演劇でツンデレなTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の演劇でツンデレな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の演劇でツンデレなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.0 1 演劇でツンデレなアニメランキング1位
からかい上手の高木さん③(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (327)
994人が棚に入れました
「からかい」が縮める、二人の距離――。 2022年、見守りたい初恋が、ここにある。 とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれる男の子・西片。 高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう。 どうにかして、高木さんにひと泡吹かそうと奮闘する日々…。 移ろうものは季節だけではなく、西片の心にも…? 一方、優勢とみられた高木さんにも、ゆらぐ事態が―? スキを見るか、スキを見せるか― ニヤキュン指数100%の「からかいバトル」、 いよいよ最終ラウンドに…!?


声優・キャラクター
高木さん:高橋李依
西片:梶裕貴
ミナ:小原好美
ユカリ:M・A・O
サナエ:小倉唯
中井:内田雄馬
真野:小岩井ことり
高尾:岡本信彦
木村:落合福嗣
浜口:内山昂輝
北条:悠木碧
田辺先生:田所陽向

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ウィークポイント・ゲッター

自尊心 VS 自負心。

からかいは、気負い過ぎるプライドをチクリと突いて、ウイークポイントをストロングポイントに切り替えるハイテクニック。
そこにはちゃんとしたルールがあって、ちょっとだけ自尊心をくすぐり、ちょっとだけ自負心を軽くさせるのがセオリーです。

間違っても、容姿をあげつらったり、悪意を滲ませたりするのはミスリード。
そんな思惑は、高木さんレベルの手にかかれば、西片くんの横にも立てない破目になるでしょう。


~     ~     ~     ~


髙木さんにとっては "ハンカチ王子" にも見えた西片くんなのですから、なおのこと "上手を気を揉むからかい" だったはずです。

それを乙女心とひとくくりするなら、西片くんへの恋心をじっくりと観察して、男ぶりを磨き上げてほしいと思います。

二人がくりだすあの手この手の応酬は、キモチをグイっと乗せたり、ヒラリと躱(かわ)したりしながら、恋へと成就させていくさわやかなキャッチボール。

3クールにわたる高木さんの変化球は、西片くんをどれほど色めき立たせ、ストライクゾーンを広げたことでしょう。

それは、実のところ・・・髙木さんのリードのままは悔しいし、変に気遣われると、そこはプライドとしてどうなのか?と・・・。

とは言いつつ、いったいいつになったら、高木さんの構えたミットに燃えるストレートを投げ込むのかな?とヤキモキしながらの観戦はとても楽しかったです。

そんなわけで、西片くんのとんでもなワイルドピッチにも、サイン違いの逆ダマにも、神業対応するのが高木さんのキャッチング。

頭脳的な配球術も、軽やかなフットワークも、西片くんの球筋があんまり魅力的すぎて、どんなふうにでも応えますってキモチなんでしょうね。

 
~     ~     ~     ~


西片くんのリアクションが、予想外のファインプレーを見せる時に限って、髙木さんにはカウンターパンチならぬジャイアントキリング級のサプライズが訪れます。

それは、時を止めておきたいhappinessと、時を進めてみたくなるdesire(おねだり)とが、一瞬同居したかのような表情になる高木さんですからすぐに分かります。

西片くんは、どうしてそんな乙女心の萌(きざ)しにも、今ひとつ核心のコースを攻めきれないじれったいピッチング。
そもそも「100%片想い」が愛読書では、コーチングに全然役立ってないんじゃない?と勘ぐってしまいます。

だって、高木さんのプレイングは、漫画の主人公とは真逆をいくタイプなんです。
ゲームプランのしたたかさを見れば、片思い路線のままでは、イメージトレーニングには結びつきませんよね。

でも、右往左往するゲーム展開があるから、攻めどきの逆転満塁ホームラン(それともせめてポテンヒット?)の期待値をあげてしまう髙木さんなのでしょうね。

こんなにドキドキさせられるバッテリーには、球場いっぱいに陣取ったサポーター(視聴者)のリアリティをグイグイと刺激するはず。

ペナントレースの最終ゲーム、9回の裏ツーアウト満塁の場面で、ピッチングマウンドに立つ西片くん。
正面に構える高木さんのミットに、どんな球を投げ込むかと、ファンならなおさら目が離せませんね。


~     ~     ~     ~


からかいあって想いに触れ、からかわれて思いを重ねてきた西片くんと高木さん。
二人を見守るサブプレーヤーたちも、彼らを優しく見守るグラウンド装置も、とても素晴らしかったです。

1期のOP、大原ゆい子さんの「言わないけどね」には惹き込まれました。
EDもたくさんの楽曲が歌われて、工夫も凝らされていました。
高橋季依さんの涼やかな声に中てられた方も多かったのではないでしょうか。

からかい上手とは "好きこそものの上手なれ" の気持ちです。
何事も、好きであってこそ上手になる。
いまは遅々と感じても、ときに未熟だと凹んでも、本当に好きならばゲームの流れを捉える熱量は尽きないはず。

西片くんへのからかいを上手にと努めてきた高木さんのスタンスは、まずはそこがスタートなんですね。
目の前の勝ち負けよりも、口に語らい、手のひらを重ねるひとつ一つのサインの交換に、シンパシー(共感)とエンパシー(思いやり)に心をときめかせていたのでしょうね。

いつか、二人のからかいがからかいでなくなる "ここぞの勝負どころ" が巡ってきます。
ゲームセットの日は、晴れて紳士淑女なステディを始められる記念日にきっとしたい二人なはず。

