2024年度の百合TVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度の百合成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の2024年度の百合TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.6 1 2024年度の百合アニメランキング1位
魔法少女にあこがれて(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (199)
583人が棚に入れました
わたし、柊うてなは魔法少女が大好きなごく普通の女の子☆ある日、変身する力を与えてくれそうなマスコット的なやつに出会って不思議な魔法をかけられちゃった! これでわたしも魔法少女に――と思ったらえ? なにこの格好?悪の組織の女幹部ってどういうこと!?これからわたしどうなっちゃうの~~~!!?魔法少女ファンの心優しい内気な少女がサディスティックに大変身!!?正義と悪の激しい SM プレイ(!?)スタートです!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

オリジナルのないエロ2次創作が生み出したオリジナリティ。

 最終回が一番面白かったのが意外でした。ツボに入って声を出して笑い転げました。
(追記 12話で終わりと勘違いしていました。13話がありました。この作品に水着回が意味があるのかわかりませんが、マジアアズールの覚醒が明言されていました。やはり、マジアアズールが真の主役でした。伏線はずっとありましたから、一応これで伏線回収ということで)

 この手の作品は出落ちが多いので本作もそうかなと思っていたら、どんどん面白くなってゆきました。原作未読なので、アニメの制作の力なのか原作の出来の良さなのかはわかりませんが、エロと面白さの相性の良さを最大に引き出した秀作と言えるでしょう。

 それと本作をメタ的に俯瞰した場合、本作はちゃんと構造上「魔法少女もの」の物語になっているのが素晴らしかった。魔法少女に憧れている少女が闇墜ちして、悪役に回る。悪に取り込まれそうになるけど、悪のやり方が気に入らず、3つ巴の対立構造になる。そして、真の悪役である異質な悪意(ヴェナリータ)が次の展開をにおわせる。

 これをシリアスにやろうと思えばそのままダークヒロインものにもなりそうだし、原点ともいえる女児向け魔法もの(プリキュア等)にもなりそうです。つまり本作はプロットがしっかりあります。

 キャラのコンプレックスを使えばテーマの深堀りもできます。悪と正義の仲良しごっこは魔法少女モノそのままです。本作はそれをエロに持って行ったということですね。

 出来がいいので、テーマ的なものを牽強付会できなくはないです。が、それは視点を間違ってしまう気がします。
 本作の優れているところは「魔法少女」というカテゴリーのエッセンスを抽出して、そこにエロのガワをかぶせることによって作品を仕上げているということです。
 オリジナルのない「魔法少女もの」という概念に対する2次創作が、結果的にどんな作品よりもオリジナリティを産み出したという評価が正しいかもしれません。要するに本質を見抜く目を持った人が作り出した作品と言えるでしょう。

 最後のエピソードが特撮怪獣ものの視点でも描けるよ、というのを見せてくれたのもいいですよね。シンウルトラマンでみんなが思った事をそのままやっている感じです。
 いろんなカテゴリーのエッセンスを抽出して、是非、特撮もの、戦隊もの…と続けて欲しいものです。


 作画の評価4が高すぎるのは分かりますが…しかし、ここまで攻めた作品をやり遂げたスタッフへの敬意も込めて。

 



1話 化けたらすごい作品になるかも。推し活の深層にあるリビドーを描いている?

{netabare}  可能性を感じる作品です。明らかにまどマギのオマージュですが、力と引き換えの自らの選択を試されているわけでなく、強制的に魔法少女…のアンチとされてしまうところが秀逸です。

 少女の憧れだった魔法少女をまどマギで少女の欲望・ダークサイドとして描きました。その後「魔法少女特殊戦あすか」「間違った子を魔法少女にしてしまった」等過激さは増して行きますが、いずれも魔法少女側です。この作品はその点で視点が非常にいいです。

 そして、その逆転構造にエロス・リビドー・性癖を入れてきています。これはメタ的な視点で 2次元の魔法少女を愛でるマインドとは?理屈をつけてもエロだろう?という意図が見えます。少女の性の切り売りというのはまどマギのテーマの一つでもあると思いますが、あまりそこは注目されませんでした。

 また丁度今やっている「SHY」のヒロインのメンタルに非常に近いので、正義・悪というよりも、コンプレックスと2面性、承認と立場のような構造になるのかな?という気もします。

 ウテナという名前にも何か意図があるのか?柊の意味は?マギアレコードの方には出てくる苗字みたいですが見てないのでわかりません。花言葉というより棘があるのと冬の字が入るのが重要なのでしょう。

