続編で漫画原作なアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの続編で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の続編で漫画原作なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.0 1 続編で漫画原作なアニメランキング1位
バキ 最凶死刑囚編(Webアニメ)

2018年7月1日
★★★★☆ 3.5 (158)
547人が棚に入れました
板垣恵介さんが「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)にて1991年より連載中の人気格闘マンガで、地下闘技場の最年少チャンピオン・範馬刃牙とさまざまな格闘技の達人たちとの戦いを描く。累計発行部数は7,000万部を突破、過去にはOVAやTVアニメが制作されている。現在までにコミックス全123巻+番外編3巻のほか、数多くのスピンオフを展開。新しいテレビシリーズは、2001年にアニメ化された第1部「グラップラー刃牙」の続編である第2部「バキ」の「最凶死刑囚編」から描かれる。地下闘技場の最年少チャンピオンである主人公・範馬刃牙(はんま バキ)と “地上最強の生物”と呼ばれる父・範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)との壮絶な死闘を軸に様々な格闘士たちの闘いを描いた大人気格闘漫画シリーズ、その第二部「最凶死刑囚編」のTVアニメは2018年夏に放送となる。監督は平野俊貴さん、シリーズ構成は浦畑達彦さん、キャラクターデザインは鈴木藤雄さん、制作会社はトムス・エンタテインメントが担当。

声優・キャラクター
島﨑信長、菅生隆之、島田敏、小山力也、江口拓也、銀河万丈、子安武人、津田健次郎、茶風林、二又一成、麦人、川原慶久、雨宮天、古谷徹、大塚明夫

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

運動不足が気になりませんか?

見てないようで見てます。

格闘漫画好きなら間違いなく読んだことのある漫画。
「グラップラー刃牙」に続く「バキ」の17年ぶりのアニメ化です。
実は2クールあります。

原作を知らない人はついてこなくていい。
見たいやつだけ見ろ。

と、潔いというか、漢らしい作りです。


いいですね、それでこそバキ。

回想が入ってテンポが悪い?
いやいや、カットや改変が多いほうが叩かれるでしょう。

まあ、格闘シーンだけ見てたほうが爽快感はあります。
わかるんですよ、わかるんだけど……。


バキにオリジナル展開なぞ、エスニック料理に味の素を入れるがごとき思想ッッッ!


……でも実際のところ、原作を知らなくてもどうにでもなると思うんですよね。

内容は極めて単純明快。
やべえ強いやつが来るから倒せ。
キャラも強烈な個性を持つので、嫌でも覚えちゃう。


そうそう、キャラ造形も原作重視でいい感じです。

ただし、ヒロインの梢江を除く。
男性は骨格の自由度が高いからのびのび描けますが、女性はそうもいかない。

前作といい、制作陣も梢江の扱いにはおおいに悩んだんでしょうね。
ゲテモノはさすがに入れられなかったのか。
キスシーンとかありますからね。
きついと思ったんでしょうね。

結局イナゴのつくだ煮レベルに落ち着きました。


そのままで良かった気もする。
つくだ煮ディスってるわけじゃないですよ!


とにかく頭を使わずに見れるアニメです。
見終わったあとは頭じゃなくて筋肉が疲れると思います。

腕立て伏せ一回くらいの効果はあると思うので、運動不足が気になる方もぜひどうぞ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

作業用BGMとしてはトップクラス

※放送開始時点での初稿

原作ちょっと既読


私は常々物語性を重視する、とかなんとかとほざいていたりする者であります。
一方で底抜けにアホなのも大好物だったりします。
古くは、魁!!男塾あたりに起源があるかもしれません。

バキはある意味で「アホ」(超褒め言葉)の代表格といえる作品。
男いや漢が震える物語。

誤解を恐れずに言えば、この作品の鑑賞方法はこれだけ

 「人智を超えた強さをあの手この手尽くしてどのように表現されているか?を嗜む」

以上でございます。

どれだけ強いか?シンプルにこれだけのためにどれほど語彙力豊富なんかいなと感心してしまうのです。なにせ公式サイトからして「肉宴(バトル)開幕」ですから。
マンガの魅力はそのままにアニメならではの肉体の動きをぜひ堪能してみましょう。



