総集編でマーチングバンドなアニメ映画ランキング 1

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月30日の時点で一番の総集編でマーチングバンドなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.0 1 総集編でマーチングバンドなアニメランキング1位
劇場版 響け!ユーフォニアム ~ 北宇治高校吹奏楽部へようこそ ~(アニメ映画)

2016年4月23日
★★★★★ 4.1 (311)
1702人が棚に入れました
高校1年生の春。中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子(おうまえくみこ)は、クラスメイトの加藤葉月(かとうはづき)、川島緑輝(かわしまさふぁいあ)とともに吹奏楽部の見学に行く。そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈(こうさかれいな)の姿を見かける。葉月と緑輝は吹奏楽部への入部を決めたようだったが、まだ踏み切れない久美子。思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。吹奏楽部での活動を通して見つけていく、かけがえのないものたち。これは、本気でぶつかる少女たちの、青春の物語。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、櫻井孝宏
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

劇場で感じる高揚感〜Sound! Euphonium♪ 〜

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原作 - 武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム
北宇治高校吹奏楽部へようこそ』)
監督 - 石原立也
脚本 - 花田十輝
キャラクターデザイン - 池田晶子
シリーズ演出 - 山田尚子
美術監督 - 篠原睦雄
色彩設計 - 竹田明代
楽器設定 - 髙橋博行
撮影監督 - 髙尾一也
音響監督 - 鶴岡陽太
音楽 - 松田彬人
音楽制作 - ランティス
音楽制作協力 - 洗足学園音楽大学
演奏協力 - フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル
音楽監修 - 大和田雅洋
アニメーション制作 - 京都アニメーション
製作 -『響け!』製作委員会
配給 - 松竹
公開日 - 2016年4月23日
上映時間 - 103分

(以上公式HPより引用)

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私にとっても恐らく一生忘れる事の出来ない作品。
「響け!ユーフォ二アム」

その劇場版。
見事に削ぎ落としてます。
大胆すぎるくらい…上映時間、約1時間43分。

あのTVアニメ本編を見た後だと、
「どのシーンを外すの?
無駄なシーンって無いじゃない!」
って思える位の出来なので、正直、少しばかりの不安も
ありました。
限定された時間の中でTVシリーズを振り返る総集編という
点では…。

それだけTVアニメ本編が凄すぎたとも言えるのかな?

吹奏楽部の「鬱」な部分や主役級以外の魅力的なキャラの
エピソードがかなり削られていますので話の厚みという点
では本編には到底及ばないものの、逆に見やすくなって
いる部分もあるかもしれません。

そして作品の中でも伝えたかった要素の中でも
「特別になりたい。」「上手くなりたい。」
この2つに焦点を当てて見事に再編集されていると私は思い
ます。

そして削ぎ落とすだけでは無く新しいカットや演奏シーン
も肉付けされていますのでファンにとっては嬉しい発見
が随所に見られると思います。
そこを探すのも1つの楽しみかも。

特に演奏シーンでは本編よりも厚みが増している部分も
ありますので、これだけでも大音響と大スクリーンの
劇場で見る価値があると思います。
再オーディションやコンクールのシーンとか本当に彼女達
が目の前のステージで演奏している様な感じなんです。

緊張感や高揚感が凄いです!リアルです!
音質に関しましてはやはりホールで聴く生の吹奏楽には
及びませんけれども、是非ホールで吹奏楽を体感したい!
そんな気持ちにさせてくれると思います。

主題歌は「DREAM SOLISTER」(Movie Ver.)
簡単に言うならばTVアニメの通常OPと最終話のSpecial
EDが融合した感じ。
最後までユーフォの世界観を感じさせてくれます。
そして曲に合わせて流れるコンクールの終了後のみんなの
新規カットが最後までスクリーンに目を惹きつけてくれま
す。

エンドロール全てが終了した後、スクリーンに映し出され
た文字。

「Then, next music starts. Autumn, 2016」

何も知らなかった私には思わす声が出ちゃうくらいの
嬉しいお知らせでした。
もうHP上でも発表されていますが2期の告知です。

2016年10月、次の曲が始まるのです♪



【mio's café】

ここからはネタバレですので
視聴済みの方だけ見て下さいね♪

{netabare}
4月24日公開2日目行って来ました。
再び彼女達に逢いに。
そして北宇治吹部の演奏を体感する為に。

一緒に行った吹部に所属している姪っ子3人に前売りで
ゲットした「ぷにぷにチューバ君」をサプライズで渡すと
小5のホルンを担当している男の子が
「キモっ!」
「じゃぁ、いらないの?」
「いる〜!」
可愛い♡
意外にも好評。良かった♪
ごめんなさい、余談でした。


