度と裏の思惑が分かりやすく描かれているので、結果的にいい話になっています。
 また、境遇と生い立ちを考えるとそれがないとやってられません。

 ここで半分で話が展開する気配もないですけど、これはこれでいいです。というか、ずっとこういう旅でもいい気がします。少し転生者の記憶がどう活きるかがそろそろ出始めるのでしょうか。

 ということで、転生ものの中ではレベル99と並んでトップkラスで面白いです。

 今週の作画はなかなかまともだったと思います。オーガは…まあ、いいでしょう。ヒロインだけでもちゃんとしてれば。{/netabare}



8話 人でないものとの2人旅。「キノの旅」「狼と香辛料」的な懐かしい作りですけど新鮮です。

{netabare} こういう冒険ものもいいですね。目的は生き残ることで元の村から逃げているだけですが、その世界観でちゃんと話になっています。初作品でこの水準ならすごいな、と思い原作者調べたら、何作か投稿されているようで本作の他に長めの作品があるので、そこで力をつけられたのかもしれません。

 最近のラノベ、なろうは閉じた人間関係になり勝ちです。キャラが増えることはあっても、特定の仲が良い集まりの中で話が展開することがほとんどです。閉じた世界ですね。

 本作のような開けた世界というのは、90年代以前の話にはあった気がします。「キノの旅」「狼と香辛料」と言えばいいのでしょうか。人ではないパートナーの2人旅ですね。ちょっと懐かしい感じがしながらも新鮮なのがいいですね。

最近見た異世界のなろう系の中では一番面白いかもしれません。{/netabare}



10話 ちょっと理屈っぽい話になりましたが、ミーラが気になります。

{netabare} ちょっと話が理屈っぽくなりましたね。チンチンアイデア出まくりで、その辺の深掘りがもうちょっと欲しいと思います。

 ミーラというキャラがどこまで深みを持つかですね。どうも悪役だけというわけではなさそうですけど…そこの引きは上手いと思います。

 失速感はなくはないですけど、かなり面白さを維持したままここまで来ました。アイビーの素性は分かりそうにないですけど、それもいいでしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

覚悟が足りてない物語です。逃亡のための旅が自分探しの旅になりましたとさ。

 最終話(12話)まで観ました。2024.04.01

 世界観を作りこんでいないので、主人公に都合の良い、優しい世界で終わりました。まぁ、予想の範囲ですね。

 文明レベルが低そうなのに、有価物件がゴミとしてゴロゴロ捨てられているヤバ過ぎる世界でしたが、ラストも何かおかしい感じでした。

 まず、主人公のアイビーの味方になってくれるゲストキャラは、全員頭がお花畑過ぎます。誰が裏切り者か分からない組織間闘争なのに、アイビーを信用し過ぎです。

 子供が一人で旅をしている世界なら分かりますが、そういう描写も無いのに、怪しい一人旅のガキが、嘘をついている人間を判別出来ると言うのを信用するか?

 魔法で子供に化けた魔物や敵対組織の工作員の可能性は考えないのか?危険な一人旅の理由も何故か気にしません。冒険者という職業が成り立つ位街の外は危険なんでしょ?

 さらに、アイビーの星無しの件も、みんな別に気にしません。実家ではこれで殺されそうになったのに、スルーなの?

 結局、星無しで殺されそうになったのも、旅に出る理由のための設定でしか無く、文明レベルに反して補給物資の如くゴミが落ちているのも旅を続けさせるための便利な設定に過ぎません。

 生産魔法的なモノがあるなら、魔力無しの星無しアイビーは、全くの役立たずで、排斥対象でしかありませんが、野ネズミを穫って換金したりして、居場所はあるんですよね。

 ゲストキャラ達が星無しを気にもしないので、村を追い出された時のアイビーに対する差別的な扱いが曖昧になりました。両親と村人達だけが下衆だったってこと?

 自分探しの旅を続けるという、物語を続けるためだけに差別による苦悩を換骨奪胎してしまうのは、別にテーマとしても重要では無かったということでしょう。

 浅慮によって始まった物語は、その浅さ故に破綻するかフェードアウトします。

 本作品は、差別という、差別される側の心の持ちようではどうしようも無い重いテーマを軽く扱った、覚悟の足りない物語です。

 アイビーの旅の目的が強くなって村の奴らを皆殺しにするとか、星無し差別と戦うとかでは無く、単なるロードムービー的ものでしか無いのは、とても残念です。

 どう贔屓目に評価しても、作画が良いだけの凡作以上ではありません。
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 7話まで観ました。2024.02.24

 無学で小汚くて飢えているメスガキが、色んなモンスターやゲストキャラに助けてもらいながら旅をしていきます。

 物語としては山もオチも無い感じです。二次創作でメスガキを酷い目に遭わせる作品を描いちゃうぞ〜的なシチュエーション+キャラデザです。

 今回も、何の前触れも無く大量のオーガが襲いかかってくるので、ロリコンのエロい妄想大爆発ですよ!

 こういう、場外で盛り上がるのを期待する様な物語はどうなんだろう?と、思いつつも、主人公のメスガキがいつ惨死しても別に平気な程、キャラに思い入れもありませんので、フラットな気分で視聴継続です。

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 4話まで観ました。2024.02.05

 3話で主人公の悲惨な生立ちが判明しましたが、陰惨な状況とこの世界の経済的状況が合っていません。

 街道を行く馬車が魔物に襲われて全滅するような状況なのに、そこら中にゴミ捨て場があって、使える物が拾えるんですよね…。

 マッドマックス2に出てくる様なイカれた武装清掃車でも走ってるんですか?誰がゴミを捨てに来てるんです?

 ヒューマンガスみたいにモノが無い時代なのに無駄にマッチョな清掃作業員とかいるの?お前には失望したぞ…。

 しかも、使える状態の衣服やマジックバックが捨ててあったり、どんだけ豊かなんだ?衣類とか貴重じゃないの?盗賊や魔物が漁ったりしないの?

 言わずもがなですが、工業的な繊維産業が勃興するまで、布はものすごい貴重品でした。昔の人は衣服を何着も持ってません。江戸時代の庶民でさえ、新品の衣服を買える人は限られていました。皆んな古着を直して着ていました。

 藤沢周平原作で、山田洋次監督が映画化した、たそがれ清兵衛が、困窮してボロボロのクサクサになってしまったのは、嫁が死んでしまい、針仕事出来る家族がいなくなったためです。

 洗濯するにも衣服をバラさないといけないし、季節にあわせて縫い直さなければなりませんでした。嫁の針仕事の能力が低いと、男は社会的に死ぬ位、衣服に関して前近代の人々は苦労していました。

 なろう特有の人類史にリスペクトの無い感じがたまりません。作画が多少良くてもこういうところよ!?

 あと、スライムがポーション喰いすぎ…。いくらなんでも人間に寄生しすぎやろ…。ポーションの値段が明らかになると、世界観壊れるやつですね。スライムらしく主人公の糞でも喰ってろよ!

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 2話まで観ました。2024.01.20

 作画は良いです。中々面白そうなんですが、現段階だと主人公のサバイバルにリアルティーがありません。

 最弱テイマーのメスガキが、人食いの魔物で溢れている森でサバイバル出来る?

 しかも、文明レベルも曖昧で主人公に都合のよい世界です。ガラス瓶入のポーションが無造作にゴミ捨て場にあったりと、あり得ないだろ?

 近代になるまでガラス製品は結構な貴重品でした。流石に、弥生時代みたいにガラスを国内で素材から生産出来ず、大陸産のガラス製品を再加工してトンボ玉作ってるようなことは無いにしても、大量消費出来るようになるのは最近の話ですよ?

 しかも、捨ててあったポーション、劣化しているそうですが、野ざらしなのに漏れたり水が入ったりしてません。ポーションの瓶は気密性の高い工業製品か?少なくても無造作に捨てられているのでハンドメイドでは無いでしょう。バカなの?

 得体の知れないメスガキの狩ってきたネズミを買取る肉屋とか、主人公の似顔絵付きの手配書が各地に貼ってあるとか、生産力と生産関係、物流などのリアルティーラインに疑問を生じさせるいつものなろうアニメ臭がプンプンします。

 一個人若しくは寒村レベルの勢力が似顔絵入りの手配書を大量印刷して各地に貼れるって、どんだけ物流網完備してんだよ?

 リアルなら良いという訳ではありませんが、ゴミ拾いアンドサバイバルがウリの作品なのにコレで良いのか?もう少し何とかならんかなぁ…。所詮なろうかぁ…。残念!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

作画も良くしっとりした雰囲気が良い感じ。あまり期待しちゃダメですが

1話感想 3.8 作画も良くしっとりした雰囲気が良い感じ。
さて、なろう系アニメですね。

とは言えなんかしっとりした内容が感じられる良い出来ですね。
主人公アイビーをすぐに好きになることができました。
ソラも可愛いですね。

まあ、ソラと契約するまでが無駄に長くて多少テンポは悪く感じましたが、女の子ですからね。
グジグジ思い悩んで合理的に行動できないのも仕方ないでしょう。
そもそも小動物との契約も失敗していてテイムに消極的なのも仕方ないですし。

問題は前世の心の声。
漫画ではちゃんと吹き出しで会話しているのですね。
その方が2人の掛け合いになって面白そうでは。

前世が語りかけてくるという設定は面白そうなのに、100%主人公のひとり語りにしたのですね。
それはそれで独自性があって面白さもあるのかもしれません。

ただ今のところは心の声の声優を使っていないだけで、わかりにくいようにしか。
ここはちょっと懸念ですが…。

いや、雰囲気作りにはなっているか。

見ているときは、正直分かりにくくてどうだろう? と思ったのですが、今あらためて考えると、一人ぼっちになった主人公の寂しさが表現されていた、というのはありましたね。

前世とかけあいで楽しく会話していたら、ソラと出会って寂しさから解放されたという演出が光らない。
ひとり語りにしか見えなくて寂しそうだったから、ソラとの出会いが嬉しいのがよくわかりました。
だからこれで良いのか。私の方が浅かったですね。

というわけで演出も良い。キャラも好感度が高い。などなど、良さそうな作品です。
これは見たいですね。高優先です。

全話感想
ううーん、ちょっと序盤が良くて期待しすぎてしまいました。
凡百のなろうだと思って見ればほどほど雰囲気が良く良作ですが所詮なろうなのであまり期待してはダメ、という感じでしたね。

基本的には出会う人出会う人大体優しくて、あまり都合の悪くないまったり世界観でのんびり進む話です。
トラブルも起きますが、主人公は全然チートとかではないですが、できる範囲で頑張って、優しい人たちに評価されていくという、まあ居心地の良い感じの話です。

なので決して悪い話ではなく、嫌いってことは無いのですが…。

一言、どうしても文句はあります。それは…。
優しい人多すぎ!

