殺人事件で友情なTVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の殺人事件で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月23日の時点で一番の殺人事件で友情なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.2 1 殺人事件で友情なアニメランキング1位
ソードアートオンラインⅡ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (3913)
22412人が棚に入れました
《SAO》事件から一年が経ったある日、キリトは、総務省《仮想課》の菊岡誠二郎から奇妙な依頼を受ける。それは、銃と鋼鉄のVRMMO《ガンゲイル・オンライン(GGO)》で突如発生した怪現象《死銃(デス・ガン)》事件の捜査であった。漆黒の銃を持つ謎のアバターに撃たれたプレイヤーは、実際に現実世界でも《死》に至る……。その不気味な事件の捜査を断り切れなかったキリトは、《仮想世界》が《現実世界》へ物理的に影響を及ぼすことに疑いを抱きつつも、《GGO》へとログインする。《死銃》の手懸かりを掴むべく、不慣れなゲーム内を彷徨うキリト。そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、長大なライフル《ヘカートII》を愛用するスナイパーの少女・シノンだった。彼女の力を借りたキリトは、自らがターゲットとなって《死銃》との接触を試みるべく、全ガンナーの頂点たる対人トーナメント《バレット・オブ・バレッツ》に挑む……。

声優・キャラクター
松岡禎丞、沢城みゆき、戸松遥、竹達彩奈、伊藤かな恵、日高里菜、高垣彩陽、平田広明、悠木碧
ネタバレ

キヨシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

10倍楽しめる方法

{netabare}今回の見どころはアインクラッド編では剣だけの戦闘でしたが、ファントムバレット編のガンゲイルオンライン(GGO)では銃がメインの戦闘にも関わらず、キリトが剣だけで勝負する所だと考えます。
また、知っている人もいるかもしれませんが、ソードアートオンラインⅡではデスゲームではないのですが、死銃と呼ばれるプレイヤーに撃たれると現実世界のプレイヤーが死亡してしまう事件から始まります。
死銃と呼ばれるプレイヤーは、アインクラッド編でラフコフのメンバーの一人であることを知ってから見るとファントムバレット編がアインクラッド編から続いていることが分かって、違う視点から楽しめるのではないでしょうか。
そして、ソードアートオンラインⅡでキーマンとなるのはGGOで新たに登場するシノンではないかと考えています。最終的に、シノンはこの事件に深く関係する人物だと思います。

上記のことから、
・ガンゲイルオンライン(GGO)では銃での戦闘がメインだがキリトは剣での戦闘スタイルを変えない
・死銃がアインクラッドでラフコフのメンバーだった
・事件解決のキーマンとなるのはシノンである
この3つが今回の見どころであり、ソードアートオンラインⅡをより楽しめるための要素ではないかと考えます。

また、ソードアートオンラインの代名詞である剣を使った戦闘シーンや、キリトの反射神経とバトルセンスもご覧になれると思います。

<ストーリ・世界観>
SAOがクリアされて1年後の2025年12月。戦いの果てに明日奈を助け出した和人は、かつての仲間たちと共にALOの世界を生きていた。そんなある日、和人はSAO事件で顔見知りとなった役人の菊岡から、銃撃戦が繰り広げられる銃器世界《ガンゲイル・オンライン》(GGO)に出没した謎のプレイヤー、《死銃》が関わるとされる連続変死事件の調査を依頼される。
真相を究明するべくGGOへダイブした和人は、ログイン直後に知り合った少女・シノンからGGOの世界についてのレクチャーを受けつつ、《死銃》との接触を図るべく最強のガンナーを決める大会バレット・オブ・バレッツ(BoB)へとエントリーすることになる。これまでと全く勝手の違う銃器世界での戦いに苦戦するキリトだったが、持ち前の反射神経とセンスを駆使しながら戦いを勝ち抜いていく。
やがて一連の事件の真実に迫る中、キリトはかつての忌まわしき因縁と対峙することになる。Wikipediaより参照
{/netabare}
小説からの情報ですがアニメでのオリジナリティもあることを楽しみにしてます。
今回のアニメを通してソードアートオンラインを好きになってくれる方が増えてくれるととてもうれしいです。
また、アニメ化したことで漫画や小説を読んで見比べることも、楽しめる方法の一つではないかと考えます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大作は続く

SAO事件から一年、キリトの新たなる戦いが
銃と鋼鉄のVRMMOガンゲイル・オンライン(GGO)で始まる!

今期注目度No.1と思われる作品の登場。
前作の個人評を短く言うと
「エンタメ性演出面は抜群だが
偶然に偶然が重なりご都合主義が過ぎるシナリオに不満」
という事で世間様の評判よりは低い。
それでも魅力があり期待感は高くなってしまう作品なのは間違いない。

さて、期待を持って観た1話だが、
う、うーん。まだ導入という事で大人しいスタートだった。
視覚的にはデスガンの犯行シーンが一番の見せ所だったが
この作品にしては派手さや衝撃に欠けていた様に思う。
本人ではなくモニターを撃ったのも地味だし(この行為に意味があったかも知れないけど)
ドクロと外套の怪しい風貌の割に手にした銃がトカレフっぽいのも微妙に安っぽく感じた。
いや別に悪い銃じゃないけど小物っぽくないですかね?

それとキリトの「現実と仮想の違いは情報量の差」ってのも
ちょいと引いちゃう発言…。現実世界もうチョット見つめようよ。

まぁ大人しいスタートだったのは大作の余裕って事で次回以降も期待してみようと思う。
黙ってても盛り上がる作品にはなるよね!?

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

取りあえず事件については感じた事を書き留めておきます
【予想】{netabare}
今回の事件は「銃」に秘密がありそうだが多分関係ないと思う。
トリックは別にある。
ミスディレクションというヤツで銃に注目を集める事に意義があった様に思う。
デスガン(人物)はドクロの仮面で顔が隠れ、声も謎なので
今まで出てきたキャラの中に関係者がいそう。
手まで包帯で覆っている事には必然性がありそうで
アスナとの会話「手を握った感触で誰だか判別できる」云々が伏線になっていそう。
ただし複数犯の可能性も考慮しておくべき。{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の舞台である銃のVRMMO「ガンゲイル・オンライン(GGO)」の
世界を紹介する回。
話が進まず焦れったくもあるがお陰で大分知る事が出来た。
鉄と荒野の匂いもなかなかイカス!

「リアル」とは言わないがとても魅力のある世界で実に面白そう。
一つ一つの動作が丁寧かつスピーディー、
ガンシューティングの呼吸というか間というのが良く分かっている。
(さばげぶにも爪の垢煎じてあげてくれ!)
盛り上げ所の演出も良く迫力があった。
「そこから落ちるのいくら何でも高すぎるだろ!」とか
「落下中に重ライフルは当たらないぞー!」とか思いつつも
この世界に浸かり見入ってしまった。 この辺りは流石SAO。

キリトも決心した様でこの世界にどう参入していくのか期待が高まる。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
シノンの実生活とキリトがや~っと始動した回。

大作の余裕…ありすぎ!?
まず説明書熟読させてからゲームスタートさせられる感じ。
1期みたいにキリトと視聴者が一緒になって放り込まれ
手探りで進む展開が好きだったし
それによって感情移入や物語への入り込みがより深く出来たのに
今期はちょっと視聴者への説明が過ぎる様に感じる。
このまま俯瞰で物語を追わせないで欲しい。…まぁ大丈夫だと思うけどさ。

シノンは精神治療も兼ねている様子。
大会に勝てば治るってのは単なる自己暗示なだけなんだけど
キッカケってそんなモノなのかも。
治って欲しいけど治って感動する程でもないかな。
指向けられただけで不安になるのは困りモノだけど実生活で銃持つ必要ないし
「クララが立った」とは別次元。

銀行(郵便局かな)強盗は何が一番の目当てか忘れちゃってるは
幼女ともみ合いになるはでツッコミ所満載でした。
こんな強盗は居ないだろ流石に…。

メモ{netabare}
被害者=撃たれたアバターとは限らない
看護士さんと握手
シノンの父の死
{/netabare}{/netabare}

※4話感想{netabare}
いよいよGGOの世界へ。
男臭いゲームの中、女性っぽい容姿でスタートするのはまぁ良いけど
ネカマ設定なのはちょっとキモい。
早く身バレして普通に戻って欲しい…というか元々シノンは女だと勘違いしてるのか?
キリトの思い過ごしじゃないの? …別の意味で違う世界に行かないで!

GGOでもキリト無双は健在で早速ゲーム(の中のゲーム)相手に披露。
本当にいつも通りお強いですなぁ。

そして、こちらの世界でも剣で生きていく事を選択した模様。
現実的には無茶なんだけど、銃に剣で挑むのはロマンを感じるし
やはりソードアートなのだから譲れない所でしょう。
(でも大抵この設定の物はB級以下のシナリオになっちゃうんだけどね…。)
戦いではシノンの援護とか連携も見られそうなので楽しみではあるけど
アスナが見たら浮気判定になりそうな気もする…。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
いよいよBoB開催。
空白でのエントリーが吉と出るか凶と出るか。
(普通必須項目あるだろ!…とか突っ込むのは野暮?)
男だと早々にバレてオカマちゃん設定が解かれたのは良かったけど
まだ少々、口調がお淑やかな気がするのは気のせい?

試合では当然の如く強さを発揮。
剣で弾を弾くくらいお手のもの。相手の位置も察しちゃいますよ!…ぇ!?
ここまでくるとハンドガンでの牽制の意味があるのかは疑問だけどね。

相手の銃の集弾性の悪さが気になったけど、
ターゲットサークル内でランダムって設定なのでまぁ納得。
それを読んじゃうんだからキリトはやはりハンパない。

試合後はデスガンとの初接触。
怪しさ満点だし、都合良く組織のマークが露わになってて包帯の意味なし!?(笑)
キリトはもう犯人(デスガン)に辿り着いてしまったのか。
…やっぱり、推理要素は期待出来ないかな?
深く考えず娯楽アクションとして楽しむべきかな…って気になって来た。
{/netabare}

※6話感想 {netabare}
ラフィンコフィンとの戦いで負った心の傷がまた開き、
我を失いシノンに対して無気力な試合をしてしまったキリト。

戦いでは神の如き強さのキリトでも精神的にはやはり人の子。
少々「嫌な奴」に映り、ヒーローとしては薄暗いが
こういう面を見せる人間らしさは描けていたと思う。
似たトラウマを持つシノンと気持ちを共有し克服して欲しいわけだけど、
これってリハビリ療法と同じ。
もしかしてGGOを通してリハビリ見せられるのか?と思うと少々冷める。
この作品にはそういう薄暗さは求めていない。

1期の様な爽快感、希望、愛情を押し出す作風と上手く合うかが
評価の分かれ目になりそうかな。

それと、ラフィンコフィンとの回想の入れ方が唐突かつ描写不足で
「取って付けた感」「後付け感」が大きいのが勿体ない。
キリト自身が思い出したのも急なのだろうけど
もう少し前半でも匂わすタイミングはあったと思う。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
現実世界でも気持ちを引きずり悩むキリトとシノン。

モヤモヤとした展開だけど試合前のお約束で飛翔前のしゃがみと言う感じ。
それにしてもキリトは周りにも心配かけて罪作りですね。
(ネット廃人なのにリア充ってのは現代人の夢・理想の一つなのかな?)
看護士さんは流石に良いアドバイスでしたが意味深な気もします。
第一印象から訝んでしまっているので過敏になって気にし過ぎてる?

シノンの男友達の方はちょっと邪な雰囲気もあって何か怖いんですけど…大丈夫?

色々な不安を乗せたままいよいよ大会本戦へ!
{/netabare}

※8話感想{netabare}
BoB本戦開始! サバイバル形式ならストーリー的にも汎用性高そうです。
衛星での位置情報把握も今後の試合展開に絡みそうですね。

キリトはデスガンの正体を絞っているけど、プレイヤーと決めつけない方が良い様な気がする。
【予想】{netabare}主催者やハッカーだった方が実際の住所情報を知っていて犯行し易い立場だと思う。
そう考えると住所を書いていないキリトはデスガンに撃たれても死なないのかも…。
{/netabare}
それと、BoBでの中性キャラ気に入っている様子で悪ノリしてますね。
別にいいんだけど、悩みとの落差が激しいから変な感じもしちゃってます。

ペイルライダーさんはアクロバティックな動きのプレイヤーでしたが
こういうスキルがあるならメタルギアでいう雷電スタイルで戦えるって事だよね?
「剣(近接)でも戦える」プレイスタイルがあるってなると
今まで観せてきたの世界観が怪しくなり違和感が出る。
キリトの個性・特別感も落ちてしまいコチラも変な感じが…。
なんだか所々で「変な感じ」を受けてしまった8話でした。

折角出てきたペイルライダーさんこのまま出オチで殺さないで欲しいけど、大ビンチ!?
デスガン撃たないでペイルライダーさん撃って退場させてあげた方が良くないか?
ともかく気になる次回へ!
{/netabare}

※9話感想{netabare}
ペイルライダーさん死んでしまったのかな?
…だとしたら可哀想すぎる。楽しく遊んででキャラ作ってただけだろうにな。

その死が今度はシノンにも迫ってます。
だからプレイヤーだと決めつけるなって言ったのに!(笑)
デスガン自体常識外れなんだから正直に戦いすぎ。
とはいえ何故かシノンは死なない感が強いので意外と安心しています。
もうちょい緊張感も欲しいけど、娯楽活劇としてはこれが正解なんだろうな。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
九死に一生を得たシノン。しかし心の古傷に触れ銃への恐怖感が蘇る…。

一話でデスガンがトカレフなのにツッコミ入れてしまいましたが一応伏線でしたね。
ただデスガン=トカレフで無ければシノン一人で窮地を脱せ恐怖心も再発しなかったのか?
とも思えないので伏線としては弱いかなという気はします。

洞窟で慰め励まされるシノン。
世間に事実が公表されてないのに「人殺し」ってイジメられてたの?
いや、それよりも流石に「人殺し」を茶化してイジメないだろ!?
そもそも他人の反応関係なく自身で抱えてるトラウマなんだろ!?
などとツッコんでしまいましたし、
しつこく余計な演出は逆効果で妙に安っぽくなってる気もします。
最後は「一人でも戦う」とか言っちゃう辺り、めんどくさい女だな…
などとも思っちゃいましたが再びトリガーを引けるのか応援&注目していますよ。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
洞窟内で推理とそしてアスナ達外野の動向。

前回に続き動きが少なくテンポとしても鈍く感じてしまいます。
犯人も複数というごく普通のトリック、変哲のない所で落ち着きそう。
だとしたら今更だけど警察の初動捜査甘いよね。
薬物注射って事になるとやっぱり看護婦さんが疑わしいかな。

それにしても仮想空間にダイブすると現実での感覚0になっちゃうってのは
改めて恐ろしい…。
もし実際あったら関連する事故や犯罪が凄いだろうな。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
いよいよデスガンとの死闘開始。

デスガン達ラフコフはSAO環境の中でPKと殺人の境が判らなくなったのか
それとも実際に殺す感覚に魅入られているのか、イカレちゃってますね。

シノンの援護もありつつ接近戦に持ち込めたキリトですが
相手も剣の達人だったようでまだ激しい闘いになりそうですし
もう一人、敵か味方か(敵だろうけど)謎の人物も居る模様でもう一波乱ありそうです。

