神奈川県で兄妹なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの神奈川県で兄妹な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月31日の時点で一番の神奈川県で兄妹なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.4 1 神奈川県で兄妹なアニメランキング1位
スクライド(TVアニメ動画)

2001年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (1368)
7322人が棚に入れました
21世紀初頭の近未来、神奈川県の一部で突如、横浜を中心に原因不明の大規模な隆起が発生し、本土と隔離された半径30kmの『ロストグラウンド』と呼ばれる土地が誕生した。
日本政府によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人「インナー」と崩壊地区の住人「アウター」という特殊な二層社会が形成される。そして何時しかロストグラウンド生まれの新生児の中に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始め、能力を使った暴力や略奪を行う彼らは「ネイティブアルター」と呼ばれるようになった。
これに対して本土側はロストグラウンドにおける警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使いカズマは、HOLYに所属するアルター使い劉鳳と出会い、物語は動き出す。

声優・キャラクター
保志総一朗、緑川光、田村ゆかり、永島由子、山崎たくみ、倉田雅世、津久井教生、岩永哲哉、高田裕司、島田敏、西原久美子、白鳥哲、若本規夫

EVIZORI さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

衝撃のファーストブリット

かまされました。こうゆう特殊能力系のアニメに滅法弱いEVIZORIさんです。キャラデザがSEEDとかファフナーの平井さんなので、顔はだいたい同じ顔ですw でもちょっとSEEDとかよりも見やすかったのは気のせい?調べてみると目の大きさをデザインよりも小さくしていたのだとか。なるほど( ・∇・)

ストーリーは2クールでかなりいい感じにまとまってます。序盤の弾圧される人々の様子、迷いを中心とした心の旅の中盤、男の生き様を前面に押し出したラスト。どれも見応えがありました。そこまで登場人物や土地も多くなく、混乱なく集中して見れた気がします。

終わり方に少し不満を唱える方も居そうですが、これはこれで漢の決着を描いていてイイと感じました。心の決着、仲間でも収まらぬ感情は身体から心から全部吐き出してこその人間なんですって感じです…よね?笑

このぐらいの話数の方が話も完結しやすく、伏線もそこそこ回収できるのでは?と、今回思いました。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 8

ちょっちゅね~ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ

この世の理はすなわち速さだと思いませんか?物事を早く成し遂げればその分時間が有効に使えます。遅い事なら誰でも出来る!20年かければ馬鹿でも傑作小説が書ける!有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家!週刊よりも日刊です!つまり速さこそ有能なのだ!文化の基本法則ぅ!そして俺の持論ですぅ~!あぁ…2分20秒…また2秒世界を縮めた…


みのりさん、俺はこう思ってるんです!旅は素晴らしいものだと!その土地にある名産・遺跡・暮らしている人々との触れ合い、新しい体験が人生の経験になり得難い知識へと昇華する。しかし目的地までの移動時間は正直面倒です。その行程を俺なら破壊的なまでに短縮出来る!だから俺は旅が大好きなんです。聞いてますか?みのりさん!みのりさぁ~ん!!……1時間50分38秒。また世界を縮めた……


んー、俺はこう思ってるんです。人々の出会いは先手必勝だと。どんな魅力的な女性でも出会いが遅ければ他の男と仲良くなっている可能性はある。なら、出会った瞬間に自分が相手に興味があることを即座に伝えた方がいい。速さは力です。興味を持った女性には近づく好きな女性には好きという相手に知ってもらう事から人間関係は成立するのですから。時にそれは寂しい結果を招く事もあるでしょうしかし次の出会いがいつ又来るかもしれません。


お前に足りないのはッ!情熱思想理想思考気品優雅さ勤勉さ!
そして何より――
速 さ が 足 り な い ! 


何を言うお前らはトイレがどれだけ崇高なものかわかっていない。
トイレは排泄行為をするだけの場所ではなく、
ゆるやかに物事を考えることのできる個室空間なのである。
個人宅のトイレもいいが、やはり通なら公共トイレの個室だろう!
他人が近くにいて、天井には外との隙間があるというのに、
プライベートが保障されている矛盾に満ちた空間!
自らの恥部をさらけだした開放感に酔いしれつつ、
今後の生き方を考えるのもよし、過去を振り返るのもよし、
壁に書かれている落書きを楽しむのもまた一興。
しかも、誰かに覗かれているのではないかという、マゾヒスティィックな要求にも、
覗きたいというサディスティィックな要求にも、応えてくれる柔軟性がある。
ここに速さは必要ありません!!気持ちを落ち着かせ、
開放感に浸りながら便器と友達になる!その便器は友達でーす!!
トイレと僕とぉぉぉ・・・!


を、学生の時にノートに書いて提出したww

投稿 : 2025/01/25
♥ : 15

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

闘いの先に生きる証を追求する男の物語。

相克する2人の主人公の因縁絡み合う熾烈な闘争を枢要に、男の人生を兎にも角にも、熱く描いており
敵・味方を問わず、自己の闘いに身を投じる誰もが、闘いの先に生きる証を欲している熱血バトル作品。
意地と意地の衝突、拳と拳の激突など、男の美学かつ哲学の源であり、男ならば一見の価値はあろう。
社会的秩序や文化を賛美しつつ、本能的に人間は争う生物であることを弱肉強食の論理に絡めており
ハイテンション・必殺技・臭い台詞の常套手法は無論のこと、狂熱的な信念の強さは爽快感すら覚える。

本作の監督を務める谷口悟朗の作品群を総括したかの如き主題であるが、取り分け異彩を放っており
流行の意匠を集めるだけの取るに足らない凡作ではないことを明示したことは、意義があったと言える。
視聴者が男に限定かつ細分化されているのは、本作の真骨頂を象徴している最終話からも明白であり
谷口悟朗が女ついて語ることは何もないとも発言していることから鑑みても、本作は、男の物語である。

