紳士でメルヘンなおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月07日の時点で一番の紳士でメルヘンなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.0 1 紳士でメルヘンなアニメランキング1位
赤髪の白雪姫(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1064)
5661人が棚に入れました
生まれつき赤い林檎のような美しい髪をもつ少女白雪は、生まれ育った国タンバルンの王子ラジにその珍しい髪の色を気に入られ、愛妾の座を用意される。拒否する形で髪を切り国を出た白雪は、辿り着いた隣国クラリネス王国の森でゼンと名乗る少年と出会う。追ってきたラジ王子から彼女を助けてくれたゼンの正体はクラリネス王国の第二王子だった。その後白雪は、クラリネスに居を移し宮廷薬剤師として働きながら、ゼンの味方になるための道を進んでいく。

声優・キャラクター
早見沙織、逢坂良太、梅原裕一郎、名塚佳織、岡本信彦、三瓶由布子、甲斐田裕子、福山潤、豊永利行、石田彰
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

白雪姫のシンデレラストーリー♪

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
少女漫画原作。純愛モノであり、男でも充分に楽しめます。ていうか、ヒロインの「白雪」が、男性向けアニメにはあまりないタイプの、メチャクチャ魅力的なキャラクターになっているので、男にも観てほしいです。

もっと評価されても良い(75点以上の)アニメだと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ヒロインの白雪が、「強くて可愛い」女性だった。

男性向けアニメにありがちな、「少女」としての可愛らしさではなく、「自立した女性」としての魅力があり、そこが良かった。18歳という年齢設定にピッタリだと思う(現在の日本のような、18歳でも全然ガキんちょでいられる社会ではなく、中世ヨーロッパみたいな世界観なら、自立した大人にならなければならないわけだし)。

とはいえ、やはり18歳らしい、「純情さ」「弱さ」「子供っぽさ」「可愛らしさ」も残しており、絶妙な感じだったと思う。

4話なんかそうだが、白雪が宮廷つきの薬剤師になるための試験や、その努力をちゃんと見せるあたりが、この作品らしいと思った。10話(鳥の件)で、安易に口利きをしないところとかも。少女漫画原作だけに、女性目線で好かれるキャラクターというのは意識しているのだと思う。男に媚びたり、ただチヤホヤされるのではなくて、ちゃんと芯がある感じ。

また、男性陣も魅力的である。特にゼンは、男から見ても格好良い。何が良いかって、ちゃんと権力を使うところ。基本は、何でも自力でやりたい、「王子らしくない」「破天荒」なゼン。それだけなら、少女漫画によくありがちな「オラオラ系キャラクター」なんだけど、ここぞという時は、ちゃんと自分を抑え、(本人が大嫌いであろうに)あえて権力を笠に着るような対応をとる(9話とか)。そこに責任感や冷静さを感じ、「仕事ができる男」という印象がある。清濁あわせのむ感じ。男は、仕事ができない男は認めないしね。そういう意味で、本当に応援できるカップルだった。

中盤、ミツヒデの過去話やらで少々ダレたが、まあ、分割2クールであるなら、アリかなと思う(ミツヒデもかなり良い男)。

11話の告白シーン、良かった。変に格好つけず、シンプルで真っ直ぐで。白雪の感情の吐露も良かった。飾らない魅力があった。王子の告白シーンとしては、これまで観てきたものの中で一番だった印象。

2期を楽しみながら観ています♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
テンポよく、良い1話だった。白雪の格好よさも、ゼンの素敵さもよく表現されていた。ミツヒデという名前は、(中世ヨーロッパの世界観の中で)白雪という和風な名前を悪目立ちさせないためかな。

2話目
多分、イケメンに(本当の意味で)悪い奴はいない(笑) いつか仲間になりそう。白雪、強いな。

3話目
ハルカ公、忠誠心はあるんだよね。ゼンは、権威を上手く使ったり使わなかったり。オビとか、段々ゼンの味方が増えていく。

4話目
試験をちゃんと見せるのが、このアニメらしいよね。天才少年、バカと言われて喜ぶw ゼンも良いね、子供じゃないならアドバイスしない、か。ゼンの境遇。自分のことでは泣かない白雪が、ゼンの為なら泣く。

5話目
徐々に逆ハーレムに。でも、白雪は自分で自分の居場所を勝ち取ってるし、格好よくて魅力もあるから、許す(笑)

6話目
バカ王子、これはファインプレーなのか?(笑) これ、第一王子は、「実は弟を溺愛パターン」かなw

7話目
兄貴、優秀なんだな~。(日本のイメージの)曹操と劉備みたいなもんかな(笑) バカ王子、だんだん良いキャラに(笑)

8話目
ゼンとミツヒデ、意外と古くないんだな。ゼンの過去話。

9話目
酔っぱらい白雪、可愛いな(笑) 白雪は、「王子」もただの一職業みたいな捉え方をしているんだね。格好付けが標準装備。信じたかった、信じてみたかった、か。ひとつ深い。ゼンの稀有なところは、ちゃんと権力を使うところだね。

10話目
そこで安易に口利きをしない辺りが、白雪クオリティ。鳥の件も、きちんと論理的に攻めるのが良いね。こりゃ、惚れるよな(笑)

11話目
お? キキ、三角かな? キハルは、白雪の初友達(同性)かな。薬室長、できる人。ここ、あの死んだ友達の場所? 白雪の感情の吐露、素直で素敵♪ いや~、良い最終回だった(笑) 次話は、新たな事件(展開)起こすより、気楽な日常系やろうよw

