爺さんでリメイクなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの爺さんでリメイクな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月05日の時点で一番の爺さんでリメイクなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.7 1 爺さんでリメイクなアニメランキング1位
老人Z(アニメ映画)

1991年9月1日
★★★★☆ 3.7 (217)
1049人が棚に入れました
看護学校に通うハルコはボランティアで高沢老人の介護を行っていたが、高沢が最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれ、お役御免となってしまう。見舞いに行った先でチューブだらけになった高沢の姿を見てショックをうけたハルコは高沢を助け出そうとするが失敗。実習先で知り合ったハッカー老人らに助けを求めるが…

声優・キャラクター
松村彦次郎、横山智佐、小川真司、近石真介、辻谷耕史

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

介護、その真の意味は・・・?

秀作中の秀作。
1991年にこのストーリー・・・。本当に今敏監督は天才以外の何者でも無いです。

一番評価したいのは作画と物語。昭和の雰囲気をそのまま出した作画は最近のアニメと違って逆にリアルです。
アニメだからこそ出せる「アニメ内での真実」というものを上手く表現しています。
ストーリーのベースとなる、時代、季節、キャラクターなどを選択するのは製作者の自由なんですが、一度設定してしまえばその設定に、その雰囲気を突き通さなければいけない。
それが「アニメ内の真実」です。

今作品は1991年と言う当時のそのままの風景を設定にしてあります。無駄に近代化もしてなければレトロにもしてない。
で、作画のタッチもその昭和の雰囲気を表現するに相応しい、薄くて輪郭がぼやけながらも、活気みたいなものを視聴者に無意識化で伝達するような感じになっていてその世界観にずるずる引き込まれます。
似ているのは「かみちゅ!」です。「かみちゅ!」でもぼやけた輪郭が焦点が合わさっている物をより強調する効果を持っていたのと同時に懐かしいような雰囲気を醸しだしていました。

で、その作画だけでも素晴らしいのですが、一番興味深いのはその「THE 昭和」にコンピューターネタを持ってくることです。
しかもそのアイデアそのものは2012年の今でも通用する、「意思の介入」というもの。
一般家庭にパソコン自体普及していないような時代にこのネタは本当に天才としか良い様がありませんね。まさに圧巻です。

最近の同じネタとして扱った作品として挙げられるのは「サマー・ウォーズ」です。
ラブ・マシーンという探究心を持ったプログラムがOZという架空世界でどういった行動を起すのかを描いていました。


実は、私はコンピューターネタとしては今作品、「老人Z」の方が一枚上だと考えています。
「サマー・ウォーズ」との一番の違いは現実世界か架空世界か、です。
そして、現実世界でコンピューターが意思を持つということの方が作品として描くのが難しいと私は思うんですよね。
なんせ、現実世界には(老人Zでは昭和の神奈川付近)現実世界のルールがある。それは本編でもよく描かれていました。
マスコミなどは、本当にそのもので、これだけでもオススメしますよw
で、その現実世界のルールの従いながら、または破りながらどう矛盾無く視聴者をその世界観に引き込むか。
架空世界だと製作者側でどうにも変えられますからね。


物語は単純明快でして、しかも世の中の有様を非常によく表しています。
特に厚生省や国際情勢などの詳細な説明はありませんでしたが、そこは普段からニュースを見ていたら分かります。というより、分かりすぎて面白いww
1991年からマスコミや政府は変わっていないことが良く分かりますよw

例えばマスコミ。初めのロボットを厚生省が発表を記者会見でする時、こんなセリフがありました。
「そのロボットの原動力はなんなんですか?」
「ミニ原子力です!」
「え?そんなの大丈夫なんですか?放射線が洩れて患者の容態が悪くなる可能性は?」
「大丈夫です。万が一の場合はロボット自体が緊急信号を発信します」
「成る程!それなら大丈夫だ!」

ってな感じで、ホント厚生省の発言を鵜呑みにするマスコミ報道陣。もっと調査報道しろっての!

