演技で部活なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの演技で部活な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月02日の時点で一番の演技で部活なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.8 1 演技で部活なアニメランキング1位
カブキブ!(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (121)
430人が棚に入れました
歌舞伎大好きな高校1年生、来栖黒悟(くるすくろご)の夢は、部活で歌舞伎をすること。
けれど、入学した高校にそんな部は存在しない。
「それなら、自分たちで作っちゃえばいいんじゃない?」
親友のトンボと一緒に、まずはメンバー集めに奔走するけれど……! ?
青春歌舞伎物語、開幕!

声優・キャラクター
市川太一、梅原裕一郎、逢坂良太、河西健吾、島﨑信長、甲斐田裕子、内山夕実、朝井彩加、山本和臣、前野智昭
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

笑顔で締めくくる青春の1ページ

特に歌舞伎ファンの受けはよくないようで、
ほとんど注目されてない印象の今作だが
もっと評価されてもいいと思う。

<真面目な高校の部活物として佳作と秀作の間くらいと感じた>

この作品には、題材に歌舞伎を扱った点以外は、
話自体に目新しさはない。

ツッコミ所をあげると、舞台美術やカツラ含む衣装代の予算が
それなりに掛かってそうで、予算乏しい同好会レベルとは
とうてい思えなかったところか。

しかし、キャラクターが皆、輝いていて、
生き生きしてるのが今作の最大の魅力。

歌舞伎のことはあまり知らず興味もない、
拘りもない自分にとっては、
この作品の、奇をてらわず、真面目で素直な所が気に入った。

青春ドラマとしての魅力。
頑張ってる登場人物たちを応援したい気持ちに自然になれた。

始めは、全く期待してなかったが、
最終話まで観たら好きな作品の一つになった。

その具体的な理由は以下に...。

<一人一人の個性と才能が適材適所で活かされてる>
{netabare}
歌舞伎同好会メンバーの求心力として輝いていた主人公の来栖黒悟(クロ)。
ひたすら前向きで明るい性格は、全体のキャラの中で上手く活かさる。
明るいだけではなく、人に対する洞察力に優れ、思慮深く、
思いやりもあって回を追うごとに好きなキャラに。

親友の村瀬とんぼは、物語開始当初、
クロになぜあれほど献身的なのか疑問だったが、
過去の出会いの回想も巧く描いてくれて
その関係性に納得できてから非常に好印象。

彼は、来栖のブレイン&サポーターとして非常に優秀。
来栖とは陰陽の対比が明確で、裏方としての頼もしさ、
情報収集力以外に後からいろいろ裏技も出てきて侮れない。
7話での意外な才能はちょっと受けた。

その他のメンバーも、来栖の情熱が徐々に乗り移り、
皆で一つの舞台を作ろうという様が自然に描かれる。

他の気に入ったキャラは、

・蛯原仁(えびはら じん)・・・
今作は、彼の成長物語の側面もあって彼にずっと注目。
歌舞伎界名門の御曹司で、跡取りとして非常な努力家。
プロ意識強く、歌舞伎同好会を遊びにしか思えないという役。
サラブレッドゆえ幼少よりのキャリアで凝り固まった自我が
クロたちとの出会いでどうほぐされていくのかが、
自分にとっての一番の見所だった。
大御所の祖父とのやりとりも興味深かった。
また、阿久津をライバルのように認識していく展開も面白い。

・阿久津新(あくつ しん)・・・
当初は音痴で単純なおバカな痛いキャラから、徐々に重要キャラに変貌。
わざと言ってるのか、と突っ込みたくなるほどのおバカな言い間違い。
そんな和み担当でも役者としての才能はずば抜けている。
トラブルメーカーとしても話題尽きぬが、憎めない愛すべきキャラ。
また、出自にまつわる謎、プロである蛯原との芸のぶつかり合いも
いい見せ場に。

・浅葱芳(あさぎ かおる)・・・
麗人としての魅力以上に、向上心豊かで努力家。
舞台役者として才能を感じられ、さらに思慮深い人格者として
高校生でありながら大人の魅力ある光る存在だった。

・丹羽花満(にわ はなみち)・・・
始めはオネエ言葉に引いたが、本質はノーマルということで安心。
性格的に温和に見え、日舞の名取らしく雅な雰囲気があって
芸に対する一途さも好印象。

・蛇ノ目丸子(じゃのめ まるこ)・・・
言動といいオタク風味全開でコスプレを愛し、
アニメを愛する一般的な視聴者にとって
一番身近に感じられるキャラだったと思う。
手作りとはいえ、衣装の素材は高価そう。
どこで調達するのかは最後まで謎だった。

他の部員も協力的で、魅力的。
徐々に歌舞伎の良さを学んでいく。

顧問も、歌舞伎初心者だったがクロに感化され
徐々に歌舞伎を愛するようになっていく。
教師と生徒という垣根をいつの間にか超え、
同好会の仲間のように描かれたことも好かった。

演劇部部長も初めは同好会の天敵かと思われたが、
徐々に思慮深い役柄と分かってから魅力が増した。
終盤、出番がなくなったのはさびしい。
{/netabare}
<次回への惹き付けも悪くなかった>
{netabare}
キャラの中でも歌舞伎界の名門の御曹司、蛯原の去就が
登場時から非常に興味深いものだった。
この作品中、一番成長するキャラかもしれないと思い、
毎回、次回が楽しみになり、それは最終話まで続いた。

実際、最終話まで上手く引っ張られ、
彼が同好会と初めて真剣に向き合うシーンは
ちょっとしたカタルシスを味わえた。
{/netabare}
<直向きで一途な青春群像が清々しい>
{netabare}
最終話で、新入生歓迎会の部活紹介の舞台を
クライマックスに持ってきたのは、ベタだがとてもよかった。

演目は渾身の「白浪(しらなみ)五人男」。

拘りを感じるノーカットの舞台描写に引き込まれた。

客席の観客(高校生)は、彼らの演技に見入っていたが、
台詞は声優たちの演目の演技に視聴者が集中できるように、
ギャラリーの台詞は最小限に。
生徒たちの表情だけでも十分、彼らの心に届いていると伝わる作画がいい。

京アニの作画と比べるとさすがに見劣りするものの、
「響け!ユーフォニアム2」第5話の
「三日月の舞」ノーカット演奏シーンに近い魅力があった。

蛯原役の声優、河西健吾氏は、
歌舞伎の研究努力を感じられる演技で
なかなかの説得力があった。

実際の歌舞伎の舞台は観たことないが、
初めての同好会との共演の舞台での台詞回しでは、
間合いの取り方、イントネーションの違いが
他のアマチュアなメンバーとの差別化として上手かったと感じた。

<達成感があり未来にする希望に溢れた締め括り>

舞台終演後、EDが始まってから、主要キャラの後日が描かれる。
全員晴れやかな表情に、歌舞伎同好会の明るい未来が感じられる。
全くの台詞抜きでOP曲だけなのがセンスがいい。
いろいろな想像をかきたててくれた。

さらには、今作で一番注目していたキャラ、
蛯原の、ひと皮剥けたと思われる描写も微笑ましい。
{/netabare}
<OP&EDは作品の世界観によく合っていた>
{netabare}
OPの「Running High」は、声優、下野紘の3枚目のシングル。
(下野氏は今作では声優としては出演していなかったと思う)
声優としてはこの作品時、2017年で17年のキャリアを誇る下野氏。
歌手デビューは意外と遅く2016年。

初めて下野氏の歌声聴いたが、この曲は回を追う内、徐々に好きに。
最終話でのEDとして、いい余韻を味わうことができた。

EDは、元は1980年リリースの沢田研二の歌う「TOKIO」を
タイトル「お江戸-O・EDO」として歌詞を
江戸時代風にアレンジしてカブキロックスがカバーした
1990年リリースの懐かしい名曲。

個人的には、パラシュートを背負った麗人風の衣装という
インパクトあるビジュアル込みで沢田研二バージョンが好きだったが
カブキロックスのアイドルっぽい瑞々しい歌声と歌詞は
この作品にはよく合う。
{/netabare}

もし2期があるようならぜひ観たい。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

むしろ傾(かぶ)いていない、王道の創部モノ

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
初心者の寄せ集めで何かを仕上げていく。しかし、その中には様々なジャンルの天才が含まれていて、、、という実に王道の創部モノ、青春モノ。

ストーリーとしては可もなく不可もなく。BLは全然大丈夫。歌舞伎の様々を知れたのは良かった。ただ、映像や演技の点で、歌舞伎の迫力を充分に表現できていたとは言い難く、そこはやや残念だった。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ当然、「昭和元禄落語心中」とは比べられちゃうんでしょうね。伝統芸能つながりで。歌舞伎という男の世界を描く以上、どうしてもBL要素は入ってくるのかな?