お客さんの入りはほぼ満席。
男性7割位でしょうか。
やっぱりガルパン劇場版の時も思いましたけれど、自分の
好きな作品をこれだけ多くの方々が見に来てくれると
なんだか自分の事の様に嬉しいですね。

大吉山北中の「地獄のオルフェ」でのスタート。
劇場での迫力にちょっとビックリしました。
そう言えば滝先生がミュージックプレイヤーで聴いてた
よねとか思い出しながら。

お話は結構テンポよく進んで特に前半は久美子と姉のやり
取り、明日香先輩、夏紀先輩、葉月、緑輝のくだり、
吹部内でのギクシャクした関係、その他諸々がかなり大胆
にバッサリカット。
吹部が1つに纏まって行くまでをギュっと凝縮した感じ。
そんな前半でもやっぱり印象的なのはサンフェスと大吉山
でのシーン。
サンフェスはやっぱり「ライディーン」をフルで聴けると
思ってなかったので嬉しいサプライズでした。
新しいシーンのカットも凄く良かった。

そして大吉山。
やっぱりこのシーンは大好き。
葉月と秀一のシーンと久美子と麗奈のシーンの対比。
皆が楽しむお祭りの灯りを見下ろす場所で久美子と麗奈の
2人だけの特別な世界。
2人の奏でる2重奏。
「愛が生まれた場所」

やっぱりこのシーン「青春期」特有の尊さや危うさを絶妙
に表現した、本当にアニメ史に残る美しさがあると思いま
す。

性的な描写以上にドキドキしてしまい、心を犯される様な
背徳感と恍惚感。
やっぱりこのあたりの繊細さは演出・山田尚子さんの女性
としての感性が素晴らしいと私は思います。

コンクールに向けての猛練習。
1人練習に励む夏紀先輩。
それを見かけた久美子。
「みんなコンクールに出たいんだ。」
誰もが特別になりたい。上手くなりたい。
それに気づく久美子。
やっぱり外せないシーンですね。

この様に改めて色々気になるシーンも多かったけど、
その中でも私が気になったのが、優子が再オーディション
の前に誰もいない教室で麗奈に頭を下げるシーン。
優子が早朝学校に行くと1人教室で練習している女の子。
「鎧塚みぞれ」
オーボエ担当で青みがかった前髪パッツンが可愛い無口な
女の子。
私、原作を3巻まで読んでるんですけれど、彼女おそらく
2期で重要な役割を持つキャラなんです。
TVアニメではちょこっと何カットか出た位でセリフも殆ど
無かったと思う。
そんな彼女がセリフ付きで登場。
いい伏線ですね。

再オーディション、コンクールのシーンは是非劇場で見て
頂きたい!
そんな気持ちでした。
あーだこーだ言葉で説明出来ないくらいの全てが大切な
シーンばかり。
そんな感じでした。

敢えて言うなら、コンクールのトランペットソロパートの
時の滝先生と麗奈のアイコンタクト。
本当にゾクゾクしました。
そしてシンバル等を含め新たなカットも盛り沢山。
色んな楽器に焦点を当ててくれたのが本当に嬉しかった。
ただ1つ気になったのが演奏中の久美子のモノローグの声が
妙にクセがあり過ぎたかなって思っちゃった。
改めてアフレコし直してるんでしょうけれどここだけは
TVアニメ本編の方が良かったかなって。

最後エンドロールの新しいカットも凄く良かったですね。
みんなの楽しい、嬉しい表情満載!
そして「可愛すぎる交通誘導員?のお姉さん」が気に
なって仕方ありませんでした。
京アニさん!なんでもかんでも可愛い過ぎます!

