用心棒で武道なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの用心棒で武道な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月02日の時点で一番の用心棒で武道なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.0 1 用心棒で武道なアニメランキング1位
HUNTER×HUNTER -ハンターハンター(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1239)
7609人が棚に入れました
主人公のゴンは幼少期、森の中で凶暴なキツネグマに襲われそうになったところをカイトというハンターに助けてもらう。そして、カイトは父親・ジンの弟子であるハンターで、ゴンは父親の人間的な魅力・偉大さ、ハンターの素晴らしさを聞かされ、ハンターという職業について憧れを持つようになる。
ハンター試験をを受験することになったゴンは、クラピカ・レオリオ・キルアら仲間達と共に様々な難題を乗り越えて見事ハンター試験に合格するのだった。ゴンは悲願である父親との再会を果たすことができるのか、また行く手に待ち受けるものは何なのか…!?ゴンのハンターとしての試練まだ始まったばかりだった。

声優・キャラクター
竹内順子、甲斐田ゆき、郷田ほづみ、三橋加奈子、高橋広樹、木村亜希子、上別府仁資、日比野朱里、高乃麗、並木のり子、TARAKO、永野善一

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私の特に好きなアニメのひとつ

2008年頃ぐらいにアニマックスで一通り視聴、そして
これもつい最近レンタルDVDでほぼ全話見返した。

冨樫義博原作の同名漫画をアニメ化した作品。
1999~2001年放送。TVシリーズ 全62話。


評価の星は私史上、今のところ最高となるすべて星5つ。
私個人の好みとしては、原作漫画以上に好きな作品なのだが、
出来る限り個人的な趣味を除いて評価するならば、
本作は原作漫画を越えた作品ではないと思う。



それはこの「ハンター×ハンター 」という
物語そのものや、
シーンひとつひとつの見せ方が、
「漫画」という表現方法に最適なものとして作られているからである。

だからいくらうまいことアニメ化したって、
「漫画」の出来には叶わない。
そう私は思っている。

「漫画原作のアニメってどの作品もそうなんじゃない?」
そうかもしれない。
ただ この「ハンター×ハンター」という作品はそれを非常に強く感じる。

そんな「超漫画向け作品」ハンター×ハンターを「アニメ化」するにあたって、
本作の製作者が特にこだわったであろう点=「アニメ:ハンター×ハンターとしての魅力」を
少々原作漫画と比較しながら書いてみようと思う。



まず、アニメ:ハンター×ハンターは
当時のテレビアニメとしては非常に作画クオリティが高い。
特にバトルシーンはすごい。

最初期はさほどでもない。
しかし序盤、ハンター試験、第三次試験あたりから徐々にクオリティは高くなりだし、

中盤、天空闘技場のヒソカ対ゴンのバトルや
後半、幻影旅団編でのクラピカ対ウボォーギンのバトル
そして最終回、
幻影旅団団長・クロロ対ゼノ・シルバは
アニメとして素晴らしい出来だった。


天空闘技場でのヒソカ対ゴンのバトル。

このバトルに限らないが、原作漫画では一コマあたりの情報量の多さもさることながら、
「細かく、流れるようなコマ割り」と「集中線」が
しっかりとバトルの演出を支えている。

「細かく、流れるようなコマ割り」と「集中線」はアニメーションという表現方法でも、
そのまま再現することは可能ではあるだろう。

しかし、それではアニメーションとしての面白みがない。


想像してみてほしい、大きく動かない原作漫画そのままの絵(例えばゴンがパンチしている部分だけ動いてるような絵)がパッパッと切り替わるバトル。
それもまた面白いかもしれない。

でも「アニメ」なのだ。


ゴンは天空闘技場のリングをダイナミックに駆けまわって迫力ある攻撃を展開し
ヒソカはゴンのそんな攻撃をなめらかにハイスピードに避ける。
そして、ゴンは石板返し+石板破壊=石つぶてをカモフラージュにし、
ヒソカに一発。
クリティカルヒット。


アニメ:ハンター×ハンターはここまでを(ここ以降もだけど)非常になめらかで
ハイクオリティーなアニメーションで展開し、

絵コンテの切り方でうまいこと
「細かく、流れるようなコマ割り」と「集中線」の2つをアニメーションとして落としこんでいる。


これは原作漫画と別の方向性で高く評価されるべきことであると私は思う。


クロロ対ゼノ・シルバや、クラピカ対ウボォーギンの戦いも同様。
ただクラピカ対ウボォーギンではさらに、クラピカの使う鎖の細かさ、
クロロ対ゼノ・シルバでの、グルグルと画面が回る中でのアクション
なども見所のひとつだろう。