ただ、あれを銃剣扱いにしたりペイルライダーの戦い方然り
設定がフリーダムで銃のみの世界観としては崩れている気はします。
結局我慢できずに剣を摘み食いしちゃいましたねぇ
作風と言えば作風なので別に批判ではないですけど
遠慮なく盛り上がる方へと進む展開が実に「らしい」なぁと感じる場面でした。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
シノンの牽制もあり、アスナの声援もあり、デスガンを討ったキリト。
(1話のアスナとの手繋ぎはこの為?ちょっとインパクトに欠けるけど…。)

赤目をヒントに名を思い出した訳だけど、
…その前にマスク一緒なら容姿でピンと来るだろ!(笑)
解決に近付きつつあるけど、まだ他にも共犯が居るのが確定して
もう一段底がありそうです。

そして目覚めたシノンを襲う新川君。
彼は前々から不気味でしたがついに本性を露わに…
それにしても何でもベラベラ喋ってくれちゃって、
黙ってイイ人演じてたらまだ脈あったろうにこれで全部ご破算!何がしたいんだか。
キリトはバッチリのタイミングで参上!流石ヒーロー!
アスナの労いもそこそこに直行したんだろうか? 住所把握能力も凄いかも。
{/netabare}

※14話感想{netabare}
「もしもGGOにステータス振り直しアイテムがあれば犯行は起きなかったのか?」
「そこまでのプレイヤーならAGE最強説を自分で作り上げればいいだろ
ステ振り究極論に口出し出来る程のプレイヤーでもないくせに逆恨みしてんじゃねーよ!?」
「ゼクシードから薄塩タラコへ…怨恨殺人から快楽殺人への壁はないのか?」
「更にそこから好意を持つ女性に殺意が向かうものなのか?」
…などなど、観ながら色々と思いが巡ったが、
トドの詰まり動機には全く納得できてないです。新川君狂い過ぎ。

それと、心電電極で助かるってのもC級にも程があるし…。

シノンも恐怖症から立ち直りつつあって美談ハッピーエンドっぽく締めましたが
事件自体の収まりがどうも悪く気分はモヤモヤしちゃってます。

まぁ来週から切り替え!切り替え!
シノンはGGO以外にも登場するのかな?
{/netabare}

※15話はシノン目線での総集編

【GGO編:総評】{netabare}
娯楽アニメとしては楽しめ役割は果たしていると思いますが
今までと比べるとテンポも演出もイマイチで
前期の「キリト頑張れ感」には届かなかったです。

今までに無い漢臭い銃だけの世界観に期待が高まったけど、
シノン&女子ぽいキリトで漢臭さが無くなり、
ペイルライダーの接近戦術&デスガンの銃剣の登場で銃だけの世界観が薄れ
この世界でのキリトの特異性が失われ結局GGOではなくSAOの土俵になっていました。
それでも、バトルが盛り上がって行くのなら不満なく許せたと思うけど
熱くなりきれなかった分冷静に見てしまいました。

また、序盤に集団戦(サバゲー)でこの世界を紹介していたのに、ほぼ個人戦に終始でした。
集団戦術に苦しむキリト&シノン組と言うシチュエーションも観たかったんですけどね…。
キリトVSシノンも決着付けてませんし、もっとこの世界で戦い尽くして欲しかったです。


今回はシノンで感動的なストーリーにしたかったのだろうけど
こちらも引き出しきれなかった印象です。

シノンが引金を再び引ける様になるのも
キリトとの会話で励まされて何となく治っちゃってフワフワ。
ベタでもダイハードの太っちょ黒人警官さん並に演出すれば
良いシーンに出来たと思うんだけどな。

最後の子供の命もシノンが救ったよってシーンも
後からのチョイ足し感が強く感動出来ませんでした。
やるなら序盤であの子供と絡まるなりして伏線作っておけばいいものを。

序中盤で時間をかけてトラウマを紹介していた割に
演出が足らず感動に繋げられなかった様に思います。

事件自体も14話感想の通りモヤモヤしちゃってますしね…。

何だかもうちょっとやれる気がしたGGO編でした。
{/netabare}

※16話感想{netabare}
ALOに戻ってエクスカリバークエストに挑戦!

シノンもちゃっかりと溶け込んでます。移籍かな?GGOと両立してるのかな?
今度はトラウマとか余分なものが無いので気楽にアクションものとして楽しめそう。
ただしNPCが意志を持って勝手に動き始めた気配があるのは気懸かりですね。
{/netabare}

※16~18話【エクスキャリバー編:総評】{netabare}
難しいことを考えず気楽にアクションとパーティ内のやり取りを楽しめました。

ストーリーはシンプルでゲームプレイを観ているような気分。
予想外なのはフレイヤのトール(親父)化ぐらいかな?ちょっと笑えるヒトコマでした。
新たに加わったシノンは垢抜け良い仲間になっていて一安心。スキル的にも既に欠かせない存在。
「エクスキャリバー」という言い方の違和感も彼女とキリトが説明してくれたので
まぁ納得しておきます。

キャリバー編自体は「めでたしめでたし」で締まっていますが
NPCの意志に伴う行動とユイ(AI)が現実世界を知覚した事は今後含みになりそうです。
仮想世界が現実に干渉する…なんて事があるやも!?
{/netabare}

※19話感想{netabare}
果たしてキリトを負かした相手をアスナが斬れるのか?突けるのか?
そして夢の11連撃は手に入るのか!?
今回はアスナ中心のデュエルバトルストーリー。

なんだか既にアスナ向きのスキルだなって気はしちゃうんですが
一応、勝つのか負けるのかハラハラ楽しんで応援しようと思います。

キリトが負けたみたいだけど曰く付きなのは
キリト最強を信じるファンへの配慮なんでしょうかね?
でも、どんな理由なのか何を喋っていたのか気にはなります。
剣道繋がりなのかな?しょーもない理由の予感もしますが…。
まぁ今回も気楽に楽しめそうです。
{/netabare}

※20話感想{netabare}
アスナの家庭事情&いよいよデュエル。

アスナママは絵に描いた様な教育&家柄ママでした…いや、絵なんだけどね。
親からしたら娘の事を想っての事だろうから、
もう少し愛情ある描き方でも…と思うけど完全ヒールでした。
SAOから生還してこれじゃキツイ。そりゃ仮想世界の家も即買いするわ。

そしてデュエルは激しい剣撃の応酬の末、絶剣のお眼鏡に叶い何やらお願いされる事に。
「僕達に」って事は個人的な事では無さそうだけど、
どこかの集落がピンチなのかな?別ゲーに行っちゃうのかな?

アスナの居場所を巡る意外に深い話になりそうですね。
{/netabare}

※21話感想{netabare}
無謀ともいえる1パーティーでのボス狩りに手を貸す事になったアスナ。
ユウキの言葉に後押しされボスとそして母親とも対峙する覚悟を決める。

ボス討伐でアイテムと思い出GET!スキルも継承して貰い、現実ではママを説得という
ルートが見えてきました。

相変わらずママさん悪辣に描かれています。
ママさん弁護する訳じゃないけど、なぜ厳しくするのかという心情もやっぱり描いて欲しい。
このまま自信のプライドだけで(生死の境をさまよっていた)我が子に当たる
ヒドイ親で終わったら物語が浅すぎてガッカリしちゃいそう。
まぁ、作風から綺麗な和解にはなると思うけどね。

次回からは一端現実を置いといて邪魔者排除&ボス討伐アクションが観られそうかな?
アスナの活躍が久々に堪能できそうで楽しみです。
そして最高のタイミングでキリト参上!格好良すぎてこれにはキリトファンも大満足!?
{/netabare}

※22話感想{netabare}
ボス部屋へ突入…そしてボスとの死闘。
全てが良い思い出になりそうだったが何やらユウキが秘密を抱えている様子…。

アクション満載で満足出来ました。
この作品のアクション描写は流石です。ボスの弱点はあからさまでしたが。(笑)

そしてユウキの秘密が少しずつ明らかに。
OPアニメで幼い頃、生き別れた双子でも居るのかな?とは感じていましたが
がっつりアスナと関わっていそうです。
詳細は言いそうで言わずのシンプルな焦らし効果が抜群でまんまと気になっちゃってます。

絶剣編はアクションにばかり目が行き、ストーリーには期待して居なかったけど
思わぬ所でホロリと良い話が拾えそうな気がしてきました。
{/netabare}

※23話感想{netabare}
現実世界のユウキの正体、姿が明らかに。

なんだかこの作品の登場キャラ、現実世界の重い奴がマストになりつつありますね…。

「ユウキ」と言う名やその言動でアスナとの繋がりを感じさせていましたが
実は思い病で動けない子供でした。
更には姉や両親ももう居らず会えないと言う悲しみの詰まった宝箱。
とても悲しいけれど仮想空間では確かに光り輝いていましたよ。

良く良く考えると
「現実諦め過ぎ」「体を世話する人は?」「実は恵まれているじゃん」
「これが安価に実用化されたらMMO上位、寝たきりの老人ばかりになるな」
などなどツッコミ所の多いあり得ない話なんだけど、
倫理的なものも含めて色々と考えさせられる悲しくもイイ話にはなっていたかと思います。

次回はキリトの研究と結びついてちょっと希望のある話になりそうです。
{/netabare}

※24話感想{netabare}
ユウキの登校とアスナの母親説得のお話。

何気ない日常という望みを叶えたユウキ。
何気ない日常を譲らず守ったアスナ。
ほんのりと良い話に仕上がっていました。
二人には限りある今の時間を大切に過ごして欲しいものですね。

ただ設定的には
「ユウキの家族は皆死に別れ」「アスナは母親悪く描かれすぎ」と、
チョットやり過ぎているのでフィクションぽさが強く残ってしまったのも確か。
余計な人物や感情を持ち込まない事で二人の気持ちをシンプルに感じ取れる反面、
一方的、一方通行で気持ちのやり取りや絡み合いが無く
深イイ話に成りきれ無かった様に思います。
ラノベとは言え、もう少し上手く出来たのでは?と思ってしまうのは贅沢でしょうかね?
{/netabare}

※25話感想{netabare}
暫くは楽しい時を過ごすユウキとアスナとその仲間達。
しかし、とうとう命の炎が燃え尽きる時が来る…。

ついにこの時が来てしまいましたが
曖昧にせずちゃんと区切りをつけるラストにしているのは評価できます。

一歩下がって考えるとゲームの中で臨終の時を迎えるってどうなのよ?
という否定してしまう気持ちもあり複雑ですが
作品として観れば感動的で美しいラストでした。

現実世界に肉親や未練のない彼女ならではの最期とは思いますが
とても満たされた最期を迎えられ、これだけ多くの人の心に残れ幸せだったと思います。
{/netabare}

【絶剣編:総評】{netabare}
アスナのデュアルアクション楽しむぞ!と思っていたら
あれよあれよと感動ストーリーになって行き驚かされました。
ツッコミ所や大作故のもっとやれるだろ!?という気持ちなど
何だかんだとありますが満足に足りる内容でした。
ユウキというキャラの生かし方、生き様の見せ方は流石SAOです。
ホントはこれマザーなんちゃら編って言うらしいですが
私の中では絶剣編として生かし続けてあげようと思います。
{/netabare}

【2期全体総評】
流石に1期程のインパクトや後引く魅力には足りていませんが
衰えた印象はなく更に続けていけるだけのものは持ち続けていました。
ご都合主義なのは相変わらずで気に入らない面もありましたが
慣れもあってか前作ほど落胆は少なかったです。
そしてキャラの見せ方魅力の引き出し方等の演出面は流石で
ストーリーが読めてしまっているにも関わらず心を動かすものがありました。
GGO編は不完全燃焼で思う所がありましたが全体的には概ね楽しく観られました。

これぞオススメ!って強く言える程ではなく過度な期待は厳禁ですが
万人受けする要素は持っていてアニメファンなら楽しめますので観ておいて良いかと。
何だかんだ言いつつもいつかまた続きが観られる日を楽しみにしています。
…エンタメ性は認めているので星評価はやはり高くなってしまいますね…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 91

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

スクルドさん!連絡先を~!

SAOの第2期になります。

【ファントムバレット編】
シノンさんが登場する話。
シノンさん可愛い!
SAO時代のラフィンコフィンのくだりが少ししつこく感じた。大事な話なんだろうけど・・・。

【キャリバー編】
シノンさんを加えたパーティーでクエする話。
個人的に、普通にクエする話を見てみたかったので、すごく面白かった。

【マザーズロザリオ編】
アスナが主役の話。
最後は涙なくしては見られない。
すごく面白かった。

ラノベ原作主人公最強系アニメの代表格の一つとして皆さんにも安心しておすすめできる作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 82

77.7 2 殺人事件で友情なアニメランキング2位
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (2145)
11099人が棚に入れました
どこにでもいそうな平凡な少年・苗木誠は、「超高校級の才能」を持つ現役高校生しか入学出来ない羨望の象徴「希望ヶ峰学園」に「超高校級の幸運」として抽選で選ばれたことを機に、「卒業すれば人生の成功が約束される」というこの学園に入学することになる。
迎えた入学式の日、意気揚々と希望ヶ峰学園の中へ入っていこうとする苗木だったが、玄関ホールに入ったところで急激なめまいに襲われ意識を失ってしまう。
苗木が目を覚ますと、そこは既に学園校舎の教室内であった。しかし違和感はそれだけに留まらず、校舎の窓は鉄板で塞がれ監視カメラとテレビモニターが至るところに設置されて圧迫感に満ちており、校舎全体からも異様な雰囲気が漂っていた。
校舎の玄関ホールに戻ってきた苗木はそこに集っていた他の新入生達と出会うが、彼らもみな同様にめまいに襲われ意識を失っていたのだという。異常事態はそれだけではなく、玄関にはそれまでなかった鋼鉄の扉が設置され外界から完全に遮断されており、苗木達新入生は希望ヶ峰学園に幽閉されてしまったことに気付く。
困惑する面々を前に現れた謎のキャラクター「モノクマ」は苗木達を体育館に呼び出し、「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」という恐ろしいルールを告げる。
これが「コロシアイ学園生活」の始まりであった。
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

結局これはゲームをやってる人が楽しむアニメだと思った

1~2話感想

原作は少ししか知らないが
どうやら絵とかも全部原作を
忠実に再現しているらしい

まず最初に推理物ではネタバレすると
面白くなくなるのでその点に注意したい
だからこのレビューでもネタバレしないよう
注意したいです

OPやBGMも作品に合っていて
格好良くて良かったです♪
あと声優も豪華ですね
大山さんの声ドラえもん以外で
聴いたの初めてかもですw

これはどんどん人がいなくなっていく
生き残りゲームでもあるのかな?
設定も結構好きで気に入ってます
映画であった「インシテミル」に
似てるとは思ったがまぁ気にするほどじゃないだろう

捜査するパートが短かったのが少し残念
推理物だから捜査を細かく描いてこそ
もっと面白くなるんじゃないかと思った

でもこの話は学級裁判がメインだし
1クールしかないので
仕方ないとは思う

ここからとうとう学級裁判が始まって
物語が盛り上がってきたので楽しみです

3話感想

とうとう始まりましたね学級裁判
原作をやっている友達の話では
かなり忠実に再現されているといって
喜んでましたがアニメならではの
演出も見てみたかったと言ってました

結構わくわくさせられて楽しかったです
やっぱり推理物はいいですね♪
一緒に推理して合ってた時には
めちゃくちゃ嬉しくなりますw
ダイイングメッセージの推理は僕も合ってましたw

そして学級裁判の演出ですが
「コトダマ」とは上手い表現だと思いました
なるほど、だからタイトルが
「ダンガンロンパ」なんだと思い納得しました!