12話目
いや~、二話連続で、良い最終回だったな(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 22

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

運命の道は自分の足で選ぶ。望めばきっと道は開けるから…。

原作を少し読んだことがあり、
ゼン王子のかっこよさには目をつけておりました(`・ω・´)

原作は少女漫画。

王子様との運命的な出会い…。
王道で定番な展開ではあるけれど、

やっぱり憧れてしまいますね(*´ω`*)

全12話です。


● ストーリー
林檎のような赤い髪を持つ薬剤師・白雪(しらゆき)。

見た目の珍しさからタンバルンの王子・ラジに目をつけられ、
逃げるために隣国・クラリネス王国の森へたどり着く。

そこで出会った不思議な少年・ゼン。

彼はクラリネス王国の第二王子だった。


あらすじを書いてみると、
「なんて少女漫画的な夢見る展開…。」という感じですが(笑)、

ストーリー自体は、
穏やかで、どきどきして、胸がたくさんキュンとした12話でした♪

大きな盛り上がりや手に汗握るような展開はないので、
どんどん観たい!とは思いませんが、

大切に観たいと思った作品でした。


≪ 心の強さとまっすぐな生き方 ≫

この作品の魅力がどこにあるかと考えると、
これじゃないかなあと思います。

白雪やゼンをはじめ、
登場人物は皆自分の選んだ道を歩んでいる人たちばかり。

物静かだけど確かな強さが感じられます。

だから大好きなキャラたちばかり。


● キャラクター
主人公・白雪。

明るくて優しくて、
自分をまっすぐ持っている人柄は1話から大好きでした。

白雪の心の強さは
ちょっとフィクション臭いところもあるけれど、
(王子を王子として色目で見ないところとか。)

まっすぐ前を見て、
自分で自分の道を選び歩く姿は、強くてかっこいいです。

とても憧れます。
こんな女の子になりたい♪


前を向いて歩き続ける白雪もかっこいいけれど、
時には立ち止まって考えるときも。

それを受け止め、包み込んでくれるのがゼン王子。
温かくて、だけど力強い言葉をくれるゼン。

そんなゼンが素敵…!(興奮)
いやーもうゼンがずっとかっこよくて参りました。笑

かっこいい見た目も、
自分にまっすぐな生き方も、
かわいい笑顔も、
ちょっと生意気なところも、
白雪のピンチにはちゃんとかけつけるところも、
気持ちを隠さないストレートなところも、
自分の気持ちにまっすぐで、やきもち焼いたり照れたりするところも、

いい!すごくいい!(*´Д`)
まっすぐな人って男女問わず素敵に思います^^

cv.逢坂良太さんの甘い声がまたとろける…。

かっこよくて、性格もまっすぐで、頼りになるとか、
どこの国の王子ですかまったくもう(*´Д`)


主要キャラ2人でも充分満足ですが、
私は身軽で気取らない性格のオビ(♂)もお気に入りでした♪


キャラ一人ひとりも魅力的ですが、
キャラ同士の絡みも好きなんですよねえ(*´ω`*)

白雪とゼンの絡みが胸キュンMAXなのはもちろん、
個人的にはゼンとオビの絡みが好きでした♪

ちょっと意地悪なオビの笑顔がかわいい(*´Д`)
そしてオビにいじられるゼンがかわいい(*´Д`)

↑こんな感じで萌えまくってましたw


● 音楽
【 OP「やさしい希望」/ 早見沙織(作中では白雪役) 】

自分の道をひたと見据えて、
迷わず前に進む白雪とゼンにぴったりの曲。

気持ちが前を向いているときに聴きたくなる曲なんだよね♪


【 ED「絆にのせて」/ eyelis 】

OPと雰囲気が似ていて、初めは区別がつきませんでしたが、
EDはEDの良さをちゃんと持っています。

OPが自分の決めた道を歩む二人の姿なら、
EDは寄り添う二人の姿が思い浮かびます^^

イントロから雰囲気が出ていて、
毎話の終わりとのかみ合わせはバッチリでした♪

eyelisの曲と歌声、とても気に入ったので、
これからの活躍を期待します♪


● まとめ
1話の流れも、
12話全体の構成も、
すっきりしていて観やすかったです^^

山場の展開もいいタイミングでやってきましたし♪

ゼンと白雪、自然と惹かれあって、自然と一緒にいる。
そんな関係が羨ましかったです^^

自分が頑張る原動力になる存在。
そんな相手に出会えたら、それはとても幸せなことですね♪

2期で待っているのは2人の幸せな時間か。
それとも立ちはだかる困難か。

きっと穏やかな優しい空気はそのままだと思うので、
楽しみに観たいと思います♪

投稿 : 2025/03/01
♥ : 35
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

白雪と言う名の紅いシンデレラ

【紹介】
ラブコメですが恋愛描写はそんなに多くないです。
少女漫画原作ですが話がちゃんとしていて面白いし、白雪がとても可愛くていい子なので男女関係なく楽しめると思いますよ。

【シナリオ】
タイトル忘れましたが某薬草師スローライフアニメよりよほどこっちのほうがちゃんと薬師してますね。
{netabare}
二人がお互いを少しずつ知っていって、最初は仲良くなるところからはじまって、シナリオに動かされた感じじゃなくて自然と絆が深まって惹かれ合っていくのが良かったです。