歌舞伎は3回ほど、付き合いで観た程度。正直、特に面白いとは思えなかったです(まあ、私が坊やだったんでしょうw)。

でも、アニメという、身近で手軽な媒体によって、自分とは縁のなかった世界に触れられることは単純に喜びです。

そういう導入系アニメは基本的に興味深く観られます。「ろんぐらいだぁす!(ロングライド)」や「あまんちゅ!(ダイビング)」などは、(自分にとっては)導入系で面白かったです。

そんな中、最高クオリティで魅せてくれたのが、「昭和元禄落語心中」でした。勿論、本作はそこには及ばないです。まあ、比べるのはあまり良いことではないけれど。

主人公はクロ、と見せかけ、実は阿久津や蛯原の方が強いストーリーを持っているようでした。クロはあくまで繋ぐ役。本当に黒子のような存在でしたね。

意外と珍しいのは、創部モノなのに最終話までメインキャストが全員揃わない点。そういう点でも、蛯原は裏の主人公と言えると思います。

雪降る歌舞伎座の前で、クロと蛯原が語り合うシーンは、なんか良かったです。二人とも歌舞伎を愛する気持ちは同じくらい熱くて、でも進んでいる方向は全く違って、でもでもいつか必ず二人の道は交わるのだろうと想像できる、熱い展開。

部活モノとしてはそれで充分なんだけど、歌舞伎モノ?としては、やはり難しいんでしょうね。まず演目が長すぎて、フルサイズだとアニメにのらないし。動きもあるので、作画にも予算割かなければだし、勿論、声優さんの実力は求められるし。

最終話でなんとか一幕?を見せましたが、大半が名乗りのシーン×5で、歌舞伎の迫力はイマイチ伝わらず(ちなみに、レビューにあたり、YouTubeで、市川海老蔵さんや中村獅童さんが演ずる白波五人男を少しだけ観てみましたが、やっぱり迫力がありまし。生で観たらもっとあるのでしょう。なんか、ルパンみたいな筋なんですかね)。

それから、「素人」「歌舞伎らしきモノ」と切って捨てた蛯原と、切り捨てられた面々(丹羽や数馬ら)との「差」が、素人の自分にはよく分かりませんでした。なんとなく、蛯原の方が裏声なんか使って台詞の繋ぎが良いような気もしましたが、微妙な違いですし、プロと素人にはその程度の違いしかないの? とか、思ってしまいました。そもそも、阿久津の演技の方が好きでした。

まあ、私のような歌舞伎初心者以下には、良し悪しはあんまり判断できないっすけどね。

あと細かいことなんですが、体操部の動きが少な過ぎて、むしろそっちを観たくなっていましたw 登場シーン以外はほぼ体操の要素がなく、あれで新入部員が体操部に入ってくれるか心配になったほどです(笑) 勿論、この作品があくまで「歌舞伎」を魅せたいのはわかっていますが、「歌舞伎と体操の融合」なんて、メチャメチャおもしろい取り組みだと思うんですよ(リアルであっても良さそう、スーパー歌舞伎みたいなので)。それこそ、「カブキブ」でしか表現できないものだと思うし。だから、個人的には12話だけでも作画をガチで頑張って、体操部をバンバン跳ばして、歌舞伎同好会のメンバーで緩急をつけて、演目をもっと長く見せ、なんだったら30分マルマル使って歌舞伎をしっかり魅せて欲しかったです。

とにかく、悪くはないアニメでしたが、歌舞伎のような総合芸術をアニメにする、ハードルの高さは実感しました(ユーフォ2レベルの神作画と、落語心中レベルの神演技力が融合しないと難しいのかも)。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
「昭和元禄落語心中」に比べれば色々落ちるが、導入系、創部モノ、導入系のアニメとしては及第点くらいだと思う。

主人公のクロは正に黒子のような役目を果たし、実際には蛯原や阿久津の方がキャラが立っていた印象。

尺や作画、声優の問題もあり、歌舞伎をアニメにするのは難しいと思った。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
作画、ちょっと厳しいな~。ペラペラだ。女性を入れていくとしたら、良い感じ、なのかな? 伝統文化だから、そのへんの機微は分からないな。前歯がとれるとか、一生に関わる大事件だよ。

2話目
剣道もそうだけど、無駄に「伝統文化」「精神」なんて言って敷居を高めると、底辺が狭まり、結果、衰退する。間口は広い方が良い。まさかのお姉展開は笑ったw 「昭和元禄落語心中」とは、声優陣のレベルが違うな(悪い意味で)。

3話目
やっぱり、歌舞伎1本丸々見せる根性はないか。まあ、演目の長さが落語とは違うからしょうがないな(アニメに入りきらないw)。いきなり歌舞伎のストーリーにダメ出しするとか、良いね。チビはまだしも、ブスや、特にデブではないでしょ。教頭先生が普通に良い先生なアニメは珍しい。

4話目
主人公が一番の大根ってのは良いね。ん? そもそもなぜそこに阿久津がいるの? そんな描写あったっけ?

5話目
阿久津はアホの子ですねw 文化祭定番の勝負展開。つか、外郎売りの大事なところ(早口言葉パート)やってないじゃん(盆まめ盆米盆ごぼう、粉米のなまがみ粉米のなまがみこん粉米のこなまがみ とか)。そこをアニメで魅せないと、意味がない気がする。

6話目
歌舞伎のリアルなダメ出しが多いアニメですね。わりと好きです、そういう姿勢。う~ん、このアニメの場合、キャラの掘り下げより、真っ直ぐにじっくりと歌舞伎を見せて欲しいんだけどな。

7話目
展開としての意外性はないですね。演劇部部長、策士だ。

8話目
舞台にプロジェクターで背景映してたけど、どこにプロジェクター置いたんだろ? 影写ってないけど、という無粋な突っ込みw やっぱり、肝心の歌舞伎の迫力がな~。

9話目
ここでも、月がきれい、か。

10話目
天才、二人。蛯原が八雲で、阿久津が助六って感じ?

11話目
いよいよ、ラストに向かっていきますね。全員集合の流れですね。

12話目
う~ん、イマイチ。歌舞伎の魅力、迫力、もっと観たかったな~。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 21

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

天真爛漫で澄んだ瞳、その無垢な表情がウザすぎる・・・・いや待てよ。あら?あらららら・・・・

古典落語と大人なドラマで渋い良作となった「昭和元禄落語心中」の熱冷めやらぬまま入った「カブキブ!」。タイトル通り、お題は日本の古典芸能「歌舞伎」。
歌舞伎オタクの高校生・来栖黒悟と隣人で親友・村瀬とんぼが歌舞伎の面白さを知ってもらおうと校内で歌舞伎同好会を起ち上げ、色んなスキルの仲間を集めていく歌舞伎青春グラフティーといった感じ。

ストーリーの流れは悪くないと思いますし初心者向けに専門用語や演目の解説なんかあって判りやすく、初「歌舞伎アニメ」という試みは良いと思います・・・・・・が、

・OPから『軽い!』。若者・一般狙いかもしれませんが「さわやかPOPミュージック」って軽すぎると思います。偏見かもしれませんが。(ああ、伝統の重みが崩れていくような・・・)
・演者の演技がヤッパリ『軽い!』。練習でも舞台でも[生]で見る演技というのは「空気(雰囲気)」が変わる(または緊張する)ものです。それを画面で表現するのは難しいだろうなぁと思ってたたら・・・そうなるしかないかなぁ・・・。絵を綺麗にして、カット多用したらもっとカッコよくなるのになぁ・・・そんな時間やセンスがないのかなぁ・・・演者は学生だから多少下手なほうが雰囲気でるということかな?
・来栖黒悟君の風体が『軽い!』。歌舞伎に関するウンチクや歴史の知識もあり、語りだしたら瞳を輝かせて情熱的に弁をふるうオタクぶり。でもなんだろ?彼のキャラのせいなのか声のせいなのか?ものすごくムカつくのは私だけなのだろうか?

