王女で魔法なアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の王女で魔法な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の王女で魔法なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.5 1 王女で魔法なアニメランキング1位
ブレイブストーリー[BRAVE STORY](アニメ映画)

2006年7月8日
★★★★☆ 3.6 (443)
2627人が棚に入れました
三谷亘(ミタニワタル)は小学5年生。どこにでもいるような、普通の少年だった。ある日、幽霊が出ると噂される"幽霊ビル"で、要御扉(かなめのみとびら)に出会う。そこを潜り抜けると、亘たちが住んでいる現世(うつしよ)とは違う不思議な世界・幻界(ヴィジョン)が広がっていた。数日後、夜中に目が覚めた亘は、気分転換に散歩に出かけたが、たまたま幽霊ビルで隣のクラスの優秀な転校生・芦川美鶴(アシカワミツル)が上級生に痛めつけられている現場に居合わせてしまう。助けようとした亘もまた暴力を振るわれるが、亘によって解放された美鶴は魔術を使って漆黒のバルバローネを呼び出した。そして、上級生に反撃する。最後には、バルバローネは上級生たちを飲み込み、消してしまった。夢としか思えないその光景が亘の心を掴む。そして美鶴は姿を消した。

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ザ・子供向け!

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。2時間の作品。原作未読。
 ボーイミーツボーイから始まる冒険ファンタジーです。キャラが立っていて、喜怒哀楽があって、ハッピーエンドであるなど、子供向けの要素がふんだんに織り込まれています。
 ややペースが早いかなという印象を受けましたが、小学生くらいの子供が2時間飽きずに見続けるためには、このくらいのペースでまくし立てる必要があるのかもしれません。現実世界における起承転結と、ファンタジー世界における起承転結が明瞭なので、分かりにくいという印象は受けませんでした。

 主人公のワタルも友人のミツルも、家族にトラブルを抱えていることが物語の基礎にあります。そしてワタルは、家族関係を取り戻し、ミツルを助けるために冒険を進めていきます。
 子供にとっての根源的な恐怖は、親の死にあると思います。次点として、家族との不和、友人の死や友人との不和といったところでしょう。もちろん大人にとっても同様の問題はあるのですが、子供の世界は大人の世界よりも圧倒的に小さいため、身近にいる家族や友人に関する問題の比重はかなり大きいものだと思います。そのために、作中では、ワタルと冒険仲間との人間関係をあまり描かずに、ワタルとミツルの行動原理である家族関係と友人関係を中心に据えたのだと思います。
 エンディングもハッピーエンドと言えるものですし、子供向け作品としては良作だと思いました。


 ただ、大人の視聴に耐えられるかというと、かなり厳しいものがあると思います。
 大人は、意識しているかどうかは別にして、状況に対する説明を必要としてしまいます。例えば、家族の不和という問題があったときに、子供なら「それはイヤだ」という感情だけで行動することが出来るのですが、大人は感情だけで行動することは困難です。「なぜそうなったのか」「解決策は何があるのか」など、行動するためにより多くの情報を収集しようとしてしまいますし、そのような思考から抜け出すことは出来ません。
 この作品では、家族関係のトラブルは冒険のきっかけに過ぎないものですし、ワタルとミツルの関係の描き方も十分であるとは思えません。主人公の成長の過程やそれ以外のストーリー全般についても説明に不足しています。掘り下げようと思えば掘り下げられるだけの題材は揃っていますが、そこに対する言及は非常に薄いという印象を持ちました。でも、それが悪いというのではなく、大人の行動原因としては不足しているが、子供が行動するには足りるものであるということなのだと思います。つまり、子供が分かる範囲で描いてあれば十分なのだというスタンスに立っているのでしょう。

 物語の最後で描かれるハッピーエンドも、大人にとってはあまり納得のできるものではありません。古典的な手法ですが、病院のシーンとかで「死んだ人に涙が落ちたら生き返った」みたいなものってありますよね。「思いが生んだ奇跡だ!」みたいなやつです。問題解決の方法として、原因と結果にミスマッチが起こってしまっているパターンです。この作品に使われているエンディングは、このような手法の亜種というべきもので、感情以外の情報を求めてしまう大人から共感を得るのは厳しいでしょう。
 ただ、個人的には、子供向けの作品としてはこれでいいのだと思います。ドラえもんでもポケモンでも、いわゆる子供向けを謳っている作品は、ご都合主義だろうが原因と結果のミスマッチだろうが何でも使って、全力でハッピーエンドを目指してもらいたいと思っています。また、こういう手法で満足できることが、子供の特権なのだと思います。大人は楽しめないかもしれないけど、子供なら確実に楽しめる。そういう意味では、この作品は子供向けとして成功したといえるのではないでしょうか。

