結婚で組織なTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の結婚で組織な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月09日の時点で一番の結婚で組織なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.0 1 結婚で組織なアニメランキング1位
ログ・ホライズン 円卓崩壊(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (202)
1028人が棚に入れました
ある日突然、人気オンラインゲーム『エルダー・テイル』の世界に、数万人のプレーヤー『冒険者』が閉じ込められた!モンスターや魔法がリアルに存在する異世界で人々は混乱し、冒険者の街『アキバ』は秩序を失っていた―人づきあいの苦手な青年・シロエもそんな冒険者のひとりだったが、意を決したシロエは盟友の直継、アカツキ、にゃん太らとギルド『ログ・ホライズン』を結成。さらに、持ち前の知略を武器に冒険者の結束を呼びかけ、自治組織『円卓会議』を立ち上げ、街に平和と安定を取り戻す。この『円卓会議』を中心に、ゲーム世界のもともとの住人である『大地人』との交流も進み、筆頭貴族コーウェン家の令嬢・レイネシアがアキバに赴任するなど、冒険者と貴族や商人、一般市民などとの外交や取引も活発化していく。しかし、冒険者たちが異世界に飛ばされた『大災害』から1年が過ぎ、つかの間の繁栄を享受していたアキバの街には、新種のモンスター『典災』の襲来や東西の貴族どうしの権力闘争、冒険者間の格差・思惑の違いなど、多くの火種がくすぶり続けていた。そして、ついに冒険者の結束の象徴『円卓会議』に決定的な危機が訪れる…

声優・キャラクター
寺島拓篤、前野智昭、加藤英美里、中田譲治、山下大輝、田村奈央、松井恵理子、柿原徹也、藤井ゆきよ、原由実、高垣彩陽、久野美咲、伊瀬茉莉也、葉山いくみ、井上麻里奈、櫻井孝宏、名塚佳織、村川梨衣、下野紘、後藤ヒロキ、岡本信彦、日野聡、西田雅一、中村悠一
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

6年ぶり3回めですから

原作未読 2014年ぶりの3期め


自分は最近参加した後追い組です。これまで1期25話+2期25話ともはや大河ドラマ。
みなさまのNH…じゃなかった、、、モンスターが巣くう渋谷の放送局から大陸(中国)にネットワークを繫げる2期最終話。その最終話との繋がりを感じない3期第1話だったため、直近視聴組の私でさえ脳のシナプスが咄嗟には繋がりません。

せめてアバンやAパートでおさらいさせてくれよ!と長期ブランクを意識させるのが6年という時間。

 いや待てよ…その構成ができなかったのかもわからん

この6年の間に『○○から国民を守る党』が国政進出していろいろバレてきたり、実はサーバーを大陸だか半島に置いてましたーとてへぺろした企業が問題になったりと、〝魑魅魍魎放送局が大陸と繋がっている”描写は無かったことにしたかったのは想像に難くありません。作品の内容と同様に現実世界でも政治的力学が働いたと邪推してます。

冗談はそれくらいにして本題です。
お話の繋がりについて序盤は面を食らいますけどそのうち繋がるものは繋がります。むしろこれまで50話休まずOPを担当してきた“デラッベィ♪”が聴こえてこないことにこそ断絶を感じさせます。OP曲変わりました。EDもYun*chiさんの声じゃないのが違和感あったりで始まりと終わりが締まりません。新OPEDの良し悪しとかではなく馴染むための時間が足りてないと感じます。このようにエンジンかかりきらない1クール12話である前提で3期は楽しみましょう。
連続性の演出は重要でして、仮に内容がイマイチでもお約束の担保でファンの目はごまかせるのです。

そうしてごまかせなかった物語の中身。サブタイトルにもなってる『円卓崩壊』ネタはもとより、{netabare}レイネシア姫の婚姻ネタ等の{/netabare}3期になって初出のネタが、過去50話でそこそこ広げた風呂敷にさらに被せてきたのがわかりづらさを助長してる印象でした。

わかりづらいなら整理してしまえ!と自分なりに観点整理だけはしときます。

■2期まで踏まえて3期の注目点

・帰りたい冒険者。残りたい冒険者。
 ⇒{netabare}それほど深掘りせず。{/netabare}
・冒険者と大地人のパワーバランスは変化するか?
 ⇒{netabare}よくわからない。{/netabare}
・現実世界へのアクセスする鍵が出てくるか?
 ⇒{netabare}ほぼ触れられず。月に行けばなんとかなりそうってとこ止まり。{/netabare}
・ミナミは?
 ⇒{netabare}政略結婚の仕掛けでちょい出。いよいよ次のクールでGOTOミナミになりそう。{/netabare}
・カナミは?
 ⇒{netabare}いわゆる大陸案件。クラスティの記憶を奪い英雄エリアスを制御してた仙女の動機が不明。{/netabare}
・恋の行方は?
 ⇒{netabare}シロエ周りはどうでもいいかも…{/netabare}
 ⇒{netabare}五十鈴とルディ。クラスティと姫。戻れる人とゲーム限定の人。これきっと切なくなる。{/netabare}

これだけだとふっ散らかってるんですけどね。そうはいっても楽しめました。
前半の政治劇と後半のバトルと按排の良い配置です。イデオローグに依らず意思決定プロセスが明快。そしてポイントをそれなりにおさえてる政治劇がお気に入り理由なため前半はこれまでの蓄積関係なく楽しんでました。それらにかまけてるうちに大陸で物語が進行してたり、2期で謎の存在だった“古代種”について追加情報出てきたり、特に不満はございません。


よくぞ3期を作ってくれました、でお釣りがくる作品だとは思っているので個人的にはそれだけで充分。
ついでに、、、同じ続編を匂わせるでも“新たな謎をどーぞ”だった2期の終わりよりも“いよいよ核心へ”な今回3期の締め方のほうが好感を持てます。


なんせ6年ぶり3期めですから。
これは2016年の履正社6年ぶり3回目の夏の甲子園出場とまんま一緒です。そして3年後4回めの出場で全国優勝しとります。
2021年4月現在、続編未定ですがプラス3年くらい気長に待ちますよ。奇しくも大阪だし(笑)



※ネタバレ所感

■さすがはアインス様!