掻い摘んで言うならば、アドレナリンが交感神経から噴出して、止まりそうにもない感覚を表象しており
剥き出しかつ荒削りな内容だが、あらゆる矛盾を打ち砕く突破力があり、その意味でも男向けであろう。
最早、理屈云々よりも、感性を働かせることの方が、本作の単純明快なメッセージ性を肌で感じられる。
それ即ち、勝算すら考えない純粋無垢な衝動なくして、人は夢を見ることなど出来ないということであり
無方向、無目的、無計画であったとしても、常に前進することが自己の存在を証明してくれるのである。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 17

86.0 2 神奈川県で兄妹なアニメランキング2位
ソードアート・オンライン アリシゼーション(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1020)
5278人が棚に入れました
「ここは……どこだ……?」
気づけばキリトは、なぜか壮大なファンタジーテイストの仮想世界にフルダイブしていた。
ログイン直前の記憶があやふやなまま、手がかりを求めて辺りを彷徨う。

そして、漆黒の巨木《ギガスシダー》のもとにたどり着いた彼は、一人の少年と出会う。
「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」
少年は、仮想世界の住人――《NPC》にもかかわらず、人間と同じ《感情の豊かさ》を持ち合わせていた。

ユージオと親交を深めながら、この世界からのログアウトを模索するキリト。そんな彼の脳裏に、ある記憶がよみがえる。
それは、幼少期のキリトとユージオが野山を駆け回る想い出――本来、あるはずのない記憶。
更にその想い出には、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。
名前は、アリス。
絶対に忘れてはいけないはずの、大切な名前――。

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣、島﨑信長、前田佳織里、近藤玲奈、石原夏織、小林沙苗、森川智之、岩瀬周平、木島隆一、潘めぐみ、村田太志
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハロー『アンダーワールド』

原作未読


そりゃあ観ます。分割4クールの半分24話を視聴完了。
長丁場にはなりますが、1期2期はおさえておきましょう。フェアリィ・ダンス編以降の伝統、アインクラッド起因のこじらせクンが今回もやらかしますし、ファンがアガるポイントも途中からでは掴みづらいでしょう。
SF要素を抜きで考えると、「ランボー」「パイナップルアーミー」みたいなPTSD発症した帰還兵の記録みたいなところありますよね。可能ならSAOサバイバーであるこじらせクンのメンタルケアはきちっとやってあげて欲しいものです。


4クールあるうちの半分ということで期待値抑えめで臨み、終わってみたらやや上回っていたかな、という印象。残り2クールに充分に期待できそうな中締めでしたが、評価は完結するまで据え置きです。

■SAO 1期
 アインクラッド編 フェアリィ・ダンス編
■SAOⅡ 2期
 ファントム・バレット編 キャリバー編 マザーズ・ロザリオ編

仮想と現実を行ったり来たりのSAO。とあるレビュアーさんの「これは異世界ではなくSF作品」とのご指摘が慧眼で、仮想と現実のリンクぶりが本シリーズの魅力に繋がってるんだと思ってます。○○編の各エピソード毎に微妙にずらしを加えて鮮度を保つ工夫もしてきました。
実を言うと、ハーレム、キリト無双あたりの要素ってわりと自分にはどうでもよくて、近しい未来図ってどんなだろう?が楽しみの大部分を占めてたりします。


そして本作『アリシゼーション』。ここでは、仮想世界での記憶を現実に持ち帰れないという新しい題材を持ち込みます。ダイブして戻ってきた後の記憶がない。
これまでは行ったり来たりの中で、どちらが自分の本当の居場所なんだろう?と懊悩する登場人物に共感したりしてたのが、まるであてはまりません。仮想はより独立した世界という位置づけとなるため、目の前で観てるのはSAOながら、「ちょっと何かが違う」違和感を内包したまま進行する展開でした。

・独立性の高い世界を作ったリアルでの目的は?
・独立性の高い世界のユニークキャラクター(アリス、ユージオ)の存在意義は?

{netabare}誕生直後の赤子の精神原型を複製してアンダーワールド内で成長させてどんなシミュレーションをしたいのだろう?副作用はどんなだろう?{/netabare}
全てが完結した時に明らかになるのでしょう。半分時点でどれくらい明らかになっているかは観てのお楽しみってところですね。壮大なお話になりそうです。

さてこの新しい題材。それに伴う変化。私は好意を持って受け止めてます。
エンタメ鮮度を保つこと以上に、仮想世界が行き着くひとつの到達点を提示してくれそうだからです。
マザーズ・ロザリオ編で “メデュキボイド” の思想は、横で綴られたユウキとアスナのストーリーと合わせて終末医療の一つの可能性を示しました。

{netabare}アンダーワールドは臨床試験をノーリスクでできます。これまで不可能だった人の行動心理の精緻なシミュレーションが可能です。

下衆い例えをします。ファンタジー世界を東京に置き換えてみて大地震を起こす。火災、家屋倒壊、備蓄量等事前にパラメータ設定し結果を収集。スパコンでも使えば有用な演算結果をいくらでも集められ、都市防災計画に役立てられます。発生火災の回避行動なんか世帯別で演算できそう。{/netabare}

{netabare}一方でノーリスクながら、倫理の葛藤に苛まれることになります。心を持ったこの仮想東京の住人の阿鼻叫喚を何度も何度もいや一回でも耐えられますか?という問題が付き纏うことになるでしょう。

脱線はこのへんで。
アリスもユージオも実世界には存在しない人格ってことで合ってると思うのですが、だからって切り捨てられるかってところですね。{/netabare}


冗長ないしやや緩慢と言われた展開は評価は分かれるでしょうが、これも悪くはありません。 “天命” “心意” “シンセサイズ” “フラクトライト” “ソウル・トランスレーター” その他もろもろ馴染みのない用語を繰り返し使う時間があって理解の助けになりました。

2019年秋からの続き。終わってみて肩透かしとならないようスタッフの皆さん頑張ってください。応援してます。


■ネタバレ所感
{netabare}それにしてもアドミニストレーターにとどめを刺したのが、チュデルキンの色欲というのが(笑)
仮に二人とも生きてたとして、どんな関係になってるんだろう?アドミンさん許すとは思えません。{/netabare}