対象年齢等:
 小学生くらいの、特に男の子に好まれる作品だと思います。
 これ以外の世代の方は、子供向けであることを十分に理解した上で視聴した方が良いでしょう。大人の視点で子供向け作品を見ても辛いだけなので、大人が大人として楽しむために見るのは推奨しません。子供の視点に立てば、楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
ネタバレ

もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

王道ファンタジー

ブレイブ・ストーリー
物語3.0 キャラ2.5 音楽3.5 作画3.5 声優3.0
原作未読の私でさえも「これはめちゃくちゃ省いただろ!」と思うような構成でした(毎回こんなこといってる気がします)。
1つ1つのエピソードが薄いし、動機もキャラ立ちも弱い。箇条書きのようなアニメ。原作の要点だけを集めてつなぎ合わせましたよみたいな感じです。
しかし、子供向けアニメとしてはテンポよくとんとん話が進んでいったほうが良いのかもしれません。大人が見ると少し薄っぺらく感じてしまい説明不足なところが多かったりしますが。原作の量からしてどう考えても2時間では足りないだろうと。テレビアニメでじっくりやるか、2部構成にでもしてやったほうがよかったのではないかと思えます。

{netabare}
物語3.0:
「運命を変えるため、異世界へ飛び込む!」といった王道ファンタジー。大学で習ったプロップの物語論にこれでもかというくらい忠実なお話でした。
1つ1つのエピソードをとして主人公が成長していく―。というのを想像していました。
しかし、あまりそんな感じは見受けられなかったです。制作側のテーマはそうなのだとは思ういますが、見終わったときに率直に「こいつ、何が成長したの?」と思ってしまいました。終盤のワタルの台詞から『当初は自分の希望を叶えることだけを考えていたワタル』が『自分の希望のためにすべてを犠牲にしようとしたミツルが滅ぶ姿』を通して『人生は(自分に都合のよいことばかりではないから)辛いことも受け入れていかなくちゃ!』という結論に至ったということになりますが。特に自分のことだけを考えていたワタルも描かれていませんし、つらいことも受け入れなければならないことを学んだ場面もない(急に言い出した)。主人公が苦悩する場面がほぼなく、謎の声?に受動的に動かされる存在となっていました。しかし、これは謎の声を援助者・委任者、はたまたトリックスター的存在だと置き換えれば、ワタルが受動的に踊らされていたのも仕方のないことだと考えられます。そうでなければ存在できなくなる物語も多くありますから(特にライトノベルの主人公なんかは周囲に振り回されることが多いと思いますし)。
とにかく、私としては大学でならった内容がそのまま体現されている(しかもわかりやすい)ようで分析対象としては面白いものがあるなと感じました。
ただ、いちアニメファンとしては少し物足りなかったかなと思う内容でした。

キャラ2.5:
個人的に2.5はまあ、普通なので。特になんとも思わないといったところでしょうか。
ただ、先ほども申しましたようにキャラ立ちは薄く魅力もあまり引き出せていないとは思いますが、プロップの物語論通り主人公、委任者、援助者、偽の主人公などなどがキレイに表れているなと。主人公=ワタル、委任者=お母さんを思うワタルの心又は謎の声、援助者=謎の声、偽の主人公=ミツルでしょうか。

音楽3.5
アクアタイムズの「決意の朝に」。めちゃくちゃ懐かしいです^^
すごくヒットしましたよね。私も小4?小5?当時は朝の会の歌がこれでしたよ。
余談ですが、「朝の会」は全国共通なんですかね。私は大分の出身なのですが。「朝の会」というのは、各クラスで行われる朝礼(ホームルーム)みたいなものです。以前にも大分では普通に使っていた「日課表」という言葉を使ったら通じなくて^^;標準語だと思っていたので驚きでした!訳すと「時間割」にあたるのでしょうか。日課表のプリントには「時間割」と書いてあるのに、口語的には「日課表」で会話してましたから不思議です。