〝ズ”ではありません。〝ス”であります。もともと戦闘系ギルドだったのに役場の福祉課みたいになってたギルド〝ホネスティ”の親分。英語だと正直・誠実を表す〝honesty”とさもありなんなネーミングです。無能なだけでいい人たちなんよね。
残念ながら「さすが!」とはならずに、ビリー・ジョ○ルのサッチャロンリワードのほうでした(謎)。

{netabare}サブタイトル『円卓崩壊』の引き金となったアインスのご乱心。重要エピソードです。

これがまた根が深くて興味深い。
内輪の問題解決に外部の力を取り入れて崩壊に至った例は数知れずまさに今回のもそれ。貧すれば鈍す。窮すると最善手に見えてしまうのです。
問題そのものも「貧民に利益を分配してくれ」でしょ? 当然通るものではないところで彼が取るべき選択肢は「分配への対価を示すこと」または「分配がアキバに資することの証明」でした。前者は権利と義務をセットに考える基本のお作法。後者は公共福祉のあるべき姿とのマッチング作業。

そんなやれることせずにひとっ飛びで〝体制が悪い”の結論に至るところがダメよね。

 「もっとこう…話し合うこともできたはずだ」byシロエ

西が大地人と冒険者をがっちゃんこした統治機構をもっていて、冒険者オンリーしかも強制権のない自治組織のアキバ界隈から見ればロールモデルになりうるのが隣にあるのにアインスさん辛抱しようよ、と思うのが本音です。やったことだけで判定するならアインスは残念極まりない人物です。


ただアインスの動機は納得感あり。
それに彼のみならず皆政治家ではなく元はゲームプレイヤーですから判断ミスすら〝致し方なし”とある意味リアルです。
もとがゲームですから大なり小なり弱肉強食な文化が浸透してた前提だったと仮定しましょう。それが仮初めの快楽空間(ゲーム)から実際の生活基盤へと変化する転送を経験して秩序が必要になりました。その象徴が〝円卓会議”です。
ミノリとトウヤがそうであったように低レベル冒険者の搾取問題は1期それも早い段階から。そこにNPC(大地人)の貧困問題も付加されます。それに円卓メンバーは俗に言う勝ち組なわけでしてアインスとは見えてる景色が違ったことでありましょう。
つまり見落としてた部分を拾う者がこの世界には必要であったのです。{/netabare}


導き出される結論は
〝動機は真っ当。手段が不当”ということですよね。


{netabare}額に汗水垂らして頑張った成果を「チャラにしてちょ?」と要求してるのと変わりません。提案ではなくタカリでしかないのに、困ったことに本人は善行をやってるつもりなのでタチが悪いのです。{/netabare}
{netabare}一方のシロエだって駄目なもんはダメ。選挙で思いっきりバ○デンしてましたもん。「法律に書いてないでしょ?」でロジカルお化けが横行すると人心は荒廃します。なんか胸のすくエピソードみたいに仕立ててましたが、やったらあかんやつです。{/netabare}


■オマケ

・{netabare}LV65問題は未解決{/netabare}

・{netabare}レイネシアの母親への啖呵が小気味よかった。
 「お母さまが歩めたかもしれない道を進みます」{/netabare}

・{netabare}カナミ:3歳の子供にこの世界を見せてあげたいとのこと。発想が斬新。
 アカツキ:「主君」呼びと女子力どうこうの連呼がなんともかんとも。
 ミノリ:一番まともそうなのが中学生?と最ロリなんですよね。告白は少女漫画展開でした。
 大阪の女:関わっちゃだめですよ。屈折しててそのうち手首切りそうです。

 あと嫁レース参加者いましたっけ?シロエの周りにまともな女子がいないと思います。{/netabare}



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴 

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2021.05.01 初稿
2022.02.13 修正

投稿 : 2025/03/08
♥ : 31
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

待ちわびてました

<2021/4/10 追記>
先日完走しました。
楽しかったんですが、1クールだとちょっと短く感じますね。
その分消化不良だったような。
原作のストックもそこまではないだろうし仕方ないのかな。
OPED曲はちょっと残念。
特にOPは「database」が大好きだったので。

それとけしかけられたとはいえ意外とあっさりと{netabare}ミノリがシロエに告白{/netabare}、そして意外にあっさりと{netabare}シロエがお断り{/netabare}するという。
おそらくシロエもちゃんと気がついてたんですね。
アニメ・漫画・ラノベ界隈では朴念仁を貫き通す{netabare}ラブコメ{/netabare}が跋扈しておりますが、本作はそこら辺、物語としてしっかりしてて好感持てます。

いよいよ次は{netabare}ミナミ{/netabare}へ、ですか。
次回作が待ち遠しいです。

<2021/1/24 追記>
1/31(日)0:55〜Eテレで1〜3話の再放送するそうです。
見たかったのに見逃してしまったという方は是非。

<2021/1/13 初投稿>
始まったばかりですがとりあえず評点つけておきます。

一時は続編絶望的なんじゃないかと思っていたぢけに喜びもひとしお。

ついに3期が始まりました。
レイネシア姫の婚姻話から始まり
オネスティの不穏な動き
そして、物語の確信に迫るピースのカケラの情報が・・・

良い感じで始まって参りました。

OPは1期、2期のマンウィズ「database」からついに変わってしまいましたね。
そこはやはり寂しい。

ところでそのOP最後の方。
ログ・ホライズンのメンバーが並ぶ後ろ姿。
一番右の二人は誰なんだろ?