からかいの先に見えてくるのは、二人だけの世界に通じていく "好き上手" 。
そのときのお作法は、からかいとは違う言葉で表現するのが相応しいでしょうね。

もしも4クールがあるのなら、新しいゲームプランがトッピングされていることでしょう。
ペア&パートナーになった二人もほんわかとしたイメージで微笑ましいのですが、トリオ&ファミリーになっていく彼らもにぎやかで楽しそうです。


~    ~    ~    ~


二人の初々しさがブーストする瞬間にきゅんageするのは、実は西片くんのリアクションにトキメクからなんです。
西片くんは、本当はからかい下手じゃなくて、ちゃんとしたからかわれ上手なんですね。

女心を漏れなく下からすくい取る西片くんの絶妙なハンドリング。
万一トンネルしちゃっても、最後までフォローに奔走する西片くん。
男性の方、この意味、分かっていらっしゃいますよね?


もちろん、忘れてはいけないことなのですが、実は、高木さんにもウィークポイントはちゃんとあります。
それは、そもそも最初に惚れたのは高木さんのほうだということ。
その弱みを西片くんに隠しながら、隠しきれないところです。


西片くんの愛読書「100%片想い」は、当然、高木さんも読み込んでいるわけで・・・。
漫画に憧れていた恋バナを、「100%両想い」へとステップアップしていく二人のやり取りは、観ていて本当に楽しかったです。

私はそれを見届けたいがために作品を追いかけてきたようなものです。
劇場版で一区切りとなった本作ですが、コミックには「その後の二人」が描かれています。

はたしてどんなシーソーゲームを魅せてくれるのか。
ご興味のある方は是非 getして、お読みになってくださいませ、ね。


PS

ウィークポイント・ゲッターの意味は、弱みも引け目も負い目も全部ひっくるめて自分のもの、お互いの絆にするという意味です。

西片くん、グッジョブ!
髙木さんも、グッジョブ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ホップ ステップ そんでステップ

原作未読


3期めということでご新規さんは1期からどうぞ。
私個人としてはちょい飽きました。若干修正変化はあるものの、ホップ→ステップ…ときて次ジャンプかしら?と思いきやもう一回違う足でステップした感じ。
CMで毎度やってた公開ネタバレの影響あるかもわかりません。

 1 (元)高木さん…と二人の未来がわかっている
 2 今夏(2022年)劇場版公開…とピーク後ろ倒しがわかっている

結末(未来)提示されてるので“付き合う(ピーク)まではいかないんけど進展くらいはあるやも”との勝手な期待値をもって臨んだ3期。そういう作風だと言われりゃ反論はできませんが。
中継ぎでいくら良い仕事をしても年俸で先発・抑えに適わんのと一緒ですね。評価は1期(3.7点)2期(4.0点)ときて3期(3.7点)としてます。野球でいえば試合を壊してないし、アニメとして物語的に上積みもある。興行の実行計画としても正しい。導き出せるのは

 この世界観を気に入ってるか否か

中学生男女の微笑ましいやりとりでほっこりするなりニヤリとするを楽しむ日常劇を3期まで観ておいて「飽きた」というのも無粋この上ありませんがそういうことです。
以下は3期めの気づき箇所です

【季節感】
 ざっくり2期は夏で3期は冬。季節ならではの盛り上がりイベントがありました。ただしそれは予想の範囲内。違う足でステップしたと評した理由です。

【土地勘】
 特定の地名が出てきました。瀬戸内の持つイメージが良い方向に働いてます。海が見える教室で机並べて同じ月日を過ごしてる二人も良いのですが、隣町に遠征する校外イベントもちらほら出てきます。
きちんと一年生二年生と年次を重ねて行動範囲が広がっていることがわかります。


別作品で瀬戸内を物語の舞台に選んだ理由を“懐かしさを呼び起こす土地柄”とされてたアニメ監督さんのコメントを聞いたことがあります。西片や高木さんに在りし日の自分が見えるかもしれません。
その昔。夏と冬の間に置かれた春と秋って中途半端だけど知らないうちに心動いちゃう季節だよね~って曲がありました。夏冬の盛り上がりイベントを経て桜舞う季節に3期は幕を閉じました。

 {netabare}このころはなんとなく 心楽しくて
 知らないうちに 誰かを
 好きになったりします{/netabare}

となるかどうか、続きは劇場版で! 私は配信待ちかなぁ。



※ネタバレ所感

■今期のおうた

もはや風物詩となった毎話の名曲カバー。今回のラインナップはこちら↓

{netabare}① 夢で逢えたら/大瀧詠一(1976年)※いろんな人がカバー
②③Over Drive/JUDY AND MARY(1995年)
⓸⑤ひまわりの約束/秦基博(2014年)
⑥ 学園天国/フィンガー5(1974年)※いろんな人がカバー
⑦⑧じょいふる/いきものがかり(2009年)
⑨ サンタが町にやってくる/スタンダード曲
⑩⑪スノーマジックファンタジー/SEKAI NO OWARI(2014年)
⑫ 花/ORANGE RANGE(2004年){/netabare}