他にも1991年に製作されたにも関わらず、今の日本と通ずつシーンがチラホラ。
そういう点は非常に共感できるのと同時に面白いです。


ちなみに、この作品の一番の焦点は「介護」であって、コンピューターが意思を持つということではありませんのど、そこだけは気をつけてください。

コンピューターが、ロボットが意思や探究心を持つなどと言った作品は他にも沢山ありますし、もっと深いところで問題提起する作品もあります。
というより、今作品では第六世代コンピューターというものの、基礎チップ(多分CPUのことだと思う)がバイオテクノロジーで作られているということしか記されていなくて、それがどう探究心に繫がるのかは曖昧でした。

対照的に「介護」は物語の全体を通して上手く描いていました。
介護とは人の体を清潔に、とか出来るだけ手間を省いて効率良くとかじゃなくて、如何に患者に負担をかけずに、患者の気持ちを汲んで幸せにするか、だということです。

こういう点はサービス業とリンクして、花咲くいろはで出ていた幾つかのセリフを思い出しました。

物語は簡単ですが、そのメッセージ性は独特かつとても強調的でダイレクトに心に響きます。
何度目か分かりませんが、本当に1991年とは信じられない。
いや、むしろ1991年だからこんなにも輝いているんだと思います。
時間がある人も無い人も是非見てください^^

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

浅薄だがおもしろい、そんな歪なアニメ映画

1991年公開のアニメ映画。
監督:北久保弘之氏、
メカニックデザイン:大友克洋氏、キャラクターデザイン:江口寿史氏
作画を担当しているのも、今敏氏、沖浦啓之氏、黄瀬和哉氏、井上俊之氏
鶴巻和哉氏、松本憲生氏等々数え上げればキリがない程超豪華スタッフです。

「簡単なあらすじ」
看護学生の三橋晴子がボランティアで看護している寝たきり老人の高沢喜十郎は、
ある日突然日本政府の推進する最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれる。
体中チューブだらけの高沢に胸を痛める晴子。
そんな中介護ロボットは暴走していくことになる・・・。

*現在においては看護と介護の違いは明確化されていますが、
ここではほぼ同義語として取り扱います。

さて、私が本作を観終えた直後の率直な感想を述べると、
アニメーションとしてはおもしろいと思う・・・
けれども、一体何なのこの作品? 何が言いたいの? そもそも何の為に作ったの?
と狐につままれたような気分になりましたw

本作を視聴する前は当然介護問題を取り扱った作品だろうと想定しているわけです。
劇中でも「愛のある看護でなければいけない」的なことを晴子が発言していたので、
ああ、そういうメッセージ性の作品なんだと思っていたんですけど、
テーマ性、ストーリー性、舞台設定、キャラ造形、さらには話のオチに至っても、
その全てが浅薄極まりなく、もうペラッペラですw
本作を観終えて、「介護問題について深く考えさせられた」なんて言われた日には
真顔で「は???」と聞き返してしまうレベルw

高齢化社会が進んだ現在において介護問題は当時とは比較にならない程深刻化しています。
家族の認知症介護の経験者、あるいは現在介護している立場の方からしたら、
本作は極めて不愉快なものに映るかもしれません。

高沢をどこか小馬鹿にしたかのような描写、
高沢の願望の為に介護ロボットとして暴走し、周りに迷惑をかける描写、
劇中にアーパーギャル(死語)などという言葉が出てきましたが、
晴子含めアホな学生たちの軽佻浮薄な言動、
ご都合主義にも程があるだろうという登場人物の存在等々
本作の欠点は数え切れない程ありますし、
見る人によっては不謹慎だなんて言う人もいるかもしれません。

しかし、アニメーションとしては結構おもしろいw
何故ゆえにこんな歪な作品が出来上がったのかその背景に興味をそそられました。
それで、ちょっと調べてみたんですけど、
「アニメ監督・北久保弘之氏、『老人Z』の当時のエピソードを語る」という
Twitterのつぶやきがありました。興味があれば是非ご覧になってください。