<2021/1/20 追記>
第2話視ました。
うわ、なにこれ。
面白い。
楽しいアキバの街ライフが、気がついたら状況変わってるとか。
やっぱ、これ好きです。

あと、リ=ガンの声。
誰が継ぐんだろうと気になってましたが、藤原啓治さんとかなり違うんでびっくりしました。
も少し寄せてくるかなと思ってたんですが。
そして、藤原さんがもういないんだな、と思うと哀しくなりました。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 27
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

まさかまさかの第3期( ;∀;)

原作未読。第1期、第2期は視聴済み。

個人的には、一番お気に入りな作品の一つかも知れない作品の第3期。
色々ありましたからね・・・。
まさか、第3期を拝聴する日がやって来るとは・・・。
誰だっけ!?『NHKをぶっ潰す!』なんて言っていたのは(笑)。

第1期、第2期。
物語としてはとても面白かった本作ですが、作画に関しては少々問題が・・・(笑)。
しかし、さすが満を持しても第3期。
作画も滅茶苦茶キレイになっています。
何だかんだ言って、人気作ですからね。
とても嬉しかったです。
『NHKをぶっ潰さなくて、本当に良かった~』ですね。(←しつこい!!)

本作も、期待を裏切らない作品だったと思います。
唯一の不満点は{netabare}シロエの『全力管制戦闘』{/netabare}が見れなかったことくらいか?

レイネシアが、ミノリが、そしてアカツキが光り輝く作品です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 20

65.6 2 結婚で組織なアニメランキング2位
GANGSTA.(ギャングスタ)(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (668)
3501人が棚に入れました
マフィアにチンピラに売春婦に汚職警官が巣食う悪党だらけの街・エルガストルムを舞台に、誰もかかわり合いたくない汚れ仕事を引き受ける便利屋を営むウォリックとニコラスを描いたハードボイルド作品。

声優・キャラクター
諏訪部順一、津田健次郎、能登麻美子、金尾哲夫、石川界人、三上哲、悠木碧、宝亀克寿、小山剛志、前野智昭、橋詰知久、桐本拓哉、榊原良子、吉野裕行、小松未可子、植田佳奈、櫻井孝宏、稲田徹、梅津秀行、磯辺万沙子、小清水亜美、村瀬歩、花江夏樹
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

道半ばで‥‥

原作未読 全12話

4大マフィアがいる犯罪都市で便利屋稼業をしているウォリックと黄昏種(トワイライツ)と呼ばれる特殊な能力を持つニック、そして後に便利屋に加わる娼婦のアレックス、3人は過去に引きずられつつ徐々にマフィアの抗争に巻き込まれていくお話です。

1話観た時、BLACK LAGOONを思い出しました。雰囲気が似ていますね。

黄昏種(トワイライツ)は超人的な動きができる代わりに代償として人間の一部の機能が欠如しています。トワイライツによって違うようです。

ニックは耳が聞こえないという設定で、CV役の津田健次郎さんの演技が凄く良かったですね。

ウォリック役の諏訪部順一さん、アレックス役の能登麻美子さんとキャラも声優さんも大人の雰囲気漂う作品です。{netabare}(アレックスの歌声素敵でしたね^^){/netabare}

便利屋さんといってもマフィアがらみの仕事が多く、血なまぐさいお話が多いですね。

途中までは良かったのですが、お話は切りが悪くかなり中途半端なところで終わっています。

制作しているマングローブが経営破綻したため中途半端に終わったのか、初めから中途半端に終わるようにしたのか、続編の発表がない以上販促の域を出ていない作品なのが非常残念です。

一区切りしていない「続きは原作で!」という作品は、オススメできません。

OP 爽やかな感じの曲で、この作品とは対照的な感じがしました。
ED 曲の雰囲気がこの作品に合っていました ね。

最後に、この作品でEDを歌っているAnnabelさんは「Another」ED(anamnesis)、「恋と選挙とチョコレート」OP(シグナルグラフ)、「RDG レッドデータガール」OP(スモルワールドロップ)と私が好きな曲を歌っている方で、久しぶりに歌声を聞きましたが素敵ですね^^

投稿 : 2025/03/08
♥ : 35
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハードボイルドな作品は稀少

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ハードボイルドな世界観に、派手なアクション。銃、刀、ドラッグ、金、マフィア。そんな中、ある「特別な特徴」をもった二人の主人公が、互いを信頼しつつも頼りきりにならず、闇の世界を渡り歩いていく。そんな「相棒感」が一番の見所。作画はやや悪く、そこが一番残念な点。

【視聴終了】
{netabare}
主人公のニックは肉体労働(バトル)担当であり、聴覚に障害があり、その設定はバトルものとしては斬新だったと思う。そういう設定にありがちな超感覚的な要素(例えば筋肉の筋が透けて見えるとか)は少なく、戦闘は肉弾戦であり、手話や読唇術でコミュニケーションをとるのは良かった。また、声優(津田)さんの演技力の高さというのはこの作品を大きく支えたと思う。

このニックは「トワイライト」という、言ってみれば強化人間なわけだが、その設定をよく生かしてたと思う。短命で、薬物に依存しなければならず、それ故に「強者に飼われる」ことを宿命づけられている、トワイライト。しかし、その中で「自由」に生きることを選んでいるのが、ニック。「自由」に生きるためには、それなりのリスクや腕っぷしの強さが求められる。そこの部分の危うさと格好よさのバランス、短命が故の刹那的な一瞬を好きに生きている感じが、作品の雰囲気を作っていると思う。

そういう意味では、やはり雰囲気アニメ。ちょいシリアス追いかけすぎ、回想が多すぎたのと、折角の格好良い雰囲気をぶち壊す終盤の作画崩壊がこの作品の評価を下げていると思います。
{/netabare}