第1話のエンディング曲は予想とビンゴでした! だがそこまで。以降は外しまくりです。

{netabare}なお選曲について自分にはイマイチでした。大ヒットナンバーに隠れて、そのアーティストのファンが歓喜しそうな選曲だった1期。2期はヒット曲ばかりでイマイチだったんだけど思い入れのある曲がきて轟沈したのと1期EDを持ってくる変化球を評価。
実際に1期のレビューでジュディマリ『Over Drive』ではなく『自転車』持ってくるセンスがナイス!と激賞しといたから3期第2話ではしご外されましたよ。自分自身もセンス抜群とは言いませんが今回の選曲ぶりとは相性悪かったみたいです。救いはセカオワっすね。
なんと言いましょうか。ラブソングで「好きだ」「I love you」を連発したらつまらないじゃない。直接ではないけどどう見ても好きなことがわかる言葉回しがオサレなのよ。そもそもそういった作風じゃん。今回ので言えば文化祭回で⑥『学園天国』ってありきたり過ぎるチョイスってことなんです。今度3年生になる二人ですが卒業で『3月9日』持ってきたらきっと残念がると思います。{/netabare}


■今期のご両人

{netabare}“銀座No.1が転生したら…”が高木さんとは以前とあるレビュアーさんが言っていて頷いたものです。タイトルにもある高木さんその人をまずはご紹介といった趣きの第1期。2期は西片もしっかり出張ってきてラブ要素増えましたよ、っと。
ほぼ100%相手の考えてることわかっているとなにかと楽でしょうね。そこふまえて西片への好意を持っている高木さんですから選球眼は良いのでしょう。いい娘といい坊やだから我々も安心できます。
そんな高木さんでもほぼ100%相手の行動を制御できない(しようとしない)ので物語に嫌味はないですね。不可抗力要素が残ってますからたまにキュンとなれます。{/netabare}

{netabare}着目したいのは攻守ともレベルの高さが見える高木さんでしょうか。1期のサムネ(2022年4月現在)にも代表されるあの首の角度と上目遣いは攻撃力高めです。よくよく見ると西片にしか使ってないのでライバルへの魔除けにもなりますし、これ重要なんですが女子の敵を作りません。
3期では高木さんと西片以外のクラスメイトとの絡みも増えてました。気さくに対応しつつも嫌味なく一線を引けるポジショニングも秀逸ですね。つくづく思います。なんでこの娘中学生なんだろう、と。{/netabare}

{netabare}西片は一歩ずつ大人の階段登ってる感じ。男女の性差で精神年齢女子上めなのはしゃーないしそこ突っ込むのも無粋ではありますがこういった関係性の作品多いですよね。
中学生なら手探りながらでももう少し恋愛や性欲模索するでしょうに。どうも未成熟な♂を甘やかしてくれる理想の♀的な構図が世に溢れていて食傷気味です。マッチョ志向流行らんのかな。{/netabare}



視聴時期:2022年1月~2022年3月 リアタイ

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2022.04.16 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

応援したくなる初恋

途中から見ても楽しめますが、必ず1期から見てください。

個性的なキャラは何人か出てきますが恋愛関係は髙木さんと西片の二人だけの世界ですし、シリアスな展開とか修羅場とか浮気とか全然ないピュアな恋愛模様なので安心してみていられますね。

3期もとても良かったです。
相変わらず高木ちゃんの表情変化がとても生き生きしていて力入っているのがいいですね。
特に不意に嬉しいことがあったときの間のとりかたと、直後の表情がすごく良くて、喜びをかみしめている感じが出ているのが可愛くていいなあと思います。

西方も相変わらず反応が可愛くていい!
全然進歩しない子だけど、根が優しいのがすごくよくわかるエピソードも多くて、高木ちゃんが好きになるのもわかる。

3期見て思ったんですが、男子中学生ってこんなに恋愛に疎いもんなんですかね?
クラスの男子がみんなあまりにも恋愛に無関心すぎるような気がしたけど、私の感覚がおかしいんでしょうか?
西方はありえないくらい鈍いですが、クラスの男子の中では数少ない女子を意識している男子ですね。

あと、細かいことですが1期はほとんど西方以外と絡まなかった高木ちゃんが、2期3期と他の女の子と仲良くしているシーンが増えたのは良かったと思う。最初は友達いないのかなこの子?って思っていたので。

マンネリじゃないの?って意見はその通りだと思いますが、私は二人の恋愛模様をもっと見ていたいのでとても満足しています。

【1期~3期までの高木さんの変化と恋愛模様】
{netabare}
一期からやっていることがほとんど変わらないように思われるかもですが1期2期3期とこのアニメを楽しむポイントは少し変化していて、

1期は西片視点で話が進んでいて髙木さんの心理描写がないので、ラブコメなのはわかるけどどういう方向に進展するのかわからなかったんですね。
そうしたら一期後半でだんだん髙木さんの気持ちが描写されるようになってきて、最後は実はずっと西片を一途に思っている髙木さんの絵を見せて締めていました。
髙木ちゃんこんなに西片好きだったんだ、なにこれかわいい、これからどうなっていくんだろう?ってところで終わった1期。
2期はそんな髙木さんの気持ちがわかって見ているから、普通のラブコメのつもりで髙木さん積極的でかわいいって思いながら見てました。
でも髙木さんの核心が良くわからないところは一緒で、髙木さんはどういうつもりでこういう関係を続けているのかがわからなかった。

1期から髙木さんには好きな気持ちを隠す気がないのは一緒だけど、1期のときはまだ西方が恋愛を意識していないのは明白でした。
2期になるとはたから見たら完全に付き合ってるようにしか見えないくらい親密になっていて、なんで付き合わないの?って疑問もありましたが、髙木さんが友達以上恋人未満の関係が心地よくて、今の関係を続けたいからこれ以上の距離に踏み込まないのかなって思っていました。

