浮気で少女漫画原作なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの浮気で少女漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の浮気で少女漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.8 1 浮気で少女漫画原作なアニメランキング1位
好きっていいなよ。(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1137)
5557人が棚に入れました
16年間、彼氏も友達も作らずに生きてきて、周りからは暗いやつと思われている、橘(たちばな)めい。ある日、ひょんな誤解から学校一のモテ男・黒沢大和(くろさわやまと)にケガをさせてしまうが、なぜか大和はめいを気に入って一方的に友達宣言、むりやりケータイ番号を押しつける。めいがストーカーにつきまとわれた時、呼んだらすぐにきてくれた大和は、めいを守るためとキスまでしてきて……!?

声優・キャラクター
茅野愛衣、種田梨沙、櫻井孝宏、島﨑信長、内山夕実、寿美菜子、前野智昭
ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

甘酸っぱくて、切なくて、胸がいっぱいになる作品


友達がいない歴16年・橘めい
学校1のモテ男・黒沢大和

そんな2人のラブストーリー。


大和くんの友達、中西くんがめいちゃんのスカートをめくろうとした→そばにいた大和くんにめくられたと勘違いするめいちゃん。→回し蹴り

少女マンガあるあるの出会いから始まります。

いきなり回し蹴りをしてきためいちゃんに、他の女の子にはないものを感じて、1話目から大和くんはめいちゃんに猛アタック。

だけどめいちゃんは、携帯のアドレス帳に自宅とバイト先しか入っていない、16年間、友達がいない女の子。

とりあえずアドレス帳には「黒沢大和」が増える事になるのですが、

めいちゃんは大和くんにとまどい、抵抗を続けます。

それからめいちゃんはストーカーにあい、大和くんにとっさの電話。そうしてストーカーを撒くため2人はキスをします。

ここまでがよく「好きっていいなよ」のあらすじとされる部分です。


★{netabare}私は再視聴で作品に良さに気付く事が多いのですが、この作品もそのパターンでした。

理由は大和くん。
大和くんがめいちゃんに猛アタックして、2人は恋人となるのですが、めいちゃんは友達いない歴16年に対して、大和くんは学校1のモテ男。
それも君に届けの風早くんタイプではなく、女の子と結構遊んでるタイプの男の子です。

そんな2人が付き合い始めて、めいちゃんはおどおど、大和くんは余裕の笑み。
恋人ができても女の子と出かけることもあるし、モテるし、そりゃめいちゃんの立場になって考えると、
「どうして私なんか…」ってなりますよね。
でも大和くんはキスしてきたり…

そんな大和くんに不信感を覚えてしまった私は、あまりこの作品の良さに気付けず…(もったいない!)

再視聴で大和くんにも悪気がないんだし、何より当事者のめいちゃんが幸せならそれで…ということに気付き、好きっていいなよってこんなに感動ものだったっけ?と涙しました。

それともう1つ、この後手つないで、キスして…と物語の先が見えて、冷静に視聴できたからかもしれません。{/netabare}


★この物語のテーマとなっている「人を信じるということ」
それは
ヒロインのめいちゃんにあてたものでもあり、大和くん、そしてライバルとして登場するめぐみさん。
色んな人に、というか観ている側の私たちにも、語りかけてくれているような、そんな気持ちになって、いろんな感情がわっと溢れてきます。

各キャラの「人を信じる」エピソードをかいたので長くなりました。ほんとに全部かいてあるので、視聴予定の方は注意してください{netabare}
☆大和くんと付き合うようになって、めいちゃんには、信頼しあえる友達・あさみちゃんができます。

{netabare}あさみちゃんは友達もいるし、大和くんとも仲のいい、華やかな子なんですが、それゆえに嫉む人だっているんですよね。

巨乳のあさみちゃんは、胸をたとえて「スイカ」とバカにされて、あげく大和くんの友達、中西くんに自分の事を「巨乳で可愛い」としか思われていないと思って…
でも中西くんは本当にあさみちゃんの事を可愛いと思っていて、背中を押してくれたのがめいちゃん。

あさみちゃんと中西くんは恋人になり、あさみちゃんとめいちゃんは親友になって、
めいちゃんはそれを「黒沢のおかげ」といって。
あさみちゃんにお揃いのストラップをもらって、嬉しそうなめいちゃんは本当に可愛らしかったです{/netabare}


☆それから、初めてのライバル愛子ちゃん。
{netabare}初めてのデート中、こちらもまたデート中の愛子ちゃんに出会って、4人でポウリングに。

そこで愛子ちゃんは、大和くんに好かれてるくせに、そっけないめいちゃんが気に入らなく、大和とは1度関係を持ったといい、動揺しためいちゃんは帰ってしまいます。

でもめいちゃんが大和くんに対して本気なのを認めて、それから話数を重ねていくごとに、めいちゃん、あさみちゃん、愛子ちゃんの3人で過ごすことが増えていますね♪3人とも恋人がいるので6人でいることも。{/netabare}


☆そして、一番やっかいだった、最大のライバル・モデルの「めぐたん」ことめぐみさん。
{netabare}人気読者モデルのめぐたんがめいちゃんの学校に転入。そして大和くんと出会います。
放課後、めぐたんは
「私ぃ~大和くんに一目惚れしちゃってぇ~、彼女がいてもいいから、付き合おうよ。私たち、ハイレベル同士で♡」

え?モデルやってるんだったら、大和くんじゃなくても、お気に召す人が周りにいるんじゃ?と思ったのはさておき。

大和くんは「そういう見た目しかみてないやつは嫌い。俺には彼女がいる」
と言いばっさり。
こうして観てみると、そうして1度目の視聴で大和くんの、こういう一途なところに気付かなかったんだろう…と思いますね笑

次の日めぐたんは「ごめんなさい」と謝り、大和くんとは友達になりたい、と友達に。もうこのときからすでに、悪い方向へ進んでいるのが見えますよね笑

それから大和くんをモデルに誘い、「めいがカッコいいって言ってくれてるし」と大和くんはモデルになって…
あさみちゃん達もやりなよ~と盛り上がってる中、不安だからといって止められないですよね。うん、いいと思う、とめいちゃん。

雑誌に、大和くんはめぐたんとカップルみたいに載っていることも多くて、もう観てるこっちがハラハラ。
2人ほんとのカップルみたい!橘よりどう考えてもめぐたんの方がお似合いだよね~
周りもそんな感じで、めいちゃんの耳にも入って。
それからめぐたんの家に大和くんが出入りしているろいう噂(これは本当)

やっぱりこんなとき支えてくれるのは、友達なんですよね。
あさみちゃんと愛子ちゃん、それぞれの慰め方で、めいちゃんも少し元気が出たみたいでとりあえずホッ。

これからも色々、もうほんとに色々あるんですが長くなるのでとりあえずは省きます。


そんなこんな、めぐたんでしたが、やっぱり大和くんが選ぶのはめいちゃん。
どうして私じゃないの?とあさみちゃんたちを誘って、めいちゃんを誘わなかったり、こわっ!女子こわっ!
愛子ちゃんがびしっと「私らはテメーのペットじゃねーんだよ」とびしっと言ってくれました!女子に人気が出そうなヒールキャラですね♪♪

ネット上でもめぐたん性格わるい、ブス、早くやめろ
と書き込まれまくって、(女子こわい!)
今まで、我慢してたポテチなどなどを買い込み、引きこもり、両親とも仕事先とも、連絡をたって、

そこで現れた“ももちゃん”という存在。ももちゃんは前からめぐたんのことを気にしていたんですが、幼なじみだったんですね!