【余談 ~○○に似てる?~】
{netabare}
巷ではよく、「BLACK LAGOONの劣化コピー」なんて言われることもありますし、トワイライトの代償とか、「DARKER THAN BALCK -黒の契約者-」もヒントにしたのかな~と。ただ私は、トワイライトのランク付けの感じとか、薬物の感じ、ハンターの存在だとか、なんか、ラノベ未完の名作である「ラグナロク」を思い出してました。

ちなみに、私は似ている作品があろうが、テンプレだろうが、それだけで評価を下げる気はありません。「既視感がある」というのは確かにマイナス要因ですが、それを跳ね返す面白さがあれば問題ないと思っています。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

紫煙の香りが鼻をくすぐるちょっと大人の物語・・・

この作品の原作は未読ですが、メインキャストとして能登麻美子さんが出演される事を知り視聴を決めた作品です。どんな能登さんを見る事ができるのかワクワクしながら放送を待ちわびていました^^;

放送が始まりオープニングが目に飛び込んできました。独特な色使い、作画とカメラワーク・・・所謂劇画タッチの作画は好みが分かれるのかもしれませんが、私は最初から違和感無く入ることができました。
むしろ印象的だという感想の方が強いです。
この作品もしっかり前を見据えるウォリックと不屈の笑みを浮かべながらウォリックの斜め後ろを歩くニコラスの目が、とても活き活きしていているんです。
この作品も毎回オープニングを見るのが楽しみな作品でした^^

物語は、便利屋家業を営むウォリックとニコラスの2人が暴行を受けている女性を目撃します。
茶褐色の肌に白の服を着た彼女こそが、能登さん演じるアレックス・・・
物語の行きがかり上、行く宛を失ったアレックスが便利屋の事務所の電話番をするようになり・・・物語が動いていきます。

犯罪、殺人など様々な悪がはびこる街・・・エルガストルムが物語の舞台になっているのですが、物語の流れはゆっくりです・・・
きっとマフィア同士の抗争などが日常茶飯事で。常にあちこちでトラブルが起こっているこの場所そのものがそう感じさせるのかもしれません。

でもこの作品は二人の便利屋家業を淡々と描いた作品ではありません。
冷たい過去・・・
消せない記憶・・・
強さを求め超えてはならない一線に平然と足を踏み入れるニコラス・・・
確かにこの街では強くないと生き抜いていけませんし、生きることに必死なのも理解できます・・・
でも、身体は無理をいつまでも受け入れてくれません。
いつか破綻する時がくる時がきます・・・

二人の・・・そして街の抱える闇についてアレックスと共に少しずつ知識を広げながら物語が進んでいきます。

でも・・・やっぱ能登さん、凄いです^^
普段の会話もさることながら、物語の中で歌ってくれる歌は鳥肌モノでした^^;
マフィアの抗争は組織間の関係が正直良く分かりませんでしたが、能登さんの声が聴ける・・・だけで私にとっては嬉しかったです。
だからこの作品の視聴する私のスイッチを入れるのはとても簡単・・・
再生ボタンを押してオープニングでクルクル回るアレックスを見るだけで良かったので(//∇//)

オープニングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんの「Renegade」
エンディングテーマは、Annabelさんの「夜の国」
この作品のもう一つの楽しみがエンディングでした。
タイトルにピッタリの旋律と歌詞がツボに入りました。
この曲も間違いなくBEST10上位の曲になると思います。

1クール12話の作品でした(9.5話を含めると13話)。
マングローブさん最後の制作作品となってしまいました。
これまで神のみ、ましろ色やハヤテなど楽しませて貰った作品がたくさんあっただけに残念に思います。
この作品も物語の半ばで幕が引かれています。
このままでは単なる販促作品になってしまうような気がしてなりません・・・^^;
もし続編があるなら、マフィア組織の関係などもう少し詳しく説明して貰えると、より楽しめる作品になると思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 24

67.8 3 結婚で組織なアニメランキング3位
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (194)
668人が棚に入れました
「解雇ですか……?」 魔族で魔法が使えない無能といわれ、突然の解雇宣告を告げられた魔王軍の暗黒兵士・ダリエル(30代)。 故郷を追放され、偶然、森で助けた村娘・マリーカとの出会いにより、人間族のラクス村に流れ着く。 魔族ではパスできないはずの冒険者登録に受かってしまい、手のひらには人間族にしか使えないはずのオーラが宿る!? 駆け出し冒険者ダリエルとして、のんびりできないドタバタなセカンドライフがいま始まる。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

お手軽ファンタジー

「追放されたけど実は有能でリベンジ人生」「スローライフ」最近見た設定ばっかりだけど、これだけなろう系いっぱいあると被るのは仕方ないかな
なろう系って作者の願望が形になった物語だと思うけど、ファンタジー作品が好きな人の願望はだいたい似たような感じなのかな?

冬アニメは異世界ファンタジー多すぎて個性弱いけど全体的に悪くない感じ
良い意味でも悪い意味でも軽いファンタジーアニメで、まったり見れて面白かったです
ただ、なろう系飽きたって人は見なくていいかな?

欠点は、暗黒騎士とスローライフがどっちもタイトルに入ってる割に要素が弱いしアクションシーンの動きも少なめ
主人公いい人で好感持てるけど、胸とかスカートの中とかいつも真顔でじろじろ見ててキモい

魔王軍の人達に威厳や脅威感がまったくなくて、むしろヒロインのほうが強そう・・・

タイトルの印象通り手軽に見れる良さはあるけど、ハラハラドキドキさせられる緊迫した戦闘とかには期待できないのは賛否分かれそう

投稿 : 2025/03/08
♥ : 19

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

超ハイスピード・スローライフw

2023/05/31 初投稿

今回も,何も考えず寝転がりながらのんびり楽しめるB級作品を求めて視聴しました。

最初からハードルが下がった状態で見始めるからでしょうか?
この頃「当たり」が多いように感じます。

この作品も予想以上に楽しめました。
というか,相当面白かったです!!

