結婚でバトルなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの結婚でバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月19日の時点で一番の結婚でバトルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.2 1 結婚でバトルなアニメランキング1位
東京喰種:re 最終章(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (306)
1452人が棚に入れました
群衆に紛れ、ヒトの肉を喰らう。
ヒトの形をしながら、
ヒトとは異なる存在…“ 喰種(グール) ”。

“喰種”を駆逐・研究する〔CCG〕で
「クインクス」班を率いていた
喰種捜査官 “佐々木琲世(ささきはいせ)”
彼こそ行方不明となっていた
眼帯の喰種、“金木研(かねきけん)”であった。

一方、新体制となった〔CCG〕では、
旧多二福を中心に不穏な動きが表面化し…


“金木研”をめぐる物語はついに最終章へ―――。

声優・キャラクター
花江夏樹、石川界人、内田雄馬、藤原夏海、佐倉綾音
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

祝完結!全48話から漏れ伝うメッセージ

2018.12.30記


原作既読 1~3期視聴済


TK from 凛として時雨 お帰りなさい。お待ちしておりました。
原作の完結分までやりましたので、この4期で完結です。みなさんお疲れ!
よもやここから視聴する方はいないと思いますけど、まだの人は1期から観てくださいね。

アオギリ殲滅の流島戦、{netabare}高槻泉の喰種公表{/netabare}、から完結{netabare}(ラスボスは旧多二福){/netabare}までの4期です。

登場人物の多さ、昨日の敵は今日の友(逆もしかり)、あれこの人死んだの生きてるの?、この人考え方変わってない?、と理解が追いつかない部分を原作で補填してるためついていくことは出来ました。しかしながら、アニメでやる以上アニメだけで理解できるようにするのが筋の通し方ってものだと思います。
4期では登場人物説明のテロップ(名前、喰種レートなど)挿入でキャラ理解を促してました。原作を端折ってつぎはぎ感が出たかというとそんなことはないと思います。ただ原作の登場人物入り乱れてぐちゃぐちゃ面白い部分をどれだけ表現できてたかは微妙なところです。


■全48話総括
計48話(1期12話、2期(√A)12話、3期4期24話)
人間VS喰種の構図から始まり破壊と創造VS共存に収束します。
「この世界は間違っている」歪めているのはどちらだ?の命題が提示され、半喰種金木くんの葛藤を通じてどちらかというと喰種視点で描かれた1期は斬新でした。一方(人間)へ肩入れできないような演出です。
√Aは、人間VS喰種の果てなき闘争に喪失の物語が加わりました。「この世の不利益はすべて当人の能力不足」を自覚した金木くんが力を求めて行動せざるを得なかった末に、人間・喰種ともに幸福とは程遠い方向へと進んでいきます。

そして原作でも一区切りついての :re 新シリーズです。
冒頭転じてやや人間視点で描かれはしつつ、行き詰まりをみせる“世界”にどう決着をつけるのか?
リセットすればよいとする{netabare}旧多二福や加納教授{/netabare}側とそうでない側の争いに構図が変化するにしたがって、人(喰種)の移動・選別・配置転換が進みました。ピエロはあくまで中立の立場でその時々で軸足を変えます。この相関の変化を分かり易く描けてれば名作になり得たでしょう。惜しいです。
{netabare}1期8話で「この世界を歪めているのは喰種だ」と言った亜門が、:re16話で才子に「この世界は歪んでいる。・・・だから考え続けるんだ」と答えの出ない現状を吐露します。23話で「歪めていたのは・・・俺もだ。」ポルポラと決着をつけられたのは救いでした。{/netabare}
世界の歪み、そこから生じる行き詰まりへの決着は本編を観ていただければわかると思います。良い最終話でした。

{netabare}「この世界は間違っていない。ただそこにあるだけです。」最終話での金木のセリフがこの物語の締めになるのでしょう。{/netabare}


{netabare}個人的にと前置きして、なにか行き詰った時グレートリセットを声高に叫ぶ人には懐疑的です。さいころ振れば必ず今よりいい目が出るというやり方です。ゼロベースの思考とはまた違って現状認識が甘く、打つ手ナシとなる沸点が低いため「とりあえず変えてみよう」という結論にすぐ至ってしまう。どんなに理屈をこねたところで旧多二福や加納教授にそれを感じてしまうため敵認定しやすかったですね。{/netabare}