そんなもももちゃんが家に来ても「あんただってバカにしてたんでしょ!」
と拒絶。大和くんがきて、ももちゃんはめぐたんに
「周りからどう思われたっていいじゃん!私はめぐが1番カッコいいって思ってるよ。」

めぐたんはやっと出てきて、ももちゃんはずっとみてきてくれてたのに、と気づきます。

大和くんを追いかけてきためいちゃんをひと睨み。
めぐたんにとってはすべての元凶だもんね。。

実はめぐたんも昔、ブスブス!と長身をバカにされていた過去があって、こうやったら可愛いじゃんと、声をかけてくれたのはももちゃん。

イジめてたくせに、可愛くなったら、なかったかのように声をかけてくる男子に嫌気がさして、スカウトをきっかけにモデルになって、、
自分は全部「めぐたん」を演じてきたんだと、髪をばっさり。

最後には、
えー大和くん今日風邪なの?お見舞いいこっかなぁ?
はいはい、とももちゃんに引っ張られるすごいいいキャラになってくれました☆彡{/netabare}


☆そしてやっぱりめいちゃんと大和くん
{netabare}めいちゃんが友達を作らなかった理由。それは小学生のころ、学校で飼っていたウサギに、クラスメイトがお菓子などをあげて、
ウサギが死んでしまって、どうしたの?という先生に
めいちゃんが~と言われ、それから人は人をすぐ裏切るから、
となったからでした。

そんなめいちゃんにまっすぐぶつかってくる大和くん。
実は大和くんも、中学生の時、1番仲の良かった友達がイジめにあって、表面上はみんなと一緒にイジめて、裏で話していて、結局その友達は転校してしまった過去があった。だからめいを見たとき、惹かれたんだと言いました。その友達も登場しますね♪

ほんとにどうして私は大和くんのこういうところを観てこなかったんだろうと思います笑

大和くんの妹、凪ちゃんは不登校で、学校は楽しいよって教えてあげたのはめいちゃん。人は人を裏切るけど、そんな人ばかりじゃないんだよって
きちんとわかってるめいちゃんだからこそ、できたのでしょうね。
{/netabare}

すごく長くなってしまいました…。特にめぐたんの話はすごく印象ぶかくて…
{/netabare}

OPはフルーツバスケットの主題歌などの岡崎律子さん。
とっても優しいメロディと歌声で、大好きです。

それからめいちゃん役の茅野愛衣さん。
大和くんに話しかかられて、照れながら「ぅん…」というのがとーっても可愛らしかったです。
あさみちゃん役の種田梨沙さんも「あ~またいちゃついてる~」とめいちゃんと大和くんをからかうのが、とっても可愛くて、きゅんきゅんしました!

お2人のが好きな方はぜひチェックしてくださいね♡ ♥/●´v`)┃(´v`●\♥♡

長くなりましただが、読んでくださった方、ありがとうございます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

<最終回まで視聴完了> なんだんねんw

いろんな意味で、少女マンガの王道だったかもだね。
誰かの嫉妬から嫌がらせを受けたりして傷ついたり、
ありもしない噂流されたら本人に確認する前に信じちゃったり、
そういう人間くさい愚かな部分を描きつつ、恋を実らせ育んでいく2人。

やきもきしたり、じれったかったり、イラッときたりしながら
最後まで観たわけだけれど、う~ん・・笑っちゃったな。

期待しすぎてしまったのかな。もう少し感動が欲しかったんだと思う。
なぜそこでそう思う・・?ってことがあまりに多くて
それは、めいにも大和にもすごく感じた。
{netabare}
しかも、めいと大和の間に会話はあまりないようで、
お互いがもっといろんなことを何でも話し合ってる仲だったら
こんなことにならないのに、ってことが多かった気がする。
付き合いが浅いからこそ、たくさん話をすべきだし
それがないから、すごく好きなのに信頼関係が浅いってことに
なってしまうんだろうね。
{/netabare}
でも、愛子やあさみっち達のようにいろんなカップルがいるわけで
その2人だけのカラーみたいなものは確かにあるし、
めいと大和も、これまでの経験と教訓を生かしながら
今後はもっともっと会話に花を咲かせたり、信頼関係を深めていくのかも。
そう思わせてくれる可愛く初々しいい話ではあった。

ちなみに、愛子やカイがいてくれたから成り立ってたし
この2人がとても魅力ある人物で、けっこうお気に入りだった。

展開的には前回(12話)のほうがよほど最終回にふさわしい内容で
盛り上がれたような気がするなぁ・・

リアルだなとは思うのだけれど、せっかくのアニメ作品だし
もう少し見せ場が欲しかったのは正直なところ。
それでも、作画は毎回美しかった。
背景がきめ細かく、隅々まできれいに描かれていて
つい見落としそうな小道具や部屋のインテリアや
置いてあるものなんかで、キャラ設定もわかりやすかったし、
そういう行き届いた想いが伝わってくるのは嬉しかった。

それに表情の微妙な変化なんかも細かくて。
あと、OPに岡崎律子の歌が起用されていたことも嬉しかった!
彼女のやさしい歌声とメロディーはとてもピッタリだったと思う。

一応、原作が手元にあるのでこれから読んでみるつもり。
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<8話の感想>

モテるからって恋愛上手なわけじゃない。
大和は確かに八方美人なところ、あるよね。
誰にでも優しくしてしまうのは、中学時代・・苛められないよう
表面を取り繕ってた時から変わってないんだなぁ。
嫌われたくない思いと、女の子は大事にしたいって思いは
わかるけれど、目先だけで動いてしまうんだろうなぁ。
あとは実際、恋愛経験が少ないから気が付かなさ過ぎてるだけ。
でも本気で好きな子がいるなら、その子を不安にさせちゃダメだよね。
めいみたいな子と出逢ったことで、これから彼もわかっていくんじゃないかな。
めいも大和と出逢って、自分の気持ちを表現するにはって悩みながら
どんどん変わっていってるしね。
新キャラの男の子、大和を昔から知ってるような感じだったし
今後どう絡んでくるのか楽しみ。
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<7話の感想>

読モのめぐちゃんは、自分に正直な子。
しっかりしたところもあって決して悪い女の子ではない。
愛子はけっこう冷静に観察しているけど、情に厚い姉御肌。
{netabare}
デリカシーないのか?と思ったあさみっちも、実はちゃんと気づいてた。
大和は、心変わりや裏切りなどしてないし、
めいには誠実なんだけど彼女の本音までは見抜けなかったかもだね。
ずっとメールを待っていためいが、大和からのメールに
「遅かったね」と打ちそうになったのを「おつかれさま」に
変えた気持ちが痛いほどわかる。
{/netabare}
でも、やっぱり気持ちは伝えないと伝わらない。
お互いが本音に気づいてあげられるほどの関係じゃないから、なおさら。
嫌な噂を耳にして、不安が疑惑に変わってしまったり
理解してるつもりで本音を隠し、いい子ちゃんぶってしまう・・
誰にでもよくあることかもしれない。
でもそのままにしておくと、気づかないうちにどんどん歯車がズレていく。
いつのまにか離れてしまってた、なんてことがないように
大切なその自分の想いをまずは信じて、勇気出すしかないのだよね。
{netabare}
愛子やあさみっちに気持ちを打ち明けためい、一歩前進できて良かった。
大和を想う気持ちの分だけ、少しずつ髪が伸びていっているめい。
気持ちをわかってくれる友達もできて、ますます変化が楽しみ。
{/netabare}

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<6話の感想>

ふたりで下校中の夕焼け空を一直線に横切る飛行機雲が、
一途な思いを揶揄しているように見えた。
でも、めいが久しぶりに1人で下校したときの夕焼け空は
どこか淋しげに映った。
だけど彼女は、今まで恋をした経験も友人もいなかったわけで
大和に対しても好意は持ちつつ、まだ自分を見失うほどの情熱には
発展していない段階なのだよね。
大和や他の登場人物の言動によって、自分の気持ちに少しずつ気づいたり
相手のことを信じれるようになったり、全部まだこれからって状態。
そんな中、大和の気持ちが今のところ揺らがずにいてくれてるのが
せめてもの救いだし、安心して観ていられる。
1クールなのかな?だとしたらそんなに話も入り組めないから
めいが今後、心乱されながらも大和と信頼関係を築いて
ほんとうに「好き」って言えるまでを描くのかもしれないね。
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<5話の感想>