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完走後追記


当初の想定通り、肉体の宴を堪能する一方、ストーリーはほぼ流し見してたのでよく覚えてません。
全キャラ押しなべてあくが強いです。雨宮天さん演じるヒロインでさえ例外ではなく。
男子たるもの後期OPは必見。曲の最中延々とパンツ一丁筋肉男が一人スパーリングをやってる映像。

全26話通してあの手この手尽くして最強とは何ぞや?を私たちに説いてくるのですが、冷静に考えると意味不明。そこを説得力ある前提で話が進んでいくところが愉快なんですよね。これ、小学生の時分だったら“民明書房刊”に踊らされたあの頃のように本気で信じたかもしれませんが、哀しいかな、もう私たちは大人なんです、ってことを逆説的に教えてくれる教師のような作品でした。

挙句の果てには、{netabare}毒に侵されて瀕死状態のバキに、「闘うことが治癒に繋がる」と中国人。それに「ありがとう。闘えるやつだと認めてくれて」と応えるバキ。{/netabare}最高です。

ただし、日本の国防的には「ダメだろそりゃ!」とありえない描写があったのですが本作に限っては不問にしときます。

これは脳内をからっぽにしての鑑賞を推奨しますね。
いかついおっさん達の中の人に、これまた重厚なおっさん声優陣を揃えてまして耳に心地いいですよ。

{netabare}俺たたENDはご愛嬌。{/netabare}また会うその日まで(^_^)v



視聴時期:2018年7月~12月 リアタイ

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2018.08.06 初稿
2018.12.25 完走後追記
2020.09.14 修正
2021.07.20 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

本気で「敗北を知りたい」のなら…

範馬刃牙(バキ)じゃなくて、最強生物、範馬勇次郎に戦いを挑んだらいいのでは?

という純粋な疑問が浮かんできちゃいます。敗北なんて、一瞬で教えてくれるはずですが…(確信)。

てか「敗北を知りたい」とか言ってみたいわぁ…。
こちとら敗北だらけの人生だわ!(卑屈)
(でも「敗北を知りたい」って言葉は、かなりの名言だと思います。使用の汎用性が良い感じです。)

原作『バキシリーズ』は、とにもかくにも『格闘』な漫画であり、内容には格闘うんちく(大嘘)が盛り沢山のツッコミどころ満載作品。
ツッコミどころも熱さで吹っ飛ばすような、かなり特徴的な作品ですが、本作は、言わば『バキシリーズ』のアニメ3期目となります。

「幼年期編」「地下闘技場編」「最大トーナメント編」をチェックするには、過去作を観ることになりますが、この1期2期の放送は2001年…。
作画も演出も苦しいので、なかなかアニメでの予習が難しい作品です。
(個人的には死刑囚編より、過去作をこのクオリティーでリメイクしてほしかった…。)

まあ、ノリで観れる作品なので、本作からでも、楽しめると思いますが…キャラを知っているに越したことはないので、気に入ったなら、原作か過去アニメをチェックしてみても良いと思います。
好みは大きく分かれそうですが、熱いファンが多いのも納得の「一見の価値あり」な作品だと思いますので。

して「死刑囚編」の感想ですが、やはり尻すぼみ感は拭えませんでした。
大きな期待感を抱かせる派手な登場シーンから、段々と評価を落としていく死刑囚たち…。
結局「ずる賢いだけで、最大トーナメントの上位者の方が強いやん…」って思ってしまいますね。{netabare}

 漢気は魅力的であるものの、強いとは言い切れない花山薫に負けるスペック、烈海王に地力の差をまざまざと見せつけられたドリアン、愚地克巳相手に気絶を繰り返すロイド、まさかのガイア相手に手も足も出ずに負けを認めてしまうシコルスキー、バキや渋川に善戦する癖、まさかの本部以蔵に完敗する柳龍光…。(本部以蔵は力士に不覚をとったものの、実際はかなりの実力者だったわけですが…。)

 スペックとドリアンの戦いぶりは、名対決と言える盛り上がりがあったので良いですが、以降は盛り下がる一方な感じです…。原作からそうなので、アニメのせいではありませんが。