おしおきのシーンは
規制がかかっていて
どうも原作とは違うようですね
まぁ、そこは仕方ないでしょう

これからも恐らく事件が起きるのでしょうけど
どうゆう風になるのか楽しみに待っています♪

4話感想

まず最初のモノクマ音頭に笑ったw
しかも小林幸子さんを使うとかw
今回は2階の探索と日常の話だけで
終わりかと思ってたんですが
早くも次の事件が起きましたね・・・
しかも死んだの結構好きなキャラだったんだけどな~

やっぱり探索パート今回も短いな
証拠は一応全部出てるんだろうけど
推理はしづらいな・・・
そして早くも来週に学級裁判か

それにしても水着見れると思ったのに
見れなかったな・・・
いつか見れるのを信じようw

ここから先は推理というか考察を書いておく
当たってるかは分からないが念のため
原作やってない人は5話を見てから見ることを薦める
そして真相を知ってる人は
僕の的外れな考察を笑ってくれてもいいし
こういう考え方もあったのかと思ってくれてもいい
まぁ、楽しんで見て欲しいw
ネタバレではないが見たくない人のために一応隠しておく

{netabare}
第4話事件考察

まず殺害された不二咲千尋だが
男である可能性がある

なぜなら犯人であると言われている
ジェノサイダーショウが本当にいるとしたら
その犯人は男しか殺さないといっているし
それに今回殺害場所にもされただろう
更衣室の仕掛けが今回の事件のカギになりそうだからだ
更衣室は男は男子更衣室しか女は女性更衣室しか
入れないというもので性別が関係ある以上
不二咲の性別がカギになっている可能性を疑ったからだ

そしてポスターが怪しい!最初見たとき
とポスターの場所が男子と女子で変わっている
恐らくカーペットも同じく変わっていると思われる

そしてここから考えられるのはまず男子更衣室にいた
若しくは呼び出した不二咲を男子更衣室で殺したことだ
これにより犯人は男性と考えられる

そして自分をクロだと思わせないために
女子更衣室に死体を移したと考えられる
だから血がついてしまったポスターやカーペットも
移さなくてはならなくなったと考えられる

問題はなぜ死体を女子更衣室に移せたかという所だが
恐らく霧切さんが見つけていた死んだ人の手帳が
あるからそれを使って女子更衣室に入って
死体を移したあとに元に戻したと思う

そして不二咲の手帳が無くなっていたのは
不二咲が男だというのを隠すため
若しくはクロになった人は手帳が使えなくなる?
(前回の犯人だった桑田怜恩の手帳が
 付いてないことから予想)
だから代わりとして奪ったとも考えられる

そして犯人の特定ですが僕の推理じゃ出来ませんでしたw
ここまでが限界でしたw
まぁ、怪しく描かれていた十神や腐川は恐らく
ミスリードだと思う!だってあからさま過ぎるからw
(僕が捻くれているだけかも知れないw)
というわけでここで推理は終わっておく
{/netabare}


5~7話感想

推理についてはそこそこ当たっていて良かったw
それにしてもこれはやはりアニメから入る人のため
というよりゲームが好きな人のためのアニメといった感じ
それにしてもとうとう捜査が5分以下になってたんだがw
推理する暇さえなかったw

仕方ないとは思うが大事な場所を最低限になっているため
どうしても今回の事件は最初から予想ついてしまったな
友達の話じゃゲームだと全然わからないらしいw

あと5話の犯人の証拠は足りない気がしたが
どうやらそれもカットされてるらしいw

やっぱり1クールでやるのは無理があったと思う
2クール以上じゃないと無理だったなw

まぁこれからも楽しみに見てみたいと思いますが w

8話~最終話感想

ちゃんと全部みて楽しかったが
アニメの情報だけじゃ推理無理そうなんで
推理はもう諦めたw

これはミステリー小説のように
主人公と一緒に推理するものではなく
これは主人公がどう推理して真相にたどりつくのか
楽しむのが正しい見方かな~とは思うw

予測できない展開も多く
楽しかったがどうもやはり
尺足らずで説明不足感があるので
どうしてもご都合展開に見えてしまうw

好きな作品なんだが
やっぱり2クールで
作ってほしかったと思うアニメだった

結局これはゲーム知ってる人の方が楽しめる
若しくは知らない人にゲームを買わせるような
販促的なアニメだったんじゃないかとも思う

ゲームの方が面白く楽しめそうなので
10月10日に出るゲームを買うことにしましたw

2期もやるような感じで最後終わったが
2期をやるならちゃんと2クール位で作ってほしい
2クールなら2期はとても楽しみです♪

最後にゲーム買ってやったので
それと比較して追加でレビューを
書きたいと思う

本当にゲームをアニメにした感じ
ゲームが好きな人にはうれしいと思うが
さすがにちょっとゲームを意識しすぎかなw
これならゲームをやればいいといった感じ

それにちょっとずつ
重要な証言や発言証拠もカットされてる
ところがあった

やっぱり尺が足りなかったようだと思う

これならもっとアニメオリジナルの
演出にしたほうが良かったと思う

結論ゲームの短縮版という感じ
やっぱりゲームの販促目的だったのかな?

まぁゲームもアニメも楽しめたから
良しとしよう

投稿 : 2024/12/21
♥ : 118
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

放たれた希望への弾丸

学園に監禁されそこから脱出するには誰かを殺さなければならないというルールの中
生存と脱出をかけたサバイバルのようです。

「あら?思っていたのと違うんだ…」というのが第一印象。
ゲームもやった事は無いですが裁判物だと思っていました。(^_^;)

映画などで散々観てきた監禁シチュエーションではありますが
ミステリーは好物なので楽しめそう。
…って思ってたのですが、絵が子供向けっぽいのと色々と雑に感じる所があり気になります。
不安を感じつつも観るつもりですけどね。

でもこれゲームやりたい人にはネタバレになっちゃいますよね。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。
ダンガンロンパは特に推理物なので次の話を観た後に前話の予想を覗く事をお勧めします。

※1話感想(ちょい批判的){netabare}
不安な点、気になる点を書いておきます。

まず入学案内の手紙は当選詐欺の手口でコレを信じて学校に来てしまう
主人公の推理力や想像力の無さでやや期待値ダウン。
今後色々論破していくなら推理入薦でいいんじゃないの!?
DVDにしろ加工を疑わない者ばかりではレベルの低い推理合戦になりそう。
観ている者の期待を高め心を掴んで欲しいのに…これから推理バトルやるんでしょ!?
無能な感じにしてしまっては説得力が無くなってしまいます。
優秀な者同士の論破バトルが観たいという思いが強すぎたのかもしれませんけど…。

監禁場所が学園というのも矛盾含みです。
希望や能力のある高校生を集めたかったのでしょうけど
この制度で今までどうやって運営されてきたのでしょうか?
一流高校ってその評判どこから来てるの?通学や卒業した人居るの?卒業生犯罪者なの?
脅迫して殺し合いさせるのに学園の必要性があるの?
…等々、機能していない(と思われる)学園を舞台にすることに疑問を感じています。

監禁にしてもファンタジーとリアルが混同しててすんなり飲めません。
モノクマの存在や意識を失わせる術に食べ物が自動補充されるというファンタジーがあるのに
鉄をふんだんに使った監禁がミスマッチです。
外に出たはずなのにまた中に戻っているとか
ファンタジーに統一した方が余計なことを考えず本筋に入り込めます。
おかげで鉄格子は研磨材と糸使えとか、鉄板のネジ回す事やらシャッター等の隙間やら
リアルに脱出する方法につい頭が行ってしまいました。

モノクマの言動も最初は不自由無くゆっくり過ごせそうな事を言っておきながら
わずか三日で脅しにかかるなど勝手が過ぎます。
殺し合いをしない選択肢を提示した意味が分かりません。
最初から殺し合いさせるのが目的ならそういえばいいのに。

苗木くんが学園に入った瞬間に意識を失ってましたけどコレも心配の一つ
【予想】{netabare}大オチ夢オチになったりしませんか!?{/netabare}

…等々、不満や不安が尽きませんがミステリー好きの性(さが)
たとえB級C級だろうと最後まで観てしまうと思います。
何か仕掛けがあって今の疑問点が飛ぶようになれば嬉しいのですが。

色々と不満を書いていますが折角のミステリー。推理して楽しみます。
【予想】全体像について{netabare}
以降、的外れかもしれませんが考えて遊んでみます。

推理の前に邪魔なファンタジーをとりあえず潰します。
ファンタジーが強すぎると何でもありになってしまい推論が成り立ちませんから。
それにこの作品はファンタジーが「ある」と思わせておいて「ない」作品だと推測しています。

「モノクマ」はロボット。クマ型ロボット。声がロボット。僕、ロ・ボ・ツ・ト~。
「苗木が学園に足を踏み入れた瞬間、意識を失った」のは薬品か何かのせい。
「密室のはずが食べ物が自動で補充される」は誰かが夜時間に補充しているから。
として置きます。

<舞台について>
第一印象では批判していますが
推論としてはここが学園だと思わせておいて学園ではないと思っています。
窓を鉄板で細工しているのは外を見せない為でもあると思います。
学園は学園で存在していて校門等で15人をさらい、
別の場所に監禁しているのではないかと思っています。

<黒幕について>
モノクマをロボットとするとそれを動かしている者が存在します。
クローズドサークルのセオリーでもありますが
実はこの15人の中に黒幕が居るのではないか?と疑っているので整理しておきます。
(現時点で怪しい者には印を付けておきます。◎○▲△ の順で怪しい。)
 苗木 主人公
◎サヤカ アイドル
△キョウコ ???
 ヤスヒロ 占い師
 ヒフミ 同人作家
 キヨタカ 風紀委員
 ジュンコ ギャル
○チヒロ プログラマー
▲セレスティア ギャンブラー
 モンド 暴走族
 レオン 野球選手
 アオイ スイマー
 サクラ 格闘家
 トウコ 文学少女
△ビャクヤ 御曹司
△この中にいない

◎のサヤカはいわゆる「犯人はヤス」のパターン。
関わりの薄い主人公を覚えていたり助手になると言い出したり心を読む発言も怪しい。
主人公が寝ている間に何かしてそうな気もします。
○のチヒロはプログラマーでモノクマを動かす仕掛けも作れそうなのと
「冷蔵庫でモノクマと会った」というのがどうも嘘くさいので。
▲のセレスティアはギャンブラーで心理を読むのが得意そうだし
仕掛けなどの技術もありそうだし夜は外出禁止という提案をしているので。
△のキョウコは如何にも怪しい謎の人物。
主人公とライバルにもなりそうですがやはり謎。
モノクマが爆弾だと気づいたのはグルで知っていた可能性もあります。
今後参加者たちをミスリードさせる存在かも。
ただ怪しすぎるので逆に△止まりです。
△のビャクヤはお金で物と人を動かすだけの力がありそうだから。
△のこの中にいないは国家や他の組織絡みの犯行もありそうなので。
政府公認の超特権的な学園って言ってますし。
一応、主人公が犯人説も疑いましたが(実は超高校級の嘘つきとか)今の段階では薄いです。

共犯や他の可能性ももちろんありますが第一印象ではこんなところです。
普通にモノクマが黒幕って事もあり考え損になるかもしれないですが。(^_^;)

<DVDについて>
どの人のDVDも画像加工だと思いますが、加工でも気分は悪いし不安にもなるでしょうね。
個人情報なども知られている訳ですし。
その人物の大事な物を傷つける内容になっていると推測できます。
苗木は家族でしたが他の人はまた違いそうです。
サヤカはスキャンダル的なもので公表されるとアイドルの道が絶たれる物でしょうか?
さすがにまだ具体的には読めませんが他メンバーの物もあわせて
今後、観進めながら絞り込んで行こうと思います。


来週からは一つ一つ事件が起きそうなので各個予想出来そうならば色々してみたいと思います。
30分の中で解決まで至る様なら予想は無理ですが、次週に続くパターンなら出来そうです。
{/netabare}
{/netabare}

※2話感想{netabare}
1話感想で無能な主人公が納得いかないって事を書きましたが
『幸運』というスキルを持っている様なのでこの点は腑に落ちてきました。
雑に感じた設定にも仕掛けがありそうで不安も和らいでは来ています。
ちょっと気絶体質なので後々ご都合あわされそうなのは心配ですけど。

{netabare}第一印象で黒幕かな?と思っていたサヤカちゃん{/netabare}が殺されちゃったのは意外でした。
考えすぎたかな?
キャラにまだ感情移入していないのとピンクの血とか演出面で怖くないので
あまりドキドキ出来なかったんですが万人が観られる(遊べる)様にしてるのだと思うので
仕方ないですかね。
個人的にはもう少し刺激が欲しいですけど。

今後も推理は出来そうな展開なので考えながら楽しんで観られそうです。

早速推理します(自分で推理したい人は解決後に開いてね)
【予想】{netabare}
被害者:マイゾノサヤカ
死亡時刻:午前一時半頃
発見場所:苗木の部屋のシャワー室
凶器:包丁
アイテム:Yシャツの燃えカス、ガラスの欠片、金箔の模造刀、「11037」のメッセージ

