kabaj31 さんの感想・評価
5.0
まるちゃんと、タラちゃんと、シンジ君。凝った構成。
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追記(ネタバレあり)
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2周目の感想。
改めて見て、良いアニメかどうかは分からないけど、
ダメな部分も多々あるかもだけど、最高のアニメでした。
2周目なので謎解きの部分は分かった上で。
{netabare}
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未来編の主人公は誰か? って考えた場合、「御手洗」かなと思ったけど、
やっぱり「宗方」かなぁ。
宗方、ボクサー、雪染、未来編ではやはりこの3人が中心だったと思いました。
宗方が主人公で、ボクサーがヒロインでしょう。
その間に雪染さんがいるのでした。
同じように、絶望編(+希望編)の主人公は誰か。
ヒナタ(カムクラ)とナナミでしょう。
こちらもお話の中心に雪染さんがいます。
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絶望編は第5話で「エノジュン」が登場してから、終わりの始まりでした。
エノジュンは前作のアニメと違って外見が可愛くなってました。
ブラ出しキャラは変わらずだけど、ベロ出しキャラはやめたようです。
OPでエノジュンがフーッとチビキャラの77期生を吹くところで、ふわっとする髪の毛が可愛いです。
その後の77期生のキャラが上から絶望的に降って来て、
真ん中からコマエダが堕ちてくるところが好きです。
エノジュンはメタ発言も多いし、ふざけてるし、ふざけまくってるキャラですが、
かといって愉快犯ではない、目的の為には容赦ない鬼畜ですね。
でも勝っても負けても絶望を味わえる最恐キャラの1人。
コマエダも似たようなキャラです。
幸運の僕がこんな不幸を味わえるなんて、なんて僕はついてるんだろう。
絶望と希望、よく似ています。
最恐だけど、ふざけていて、でも、ふざけ過ぎていない、
単なるおバカキャラじゃないところが、なんか好きだなぁと思います。
絶望編の第8話「偶然にも最悪な再会」で、
エノジュン、コマエダ、
この超ボス級のチートキャラが対峙します。
コマエダが海外で偶然拾った拳銃をエノジュンに向ける。
こんなのでやられる絶望だとしたら、希望の踏み台としてふさわしくないと。
緊張感のあるシーンでしたが、
そこにカムクラが登場。
カムクラの方がコマエダより一枚上手のようでした。
”幸運くらい僕も持っていますから”というセリフが印象的でした。
その後、絶望編は先生の洗脳や、ナナミのオシオキタイム、
結構キツイ描写が続きました。
絶望編というだけあって、元々こういうゲームだし、そういう流れはしょうがないのかなと思います。
絵が綺麗な分、エロチックでもあり、グロチックさも増していたように思います。
特にナナミに関しては、血がピンクでも人によってはキツく耐え難い描写だったかもしれないです。
個人的には先生の脳をいじってるのがキツかったです。
映像を無理やり見せるのは時計仕掛けのオレンジだと思いますが、脳をいじるのは
なにか元ネタがあったんでしょうか、ちょっとわからないです。
絶望編はそんな感じでした。
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未来編は、第1話で雪染が死ぬところが、宗方にとって絶望だったのかなと思います。
このストーリが始まる前に、世界が絶望に染まっていて、その絶望を経験していた
という背景もあると思いますが。
絶望を殲滅させる為に宗方は躍起になっています。
しかし、宗方は苗木君に教わります。
あなたは絶望しか見ていない。
あなたには希望が見えていないと。
正しいとか正義とかって話はよくあるけど
希望っていう言葉を出すのはあんまり見たことないかもしれないです。
そして未来編の第10話で、
宗方は、絶望を殲滅させる為なら雪染との思い出だって消し去ってやると言います。
それに対し苗木君は、雪染さんを消し去るなんて言うな、と。
僕は霧切さんが絶望に染まっていたとして、たとえ霧切さんを殺さなくちゃいけなくなったとしても、