実は陰のある神代凛子さんがお気に入りだったりもする。



視聴時期:2018年9月~2019年3月 リアタイ視聴

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2019.04.12 初稿
2019.09.22 追記
2020.08.01 修正
2021.08.04 修正

投稿 : 2025/01/25
♥ : 66
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

次シーズンを待つ

1話~13話がビギニング編。14話~20話がライジング編。21話~24話がユナイティング編。

キリトがあんまり俺つええしてなかった。いつも最強だったら飽きちゃうからね。{netabare}勝手が分かりにくいゲームに勝手にぶち込まれているからっていうのもあるのか?というよりも相手がアドミニストレータだからか。とは言え、やっぱり、キリトは二刀流に走るんだなあ。で、お互いに腕もげる。逃げようとしたアドミニストレータに対して、元老院?のピエロみたいな人がまさかの凌辱プレイ的なことしだす。最後は爆発。あっけない。{/netabare}

アスナの代わりにユージオがパートナー。{netabare}まさか剣になるとは思わなかった。{/netabare}題名的にアリスをパートナーにするかと思ってた。{netabare}記憶を消され、最高司祭アドミニストレータに仕えていたけど、キリトの言葉で目覚め、キリトのパートナーぽくはなってた。眼帯姿も可愛い。{/netabare}

{netabare}蜘蛛さんが死んじゃったの切なかった。{/netabare}

坂本真綾がアドミニストレータ役としてはまってた。

まだまだ、やり残しがあるようなので、気になる。最初のほうに襲ってきた奴に関することもまだ残っている。{netabare}ユージオが死んでしまって悲しむのも束の間で、現実世界ではキリトをゲームに送り込む装置を搭載した船が襲撃されちゃう。アドミニストレータ倒したけど、さらなる敵が待ってる。{/netabare}

OP
ADAMAS LiSA
RESISTER ASCA
ED
アイリス 藍井エイル
forget-me-not ReoNa
挿入歌
虹の彼方に ReoNa
まずは欠かせない2人が歌ってくれて感謝。2クール目ではOP映像に途中変化ありでも、最後のキリトとユージオのグータッチとかハイタッチは変わらず。ASCAはどこにそんなパワーがあるの?と思わされる力強い歌声。


第1話 アンダーワールド
《ルーリッドの村》で育った少年・キリトは、幼馴染のユージオとともに巨大な黒樹・ギガスシダーを倒すという天職を背負っていた。今日も巨木を倒すべく斧を振るっていると、幼馴染のアリスが手作りのパイを差し入れにやってくる。昼食のさなか、3人はおとぎ話にでてきた《果ての山脈》の洞窟へと遠出することを決める。世界の掟である禁忌目録に違反しないか不安がるユージオに、キリトとアリスは大丈夫だと口々に言い、出発の日を迎える。

第2話 悪魔の樹
絶命の危機にあるキリトが目を覚ますと、そこはファンタジーゲームを彷彿とさせる謎の世界の中だった。記憶が曖昧なままログアウトを試すも、現実世界に戻ることはできない。キリトが途方に暮れながら散策していると、やがて巨大な樹の下にたどり着く。そこで一人の少年と出会う。その少年の名は、ユージオといった。キリトはこの世界について話を聞き出そうとするが、ログアウトの方法はわからない。そしてユージオは、かつて自分の幼馴染だったアリスという少女のことについて語りはじめる。

第3話 果ての山脈
《アンダーワールド》人界の中心・央都へ旅立つことを決めたキリト。そのためにはユージオの協力が必要で、彼を天職から解放するためにギガスシダーを倒そうと決意する。交代で斧を振るうキリトとユージオだが、そのさなか、ユージオはかつて北の洞窟で見つけたという青薔薇の剣をキリトに差し出す。この剣なら、ギガスシダーを倒せるかもしれないと考えるキリトだが……。一方、アリスの妹・セルカは、アリスが公理教会に連れ去られて以来笑わなくなってしまったユージオを心配しており、そんな胸の内をキリトへと明かす。

第4話 旅立ち
セルカが《果ての山脈》へひとりで向かったに違いないと考えたキリトとユージオは、彼女のあとを追う。だが洞窟の中で《ダークテリトリー》からやってきたと思しきゴブリンに遭遇、戦うことになる。キリトは剣を構えゴブリンたちと渡り合うが、ユージオは初めて見る《闇の存在》に身体が硬直し、立ちすくむ。果敢に戦うキリト。だがゴブリンの反撃が、彼に仮想世界では想像できない激痛を生み出し、恐怖で起き上がれなくなってしまう。窮地のキリトに、続けざまにゴブリンの刃が振り下ろされたそのとき……。

第5話 オーシャン・タートル
《アンダーワールド》内で央都を目指すキリト。一方、現実世界での桐ケ谷和人は依然意識不明の状態にあった。菊岡の申し出によって設備の整った病院へ転院するも、明日奈と直葉が和人の見舞いに行くと、回復するまでは面会謝絶だと言い渡されてしまう。不審に思った明日奈たちは、和人のアルバイト先であり、《ソウル・トランスレーター》の研究をしている《ラース》に彼がいるのではないかと予測する。明日奈たちは手分けしてラースの調査を始めるが、しかし和人の行方にたどりつくことはできず……。

第6話 アリシゼーション計画
《ラース》の研究施設である《オーシャン・タートル》へと潜入した明日奈は、和人の安否について菊岡を厳しく問い詰める。菊岡は観念したように、和人がこの《オーシャン・タートル》内の《ソウル・トランスレーター》で治療していることを明かす。一安心する明日奈だったが、明日奈と共に潜入した凛子は、何故自分を《オーシャン・タートル》に招いたのかと菊岡に疑問をぶつける。そして、菊岡が語りだした《ソウル・トランスレーター》の開発には、想像を絶するほどの壮大な目的があった。

