殺人事件で警視庁なアニメ映画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の殺人事件で警視庁な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の殺人事件で警視庁なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.3 1 殺人事件で警視庁なアニメランキング1位
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(アニメ映画)

2000年4月22日
★★★★☆ 3.8 (303)
2070人が棚に入れました
奈良沢警部補、芝刑事という現職警察官が相次いで射殺される事件が発生した。事件に遭遇したコナンは、毛利と共に目暮警部や白鳥警部から事件の詳しい情報を聞き出そうとするが、彼らの口から出た言葉は「Need not to know」という警察の隠語だった。そんな矢先、白鳥警部の妹・沙羅の結婚披露パーティに出席していた佐藤刑事が何者かに襲われ瀕死の重傷を負い、現場に居合わせた蘭もショックから記憶喪失になってしまう。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、松井菜桜子、緒方賢一、林原めぐみ、岩居由希子、大谷育江、高木渉、茶風林、塩沢兼人、湯屋敦子、千葉一伸、高島雅羅、百々麻子
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

佐藤さんっ!しっかりしてください!

相次いで刑事が狙われる連続殺人事件が発生。第三の発砲事件に巻き込まれた毛利蘭はショックの余り記憶喪失になってしまう。自分のこと、家族のこと、コナンや新一のことまで思い出せない蘭に、真犯人の魔の手が襲いかかるのであった…。


見た目は子供、頭脳は大人、その名は名探偵コナンでお馴染みコナン君の劇場版第4作目。昔のレンタルビデオ屋さんでくどい位借りて見ていたのが、この作品。普段のTV版も面白いですが、劇場クオリティというとやっぱり特別感がある方が心が湧き躍ったものです。

この作品のTV版とは違う特別感というと、先ずあの空手名人で超つええ蘭姉ちゃんが記憶喪失になってしまうこと。「何もかも思い出せない」弱々しいヒロインの蘭姉ちゃんがこの映画では堪能出来るわけです。少々無理がある設定であるものの、記憶がない蘭を支えようと懸命のコナン、毛利小五郎、妃英里のキャラの描き方がとても良い。ハッキリとは明示されていませんが、娘を守りたい一心の親子の絆がちゃんと描かれているのが好印象です。蘭の親友、園子の台詞にも是非注目してください。

もう一つの劇場ならでは!は警察内部の不信な動き。
実写警察ドラマや映画だと「もうええっちゅうねん…」なんてぼやきたい程ありふれた要素です。しかしコナンの世界の警察は、まあ…この際目を瞑りますがとても仲良しですよね。一般人にお喋りしすぎなゆるゆるな組織が、今作のストーリーでは黒い重苦しい雰囲気を醸し出しているのです。「これだ!これだよ、警察ってのは!」と口に出したくなりました。


刑事さんが突如電話ボックスで射殺されるショッキングな出だしの掴みは抜群。緊張感を漂わせたまま、パーティー会場で起きる第三の発砲事件。
佐藤刑事が目の前で撃たれ、血に染まった手を見て気絶してしまう蘭。ここの狙撃シーンの流れが衝撃的でした。演出が巧いんですねえ。
{netabare} 佐藤刑事が撃たれる→流れ弾が蛇口を破壊?し水が蘭の手元に当たり懐中電灯が吹っ飛ぶ→懐中電灯の光で犯人の顔が一瞬見える→蘭の真横に銃弾が飛んで来る
う〜ん、文章にしたら怖いな…。確かに蘭が記憶喪失になるのも無理ないかも。昔見てもここのシーンだけは強烈に記憶に残っていたのは、タフな二人が万事休すの絶望的状況になっていたからでしょう。両肩と脇腹三発も狙撃される佐藤刑事の撃たれ方は酷い。蘭を庇った姿勢で倒れた佐藤さんを見ると、今作では僅かしか出番はありませんでしたが彼女の強い人間性がよく出てるなあなんて思いました。

幼い頃は、警察連中が今回まるで信用出来ない中、佐藤刑事だけはマトモそうだったのに早々重症を負ってしまって「どうすんのよう…頼れそうな人もう誰もいないじゃないの…」とこちらも絶望の淵に追いやられていました。一応後遺症もなく全快したらしいけど、あんなに撃たれて大丈夫なんでしょうか…。心配になりますわ。
{/netabare}
佐藤刑事が瀕死の状況になり、戸惑う心境を表立たせてはならない刑事たちの心理描写もよく表現出来ていました。中盤に出て来る高木刑事の複雑な心境も良かったです。

ただ、ストーリーの警察のギスギスした雰囲気も序盤はしっかり保てていますが、後半になるにつれおざなりになってしまった印象です。後半はコナン君の超絶スタントマン級のスケボーアクション炸裂及びターミネーターばりのしつこい犯人との逃避行になってしまいます。出来れば黒い部分を貫いて欲しかったですね。コナンは子供も対象だしアクションが皆無だと退屈してしまうかもしれないので、やむを得ないとは思います…難しいところです。
気になったこととしては…
{netabare}
友成刑事が心臓を患って亡くなってしまった話。あれは警察幹部のミスとしか言いようがありません。何故そのような人を張り込みに抜擢したのか。
「 Need not to know…知る必要のないことだ」の台詞、予告編で多々ピックアップされる程必要性を感じられる展開ではなかったのが残念。
小田切刑事部長は渋い良いキャラでしたね(息子がああなってしまうのも何となくわかりますが…)。そこで小学生のコナン君とお話する場面は流石にチグハグ感が否めませんでした。小学生である前提が無視されてしまっているため、どうも変な歩合になってしまっています。今作に限ったことではないのでコレは仕方ないですね。
後半のトロピカルランドでの激しいアクション。ド派手にやらかしてくれるのは何ら構わないのですがあれだけやって一般人に気付かれないのは流石に無理があります。ハリウッド映画だと誰も彼も巻き込んでのアクションなのに、この違いは一体…。
犯人、中々サイコが入った方でしたね。動機には賛否両論ありますが、こんな感じに利己的に動いてくれた方が見てる側としてはわかりやすかったりします。
{/netabare}