いや良いことじゃん、となりますが…。

主人公は星無しということで家族からも捨てられて追いやられる立場だったわけです。

我々視聴者からすると星無しが悪いことだなんて全く思えないわけで、作中の描写から星無しが作中世界でどういうことなのか、判断するしかないのですが…。
家族からも捨てられるというのはよほどのことです。
被差別階級、キリスト教でいう破門された存在とか、前科者とか。まあそのように思ったわけです。
神に見放された、悪魔に等しい存在だと思われているのだと。

しかし、いざそれを告白したクライマックスで…
「そうか、大変だったな」の一言でおしまい。
ええええ…!? とびっくりですよ。
いやなんで、その程度のことで家族にまで捨てられたの。

人柄の一つで断罪するかしないかが決まるなら、家族がゲスな外道だったということでしょうか。

いやまあ、わからなくもないですよ。田舎と都会って違いますから。
田舎では絶対に許されない、悪魔とまで罵られることが、都会ではちょっとめずらしい、どころか全然おかしくない、なんてことはざらにあります。
Webデザイナーになりたい、なんて夢は、都会では「はあ、勝手になれば?」で済みますが、田舎では「ウチの畑を継がないなんてお前は悪魔の子だ」と罵られるような。
まあ、そういうことだったのでしょうね。

いじめなんかもそうですね。そのコミュニティの中にいれば全否定されて自殺まで考えてしまうことも、一歩外に出れば全然そんなことはなかったり。
狭い世界では自分が全否定されたと絶望していても、外に出れば実はそんなことは全く無かった、ということは実際に存在しているわけで…。

というわけで、決してダメでは無いんです。
でも、視聴者には星無しがどういうことなのか分からなかったので、それが全然大した問題じゃなかったということを後付けで出されても、なんだかなぁ、と思ってしまった感じですね。

てっきり、主人公は世界の全てから否定される中で、必死に生きていく話なのかと…。
まあ、それはただの勘違いで、基本はまったりスローライフなので全然重い話ではなかったのですが…。
確かに雰囲気はそんなに重く無いですけれどね。

でもまあ、私は勝手に、誰からも否定される中で、「神に愛されていないから星無し? でも俺がアイビーを愛している!」というような、真の仲間や愛に出会えるような重い話を期待してしまったので…。
まあ、思ったより軽かったな、とちょっと失望しちゃっただけです。

過度な期待はいかんですね。

しかし、価値観一つの話なら、家族にまで見放されるのはやり過ぎだったんじゃないかなぁ。
家族は庇おうとしてくれたのに、自分が居たら家族に迷惑がかかるから、自主的に逃げ出した、という展開なら、村の権力者がおかしいだけで、星無しが世界中から否定される悪魔なのだとまでは思わなかったわけで…。
ま、そこはガバだったと思いますよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

67.3 2 2024年度の美しいアニメランキング2位
義妹生活(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (139)
388人が棚に入れました
高校生・浅村悠太は父・太一の再婚をきっかけに、同い年の少女・綾瀬沙季とその母・亜季子と一つ屋根の下で暮らしていくこととなる。 互いに両親の不仲と離婚を経験しているがゆえに、男女関係に慎重な価値観の二人は、義理の兄妹として適切な距離感を保とうと約束する。 「私はあなたに何も期待しないから、あなたも私に何も期待しないでほしいの」 考えを述べあい、すり合わせを重ねることで、互いを理解していく悠太と沙季。 新たな生活に居心地の良さを感じはじめた時、二人の関係はゆっくりと、しかし確実に、変化をはじめて………… これは、いつか恋に至るかもしれない物語。 “他人”が“家族”へ、そしてその先へ。 少しずつ変わりゆく日々を映す、恋愛生活物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

キャラ全員が同じ人みたいな印象。終わってみれば演出が不快です。

 最後まで見られたのでその点は評価してもいいかなと思います。で、評価ですが本作で気になったのは2点。演出に内容(心理)が伴っていない気がしたのと、1人の独白をずっと聞いているような印象です。特に演出については作品を正確に読み取らせようという姿勢ではなく、ミステリアスなイメージ作りでしかなく正直これはどうよ?と思います。

 あのサイコロの目というか点字みたいなサインが何だったのかも私は読みとれていませんでした。沙季は音楽を聴いている=心を閉ざしている、現国が分からない=人の心が読めないという自閉症的な感じはしたものの、それがストーリーとリンクしているだろうか、突然悠太と同じアルバイトに面接に行ったり髪を切る衝動と結びつくだろうか、完璧主義と行動は言行不一致ではないだろうかなどと考えてしまいました。
 また、ジェンダー云々の発言も彼女の何を意図していれたセリフなのかはわかりますが、彼女を形作っている情報とか知識とはそぐわない気もしました。まして母親の水商売を旧父に対して論理的に擁護する立場ですからね。

 で、最後にギブアンドテイクかあ…人に聞くのが正しい勉強法でもないし、この辺はまだ沙季が幼く何もわかっていないと言いたいのか、物語としての主張なのかもよくわかりませんでした。

 最後の悠太の語りで結末はまとまった気もしますが、悠太と沙季がなぜ惹かれあったのかがやっぱり読み取れませんでした。同じ時間同じ空間を過ごしたからというには短すぎる気もするし、同類の親近感なのか、ルッキズムなのか、相手の弱さが愛おしいのか、家族という障壁が燃え上がらせたのか。その辺がよくわからない…というか、沙季も悠太も口で説明しかしてない気がしました。言葉と内面の不一致があってこそのラブストーリーだと思うのですが。そこがこの後、破局する物語ならわかるんですけど現状では保留という感じですね。

 一番気になったのが、この作品ってキャラの価値観の相対化ができていない気がします。やっぱり1人の人間が考えた道徳や恋愛観、社会、家族、男女などの一つの視点で見た世界観の中で、男女を配置して原作者の代弁あるいはコマとしてキャラが説明しているだけに見えました。大人の意見が大人に聞こえない、変わった人間設定の人間が変わっていない。准教授のところが顕著でしたが、やっぱり全部1人の口から出たセリフをキャラだけ変えて説明されているような印象が、特に後半では感じました。

 恋愛ものとしては「隣の〇〇」的なものの一種かな、という印象です。これは「都合の良く美少女と突然同居したら?」という作品です。原作をある程度読んだのでその印象は間違っていないと思います。演出の妙で心理劇のような印象を作ったのは、制作陣の上手さでしょうね。この作品をよくここまでもったいぶって作ったと思います。ただ、それは視聴者を裏切ったことにもなる気がします。

 テーマとして家族とは何か?も全く描けておらず、障害と義務としてしか機能していませんでした。そして障害としても低すぎるでしょう。それは父母を全く描けていないからだと思います。演出で重い感じを出していますが、雰囲気だけの演出はストーリーの邪魔にしかなりませんので、その点は一番頭にきています。

 なお、最終回の作画って結構崩れてました?別の作品かなと思うようなところがありましたが。

 点数はストーリーとキャラは2.0。演出はだましに近い気がするので作画に入れて1.5…ですが前半の作画は良かったので2.5にします。無音を使ったのはよかったので音楽は3.5にします。





11話までと原作4巻まで読んでのレビュー

 この原作の評価は、1人が考えた想像上の会話を聞かされている…という感じでした。「ゆっくり動画」の魔理沙と霊夢と言えばいいんでしょうか。情報や主義主張を語るだけでなく、一応プレゼンテーションとして会話劇にするという感じです。スマホでアフェリエイト狙いの冗長なブログとかとも共通しています。

 つまり、キャラが活き活きしていない気がします…というと情緒的すぎますかね。キャラが「ゆっくり」と同じように作者1人の言いたいことを代弁している様子が透けて見えるといえばいいんでしょうか。
 その印象の証拠として准教授が分かりやすかったですね。准教授と女子高生の会話への流れ、出会いすべて不自然です。なにか説明の場面を無理無理つくるために、ぽっと登場させたキャラであることが見え見えというべきでしょうか。
 で、准教授との会話が特に顕著なんですけど、知識人である大人と高校生の会話に見えないんですよね。「ちょっと勉強したんですけど聞いてもらえますか?」という説明を会話風にされている気分です。驚きも感動もない一般人の主義主張です。
 それを単に問答形式に2つの人間に分けただけで、会話にキャラ造形が透けてきません。言葉にバックグラウンドが感じられません。つまり作品のキャラがキャラ化できていないといえばいいんでしょうか。

 で、アニメなんですけど、恐らく監督か演出かわかりませんが、そこはちゃんと見抜いたんでしょう。軽くなりすぎる。キャラが活きない。だから、悠太の方の1人称を3人称の視点にして、意味深長な演出で心情がある風な演出にしたんだと思います。そうすると「深いかも?」という錯覚になるんだと思います。私もそうでした。

 義理の妹、兄を好きになる。それだけならアダルトコミックと変わりません。どんなテーマが入れられるか?ですが、うーん…ちょっと父母の言動といい、准教授といい「私の考えた主義主張」的な浅さがあるかなあ…やっぱり家族を解体させて、改めて付き合うとか何かが無いとなあという気がしました。原作評に近くなってしまいましたが、こんな感じでしょうか。

 一応もう1話でしょうから、12話を見て修正点があれば追記します。









1話 見てると息苦しくなりますが、それが2人の気分なんでしょう。

{netabare}  見てるだけで息苦しくなりますね。それが2人の気分を表していて、つまり演出意図だと思いますので、その点ではうまく描けていると思います。ちょっと主人公・ヒロインの言動が理に走りすぎかも、と思わなくはないです。今のところまだまだ原作者がキャラに乗り切れてないかな、という部分でしょう。

 ヒロインの目の中が賑やかすぎるのがちょっと違和感を感じますし、キャラデザは可愛いし作画もいいですが、正直「最近のラブコメヒロイン」のバリエーションでしかありません。その点で言っても記号的です。
 ここから感情が表現されて、作者の描きたいことが見えてきて、キャラの裏がみえてくるかどうかですね。そう…思いっきりドロドロして欲しいです。

 この時間競合する作品がないので、ちょっと見てみようかなと思います。作品がどう展開するか気になるので、3話までは確認して継続するかどうかでしょう。{/netabare}


2話 え、これは考察しろって言ってる?最後の方のあのシーンは何?

{netabare} あれ、何か超能力的なものがあるの?最後の方は何?雨が降るのが分かるというのと何か意味がかかっている?という感じでの最後でしたね。

 正直言えば全部セリフで説明してくれるので、せっかくいい雰囲気なのにちょっともったいないかなと思います。2人の距離がいきなり近すぎるのも若干不自然です。

 まあ、売りがどうのこうのというのは作品を重くする常套手段なので、うまく描かないとチープになるなあ、とは思います。見た目の問題も完璧に綺麗にするというのは、女性心理としては創作の中では意外性はありません。独立志向、家庭が嫌で独り立ちを急ぐ少女に普通にありそうです。

 が、何か仕掛けがあるならそこは作品の本質じゃないのでしょうか。あの壊れたイヤホンについて何か考察しろ?ということでOK?まあ、気になりますね。これは見ちゃう奴かな?{/netabare}


3話 面白いし雰囲気いいですが、全部セリフで説明しちゃった?それはどうなの?

{netabare} 2話の最後のトラックのシーンの意味がつかみかねていますが、タイムリープ的なものでなく、心ここにあらずだったのか、周囲が見えていないというアナロジーなのか。完璧であろうとしても実は隙があるとも読み取れます。

 通常、日付が丁寧に表示される作品は、推理ものかタイムリープものが多いので、その線で見てみましたが、3話の後半だと追想のためのタイムスタンプでしかないということみたいですね?

 会話のとき音声にエコーがかかったときは、ちょっとSF的なものを妄想しましたが、道路橋の下のシーンということだけでしょうか。印象的にはなりました。
 
 そして、その後半の追想の内容なんですけど、私は全く反対にとらえていたので意外でした。息苦しい家族生活とわかりすぎるほど自分のことがわかる義理の兄。拒絶のためのいい子だと思ってしまいました。それがジェンダー論と完璧な行動と容姿を保つ沙季のハリネズミのトゲ(つまりATイールド)だと思っていましたので。

 ですが、逆でした。想像よりも浅い方に行ったかなと思わなくはないです。ただ、ジェンダー論とかミソジニーとかその辺をどう使ってくるかです。ステレオタイプ的な見方で申し訳ないんですけど、この性格造形って、元父となんかあった?と思わなくはないです。そこまで鎧をまとうための完璧主義になるって…何かあったんじゃない?ということです。

 一方で、ジェンダーで男女の決めつけを嫌がるのに、母親の水商売を職業として受け入れるし、容姿を「女として」完璧にするところに矛盾は感じますけど。

 結構面白いし、雰囲気も独特のものを作っているし、方向性が分かるようでわからないのもなかなか良いですが、ヒロインの内面をあの形で見せるのはあまりよくないなあ…いわゆる「創作物」で一番大事なのはそこ…内面や感情の動きを説明しないで感じ取らせることではないかな、と。

 もうちょっとストーリーと演出で見せてほしいかも…ただ、ちょっとズルイですけど、沙季の叙述トリックかも…ちょっといくらなんでも説明しすぎですよね?もう1段奥に何かあることを期待して視聴継続ですね。

 そうそう、悠太の性格の裏にあるものがもっとドロドロしてそうですけどね。でも、やっぱり男にはあんまり興味がないかな。実はゲイでしたとか?むしろ女でした…もあり得そうですけど小説じゃないからそれはズルイか。 {/netabare}


4話 気になるのは音とイヤホン。なぜ、沙季のシーンだとBGMが消える?

{netabare} ヒロインのアウトラインが見えてこないです。思ったことを言うという性格でしたっけ?他人の気持ちが分からないということでアスペルガーなんでしょうか。イヤホンは音に過敏なのでしょうか?だから、トラックに気が付かないほどイヤホンから音楽を鳴らしていた?