第7話 剣の学び舎
キリトとユージオが《ルーリッドの村》を出て2年の月日が経っていた。央都セントリアへとたどり着いた二人は、目的であった《北セントリア帝立修剣学院》の入学を果たしていた。修剣士として腕を磨き、整合騎士になり、そしてアリスの行方を捜すべく、修練の日々を送っていた。キリトは学院次席のソルティリーナの《傍付き》として仕えていたが、彼女は稽古を重ねるなかでキリトには隠された本当の強さがあることを見抜いていた。ソルティリーナに頼まれたキリトは、彼女に自分が持っている全てを見せると約束する。

第8話 剣士の矜持
学院の主席であるウォロ・リーバンテインと実剣による手合わせをすることになったキリト。観衆たちの好奇の目にさらされるなか、ソルティリーナからの激励を受けて、キリトとウォロの立ち合いが開始された。ウォロは開始早々から秘奥義の構えを取り……それを見たキリトは、縦斬り四連撃バーチカル・スクエアで対抗する。2人の力は相応に思えたが、ウォロが背負うリーバンテイン家の祖先の戦士たちの《イメージ力》が強い剣圧となってキリトを凌駕する。

第9話 貴族の責務
キリトとともに《上級修剣士》となったユージオだが、自分が強くなるためには剣にどんな《想い》を込めればいいのかわからず、日々悩んでいた。そんなとき、日ごろからあまりいい印象を抱いていない学院の主席ライオスと、次席のウンベールに絡まれたユージオは、2人の強さを確かめようとウンベールからの立ち合いの申し込みを受けることにする。剣を交わす二人。はじめはユージオが優勢だったものの、ウンベールの剣に込められた《巨大な自尊心》の力の前に、次第に押されていき……。

第10話 禁忌目録
キリトとユージオの《傍付き》であるロニエとティーゼの帰りが遅い。2人を捜そうと部屋の窓から外に飛び出すキリト。それと入れ違いでユージオの元にやってきたフレニーカは、自分がウンベールにされた屈辱的な行為と、その行為についてウンベールたちに抗議に行ったティーゼとロニエがいまだに戻らないことを打ち明ける。嫌な予感に駆られたユージオは、急いでウンベールの部屋へと向かうが、そこでは最悪の事態が今まさに始まろうとしていた。

第11話 セントラル・カセドラル
《禁忌目録》に違反し罪人となったキリトとユージオの前に現れたのは、整合騎士のひとりであるアリス・シンセンス・サーティ。彼女は間違いなく、かつて処罰された幼馴染の少女、アリス・ツーベルクであるはずなのだが、キリトとユージオと暮らした時のことは記憶になく、まるで別人のようだった。困惑するキリトとユージオだが、2人は重罪人として《セントラル・カセドラル》の地下牢へと投獄されてしまう。一方、現実世界の《オーシャン・タートル》では、治療を受ける和人を見守る明日奈の前に一台の奇妙なロボットが現れる。

第12話 図書室の賢者
キリトとユージオは、地下牢の脱獄に成功するも、アリスの命令により待ち伏せていたエルドリエ・シンセシス・サーティワンに行く手を阻まれる。戦闘状態になる三人。キリトとユージオは先へ進むため、キリトがエルドリエの操る鞭を防ぎ、その間にユージオが撃ち込むという作戦でエルドリエに挑む。しかし、エルドリエの氷の鞭は蛇のようにうごめき、そして分裂して襲い掛かってくる。難敵に苦戦するキリトとユージオ。だが、ふとユージオは、エルドリエの顔に見覚えがあることに気づく。

第13話 支配者と調停者
《セントラル・カセドラル》の大図書室に隠遁する少女カーディナルに助けられたキリトとユージオ。彼女の正体は仮想世界《アンダーワールド》の秩序の維持を司る自律型プログラムだった。アドミニストレータの過去をはじめ、《公理教会》や《禁忌目録》の成り立ちをキリトに語り始めるカーディナル。驚きを隠せないキリトだが、更なる事実--《アンダーワールド》に迫る恐るべき危機を聞かされる。

第14話 紅蓮の騎士
カーディナルから世界の命運を託され、キリトとユージオは、《セントラル・カセドラル》の最上階を目指す。中途では武具保管庫に置かれた膨大な武器の中から奪われた愛剣を無事に見つけた2人だが、そこに整合騎士デュソルバート・シンセシス・セブンの弓矢が襲い掛かる。彼の操る神器《熾焔弓》から放たれる無数の矢を辛くも弾き切った2人だが、矢を使い切ったはずのデュソルバートの弓にとある変化が起きる。

第15話 烈日の騎士
キリトとユージオが《セントラル・カセドラル》を上り続けていると、リネル、フィゼルと名乗る2人の少女と出会う。なぜ子どもが? といぶかしむキリトとユージオは、とっさの隙をつかれ、整合騎士という素性を隠していたリネルとフィゼルの毒剣による麻痺攻撃を受けてしまう。身動きできないキリトとユージオが連れられた先には、整合騎士副騎士長ファナティオ・シンセシス・ツーが待ち構えていた。

第16話 金木犀の騎士
キリトは満身創痍の中、《武装完全支配術》をどうにか発動し、整合騎士ファナティオとの戦いは決着を迎える。再び《セントラル・カセドラル》の最上階を目指すキリトとユージオは、奇妙な昇降機の前にたどり着く。《昇降係》の少女の案内によって80階《雲上庭園》まで足を踏み入れた2人の前に現れたのは、ユージオが追い求める少女であり、神器《金木犀の剣》を持つ整合騎士アリス・シンセシス・サーティだった。

第17話 休戦協定
《雲上庭園》でキリトの剣とアリスの剣の《武装完全支配術》がぶつかり合った結果、破壊不可能であるはずの《セントラル・カセドラル》の壁が砕け、キリトとアリスは外へと放り出されてしまう。直後、キリトは外壁の隙間に剣を突き立て、落下するアリスも救ってみせる。しかし敵同士の二人は、絶体絶命の状況下でもお互いの信念をぶつけ合う。やがてキリトは、塔の内部に戻るまでの休戦をアリスに提案する。