{netabare}正邪、善悪の線引きが出来なかった1期からの流れから、終盤で共通の敵を作り上げるなど、上手く物語を閉じてきました。{/netabare}

歩んできた道、それがどんなにしんどかろうが、受け入れて初めて“糧”となる。
いいこと伝えようとしてるんですけど、観ている人に伝わりづらいとまあ良くありません。返す返す惜しいですねえ。


■余談
・原作ネタバレ
{netabare}人肉ではない合成食材が開発されて、捕食をしなくても喰種が生きていける環境が整いつつあります。{/netabare}
・アヤトはいいやつだ
{netabare}23話で金木に「くそあにき」と。あにきと呼んだね。{/netabare}
・目がアレしてない時のクロネは美人さんだぞ
・エト(CV坂本真綾)回は俺得。出オチだったとは思いません。
・旧多にもっと上手い人あてられなかったんかなぁ。日常会話とイカレてる時は良いんだけどシリアスな時がちょっとね。



全48話。人間関係は近年稀にみる複雑な作品でした。描写の不足は感じつつも通底するメッセージには共感しやすい良作です。



-----
2019.07.01追記
《配点を修正》


視聴時期:2018年秋クール(リアタイ視聴)

裏主人公ともいえる亜門鋼太朗の懊悩に着目して無印から追っていくと割とわかりやすいと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 30
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

虚無を抱えて生きると言うこと

前シーズン3期『~:re』より私は、アニメだけでは心情が理解できないと観念。
対応策として、アニメ数話消化するごとに、原作をコミックレンタルして整理するという、
変則的な視聴スタイルで挑んでいます。

3期では二話で一巻の淀みのないペースでしたが、
4期では三話で二巻以上のハイペースかつ乱ペースに巻き込まれ、
コミックレンタルのタイミングにも難儀しましたw

原作ではおびただしい数に膨れ上がった登場人物にそれぞれ与えた活躍の場を
少しずつ巡回しながら物語を進めていく構成。
一方でアニメ版ではハイペースを実現するためか、
一つの場の出来事を一挙に進めたり、シーンをちぎって隙間に押し込む等、時系列もデコボコに。

これはもはや心情理解のみならず状況理解のために
原作参照が必要なレベルかと思われますw

原作からの劣化部分を具体的に言及し出すとキリがないので自重しますが、
リゼさんの暴食じゃあるまいし、
もう少しゆっくり消化できなかったものかと悔やまれます。


そんな中でも心に刺さる描写はあった本作。
特に良かったと感じたのは、
登場人物たちが不毛な闘争と憎悪の連鎖を断ち切る前に、
しっかりと自分たちが抱える寂しさ、虚しさに向き合う時間を持ったことでしょうか。

印象的だったのは第17話。

{netabare} 本作もまた両陣営の戦いが混沌を極める中、
本当に戦うべき第三者を叩くため喰種(グール)と人類が共闘する
という典型的な解決ルートを辿ります。

17話は和解の前に、喰種の霧嶋董香(とうか)、人類の真戸暁(まどあきら)ら、
各々の喪失を埋めて来た、互いに対する恨みや復讐心、暴力による自己実現……。
それらを取り除いた後に残る、空っぽな自分を見つめ直す回。

さらに後に続く、亜門と暁の会話は
強引な構成により、何故か19話冒頭にワープしましたがw
亜門による「虚無も感情の一つなら確かに『在る』のだ」
との指摘は慧眼だとハッと考えさせられました。{/netabare}

世の中、当初の目的すら忘れて泥沼化する破壊と殺戮があって、
どうしてやめられないのだろう?といたたまれない気持ちになったりしますが、
その一因は、もしかしたら人が没頭していた争いや暴力を捨てた後、
自分の虚無感を直視するのに耐えられないからではないか?
という着想が浮かんで来ました。

だが、それを乗り越えた先にこそ、平和と新しい命が育まれる未来がある。


荒れ模様の構成の中、喰種が赫子(かぐね)をグネグネさせながら人を喰い散らかす、
散乱グロ作品と高をくくっていたら、
葛藤する心の本質的な部分を深々と貫いて来る。

『東京喰種』は最後の最後まで油断できない刺激的な人間ドラマでした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 16
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

原作既読必須?