 あと、印象的だったのが、「性」や「愛」の描写。これは、1期2期にはなかったものです。
 ヒロインの梢ちゃんは可愛いのか、不細工なのか…これまた意見の分かれるところでしょう…。
{/netabare}

ともかく、私はツッコミどころ込みで、この「バキシリーズ」が大好きです。
欲を言えば、最大トーナメント編をリメイクしてほしいですが、続編も期待しております。

絵柄で避けている人も、1話見てみると良いと思います。
意外と慣れるもんです。(序盤に酷い作画のバトルシーンが目につきますが、序盤以降の作画は良好です。)

ちなみに私は愚地克巳が一番好きです!実力者なのに可哀想な役回りが多いところも好きです!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

79.9 2 続編で漫画原作なアニメランキング2位
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 追憶編(OVA)

1999年2月20日
★★★★★ 4.1 (501)
2922人が棚に入れました
主人公剣心が、“人斬り抜刀斎”になるまでの経緯、雪代巴との出会いから別れ、そして不殺を誓うまでのエピソードが描かれているOVA作品。主人公が技名を叫ぶ等の漫画的な演出は排除され、徹底した脱少年漫画演出が施されている。また、テレビアニメや少年漫画誌では表現が困難と思われる、人が刀で串刺しにされたり、大量の血が飛び散るといった凄惨なシーンも目立つ(DVDでは、最初に「過激なシーンが含まれる」と出てくる)。第1幕 - 第4幕と、追加カットを収録した特別版は、アメリカの年間DVD売上チャートで7位を獲得するという快挙を成し遂げた。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

原作を知らなくても単品で楽しめる!感動の時代劇

るろうに剣心のOVA作品。
海外では、アニメ以外のDVD作品を含めて、7位を取ったこともあるほど人気作だそうです。


もともと熱い少年漫画のるろうに剣心。
そこから「熱さ」を取って、スパイスを加えたら「切なさ」が残りました。

必殺技名を叫ぶような少年漫画チックな部分がなくなり、時代劇を見ているかのような、シリアスな展開が繰り広げられます。

時代は幕末。
長州藩維新志士の裏で暗躍した人斬り抜刀齋の人生を描いています。
歴史上の人物として実在してもおかしくない、そんな「人斬り抜刀齋」の物語。

アクションアニメとしては、一瞬の判断力、体格差をカバーする身のこなしなど、見事な殺陣が見所。
例えば、
{netabare}
・刀を抜かず、鍔で剣を受け、反動を利用して目つぶし、バランスを崩した相手を抜刀で斬り込み、両手を添えて押し斬る
・2人を強襲し、先に剣を抜いた方に斬り込むと見せかけて、横にジャンプ、剣を抜くのが遅れたもう片方を先に斬り倒し、最初に空を斬ったもう1人を後から倒す
・階段を利用し、高所からのジャンプによって、刀ごと相手を斬る
{/netabare}
職業として人を殺す、人斬り抜刀齋の才能と冷徹さが、ひしひしと伝わってきました。

そして、中盤、愛情と憎悪の中で揺れ動く人間ドラマ。
{netabare}
自らの仇に愛情を抱いてしまった巴と、そうとは知らずに巴と夫婦生活を続ける剣心。
{/netabare}
全てを知った人斬り抜刀齋は、何を選ぶのか。
そして、頬に付けられた傷の謎とは?
{netabare}
最後の十字傷を巴が付ける、この改変はお見事。
「生きたい」という執念によって付けられた傷を断ち切るように付けられた2本目の傷。
これは巴の復讐でもあり、許しの証でもあった。
すばらしい解釈の仕方だと思います。
{/netabare}

原作でも出てくるエピソードをうまく調理し、上質なアクション・人間ドラマとして完成された作品です。

もちろん原作に沿ったエピソードのため、一部ネタバレになっているのですが、見たからといって原作の魅力が損なわれるわけではありません。
面白さの方向性が違うので、原作は原作、OVAはOVAとして楽しめます。

原作を全く知らなくても、十分に見応えのある作品です。
おすすめですよ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

the Fourth Avenue Café

るろ剣の追憶編OVA。しかしこれはもう劇場版と呼んでもいいかなと。
本作は剣心が、心太だった頃から池田屋事件までの歴史の中で、1人の女性:巴と左頬にある十字傷についてメインに描かれている。

