れんげ さんの感想・評価
4.2
こんな下宿先に憧れます、馴染めるかは…さておいて。
2014年の4月放送。
全12話。
【前置き】
個人的に好きな「それでも町は廻っている」が掲載されている雑誌ヤングキングアワーズの人気作ということで、興味が湧いた作品でした。
加えて、好きなレビュアーさんの視聴後レビューも軒並み高かったので、見て損は無さそうかなぁ…と。
して、肝心の第1話。
開始数分で職務質問をされるキャラクターが登場した瞬間、私は本作を全話見ることを決意したのでした。
【あらすじ】
男子高校生の主人公『宇佐(うさ)君』が、下宿「河合荘」で一人暮らしをすることになりました。
そこには偶然にも、憧れの先輩である『河合 律(かわい りつ)』も住んでおり、充実した高校生活を妄想する宇佐君でしたが、無愛想で常に本に夢中な律ちゃん。
行き遅れのOLや腹黒い女子大生、更にはマゾヒストな同居人と、個性的な面々が住むこの河合荘で宇佐君は、律ちゃんと距離を縮められるのでしょうか?
【論じてみる】
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【マゾヒスト シロさんの魅力】
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【総評】
コメディのクオリティが高いだけでなく、人間同士のリアリティあるやり取りも魅力的で、根幹にしっかりとした柱がある作品のように思えました。
コメディに関しては、マゾヒストを許容出来るかに大きく左右されはしますけど。
(ちなみに私は、何度か吹いてしまう場面もあった程ハマりました。)
原作が基本的に短編の為、後半は若干シナリオ構成が不安定に感じる節もありましたが、総じて毎話一定以上の水準で楽しめ、私はこの河合荘の世界観と面々が大好きになれました。
では最後にもう一つ。
心に残った、律ちゃんのこの台詞について。
『確かに好き嫌いは皆違うし、そこは仕方ないけど、
友達に…自分の好きなモノを簡単に否定されたら、傷付くよ…。』
私は本作が、その好きなモノになりました。
うん、簡単に否定されたとしたら…やっぱり誰でも傷付いちゃうかもしれないですね。
特にシロさんのことを酷く言われたら……。。。
…いや…、いいのか…シロさんに限っては…、むしろその方が…。
でも、それぐらい好きな作品に出会えたことは、とても幸せなことです。
読んでいただきありがとうございました。
◆一番好きなキャラクター◆
『城崎(シロさん)』声 - 四宮豪さん
◇一番可愛いキャラクター◇
『河合 律』声 - 花澤香菜さん