白雪の心の強さを見て周りの人が影響されてどんどん心が成長していって
白雪もそんな周囲の人と触れ合って心が成長していきます。
お互いに相手のことを想う気持ちが深くて純粋で、みんな幸せになって欲しいなって思いながら見ていました。

いつも強い白雪がたまに見せる弱さ女の子らしさ、それを見て優しく包み込むゼンがカッコよくて最高でした。
まだ告白どころか想いを自覚してすらないのに思わずキスしてしまったところとか、その白雪の反応とかラブコメ好きにはたまらないですね。
いい場面多くて心臓の鼓動が止まらない。

最後は白雪に感情移入していたので、ゼンの言葉を聴いて見ている私まで白雪と一緒に恥ずかしくなって見惚れてしまいました。
そのシーンの演出がホントに良くて、見せ方が良いから自分が白雪になったような感覚でゼンの言葉を聴くことができるんですよね。

何度も言うけどゼンがカッコよすぎ!

アニメ見て胸がキュンキュンするってなかなかないけど、この作品は何度も何度も胸キュンさせられます。
ゼンにあんなこと言われて、断れる女子なんているんでしょうか? 

他のみんなもそれぞれ成長していい感じに物語が締められて、心が満たされてとても幸せな気持ちになれました。
白雪もゼンも、ずっと一生懸命頑張ってきてよかったね。
心から祝福できる素敵なカップルでした。
{/netabare}

【作画】
キャラクターも背景もとても綺麗。
明るく綺麗でオシャレな雰囲気が出ていていいですね。

【音楽】
音楽もオシャレで、いい感じに物語を演出してくれています。
ここぞという名場面でいい感じに音楽が流れてきて、とてもイイです。
主題歌も外れなしの良曲揃いですよ。特にEDが名曲だと思います。
OP早見沙織「やさしい希望」 ED eylis「絆にのせて」

【キャラクター】
キャラクターが前向きで賢くてしっかりした考え持ってるので安心してみていられます。
悪役も根っからの悪って感じじゃなくて、嫌な感じしない。

まず主人公の白雪とてもいいですね。可愛いだけじゃなく芯がしっかりしていて勇敢。
その勇敢さは、素朴なのに優雅さや気品も感じられて、
強いのに時々見せる年齢相応の弱さや女の子らしさが可愛くてとても魅力的な女の子です。
木々も好きなキャラです。

男性キャラクターがみんなカッコいい!
外見がカッコいいだけじゃなくて、生き方がカッコよくて心から尊敬できますね。
一番好きなのはゼン。それからミツヒデとリュウも好きです。

{netabare}
ゼンはただカッコいいだけじゃなくて何事もスマートで余裕があって
優しくて中身もイケメンな理想の王子様って感じで素敵ですね。
オビのちょっと斜に構えてて頼りがいがあってストレートじゃないけど、芯が優しい感じもとても好きです。
ゼンの想いもオビの想いも真剣で、タイプは違うけど絶対白雪を幸せにしてくれるだろうし
この二人から選べなんて言われても難しいですよね。
ここまで二人ともいい男だと、あとは白雪の心次第なのかな。
どっちのほうが良いってのはないと思う。どっちも最高!

白雪の強さを見ていい男に成長していくラジもだんだん好きになっていって
最初はしょうもないキャラって思ったけど、気づいたら登場するのが楽しみになっていました。{/netabare}

【感想】
満足感が高くて、しばらく高揚感が続いてその後の喪失感にしばらく悩んだ。
もっと見ていたい、そんな優しくて素敵なお話でした。
おススメです!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 34

73.2 2 紳士でメルヘンなアニメランキング2位
猫の恩返し(アニメ映画)

2002年7月20日
★★★★☆ 3.7 (725)
5345人が棚に入れました
何となく日常を過ごす、ごく普通の女子高生・吉岡ハルは、ある日、車に轢かれそうになった猫を助ける。助けられた後、その猫は日本語で礼を述べ、二足歩行で歩き去る。実は、彼は猫の国の王子・ルーンだった。

次の日、猫の国から、王子の命を救ったお礼の品が届けられるが、猫じゃらし、マタタビ、ネズミといった、猫しか喜びそうのない代物ばかり。文句を言うハルに、それならば猫の国へご招待致しますと使者は答え、突然現れた猫の集団に、ハルは連れ去られてしまう…。

声優・キャラクター
池脇千鶴、袴田吉彦、渡辺哲、斎藤洋介、山田孝之、前田亜季、佐戸井けん太、濱田マリ、岡江久美子、佐藤仁美、丹波哲郎
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ハル。ねこに逢う。

