ぺー さんの感想・評価
4.3
年賀状でも書こっかなぁ
sincerely
①副詞 心から 本当に
②アニメOPに使用されたTRUEの楽曲
③ネタバレレビューを読む
TV本編を想起させる仕掛けが冒頭からてんこ盛りでより楽しむためには本編必須。ただし厳密ではなく可能であればレベル。一見さんいらっしゃい指数でなら『外伝』>『劇場版』になります。
「届かなくていい手紙なんてないのです」
そして
「私は…愛を知りたいのです」
作品を紐解くキーワードにして二つの軸。
前者は人の想いは届いて初めてかたちになるという大切な概念。ドールや携わった人たちとの物語。
後者は兵器として育てられた少女が人間性を獲得していく過程。少佐とヴァイオレットの私的な物語。
ギルベルト少佐の残した「心から…あいしてる」の言葉。復員後のC.H郵便社にてカトレアが発したシンプルな一言に反応して自動手記人形の仕事をすると申し出たことが全ての始まりです。道具として利用価値がないなら自分を捨ててくれとまで言った少女が申し出たのです。
それだけ強い執着を持っていた言葉「あいしてる」。かくして愛を知るために始めた仕事を通じてもう一つの軸である人の想いを届ける素晴らしさを学んでいく過程がTV本編でした。
「届かなくていい手紙なんてない」裏を返せば「人の想いは必ず届けなければならない」です。
ターニングポイントネタバレレビューを読む 以降どう物語は進行していくかが肝でした。それでターニングポイントの次回話で選択したのはネタバレレビューを読む 少佐との話は遠ざかる方向へ。
「届かなくていい手紙なんてないのです」
「私は…愛を知りたいのです」
前者はひととおり形をつけ後者はおあずけ。あくまで彼女の周囲の人たち“が”想いを伝えることが出来たのでした。TV本編を通して自分の想いをまがりなりにも形作れるように成長してきたヴァイオレットがどうにかして“自分の想いを届けられるのか”。残された宿題でした。
なお「届かなくていい手紙なんてないのです」を磨き上げたものが外伝です。さあ残るは↓
「私は…愛を知りたいのです」
前置きが長くなりました。この残された宿題への回答がなされ物語が完結するのがこの劇場版です。
TV本編でスッキリしなかったかもしれないそこのあなた! 諸悪の根源が消えていくことでしょう。
TV本編を称賛して止まないそこのあなた!是非もなし、、、まずは試されよです。
自分はスッキリしなかった側でした。結果は申し上げた通り。圧巻の140分です。
鑑賞前の方これ以降はやめときましょう↓
※ネタバレ 備忘録的なもの(長い)
■切っても切れぬTV本編 ネタバレ度:軽
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■あん時の主題歌の位置付け ネタバレ度:軽
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■3つの疑問 ネタバレ度:重
もやっとしかけて咀嚼して納得したものもいくつかありますよ。
1.ネタバレレビューを読む
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2.ネタバレレビューを読む
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3.ネタバレレビューを読む
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■ピリオドとして代筆業 ネタバレ度:重
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■「私は…愛を知りたいのです」 ネタバレ度:重
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■だがしかしですよ ネタバレ度:軽
そもそもでこればっかりはどうしようもないのだけど…
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視聴時期:2020年9月
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2020.09.30 初稿
2021.08.09 修正