”霧切さんに会えて良かったって思うから”
と言います。
このセリフにすべて集約されると思います。
ここのシーンで絵が良いなと改めて思いました。
大事なシーンでセリフに説得力を持たせる為には、声だけじゃなく絵も大事だと思います。
雪染さんは絶望に染まっていました。
それは絶望編を見れば分かることです。
でも良い先生でした。
それも絶望編を見れば分かることです。
教室に居ないクラスメイトを全員教室に集め、予備学科のヒナタ君を助け、生徒を励まし、
ナナミをクラス委員長に指名し、みんなでゲームをしたり、色んな思い出を作らせてくれました。
絶望編のEDの写真はその象徴だと思います。
絶望に染まっていたとして、
全部”無かったこと”にしちゃいけないんです。
それは絶望に染まることより、ずっと悲しいことです。
苗木君に説得され、宗方は憑き物が落ちたように目の色も戻りました。
ここは仮に雪染ちさと宗方との回想シーンを入れたくらいでは足りないかもしれません。
やはり絶望編として別のストーリで話数を割いてきちんと雪染ちさを描いていること、
未来編と絶望編、交互にそれを見て、徐々に雪染ちさが分かっていったことが効果的だったと思います。
ここで宗方が主人公だったんだろうなと思いました。
そして、襲撃者はいなくて全員自殺だったことが判明。
その後は、逃げちゃダメだと絶望を希望で上書きしようと御手洗が暴走してしまう。
で、希望編へ続くという感じでした。
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希望編はナナミが全部持っていった感じでした。
船のシーンでヒナタ(カムクラ)の横にナナミが現れるところは、ちょっと泣けます。
BGMの入り方がよくて。
1周目は、御手洗がクラスメイトに迎えられて、それはそれで良いなと思ったけど、
2周目はまた違った風に思えました。
ヒナタ(カムクラ)とナナミの会話のシーンで、絶望編第1話で2人が出会うシーンを思い出しました。
そこでこの2人が主人公だったんだろうなと思いました。
ダンガンロンパ2のゲームでは、ナナミはコンピュータープログラムのAIだったのかな?
ダンガンロンパ2ではナナミは実在しないAIキャラだった、しかし、このダンガンロンパ3のアニメで
ナナミが実際にいた人物だということが判明したということかな?
ゲームではナナミの性格が違うのかな?
ちょっと詳しくないのでわかりません。
未来編、絶望編、希望編とあったこの作品、最後は、
未来は絶望か希望かわからない、
”何が起こるかわからない未来の中に、僕たちは一歩ずつ進んでいく”
――大切な人のことを思いながら、
というエンドでした。
そしてエピローグで霧切さんは実は生きていたというオチで終了。
EDの曲がhide。なんでhide?
死んでるからかな?
でもいい曲だと思います。
雪染先生やボクサーのこと、時々でいいから思い出してあげて欲しい。
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おわりに
全体として、未来編と絶望編で緩急あるのが良かったと思います。
暗い、明るい、暗い、明るいといった感じで。
最終的にどっちも暗くなりますが、希望編は明るく締めてくれました。
エノジュンやコマエダなど、ふざけ切ってるけどブレないキャラがいて、
希望を与えない容赦ない絶望、どんなに絶望的でも希望を見出す、
そんな一歩踏み込んだストーリーが、あまり他では味わえないものがあると思いました。
この作品のテーマというか、一番良かったシーンは
やっぱり未来編の第10話の苗木君のセリフのシーンだと思います。
あとエノジュンについてですが、
エノジュンというのは分析能力が凄過ぎてすべて予測できてしまう、
先の先まで全部わかってしまうから絶望しているというキャラだったかな?
少しうろ覚えです。
希望は予定調和だからつまらないという主張だったと思います。
自分も、シリアスなのにハッピーエンドが先に見えている、そんな予定調和はつまらなく感じるので共感してしまいます。
かと言って絶望を望んだりはしませんが。
”確かめたいんです、希望と絶望、どちらが僕にとって予想がつかないのか”(絶望編第11話より)
これはどういうことだったのかな?
ダンガンロンパ2のゲームをやって確かめるしかないのかな?