 にしては悠太に対する距離の詰め方が急だなあというのと、新生活への適応力が高いなあということです。友人を連れてきたり、自分から裸で押し倒しかけるようなのってキャラがぶれている気がします。

 2重人格…ということではないと思いますが、結構不自然な感覚が強いです。沙季のシーンだとBGMが消えるので聴覚障害なのかな?とも思いましたが、横を向いて会話しているシーンがあるのでちょっと違います。先輩からもらった曲は多分意味が違うのでしょう。ここを見ると共感覚とかサヴァン症候群とかの可能性も考えてしまいますが、まあ、答えはわかりませんがやっぱり気になるのは音とイヤホンですよね。

 それと悠太が高額バイトを探しているという状況がイマイチ納得がいきません。自分でも探さないのはなぜでしたっけ?1か月も放置していたの?

 なお、現国のテストの点の取り方は気持ちが分かるかどうかじゃあありません。気持ちが分からないという状況に対して、あくまで読解力だしテスト上の技術だという指導が必要な気がします。沙季は人の気持ちがわからない、とエピソードで説明したいのはわかりますけどね。

 演出で気になったのが、冒頭に近い部分でソファに座っていた沙季が立ち上が手ふらふらと悠太に近づいてゼロ距離で「現代文を教えて」という行動がちょっと性格造形的にも良くわかりません。そういう娘でしたっけ?また、完璧主義なのに事前に対策をとっていない理由もわかりませんでした。

 一見、深い内面を描いているように見えますが、どうも全体…というよりヒロイン沙季の性格造形がチグハグしている気がします。やっぱりここが2重人格とか、何か別のものがあると「おお」となるのですが。

 文句ばっかりいってますが、沙季をどう描きたいのか?という点に興味があります。OPなどを見ると「子供のころ」というのも何かのキーになってそうですし。一体どんな物語にしたいのかが気になりますし、ちょっと楽しみです。{/netabare}


5話 なんか変なフラグが立ちました?あまり方向性が見えませんねえ…

{netabare} 先輩の告白については、偶然映画と自分の置かれた状況が一致したととる取り方と、どこかに連れて行ってほしいというおねだりの両方が考えられます。演出から判断すると不穏な方な気もしますが、この作品は辛気臭い演出が多いのでわかりません。そこは保留しますがいずれにせよなんらかのフラグが立ちましたね。

 それから悠太って、父親と同じように女性恐怖症だった…というか父親は克服したから結婚したんでしょうけど。わざわざ3話のあのシーンを入れたってことは彼は女性嫌悪か少なくとも女性が苦手という意味でとっていました。

 それなのに女性の先輩とレイトショー=デートに行くんだ…というのが意外でした。矛盾にも見えますが、どう理解すればいいのでしょうか?

 話の方向性が見えないですね。どうなって行くのでしょう?

 それと追試の対策には新しい参考書もましてや本も必要ありません。学校の教科書と参考書と小テスト・配布物を見直しましょう。{/netabare}


6話 最後の点字みたいなの何?もともと沙季は正常な人に見えませんが…

{netabare} 距離を近づけるだけだとイマイチかなという気はします。やはり沙季にもう1段何かの秘密がないと話としては成立しません。

 兄悠太の心の移りとか変化が少々急で不自然なように見えるのは、沙季の描写が少々作りすぎな気がするからかな、とも思います。

 幼少のころの思い出らしきものの心象風景と音・イヤホンの使い方から何か読み解けないかとは思ったりしますが、別にこのまま見てればいいかなとも思います。
 と、思ったら、最後の瞬間の点字のようなのは何?一応点字表をみると「め」が六個の点で「っ」が左中央に1個の点(付け焼刃で調べました)なので、「めっ」に読めますが本当でしょうか?

 目が見えない、耳が聞こえない…どちらも描写から判断するとちょっと不自然なんですけど、沙季がどうも視聴覚あるいは心理的に何かの異常がないとちょっと不自然な描写なんですよね。その辺どうなんでしょう。

 もうここまできたら、このままダラダライメージだけで終わらせても作品になるような気がしますけどね。文学的に作りすぎましたね。文学ということは、正直この作品は恋愛が成就するとお話にならないと思います。義理の兄妹故に悲恋で終わらないと正直今までの積み上げが無駄になると思います。折り返しにきましたので今後ですね。{/netabare}


7話 一番いやな予感がする話の展開になってきました。だとしたら馬鹿にされた気分。

{netabare} 前半の沙季のモノローグは全カットでいいです。本屋のバイトの面接のシーンその他でそんなのは読み取れます。それと最後の一言も。

 正直、義妹と結ばれるだけの話なら、もういいかなと思ってきました。なぜ、高額バイトを欲したのか?人の心がなぜ読み取れないのか?意味深な演出や記号はなんなのか。そういうのが、単なる「雰囲気づくり」の可能性がでてきました。

 だとしたら、こんなに馬鹿にした話はありません。思わせぶりな心象風景やらエピソードやら入れておいて、意味がないというのはあってはいけません。それは視聴者に対する裏切りです。
 さらに、全部説明してしかも「嫉妬」まで単語にするってなんなんでしょう?本屋の先輩の話はどうするの?

 うーん、あと1話チェックします。もし、義妹と結ばれてチャンチャンならこんなバカにした話はありません。最後「妹」をとるならドラマですけど。{/netabare}


8話 悠太の気持ちが見えないのが結論に活かされるかですけど…なんかなあ…

{netabare} うーん…1話の「相手に期待しない」を今更持ち出しますか。なんていうんでしょう雰囲気は作っているんですけど…
 すでに沙季は2回にわたり心情を日記で吐露する場面があったので、視聴者視点としては、悠太の戸惑いというか四苦八苦に乗れないんですけど、その辺物語としてどうなんでしょう?

 沙季が頑張りすぎている…ように見えないのもちょっと何が描きたいのかわかりづらいポイントです。視聴者からは悠太が頑張りすぎているようにしか見えないと思うのですが。

 沙季がヤキモチを隠すために反発しているだけなら、こんなダラダラ場面を見せることはないです。ビーフシチュー=悠太ってことを言いたいために1話かけたということ?
 演出や言動で内面を推し量る描きかたを沙季についてはしていないので8話は本当に茶番に見えてしまいます。
 一方で、言葉ではなく、過去の沙季から今の沙季につながる心情の変化が読み取れないんですよね。

 考えられるのは、悠太が沙季をどう見ているかだけは視聴者に隠しているポイントです。沙季の気持ちに反して悠太にとってはやっぱり家族だ、という物語なら今描いているのが目くらましとして機能するのでわからなくはないですけど。

 どうする気なんでしょう?本屋の先輩はどうするの?栞を拾ってくれた女の子は何?物語ならそういうところを放置してはいけません。それが悠太を描くのに役立たなければ物語になりません。

 結末をどう描くかは気になりますが、最後がっかりさせないでほしい。沙季の気持ちに反して悲恋なら成立すると思います。お願いですから安っぽいハッピーエンドだけは勘弁してください。

 そうそう、白河三兎氏の『私を知らないで』が……以下この小説のネタバレなのでを気を付けを。結構ストーリーの根幹です…{netabare}義理の姉弟になる悲恋です。恋愛感情がなかった幼さで、不幸だった女の子を救うために義理の姉弟になる話です。あとから恋愛感情に気が付きますがその女の子は主人公の友人と結婚します。 {/netabare}この結末が素晴らしかったのでどうしても比較してしまいます。{/netabare}


9話 居心地の悪い家族ゲームと恋愛に似た醜悪な何かを見せられている気分。

{netabare} 沙季が悠太に恋愛感情を抱いているという風に見えますが、私には理解できません。作品を通じてその描写をしている感じがまったくありません。あるとすれば、日記ポエムです。もちろん説明的な表現はありますけどね。それは心情の変化の描写ではありません。昔の家族から今の家族に移って、沙季は何が変化したのか?何故変化したのかさっぱりわかりません。

 それが悠太の行動とかやさしさだとしたら、笑ってしまいます。悠太は家族を演じているにすぎないように表現しているからです。偽物の悠太に惚れた気持ちが本物であっては恋愛物語にはなりません。

 まあ、何となく途中から演出と雰囲気は凝っている風ですけどありきたりな話になるのかな、と思っていたらやっぱりそうなんでしょうか。だとすれば昭和の少女漫画でしかありません。演出や場面が、心情の変化とリンクしていないならそれは不要な尺のばしでしかありません。高額バイトはなんだったの?

 居心地の悪い家族ゲームも何のために描いたのか。人間関係が崩壊する場面を描かなくていいのか。義理の母親に裏の顔はないのか。このままではキャラが全員、記号どころかコマに見えます。

 悠太からみた義理の母の気持ち悪さが感じられるので形だけの家族ゲームの総括をするか、父親のせいで男を信じられない沙季の恋愛感情が偽物であるとか、そういうものを期待しているのですが、どうもそういう感じじゃない感じです。

 正直このままくっつくなら「俺ガイル」で陽乃が言っていた醜悪な何かでしかない気がします。徹底的な破壊がどこかにないと、偽物の恋愛感情になるというところまで行きつかなければ、男女の性欲を否定した冒頭の話が単に純愛風味にするための言い訳になってしまいます。だったら、あそこで1回やってしまった方がまだ自然なストーリーでした。

 性的なものも描かない、家族ゲームも総括しない、悠太の裏も見せない、沙季の依存というか幼さ故の完璧主義の果ての身近ですませる恋愛で終わるのでしょうか?

 うーん、なんというか…だらだらずっと日記ポエムで恋愛感情を描写しているつもりなら、もういいかなという気がしてきました。9話ですから微妙ですけど、あと3、4話ですよね?うーん…思っていた100分の1くらい浅いなあ…

 まあ、すこし1話から振り返ってみて私の考え違いがないかチェックすべきかもしれませんが…あのかったるい演出に似たものが単なる雰囲気づくりなら時間の無駄ですからね。何とも… {/netabare}



9話まで中断時レビュー
「意味深長っぽい演出に騙された気分です。「義妹がいることとは?」の心情描写が薄すぎ」

原作1巻を読みました。本作を見ていて感じた違和感、主人公の視点はどう考えればいいのかがわからない理由がわかりました。1人称の小説を(神の視点ではなく悠太カメラの)3人称にしたんですね。そこが謎めいた演出につながって独特の雰囲気になったと。

 原作を読んだ印象は、キャラに実在感がなく、理屈をずっとしゃべっているだけに見えました。1巻が短くて夜這い的なところまででした。その先も入手してしまっているので読むかもしれませんが、今のところどうしようかなという感じです。

「お互い期待しない」のに「高額バイトを探して」と沙季が依頼する部分が代表ですが、いきなりお互いが干渉しあうんですよね。「期待しない」と「金で済ませる」をつなげれば、ドライな関係でいようということかもしれませんけど。

 ただ、完璧主義な人間がこういう言動をするのかなという違和感がやっぱり特に沙季側にあります。身体を売るなら売るで割り切って一人でさっさとやるでしょう。母がバーテンダーとはいえ夜職に理解があるなら「期待しない」義理兄に相談はしないし、まして身内に身体を売るなどという発想にはならないでしょう。
 ジェンダー論を勉強してそこにも完璧であろうとするなら、家父長制に反対すると思います。そして、母の再婚に抵抗しないところでジェンダー・フェミニズムの勉強も中途半端なんだと思います。英語の勉強=自立の準備という思考が安易です。悠太の身売り反対の理屈なんて正直言えばガキのたわごとで、童貞の妄想でしかないです。

 結果、自立というのが甘えにしか見えないです。単純に考えればあとわずかで18歳です。そこから独立するのに高額バイトで準備とか必要ないです。その沙季の甘えが描きたい部分かもしれませんが、それは読み手の妄想で表現されている部分からは読み取れません。沙季がどうやって変化していくのかが日記だけです。3人称にするならそこを丁寧に描いてほしいし、原作の弱いところなので補強しても良かったと思います。

 そして、じゃあ、本作が悠太のことが描けているかといえば、やっぱり聖人というか「僕の考えた理想のすごいキャラを形にしました」的な存在な気がします。この点は原作の方が義妹がいる戸惑いは描けていると思います。そう、義妹がいる戸惑い…どうやってふるまうかの思考ですね。これは1人称ならではです。
 これがあるので原作はまあまあ読めます。会話は説明くさいですけどね。本作は「義妹生活」のテーマであるだろう肝心な「義妹がいることとは?」がぽかっと欠落している気がします。ですので、原作勢は楽しめてもアニメ勢だと何が描きたいのかわからなくなっています。