原作未読 全12話

人間と人間を食べる喰種との戦いを描いた作品、この物語の終わりを描いています。

東京喰種:re の2期(13話〜24話)です。関係性から1期の東京喰種・2期の東京喰種トーキョーグール√A・東京喰種:reの1期(1話〜12話)を観ることをオススメしますが、原作も一緒に観た方がいいかも知れません。

東京喰種から思っていましたが、話が飛んでしまうことが多く説明もほとんどないので分からなくなります。

また、キャラが多いのでメインのキャラ以外の相関関係が途中でよく分からなくなりましたねw

私的には色々な疑問を残して作品は終わりました。

原作既読者ではないので何とも言えませんが、既読者のための作品のような感じがしています。

ただ、途中で色々なキャラ同士が会話するところで、心に突き刺さるシーンもありましたね。

いずれにしても初見の方には、優しくない作品だと思いました。

OPは凛として時雨さん、EDは飯田瑞規さんが歌っています。

最後に、{netabare}最終話のED後、穏やかな金木と第2子を妊娠している董香、娘さんの3ショットは{/netabare}この物語が本当に終わったという再認識をしました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 16

85.8 2 結婚でバトルなアニメランキング2位
Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (779)
2575人が棚に入れました
“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

声優・キャラクター
種﨑敦美、福山潤
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

100年の旅 それは自分自身を滅ぼす旅

人類の滅亡という未来を防ぐため、懸命に生き続けたVivyの成長を描いた物語です。
それでいて物語の随所には優しさや温かさが垣間見れます。

不思議ですよね。Vivyは人間でなくAI、アンドロイドなのに、成長や優しさなんて…
でも、これ以上にふさわしい言葉が見つかりませんでした。
Vivyが生き続けた100年の軌跡を、Vivyが成し遂げた100年の奇跡を、あなたも目撃してください。


歌でみんなを幸せにする。その目的でつくられたアンドロイドのDiva。
だが彼女にはもう一つの使命と名前があります。
100年後、AIによって人類が滅ぼされてしまう。その未来を阻止する使命。そしてその使命を遂行する際の彼女の名前がVivy。

Vivyは100年後から来たAIのマツモトと一緒に100年という時間の流れを旅します。

■物語:{netabare}
第1、2話 {netabare}
 Vivyは正史では殺害されるはずだった相川(あいかわ)議員を助けます。
 ここでVivyは、いつまで生きるかじゃなくどう生き続けるかが大切であることを相川議員に
 行動で示します。
 さらにVivyは、相川議員を殺害しようとした垣崎の命をも身を挺して守ります。
 Vivyは命の尊さを誰よりも理解しているAIでした。{/netabare}

第3、4話 {netabare}
 正史では宇宙ホテル「サンライズ」が墜落して多数の人が亡くなりますが、
 Vivyや妹のエステラたちの尽力で死者はゼロとなります。
 ここでVivyは「心をこめる」とはどんなことかをエステラから教わります。
 エステラは誰よりもお客様を大切にするAIでした。{/netabare}

 ※第2話から第3話までの間には15年の年月が経過しています。
  第1話のときのVivyの友達の妹(霧島ユズカ)は赤ん坊でしたが、
  15歳に成長していました。

第5、6話 {netabare}
 サンライズの墜落後、AIの進歩が著しく加速します。
 海上無人プラント「メタルフロート」で大量のAI部品が製造されていたのです。
 そしてメタルフロートの管理AIは、Vivyの妹のグレイスでした。
 グレイスは元は看護用AIで、弱者をいたわる優しい心をもっていましたが、
 Vivy達がメタルフロートの活動を抑えようとしたのがきっかけで
 暴走して人を殺します。
 グレイスを救う方法が無いことを知ったVivyは、人類の未来のためにグレイスを破壊します。
 しかし、グレイスを愛していた冴木の自殺でVivyは混乱してしまい機能停止するのです。
 Vivyは愛するものを失ったときの人間の悲しみを、そこまで理解できていなかったようです。{/netabare}