集まる仲間達はクセがあり男女混成で結構好きなんですが・・・・
・村瀬とんぼ:黒悟の親友。クールで無口。裏方専門。
・浅葱芳:演劇部の看板女子部員。優雅なルックスで女子達から熱烈に信奉されてる所謂‟王子”。人柄はイイが練習の指導は笑顔でシゴく‟S”気あり。
・阿久津新:訳あり家庭で祖母と二人暮らし。父は他界しているが幼少時に歌舞伎経験あり。本人は歌舞伎嫌いと言って金髪メッシュッでバンドをやっていたが、すこぶる音痴。モノ知らず(馬鹿)のくせに気取りたがるお調子者。
・丹羽花満:母が日舞(日本舞踊)の師範で自身も名取(一定期間習って○○流と名乗れる称号のようなものらしい)。‟おネエ”だが恋愛はノーマル。付き合ってた彼女が彼氏を作り、自身に対しては親しい‟友人”としてみてくれてなかった事にショックを受け、格闘技に打ち込んでワイルド・ガイになろうとしていた。
・蛇ノ目丸子:阿久津とは近所で幼馴染。コスプレイヤーから讃えられるカリスマ・コスチュームテーラー(仕立て屋)。自虐的だが自身のプライドを持ちアグレッシブ。
・蛯原仁:梨園の名門、白銀屋の御曹司で現役の歌舞伎役者。同好会に対しては「お遊び程度」と冷ややかに見ている。今後のカラミが気になるところ。
、と個性派揃い。

時たま画力不足なところが多々ありますが「仲間が増えて何かをやり遂げる系」の話は割と好きなので完走予定です。

EDは、その昔(1990年頃)「三宅裕司のいかすバンド天国(通称・いか天)」でブレイクした『カブキロックス』による沢田研二の「TOKIO」の歌詞をもじった「お江戸-O・EDO-」。いや~懐かしいですね。派手な見た目より話題性が無かったので自然消滅したのかと思ってたましたけど、まだ活動してらっしゃるとは・・・・・・

【視聴終了】
前半、結構鬱陶しいと思えてた来栖君。演目の度に問題やトラブル解決に奔走するプロデュース力に好感が持てました。頼もしい仲間も助けてくれたりして「これぞ青春!」みたいな感じです。格式ばった歌舞伎はスゴイと思いますが「楽しむ」という本来の目的は達成できてると思います。

最終回の演目「白波5人男」を見て、「特撮ヒーロー」の名乗り口上みたいだと不謹慎にも思ってしまいました(案外、歌舞伎が元祖なのでしょう)。
戦隊ヒーローだと、
例:秘密戦隊ゴレンジャー
「アカレンジャー!」
「アオレンジャー!」
「キレンジャー!」
「モモレンジャー!」
「ミドレンジャー!」
「5人そろって、」『ゴレンジャー!』
例:仮面ライダーストロンガー
「天が呼ぶ。地が呼ぶ。人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」
また時代劇だと、
例:桃太郎侍
「一つ人の世、生き血を啜り。二つ不埒な悪行三昧。三つ醜い浮世の鬼を退治てくれよう桃太郎」

そんな感じで歌舞伎は現代人にはセリフが判りづらいところもあるけれど、思いっきりカッコつけた(傾いた)最高にカッコイイ演劇なのかもしれませんネ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

63.2 2 演技で部活なアニメランキング2位
疑似ハーレム(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (101)
319人が棚に入れました
ヒロインは1人! だけどハーレム??? 漫画のようなハーレム状態に憧れる演劇部の先輩「北浜瑛二」と密かに想いを寄せる先輩の前だと、つい“キャラ”を演じてしまう「七倉 凛」。 ツンデレちゃんに、小悪魔ちゃん、甘えんぼちゃん、クールちゃん、おしとやかちゃん。 演じるキャラが増えれば増えるほど、抑えきれなくなる先輩への想い。 ちょっとバカでかなり鈍感な瑛二に、七倉は、ありのままの自分で、想いを伝えられる日は来るのか…?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 設定のわからない4コママンガ感。疑似ハーレムというアイデアを活かせていない。

1話 アイデアは良いけど上滑り感。文字通りのはやみん劇場です。

{netabare}  疑似ハーレムってそういうことかあ…知識ゼロで見始めたのでその点ではアイデアには感心しました。そしてはやみん劇場です。文字通り。演技派を選んだのでしょう。

 ですが、どうでしょう?「上手さ」の質が早見沙織さんの方向性でいいか、ですね。アニメキャラですので演技の変化のつけ方は難しいところです。ですから演技そのものよりも、声質が変わるカメレオン声優タイプの上手さの方が驚きは大きいかな、という気もします。まあ、そこは本作の肝ですから、今後どう見せてくるか、です。

 さて、アニメ本編ですが、ヒロインリンちゃんがなぜ先輩にそんなにべったりなのか?が分かりません。なぜ演劇が好きなのか、他の1年生はどうしたのか、性格はどういう娘なのか?などが描かれないまま話が進行するので、2人の関係性に乗っかれない気がしました。

 ヒロインの本当の性格を描写せず「疑似」=「演技」に翻弄される感じなのかなとも思いましたが、そういう描写でもありません。

 そのヒロインの焦点の当て方がどうなるかで作品の奥行が決まりそうです。アイデアは面白いので本作は3話まで確認したいかな、と思います。導入の1話はちょっと上滑りなので今後を期待ですね。

 それとキャラデザなんですけど、ヒロインの頭が大きすぎる気がしました。 {/netabare}


2話 なんでもう初詣?作画が紙芝居でつらい。断念候補です。

{netabare} 作画が紙芝居すぎてつらいです。ヒロインの演技を楽しむ作品なはずなのに。それと2人の世界すぎて話がタイトルの疑似ハーレム感がありません。ただのバカップルに見えます。というか、2話まででまったく感情移入できません。淡々と何かが進行しているだけに見えます。

 何よりなんでもう初詣いってるの?ここまでが導入で次の学年から描きたいということ?ちょっと話自体が何をやりたいか意味不明な上に、アニメとしての画面に魅力がなさすぎです。なお、ED後のショートコーナーだけ面白かったです…ちょっとだけ。

 3話冒頭確認して、このままの感じなら断念ですね。{/netabare}


3話 設定のわからない4コママンガを途中から読んだ気分です。

 今回は比較的はやみんの演技のバリエーションがエピソードに落とし込まれている気もします。今までで一番ヒロインが可愛いかも…1,2話と比較すればですが。

 が、やっぱりラブコメなのにときめかない、萌えない、感情移入できません。そして面白くないです。設定のわからない4コママンガを途中から読んだ気分です。それでも恋愛の進展を意識できれば、面白いケースはあるでしょうけど、本作はパーツパーツの寄せ集めみたいです。そこが「疑似ハーレム」のタイトルの所以なのかもしれませんが、効果的とも思えません。

 残念ながら視聴断念ですね。3話を最後まで見るのもつらいので半分であきらめます。マンガ版ならひょっとしたら…と思わなくはないです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

猫好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

バカップル一発ネタ

高校に入学したばかりの七倉さん。演劇部に興味を持っているところ、自称部長を騙る大道具の北浜君と出会い、演劇部へ

この時七倉さんがいきなり彼のことを好きになったらしいけど、理由が全く理解できない。多分一目惚れ?まぁ、恋愛に理由なんか無いからその点はいいとして、、、

彼のことが好きだけど、まだ気持ちを伝えきれていない七倉さんが、芝居という名目の照れ隠しで様々なキャラを彼の気を引くために演じてるバカップル物語とでもいえばいいのか?

これ見ててどうも数年前に似たようなノリの番組があったなぁと思って記憶をたどって行ったら、手品先輩を思い出した。あんな感じで「疑似ハーレム」という一つのネタが延々と繰り返されていく感じ

作画はイマイチだけど、声優さんの一人五役くらいの演技は上手いしそれを目的にするなら楽しめるかも?

それと実際に付き合ってる人の普段とは違う姿を見るのはぐっと来るものがあるは事実。確かホリミヤでも、割と俺様な堀さんが、普段は内向的な宮村君のワルっぽい姿にメロメロになって何度もおねだりするって話があった。あはは、こうゆうの実際にやったことのある私は、バカップルのロールプレイと思えば納得できない事は無いので割と見ていられた

ただ、同じことの繰り返しはさすがにあきてきて、何か関係に変化があって捻りがあったり、その拗れを疑似ハーレムネタにて乗り切るのかと思っていたら7話でいきなり卒業式になり終了でびっくり

つまりはミニシリーズだったのね。最初から知ってたら納得だけど、事前に教えておいて欲しかったかな。つまりは本当に一発ネタのアニメでしたってことで最後はちょっと脱力

--八話目

って、あ、あれ?なんか七話でエンドロールまで出たから終わったのかと思ったらまだ続きがある。ここから第二部ってことになるのか。先輩が卒業した時に告白して、リンちゃんは家族に紹介されて公式に付き合うらしい。延々と進まない話を疑似ハーレム一発ネタで続けてきたから、ここからまだ何やるか