第18話 伝説の英雄
ユージオは《セントラル・カセドラル》の90階にたどり着く。そこは熱い湯気が沸き立つ大浴場だった。困惑するユージオは、湯の中で長旅の疲れを癒している整合騎士ベルクーリ・シンセシス・ワンと邂逅する。落ち着いた佇まいながらも底知れぬ迫力を持つベルクーリに圧倒されながらも、単身戦いを挑むユージオ。一方、キリトとアリスは《セントラル・カセドラル》の壁を上り続けていた。

第18.5 話 リコレクション
天界から召喚されたはずの自分に妹がいる--。セルカという名前を耳にし、動揺する整合騎士アリス。そして、キリトは覚悟を決めた。彼女の奪われた記憶を取り戻すと。アリス・シンセシス・サーティがアリス・ツーベルクであったことを思い出させるため、そして彼女が整合騎士となった本当の理由を伝えるため、キリトはユージオと共に歩んだこれまでの旅路を語り始める。ただの村人だったユージオが、キリトとの出会いを機に幼馴染のアリスを救いたいと願ったこと。二人で騎士を目指して央都へと旅立ったこと。やがてその旅路は知らず知らずのうちに、この仮想世界《アンダーワールド》に隠された真実へと近づいていったことを……。要するに総集編。

第19話 右目の封印
キリトがふとした会話の中で口にしたセルカという名前。それを聞いたアリスの様子が一変する。その様子を見たキリトは、整合騎士の真実を彼女に告げる。しかし、キリトから語られる言葉を受け入れることができないアリスは激しく動揺する。そのころ、ベルクーリとの死闘の最中に意識を失ったユージオは、元老長・チュデルキンの手によって最上階へと連行されていた。そこでユージオを待っていたのは……。

第20話 シンセサイズ
右目の封印を打ち破ったアリスと共に90階の大浴場にたどり着いたキリト。そこには、チュデルキンの手によって石化された整合騎士長・ベルクーリの姿が--。アリスは師の悲惨なさまに涙するが、意識を取り戻したベルクーリは朦朧とした中で力を振り絞り、2人にユージオの行方を告げる。それを聞いたキリトは捨て置かれた青薔薇の剣を背負い、チュデルキンの後を追う。そして向かった先の元老院で、キリトは驚くべきものを目にする。

第21話 三十二番目の騎士
キリトとアリスの前に立ちふさがったのは、《シンセサイズの秘儀》を受け入れ整合騎士となったユージオだった。動揺するキリトだが、アリスの叱咤を受けてどうにか彼と全力で戦うことを決意する。互いにアインクラッド流の剣技を繰り出しながら、キリトとユージオの斬り合いは激化していく。戦いの中でも、キリトはユージオに懸命に語り掛けるが……。

第22話 剣の巨人
《セントラル・カセドラル》の最上階。キリトとユージオとアリスは、ついにアドミニストレータの許へたどり着く。しかし、神聖術によって巨大なピエロへと姿を変貌させたチュデルキンが三人に襲い掛かる。アリスは《金木犀の剣》でチュデルキンの放つ炎を防ぎ、その隙にキリトとユージオは連携し斬りかかる。そんな様子を、アドミニストレータはつぶさに観察しながら、キリトたちに問いかける。

第23話 アドミニストレータ
数百年にも及ぶ因縁の相手・アドミニストレータと決着をつけるべく《セントラル・カセドラル》の最上階に現れたカーディナル。秩序の維持を司るプログラムである彼女の本懐、アドミニストレータの抹消を果たさんと動き出すが、倒したはずのソードゴーレムが起き上がり行く手を阻む。そしてアドミニストレータの言葉を聞いたカーディナルは、ソードゴーレムに隠された真実に気付き激昂する。

第24話 ぼくの英雄
カーディナル、ユージオ、そしてアリスの想いを身のうちに宿し、キリトは再び立ち上がる。《人界》最強の存在であるアドミニストレータを倒すため、キリトが心意で強くイメージしたのは、かつて《SAO》を攻略したトッププレイヤーである《黒の剣士》の姿だった。この世界で出会ったすべての人の想いを胸に、二本の剣を携えたキリトはアドミニストレータとの一騎打ちに挑む。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 12

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

SAOまじやばいって

SAOの初めから見ていると、オープニングは少し辟易かなと思ってみていた。しかし、話がファンタジーの中でも、どこか牧歌的で絵本を読んでいるような感覚。話は、ありがちな様でいて飽きさせず、いつもあっという間だった。

そんなこんなで物語を進めていくと、次の話が待ち遠しくなり、今日は15話から見ていたのだが、最後まで見続けてしまった。ゲームじゃなく、ただの物語だと思ったままで。

MMOの話だと書いていたが、今回は、最終話まで、キリト達の話をもう話というか小説を読む感覚から、ゲームで話を拾う感覚と融合したような、技術の高い見せ方があったのではないかと思った。これは、ひとつのファンタジーで、すっかり最終話で、そういえばと思い出した次第である。

とくにユージオの成長がとてもすばらしい作品でした。
キリトも、精神面の向上が(経験によるもの映像にない部分だと思う)あったようで、幼馴染では少しやんちゃな男になっているせいだろうかとも思ったが、頼りがいのある勇者になっていた。
ユージオとアリスという二人との思い出が重要になってくるけど、対男対女みたいな面も出てくるので、多面的なキャラや設定の使い方がうまかったかな。今期の続きが気になります。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 12

63.3 3 神奈川県で兄妹なアニメランキング3位
少女たちは荒野を目指す(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (593)
2897人が棚に入れました
神奈川県、金沢百景。風光明媚なその地で学生生活を送る少年、北条文太郎には、将来の夢がなかった。やりたいことを見つけられない、そんな焦りを抱き始めていたある日、彼はミステリアスな同級生の少女から、一緒にゲームを作らないかと持ちかけられる。その提案に、初めて何かを成し遂げることができるかもしれないという予感を感じた文太郎。そして、彼はついに一歩を踏み出した。いざ往かん。この世の荒野に、仲間たちとともに――。