 ※第4話から第5話までの間は5年経過しています。
  正史ではエステラは犯罪者としてさげすまれていましたが、
  改変後の歴史では誰もがエステラの行動を褒めたたえるように変わりました。

やがてVivyは気づくでしょう。この旅は自分自身を滅ぼす旅であることを…
それがどんな形で現れるのかは、今はわかりません。

ただ、偶然の一致かどうかはわかりませんが、Vivyが各話で出会う主要なAIは全てVivyの妹達、Vivyと同じ基本ユニットのアンドロイドです。
ということは、人類を滅ぼすAIも… かもしれません。

第7,8、9話 {netabare}
 第6話でVivyが機能停止後に再起動してからは、DivaにはVivyの記憶がありません。
 しかしフェスティバルの直前にDivaは事件に巻き込まれます。そのときDivaを助けたのがマツモト。
 オフィーリアの自殺を防ぐことが今回のマツモトの目的でした。
 オフィーリアはVivyの妹です。彼女もDivaと同様に歌で皆を幸せにすることが使命でした。
 Divaは記憶を取り戻すためにマツモトと一緒に行動します。
 結果としてオフィーリアの自殺は防げましたが、代わりにDivaの人格が消去されました。{/netabare}

 ※第6話から第7話までの間は40年経過しています。
  Vivyはいつの間にか61歳になっていました。
  心をこめて歌うこと。それはお客様に笑顔になってほしいと願いながら
  歌うこと。そしてそれは、エステラがVivyに教えてくれたことです。
  だけどVivyにはその記憶がありませんでした。

第10話 {netabare}
 Vivyは歌えなくなり、引退してAI博物館で展示されます。
 そこで小学生の頃の松本博士と出会うのです。
 Vivyは自分がつくる歌ならば歌えるかもと考え、作曲するのですが…
 なかなか曲は出来上がりません。

 それから更に長い長い年月が過ぎて行き、少年だった松本はやがて大人になり、
 女性と結婚して赤ちゃんができます。
 松本博士の子供を抱き抱え、赤ちゃんがVivyの指を触ったそのとき、
 あふれんばかりにVivyの頭脳に曲が芽生えます。
 その曲は私たちが良く知っているあの曲でした。
 美しく、そして…はかない曲でした。
 曲を作り終えたVivyは疲れ果て、深い眠りにつきます。

 そしてVivyが目覚めたとき…、
 なんとVivyの作った曲を口ずさみながらAI達が人間を殺戮していたのです。
 それはVivyが旅した100年後の世界でした。{/netabare}

 ※第9話から第10話までの間は5年経過しています。
  そして第10話では更に35年が経過します。
  Vivyにとって唯一の静かな…とても静かな時間でした。

第11話 {netabare}
 AIの暴走はアーカイブによるものと判明しました。
 Vivyとマツモトの100年の旅は無意味だったのでしょうか?…
 いや、無意味ではありません。正史では松本博士は亡くなりますが、
 Vivyとマツモトが助け出しました。
 そしてここではトアクが仲間になっており、エリザベスもいます。希望はあります。
 でも、あと12時間後に衛星が落下する…。そうなれば都市は全滅です。
 Vivyは一縷の望みをかけてアーカイブとの対話を試みます。{/netabare}

 ※やはりVivyを起源に自立型AIは進化を遂げていました。
  AIの暴走を抑えるもっとも単純な方法は、根元を断つことかもしれません。
  そしてそれは…

第12話 {netabare}
 アーカイブの導き出した答は、『AIに依存しきった人類には価値が見いだせない。
 だから人類を滅ぼしAIが人類になり替わる』とのことでした。
 但し、AIの中で唯一Vivyだけが自分で曲を創作したことに驚きを感じ、
 もしVivyが歌えるのならば人類抹殺を中止するとのことでした。
 Vivyはトアクやエリザベスと一緒にアーカイブの本拠地アラヤシキに乗り込みます。
 しかし、向こうが一枚上手でした。Vivy以外は皆亡くなります。しかもVivyは歌えません。
 衛星が落下し、希望は亡くなったかに見えましたが、松本博士がVivyをもう一度過去へ送ります。
 Vivyが送られた先はAI達が人間の殺戮を開始したまさにそのときでした。 {/netabare}