でも3期でそれはちょっと違うんじゃないかって思った。

西片との思い出を積み重ねるたびに少しずつ髙木さんのアプローチにも変化がでてるんですよね。
3期見て髙木さんはただ西片の気をひこうとしているわけじゃなくて、西片が大人になって女として自分を見てくれるまで待っているんじゃないかって思った。

西片が髙木さんを友達以上に見ているのは髙木さんもわかっているでしょうし、高木さん主観でも好きって告白すればOKもらえそうな関係ですよね。
でも西片はまだ子供っぽいところも多くて、恋愛がなんなのか良くわかってない。
そんな西片に告白して強引に大人のステップに進むよりも、西片がそういうステージに上がるまで待っている感じがして

髙木さんは積極的にアプローチするタイプだから、普通の女子中学生なら「好き」って言いたくてうずうずしていると思うんですよ。
好きって言いたいけど勇気がでないか、勇気出して言っちゃうかの違いはあっても、積極的にアプローチしておいて伝えずにいるのは結構しんどいと思う。
でも髙木さんはすごく心に余裕があって、「好きって言いたいのにもどかしい」とか「西片気づいてよ」とか「見ているだけでドキドキしちゃう」とかそういう惚れた弱みが全く見えなくて
ずっと西片をてのひらの上で遊ばせてるような感じが、なかなかできることじゃないと思う。まるで熟練の夫婦のような余裕なんですよ。
しかも周囲の目気にせずアプローチすることで他の女子が寄ってこないようにしているところが上手い!

ただ、恋愛って早い者勝ちなところあって、両想いでも他の人から告白されたらあっさり付き合っちゃうことってよくあることで
髙木さんのこの恋愛スタンスはかなり危うくて、じっくり関係を進めているうちに好きな人を泥棒猫にとられて後悔することもありそう。

それでも西片の気持ちが自分に向くのをじっくり待っている感じがとてもいいなって思いました。
CMのキャッチフレーズで「応援したくなる初恋」ってありますが本当にその通りだなと思いながら二人を眺めていました。
{/netabare}

【3期で気になったこと】
{netabare}
不思議なのは、高木さんがお姫様で王子様役を決めた時に西方以外の男子が高木さんを意識している感じがなかったことかな。
何人か照れて赤くなる子がいてもおかしくないと思うけど

西方と高木ちゃんの娘が出てきましたね。外見が高木ちゃんで性格は西方似かな?
でも娘ちゃん西方以上にちょろそうで、西方が娘離れする日も早そうですね。

高木さんが宮沢賢治の春と修羅を読んでいましたが、何か意味があるんでしょうか?
結構この作品そういうの意味があることが多いけど、私は読んだことないのでわかりませんでした。
そのうち読む機会あったら確かめてみたいと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35

55.0 2 演劇でツンデレなアニメランキング2位
つよきす Cool×Sweet(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (167)
1083人が棚に入れました
竜鳴館に転校して早々、素奈緒は大好きな演劇をやりたくて演劇部の設立を生徒会に申請。生徒会会長・霧夜エリカ(中原麻衣)の挑発に乗って、講堂で芝居を披露することになるが…。第2話「生徒会なんて、大キライ!!」生徒会が演劇部設立を認めてくれないのならと、素奈緒は校内パフォーマンスで生徒たちにアピールしようとするが、生徒会主催のファッションショーと日時が重なり、しかも近隣の不良たちが現れて…!?

声優・キャラクター
水樹奈々、井ノ上奈々、藤田咲、中原麻衣、小林ゆう、佐久間紅美、おみむらまゆこ、有島モユ、南條愛乃、金田朋子、豊永利行、矢部雅史、子安武人、若本規夫、織田圭祐、中國卓郎

ichinana さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

♫どMどもが集ま~って~。ピーキャーピーキャー騒いでる♫

原作はきゃんでぃそふと制作のエロゲー。
日本に一大ツンデレブームを巻き起こした伝説的ゲーム・・・・のはずなのだが、本作はその魅力を全く伝えられない非常に残念な結果となってしまいました。本レビューの評価は辛口になってしまいましたが、ここでは原作の魅力を伝えようかと。

エロゲの方は本当にHitしたんです!
"ツンデレとはかくあるべき"というまさに教科書的な作りで、どれだけのどM信者がひれ伏したことか。当時まだ学生だった私は、オープニングの乙女姉さんの「軟弱ものが・・・」に一発KO・・・・。なんだ!?このドキドキは・・・・・。あれっ!? 俺ってSじゃなかったっけ?? おかしいな・・・・
「お前がS?? 何言ってんだよ・・・どう見たってどMじゃん」
どうやら友人たちには私の本性が伝わっていたようです。意外と人間、自分のことは分からないものですね。

タカヒロ氏らしい軽快でテンポの良い会話。その辺はアニメでも多少見られた気がします。白猫参謀氏のキャラデザは本当にきゃんでぃ(現みなと)の作風とよく合います。アニメが酷評される原因の一つは、かけ離れすぎたキャラデザに起因していると思います。

デレに移行したヒロイン(特になごみん)の可愛さはマジパネェ・・・・やっぱツンばっかじゃダメです。きちんと移行デレを見せないと、ツンデレとは言えないですよね。

原作OP、KOTOKOさんの「Mighty Heart 〜ある日のケンカ、いつもの恋心〜」は彼女の隠れた名曲。あ~っ またやったな~ から始まるアップテンポな曲と歌詞はつよきすの世界によく合います。う~ん。なかなかカラオケに入らないな~。マイナーな曲だもんな~

というわけで、原作ファンは本作回避推奨。
逆にアニメ組は原作(エロゲ一作目の方ね)をガチ推奨!!!!!