2期始まる前に本当に素敵な総集編でした。
実は私、(ぷにぷにチューバ君欲しさに…)大人の前売り3枚
買っていたのであと2回見に行きます。
ここだけの話ですよー^ ^


〈余談〉
1週目特典の池田晶子さんの描き下ろしミニ色紙ゲット!
これは私的に凄く嬉しい。
久美子、麗奈、葉月、緑輝の可愛らしさが池田晶子さんの
優しいタッチで描かれています。
ついでにオリジナルポップコーンセット(数量限定)も購
入。
ポップコーンは北宇治にちなんで抹茶ミルク味。
うん、美味しい!
オリジナルポップコーン袋にオリジナル紙トレイ。
こんな袋と容器じゃ捨てられないよぉ〜って思いながら
付属のA5クリアファイルだけは持って帰りました。

リアルの世界でもコンクールに向けて小学生、中学生も
猛練習中です。
ゴールデンウィークも無いくらい。

視聴後中1の長女(トランペット担当)がハニカミながら、
「私、特別になる!」
小3の妹(クラリネット担当)
「私、普通でいい。」
小5長男(ホルン担当)
「遊☆戯☆王」観に行きたい!」
思わず笑っちゃいました…。

これから夏に向けてコンクールシーズン到来です。
機会のある方は是非お近くの会場に足を運んで見て下さい。
心に響くこと、間違いなしです。
{/netabare}




【主題歌】

DREAM SOLISTER(Movie Ver.)
歌/TRUE


【主要登場人物・出演者】

黄前久美子 - (CV:黒沢ともよ)
加藤葉月 - (CV:朝井彩加)
川島緑輝 - (CV:豊田萌絵)
高坂麗奈 - (CV:安済知佳)
田中あすか - (CV:寿 美菜子)
小笠原晴香 - (CV:早見沙織)
中世古香織 - (CV:茅原実里)
塚本秀一 - (CV:石谷春貴)
滝 昇 - (CV:櫻井孝宏)

投稿 : 2024/06/29
♥ : 66
ネタバレ

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

至高のポニテ先輩大好き!の俺が、総集編を観に行くと、爆死したことは黙っといてくれ

自分は、
「高坂麗奈が好きです。
でも、ポニテ先輩の方がもぉ~っと好きです。」
キリンさんでもゾウさんでもない、このアツいポニテへの思い。

劇場で、京アニの神作画が拝めるなら、たとえ総集編だろうが
黙って行っちゃろうやないの( 一一)


さっそく福岡県内で公開されている劇場を検索
....って一つしかないやんかコラ(。-∀-)
なんたる惨状! ぐぬぬ...予算のバカヤロー!
福岡のみなさん。悲報です。
今現在、中洲大洋*1 でのみ!北宇治高校のみなさんに会える模様。
ロングラン公開は期待薄です...
中二病の総集編で大炎上した京アニの闇歴史が、
今になって悪影響を及ぼしとる...かも??
(あくまで個人的見解)

*1 大型映画館が主流の福岡の中でも、少数派の地域密着型の老舗映画館(駐車場なし)


本編が始まり、圧倒的な大画面にすぐ引き込まれました。
1期の約24分×13話を103分に閉じ込めるということで、
どんな編集がされるのか、ワクワクしてました。
目当てのポニテ先輩の存在感はいかほどか!?
きっと大画面に何度も出てきてくれるんやろうなー( *´艸`)と、
くぅぅ~楽しみすぎる~~......

(以下、脳内台詞)
......おや?......おやや?

......久美子と麗奈ばっかやん。つかポニテ先輩、おる?

.......サファイアも葉月も切られまくっとる。てかサブキャラほぼやん。

........ポニテぱいせ~~ん!!!!( ̄д ̄)泣



そうなんです。開始20分で気づいたんです。これは俺にとって負け戦だと。
{netabare}
>ストーリーのフォーカスは北宇治高校のサクセスストーリーに集中。
>久美子と麗奈のかけあいにスポットライト
>楽器の説明、マーチングの歩幅ネタなど、あるあるネタは一切カット。
>サブキャラの切られ方がえげつないw 切り捨て御免!
>チューバくんの存在感が皆無...
>キャラ別に発生する愛でるシーンもほぼカット。(のちに説明します)
>部内の疑心暗鬼で滝先生が怒声をあげるシーンカット(滝先生美化疑惑浮上)
>まさかのデカリボン先輩。尺多め。なんでー?
>ポニテ先輩がただの超絶カワイイモブへとJOBチェンジ。
{/netabare}



ポニテ先輩始めサファイアや葉月や副部長らという
まわりの部員の存在感がなさすぎでした。
久美子と麗奈ばっかりです。おなかいっぱい出てきます。
2人が好きな方にはたまらん神編集なハズです( *´艸`)
夜景のシーンに磨きが掛かっているので、絶対持っていかれますw


1期の時は、大人数いる吹奏楽部でも、一人一人の性格や弱いトコが
丁寧に描かれていて、多くのキャラに目がいく作品だったですが、
吹奏楽部のサクセスストーリーに重点を置くために、上記の部分が
綺麗さっぱり削ぎ落とされてます。
それにもかかわらず、葉月はしっかり振られる。

ぐぬぬ...これが劇場版というやつか...