猫を通してさらに距離が縮まっていく流れがいい感じ。
生真面目で優しい、めいのキャラがとてもよく表現された回だった。
そして、大和のちょっとだけ生意気な妹の繊細な気持ちが
いろいろな言動に表れていて、思わず抱きしめたくなった。
オーブン電子レンジからケーキを出すあの後姿が、めちゃ可愛い!
子供の頃の自分と重なる想いやエピソードもあって切なくなったけど
彼女には めいがいてくれて良かった。
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<4話の感想>

大和の友だちである早川君、音立てて汚い食べ方(苦笑)
イヤ~な奴の描き方がすごくわかりやすいよね。
それぞれの人物の細かな表情の変化、しぐさ、目線、指先。
そういう演出がとても良いと思う。
場面によっては、こっぱずかしくて赤面しそうなんだけど
それは、そのピュアさが今の僕に無くなりつつあるからなのかな。
大和とめいの信頼関係が少しずつ少しずつ深まっていくのは
心地良いし、素直に応援したくなる。
毎回OP聴いてるだけで泣きそうになるんでホント反則だぁw
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<3話の感想>

この作品、OPがものすごく好きだけれどEDもいいな♪
歌だけでなく、あの紫陽花色のイラストの数々がすごく好きだ。

人には多少なりとも心の傷があったり
罪悪感や劣等感を持ちながら前へ進んでいるよね。
そんな自分の心のうちを大切な人に打ち明けることで
お互いの距離を縮めたり、理解したり、しようとしたり。
大人ならさらっと流してしまうことでも、彼らは高校生。
ひたむきさ、みたいなものが伝わってきて
大和やめいはもちろんだけれど、波乱因子になりそうな愛子のことも、
ちょっと憎めないものを感じた。
それにしても、大和モテすぎだろww
まぁ、実際ああいう人いたけどね(笑)
{netabare}
チャラいようで実は、めいを好きになった理由がちゃんとあったってことが
今回は言いたかったみたいだね。
{/netabare}
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<2話の感想>
{netabare}
中西くんが意外にいい奴で、初々しくも想いをはっきり伝えてるところ
なんかけっこう好感持てた。
あさみっち、ライバルになるのかと思ったら、
いいお友達になれそうだしホッとした~
にしても、あのチュー攻めは観ててニヤケながら複雑というかw
思わず顔がほてったww いったいどんな展開が待ってるやら。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 63
ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

典型的チャラ男&ビッチ像を眺めるアニメ

純愛ものを期待している人には基本的におススメできない。
この作品の楽しみ方は、ちょっと偏った見解によって生み出されたかのようなキャラクター・恋愛観を、
少し離れた位置から生暖かく傍観する感じがよろしいかと思います。
ある意味作者のこういうのを描きたい!みたいのがその都度わかりそうなので、
穿った見方で読み解こうとするレビュワーにとっては良い題材、もしくは曲者かもしれない。
そういうわけで感想たくさん書けたけど、やっぱり色んな意味で上級者向けアニメ、という感じ。

以下視聴時感想
{netabare} 君に届けに邪気を振り撒いたような・・ってそれもはや君届じゃないけど、キャラの立場的にはそっくり。
怪物君といい {netabare} ウサギ死ぬのといきなりキスするのは {/netabare} お約束なのか。
今期は対比するのが面白いアニメが多いかも。怪物君の主人公は自らの意志で
他人と関わろうとしなかったけど、こちらはトラウマを抱えて他人と関われないタイプ。
そしてお相手の男はあからさまにいけ好かないイケメン君で、
この時点で対等ではなく、上から目線感がヤダー。女視点だと王子様なのこれ?

都合のいいことに{netabare} ストーカーが、都合のいいことに電話番号が!
イケメン展開のために都合のいい悪を用意するっていうのが、もうシナリオにあんまし期待できない。
しかもストーカー実質何もしてないし見せつけたっただけやんwwあれで解決した気になるのはおかしい。
主人公ちゃんもトラウマのわりに対人スキルが結構高い。2日目ですでに普通に会話できてるよ。{/netabare}

ただ見所は演出が凝ってる気がする。音楽切って電車ブオーンとかコマ割ったり。
定番でもそれなりに面白そうではあるけど、私的には怪物君の方がいいかなー。

ー2話ー
{netabare}ウオエアアアアアアアアアアアアヴォエアアアアア キャラも展開も節操が無さ過ぎて胃がキリキリ
開幕から終わりにかけてもがき苦しんだ2話。君に届けと似た境遇なのになんだろうこの差は。
人の事を考えてる、思いやってる?いやいや、理性もリミッターもない短絡思考な人しかいないの?!
主人公もかなり直球だけど唯一まともに見える。イケメンさん回想の時の髪型なら良かったよwww
最後のアレは「これは○○の分、これは○○の分、そしてこれは俺の分だァーッ!!」的な
少年漫画展開を思い出した。少女漫画風にするとこうなるのか。もうやだこのアニメwww{/netabare}

ー3話ー
{netabare}道を歩くだけでイケメンイケメン言われてるwwwww
過去語りのカメレオンのように過ごしてきた……それはまぁわかるが、
ならどうして今そんな浮いてるのか?!チャラ男になってる意味はないよね……!?
新キャラの女は尻軽女のステレオタイプで、これは作者による風刺なのか皮肉なのかと思う程。
惚れる理由がまたちょろいwwwともかく周りを下げて、主人公を際立たせる構成なのかなぁ。
こういうのが絡んでくる原因を作ってるのは外面ばかり良く言行の軽い黒沢くんのせいなわけだが。{/netabare}

ー4話ー
{netabare}もはやつっこむ方が無粋なのかもしれないが……
まず第一に黒沢くんは早川くんのどこをみて紹介しようと思ったのか?
さらに状況把握してるわけでもないのに「たかがあんな女」発言だけで手がでる大和氏。
こんな理不尽な態度にでたら余計な恨み買って、結果めいに迷惑かかると思うんですが。
一方で盗み聞きしつつ追い打ちをかけるめいさんぱねぇ。
めいさんがバッサバッサと人の悪を斬り捨てる勧善懲悪的なアニメなのかもしれんね。{/netabare}

ー5話ー
あれ……!?今回いい話だった。どうしたことなの……こんなの好きなよらしくないよ……。
もしかして恋愛が絡まなければいい話書けるんじゃないのかこれ。

ー6、7話ー
あ、これこそ好きなよwwwあさみっちさんいい子じゃないか、大和よりこちらの良さに気付くべきやで。

ー8話ー
グアアアめんどくさいwwwこういう色恋沙汰は嫌やなほんと……。でも少しありそうなのか生々しい。
これこそが好きなよ……!とな怪や神はじとは一線を画すベクトルが、何か存在する……!

ー9話ー
{netabare} めいさんもう完全に落ちてますよね。成就した恋ほど語るに値しないものはないとは四畳半のお言葉。
完全にのろけ話になってるが、この先は嫉妬に狂う人やぽっと出ライバルとの取り合いが見所になるよう。
愛子さんはすっかり姉御肌キャラになってるけど、自分のこと棚に上げすぎではないのかこれ。
仕返しの考えは別に悪くないと思うけどなぁ、めいさんがそれっぽいこと言って、
さも正しいことを諭した風になってるのが解せぬ。あなた反撃で後ろ蹴り喰らわしたでしょうに。
そりゃやられたことを別の誰かにやる、っていうならやってきたやつと同じことだが、
やってきた相手に対してやり返すのは同じことではないだろ……。 {/netabare}

ー9話ー
{netabare} 海君がいいやつすぎて、もはやめいも大和も霞む。 {/netabare}

ー最終話ー
{netabare} まさかのギャグ回wwwシュールでシリアスな笑いにかなりツボった。
最初の頃は刺激的な展開が多かったのに、最後になるにつれ丸め込まれていく感触。
どちらかというとアンチな感想を書いていたのに、ここにきて、この作品に対して言わなければならんのか
案外……好き、だったよ {/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

66.4 2 浮気で少女漫画原作なアニメランキング2位
NANA ナナ(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
1376人が棚に入れました
東京に住む彼氏と同居するため上京する小松奈々と、ミュージシャンとして成功するため上京する大崎ナナ。2人のNANAは新幹線の中で出会った。その後、ひょんなことから奈々とナナは同居することとなる。さらに、ナナの所属するBLACK STONESとナナの恋人の本城蓮が所属するTRAPNEST、2つのバンドのメンバーたちを交え物語は進んでいく。

