狂気で漫画原作なアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの狂気で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月29日の時点で一番の狂気で漫画原作なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.3 1 狂気で漫画原作なアニメランキング1位
大魔法峠(OVA)

2006年3月18日
★★★★☆ 3.6 (222)
912人が棚に入れました
魔法の国から地上の学校に転校してきた少女・田中ぷにえ。
地球征服を目論む彼女が、歯向かう相手に「肉体言語」(サブミッション)でおしおきする。
いわゆる魔法少女アニメのスタイルを装っており、キャラクターも愛らしい少女アニメ風のキャラが揃ってはいるが、棘のある台詞の応酬や血と汗が飛び散る格闘シーンが毎回繰り広げられる毒のあるブラックな内容となっている。

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シャイニングウィザード

主人公は魔法の国の次期女王の継承権を持っている 田中ぷにえ(たなか ぷにえ)。
修行のために人間界へ行ったのだが、様々な敵に命を狙われる事になる。

タイトルでは「魔法」の表記がありますが、魔法は ほとんど出てきません。
戦う場面がありますが、魔法を使って戦うのではなく、肉体言語と称されるサブミッション(関節技)で相手をボキボキにしてしまいます。

パンチやキックなど分かりやすい打撃系の攻撃よりも関節技に主眼を置いている事はマニアックな内容なのかな~。

普段のアニメキャラと戦う場面の腹黒キャラの性格のギャプが笑えます。

運動会の騎馬戦では絶体絶命のピンチに陥りますが、反撃の仕方が……
日本史の定説を学べるかな^^;

OPでは燃やしてはいけない建造物に火を放っていたり、EDでは新日本プロレスのロゴマークを思わせるリング上で足四の字固めの掛合いなど、遊び心が満載です。
(四の字固めをかけても うつ伏せ状態になるとかけた方にダメージがきます)
歌詞も過激で、個人的に好きな歌です。

特典映像で関節技の講義をやっていますが需要はあるのか分かりません。
今は無き PRIDE道場 が映されているので、結構貴重なVTRです。
声優さんにチュークスリーパーをかけるのは危険性が高いのでダメでしょう。
(喉が潰れたらマズイですからね。)

武藤敬司のドラゴンスクリューからの足四の字固めや引退した格闘家ヴォルグ・ハンを知っている人には たまらない内容でしょう。

魔法少女物を期待した人には残念な内容かもしれませんが、ブラックユーモアが大好物な自分にとっては十分満足できる内容でした。
(第一次UWFの時代や地味な関節技が好きだという理由もあるのですが^^)

投稿 : 2025/03/29
♥ : 29

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

そもそも魔法少女アニメの常識なんて以前からなかったという話

「魔法少女まどか★マギカ」が従来の魔法少女アニメの常識を覆した作品ですって?
確かにそうなのかもしれませんが、
この作品もまた魔法少女アニメの常識を覆した、いや、ぶち壊した作品の1つです。


ただし斜め上にだがな!!!


2006年の作品で、1話15分×8話という構成です。

OPの歌詞で「リリカル トカレフ キルゼムオール♪」
ってもうこの時点で嫌な予感がしました。
そしてそのOPの映像で金閣寺や国会議事堂などが炎上している横で
主役である魔法少女の田中ぷにえが楽しそうに踊っています。

もうこの時には疑惑は確信に変わりました。
「あっこのアニメの製作者は頭がおかしい人だ」と。

調べてみると監督・脚本は「+チック姉さん」のレビューでも言及した
「よんでますよ、アザゼルさん。」や「撲殺天使ドクロちゃん」の水島努監督です。
やはりあなたか。。。

話の内容はOPに輪をかけたキチ○イっぷりです。
魔法少女田中ぷにえの必殺技は
「プリンセスアキレス腱固め」「プリンセス脇固め」といった
肉体言語なるサブミッション(関節技)が中心です。
もう魔法少女なんて名乗らずグラップラー田中ぷにえと言われた方がしっくりきます。

1話目から魔法世界以上のクレイジーワールドを確認できると思います。
それを堪能できるかどうかは、はっきり言って、人を選びます。

もちろん僕は・・・堪能しましたw

僕はあまり声優さんとかを気にするタイプではないので、
狂気の鬼畜魔法少女田中ぷにえの声優が
「レールガン」の御坂美琴役の佐藤利奈さんと友人に聞いた時は
「マジで!!?」と驚愕したことはこの作品の内容以上に覚えています。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 29

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

物足りないかな…?

アニメーション制作:スタジオバルセロナ
2006年4月- 2007年3月に発売されたOVA。

原作は『月刊少年エース』などで連載されていた、大和田秀樹によるギャグ漫画です。

【概要】

魔法の国のプリンセス・田中ぷにえが修行のために地上の学校に通って起こす、
様々なトラブルを楽しむコメディアニメ。
どす黒くて暴力まみれという、斬新な魔法少女像がセールスポイントです。

【感想】

売れっ子アニメ監督・水島努は、
チープでナンセンスなショートギャグアニメも得意としています。

観たところ、あんまりギャグが面白くないですね。
パロディや風刺を抜きにしたら大和田秀樹のギャグセンスはこんなもんかもしれない?

