無駄遣いでツッコミなおすすめアニメランキング 2

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早速見ていきましょう!

62.4 1 無駄遣いでツッコミなアニメランキング1位
天久鷹央の推理カルテ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (67)
210人が棚に入れました
シリーズ累計発行部数300万部突破!! 現役医師のベストセラー作家・知念実希人と、珠玉のイラストレーター・いとうのいぢが紡ぐ、最注目の医療ミステリー逆転劇、待望のテレビアニメ化決定!! 天医会総合病院、統括診断部。 ここには他の医師が「診療困難」とした 患者たちが集められる。 さらには、警察すら手に負えない 原因不明の「殺人」や「謎」も……。 天才医師・天久鷹央が解き明かす、摩訶不思議な「病」に秘められた驚愕の真実とは……! 「その病気(ナゾ) 、私が診断を下してやろう――!!」 第1話/第2話は原作・知念実希人書き下ろし完全新作エピソード!! 大きな獣に足を食いちぎられた、青い血の男に隠された秘密とは──?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 キャラ萌えコメディ?医療推理?何か中途半端でした。

2話 推理でなくオカルト謎解きキャラ萌えラノベとして楽しむのが吉

{netabare} 原作全巻既読です。キャラ萌え系の推理ですね。ラノベではないですがラノベテイストなのでサラリと読むのに向いています。アニメ版1、2話は読んだことがないので、多分文庫本未収録なのかオリジナルかだと思います。

 原作の読み方がラノベにならざるを得ないのは、この作品が医療推理ということです。これは医学についての知識がないと読者は謎解きができません。読者は当然医学の知識などないので、語られるままにしかわかりません。読者は一般の推理では頭を使う部分をはじめから放棄することになります。

 それでも推理である以上犯罪トリックはありますけど、医療の犯罪トリックというより、むしろ冒頭はオカルト的な謎から導入されることが多いです。推理というよりオカルト謎解きのテイストが強いです。

 それと天久鷹央が、アラサーロリババア系であることです。大病院の副医院長で総合診断部という特殊な部署の部長であり、病院の屋上に家があって、アスペルガーのサヴァン症候群という盛り沢山の設定であることです。この辺のキャラ設定から入っていくのが極めてラノベやなろう系のような感じになっています。

 一方でこの作品が作品として成立しているのが、その無茶な設定を初期設定としたことで、医学ミステリーのフレームを作り出していることです。あらゆる分野の病気でかかわることができるし、刑事事件に介入できます。その無理無茶の部分が受け入れられれば、あとはラノベ的キャラ萌え小説の出来上がりというわけです。

キャラデザがいとうのいぢ氏ということで出版社も意識していると思います。

 なお、総合診断部というのは確か本当にある部門ですね。たしか名古屋大学とか有名じゃなかったかなと思います。治療はまず診断しないことにはスタートできませんし、この診断というのは我々が思っているより奥深いし重要なのでしょう。そして、今後AIが医療に役立つのはこのカテゴリーですね。ある意味でヒロイン天久鷹央の設定は、AI的でもあります。
 医者が原作者ということで、この辺は題材となる病気や病院の実情など、実際の医療の知識が使われていると思います。

 以上のように、推理小説として成り立っているかとか、そもそも推理として面白いかと言う視点で見ると、本作は楽しめません。キャラ萌えとしてコトリこと小鳥遊に乗っかって、構造としてはオカルトの謎解き、そして医療スノッブのラノベとして楽しむのが正解だと思います。
 なお、小鳥遊も空手の有段者、それと小鳥遊に絡む鴻ノ池舞にも結構無茶な設定があります。

 1話2話はジュラシックパークネタですね。冒頭で動物に足を噛み切られたような患者が医者に運び込まれるシーンは、同作品原作のオマージュになっています。ちょっと上で書いた鷹央の説明が先にないと、視聴者がポカーンとしてしまう可能性があるのが難点かもしれません。

 なお、来週は女子高生ものですね。つまりシリーズ中で面白い話をピックアップしてくるので、恐らく原作の順番通りではないし、最後は多分感動回で、続編は初めから考えていない感じがしなくはないです。そして、もし人気がでれば続編も作れますし。{/netabare}