 また、両親も本作よりかなりライトなノリでこの2人については家族問題の視点はほぼないといっていいでしょう。あとででるかもしれませんけど。

 いずれにせよ、本作に興味をもった演出のやり方ですけどそこに意味性はなく、意味深長に描いていますが単なる雰囲気だと判断しました。沙季の心情を丁寧にすくって音楽や場面が考えられているかと言えば、私はそうなっていないと思います。

 後付けで原作を読んだので余計頭にくるんだと思います。逆なら評価は変わるかもしれませんけど。
 たぶん買ってしまった原作を読んでしまいますのでレビューはこれくらいにして、結末後に追記するかもしれませんが、9話までですと正直期待外れもいいところでした。全部説明してしまっているラノベ故に、文学っぽい演出で心情を表現したいという意図はわからなくはないですが、演出意図に込められているものがほとんど読み取れません。その薄さ故に終わったときに1クールのアニメ作品として成立するかは微妙な気がします。結末は確認します。

 ただ、これは私の印象ですが、悪くとれば原作の1巻1巻の短さをカバーするために演出で引き延ばしたようにも見えました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
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青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「幸せな家族のやり直し」と「兄弟姉妹の恋愛」

三河ごーすとによる原作小説は、『MF文庫』(KADOKAWA)で刊行中(既刊11巻、原作未読)。
アニメは全12話(2024年)。監督は上野壮大。制作は、『ログ・ホライズン』シリーズ、『この素晴らしい世界に祝福を!(1、2期)』などのスタジオディーン。
(2024.10.23 投稿)

完全にタイトルからスルーしていた作品。どうせ親の再婚で年頃の連れ子同士が突然一つ屋根の下、お決まりのラッキースケベ展開なんでしょう?と思っていた時期が私にもありました(笑)
各レビュアーさんから、そうじゃないらしいとの情報を得て、さっそく視聴を開始することに。

予め確認しておきますが、血のつながりのある兄弟姉妹の結婚は、日本ではできませんが(※片親のみ血のつながりがある場合は、スウェーデンだけOKのよう)、連れ子同士の義理の兄弟姉妹の結婚は、血のつながりがないので、法律上、何の問題もありません(なお、血のつながりがある場合も、法律上の婚姻ができないだけで事実婚や恋愛まで禁止するものではありません)。

なので、個人的には、義理の兄弟姉妹が恋愛関係になるのはインセスト・タブーでも何でもないと思っているので、世間体があるとしても、「禁忌」というほどの忌避感はないんですよね(※本作に登場する奈良坂真綾(CV.鈴木愛唯)も、「3か月前まで他人で、兄弟姉妹だからといっても「義理」なんだから、恋愛関係を避けることもない」と言っていたので、私だけ変ということではないと信じたい(笑))。

もっとも、本作は、インセスト・タブーを理由として、お年頃の男女が自分たちの恋愛感情を押し殺そうとしているというお話でもないと感じたので、私の感想を書いていこうと思います。


【「幸せな家族のやり直し」と「兄弟姉妹の恋愛」(※ネタバレありの感想)】
{netabare}離婚の際、向こうに離婚の主な原因があるにもかかわらず自分勝手に幼い子供の養育を押し付けられても、それを快く引き受けてしまう人の好い親である浅村太一と綾瀬亜季子。
(※「人のいい人畜無害な男性役」(例えば、『イエスタデイをうたって』魚住陸生役)において私の中で定評のある小林親弘さんと、「幸の薄い女性役」(例えば、『わたしの幸せな結婚』斎森美世役)において私の中で「殿堂入り」を果たしている上田麗奈さんは、はまり役でした。)

もっとも、だからこそ、本作の主人公である浅村悠太(CV.天﨑滉平)と綾瀬沙季(CV.中島由貴)は、親という存在一般に絶望し期待しなくなると同時に、人の好い親の方にはついていこう、そして、こっちの親には、これから幸せになって欲しいと心底思ったことでしょう。

そんな親たちが再婚すると言ったとき、前回の結婚であんなにつらい想いをしたのに、また結婚するの?でも、こっちの親には感謝もしているし、幸せになって欲しい、私のせいで幸せになれないのは嫌だから早く家を出ようとは思ってた。それが少し早くなるだけ。と子供たちは思ったことでしょう。

しかし、初対面での太一の思いやりを感じるさりげない行動(※姓を別にした表札の準備、結婚指輪をしていないなど)に父親を期待してしまった沙季。息子も優しそう。諦めていた幸せな理想の家族が手に入るかも…
だけど、期待して裏切られるのは、もう嫌だという予防線から、悠太に「私はあなたに何も期待しないから、あなたも私に何も期待しないでほしいの」と言い放ってしまう沙季。

色々こじらせた結果、とても「面倒くさい女」になってしまった沙季(笑)。自らの美貌を過剰に周囲にアピールしなければ、確実にクラスカースト最底辺。

そして、沙季のさらなる誤算は、全く期待していなかったはずの義理の兄である悠太が「沙季のことを理解しすぎる」というところ…


本作は、一度幸せな家族を作ることに失敗した親子同士が出会って、前回の家族生活では手に入らなかった幸せな理想の家族を今度こそ手に入れられると期待したのだけれど、あろうことか幸せな理想の家族ならあってはならない兄弟姉妹が恋愛関係になってしまった。

そうすると、幸せな理想の家族を手に入れるためには、例え義理であっても兄弟姉妹が恋愛関係になってはいけないということになる。

もっとも、これは、前回の失敗した家族を初めからなかったことにして、今の家族で家族をやり直すのだという「虚構」を「現実」にしようとすることからくる「禁忌」(縛り)なのだとも思うわけです。
(※私がそう考えるのは、オープニングで悠太と沙季が実際に在りえないはずの一緒にバスに乗って、どこかへ行くシーンを描いていたこと。そして、沙季が幼いころの浅村親子の海での会話を録音したテープを聞きながら、自分もそこにいるような妄想をしていたことなどから。)

沙季があんなにこじらせてしまった原因は、前の不幸な「家族」なのですから、年相応の本来の素の彼女を取り戻そうとするなら、幸せな「家族」をやり直す必要がある。そして、それは育ててくれた親が望む幸福でもあります。

したがって、「理屈」で考えるなら、今までの過去を全てありのままに受け入れてしまえるのならば悠太と沙季は恋愛関係になることはできるでしょう。
しかしながら、手に入らなかった理想の家族、そして、本来の自分という虚構をあくまで追い求めるとするなら、二人が恋愛関係になることは許されないということになるでしょうか。

本人の気持ちは本人が一番わかっていると同時に、一番わかっていないのも本人なんてことはよくあること。二人は、これから上手く自分たちの気持ちを整理できるんでしょうか。2期に期待したいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
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Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイパ重視のこのご時世に・・・ある意味挑戦的な作品

【レビューNo.148】(初回登録:2024/10/20)
YouTube漫画原作で2024年作品。全12話。
ここのレビューでも散見されますが、タイトルからすると
「コメディ色の強いご都合主義のいつものやつ」
って思いますよね(笑)
リアタイで視聴していた時は「切るほどでもないが・・・」でダラダラ完走
したって感じでしたが、見返すと意外と悪くない作品だったかも。


(ストーリー)
「”義理の兄(妹)”はただの他人だ」
高校2年生・浅村悠太は父親の突然の再婚により、義妹となった派手な見た目
の同学年の綾瀬沙季と出会う。
2人は
・前の両親の不仲を見てきたために共に男女関係に慎重になっている
・今の両親に心配をかけて家庭を壊したくない
という思いから、都度”擦り合わせ”を行い、「適切な距離感」を保つことを
約束しあうのだった。


(評 価)
・タイパ重視のこのご時世に・・・ある意味挑戦的な作品
 同クールに70本程度放映されるのが当たり前となったこのご時世、それこそ
 3話切りどころか1話切りされる恐れもある訳で
 ・序盤からテンポよく畳みかけたり、キャッチーな展開をブチ込む
 ・目を見張る映像美やヌルヌル動く作画など
 最後まで視聴してもらうために各作品も頑張っているようで。
 しかし本作はこのタイパ重視の今の風潮に逆行したような、ある意味挑戦的
 な作品だったのかなっと。

 特徴的なのは作画のカメラアングルですね。
 本作の悠太と沙季の会話劇(擦り合わせ等)なのですが、同じような引きの
 画がメインになっているんですよね。
 イメージ的には家に仕掛けられた隠しカメラで覗き見や観察するみたいな。
 この定点的な視点で、2人のやりとりから距離感等が変わっていく様を淡々
 と積み重ねていくという何とも地味な作品ではあります。
 色調も抑え気味ではありますし。

 その辺りの制作陣の意図に気付けば面白みもでてくるのですが、私もリアタ
 イ時は半分脳死で観てたので微妙な作品だなっと。
 たまたま見返す機会があったので、再視聴したらそういうことかと評価を改
 めたのですが、このご時世になかなか思い切ったことやってるよなっと。


・セリフ回しのセンスがちょっと合わなかった
 個人的に初見で没入できなかったのは、沙季に好印象を抱けなかったのが大
 きいと思います。
 最初の悠太との会話が
 {netabare}「そのユーモア、話し方、表情どれにも強い熱を感じない。~(中略)~
  私はあなたには何も期待しないから~(中略)~この意味あなたなら正確
  に理解できるよね。」{/netabare}
 これがラブコメ感あるツンデレなら可愛げもありますが、初っ端から地雷臭
 のする女だなっと。
 その後も
 {netabare}「こういう”擦り合わせ”ができるの地味に助かる。」{/netabare}
 とか何かと「面倒臭い女」という印象が序盤で定着しちゃったんですよね。
 この辺りは悠太のセリフ回しにも引っ掛かるところがあり、どうも原作者と
 の相性が悪いみたいですね。

 また作品の性格上モノローグが多いのも、「面倒臭い女」と感じる一因の
 ように思いますね。
 あとギャルの恰好をしているのは「社会を渡っていくための武装モード」
 とかいう謎理論も何なんだと。


・義兄妹の恋愛模様は・・・
 こういう題材を扱っていれば当然「義兄妹の恋愛」というのは避けて通れず、
 というかそれがメインだったりするわけで・・・
 本作も上述のように地味な積み重ねから、現時点での2人の”擦り合わせ”を
 描いて終わります。
 作品を通じて感じたのは、「2人の温度感」的なもの描きたかったのではと。
 はじめはぎこちなさがあり低温だったものが、徐々に温度が上がっていき、
 最後は触れ合って2人の体温で終わるみたいな。
 感覚的には「ピュアラブストーリー」というより
 ・「俺は本物が欲しい!」(by比企谷八幡/俺ガイル)
 という人の関係性の根源的なものを描きたかったのかなとも感じましたね。

 ただ総じて理屈っぽさが鼻につき、個人的にはあまり好みな描き方ではなかっ
 たかな。


率直なところ初見ではあまり刺さらなかったものの、腰を据えて見返してみれば
いろいろ気づきのある作品だったかなっと。
ただこれだけアニメが大量に制作される時代ですからね。
序盤からしっかり視聴者の心を掴む工夫がないと、せっかくのよさも伝わらない
のでは?とも思いました。
あと2人の会話劇以外のエピソードとか全体的に弱いのかなあ。


OP『天使たちの歌/fhána』
・OPから作品への期待感を高めるfhánaのこの安定感よ!
ED『水槽のブランコ/Kitri』
・これは作品の余韻をきれいに昇華してくれる良曲

 
(追 記)
これを言っちゃうと身も蓋もないのですが、両親も子供が高2なんだからこんな
微妙な時期に再婚せずに、高校卒業まで待てなかったんかいっと。
コメディ強めの作品ならそのドタバタ劇も笑って許せますが、シリアス度が高い
本作だと、その辺が引っ掛かってきたかな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