 とにかく1話面白かったです。これは期待枠…と言いながらも、アニメは結構安っぽいので、ほどほどの期待にしておきます。今のところ可能性ですが、化けたら面白そうだなあ、とは思います。出落ち、パターン化ではないことを祈ります。そして、謎の光いる? {/netabare}


2話 放送事故並みの止め絵も、やっぱり面白い。演出力でしょうか。

{netabare}  地上波でもやってるんですよね?今回は随分攻めてましたけど大丈夫か?と思ったら、ATXの他はサンテレビ、KBS、BS11ですか。一応選んでるんですねえ…

 巫女に面…そして○○○○とはマニアックな…古き良き日本の緊縛ですね。

 で、なかなか面白い展開でした。一方的な蹂躙だと飽きるかなと思っていたら、まさかでしたね。ヒロイン?のコンプレックスをエピソードでもっと描いてくれると奥行が増すのですが、まあ、過剰な期待はしませんが、おバカな作品に見えて、妙な何かに引っかかりがありますので、展開に期待します。テーマ的なものが見えてくるのでしょうか?

 それにしても面白さは作画じゃないということでしょうか?ファミレスのアップシーンとか放送事故か?と思うレベルでしいた。5,6秒は動かなかったと思います。一番力が入っていたのがSM雑誌だった気もします。それでも面白いのは演出力なんでしょうか?

 で、1話のあこがれverも見ましたが、謎の光があった方が見やすいかも。どうせこのレベルの作画ですからね。想像を掻き立てられる分で変な効果が出ていると思います。{/netabare}

3話 アニメは予算じゃない。センスと工夫だ。

{netabare} 面白い作品は予算じゃなくてセンスなんだろうなあ…と。本当に面白いです。ストーリーやキャラが秀逸なのはもちろんですしプレイのシーンが秀逸なのはもちろんです。謎の光があっても…というかあったほうが面白いのはすごいですね。
 それだけではなくて、金髪の娘の髪のハイライトが白抜きではなくピンクになっていたり、EDの歌詞がしっとりとSの目覚めについて歌ってたりで、アニメ作りに関していろんなところの工夫がいいですね。

 あるいは原作×制作会社の奇跡のマリアージュかもしれません。

 というか、これが予算があっていい作画だとつまらなくなる気がします。作画のB級感が脱力系の面白さにつながっています。その点では「おにまい」と似て非なる面白さですね。

 3話はちょっと電気ショックプレイだと物足りないかな…と思ってたらアズール…最高です。「うてな×アズール」がいい感じなのが伏線なんでしょうか。

 レオパルトが承認欲求キャラでうてなとの対比で、結構キャラがちゃんとあるんですよね。これが物語の面白さを引き出しています。ところでレオパルトはベットの上で何をしてたんでしょう?自家発電ではなく、エロ系の写真アップでいいねを貰おうとしていた…と見えたんですけど、スマホとかが描かれていなかったので確信がもてませんでした。 {/netabare}


8話 笑いの感情とサディズムは相性がいい。境界線上だから面白い。

{netabare} いわゆる一般と成人の線引きって、考えてみればかなり恣意的ですよね。性癖の多様性を考えれば、単にどこまで見せているのかで考えるのはかなり乱暴です。その線引きに挑戦しているのが本作かなあという気がします。

 変な言い方出すが、大人が見ればこの作品はギャグです。決してアダルトには見えません。魔法少女もののパロディとしてギャグ要素をエロにする、というだけの話です。薄い本の様なニーズでは決してないと思います。

 こういう面白さを表面上の裸体表現の有無で安易に判断することで、どこかでクオリティを犠牲にしているのではないのか?という気がしなくはないです。「お兄ちゃんはおしまい」でも、ある意味本作のベクトルのチャレンジはありましたが、そのコンセプトは本作においてもっと先鋭的です。

「笑い」はサディスティックな感情と相性がいいのは漫才・コントで良く知られています。みっともない、醜い、痛い、そして裸…蔑む心が笑いを誘います。

 なんとなく本作を見ていると「笑いの構造」「エロとギャグ」「ジャンル・規制とは何ぞや?」などと考えてしまいます。見ているときはもちろん普通に楽しんでますけどね。
 要するに本作の「ジャンル」は境界線上ぎりぎりだと思いますが、その境界線が生み出す面白さだなあ、と思います。そこに人間の感情が一番動くポイントがあるのかもしれません。

 それとマジアアズールだけ、妙に内面の深掘りが丁寧ですよね。このキャラがいることで深みがあるように感じているのは錯覚でしょうか?7話最高でした。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ぼっち・ざ・やみおち!