校則違反で処刑:エノシマジュンコ

とりあえずヒントや気になっている点を羅列し考察
(※)=メッセージにて情報提供いただいたものです。
・メンバー分け
 規則正しい=キヨタカ、チヒロ、サクラ、アオイ
 ややルーズ=モンド、ヒフミ、ジュンコ
 自己中マイペース=ヤスヒロ、セレスティア、レオン、トウコ、ビャクヤ
・部屋交換
 サヤカが部屋交換を申し出たことには疑念あり。
 最初、殴られ気を失った苗木を看病している時に
 部屋の鍵&プレートを自分のとすり替えたと推測したけど行き詰まりました。
 でも何か部屋に細工をしておいたのかも。建て付け悪くしたのサヤカかな?
 間取り同じなのも引っかかるんだけどな。
・部屋で争った痕
 どうやら大立ち回りしてますが物音とか悲鳴とか隣室でも気付かなかったのか?
 隣は苗木とキョウコ。
 (※ゲームでは防音は完璧という設定がある様です。)
 不自然な荒れ方なので後から犯人がつけたものかも。
・シャワー室は苗木の部屋だけ建て付けが悪い&女子部屋は鍵付き
 苗木とサヤカしかこの事実は知らないので
 サヤカを襲った犯人はシャワー室に鍵が掛かると思い込み
 慌てたりこの部屋を女子部屋だと勘違いした可能性はある。
・血痕はほぼシャワー室
 他の場所で殺されて遺体を持って来たわけでは無さそう。
 発見現場=殺害現場と考えて良さそう。
・朝、食堂に入って来たエノシマジュンコの印象が違う?
 ほぼ同じ目の色で色白のサヤカの変装を疑いましたがどっちにしろ死んでます。
 ただ犯行時入れ替わっていた可能性はあるかも。声色の矛盾はあるけど。
 また、元々ココに来ていたジュンコが本物ではなかった可能性もあります。
・朝、食堂に入って来たヤスヒロは玉を持っていなかった
 アイテムのガラスの欠片と関係があるのか?
 いつも持ち歩いて居るとも限らないが以降も登場していない。
・ダイイングメッセージ「11037」
 メモに書いて逆さにしてみたんですが
 「LEOII」二番目の1は逆にハネていてそれを考慮すると
 「LEON」に見えてきます。
・右手骨折&打撃痕
 右手が骨折しているのでダイイングメッセージは左手で書いています。
 壁を背にして書いていれば文字が逆さまでも自然。
 打撃はバットかアイテムを重視するとガラス玉をYシャツにくるみ殴打かな。
 工具の中にハンマーもあったけど刀相手だと厳しいかな。
・凶器包丁&Yシャツ燃えカス、ガラスの欠片、金箔の模造刀
 包丁はキッチンからか? 初日にチヒロが最初に入っているが誰でも利用可能。
 刀は各部屋なのか苗木の部屋のみか不明。
 (※ゲームでは体育館から持って来る様です。)
 苗木も凶器だと認識していて本物だと思ったがアイテム発見の時は模造刀となっている。
 Yシャツ着ていたのはビャクヤ、ヤスヒロ、ヒフミ。
 ガラスはヤスヒロの玉?
 Yシャツと玉はトラッシュルームで発見。
 トラッシュルーム=ゴミ処理&掃除用具部屋だと思われる。
・何故かプレートが交換されている
 プレートが着脱可能として
 苗木がサヤカの部屋に入る夜10時には確認して入ったハズなので
 そこから朝7時までに替えられている。
 第三者が替える必要性もないしサヤカが何らかの理由で交換したのかな?
 サヤカはプレートを交換し誰かを招き入れたのかも。
・キョウコが見たのはメモ帳?何を見た?
 切ってめくれるメモみたいです。何か書いた跡があったのかな?
 ドアを閉めたままだから誰かが訪ねてきた時
 ドアの隙間から誰かと手紙のやり取りでもしたのかな?
・苗木がゴミ箱に捨てた張り紙
 ゴミ入れが空では無かったことが何か気になる…。
・サヤカの部屋を開けようとした音や気配
 誰かがサヤカに揺さぶりをかけている?サヤカの狂言?
・ドアの施錠
 サヤカは絶対開けないと言っていた。どうやって開けさせたのか?
・夜時間は水道停止
 何故水だけ?夜時間はシャワー室を開けさせないため?
 タンクの水で一度は流せるけど下痢とかしたらトイレどうすんの?(^_^;)
・エノシマジュンコの死亡確認
 派手に死んでしまった様ですが誰かちゃんと確認したのかな?
 あまりにもファンタジックな死に方なのでにわかに信じられなくて。
 盾が槍で死ぬのも…意味ありげで。次回死体が消えたりしないですかね?
 (※ゲームでは間違いなく死んでいると表示される様です)
 ファンタジーも認めて行くしかないかな。

【最終推論】
うーん難しい。ダイイングメッセージでレオンが犯人だと分かりつつも
辻褄合わなくて参りました何度も更新してすいませんでした。
苗木とサヤカ鍵交換説、サヤカとジュンコ入れ替わり説、あえてのヤスヒロ犯人説等
全て迷宮入りしました。(ここにも一時書いてましたが見づらいので消しました)
紆余曲折、色々考えた結果一応こうなりました。

策謀してそうなのはサヤカ、実行はレオン、ガラス玉はヤスヒロの物として推理しています。

元々殺人を計画していたのはサヤカ。
部屋交換は疑いを苗木に向けるため。
夜時間にプレートを交換しヤスヒロの部屋の前へ。
「怖いので占いに来て」と相談しサヤカのプレートになった苗木の部屋に入る。
占いをした所サヤカの死が見え驚き何も言えずヤスヒロはそそくさと部屋に戻ってしまう。
隙を見て殺そうとしていたサヤカはタイミングを失う。
ヤスヒロは命拾いするがこの時に玉を持ち忘れる。
失敗したサヤカは次にレオンの部屋の前へ。
「怖いから一緒に寝て」とアイドルの色気も使い部屋に誘う。
部屋に入れ安心させ無防備になった所を刀で斬り掛かるが模造刀だったため致命傷にならず。
予備に用意した包丁で再度襲うが
レオンは部屋にあったガラス玉を投げつけ(剛速球)右手を骨折させ包丁を奪う。
サヤカは結局反撃されて瀕死でシャワー室に逃げ込む。
扉に鍵が掛かったと思ったレオンは開けるのに手間取る。
その間にサヤカはダイイングメッセージを書く。
扉が開いた時にはサヤカは絶命していた。
水が出なかったため返り血などは衣服で拭きトラッシュルームへ向かいシャツや玉を処分。
そして部屋に戻った。

補足:なぜターゲットがヤスヒロとレオンなのかというと
1話目のBパートで映った間取りと態度から推測。
プレートを取り替えても部屋の位置を覚えている者にはバレてしまうので
覚えていなさそうな者がターゲット。
部屋が遠いのはヒフミ、ヤスヒロ、レオン、サクラ。
(遠い順。少しだけ映った似顔絵で判断してるので違ったらすいません。)
ただしサクラは倒れた苗木を運び込んでいるので除外。
ヒフミはややルーズな性格の分類なのと
同人作家なので三次元アイドルには隙を見せないかも知れないので微妙。
ヤスヒロは1話目の探索の時雑誌を読んでいて真面目に探索していないので第一候補。
朝遅刻して「道に迷っただけだべ」と言うくらいですし。
同様の性格(自己中マイペース)のレオンが第二候補。
尚、サヤカが犯行に成功していればプレートは再度戻していたと思われます。

…ってな感じだと推理。ほぼ全部のヒント繋ぐとこんな感じ。
強引にこじつけてツッコミ所があるのは分かってます。(^。^;)
特にヤスヒロ関連がしっくり来てませんがもうコレじゃないと辻褄合わないし。
アニメもスローや停止使って観てこれ以上の推理は現時点では無理。(×_×;)
外れても推理しきった感があるので満足です。
書き足すうちにどんどん長文になってしまいましたが読んでくれた人はありがとう。
{/netabare}
{/netabare}

※3話感想{netabare}
裁判が始まりました。
時折ゲームっぽい感じを見せつつも
キョウコが冷静な進行役となり淀み無く淡々と流れていました。(内容は別記します)
犯人の動揺っぷりは少し滑稽でした。アホ何回言ったんだろうか?
そして処刑は想像力を掻き立てる描写で怖かったです。
公開処刑になっているので目の当たりにしたメンバーにも
かなりの恐怖が植え付けられたと思います。
この後のどうなるか楽しみです。

推理に関しては裁判をしながら組み上がる形なので
「犯人は○○」「トリックは○○」という部品、個々を推理して楽しむのが良さそうです。
でも個人的には点を線で結び推論を組み立てて遊ぶのが好きなので
今後もスタイルを変えずに推理します。

【自分の推理と事件を検証・考察】{netabare}
部分的にはかなり的中したと思いますが組み上がりが異なりました。
『凶器の包丁』は単に夜時間に取りに行ったと思っていたんですが
夜時間は調理場には入れないのかな?
それにしてもここは目撃されてはいけない所では?
『刀で斬りつけたが模造刀だった』というのはそこそこ自信のある推理だったので外れて残念。
苗木が「凶器」と言っていたので勝手にピンと来てしまいました。
この犯行が失敗したのはサヤカに何か誤算があったからだと思っていたのですが
計画通りなのに失敗しているのが謎で彼女に迷いがありすぎます。
『ヤスヒロの玉がなぜレオンに渡ったのか?』は、かなり引っかかっていて
私自身もサヤカが二人も招き入れる事には違和感がありつつもあんな推理になっています。
コレも今回の推理の要でしたので、サラッと流されているのが納得行きません。
『ダイイングメッセージ』は刺された後も暫く生きていたからこそ書けたんだと思ったので
刺された後にシャワー室に入ったと予想しましたが外れています。
どうも正解だとメッセージを残す暇が無いような気がするんですが…。
またレオンは工具を持ち歩いていたのでしょうか?
部屋に取りに帰ったのでしょうか? どちらにしろ不自然です。
ドライバーを使用した痕跡って分かる物なのかも疑問。
それにこの時点で立場は逆転していてレオンに脅威が差し迫っていません。
わざわざ殺害にまで至らなくとも良い気がします。
これでは殺意のある過剰防衛になっています。
『トラッシュルーム』は軽視してしまいました。
玉を投げる理由と場所が違っていました。
この点は完全に外れましたがヒントとしてもう少し描写して欲しかったです。
『なぜレオンを狙ったのか?』と言う説明も欲しかったです。
心の中で「部屋の位置を把握していない」&「アイドルの魅力に掛かりやすい」
人物だったとしておきます。
あと、『夜時間は水が出ない』というのは何だったでしょうか?
今後の事件への伏線なのかな?

正解自体、聞かされてもしっくり来ず微妙な所がありますし
私の推理も当たりか外れかは微妙ですが推理し尽くせた事で満足しています。
また次の事件も推理したいと思います。
{/netabare}
傾向としては
・無駄ゴマ無駄セリフは少な目、ヒントはちりばめられている。
・特に捜査開始~BGM中は細部までチェック。
・出てきたアイテムは全て消化する。
・超高校級○○の特徴は使う。
・メインのトリックや犯人ありきで細部はやや強引な所も見られる。
という感じでしょうか。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今度はチヒロちゃんが殺害されました。一番平和的でしたが容赦ないですね。

とりあえず推理します。(自分で推理する人は解決後に開いてね)
※【予想】{netabare}
被害者:フジサキチヒロ
死亡時刻:午前(午後)二時頃
 苗木は「午前」と言っているが手帳の表記は『午後』…どっちなんだ!?
発見場所:2F女子更衣室
凶器:鈍器による頭部への殴打。どうやらダンベルか?
アイテム:ダンベル、カーペットの血痕、図書館の延長コード、
 不二咲の電子生徒手帳、カーペットのシミ、グラビアアイドルのポスター、
 「ジャージを詰め込んだバッグを持って慌てていた」と言う証言、
 ジェノサイダー翔事件ファイル

【メンバー情報】
規則正しい
 キヨタカ 風紀委員 モンドと喧嘩後友情が芽生える
 サクラ 格闘家 アオイと仲良し初日から親しげ旧知の仲か
 アオイ スイマー サクラと行動も良く共にする仲
ややルーズ
 モンド 暴走族 喧嘩っ早い キヨタカとサウナ後マブダチ
 ヒフミ 同人作家 二次元好きオタク意外とみんなの雑用もこなしている
自己中マイペース
 ヤスヒロ 占い師 サボりも見られ思考も幼稚そう。玉もないので役立たず?
 セレスティア ギャンブラー 非情でSっぽい。順応しようとするタイプ。
 トウコ 文学少女 被害妄想が酷い。ビャクヤにヤンデレ気味。
 ビャクヤ 御曹司 非情で高慢。第一の事件から「ゲーム」と言っている。
 キョウコ ??? 謎の少女だがかなり鋭い観察力。
      正体は【予想】{netabare}潜入捜査官{/netabare}なのかなと予想しています。

【気になる点を羅列し考察】
・壊れたパソコン
 チヒロがパソコンを修理している。
 修理の時、延長コードを使用したのかも?
・学園長の手紙
 実際の学園は既に廃校の模様
・図書室が薄暗い
 事件後は明るいけどビャクヤの趣味で暗くしてたのか?
・サウナ勝負
 夜時間突入前にキヨタカなら手を引いたか痛み分けにしたはず。
 前日の夜時間寸前に何かあったのか?仲良くなったことに理由が隠れている?
・新ルール『電子生徒手帳の貸与禁止』
 貸借ではなく貸与。貸した方のみお仕置き?
・新しい動機「恥ずかしい過去」
 一般人では殺意が芽生えるまでは行かない。
 『ジェノサイダー翔』だと知られたら困る者か?
 公表までの猶予は24時間。
・キョウコがチヒロの遺体のスカートを見て何かに気付いた様子
 血の流れが服の内側なのが気になる。殺害後に着せたのか?
・チミドロフィーバーというメッセージ
 チヒロは即死なので犯人が書いている。
 独特のデザイン文字で他の文字が隠れていないか?
 「千三八占不心乙」んー漢字にしても意味分からないな。
・カーペットの血痕、シミ、ポスター
 男子更衣室の物と入れ替わっている?
 犯行場所は男子更衣室か?
 犯人を女だと思わせ自分容疑者から外させる為トリックかな?
・チヒロのバックの証言と行方は?
 ジャージが男物で慌てた?チヒロが男の娘だったとして、
 待ち合わせが男子更衣室ならチヒロが男だと知ってゆすっていた者がいる?
・壊れた電子手帳とサヤカとジュンコの手帳
 壊れた手帳はチヒロかレオンの物だと思われる。
 新ルールも踏まえサヤカ達の手帳を使えば男でも女子更衣室に入れるのかな?
 レオンの手帳は壊れていたので逆に女が男子更衣室に入る事は難しい。
 (事件後壊した可能性もあるが)
 チヒロの手帳だったとしても然り。
・目撃者三人で放送が流れる
 犯人は目撃者としてカウントされるのか?
 苗木とビャクヤとキヨタカは容疑者から外していいのかな?
・ジェノサイダー翔の事件簿
 凶器は『ハサミ』で『男』しか襲わない。人格障害の可能性あり。
 また磔は一般に知られていない。
 『男しか襲わない』ならチヒロは男と推測も可能のだが凶器の違いが謎。
 この事件簿に気付いたのはビャクヤで本物の手口と主張してるけど、
 他の者が読んでいたら偽装可能では?
・事件後のトウコの態度が変
 部屋に籠もったままなのになぜかジェノサイダー翔の事を知っている?
 約束とは?風呂は部屋にあるから入れるだろうし…。
 図書室以降もどこかでビャクヤと会って約束したのか?