お寝坊でドジな性格をした華の女子高校生ハル。
ある日友達のひろみと下校していると一匹の猫を見かける。
その子は細身の身体をしていて全身が紺色。
すらっと背筋がよく、まるで水面の上を歩いているかのように上品に、また堂々と街中を進んでいった。
まるでその町の住人のようにごく当たり前に。彼自身異邦人(猫)であることの自覚もないだろう。
その猫は赤いリボンにくるまれた小さな箱を咥えて歩を進めていった。。
ハルたちがそんな不思議な光景についつい目を奪われていると猫の方に動きがあった。
猫が道路を渡ろうとしていた。器用に左右を確認し足を踏み出す。
だが、車道の途中で運んでいたものを落としてしまった。それも何度咥えなおそうとしても上手く拾えない。
そんなこととは無関係にトラックがやってくる。(そういうときに限ってやってくる。それが不条理だ。)
最初はその子ならまた拾って華麗に去っていくと無根拠な信用を押し付け見ていたが、第六感の存在を示唆するかのように悪い予感はハルの肩をたたく。
そこからハルは夢中だった。
握っていたクロスを持ち替え、車に脇目も振らず車道へ飛び込み
猫をクロスの網の部分でキャッチし、その勢いのまま植え込みへダイブ!
なんとか猫を助けたもののクロスは折れてしまい、明日からの部活どうしようなどと慌てふためいていると猫が立っていた。
そう、人間と同じよう二本の脚で立っていた。そんでもってお辞儀されて、お礼の言葉まで話された。
ハルは「急いで」「お礼」「後で」など途切れ途切れに単語を拾いながらも理解に努めていたが
意識のほぼすべては現前の視界に映る「直立して話す猫」に吸い込まれていた。
そして猫は去って行った。

その出逢いが運命の歯車を動かす。

猫のお礼はあまりに過度なものだった。
それもそのはず。助けた猫は猫の国の王子様だったのだ。それもしまいには王の独断でハルを嫁に迎えるというのだ。
断ることができずにうろたえるハルの耳にひとつの声が届く。
「『猫の事務所』へ行って。商店街にムタという白い大きな猫がいるから彼が案内してくれるわ。」
その声はとても弱々しく今にも消え入りそうな声だった。案の定、すぐに消えてしまった。
誰にも頼ることのできなかったハルはせめてこの際稿でもと商店街へ向かう。
その猫はとても大きな肉まんのように白く、巨大だった。
目つきが悪く、無愛想で、非協力的で、人が初対面に感じる嫌な空気をその体に押し込めたような奴だった。
何も言わずその猫は「猫の事務所」まで先導してくれた。
しかし、彼が進む先にコンクリートで舗装された道はなかった。
家々の隙間や、屋根をつたって向かうべきところへ向かう。
まるでみんなが知っている街の、誰もが知らない秘密の場所を駆けているようだった。
事実そうだった。ハルは必死に彼を追いかけた。導かれるままに向かったさきには彼がいた。
そうバロンだ。彼ならなんとかしてくれるはずだと期待を胸に。


ひょんなことから不思議な猫たちによってファンタジーに引き込まれてしまう少女ハルのお話。
内容はちょっぴり退屈しちゃうくらいの単純なものでした。
「冒険」に差し掛かる前のドキドキ感はたくさんありました。声を聞いたり、屋根をつたって走ったり、連れ去られたり。
その中でも僕はムタを追いかけていくシーンはとても好きです。
すごくドキドキします。「どこへ行くんだろう。この先に何があるんだろう!」って。
でもそこまででした。「向こう」に行ってからは気を引くようなものはありませんでした。
特別に細かく描かれることもともなく、大雑把な展開で煽って終わりました。
一言で言うならば未熟です。(すみません。偉そうに。)目的ばかりに目が行っていてちゃんと描けていない。
だから一辺倒で味気ないのです。違う角度から見ようにも平面であってはそいつはちと厳しい。

でもハルにはとても好感が持てました。
素直で良い子です。なんとなくですが、堅実な幸せを掴みそうな子ですね。
{netabare} 小学校の頃に観た、バロンがお姫様抱っこでハルを抱えていく途中に、赤くなる彼女の顔が妙に残っています。
どうしてだろう。おそらくは当時の僕にとってこういう恋の仕方が新鮮だったのかもしれません。
ここのシーンが好きで何度も観ていました。今でもそうかな。{/netabare}

好きなシーンと言えば、
ハルが猫の事務所の前に立ったときにカメラがぐるーっとハルの周りを回るシーンです。
広場を囲む周りの建物の窓に夕日が反射してとっても綺麗です。

他にも作画のタッチって言うのかな。あんまりジブリの踏襲を受けなかったところに意気込みみたいなものを感じます。
この映画はストーリーに未熟な点もありますが良いところはとても印象に残る作品でした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

子供向けの童話であってもちゃんと作れば大人でも楽しめます。

 こういう童話のような作品って日本のアニメでありましたっけ?ちょっと珍しいですよね?ハイジ、フランダースの犬とかの子供向けを意図した名作劇場ですら、もっとシリアスです。
 日本むかし話とかアンデルセン物語とかそういう感じでしょうか?長靴をはいた猫?ユニコ?銀河鉄道の夜?ビッケ?カリメロ?ちょっと古すぎてどういう作品があるか拾い切れません。そうそうモグタンとか言う変わった作品もありました。

 ジブリでいえばラピュタとかトトロが子供向けですが、本作は更にその上を行く完全なファンタジーの話になっています。耳をすませばと関連がありそうです。以前見ていたと思いますが、若い頃だったのでそんなに味わえなかった気がします。今見るとファンタージ―感と言うか作品のチューニングがものすごく新鮮でした。

 本作のような子供向けを意図しつつちゃんと作った作品は、大人が見ても面白いものです。なぜかと言えば物語性と世界観がちゃんとあるからです。それが冒険心・ファンタジー心をくすぐります。つまりちゃんと童心に帰れます。