VS魔法少女のエロコメ。
原作の上澄を掬い取ってキャラの魅力ゥへ。

魔物と戦う魔法少女に憧れる凡人うてなの元に現れた悪の組織のマスコット。脅されるままに戦わされるなかで、うてなは自身の内なる欲望と直面する。真にうてなが戦うべきものとは…。

01
逆張りしただけの光線触手アニメかよ…くだらねえ、と思いきやなんかチグハグした居心地の悪さを感じたので原作チェック。なんだこれ、全然別モンじゃねえか。普通ならダークな猟奇エログロでやるような「人間のッ闇ッ…本質ッ…」みたいな厨二くさいテーマを、一捻りしたおバカな魔法少女モノでやるというのは優れたアイデアだと思う。こういうのまんまシリアスにやると辛気臭くなるだけからね。

あからさまなド陰キャなのにアニメでは普通普通と念押ししてるのも謎。アニメこそぼっちキャラの方がウケるのでは。ただ漫画そのままやっちゃうとちょっと重たくなりそうって配慮なのかな。どうせラストまでやらないのでわかりやすい部分を強調して、原作への誘導が出来ればOKという意図かもしれん。マーケティングゥ。

HSP陰謀論反ワク発達障害など生きづらさのお気持ち表明の自由が溢れる昨今では、陽キャをやっつける隠キャ、もしくは陽キャに認められる隠キャみたいなルサンチマンを刺激する卑屈な作品がバズりがち。底辺非モテが不意にモテると調子に乗って浮気しまくるとか、冷遇されてた隠キャが不意に高い地位につくと急にイキリ散らかすとか、不遇に虐げられてきた社会的弱者が他者を圧倒する力を手に入れた時、果たしてどのような挙動を示すのか。という「考えさせられる作品であるッ…」的な思考を促すテーマのようなものも原作には内包されていると思われる。が、アニメはほぼオミットされてただの安いエロコメへ。もちろんバトルシーンの爽快感もない。無念。


以下モヤモヤ排泄クソポエム

ヤンキーとオタクも内実は同根であり弾かれたアウトサイダーという立場では同種。強者と弱者を分つのはそのまま現環境への適応度の高さでしかなく、陽キャと隠キャの区別などは全くの無意味であり、しょせんはサピエンスの繁殖干渉によるパワーバランスの結果に過ぎない。オラついたチンピラも医者弁護士政治家などのエリート集団にブチ込めばダンマリを決め込むしかなく、卑屈な隠キャを自認する者でも推しを同じくする小中学生の目の輝きに触発されれば、いかに多人数を前にしても自発的で能動的なマシンガントークをカマす気持ちよさを覚え恍惚となる。

人間には自由意志など無く環境の奴隷に過ぎない。ジャンプを始めとするバトル描写は全てメタファー。日々社会と戦う強者たちが他者に都合よく用意された力でイキる異世界モノを忌諱する理由はここにある。しかし彼らもまた同様に他者の下駄を履いている事を自覚せねばならない。魔法ではなくとも我々皆が特に理由もなくなんらかの下駄を履かされている。地雷爆撃銃撃暗殺病気で死なないジャパンは地球の総人口の多方が羨む国ガチャSSR。下痢や虫歯で容易く死ぬ貧困国にとっては当たり前の医療など存在しない。クリティカルな障害は除くとして、誰しもが他者が羨む何かしらの力を持っているはず。カタログスペックだけなら完全上位互換も存在するが、そこから視野を広げない限りは他者から奪うだけの人生しか残されない。数字に振り回されるゼロサムゲームから降りるには、どのような立場でもまず自己との対話から始めるしかない。

内心の自由は憲法でも保障された人権。
どんなひどいことだって思ってもいい。
思ってしまう自分を認めること。
思ってしまう自分を許すこと。
そんなの萌え萌え高校生だって知ってるんだぜ。