序盤の警察内部事情は大人向け、後半のアクション展開はいつものコナンという感じ。
所々に絡める伏線、ハッとさせる演出、登場人物の心理描写、テンポよく緊張感を保って見れるストーリー展開は飽きさせません。最終的にはコナンと蘭の恋愛要素に終着しているので、今見ると序盤の暗いギスギスした雰囲気を持ちこたえてほしかった印象です。いろいろ不満点もありますが、エンディングの小松未歩「あなたがいるから」の素晴らしいバラードには万事オッケーの心持ちになります。
それと蘭姉ちゃんを全力で庇った佐藤刑事に奨励賞を贈りましょう、警部!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

コナンの映画の中では一番緊張感があると思う。

劇場版第4作目の本作はもう「蘭」メインの作品と言わざるを得ないだろう。
他作に類を見ないシリアス展開で、緊張感に溢れている。
また見えない犯人の探求も他作と違い「蘭」が狙われているだけあって、コナンの焦りもひとしおだ。
尚、あの小学生のアフレコは本作から。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
雨の日、横断歩道を急いで渡ろうとした少年探偵団は、警部補の奈良沢治に注意される。だがそのすぐ後、奈良沢警部補が電話ボックスで何者かに拳銃で撃たれてしまう。コナンはすぐさま犯人を追いかけるが取り逃がしてしまった。コナンは誰に撃たれたのかと尋ねるが、奈良沢は自分の左胸をつかみ、何かを伝えようとして事切れてしまった。犯人は拳銃を左手で撃っていたことから左利きであるということだった。捜査本部は、奈良沢が自分の左胸をつかんで死亡したのは、胸にしまった警察手帳を示したものと解釈した。

その日の夜、今度はマンションの地下駐車場で巡査部長の芝陽一郎が射殺された。ニュースや新聞は、一連の警察官連続射殺事件を大々的に報道する。そんな中、白鳥警部の妹・沙羅の結婚を祝う会が開催されることになり、コナン・蘭・小五郎は英理と共に出席することになった。パーティー会場には小五郎の元上司・小田切敏郎をはじめとする警察官、敏郎の息子でミュージシャンの小田切敏也、白鳥の主治医である心療科医師・風戸京介らの姿もあった。コナンと小五郎は、高木刑事から芝刑事が警察手帳を握って死んでいたことを聞き出すが、白鳥に「Need not to know(知る必要の無いこと)」という警察関係者の隠語を言われ、これ以上の詮索を拒否されてしまう。コナンは、この事件が警察組織全体が関与しているのではと疑念を抱いた。

大勢の招待客で賑わう中、蘭はトイレで佐藤刑事と鉢合わせする。その直後、トイレを含めたパーティー会場全体が突然停電。佐藤刑事がトイレの外に様子を見に行こうとしたとき、何者かが佐藤刑事に銃口を向ける。佐藤刑事は何発もの銃弾を受けて意識を失い、佐藤刑事が撃たれるところを間近で目撃していた蘭はショックで気を失ってしまう。

蘭と佐藤刑事はすぐに病院に搬送され、パーティー会場の全ての出入り口が封鎖された。だが、警察官を含むパーティー会場にいた全員から硝煙反応が出なかった。捜査の後、コナンたちは病院に向かい、蘭と佐藤刑事の容態を確認した。佐藤刑事は弾の一つが心臓近くで止まっていて、助かるかは五分五分。一方の蘭は幸いにも外傷はなく、まもなく意識を取り戻した。だが、蘭は事件のショックで記憶を失っており、自分の名前さえも思い出せなくなってしまっていた。

後日、コナンは何者かがずっと蘭を見張っているような気配を感じ取る。退院後、駅のホームで蘭が何者かに線路へ突き落とされてしまうが寸前のところでコナンが救助に成功する。コナンは、蘭は佐藤刑事が撃たれたときに犯人の顔を見ており、犯人が命を狙っているのではないか?、という疑念を募らせる。その予感は的中し、次々と蘭に犯人の魔の手が襲い掛かっていく。果たしてコナンは、蘭の瞳の中に隠された犯人の正体を暴き、蘭を守り通すことができるのか!?
{/netabare}

兎に角、蘭と新一にスポットを当てた本作は、
劇場版名探偵コナンの中では一番という方も多いのではないか。未視聴の方は是非視聴してもらいたい。
アクションシーンも多く用意されており、コナンの格好良い場面も見られる。

主題歌の「あなたがいるから」は大好き。
小田切さんのシーンからの挿入も良い。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