作画3.5
ちょっと観たのと感想を書いている今が時間的に空いてしまいまして。メモ書きには作画3.5という風に書いてあるんですが、なぜ3.5なのかは書かれておらず。
たぶん良かったんだと思います。

声優3.0
ワタル役の方はお上手でしたね!感情の高まるシーンになるとやっぱりどうしてもプロの声優さんとは開きがでてしまうのですが、それでも上手でした!
そして大泉洋さんは何者なの!?めちゃくちゃうまいですよね、普通の深夜アニメとかに出ててもわからないかも!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

らしたー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

そりゃねーよ…。あんまりですよ…。

なるほど。
評判が悪い理由がなんとなくわかった気がしました。


基本的には「世界への関わり方」を描いたお話だと、解釈しています。

小さい頃って、「自分が世界の主人公である」という考えに陥りやすくて、自分が願いを遂げるために世界があるんだ、という子供特有の独善感と、どうやって折り合いをつけていくかを、ビジョンにおけるワタルとミツルの行動を通して描きたいんだろーな、と。

目的のためには手段を選ばない(と自分にいいきかせて行動する)ミツルと、まるで流されるかのように世界(ビジョン)の要求に対応していくワタルとの対比をもって、あたかも視聴者に「どちらが正しいのか」の判断を迫ってくる構成をとっており、コレどうやって最後オチをつけるんだろうかと不安になっていたら、


{netabare}
「ピンポンピンポーン! 正解はワタル君でした!」
{/netabare}


というお話でした。

そりゃねーよ…。あんまりですよ…。

※以下、ネタバレで。

{netabare}
まあ、ワタルが勇者でミツルが黒魔術師な時点でイヤな予感はしてたんですが、ほとんど最悪といっていいくらいのダメな着地をしてしまったんじゃないかと。

最後の方で、心の葛藤を表現した「自分の影」との闘いがあるけれど、あの場面、どうしてワタルにだけフィーチャーするのかわからない。おそらくミツルは、ワタルとは逆に、「自分さえよければそれでいいの?」という心と対峙していたんでしょう?

ここを同列の重みで描かない時点で、ああ、すでに決まった答えを子供に教えてやるアニメなのね、とすごく悲しい気持ちになってしまった。

あの「影との戦い」こそが、テーマでしょうよ。

悩んで、疑って、自分を見失って、それでも最後に自分の意思で物事を選択しようと決意する、そのプロセスが大事なんでしょうが。「正解はワタル君でした!」って、もっとも安易で唾棄すべき着地点ですよ。正直、大人としてのバランス感覚を疑うレベルであります。

それだけならまだしも、輪をかけてずっこけたのは、最後の方で「つらくても運命を受け入れて自分で未来を作っていきたい」とか、唐突にまったく別のテーマが顔を覗かせるわけだけど…。


いやいや、そーいうお話じゃなかったじゃん?


「運命を受け入れる」なんてテーマは、最後の方の正味3分くらいしか描かれてませんがな。

もし、もしですよ、仮にそーいうのも副次的に描きたかったのであれば、あの噴飯モノのラストは絶対にやっちゃいけないことでしょうが…。全部ぶち壊しですよ。

とにかくも、伝えたいことがブレている、という、私がもっとも嫌うタイプの脚本です、これは。視聴された方が「イミフ~子供だまし~」って憤慨するのも、もっとも話ですよ。

ワタルの動機にしても、「家族を取り戻したい」なのか「母親を助けたい」なのか、どちらに動機のコアがあるのかも曖昧なまま進行しちゃうしなあ。
{/netabare}

まあ、「未知なる世界で大冒険!」ていうファンタジーものとしてのみの評価であれば、悪くはないんじゃないでしょうか。

それ以外の見方をすると、これはちょっと厳しい…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

65.3 2 王女で魔法なアニメランキング2位
メリダとおそろしの森(アニメ映画)