【推論】
第一印象で怪しいのはトウコだけど、辻褄合わせようとすると犯人は男っぽい。
女なら部屋を入れ替えるトリックを使う意味が分からないし
死体を運ぶにも女手一つとは考えにくい。
ビャクヤが犯人だとジェノサイダーの話を持ち出して疑われるリスクが高いのが疑問。
ビャクヤならちゃんとハサミで殺していそう。
しかし他の男達がやってるとなると…特別相違点もないし判断できないです。

とりあえず現段階での推論では、
チヒロは男の娘。
トウコは二重人格者でジェノサイダー翔が本来の自分なのでこちらも実は男。
なので正確にはジェノサイダー翔が犯人。
プログラマーのチヒロが直したパソコンで色々と情報を引き出そうとしていて口封じの為殺害。
チヒロをマークする内に男だと分かり今回の犯行を計画実行。
男子更衣室に呼び出し犯行に及ぶ。
サヤカ達の手帳で女子更衣室に入り工作し部屋に戻る。
(死体でもガトリングガンが発動すると困るので一応二冊とも使用したはず)
自分の中のジェノサイダー翔を抑えきれなかったトウコは部屋に籠もり悩んでいた…。

ただこの推理だと問題点が多すぎる…。
男の娘が二人なのは無理ありすぎ。
部屋を入れ替えて女だと思わせるトリックを使う必要性がない。
凶器がハサミではない謎が解けていない。
どこでチヒロを男と認識したのか不明。
犯人には24時間というプレッシャーがありもっと短時間な犯行な気がする等。
違和感だらけなので多分書き直します…。
っと、色々考えても答えは出ず、実質ギブアップ。このままにしておきます。
{/netabare}
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回は裁判回。みんなテキパキ喋ります。
トウコはジェノサイダー翔だったようだけど、舌がなげー。
舌しまってから喋らないと本当に噛むよ。
今回の犯人には虎バターの刑。
童話か何かでそんな話があった気がしますがどんな話だったか覚えてません。
前回のノックの方が怖さがありました。
このお仕置き全人類への絶望にもなっている様でどういうことなのか謎が深まります。
カメラの映像、世間に流れているのかな?
モノクマのお茶の相手や16人目と共に気になります。

【自分の推理と事件を検証・考察】{netabare}
流石にこのヒントだけでは辿り着けませんでした。
もうちょっとヒントの描写がないと推理のしようも無い気もします。

殺人の動機としても納得いきません。
嫉妬と共に強い男と慕われるプレッシャーがウザいのもあるのでしょうけど…。
ビャクヤの偽装工作もゲームを楽しくするとはいえ理解し難いです。
死体発見現場を動かしちゃうのは人としても推理物としてもダメな気がする。
そもそも何故女子更衣室にある遺体を発見できたのだろうか?彼は変態なのか?
意味ありげに修理したパソコンも使われていないですしプログラマー要素も出番なし。
推理を楽しみながら観ている私にはモヤモヤする事件でした。
{/netabare}
{/netabare}

※6話感想{netabare}
パソコンのファイルやヒフミの証言でどうやらこのメンバーには
過去に接点があったようだけど、どういう事なんだろうか?
物語の核心部分も見え始めている様です。

今回も推理してみます。(自分で推理したい人は解決後に開いてね)
【予想】{netabare}
被害者:イシマルキヨタカ、ヤマダヒフミ
死亡時刻:キヨタカ不明、ヒフミ午前八時以降
発見場所:最終的に3F美術準備室の模様
凶器:ジャスティスハンマー?

【気になる点を羅列】
・卒業賞金100億円
 お金が動機になる者の犯行か?
・前日の夜時間前にアルターエゴが消える。
 ヒフミかキヨタカの場合は悲鳴が上がるはずだった。
 裏切り者の可能性がある。
・セレスティアが3F娯楽室で倒れていた※ハンマー1号
 ヒフミと共に襲われ部屋を出て左に連れ去ったと証言。
 因みに右は美術室、奥には物理室がある。
・2F図書室で出血したヒフミと会う。存命。※ハンマー2号
 ジャスティスロボにやられたと証言。
 娯楽室で襲われた写真もあるが遊んでいる様にも見える。撮影時刻も不明。
 ネーミングなどセンスを考えるとキヨタカが作った物かな?
 美術室での表情を見るとヒフミ作かな?
・3F下り階段前でセレスティアの悲鳴
 苗木、アオイ、サクラ、ビャクヤ、トウコが集まり、三人ずつ二手に分かれて行動。
 わざと呼び集めた感じも。
・1F保健室でヒフミの死体(?)発見※ハンマー3号
 目撃者三人のため放送が流れる
・ほぼ同時に3F物理準備室でキヨタカの死体発見※ハンマー4号
 こちらも目撃者三人なので一度目の放送はこちらに反応していたのかも。
・苗木が3Fに行っている間に保健室のヒフミの死体が消える。
 この時点で「全員殺されてしまいます『彼ら』の様に」と言ったセレスティアに疑念。
・キヨタカの死体も消え、後にヒフミと共に美術準備室で発見される
 キヨタカがシートに載っている。シートは物理室で見切れていたものと思われる。
・ヒフミは虫の息でみんなと会っていた事とヤス…ヒロと言う言葉を残し絶命。放送が流れる。
 最後の言葉は途中だったのかも。ヤスヒロは何処に?

【推論】
いくらヤスヒロが単純でもここまで短絡的に犯行はしないと思われる。
第一印象で怪しいのはセレスティア。
ヒフミとはロイヤルミルクティーの一件以降、主従関係が出来つつあった様子がある。
最近更に弱みを握る何かがあったのではないかな。
共犯とまでは行かずとも動かされていた可能性はある。

ジャスティスロボは美術工作でこれを着込んだキヨタカが夜間パトロール中に
娯楽室で遊んでいたヒフミとセレスティアを発見。
注意し部屋に連れ戻そうとしたが、ヒフミともみ合う内に弾みで事故死してしまう。
目撃したセレスティアはそれを秘密にする代わりに言うことを聞かせる。
(死体が見つからなければ事件発生とはならないので、
卒業する気のないセレスティアには従者が出来るメリットがある。)
…しかしキヨタカは発見されているしな…これだと迷宮入りかな。

でなければ、ちょっと行き過ぎな気もするけど
ヒフミはアルターエゴの為に命を捨て死ぬ覚悟で共犯になったのかな。
思い出した過去とも関係しているかも。
ヒフミの目的はアルターエゴがチヒロであり続けるためにキヨタカを殺すこと。
セレスティアはお金目当てというよりはこの危険な賭を楽しみたかったのだと推測。
お金はアルターエゴの為に使うと約束。
夜~朝の段階で共謀して物理準備室にてキヨタカを殺害。
犯人役にヤスヒロを監禁しロボを着せ2Fの何処かで眠っていて貰う。
写真は事前にセレスティアとヒフミで撮影しておいたもの。
後は1Fやら3Fまでみんなを誘導し移動させながらセレスティアのアリバイ作り。
死体移動も他に犯人が居ると思わせるため。
そして死体探しの時に鍵を掛けておいた美術準備室で合意の上ヒフミを瀕死にして
皆を呼び寄せる。
死ぬ間際のメッセージもほぼ予定通りでヤスヒロを犯人にする(同人作家の)筋書き。
その後キョウコ辺りがヤスヒロを発見するのではないかな。
ってな感じかな…あまり納得いく答えでもないけど今の時点ではコレ。
…どうも犯人を聞かれてヤスヒロと答えたのは
アルターエゴを取った犯人の事を指してる気がするんですがねー。
また案が思いついたら書き直します。
{/netabare}
{/netabare}

※7話感想{netabare}
捜査パートずれ込むと推理してる時間が無いですね。
アニメしか見ていない人もなるべく参加できる作りにして欲しいです。

ヤスヒロは異常なまでに達筆。硬筆習ってたのかな?
ジェノサイダーになると舌出してるから声が良く聞き取れない。
「コウガなら運べんじゃね?」って聞こえるけどコウガって誰? 葉隠→忍者→甲賀なのか?
モノクマは「真のクロは誰でしょう?」とか言って纏めて裁判に介入しちゃてないかい?
セレスティアはギャンブラーらしく最後までポーカーフェースを貫いて欲しかったな。
処刑は火炙り&消防車ドーン!息の根止めてくれるだけマシ。
火の処刑だとインモータルズ等に出てくる青銅の牛を思い出しちゃうんですよね…。
私にとってトラウマの処刑方法です。

ストーリーとしては全容のヒントが出てきて興味深くなって来ました。
そろそろ何のためのコロシアイ学園なのか推理していこうかな?
最後はモノクマとサクラがただならぬ雰囲気でしたがどうなるのでしょうか?
もしかして対戦してモノクマ壊す気!?

【今回の事件を検証…というかツッコミ】{netabare}
相変わらずスッキリしない解決。
ある程度の無茶は受け入れるつもりだったけどふたつみっつばかり飲めない。

二つの事件を起こして誤魔化せば二人脱出ってアリなのか?
個別に裁判になったら終わりだし、
同時でもクロとしての成功と指名の失敗が重なる気がしますが…。
ヒフミはこんな話に乗るほど怒ってたのでしょうか?

セレスティアは皆が死体捜索で動き回っている中で
誰にも見つからずに大きなハンマーで殺して凶器を洗うってのも無理があると思う。

ヒフミも意識朦朧とはいえ、もうチョット解りやすくヒント出してくれないと…
何でセレスティアの本名知ってたんだろう? 
みんなが知らない名前で呼ぶなよー。ダイイングメッセージにならないじゃん! 
私は外人さんかハーフか解らないけどセレスティアが本名だと思って疑いもしませんでした。
{/netabare}
{/netabare}

※8話感想{netabare}
前回「コウガって誰だよ」と思ってしまいましたが、どうやらオーガ。サクラの事のようです。
トウコはたいぶ人格盗まれちゃっててジェノサイダー比率がUPしてます。
キョウコは色々と感づいてきた様な言動が増えてきました。結末が近づいていそうです。

情報が少ないけど…(自分で推理したい人は解決後に見てね)
【予想】{netabare}
被害者:オオガミサクラ
死亡時刻:不明
発見場所:3F娯楽室
凶器:不明。頭部に2カ所の打撃痕&吐血
その他アイテム&ヒント:足に黄色い粉末、密室、モノクマボトル、モノクマフィギュア
 逆さの雑誌、雑誌棚前に血痕、呼び出された三人(ビャクヤ、トウコ、ヤスヒロ)

【気になる点を羅列】
・化学室に高級プロテインと毒薬
 今回の凶器は毒?毒薬瓶とモノクマボトルは似ているし黄色い粉末はこれかな?
・新ルール鍵の掛かったドアを壊すの禁止
 娯楽室にも鍵が掛かっていた。苗木が一部破壊したけどあの位ならセーフの模様。
・内通者はサクラだとモノクマが暴露
 人質はアオイなのかな? このせいて内輪揉め。サクラはケジメを付けると言っていた。
・娯楽室の状況
 密室の上にイスがつっかえている。後ろのロッカーが開いているのも気になる。
 逆さの雑誌、付録は等身大ポスターと書かれている。
 サクラが三人を呼び出した真意は何だろう?

【推論】
今回も推理して遊ぶには情報足りてない気がします。
16人目の犯行やアオイを守るために自殺の線もあるけどとりあえず軽視。
トウコならアオイを狙いそうだし、ジェノサイダーならハサミを使いそう。
密室という緻密なトリックを考えるとヤスヒロには無理っぽいのでまずはビャクヤが怪しい。
ただまた現場を動かしていたりヤスヒロを利用した可能性もあるので推理が難しいです。
何かしら推論は立てたいと思っているので思いつけば追記します。
{/netabare}

全体像について再考【予想】{netabare}
1話目で舞台、黒幕、DVDについて予想しましたが色々と思うところがあるのでここらで再考。
個々の事件よりもコチラの方に興味がシフトしてきました。

当初、ここの舞台は窓の外が見えないので学校と思わせて
別の場所だと思って書きましたがどうやら本当に学校の様です。
一時はノアの方船的な宇宙船かとも思っていたんですがね。w
皆の記憶がないのですが苗木が足を踏み入れてから数年経過して居るのではないでしょうか?
本来なら2,3年生で1年生の時に学友だったのだと思います。
写真やヒフミの言葉はその名残。
1年前に世界的に大きな事件があった様なのでその衝撃や影響を回避する為に
記憶を消され保護の目的で幽閉されているのではないかなと思っています。
DVDもあながち嘘ではなくもう世界はかなり壊れているのかも知れません。
「ここから出てはいけない」というメッセージはその暗示。
コロシアイをさせている点が謎ですが、
外の世界ではもっと凄惨な殺し合いになっているのではないでしょうか?
ウイルスか催眠術かが蔓延して自分の欲の為に相手を殺してしまう世界なのだと思います。
その状況に抗える若い才能のある人材に救世主になって貰う為に今の状況があるのかな?
というのが現在の予想です。

後、学園長は年齢的に誰かの父親の可能性がありそうです。
見つけ出すのに拘っていそうなキョウコ辺りかな。
{/netabare}
{/netabare}

※9話感想{netabare}
やはりどうも推理して楽しめない展開になってます。
その分全体のストーリー展開は面白くなってきたのでそちらにシフトです。

今回は自殺でした。
呼び出しも含め最良の解決方法なのか疑問もありますけど、
死んだ人にツッコミしても仕方ないですかね。
アルターエゴも処刑されてしまい情報の糸口が無くなって次回からどうなるのでしょうか?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
いよいよ大詰めという感じになって来ました。
どうやら戦部むくろという16人目が殺されたようです。(多分)
超高校級の絶望って何でしょうか?犯罪者やテロリストって考えたら浅はかな気はしますが…。

学園生活が全国放送されていた様できっと視聴者は希望を寄せ観ていたのだと思うけど
ここまでは絶望的な展開が続いてしまっているのだと思います。
多分とんでもない物が賭けられたゲームなのだろうと予想しているけど真相はいかに!?
次回は核心に触れてきそうで楽しみです。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の裁判はフワフワし過ぎで元々ちゃんと被害者自体いるのか検証もしてないし
トリックも矢を束ねて鈍器にするとか、輸血パックがあるのに鳥の血を使うとか納得できん!
…なんて思ってたら結局ヤラセ裁判。
黒幕の目的は苗木達だけでなく、視聴者にも絶望させたいと予想しているのですが
ヤラセしちゃうと計画壊れてしまうのでは?
今回の事件の顛末は放送されていないのかな?
(他の事件と違い少なくとも苗木やキョウコの犯行を観てはいないので
犯人不明のまま裁判を視聴していたはず。)
色々とおかしい事に気付くと思うのだけれど…。
元々視聴者なんていないのか!?

多くの謎が渦巻いていますが
最後に大きな裁判が待っているのでそこでスッキリ決着が付くのでしょうか?
既に公平性が失われた土俵での戦いに不安も感じます。
とにかく次回を観ないと!