前田定満 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

初めて名探偵コナンを観るなら

劇場版名探偵コナン第4作!
公開 2000年。

作品の解説。
{netabare}第1の事件から第3の事件が起こります。3つの事件はそれぞれ警察官が狙われた事件。
第1の事件は奈良沢刑事が射殺され、第2は芝刑事が射殺され、第3では佐藤刑事が犯人の銃撃にあう。
第3の事件で蘭が関わってしまい犯人から命を狙われることになります。
第3の事件から本格的に推理を開始し犯人を暴き出しながら、犯人からヒロインを守るという展開です。

犯人についてわかっている情報。
{netabare}・{netabare}犯人は左利き(第1の事件より){/netabare}
・{netabare}奈良沢刑事は胸をおさえて亡くなった。(抑えていた胸ポケットには警察手帳があった){/netabare}
・{netabare}芝刑事は警察手帳を持ったまま亡くなっていた。(犯人は警察関係者!?){/netabare}
・{netabare}1年前の奈良沢刑事、芝刑事、佐藤刑事が担当した事件と関係がある。{/netabare}{/netabare}

警察官が連続して狙われ、
また第1の事件で殺害された奈良沢刑事らのメッセージから、
犯人は誰もが警察関係者と思いますが、
事件は思わぬ結末を迎えるのであります。{/netabare}



個人的に名探偵コナンの映画の中で好きなのは「ベイカー街の亡霊」ですが、
最高傑作であり、名探偵コナンの象徴であると個人的に思っている作品がこの「瞳の中の暗殺者」です。

どうしてそう感じたのか?

理由1 コナン史上最高の推理作品。
{netabare}
名探偵が付くわけですから、推理物でなくてはいけません。
事件が起きて、容疑者がいて、捜査をして、推理をする。
とくに観客も一緒になって犯人が誰かを考えることができるのは推理作品の良いところです。
そして全ての謎が解けたときに「え!?まさか!?」と観客が仰天する。
これが推理作品の基本ではないでしょうか。
この映画は名探偵コナンの中で、その基本が最もしっかりしている作品だと思います。{/netabare}


理由2 大サスペンス!
{netabare}やはり犯人に追い詰められるというハラハラ感が必要です。
なぜハラハラするのか。
この映画の犯人がかなり凶悪であることも理由の1つですが、
空手都大会優勝のヒロイン蘭が記憶喪失になり、本領発揮できないことが最も大きい理由です。
犯人が誰だか解らないときが最もハラハラします。

逆に蘭の記憶が戻った時の大曇天返しが爽快です。{/netabare}

これら2つの理由から
この作品が名探偵コナンの最高傑作であり、象徴であると感じるのです。


名探偵コナンのファンにも人気がありますが、
テレビや漫画で名探偵コナンをまだ観たこと(読んだこと)ない人に大変オススメです。
この作品は見始めるきっかけなると思います。
先ほど申したようにこの作品は名探偵コナンの象徴であり、見本とも言える作品です。
事実、私もこの作品から名探偵コナンにハマったのですから。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

63.3 2 殺人事件で警視庁なアニメランキング2位
名探偵コナン 沈黙の15分[クォーター](アニメ映画)

2011年4月16日
★★★★☆ 3.6 (274)
1617人が棚に入れました
ある日、朝倉都知事宛の脅迫状が届き、翌日、都知事が開通した新地下鉄トンネルが爆破される。コナンの活躍でけが人は出さずに済んだが、都知事を狙ったテロ事件への懸念が高まる。コナンは、都知事が国土交通大臣時代に関わった新潟県のダム建設を巡って怨みを持つ者がいないか調査に乗り出す。やがてダム建設の村で8年前に起こった交通死亡事故と、同じ日に崖から転落して以来意識を失ったままの少年・立原冬馬の存在が事件の重要なカギとして浮上してくるが…。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、渡部陽一、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、山口勝平
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

黒い人影

朝倉都知事に届いた謎の脅迫状…。その翌日、都知事が開通した新地下鉄が爆破されるが、間一髪、コナンの活躍でケガ人を出さずにすんだ。コナンは、都知事が大臣時代に建設したダムの関係者で恨みを持つ者がいないか捜査を開始する。ダムを造るため移設された北ノ沢村を訪れたコナンは、8年ぶりに集まった幼馴染の5人の男女に出会う。8年前の交通死亡事故、ダム建設、そして意識を失ったままの「少年」冬馬、5人には暗い影がつきまとっていた。そんな中、冬馬は奇跡的に目を覚まし、事故当日の記憶を取り戻す…。彼の記憶に残された真実とは?地下鉄爆破犯が次に狙うものは何か?ダムの街を大規模災害が襲う!!というあらすじ。


しょっぱなの過去シーンで黒い人影が子供を追いかけるのはなんか不自然。
てかトンネル内に人が突っ立ってたら目立つから黒い人影たりえんやろ。
やはり爆発は劇場版らしいなあ。{netabare}地下鉄が飛び出ちゃうのに、人的な損害があまりないのは凄すぎ。

あの爆発から一転して豪雪の村でお祭りに参加。
{netabare}混浴にウキウキできた小五郎が女性だと思って話かけたのは猿。強烈なおばあさんでも良かったのに。{/netabare}