声優・キャラクター
山下誠一郎、千菅春香、花澤香菜、明坂聡美、佐藤聡美、豊永利行

ILdHh03591 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これからの展開に期待

1話ではキャラが立ってて主人公やその周辺人物の性格や関係が伺えた。
1話のというのは起承転結の起にあたるわけだが、そういう視点で見るとつかみとしては抜群の構成だった。
これからどうなるかわからないが最後が気になるアニメの一つとして見応えがあると思う。
追記)3話まで見た感想としてはやはり脚本。サクサクとした展開が時間を忘れさせるようで見入ることのできる構成。脚本は今季作品だけに限らずトップクラスなのではないだろうか。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

こたまろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

満足(^^)

全12話。
あらすじはアニコレのものを参考にしてください。

自分が見てしまったせいか ストーリーの設定的に 『冴えない彼女の育て方』と比べてしまうところがありましたが、それが逆に面白く感じました!!

完璧そうだけど少し抜けてる黒田砂雪
元気で明るく負けず嫌いな小早川夕夏
弱気で自信があまり持てない結城うぐいす
さばさばしてズバズバいう安東テルハ
この四人の女性陣と
頼まれた事はしっかりと請け負う北条文太郎
草食系男子でややブラックな部分がある甲斐亜登夢
の6人でゲーム作りを開始する事になります。
女性陣だけでなく 男のあとむのキャラが良い感じにはまってて 面白かったです!!
でも 少しキャラが弱いってより 何か物少ない感じがしてしまいました。。。。

気になる方はぜひ!!!

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

SUGAR MAN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

高校生が美少女ゲームを作る学園青春モノ。

内容はタイトル通り^^;

最初はあんまりストーリーが楽しくなくて
でも作画が好みな感じだったので見続けてましたが、後半は意外と楽しめました。

ゲーム制作がテーマの一つですが、その要素は少ないです。

やりたいことがわからない若者がやりたいことを見つけていったり、仲間同士でぶつかりあったり仲直りしたりの学園青春がメインですね。

ストーリーに飛躍や破綻がなく、丁寧な作りだったのは好感でした(^^)

投稿 : 2025/01/25
♥ : 7

75.5 4 神奈川県で兄妹なアニメランキング4位
THE FIRST SLAM DUNK(アニメ映画)

2022年12月3日
★★★★★ 4.1 (137)
482人が棚に入れました
キャプテン・赤木剛憲(三宅健太)のワンマンチームだった、湘北高校バスケ部。

1回戦敗退が常の弱小チームだったが、桜木花道(木村昴)、流川楓(神尾晋一郎)、三井寿(笠間淳)、そして宮城リョータ(仲村宗悟)の加入によって、全国レベルのチームに成長していく。

そして迎えた重要な一戦。湘北は圧倒的に格上のチームを相手に善戦するが、徐々に綻びが生じてきて……。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

日本一有名なバスケの試合を大迫力の劇場スクリーンで!

【物語 4.0点】
レビュタイでこんなこと言うとバスケファンからボール投げ付けられそうですがw
実際、昨シーズンのNBA覇者が{netabare} デンバー・ナゲッツ{/netabare} であることを知らなくても、
『スラダン』の山王戦は知っているという方は少なくないと思われ。

山王工業VS湘北はそれ自体が傑出した“コンテンツ力”を有した一戦。
本劇場版は山王戦の熱量を最大化してぶつけることで成功した一本と言えるでしょう。

制作方法も、まず山王戦を一試合通して映像化してみる。
シナリオ、脚本だのはその後で……という型破りな手法。

監督・脚本を原作者自らが行うという体制は多くの場合、混沌を招きますが、
山王戦に込められた熱情(パッション)をアニメ制作のセオリーに邪魔されずに
ダイレクトにぶつければ良かった本作の場合は上策でした。

そもそも漫画で描かれたゲームを、そのまま試合映像化しても破綻をきたさない時点で、
原作コミックは緻密さという点でも図抜けた逸材でした。


ではストーリーは後付けの添え物かと言うとそんなことはなく。
敢えて宮城リョータを主人公視点に据え再構築した群像劇は、
この一戦にかける各々の情熱を再加熱するのに大いに貢献。

宮城家も、{netabare} リョータが越えられない才能を持った兄・ソータという挫折。
ソータとの突然の死別。リョータも母カオルも喪失を受け入れられないまま沖縄から神奈川へ転居。
そりゃリョータもグレるし、バイクで事故る。{/netabare}
と色々やっていたわけですが、長い半生の中に改めて山王戦を位置づけることで、
この試合が単なるインターハイ2回戦以上の意味を持つゲームであることを再認識させてくれました。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・東映アニメーション、ダンデライオンアニメーションスタジオ

巷ではCGは嫌だとの前評判も目立ちましたが、
近年、東映関連のCGアニメーションに大きな手応えを感じていた私は、
CGで構築された試合映像をPVで見た時から楽しみで仕方がありませんでした。


本作の企画は、2003年にプロデューサーが原作者サイドに打診してから、
四度にわたるパイロットフィルムによる提案を経て、
2014年にようやくOKが出て制作開始と、長い年月を費やしています。

20年前のCGの水準じゃ、原作者が10人のプレイヤーが躍動する試合を映像化するには手描きよりCGだと決断するなんて考えられなかったと思います。

2010年代に入って『プリキュア』ED等で東映のCGの着実な進歩は感じられたけどまだまだ……。

2010年代後半になってようやく、東映のCGアニメーションかなり面白いんじゃないか?となり。

企画が難航している間に、或いは時を待ったのか。
本作の完成と、CGの進化の曲線が、丁度良く交わった。
機が熟したタイミングで世に出すことができたのが本作なのだと思います。