 話そのものが面白いわけではないですが、ファンタジー世界の描き方や音楽などとあわせて、作品として面白いと思います。そして、普通の子が何かを助けることで冒険が始まるという子供が成長期に読むべき内容になっています。

 私は子供は同じ世界観の中で停滞するような作品はあまり見せるべきではないと思っています。同じキャラ、同じ世界観の話ばかりになると、冒険心が失われているような気がします。

 子供向けはドラえもんとかコナン、しんちゃん、ワンピ、プリキュアなどのシリーズ作品ばかりで、特に映画においてですが物語性が失われてしまっている気がします。
 TV作品とは切り離して劇場版で考えていいと思いますが、作品が完全にキャラ頼りです。正直少しの例外以外はまったく面白くありません。こういうキャラものはTV作品があるので変化が出来ない閉鎖空間の閉鎖した人間関係の話にならざるを得ないです。だからゲストキャラが必要になって作品の焦点がそのゲストになります。
 大声で騒いで音楽ガンガンかけて、キャラを動き回らせて、ピンチになって助かってよかったね、とそういう作品ばかりになってます。

 童話心がある子供のための作品。映画も夕方からゴールデンに見るアニメが壊滅中です。民放が苦しいならNHKとか視聴率どうでもいいから作るのが役割じゃないの?と思ったりもします。(それとも私が見てないでけでちゃんとあるならごめんなさい。でも、おじゃる丸とか忍太郎とか、やっぱり閉鎖した関係性のシリーズ頼りな気がします)

 なお、音楽はつじあやのさんという方で、舞妓さんちのまかないさんと同じ人でしたね。曲を聞いたら一発でわかりました。この人の曲はホッとできてとてもいいです。

 出来が最高にいいかと言われると首をかしげますが、一つの童話的なアニメ作品としてはかなり高い水準…というか比較対象がない珍しい作品ではないでしょうか。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

晴れた休日の、午後3時頃に観たい映画

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジブリ作品の中では異色とされる本作品。監督は森田宏幸さん。一応、同じくジブリで映画化された「耳をすませば」の月島雫が書いた物語という設定はあるものの、ストーリー的にはほとんど関係ないので、「耳をすませば」を観ていなくても全く問題ないです。

レビュータイトルですが、これ多分、音楽が大きいです。ウクレレの爽やかな音色と透明感ある力の抜けた歌声が魅力の、つじあやのさんの「風になる」は本当に名曲。自分の中では、(曲調は全然違いますが)ゆずの「夏色」と重なっていて、どこまでも突き抜けた青空と白い雲をイメージさせます。

春か、夏。晴れた休日の午後3時。午前中に掃除を終え、軽めのお昼御飯を食べ、フッと一息つきたい時。麦茶でも飲みながら観るのに適したジブリ映画だと、超超個人的には思ってます(笑)

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
感想としては、「映画ドラえもん」っぽいな~という感じ。

ジブリの、というか宮崎駿さんのファンタジーの特色のひとつに、「様々な伝記や原作をモチーフにしなかがらも、世界観ごとまるごと作っている感」があると思っています。それが、今作にはあまり見られません(なんかこう、アリモンの概念をいくつか組み合わせた感じというか)。

料理でいうと、宮崎駿さんのは創作料理って感じがするけど、この作品は、タコライスとかオムソバとか、そういう感じです(だから悪いってわけじゃなく)。

「映画ドラえもん」っぽいというのは、主人公がひょんなきっかけから不思議の世界に迷いこみ、そこで大冒険をするってのが、近いかなと。バロンも、ドラえもんっぽいっちゃぽい(笑)

この作品、確か高校生の時にリアルタイムで映画館で観た気がします(ちなみに、ウチの地元はド田舎なので、常設の映画館はなく、年に数回、公民館などに映画館が来るシステムでしたw いや、高校は少し都会だったから、映画館ありましたけどw)。観終わった後は、なんかスッキリした爽やかな印象でした。逆に、同時期の「千と千尋の神隠し」や、少し前の「もののけ姫」などのような、視聴後も胸に「ず~ん」と何かが残っている感はなかったですね。

良い意味でも悪い意味でも、子供向けでシンプルで分かりやすい! それが本作の特徴かと。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 24

60.9 3 紳士でメルヘンなアニメランキング3位
空色ユーティリティ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (51)
132人が棚に入れました
「このままじゃ、ただの村人Aで卒業しちゃう!」 青羽美波は悩んでいた。 得意なこともやりたいことも特にナシ。 花の女子高生活、こんなモブキャラで終わっていいのか!? 学校を飛び出し、自分だけの“スペシャルな特別”を探す美波。 偶然たどり着いたのは近所のゴルフ練習場。 アルバイトの茜遥に声をかけられ、ゴルフクラブ―――“ユーティリティ”を握る美波。 それが、美波とゴルフの出逢いだった。 プレーして勝つことだけがゴルフじゃない! ゴルフにまつわるすべてのことが楽しいのだ! 天才肌ゴルファーの遥、インフルエンサーを目指す星美彩花とともに、 自分が「主人公」になれる瞬間を求めて! スーパー初心者・美波は、今日もクラブを振り上げる。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

7話 すべてが中途半端になったと思います。ショートアニメ向きだったかも

 7話まで見たので評価付のレビューで。点数はストーリーが無いに等しいですが面白さが無いわけではないので、物語を2点にします。

 キャラが最大の問題で、作風が日常系のゆるーいゴルフコメディを狙っているなら、キャラクター性をもうちょっと極端にするとか、悪いところを特徴にするとか、なんかなかったですかね。キャラ配置の役割が主人公以外はボヤーっとしてました。サブキャラとして、遥はゴルフ以外は無能とか、彩花ファッションに目が無さすぎてそればっかりとか。