さぁ諸君!!!いざ来たれ!!!!!どMの世界へ!!!!!!!!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

テキトー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

あれだけいい原作の題材があるのに・・

タイトルと同じことを思われた方はすぐに切ったか、耐えて見続けたかのどちらかでしょう。自分は耐えて見続けました。
1つ目:シナリオが・・・
他の方が書いてあったように当時、アニメ製作陣が原作をやっていないということで原作シナリオ担当のタカヒロ氏が怒ったというのは有名な話。
そりゃこんな作品になるわw
萌えない。

2つ目:絵が原作キャラに比べると明らかにグレードダウンしている。
見てのとおりがっかりです。。
萌えない。

3つ目:声優陣の入れ替え
そのまま使って欲しかった。。カニのまひるちんをはじめ、当時(というか今でも)エロゲ界では豪華声優陣だったのに。男性陣は表の世界では超有名声優。ある程度一緒だったのは評価できるがべジータ様は何としても使って欲しかったな・・
萌えない。

4つ目:(超個人的意見ですが)主題歌はKOTOKOで通して欲しかった
mighty heartにしても2学期のswift loveにしても、KOTOKOさんならではのあのエロゲの電波的雰囲気を醸してくれる主題歌がもしアニメ版にあったらと思うと・・・残念でなりません。。

5つ目:原作との落差
原作厨と言われるかもしれませんがこれはほんとそれ以前の問題w
何も言いませんのでただ原作をやってくださいとしか・・・

とにかくアニメ好きな方が「つよきす」をアニメだけで評価されるのが悔しくて仕方ないので・・

きゃんでぃソフトの延命なのかはさておき、つよきすが全年齢版としてPS2、PSP版と展開され、WEBラジオは今でも続いているところからもやはりその人気がいかほどであったかということがおわかりいただけるのではないでしょうか。

余談ですが原作のつよきすが気に入られた方にはタカヒロ氏が手がけた「君が執事で・・・」「真剣で・・・」もお勧めしておきます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

セメント さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

すきよつ

にぎやかでいいんじゃないかい?
きゃんでぃそふと原作は未プレイです

えーと。。。スタッフが原作をやっていないという暴挙ェ・・・
PS2版から登場した正規ヒロインではない近衛素奈緒を主人公にするという愚行ェ・・・
キャラデザが原作ともはや別のものになるというテロ行為
原作派の人は相当これ批判してるみたいですね

ヒロインみんなツンデレ?をキャッチコピーに売り出されたアニメですが
ん~、「名前ネタはNG!」って素奈緒の台詞くらいしか思い出されない
かにちゃんとフカヒレの絡みは面白かったです
あと最終回のOPも良かった、あの自己主張の激しいOP
なんとなく原作やってから見たかったかも

「つよきすのアニメ化なんてなかったんや」と巷で言われていますが、これに限らず
ギャルゲのアニメ化って失敗作が多い気がするなあ
もち、今日兄が作れば別だけど
ルート分岐をアニメで表しちゃうとどうしても主人公が女ったらしになるからなぁ、、、
オムニバスという形でその壁を超えた、アマガミやヨスガはアバンギャルドですね

はい、声優は、水樹奈々、藤田咲、中原麻衣、小林ゆう、金田朋子
そしてメインは豊永利行さんです、デュラの霧が峰くんだ
演技力には定評があると思います
この布陣

OP、ED、個人的には微ヒットくらいです
7話と8話で流れてた奈々様の挿入歌だけど
いやぁ、奈々様はキャラソン歌えませんねぇ・・・
キャラ完全無視のガチ曲が日常シーンで流れます



ある意味有名ですので
見ておくと何かの時使えるかも?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

69.4 3 演劇でツンデレなアニメランキング3位
ガラスの仮面[東京ムービー版](TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (98)
477人が棚に入れました
かつて舞台『紅天女』(くれないてんにょ)で主役を演じ、大女優と謳われた月影千草は、芸能界を引退し、今は横浜で静かな生活を送っていた。
そんな月影の下をたびたび訪れる男たちがいた。大都芸能の社長令息・速水真澄と演出家の小野寺一である。彼らは原作者から『紅天女』の上演権を譲られている月影から上演許可を得て、女優の姫川歌子主演で『紅天女』を上演しようと目論んでいたのである。
しかし、月影は『紅天女』の主演は自分もしくは自分が育てた女優にしか演じることは出来ないと言って、彼らの申し出を拒絶する。
そして、10年待って、自分が育てた女優が大成することが出来なければ、上演権を譲ると言い放つのだった。
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

超大作のスポ根・演劇物語

全51話  少女漫画原作

原作は超大作で、ドラマ版もあるので、ご存知の方も少なくないと思います。

ガラスの仮面は、真剣に芝居に取り組む人々の姿を描く物語です。
劇中劇(舞台劇)がたくさん見られ、コメディ要素は全くないです。

カレイドスターや、ちはやふるが好きで大作が見たいという方にはお勧めです。
理由は単純。「好きだから」ひたむきに体当たりして頑張る。
彼女たちを取り巻く熱気、好きなことに傾ける情熱。熱い戦い。スポコン少女漫画の王道です。
共通して応援したくなるタイプで、どういう成長をとげていくのか見届けたくなります。