お母さんにまでハーレムごっこやってると言っちゃったり、ここからは普通のバカップルネタになるのな。とにかく八話目からはあまあまないちゃらぶ話になってしまったような

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

もう少し「深み」があれば化けたかもしれない

【物語】 1.5 / 5.0
 演劇部の後輩女子が、様々なキャラを演じながら先輩男子とイチャつくライトなラブコメ。女子一人が複数の人格を演じるから「疑似ハーレム」というタイトル。
 設定だけならなかなか面白そうだったが、蓋を開けると妙なテンポで「バカップルによる、悪い意味でコッテコテのくどいラブコメ」が続くため、気になって調べたところ「Twitterでの掲載でバズった」という文言が目に入り納得した。
 つまり、「中身は薄めだが手軽に楽しめる(=内容を薄くすることで記号的でキャッチーな内容)」という点がウケた作品ということなのだろう。
 こういう点で、24分の尺をとってやるアニメ化する作品ではなかったと感じた。

【作画】 3.0 / 5.0
 特別秀でていたというわけではないが、作画はそれなりの水準で安定しており、作画がノイズになるようなことはなかった。
 美少女ヒロインの作画にはしっかり力を入れているように感じられ、力の入れどころを理解しているという点は評価したい。

【声優】 2.5 / 5.0
 ヒロインを演じた早見沙織の演じ分けは「さすが」と言うほかない。
 しかし、あくまでこれは個人的な嗜好なのだが、コメディを演じる岡本信彦の甲高い掠れ声が演技としてオーバーなように感じられたため、どうにも入り込めなかった。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 2.0 / 5.0
 物語の項でも書いたが、キャッチーさを売りにしているためか主役2人にどうにも記号的で深みがない印象を抱いた。
 調理次第ではもっと魅力が出そうなキャラクターだったのだが、それを描写しきれていなかったのは残念だった。


【総括】 10.0 / 25.0 (平均 2.0)
 コンセプト自体は面白そうな作品だっただけに、キャッチーさを優先して物語やキャラクターの深みのようなものが失われていたのがもったいなかった。
 この内容なら12分アニメとかでも良かったんじゃないかと思うほど。
 また、内容自体もバカップルの単調なイチャイチャを延々と見せられるため、腰を据えて見るような作品ではない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

62.1 3 演技で部活なアニメランキング3位
スケートリーディング☆スターズ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (59)
173人が棚に入れました
「君は一生僕には勝てない。」ライバル・篠崎怜鳳からのその一言に、フィギュアスケートを辞めた前島絢晴。数年後、高校生となった前島は持ち前の運動神経をいかし、様々な部活の助っ人をしながら、何かに打ち込むことのない日々を過ごしていた。ある日、前島はライバルだった篠崎がシングルからスケートリーディングへ転向するという記者会見を目にする。そんな前島の前に流石井隼人と名乗る少年が現れる。彼は前島が以前シングルで活躍していたことも知っている様子で、「俺には、お前が必要だ」とフィギュア団体競技・スケートリーディングの世界へ誘うのだった。

声優・キャラクター
内田雄馬、古川慎、佐藤元、梅原裕一郎、土田玲央、千葉翔也、日野聡、前野智昭、花江夏樹、神谷浩史、竹田海渡、小野友樹、斉藤壮馬、野島裕史、野島健児

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

オリジナルのフィギュアスケート団体競技"スケートリーディング"にかける高校生たちの物語――。

この作品は、オリジナルアニメだったみたいですね。
その上、スケートリーディング自体も架空のスポーツだったなんて…
完走してwikiをチラ見するまで、実在する競技だとばかり思っていましたよ。


谷口悟朗(総監督)×枢やな(キャラクターデザイン原案)×J.C.STAFF(アニメーション制作)が贈るオリジナルアニメ

「君は一生僕には勝てない。」

ライバル・篠崎怜鳳からのその一言に、フィギュアスケートを辞めた前島絢晴。

数年後、高校生となった前島は持ち前の運動神経をいかし、
様々な部活の助っ人をしながら、何かに打ち込むことのない日々を過ごしていた。

ある日、前島はライバルだった篠崎がシングルからスケートリーディングへ転向するという記者会見を目にする。
そんな前島の前に流石井隼人と名乗る少年が現れる。
彼は前島が以前シングルで活躍していたことも知っている様子で、
「俺には、お前が必要だ」とフィギュア団体競技・スケートリーディングの世界へ誘うのだった。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
スケートリーディングがどの様な競技なのか、公式サイトで紹介されていました。


架空のフィギュアスケート団体競技。
1チーム5人が一斉に滑り、技術点(ユニゾン性など)と
芸術点(構成、エンターテイメント性など)の合計で勝敗を競う。
3つのポジションがあり、各ポジションにつき必ず1人はいなければならない。

①リード:連続ジャンプ技の多いポイントゲッター
②ウイング:ツイストリフトなどで空中を飛ぶ役割を主に担当
③ガード:リフトやステップなどの演技面を支える

採点は、カメラを使用した自動計測システムと9名の審査員によって行われる。


元々視聴する予定ではありませんでしたが、気が付いたら完走していました。
これもスケートリーディングという競技そのものが魅力的だったからにほかなりません。

実在しても決しておかしくない競技だと思いますが、多人数で交錯するジャンプなど、きっと危険が伴うのでしょう。
見ている分には綺麗なんですけどね…
それに5人で滑るので迫力も人数分増している感じです。

唯一残念だったのは、華が無かったこと…でしょうか。
それっぽい人がいなかった訳ではありませんが、あくまでも「それっぽい」範疇でしかありませんでしたので。
女性向けの作品だったんでしょうか…?
スケートリーディングという競技自体は男性目線でも十分楽しめたので、この競技の女性版があっても少しも不思議じゃないと思うんですけどね。
寧ろ、もっと華やかになるのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、佐久間貴生さんの「Chase the core」
エンディングテーマは、仲村宗悟さんの「JUMP」

1クール全12話の物語でした。
架空の競技ということでしたが見ていてアツくなれる作品だったと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2.5次元俳優が苦労しそうだな(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
スケートリーディングという、フィギュアスケートと新体操を足したような架空の競技を題材にしています。

イケメンパラダイスで女の子なんていない世界。基本的に女子向けですが、BLというより、友情やスポ根要素が強いので、男でも観られると思います。

「ただの女子向けイケメンパラダイス」と一刀両断できない魅力があり、何気にストーリーがしっかりしていたので、私的には期待値が低かったこともあり、そこそこの掘り出し物でした。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
第一印象として、

「2.5次元で稼ぎそう」だけど、「2.5次元で再現するの、役者が大変すぎる」ですかね(笑)

チアリーディングとかバレーボールならまだしも、フィギアスケートは初心者にはハードル高過ぎ(苦笑) まあ多分、バレエのような感じで表現するんでしょうね。

って、観に行くわけでもなしに、勝手に心配してしまいました(笑)

次に思ったのは、「あんな回転力落ちる無駄な装飾まみれの衣装で、よく滑れるな」ですね(笑) 剣とか、下手すりゃ腹に刺さってリンクが赤く染まるんじゃないかと(苦笑)

んで、「つーか、谷口悟朗監督、何作ってるの?(苦笑)」ですかね。「プラネテス」「コードギアス」を最盛期に、最近、苦戦が続いている同氏。本作に関しては、らしくない作風ながら、ストーリー的には結構楽しめたのは、流石に力があるなと。

さて、アニメですが、まあ、可もなく不可もなくな部活モノ。もう少しフィギュアを魅せてくれるかとは思いましたが、ポンポン4回転跳ぶし、クアドアクセル(4回転半)までこなすのに、努力や技術の描写は少ない。多分これ、別にどんなスポーツでも同じアニメ作れますね。例えば、スケボーでの団体戦とか。

個人的には、スポーツアニメはマニアックな技術をしっかり魅せてくれる作風が好きなので、スケートリーディングならではの、リアルでマニアックな難しさを、もっと見たかったです。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3


2話目 ☆3


3話目 ☆3


4話目 ☆3


5話目 ☆4
こういう、トモみたいなキャラは、好きだな~。

6話目 ☆3
あんたけユニゾン言ってたのに、ほとんど演技を見せない、中帝大(苦笑) 

7話目 ☆4
何気にシナリオ良いんだよな。そこで折れないか。

8話目 ☆


9話目 ☆3
ただの素人から、ここまで来られるって、天才か? 衣装の中に花火(笑) 

10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆3
試合に負けて、勝負に勝った的な? 天才同士の会話。なんだ、試合にも勝ったの? それは負けでも良かったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女性向けですが、男が見ても面白そう。クオリティが高そうで興味深い