65.4 3 2024年度の美しいアニメランキング3位
杖と剣のウィストリア(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (127)
370人が棚に入れました
原作:大森藤ノ(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』)×漫画:圧倒的画力!新進気鋭の才能・青井 聖×監督:𠮷原達矢(『チェンソーマン』アクションディレクター)×キャラクターデザイン:小野早香(『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』)×音楽:林ゆうき(『僕のヒーローアカデミア』) 至高の布陣で贈る、杖と剣のハイファンタジー・アクション! 原作ライトノベルがシリーズ累計1,500万部を突破、2023年現在、TVアニメも第5期まで製作が決定している大ヒット作『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の大森藤ノが原作を担当し、気鋭の漫画家、青井 聖の美麗なイラストとともに世界観をダイナミックに描く、“剣と魔法”の学園ファンタジーコミック『杖と剣のウィストリア』。 現在「別冊少年マガジン」にて連載中の話題作が待望のTVアニメ化決定。 一人前の魔導士をめざして魔法学院に入学した少年ウィル。努力家の彼には魔導師として致命的な弱点があった。それは、“魔法がまったく使えない”こと。 同級生や教師から冷たい視線を浴び、時にはくじけそうになりながらも、強い気持ちで邁進していくウィル。杖は使えなくとも剣を執り、魔法至上主義の世界で戦い抜く。自分だけに与えられた力を信じて。そして、大切な人との約束を守るためにーー 監督は𠮷原達矢(『チェンソーマン』アクションディレクター)。原作の要である剣と魔法のバトルをハイクオリティなアクションとして描き出す。 キャラクターデザインおよび総作画監督に小野早香(『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』)。 音楽は林ゆうき(『ハイキュー‼』『僕のヒーローアカデミア』)が担当。制作プロダクションはアクタスとバンダイナムコピクチャーズの共同体制。尖鋭のスタッフが本作のために集結した。 落ちこぼれの少年が剣で魔法に挑む。杖と剣が交わる魔剣譚が今はじまる!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話 テンプレ作品ですが出来は悪くないです。今見たいと思えませんでした。

1話 魔術学院の劣等生は女たらし。面白いが底は浅い。

{netabare}「魔法科高校の劣等生」の構造ですね。あるいは「マッシュル」の方が似ているかもしれません。一般的な魔法が使えないけど他の理由で強い…力と剣ですね。つまり弱者代表ではなく俺TUEEEの最たるものです。

 強敵と戦いますが「ダンまち」のミノタウルス戦とそっくりなシーンです。もちろん同じ作者なのでパクリではないです。中央の高い塔も「ダンまち」で見た絵です。天然の女たらしなのも、強さを女性のために求めるのも一緒ですね。

 そして、黒猫でキキって大丈夫か?と心配になります。

 という具合に「ダンまち」をベースに、ラノベ・マンガの面白そうなものを集めました…という感じです。

 1話目は面白いですが、寄せ集め感で底の浅さを感じました。そこから先です。初期設定を意識的に模倣から初めて、一つの世界観は作り上げています。面白さを追求するラノベの面白いところのエッセンスを模倣し続ける学園ものにするのか、そこから上手くズラしてゆくのかどちらでしょう。

 原作者は「ダンまち」しかやっていないのでポケットが小さい1発屋で終わるのか、ストーリーテラーとしての才能を見せつけるのか。まあ「ダンまち」一発屋だとしても十分すぎるほど大きな1発ですけどね。

 CGは進化していてほとんど手書きとそん色ないところに近づきつつあります。髪の毛などの揺れものの処理も出来つつあります。その道のりは80%というところでしょう。その点では見るべきところがあります。画面もいいと思います。{/netabare}


2話 テンプレ作品ですが出来は悪くないです。今見たいと思えませんでした。

 ゾルトラーク的な魔法…というより1つの魔法を極めるという考えが出てきました。「フリーレン」とどっちが先かとか面倒で調べてませんが要するに本作はいろんな要素の寄せ集めということです。
 この1つの技を極めるというのは、武術マンガだとそれこそテンプレですから、フリーレンは真似したんだろうなと思います。思いますがそれで作品の価値が減ると考える人は少ないでしょう。

 寄せ集めは悪い事ではありません。テーマ性や文学性を持たせることもできます。驚きもエンタメももちろんです。要は原作者、制作者が何をどうやって表現したいか、どんなキャラを活躍させたいかです。

 本作に関しては「みんなが考える魔術学園もの」「魔法が使えない劣等生の下剋上」をその通りにつくりました、という風に見えます。その後、塔がどう絡むかです。EDを見る限り、あの塔の娘が絡んでくると思います。その展開まではテンプレなのはほぼ確実だと思います。エンタメとしての質は驚きがない点を除けば悪くないと思います。

 塔が絡んだあともどうかですね。天との闘いが始まるのかどうかですが、1クールなら塔までたどり着くのかどうかでしょう。

 結論は慌てて見ることもないかな、という感じました。作画レベルは大したものだし、演出などもそれほど悪いとは思いません。ただ、今季はみなそれぞれ工夫して見どころを作ってきたアニメが多い中、本作は今見たくなるような内容じゃないので、一旦視聴断念して1クール終わった後のレビューや評価で判断します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

真っ当な良作ファンタジー。さすがダンまち作者

魔法学園で魔法が使えない主人公が剣技で成り上がっていく、と構図はマッシュルと同じですが、ギャグ風味ではなく普通のファンタジー風味なので普通に面白い作品です。
作画も良好。
キャラは主人公は格好良くヒロインは可愛く。
普通に面白い作品ですね。
これは見ます。


というわけで、大方問題は無いのですが、細かなツッコミを。

魔法使いしか居ない世界で、戦士って言葉があるの?
とは思いました。
剣士なら剣を使う人なので良いですが、
戦う人である戦士が魔法使いではないというのは、剣で戦う人が一般的で、魔法使いが特殊な世界の言葉だと思います。
この世界の戦士は魔法使いじゃないとおかしい。

またこの世界において、剣はどういう存在なんでしょう。
流石に刃物が存在しないことは無いでしょうけど、戦えるようになったら皆魔法を使うなら、剣は必要無いはず。
世の中一部は主人公のように魔法が使えない人が居て、剣は魔法が使えない人の武器として侮蔑されているとか?

という感じに、本当に魔法使いしか居ない世界だとすると、違和感のある描写が多いと思いました。

まあ細かいことは気にするなってことかもしれませんが。

まあ魔法至上主義になったのはつい最近で、50年前くらいまでは剣士が普通に居て、何か魔法のブレイクスルーが起きて魔法使いが優位になって誰も剣士が居なくなった、ということなら、戦士という言葉が残っていたり剣があったりしても筋は通るかな?

まあ楽しめるなら細かいことは言わず楽しもうとは思いますが。

全話感想
真っ当に楽しめる、普通に良いファンタジー作品でした。
作画も良好、キャラも良好、展開もピンチの演出、そこからの活躍など、普通に面白く…。
何も問題なく、安心して楽しめますね。
普通にプロの作品って感じですね。
いやプロですが。

いやWebからのデビューだからって素人扱いするのは、もう失礼ですね。
誰だった最初は素人ですがプロとして10年以上活動していりゃ普通に一流のプロです。

ただ、なろう系のご都合主義チート作品を描くタイプの人ではなく一般的な少年漫画、ラノベ系作品を描く人だと、Web発であることを感じさせないなと思いました。

2期も楽しみです。
ダンまち含め2作品アニメ化し、2作品共2クール以上続くというのは凄いと思います。

まあダンまちの5期はやっぱりもっと凄いですね。今期楽しみです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

この手の物語は、やり尽くした感ありです。

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.30

 祝2期決定!しかし、今後の展開に不安もあります。最終話で明らかになりましたが、剣に魔法をエンチャント出来る様です。多分、剣士の技術としてこの世界に存在しているんでしょうね。

 こんなん、主人公が強いに決まってます。これから、他に強い剣士がゴロゴロでてきたら、最初の魔法至上主義的な設定が破綻しそうです。

 強さがインフレしてめちゃくちゃになる系の物語っぽいなぁ〜と思いつつ、2期も楽しみだったりします。願わくは、変な延命引き伸ばしをしないで、サクッと最後までやって欲しいです。
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 10話まで観ました。2024.09.16

 出たよ…。今までの話は全部茶番だったらしいですよ?学園や単位、優等生やら擦っていた部分は全部どうでもよく、学園は無能の溜まり場だった様です。

 で、世界に敵対的な悪の組織が出てきますが、何やねんお前ら…。あまりにも良くある展開にチビリそうです。 

 もう、お腹いっぱいです。まさか2クール目に突入しないよね?初期設定が既に死に体の物語に面白い展開など期待出来ない感じです。
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 7話まで観ました。2024.08.29

 主人公は魔法が使えないけど、肉体がゴイスーなマッシュみたいな出落ちキャラです。他のキャラ達はみんな、主人公を馬鹿にしますが、そもそも前衛としては非常に優秀なのでは?

 魔法が、広範囲の精神破壊攻撃とか、即死効果とか、陰険な呪いとか絵面のエグい陰キャの極みみたいな攻撃方法だったら、物理攻撃系は役に立ちませんが、本作品、冒険活劇なので、魔法も火や水、氷や岩を飛ばすなど、物理攻撃に毛が生えた感じです。

 結局、現代戦で戦車等の機甲部隊が無くならないのと同じです。防御された陣地を占領するには、ミサイルやドローン、空爆等の遠距離攻撃だけでは駄目で、誰かが行って来ないといけないので、防御力の高い機甲部隊が必要なのです。

 いずれ魔法使い達も、魔法防御力の高い装備を持った機甲軍団みたいのに駆逐されそうですね。

 物理攻撃系主人公を活躍させるために、魔法にあまり魅力が無いのは、残念です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

72.9 4 2024年度の美しいアニメランキング4位
かつて魔法少女と悪は敵対していた。(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (101)
325人が棚に入れました
悪の組織――あらゆるものを侵略し、あらゆるものを滅ぼす。 残忍にして狡猾なその組織のブレーンには、王の片腕たる悪の参謀がいた。 地上侵略の危機に立ち上がる、薄幸の魔法少女・白夜。 彼女と対峙した悪の参謀・ミラは、なんと一目ボレしてしまい……。 魔法少女と悪が敵対していたのは、かつての話。 殺し愛(あ)わない、ふたりの行く末は――?

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ふわふわ

なんだこのふわふわしたかわいいアニメはー!
って興奮してほわほわしてサクッと終わった。
12分30秒のショートなアニメ。

でもopとedも普通よりちょっと短くて本編の邪魔をしていない。
しかもかわいくて浮いた気持ちのまま終わらせてくれる良い曲。

参謀さんも魔法少女もお互いのバランスが保たれていて面白い。
ちゃんとお互い真面目だけど仕事してないところも楽しい。

御使いさん達の個性もかなり強いしまわりの皆もやたらとかわいい。
悪の組織はあれで成り立っているのか疑問な感じが可笑しいし
視聴中ずっとゆるみっぱなしにさせてくれる幸せなお話だったと思う。

---追記---
本編放送後改めて声優陣と本編丸ごと一緒に楽しむ
(悶デレ共有会議映像付き)っていうバージョンもあって
小野さんや中原さん、緑川さんや三木さん下野さんなどの中から
二名で初見の本編を楽しみつつ作中で悶絶してデレるポイントをメガネパリーンボタンを押した回数で悶デレシーン賞を決めるっていう
こちらとしては幸せな特典映像があった。
制作小ネタや自他キャラへの率直な感想など、一緒に笑いながら
悶絶しながら楽しめるのがめっちゃ嬉しかった。 ありがたい!

◯作画
魔法少女かわいいが過ぎる。もう皆んなかわいく見える不思議。おっさんも

◯声
わりと細かい所も耳が幸せだったりする。敵も味方も皆んな良い声

◯ストーリー
ストーリーとは?テーマってなに? どうでもよくなる良さがある

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

テンポの良いラブコメです。ちょっと原作が古いかな?

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.25

 特に何も言う事無しです。サクッと最終回まで行ってしまいました。この手の話はこねくり回したり、鬱展開にするようなもんでも無いので、コレで良かったと思います。

 最近の奇をてらったラブコメに慣れていると、物足りないかもしれませんが、コレはコレで良いものです。

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 8話まで観ました。2021.08.30

 ボンビーガール魔法少女の白夜さん、薄幸だけど女子力高めの女の子に悪の幹部が惚れるお話…。

 ラブコメの王道ですね。ロミオとジュリエット的な。お互い好きだけど大っぴらに交際出来ないモヤモヤを楽しむ感じです。

 ただ、原作の古さは感じます。白夜に御使いのヌコが、稼ぐためにノーパンシャブシャブへ働きに行け!とか言いますが、いつのネタだよ…。

 不器用でコミ障気味な第二の魔法少女、火花とか、こう言うのが好きなんだろ?的な感じも受けます。新規のアニメファンに刺さるかな?