迫真のバスケ再現だけではなく、キャラ表現も上々。
スタッフも「お前のサラサラヘアーが気に入らねぇ」と毒づきながら
不良時代の三井のロン毛を描写したり、
あとは安西先生の頬肉、顎肉の弾力感とかw


ですが、作画班が一番カット数を費やしたのはケーキをカットする宮城家の日常シーンだったとか。
心情湿度多めの一コマにまで寄与できるようになったCGアニメーションはいよいよ本物です。


あとは演出・宮原 直樹氏、プロデューサー・松井 俊之氏と『ポッピンQ』スタッフ陣の名も目に留まりました。
あのオリジナル映画、東映史上に残る大コケ作品でしたがw
東映のCGアニメーションの進化史上において『ポッピンQ』は何気に重要な作品です。


【キャラ 4.5点】
元々、回想&モノローグ多めの群像劇である山王戦。
2時間程度の尺の中でも、湘北メンバーの主要5人のキャラ要素を厳選して好再現。
一試合通した中でキャラクターを交錯させることで、
誰ひとり欠けてもあり得なかった名勝負に説得力を持たせています。


宮城リョータのイキっているようで内心本当はビビっている、それでも……。
という描写が震える手などで表現されていたのは勇気付けられました。

山王工業メンバーの中から、リョータと対になる強者として、
高校ナンバーワンプレイヤー沢北をピックアップしたのも好判断でした。

同じ高校2年なのに俺はビビリで、あいつはスター級。
岩山にぶつかりにいくようなリョータの心境。
高校部活動の大会って、才能無差別級なのが面白くて、また残酷なのだなと、改めて思い知らされます。

最後の{netabare} バスケ留学先での沢北とリョータの再会。
相変わらずリョータはビビって試合前トイレで戻してましたが、そこも含めてグッと来ました。{/netabare}


【声優 4.0点】
映画化に当りキャストは一新。
PVの第一印象はちょっとボイスが低いかな?
特にTVアニメ版主人公の桜木花道辺りは、
高音ボイスで、ひょうきんなギャグ要素もカバーしていただけに尚更。

ですが、コメディ要素を極力削ぎ落とした本編通して見たら、
生々しいボイスを求めたリアリティ追求の一環だと納得しました。
後から調整が容易なCGの利点を生かして、多くの場面でプレスコを選択したのも、
生っぽい演技を際立たせていたのだと思います。

原作者は収録でも多くの助言とディレクションを与える“音響監督”ぶりで、
キャラクター構築をアシスト。
少なくともキャラ崩壊を招く、安直なキャスト一新ではなかったです。


私が一番評価したいのが宮城リョータの母・カオル役の園崎 未恵さん。
江の島の大海原にも流しきれない過去を抱えた、湿っぽい演技で、宮城家の愛憎を巧みに表現されていました。


【音楽 5.0点】
OP主題歌はThe Birthday「LOVE ROCKETS」
ED主題歌は10-FEET「第ゼロ感」

これも単体で聴くと、ロック新譜でゴリゴリに押して来るの?
WANDSやZARDじゃ駄目なんでしょうか?となりかねませんがw
本編通して見るとロックで正解だと分かる構成。

10-FEETは劇伴制作にも参加。
局面変化におけるバンドサウンドがパンチの効いた転換のシグナルとして機能。

その他の心情曲等を武部 聡志氏がピアノ曲などでカバーして、
作品に緩急のリズムを生み出す。


音楽満点まで突き抜けたのはSE含めた音響面全体が素晴らしかったから。
特に回想シーンの環境音を、試合場面に戻ってからも“残す”演出は、
過去を抱えたプレイヤーが、この試合にかける心情表現を好アシスト。


【付記】
2022年12月公開から来月で9ヶ月のロングラン上映となった本作。
8月3日には作中の山王戦の試合開始時刻に合わせて上映する粋なイベントも企画されています。

そんな本作も来月8月いっぱいで終映となるそうで。
この夏がスクリーンであの名試合を目撃する取り敢えずのラストチャンス。

特に、もし未だに観るかどうか迷っていて、後で配信でいいかな~とか思っている方がいたら、
これ後でテレビで観て、映画館で観ておけば良かった~と絶対後悔するやつなので、
劇場“観戦”するなら早目の決断をオススメします。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 22

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ひゃっぺらぺん、THE FIRST !

連載開始から32年。

それはもう、ひゃっぺらぺん読み返してきました。

どの巻から読んでも、いくらでも感情移入できます。

そんな作品のアニメ化は、まさかの嬉しすぎるニュースでした。

ひな鳥が、ついに巣立っていく歓びです。


~     ~     ~


井上氏が、手ずから監督・演出を手掛けていらっしゃるので、これはもう「正調」です。

口をはさむ余地などどこにもないという受け止めです。


ストーリーはほぼ原作をトレースしてくるだろうと思っていましたので、今さら感があるかもとの予感がありましたが、全くの杞憂でした。


加えて "No.1ガード" のサプライズプレゼント。

見たことも聞いたことも、想像さえもできなかった、まさに、♪~煌(キラ)めく瞬間(トキ)に捕われ夢中でいたい~♪ (*1) のままの世界観に、どっぷりと浸ることができました。


制作陣の心意気と技術力とに心服です。

ファンの期待と心悸とを昂ぶらせます。

31巻が、いよいよ円熟した感慨でいっぱいです。


(*1  MANISH 煌めく瞬間に捕われて 1996年8月)


~     ~     ~


話題になっているキャストの交代については、私はそれほど気になりませんでした。

あえて言えば、丸ゴリの声に「あれ?イメージと違うみたいな?」と感じたくらいです。
(個人的に些細なものです。)