イケメンが多数出てくる、女性向けの内容ですね。
でも時々クオリティが高いのがあるので欠かさず見ています。

ただまっとうにスポーツモノとしても見られるなら、男性が見ても面白いはずです。
ホモ描写さえなければ、スポーツアニメの少年向けと女性向けは、大して変わらないんですよ。キャラのビジュアルが美形かそうじゃないかだけの違いだと思います。

本作はクオリティが高そうで、男が見ても面白そうすね。
女性向けだけれど見てよかったという、当たりです。こういうのがあるから対象外でも0話切りとかできないんですよ。

スケートリーディングというのはオリジナル競技でしょうか。
フィギュアスケートをチームで行うと。危険そうで現実にできるかはわかりませんが、現実にあっても面白そうに思えます。
まあペアがあるんだからチームがあっても良いのでは? とも思いますね。それとも既にあるのでしょうか。

ポジションの名前がちゃんと決まっていて、リード、ウイング、ガードが1人ずつ居れば他の編成は自由と。これはチーム毎に様々な特色が出せそうなところは面白そうに思いました。
主人公とライバルの関係性、コーチの少年との関係性など興味深いです。
女性が見てもエモいのでは。

チームメイトは、まだ露出は少ないのにそれぞれ特徴的に思えました。
寡黙で実直そうなキャプテンや、クールメガネやらお調子者やら、それぞれ主人公を認めていたりいなかったり、関係性が面白そう。

他の質の悪い女性向けアニメでは、ちゃんとキャラ紹介したはずなのに、全然特徴とかが見えず覚えられないのに、こう、さりげない描写でキャラの特徴を掴ませるのはさすがですね。
しかし人数がやけに多いですが…2チーム作るのかな?
それとも様々な編成で演技を見せようというのでしょうか。

スケートの描写もかなり高品質。
ユーリON ICEほどクオリティが高くは無いでしょうけれど、スケートものはまたクオリティが高いな、と思わせてくれる良い出来です。
監督谷口悟朗だからというのもあるでしょうか。
やはりアニメの出来は監督の存在が大きいですね。

これは視聴したくなります。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

63.3 4 演技で部活なアニメランキング4位
花は咲く、修羅の如く(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (74)
210人が棚に入れました
人口600人の小さな島・十鳴島(となきじま)に住む春山花奈(はるやまはな)は、島の子供たちに向けて朗読会を行うほど朗読が好きだった。花奈の〝読み〟に人を惹きつける力を感じた薄頼瑞希(うすらいみずき)は、自身が部長を務める放送部へ誘う。 「お前の本当の願いを言え、アタシが叶えてやる」 「私、放送部に入りたいです」 入部を決意した花奈は、たくさんの〝初めて〟を放送部のメンバーと共にし、大好きな朗読を深めていく…。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 ギスギスとウジウジ頼りの上に快感も知識欲も全く刺激されない。

1話 内面のドロドロを描くという宣言なら良いのですが。

{netabare} これは物語として成立しているのか、という疑問がまずわきます。部長が花奈を勧誘するきっかけやプロセスがどうもご都合主義に思えます。また、花奈がそんなに部活をやりたい理由もイマイチわかりません。別に朗読が好きなら島で朗読していればいいじゃん、と。その点で話の展開について、人間が本当に描けるのか?という疑問が残る展開でした。

 昔朗読していた少女へのあこがれが、部活に入りたいきっかけにできなかったのかなと思います。

 さて、春と修羅がモチーフというか主題になっています。OPは銀河鉄道の夜がモチーフですから、当然宮沢賢治が描かれるはずだし、描かれなければなりません。春と修羅はそもそも難しくて、なぜ生命や芽吹き希望の春の季節に修羅にならなければならないのかは、人によって解釈があるようです。

 修羅は戦の神です。それが宮沢賢治の内面にあるドロドロした形にならない衝動のようなイメージがあります。妹(永訣の朝)と同じ時期なので何かあるのかもしれません。
 あるいは自分の無力感劣等感に対し、何事かを成し遂げたいという決意ともとれます。つまり、自分に対する怒りですよね。その辺がヒロイン花奈の中に描けるか、ですね。海辺のシーンはこれを表現したのでしょう。

 さて、ここまでが導入ですが、ここから先どこまで春と修羅を中心に花奈の内面のドロドロをくみ取れるかですね。彼女を綺麗に描くと作品にはなりません。ぜひ、鬱展開でもいいので思いっきりやってほしいところです。単なる表現論だけだったら、春と修羅を扱う意味はありません。海辺の朗読は春の山の花の名を持つヒロインの修羅を描き切るという宣言であってほしいですね。

 そして、部長が読んだのは高村光太郎の道程です。生きることは進むこと、という感じでしょうか。僕の前に道はない…ですね。これはまあ部長の性格と同時に勧誘しているのでしょう。宮沢賢治が童貞で一生を終えたことは決して関係ないと思います。{/netabare}


2話 宮沢賢治関係ないじゃん。朗読の魅力も内面描写も弱い、自己満足ストーリー。

{netabare} 何がやりたいんでしょうか。茶髪の男とヒロインが2人で話しているシーンを見て、この男がいたら私なら席を立って部長に対してこいつを何とかしなければ退部すると言います。それともう1人の茶髪の女子。部長が注意しろよと思います。
 そこは大目に見ていもいいです。アニメ作品の中のカリカチュアでしょう。ただ、ドラマのためのドラマというか、それでしか話を作れないのなら少し幼稚な気がします。

 そして、この作品の見せ方では、朗読じゃなくて演出ですよね。桜の花びら、海の映像。伝わってこないんですよね、朗読の魅力が。すごい朗読というのになぜ朗読で表現しないのか。難しいのはわかりますけど、朗読に感動できなんですよね。

 それに加えて、宮沢賢治に何を見出したのかが全然見えません。1話の海辺の春と修羅は何だったのか。タイトルの意味は。その辺が内面とリンクしないとストーリーにならないでしょう。

 トータルで言えば物語に見えません。2話までで、これだけ内容がないのも珍しいです。

 原作を読んだわけではないですがこれが原作通りだとすれば、原作者の武田綾乃氏は「ユーフォ」でも1期のところ以外はかなり凡庸だなあという印象です。一応3話は確認しますけど、自分で自分に酔っているような「ほら、良い話でしょ」的な、自己満足なストーリーに見えます。{/netabare}


3話 ギスギスとウジウジ頼りの上に快感も知識欲も全く刺激されない。

 もともと1話目からテイストが合わなかったので、もうやめた方がよさそうです。3話でアナウンスと朗読について具体的な話があったので、そこに興味がないわけではないですが、せっかく修羅の朗読を聞いているときに、余計な映像とまして音楽を入れるセンスに失望しました。

 普段、朗読小説はよく聞いているし、朗読で宮沢賢治は本数が多いのでなじみがあり、本作のテーマには興味がありました。その宮沢賢治、特に「春と修羅」という名作をモチーフにしながら、人間関係のギスギスとか非常に底の浅い劣等感でしか作品を作れないのはどうかと思います。


 総評、中断の理由です。エンタメとシリアス・テーマのバランスがおかしいというか、なんというか。コメディ・エロ・バトル・謎・驚きがないし、世界観の独自性などがない、テンポ・演出の妙もない、キャラに魅力もないし萌えもない。ストーリーはどこかで見たような話で、ギスギス頼りの展開。ヒロインのウジウジの理由が浅い。そして、テーマである朗読の深堀りが薄い。「修羅」「宮沢賢治」を使えていない。
 アナウンス・朗読について3話ではありましたけど、それはテキストを読めば書いてあることです。それをエピソードに落とし込んでエンタメにしないと。
 そして、演出と音楽で朗読をごまかしている。肝心の西園寺修羅でそれをやったのはがっかりしました。

 今後、ヒロインは自分と向き合うのかもしれませんが、とにかくギスギスとウジウジ頼りで、快感も知識欲も全く刺激しない作品なので、かったるい話で見ていられないです。





 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヴァージン・ジャーニー

信頼と安心のスタジオバインド作
ユーフォ原作者漫画のアニメ化

01
原作ファンも泣いて喜ぶ神作画でしょう、すげえ

「無職転生」「おにまい」とアニメ上級者向けの本格作品で知られるバインドだが、ここにきてユーフォレベルの見やすさな本格美少女アニメへ挑戦。朗読モチーフ作品だがメイン二人がベテラン声優だったボイスコミックから一転、フレッシュな起用へと転向。

アニメですら倍速視聴も珍しくない現代、例に漏れずに強引な爆速展開で駆け抜けサクッと入部へと至るハイテンポな初回。高2らしからぬ胆力でグイグイくる金髪お姉さまミズキに、流れるままに身を任せる清純弱気純情黒髪少女のハナ。猫娘って説明装置のモブなのかよ。どうりで雑なわけだ。