登場人物
主人公・北島マヤは見た目は平凡そのもの、演劇以外はまるで駄目な女の子。最初はド素人だが、演じるということを本能で理解している、真の天才少女。

ライバル・姫川亜弓(ひめかわ あゆみ)は、主役をやるために生まれてきたような美少女女優。
彼女の演技にかける情熱は他の誰にも負けない。

かつての大女優・月影千草。幻の名作・紅天女の主演女優を育てるために生きてきた。その思いは狂気にもにた激しいもの。

表面上は冷酷非情だが影ながらマヤを支える、紫のバラの人。マヤのファン一号でもある。


見所は、たくさんありますが、ライバル同士の熱い戦い、月影先生の熱い思いや、マヤの恋などなど。演劇を巡り、山あり谷がたくさんあり。起伏の激しい展開で、次々と先が見たくなります。
劇中劇が多く見られますが、その舞台にも吸い込まれるように集注させる魅力があります。
舞台の内容は世界中に有名なものだったり、ガラスの仮面の作者オリジナルのものだったりです。

原作を読んだのはだいぶ前になるのですが、素人目に見て、作画は原作にかなり近いです。
マヤを見たときは忠実で驚きました。

古い作品ですが、埋もれさせるのはもったいない名作です。

あらすじ
{netabare} かつて舞台『紅天女』(くれないてんにょ)で主役を演じ、大女優と謳われた月影千草は、芸能界を引退し、今は横浜で静かな生活を送っていた。 そんな月影の下をたびたび訪れる男たちがいた。大都芸能の社長令息・速水真澄と演出家の小野寺一である。彼らは原作者から『紅天女』の上演権を譲られている月影から上演許可を得て、女優の姫川歌子主演で『紅天女』を上演しようと目論んでいたのである。 しかし、月影は『紅天女』の主演は自分もしくは自分が育てた女優にしか演じることは出来ないと言って、彼らの申し出を拒絶する。 そして、10年待って、自分が育てた女優が大成することが出来なければ、上演権を譲ると言い放つのだった。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

マンガ史上最高の作品のアニメ化。不足はありますが仕方ありません。

 マンガ版は日本の漫画史上最高峰に君臨するでしょう。原作は多分通算で10回以上読んでいると思います。というより一時期1ヶ月くらいずっと読んでました。
 リアリティがとにかく有りません。ですが、演劇ってこういうものだ、と力技で押してくるパワー。芸能界は良く知りませんが、オーディションも練習も演劇の舞台もコンクールも現実とは全然違うみたいですね。ですが、ストーリー展開の面白さで、すべて「有り」にしてしまっています。
(ただ、聲の形の声優さん、実際に聾唖施設にいったみたいですね。時代があゆみさんに追いついたのでしょうか)

 それを支えているのが、キャラの個性です。マヤ、あゆみさん、紫の薔薇の人、月影先生など主要キャラの魅力はもちろんですが、ラーメン屋の娘とか乙部のりえとか演劇部の部長とか、サブがなんかすごいんですよね。パワーが。グイグイきます。乙部のりえ…素晴らしいキャラでした。
 でも、やっぱりあゆみさん、最高です。美しくて謙虚で努力家、天才を知る悲哀もあって、マヤの理解者でライバルでツンデレで。とにかくあゆみさんのマヤ愛が堪らないです。泣けてきます。(エースをねらえのお蝶夫人とちょっとかぶります)

 本作をギャグの様にとらえる人もいますが、全然違います。真摯さ、真剣さは時に滑稽ではあります。その世界の常識は外からみれば奇異な価値観なのかもしれません。それを笑う人は自分の人生を反省したほうがいいのでは?と思います。
 マヤという天才ですらあらゆる努力を積まなければならない。そして、あゆみさんという天才に近いけどやはり天才になりきれない秀才の悲哀。つまり「マヤ…恐ろしい子」です(これは月影先生ですが)。
 スポコンをも超えた、演劇道というより演劇地獄ですね。こんなすさまじい話は他に例がないでしょう。

 天才に追いつけない悲哀でいえば30分の1くらいマイルドにすると、ハチミツとクローバーになるのでしょう。

 さて、アニメ版はその物語の迫力や、あゆみさんの美しさ、ゴージャスさ、声優さんの演技を初め、表現が足りてないですね。全般に言えることですが。あと白目ありましたっけ?無かったと思います。白目がなきゃガラスの仮面じゃないです。
 また、結構省略がありました。隅々まで原作を覚えているせいか、削ることのできない完成度のマンガを51話に収めた不足感がありました。

 ですが、予算と時間と人材がいないと、ガラスの仮面の完全なアニメ化は望めないでしょう。その意味ではよくできたアニメだったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ネタバレ

でんでん虫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

青になり損ねた紫

いきなりですが、問題です。

Q.あなたは今、外にいます。すると突然あめが降ってきました。その時あなたはどのようなリアクションをとりますか? 演じてみてください。

答え{netabare}
・何も考えずに雨が降って来た時の想像をした人は凡人です。とっとと身支度して帰ってください。
・「あめってどっちだよ」と思った方は少し役者の資質があるかもしれません。
・無意識に「雨」と「飴」の2パターンの演技を思いついた方はかなり役者の資質があります。今すぐ配役のオーディションを受けるのです。
・私が想像もつかないような演技を考えた方は今すぐ私のところに来なさい。あなたは天性の才能をもっています。 {/netabare}

とまぁこんな風に言葉一つの意味の取り方次第で演技は様々な顔を見せる。また、同じ意味でとっても演じ方を変えればさらに別のものになるのだ。このように演劇には無限の可能性がある。それこそ拡がり続ける宇宙のように。この作品ではそんな演劇の世界に生きる女優達の光と影を描いている。