この北久保弘之氏のつぶやきを要約すると、
飲み屋で酔っ払った北久保弘之氏と大友克洋氏がノリと勢いで作った企画を、
プロデューサーに持ちかけたら、よもや企画が通ってしまって、それで作るはめになったとw
売れる企画って何だ?→売れるといったらロボットものでしょ!!
→最強のロボットの操縦者が逆に寝たきり老人だったらおもしろくね?
→可愛いお姉ちゃんも必要でしょ→じゃあ、江口寿史さんに描いてもらっちゃう?(笑)
こんな感じだったのでしょうねww
それで、集められたスタッフは(もちろん今振り返るというのは考慮しても)超一流揃いだったので、
出発点がバカ企画とは思えない本格的なSF作品に仕上がってしまったとw

制作動機も不純ですし、見る人によっては不快感を与えるかもしれません。
前述したように不謹慎と捉える人もいるでしょう。
こういったブラックユーモアはエンターテインメントとして成立しづらいのが、昨今の風潮です。
それは、多少不謹慎だろうとおもしろければなんだっていいじゃん!という、
当時は当たり前のように受容されていた往年の❍ジテレビのようなノリが
もはや時代錯誤ということなのでしょう。

個人的にはこの程度のブラックユーモアなら許容できる範囲だと思いますし、
現在のあまりに行き過ぎた規制の掛け方は、表現する側にとっても窮屈でしょうし、
なによりも業界から活気を奪うので、如何なものかという思いはあります。

ちょっと話が逸れましたが、
本作を楽しむには、テーマ性? キャラ造形? 
そんなもんおもしろければなんだっていいじゃん!という
ある種バブリーなノリが必要なのかもしれませんね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 34

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

単純なAI機械批判ではない、介護老人として生きる意味とは?

 マトリックスが1999年。本作が1991年です。機械文明の中で生きるということはどういうことかと、考えさせる作品です。攻殻機動隊の初出が1989年でコミック発売が1991年です。アニメ映画ですから準備に2年かかるとすると、おそらくは同時に進んだんでしょうね。シンクロニシティともいえるし、時代がそれを考える時期に来ていたということでしょう。

 本作は、超高齢化社会における機械とコンピュータによる介護を一見チャップリンのモダンタイムス的にとらえて、批判的に見ることは出来ます。ヒロインのハルコさんとの生身のつながりを描くことで、やはり人間による介護が必要だという結論になるのかな、と思ってしまいます。

 が、結果的に主人公?となる老人はAIで再現された疑似人格の元妻によって救済を得ます。そして、老人の逃亡を手助けしたのは、ネットワークでつながった別の老人の支援でした。人間がバーチャルに拡張することでボケた老人に生きる意味が生まれるのでは、という可能性もありました。

 私ごとになりますが、私は機械で介護されたほうが気が楽です。人間関係や生身の生活は今までの蓄積がありますので、この先がバーチャルでも何の問題もありません。むしろ、生命維持の呪縛から解放してくれるならこのアニメの介護機械を選択すると思います。もちろん、機械を信用するにたる安全性の担保は欲しいですけどね。

 では、この老人は何のために生かされるか、ですね。ここが資本主義の不思議なところで、経済成長のためには、消費し贅沢し浪費し蓄財したいと思う理由が必要になります。人間の価値は将来は機械につないでも生かされることになります。つまり、マトリックスの世界ですね。


 本作のヒロインにより物語は進行しますが、彼女の思想はおじいちゃん可哀想ということと看護担当としての使命感だけです。本作のテーマ性はヒロインには見えてきません。
 感情移入は、ボケてしまった老人に将来の自分の姿を重ねることができるかどうか、になってくると思います。

 この時代にそこを考えていたかわかりませんが、人の出会いと思い出が老人には必要です。最期に誰を想うか…まあ、そこはネタバレなのでいいませんが、老人になることについて深く考えさせる非常に良い作品でした。


 で、本作の面白さですが、面白いです。古さはありますけど、テンポよく話が進みますし、映像のカットが凝っているので見ているだけで飽きません。
 それに、物語はかなり時系列的には単純に進行しますが、展開が早くて日常から荒唐無稽な世界にどんどん移行してゆく中、ヒロインを中心にキャラがよく動きます。