 イチイチあざとい感じが気にならなければ、テンポも良く、中々楽しいラブコメだと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

リグレット・ジュリエット

イケメンが魔法幼女にムッハーするラブコメ。
異常にデキがいい15分アニメ。

01
pixiv・twitter・同人二次創作的なノリ。てかやっぱpixiv原作だった。

悶えてデレるので悶デレって言うらしい。このノリは現代劇だと薄ら寒く痛々しいのだが、トンデモファンタジー設定によって素直にきちんと笑える塩梅へ。それよりなによりアニメが上手い。いきなりの変身バンクの本気度がすごい。深みのある凝った設定でないにしろ、説明描写もサラッとしてて嫌味がない。天丼ギャグも期待通りのタイミング。原作は4コマで流れもそのまんまだが、補完が抜群に上手くて補完コンテも完璧、構図や演出も全部が全部高品質で世界観の再現が完璧な絵作り。心地いいリズムでサクサクと進み、4コマギャグのテンポ感が死んでないという凄まじいアニメ。しかも健気残念ぼっち幼女とシュッとしたハイスペイケメン残念メガネと男女両対応作品。すごいすごすぎる。

唐突なエンディングにビックリしたが、これくらいの尺がちょうどいい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

58.9 5 2024年度の美しいアニメランキング5位
なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (78)
233人が棚に入れました
「なんで誰も、本当の世界を覚えていないんだ …………!」 地上の覇権を争う五種族の大戦が、人類の勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。 パラレルワールドのような世界でカイが見たのは、歴史が改ざんされ、人類が大戦に敗れた光景── ここでは竜や悪魔が地上を支配し、さらにカイは全ての人間から忘れられた存在になっていた。 だが神秘の少女リンネと出会い、カイは英雄なき世界で、英雄の剣を継承し、君臨する強大な敵種族に戦いを挑む。 世界から忘れられた少年が「真の世界を取り戻す」 王道ファンタジーバトル、開幕!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

怒涛の説明セリフの嵐! 最悪クラスの脚本で、シナリオも作画もぶち壊しか

1話 3.3
いやもう、何ですかこりゃ。

まず作画は良好です。キャラ絵は良い感じ。キャラデザ加藤裕美さんですか、道理で。ヒロインは可愛く主人公は格好いい。

そしてストーリー自体はなかなか良さげです。
人類は預言者シドのおかげで五種族大戦で勝利他の四種族は封印している。平和な世界に生きる主人公。
しかし突然転移したらそこは預言者シドが現れず五種族大戦で人類が敗れた世界だった。
友人達は誰も主人公を知らない。

うん、なかなか面白そうな内容だとは思いました。


しかし、その認識を極めて困難にする、説明セリフの嵐!

…いや脚本、ひっでぇ! 最悪クラスです。
何ですかこりゃ。どこの素人使ったんですかね?

説明はね、一個ずつ小出しにして良いんですよ。

五種族の説明、1話では要らないです。だって出てこないんだから。
出てくる時に紹介すりゃ良いんですよ。
だから悪魔とヒロインの種族だけ最小限度に説明すりゃ良かった。

ヒロインが2年後帰るだの他の2人は任期が終わってるだのも、要らないです。
ヒロインが離れる。それだけで良いでしょ。2年後がどうたら必要でした?
どうせすぐ転移するのに。

こんな必要ない無駄な説明を、怒涛のように無駄に詰め込んで説明セリフだらけにして…。
いやもう、何がしたいんですか。
脚本が最悪クラスに出来が悪いと思いました。これじゃせっかくの内容も作画もぶち壊しですよ。

後は転移後の主人公の勘の悪さも癇に障りましたね。
友人の対応でパラレルワールドに転移してきたくらいわかるだろうが。

いやタイトルでなぜ、とか言っているので、察しが良かったら駄目なのか知りませんが…。

ストレス溜まりそうで、見るのはきついなぁ…。
しかしひどすぎて逆にちょっと見たい気もしました。

それとも最初の説明セリフをくぐり抜けたらマシになったりするんですかね?
だったら作画の良さと、本来は内容も良さそうなので、見ても良いのですが…。
マシになるのかなぁ?

どうでもいいですがこの細音啓という作者は3本も続けてアニメ化して、すごいヒット作家なんですかね。
そこまで大ヒット作家の印象は無いんですが… なんか人気なんですかね。
まあアニメのクオリティはどれも微妙なのですが…。

2話で断念 2.9
残していたもののなんとなく見る気がしなくて、容量が圧迫されてきたので一応2話だけ見ましたが… うん、切って良いや。消します。

とりあえずヒロインが気に入りませんでした。
いや助けてもらっておいて「襲ってくるのは無しだぞ」とまで言われておいて、いきなり襲うな。
しかも混乱してちょっと暴れたレベルじゃなくて、明確な殺意を持って、主人公じゃなければ即死レベルで襲っていますし。

助けてもらった相手を勘違いして襲っておいて、それを不機嫌そうな「謝るわ」の一言で済むまそうとするとか…。いや許せんだろこれ。
好感度だだ下がりです。
メインヒロインを好きになれなかったら、完全に終わりですね。

せめて不可抗力で力が暴走しただけで、無事に助かっても心底謝る程度じゃないと許容範囲になれません。
あるいは「助けてくれてありがとう。お礼に殺してあげる」と言い出すような完全サイコパスなら逆に魅力的なのですが。

しかしやっぱり全般的に脚本酷いですね。
絵コンテとか全般的に酷い。
説明しなくていいセリフをくどくどと、それでいてキャラを魅力的に思わせるための必要なセリフがほとんど入っていない。

おかげで見ているとストレスがやたら湧いてきます。

いやあまりに酷くてちょっとコミカライズ読んでみましたが、いやこっちは全然問題ないですね。
同じ量の説明をわかりやすくまとめながらストーリーを追いやすく…。

いやまあヒロインがクソなのは原作が悪いのがわかりましたが、それでも印象がそこまで酷くは無いです。
落ち込み方がしっかりしていて可愛いし。

作者の能力の差って、歴然ですね。


同じ原作を使って、アニメと漫画でクオリティが雲泥の差って。
アニメの方が参加人数多いんだしもうちょっと何とかしろよ。

この手の、コミカライズは良いけどアニメは酷いって作品、
 原作→コミカライズ
 原作→アニメ

って流れだから起こるんですよね。

 原作→コミカライズ→アニメ

って流れにはできないんですかね?
複数の権利が混じってきて難しいのかはわかりませんが、
小説から映像化するより漫画から映像化する方がまだやりやすいでしょ。

能力が無いんだったら、楽な方法を取った方が良いですよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

すみません、見るのをわすれてました。

すみません、ちょっと面白そうと思ったのですが、2話以降見るのをわすれてました。今更なので中断します。



2話 ジャンルと方向性がちょっと気になる作品。

 歴史のIFもの、というジャンルがあります。もし太平洋戦争で日本が勝っていたら?とかいうアレです。あの発想を使った異世界の歴史のIFものですね。それと異世界の魔王とか勇者が違う世界に転生する話…「失格紋」「魔王学園の不適合者」などを組み合わせた感じでしょうか。

 要するに俺TUEEEの舞台設定のバリエーションですけど、そこに敵の弱点を知っているというチートも加わりますので、ひょっとしたら行き過ぎた俺TUEEEになる気もします。

 2話まで見たとところ世界観や雰囲気は悪くありません。ありませんが、いきなりそこまで行くんだ?という目標を掲げるので、そのエピソード×4なんでしょうか?ただ、その1つ上の上位存在的なものもいそうなので、その辺気になる話ではあります。

 今のところリンネ、ジャンヌとデレがいくら何でも早すぎだろう、と思うので、シリアスっぽいハーレムものの可能性も否定できません。キービジュアルだと4人いるみたいですので。

 今季なぜか土曜から日曜にかけてみている作品が集中しているので、本作は優先順位が高いとは言いませんが、ジャンルと方向性が気になるので2話まで見たところ何となく見られる気がしなくはないです。テンプレすぎる展開なら切るかもしれませんけど。

 それにしてもなぜ、こういう作品の主人公ってみんなキリトになっちゃうんでしょう?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

物語が駆け足で進みます。うざくは無いけど、何これ感が強いです。

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.30

 主人公のカイは、ある日人類が他の5種族に勝利した世界から敗北して滅亡しそうな世界に転移します。

 うわぁ~…。元の世界チート知識で無双するのか…。ウザそう…。と、1話切りした方も多いと思いますが、1話で多少その素振りも見せますが、薄い世界観の中、サクサク物語が進みます。

 最初の悪魔との戦いは戦争感がありましたが、結局他の種族の英雄を倒せば良いとのことで、悪魔の英雄戦後、一挙に物語が小規模化します。

 やっている事は、謎の美少女リンネ、男装?の美少女ジャンヌ達を引き連れて美男美女の敵対種族の英雄と戦い、異種族美少女もゲットして行くハーレム戦記でした。

 精霊族なんて、美少女英雄だけで雑魚も出て来ないし、獣人も雑魚一匹とこれまたケモミミ美少女英雄のみしか登場しません。キャラクター出すのが面倒になったんかな?後半ものすごい雑に物語が進みます。

 世界を上書きしたラスタライザとか言うマネキンみたいのが元凶らしいですが、説明も無く退場しました。

 俺達の戦いはこれからエンドでしたが、後は何と戦うのか?スカスカの世界での冒険が続いてもねぇ…。2期は無さそうです。

 風呂敷を畳めない、いつもの奴だったと、笑って許すしか無いですね。考察とか時間の無駄無駄ムダ〜!と心の中のディオさんが叫んでいるのが聞こえました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

64.9 6 2024年度の美しいアニメランキング6位
戦隊大失格(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (73)
214人が棚に入れました
13年前、突如始まった怪人と大戦隊との存亡をかけた戦い。だがこの戦い、実は茶番劇?! とうの昔にアジトは陥落、怪人幹部も全滅、残った下っ端戦闘員ダスターズは、大戦隊と結ばされた秘密の協定<毎週末、地上侵攻し敗れ散る>を繰りかえす日々。 この敗け続けの人生に、やさぐれた戦闘員Dは遂に立ち上がる!

声優・キャラクター
戦闘員D:小林裕介
桜間日々輝:梶田大嗣
錫切夢子:矢野優美華
レッドキーパー:中村悠一
ブルーキーパー:井上剛
イエローキーパー:小野賢章
グリーンキーパー:鳥海浩輔
ピンクキーパー:M・A・O
朱鷺田隼:吉野裕行
藍染小町:長江里加
翡翠かのん:和氣あず未
撫子益荒男:立木文彦
獅音海:小野友樹
浦部永玄:山下誠一郎
雪野アンジェリカ:鬼頭明里
石川宗次郎:濱野大輝
明林恋蓮:黒沢ともよ
薄久保天使:三上枝織
来栖大和:逢坂良太
七宝司:清水優譲
小熊蘭丸:野津山幸宏
戦闘員XX:羊宮妃那
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

8話 型からのズレがテーマなのに試験長すぎ。中断します。

3話 五等分の花嫁は戦隊ものだった?こっちの方が原作者の本質か?