もうひとつ、本作は音楽、特にオープニング曲と劇中のBGMが素晴らしい。
当然だが、漫画では音楽は鳴らない。
音楽も十分アニメならではの魅力と言えると思う。

オープニング曲 1:kino「おはよう。」
序盤のハンターハンターの雰囲気にあった、非常にさわやかな曲である。
「おはよう」という曲名と歌詞が新たな冒険を予感させる。名曲だと思う。 


オープニング曲2:WINO「太陽は夜も輝く」
こちらは幻影旅団編に変わってからの曲
「おはよう。」とは打って代わってダークで、
そして幻想的な楽曲になっている。
ボーカルの声に癖はあるもののこちらも名曲だと思う。


作中BGM:管楽器?が多いんだろうか。

序盤~中盤辺りまでは笛の音が多い。
「自然」という感じがする。
作品そのものを吹き抜けるような笛の音色は、
旅立ちや孤独感を表現しているようでとても良い。

ヨークシンシティ、幻影旅団編に入って以降は、
低音気味ながら壮大なオーケストラ?のような曲が多くなる。
都会的でダークな雰囲気の幻影旅団編にはとてもよく合っている。
そんな旅団編の、
薄暗く、異常さを持った雰囲気を強める役割を果たしており、作品をより魅力的にしている。


劇中、様々なBGMが結構常に流れており、
どの楽曲も耳に残りやすくクオリティが高い、と思う。
私が「ハンター×ハンター」のアニメを漫画以上に気に入っている大きな理由のひとつが、この作品のBGMの良さだったりする。



原作漫画のみ読んでいらっしゃる方。
アニメ2011年版のみをご覧の方。
あるいはこの感想を読まれて興味を持たれた方。

「1999年版ハンター×ハンター」はシナリオの大筋こそほぼ同じでありながら、
原作漫画とも2011年版とも違う魅力を確かに持った、「アニメ」として見る価値のある良作だと思います。


気になった方は是非一度、ご覧になってみてください!

下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

富樫仕事しろ、富樫の世界、富樫の才能についてⅡ

流れはレベルEのレビューから、ちょっと思いついたんで続きを。

■お料理で比喩

1、普通の天才作家
新しい素材から新しい料理レシピを作ってしまう人達。食材は、本人の好み
基本的には一部しか食べれない高級料理か、一部が熱狂するゲテモノになる
不味ければ食うな、作りたいように作る系

2、超秀才系の(作家が書く)作品
その時代の客の好みを分析し、今まで存在した料理レシピ、素材を組み合わせ
美味しい料理、完成度の高い料理を作り上げる。ファミレス~高級料理まで様々。
料理のランクに関わらず「美味しさ」「完成度」「グルメの満足度」が全て。

3、媚びてる系作品
CMしまくって、主に舌の肥えてない人間程に美味しく食べれる物をを売る。
カップラーメン系。商業的、売れれば良いし、カップラーメンの研究も捨てた
ものではない。世の中にはカップラーメンこそ美味しいと思っている人が多い。
(オタ以外には単純な話、単純な美少女、感動、エロの方が売れるって意味)
が、舌が肥えているグルメではやはり美味しくはいただけない。

4、富樫の異常な才能
カップラーメン系~ファミレスクラスの素材を使い、
この世のどこにも存在しなかった「あれ美味ぇwwこんなの食べた事ねぇww」
なゲテモノかつ、一般受けし、グルメすらも満足させる新料理を作る。

■富樫の扱い方について

独創性、異常な発想力、やりたい事やったら天才的だったって面と、一般的な
読者、時代、どういうものが好まれるかよく見える秀才さが同居してしまった。
上に書いたように「誰でも食べれる素材を使って、一般人~グルメの両方を満足
させる新料理を作る」って行為が、いかに無謀か。

普通は「一般人」か「オタ」のどちらかを切らないといけない、どちらかの
属性を持っていて普通。「天才」か「秀才」かも普通はどちらかの属性になるし、
その片方があるだけでも十分に評価される、十分異常で、それは仕方が無い事