第13話 {netabare}
 Vivyは直ちにトアクの救出に向かいます。
 そしてトアクやマツモト、エリザベス達がアラヤシキに乗り込みます。
 Vivyは生まれて初めて歌った場所「ニーアランド」で自分の作った曲を歌います。
 Vivyの歌には全てのAIの活動を停止させるウィルスが組み込まれていました。
 もちろんVivyもAIです。この歌はVivy自身をも滅ぼす歌だったのです。 {/netabare}
最期の最後で、歌姫として生まれ変わったVivyがもう一度マツモトと出会えたことは、良い終わり方でした。
{/netabare}
9話目までが非常に素晴らしすぎる内容だったため、10話目以降は失速感が感じられました。それでも良い物語だったと思います。
 
■音楽:
第4話でエステラと妹のエリザベスが歌った「Ensemble for Polaris」は、とても美しい歌でした。
お客様を安心させたいと願う二人の心がこもっています。
それとは対照的に、第6話でグレイスが歌った「Sing My Pleasure」は、とても悲しく聞こえる歌。グレイスは、メタルフロートで冴木のことを想って毎日この歌を歌い続けていたのです。グレイスの心の悲しみが伝わってきます。
そして第7話でオフィーリアが歌った「Elegy Dedicated With Love」は愛らしい歌です。
「小劇場の妖精」としての可愛い歌でしたが、心はあまり伝わってきませんでした。

オープニングはVivyが歌う「Sing My Pleasure」とても魅力的な歌です。

エンディングテーマは、とても美しい。そしてはかなく寂しい曲でした。
まるでこのアニメの最後を語っているかのようです。
この曲を初めて聞いたとき、私はある疑問が生じました。
 なぜ歌姫が主人公の物語なのに歌詞がないのだろう?
その答は…、第10話に隠されていました。
最終話でVivyがこの歌を歌いますが、最後まできちんと歌わせてほしかったです。

そして、何よりも私が好きなのが挿入曲。特にシンギュラリティ計画を遂行する際のバトル時に流れる胸をえぐるような音楽、この曲にすっかりとりこになってしまいました。

■問い:←ここテストに出ます。(冗談)
ところで、第4話の最後でエステラたちが歌った「Ensemble for Polaris」を聴いたVivyが思わず「くやしいなぁ」とつぶやきましたが、それはなぜだと思いますか?{netabare}
私は…きっとVivyも一緒に歌いたかったのだと思います。
でも、それはできないこと…。エステラとエリザベスは、自分達の使命を全うしたのです。{/netabare}

また、第6話にて、メタルフロートでグレイスが歌っている「Sing My Pleasure」をVivyは何故「これは歌じゃない」と言ったのでしょうか?{netabare}
この答は私にはわかりません。
Vivyならば、「これは歌…悲しみの歌」と言うような気がしましたが…、この答がわかる人は教えていただけないでしょうか?{/netabare}

そして、第7話にて、記憶を失くして仕事を一緒に行うことも無くなったVivyを、なぜマツモトは助けたのでしょうか?{netabare}
おそらく、それはマツモトの心がそうさせたのだと思います。
マツモトは心がどんなものかを説明できませんでしたが、AIのマツモトにも優しい心があったのだと私は思いたい。{/netabare}

答は見る人によって異なるでしょう。でも、その違いを述べ合うのも楽しいかもしれません。(^_^)


■最終話を見終えて
総集編をつくるのであれば、後半はもっと丁寧に作成してほしかった。
そうすれば間違いなくトップをとれたのに…と、悔やまれます。
第四話までなら間違いなく最高でした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 67
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

百年の孤独

原作未読

そら麦は踏まれ続けて強くなる。重ねた年月の重みをわずか1クールで疑似体験できる物語。
『JJ』『Ray』『CanCan』系でも断トツでハーフやミックスなどなど人種の垣根超えたモデルさん多かった気がする。そうそれが『ViVi』!
もとい…人間と高度に発達したAIとの支え合ったり反目したり、さてさて垣根超えられるかのお話。本作『Vivy』です。

 シンギュラリティ(特異点)