2012年7月21日
★★★★☆ 4.0 (17)
176人が棚に入れました
「トイ・ストーリー」「カールじいさんの空飛ぶ家」のディズニー/ピクサーが贈るファンタジー・アドベンチャー・アニメ。ピクサー史上初の女性主人公となる勝ち気な赤毛の王女メリダが、母親との葛藤を乗り越え、王国と家族を守るために愛と勇気の大冒険を繰り広げるさまを最新の3D映像で描き出す。声の出演は王女メリダ役のケリー・マクドナルドのほか、ビリー・コノリー、エマ・トンプソンらが務める。また日本語吹替版ではメリダ役をAKB48の大島優子が担当。監督は長編デビューとなるマーク・アンドリュース。 森と人間が共存する中世スコットランドのとある王国。王女のメリダは弓矢を手に野山を駆け回るのが大好きな自由気ままなお転婆少女。王女としての心構えや立ち居振る舞いを口うるさく指導する母のエリノア王妃とはいつも衝突してばかり。そんなある日、メリダは森の中で見つけた鬼火に導かれ森の魔女と巡りあう。そして運命を変えられるという魔女に、自由になりたいとお願いしてしまう。しかし森と人間の間には魔法を使ってはならないという掟が存在した。その掟が破られてしまったことで、王国は存亡の危機を迎えてしまうのだったが…。

声優・キャラクター
ケリー・マクドナルド、エマ・トンプソン、ビリー・コノリー、ケヴィン・マクキッド、クレイグ・ファーガソン、ロビー・コルトレーン

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

運命は私達の中にある。ただそれを見つめる勇気を持てばいいだけ。

2012年公開。
ピクサー製作のコンピューターアニメーション映画。

人間も背景も、もはやアニメと呼んでいいのかわからなくなるぐらい、
リアルで細かい動きが再現されています。

もう半実写映画だよね。
まるで人形劇を観ているような感覚です。

90分程度の作品です。


● ストーリー
弓矢を使い、馬で自然の中を駆け回る自由を愛しているメリダ。

しかし彼女はダンブロッホ王国の王女でもあり、
王位継承者としてふさわしい大人になるよう、
母から厳しい指導を受けていた。

礼儀作法、そして結婚…。

自由を抑圧する母とケンカをして
家を飛び出したメリダは、
森の奥で魔女と出会う。

そして願う。
「母親を変える魔法がほしい。」


言うことを聞かないメリダに
頭を抱える母親。

自分の気持ちを聞いてもらえず、
自分の運命に不満を持っているメリダ。

そんな母と娘が、
絆を取り戻すためのお話です。

90分としては妥当なボリュームだと思います。

が、ストーリーは正直微妙…。

先の展開が見えやすいので、
子ども向けの作品かと思いましたが、

内容は全体的に暗い。
子どもが見ても楽しめるかどうか…。

母と娘や、家族の絆には
うるうるきましたし、

和やかだったり緊迫したり、
メリハリの波がしっかりあったのもよかった。

けど、観ていると途中からあくびが出る。笑

ラストにたたみかけて盛り上がる山場もあるけれど、
オチが分かりやすいからか、
私の気持ちは盛り上がらなかったなー。

DVDに収録されている短編「月と少年」(約6分)の方が、
この本編よりもずっとロマンチックでよかった!


● キャラクター
メリダは、そこまで大きな特徴のない女の子でしたね。

王女らしくないところが特徴?
でもそんな王女もよくあるような(笑)

メリダも母も、
互いに大事なことに気付いて
変わっていく姿はよかった。

私のお気に入りはメリダの弟たち。
三つ子たちです!!

やんちゃでいたずら好き、
実際にいたら、めまいがしそうな三つ子。笑

はちゃめちゃだけど、
味方につけたときの半端ない安心感。笑

いやーどんな王子になるのか、
将来が楽しみですww


● まとめ
決してめちゃくちゃな流れではない。
むしろ、よくまとまっていて、隙がないと思います。

ただ単に、
ストーリーが面白くなかった(笑)

ひねくれた考えがあるわけでも、
深い教訓があるわけでもないので、
気楽に観れます。

休日にただぼーっと見るのには
向いている作品かも。笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

メリダとおそろしの森

原題;「BRAVE」2012年公開
10世紀頃のスコットランドを舞台とする。ピクサー初の女性主人公

ざっくりしたあらすじ;
お転婆な王女・メリダは弓の名手で、自由を愛する活発な少女だった。
しかし、野性的でおおらかな王とは違い、保守的で育ちの良いメリダの母エリノア王妃は
メリダを立派な王女に育てるため、毎日口うるさく厳しく接していた。
「母親を変えたい」という思いから魔女と取引したが、魔女のかけた魔法により大変なことになる話。