のはずなのに、一般人かつ、オタかつ、天才かつ秀才、それが富樫。


パクって来た資料だけど

「週刊誌のマンガ家のほとんどは、その週その週で物語を考えているものですが、
 富樫先生は連載開始の時点で、だいたいのプロットを作っているんです。
 それに、アシスタントを使うと、自分は中途半端な仕事しかしていないように思う
 らしく、なるべく全部自分でやろうとするタイプ。だからこそ、連載中は肉体的
 にも精神的にも苦しみやすいようです」(マンガ関係者)

まとめますと、
「最初から最終地点、展開を決めている」「全部自分でやろうとする」
出来る人間、ド有能な人間の典型的な傾向。あとは、

検索 冨樫仕事しろとは (トガシシゴトシロとは)

と異常な程に凝る癖に、大衆性を維持しようってのが無謀、膨大な時間の浪費。


しかも富樫さん好奇心旺盛、遊び心満載で、多分これを読んでる人や俺みたいに
アニメも漫画他も色々な遊びが大好きなダメ大人だから、そーゆーのも沢山やりたい
金も大量にある。無いのは時間だけ。なのに書いてくれてる。俺なら絶対書かないね
このレビューみたいに気の抜けた話なら書くだろうけど。

そんなド天才を上手く扱うには、上から押しても絶対に駄目なので、
ジャンプ編集の対応は適切だと思いますね。マイペースにやりたいようにやらせる。
凡人と同列に扱っちゃダメ、天才の中でも一握りの天才だもの。

やりたいようにやらせる、やりたい事をやらせるのが一番、仕事が遅延しようと
凡人作家が100年必死にやっても絶対に作れない、素晴らしい作品を作ってしまう。
集中力、発想力、ストイックさ、こだわり方が凡人のそれではない。

銀英の田中さんも同類ですけど、ド天才はそーゆー生き物なんですよ。
それを凡人のものさしで「プロが~」とか「読者が~」とか「怠けてる~」とか
「仕事しろ~」とか言う人間は天才を知らない人生を送って来たんだと思う。


■結論
冨樫仕事しろ、し続けろ
お前は才能があり過ぎるから、もう才能を生かすしかない、犠牲になれ
お前の状況とか知った事じゃない、灰になるまで働け、代わりに遊んでやる

検索 幽遊白書 総集編 ~あぁん?冨樫、最近だらしねぇな~(完全版)

懐かしーなー。このH×Hもだけど、富樫がそれを書いた時「何をして遊んでいたか、
何にハマっていたか」がよく分かる。人生楽しまなきゃダメだね、・・富樫以外は。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アニメの良さは画質じゃないさ

主人公のゴンが父親に会うためハンターを目指し、そして旅をするお話。
少年漫画ですから友情や仲間を信じるといったことも語られますがこの作品の良いところは他にもあります。
2つほど挙げてみたいと思います。

ひとつは「力」の設定です。
この作品に存在する力、いわば特殊能力は鍛えればレヴェルは上がるし
また「制約」と「誓約」によって能力をさらに引き上げることも可能で、
つまり条件をつけたり使用制限をかけることで強くすることができるということです。
その力の理論についても非常に論理的でわかりやすく、とっつきやすいです。
論理的だけれど感覚的にも分かりやすい。
それなのにその応用の幅は広く、戦闘を観ているとハラハラさせられる場面がたくさんあります。

もうひとつは、ストーリーです。
主人公のゴンは決して強くなく、それでありながら徹底的に追い込まれていく展開がたまりません。
格の違う相手とどう戦うのか、ここをどう切り抜けるのかなど彼ら自身もよーく考え実行していく姿を観ているとホントにドキドキします。
実際『HUNTER×HUNTER』内では登場人物たちは頭をフルに使い考えることが多く、
それによって起こる会話やものを見抜く力には感心してしまうこともしばしば。
話の展開においてもつまらないく方向に落ちることがまずありません。

原作はもちろん好きですがアニメの方はもっと好きです。リメイクされた方ではなくこっち。
最近のぴかぴかで色が無駄に綺麗なアニメより見ごたえがあります。(個人的にこれが好きというのもありますが)
キャラクターたちはびゅんびゅん動くし、カメラワークも見事です。
映像の質という意味でもどんな映画と比べたって決して劣ることのない素晴らしいアニメです。
具体的な場面を挙げるなら幻影旅団編で表現されたあのどっしりと重い暗い雰囲気や
旅団の強さ、怖さ、そして残酷さは他の追随を許さないほど良くできていると思います。