3話 鷹央のキャラ理解ができてないし説明不足。冗長な演出はいらない。

{netabare} 制作会社ガチャは外れた感じですね。私はアニオリや場面追加、演出などは否定的ではないですが、そこが面白さにつながるかどうかです。正直、今回は冗長感しかなかったですね。最近のかなりでかいフォントで会話が多い白っぽい文庫のページで70ページしかない話で1話使うのだから当然でしょう。

 そして、最大の欠点は天久鷹央は幼く見られることに多大なるコンプレックスがあって、年下にみられること特にロリ認定されたり学生に見られることを極端に嫌がります。その鷹央がセーラー服のコスプレをするわけがないです。
 しかも、本当に学生にしか見えない鷹央が病室に着て「統括診断部の部長だ」と言っても、普通は信じないでしょう。その辺でギャグの作り方はいくらでもあるのに、そこはサラリと流して。
 これは原作の不理解もいいところですね。そして面白さも作れていない。読者・視聴者をあまりに馬鹿にしています。「お前らこういうのが見たいんだろう?」的な。

 その一方で、なぜ天久鷹央が敬語が使えないのかの説明がありません。それがなければ見ていて視聴者は不快になるだけだと思うのですが。あとは「てんかん患者」は差別問題にもつながるのでアニメでやるならまとめ方にもうちょっと配慮があっても良かったのかもしれません。

 作画もそれほどだし、絵の綺麗さを楽しむとかキャラデザに萌える感じでもないので、既読勢にはアニメの意味は希薄な気がしてきました。次の話で視聴継続は決めます。{/netabare}


4話 キャラ萌えコメディ?医療推理?何か中途半端でした。

 原作を全部読んでいる既読勢としては、本作原作はライトノベルで頭を空にして、主人公の小鳥遊の理不尽な立場と冒険を楽しむ話だと思っています。一応、医療の謎解きもあるしそこに整合性はあるんだと思いますが、それはあまり重要ではないです。
 作品の構成としてはオカルトの導入、人の死にかかわる緊張感とコメディの緩急の最後にくる謎解きですね。ロリババアが颯爽と解決するカタルシスが良い作品です。その型に沿った起伏に面白さがあると思います。

 ですが、なんでしょうね。アニメはなんか上手く拾えていない気がするなあ。もっとラノベテイスト…特にオカルトの恐怖とか、コメディとしての面白さを前面に出さないと、ジャンルとして中途半端な見方をされる気がします。ラノベ特有の「キャラのお約束」も拾えてないです。

 それとやっぱりキャラの説明不足ですよね。なんで副院長で部長なのか。部署の特性は?アスペキャラの理由、小鳥遊の立場。そいうのが視聴の前提だと思います。それに病院の臨場感や危機感が弱いのが気になりました。つまり、世界観が作れていない気がします。病院のリアリズム(リアルでなくても)を感じるスノビズムがいい部分なのに。

 そもそもアニメの出来が良くないですよね。演出とかテンポとか…キャラへのスポットライトの当て方なのか…うーん、なんでしょうね。

 このまま見ているとせっかく全巻揃えている原作がゴミになりそうですので、この辺でやめておきます。特に1,2話は原作者が入っているらしいですが、正直出来に疑問が残りました。
 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

医療関係者が観たら、失笑するんでしょうね…。

 7話まで観ました。2025.02.26

 今回のお話は、何となく医療系推理っぽかったです。まぁ…鴨之嘴ロンよりマシ程度ですが。

 ただ、被害者はジュースの味が変わっていても無反応なんですね。味盲なのかな?子供らしく無いですね。

 しかし、ここまで2回も特番を挟んでいるのに、止め絵の鷹央先生の御尊顔すら怪しくなって来ているのは、視聴者を試しているのかな?

 先生が突然、かりあげクンっぽくなったりするのは、どうにかして欲しいです。遠景描写もそどんどん雑になって来ています。登場人物みんなウッカリチャッカリしてそうです。ギャグ時空に迷い込みましたかね?