観る前から異世界なろうだとわかる「無職転生」や、ひとめでいかにもな上級者用とわかる「おにまい」と違い、初見ではややレベル感が伝わらない本作。でもバインドだから…ユーフォの作者だから…大丈夫だよね…と全力で寄りかかってしまうと不意に不快描写で傷ついてしまうかもしれないというリスクを危惧するのもアニメ粗製濫造時代では致し方ない自己防衛。しかし流石のバインド、流石のユーフォ作者。全てわかってる安心設計。

なぜか校長が新入生に向けて詩を送るという粋な計らい。ここでイキッて衒学趣味まるだしでマニアックなポエムで置いてきぼりにはしない。作者の自己満足や承認欲求で読者に疎外感を生み出してしまうのはクリエイターとしては愚の骨頂。そこで読み上げるのは義務教育レベルで誰でも知ってる高村光太郎の「道程」である。ミズキの超絶技法にしんみり聴き入る生徒たち。そして誰しもがまた新たな新生活に目を輝かせるのである。

おわかりいただけただろうか。ここは高校、画面の教室に映る全ての人物は健全で健康な高校生なのだ。これがリアルで行われたら、もう教室内は「ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわ」の大合唱で大爆笑の様相を呈するのは間違いない。少なくとも知人のDTイジリが始まるか、失笑の嵐が巻き起こるはずなのである。しかし誰もが触らないし、そのまま時が流れてしまう。そう、ここで明確に宣言されるのだ。この作品は決して皆さんを傷つけないユートピア、ユニコーンファンタジーである、と。このさりげない力強さに震える。このラインの引き方は発明と言っても過言では無い超絶技法。スタジオバインドここにあり。すごい。

これは穿った見方の底意地の悪い難癖に思えるかもだが、きちんとその後に男子生徒をわざわざ映していることから、明確に意図された演出だと思われる。まあそんなことを聞かれても正直に答えることはないでしょうけど。

ミズキも交渉済みとは言え、まだ未確定なのに先にハナをその気にさせるのはナシでしょう。本人的には手応えはあったんでしょうけど、たまたま上手く行っただけにしか見えません。「道程」にて「僕の前に道はない、僕の後ろに道ができる」に感心しながらも、ハナはミズキのいいなりで全部お膳立てしてもらってただ流されてただけですやん、とかしょーもないツッコミどころは山のようにあるが、それら一切を些事にしてしまう素晴らしい導入。痺れました。これはもう覇権間違いなし。安心して脳を休めて身を委ねることができるでしょう。長らく一強であった本格萌えアニメの雄、京アニを脅かす存在の出現が、ここにきて確信へと変わった瞬間に立ち会えたことに感激を覚えることしかできません。

あの朗読がどうすごいのかはまったくわからないけれど、そんなの誰もがどうでもいいんでしょう。というか、わからないからこそいいのかも。「すごい!」って言われて「どこが?」にはならないしなりようもない。「すごい!」「そうなんだーすごいんだー」とそのまま飲み込むしかない。つまりケチのつけようがない無敵のアニメ。まさかこれも計算づくなのだろうか。いやはやスタジオバインド恐るべし。

健気で儚くか弱い少女が懸命に困難に立ち向かう姿を見て「がんばえー!おうえんしゅりゅ!」は数多にあるが今作は本気度もレベルが違う。美少女アニメとして凄まじい完成度。ロリコンの方はメダリストで小学生見て「がんばえー!おうえんしゅりゅ!」しましょう。今期は層の厚さがすごいですね。

バインドが凄いのか、作者が凄いのか。どっちも凄いでいいでしょう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

青春!部活!高校生!とても良いですね。

 
 3話まで観ました。2025.01.25

 引っ込みウジウジ系で自己評価が低いけど朗読好きの主人公、春山花奈が、高校の放送部に入って、先輩や同級生達と朗読大会で全国を目指す物語です。

 まさに王道の部活動青春ものですが、朗読、アナウンスと言う、ちょっと変わった分野のお話なのが面白いです。

 皆様のレビューにも指摘されている通り、アニメや声優に詳しい上級者には、凄い朗読をしているライバル達も所詮声優のシノギ演技に過ぎず、迫力が無いため、演出で誤魔化しているのが、分かってしまうところがマイナスポイントですが、そこに目を瞑れば部活ものとしては一級のポテンシャルを持っているのではと感じます。

 特に、狂言回し+視聴者に世界観を説明する重要キャラの、放送部顧問、吉祥寺先生が良い仕事をしているため、朗読、アナウンスの世界を門外漢でも理解出来る親切設計になっているのが良いです。

 後、個人的には頼りになるボーイッシュな瑞希先輩がド直球に私のタイプなので、それだけで視聴継続の価値がある気がいたします。まぁ…こんなに面倒見の良いパイセン居るかよ…やり過ぎでは?とは思いますが。

 わたくし的には今期イチオシの作品なので、人気が出て欲しいですね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

60.4 5 演技で部活なアニメランキング5位
恋は双子で割り切れない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (97)
238人が棚に入れました
いつまでも、ただの幼なじみじゃ居られない── 初恋こじらせ系双子ラブコメ開幕! 白崎純と琉実・那織の神宮寺姉妹は小さいころから家族同然で育った幼なじみ。 見た目ボーイッシュで乙女思考な姉・琉実と、 外面カワイイ本性地雷なサブカルオタの妹・那織。 顔はそっくりだけど全く正反対な2人。 純はいつからか芽生えた恋心を抱えながらも、特定の関係を持つでもなく交流は続いていたのだけれど…… 「わたしと付き合ってみない? お試しみたいな感じでどう?」 琉実が発したこの一言が、3人をいびつな三角関係へと導いていく――
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

幼馴染が結ばれる困難性×双子分

主人公高校生男子と二卵性双生児の姉妹との三角関係などを描いた、
同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 4.0点】
主人公が優柔不断なのは想定通り。
そもそも告白がゴールの定番恋愛シナリオをなぞらず、
主人公と姉・琉実のカップル解消を物語のスタートに持って来る時点で、
告白や決断という区切りのドラマに本作の焦点は無いと感じます。

むしろ皆、なんで決め切れないで悩んでいるのかが詳述されていて、
そこが興味深いと思えれば良シナリオ。


「ゼクシィ結婚トレンド調査 2020 首都圏」によると、
結婚した男女の内、幼馴染とゴールインした割合は僅か0.7%だと言う。
幼馴染じゃドキドキできない事などが一因なのだとか。

幼馴染には、確かに一般的な恋愛パターンを踏襲できない難しさがあるのかもしれません。
例えば、お互い知らない者同士だった男女が、憧れ(幻想)を抱き合い接近する。
互いを知る内にドンドン惹かれ合って、告白して結ばれて、めでたしめでたしというテンプレ。
始めから知り過ぎている幼馴染同士じゃ、中々こうはいかないのかもしれません。

本作の主人公・白崎 純と双子の神宮寺 琉実と那織姉妹に至っては、
幼馴染かつ、家もお隣で、昔から家族ぐるみの付き合い。
この親戚の従兄弟同然の至近距離から、恋愛関係にアップデートしようとしても、
心身はそう簡単に切り替えられない。
それにしても、白崎&神宮寺両家の父兄の皆さん。
純くんに、映画トークやミリオタネタばっかり振って恋愛進展には、まるで役に立ちませんw

優柔不断に酌量の余地がまだあったので、私はさほど苦も無く完走できましたし。
どこぞの某豊橋の“プロ幼馴染”でもないですが、
ラブコメにおける幼馴染の“マケイン”率の高さを突き詰めるとこういうことなのかも。
と勉強になりました?という感想が残りました。

本作はそこに、さらに双子の姉妹関係変容への恐れなどが加わり、こんがらがっていくわけですが。

道中、主人公の親友・森脇こと“教授”による、
欲望の赴くまま本能で決めちまえよとの喝だったり。
終盤、{netabare} 坂口から琉実への敗北覚悟の特攻だったり。{/netabare}
とっとと好きと言って決めてしまえばいいじゃん?という方方からの圧力。

決め切れない状況にイライラする視聴者へのガス抜きとも取れますが、
私はモヤモヤした三角関係に、明快に決め過ぎる事例をぶつけることで、
恋愛関係と簡単に割り切れない間柄だってあるんだという主張を浮き彫りにする演出と取りました。


【作画 3.0点】
アニメーション制作はROLL2が初元請け。

キャラデザの一貫性などは無難に保って完走できてましたし、
表情描写も、それなりに豊かで悪くはなかったのですが。

例えば、終盤10話、{netabare} 那織が文字通り裸一貫で純に特攻して来た、{/netabare}
心情表現の面でもエロ方面でも見せ場となるシーン。
私は何故か、ドキドキよりも、もっと画力があればなどと思ってしまったんですよね。