~     ~     ~


息をのむ熱い想いと、胸を打つ高鳴る鼓動と、迸(ほとばし)る勇気をくれた漢たちの最高の40分(+α)。


時が終わるまでに映像化を願っていた幾千の夜。

君が好きだ!と叫びたくて仕方のなかった日々。

ようやく願い事が叶ったと爽やかな朝を迎えたキモチです。



これは・・・、円盤は買っちゃうんだろうなぁ・・・。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

スラダンが大好きです。嘘じゃないっす。

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
映画館で観てきました。最高。

間違いなく、映画館で観るべき作品。

賛否両論あるのは分かる。これだけの名作だ。思い入れもある人も多い。何をやろうが賛否両論だろう。

私は原作のガチファンだが、本作には大満足している。

ストーリー云々は、とりあえず観てから批判するならすれば良いと思うが、とにかく、あのバスケットの試合の作画を、動いている湘北高校バスケット部を、大スクリーンで観られただけでも、☆10である(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
31回。

これは、私がスラムダンクの原作を「全巻読んだ」回数だ。

約12,000冊。

これは、私が所有する漫画本の数だが、その中のNo.1はスラムダンクだ。

マイフレンド。

これは、私が人生で初めて買ったCDだ。

とまあ、とにかく私は、スラダンを愛している!(笑)

さて、「映画化」と聞いたとき、3つの可能性を考えた。

①山王戦を原作通りに映画化
②アナザーストーリーを映画化(原作にない話)
③アフターストーリーを映画化(原作後の話)

本命は①だが、期待していたのは③。ここで、「スラダン第2章」が始まってくれたら最高だった。②なら少し残念かなと思っていた。

結果、本作はこの①②③の全てを内包する作品になっていた。

井上先生が本作でやりたかったことは、大きく2つ。

1、バスケットの試合をリアルに映像化したい。
2、宮城リョータのキャラを深めたい。

まず、1は、ほぼ完璧だった。本作で特徴的だったのは、原作にある心理描写を極力省き、会話とプレーを中心に魅せたことと、漫画的な「溜め」を作らず、リアルな時間進行に乗せたこと。

よくある「バトルの最中にずっとしゃべってる」というのは、実に漫画的な表現になる。もちろん、そこで雰囲気を盛り上げ、見開きバーンで名シーンを印象付けられるので、この手法を批判はしない。が、「リアリティ」という点では落ちる。

井上先生は、漫画を極めているような方だし、スラムダンクは、漫画の歴史の頂点にあるような作品だ。だからこそ、漫画的な表現は原作に譲り、アニメではアニメーションならではの表現を追いかけたのだろう。まあ、漫画に比べると、1プレー1プレーは軽くなり、ギャグの「間」みたいなものも作れてはいない。

けれど、そこに文句があるなら、「じゃあ漫画を読んだら?」となると思う。私個人としては、湘北と山王がリアルに試合してたらこんな感じだったのか、という映像が観られた方が、ずっと価値があるように感じた。

ということで、映像は間違いなく☆5。

次に、最も賛否が分かれるであろう、2の宮城リョータの過去の設定を掘り下げたストーリー面。

もしこれを、井上先生が監修せず、誰かが勝手に作っていれば、「ふざけんなや」と怒りを覚えるだろう。

が、宮城リョータを生み出した原作者自らの作品である。これが、原作段階からあった裏設定なのか、原作者完結後に考えた後付け設定なのかは分からないが、とにもかくにも、宮城に対する、井上先生の「愛」を感じた。私には、それで十分。

ちなみに、私が湘北メンバーで好きな順番は、

三井→(小暮)→桜木→赤木→流川→宮城 の順番だった。もちろん、「宮城が一番好き」っていう方も多いだろうが、正直、レギュラーメンバーでは一番影が薄かったと思う。だからこそ、井上先生がここで、桜木や流川ではなく、宮城にスポットを当てたことは、、、感動したなぁ。
 
ここからは、やや飛躍した「妄想」になるが、

映画を観ながら、「もしやこれは、スラダン2期のフラグなのか!?」と、ワクワクしてしまった。

というのは、宮城が7番にこだわりを持ち、それが、「亡くなった兄貴の番号」だからだ。

原作でも、次のキャプテンは宮城に決まっている。背番号は4番になるだろう。

たがらこそ、この映画で「兄貴を乗り越え」「7番を卒業」させたのではないだろうか?

私は、スラダンの新章があるとしたら、桜木達が1年のウィンターカップではなく、新入生を迎えた後、桜木達が2年になったインターハイだろうと思っていた。

でも、この映画により、もう1つの可能性が生まれた。それが、「大学編」か「全国選抜VSアメリカ選抜編」「Bjリーグ編」だ。

映画のCパートで、宮城はアメリカに留学していた。あれにはビックリで、正直、「いらないな~」と思う展開だった。それは、宮城がアメリカ行ってる時点で、「湘北高校の話」は、もうやる気がないんじゃないかと思ったから。

が、もしこうなったらどうだろう?

赤木、三井、流川、宮城だけでなく、沢北、河田、深津、牧、神、仙道、、、だけではなく、諸星とかヒロシとか南とか池上とか他のキャラクター達もみんなごちゃまぜになって、各大学(あるいBjリーグの各チーム)に散っている。

例えば、牧・藤真・三井・花形・赤木という神奈川同級生チーム。例えば、深津・神・仙道・沢北・河田という化物チーム。

そんなチームに対して、大学バスケットボール界に復帰した、安西監督率いる弱小大学(キャプテン小暮w)に進学することにした、流川、清田、ヒロシら、黄金の1年生軍団。そこに、怪我から回復し、3年間のブランクがある「初心者」桜木花道が入部してくる、、、なんて、胸熱な展開があるかもしれない(笑)

まあ、これは完全に私の妄想だし、もし新章があるなら、流川と桜木は敵としてぶつかった方が面白そうだ。全日本選抜対アメリカ選抜で、相手に宮城や沢北がいるのも熱い。

この作品に「ファースト」とつけたからには、「セカンド」を期待してしまう。どのようなカタチであっても。

井上先生、お願いします! スラダン、本当に好きなんです!
{/netabare}

投稿 : 2025/01/25
♥ : 25
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