『HUNTER×HUNTER』を観ていて、読んでいて心に残る言葉がありました。

■ハンター試験の船の中でクラピカとレオリオが喧嘩になったとき
ゴン「その人を知りたければその人が何に怒りを感じるかを知れ」

■旅団を追いかけたが逆に気づかれクロロに捕まったとき
ゴン「どうして自分たちと関わりのない人達を殺せるの?」
クロロ「動機の言語化か。あまり好きじゃないな。
  しかし案外、、、いややはりというべきか
  自分を掴むための鍵はそこにあるのか、、、」

■グリーンアイランドプレイヤー選考会で並ばずに座っていたとき
プーハット「自分の理を持ってそれに委ねるってのはなかなかできねーんだ。」

この3つはなぜか心に残ってます。
なかなか的確で教訓にも滋養にもなる良い台詞だったと思います。

アニメの中で一番好きなお話は45話。汽車に乗るクラピカ、念の習得、センリツと出会う回です。
クラピカ登場時にかかる音楽や、彼の良さを助長する英国風の雰囲気、そしてセンリツの弾くピアノ。
念習得時の内向的な心境と穏やかな車内を組み合わせるクラピカの描き方はとても良かったです。
他にもハンター試験中のオリジナルストーリーが見事でした。
その後の本編にもちゃんとリンクしているし、一つのお話として観てもとても面白いです。
細かな描写もできていてとてもリアルでした。
まあなんとってもクラピカがかっこいい!
クラピカの声がとても好きです。キルアもいいし、ゴンもいい。ヒソカの声も独特でいい味でてます。

『HUNTER×HUNTER』は総合的に見ても物語として非常によくできていますし
アニメでも同じかまたはその良さをもっと引き出せているのではないでしょうか。
映像としても他に抜きん出る完成度であって、さらに何度観ても面白い文句なしのアニメです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

62.2 2 用心棒で武道なアニメランキング2位
空手バカ一代(TVアニメ動画)

1973年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (30)
74人が棚に入れました
大山倍達の興行価値に目をつけた、プロモーターのタッド若松は、沖縄でプロレスと試合をするよう勧める。多額の借金を背おっていた大山はこの話に気持がぐらつく。沖縄入りしたのは、大山のほかに、柔道の藤田修造六段もいた。巨漢プロレスラー相手に善戦した二人だったが、反則などがとび出し、試合はメチャクチャになってしまった。契約違反を問われた二人は、それでも試合を、続けることに。そして、その度に悪役外人レスラーを大山はやっつけてしまった。大山は、暗黒街のボス・劉鳳厳に命を狙われるはめになる。大山、藤田、そして山下の三人は、本土へ帰ろうとするが、藤田はショーでのケガが直らず大山も浮浪児に金を盗まれてしまい、帰ることができなかった。ある日、大山は、自殺しかけていた麗子を救う。両親を日本人によって奪われた麗子は大山を最初は信じず、日がたつうちに二人の間に愛が芽ばえて行った。

声優・キャラクター
田中信夫、神谷明、大木民夫

ace さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

漢!!

・このアニメの流れ
神風特攻隊員の生き残り、アスカ・ケン(飛鳥拳)は
昔やってた空手を活かし、ヤクザの用心棒をやる

たまたま世話になっている寮にあった宮本武蔵の「五輪書」を読み感銘を受ける

突然、「超人追求」「天下無敵の空手道」とか言い出し山籠りを開始

山籠り終了、異次元の強さになりその辺の空手家がザコに

空手日本協会(?)的なところの偉い人を怒らせて、どこの道場からも相手にしてもらえなくなると、
猛牛やクマなどの動物を狙い出すwwww

アスカ、初めての弟子ができるが
この弟子、とんでもないキ◯◯イ

ヤクザを殺し、そのせいで空手を辞める決心をし、畑仕事に1年以上費やす

井の中の蛙wwwと侮辱されブチギレ、アメリカへ飛びプロレスをやりだす

アメリカマフィアに狙われ、逃走

世界中を渡り歩き、その国の国技の最強選手をなぎ倒す

中国でバケモンに出会い初めての負け

自分の空手を後世に残すため
自分の道場を持ち、弟子たちを育成する

あれ?20代のころと違って高く飛べない・・・
あぁそうか、俺の肉体はピークは過ぎたんや
俺は年を取ったんやな・・・

俺は終生最強空手家や!
世界に飛んでそれを証明するど!