 眩しいほど光る才能を持つ主人公北島マヤ。彼女が演じれば、そこには必ず影ができる。マヤは嫉妬に狂う周りの人々の様々な妨害を受けるのだが、必ずと言っていいほど都合よく助けが入る。それがライバルの姫川亜弓であったり、紫のバラの人である速水真澄である。悲劇のヒロインでありながら一番の幸運の持ち主という王道設定が感情移入を容易にする。

 それと「新しさを感じさせない」演出。これのお陰で30年もの間、世界観が壊れることなく多くのファンに愛されるのである。この作品からは古さを感じるのだが、内容はそうではない。伝統を守ることも大切だが、それよりも新しいものを作ることに重きを置いている。この「古さ」と「新しさ」というギャップから、私はこう考えている。この作品が、これから先作られるであろう漫画のお手本になることを望んでいるのではないかと。

 役者やプラネタリウムが見せるものは所詮本物に比べれば成り損ないの偽物なのかもしれない。しかし、見せる側が本気で楽しませたいと思ったのならば、本物と変わらない感動がそこにはあるのではないだろうか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

64.1 4 演劇でツンデレなアニメランキング4位
ゲキドル ACTIDOL SCHOOL(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (103)
262人が棚に入れました
謎の災害・世界同時都市消失から5年世界は混乱の中にありながらも、少しずつ復興を遂げようとしていたそんな世界で3Dホログラムを用いた「シアトリカルマテリアルシステム」を使った演劇に魅せられ光り輝くステージを目指す少女たちがいたそれぞれの思いを胸に今、ステージの幕が上がる

声優・キャラクター
赤尾ひかる、持田千妃来、諏訪彩花、花澤香菜、M・A・O、山本希望、髙野麻美、秋吉あや、佐藤亜美菜、鳥海浩輔、八島さらら、水橋かおり

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

だって私には、君がいるから

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
正月早々、「ゲキドル」の第1話と劇中劇「アリスインデッドリースクール」が放送されるなど、話題性の高い作品だと思っていました。

また、完走後にwikiを見て知ったのですが、主役である守野せりあ役を演じた「ぴ」ちゃん、こと赤尾ひかるさんが2015年に事務所に所属してからの初アフレコ作品だったんだそうです。

ぴちゃんと言えば、「アサルトリリィ BOUQUET」の一柳梨璃を始め、「えんどろ〜!」のユーシャ、「こみっくがーるず」のかおすなど、色々な作品に出演しています。
だから、これが初アフレコ作品と言われると時系列がズレているような気がしてなりません。
それとも、世に輩出するまで5~6年を要する作品だったということなんでしょうか?

個人的には、ぴちゃんの原点を知ることができたのは嬉しかったですけれど^^


―――謎の災害・世界同時都市消失から5年

世界は混乱の中にありながらも、少しずつ復興を遂げようとしていた

そんな世界で
3Dホログラムを用いた「シアトリカルマテリアルシステム」を使った
演劇に魅せられ、光り輝くステージを目指す少女たちがいた

それぞれの思いを胸に
今、ステージの幕が上がる


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
すご~く難しい作品だったような気がします。

まず、第1話と連動して放送された「アリスインデッドリースクール」ですが、本編とは何の関係も無かった…と思っています。
確かに、本編の出演されている声優さんが演じている、と言う点での共通点はあると思いますが、それ以外の接点は残念ながら見い出せませんでした。

そもそも「アリスインデッドリースクール」は、これまで無印、オルタナティブ、ビヨンドなどと形を変えて何度も演じられてきた舞台作品なんです。
寧ろ、舞台作品としての「アリスインデッドリースクール」がアニメ化されたと考えた方がしっくりするのではないでしょうか。

さて、このゲキドルですが劇場版アイドル作品、或いはアイドル要素を舞台に織り込んだ作品などと考えていると、どんでん返しを食らうことになります。
もちろん、wikiのジャンルも「演劇、アイドル」と記載されていますし、上記の様な要素が無い訳ではありませんが、物語の内容は予想の遥か斜め上をぶっ飛んでいた気がします。

まず、この作品の劇中劇ですが殆どがアリスインプロジェクトで実際に行われた演劇が基になっています。
ですが断片的過ぎて正直良く分かりませんでした。
劇中劇としてハッキリ認識できたのは、「アリスインデッドリースクール」と、物語最後の演目となった「クロノゲイザー」です。

アリスインデッドリースクールは物語の結末まで描かれていませんでしたが、クロノゲイザーは一部ゲキドルのオリジナル要素を含みながら終幕まで描かれていました。
次から次へと明らかになる物語の超設定の連続にビックリ…

劇中劇の設定にビックリしたのではありませんよ。
ビックリしたのはこの作品の物語自体にです。
まるで「STEINS;GATE」を彷彿させるかのような…
あ、同じ香菜ちゃん繋がりだからといって、まゆしーの「とぅっとぅるー」を彷彿した訳じゃありませんからね^^;

個人的には劇中劇クロノゲイザーの顛末は劇中劇以外の部分との構成・バランス共に素晴らしく良かったと思っています。
これで色々持ち直した感がありましたから…
でも少し詰め込みすぎだったかも。
もう少し演者の心情にスポットを当てても良かったような気がします。

オープニングテーマは、「ゲキドル!」と「時の翼 Chrono Geizer」
エンディングテーマは、「キズナ」、「制服DOLL」、「トーキョーロンリーガール」、「ダンデライオンガール」
それぞれアリスインシアターのメンバーが歌っています。
「時の翼 Chrono Geizer」が私のお気に入りです。