 先生は、ロリっ子で可愛いだけが取り柄の社会不適応者なので、顔面が崩壊したら単なる胸糞悪いだけのキャラになってしまいます。特番をいくら挟んでも良いので、作画を頑張って欲しいです。

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 6話まで観ました。2025.02.06

 いや〜今回も視聴者なんぞ科学的な知識や思考力を持ち合わせていない愚民と決めつけた様なトリックでした。馬鹿にされてるのかな?

 1920年代に生産が中止された危険物を含む道具が原因でしたが、100年も保存効かないでしょうよ…。中身が大丈夫でも箱が持ちません。

 また、喫煙者は道具にこだわるので(ヤニカス共にとって、火が着かずに吸いたい時に吸えないとか死活問題)今回人体発火した連中みたいな行動は絶対にとりません。ヤニカス舐めんなよ!

 そもそも、人体はそんなに簡単に燃えません。本アニメの登場人物達は即身仏になるための修業中で五穀断ちしているならあるいは…と言ったところでしょう。枯れた奴らばかりの世界って、そっちのが怖いわ…。

 後、今回毒殺にも使用しようとした危険物は、触るだけでかぶれたりする劇物の上、水中で保管しないといけない様な代物なので、気付かずに経口摂取出来ないでしょう。あまり強い劇薬だと、喉が爛れたり、吐いてしまうので殺せません。

 今回の舞台となった古い蔵のなかには殺鼠剤用のヒ素とか農薬のパラコート(嘔吐剤無添加)とか、今では売ってない様な危険なブツとかありそうなので、そっちのが使いやすそうです。

 そして、一番の問題点は、鷹央先生アゲのために、物理現象まで捻じ曲げる点にあります。簡単に人体が燃える世界線なのに、ガソリンに火を着けても大丈夫って…。

 京アニ事件の様に、ガソリンを撒いて火を着けた犯人が爆心地になって最初に炎上します。灯油とかにした方が良かったですね。

 蔵の中にガソリンを撒いて、可燃性蒸気が溜まるまでみんなでお喋りしてから火を着けた場合、この世の物とは思えない、おそらく素人が想像するよりも遥かに凄まじい燃え方、ほぼ爆発が起きて、中にいる人間は一瞬にして気道熱傷で即死します。火をもて遊ぶ奴は許さんぞ!By紅蓮次郎です。アホは真似しちゃ駄目だぞ!

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 4話まで観ました。2025.01.24

 3話の女子高生編もそうでしたが、急性症状が出た場合、一般的に診断は容易になります。

 免疫系の何とか症候群みたいな疾患群は、典型症状が発現しないことがあるので、診断に時間がかかるもしくは、精神疾患と誤診されることがあるにしても、急速に症状が悪化しているのに、診断できね〜て、周りの医者はどんだけ無能なのか…。

 特に、項部硬直なんつーのは、どの医療系テキストにも出ている典型症状です。医師試験マジで受かってるの?試験で間違ったら一発不合格系の問題では?

 後、平安時代の未盗掘の墓は超貴重(仏教の影響で火葬中心になったので、墳墓自体が貴重)なのに、遠足のついでみたいな感じで調査しないでよ…。少なくても学際的な発掘が必要です。専門外知識に関しての認識の甘さがラノベですね…。

 墓を暴いたことによる呪に関しても、陰陽師が得意とした呪詛なのか、単なる祟りなのかどっちなんだい!?プロの学者があんなに取り乱すかね?陰陽師の呪詛を受けるなんて、文献史学者冥利に尽きますよ!まさに、歴史的事象の体験!

 プロなのに興味深いとか思わんのかね?むしろ、冷静に自分の症状を観察するくらいの態度が必要です。

 登場人物達が、どいつもこいつも、プロでは無いのが底の浅さを露呈していますね。まぁ、所詮ラノベ原作なので仕方ないですね。
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 2話まで観てのレビューです。2025.01.04

 ツッコミどころ満載の推理物アニメキタ━(゚∀゚)━!!