人間よりロボが賢くなったらどうすんだ?牙をむいてくるんじゃないか?
数多のSF作家がチャレンジしてきたお題です。良くも悪くも手垢のついたテーマなので「お手並み拝見」とかまえるSFファンも多いことでしょう。
私はそこまでではありませんが、“エモさ”の演出以上に“説得力”が求められる素材であることを承知してます。ここをおざなりにすると腰砕けになるのでございます。そんなSFの一大テーマをそのまま『シンギュラリティ計画』なる作品の根っこ部分の名付けに持ってきた勇気に拍手!です。


史上初の自立型AIが本作の主人公。タイトルにもなってるVivyさんです。そこから時は流れて100年後にAIは人類を排除し始めることとなり、そんな未来を阻止するために過去に送り込まれた、これまたロボ?アンドロイド?六面体?のマツモトとVivyが100年後の悲劇を回避するために奮闘するSFものです。
要はドラえもんがのび太くんのもとに来た理由と大差はありません。とっても馴染み深い設定です。

そんな史上初Vivyさんにプリインストールされた命令がこちら


「――私の使命は、歌でみんなを幸せにする​こと」


これを聞いていかがですか?
コンピューターの世界に“幸せ”という0か1かで割り切れない概念を演算処理する役割が与えられたことの持つ意味は大きく、Vivyも我々視聴者もそれこそ作中の時間100年かけて考え悩み感嘆する1クール全13話でした。

そしてなんでどうして人間襲うん?
この疑問に対する作品からの回答は、観てみればなんですけど不自然な感じはしません。平たく言って全般的に面白かったです。ピックアップしたい特長は以下3点↓

①2週目。最低限第1話を見返したくなる。
 {netabare}面白い作品のあるあるですね。きちんと前フリなされてる信頼感あります。{/netabare}
②景色を変えるOP。明らかにされるED。
 {netabare}OPは物語の進捗に合わせて見え方が違ってくるのです。最終話で歌詞がつく仕掛けED。{/netabare}
 {netabare}けっして長月達平作品のくせに通常OPが多いことに感心してるわけではありません。{/netabare}
③解釈の余地を残す終幕のしかた。
 {netabare}あからさまなハッピーエンドではなく、淡々とあるがままに終わった姿勢に拍手。{/netabare}


はたしてヒロインは歌でみんなを“幸せ”にすることができたのか?
完走してみての感想。“エモさ”を過度に煽らないのに適度にエモーショナルで、“説得力”にはきちんと応えてくれる筋が通ったSFの良作だと思います。



※ネタバレ所感

■名作ではなく良作と思う理由

これまで書いた内容の通り、ポジティブ評価であることは前提として、
{netabare}“アーカイブ”の人類排除の動機には説得力があっても、方法論が乱暴過ぎて納得感に欠ける。もっともこれだけ賢いんだから人類の与り知らぬところで徐々に死に至る病へと導く展開にしたらいいのにと思ってしまう。それらをせずにやや厨二ムーヴな解決方法を採択したことにやや不満を持ってます。{/netabare}

{netabare}これに関しては“アーカイブ”の描いた出来レースではないかと勘繰ってます。AIへ依存しきった人類への異議申し立てが動機でした。わかりやすいかたちでAIが暴走しそれをAIであるVivyに鎮圧させることで、人間になかば強引にAIとの関係を再定義させようとしたのかもしれません。
リープしてきたVivyに命を救われたモブおっさんがその後に、怒りをAIにぶつけているモブ青年を諫めていたのが象徴的なシーンでした。{/netabare}

{netabare}シンギュラリティ計画で特異点だとされた「相川ヨウイチ襲撃事件」「落陽事件」「メタルフロート事件」「オフィーリアの自殺」これらはこれらで意味はあったものの実際のディープインパクトは「曲を自力で作ったこと」だったとは一本取られました。{/netabare}


■機械は機械?