バイオレンス魔法少女が視聴者の意表を突いたハチャメチャをいろいろとやらかすハイテンションアニメ!
今までの魔法少女の既成概念を覆す血みどろでブラックな展開を楽しむというコンセプトは理解できるのですが、
お笑いのセンスが自分に合わないのか?
昔のギャグアニメだから、その時代にリアルタイムに観てないと鮮度が落ちてしまうのか?
ギャグアニメは笑えるかどうか?が全てですので、ちょっと個人的には厳しいですね!
大和田秀樹といえば今は『モーニング』で連載していまして、この人の作品には独特の魅力はあるのですけどね…。


短いですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 19

68.4 2 狂気で漫画原作なアニメランキング2位
デビルマン 誕生編(OVA)

1987年11月1日
★★★★☆ 3.7 (41)
126人が棚に入れました
TVアニメ版と同時に連載されていた、コミック版『デビルマン』の導入部を元にして制作されたOVA。

 心優しき少年・不動明は、以前クラスメイトだった飛鳥了との再会を果たす。
了の父親は地質学者だったが、古代に栄えていたデーモンを発見しそれが原因で命を落としてしまったのだ。
父の遺志を受け継いだ彼は、デーモンに対抗するためには人間の心をもったままデーモンと合体することだと考え、そのために明を味方に引き入れるのだった。
了の主催でサバトが開かれ参加者が次々と悪魔に乗っ取られる中、明は狙い通りにデビルマンへと変身する!

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

原作は神格化

アニメにおいて原作ありの場合原作の良さや雰囲気壊さずとか原作に忠実等という表現での評価がある、これは至極まっとうな事でアニメ企画なり起こした段階で原作有るならば、人気や魅力含め原作の力に依存するという意味でも原作に対するリスペクトはあってしかるべき、
その結果として例えば西尾維新氏原作物語シリーズのように、原作の世界観損なわずともすれば視聴的イメージ提供により更なる認知度、ファン増やす結果となれば最高である、

残念ながらアニメともかく事実写においてコレが実現された作品は希な現状、原作を実写化する事の危険性について後ほど少し、、、

さて、このデビルマンという作品、初出原作1972年少年マガジン6月11日号~だがテレビアニメ放送も同1972年7月8日~、ほぼ同時期、先ず原作がありこれを基にアニメ化される従来の様式ではなく、ごく大まかな主人公なりの名前やデザインを共有しつつ、永井豪氏による雑誌と辻真先氏他脚本東映アニメ其々同時進行、世界観勿論とにかくその内容全く違う別物として世に送り出された、

当時ジャンプ誌にもマジンガーZを寄稿し、引く手数多油乗り切り状態の永井豪氏だがこの時期の氏の発想作風天才的、実際アニメ化されたマジンガーZなければ、今のロボット物はありえない事に異存はないだろう、

そんな永井豪氏により描かれた雑誌版デビルマンは、神話、黙示録題材に今で言えば超展開的で、衝撃的ラストまで一気に畳み掛けるような内容は、その後も多くのファンや専門家に語られ、この作品に出合い影響された文化人も多数存在する、

単行本巻数多いイコール好評にて引っ張るもしくは引っ張られた作品、これは過去現在違わずな図式だが、原作デビルマンについては単行本にしてたったの5巻!なれどその分内容は濃い、最終決戦(ハルマゲドン)周辺もっと膨らませたかった著者本人の意向、これを是とせず、そのあまりにも衝撃的革新的内容測りかねた当時の雑誌担当者或いは数々因子あれどそれに従ってしまった著者本人でさえ図りえぬ程の未知数な魅力を持った作品だったと言えるのかも知れない。

後に作者はこれを悔やまず良しとする、読者自身に様々な想像を提供する最終決戦からラストに至る表現は時代環境含めプラスマイナス様々な要因あれど、結果としてこの作品を誰のものでもない読者自身のデビルマンとして、心に刻みこむ、それを可能にする力をもった故の名作である。

一方のアニメ版の方だが媒体的要因もあるだろう、視聴対象一般向け或いは低年齢層向け意図された結果当時流行の変身ものに類寄した巨大化変身ヒーローとして描かれた、当時のアニメ版一部スタッフさえ同時進行永井氏の原作横目で見つつも、もしデビルマン再構築な機会あらば雑誌版しかありえず等当時のアニメ版でキャラデザイン担当だった小松原一男氏の言もあり、こちらで紹介するOVAデビルマンシリーズも同氏は作画監督を務められている、ただアニメ版はアニメ版として雑誌版と全く異なる魅力も多い、それについては別の機会にでも、

アニメ版デビルマンについてはその後も再放送その他で目にする御人も多かったろうが、問題は永井豪氏原作デビルマン、
この作品に触れ感化啓蒙された幾多のファンや文化人にとって、原作デビルマンは一種神格化されたと言ってもいいほどの作品で「うかつに手出しできない、させない、すべきではない」そんな風潮さえあった、