 医療の素人の私が観ても、コレは無いだろとは思います。製品名は同じでも、一般に販売されている非人間用(家畜・ペット用)の薬品と人間用の医薬品とでは別物だろ…。

 後、恐竜の骨格標本は、ほとんどの場合実物を忠実に再現した合成樹脂等のレプリカなので、今回のトリックには使え無いと思います。

 鴨乃嘴ロンとあまり変わらんレベルの子供騙です。知識階級に属している視聴者や読書人たる士大夫にはオススメ出来ない感じです。

 主人公の天久鷹央も暴力系ヒロインで嫌な感じです。視聴継続には寛容な心が必要そうですね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オーセンティック・イントロダクション

知念実希人による人気ラノベシリーズ
いとうのいぢキャラが大活躍する痛快アニメ

本好きな娘が好きな作家さんなので贔屓目

現役で学会認定専門医を務めながらも夢を叶えた本格ミステリ作家でもあり反ワク勢力ともガチンコで戦うレスバ職人、そんで合気道なんかも嗜むくせに代々医者の家系のボンボンでもあるというあまりにも嘘くさいまんがレベルのスーパーエリート知念氏。しかしそんな嫌味なまでのウルトラスペックを覆すには至らないビジュアルで嫌味なくバランスされている稀有な存在。ああルッキズムゥ。これで顔が良ければ嫌味がすぎる。そんな彼が贈る女児向けラノベ。硝子の塔の殺人などで知られる本格医療ミステリ作家なのにこの自在な幅の広さもすごい。

0102
こういういかにもまんがキャラ活劇って今は逆にレアだなあ

涼宮ハルヒや成瀬あかりのような万能感に溢れた豪快キャラでグイグイと物語を加速させるスピード感。破格のハイスペだが少し抜けた欠点も愛おしい的なザ・主人公であるタカオがモブがオロオロしてる事件をバシッと解決!って感じの痛快で業界蘊蓄も楽しめる問題解決アニメ。そのくせスカッとジャパン的なざまぁな嫌味は皆無で朗らかな視聴感。女児向けラノベとして非常に高い完成度でアニメもまた非常に見やすい品質。ミステリ作家が本気だすと若い子には難しいのでターゲットに寄り添った難易度調整も実にお見事。若者にも医療に興味を持ってもらおうという啓蒙的な意味合いもあるのかも。

始まって10分で2件解決してキャラ説明終了という手際の良さ、見方を間違いようがない構成に唸るしかない。あまり複雑にせずに基本は後出しなのだが「は?」とはならないレベルでうまくまとめている。中堅のことり先生の解説で説明セリフ量を調整、視点キャラの新人で説明描写が許され、ベテランと若者コンビの刑事というあまりにも基本に忠実で正統派な編成。姉に逆らえないってのもあまりにもベタすぎる。だがそれがいい。きちんとことり先生のオトコの見せ場も作ってイケメンの魅力も確保。ミステリの初級編というか読書の入門編的な優しさ。そのくせ作家本人が現役医師という印籠も強すぎる。わかってやってるんだよと言われたら難癖のつけようがない。つよい。

基本素人が見るので医療者の常識は通用しない。なので素人が観てもあきらかにトンチキな青い血液というフックで惹きつける。それをこれはこうですだからこうですと一本道で駆け抜ける。どうせ医療知識がないのだから脳死で流れに身を任せるしかない。考えてもムダ。コナンレベルの脳のリソース程度で医療者監修の蘊蓄が楽しめる。コナンwwwって人も医者が書いてるとなればぐぬぬとなるしかない。コスパいいわあ。

バカが真似しないようにあえて再現不可能なトンデモにしているコナン同様、大人が見れば「すごく…ご都合です…」ではあるのだが、青山先生同様にエンタメに関わる大人としての矜持を感じさせてくれる。ここまでまんがキャラにしたのなら「私、失敗しないので」くらいのインパクトの強い決めセリフが欲しかった気もする。でもあまりあざとくやりすぎると読者にバレてしまうか。

女児が憧れても大丈夫な安心健全なスター女性像を面白おかしく表現。設計の見事さに痺れる。全くブヒれない作品なのでのいぢの無駄遣いに思えるかもだが、世代を超えて一般人にも支持される偉大な絵師であることを示してくれたことを誇りましょう。タカオって完全なるコテコテ記号キャラなのに全然いやらしさがなくってすごい。しかし萌えキャラカタログ作品ではないのでサブキャラは総じて弱め。ここはちょっと今のアクスタ販促アニメ向きではないのかも。そういう意味では少し勿体無いというか贅沢な起用とも言える。