{netabare}ほかの幼馴染の妹ひき逃げについて曝露マンはあっさり死んでもた。護身用のスタンガン…。最初に見せたひき逃げ曝露の記事の裏を実は見ていた。同じ時期に起きた大きな強盗事件。というか同一人物。{/netabare}
戦場カメラマン笑

やはり爆発。てか慣れてるな。
狙撃もう顔隠す気ないやろ。
{netabare}盗んだダイヤモンドを村に隠したのにダムの底に沈んだから取り返そうとたくらむやで。{/netabare}
一貫してずっと悪い奴やったな。テロリストでもないのに、ここまで一貫してクソ野郎はなかなか
{netabare}猟銃であっさり成敗していたけど。あれ?お姉ちゃんがひき逃げの原因作ったんか~い。眼鏡外して髪型変えたのって…。{/netabare}
最後のスノーボードアクション凄いぞ。雪崩やぞ雪崩。まさに沈黙の15分

主題歌はB'zでDon't Wanna Lie

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

シリーズ最高のクズ犯人

シリーズ15作目。このあたりからとても作画が綺麗になってくる。
{netabare}
全体を通し、サスペンスとアクションのバランスがかなり良い具合に仕上がっている。特に冒頭の地下鉄爆破事件はかなり迫力があって引き込まれた。

今回の犯人がなかなかマッドでクズでひどいやつだったのは良かったと思う。
借金作って宝石強盗し、その帰りで飲酒無免許運転でひき逃げし、都知事を地下鉄ごと爆破し、最終的には村一つ消し去ろうとするという、シリーズ中最も救いようのない犯人だったと思う。凶悪すぎてどうかしてるとしか思えない。というかもはや立派なテロ。これほどの重大な事件を引き起こしたのに、その背景には哲学もなく、本人はただただ宝石欲しさのためにやっているというところにかなりの狂気を感じてしまう。
でも、このように犯人をとことんクズに描き、同情の余地も与えないようにしたのは良いことだと思う。あんまり犯人に同情できちゃうと犯罪を正当化しているようにも見えちゃうから。

途中、ゲンタとミツヒコの喧嘩を仲裁するコナンが良いこと言っている。
今作は珍しく少年探偵団と灰原がフィーチャーされた作品。舞台が新潟なので警視庁の面々もほとんど出てこない。
灰原がコナンのボードと相乗りするシーンは灰原好きとしては萌えるものがあるね。

ラストのダム爆破からの雪崩ももはや人智を越えていて、一体どうすりゃこんな芸当ができるのかとツッコミを入れたくなるが、やりすぎなのは毎度のことなので今回は目をつむりましょう。
コナンを捜すシーンはなんだか感動してしまった。

長らく意識不明だった冬馬くんがその重い設定の割りにはあまり本編に関わっていないのは不憫ではあるし、全体的に小ぶりな感じはあるのだが、シリーズの中で考えればまずまずの良作の部類ではないかと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

生き延びるんだ、絶対に・・・

名探偵コナンの15周年記念作品です。
今作も突っ込みどころ満載ですが、そこは目をつぶって見ましょうね^^;

◆この作品の内容は・・・
今回の舞台は雪山。
「おまえの傲岸不遜な4年間の都政に対し天誅を下す!」
都知事に謎の脅迫状が届き、地下鉄爆破事件が起こります。
その事件の原因を探るべく、新潟県の雪国にコナン達は向かうが・・・。

◆ド派手なアクション・・・
コナンの劇場版作品は「ミステリー」+「アクション」+「パニック」という構成になっています。
特に今作では「アクション・パニック」>>>>>>「ミステリー」。
アクションシーンでは半端なくよく動き、オリンピック選手も顔真っ青になるような程のド派手なスケボー・スノボーテクニックをコナンが披露します(゚∇゚ ;) ス、スゲー!
その分、ミステリー要素は薄くなってしまっていますが、これはある意味劇場版作品として正しい。
TVシリーズと同じ事をやってもしかたがない、せっかく大画面の劇場で上映するのだから、とことんド派手にやって大迫力のアクションを楽しむといったところですね。

◆ゲスト声優陣に・・・
チョイ役ですが、戦場カメラマンの「渡部陽一」が声優をしています^^;
キャラデザもそっくり。
あのゆったりとした独特のしゃべりにちょっと笑ってしまいました( ̄▽ ̄)クスッ
でも、このキャスティングはちゃんと狙いがあったんですよ~。
この作品のテーマは「絶対に生き延びる」。
戦場カメラマンの「渡部陽一」は数々の戦場に出向いており「戦場報道とは生きて帰る事」と語ります。
これは遊び心のある演出でした♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

65.0 3 殺人事件で警視庁なアニメランキング3位
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 (レクイエム)(アニメ映画)

2006年4月15日
★★★★☆ 3.7 (250)
1554人が棚に入れました
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団とともに、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの少年探偵団や蘭たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

目暮警部や阿笠博士を筆頭に…各キャラに見せ場がある記念すべき劇場版10作目

登場キャラは、コナン、蘭、毛利小五郎、平次、和葉、園子、阿笠博士、灰原哀、歩美、光彦、元太、目暮警部、白鳥警部、佐藤刑事、高木刑事、千葉刑事、妃英理、遠山銀司郎、大滝悟郎、横溝重悟、中森銀三、白馬、怪盗キッド…etc.