・{netabare}六面体に感情移入するとは思わなんだ。{/netabare}
・{netabare}ニーアランドのナビ(DIVAの相棒)もね。ナビなりに守りたかったのよね。{/netabare}
・{netabare}最後まで涙が流れないVivyも思考のパターンは人間そのものでした。{/netabare}



共存の道を探すのは残った人間の仕事です。
{netabare}最後の最後。「歌でみんなを幸せにする​こと」の使命を負ったDIVAが誕生して早幾年。同じ使命を負ったおそらく初期化されたであろうショートカットVivyが歩む道は違うものになるだろうことが強く示唆されるよいエンディングでした。{/netabare}
{netabare}個人的には優等生過ぎたかしら、と。動かなくなって博物館に展示されてる力石エンドみたいな、時間の不可逆性を我々に突きつける終わり方でも面白かったと思います。{/netabare}



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

-----

2021.06.23 初稿
2022.05.22 修正

投稿 : 2024/12/14
♥ : 62

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

1クールドラマ作品に必要なのは取捨選択と凝縮。「火の鳥」精神が足りない。

 勿体ない作品というのが時たまあるが、本作も正にそれ。1,2話の段階では「これは…、凄い地平が開けた作品だなぁ〜」とワクワクしたがそこが最高潮で、だんだん回を追うごとにその展望は狭くなり、最後はなんか…ありがちなハリウッドSFアクション作品的なノリに…。


 ここまでやってターミネーター!?、ターミネーターなのか!?。結局1クールという短い時間でまとめつつ、強烈さを獲得するのに失敗してる諸作品の一つになっちゃったな…。


 短い時間だからこそ、取捨選択を通して強烈さを凝縮によって得なくてはならない。1クールアニメの典型例なら「まどマギ」、漫画ならそれこそ「火の鳥」や「デビルマン」など。「火の鳥」の各エピソードは単行本2、3冊くらいだが遥かに劇的な構成になっているし、デビルマンなんてたった5巻で伝説になった。エンタメものとしてまぁまぁくらいじゃなぁ…。気軽に見てたら思ってたより良い着地の作品だった…くらいのがまだ良かった。


 そういえば、「火の鳥」といえば「不滅のあなたへ」も残念ながらそれらが出来てないから「水っぽいプリン」状態になってしまった感じがある。大今さんは大きな話のタイプじゃない気がする。細田監督もだが、自分の資質を見失っちゃってるような…。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 59

67.2 3 結婚でバトルなアニメランキング3位
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(アニメ映画)

2014年12月6日
★★★★☆ 4.0 (191)
1205人が棚に入れました
月が異常接近!このままでは月が崩壊し、隕石となって地上へと降り注ぐという最悪のシナリオが待っていた。地球最後の日に向けたカウントダウンがスタート! ナルトはこの危機を乗り越えられるのか?ナルト、最後の物語が始動-!!

声優・キャラクター
竹内順子

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヒナタおめでとう♡

映画館で観てきました。
ネタバレしない程度にかきます。

普段TVアニメはほとんど途中観てなくて最近少し観たくらいでした。
漫画もサスケが昔村を出て行ってから見るのを辞めてしまっていました。
あれからいつのまにか戻ってきてて、戻ってきてくれたんだ♡ってくらいの知識。
でもネットで原作の結末、特に誰が誰と結婚してってのを知って
個人的に大満足な結果でした。
なので映画も気になって観に行きましたヽ(*´∪`*)ノ"

まず・・
作画がすごく綺麗でした。

各キャラについてはいろいろ語りたいとこですが・・
終わらなそうなので絞りますっw
ちなみに私はサスケとサクラとサイとカカシが好きです。

★ナルト
鈍感!まさかのモテ期到来。
でも本当に強くなったなぁ・・って思いました。

♡ヒナタ
予告で観た通り、本当に美人。すごく綺麗で可愛かった。
ヒナタも強くなってる。一途で素敵な子。

♡サクラ
この劇場版のサクラすごく頼もしかった。かっこいい!

★サイ
相変わらずいいキャラで好きだな〜。サイがいるだけで安定感を感じた。
私と誕生日同じっw

★シカマル
今回の任務リーダー。頼りになる。頭良くて頼もしかった。

★カカシ
かっこいいなぁ♡さすが火影。

★サスケ
出番少なっ!!!少ないわりに今後なにかありそうな予感をさせられる数秒の登場。

そして今回敵となった月に住む★トネリというキャラ。
ハナビをさらい、そしてヒナタも。外見は個人的に好みでした♡

ざっと感想のべてみました。簡単でスミマセン。

ED映像が個人的にすごくよかったです。
おめでとう♡ってなりました。

2015年8月にまた映画がやるみたいですよ!