2012年公開当時全然話題にならないし、
いろんなディズニーやピクサー関係のアニメは観てきたが
今回はあまり興味が惹かれず中々視聴しなかったが、
ディズニーチャンネルで放送してくれたので観た。

設定やストーリーが色々突っ込みどころが多い・・
(気になったこと6つとネタバレ込みの感想↓)
{netabare}1:メリダが鬼火に導かれるシーンがあるけれど
「鬼火」という設定が和風・・(笑)
スコットランドの世界観と合ってない。日本語訳が悪いのかなぁ。
原文のウィルオウィスプかプラズマ等で良い気がする。

2;メリダの夫候補が少々野蛮でマッドな気がした
(これはこれで面白いか!w)
ポカホンタスの件やムーランからディズニーは
フェミニスト団体の圧力と影響を受けてる気がした。
だけど、個人的には上の作品両方大好き。

3;製作中、途中で監督が交代したせいか世界観、キャラクター性がバラバラ
メリダの弓矢の名手という設定があまり生かされていないのが残念

4;日本語吹替版で声優にアイドルを使うのは好きじゃないが、
今回は気になるほどじゃなかったのでとりあえずOK

5;映像が綺麗・・!
CGを駆使してメリダの髪の一本一本がとても気合入っていて優雅だった!
王国が自然溢れてて綺麗・・はぁ(美しさにため息・・)

6;くまママ可愛すぎだろ・・
テーマ「家族愛」だが、娘のメリダより
「母親の成長物語」な部分が大きかった。

王国自体、王と娘や国民が野生児すぎてサバイバル能力あるので
メリダを立派なお姫様らしくするママさんの教育法自体間違っていた気がする
実際私もあんな口うるさく毎日言われたらこうなるわ・・とメリダに共感した
くまになっても育ちの良さと気品と脳まで熊になり時々無くなる自我や
キュートなジェスチャーが愛らしい(笑){/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ピクサーのCEOとしてのスティーブ・ジョブズ

ディズニープリンセスの一人、メリダの物語。

どんな話かというと、
{netabare}舞台はスコットランド。
王妃である母が勝手に3人の婿候補との縁談を取り付けたことがきっかけで大喧嘩になり、メリダは城を飛び出した。
森で鬼火に誘われ、メリダは魔女の家へとたどり着く。
魔女から母の気持ちを変えることができる魔法のケーキを受け取ったメリダは、城へ帰り早速母にそのケーキを食べさせる。
だがその効果は思ったようなものではなく、母を魔法で熊に変えてしまうものだった。
メリダは母を元の姿に戻そうと奮闘するが、王妃が熊に襲われたと勘違いした国王は諸侯と結託して、熊になった王妃を殺そうとする。{/netabare}

シュガーラッシュオンラインでメリダだけ運命の人はいないというニュアンスのセリフがあったのだけど、この物語に登場する3人の婿候補は脇役も良いところ。アナ雪のハンス以下の活躍。
なぜそんなことになってしまったのかというと、{netabare}この作品でメリダの窮地を救う役割を持ったのは熊になったお母さん{/netabare}だったから。

メリダが恐ろしいのは森じゃなくて熊なんだな。
邦題の訳のわからなさよ…

ところで登場する三人の領主の一人マクガフィン卿って、名前安直すぎない?
しかも、三人の領主の一人マッキントッシュ卿と来たもんだ。
アップルかよと思っていたら、エンドロールにスティーブジョブズの名前が出てきて本当にアップルだったらしい。
そういえばピクサーの創設に携わったんだっけ、亡くなってそんなに経つのか…
やたらリンゴをかじるシーンが多かったのも関係あったりしてね。

メリダがコケた理由はいくつか想像できる。
ピクサーで、
ファンタジー要素が薄くて、
画面が暗めで、
それまでのプリンセスにない癖毛で、
運命の人は現れず、
ジョブズ追悼の意が強すぎる。
正統派なプリンセスを期待してたら裏切られた感があるんじゃないだろうか。

でも、私はアナ雪よりも全然好きだな。
リアルなの面白いし、キャラクターアニメーションがアナ雪より良い気がする。
曲も変に主張してないし、話題にならなかったのは残念だよね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

75.7 3 王女で魔法なアニメランキング3位
劇場版 オーバーロード 聖王国編(アニメ映画)