タイトルとは逆にダリエルのセカンドライフはハイスピードに展開していきます。
中盤6話は最終回でもいいのではと言うような展開が・・・前半の6話でここまで来るとはかなりハイスピードです。(マリーカのタックルはさらにハイスピードですがww)

とにかく全体的にスピーディーでドラマティックでした。

個人的には10話はかなり感動しました。
しかも,その後にさらに2話もあるとか,得した気分ですw

この作品に最高評価付けてる人はそんなにいないと思うけど・・・
大満足だったので★5つですw
最近評価甘過ぎでしょうか?f^^;

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スローではないセカンドライフ

原作未読 全12話


魔王直属の四天王に仕え補佐していた主人公、四天王の一人が変わった時に解雇されてしまいます。アテもなく彷徨っているところ森の中でモンスターに襲われる人間族の女性を助けます。その女性の好意により女性が暮らす村で過ごすことになります。村の一員となった主人公は、その村で色々と魔族との接点を持ち、時には争いごとがあり、時には友好的なこともありと、さらにこの世界の勇者をも巻き込む村のお話です。

タイトルに「スロー」とか「のんびり」という言葉かつく作品は、主人公は全然スローな生活ができていませんねw

結構コミカルなシーンも多く、終盤まではそれほど危機的なお話はなかったと思います。

でも後半は主人公について色々な事実が分かりますね。{netabare} (前勇者の息子だったことなど) {/netabare}そのことから争い事が起こります。

最後は、その争いもきちんと解決して終わっていますね。

OPはHisanoさん、EDは鬼頭明里さんが歌っています。

最後に、この作品の結論は母は強し!というところでしょうかw{netabare} (グランちゃんは可愛かったですね) {/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10

63.8 4 結婚で組織なアニメランキング4位
夜桜さんちの大作戦(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (88)
296人が棚に入れました
この家族、普通じゃない!? 家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽。 クラスメイトからの印象は「超・人見知り」。 唯一、話せるのは幼なじみの夜桜六美、ただ一人だった。 けれど六美にはあるヒミツが!? 彼女の正体は代々続くスパイ一家当主で、様々な敵から命を狙われていたのだ! しかも彼女の兄・凶一郎は最凶のスパイで、異常なほど六美を溺愛していた。 太陽は、そんな凶一郎から「排除」ターゲットとして命を狙われることに…! 六美と自分の命を守るため、太陽のとった手段とは… 六美と結婚して夜桜家に婿入りすること!? 太陽、六美、そして夜桜さんちの家族を巡る前代未聞の「大作戦」から目が離せない!!

声優・キャラクター
朝野太陽 :川島零士
夜桜六美 :本渡楓
夜桜凶一郎 :小西克幸
夜桜二刃:鬼頭明里
夜桜辛三:興津和幸
夜桜四怨:悠木碧
夜桜嫌五:松岡禎丞
夜桜七悪:内山夕実
ゴリアテ:松岡禎丞

65.0 5 結婚で組織なアニメランキング5位
君は冥土様。(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (99)
298人が棚に入れました
ある日突然、メイドさんが営業に来た──。 高校生・横谷人好の家に突然の来訪者が現れた。 黒髪で清廉、丁重な言葉使いが特徴的なメイドさん。 第一声は「私を雇って欲しい」。 彼女は前職が”殺し屋”、特技は”暗殺”、家事は全くの初心者で”ドジっ子” 運命の出会いから、メイドさんと同じ屋根の下での共同生活がスタートする…!? だんだんと、感情を知らない彼女の心が揺れ動いていく──。 これは、ひとりぼっちだったメイドさんに”家族”ができるまでのお話。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ソース派にオススメ?

元殺し屋で天然ドジっ娘属性のメイドを雇うことになった、高校生男子宅で繰り広げられる、
日常などを描いた同名コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 3.5点】
暗殺者が普通の生活に馴染む系のコメディは、最近、常に供給がある風潮なので、
特段、真新しさはありませんが、私は比較的このジャンルは何度でも美味しく頂ける質だったこと。

集中力を要する“質アニメ”がごった返す2024年秋アニメの中で、
日常物でホッと一息つける枠がもう一本欲しい所へ、本作がスッと滑り込み、
気が付いたら完走していた感じです。


中盤5話にて、この種のシナリオでありがちな、
やはりお前は暗殺者(こっち)側の人間だというシリアス展開もありましたが、
基本的には、横谷家の四季を描く、かなり日常寄りの歳時記。
メインディッシュにはなり得ないけれど、デザートならあっても良いポジション。


メイド様こと雪さんの日常の幸福を象徴するのが「勝田のソース」ではないでしょうか。
勝田惣菜店が誇る、トンカツにベストマッチする魅惑の味に取り憑かれた雪さんの姿は、
見ていて私もとても幸せな気持ちになりました。
何だかんだ勝田ソースの{netabare} 供給が1週間絶たれた{/netabare} 雪さんのエピソードが、
5話より好きだったり。

苦悩と退屈に満ちた日々が続く中でも、これさえ食べられればハッピーになれる。
私も何か一つ見つけたいなと思いました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・FelixFilm

シリーズで元請けしてきた『MFゴースト』2期がズレ込んだこともあり、
同スタジオ初の同一クール複数作品放送となりキャパオーバーも懸念されましたが。
作画カロリーを抑える所は抑えながら無難に乗り切る。

平生は時に立体感も乏しい、のっぺりとした印象の作画ですが、
5話など、暗殺者・雪(シュエ)のアクションシーンや、
主人公少年・人好(ひとよし)と雪の感情が昂ぶるカットなど、
勝負所では、描きこんで来ます。