 記念すべき劇場版10作目ということで、本当に多くのキャラクターを登場させています。結果、内容はやや薄味になってしまっているのですが、各キャラクターに見せ場をできるだけ多く作ってあげようという努力が感じられて、個人的にはお気に入りの作品です。

 やっぱり平次&和葉やキッドが出るとテンション上がりますし、私の大好きな石田彰が声を担当する白馬の出演もうれしい…。メインのゲストキャラの声が古谷徹と平野文とか…豪華ですし、やっぱり演技が巧くて安心して観てられるゲスト声優の方が良いですね。

 内容としましても、犯人の目的が不明で、謎が謎を呼ぶ展開…最近のコナン映画と比べると地味なのは否定できませんが、こういう推理していくコナンが好きな私には大満足です。
 推理するコナン映画がまた観たいなぁ…。

以下、ネタバレ付き感想。
{netabare}
 先ず、小五郎も妙に格好良かった気がします…弱気になるところも、さりげなく状況を目暮警部に伝えるところも…。(またキッドが化けてるわけではないかとやや疑いました。)
 また、平次やキッドの主役級の活躍。ファンとして嬉しいです。

 でも個人的にこの映画で最も格好いいと思ったのは、阿笠博士と目暮警部だったりします…。
 少年探偵団が爆弾によって最後を迎えるかもしれない瞬間に迷いもせず「子供達だけにしとくわけにはいきませんからな」っていう阿笠博士に「そうだな」と答える目暮警部…渋すぎる…泣きそうになりました。黒幕だなんて噂もあった博士ですが、子供たちへの愛は間違いなく本物ですね…。
 実際、時間が残りわずかになってから、二人は他の若者たちを追っ払って子供たちのところに向かいます。明るく「今日は楽しかったかい?」と子供たちに聞く阿笠博士…渋すぎる…。他に唯一事情を知っている白鳥警部も指示に逆らって子供たちの元へ…出世したのも納得の彼の人情の厚さを感じさせます。ここら辺のシーンが特に好きだったなぁ…。

 ただ、肝心の事件については、コナン・平次・白馬(キッド)という豪華三人組が解くには簡単すぎるもので、事実警察が既に見当を付けていた「探偵のいらない事件」でした。麗子が西尾を殺したという警察の見解が愛する麗子を死に追いやったと考えた伊東は、無能と感じる警察にではなく、優秀な探偵達に自分が西尾を殺したことを証明してもらおうと考えました。
 結果的には警察の見解である「西尾殺しは麗子によるもの」という判断が正しかったという皮肉なオチです。
 こういうオチとかは大好きなんですが、伊東の最愛の人が自分であるというのは正直違和感が…。こんなに手間をかけて調べさせてることから、「麗子への強い執着」ってものをヒシヒシと感じられるのに…それを上回る自己愛の持ち主だったとは…。確かに自分の計画が崩れただけで仲間を殺そうとしたんだしなぁ…。古谷徹の好演もあってなかなか面白い犯人だった気がします。

 最後に、白馬がキッドだと終盤まで気付かなくて、そこも面白かったです。園子がIDを無くしていたのがフラグだったとは…。白馬が付けていたIDは爆弾のついていない園子の普通のIDだったのですね!(ペンキで気づいた。)なかなかうまくできてる作品だと思います。
 B'zの曲も良いですし、あまり良い評判ではない気もしますが、個人的にはコナン映画で屈指の力作の一つだと思っています!観ていない方は是非阿笠博士の渋さを目当てにでも観てみてください!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

探偵が集まります

本作は記念すべき第十作で、原作者の要望もあり、全レギュラー出演のオールスター作品となっている。
また、活躍は小五郎、コナン、平次などがメインで、蘭や少年探偵団は活躍しないと言っても過言ではない。
また、円谷光彦役の大谷育江が休業したため代役として折笠愛が光彦の声を演じている。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団とともに、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの蘭や少年探偵団たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。

部屋にはコナンと小五郎だけが残った。高田がリモコンを操作すると、顔を隠した依頼人がモニターに映し出された。依頼人はコナンと小五郎に「私が出すヒントを元に、今から12時間以内にある事件を解決してもらいたい。もしできなかったら、全員のフリーパスIDを爆破する。」と迫る。先ほど配られたフリーパスIDにはプラスチック爆弾が仕掛けられていたのだ。さらに、無理やりはずしたり、一度ミラクルランドに入り再び出ようとすると爆発する仕掛けになっているという。見せしめとして、小五郎の顔なじみの竜阿茶の爆死シーンがモニターに映し出される。依頼人から第一のヒントを受け取ったコナンと小五郎は、レッドキャッスルホテルを飛び出した。

捜査の過程で、コナンは服部平次、白馬探、怪盗キッドらに遭遇する。平次と白馬もまた、爆弾付のIDを付けられてしまったのだ。さらに、怪盗キッドは最近何者かに命を狙われており、その関係で中森警部ら警視庁捜査二課の他に、横溝重悟ら神奈川県警捜査一課も動いていた。

依頼人の正体とその目的、依頼人が解決を迫る事件の真相、怪盗キッドの命を狙って暗躍する怪しい影。様々な謎が絡み合う事件に、探偵たちが一丸となって挑む!!果たして探偵たちは、制限時間内に事件を解決して大切な人たちを救うことができるのか!?
{/netabare}

本作は推理よりもサスペンス要素の強い作品だったが、探偵たちが協力して捜査している点は良かった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

意外な活躍にビックリでした!