って感じですね


・写輪眼wwww
アスカの対戦相手の忍者の末裔?
すげーな、マジで写輪眼出た
車輪眼だけどね
つまり車輪みたいに眼をぐるぐるさせて四方八方を見て攻撃を避ける、的な感じ
しかも幻術を使うwww
ナルトかよ
葉隠流忍法の継承者らしい

・実写が多い
アニメに実写は出てくるのは俺はめったに知らない
「ウメ星デンカ」の花火で実写がでたかな
あと、もう忘れたけど他のアニメでも実写が出たことがあった
でもその1回で終わり
しかしこのアニメ、実写がかなり多い!
空手家が飛び蹴りで板を割る、氷を割る、石を割る、稽古の様子など
けっこうな頻度で実写が流れる
オープニングやエンディングのスタッフロールがもう実写だし

・OPが良い!
いいね!
素晴らしい!
「醜いリコウになるよりは、キレイなバカで生きてやる~♪」
「果てなき修行~まっしぐら~♪」
「見つめた星を掴んでやるぞ~♪天下無敵の空手の星を~♪」
一度聞いてみて!
半分くらい実写ですけど

◯よい

・様々なドラマが詰まっている
戦後すぐの話しなので
日本の神風特攻隊に殺された米兵の奥さんが、
神風特攻隊の生き残りであるアスカに辛く当たったり
アメリカでの日本人差別などは初期にかなりある(今では絶対放送できまい)
かわいがっていた弟子との死別
悪徳プロモーターとの確執や、プロレス興行、FBIに空手を教えたり
各国を渡り歩き強者を求め戦い続けるなど
空手にとどまらず、様々な展開やドラマが入っている

アスカは金がなかった初期には観光地で人力車をやって稼いでいたが
そのバイト1つとっても、
金を払わずに逃げてしまった観光客を追いつめたりのドラマが入っている

・現実を知る
タイの貧民層の現実
詐欺やスリをして稼ぐ子供・・・
あの国の貧民層は強くなってリングで稼がないと生活できない現実がある
↑これは現実でもあります
そういった普段はあまりお目にかかれな他国の現実をしっかりと描く

◯わるい

・どんどん変な風になってくる
初期は真面目な空手をやっていたのですが
真ん中辺りから変に・・・
畳2つでサッカーのリフティング(球を足とヒザでポンポン落とさないヤツ)をしたり
柱をぐるぐる回って飛び蹴りの威力を殺したり(?)
木のてっぺんくらいから頭から突撃する頭突き技が出たり(死ぬって・・・)
現実離れしていった・・・

・アスカの修行は最初だけ
アスカは初期、宮本武蔵の著した兵法書、「五輪書」に感銘を受け
山籠りを実行し
生活の全てを空手にささげていたが、それは初期だけで
すぐに修行と言える修行は、寝る前に親指で腕立て伏せをやるくらいしかなくなるwww

・クソ一家
クソストレスがたまるゴミみたいな一家
別にストーリーなので、いいんですが
俺がイライラするのはこの一家が英雄みたいに祭り上げられて
なんの責も負わずにアスカと仲良しとなってハッピーエンドになるというところ

と、いうのもアスカが殺したクソみたいなヤクザがいるんですよ・・・
こいつはカタギ(一般人)をいびりまくるクソヤクザで

アスカを空手日本一と知っているにも関わらずケンカを売るバカで
ナイフを持ち出しアスカを殺そうとし、部下にもアスカを殺すよう指示
結局アスカにボコボコにされ、逆恨みwwww
アスカの友達を拉致監禁、ナイフで脅す
筋金入りのクズ

アスカはこいつを投げ飛ばし、こいつは持っているナイフが自分の胸に刺さり死亡wwwww
科学的な根拠としてアスカは正当防衛を証明され釈放
だがこのクズヤクザの家族(貧乏妻とクソガキ)はブチギレwwww

そんな事する必要ないのにアスカはこの一家に謝罪し大金を支払う
おまけにこの一家の故郷におしかけてこいつらの代わりに畑を開梱する(1年かけて)

しかし、このクズヤクザの親父は息子と同じくらいのゴミで
クズ息子を殺された恨みでアスカを何度も殺そうとする
自分の息子がどんな悪事をやっていたか知らんのかこのバカは・・・
あのクズ息子の親類だけある