「大事なのは自分認めてくこと
 自分を許さなきゃ他人も許せない」
 -don't say "lazy"-

まず戦うべきは自分なのだ。
うてなの健闘を祈る。

あー長文吐き出してスッキリ。豚以外は観なくていいやつ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

「不愉快」と「百合・エロ」を天秤にかけて、前者に大きく傾く作品

【物語】 1.0 / 5.0
脅される形で正義の魔法少女に敵対するヴィランとなった女の子が、魔法少女と戦っているうちに自分の中の性癖に気づいていき…、という話だが、やりたいことが散らかっている印象を受けた。
作品描写の割合を見るに「百合・エロ」がメインなのだから、そちらに偏らせればいいのに変にシリアスを挟むものだから、ギャグみたいな「百合・エロ」が途端にチープに見える。つまり、一方がもう一方へのノイズとなっている。
また、「作者の性癖である百合・ソフトSMを、無理やり一般向けに落とし込んだ結果、脚本やキャラが歪んで何がしたいのかよくわからなくなった」という印象を受けた。

【作画】 2.0 / 5.0
性的な描写が極めて多い作品で、美少女・百合・エロ好きを狙い撃っているにも関わらず、どうにも作画が不安定だった。
物語や主人公などの構成に魅力があまりないからこそ、作画の力でごまかさなければならないはずなのだが、それすらもできていないかった。

【声優】 3.0 / 5.0
2024年からアニメの主演が増えた和泉風花を主人公役に抜擢し、それがしっかりハマるなど、キャスティングは光る点があった。
が、やはり性的な描写に不慣れな若手声優もそこそこおり、キャスティングや演技が特別秀でているという印象はなかった。

【音楽】 1.0 / 5.0
印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
主人公がとかく不愉快だった。
「巻き込まれたから仕方なく…」という体で、憧れの魔法少女を襲い、そのうち自分の性欲や願望を相手に押し付けるだけの存在になっており、重ねて言うが、ただひたすらに不愉快だった。
また、いわゆる「なろう系」と揶揄される作品群の主人公にありがちな、「実はキレると怖くて強い陰キャ」という安直でねちっこいキャラ付けも不愉快さを加速させていた。
身内との仲良し描写も、視聴者へのメタ的な免罪符にしか見えず、「結局作中世界にとっては害にしかなっていないのでは?」と感じたし、その釈明もなかったように思える。



【総括】 8.0 / 25.0 (平均 1.6)
タイトル通り、「百合・エロ」でごまかしきれない強烈な「不愉快」が存在する作品であり、かといって「百合・エロ」もなかなかに強いので、両者あわせてとてもじゃないが他人におすすめできるような作品ではないし、はっきり言ってその出来もお粗末。
もっとテンポを上げたり、尺を短くしたり、ギャグに寄せたりすることで、気を楽にして見られる作風にすればよかったのに、変なところで時間のかかるシリアスをやりたがるところも理解に苦しむ。このアニメの視聴者はそういう展開を望んではいないのでは?
やりたいことがとっちらかってて、どういう姿勢で向き合えばいいのかわからない作品だった。
かいつまんで言えば、「舵取りが迷子になっているうえに、不愉快でつまらない」といったところか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

60.9 2 2024年度の百合アニメランキング2位
VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (108)
235人が棚に入れました
数々の華やかなVTuberが所属する大手運営会社ライブオン。 その三期生で『清楚』VTuberの心音淡雪が、不注意から配信を切り忘れた結果—— 「やっぱロング缶の鳴る音は最高だぜ!」 「は?どちゃしこなんだが?」 「わたしがママになるんだよ!」 素の性格(酒カス・女好き・清楚(VTuber))がバレてしまい!? 「めちゃくちゃ切り抜かれてる!?トレンド世界1位!?なにこの同接数!!!!」 大炎上するかと思ったら、ギャップがウケて大バズ! その結果—— 「おっしゃー配信始めるどー!」 開き直った彼女は、大人気VTuberへ駆け上がっていく!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 アバター=中の人では業界ものとして描けません。それで半端になったかな?