 メカやAIのイメージも秀逸です。1991年にしては、というカッコ書きはつきますが、作画のレベルが非常に高いので安っぽさはないですし、むしろ映像的な面白さは新鮮です。AKIRAで培った技術がはっきり生きていましたね。まあ、ここは二番煎じ的ではありますが、大友カラーともいえます。

 ヒロインの可愛さは秀逸です。大友克洋の美少女苦手と江口寿史の美少女しか描けないが組み合わさって、各キャラが個性的な造形で、ヒロインは非常に可愛かったです。萌え絵感はまったくありません。看護婦姿(死後でNGワードですがどうしてもこの言葉を使いたいです。正しくは女性看護師)最高です。作画も素晴らしいです。
 目が後半の方が大きかった気もしますが、後で確認します。

 SF設定、センスオブワンダー、テーマ性。「当時としては」というカッコ書きをつけたくなりますが、良く考えると2022年だからこそ更にテーマが身近になっているとも言えます。

 上述の文中に挙げた各作品に劣らない名作でした。話のスケールが小さいのでSF大作に見えませんが、立派な作品だと思います。


 点数では、85点/100点ですかね。ヒロインの内面がもうちょっと見えると良かったかな。それとキャラが今風からいえばちょっとくどいですね。ただ、作画キャラデザは素晴らしいです。
 テーマ性、SF設定は秀逸。センスオブワンダーはまあ及第点という感じです。
 音楽はあまり見るべきところがなかったかな?



追記 美術設定、原画に今敏さんが参加していました。映像的には最高のメンバーでしたね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

68.0 2 爺さんでリメイクなアニメランキング2位
ドラえもん [第2作-第1期](TVアニメ動画)

1979年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (172)
746人が棚に入れました
何もやってもドジばかりの少年「野比のび太」。お正月をのんびりと過ごしていると、机の引出しから、のび太の子孫「セワシ」と「ドラえもん」が現れる。未来の野比家では、のび太が残した借金がセワシの代まで及んで困っているという。悲惨な未来を変えるために、セワシが世話係として連れてきたドラえもんと暮らす事になるのび太。ドラえもんはポケットからひみつ道具を取り出しのび太を助けてくれる。のび太は道具に頼りがちになりながらも、時には反省し学んでいき、少しずつ未来はより良い方向へと進んでいく。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、よこざわけい子、白川澄子、千々松幸子、加藤正之、中庸助、太田淑子、沢りつお、加藤治、井上和彦、田中亮一、兼本新吾、渡部猛、松原雅子、鳳芳野、横尾まり、二又一成、青木和代

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

力、成長の否定、他力本願、AI友達…子供の救済ですね。

 一つ疑問があります。のび太がジャイ子じゃなくて静香と結婚したら、セワシの遺伝子って元の遺伝子と違いますよね?いくら未来ではルートが違っても到達点が一緒になるという論理でも、それはいくら何でも…と思ったことはあります。あとでジャイ子の子供がのび太と静香の子供と結婚するとか?これで結構子供心に悩んだ記憶があります。

 で、子供のころはあんなに夢中になったのに大人になって見なくなるアニメの筆頭ですね。大長編(劇場版)はいけますが、テレビ版とコミックスは結構辛い。1、2巻つまみ読みするには十分面白いですけどね。ただ、ドラえもんの道具へのあこがれのような感じではなく、ノスタルジーかメタ視点の気がします。逆に言えば、この作品はちゃんと子供向けに作ってあるということでしょう。

 子供向けと言えば、ちびまる子ちゃんやクレヨンしんちゃんはもともと大人向けの子供リメイクの意味が強いし、日朝の仮面ライダーと戦隊もの、魔法少女枠なども大人の思考で作られたものになっています。
 ポケモンとか遊戯王もデンジャラス爺さんもちょっと違うしなあ、忍たまはジャニだしなあ、おじゃる丸もキャラ造形は子供向けなんですけどやっていることは子供の発想じゃないですよね。と考えると純粋な子供向けってアンパンマンと藤子F不二雄作品くらいでしょうか。