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

第48回(平成14年度)小学館漫画賞受賞。

漫画は当初『りぼん』の増刊号という位置づけの『Cookie』1999年Vol.1、同Vol.2に読み切りとして掲載され、『Cookie』が月刊誌として昇格新創刊されると『Cookie』2000年7月号から同誌に連載された。
ファンブック『NANA7.8(ナナてんハチ)』のインタビューによると、初めの2話が読みきりの理由は、『Cookie』の創刊準備号(前述の『Cookie』1999年Vol.1、Vol.2)に読み切りを描くことがきまっていたが、同誌が創刊したのちには連載してほしいという依頼があったため同じ名前で違うタイプの女の子を出し、連載で2人が出会うという形をとったためである。このため、第1話に大崎ナナはいっさい登場せず、同様に第2話には小松奈々が登場しない。

2006年4月5日より「animo」(アニモ)枠としてスタート。2007年3月まで4クール放映された。なお、放送では「ファーストシーズン 最終回」と強調され、今後に続くと思わせる最後であったことから、セカンドシーズンが制作される可能性もある。原作では、11巻までの内容。アニメーション制作はマッドハウス。
NNN加盟局で毎週水曜日23時25分から(ただし編成の都合で時間変更の場合あり。また、後記のように3クール目以降は24時台での放映が多くなっている)、NNN系列外では2006年6月8日より琉球放送(TBS系)で毎週木曜日(金曜日)1時55分から、日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)でも2006年10月より放映開始、日本テレビ関連以外では2008年からアニマックスで再放送されている。
開始当初は23時台での放送(23時25分 - 23時55分)と、「4大民放ネットワークで放送される全日帯放送の深夜テレビアニメ」という極めて珍しい試みのものであったが、結局10月以降は事実上24時台に移行した(『NNNきょうの出来事』が放送終了し、『NEWS ZERO』放送開始で、このアニメの放送枠である「animo」枠が入っている『バリューナイト』が30分繰り下げられたため)。1、2話の内容が派手に書き換えられたことを知った矢沢が激怒、放送が危ぶまれたことがあると一部紙面で報道された。
2006年7月7日にDVDの第1巻がリリースされた。タイトルにちなんでの発売日設定だけでなく、77日間限定(つまり9月21日まで)で定価707円(税込み)。本編は16:9のワイドサイズで製作されているが、地上デジタル放送の場合上下左右に黒帯の付いた額縁放送で放送されている。
セリフを当てる声優と歌を担当する歌手とに分けたキャストは、同じくマッドハウスが制作した『BECK』(監督:小林治)と同様、大きな特徴のひとつである。2007年3月30日に、東京都渋谷区のライブハウスSHIBUYA-AXで、アニメ版でナナの歌唱を担当した土屋アンナとレイラの歌唱を担当したOLIVIAが、それぞれの役名+バンドでジョイントライブを行った。ちなみに原作漫画・映画版ともに2組がジョイントライブを行うシーンはない。
15話では著作権・商標の関係上、原作では「ディズニーランド」の部分がアニメ版では「遊園地」に差し替えられている(原作でのミニーマウスのカチューシャの部分も別のものに差し替えられている)。また、28話では、原作では「スカパー」と言っている箇所が「衛星」になっている。
日テレ火曜深夜のアニメ枠同様に固定の番組スポンサーは付いておらず(放送局によっては提供クレジット時のスポンサー読み上げを行っている所もあったが)、当作品はスポットCM主体であった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

笑える場面もたくさんあるけれど、切なさが胸に沁みる音楽系恋愛アニメ

小松奈々と大崎ナナという同い年の2人の「NANA」の友情や、それぞれの恋愛を描く、少女漫画原作アニメ。全47話+途中に総集編3話。
BSの再放送で初めて視聴しました。
時代設定は2000年前後。かなりの恋愛体質で、良く言えば天真爛漫、悪く言えばお調子者っぽい性格の小松奈々と、クール系の美人でBLACK STONESというロックバンドのボーカリストの大崎ナナが、上京する新幹線の中で偶然出会い、ルームメイトとして一緒に暮らすようになるところから物語は始まります。作風的には、やや生々しい恋愛模様が描かれる一方で、いかにも少女漫画っぽいセンスのギャグもたくさんあって、シリアスと笑いのバランスが良いです。主要な登場人物にはバンド関係者が多いので、音楽要素が重要な作品でもありますし、成功を目指す若者たちの青春物といった一面もあります。描かれる人物の多くは、若くて派手な外見で、夢を共有する仲間にも恵まれているなど、パッと見には充実した生活を送っているようですが、心の中にはぽっかり開いた穴のような部分を抱えていたりします。毎回エピソードの最初と最後に入る主人公のモノローグにも「切なさ」が溢れていて、ロックバンドを描く作品なのに、どこか昭和の演歌やフォークソングの歌詞の世界のような、暗く湿った空気も感じられました。
キャラは、総じて人間を他面的に描けており、特に小松奈々はとても良いキャラでした。また、ヤス、ノブ、タクミなどの男性キャラについては、それぞれタイプの違う優しさや、かっこ良さが描けていて、男目線からするとちょっと出来すぎたキャラという気がしないでもないですが、女性向け作品としてはこれで良かったのだと思います。音楽は、全体的に良かったですが、個人的にはBLACK STONESの曲よりもTRAPNESTの曲のほうが好みでした。声は、2人のNANAを演じた朴璐美とKAORIはそれぞれ役柄に合っていましたし、芹澤レイラ役の平野綾の声も耳に残りました。
最後まで観終わって、全47話の長丁場の中で、今回はつまらないなあ、というエピソードが全くなかったです。原作が未完のまま休載しているようで、このアニメも最後やや中途半端に終わっているのは残念ですが、それでも全体として非常に満足感のある作品でした。再放送で最初から全部観ることができて、本当に良かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

全47話。恋愛もの。

あらすじ
彼氏の元にむかう小松奈々(ハチ)は、東京行きの列車の中で、
ミュージシャンを目指して上京する大崎ナナと隣り合わせる。
同じ「ナナ」という名前を持つことから意気投合した二人は、
その後の住まい探しの中で偶然再会し、共同生活を送ることに。

まず、主人公二人の正反対の性格が面白い。
無邪気で素直な性格の奈々(ハチ)と、何事にもクールなナナ。
一見正反対に見える性格の二人ですが、時には衝突しつつも、絆を深めていきます。
この絆に相手を想う思いやりの大切さなどが描かれています。
それに明るい雰囲気で育ったハチに憧れるナナ、ハチはナナの才能や夢に憧れる。
この二人の生き方の違いも見所で楽しめました。

登場人物のキャラも個性派揃いで良いですね。観てて飽きない。
また、キャラの見た目のギャップもありました。
いつもはクールで強きなナナは心が弱かったり、
タクミも女癖が悪い遊び人風ですが、実はしっかりとしていたりと。

それにシリアスとギャグのバランスが良い。
シリアスはコメディタッチの軽いノリが魅力で、会話のテンポも良いしギャグも面白い。
メロドラマのような本来なら暗い展開などに、
キャラの顔を笑えるようなギャグ顔にしたりと工夫されています。
ハチの行動も世間知らずというか、観てて楽しませてくれました。

この作品最大の見所は
二人の「ナナ」と、彼女らを取り巻く人々の恋や友情などの絆の強さ、夢の行方でしょうか。
人間関係はとてもリアルに描かれていて、
登場人物の揺れ動く気持ちの心情描写を丁寧に表現されています。
私好みのドロドロとした展開もあって楽しめました。
全体的に山あり谷ありで先が読めなかった。

この作品はバンドも売りにしてますが、音楽を扱っている作品にしてはイマイチですね。
曲は中々良いんですが、扱いが軽かった。

OP、ED曲ともなかなか良い曲ですね。
特に最初に使われていたED曲がかなり良い。聴いているとジーンときます。

ストーリーも中々良くて、
恋愛と友情を人間ドラマ化した、面白く見ごたえがある作品でした。
2期あってほしいけど無さそうですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