1話 最大のフィクションは見た目がアバター=中の人という部分です。

{netabare} すごいですね。メタ視点でVtuberの中の人の裏側を描いている体裁で、中の人がアバターと全く同じ姿形をしている最大のフィクションを仕掛けています。非常に上手いアイデアだなあと感心しました。
 通常配信切り忘れは、彼氏ばれとか性的なこととかネカマばれとかそういうところですからね。そっちじゃない方向性の選びかたも上手いと思います。

 ただ、逆に言えばVtuberファンの夢を壊さない配慮がされているはずですので、業界ものかと言えば多分違うのでしょう。その辺をどう描いてくるのかがちょっと面白そうなので、数話確認したいと思います。

 それと本格的な電波ソングは久しぶりですね。電波というよりボカロ的早口かな?OPはかなりぶっ飛んでました。
 作画は綺麗だと思います。私の好きな「回復術士」「不徳のギルド」の制作会社で監督ですので期待しています。{/netabare}


2話 何となくVtuberというものが分かる…気がします。

{netabare} あーこれはニコニコが無くて一番残念な奴ですね。本作にニコニコのコメントを重ねて見てみたかった気がします。それに「切り抜き動画」も収益化停止とかあるみたいだし、Vtuberが全盛期からかなり再生回数が減っているという話もありますので、本作にとっては逆風なんでしょうか。

 ちょっと昔ニコニコで見た配信で酒というと「アル中カラカラ」を思い出しますが、彼はしゃべってないですよね。焼酎料理でした。それと壺男「GETTING OVER IT」はキズナアイさんのゲームで見てました。そういう歴史があるので本作の面白さもわからなくはないです。

 そんな中ですが、Vtuberってこういうことなんだ…というのがちょっとわかった気がします。私の知っているのはキズナアイさんのゲーム実況としぐれういさんの「ロリ神」の曲とガリベンガーで見るくらいですので。あ、あとパウラチャンネルもたまに見てるか。

 本作の中ではVtuber同士の交流が描かれているため、ぼやかされていますが1対多のインタラクティブの様でインタラクティブでない、本人の素の様で素ではない、不思議なコミュニケーションの世界だというのが読み取れます。現実とバーチャルが相対化されているというちょっと面白い状況です。
 一方でこれで食べている人にはつらい世界ですね。売れなければ地獄だというのはわかります。地下アイドルに近いのかな…まあ、まだ匿名性が保たれている分健全かな?

 積極的に視聴中断するほどでもないですが、熱心に見るほどでもないというのが、メタ的に言ってVtuberそのものの気もします。熱心なファンが投げ銭?するという話もありますが、その感覚はわかりません。上場した会社もあるみたいでやっぱりアイドルに近いのかな? {/netabare}


3話 アバター=中の人では業界ものとして描けません。それで半端になったかな?

 ストーリーがないように見えて、切り忘れ飲酒配信を発端とした、サクセスストーリーになっているのかな?収益化というのは、多分かなりの前進なんでしょう。

 日常系としても機能しそうな話ですし、興味がある人にはいいのかもしれませんが残念ながら、それほど興味が持続しませんでした。
 アニメというバーチャルの中で展開するVtuberってどうなんですかね?アクシデントとかインタラクティブというのがVtuberの魅力だと思うのですが、作品ですからもちろん違います。つまり、本来的なVtuberを見る感覚にはなれません。

 一方で、アニメ作品としてストーリーは、やっぱりVtuberと中の人は違う人格で描くべきだったのかな?と思います。それならリアリティもあるし、業界ものとして作品が作れたと思います。別に美少女だらけでも構いませんので、中の人と配信上の違いは欲しかった…気がします。そうなると、Vtuberの設定…要するに内外が一緒という幻想を自己否定することになりますが。

 アニメファン、Vtuberファンのどちらから見てもニーズがない状態になっている気がします。視聴中断ですね。

 作画は綺麗だし丁寧な作りだと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

コレ、アニメでやる意味あんのか?

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.25

 VTuberのハズなのに、ガワと中の人のビジュアルが一緒なのは、他のレビューアー様達も指摘する通りです。最終回では観客を入れてライブをやったりするので、実はYouTuberだったでも通用するのでは?

 VTuberならではの感じは、内輪ネタとコラボを延々と繰り返している所にしか感じませんでした。絆のアリルもそうでしたが、VTuberをアニメで描くの手法が確立していない感じです。

 ガワと中の人が違うと、視聴者が混乱するからでしょうか。1人か2人位なら良さそうですが、群像劇となると…。アリルもガワとリアルが明らかに違う人物はネカマのクオン位でした。

 また、ガワだけで延々と劇中劇をやられるのも確かに疲れます。視聴者だけでは無く、制作側にしても、単純に登場人物が2倍、3倍になるわけで…。

 丁寧に作られた感じのアニメでしたが、VTuberをアニメ的エンタメに昇華しきれていない印象を受けます。コレならVTuberを直接観た方がコスパもタイパも良いです。