☆映画10作品目☆
PCにて試写です♪
あらすじは省略しますm(__)m

小説を前に読んでていたので、結末は分かっていたんですが...
タイムリミット ということであり、いつもとは違ったハラハラドキドキ感を感じました!


今回、怪盗キッドはあんまり出てきませんでしたが、最後まで見ててやっと分かりました!
{netabare}
怪盗キッドって実は白鳥に化けてたんですね!かなりビックリでした!コナンが最後に言ってくれるまで全く気づきませんでした
服についたペンキ、あれがキッドだと分かったカギでしたね
ってか最後にパスを持ってって花火にしたり...カッコよく登場してコナンたちを助けたり…
と、いいとこ取りでしたね(笑)
{/netabare}
ですが、今回はあくまでコナンと平次の推理がメインであったため、キッドは控えめだったんですね!
でも、ピンチの時にはヒントをくれたり、助けたりしてくれたのでよかったです!!


~感想~
{netabare}
コナンや平次、おっちゃんまでもが、蘭や子供たちの命のために必死に事件を解いていました
唯一知っている灰を原さんも色々苦労して列の後ろに並び直したり熱中症になったり...
ですがそれを知らない(特に)子供たちがすごくのんきで、苦労してる灰原さんが可哀想に思えました...
でも、灰原さんが苦労して守ってくれたお陰で一応?最後まで無事でしたね!よかったです♪

園子、すごいですね(笑)それであゆみちゃんも助かったし(笑)何気すごい園子でした

そして、光彦くん!小学生にして行列の待ち時間を計算しちゃうなんて、すごいなぁと思いました☆

人質にとられた女の人、なんと佐藤刑事でしたね(笑)カッコよかったですが、高木と遊びに来てるってシチュが笑えました

また、10作品目でもあるのか、蘭のお母さんも出てきてくれてキャストも盛りだくさんでよかったです!

~最後に~
コナンのことを工藤新一、と言っていた時はとても驚きました!ですが、それは指紋で工藤新一だと認識したんですね♪途中それに気づいてコナンは変声期で話してたんですね!納得!!
まあ実際にはバレていないということで...安心です♪
{/netabare}

今回の作品は今から10年前のもので古い作品ではありましたが、絵が今風にキレイで、とても見やすかったです!

ぜひ他の過去作品も見たいなと思いました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

65.1 4 殺人事件で警視庁なアニメランキング4位
名探偵コナン 銀翼の奇術師 (マジシャン)(アニメ映画)

2004年4月17日
★★★★☆ 3.6 (241)
1468人が棚に入れました
舞台女優・牧樹里の元に、怪盗キッドから「Romeo Juliet Victor Brabo! 26の文字が飛び交う中 "運命の宝石"をいただきに参上する」という予告状が送り付けられた。彼女は狙われたスター・サファイア「運命の宝石」をキッドから守るよう小五郎に依頼。予告状の暗号から、小五郎は彼女が主演している劇「ジョゼフィーヌ」公演中の舞台上でキッドが宝石を奪うと推理。当日、劇場でコナンはキッドを見つけ、追跡するも取り逃がす。
その翌日、宝石を死守したお礼として函館の牧の別荘に招待されたコナン達。しかし函館へ向かう機中で殺人事件が発生。さらに機長・副操縦士も意識不明の重体に…。

声優・キャラクター
高山みなみ、山口勝平、山崎和佳奈、神谷明
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

推理要素よりアクション要素の方が強い?

本作は監督がこだま兼嗣から山本泰一郎に代わった作品で、以前の作品に比べると作風の変化が見られる。
本作は以前の作品に比べて推理要素が少なく、劇場版にしては、死者が少ない(別に多くして欲しいわけではないが)。
また、事件解決後の後半は超絶アクションとなっており、アクション要素の方が強くなっている。
また、本作は「世紀末の魔術師」から2作目のキッド登場作品で、彼は本作のメインキャラの一人である。
英語でmagicianは魔術師、奇術師(手品師)の両方の意味があり、今回はルビをマジシャンにしている。
なお、毎回登場する警視庁捜査一課の刑事らは最後にしか登場しない。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。

{netabare}
舞台女優・牧樹里の元に、怪盗キッドから「Romeo Juliet Victor Bravo! 26の文字が飛び交う中 "運命の宝石"をいただきに参上する」という予告状が送り付けられた。彼女は狙われたスター・サファイア「運命の宝石」をキッドから守るよう小五郎に依頼。予告状の暗号から、小五郎は彼女が主演している舞台「ジョゼフィーヌ」の公演中にキッドは宝石を奪うと推理。一方のコナンは小五郎の推理に引っかかるところがあり、独自に捜査を開始する。そして公演当日、キッド専任の中森警部も捜査に参加する中、キッドは大胆にも新一に変装しコナンを動揺させる。そしてキッドを追跡するも、寸前のところで取り逃がしてしまう。

その翌日、宝石を死守したお礼として函館にある樹里の別荘に招待されたコナン一行。しかし、今度は機内で殺人事件が発生。さらに機長・副操縦士も意識不明の重体となる。
{/netabare}