70.1 3 浮気で少女漫画原作なアニメランキング3位
夏雪ランデブー(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (866)
3997人が棚に入れました
たむける花も選ばずに、ずっとそばにいるだけでいい ――。目つきは悪いが純情一途な花屋のバイト青年・葉月(はづき)亮介。彼がひそかに想いをよせるのは、店長の島尾六花(ろっか)。一目惚れした六花の花屋に通い詰め、バイト募集を機にそこで働くことに。念願叶ったものの、8つ年上の彼女は恋愛を諦めている様子。目の前にいるのに何もできない自分に歯がゆさが募るばかり。ある日、とある用事で花屋の2階の彼女の自宅に呼ばれて行くと、そこにはなんと上半身裸の男。予期せぬ事態に半ば憤り、半ば呆れる葉月だったが、意外な事実が明らかに。その男は六花の同棲相手ではなく、すでに亡くなった彼女の旦那の幽霊(島尾篤)だという。六花には見えないらしい島尾(幽霊)は何かと葉月の恋路の邪魔をし、葉月もそれに屈せず押しの一点張りで頑張るがなかなか埒が明かない。そんな中、島尾(幽霊)が切り出した予想外の提案とは・・・


声優・キャラクター
中村悠一、大原さやか、福山潤
ネタバレ

お嬢さん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

時に愛は身勝手なもの。心理描写がしっかりしていて人間臭い作品。大人向け

意外に解釈が難しかったです。非常に奥が深く、色々と考えさせられました。言葉の一つ一つがとても綺麗で胸に刺さるものばかり。少し文学的な側面もあるので大人向けです。ベクトルの違う3人の思いが最終的に交わった時、それぞれの感情がどのように変化していくのかが楽しめます。

しかしキャラの視点によって物語の見方や感じ方が変わるので人によって大きく好き嫌いが分かれそうでした。3人の心情や行動の受け取り方も視聴者側の経験や価値観によってかなり変わってくると思います。それくらい複雑な彼らの「心の動き」が描かれています。


---これ以降はネタバレです。---

▼個人的に感心した点

①島尾君の背中
{netabare}
六花ちゃんが島尾君の背中を舐めたシーン。患者さんは入院してる時、お風呂やシャワーに行くことはできますが、自分で動けない人は看護師か家族に蒸しタオルで拭いてもらいます。となると島尾君が六花ちゃんに蒸しタオルで背中を拭いてもらっていたのは、あの時にはもう自分で動くことができなくなっていて、ずっとお風呂に入ってない状態だったということですね。

背中を舐めた六花ちゃんに対して島尾君が「やめろよ、ばっちい」と言ったのは清潔な状態ではなかったからで、六花ちゃんの「ばっちいもんか。動物のにおいがする」という返しは愛する人の背中なんだから汚くなんかない、むしろ本来の動物のにおいがするということを表現しているのかなぁ、と思いました。動物のにおいって遠回しに言うと臭いってことなんですが、彼女は決して厭味ったらしい使い方はしていません。{/netabare}


②島尾君の遺書
{netabare}「僕ガ死ンダラ僕ノ骨少シ食ベラレル?」
そもそも遺骨を食べること自体それほど珍しいというわけでもないのですが、この作品の場合は恐らく六花ちゃんのお母さんが作った“木を愛した女の話”と繋がっているんじゃないかな、と思いました。{/netabare}

(木を愛した女の話の復習)
{netabare}女に愛された木はいいところを見せようと思ってとにかく成長する。大木になって年老いて、その間ずっと女は木の傍で暮らすけど女が3000歳のときに木の根が病気になる。どうしても女は治したくてその根を食べた。すると毒で死んで、でも生まれ変わったらその根の一部になれてハッピーエンド。{/netabare}

この話をしている時に六花ちゃんは
{netabare}「島尾君の悪さする細胞も私がぜ~んぶ食べられたらいいのに」と言い、島尾君は「お腹壊すし転移する」と返しています。恐らく島尾君のあの遺書はこの時の話を思い出してのことだったんだと思います。木を愛した女の話をなぞるならば、六花ちゃんに自分の骨を食べてもらうことで彼女が生まれ変わったら自分の一部となってもらい、また2人で一緒になれたら…とかそういう願いがあったのでしょうか?そう言えば「生まれ変わってもまた君と結婚したいな」というモノローグがありました。

もしくは「悪い細胞を食べたいな→お腹を壊すし転移する」「女が根を食べる→毒で死ぬ」と同じように、自分の骨を食べることで癌が転移するかもしれないリスクを負いながらも彼女に食べてほしかったのかもしれません。実際癌だった方の遺骨を食べて転移するかどうかはわかりませんが、もし愛する人がそんなことをしてくれるくらいに自分を思ってくれていたのなら普通に嬉しいですよね。病気にはなってほしくないけど。
{/netabare}


③食べたっていい。それくらいどってことない
{netabare}「店長が許してくれるなら旦那のこと一緒に食べたっていい」(葉月君)のシーン。
他に愛する人ができたにも関わらず、「自分の骨を食べてほしい」という前の旦那の願いを聞き入れるのって、普通に考えたらナシですよね…。だから島尾君も「骨の話は忘れたっていい」と思っていたのですが、葉月君は島尾君に身体を貸してはじめて彼がどんな気持ちでいたのかを想像し、2人の記憶を共有したことで彼へ理解を示したんだと思います。彼を含めて六花ちゃんを受け入れるという懐の深さがこの台詞に表れていると思いました。


また、葉月君が島尾君の噛んだ跡を見つけた時のあの表情から「舐めたっていい」という話が出てきたことの流れや、“店長が許してくれるなら”という言い方に着目すると、“六花ちゃん一人には食べさせたくない。(自分が嫉妬するのをわかっていて首に噛み跡まで残されて、)全部あいつの思い通りになんかさせてやるか”といった反撃だったように感じます。島尾君が骨を食べてもらいたいのは六花ちゃんだったので。

葉月君の心情を勝手に推察すると「食べるくらいいいよ。それくらい許すよ。だけど店長一人に食べさせたくはないからよかったら自分も一緒に食べさせてほしい。それが倫理的にどうなのって話なら味見程度に舐める程度にしよう。一緒に舐めればいいよ」って感じかなぁ、と思います。{/netabare}


④最後で「花屋」という設定が綺麗に生かされていました。
{netabare}
生け花の話はこの物語における“変化”という大きなポイントを綺麗にまとめています。 {/netabare}


▼その他個人的解釈
最後まで見るとこの物語…、
{netabare}主人公は島尾君だったように思います。葉月君と六花ちゃんが結ばれたその後の描写を飛ばしてあのラストに繋げたことでそれが明確になりました。また、島尾君の過去の回想が非常に多く、opも彼がテーマになっています。{/netabare}

そして島尾君の台詞なんですが、
{netabare}「どうしたら僕は君から離れられるのかな」という言葉には少し引っかかりました。

確かに島尾君を現世に縛りつけるきっかけを作ったのは六花ちゃんの「逝かないで。一人にしないで」という言葉です。しかし彼もまた彼女に依存し、傍から離れられなくなったのはまだ2人の愛が繋がったままの状態ではっきりとは断ち切られていなかったからなのかな…?と。言い換えると「共依存」です。六花ちゃんに必要とされていただけだったはずなのに、いつの間にか島尾君自身も彼女に依存していました。

元々2人は両思いで、病気のせいで引き離されてしまったのは不本意なことでした。だからこそ「島尾君も好きだし葉月君も好き」ではなく、「心変わり」を伝えられることこそが彼女から解放されるために必要なことだったように思いました。島尾君はきっぱり振られたことで吹っ切れたんでしょうか。少なくとも自分が邪魔になっていると間接的に伝えられたことで自分の感情を抑えていたとは思います。{/netabare}


{netabare}島尾君が首を噛んだ理由に関しては正直悩みどころです。「僕がつけた跡、消えるまで覚えてて」とは言っていたものの、その後のモノローグでは(本当はおばあさんになるまで思い出さなかったとしてもそれならそれでいいんだ)と続いています。