それと何時まで経っても特長が活かされないアオイのスイマー設定はどうなんでしょう…
優しさが目立つので超高校級の聖母とかにしておけば良かったのでは?
{/netabare}

※12話感想{netabare}
だんだんと真実が見えてきましたね。
黒幕はエノシマジュンコでしたか。
第一の事件の時どうも引っかかってはいたのですが成る程ここで現れる仕掛けとは。
キョウコの父親(学園長)は亡くなってしまったようだけど
皆にどんな希望を託していたのでしょうか?
ラストが楽しみです。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
ラストは絶望対希望の直接対決。
論破というより一人一人に希望を与える説得はなかなか良かったと思います。
もう少し感情移入できていれば心に響いたかもしれませんがね。

ジュンコの処刑は盛り合わせでしたがノックの時点で死ぬだろうに…。(^_^;)
そもそも自身も絶望する奴ならとっくに自殺しちゃってそうだし、
ましてや雑誌モデルなんてやらないだろうに。

他にも謎や疑問が山積みです。
結局絶望的事件が具体的に分からないし、
ジュンコの言い方だととても酷そうな汚染もどのレベルなのかも分からないし、
お金が掛かると前フリがあったテレビ中継もどうなってるのか
視聴者がいるのかどうかも不明。
記憶操作もきっちり二年消すってどうやったのか
皆で中からシェルター化したなら道具だって残ってるから出られると思うし
そんな中、学園長の骨を誰が何のために持ち込んだのかも謎。
…って考え出したらキリがなくなるのでこの辺にしますが消化不良が多すぎます。
もうちょっとスッキリさせて欲しかったです。

批判して終わるのも惜しいアニメなので最後は前向きに締めましょうか。
この学園を卒業できたメンバー扉の向こうでも希望をもって生きてくれるでしょう!
{/netabare}

【総評】
まず評価は置いて、前半は推理をしながら楽しめました。
詰めが甘かったり細かい点で納得できない所はありましたがとにかく楽しむ事が出来ました。
後半も推理が出来る構成であって欲しかったのですが
推理させる作りではなくなってしまい残念でした。
尺など都合があるのでしょうから仕方ないのでしょうね。

評価としては、うーん…。
全体のストーリーとして悪い内容では無いのですが
どうやらゲームのダイジェストの色が濃い様で色々と端折られてしまっているようです。
結局ゲームやれ!って事になるのでしょう。
悲しいけど販促要素が見え隠れ…いや隠れてないか。
ペースも速く掘り下げも浅いので推理のため繰り返し観た私でも感情移入は出来なかったです。
ラストも希望へ向かう良いエンドではありますが全ての謎が解けずモヤモヤが残ります。
ゲームをやればもう少しスッキリするのかも知れませんが…。

声優さん達は豪華でやはり上手いです。
特に沢城さんと豊口さんはダークとノーマルの使い分けを簡単そうにこなしてます。
改めて感心してしまいました。

作品としてはお勧めまでは行きませんでした。
原作ゲームやった事の無い私が原作の方が良いんだろうなと思ってしまう作品でした。
雰囲気は味わえるのでそれで納得出来る方や
わざわざゲームは面倒と考える方は観ても良いかと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 54
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

13週連続総集編!本編(ゲーム)を先にプレイすることを強くお勧め

PSP向けゲームが原作
ゲームのシステム的にはこれより少し前に流行した逆転裁判のパチモンですね
事件の手掛かりを集める捜査パートと
それをもとに舌戦を繰り広げる裁判パートに分かれているのはほとんど同じ
裁判パートにアクション要素が入っているのが売りのようでしたが
アクションミニゲームの出来がいまいちなのでテンポを損ねるだけでした
そのほかスキルなしで楽々クリアできるくらいやりこんで
初めて有用なスキルが手に入る残念なスキルシステム等
まぁゲームとしては問題が山積みでした
しかし破天荒なストーリーと個性的ななキャラクターたちに
それらのマイナス分を全部吹き飛ばせるだけのパワーがある作品なのは確かです

全体のストーリー展開は高く評価できると思うのですが
ミステリ作品としての評価ではないので
推理ゲームにそういうのを求めている人は合わないかも
捜査パートで手に入る情報だけでは真相にたどり着けず
裁判パートに入ってから出てくる新情報で
目まぐるしく風向きが変わっていくのは
ミステリの公平性という観点から見れば論外なんですが
まったく先の読めない展開は逆に新鮮で面白かったと思います
むしろどちらかというとヒントの提示等がオーソドックスで
実にフェアな形だった{netabare}3つ目の{/netabare}事件のほうが
捜査パート開始前に犯人もトリックも丸わかりで味気なかったですね

しかしこの展開をそのままアニメにすると
未プレイ者からは確実にに脱落者を出すと思うんですよね
真相にたどり着くのに必要な情報が
不完全な状態ではじまる推理パート自体も問題ですが
そもそもゲームの中で自分で苦労して探し回った情報と
アニメで流されたものを受動的に受け取った情報では
記憶の定着度合いもかなり変わってきます
初見ではいまいちよくわからず
真相がわかった状態からもう一度見返して初めて楽しめる
というような作品になってしまうのではないかと思います
そしてそれを裏付けるような主演の緒方恵美さんの
「ダンガンロンパをとりあえずアニメから入る」と考えている方へ。 普段は原作と映像なら、迷わず映像から…と言うオガタですが、この作品に限っては、ゲームをまずやった方が良いと思います。なぜなら、謎解きの面白さが半減してしまうから。。 ぜひ、ゲームから! オススメ」
というツイート
もうこれは新規客ではなく原作ファンに向けて作っているなと予想はできてました

まぁしかし出来上がったものは予想以上に歯抜けの状態
ゲームは序盤の方はともかく中盤以降は
裁判の中で新しい証言や物証がとびだしたり
いろいろな仮説が出てくる中それを後押ししたり否定したりで
二転三転しながら真相へと蛇行していくのが売りなのに
アニメの中の裁判はほぼ最短距離でまっすぐゴールに向かいます
なんとも味気ないですね
数時間分のゲームを2話分に詰め込んで圧縮しているので
1クールでこれをやる時点で無理があったと言わざるを得ないです
少し前にアニメ宇宙兄弟が放送時間変更で1か月くらい総集編をやっていましたが
こっちは3か月かけて全話分の総集編を行った感じですね
ゲーム組からするとアニメならではの「足し算」に期待していたわけですが
どちらかというとゲームからの「引き算」だけで構成されていました

アニメだけを見てこの作品を判断するのは
総集編だけしか見てないアニメの判断を下すようなもの
ゲームをやらずに不満をこぼしてる人を見ると
総集編だけ見てつまらないって騒いでもしょうがないんじゃない?
って思いますけどまぁその人たちはまだいいんです
どっちかというとアニメだけ見て面白かったって言ってる人たちが問題
あのアニメだけ見て楽しめたってことは
ゲームを先にやってれば絶対もっと楽しめてたはずなんですよね
ほんと凄い損してると思います
ラストの感じからして2もアニメ化されそうなので
2がアニメ化される前におさらいも兼ねて1→2とプレイしてみてはいかが?

以下視聴時雑感

2・3話補足
{netabare}2話視聴
捜査パート1分www
ゲームとしては裁判パートの倍くらいの時間を
捜査パートに費やさなければならないのですが
アニメにして面白みの薄い部分なのも確かですね
原作未プレイで2話まで見たという方に向けて
アニメでは軽く流されたりカットされたものの
原作通りならばこの時点で手に入っているはずの情報を
さらっとまとめておきます
できるだけネタバレを避けたいので
真相解明に絶対必要なものだけにとどめておきますが
裏を返せばこれらはノイズがのぞかれた確実に有益な情報
ゲーム内でさりげなく誘導されるよりずっと直接的なので
ご利用は自己責任で{netabare}

模造刀はチュートリアル的なイベントで
苗木と舞薗が体育準備室から持ってきたもの
(アニメではイベント自体なかったことに)
触っただけで金箔がついてしまう安っぽいしろもの

モノクマから暗殺をサポートするため(?)
男子には工具セット(未開封)
女子には裁縫セット(未開封)
が全員に支給されている
(ちらっと映ってたけど説明なし)

トラッシュルームにはカギがかかっており
掃除当番(今は山田)以外は入れなかった
大きなOnOffボタンのついた焼却炉のそばには
血痕の付いたシャツの焼け残りと割れた水晶玉
(映ってはいたものの最低限の説明なし)
{/netabare}

3話視聴
思ってた以上にゲームをそのまま持ってきた感じ
未プレイだとちょっとこの演出はついていけないんじゃないかね
しかもプレイ済みでも裁判シーンだけは
クリア後でも自由にプレイできるし
わざわざアニメでダイジェストを見る必要性は薄いです
捜査パートはボイスが断片的にしかついていないので
アニメで補完することができるのがアニメ版の魅力の一つですが
裁判パートはゲームの頃からフルボイスなので
声優目当ての原作組にも得るものの無い回でした
あっでも、おしおきシーンに関しては
巷で言われているほど悪くなかったです
むしろ不満があるのはその直前
{netabare}
レオン 
俺は仕方なく殺しただけなんだって
そうだ!正当防衛じゃね?
オレは自分の身を守るためにとっさに
セレス
あなたの行為のどこが正当防衛なのですか?
あなたはシャワールームのカギを壊す際
自分の工具セットを使ったのですよね?
つまり彼女がシャワールームに閉じこもった後
あなたはわざわざ自室に帰り…
そこから持ってきたドライバーで鍵を壊し
とどめをさしたのでしょう?
その間、何度も立ち止まるチャンスはあったはず
でも、あなたはそうしなかった
あなたに…明確な殺意があったからではないですか?
{/netabare}
これがあるかないかでオシオキの持つ意味がだいぶ変わっちゃうよね
どんなに尺が厳しくても削っちゃいけないところってあると思うんだ{/netabare}

4・5話補足
{netabare}チミドロフィーバー!
ということでついにジェノサイダー翔が登場です
しかし残念ながら2話分に一つの事件を押し込んだおかげで
原作以上に登場は短くセリフが少ないですね
今後の出番に関しても事件と大きく関係ないものは
おそらくほとんどカットされると思うので
アニメでの活躍はあまり期待できそうにないです

あと閃きアナグラムの演出がひどかった・・・
こんなとこに尺取れないのは分かるけど
スタッフはアナグラムという言葉を知らないの?
せめてバラバラになってる文字が整列するとか
そういう演出にできなかったのかな?

そして最後のオシオキに関してですが
世代によっては全く意味が分からなかったと思います
{netabare}バイクに書かれた痴美苦露の文字
高速でぐるぐる回る装置とトラの飾り
大和田バター(80kg)で食べるホットケーキ

これらは全てかつては知らないものがいなかった
世界的に有名な英国の童話「ちびくろサンボ」から来ています

サンボ少年がお母さんに買ってもらったばかりの服で森へ散歩にいくと
トラが現れて食べられそうになってしまいます
新品の服を一枚上げることで許してもらいますが
また別のトラが現れ・・・と繰り返すうちに
身ぐるみはがされてしまい途方にくれます
しかし、服を手に入れたトラたちは
戦利品の分配でケンカになり木の周りでぐるぐる追いかけっこ
ついには溶けてバターになってしまいました
服を回収した上バターを手に入れたサンボは
家に帰って家族と仲良くホットケーキを焼いて食べました
めでたしめでたし

「ぐりとぐら」や「ねないこだれだ」のような
だれでも知ってる幼児向けの定番絵本だった「ちびくろサンボ」ですが
ちびくろという表現は黒人蔑視に当たるとの理由で
20年ほど前に人権擁護団体が抗議した結果
出版社が一斉に自主規制することになったようです
今では復刻されてはいるものの発行部数は非常に少ない模様
一世紀近く世界中でたくさんの人に愛されてきた物語が
ある日突然人権侵害と判定されて消えてしまったこの事件
表現の自由と人権について議論する際によく出てくる題材ではありますが
このゲームとの関連性は・・・まったく見つからないですねw{/netabare}{/netabare}

6・7話補足
{netabare} 7話目に捜査パートがずれ込んだせいで
謎を提示⇒一週間おいて種明かしという作りにすらなっていません
もう完全に未プレイ者お断り状態です
本来なら今回の話はゲーム内の事件の中では最もフェアに
一番ミステリとしてしっかり作られていました
ただ教科書どおりに作られたようなありきたりで古典的なトリックに加え
犯人特定のためのセリフ(アニメと同様)があまりに露骨すぎたこともあり
そこから芋づる式に矛盾点が暴き出され
死体が出そろう前にほとんど真相にたどり着いてしまいました
つまり {netabare}セレスがあやしい⇒となると写真は捏造⇒ならば映ってる山田は共犯=山田殺害は狂言⇒あ、これ山田あとから殺されるパターンだわ{/netabare}ってな感じ
しかし、そんな中で提示されたヒントをうまく拾えなかった部分もありました
{netabare}山田の遺言となった犯人はヤス
・・・じゃなくてヤスヒロというもの{/netabare}
既に発言者を黒判定していたこともあって
発言自体をあまり重要視していなかったのですが
ゲーム内で真相にたどり着いた際には
ミステリー特有の綺麗にだまされる喜びを味わうことができました
しかしアニメ版ではその核心となる部分がなぜかカットされています
つまり{netabare}山田はいつも人の名前を呼ぶときに「苗字+氏」を使っていた
葉隠のことはハガクレ氏と呼ぶはずでヤスヒロは別の人間の苗字である{/netabare}
という論理展開
ここカットする意味が分からない
というよりスタッフがセリフのもつ意味を分かっていないとしか・・・
ほんと大丈夫かこのアニメ {/netabare}

8~12話補足
{netabare}
だんだん複雑になって長くなっていくはずの裁判が
むしろ簡略化されて短くなっているという
完全にアニメ参入組を無視した作りになっているので
未プレイ組に向けて事件の端折られた部分を解説するのにも
限界があるというか意義を感じないというか・・・
事件の細かい部分がわからないのは
素直にゲームやってくれというしかないので
代わりにストーリー展開に関して一部補足
ゲーム組以外は該当話を見てから開くことをお勧め

8話の霧切さんについて
{netabare} ゲーム開始時から周りと打ち解けようとしないクールな霧切さん
そんな彼女も苗木にだけは少し心を開くようになった・・・と思った矢先
苗木が大神の秘密をばらすことを拒否したことで
再び霧切りさんは態度を硬化させます
何とか関係修復を試みようとするも
話をしようと近づいても無言で立ち去ってしまうだけ
取りつく島もないとはこのことです
そんな状態がゲーム内時間で数日、プレイ時間でも数時間続いた後
ようやく苗木の隠していたものを知った霧切さんがデレ期に入るわけですが
アニメだとここまで10分程な上その10分も大神がメインで話が進んでいるので
霧切さんのおかんむりの様子はほとんど出てきません
初期の無関心状態もご立腹の霧切さんも一見大差ないように見えますが
よく「好きの反対は嫌いではなく無関心だ」なんて言うように
強い不満をあらわにするのは以前よりも心を開いている証
つまり一見後退したようにも見える二人の仲ですが
着実に進展しているわけなんですね
そのあたりの描写がごっそり抜けちゃうと和解シーンも魅力半減ですね・・・ {/netabare}

11話の裁判について
{netabare} 霧切さんはカギが無いので自分の部屋に入ることはできなかったと言い張り
殺人は苗木の犯行であると主張します
時間のない中でなし崩し的に苗木に票が集まり処刑が決定
だれも予期しなかったアルターエゴの助力によって窮地を救われますが
それは霧切さんも想定していなかったことなので
アニメだけをみていると苗木は霧切さんに嵌められたようしか見えません
しかし裁判の前に霧切さんは苗木にマスターキーのことを打ち明けています
カギのことを誰も知らないのであれば霧切さんのアリバイは鉄壁ですから
最初から苗木を生贄にして助かるつもりであれば黙っているでしょう
誰かが犠牲にならなければ収拾をつけられないと悟った霧切さんは
だれが犠牲になるかの審判を苗木の手に委ねたわけです
実際ゲームでは他の矛盾点を論破するとき同様に
自分の部屋に入れなかったという霧切さんの発言に
コトダマを打ち込んでアリバイ崩すことができます
その場合苗木ではなく霧切さんが処刑されることになり
苗木の場合とは違ってアルターエゴの介入はおこらずに刑が執行されます
そしてそれ以降殺人が起こることは無く
そのまま学園で一生を終えるアナザーエンドでゲームは幕を閉じます
また苗木の取った自己犠牲の行動は黒幕の計算を狂わせ
最終話でもそれがカギとなるはずなんですが・・・
アニメのあれは霧切さんをかばって処刑台に送られたとはとても言えません
この辺どううまく処理してくれるのかラストに注目です {/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36