振り返ると、柔らかめのタッチや、全体にぼかした撮影、映像スタイル自体が、
私の好みに合わなかったのかもしれません。

ぼやけていたと言えば、作品タイトルロゴ。
トレンドの右肩上がりの手書き調のレタリングに、
ピンクのぼかし加工が施されているのですが。
この作品タイトルを、白地背景に置いたために、遠目に見ると、
年齢制限受けてモザイクでもかかってるのかって位、目立たないのが難点。

私は本作をサブスク視聴したのですが、
ある時、ガチで本作を探し出せなくて難儀した週がありましたw
これでは、検索画面からアニメ探している利用者には本作は見つけてもらえないのでは?と心配になります。


物語がモヤモヤを描くのは良いのですが、
映像やレタリングはクッキリハッキリでお願い致します。


【キャラ 4.0点】
主人公・白崎 純。
園児の頃から仲が良い双子に恋慕されるという爆発必至のポジションw

ただ純に関しては、モテる理由は一応あったかなとも思います。
特に序盤、小学校時代に、クラスで浮いていた那織がトラブルに陥った際に、
女子同士の喧嘩仲裁に割って入った純くんには感心しました。
あんな女子の魔窟にスーッと入っていく勇気は俺にはありませんw

さらに純の情状を酌量すると、作中、純にはモノローグが一切なかったとの件。
視聴者は、純の心中を置かれた立場や仕草等から類推する他ない。
結果、純は、視聴者への弁明でもある、心の葛藤を独りごつシーンもないまま、
優柔不断などの罪への批判をまともに浴びることにw

ただ、これらの事情を鑑みても私は純くんの爆発を願うことに変わりはありませんがw
最終話の{netabare} 双子ビンタ被弾{/netabare} も当然だと思いましたし。
優柔不断の葛藤が興味深いことと、優柔不断が許されるかは、また別問題です。


モノローグを封じられた純の心中を吐露させたのは親友の“教授”森脇でしょう。

さらには双子の姉・琉実と同じバスケ部の親友で彼氏持ちの浅野 麗良の恋愛相談。
双子の妹・那織と、オタクな毒舌に応酬できる希少な眼鏡っ子“部長”亀嵩璃々須(かめだけりりす)との、知識の青春駄弁への浪費。
などなど本作は、三角関係の当事者間では語り辛い心情を、外部化できる親友ポジが充実していました。


中盤、登場した琉実の親友のギャル・雨宮 慈衣菜(しえな)
上記の、未知の女(ひと)に憧れてゴールインという常道に照らせば、
実は、いっそのこと、純が双子ではなく慈衣菜とくっつくのが、もつれた三角関係をスッキリ精算する最も合理的な方法かもと私は思ってみたり。
彼女、意外と料理もお上手いみたいですし。
が、恋は合理性じゃないでしょうし、
何よりそんなことしたら双子に後ろから刺されかねないでしょうがw


あとは終盤、{netabare} 部室よりも文芸オタクトークに対応できる強敵(とも)との出逢いを優先した、
遊戯部の部長・古間 怜人にある種の男気?を感じました。
あの部室争奪チェス、良い対局でした。{/netabare}


【声優 4.0点】
双子の姉・神宮寺琉実。
体育会系なのに、恋愛では奥手で、駆け引きでも相手の出方待ちの譲り合い。
でも妹に対しては世話を焼く姉でありたい。
そんな姉役にはメインヒロインは初めてとなる後本 萌葉さんを抜擢。
しっかり者でありたいんだけど、初々しさも混ざり合うフレッシュな演技。

一方で妹・神宮寺那織役には経験豊富な内田 真礼さんを起用。
主人公・白崎 純役の坂田 将吾さんと多彩なオタクトークで会話を弾ませ、
姉の焦燥を誘う。
運動したくない帰宅部のクセに、スタイルは“胸部格差”も含めて姉を脅かし。
恋愛でもグイグイ仕掛ける攻撃重視だが、心根は繊細で、
上手く行かないと葛藤するなど、しっかりと世話が焼ける妹。
複雑な役柄を、これまで数多の妹役も演じて来た引き出しの多さで好演し、
展開を引っ掻き回す妹ペースを作り出す。

新人と実力者が交錯するキャスティングが、個人的に一番のドキドキ要素でした。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は、うたたね歌菜氏。
同クールの『マケイン』BGM同様、会話劇の下支えから、心情曲まで、
多彩なジャンルを組み込み対応するが、
こちらはバイオリンなど、より優雅な旋律、及び修羅場曲が多かった印象。

OP主題歌は神宮寺那織役の内田 真礼さんの「パラレルなハート」
明るい歌声に乗せて、乙女心の察知を要求する攻め重視のアップテンポナンバー。
那織に、真礼に翻弄されっぱなしの1クールでした。

ED主題歌は琉実(CV.後本 萌葉)&那織のデュエット曲「ハニーシトロン」
劇伴うたたね歌菜氏も編曲で参加し、
本編の引きに合わせて、アップテンポver.とバラードver.を使い分ける。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

「純がかわいそう」 →「コイツ、ち●このもげた伊藤誠やんけ!!」

【レビューNo.145】(初回登録:2024/10/6)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
”ラブコメハンター”の私としては、「とりあえず観なきゃ!(使命感)」
というところでしたが・・・


(ストーリー)
幼き日、白崎純のお隣に神宮寺琉実・那織の双子の姉妹が引っ越してくる。
3人は意気投合して一緒に過ごすようになるが、やがてそれぞれが恋心を抱く
ようになる。
姉である琉実は中学3年時、妹である那織の気持ちを知りながら純に告白し、
付き合うことになったものの、その1年後突然別れを切り出すのだった。
それぞれが心に複雑な感情を抱えたまま、高校生となった3人の新たなる恋物
語が動きだす。


(評 価)
・予想外によかった第1話
 ぶっちゃけ「幼馴染×双子姉妹」ということで
 「どうせ冴えないオタク男子が、都合よくかわいい双子姉妹に言い寄られる
  いつものやつやろ」
 とあまり期待はしていなかったんですよね。

 そんな中での
 「間違いの多い生き方をしてきた」
 のモノローグから始まる、これまでの経緯を語る姉・琉実のAパート。
 そして
 「私は実に醜い人間であります」
 のモノローグから始まる、これまでの経緯を語る妹・那織のBパート。
 同じ日常風景でも、姉妹によって景色が異なる様が丁寧に描かれており、
 意外と面白いかもと思ったのですが・・・


・ストーリーありきのキャラ描写?!
 ところが1話の終わりで、付き合っている純に琉実が別れ話を切り出す辺り
 から雲行きが怪しくなってきます。
 {netabare}・妹の那織も純のことが好きなことを知っていたが、踏み出せないことを
  見抜いて先制攻撃を仕掛けた。
  (純の初恋相手は那織であることも気付いていた)
 ・それで付き合うことになった2人だが、”那織を出し抜いた”という罪悪感
  から1年で別れ話を切り出す。
  しかも今後は那織と付き合えとか?!
  いろいろと謎の「姉ムーブ」が発動w
 そして純も純で琉実に未練がありそうながらも那織に告白、それで今度は
 那織と付き合うことになるのだが、
 ・2人の心中は全て分かっていたと今度は那織から別れを切り出す。
  → 「3人の関係をリセットした上で再度やり直したい」というこちらも
    謎理論{/netabare}
 ストーリー上姉妹どちらかと上手くいくとそこで終わってしまうので、いろ
 いろ画策したくなるのは分かります。
 しかも別れ話をねじ込んだ方がインパクトがありますし。
 でもそのストーリーありきでキャラを動かしちゃってるんで、姉妹の言動に
 全く共感できないというか、「この茶番は何なんだ?!」という不快感しか
 湧いてこないんですよね。

 で、ここまでの流れをみると「純がかわいそう」って感じにもなりますが、
 そもそもこいつがしっかりしていないから2人が迷走するわけで、終盤の
 大事なところも
 {netabare}・純の友人・坂口が琉実に猛アプローチ
  → デート(?)までこぎつける
 ・坂口の本気度に焦った純はデート現場に駆けつけるも
  「琉実・那織もどちらも同じ位に好きだ。だからどちらかを選ぶことが
   できない。だけど必ず結論を出すから時間をくれないか?」
 え―――っ、人のデートに割り込んでおいて、問題先送りとかどういうこと
 やねん?!
 それを聞いた琉実も
 「ちゃんと考えてくれてるってわかっただけで、私は十分♡」
 って、お前もアタオカやろ!!
 こんな”茶番”で身を引かされる坂口もそりゃ絡みたくもなるわなw{/netabare}
 他のレビューでも書きましたが、こういうどっちつがずで問題先送りキャラ
 (おまけに性には奥手)って個人的には
 「ち●このもげた伊藤誠」
 にしか見えないんだよな~。