るろ剣本編自体好きな作品ですが、こちらの剣心の世界も、原作を超えている位の出来栄え。なによりも音と画が血と切なさを匂わせてくるような妖美な雰囲気だけでも、下手な時代劇よりも見応えがあるし、約1時間の中での時間帯効果は素直にありがとうございます。

巴と婚約していた男を切ったときに出来た傷と、巴を守れなかった時に巴に刻まれた傷が、交差してできた十字傷。ただ、これ原作では巴は小刀を落とし、傷がつくと言う描写で留まっているのですが、本作ではしっかり刻み込む。ここが最大の見所ではないでしょうか。

婚約者の仇討ちを遂行する一方で、剣心の剣客としての辛さを感じながら過ごす日々。悲しい出会いの二人にも少しの安穏と安らぎ。ただ、時代の闇は二人にも訪れる。最期の時、巴「ごめんなさい、あなた」二人の愛する人に・・・縦の傷には復讐。横の傷には愛と贖罪の傷を。そんな風に受け取りました。無駄なのりしろを徹底的にカットしたシナリオ。お酒のお供にどうでござるか

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これぞ名番外編

言わずと知れた、少年ジャンプの人気漫画原作。
明治剣客浪漫譚と銘打たれた、痛快剣術アクションバトルです。
ゴールデンタイムのTVアニメとしても人気を博したのは1990年代のこと。
この追憶編はそんなTVシリーズが終了したあと、OVAとして作成されたものですが、同じ世界観でも全く違った超シリアスな内容です。
本編でも度々触れられている剣心の過去のお話。
明治維新の乱世のなか、暗殺者「人斬り抜刀斎」がいかにして流浪人となったかのエピソードです。

もうすでに懐かしのアニメになってしまった「るろうに剣心」。ですが、近年実写映画化されこれが結構良い出来。
”るろ剣”に再度注目が集まっている今、ちょっとレビューを書いてみようかと思った次第です(^_^)


この追憶編、痛快バトルのるろ剣のなかにあって明らかに異質ではありますが、れっきとした原作準拠。
ジャンプらしいバトル展開の本編も好きでしたが、連載当時にこれを読んだときはなかなか衝撃的で、忘れられないお話となりました。
綺麗事を言って不殺を貫く剣心ですが、それに至るまでの過去。
後付けの設定なんでしょうが、この物語に蔓延している、時代に翻弄された若者達の哀しみがなんともいえず人物に深みを与えていて、原作で一番印象深くて好きなエピソードです。

作品全体の雰囲気は暗く、そして終始重苦しい。
登場しているキャラクターは、確かにあの剣心なのですが全くの別人と思って差し支えないぐらい。
トボけた「ござる」口調もなければ、「おろ~」ってボケることもなく、作品からコメディ要素は一切排除されています。
絵柄も少し頭身を高くして濃くなっています。
戦うシーンもありますが、チャンバラアクションや必殺剣術を振るうバトルではなく、あくまで殺陣。人を斬り殺すための表現で、もちろん大量の流血沙汰となるもので爽快さはゼロ。凄惨なだけです。

お話の内容は暗殺者として虚しく殺伐とした日々を送っていた剣心が、幕府側の追及を逃れるために潜伏生活をしていく過程を描いたもので、とても切なく、もどかしい物語。
顛末を語るネタバレも野暮なので多くは書きませんが、人斬りでありながら誰よりも優しい男が、「抜刀斎」から「剣心」になっていったバックボーンを見事に表現したドラマです。

私個人は、暗い物語や哀しい話は好きではないのですが、これは別格。
この雰囲気、この進行、この演出、この結末。こうでなくっちゃいけないと思っていたそのまんまを、ちゃんとわかってアニメにしてある秀作。
番外編的な扱いですが、TV本編を引きずることなく、良い意味で割り切りができているのが素晴らしい。


1本の短編時代劇として視聴もできますが、やはり、本来のるろ剣を知ったうえでご覧になれば、より一層そのギャップが楽しめる一作。
実写映画で、初めてるろうに剣心に触れた方にもオススメです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27
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