{netabare}「五等分の花嫁」の原作者、春場ねぎ氏原作です。正直、期待していなかったんですけど、サブスクはディズニー独占ということで録画しておいてよかったです。原作者は本当はこういう話の方が好きなんだろうなあという気がしました。

 というのは「五等分の花嫁」は女性の内面描写は薄いし、キャラ造形が理屈っぽいし、男子からの選択というのがミソジニー…女性嫌悪の気があるのかな、という気がしていました。

 本作を見るとなるほどなあ、と。悪役、フィクサーは女性である…いや、悪い女の描き方に悪意のあるリアリティがあります。そして男たちのバトルがノリノリで、内面描写も短時間でうまく描けています。
 なので、もともと戦隊ものが好きでこういう作品が書きたかったけど、何らかの事情でラブコメを描いた。ただ、発想が戦隊ものなので、ああいう設定になって結果大ヒットしたのが「五等分の花嫁」の素性なのかな、という気がしました。

 それと、もう1つ。これは原作というより時代性なんですけど「デデデデ」を見てすぐに「第9地区」を見て、本作も同様に侵略する…というより「侵入する側が差別される」テーマということです。やっぱり難民問題を強く感じます。

 以前は侵略を受ける側が征服され支配されていました。わかりやすいのが「コードギアス」のイレブンや「86」などです。要するに戦争のアナロジーです。それが逆転しています。困難から逃げるとそこにはまた差別という困難がある。これが今のマインドなんでしょう。難民でもあると同時に日本の安寧が周囲から脅かされている雰囲気も感じます。そこまで原作者が考えているか不明ですが、そういう雰囲気を察知しているのだと思います。

 それと正義と悪の相対化です。これは近年の作品のメインのテーマの一つでしょう。その中でも、コミカルな描き方から言ってマインド的には「オースティンパワーズ」です。かの映画では戦闘員が死ぬとその家族に訃報が届くシーンがコメディとして描かれていましたが、それとなんとなく重なります。

 また、それは残酷なものや命のやり取りが見世物になっている時代です。「タイバニ」「SHY」なんかがそうですよね。「ヒロアカ」なども同じマインドを少し感じます。これは動画時代の倫理観の崩壊、あるいは世界の貧困層が自分より下を求めるマインドとも重なります。危険が判断できない生存本能、人間としての劣化も感じます。

 ということで、3話まで見ました。正直「五等分の花嫁」よりも原作者が活き活きしているし、本作の方が様々な含意や視点があって、面白いです。{/netabare}


4話 正義を口にする滑稽さがうまく描かれています。面白いです。

{netabare} 面白いと思います。正義と悪について考えさせるのは意図的みたいです。戦隊と戦闘員という構造をうまく使って、エンタメとして見事にストーリーになっていると思います。

 いままで日朝の戦隊もののパロディは、ギャグ方向かオタクスノッブ的な方向しかなかったと思いますが、本作はそういう型を超えた面白さを感じます。ワンパンマンがヒーローとか正義の組織を相対化させましたが、さらに実社会に近い気がしますし正義を唱える人間の滑稽さを感じます。

 悪の組織たる戦闘員の方もかつてはちゃんと悪だった部分もありそうですね。その辺がいいですね。どちらかが被害者ではないということでしょう。そして、各陣営の底辺たちの想いと裏腹のみじめさのような社会の上下の関係性も描けていました。

 もちろん結末、落としどころで作品の価値は図るべきかもしれませんが、しかし、これは設定の段階で考えさせる何かがあります。戦隊もの=子供にどんなコンテンツを与えるのか問題、教育、正義論をどう説明するのか、などは4話でわかりやすく提示されました。しかし、本作は作品自体の構造にそういう話を何十年も放映して、それを見て育った「大人」社会をうまくカリカチュアライズしている気がします。 {/netabare}


6話 もう半分ですけど、まだ広がるの?キャラ紹介で終わっちゃう?

{netabare}  試験編が始まるとつまらなくなる原則が、本作もやっぱり当てはまってしまいました。まあ、キャラ紹介とか人間関係とかで使いやすいとは思いますが、もうちょっと何とかなりませんかね。

 とはいえ、本作については、何かありそうな気配はちゃんと残しています。登場人物の思惑がみなどこか隠されているので、その辺が組み合わさった時どうなるかです。それとこの戦隊組織と怪人が維持され続ける理由とか、地上と残留の怪人の関係性とかその辺りの謎ですね。

 キャラが多くてゴチャゴチャしていますが、姉と日々輝、桜間と女の子の怪人、レッド内のゴチャゴチャと錫切あたりに注目していればいいのでしょう。ただ、試験組のキャラが増えるのはごく少数にしてほしいかな。

 で、まあ問題があるとすると世界観・設定とかキャラがまだ広がっていることです。12話だとすると、今が6話。収集が付く気がしません。キャラ紹介で終わってしまう気がします。{/netabare}


8話 型からのズレがテーマなのに試験長すぎ。中断します。

 この作品は私は「戦隊ものの相対化」という位置づけで見ていました。つまり、ワンパンマンが仮面ライダーやウルトラマンの相対化だとすると、本作は「レンジャー」の構造を解体するのでは?という期待がありました。

 それと同時に「デデデデ」と同様、侵略する側の意図がわからないけどなぜか弱い、やる気がないという「幼年期の終わり」「第9地区」に連なるものも感じていました。

 いや、試験はまずいでしょう。結局ジャンプじゃん…となってしまいました。マガジンですけど。うーん、ここは試験が始まった次の瞬間、終わりの場面を見せるくらいのボケを入れるところでしょう?
 そういうところが武闘会とか試験とかは引き延ばしと強さのインフレか強さの説明を始めた証拠じゃん…というのをどうにかしてほしかったなあ。マンガの手法の相対化ができないのに「レンジャーもの」の解体ができるわけがないです。

 それと日本の貴族の位階、正三位とか従二位とかやってますが、結局レベル=強さの数値化です。縦社会を表現しているのだと思いますが、試験がはじまったので、そこのランクの無意味さみたいなところに期待が持てなくなりました。

 ということで、出だしの期待感はあったんですけどね。キャラもゴチャゴチャ出してくるだけで話が進まないし、正直テーマに興味はありましたが面白さはいまいちだったかも、と思います。

 設定を評価してストーリーは3.5。ただ、個々のキャラが出オチ見たいに感じます。ここは続きを見ないとわからない面はありますが…現状では3。作画と音楽、声優は評価する気もならず3かな。OPは工夫したつもりでしょうけど、日本のアニメの魅力は本編よりもワクワクさせるOPアニメです。それを忘れてはだめですね。そもそも映像そのものがつまらないし。

 評価は3.1になりますが、再び見て考察するのもかったるい気がする、ハードルの高さを特に6話~8話で感じました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

原作は好きじゃないです。アニメの作り自体は良さそうですから原作ファンには良いんじゃないですか

さーて来ましたか…。
原作既読で、原作は好きじゃないです。

いや、はっきり言えば嫌いです。五等分の花嫁が好きなので。
早めに打ち切られて、またラブコメ描いてくんないかな、と思っていたので、アニメ化までする程度に人気が出てしまったのは苦々しく思っています。
というわけでアンチ意見ですみません。

まあ、私が嫌いでもアニメ化する程度に人気は出てしまったので、これは負け犬の遠吠えなのですが… クドクド語っていきます。

あ、アニメの出来自体は良さそうですね。作画は良好で。
悪い部分は全部原作由来なので。アニメスタッフの仕事ぶりは悪くないです。
まあこの原作を認めてアニメ化したという部分が私とは気が合わないので、褒めたくないですが。


本作の悪い部分は好きなキャラが一人も居ないという部分でしょうか。
戦隊側が悪、という構図に加えて、主人公も全然好きじゃなくて。
悪と悪のつぶしあい、という構図は基本好きではないのはあります。

それを差し置いても、基本どいつもこいつも何かムカつくんですよね。
見ていてイライラします。

この作者は基本こういう、嫌な奴とか人の醜さとかを描きたいと思っているのでは。その結果、一般に好かれない、嫌われるキャラを生み出してしまうのでは無いかと思います。

それがラブコメなんて底抜けに明るいジャンルを描かされたことで、作者の変な部分が、いい感じの読めなさ、意外性に化学変化して、五等分の花嫁は傑作化したのではないかと思います。
作者本人が描きたいものを描いたら、こうなっちゃうんじゃないの、と思っていました。

絵についても、何か本作はヒロインが全然可愛くないんですよね。
もちろん敵ばかりですし、ヒロインという感じで可愛く描こうとはしていないのでしょうが、本当に見ていて華がなくつまらないです。

一度嫌いになると書き文字の読みにくさ、格好悪さもムカついてきますね。
アニメでも再現していましたが、良いですかあれ?
めっちゃ見難いし格好良くないし、本当に勘弁して欲しいんですが。

というわけで… まあマガジンってのは今はラブコメを描けば成功してラブコメ以外を描くと失敗する法則があるので、とっとと打ち切られてまたラブコメに戻ってきてくれないかな、と思っていました。

残念ながらアニメ化までしたら、まだまだ続くのでしょう。
私が嫌いでも評価している人が他にいるというのなら仕方ないですね。
じゃあまあ、早めに円満終了して欲しいですね。


そういえば正義の味方が実は悪だった、というのは古典的な内容かと思っていましたが、海外ドラマのザ・ボーイズだかの影響で人気が上昇して日本でも描くようになったようですね。
ザ・ボーイズって知らなかったので、マガジンの英戦のラブロックとかこれとか、ヤングジャンプでもイビルヒーローズとか、何かやたら増えたなーと不思議に思っていました。
そしてその増えたのが全部面白くないと言う…。
でもまあ、1本はアニメ化したわけですから、評価している人も居るのですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

け~・える・い~ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

音楽って大事

 実質的に壊滅している悪の組織の戦闘員が、茶番の日曜決戦を強要している戦隊に対して反旗を翻すというアンチヒーローもの。
 原作は既読で好きな作品。にもかかわらずアニメはあまり積極的に観ようという気分になれない作品。

 理由は、音楽。BGMが私のイメージと全然あわない。
 作中に何度も流れるメインテーマがサーカスというか道化のような音楽。しかも明るい道化でなく悲哀をまとった道化のイメージ。強大な戦隊に挑む戦闘員を道化と捉えているんでしょうが、これが決定的に作品にあっていない。

 確かに戦闘員が戦隊に対してスカッと勝つというのは無理なんで色々道化のような役割を演じることは多いけど、それはコメディ要素であってそんな悲痛なものではないと思うんです。戦闘員を主人公に据えてはいるものの本質はヒーローものでもっと前向きな作品じゃないでしょうか。

 でもBGMはヒーローもののようなカッコよさがあるわけでなく、コメディのように明るいわけでもない。道化感によってシリアスにもなりきれず、それでいて微妙に人を不安にさせるような暗い雰囲気を醸し出している。状況にそぐわないと思われる場面で頻繁に流れるので気分が萎える。

 暗い気分にさせられるものをわざわざ観ようと気になれないのも当然かと。
 音楽は感情を揺さぶる重要な要素。それによって作品をより盛り上げることもあれば、その逆もまたあるという残念な例。他のクオリティは十分かと思うので残念です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

56.1 7 2024年度の美しいアニメランキング7位
ひとりぼっちの異世界攻略(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.6 (34)
153人が棚に入れました
高校生活を“ぼっち”で過ごしていた遥は、授業中に突然クラスメイトと共に異世界召喚に巻き込まれてしまう。 チートスキルが並ぶリストから好きなスキルを選んで神様から与えられる――はずが、チートスキルは早い者勝ちで既にめぼしいものはクラスメイトに取り尽くされていた!? 神様の逆ギレで残ったバッドスキルを全て押し付けられた遥は、スキル『ぼっち』のせいで、異世界でも孤独に冒険することに……。 チートに頼らず、チートを超えてやる―― 最強”ぼっち”の異世界HARDモード攻略譚、開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

主人公が良い子なのはもういいです。初期設定の期待を活かせませんでした。

 4話まで見ました。初期設定では上手くいけば…という期待がありました。クラスの階層別にキャラ付けしたり、はずれのスキルを上手く組み合わせるという感じ、そしてタイトルのひとりぼっち。

 ただ、その期待を全部裏切ってきましたね。ぜんぜん主人公がぼっちの性格造形じゃないですね。心の底から一人になりたい感じがないです。クラスでぼっちだったからクラスメイトに対してネガティブな印象や恨みがあるとか、一人になりたいけどサバイバルのために女子とかかわる、取引する…みたいな感じが全然ありません。そして残りのスキルというのが苦労の上でスキルを組み合わせて…という工夫じゃなくて、俺TUEEEにするための設定でした。

 クラスメイトの女子たちはもう委員長+モブの構造になってしまいました。そして、せっかくのクラスの深堀りをする前に異世界の人を助ける展開。いいところを全部自分でつぶしてきた感じですね。男たちにかろうじて期待が残りますけどね。

 そして、何より最近鼻についている主人公が「良い子」であるということ。これが本当にどうしちゃったんだろうというくらい多いですね。そうなると話に深みが出ようがありません。人間から離れて記号になってしまいます。それも出来の悪い記号です。ハーレムならちょっと主人公がエロいところの描写ぐらい入れればいいのに、それすらないです。性欲があると主人公になれないんでしょうか?これも「良い子」現象ですよね。

 ここで中断かなと思います。作画も悪くないし、委員長はデザインだけは可愛いし、発想やキャラの初期設定は良かったと思います。それが活かせませんでしたね。





1話 EDの女子たちが1枚絵でキャラ付けを感じ、期待感がでた。

{netabare} ずっと独り言でしたね。題名から言って仕方ないですけどね。異世界転生ものがファンタジーゲームの派生ジャンルだとすると仲間が出来るまではこんな感じでしょう。