将来的なフルCGアニメ制作を目指しているというFelixFilm。
『MFゴースト』よりは2D寄りの本作ですが、
主題歌アニメーションでは大胆に実写映像も取り込むなど、
2Dの枠を破りたい同スタジオの意志は伝わって来ました。

個人的にはOPのトンカツソースと血の混同を誘発するカットからの、
赤線が入ったロゴ形成の演出が、妙に病み付きでした。


【キャラ 3.5点】
主人公少年・横谷人好(ひとよし)。
雪さんに膝枕している時は、よくあるラッキースケベ野郎。
私も爆発しろとか思ってましたがw
後半に入り、人好もまた、両親離婚による親父とのわだかまりなど、
寂しさを抱え母性の代替を求める、ちゃんと中身のあるキャラだなと見直しました。

離婚した母方に身を寄せている人好の妹・李恋(りこ)
訪れるとパッと明るくなる陽キャ。
母、妹と、太陽のような女(ひと)と別々に暮らすとなったら、
人好も雪さんに膝枕したくなるというものです。


最初メイド業はてんでダメだった雪さん。
バケツがあればひっくり返すレベルで、よく暗殺業が務まったなとw
ただ雪さんが徐々に家事に慣れていく姿も日常の尊さを象徴していました。
私も洗濯など苦痛なルーティンなどとやさぐれずに、
仕上がったタオルの柔らかさに幸福を感じてみたいと思いました。

モフモフと言えば、横谷家で飼うことになった、あげもち太郎。
その名の通りの衝撃のまるっ子さ。
フカフカは正義なのであります。


【声優 4.0点】
雪さんを演じた上田 麗奈さん。
“白狼の雪(はくろうのシュエ)”としてヤりに行く時の冷酷な低音。
勝田のソースで昇天した時の、ラリった?高音までw
芸域の広さを遺憾なく発揮。

うえしゃまも、プリキュアやっていたかと思えば、
本作と同クールで『アオのハコ』で後光が差すくらいの正統派ヒロイン・千夏先輩も好演したり。
キャリアも中堅に差し掛かり、充実の一途ですね。

2025年も既に数多くのメインキャストが決まっている上田さんですが、
私は『チェンソーマン』のレゼ役が特に楽しみです。


そんな雪を狙う猫っぽい暗殺者・グレイス役のLynnさんも、
詰めが甘い(いや、雪(シュエ)がおかしいだけかw)新任体育教師(変装)役で対抗?

終盤、絡んできたくノ一属性のクラスメイト・日陰ナカ役の稲垣 好さん。
私にとっては『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』以来、
久々のメイン所でのエンカウントで何か嬉しかったです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は得田 真裕氏。
ギャグからアサシンアクションまで、対応力が求められた音楽。
暗殺者の運命(さだめ)を内包したメインフレーズから、
弾むようなメロディのコメディ曲に、心情を深堀りするバラード曲まで。
同氏はピアノ一つで多彩なムードを演出してくれました。

実写ドラマ・ドキュメンタリーが主戦場で、アニメはたまにといったキャリアの得田氏。
個人的には、バトル物を中心に、もっとアニメにも楽曲提供して欲しい、
菅野 祐悟氏のお弟子さんです。


OPはtricot「おとずれ」、EDがDUSTCELL「表情差分」
いずれも、日常寄り。雪さんの心情を汲み取った主題歌。

自分は特に「表情差分」がお気に入り。
無表情だった雪さんが、様々な感情を取り戻していく過程が走馬灯のように駆け巡る、
心地よいアップテンポナンバーです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 14

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ちょっと古いラブコメ

ヒロインは可愛いし作画も声優の演技も主題歌もデートシーンも良いけど、暗殺者とかメイドの話が面白くない

「10年間部屋に引きこもって考えた最高に面白いラブコメ」を発表しているって感じでいろいろと昔のままアップデートできてない感じがしました
既視感とリアルな学生との感覚のズレ、コミュニケーションのぎこちなさ、設定の甘さを感じるので、メイドや暗殺者バトルがごっこ遊びに見えました

暗殺者が普通の学生として過ごす日常はありきたりでもほのぼのしていて良かったので、日常シーンが好きならアリかも

投稿 : 2025/03/08
♥ : 12
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ハートフルさを全面に出す割に視聴側からの歩み寄りがかなり強いられている。

  最終話まで視聴しました。
 {netabare} 第9話までを視聴し終えた時点で もっと単純にラブコメを楽しもう と気持ちをつくってはいましたが、想像以上のエピソードの弱さに面食らってしまいました。


 第10話では、あのデート"らしき"ものは置いておくとして、その後のコタツでのエピソードで、妹が余計なことを言いそうだから止めるために とかではなく言い終わった後に 天誅だ! つってコタツの中で足を蹴る。
 この時点で割と?な行為なのに、それは実は雪さんの足でした!お顔真っ赤っ赤!恥ずかしぃっ!