2024年9月20日
★★★★★ 4.2 (32)
144人が棚に入れました
国土を長大な城壁に守られ平和な時代を謳歌してきた、聖王女カルカを元首とするローブル聖王国。だが突如現れた魔皇ヤルダバオトと亜人連合軍の侵攻により、その安寧はいともたやすく崩れ去ってしまう。聖騎士団長レメディオス、神官団長ケラルトをはじめ、聖王国は戦力を結集し迎え撃つも、ヤルダバオトとの圧倒的な力の差に為すすべもなく、国家は崩壊の危機に直面。そんななか、レメディオスはヤルダバオトに対抗しうる力を求め、自らの聖騎士団と従者ネイアを伴い、とある国へと助けを請いに向かう。その国の名はアインズ・ウール・ゴウン魔導国。そこは、聖王国の人々が忌み嫌うアンデッドが統べる異形の国家であった。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心酔が最凶の正義を作り出す

引き続き原作未読でIMAXレーザー先行上映を鑑賞。

【物語 3.5点】
パターンは近作と同様。

アインズ様が世界征服等による名声獲得により存在を誇示し、
自身と同様、ワールドアイテムを有する元MMOプレイヤーとの交信を目論む。

その一環として、配下のデミウルゴスことヤルダバオトが書いた“台本”などに則って、
支配を目指す領域に自作自演も含めた壮大な“茶番劇”を仕掛け、
アインズ・ウール・ゴウン魔導国に積極的に屈服せざるを得ない状況を作り出す。

そして今回も、俎上(そじょう)に置かれたローブル聖王国の弱者が、
強者の理不尽に翻弄される。

すなわち(※核心的ネタバレ){netabare} 南北問題を抱える聖王国を分断し、自主的にアインズ様に救済と統治を求めざるを得ない状況を作り上げる{/netabare} のが此度の“台本”

またぞろ多くの犠牲者が出たにも関わらず、
他の元MMOプレイヤーの存在や、サービス終了したMMO「ユグドラシル」が異世界転生し存続した経緯など、
核心部分の進捗が乏しかった徒労感ゆえに、物語評点は3.5点にとどまりましたが、
興味深い視点も多いシナリオでもありました。

中でも、今回、魔導国の支配領域拡大のために最重要視されたのが、
聖王国を精神的に支える聖王女信仰の解体だったという点に私は惹きつけられました。

信仰対象である聖王女への直接攻撃はもちろん、
ターゲットは、聖王女は民に一人の犠牲も出さないのだという高潔な理想にも及ぶ。
例えば、聖王国にけしかけた亜人連合に、“人間の盾”作戦を実行させ、
人質一人を見捨て、多数を救う冷徹な戦場の現実を突きつけることで、
皆を救う聖王女の理想論など、戦場では通用しない空論などと、
聖王女信仰を理念の上でもボロボロにしていく過程がえげつなかったです。

その末に、{netabare} 聖王女信仰の“対案”として用意された絶対的強者アインズ様への崇拝と共に、忘却されゆく聖王女信仰。{/netabare}
あれを目撃した瞬間、私の脳裏で、これまで問題を抱えつつも何とかまとまってきた、聖王国の精神的支柱がポキリと折れる音がした気がしました。

本作は部位欠損、ゴア表現など肉体的にハードな描写が目立つPG12指定ですが、
私には一連の国家への精神攻撃が何よりトラウマとなりました。

共同体を支える理念、伝統があるのであれば大事にせねばならない。
安易に手放せば、残るのは滅亡か服従のみと認識を新たにした一作でもありました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作は1期から続投中のマッドハウス。

TVアニメで続いて来た本シリーズ。できれば本エピソードも連続アニメで。
との願望も正直ありました。

が、3期終盤、大規模戦闘(鏖殺)シーンにて、同スタジオらしからぬ、
厳しいクオリティの作画を見せられて。
聖王国と亜人連合の戦争が繰り広げられる今回のようなシナリオは、
品質が担保される劇場版じゃないと難しいのかなとも感じていて。

実際、城壁に亜人の大群が押し寄せるカットなどにはTVアニメ版にない迫力がありました。
CGの軍勢に、もう少し、“揺らぎ”による個性出しは欲しかったとの要望は残りましたが。