―――…六花ちゃんの首に傷跡を残すことで彼女がそれを見る度に自分をことを思い出してくれるように。
愛する人の記憶の中に思い出としていつまでも自分を残していて欲しいと願うことは当たり前の感情ですよね。その後すぐ否定したのは、「本当は覚えていてほしいけど(六花ちゃんが思い出した時悲しくなるなら)忘れてもいい」という気持ちがあり、“口先だけの嘘”を並べただけだと思います。生前の彼が「遺品を捨てて」と口先では嘘を言っていました。まるで自分への未練をきっぱり捨てて前に進んでくれと言わんばかりのものです。しかし本当は「ヨボヨボになるまでそばにいるに一票」と、死んだ後六花ちゃんが悲しむことになっても自分のことを思っていてほしい、というようなことを明かしています。{/netabare}

{netabare}
もう1つ考えられるのは、これから六花ちゃんと生きていける葉月君へのちょっとした当てつけ…、いわば生身の身体を持つ彼に嫉妬して髪の毛を勝手に切った時のものと同じ類です。「消えるまで覚えてて」というのはそこまで重要ではなく、後から言った「戻ってくる奴に頼むといい」という言葉に彼の本当の狙い(=葉月への当てつけ)がある可能性。{/netabare}

{netabare}
どっちかなぁと考えた時、ラストで孫に部屋の中身の処分を頼んでいたことを思いだしました。その時も「いつかでいい。今でなくとも君が説明できる頃に覚えていたらで」という回りくどい言い方をしています。これ絶対処分してほしいと思うんですよね…。成仏できず迷子になってしまったのが「たぶん部屋のせい」と言っているので。

そう考えると当てつけというよりかは口先だけの嘘でしょうか。“彼にとってはとてもしてほしいことけど、嫌だったら(辛かったら)無理にとは言わない”という、生前の頃の何か諦めたような島尾君だと思います。{/netabare}


で、ラストなんですが。
{netabare}「成仏してなかったんかーい」とツッコミたいところですがあれはできなかったんでしょうね…。六花ちゃんに心変わりを伝えられたことで傍を離れられるようになって行動範囲は広くなっていました。{/netabare}

{netabare}ここで何故成仏できなかったのか、ということですが島尾君は孫に「迷子なんだ」と明かしています。そもそも島尾君自身どうやって成仏するのかはわかっていませんでした。ただあの時は六花ちゃんに引導を渡してもらえればすべて丸く収まって成仏ができる、と考えていたんだと思います。だけど実際は行動範囲が広まっただけで、六花ちゃんはすっかり成仏できたと思っている。六花ちゃんは島尾君が死んだ時にかけた自分の言葉が彼を縛り、この世に引き留めてずっと一人ぼっちにしてしまっていたことを知って自分を責め、泣いていました。(島尾君が葉月君に体を返した後、あの人を一人にしていたことに気付かせてくれてありがとう、というようなことを泣きながら言っていましたね)

せっかく自分を「解放することができた」と安心して前に進み始めた彼女をもう二度と悲しませないようにするため、2人の前には姿を現さないようにしていたんだと思います。葉月君が死ぬまで姿を現さなかったのは、彼に自分が見える可能性があったからでしょうか。部屋を開けて孫に見せたあの一面の花畑から、2人が生きている間に絵本の世界の中で花の世話をして暮らしていたのではないかという推測をしました。

そして島尾君は迷子になった理由を「部屋のせい」と考え、孫に処分を託しました。あの2人は島尾君の部屋を大切にとっておきましたが、それが島尾君には“大切にされすぎた”(大切にされすぎて成仏できなかった)んだと思うとちょっぴり切ないです。「僕にはもういらなくなった」という台詞は、自分の部屋を大切にしてくれていた最後の2人がいなくなってしまったため、もうとっておく必要がなくなったという意味だと思います。アニメの方は忘れましたが原作の方、確認してみると棚に並ぶ本が「世界遺産」や「ワールドマーケット」を始め、海外の旅行や海外での栽培に関する本なんですよね…。そういや8話あたりの回想で、病室のテレビで旅番組を六花ちゃんと見ていたことを思い出しました。「いつか連れてってくれる人と再婚できたら行きなよ」とか言いつつ、本当は六花ちゃんと2人で行きたかったんだと思います。その生前の心残りが遺品にも移って残っていたのでしょうか…。{/netabare}


{netabare}ちょっと気になった「おじいちゃんって呼んでごらん?」発言については“本当の孫ではないけど自分も孫が欲しかったな。そしておじいちゃんって呼ばれたかったな”という彼の心情が表れていると思います。残念ながら彼は子供を作れなかったわけですが…。他人の孫に「おじいちゃん」って呼ばせるなんて、と思うシーンかもしれませんが彼には実現不可能な夢だったからこそ経験してみたかったのではないでしょうか。葉月君が見たら怒りそうですけど。{/netabare}

{netabare}
ちなみにopの序盤の方で植木鉢を横に置いて土を掘っていたのは島尾君だったのですが、最後に同じようにして土を掘り、夏雪草を植えていたのは孫の方ですね。夏雪草と言えば彼の遺骨の一部が入った植木鉢ですがあれを孫が植えるということは孫の手によって彼のあの部屋のものが処分されるということの暗喩でしょうか…?長い年月を経て今度こそ彼が成仏できたことを祈るばかりです。{/netabare}


▼残念な点
途中6話頃から中だるみ。非常に勿体ない。
{netabare}メルヘンな国の世界観は島尾君の世界がどうなっているのかを視聴者(原作読者)に知らしめるのにいいものではあったんですが、白雪姫や怪我した鳥などのシーンはどうでもよかったので退屈でした。あそこからテンポが悪くなったのが残念です。{/netabare}
何とかならなかったのかなぁ、とは思うものの私もあそこはどうしようもない気もしなくないですんですがね。うーん…。でもどうにかしてほしかったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

<最終話まで視聴完了> 執着と訣別 愛と苦悩を 花のようにさわやかに

<最終話まで観終えて>

★注★この最終話に関しての感想は激しくネタバレしているので、
観終わっていない方は「ネタバレ」リンクを読まないほうがいいです。

葉月のモノローグから始まったから葉月を主人公として
彼に感情移入しやすいストーリー運びだったけれど
途中から3人ともモノローグがあり、主人公を誰にして観るかで
この話の解釈は随分と変わってくると思った。

また謎を残すシーンやセリフが多く、観終えた後もしばらく考え込んでいた。
とにかくこの作品は、何度も見返すたびに新しく気づかされる部分がありそう。
ってことで1話から最後まで3回観て考察したことを下記の通りまとめてみた。

{netabare}

【島尾と六花の約束】

1話からすでに語られていた「約束」は
島尾亡き後は、離婚して彼の遺品をすべて処分すること。
後半で判明する「約束」は、島尾の骨の一部を食べる、
そして散骨するか、どこかに埋めること。(その骨は夏雪草の鉢植えの中)

その「骨を食べる」という話は、生前の島尾と六花が山に行ったときに登場する
六花の母親が作った絵本の話の中に由来している。
主人公の女の子が愛した木の、根を食べて毒死したのち、
木の一部に生まれ変わったというのをハッピーエンドとする発想。
つまり、島尾の骨を「木の根」に見立て、健康な自分が島尾の一部となって
生まれ変われたら幸せだということ。

しかし六花は再婚してもなお、どの約束も遂行できず、そのままで。
島尾が成仏できなかった一番の理由は、ここにあるのだと思う。
なぜなら、六花と葉月が亡くなるまでずっと棲みつき、
彼らの孫にようやくその「約束」を委ねていたから。
あのOPに登場する男の子とその行動の秘密はこれなのだよね。
ただ、再婚した葉月夫婦が亡くなってからはどうやら
地縛霊ではなくなり、店の外でもどこでも悠々と
浮かんでいられるようになったようだし、孫に約束を依頼してから
はるか上空を飛んで小さくなっていったので、あれがもしかしたら
成仏した、という意味だったのかもしれない。