 で、ドラえもんです。ちょっと見ていてこれって階級だよなあ、と感じてしまいます。出木杉は成績、ジャイアンは腕力、スネ夫は経済力、静香はルックス(あるいは女子力)での頂点という意味付けがなされています。

 この階級の差がのび太の負け犬のエピソードを引き出しているのですが、これは実は大衆のカリカチュアなんじゃないかと思います。逆に言えばのび太を取り巻く環境は、のび太がドラえもんを必要とするリアリティが構造的にがっちりしているんだろうなと思います。

 つまり、人間は生まれで違うんだとまず残酷な前提を描いています。これは今は親ガチャとか言う名前で知られている状態で、実はそのルサンチマンに基づく創作のマインドは令和と昭和で変わっていないのかもしれません。

 本作はその階級を受け入れた上で逆転の切り札、すなわち「力」としてドラえもんがいるわけですが、超能力や魔法を得る、ガンダムが目の前にある、異世界に転生する…結構主人公はのび太ポジションな事が多くて、今と昔の救済のされ方に違いがあるだけです。その力を得て、正義に目覚める、努力する、悪用する…いろんなパターンがあります。

 ドラえもんは一種の怠惰なもの、欲をかくものにしっぺ返しが来るという寓話構造ではありますが、しかし、その失敗でのび太が成長しないのが特徴です。成長を強要されないのも心地いいんですかね。異世界転生ものって、のび太と違って失敗しないチートと言う言い訳に変わってはいますが成長がないという点で、大人用のドラえもんなのかなと言う気もしてきます。

 ドラえもんが子供向けなのは、のび太が全く成長しないことですよね。それでいいと言ってくれるのか、大人になって成長を強要されるのか。そこがドラえもんとガンダムの分かれ道なのかもしれません。

 ドラえもんは、他力本願、神様仏様の世界です。「ドラえもーん、なんとかして」は「南無阿弥陀仏」じゃないかと(本来の仏教的な意味ではないですけど)。なんとなくここにアジアでは人気があって、「天は自ら助くるものを助く」のキリスト教圏では受け入れられない理由があるんだなと思いました。あちらでは最後まであがいた人間に救済がありますからね。


 取り留めもないレビューになりました。要するに「ドラえもん」とは何かと言えば、子供の現実=階級を知る。ドラえもんという超未来グッズで他力本願になる、のび太に成長がない=子供に成長を強要しない、という点で非常に子供にとって心地いいストーリーなんだと思います。それとやっぱり「友達」がいるという点ですかね。自分の隣にドラえもんがいたらなあという妄想。

 これらを考えると昭和の子たちも決して今より楽でも希望があったわけでもない気がしてきました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あまり記憶無いけど。

内容昼ドラのガンダムSEEDの監督が、ドラエモンは子供に見せんな、
人に頼るような主人公はダメ、男は自分の力でやらなきゃいかん、
教訓的なものを見せろっつってたよw

個人的に人の話や宗教にすがる奴も似たようなもんだと思うかな
妄信して考えない、行動もしないで、なんかにすがってる奴

■スポ根系とドラエモン
小さい頃親には巨人の星ずっと見せられて、あのクラスじゃないけど
かなり体罰も受けたし、ドラエモンも見てた一応記憶はあるけど、結局
主人公が自力でなんかやろーって話の方が好きだったなー。

今体罰が~で色々話題になっててそーゆーアニメって中々ねーけど
もっと子供はぶっ叩いても良いと思うかな。虐待にはならん程度でね
じゃねーと軟弱な精神のまま芯のないクソ甘ったれができる。

■虎の威を借る狐
0点なんて実際狙わないと絶対取れないけど、他人の力使って
威張る奴は結構いるよね。自分もたまにやるけど、日常的にそれやる奴ね
道具持ってジャイアン前にした時ののび太風な奴が実際にいるから困る。