 やはり、いかにVTuberの世界がヤバくてドロドロしているかを、相撲界の裏を描いたドラマ、サンクチュアリくらい、リアルに描かないと、アニメ化する意味がありません。もっとも、そんなVTuber残酷物語を誰が観るのか?という話になりますが…。

 どちらにしても、VTuberはアニメ化と相性が悪いのが分かって良かったです。
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 7話まで観ました。2024.08.19

 バーチャルさんが見てたや絆のアリルよりもVTuberは退化している感じです。イヤ…、完成したと言うべきか?最終形態が近い様です。

 バーチャルさんの頃は何か元気な奴らが面白いことをしょうとしてるな〜とか、絆のアリルでは、バーチャルアイドル路線を模索してんのかな〜とか色々興味深かったですが、本作品を観るに、もう、下ネタとパロディだけの閉じコン化してんですかね?

 どこまで現実のVTuberに近いのか分かりませんが、ゲーム配信やらコラボやら、新しいことを何も産み出していない、バーチャル風俗に過ぎないとでも言いたい様な異様なアニメになっています。

 おいちゃんには面白さがわかんね〜よ…。

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 3話まで観ました。2024.07.24

 VTuberの配信を観て面白いと思う感性を私、共有していないので、何が面白いのか良く分かりません。キャバクラでも行った方が…。

 全くバーチャル風俗ですね。配信者が他の配信者とセクハラトークするのをニヤニヤして楽しむ感じです。男なら、キャバでもスナックでも行って女性に金を払ってセクハラトークしろよ!省エネ過ぎんだろ…。

 ただ、私の様な門外漢でも、VTuber界隈の様子を窺えるので、その意味では価値はあるかもです。もちろん、今の所、面白さは一切感じません。

 しかし…マジで内輪ノリがキツイですね。YouTuberもそうですが、スタッフを雇って事業化すると大体破綻するのも分かります。

 勢力が衰えているとは言え、テレビとの違いは、プラットフォームをGoogleに握られており、生殺与奪はGoogle先生の気まぐれといった所でしょうか。

 一応、公共の福祉のためにやっているという建前のテレビの様に産業化は難しそうです。

 全くビジネス化には向いていないので、キャラクターが消費されたらどんどん代謝されられる持続性の低い活動だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

前半は8割下ネタのギャグアニメ。、、、意外とあり。

初見評価
ちなみに本家?Vチューバーも見たことない。
vチューバーが配信を切り忘れ本性をさらけてしまう。
いままでのvチューバー物の中ではマシな方。
だけど一話ででおちな気がして今後が心配。

7話まで視聴
これは最後まで視聴すると思う。
完全にギャグアニメに舵を切っているのでVチューバー物なんだけど、
ただの下ネタギャグアニメ(ほめ言葉)。
なのでギャグアニメに、常識を持ち込んだらいけない。
Vチューバーなのに中の人一緒とか世界観わからんとかetc。
しかのこたんたん見て角生えた人間なんていないでしょって真面目な人には不向きなアニメ。
へたに媚びを売るVチューバーものより作品の強みがあるから他作品に埋もれずオンリーワンな作品。
そして出落ちといっていたが杞憂に終わった。=さらにやばい奴がいっぱい出てくる。

冷静に評価しても面白いアニメだと思う。
各キャラの個性がしっかり出てるしギャグのテンポも早く、独りよがりな見せつけるギャグではなく話の掛け合いによるギャグなので見てて嫌悪感がわかない。
テンポの速い会話は文字にしたらなかなかの量になると思うから漫画よりもアニメ向きな作品な気もする。
そして毎話毎話ほぼ会話だけなのだけど不思議と飽きない。
いろんなキャラとの会話がおもしろく、脚本が優秀なのだと思う。
ただまあ、なかなかの下ネタ、変化球な下ネタだらけなので好みはあると思う。
が、叡智枠というわけではなくあくまでギャグの下ネタって感じ。

そしてキャラデザも可愛い。

最終話まで視聴
8~9話あたりからキャラが増え一人一人がうすくなった。
主人公もだんだん突っ込みサイドになりよさが薄れたイメージ。
後半にいくにつれ真面目ないいアニメ的な雰囲気になりギャグも減ってしまった。
前半はけして、感動したりするようないいアニメではなくバカみたいなアニメだった。
ちなみに、ギャグアニメは馬鹿であればあるほどいい。
土俵が違うから評価していたのだけど、後半はいいアニメの土俵に上がってしまったようでこれじゃない感が強かった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
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