1クール全12話の物語でした。
すご~く難しい作品で、キャラデザも似通っていて区別しずらい面もありました。
私としては、ぴちゃんの活躍を堪能できたので満足しましたけれど…^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

kabaj31 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひっそりと期待。。。

■完走後の感想

回を重ねるごとに面白くなっていくアニメでした。

{netabare}第5話でドールが赤い目になって覚醒した辺りから、
このアニメはいったいどこに向かっているんだ? と、とまどいつつも、
目が離せないアニメになっていきました。
SF要素が濃くなり始めてから終盤の11話になっても、そこからの着地点が見えず、
最終話の12話まで、ダレることなく見れました。
最終話のサブタイトルが「終わりよければすべてよし」なのは笑いました。

個人的に、過去改変モノについて、過去は変えられないから過去であり、
過去が変えられないからこそ、今大切なモノを大切にしようというエンドしか
無いものだと思っていましたが、こういうやり方で変えることも出来たのかと、
少し感心しました。
ゲキドルが過去改変モノに入るかどうかはわかりませんが。

OP、EDについては、前半のOPはアイドルものっぽい歌で、
あ、これ見なくていいやつだ、って感じのOPでしたが、
EDで、あ、これは見なくちゃいけないと思いました。
後半のOPが、じわじわ、妙にかっこよく思えたりもしました。

音に関しては、BGMや効果音、環境音や、ザワザワとした周りの声など
基本を押さえていて、非常に良かったと思います。

声に関しては、あいりの他にあれ? と思う人が何人かいましたが、
劇のシーンでは、せりあ、あいり、ともに気合いの入った演技で
すごかったと思います。
終盤のかをるやドールの声もすばらしかったと思います。

キャラに関しては、
ストーリーが濃い分、後半から終盤にかけて、キャラの魅力は薄くなっていったように思いました。
その点については、もっと、劇パートをたくさん見てみたかったなぁという気がします。

最後に、
人を選ぶ内容ですが、
SF好きならオススメしたいと思うアニメでした。{/netabare}


■第2話までの感想

第2話まで視聴。

「ここは、どこですか?」
「太陽系第三惑星、地球。その直径は約一万三千キロ。
一つの衛星を持ち、炭素型生物の生存に適した大気組成と‥」
「わかります。いえっ、わかりません! 地球のどこですか?」

舞台演劇を題材にしたアニメでしょうか。
元々、劇中劇のHOTDの様なゾンビモノに興味があったのですが、
こちらの本編の方が、ストーリーがしっかりしている気がします。

一部の都市が消滅していたり、近未来的な舞台装置とかが出てくるようですが、
今後、それらがどのような方向でストーリーに絡んで行くのか今のところ不明です。
ただ、登場キャラの紹介や、それぞれのキャラにちなんだエピソードで話が進ん
で行くタイプのストーリーではないような気がします。
なにか大きな柱のあるストーリーであることを期待しています。

もしかすると魂がこもった作品になるのか、ならないのか、
化けるのか、化けないのか、注目してみたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

天ぷら盛り合わせと焼肉定食、あ、ご飯は炒飯、味噌汁はコーンポタージュに変更で(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
アイドルと演劇を両方こなす、演「ゲキ」アイ「ドル」を描いた、SF作品。

題材がトリッキーな上、演出も味濃くて、しかもずっとシリアスなんで、ちょっと胃もたれしました。

変わった作品であることは間違いないので、色んなアニメに見飽きたら、つまんでみるのも良いかもしれませんが、気合いは必要です。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(6話まで)】
{netabare}
薄ら怖いな~という印象。全体として、名作の雰囲気はしてて、好きな人がいるのは全然分かるが、ちょっと自分には合わなかったかな?って感じ。私は、(特にリアル多忙期は)結構薄っぺらいアニメが好きなのでw

ゲキドル、という題材自体は興味深く、そのまま普通に青春・成長路線で行けば、普通には面白くなったな~とは思いました。もちろん、これをカッチリまとめきれれば、名作になる爆発力は秘めていたとは思います、が、、、

う~ん、SF要素、必要か?

ゲキドル、ガチ百合、池袋ロスト、アリス(ドール)、など、単品でお腹一杯になりそうな要素を盛り合わせにするから、胸焼けがする。

あと、セリアの演技を叱るアイリが、セリアよりもやや棒くさいというか、演技過多な感じがどうも。監督の要求なのか、日常パートでまで全キャラが演技がかっているので、エロゲ感があるというか。

まあ、その「嘘くささ」が、「うすら怖さ」に繋がっているから、狙いならば成功しているのでしょうが。個人的には、観ていて疲れる要因になりました。

まあ、この複数要素をどうまとめていくのか、確かに先は気になりますよ?

でも、、、これはシリアス系の作品全てで大事だと思っていますが、「疲れてしんどいけど、先を観たくてたまらなくなる」という「途中の面白さ」が本作には足りなく、ここで視聴断念とします。

ラスト(伏線回収)は、皆さんのレビューで補完しますので、頑張って完走して下さいね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
また池袋。SF×アイドル×役者、うまくいくかな?

2話目 ☆2
なんか、アイドルになったな。

3話目 ☆3
確かに、その売り方はな。良く分からんが、ジュニアアイドルに脱がしたら犯罪では?

4話目 ☆3
なんか、意外と中身が深まってきたな。棒は直らないけど。

5話目 ☆2
なんか、いつの間にかドールが主役に。

6話目 ☆2
百合だな~。

7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
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