中島野球しようぜ さんの感想・評価
3.3
世界観の組み立ては良かったが展開は悪い意味でレトロ臭、ヘンダーランドの二番煎じ以上のものがない、おすすめ度★★★☆☆
フーイン、フーイン、ボイン、ボイ〜ン♡
本郷みつる監督が21世紀に再びメガホンを取り帰ってきた…のはいいが全体的に微妙だった本作。ただ個人的には、3分ポッキリ~ケツだけ爆弾の暗黒期と比べれば比較的マシかなぁ…と。
世界観自体は悪くない。ヘンダーランドチックで、ファンタジー要素の強いキャラクターたちとの激闘という、しんのすけの周囲に起きる「日常的な非日常」をうまく取り入れられた感じがしてて、なかなかのめり込めた。
メインヒロインのマタはトッペマ枠だってのは読み取れるし実際立ち位置もトッペマを意識した感じなんだろうな。彼女はなかなか魅力的なキャラだった。
世界観やヒロインについては及第点を超えている一方で、肝心の本編はあまりに行き当たりばったり過ぎて、「劣化版ヘンダーランド」の域を出ない作品になってしまっている。
悪役に関しては最初にでてきたマックくらいしか印象にないなぁ…アセダクダークはマカオとジョマの足元に及ばないくらい薄いキャラだった。
クロとか3つの武器とかマタのいた世界への掘り下げが甘く、全体的にフワフワした感じ。しんのすけ周りの話に重きを置きすぎたせいで、全多岐的な話がとっちらかっていて薄くなり気味なのがあまりにマイナスすぎる。
評価は甘めに見て普通~悪い相当。世界観の構築の仕方はさすが本郷みつる監督だから、ストーリーとキャラをどうにかしてくれ…