本作はコナンとキッドの絡みが面白かったが、推理アニメとしてはあまり楽しめなかったと思う。しかし、後半のアクションはスリルがあって、子供向けには良かったのではないかと思った。キャッチコピーになっていた新一と蘭の絡みは、
あまり回収出来ていないが、前作よりは良かった。また、キッドのキザさが中々良かったと思う。
EDの愛内里菜のDream×Dreamは良い曲だった。
しかし、本作は他作以上に疑問点が多く、{netabare}壊れたドアの近くに居ても吹き飛ばされなかったり、女子高生が飛行機の操縦をしたり、キッドがパトカーで滑走路を照らしたりと{/netabare}より"非現実味"が増した。最後は事件よりも事故の要素が強い。

名探偵コナンの映画としては稚拙な要素が多く、疑問点が多い作品だった。構成を上手くすればもう少しマシになったのではないか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

今回は簡単!推理は‼︎

 丁寧な作り込みですよねぇ
 コナン君の独白が多いため、犯人を当てるのは初見でいける人はいけるでしょう。また、コナン視点の描写が異常に多いため、トリックまでいけると思います。それよりもコナン君が普段どうでもいいことを観察しまくっているんだなぁというイメージが私の中でつきました。
 今回は推理よりもメインはアクションみたいですがテーマを『空』にしてしまったため、アクションも微妙なもんになってしまいました。
 個人的にはヒントの出し方をなんとかすれば面白いものになったかもしれません。テーマを『空』にするといろいろ制約がかかりたいへんなんだなと感じました。

追加
なるべく、意識しないように見ていましたが『水平線上の陰謀』まで、見て確信しました。
監督が変わったことで面白くなくなったんだなぁ
上で書いた丁寧な作りと言いましたが、丁寧すぎる作りだと思います。今回、ヒントの出し方がコナンの独白で新鮮でした。しかし、推理ショー中にも同じカットを見せられて退屈になってしまいました。
独白か、推理ショー中にこのカットを入れる程度で良かったと思います。
 ただ、この作品にはテンポが悪く退屈になってしまうというデメリットがあります。しかし、本当に僕の憶測でしかないんですが、本格ミステリーを映像化しようと監督が努力した結果だと思います。誰が見ても納得できるような物を目指したそんな作品なんです。
 また、本格ミステリーを映像化しようとするには『空』というテーマも悪かった。本格ミステリーを映像化しようと考えた場合、一つの見せ場として考えられるのは主人公もしくは警察が手がかりを集める場面です。普通住人と小粋なトークを交えながら情報を集めるのですが、今回は飛行機の中、主人公が怪しいと思った部分を見せるしかなく、楽しませる部分がなくなったのが退屈にさせてしまいました。
 私の結論としてはテーマ『空』にされた時点で今回は本格ミステリーにする部分を捨てて、キッドと共闘もしくは追いかけっこしとくのが無難かなと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

まさかのフライトパニックアクション

シリーズ8作目。
{netabare}
今回はキッドとコナンの対決を主軸に、キッドが狙う宝石に絡んだ舞台俳優たちの中で起きる殺人事件を推理し、最後には操縦不能になった飛行機の着陸を試みるという、とんでもストーリー。

前半は大胆にも工藤新一に化けたキッドとの戦いが描かれる。その際にコナンが最初からパラグライダーを用意し、かつ少年が大都会を滑空する画はなかなかシュールで面白かった。

中盤は航空機の中で起こる殺人事件の推理。これがまたとんでもなくスケールの小さな事件で、この程度ならいつものTV放映レベル。動機からしても手口からしても劇場版シリーズ中ワーストの事件。

後半はとばっちりで毒を盛られたパイロットが(コックピットに民間人を入れたのはなんだそれって感じだけど)操縦不能に。嵐の中、燃料もない状態でキッドとコナン(素人)で着陸を試みるという超展開。あれ?このアニメは推理ものだよね?みんな飛行機に関する情報に詳しすぎるし、起こることすべてがあまりに現実離れしている。もはや完全にフライトパニックアクション映画になってた。
まー、元々変声機とかキック力増強シューズとか現実離れアイテムもあるわけだからいちいちツッコむのもナンセンスなんだろうけど。でもこれをやるにしてもメインにアクションを持って来ちゃダメだよなぁ。あくまでもコナンはミステリーなんだから。

小五郎がいつもに増してバカなのもちょっと残念。やっぱ小五郎はかっこよくないと。キッドも何も盗まないし。なんじゃこりゃ、という作品。

蘭が新一に対して素直な胸の内を明かすシーン、そこだけは良かった。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

73.2 5 殺人事件で警視庁なアニメランキング5位
名探偵コナン ハロウィンの花嫁(アニメ映画)

2022年4月15日
★★★★☆ 3.9 (76)
330人が棚に入れました
渋谷ヒカリエでとある結婚式が執り行われていた。そこには、ウェディングドレスに身を包んだ警視庁・佐藤刑事の花嫁姿が。コナン達招待客が見守る中、突然乱入してきた暴漢が襲い掛かり、守ろうとした高木刑事の身に危機が─!?。事態は収束し高木は無事だったが、佐藤の瞳には、3年前の連続爆破事件で、想いを寄せていた松田刑事が殉職してしまった際に見えた死神のイメージが、高木に重なって見えていた。
時を同じくして、その連続爆破事件の犯人が脱獄。果たしてこれは偶然なのか?安警察の降谷零(安室透)が、松田を葬った犯人を追い詰める。だが、突然現れた謎の人物によって首輪型の爆弾をつけられてしまう。爆弾解除のため安室と会ったコナンは、仮装爆弾犯「プラーミャ」との間で起こった過去の事件の話を聞く。やがて、捜査を進めるコナンたちを狙う不穏な影が─。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

勝利のカギは、サッカーボールだ!