ただ、IMAXレーザー追加料金払ってまで観る価値があった作画かというと……。
強いて言えば、黒、赤の濃淡が鮮明なIMAX規格だとゴア表現は詳細に観察できますよw
地上波では放送が難しそうな部位欠損も劇場なら遠慮なく出来ますし。


【キャラ 4.0点】
アインズと並ぶ、本エピソードのもう一人の主役と言ってよい聖騎士団従者・ネイア・バラハ。
重装甲冑剣士による正義の正面突撃ばかり重んじる聖騎士団にあって、
弓を得意とするネイアは、自身の本当の特技も発揮できない自己肯定感の低さも相まって、
隅の方で、騎士団の伝統に疑問を持ちつつも、思いやりを欠いた騎士団長らに恐縮してばかり。

が、そんなネイアがアインズと交流する中で、騎士団とは違う別の正義。
弱者に正義なし。だからと言って強ければ正義というわけでもない。
強さの中に思いやりの心も備えたアインズ様こそ正義。
などとアインズ様も預かり知らぬ内にw正義を見出して、
そこに希望を抱き、狂気もはらんだ前向き思考へと成長を遂げる。
ついには(※核心的ネタバレ){netabare} アインズ様崇拝を布教し、5万の信徒を獲得する伝道者となり、
聖王女信仰を“死体蹴り”し、魔導国による聖王国支配の礎となる。{/netabare}

聖王女を狂信する女騎士団長・レミディオス。
融通の効かない激情型の性格だが、崩れゆく聖王女信仰を最後まで貫き続ける“正義心”は強い最強騎士。
アインズも当初はレミディオスを改心させ魔導国に引き込むプランも画策していたようですが、
頑固すぎて早々に諦めて、ネイアに思い入れた模様w

ネイアとレミディオスの個人崇拝に立脚した正義への盲信ぶりを示すのが行方不明者情報に対する反応。
(※核心的ネタバレ){netabare} 聖王女カルカは胴体ちぎれ飛んで明らかに絶命しているのに、生存を信じ続けるレミディオス。
キレイな状態で遺体奪還できれば復活の見込みもまだあるとは言え、ちょっと諦めが悪すぎます。
一方で、レミディオス団長は、亜人領域へと落ちて行ったアインズの生存を信じるネイアに対しては、
アインズはもう助からないだろうと決めつける。{/netabare}
思い入れの強弱に左右され、客観的に見て、バグった生死判断のブレを披露してしまう。

正義に心酔する想いの強さは、時に事実認識をも捻じ曲げてしまう。
MMOゲームを異世界転生させたのは、こうした狂気に満ちた想いの力なのかもしれない。
原作未読組でアレコレ憶測しても仕方がないですが、
想いが事実を曲げる力についてはひとつ念頭に置いておこうと思いました。


レミディオス団長を始め、妹ケラルトに聖王女カルカらが絶望的なくらいの亜人の大群と対峙する。
所謂“くっころ”こそないものの、残虐な亜人首長たちの女戦士への罵詈雑言の口上や、それに対する団長の不屈の口撃もあって、
女騎士、女神官フェチにとっては劇場鑑賞はマストでしょうw


上記の通りデミウルゴス活躍回でもあります。
アインズが理解できない内にデミウルゴスの“台本”に乗せられて、
台本から脱線して、思わぬ副産物を獲得し、
デミウルゴスが流石アインズ様と感激しますます心酔する。
この光景もお約束です。

もっとも今回アインズ様のもう一つの目的である{netabare} ルーン武器販売ビジネス拡大{/netabare} の目論見は、
空振りに終わった模様ですが、ちゃんと失敗されると何だか私も安心しますw


【声優 4.5点】
従者・ネイア役の青山 吉能さん。
最初オドオドしていた声色が、アインズ様に正義を見出して、
狂信的な方向に自信を得ていく異様を好演。
この辺り『ぼざろ』の後藤ひとり役とはまた違ったベクトルでの覚醒演技でしたが、
改めて、よっぴー『ぼざろ』当たって良かったな~と思えたキャスティングでした。

レミディオス団長役の生天目(なばため)仁美さん。
亜人に屈しない強い女戦士が、拠り所にしていた聖王女信仰を圧し折られ発狂していく。
終盤、(※核心的ネタバレ){netabare} バラバラになった聖王女の亡骸をかき集めて号泣する{/netabare} 鬼気迫る演技。
私のトラウマも深めた怪演でした。