    空間認識能力ゼロなんかコイツ。

 これを入れるくらいなら、デートの部分をその前後も含めもっと膨らませて欲しかったな…。


 第11話は人好くんの童貞力が爆発している間に、雪さんがさらに幼児退行してしまいました。
 この事について、人好くんは自分に非があるということは自覚しているものの結局なにもせず、しかもそれを「雪さんを悲しませないため全精力を注いだ」などと誤認して正当化しているのが最悪です。
 添い寝している時も罪悪感や贖罪の気持ちで複雑な顔をしているのかと思いきや、しっかり性欲を抱えている人好くんははっきり言ってだいぶ気持ち悪いです。

 これが思春期男子のリアルだ と言われると確かにそうなのかもしれませんが、そんなとこだけリアルなんかい という気がします。


 第12話は、お父さんの登場でしたがここまで引っ張った割にあっさりでした。
 原作のお父さんとお母さんの意味深な会話をCパートで入れ込み、引きを作って終わるのかなと思っていたのでそれも意外でした。
 この最終回を、そして1クールのアニメ作品としても この物語を人好くんと雪さんのラブコメとして区切ろう という意図が感じられました。

 それに伴って、人好くんがお父さんに対し踏み出す意識を見せる改変があったのは良かったと思います。
 あまりにも小さな一歩で、言っても言わなくても状況は変わらない ただ人好くんが自己満足するための一歩でしたがいいと思います。
 元々反対されてなかった、雪さんを家に置くことへの了承を念押ししただけですからね。



 全体を通して

 序盤の方に感じる、展開やキャラに対しての戸惑いや違和感をこちら側が歩み寄り飲み込んだとしても、多くのラブコメ作品がブチ当たる課題、「主人公に魅力がない問題」を超えられなかったなと思います。

 個人的にも、どうにも人好くんのことが好きになれません。
 雪さんへの恋心が「それって結局性欲じゃね?」ってところから移動しなかった印象です。
 

 家族とのことについても、散々回想とかで擦りましたけど、かけがえのない僕ってこんなに繊細なの、愛に飢えてて可哀想でしょ!寝てると泣いちゃう!真意を聞くのは傷ついちゃうかもだからイヤッ!パパママもっと僕にかまってよ! とトラウマというより駄々をこねている感じがして気持ちがついていきませんでした。
 
 ロボに乗って使徒と戦えと言われてたり、スポーツや芸術に打ち込んでいる子がこういう気持ちを抱えている とかならまだしも、普通に暮らしている帰宅部の高校生男子にこんな感じで来られても同情も納得も感情移入も難しい。
 
 
 家族が絶縁状態になったのかと思いきや、天真爛漫な妹はよく懐いているし両親同士も会っている模様。
 にも関わらず10年経ってもまだ新鮮に 置いていかれた !と思っているのはなんなんや?
 「孤独感…」って言いたいだけの中二病やん。
 邪気眼系の中二病を卒業して、今 別タイプの中二病発症してるって 人好くんは思春期をフルコンプしようとしてますね。
 
 何か事情があって一緒に暮らさなくなり、その事情が人好くんには説明されていない というのは確かに本人にしたら憤りを感じることでしょうが、その事情を聞かない理由が 怖いから と言われてしまうと じゃあ知らんがな と思ってしまいます。
 
 人好くん自身がグズグズの甘え野郎にも関わらず、一丁前に雪さんの人格の成長を促そうとしていたり、みんなでお手々繋いでランランラン という幼稚園児並みの家族観のくせに雪さんに家族になろうとか言うてんのがキツイ。
 そしてそれを失恋したとかいって泣いてんのもキツイ。

 人好くんは雪さんへの恋心を「雪さんは精神が赤ちゃんだから」と諌めていたりしましたが、いやむしろ 自分より精神が未熟で身体は大人だったからこそ好きになったんやん。
 そんな性欲先行の恋心で泣かれてもな…。
 
 人好くんはエロ漫画の主人公としてなら好きになれたかもしれません。
 

 原作はこんな主人公でも、作者の美麗で特徴的な画風の絵で引き込み、内容は自分のテンポで読めるのでなんとかなっているんですけどね。
 アニメになって気づくキツさってあるんですね。

 OPEDは好きでした。

         {/netabare}

 第9話まで視聴しました。
 {netabare}第3話まででこの作品に抱いていた印象は「キャラや展開に対しての説得力が弱く、それってどうなん?という違和感が勝ってしまっている」でした。
 大方予想通りこの違和感という部分は話数を重ねることで流してしまえるものになっていると感じています。

 では、第9話まで視聴した現在 新たにこの作品に対して抱いている印象はというと、至ってシンプルに「中身が無ぇな」です。
 
 雪さんが学校に通うようになってから、殺し屋お姉さんと一悶着したり、文化祭を通じて新キャラとの交流を深めたり、と色々あったはずなんですが、正直印象に残っているシーンがありません。

   
 基本的にこの作品、「もしも殺し屋のメイドさんが普通の日常生活に混ざったら」という自らが設定した筈のお題の大喜利が弱いせいで、『勝田ソース』という大味のボケに何から何まで頼り切りになっています。

 キャラクターが心情を吐露する少しシリアスな部分も、「寝ていたらうなされている」の一本槍です。

 ワンパターンな展開にテンポ悪く内容の薄い会話 となると印象に残るはずもありません。
 とは言え、原作の時点でこんな感じなのでそもそも「話」を作るのが苦手なんだろうな などと邪推してしまいます。


 その「話の弱さ」がより顕著だったのが第9話だと思います。
 一応話を跨いで、勝田祭だ!文化祭だ!などと盛り上がりを煽っておきながら、いざフタを開けてみると文化祭というよりケイドロ大会でした。 なんじゃそりゃ。

 百歩譲ってケイドロ大会でもいいんですけど、内容は結局一対一の力比べでしかありませんでした。 …なんじゃそりゃ。

 今話を日陰 ナカ との関係性を作る話として割り切るにしても、殺し屋という要素ですら持て余しているのに忍者が出てきてもな…などと思ってしまいました。


 クールも終盤に差し掛かり、残りの話数はもっと単純にラブコメを楽しみ 雪さんを愛でようと思っているのですが、若干作画に気掛かりなところがあります。

 明確に崩れているわけではありませんが、今話なんかはモブの配置がめちゃくちゃになっています。

 ケイドロを観戦する人好くんの隣には赤いダウンを着た女の人がいましたが、次のカットでは色が変わっていたり、少しすると男性に変わっていたり、後ろには学生が座っていたはずがいつの間にか一般客になっていたりします。
 まぁ観客席ですから入れ替わりがあったのだと納得しましょう。