 もちろんテンプレすぎて1度は半分で即切りしたんですけど、考えてみるとアニメーションが結構丁寧なんですよね。なかなか綺麗です。それで最後まで見てみました。EDですね。ここの女子たちが1枚絵なのに結構キャラ付けを感じました。これは結構珍しい気がします。

 うーん…まあ、どうせ毎期異世界に何本も挑戦しては玉砕しているので、頭を空っぽにして挑戦してみましょうか…と思い視聴してみます。{/netabare}


2話 マンネリは脱せず。あと5年早ければ…グループに人格を付与したのが面白い。

「ありふれた職業で…」と同系統で、ギャグよりでしょうか。ひとりぼっちライフだけど、クラスメイトが絡んでくる感じですね。
「どうぶつの森」みたいな家づくりはありましたが、あまり詳細な説明がないので、スローライフとか家づくり、街づくりの要素があるのかわかりません。

 サブ、モブキャラは、ギャルとかオタクとか不良とかグループ化して、個人というよりカーストのグループの位置づけに疑似的に人格を付与している感じで、メインヒロインと思われる委員長も職名がそのまま名前になっているのが作品作りとして面白い発想かもしれません。「クラス」というイメージに合っている気がします。

 作画は非常に丁寧で、OPの凝り方からそれほど安っぽい扱いの作品ではなさそうです。最近の超メジャー以外の異世界ものの中では相当いい方だと思います。

 ただ、やっぱりテンプレ感はぬぐえません。たとえば「転スラ」直後の2019年あたりで本作が出ていたら「面白い!」という評価になった可能性はあります。いいんですけど、5年分のマンネリを埋めるものはない気がします。

 もう数話みて、不良(+田中)VS委員長?オタク?と、ギャルを使役してどうなるかは見てみたいですね。






 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

意志と表象としての異世界

なろうR18部門らしい。
小説14巻漫画20巻共に連載中、累計280万部の人気作。さすがジャパン‼️

無駄に作画はいいが、構成や演出などはやはり微妙

OP・面白い声。映像もなかなかで好感触
ED・オスの歌い手にしては珍しくキモくない声

01
導入なので終始ソロなのは仕方ない

延々独り言の初回だがまだのんびり農家よりはマシか。もちろんいつものように設定はガバガバ。なので視聴中リアルタイムに秒単位で湧いてくるさまざまな矛盾に対し、浮かんだ問いを一旦仮説を立てて見直してはさまざまな角度から最定義、脱構築しながら再受容し飲み込んでいくというアクションを瞬時にそして継続して行う、いわゆるスルー力を鍛えるトレーニング教材動画として優秀ないつものなろうクオリティ。ちょっとした矛盾にはいちいち動じなくなる寛容さが自然と身に付く動画教材がいつでも無料で視聴できるなんてとても良い時代になりました。

ぜんぜんバッドスキルじゃないじゃーん。ええそうです。そりゃそうでしょう。ED見るに、おれはずっとぼっちがいいんだけどなーみんながほっといてくれないんだよなーたははーまいったなー系か。まあそりゃそうか。ずっとぼっちなら売れるわけがない。

02
スクールカーストをそのまま勢力図にした派閥抗争、じつにわかりやすい

不良ギャル体育会系真面目文化系オタクその他もろもろの属性をそのまま陣営化。wiki見たら個人名すらないという潔さ。海外行っても結局同国同族で固まるのも事実あるあるでなんら不自然ではないというか、不良系の蛮行もまあそりゃあそうなるかもねという納得感もありつつ個々のキャラ付けも一切説明不要。わかりやすさに全振りしてたフリーレンでさえトールキン時空のお約束が前提なので通じない人もいたわけだが、スクールカーストなら知らない人はいないというか皆が皆体験しているリアルなのでテンプレの強度は別格。ダイスはTRPGからかもだがサイコロ知ってれば問題ない。

脳が疲れた時に読む作品として脳死で済む認知負荷ゼロのわかりやすさかつハイコスパな作劇。なろうだからこそ許される極端に洗練された圧縮省略技法。脳が劣化したバカが読むやつとバカにするのは簡単だが、これはこれで見習うべきものや得られるものはあると思う。客をバカにして自滅しそうな界隈は多少はここから盗めるものがあるのでは。どんなにバカでもわかるように、徹底的に「わかりやすさ」という議題に真正面から向き合いその道を極めんとするある種の真摯さは、ある意味コミニュケーションの極意。わからないやつが悪いのではない、わからせられないほうに責任があるという自責思考。これはこれで独自の文化というものを感じさせる。やはり売れてるものには何かしらの理由があるということか。ふう。これくらいでいいかな。

いきなり王国同士の抗争や世界の存亡の危機に巻き込まれるみたいなのに飽き飽きした界隈向けの味変か。即死チートも全員召喚だったが、これは今んとこ生徒しかいないのでよりわかりやすい。原作はR18なので多少ナーフされてもエログロシーンはあるかも。人間の…本質…ッみたいなのも騎士や剣士でやるよりヤンキーの方が胸糞レベルは上がるので、人間は愚か系厨二風味もありそう。

漫画数話読んだら流れはまんまだが、スキルや設定の説明を意図的にカットして意図的にツッコミどころにする改悪もいつものやつには欠かせない所作。このあとは結局ギャルたちの師匠ポジになっていつものわちゃわちゃが始まったのでもういいかな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

うーん、まあ微妙ではありますが… 個人的には容認可能。ぼっち嗜好に共感も

原作はノクターンノベルズで連載中ですね。
18禁作品のアニメ化か、と思ったのですが元はなろうでやっていて、18禁シーンで怒られて途中から移籍、という感じのようです。

18禁シーンあるのか…?

さて、客観的な評価はどう考えても微妙ですね。
普通に糞アニメ扱いで良いと思います。

ただ、個人的には容認できる部分も多かったです。

筋金入りのぼっちの主人公。
クラスメートと合流できるのにあえてしない選択。
好き好んでボッチで居るタイプですね。
癖のある行動ですが、ここは、個人的には共感できなくもなかったです。

他人といっしょに居ると苦痛で、1人で居る方が楽ってタイプも居るんですよ。
まあ異世界に行って不安な状態でそれを貫く自身は私には無いですが、でもスキルとかがあればできるかもしれない。

作画はやや微妙ですね。そんなに綺麗でもないし絵柄が古い。
まあ古い絵柄って、オールドオタクな私は結構好きなので、私にはあまりマイナスではないです。

まあ神様転生でスキルがうんたら、とかが嫌な人も居るわけで、私もそういう質の低い作品を見すぎてちょっと、と思うところはあります。
でも、質が低くなければ別に良いんですよ。
ハズレスキルの使い道を色々考え工夫している様子は、結構悪くは無いと思いました。

いきなりゴブリンを殺せたりするのもちょっとと思いましたが、ゲーム脳で、またLVがある世界では敵を殺せばLVが上がって生存率が上がることはわかっている。だったらとりあえず殺すかな。

というわけで、山程荒があるのですが個人的には許せるポイントが多かったです。
まあ神様に対する態度が悪すぎたところはマイナスですが、他をこれだけ許していれば、まぁ…と。

まあ、本当にボッチだとこの主人公がずっと1人語りで進める様子を見せられるのか、と思うと微妙に思う気持ちもあるにはあるのですが。

なろう系は何が人気なのか調べるためにも、嫌じゃなければ見たいと思っているので、見られるなら見ようかと思いました。
18禁からアニメ化というところは応援したいですし。

でもクオリティが低いのは確かなので、本数次第ですが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

68.9 8 2024年度の美しいアニメランキング8位
機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (12)
57人が棚に入れました
宇宙世紀0079年、ジオン公国は地球連邦政府からの独立を宣言し戦争状態に突入した。新兵器モビルスーツの活躍により序盤こそ優位を保ったジオン軍だったが、地球の全面制圧を行う戦力はなく戦況は膠着する。そして開戦から11ヶ月後、東欧のジオン軍占領下にある基地の一つが連邦軍に奪取される。その奪還に向かう混成大隊の中に、宇宙から降りてきたばかりのモビルスーツ小隊、ソラリたちレッド・ウルフ隊の姿もあった――

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

インヴェイダーズ・ナイトメア

ネトフリ製ジオン視点のガンダム各話35分全6話

世界観こそ完璧なまでのガンダムワールドだが、お話的には戦場を舞台にしたパニックホラースラッシャームービーと言っていい。ジオン陣営を軽々と蹂躙していくガンダムがマジで怖い。ジオンは侵攻側なので乏しい資源をやりくりしつつ頑張ってるが、連邦の白い悪魔はひょいっと単騎でやってきては無双アンド無双。目の前で展開される無慈悲な虐殺ショーになすすべもないジオン兵。

撃たれる前にかわす超反応。瞬時に距離を詰める超機動。射程外から貫通するビームライフル。サクサクと機体を刻むビームサーベル。ええい!連邦の〜とか言ってる場合じゃない。一般兵は見たら死ぬ。まさに悪魔。

リアル寄りのCGだがメインキャラはわかりやすいデザイン。軽口を叩く兵士たちによる超人のいない世界観は一般的な戦争映画っぽいノリ。しかし途中で出てくるいかにもマンガっぽいやつがマンガっぽい作戦を指示するのでやや興醒め。クズ上司はずっとクズなのでカタルシスも弱め。ネタバレは控えるがアメリカ戦争映画のラストのように男女がキスしてUSA!USA!にはならないので安心してください。

モビルスーツがカッコよければ良かろうなのだ!

最新機のちょうつよいガンダムに劣勢ながらも現地即席改修機体で足掻くロマンとカタルシス。みんなだいすきグフカスちょーかっけえ。やたらと異次元なガンダムを除いて、ザクやグフはゲームみたいにピョンピョンし過ぎず、かといってアクションを楽しめる程度には鈍重過ぎない調整で画面映えするファンタジーバランス。そもそも兵器が人型である必要ガーなひとはこんなの観てはいけない。

ミリタリー萌えの御仁にはご褒美でしかない映像美。マゼラアタックやザクタンクやガンタンクなどのモビルアーマーはもちろん、AFVは当然としてトラックや輸送車なんかの軍用車両もいちいちカッコいい。眼福。しかし人物のCGは正直もっと頑張って欲しかった。不意に出てきたモロ実写の手で笑う。

幽白は絶望的だがこれは続編作って欲しい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

英語学習用3【役立ち度★★★☆☆】

ガンダムはにわかなので、詳しい設定は知りません。
でも、本作のPVはすごかったので、
本編を観たら、あっという間に6話を観終わりました。

とにかく、映像がやばい。
ほぼ映画クオリティで作成された3D映像は、
ネトフリの潤沢な資金供給がなせる業でしょう。
特に、モビルスーツの動きがいい。
宇宙ではなく地球が戦闘の舞台なので、
重力がある状態でのモビルスーツの動きに
こだわりを感じました。

本作を観ていると、パシフィックリム1を思い出しました。
アニメ的じゃなくて、真面目にロボット工学を考えると
この辺りが説得力のある稼働だよね思わせる点が同じだと思います。
パシリムは、アメリカ映画にありがちなビックリシーンが
あるので、このガンダムはそういうのがない分、
純粋にメカアクションを楽しめました。
(しかも戦闘シーン多め!)

なお、一応英語学習用に全編英語で観ました。
戦争モノなので、専門用語が多くすんなりと理解することは難しい
ですが、英語版をメインに作成されているようなので
映像とのマッチングに違和感はありませんでした。
ネトフリオリジナル作品だと、字幕と音声が合っているので
学習面では助かります。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

anikorepon さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何か違和感がある……

CGの出来栄えは素晴らしく、細かいディティールは作画作品ではできない領域。
ビジュアルディティールが細かい分、アニメの魔法が解けてしまった感じがしてしまうのが残念なところ。


ガンダムという巨大兵器がリアルな戦闘をする描写は大変よくできていて、一昔前なら絶賛していたかもしれないが、さまざまな部分でCGの限界(予算の都合?)が見えてしまい、いまいち手放しに賞賛できない感じがしてしまった。
(本物の戦場の様子がYoutubeで見れる時代になった時代のせい?)


鉄砲を持っているのにチャンバラをするのはガンダムとしては当然のことなのだが、リアルすぎるCGのために「遠くから撃てばいいのに」などと思ってしまったりしたので、厄介なおじさんになってしまったものだとつくづく思う。


色々と工夫はできると思うが、ガンダムというコンテンツの都合、落とし所としてはいいところに落ち着いたのだろう。


(ボトムズだったら、しっくり来る作品になったかも知れないけど、企画として通らないよね)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
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