75.9 3 殺人事件で友情なアニメランキング3位
名探偵コナン(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (756)
4070人が棚に入れました
高校生にして日本屈指の名探偵・工藤新一は、幼馴染みの毛利蘭と遊園地へ遊びに行く。新一はそこで謎の組織の取引現場を目撃するが、組織のもう一人の仲間に気付かず殴り倒されてしまう。新一を殺す為に組織の男が飲ませた毒薬は何故か新一を幼児化させてしまった。小さくなった新一は正体を隠しながら謎の組織を追う為に、周りには新一の親戚、江戸川コナンだと名乗る。コナンは父親、毛利小五郎が探偵をやっている蘭の家へ居候し、謎に包まれた黒の組織を追う為、探偵として事件を解き続ける。

声優・キャラクター
高山みなみ、小山力也、山崎和佳奈、山口勝平、緒方賢一、高木渉、大谷育江、岩居由希子、林原めぐみ、茶風林、湯屋敦子、井上和彦、千葉一伸、堀川りょう、宮村優子、松井菜桜子、田中秀幸、島本須美、高島雅羅、堀之紀、立木文彦

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

大人気推理アニメ

私が大好きなアニメの一つ。
難易度の高いミステリーとトリック、魅力あるキャラクターの活躍、手に汗握る展開とアクション、かっこいい名言、雰囲気を十分に盛り上げてくれる音楽、恋愛やギャグ要素など、どれをとっても申し分ない出来です。
矛盾や強引な設定が多々あって突っ込みたくなる時もありますが、それを指摘するとアニメが成り立たなくなるのであえて考慮はしませんが・・・。
また長い間このアニメが続いているのでさすがにマンネリ化を感じる事もありますが、黒の組織が絡んだストーリーになると緊張感満載のハラハラ感が楽しめます。
謎が謎を呼び、私の予測を外れた展開や衝撃的な展開は早く続きが気になりもう目が離せません。
なかなか黒の組織との話が進まないところが欠点ですが、進んでしまうとこのアニメが終わってしまう感もあるので、いつまでもこのアニメを楽しみたいファンにとっては微妙なとこですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

molecule さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

八方美人で人気者の長寿アニメ凄い

犯罪モノって現実的な素材であるだけに解きほぐ機構を固めておけば発展は無限…なようで、流石に連載十数年も超えるとキャラの使い回しが利かなくなって当然か。
事件なんて幾らでも数起こせるけど、主目的がそれによって引き出される常連キャラの内部ストーリーと見るアニメの方法論で限界がないわけない。
ただその見方を歓迎する要素が、引き出しの多い題材→話数の膨大なことによって、物語世界に引き籠っていられる期間が長いという利点を生んでクオリティの瀕死なことをファンの目から庇ってる。

実際TVオリジナルストーリーに限ればもっと遥に早い段階で退屈なものに落ちていたし、劇場版はシナリオの浮き沈みはあるものの完全に爆弾に依存しはじめたのは題材と媒体の宿命かな。

しかしほとんど本筋(黒の組織)の解明に引きずられてるだけの興味を、それでも繋ぐだけの牽引力のあるキャラってそうはいない。リアリティとファンタジーと、ここまで扱い易いバランスの「人」は他の分野には生めないだろうな。物語っていうのはストレスだから、このキャラクタの万能ぶりこそ神だね。

大人のファン層と子供、どっちに向けても愛想が良くて八方美人で人気者の長寿アニメ凄い。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

チヒロ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いつの間にか、工藤新一よりも年上になってしまいました。

コナンを観始めたときは、まだ中学生でした。

そして新一の年齢を過ぎたあたりで、歳をとったなぁと感じました。


昔は灰原さんが大人の女性に思えましたが、今やただの研究施設に勤めるスレたOLに思えてしまいます。

コナン君はいつになったら工藤新一に戻れるのでしょうか?

そしていつになったら観終わったの棚に移動できるのでしょうか。

ここまでの道は険しく、未だに観続けてはいますが、さすがに全話観ているわけではなく、そろそろ観終わったの棚に入れたいなぁと思っている今日このごろです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

64.5 4 殺人事件で友情なアニメランキング4位
ペルソナ4 ザ・ゴールデン(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (532)
2919人が棚に入れました
春。都会から離れ穏やかな時間の流れる田舎町。桜の舞い散るなか八十稲羽駅に降り立つひとりの少年・鳴上悠。家庭の事情から叔父のいるこの町へやってきた悠は、地元の八十神高校へと転入することとなる。そしてはじまる学園生活―。放課後のショッピングモール。街で起こる連続殺人事件。深夜に流れるマヨナカテレビ…。悠と仲間たちに“今度は”一体どんな日々が待ち受けているのだろうか?

声優・キャラクター
浪川大輔、森久保祥太郎、堀江由衣、小清水亜美、関智一、釘宮理恵、山口勝平、朴璐美、石塚運昇、神田朱未、真殿光昭、田の中勇、大原さやか、花澤香菜

un1347 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なるほど、こういう手できたか

※項目別評価が上手く機能してない感じがするので、無視して総合評価星4とします。
ゲーム未プレー、P4A視聴済み。


これはリメイクではないですね。
ファンディスクです。
persona4 the ANIMATIONをまだ観てない方はそちらを先に視聴しましょう。

面白い事に焼き直しでも続編でもないのですがれっきとした周回プレーなんですね、これ。
例えば菜々子ちゃんと初顔合わせのシーンで主人公が自分から声をかけます。
後半では無双状態の戦闘シーン。
これだけでもう強くてニューゲームなのが分かります。
P4は前作もそうですが「ここはゲームの選択肢、演出かな?」という見方で視聴するとより楽しめると思います。

2話目までみた感想。
主人公がおもしろ優等生だった前作に比べて、若干クズい印象。
P4のメイン要素であるマヨナカテレビはばっさりカットして日常パートメインで話が進むようです。
P4という作品はおおまかにマヨナカテレビパート(ミステリー)と日常パート(ギャグ)で成り立つアニメです。
一旦ネタバレしたミステリーは既読スキップして、もう一つの柱である日常ギャグに焦点を置く作りは周回プレー(周回アニメ)の作りとしてベストだと思います。
さて後は新キャラのマリーを軸にどういう物語を展開するのか、今後に期待です。


最終話まで視聴しました。
というわけで総評としては、P4Aファンには手堅い作りのアニメだったのではないかと思います。
非常に楽しめました。
やはりですね、「またこいつらに会えた」という気持ちが大きなウェイトを占めていますよ。

というわけでキャラクターについて。
個人的には花村陽介が一番好きなんですが(次点は久慈川りせと堂島 菜々子)、P4シリーズの核となるのはやはり主人公の鳴上悠でしょう。
本人は真面目なつもり(?)でもそこが面白いというノリは、諫山 創(進撃の巨人)のコメディ論に通じるものがあります。
優しい優等生も明るい二枚目も頼れる熱血漢も一人で全てこなせる、複数のペルソナを体現したような性格で、それでいて嫌味が全くない辺りは監督の手腕によるものでしょうか。

P4Gのシナリオについて。
13話という絆を描くには短い尺において、納得のいくシナリオ展開を綺麗にまとめあげていたと思います。
最初の感想でファンディスクと書きましたが、外伝的な位置付けというよりアナザーストーリーでしたね。
P4Aで描かれた2つのエンドに連なる3つ目のエンディングという感じでしょうか。
ラスト付近、神話の神様が出てくる辺りからgdgd展開になるのもP4Aを踏襲してるというか、まぁそんな感じです(お察し下さい、まぁ悪い意味ではないです)。

ダメな点。
冒頭で楽しめたと書きましたが、某映画評論でいう所のROOKIES的な楽しみ方ですね。
P4Aの時も文化祭の回が顕著でしたが、今回はバンド回、最終回とちょっと内輪ネタを他者が無条件に受け入れすぎじゃないかなー。
個人的にはこういう演出あんまり好きじゃないというのもありますが、ちょっとテーマ的にまずいですよ。
内輪ネタを他者に押し付けるのは、それは絆とは言いません。
他者との関係を徹底的に拒絶する足立透のアンチテーゼとして主人公がいるわけですが、それがシュワリーサムデイ(映画のタイトルです)で本当に良いのかな?
(余談ですが、他者の不在の極地として批判されがちな「けいおん」。
 実はこの部分を巧妙に避けていて、無条件の価値観の共有という描き方はなかったりします)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ペルソナ4を観た方のボーナストラック

原作未プレイ 全12話

テレビの中の不思議な世界、そして現実に起こる事件に1年間限定で親戚の家に引っ越して訪れた高校生で主人公の鳴上 悠(なるかみ ゆう)と学校で知り合った友人たち事件の真相に迫るお話です。

観る前は1期に続きだと思いましたが、実際観てみるとペルソナ1期の補完をしているようなお話でした。ただ今回はいつものメンバーに1人謎の新キャラが出て来ます。

1期ではお話は高校生活のお話とバトルが交互になっていましたが、この作品では高校生活でのイベントのお話が大部分を締めていてバトルを期待されていると肩すかしにあいますw

私は1期を観たときにこの高校生活のイベントが好きだったので前々問題ありませんでした。

鳴上 悠の天然ボケが以前より加速しているような感じがしましたねw

この作品だけ観ると何が何だか分かりませんので、先にペルソナ4の1期を観ることをオススメします。

OP/EDは前回と同じ平田志穂子さんが歌っています。曲も前回と同じくお洒落ですね^^

最後に、前回あったお約束{netabare}「カッ」{/netabare}がなかったのが残念でしたが、毎回あったお約束{netabare}ポエム{/netabare}が楽しみでしたw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

SK-046(しろ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

観るなら1期から

Vita未プレイでの視聴

前作はゲームもアニメも制覇して大好きな作品なので全然楽しめました

マリーという新キャラも良かったです、日常系が良かった

Vitaをやってからが理想でしたが、本体を持ってない自分にとってはありがたいアニメ化となりました


原作プレイ済みと1期観た方は楽しめるかと

観る順番はペルソナ4⇒ペルソナ4 ザ・ゴールデンです


「ペルソナ4」個人的にオススメゲームです^^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

62.7 5 殺人事件で友情なアニメランキング5位
バチカン奇跡調査官(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (191)
827人が棚に入れました
美貌の天才科学者にして真理究明の申し子・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート・ロベルトという若き天才神父コンビが、バチカンに寄せられる奇跡の申告を調査し真偽を確かめる“奇跡調査官”として、 世界中の謎や事件に挑みます!

声優・キャラクター
岡本信彦、諏訪部順一、江原正士、斉藤壮馬、遊佐浩二、安元洋貴、代永翼

テレ美 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

タイトルなし

原作未読

キャラ原案がTHORES柴本さんということで大いに期待してましたが…。
うーんなんだろう…OPの歌が始まった瞬間あまりのダサさに30秒スキップ連打しました(笑)
急に不安になりつつも本編視聴。
…えーっと…。
なんか淡々とあらすじを説明されている感じで全くのめり込めず推理もワクワクもドキドキも臨場感も何もありませんでした。
ああ、ホモはしっかりありましたね(笑)
原作もこんな感じなんだろうか…でも巻数も10巻越えるくらい続いてるし人気あるってことなんですよね…。
てことは酷いのはアニメだけなのかな。絵もなんだかアレだったし…。
ホモやっとけば売れると思ってる感が否めない。
原作には少し興味湧きましたが…なんかだ買うのがちょっと怖い(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「聖職者と呼ばれていても、現実はこんなもの」ってことが言いたのかな?

原作未読。

最初に「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等はすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。」と、断りを入れないといけないほど、とある宗教団体をイメージさせる作品。
このレビューも、あくまでも”この作品に対する”レビューですから・・・。
とある宗教団体に対する批判ではありませんからね!(笑)

【物語の構成】
1 第1話から第4話
2 第5話
3 第6話から第8話
4 第9話から第11話
5 第12話
の5つの物語で構成されている。

このうち、1、3、4の物語はバチカン奇跡調査官の平賀とロベルトによって{netabare}否定されている。
むしろ、陰に潜む陰謀まで明かされている。
もはやこれは、宗教団体ではなく犯罪集団の物語だ。{/netabare}

2の物語は、平賀が本人から直接聞いた話。
{netabare}平賀は「真実の話」と結論している。
ただ、私には戯言にしか見えなかった。
平賀もローレンも「あらゆる資料を調査した」と言ったが、過去の資料に矛盾が無いのは当然だ。
そもそも、調べようにも資料自体が存在しないような話が多かった。{/netabare}

5に話に至っては、{netabare}単なる偶然が重なったとしか思えない。{/netabare}

【聖なる奇跡】
そもそも、「聖なる奇跡」なんて命名して特別扱いをするから、こんな不正が発生する。

『自分だけ(もしくは自分たちだけ)は特別な存在である』と認められたい『承認欲求』に打ち勝てない者。
私利私欲のために、犯罪にまで手を染める極悪人。

「聖職者と呼ばれていても、現実にはこんなもの」人間の醜さを描いた物語。

【バチカン奇跡調査官・平賀とロベルト】
正直11話までは、この物語の中で唯一、まともな人間だと思っていた。
ただし、この感想は12話で覆された。
{netabare}
平賀とロベルトも、自分の事、自分の身内の事となると、『単なる偶然』=『聖なる奇跡』と呼びたいらしい。
ただし、この二人はバチカンに申請しなかっただけマシ。{/netabare}

【最後に】
ミステリーと呼ぶには少し物足りない作品かな?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

それは、奇跡か呪いか犯罪か。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
掲載誌からいって、ジャンルはミステリーホラーかな。(私はホラー苦手ですが)ホラー要素は大して怖くなく、ミステリーの要素が強かったです。

ミステリーとしては中の下ですが、まあ、あまり頭を使わなければ、なんとなく雰囲気でやや漠然とほんのり楽しめましたよw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
天使のような~ 悪魔の笑顔~ この街(世界)に あふれて~いるよ~♪ 挫けそうでも~ 迷いそうでも~ 見つけ出す 必ず 本当の 心(奇跡)を~♪」by 近藤真彦 ミッドナイトシャッフル

っていうアニメです(笑)

奇跡を信じるからこそ、偽奇跡の真実を暴くっていう設定は面白かったかな。ロベルトも平賀も基本は司祭なので、「もしかして本当に奇跡か?」と思っているのは新しかったかな~と。

ミステリーのキモともいえるトリックでしたが、まあ、可もなく不可もなく。

大抵が、謎解きの段階で肩透かしをくらう。一応科学的な根拠を提示してくれますが、それが若干こじつけくさいというか、10回チャレンジしたら1回くらい成功しそうなことが都合よく毎回成功している感じがした。

最後の12話は、特によくわからなかった。いや、作品全体の中ではメチャクチャ重要なエピソードかもしれないけど、如何せん唐突に始まり、唐突に終わったので、視聴後に、頭の上に??????が浮かんでいる状態だった。

最終回の存在意義が、ある意味で一番のミステリーでした(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
キリスト教の世界観をを下敷きにした、ミステリーホラー? なのに、1話の中で解決までもっていけないのは、ここで切られる恐れがありますよ~。

2話目
なんかこう、奇跡が安っぽいかな。

3話目
マリオの件、ジェームズを都合のよい目撃者に仕立てるのは良いとして、マリオが血管症と部分的な記憶障害を引き起こすというのは計算できないわけだから、普通に証言されていればアウトだったわけで。ご都合主義だな~。都合良く証言者が現れるとかw

4話目
ナチスを絡めてくるのね~。証拠ごと燃やすという暴挙&危うく大量殺人w 硫酸かけるくらいなら、普通に銃殺で良かったのでは?