【なぜ葉月には霊が見えたのか】

葉月たちの孫が島尾の霊を見ることが出来たように
葉月は少年のようなピュアな心の持ち主だった。
霊である島尾に体を貸すこと自体がそもそも、普通ならリスクを負う
はずなのに彼は「店長にしてやれる最善は・・」と考えており
身体を貸すことに迷いがなかった。
絵本世界に閉じ込められても悲壮感はなく
再会した島尾と六花の会話を聞いているときも、自分と六花が
両思いになっていたことを喜んでしまうほどノーテンキだった。
これは彼の純粋すぎるほどの人間性をあらわし、
そんな葉月に対して島尾は頼りなさを感じながらも、自分の代わりに
六花を愛しぬける人間として最終的には認めた、ということなのかも。

【葉月の献身的な愛があってこそ】

島尾の存在は忘れきれないとしても、葉月の魅力には惹かれていっていた。
がその上で、亡夫である島尾が成仏できずにいたことに気づいた葉月が
六花の中にある島尾の記憶を共有し、受け入れることを、
身をもって証明してくれたからこそ、六花もケリがつけられた。

【一番しあわせになったのは誰?主人公は誰?】

観る人によっての視点で主人公も、しあわせの価値観も違うはずなので
断言はできないけれど、葉月と六花は再婚して娘や孫ができて
ごく一般的なしあわせを手に仲むつまじく人生を送ったようだが
そこは無視されたといっていいほどスルーし、いきなり葉月の葬式後に
話が飛んでいるのを観ると、島尾を主人公に見立てたほうが一番納得がいくし
そのほうが清々しい物語として観終われる。

【謎の多い絵本世界は果たして必要だったのか】

島尾が葉月の身体に憑依するとき、なぜか絵本の中の六花姫の姿だった。
この謎に関しては一切語られていないので、原作を読まない限り不明だが
当初、絵本は島尾が描いたスケッチブックの中の世界だったし
絵本の中の六花の口調は、島尾そのものだったので
島尾が創り出した六花=島尾の内心と理想ということになると思う。

で、リアル島尾⇒葉月の身体でリアル六花と対面を果たす。
リアル葉月⇒島尾の心象風景の中で六花の姿をした島尾の心と向き合う。
結果、島尾は六花と果たせなかった子作りの夢をも手にしてしまう。
ここでもうひとつ忘れてならないのが、六花が図書館で童話を借りており
島尾の未完の絵本を完成させようとしていたふしがあること。
なので絵本世界の中での人魚姫以降の荒れた世界は六花の戸惑う心が反映し
その際に遊園地でのカキ氷を前にして泣いていた記憶が
介入してきて葉月を困惑させ、でもそれもまた中断し、
その後は島尾が描いていたのじゃないかと。
まぁそんなわけで、絵本世界はやはり心象世界として捉えるのが妥当で
きっとこういうメルヘン部分がこの作者の特徴なのだろうけれど、
観る人によっては難解になってしまうか、退屈な部分だったかもしれない。

でも乙女チックな趣味趣向を持つ島尾ならではの発想とシーンであり、
さまざまな絵本や童話の世界が登場するのは、個人的にけっこう楽しめた。
{/netabare}

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<10話の感想>

絵本の中の世界はまだ続き・・
葉月はどこまでノーテンキなんだ?と、島尾じゃなくても思うよ。
でも逆に言えば、そういう部分が葉月の良いところでもあり
キャラとしての魅力部分なのかもしれない。

さて、山の中の樹の根元に植えようとしていた夏雪草、
そのままになってしまってるけれど、あれでいいわけがない。
{netabare}
なにしろあの鉢の中には、ある秘密が隠されていたのだから。
島尾が成仏するには、六花があることをしないとならないんだと思う。
{/netabare}
だがしかしそれをどう描くか・・誰にやらせるのか、2人でやるのか。
ようやく次週にはそのあたりが観れるかな?
毎回「えーそこでつづくかいな。。」といいところで終わるのでw

ほんと、見せ方次第ではガッカリきそうな不安もあるけれど、
島尾は覚悟を決めているようだし、葉月もあのままじゃピエロなだけだし。

とにかくこの作品は、亡くした相手との過去にどうケリをつけ
喪失感の消えない中、3人が前にどう進もうとするのかが
ポイントだと思う。
最終回も迫ってきていることだし、鮮やかな展開を観たいなぁ。
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<9話の感想>

前回観終えた後で、いろいろと想う部分があった。
この先の展開も想像したし、島尾、六花の本当の想いや
葉月の状況と今後。あの夏雪草の鉢植えの意味。
それぞれ予想通りな部分もあれば、あぁなるほど!と
予想よりもう少し深い意味にも気づかされたり。
でも、丁寧に描きたいのか次週に持ち越し・・あぁ待ち遠しい。

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<8話までの感想>

観始めたばかりの頃はEDだけが切なく響いていた。
でも、亡き夫である島尾の想いが描かれたここ数話を観ていくと
OPもまたものすごく切なくて、胸が閉めつけられる。
ほんと、わざわざここでネタバレせずともすでに、
OPとEDでかなりのことを語ってしまってるよねこの作品。

誰を主人公にして観ていくかで全く違った見解になるけれど、
いずれにしても・・じわじわくるのは間違いない。
そして今、OPに登場する六花そっくりの目をした
男の子のことが気になって仕方ない。

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<6話までの感想>

いやはや、5話の島尾には相当泣かされてしまったけれど、
島尾が生前描いていたスケッチブックの絵の世界に
入り込んでしまった葉月と六花のかわいい会話が微笑ましく
相変わらず、湿っぽくなりすぎないバランスがいいなと思う。

けっこう大胆な発言をしてしまうくせに、ブレーキかけてしまう六花。
めちゃめちゃわかる、その気持ち(><)
答えは出ていても前に進めないことってあるのだよね。
でもそれで葉月を傷つけてしまってたり、
島尾をなおさら切なくさせてしまったり。
3人それぞれが、本音100%でガンガンいけない事情を持っていて
やっぱりこういうのって、大人ならではの話だと思う。

葉月の片思いから始まった物語だから、つい葉月を応援したくなるけど
島尾の切なる願いも、結果的には葉月と六花を結びつけていくような
言動になっていきそうだし、どっちに転んでも誰かが思い切り切ないという。
{netabare}
「死んだ旦那 言い訳にするのやめて欲しい」って
葉月の身体に憑依した島尾が言ってることにも注目。
{/netabare}

6話は回想シーンでの、指だけで手を繋ぐ六花と島尾が良かったし、
葉月が六花を好きになったきっかけっていうのにも、すごく共感。

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<4話までの感想>

原作は河内遙による漫画で『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて、
2009年7月号から2012年1月号まで連載されていたとのこと。
単行本は全4巻。ということはもう完結している物語なのだね。

アニメ作品の場合、できるだけ最終回を観終えるまで原作は読まないのだが
この作品は、読んでしまいたい衝動に駆られる(笑)
毎回、いいところで終わってくれるし、そういう演出はなかなかのもの。

作画もすごく綺麗で、植物の彩りや窓から入る日差しの眩しさや
ふんわり揺れるカーテンの裾とか、ちょっとした表情の変化とか、
舞台が花屋だけになおさら美しさが際立つし、個人的にかなり好み。

物語のあらすじは、えっ?そこまで書いちゃうんだ?ってほど
ここのページのwiki参照が詳しく載っているので、そちらをオススメ。
ざっくり説明すると、早くに夫を亡くして花屋を切り盛りする未亡人・六花が
店にアルバイトとして入ってきた8歳年下の葉月という青年から慕われるも、
彼女の亡夫の幽霊が2人の関係を嫉妬から妨害。
(ちなみに彼女からは亡夫の姿はまったく見えないが、葉月からは見える設定)
諦めない葉月に、幽霊である亡夫はある日、ひとつの提案をする。
受け入れがたい葉月だったが、六花との進展に見込みが感じられずに
自暴自棄に酒に酔ったある夜・・・というところまで今、進んだ感じ。