本格ミステリ作家がコナンレベルを書くのって逆に難しいはず。それもすごい。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

60.6 2 無駄遣いでツッコミなアニメランキング2位
きのこいぬ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (84)
102人が棚に入れました
絵本作家の夕闇ほたるは、愛犬・はなこを亡くした。 何もできなかった自分を悔やんでも悔やみきれない、暗くて深い悲しみの底にいた。 そんなある日、庭の雪柳の下にまピンク色のきのこが生えていることに気づく。 彼がぼんやり眺めていると、それは突然動き出し、しっぽをぶんぶん振って寄ってくる。 「きのこの...犬?」 疑問に思いながらも、この謎の生きもの<きのこいぬ>と一緒に暮らすことに。 すると、描いちゃいけないところにお絵かきして、メロンパンもたこ焼きも全部食べちゃって、散らかし放題気まま放題。だけど、とぼけた様子がなんだか憎めない。 幼なじみの編集者こまこちゃんやきのこ研究所の矢良くんたちも巻き込んだ、きのこいぬと過ごす毎日は、少しずつほたるの表情を変えていく。 いろいろ謎すぎるきのこいぬとほたるとみんなの、いっしょにいるとなんだか楽しい笑える日々を描く、ちょこっと不思議ほんわかアニメーション。

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

ジャンルに設けられた低いハードルくらいは超えてほしい

【物語】 1.5 / 5.0
 飼い犬を失い、日常から彩りを失った絵本作家のもとに、犬のような形をしたキノコ?の「きのこいぬ」が現れる、というハートフル日常系(を狙って失敗した)作品。
 いくらなんでも話に緩急や起伏がなく、極めて退屈で平凡。
 日常ものにしても、もっとやりようがあったはず。
 調理次第では泣きアニメとして大成しそうな設定だったのだが、テンポや緩急の演出が極めて下手で、それらを活かしきれずじまいだった。
 脚本という点では全くオススメできない。

【作画】 2.0 / 5.0
 キャラデザインが複雑ではないため、作風も相まって作画崩壊はなく、最終回まで安定していた。
 ただ、人間キャラも「きのこいぬ」も、特別何か魅力があるデザインではなく、背景・美術周りもこれといって語る点はない。
 なんというか、ビジュアル面に関して個性が見えてこない。

【声優】 1.5 / 5.0
 ゆるキャラのようなデザインの「きのこいぬ」に男性声優を当てるというチャレンジングなキャスティングをしている。(声優個人を批判したいわけではないので、具体的な声優名は控えます)
 個人的には、これがミスキャストだと感じた。
 時折、裏声のために無理をしているような力みを声から感じたり、地声を隠しきれない瞬間がチラホラあり、「なぜこのキャラに男性声優を…?」とキャスティングに疑問を抱くことが何度もあった。
 原作者含め制作陣の趣味なのかもしれないが、たとえそうだとしても無難に女性声優を当てていたほうが自然な演技ができたのではと1話時点で思っていた。事実、後半から登場したきのこいぬの仲間を女性声優が演じていたのだが、やはり男性声優よりも違和感が少なかったため、改めてきのこいぬのキャスティングに関しては失敗だと強く感じた。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。
 加えて、時折音量の調整に失敗した?シーンがあり、音楽がうるさいと感じるシーンがある。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 デザインにもバックボーンにも個性があまりない。
 主人公は「飼い犬を失った絵本作家」以外の個性がほとんど見えず、その個性のなさから、先の展開に対して悪い意味で期待も想像もできなかった。
 また、主役兼マスコットの「きのこいぬ」にも、視聴者によっては「生意気だ」と感じられるだろうシーンがいくつかある。「このキャラ可愛いな~」と純粋に思わせてくれない、何か嫌な性格がちらほら見え隠れする。日常もの作品で、なおかつ主役兼マスコットにそういうのはあまり求められていなかったのでは…?
 この生意気な性格は特に伏線というわけでもなかったし、後半に登場するきのこいぬの仲間が素直で可愛らしい性格だったため、主役のきのこいぬが余計に生意気に感じる。
 また、昨今のポリティカルコレクトネスに配慮してか、ゲイのストーカーがレギュラーメンバーとして登場する。善人を装い、主人公の絵本作家に近づき、下着に手を出すという犯罪行為を行なう等、個性だとしても不愉快さが群を抜いている。(この点により、途中評価から点数を下げた)
 総じて、この作品のキャラクター作りはキャスティングも含めて何かと下手くそに感じる事が多い。