 そして肝心の主人公の「何か特別になりたい」をもうちょっとストーリーに活かせなかったかなあ、と思います。テーマがあった方がストーリーも感動も作りやすいと思うのですが…だから、7話でグタグタになった気がします。なので、キャラも2点とします。

 そして、CGゴルフアニメへの挑戦かと思っていたら、肝心の作画がひどいです。人物もひどいですが、背景美術というかゴルフ回りに魅了がありません。

 作品を作るリソースが足りないなら「ヤマノススメ」などの例を見習って、ショートアニメにして労力を画面に倍かけたほうが良かった気がします。スタッフのスキルを高めてから、10分アニメ→2ndシーズンで15分アニメで上手くいけば、3rdで24分にするとか。まあ、つまり作画は良くなかったです。ただ、背景よりも人物はそこまでひどくないので、作画はおまけで2.5点かな。

 緩いきらら的な内容なので、ショートの方がキレがあって、4コマ的ショートエピソードの積み重ねの方が、ヒロインが活きた気がします。サブキャラのキャラ性不足も目立たなくなるし。

 とにかく全部が中途半端で、半端故に7話まで見れた気がしますが、多分、リトライをする気も起きない、春シーズンになったら忘れている類のアニメですね。その意味では21年の1話だけ突然公開した時の方が印象に残りそうな気がします。




第1話 どの方向に行くか2話が勝負になると思います。

{netabare} 21年にショート動画が公開された作品がついに作品になりました。私は21年の動画で、キャラ造形が単純だとか、女子高生がピアスを2つしているのはビッチ系だろうとか書いていました。

 その時の感想はそのままですね。ゲームしかしていない女子高生でピアスを開けている人はいないと思いますし、ゴルフをやるまで持っていく展開が何とも言えず強引です。

 ただ、CG技術が発達したのか以前のショート動画ではゴルフボールがカクカクしてたのがちゃんと球になっていました。髪の毛の動きの演算なども進化していると思います。画像そのものは4年弱で結構良くはなっています。

 この作品、問題はここから先でしょうね。いきなりヒロインがプロになってもいいし、素人の修業としてゴルフのノウハウやゲーム性などの魅力を伝えるのもいいでしょう。一番最悪なのは親父趣味JK日常ものになることですね。導入はともかく、2話が勝負だと思います。{/netabare}


第2話 ゴルフのアニメーションの実験あるいは習作を解説付きで見せられている

{netabare} 冒頭のボールがしゃべるギャグは「ゆるキャン△」松ぼっくりオマージュなんでしょうか。それ以降そう言う演出はありません。

 あと、なぜ初コースで運動神経が悪いド素人がいる4人パーティーが、2人組(3人かもしれないけど)と思しきパーティーに追いついてしまうのかが良くわかりません。

 スマホの写真が上手く取れないも不自然すぎるでしょう。ゴルフばっかりでスマホをいじってこなかった…というキャラ付けをするのは10年遅かったかなあ。今時はゴルフに限らずスポーツやっている人はスマホやパッドをずっといじっている印象ですし。

 最後にユーチューバー(Vチューバー?)が出てきて、心が折れそうになりました。

 全体として、昔活躍した日本代表の選手が挫折して田舎にひっこんで…というストーリーはわかりますし王道です。ゴルフ場の娘で、女子仲間を育てたいでもいいでしょう。何も持たないヒロインがそこに乗っかってゴルフの楽しさを知る、あるいはプロを目指す。どっちでもいいんです。

 ただ、ヒロインをはじめ言動が不自然すぎる気がするんですよね。見ていてなぜこいつらは一緒にゴルフをやってるんだっけという疑念や、なんでそんなにポエムみたいな発言ばっかり茜遥という女性がするのか。

 全体としてギャグも演出もキャラの言動も裏にオッサンが見えるというか、制作者の意図が隠せてないというか、ゴルフのアニメ作品を見ているというより、ゴルフのアニメーションの実験あるいは習作を解説付きで見せられている気分になります。

 まあ、オリジナルは3話まで見ようの方針で今季は視聴していますので、次回まで見ます。{/netabare}


第3話 初心者ゴルフアニメとして成立している。ヒロインにもっとフォーカスしてほしい。

{netabare} やっとゴルフアニメらしくなってきましたね。このために新キャラ出したのんですか。気になるのは、このゴルフのスイングの作画って正しいんですかね。それならCGでやるのは大したものですが、私には判断が付きません。モーションキャプチャー?だとすれば、CG臭いキャラも意味があるのでいいと思います。

 後半の撮影のシーンが全然作画が動かないのはどうかと思いましたけど。スペシャルの特別かあ…一応コンプレックスの裏返しはあるんですね。ちょっとユリユリしすぎな気もしますけど。

 アプローチ合戦のときの、はじめのハルカの打球ってピンに当たってましたけど、あれってどういうことなんでしょうね。当たってなければ行き過ぎますよね。バックスピンとかそういうの?