でもご安心を。

サンフェスのライディーンや京都府大会での三日月の舞など

{netabare}
演奏シーンがフルパートへと、大ボリューム化されてます!バリ綺麗!
音響も劇場ということあって、腹に響くほどの低音パート。
耳をつんざく高音パート。どれも規格外の迫力。
音響チームの本気が伝わってきます。
尺自体が伸びてるので、1期で描かれなかったまわりの部員たちも
ここぞと余すことなく出てきます(^^)/
こんなかわいい子おったっけー?ってなりましたね。うん。
この演奏パートだけでも、十分劇場で観る価値ありです。
是非、足を運んでみて下さい!圧倒されます!{/netabare}

.....家に映画館があるやつは知らん


「切られてて、悲しかったシーン」

{netabare}
>川辺で久美子と秀一に怒鳴ってしまった麗奈が反省し、裏庭(?)で久美子に麗奈が謝るシーン 
綺麗にさっぱりカッティングランデブーでした...

>久美子がオーディションに受かり、ポニテ先輩にファストフード店で会合するシーン。ポニテ先輩の魅力が爆発するとこね。
これ切っちゃったかー。久美子の過去の先輩とのトラウマが払拭されて、ポニテ先輩の優しさに触れる名シーンなんやけどな...残念{/netabare}



ちくしょーー
まだまだありますが、書き始めたらキリがないのでここらでお愛想お願いします。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 62

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

惜しい・・・TV版13話を4話半の分量に圧縮して魅力も半減してしまった印象

事前情報からある程度予想はついていたとはいえ、あれだけ緊密な内容の作品を半分以下に圧縮してしまっては、鑑賞時に受ける感動もその分半減してしまうのは仕方がないことなのか・・・(溜息)

TV版にかなり惚れ込んで3~4周はした自分の率直な感想をいうと、どうしても劇場版はTV版の重要シーンばかりを性急に繋ぎ合わせた感じで、そこに至るまでの細かいエピソードが抜け落ちているために、ここぞというときにグッと来るものが希釈されてしまった印象が強く残ってしまいました。

劇場版を観終えて、改めてTV版の凄さを思い知った・・・ということでしょうか。

といっても、『響け!ユーフォニアム』という作品を、この劇場版で初めて観る方もきっと沢山おられると思うし、そういう方々は私とはまた違った感想をもたれると思いますが。

いずれにせよ、劇場版には劇場版の良さ(TV版よりは視聴を開始する敷居が低く、一度見始めると最後まで確り観るのが普通etc.)もあると思うので、これをきっかけに本作に多少でも心を動かされた方は、何も考えずTV版の方に直行していただきたいと思います(内容倍増し以上、感動も倍増し以上となるはずです)


※その他、ちょっと気になった点

(1) TV版の時はとくに気にならなかったのですが、劇場で見ると顔面アップとなるシーンが多過ぎる感じがしました。
(2) 同様に、TV版のときは気にならなかったのに、劇場の大画面で見ると人物の等身や顔の輪郭・左右の目の釣り合いなどが、若干ブレているように感じてしまうシーンがありました。

・・・この点は、もともとTV版として制作された画像を劇場版でそのまま使ってしまうことの限界なのでしょう。

その点、私が本作と同じくらい高評価している『魔法少女まどか☆マギカ』は、劇場版を制作するに当たって、
<1> 前編・後編合わせて4時間以上と、TV版全12話と遜色ない尺を確保し、
<2> かつ、画像も8割方、劇場サイズにリメイクした上で、音響・声援も再録する(新主題歌「ルミナス」も追加)
という徹底振りで、劇場版の方がTV版よりもさらにハイ・クオリティとなったこととは対照的になってしまいました。

ともかくも、劇場版の公開によって、『響け!ユーフォニアム』の魅力を知る方がさらに増えたと思うので、本番である今秋からの第2期に大いに期待したいです。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 59
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