・キチ◯イに刃物
初期アスカの唯一の弟子、有明くん
とんでもなくやばい高校生
アスカにストーカーし、半ば無理矢理弟子入り

師匠のアスカを馬鹿にされたらブチギレて誰が相手だろうと大暴れする
まぁ、ここまではいいんですよ
ワンピで白ひげをバカにしたら絶対許さないマンに変貌するエースみたいで
「かっこいい」、とも思える
しかし、やばいのはここから・・・・

アスカをバカにした他門の空手家数人をボコボコにし、警察沙汰に
逮捕され大人しく勾留されてればいいものを・・・
なぜか看守をぶん殴り逃走www
しかも捜索にきた警察官数人をボコボコに返り討ちにする
免許がないのに知り合いの女の車を運転し、事故をおこし死亡www

・・・・やばすぎん?こいつ・・・

いや、普通に優等生だったんですよ?有明くん
師匠のために残飯運びなどのバイトをして金を稼いだり
礼儀正しく、性格も良好
決して自分の実力(その辺の空手家など瞬殺)をひけらかしたり、鼻にかけたりしない
空手の道を極めようとする、しっかりした好青年なのですが・・・

どういうわけか急激に豹変
なんか薬物でもやってんのかってくらい、急にイカれる
なんだったのこいつ・・・

・アスカ・・・
初期のアスカは弟子など一切興味がなく
弟子入り志願してきた有明くんを冷たく突っぱねたり
有明くん以外にもアスカに弟子入り志願してきた子供も、「弟子を取ってるヒマなどない」と拒否!

しかし、有明くんの死後
有明くんに瓜二つの高校生、安達くんを発見すると
まったく空手に興味のなかった安達くんを家に招待し
半ば無理矢理空手を教えるwwww
なにがしたいんやアスカ・・・

・こんな卑怯なヤツ、許しておけないwww
仕事をクビにされた腹いせに少女を誘拐し金を要求したクズが
自分をクビにした社長に対し、「こんな卑怯なヤツ、許しておけない!」だそうです
セリフ逆になってないか?www
しかも、仕事をクビになったのは、社長の客人であるアスカに迷惑をかけたあげく
暴力行為を働いたから、というごくごく当たり前の理由
なんかこのアニメって、上に書いたクズヤクザ一家といい犯罪者が英雄みたいに扱われるなぁ

・超人追求の夢はどうなった?
作中アスカは10回以上「超人追求の夢」を口にする
アスカの人生の集大成であり、最終目標であるが、
結局どうなったのかわからない・・・

アニメの終わりの方では、すでにアスカは肉体のピークである20代を
過ぎており、今まで難なくできていた「木の高いところにある枝を
飛び蹴りで折る」という行為ができなくなっており
「そうか、俺はもう若い頃のように高くは飛べないんだ」
と、今後衰えていく一方であることを自覚している
まぁ、だからこそ道場を開いて自分の空手を後世に残すため
弟子たちを集めていたわけだけど

なので、結局「超人追求」の夢の果て、すなわち「結果」がわからない
すでに果たしていたのか?
うーん、わからん!
そもそもアスカの気持ち次第だしねー

◯The Verdict

私は、自ら求めて馬鹿になろうと心がけている
私はただ戦いたい!!
そう、この命の燃え尽きるまで、
より激しい戦いを求め
より困難な冒険を求め
アスカケンという1コの人間の限界を極めたい
ただ、ただそれだけなんです!!

10/10

素晴らしい!!
これはかなりの傑作です!
有名になるのがわかる
とても、とても良かった!
おすすめ!

・展開が次々変わって楽しい!
空手修行をしていたと思ったら、その辺の空手家など瞬殺になり
弟子をかわいがり、動物を相手にしだし
アメリカにプロレスをしに行き、お次はタイへ、グアムへ、フランスへ中国へ・・・
次々展開が移り変わり、とてもおもしろかった!!

・漢!!
自らに厳しい試練を課し
自ら困難へ突撃しにいく
勝負を挑まれたら老人であっても手を抜くことはしない、真剣勝負魂
さすが神風特攻隊の生残り!まさに日本男児といったところ
これが本物の「特攻一番機」か、と感銘を受けた!!