 トータルでは、まあ、女子だけゴルフものとして作品としては成立している気はします。若干内面描写が弱いので、ヒロインのスペシャルで特別とそのモチベーションにもっとフォーカスしてもいい気がします。それと、ハルカの過去は何か入れてくるのでしょうか。{/netabare}


第4話 ゴルフはやっているけど、ゴルフを扱ってない感じが何とも。

{netabare} 3話でゴルフアニメとして成立しているかな、と思ったんですけど、4話でこれだと何とも言えなくなってきました。3話まではキャラ紹介だし、ゴルフに入るプロセスなので良しとしていた部分で4話も同じテイストというか突然の悪ノリだと不満がでてきます。

 せっかくゴルフを描いている感はあるのに、そうじゃない感がものすごいですね。前半はそれでも題名の「ユーティリティ」にフォーカスする導入でゴルフショップに行くのはいいんですけど、後半の勝負のところでズッこけます。

 いや、ちゃんとゴルフに関することはしてるんですけど…釣りで言えば錘飛ばし競争とか、料理で言えば鍋振り競争とか、ゲームで言えばボタン連打競争とか、関係は深いけど本質ではない何かを見せられている感じです。

 200万円のパターが出てくるなら、その何が200万円の価値があるのかを説明してもらえればまだいいんですけどね。クラブを扱う回ならクラブの説明が欲しいなあ。先週もそう言えば女子ゴルフにおけるウエアの歴史とかウエアに関するルール、ウエアの機能性、プレイスタイルとウエアをどう合わせるかとかそういうのがありませんでした。

 つまり、題名になっているユーティリティがどうしても欲しい。その何がヒロインのフィーリングに合うのかを言語化あるいはストーリー化してほしいなあ。他のクラブと打ち比べて何が違うのかとか。そもそもユーティリティと言うクラブの何が優れているのか。(5番アイアンだけで回るマンガもありましたけど)、ヒロインのどんなプレイスタイルとか体系に合っているのか…まあ、それは今後かもしれませんけど、そういうゴルフのどこかに焦点を当てた深掘りが何か欲しいなあ。{/netabare}


5話 面白かったです。本質を描いているのか、エロいだけのかは今後ですね。

{netabare} ゴルフの飛距離は道具じゃない。身体を鍛える必要がある。そして精神をリラックスさせ集中力を高める。フィジカルとメンタル面の両面から描いてました。

 最後のサウナは肉体疲労と精神疲労の両面に効果がある。流れとしては悪くないと思います。そして、打ち気に逸って上手くいかなかったのが、上半身をリラックスさせ下半身に意識が向くことで上手くいった。

 ゴルフの説明にはなっているし、それがセリフではなくてエピソードにコミカルな描写として落とし込まれているので、出来はいい…のでしょうか?そこが1話だけだとわかりません。ですが、日常コメディとしてエンタメとして成立させながらゴルフの内容もちゃんと含むという意味で、5話は今までに比べてかなり出来がよかったと思います。これが続くかどうかで、まぐれなのか意図的なのかわかって来るでしょう。

 そして、エロい。作画の関係でそれほど生々しくはないですが、それでも遥の下半身と胸はなかなかのものです。女子ゴルフを始め女子スポーツのエロい視線について物議がある中でいいのか?と思わなくはないです。が、それがあるからこその女子スポーツの醍醐味という意味では本質なのかも知れません。

 女子ゴルフって、競技としても今は男子よりも面白いんですよね。その理由はオッサンにとってゴルフはバブル以降しばらくは参加型のスポーツだったのが、今は見るスポーツに変化しつつあります。

 つまりオッサンたちは以前は男子ゴルフを自分ごととして目標とかお手本として熱心に見ていました。ですが、今はプレイするより見る方が楽しい派が増えて、そうなると華やかさ、柔らかさ、そしてエロさも含めて女子の方が見ごたえがあります。選手層も厚いし海外での活躍もあり、バトルも熱いです。なので、女子の方がゴルフは圧倒的に人気があります。老人男性たちはそのカリカチュアなのかなという気もします。そこも意図的なら上手い気はします。

 その意味ではこの作品はオッサンからの視線も含めて上手く描けているのかなという気もしてきます。まあ、エロいだけなのか、ゴルフの本質が描けているのかはこれからですが、5話はいい出来でした。{/netabare}


6話 ゴルフ場のCGがプレステ1並み。話も女子が騒いでいるだけだったなあ…

{netabare} 話はさておいて、ゴルフ場のCGがショボすぎない?なんかいわゆるプレステ1並みという奴?木々が全く風でなびかないし、ゴルフ場のグリーンの遠景は絵と言うよりコース図並みです。ゴルフアニメならそこは力いれましょうよ。

 ゴルフのラウンドもゴルフを描いているように見えませんでした。女子が騒いでいるのをずっと見ているだけの気分です。まあ、ゴルフの始めのラウンドってすぐ次を回りたくなる気分はわからなくはないので、そこだけは共感できたなかあ。そして、スコアが分からないまま風呂へ。風呂のシーンがながかったなあ…

 うーん、5話で期待したのですが、ちょっと6話は画面がひどいうえに、話も単にゴルフ場で騒いでいるだけでしたね。来週見る気になるかはその時の気分ですね。とにかく今週はいろいろひどかったなあ…{/netabare}