 前作はクエンチと呼ばれる煙だったけどまたもや、爆発が起きる劇場アニメに戻った展開が起きるです。今回は悪い奴の罠から始まり、警視庁前、渋谷を舞台とする連続爆破が起き、とんでもない方法で行われようとする爆破を阻止するコナン達の活躍を描いたお話だったです。
 降谷零(安室さん)や同期の他三人を中心に、以前のTV放送にあった爆破事件のつながりでさらに一方においても、表ざたにしなかった事件の絡みを見せてくれたです。佐藤刑事、高木刑事の活躍も見逃せないです。
 また降谷の同期の一人が、コナンと接点があったことが爆破を阻止した大きなカギとなったのです。やや、スリリングな展開だったけど、私には不自然な点から犯人が誰だか想像し、その通りであったことが意外性に欠けたようにも見えたです。

 祝辞と思われた光景がやっぱりこうだったかと一転したり、その一方で罠にはめられる降谷零、事件に巻き込まれるコナン、どうなることやら次々と展開が大きくなっていったように見えたです。

 二種類の液体を混ぜることで起動する手口の爆弾が、最後まで付けまわることになるのです。渋谷でそんなことが可能なのか?驚きの仕掛けを見たです。それをどうやって切り抜けたのか?見に行ってのお楽しみです。
 渋谷のハロウィン、かぼちゃの仮面が、誰にでも印象に残った光景を見たです。相変わらず劇場版コナンは、派手な演出が施されていると感じたです。降谷零の同期が、佐藤刑事、コナンにどうリンクしているのかが?面白みの一つかもしれないです。

 やや、心残りがあったとすれば私の都合上、渋谷で本当は見たかったけど、今回最寄りの劇場で見るしかなかったことでしたです。
 渋谷の建物が、リアルに再現されていたと思ったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最近のコナン映画の中では面白い方

{netabare}
最近ずっと酷いのが続いてたけど今年は結構よかった。
良かった点として今回は特定のキャラごり押しに感じなかったところ。最近は安室・赤井・京極とか一部の腐女子受けのいいキャラに活躍させて...みたいなキャラ重視の作品が多かった印象だけど、今回の作品は安室に出番があるとはいえあくまで1キャラとしての立ち位置だし、全員まんべんなく出番があって良かった。
今回の映画、膨大なキャラ全員に見せ場を作るのが上手かった気がする。通常のコナンのキャラ+で映画オリジナルのキャラにもしっかりと見せ場や掘り下げが合って、最後のエレニカのシーンとかも感動できた。

それと今回の映画が良かった理由として犯人が無駄に強いというのもあると思う。安室を出し抜いたり、大規模テロを仕掛けたり、一人なのにもかかわらず下手したら黒の組織レベルで規模の大きなことをやっていた気がする。相手が強かったのでアクションシーンや最後の戦闘が面白かったかな。

一方微妙だった点は、ミステリー要素が少ない。この点だけは最近の他のコナン映画と同じ。そろそろもっとミステリー要素強めでやってくれないことか...。
あの渋谷の道路の図の奴も異次元の狙撃手の劣化焼き増しに感じた。

もう一個、最後のあれはやりすぎ。あの大規模な爆弾をそもそもどうやって仕掛けたんだってのはまあいいとして、あれを阻止する方法が少し...。
どう考えても隙間とか下水道で爆発する。サッカーボールで空から中和剤振らせるとかの方がまだマシだった気もする。

ミステリーとしてはそこまでだけど、クライムサスペンスとしては完璧な映画だったかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニメらしさを理解したアニメ映画

これはHuluで観た。
うん、脚本の練り込みというか、どんでん返しを繰り返すことや、小ネタのバラマキがうまい。
この脚本仕上がるまでに何度も修正したんだろうなぁ。

で、肝心の作品自体は面白い。
アニメらしさで非現実的なギミックも、「コナンだし」で許される。
そこを理解して作っているのが凄いなって思う。

シャアの声は‥‥ワンピースよりこっちの方が画に合っているな。何気にアムロも合ってる。
今更だけど。

さて、そんなことより、ルパンでのトムスは作画糞だけど、コナンだと、別に素晴らしいわけじゃないのだけど、新基軸というか、新しい手法をどんどん取り入れていて、「やはり予算って偉大だ」とドラえもん映画にも通じる、技術的進化を垣間見ることができて面白い。

いやー、ストーリは面白かった。最後のオチは分かりきってしまっていて、まあ、仕方なしな感じだけど。

まだの人も、時間潰しに見たとしても損はない。

ほぼ同じタイミングで観たワンピース FILM REDとは全てが違うアプローチに手法で、でも、それぞれ面白いのがやっぱりすごい。あ、エンタメとしての面白さはFILM REDが圧勝なのだけど。アニメ映画としてみれば、やはりコナンは良くできている。FILM REDは新感覚のミュージカル。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
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