・様々なドラマ
戦う相手にも事情がありドラマがある
様々な思いを背負い、お互いぶつかりあう
とても良いです

・だが後半はファンタジーに・・・
ちらっと書いたけど
まぁまともに空手をやっていたのは初期~中盤まで
後半あたりはファンタジーのようにぶっ飛んだ技が出だす・・・
これは気に入らなかった

・空手に私闘なし!
「真剣勝負」以外で空手を使うことはしない
因縁をつけられても、相手が素人ならば
無抵抗でボコボコに殴られる
相手が武器を使ってきたなら真剣白刃取り!!で制する
空手に私闘なし!
空手に私闘なし!
まさに漢!!
かっこよすぎる!

・バカ!!!
空手バカ!
まさにバカ
空手を極めるため、「超人追求」の実現のため
「自ら望んでバカになると努めている」と宣言するアスカ

ワンピースの主人公ルフィは1巻で
「俺がなるって決めたんだから、そのために戦って死ぬんならそれでいい」
という名言を残しましたが
それに通じる名言!!
素晴らしい!漢!

・何回かワンピを例に上げてますね
アスカとルフィは似通っている部分が多いと感じる
「空手に私闘なし!」にたってそう
ルフィはベラミーに喧嘩を売られても
「相手する価値なし」と判断し、無抵抗でボコボコにされた
「超人追求」にたってそう
夢を叶えるために自らバカになると宣言するアスカ・・・

俺は
「一昔前のルフィ」とみなせると思う

・いい話しだなぁーー!!!
有名なアスキーアート(AA)ですね
5chやネットニュースまとめサイトをちょくちょく見てる人なら一度は目にしたことがあるのでは?
(ないなら検索してね!)

あれね
このアニメの主人公、アスカです

AAになっているのは弟子の有明くんが死んでしまった時のシーンであり
つまり、実際には「いい話」で泣いているのではない

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

【超古典】サニーがボーイだった頃

MXで再放送

50周年記念とのことでした。
さっそくですが自分が生まれる前のアニメ作品を興味本位で観たりします?
私の場合、本作品が初かもしれません。想い出/思い入れがなければ表現が洗練されてる現代の作品が見やすい。そもそも20世紀アニメのレビューはほとんど書かない私の言い訳もとい視聴理由は↓

・松ちゃんが最近マンガ読んでるわーと言ってた
・なんだかんだ劇画ものって見かけないよね?
・現代世界では居場所なさそうな梶原一騎もの
・なんとなく…

深い理由ございません。
みんな大好き極真空手の創始者大山倍達の半自伝的作品との触れ込みで当時の少年たちに多大な影響を及ぼしたとされる空手格闘物語です。
終戦直後の池袋界隈。生き残った特攻隊員“飛鳥拳”が己の拳で生の意味を探求するようなストーリーです。正直説教臭いですがアリですね。
山籠もりしたり牛や羆と闘ったり弟子を取ったりその弟子との悲しい別れから新天地アメリカに活路を見出したり、とその流れからバトルアニメの源流とアニメ史の観点からでも相応の位置づけになるのだと思います。

ただそんな理由で古い作品を観るモチベーションには繋がらないですよね?
自分の場合50年前の空気にすっかりあてられての完走です。モデルとなった大山倍達含めて制作メンバー大半が1920~1930年代生まれ。彼らが40代前後で現場責任者くらいのポジションになって振り返る青年時代“特攻隊上がり設定”“池袋の闇市”は実体験なのです。これが凄いというか趣深い。
たとえばここ最近なら、ドラクエのフィールド曲使ったトヨタのCMや、90年代J-POPや、『ハイスコアガール』あたりのネタに触れるのに近い。当時を知る者には懐かしく知らない若人にとっては新鮮。そのうち平成生まれが現場の主力になれば、ケツメやオレンジレンジだったり、六本木ヒルズだったりをアイコンとしてなにか作られてくかもしれません。その50年前ヴァージョンみたいなもんですかね。

技法なんかよりエッセンスを感じよ!
これはこれで貴重な経験でした。



※補足

■1973年(昭和48年)

つまりリアタイだと50歳代半ばより上の世代の先輩方が熱狂した計算になりますね。
当時を知る由もありませんがポリコレ全盛の現代の感覚を捨てると幸せな気分に浸れます。