【総括】 7.0 / 25.0 (平均 1.4)
 そもそも日常アニメに、没入感のある美麗なグラフィックや、続きが待ちきれなくなるような脚本などは求めていない。
 ジャンルに対して設けられているハードルはかなり低いのだが、それすら満足に超えられていないように感じた。
「きのこいぬ」が二足歩行をするため、ペットの日常ものというジャンルとは何か違うし、かといって育児の日常ものというわけでもない。
 なんだか作品の芯のようなものがなく、日常ものとしても出来がいいどころか及第点とは言えない。
 よほど強烈なモチベーション(原作者が親戚etc)がなければ、最後まで視聴するのはかなりしんどいと言わざるをえない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

リア充アスペ男の淡々とした日常を描く薄味介護ギャグ?う〜んな感じ…。

 最終話(12話)まで観ました。2024.12.23

 ここまで観ていると、きのこいぬもプラムも可愛く見えてきます。ほたる先生の家には友達がたくさん集まってきて良いですね。

 結局、きのこいぬが何なのかは不明でした。ばあちゃんと因縁があった様ですが、ギャグだし深く考えてもねぇ…といった感じです。ばあちゃんのエピソードはまるっと要らないですね。

 ヤマもオチも無いアニメでしたが、1期に一本位はほのぼの系のギャグアニメがあっても良いのかもしれません。人間関係も発展しないし、刺激が足りないのが難点ですね。

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 7話まで観ました。2024.11.19

 犬でもキノコでも無い得体の知れないクリーチャー!?を愛でる話です。何かあると胞子を放出するマスコットキャラは、人を選びそうです。コレで癒される人いるの?

 これを可愛いと思えるかは貴方次第…。私、家にこんなマタンゴみたいのが出没したら、うめづかずお先生の漫画に出てくる少年少女の様に、「ギャ!!」と叫んでしまいそうです。

 そして、謎の女子中学生が6話で登場!まぁ、主人公のほたるとの因縁はあった様ですが、きのこいぬの不気味な生態がさらに明らかになったと言う…。取り敢えずきのこいぬは研究所で解剖してみた方が良さそうですね。

 この作品、主人公の人気絵本作家のほたる先生が何だかんだでモテモテです。天涯孤独で人間味の薄いキャラ設定ですが、どう考えても気があるとしか思えない幼馴染女性が複数おり、熱烈なファンもいます。

 きのこいぬが居なくても話が成立する所がリアルと言うか…単なるリア充の話じゃね?

 ほたる先生がアスペっぽく、他人との関係を基本的に避けており、別にきのこいぬに癒されているわけでも無いので、ほのぼのと言うよりは、話が淡々としています。

 このまま、何も起こらずに印象の薄いまま、ただきのこいぬが不気味なままで終わってしまいそうです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

見守っているよ!

原作未読 全12話

独身で両親も亡くなり、天涯孤独の絵本作家の主人公の夕闇ほたるは愛犬を亡くして途方に暮れていました。

家の庭に珍しいピンクのきのこを見ていたら、そのピンクのきのこは耳になったなり地中から出てきた不思議な犬のような生き物「きのこいぬ」だった。

二足歩行で人間の言葉が分かるきのこいぬは、凍りついていた夕闇ほたるの心を徐々に溶かしていくお話しです。

主人公の夕闇ほたるはマイペースで浮世離れな性格、まわりの友人たちもきのこいぬと関わることで賑やかになってきました。

明らかに変な生き物なのに、みんな最初は驚いてもだんだん馴染んでいましたね。

エピソードも心暖まるお話ばかり、観る機会がありましたら癒されてくださいね。

OPはHYさん、EDはIBERIs&さんが歌っています。

最後に、この作品もですがテンポは良くないけれど、間がある作品は癒されますね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8
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