■ジャイアニズム
「おまえのものも~」がシェイクスピアにも似たようなのあったと
思ったけど、調べたらひょうたん島とか毛沢東語録とかにもあるっぽ
自己中で強欲で、自分の利益しか考えない人ね。

自分の場合は自己中で強欲だけど、少しは他人や社会の事も考えてるが、
ジャイアンそのままじゃなく蓋を開ければ隠れジャイアンって奴は結構多い。

あいつはたまに情見せたり反省したり人間味あるからまだ良いよ。
大人の隠れジャイアンは質が悪い。

経験則的に日頃綺麗事ばかり言ってる奴ほど、隠れジャイアンな傾向がある
お前、結局は自分の利益だけだろ・・って奴ね。だからそーゆー奴は信じない

■ネタ元としてのこれ
ジャイアニズムとかスネちゃま他、銀魂のあいつが机の引き出しに
逃げ込もうとしたシーンとかほぼ誰にでも通じるネタってのは貴重な気がする。

出来杉君とか久々に思い出したけど、あれもたまにネタにされてるし
あとは漫画のドラエモンがのび太に説教するシーンの改変ネタも結構見るね

■キテレツ大百科
こっちはよく見たな。教訓的なものなら多分こっちのが良いかな
少なくても自分で道具作ってる訳だし

単なるパクりだと思ってたら、こっちも藤子不二雄なのか
Q太郎とかハットリ君、エスパー魔美、パーマンもよく見たな。
プロゴルファー猿、笑ゥせぇるすまんもたまに見てた。

藤子不二雄 ⇔ 藤子・F・不二雄 の話は今ウィキで初めて知った。

へぇへぇへぇ

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

ちゃろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

国民的アニメですね

あまりにも有名すぎてわざわざコメントを書く必要がないとは思いますが暇だったのでさくっと書きたいと思います。

今の時代にこの作品をすると日常系の作品になるのかもしれませんね。
物語としては15分に1話形式です。そこにきちんと起承転結があるのがいいですね。時には深い話があるのも素晴らしい。映画だと結構なご都合主義があるのですがアニメではそれほどひどいご都合主義はないと思います。あくまで今の評価だとするのなら4、子供目線で見るのなら5。間をとって★4.5にしたいと思います。

作画はわかりません。

声優も文句なく★5です。これはもう本当に個人的な意見になりますが、私の世代でのドラえもんの声はまさにこの大山のぶ代です。今の声の人に変わったときも中々認めることができなかった一人です。こういうところは懐古厨なんだろうなと自覚していますwwですがあくまでも個人の評価をする場所なので偏見で評価させていただきますが私の中ではドラえもん、大山のぶ代、のび太、小原乃梨子等、この時代の声優のまま止まってしまっていますので★5とさせていただきます。これも時間が築き上げた評価であり今の作品には出せない評価になっています。

音楽も★5です。主題歌はあまりにも有名ですし、キャラソンも秀逸です。それに加えて作中のBGMや、道具を出した時の効果音も耳に残っている人も多いと思います。

キャラも★5です。説明不要だと思います。国民的キャラの一言で十分だと思いますが…それに加えてダメな男の代表ののび太、いじめっ子のジャイアン、ずるいスネ夫、ヒロインしずかちゃんと、説明不要のキャラクターだと思います。みんな個性があるんですよね。音痴でシスコンのジャイアン。お金持ちキャラのスネ夫。お風呂大好き、バイオリンが破壊的なしずかちゃんと…ジャイアンとしずかちゃんは性格とのギャップでしっかりと個性を出していますし、お金持ちキャラを定番化したのはひょっとしたらスネ夫なのかもしれませんね。あとなにげに武という名前なのにジャイアンという呼び名にしたセンスが素晴らしいです。



と、個人的な評価に加えて世間的な視点も吟味して評価しているので私個人の好き嫌いの評価よりも高くなってしまった感じがありますが、おそらく全国民が一度は目にしたことがあるこの作品に対してこの評価でも何の問題もないと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
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