また気が向いたら3周目も見てみようかなと思います。
{/netabare}
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追記おわり
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最初の感想。
前作のダンガンロンパが面白かったのでこちらも視聴。
前作はモノクマがドラえもんでしたが、今作はモノクマが「ちびまるこ」のまるちゃんです。
さらに「サザエさん」のタラちゃんも出てきます。
まるちゃん目当てで見始めましたが、まさかタラちゃんまでいるとはびっくりです。
このアニメは、
『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 絶望編』
『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 未来編』
『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 希望編』
の3つで一つのアニメです。
見る順番に特徴があって、
未来編1話 → 絶望編1話 → 未来編2話 → 絶望編2話 →
未来編3話 → ・・・
といったように、「未来編」と「絶望編」を1話ずつ交互に見ていく構成となっています。
(全部で24話分あります)。
まず、この交互に見ていく構成が非常に面白いと思いました。
特に「未来編」、「絶望編」として、OP、EDも別々のアニメとしてはっきり分けた所が思い切ったことをしていると思います。
また2つのアニメを同時期、同クールに放送していたことも思い切ったことをやっていると思います。
1クールで24話は相当なハイペースだったんじゃないかなと思います。
「未来編」と「絶望編」に分けている特徴としては
・時系列が別のストーリーラインが存在すること
・未来編が現在、絶望編が過去という位置づけで、登場するキャラクターが異なる
・しかし、未来編と絶望編に共通して登場するキャラクターがいる
・その共通して登場するキャラの背景が少しずつ明らかになっていき、それが2つのストーリーにリンクしていく
といった感じで、見ていてシナリオが本当によく出来ていると思いました。
また「未来編」と「絶望編」でOP、EDの雰囲気が違うのも面白いと思いました。
「未来編」のOPはロックな感じの曲で、EDは絶望的な感じの映像です。
「絶望編」のOPは、シャレオツな映像にほんわかした曲で、これが一番好きです。
「絶望編」のEDは、超高校級の「幸運」狛枝君こと緒方恵美が歌ってます、これも結構好きです。
「希望編」のEDは、この声まさかと思ったらあの人でした。
絵は前作のダンガンロンパに比べると、等身が5頭身から8頭身になって
子供っぽい絵から大人びた綺麗な絵になってます。
ストーリーはアニメオリジナルのストーリーとのことです。
自分は原作はどのシリーズも未プレイですが、
本当は、原作のゲームもちゃんとやった方が登場キャラや内容をもっと理解した上で楽しめるんだろうと思います。
特に未来編の苗木誠が77期生を救ったという話がすっぽ抜けてるので、そこはたぶん救ったんだろうなと脳内保管するしかなかったです。
ちなみに77期生は絶望編の主要キャラたちです。
ストーリーの内容は前作のアニメみたいなテンポの早い推理モノではないです。
未来編はデスゲーム+ミステリーで、テンポは割とゆったりとしていると思います。
テンポが早くてダイジェストにならない所がオリジナルのいいところだと思います。
デスゲームなのでグロい面も多いですが、誰が黒幕なのかを考察する余地があり、結構引き込まれます。
こちらの主人公はシンジ君で、まるちゃんとタラちゃんも出てきます。
絶望編は最初はコメディタッチで、中心人物の元・超高校級の「家政婦」の教師、雪染ちさがいいキャラしてます。
あるキャラが登場してからは、こちらは血がピンク色ですが、だんだん絵的にもストーリー的にもグロくなっていきました。
まさに絶望です。
こちらも結構ストーリーに引き込まれます。
中2みたいなカムクライズルや狛枝君というキャラもユニークで魅力があります。
未来編、絶望編、どちらにも登場するキャラが何人かいます。
そのキャラがどういうキャラなのか、そのキャラにどういうことがあったのか、それが徐々にわかっていくところがこの作品の肝だと思います。
声優は豪華です。
タラちゃん、まるちゃん、シンジ君、タルちゃん、本丸、忍たま乱太郎。
他にもたくさん有名な方が出ています。
最初はまるちゃんの声が目当てでしたが、
これだけ凝った構成、シナリオとは思いませんでした。
このシリーズが続くならもっと見たいなと思いました。
ゲームの方も機会があればやってみたいと思います。