 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

作品の「ティーショット」はいつになったら訪れるのか ※6話まで視聴

【物語】 1.0 / 5.0
 きらら系日常アニメにありがちな「没個性女子高生が、女子高生にとってはマイナーな趣味を楽しむ」という内容のアニメで、本作はゴルフを題材としている。
 作風が極めてライトなため主人公の成長物語とするには没入感がなく、きらら系にありがちな百合展開に持っていこうにもキャラクター同士の関係性が妙に希薄で、この作品が【物語】をどういう流れにしようとしているのかがわからない。
 折り返しとなる6話まで視聴したが、【物語】に視聴者を惹きつける要素は感じ取れず、ここから盛り上げようにも不完全燃焼のまま終わりそうなのが目に見えている。

【作画】 2.0 / 5.0
 現状はなんとか及第点といったところだろうか。
 作画崩壊などはなく、美少女アニメの体裁は保てている。
 が、スポーツアニメとしてはキャラクターの動きに迫力がなく、視聴者に満足感を与えるような品質ではない。

【声優】 2.0 / 5.0
 無難なキャスティングのように感じた。
 先述の【物語】、後述の【キャラ】のどちらにもこれといった個性がないため、声優が声を当てた程度ではフォローしきれていないように感じる。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.5 / 5.0
 先述の通り、主人公は「きらら系日常アニメにありがちな、趣味がない没個性女子高生」であり、ゴルフを始めてからも「ゲーム趣味の女子高生」くらいの性格しか見えてこない。
 他二人のレギュラーキャラも「ゴルフ好きの姉御肌?」「モデルをやってるお姉さん?」くらいの印象しか残らず、これといった目立つ個性はない。
 つまり、話を進めるメインキャラ3人全員がどうにもパッとしないモブキャラのようであり、キャラクターという要素そのものが全体的にふわっとしてしまっている。



【総括】 7.5 / 25.0 (平均 1.5)
 上記【物語】などの項で何度も述べた通り、この作品全体が視聴者の記憶に爪痕を残すような内容ではなく、全てがふわっとしたフレーバー程度の存在になってしまっている。
 最終回から1週間後には、この作品のことは綺麗さっぱり忘れてしまうだろうな、という自信があるほどには無個性。
 現在、アニメ作品は毎クール何十という数が作られており、その中で埋もれず視聴者に愛してもらうには、多少尖っていても何かしらの個性が必要であることを教えてくれる反面教師的な作品と言えるだろう。

 また、この作品が悪いわけではないのだが、直前のクールまで「オーイ!とんぼ」という、ゴルフとしっかり向き合ったスポ根作品が放送されていた。作画が華美ではないため過小評価されがちだが、主人公の成長物語としてもゴルフ作品としても優れており、その作品を視聴した人からすれば本作が物足りなく感じるのはやむを得ないだろう。
 比較対象としてうってつけの良作が直前のクールまで放送されていた不運も合わせて、本作の評価はどうしても下がってしまうのではなかろうか。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

15分アニメから水増しされている感

なんか見覚えあると思ったら、YOSTER PICTUREが発足する時お試しで作った15分ゴルフアニメがありましたね。
それをシリーズ化したわけですね。

うーん、15分アニメを見た時は、今後続いていくなら見ていきます、とか言った気がするのですが、いざTVシリーズになられると、15分かけるのと6時間かけるのでは話がぜんぜん違うので、相応のクオリティを求めたくなります。

で、見た結果としては…。
うーん、微妙。

面白くないというか、違和感が多いのですよね。

主人公はあれこれ試してみて全部駄目で、ゴルフに出会った、という流れなんですが、ゴルフもまともに打てず、全然上手く行っていないんですね。

他のスポーツとゴルフ、何が違うんでしょうか?
動いているボールは打てないけれど止まっているボールは打てて、たまたまナイスショットしたから一発でハマった、というならわかります。
でも、全部上手く行ってないわけで。
ゴルフの空振りはOKでバスケで外すのがNGな理由がわからん。

手取り足取り教えてくれた人が居たかどうかですが、他の部活は皆冷たかったとでも?
強いて言えば憧れるような人に出会えたかどうかでしょうか…。
だったらもっと、ショットを打つ姿に惚れるような描写が必要では?

最初からゴルフ以外の選択肢は要らなかったように思います。

あと、これはいちゃもんかもしれませんが、天才中学生とWebでちょっと漁ったら出てくるレベルの女子が、ズブの素人に優しいのも違和感がありました。いや優しい人は、そりゃ居るでしょう。
ありえないとまでは言いません。

でも上手い人って、普通は自分の練習に一心不乱では? それが自分の練習を止めてまで、わざわざ素人にレクチャーする?
その素人が凄まじいセンスを見せたならわかりますが、本当にズブの素人で。
競技者が誰も居ない超マイナー競技なら、全員死ぬ気で普及しなければ、という決意を持っているかもしれませんが、ゴルフって十分メジャーですよね。
やっぱり違和感でした。いや別に優しい天才が居たって良いんだけどさ。

部活とかなら良かったと思います。
部に入ってもらうために親切にするのは当たり前ですし。
また全国トップクラスとかじゃなくて楽しく運動がてらやっている子なら良いと思うのですが。
後はゴルフ場の娘で宣伝のため、とか。

で、そんな優しい人のはずがいきなりコースに出す?
ショットすらままならない素人を?
ちょっと意味がわかりません。

ゴルフやらせたい都合はわかるのですが、何か雑過ぎて違和感しか無いように思いました。
15分アニメから増えた部分が全くおもしろく無い、ただの水増し、と思えましたね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
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