 そんな感じで3人の関係を簡単に決められない原作者都合でキャラを動かし
 てる印象が強く、3人の言動には違和感を覚えずにいられなかったですね。


・その他不快要素が・・・
 那織のオタクキャラを不快と感じるレビュアーさんも多いようですね。
 スポーツ好きでコミュ力の高い琉実への対極のキャラ付けでしょうが。
 (あと純とは同好の士というのも)
 私も会話の8割位がサブカルからの引用を絡めてくるので、正直イラっと
 きましたね。
 何かやり過ぎでクドさを感じるというか。
 そのくせ、結構人見知りだったのは内弁慶過ぎてツボでしたが。
 
 新キャラのモデルやってて頭のネジが緩そうな雨宮慈衣菜は、いろんな意味
 で浮いていて好きになれなかったですね。
 (CV:石原夏織さんから合っていなかったような)

 あと女バス部員は人の恋路にヅカヅカ踏みこんできたり、「私にだけ内緒な
 んて~」とか女子の友情ごっこが痛々しかったかな。
 そんな中浅野麗良は姉御肌で{netabare}「男は1回ヤるとそればっかになる」{/netabare}との金言
 ありがとうございましたw


最初からあまり期待していなかったですが、第1話で「おっ」と思ったものの
やはりそこまでだったかという感じでしたね。
「琉実・那織もどちらも同じ位に好きだ。だからどちらかを選ぶことができない。
 → ということでオープンな二股交際をさせて欲しい!!」
『かのかの』の主人公直也って「天才かよ!」と思ったのは私だけ?!
ある意味これが一番丸く収まる方法でしょう(笑)

作画は多少低予算感や怪しいところもありましたが、ヒロイン2人はかわいく
描かれていたので、よかったのでは。


OP『パラレルなハート/内田真礼』
ED『ハニーシトロン/神宮寺琉実(後本萌葉)&神宮寺那織(内田真礼)』
・どちらも作品にはマッチしていたんじゃないですかね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

大さじコショウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

妹ちゃんがキッツいかなぁ…?

そろそろ今期も終わるので、一気見しているところです
「悪くはないかなぁ」ってぐらい

ラブコメだと思いますが、
コメディ的というか笑い的な明るい要素は少なめです。



◆ キャラ ◆───────────────────────────────────────
ヒロイン姉妹は見た目は可愛い
姉は面倒な女性って感じで、しっくりくるんだが
妹は言動やらがアレすぎてピンとこないかも
アメリカンジョークのような知的会話ではありますが
本場でも常時ジョークいってるわけじゃないので、
たまに挟む程度が良かった。
                    (個人的に妹ちゃんは無い…)

主人公は妹に合わせてる時の言動はともかく
優等生の可もなく不可もなくって感じの味付け
むしろ姉妹に振り回されてるのもあって若干可哀そう
姉妹の感情に対して優柔不断だが、
年相応だし悩む気持ちは当然あるでしょう。



◆ 展開 テンポ ◆────────────────────────────────────
可もなく不可もなく。 一気見してるのもあるが特に特出すべき点は無し



◆ 作画 声優 ◆─────────────────────────────────────
絵は安定しています。 キャラデザ好きだし可愛いとは思う。

声優さんは詳しくないですが、特に違和感は無し



◆ 総評 ◆────────────────────────────────────────
妹ちゃんが結構癖ッけが強くて
言動が伝わりにくいので感情がわかりにくいです。後半はマシになりますが
それに合わせる主人公でもあるんで、
視聴者は蚊帳の外で置いてけぼりになるときもあり

下手に妹の味付けしたせいで、
せっかくの性格面倒な姉も変に薄くなってる印象

母親似の姉、趣味話が通じる妹ってぐらいが良かったかな

悪くはないんだけど、うーんって感じで
雰囲気も明るめなシーン少ないから見るタイミングは計るべきでしょう
一応最後まで見る予定です

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

計測不能 6 演技で部活なアニメランキング6位
魔神創造伝ワタル(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (7)
28人が棚に入れました
小学4年生の主人公「星部ワタル」は動画配信でスーパースターを目指すリューチューバー。 ある日突然、迷いこんだのはトンデモ異世界な「宙部界」(ちゅうぶかい)。そこでは、迷惑系なヤカラたちが人々を困らせていた。 ラスボス「エンジョーダ」を倒し、人々の笑顔を取り戻すため、ワタルは救世主としてブロックで創った魔神(マシン)「龍神丸」とともに戦うことになる。 いま、ワタルと仲間たちとの大バズリな冒険バトルが秒ではじまる!

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

リデュース・リユース・リサイクル

リメイクではなく新世代向けの完全新作
コッテコテのキッズアニメ

01
YouTubeからキッズを取り戻そうとする涙ぐましい努力

おっさんが考えた「キッズアニメってこういうもんでしょ」みたいな感じ。動画配信やマイクラなど流行りの要素を取り入れてはいるがノリが完全に昭和。キッズに寄り添うならMOBAとかFPSになると思うのだが、健全なものを好んでほしいという親心への配慮といった印象。今の子はコレ見て楽しめるのかは謎。とっつきやすさ重視なのはわかるが決めセリフが「秒でBANだぜ!」って。BANをやっつけるって意味にするのはどうかと思うのは自分がおじさんだからなのか。

キッズアニメなのでしゃーないがほぼ全てのセリフが説明セリフ。そのうえやたらと噛み砕いた表現にしているので、セリフ量に比べて情報量がかなり少ない。ゆえにクソなろうと比べてもテンポが悪く体感時間が長くなる。YouTubeに馴染みのある世代ならなろうレベルの速度感でも理解できそうな気がしないでもないし、小学生低学年が見ても普通に退屈だと思う。あとは婦女子狙いが透けてみえるのも萎えポイント。

CGの龍神丸がちゃんとカッコいいのは流石。アレンジされてはいるがどうみても龍神丸。時代を越えても耐えられる存在感に、初代のデザインがいかに優れていたのかがわかる。でも初代世代のおっさんが見ればって話で、今の子供達はどう思うのでしょうね。杉田氏はもう完全にロボ声優になってしまった。初代に寄せた演技はちゃんとキマってていい感じ。

古いIPを再利用したいだけの下心で爆死は免れないでしょう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

名前は懐かしいですね

本作の前身であろう、魔神英雄伝ワタルと言えば私らおっさん世代からすると「懐かしい、子どもの頃見ていた」となるのでは。
私は見ていなかったので知りませんが。

でも主人公がワタルでロボが龍神丸でヒロインがヒミコで顔のでかいおっさんが仲間に居る、くらいは知っています。
なんでだろう。アニメージュとかでちらっと見たのかな。

というわけ懐かしい以外の印象もなく、内容も子ども向けなので特に見ません。
採点もなしです。子どもがみて面白ければ良いですね。というか見ると良いですね。

しかし、現代の子ども向けに作ったであろう作品で、主人公が当たり前のようにYoutuberをやっているのは、へー、と思いました。

主人公なのだからある程度身近な存在であるべきで、Youtuberがどこか遠い存在だと思っていたら主人公にはできません。

Youtuberは今どきの子どもにはそれだけ身近な題材なのでしょうね。
全員が当たり前にやっているわけでは無いでしょうけれどクラスメートがやっていてもおかしくないような、ちょっとしたあこがれの職業、みたいな感じでしょうか。

ダンジョン配信ものとかイマイチが乗りにくいように、若い人との感覚のズレが今後とも気になるのかなぁ、とは心配になりました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

小学生男子向けアニメ

17時台に放送されているちゃんとした小学生男子向けアニメ
昔から続くシリーズらしいですがわたしは初見

ふつうの少年がyoutubeみたいなものがあるファンタジー世界に行って世界を救うスーパースターになって、迷惑youtuber(youtuberだけじゃないかも)とロボで戦う単純でポジティブなアニメ

なんでロボでバトルしてるの? 
不正したり変な配信するより、茶番でいいからロボバトル配信するのが一番再生数稼げそうじゃない?って突っ込んじゃダメです

今の子どもが好きそうなものがいっぱい詰まってますねー
予算潤沢で作画綺麗、子ども向けアニメの基本は抑えられていていいアニメだと思う

世界観はごちゃごちゃしていてよくわからないし、ストーリーは完全に子ども向けだけど、子ども向けアニメはこれでいいとおもう

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
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