{netabare}・ヤクザと仲良し。命名“極道空手”案もあったが“極真”で落ち着いた模様
・もちろんところかまわず煙草を吸うのは基本仕様
・わりとみんな傍若無人
・SHIROBAKO宮森氏も真っ青の交通法規無視っぷり
・警察などの公的機関も適当対応。よく言えば大岡裁き的人治主義
・パワハラ上等。一方でセクハラは無い。永井豪まで待て!
・プライバシーもへったくれもなくガシガシ懐に飛び込んでくるモブたち
・ジャップ連呼の修羅の国アメリカ(笑) スタッフが60年安保世代だもんなぁ{/netabare}

法令順守は蚊帳の外。現代のツッコミ待ち作品と比較にならない暴走ぶりは必見です。



■文化って土壌よね

興味本位でスタッフをググりまくってみた。多くは鬼籍に入られてますね。そりゃそうだ。
と思ってたら大山の弟子の一人千葉真一氏の訃報がこの再放送期間に飛び込んできました。氏は実写映画でも主演を務めていてついでにこちらも視聴済みだったりします。
氏の愛称をもじったような“Sonny Boy”なんてアニメが放送中だったり、そのサニーボーイはMADHOUSE製でファウンダーの一人出崎統氏は『空手バカ一代』のスタッフにクレジットされてたり、と意外と狭い世界と思うかなにかしらのご縁と思うか、ひとえにジャパニメーションと言われつつも歴史や繋がりや積み重ねあって今ここなのよね~が実感できたことがなによりの収穫だったかもしれません。

{netabare}この話の流れでさらに脱線すると作中で最強の柔道家木村政彦が登場したのに驚いた。ヒクソンのおとんに勝った人です。プロレス興行で力道山に負けた人でもあります。たしか彼を慕って大山が拓殖大学に入学したとかしないとか。その木村を語るうえで欠かせないのは師匠牛島辰熊だったりどんどんマニアックになっていくんですけど、牛島も木村も“鬼”と称された超実力者。牛島はあの『ゴールデンカムイ』牛山のモデルになってますよね。
書いてて自分も混乱しそうですが続けます。一般認知度なくても物語に華を添えるキャラのモデルとなりそうな実在の人物がわんさかいることを再認識します。文化土壌が芳醇である証左。ストーリーアニメが日本で発展したのも合点がいきます。
『SHIROBAKO』なんて実在のモデルだらけと言いますから(笑) たしかカレー作ってる社長もMAD HOUSEの社長さんがモデルでしたっけ? さらに『SHIROBAKO』登場の音響監督明日川源のモデルとなった明田川仁氏が手掛けてる作品の一つが前述の『ゴールデンカムイ』だったり。その明田川氏のお父さま進氏も実は音響畑の親子鷹ということで『空手バカ一代』の音監さんでした。{/netabare}


狭い世界なのはそうなんでしょう。
そんな現場で“虚”も“実”も取り込んで、磨いて重ねて今がある。
そんなことを夢想できる古典作品でした。



視聴時期:2021年4月~12月 地上波再放送

-----

2021.08.22 初稿

投稿 : 2025/03/01
♥ : 27

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大嘘おおいに結構!。やはり梶原作品でも名作な一本。

 梶原一騎作品でも特に有名なのは、「巨人の星」と「あしたのジョー」、それに続いて本作と「タイガーマスク」といったところだろう。本作は一応伝記漫画ということになってるが、もちのろん梶原さんらしい大嘘だらけでその辺をマジレスしようと思えばいくらでもツッコミ入れられるが、そんなことは承知之助で楽しむのが梶原世界であると言いたい!。


 本作は漫画の前半、つのだじろうさんが作画してた頃までのアニメ化であり、後半はないので弟子たちの話は殆どなく、大山倍達もとい飛鳥拳が海外で大活躍のところまでである。


 個人的に一番面白いのは、やはり梶原さん得意のドラマを創作している有明の件だろう。こんなん作り事の悲劇と美談だと鼻白む人間もおるだろうが、殆どヤクザな強面の梶原さん、そんな彼の中にもこういう純粋さ純情さへの希求が同時に渦巻いていると思うとやはり沁みるもんがある。単にウケ狙いに雑に創作したのではこうはいかない。本音と建前、美談はみんな偽善みたいな浅い人間観でなんでも斜めに見るようでは人間おしまい。


 ちなみにグレート東郷が登場するが、彼の正体不明の実体について書かれたものでは森達也さんの「悪役レスラーは笑う」が名著です。あと、木村政彦の件はカットされているが、その辺は勿論「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか?」をお読みください。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5
ページの先頭へ