それにしても(※核心的ネタバレ){netabare} 女神官団長ケラルト役の戸松 遥さんに、
聖王女・カルカ役の早見 沙織さん{/netabare} と
ネームバリューのあるキャストを無下もなく退場させるの、
贅沢すぎて笑いますw


アインズ役の日野 聡さん。
引き続き表側の威厳ある王のボイスと、
裏側で本音を心中で吐露する可愛い系ボイスの使い分けが妙味。
ですが、今回は裏側の声があまり聞かれない構成。
従者・ネイア視点の外面のアインズ様を重視した演出なのだと思います。
まぁ、シリーズ観てきた方が聞けば、
あっ、今、アインズ様、虚勢を張って知ったかぶったとか、すぐに分かっちゃいますけどねw

アインズ様の可愛い心の声の代わりに癒やしとなったのが、
メイド悪魔・シズ役の瀬戸 麻沙美さんの感情希薄ボイス。
“妹分”を得てはしゃいでいる?演技も含めて「がんばりました」


【音楽 4.0点】
劇伴担当はお馴染みのTeam-MAX片山 修司氏。
私は1期劇場版総集編は未見だったので、
ギターとコーラスがこだまする氏のサウンドを劇場音響で浴びるのも鑑賞動機に。
魔法による隕石落下や爆発もあるので、SEも派手でした。

ED主題歌はOxT「WHEELER-DEALER 」
今回作曲はメンバーの大石 昌良氏やTom-H@ck氏ではなく、
4期主題歌で編曲を務めたeba氏が作編曲を担当。
より狂宴パーティー色が強いバラード曲で締めくくる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大いなる茶番

原作未読 135分

冒頭に「ぷれぷれぷれあです」キャラのアインズ・アルベド・デミウルゴスがらしい上映中の注意があって本編が始まりました。

第4期第7話と第8話の間に当たるエピソード「聖王国編」を描く作品です。この作品だけ観ても分かりにくいかと思いますので、事前に1〜4期を観ることをオススメします。
ローブル聖王国をアインズの部下であるデミウルゴス主導で攻略していくお話です。
デミウルゴスのもう一つ顔ヤルダバオトとして亜人たちとローブル聖王国に制圧しようとするところから物語が始まります。
そして、聖王国は太刀打ちできすアインズ率いる魔導国に救援を求め、アインズ自らヤルダバオトと対していきます。
もちろん、これはアインズの名声を高めて聖王国を属国にする茶番ですが、それをやられる聖王国は大変でしたね。

酷いシーンも結構ありました。流石PG12ですね。{netabare}(早見さんも戸松さんも冒頭で退場でしたねw){/netabare}
アインズはもちろん、デミウルゴスと聖王国の新キャラそしてプレアデスの一人が目立っていましたね。

アインズは相変わらず聞いていないよう〜みたいなシーンやとまどうシーンも結構ありました。

最後まで抜け目がないデミウルゴスでしたねw{netabare}(まさかのドッペルゲンガー登場w){/netabare}

主題歌はテレビ版と同じくOxTさんが歌っています。

最後に、観ているとスクリーン上に点(滲み?)みたいのがあってそれがゆっくりズレていくのが気になって何か作品の演出かと思いましたが、上映後係員の方から虫が進入してスクリーンか映写機に前にいたらしいですw 帰り際にお詫びで無料で観れる招待券をいただけました。ラッキーw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

映画館を貸し切っての茶番劇

原作既読。

お話のざっくり概要

聖王国が魔王ヤルダバオトに攻め込まれる。
非常にピンチになって、魔導国に助けを求める。
流石、アインズ様!

だいたいそんな感じ。

大スクリーン&大音響で見るアインズ様の茶番。
それ以上の感想が出て来ない。

基本的に原作ファンや1期~4期のファンは楽しめる。
そうじゃない人には「何がなんだか…」だと思います。

戦闘が雑にカットされているのは、まぁTVアニメからそうなので良いのですが…
尺の都合か、細かい描写が少なくあっさりしているので、より茶番感がマシマシになっています。

なんというか劇場版にした事で、原作でもこれ以降は聖王国関連は出て来ないんだろうなーと予測がついてしまったのは残念。
伏線なげっぱなし放置にならなきゃいいなぁと思う今日この頃です。

うん、ほとんど感想でてこないな。
茶番でしたw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
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