すぐにもドラマ化や映画化されそうな話ではあるんだけれど、
宙に浮く幽霊が登場する上、彼の百面相的な面白い表情や、
この物語全体を包むコミカルな部分は
アニメじゃないと魅力も面白さも半減してしまうと思う。

物語の深刻な部分だけ抜き取ると、せつなく悲劇的ではあるけれど、
コミカルなシーンやカット、会話がセンス良く散りばめられ
シリアスにならない寸止め加減が、観ていて心地良い。

あと、葉月の声を担当する中村悠一さんの演技がすばらしい。
どこか斜に構えた感じと、若さの残る繊細さや脆さ。
『氷菓』での高校生役を観た後でこの葉月を観ると
折木くんが成長したようにも感じて、なんだか可笑しくなる。

そして彼や六花の心の声と表面に出してる態度との
ギャップなんかも面白いし見どころのひとつかも。

そうなんだ・・この六花のキャラがまたすごく好感持てて。
ひたむきで、まじめなようで実は大胆なところもあって。
しっかりしているようで、少し間が抜けていたり、泣き虫だったり。
もう恋なんてしないんだって思ってるようで本当は待ってる部分もあったり。
だけど、我に返ってみれば亡き夫のことがまだ忘れられなくて。。
つくづく、どこまでも女心全開で正直なのがいい。

とにかく、すごくリアルに彼女の心の揺れとか本音とか、気持ちの変化が
バシバシ伝わってきて胸がキュンキュンしてしまう(笑)
そしてつい、応援したくなってしまう。
だけど、亡き夫の想いにも共感する部分があり、せつなくもあり。。

OPを観るだけでいくつかの謎が湧き上がってくるのだが、
それについてはまだ何も解き明かされていないし、
展開的にもこれからがようやく本題って感じなので、今後も見逃せない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 64
ネタバレ

奈悠 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

10話の感想追加

さすがのノイタミナ枠って感じの作品チョイスです。

大人の恋のお話。ただ幽霊が出てくる。幽霊を使う作品最近多いよね。
普通じゃ描けないところの心理描写を幽霊を使っているのかな。
多くは語らないけど、仕草や間からいろいろと感じちゃいます。

ちょっと気持ちをいれて見ていけば面白い作品として感じられそうです。

OP「SEE YOU」 松下優也(11th Single)
ED「あなたに出会わなければ 〜夏雪冬花〜」 Aimer(4th Single)

10話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
島尾くんとして認識してから今まで寂しかった思いが爆発。
いろいろと語りたかった事があったんだろうね。
でも、幽霊旦那は叶うなら今のままで居たい。
そりゃこんなチャンスはもう無いだろうけど。
それにこんな事が本当に長く続くなんても考えてないだろうけど。
「じゃ、私が好きになった葉月くんは…
 葉月くんはどこにいるの」
どう幽霊旦那が振舞おうと、結局どうするかは六花ちゃん次第かな。
{/netabare}
そろそろ終盤。ほんと見逃せない。

9話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
健康的な体のおかげで今まで経験できたなった事。

「僕ガ死ンダラ僕ノ骨、少シ食ベラレル?」
約束を果たしていない・・・?
どういった思いでこんな手記残したんだろうか?

夏雪草、植えてる・・・?埋めてるように見える。
墓石を掘っている・・・?

変な走り方・・・流石に特殊すぎて決定打となったのかな。

遺骨を埋めたら体を返すつもりが・・・
今までのは我がまま、嫌がらせ。
でも、今回は本当に外道になってしまってもいいやと。
そして絵本の中で葉月が王子の姿に・・・?
絵本は帰るべきところではなく、現世に居続けたいとの思いの表れ・・・?
{/netabare}
すごい丁寧に作られていて・・・
最終的にどう綺麗にまとまっていくのか楽しみで仕方がないです。

8話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
50万!?え。葉月君ってそんなにお金が・・・!?
って、あぁ・・・生前の貯金か。暗証番号わかるわな。

幽霊旦那の持ち物全て装着しての逃走なのか。
そしてやはり夏雪草が重要なキーワード。

絵本。。スケッチブック。
この絵本が完成した時、それが幽霊旦那の未練が無くなる時かな。

『姫を自由にしたいというのも王子の本音の1つだからね』

EDは恐らく六花ちゃんの想いを語った物だろうと予測できたけど
今回のお話でOPは幽霊旦那の想いを語った物なんだろうね・・・
ってことはOPを良く見れば見るほど想像してしまいそうで。。
{/netabare}
ここに来てOPの良さというか切なさがいっそうしみじみと。

7話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
無駄な抵抗、悪あがき・・・
うーん。やっぱりそうだよね・・・どうあがいても結果は。

『不在の心細さ。普段味合わせてる不安感。
 手が届くうちに崩れてくれれば胸の1つも貸せたのに。』

『僕以外が全て正しい・・・』

幽霊旦那の部屋にある鉢植え。これがおそらく夏雪草かな。
それが部屋に飾られてあり、それが六花ちゃんへのプレゼントだったのかな・・・?
それが尻拭い。もしかしたらそれが出会いのきっかけ・・・?

『営業妨害だよ。タコ社長・・・』
完全に重なってしまった、困惑する・・・。
ここでの営業妨害は葉月くんとの関係だろうね。
{/netabare}
今回初めてストーリーで夏雪草って単語でたけど、よくよく考えたらタイトルなんだよね。

夏雪草とは
別名:白耳菜草(しろみみなぐさ)、セラスチウム。花言葉は「幸福」「才能」
白くて小さなお花。5枚の花びらからなりその1枚1枚がハート型。5~6月に開花。

6話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
どんなに惨めだとしても"今”六花ちゃんに触れたい・・・
幽霊旦那の決断・・・?だったのかな。

『そうやって死んだ旦那を言い訳に使うのは止めてほしい』
本当にこのセリフは印象に残った・・・重たい。

最後の六花ちゃんの告白。
幽霊旦那はどう思ったのだろうか。一度は決断したけど。
こんな結果を本当に望んだのだろうか・・・?
{/netabare}
回想シーンの六花ちゃんの声。すごく楽しそう。
普段ではこんなに楽しそうな声はなかった気がするかな・・・?

5話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
メルヘンチックな世界…ちっちゃい昔の店長
まさに、なんじゃこりゃw

姿が違うから・・・
分かってもらえないから・・・
どうしていいか分からないから・・・

嫌がらせでしか表現できない幽霊旦那よ・・・
お前入れ替わってそんな事したかったわけじゃないだろうw

「提案なのですが・・・お風呂で背中流させてくれませんか。」
努力して伝えるよりも自然に接した姿が元旦那と重なったという事・・・?
{/netabare}
な、ナンダッテーーー∑(`□´/)/
それにしても時間長くね・・?w

4話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
え。汗っかき。あるある。リアルな反応。
ほんと初々しい感じがするね。

ドヤ顔したあひるのおまる・・良い感性だw

なるほど。笑顔を見るために誘ったのね。
確かにあの写メの笑顔は素敵すぎる。

ペカペカ・・・キラキラ・・・
とな、となりに・・・すわりんか。りんかー??w

見ろ、人がゴミのようだ(棒読) バルス。
さらっと何を言ってるこの二人。

年下の男の子に迫られると否定できないのはやっぱ母性本能・・・?

店長は俺のこt(空の旅、お疲れ様でした)絶妙なw

ここまではっきり言われたら・・・ちょっと自暴自棄にもなるか。
そしてとうとう体を貸す事に。
{/netabare}
幽霊夫の願いが・・・どうなる・・・

3話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
生前はほんと魅力的なやつだったんだなー。

7つの玉www
しかしこの幽霊旦那かわいいな。大きな子供w

いきなり悪霊化に・・・!?結構激しい
{/netabare}
最後の涙はなんとなく分かるけど上手く表現できないや><;

2話{netabare} ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
幽霊旦那うざすぎwww

女性心理ってやっぱり難しいですね。
じっくりと見ててもいろいろと考えちゃう・・・
って幽霊旦那ベストポジションすぎるだろw

両手ビンタもある意味衝撃的。
{/netabare}
最後のシーン。本当に相思相愛だったんだなぁって。
ED曲がすごいジーンとくるね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
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