にも関わらず2004年これが実写映画化されてしまったのだが、、、
幾多の原作名作が実写化され多かれ少なかれファンを落胆させた事例多く存在するが、実写デビルマンに関しては内容書きたくもない結果として目もあてられないシロモノになってしまった、原作知る方々はこの作品がどう描かれるのかという興味もあったろうが、実写映画に触れ落胆しつつも原作の魅力知る故の補正は効く、
原作知らず無防備にこの実写に触れてしまった方々加え永井豪氏の原作デビルマン未見な方は「原作是非一読されたい」というのが正直な気持。

ここまでで気付いていただけた御人も居らっしゃる事だろうがここに紹介するOVAデビルマン、実の処過去~現在通し原作に一番忠実な作品と言えるもの、デビルマン誕生編及びシレーヌ編にて原作なかばまでが描かれ作画音楽共私的にはいい出来だとも思える内容、
ただ惜しむらくは当時の財政的所以らしく完結編まで描けず未完放置になってしまった作品、しかるに初期山場とされるデビルマン誕生~死闘シレーヌ等、原作に沿ってとても丁寧に表現されてるしこの作品基に原作そのものに、再考或いは興味持って戴けたらと想う次第、

もっと言えば願わくば、永井豪氏原作デビルマン、今のアニメ技術持ってこの超展開な名作復活なればという期待や興味、正直多々ありな昨今。
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悪魔の力を手に入れた青年・不動明が襲い来る敵、デーモンと戦う姿を描く永井豪原作の人気コミック「デビルマン」。アニメはもちろん、04年には実写映画化もされた本作がこの秋、イベント上映という形で帰ってくる!アニメーション制作を手掛けるのは、『ガールズ&パンツァー』などで知られるアクタス。国内外のクリエイターに影響を与える本作がどのように映像化されるのかに注目したい。
(アニメ映画トピックスより)
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どうなります事やら、、、、

投稿 : 2025/03/29
♥ : 24
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

感想

キッズステーションで放送されたので録画
放送前に「この番組は一部不適切な表現がありますが、原作者や当時の時代背景をリスペクトしてそのまま放送します」と出てくるので若干斜に構えて視聴。
最近、火の鳥や幻魔大戦など懐かしい名作ラインナップを放送してくれるので有難いです。

序盤は少し穏やかですが、他の方も書いてある通り、残酷なバイオレンス描写やグロシーンが多いので苦手な方注意です。(ちなみに私も苦手な人です)グロレベルはAKIRAと同じくらいかな・・。
80年代にしては作画がクリアで綺麗。気合が入ってる

感想
{netabare} そうなのかな。とは思っていたけれど、本当に救いがない話だった。
唐突に現れた親友の飛鳥了が不審人物過ぎて、負の遺産を押し付けられた明が純真というか不憫というか。最後ラストシーンで自分だけ生き残った明がとても悲しすぎる {/netabare}

妖鳥シレーヌ編も録画がありますが、観るのはまだ先になりそうです。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 23

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

原作準拠のデビルマン B

原作 一部読んだことがあるようです(記憶があやふや)

今更説明不要でしょう。巨匠・永井豪の代表作品です。

1972年から73年にかけてTVアニメが放映されましたが、本OVAはそれと同時並行で製作されていた漫画版を元にしたものだそうです。一話完結のヒーローものとして描かれたTVアニメ版とは違い、本作は一つのストーリーの断片にすぎません。

全く個人的なことで申し訳ないのですが、視聴してみて、「あれ、この話知っている!」と思いました。多分どこかで原作を読んだことがあるのだと思いますが、結末までは覚えていませんでした。

本作はデビルマンが誕生するまでを描いたものですから、具体的な活躍は控えめです。デーモンを題材にしているだけあって、グロテスクな描写がそこここに見られます。近年の作品ほどのグロさではありませんが、苦手な人は避けておいた方が無難かと思います。

物語は主人公の不動明の親友である飛鳥了によって進められていきます。悪魔がこの世に存在すること、そして人間に起こるであろう災厄、それに対抗しうるデビルマンという存在などが彼の口から語られていきます。序盤は余り恐怖心を煽るような描き方ではなく、淡々とした感じで進んでいくので、身構えていると肩透かしを喰らってしまうと思います。

少し残念に思ったのは、不動明がなぜデビルマンとなるに相応しい人間だったのかについて、一応理解できるような理由付けはなされているのですが、それを十分に納得させるだけの描写が不足していることでした。これは単純にOVAという限られた時間内では描ききれなかったと見るべきだろうと思います。

そして、いよいよデビルマンが誕生する際は、それまでとうって変わって凄惨なシーンとなります。終盤の方ではデーモンとのバトルも少し見せており、少し派手になってきますが、本格的な戦闘はまだまだこれからといった印象です。

続編である妖鳥死麗濡編に期待したいのですが、少し気になるのは次の作品でも完結しないどころか、まだ序章にすぎないようなのです。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 15
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