 しかし、運営側の実況席であるnazcaさんの隣に座っていた男子生徒は3回くらい変わっています笑
 途中、パーカーの一般客が紛れ込んでるやん笑

 こういう細かいところから盛大に崩れそうで不安です。

 そういえば、画面の構成も漫画のコマ割りそのまんまなところが多いのも気になります。
 そこからさらにセリフがカットされているんだから、中身が薄く感じてしまうのは必然かもしれませんね。

 次回に期待です。

          {/netabare}

 第3話まで視聴しました。
 {netabare} 第3話まで視聴し終えての所感としては、雰囲気はハートフルな感じで大変結構なんですが、なにかちょっとでも違和感を持ってしまうと途端にバランスを崩してしまうような危うさを感じています。

 
 個人的に感じている違和感をいくつかあげるとすると…

 最終的にメイドさんを雇うことになる ということ自体はいいんですけど、ハウスキーパーを雇う事と その人を住み込みで雇う事にするというのは、またちょっと事情が違うんじゃないか? と思ってしまいました。
 とりあえず家の掃除を手伝ってくださいって話だったのになんかシレッと泊まることになっていて、さらにそこからシレッと共同生活が始まっていることになんだか釈然としません。
 人物への掘り下げばかりが優先されており、事象への言及が疎かになっている印象です。
 メイドさん個人を「根はいい人」と受け入れるのとは別で、メイドさんと一緒に暮らすことへの何らかの理由付けは必要だったと思います。
 トラックが突っ込んでくるみたいな展開も、メイドさんと人好くんの関係性を作るための雑な力技に見えます。
 
 第2話では犬を拾ってあげることで人好くんの優しさが描かれましたが、個人的には現時点で「なんとなくやる気が起きなくて」くらいの理由で一軒家をゴミ溜めにするような奴がホイホイ犬なんか拾うなよ、と思ってしまいました。
 親が不在だからって本当に自由にしていますね人好くん。

 この話では犬を発端に、雪さんの心の整理がなされたり人好くんの言葉で前向きになったりしました。
 素敵な感じではありましたが、ですが…なんというか…雪さん結構チョロいですよね。
 第1話の時点でも少し感じていましたが、そんなもんでええんや感がすごいです。

 このタイミングで自己嫌悪的な独白を人好くんにするって、それはもうなんか「私可哀想でしょ」アピールでしかないような…。

 さらに言うと、この独白によって だから殺しをしていても仕方なかった と自身を正当化したままで、「普通」を目指しますって言われてもな…。
 まぁでもこれは後に必ずカウンターが来るでしょうからその時にどんな答えを出すのかに期待しましょう。


 細かい部分ではあるんですが第3話の冒頭のピアスのくだり、躊躇う雪さんに人好くんは「人の体に穴を開けるのが本職なのでは?」とツッコミを入れていましたが、ならお前の方こそ皮膚科に行って本職の医師に開けてもらえよ と思ってしまいました。
 原作の補完として、犬を病院に連れていく様子を差し込む配慮はあるのに、こういうのや資源ゴミのダンボールを切り刻んで捨てる様子は入れたりするの謎采配ですね。

 
 ここまで感じた違和感を色々あげてつまり何が言いたいかと言うと、「キャラクターの言動や行動、話の展開にいまいち説得力がない」です。
 だから、全体的にこちら側からの歩み寄りが強いられていると感じるんだと思います。
 今のところこの作品、ギャグでもラブコメでもありませんもんね。
 
 これから先、登場人物が増えてラブコメ色が強くなっていったら気にならなくなっていくかもしれませんね。

 次回に期待です。

         {/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 7

57.9 6 結婚で組織なアニメランキング6位
甘神さんちの縁結び(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (41)
214人が棚に入れました
京大医学部を目指す高校生の上終瓜生。児童養護施設育ちの瓜生は、京都にある神社「甘神神社」の宮司に引き取られ、居候をすることに。 そこで待っていたのは、夜重、夕奈、朝姫の巫女三姉妹との同居生活!さらに居候の条件は「婿養子として神社を継ぐ」こと!? 三姉妹とのお見合い、甘神神社に降りかかる難題…瓜生は乗り越えることができるのか…?一つ屋根の下、巫女たちと紡ぐ奇跡のラブコメディ!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

しゅらいん

男性向けのツゴウガイイハーレムアニメ、てんぷるの神社版
作画安定していて趣味の合う人には良いアニメだと思う
アニメのデキはいいんだけど、巫女さんを単なるコスプレ衣装としか見てない感じでエッチな眼で見てるのがモヤッとする
メイド服もそうだけど、ただその恰好すればいいってことじゃないんですよ、その精神性までしっかりなりきる・・・コスプレイヤーですらそれくらいの敬意は払うので、神社に対して最低限の敬意は払って欲しいですね
それに、ただの甘々ハーレムアニメしておけばいいのにつまらないシリアスシーン入れて台無しにするのが勿体ないと思いました

寺から神社になっただけでてんぷるとほとんど一緒じゃないですか?
美少女しかいない神社に男が居候して、その中の誰かと結婚する約束になって、エッチなハプニングがいっぱいあって、潰そうとしてる悪い権力者が来て、地元の人が協力してくれて
どうせなのでタイトルも対抗してしゅらいんにしたらどうですか?

男性の妄想ハーレムでただ神社を舞台に使っているだけ、神社のことを詳しく調べて少しでもネタに生かそうという気持ちもなさそうで残念、これもてんぷると一緒
勝手に人の荷物を漁る巫女さん、下着を外の目立つところに干してるのに止めようともしない女子3人、参拝客に丸見えじゃないの? 
ただロケーションを借りただけの薄いシナリオと、罰当たりな日常と露出シーン・・・最後までてんぷるの二番煎じでした

投稿 : 2025/03/08
♥ : 8
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