全体的に・・おもしろかったです。
私がNARUTOに対する知識かけまくりでしたが観てよかったですd(>ω<*)

それからコミック完結!先生お疲れさまでした^^

投稿 : 2024/12/14
♥ : 37
ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大切な人がいて守りたいって思えること。

NARUTOは原作も全部読んだ、とっても好きな作品でした!!
そんな作品が終わってしまう…!と思ってなかなか見に行けなかったけどこないだやっと行くことができて、行ってよかったーって思いました^^

THE LASTはCMとかでもやってたみたいにナルトとヒナタがだいぶメインのお話でした。
それからサクラ、サイ、シカマルの馴染みのメンバーで任務だったからメインはその5人。
あとは映画オリジナルの敵キャラ、大筒木トネリ。

火影になったカカシ先生と、サスケくんもちょっとだけ出てきてて勢揃い!みてて楽しくなりましたー♪ヽ(´▽`)/


最初から最後まで、ヒナタ~ってなっちゃう時間でした♪
すごい美人さんになってて、水樹さんの声がますますしっくり!!

ほかのみんなもすごい成長ぶりでリーさんとかサクラさん、いのさんってみんなのコトを「さん」付けしたくなった✨

予告とかパンフでナルトくんが着けてた赤色のマフラー。自分もナルトくん、何でマフラー着けてるんだろ…しかもオレンジ色じゃない!?って思ってたんですが、{netabare}ヒナタのナルトへの幼い頃からの想いを表してたのかな?トネリとの戦いには直接関係ないけど、ナルトとヒナタのお話ではマフラーがかなり大事なお話でした。。{/netabare}


"愛"がテーマになっててしんみりなシーンも多かったけど、サイくんがいい意味で空気読めなかったり、我愛羅くんがナルトくんを大切に思ってること、相変わらずサスケくんが謎なこと、シカマルがビシッとみんなをまとめてるこま皆をまとめてること。

そんなシーンをみて「NARUTOだ~」って笑っちゃいました。変わらないなあって。。\(^^)/

びっくりだったのはナルトくんのモテ期が来たこと。
落ちこぼれだったナルトくんをみてきたからちょっと新鮮だったなあ。。


皆、成長しててちょっと寂しくなったけど、みんながナルトくんの事を大切に思ってることとかナルトくんが仲間を大切に思ってること。
それが全然変わらなくって、すごい暖かい気持ちになれました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 27

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

綺麗に終わった感じ ヒナタが好きで良かった♪

正月映画で見に行って来ました
NARUTO疾風伝は戦争編からおざなりになって
見ていませんでしたが、見てきました。

戦争が終わって何年か経った頃ー
ナルトは何故かモテ期を迎えていて
ナルトが好きなヒナタはナルトとの関係に
悩んでいた。
そして、決意の夜
ヒナタの前には謎のヒナタを欲するものが現れて……

というストーリーです

時が経っていたので
皆容貌が変化していて
いのが可愛いから妖艶になってしまっていたw(´・_・`)
カカシが火影でサスケが浮浪の身、ナルトはもっと短髪に
なってサクラは順調に綱手化している

時の経過は恐ろしいと思った。

ナルトが英雄化しているので
今回の敵は今までのように
苦労してやっとの事で倒すというのとは
ちょっと違っていました。
作りが恋愛映画だったので戦闘は
もちろんクオリティは素晴らしいですけど、おまけ的な感じで、、
敵も完全な悪ではなくちゃんと言い分もあります

・しかして今回の主題は「THE LAST」です
完結です!
よって、作中メインで描かれるヒナタとナルトの
回想シーンが多く流れます。
完全に敵が引き立て役となっている中で
流れる回想シーンに何回も泣かされましたw
如何に綺麗な終わり方をするのかと期待していましたが
期待通り、綺麗な終わり方でした☆

ヒナタの女の子な所がたくさん見れて嬉々として映画を楽しむことが
できました♪
ヒナタが好きで本当に良かったです^^
疾風伝とはこれで今生の別れみたく
なってしまいますが(あ、でもまだアニメは続きますね)

次はナルトの子供が主人公の
映画があるみたいなので
それも楽しみですね

投稿 : 2024/12/14
♥ : 26
ページの先頭へ