5話目
1000の願いって、例えば、「コップを左に動かして」「コップを右に動かして」って、1000回繰り返したら良いだけじゃない?

6話目
洞窟の中の覆面男、手が白人ってだけで、容疑者が二択になるんじゃ?

7話目
ビックリするから、いきなり叫ばないでほしいw ヘビの毒による幻覚ってこと? 毒蛇に噛まれた場合、口で吸い出すと、感染症のリスクが増したり、幹部への刺激によって血の巡りが早くなり、逆に毒が回ります。犯罪者の予言は、自作自演がデフォ。

8話目
仲違いという、トラップ。予言はこじつけ、というデフォ。ミステリーで、「未知の」を出したら、負け。やや、腐臭。

9話目
首を深く切られたのに、悲鳴って上げられるのかな。

10話目
ふーむ。

11話目
コカインって。吸ったことがないからwよく分からんが、そんな少量でみんなが都合よく幻覚見るようなものなのか?

12話目
急に作画良いけど(笑) よく分からない最終回だな。これが初回でも納得がいく。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

65.1 6 殺人事件で友情なアニメランキング6位
啄木鳥探偵處(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (98)
351人が棚に入れました
時は、明治の末――金欠に苦しむ天才歌人・石川啄木は、とある殺人事件をきっかけに下宿で探偵稼業を始めることに。その名も、「啄木鳥探偵處」。「浅草十二階の幽霊騒動」「雪降る夜に街を徘徊する人食い人形」……奇怪な事件に次々と首を突っ込む啄木の助手を務めるのは、同郷の先輩・金田一京助。文士仲間の野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎、若山牧水らを巻き込んで、人たらしの天才歌人・石川啄木が文明開化の東京を駆け抜ける!

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、櫻井孝宏、津田健次郎、小野賢章、斉藤壮馬、梅原裕一郎、古川慎、林幸矢
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

岩手県民にとって必携アニメ…かも

原作小説未読


石川啄木を探偵に、同郷の先輩金田一京助を助手に。1996年発表の小説が元ネタのようです。
クズな逸話に事欠かない啄木をどこか憎めない人間に仕上げてて面白いのですが、そもそもピックアップしたのが啄木とはマイナーじゃないですかね?教科書の副読本『文学史』にちらっと出てくる人じゃなかったかしら。知名度は漱石や芥川にはもちろんのこと歌人としても与謝野晶子や正岡子規には言うに及ばずで、おおむね二葉亭四迷だったり河東碧梧桐程度のシャドウストライカーみたいな位置付けだった気がします。

と言いながら当方の視聴動機は石川啄木です。岩手出身の身としては断る理由がありません。他県の方への訴求力のあるお名前かは心配。

もう一つの心配事。こういった文豪ものは先駆者がいてたりで、それがまた美形男子逐次投入と腐向けの臭いがするため嫌気されがちです。私も先駆者作品は只の一度も観たことありませんし興味もありません。太宰の深淵も知らずにとりあえずアンニュイにしてみました、みたいなことして見繕っているんでしょ?くらいの小馬鹿にした先入観を持ってます。


 {netabare}視聴前ハードル高杉{/netabare}


県民以外に誰得なんよ?なツカミと思いきやなかなかどうして…味のあるお話でした。わりと私好きです。それに腐向けではないと断言できますな。厳密にはどうか知らんけど表向きは皆無なのでその点はご安心頂ければと。啄木なんかもそうですが文豪たちの人となりや人間関係なんか現実のそれを踏襲してたんじゃないかしらと思われます。
ハードルと事前に想定してた要素はさほど気になりませんでした。


だがしかし諸手を挙げてお薦めは出来ません。『きつつきたんていどころ』その名の通り探偵謎解きものです。それなのにミステリーの解に膝を打つような気持ち良さがあるかというとまるでない。
主人公の啄木もなかなかのクズっぷりで金を借りて遊ぶわ返す気配なしで悪びれることもないわなかなか共感を得にくい人物です。才能と人格は同居しないとはいえ支持される性格とは程遠い主人公。
コナン君や金田一少年がゲスな性格をしていて謎解きも普通な感じ、と誰得な気配濃厚であります。


自分は郷里アドバンテージなのか、いまいちミステリやゲスの極み主人公はさほど気にならず。
いや観ているうちに「気にならなくなった」が正しいですかね。完走してみるとわりと謎解きは副次的要素に追いやられて金田一との友情話が主旨だとわかります。
そもそも石川啄木が夭折した明治期の歌人であります。


 {netabare}命短シ恋セヨ乙女{/netabare}


きちんと初回からメッセージを発してます。短い生涯を精いっぱい謳歌するという点で啄木自身も実践していたように思えますし、金田一の視点も限りなく優しい。
それに現実の啄木が詠んだ歌だって故郷を追われるようにして出てきて郷里を懐かしむ歌が多い。二度と戻れぬ時間や場所への追憶が創作の原点ならば、きちんと懐古上等な物語に仕上がっております。


振り返って“悪くはなかった”としたのは事実ですし、なんだかんだ序盤からけっこうジワる小ネタで刺激されたこともあり完走するにあたって特に苦労は無かったですよ。

・{netabare}第1話から複数回名前が挙がってた軍医森林太郎。屋号の“鴎外”をおくびにも出さないところ{/netabare}
・ライデンフィルムも天災で『はねバド!』1話分飛ばしてたのに今回のコロナ禍では貫徹。感謝!
 ※{netabare}そして同作品の羽咲綾乃役だった大和田仁美さんが登場。お久しぶりです{/netabare}
・石川啄木/金田一京助に続いて野村胡堂(CV津田健次郎)も岩手出身。しかも同世代
・石川啄木(CV浅沼晋太郎)。浅沼さん出身盛岡だし。ますます岩手県民必見な気がする
・金田一京助(CV櫻井孝宏)。挙動不審な櫻井さんの演技は初かもしれない
・名義貸しで名探偵に仕立てられ挙句には「名をかけて」じっちゃんにされた言語学者が探偵ものに
・{netabare}書生が活躍!?の人情話第3話。書生の名は平井太郎。小道具に銅貨出てきたのがなかなか渋い
 ※{netabare}江戸川乱歩の処女作が『二銭銅貨』ってなかなかの伏線です{/netabare}{/netabare}

{netabare}個人的にはこの3話がミソ。遊女の悲恋といいますか、金田一を恨みながらも真相を知らせない啄木の優しさ。言ってどうなるものでもないしね。{/netabare}



※ネタバレ所感

■元服って…

齢十五歳で昔は大人扱いだったとか。

『不来方のお城の草に寝転びて空に吸はれし十五の心』

“こずかた”と読みます。不来方は盛岡の雅称。東京にて当時を思い出し詠んだ歌と言われてます。無限の可能性がありそうな若かりし頃ってやつ。

{netabare}加世の年齢を聞いた時から予感はあって、さすがに最終回で岩手山の遠景から石垣の見える草むらに寝ころぶ加世(CV大和田仁美)を見てこの歌を詠まれるだろうとその通りでした。加世は十五歳です。{/netabare}
{netabare}少し前の回の同じ場所で今度は身を投げようとして金田一に止められた二十代半ばの啄木の姿がありました。その加世との対比が物悲しい。{/netabare}

 命短シ

花の命は短いって意も当然あり。しかしあらためて、兄弟五人も入れば一人くらい乳幼児死亡や死産など当たり前でこれらが平均寿命を40歳代くらいに下げてた明治時代。70歳を超えて生きてれば長老もいいところ。平均寿命が上がったのはたかだかここ50年くらいの話です。文字通り命短し。
人生の折り返し地点だったり、今でいうところの『終活』を考える年代が現代より早かったわけで、短い人生なら己の好きなようにという力学が働くのはその通りで、「どうせあの世に持っていけないし」と生活が回る銭があればって感覚も理解できなくはない。啄木に限らず蓄財より使ってナンボみたいな当時のエピソードには事欠きません。

{netabare}もちろん金田一京助以外の友人たちは啄木への異議申し立てをしっかりしてますので彼がクズなのは前提なんです。ただし微妙にお金の捉え方が現代に生きる我々とずれている気がします。啄木の無心に付き合う京助の金の使い方に対しても友人たちはあまり口出ししません。たぶんそういうところ。{/netabare}

{netabare}人生が短いのであれば十五歳といっても現代の十五歳とは背負うものが違う。そんなことが透けて見えていたのが加世でした。同じく夭折の天才歌人も似たようなもんだったかと。{/netabare}



いたずらに昔を懐かしみたいわけではありませんよ。

『教室の窓より遁(に)げてただ一人かの城址(しろあと)に寝に行きしかな』

心を空に吸われる前段階で、授業をサボって教室を飛び出し、一人になれる場所に向かってます。
あーこの感覚は変わらないのでしょうね。何十年後かの夜に自由を求め続けて盗んだバイクで走りだしてる十五歳と心根は一緒だと思います。今の十五歳にもぜひ悶々としててほしいものですね。



■啄木と私
 ※アニメ関係ないので畳みます

{netabare}『ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな』
『石をもて 追はるがごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし』


離れて暮らす故郷を想って詠んだ歌が心に響く歌人という位置付けです。
{netabare}だからこそ東京で絶望した本作の登場人物らが、ある者は自ら命を絶ち、またある者は故郷へ帰っていくこの物語に意味を与えます。{/netabare}


故郷を離れて壁にぶつかるなり抱えるものが増えたりするなりしてくると響いてくる短歌でしょう。
家内からの指摘で、新幹線駅を降りて自宅へ向かう途中に北上川にかかる全長500Mくらいの橋を渡るんですけどその景色が岩手に来たぞって感覚らしいのです。

『やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに』

北上=北上川のこと。指摘されて初めて気づく感覚でした。それと、第1話ボソッと呟いてたこの歌。

『ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく』

ずうずう弁聞きたいがために上野駅に向かうという設定だったかと思います。そんなん実家戻れば勝手にそうなるしわざわざ花の都大東京で地元訛りを聞く感覚とはなんぞや?と思ってました。
{netabare}不幸なことに東日本大震災の時に痛烈に掻き立てられました。“停車場”から“TV”へとモノは変わってますが、遠く離れた地で聞く身体の奥底に根付いた言語。それを話す人たちが苦境に立っているのに帰るに帰れない。多くは語りませんが故郷への想いが強くなるとともに思い出したのが地元の歌人のこの歌でした。{/netabare}

こうみると意外と覚えてるもんです。{/netabare}



全くもってミステリがどうでもよくなった事情はこれまで書いてきたようなことでした。
この作品の一番の謎は、原作者の方はもうお亡くなりになられて久しくあまりプロモーションの必要性も感じないのになんでアニメ化したのかしら?ってことでしょうか。

あとEDは最初から最後までアカペラで貫徹したらよかったのに、と思ってます。
{netabare}大正時代のヒット曲が原曲です。明治時代の物語で大正浪漫かよ!と思いかけましたが、物語が繰り広げられた明治後期を金田一京助が振り返る頃合いが大正時代なのだと理解して納得してます。{/netabare}


あまりお勧めではないけど自分は評点高めにしとくタイプの作品。
ふるさとっていいもんですね。


視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.07.14 初稿
2021.03.07 タイトル修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

金田一京介も石川啄木も、我が郷里岩手の代表的県人だが、だからといってアニメの評価では贔屓しない(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
金田一京介、石川啄木が探偵として事件を解決するという探偵モノ。

また、文豪達がなんかワチャワチャと楽しそうに絡んでいました。

う~ん、不愉快な感じもなかったけど、特に面白いと思えるところもなかったかな。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(7話まで)】
{netabare}
ど~~にも、推理が面白くなかったな。

例えば、遊女の殺人の謎解きが、「利き手が逆」って、手垢つきすぎて逆に驚いた。

そんな感じで、どの推理を観ても、面白さがなかった。

この場合の「面白さ」とは、「謎解きの知的な面白さ」と「解決のエンタメ的な面白さ」があるが、その両方が面白くなかった感じ。

というか、私の中で一番打率低いのが、ミステリーな気がしてきた。面白いミステリーアニメって、あんまり記憶にない。

また、「文豪がイケメンになって仲良くしてる」みたいなのも、なんか苦手だと思えてきた。

というこで、何においても楽しめませんでした。あ、7話は多少面白かったです。稼いだ500円を、ドッキリに全部使っちゃうってのは、なかなかよかったです。
{/netabare}

【余談~ あの啄木の日記、有名なやつですねw ~】
{netabare}
2話に出てきた啄木の日記には、有名なエピソードがありますねw

啄木は、自分の生活を、ローマ字を使って日記に書いていました。彼は病床に伏し、妻に言います。

「この日記には、私の歌のアイディアが書いてある。誰かに盗まれないように、あえてローマ字で書いている。もし、私がこのまま死んでしまったら、これは燃やすように」

果たして彼は、若くして亡くなってしまいました。

しかし妻は、「愛する夫が遺した日記。とても燃やせません。私にはローマ字は読めないけれど、親友のあの方にだったら」

と、金田一京介にその日記を渡します。

果たしてそこにあったのは、詩のアイディアなどではなく、啄木の「風俗日記」「浮気日記」でした。

それがまさか、後の世に公開され、本にまでなるなんて、流石の啄木も想像しなかったでしょう(笑)

余談の余談ですが、啄木の妻、節子は、本当はローマ字が読めたという説もありますよね。外国人から英語を習い、教師もやっていた才女なので。

よって件の日記は、「散々に振り回された、節子のリベンジ」という話もあるんですよね(その風俗に行く金を貸し、一緒に風俗遊びをしていたのが、金田一京介ですから)。真相は、「藪の中」ですが(笑)

ちなみに、私は啄木をカスだと思っていますが、啄木の作品をカスだとは思ってなくて、芸術作品というのは、作者の人間性と切り離して評価するものだと思ってなくているので。

てゆうか、「普通の人間には、普通の物語しか書けない」「異常な人間だから、異常な物語を書ける」という考え方もあるわけですしね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
岩手県人二人だな(笑) 啄木の歌が散見。鴎外まで。別に捜査は面白くない(笑)

2話目 ☆2
まあ、実際は京介も啄木と一緒に遊女のところに行ってヤってるけどな。啄木の、女遊び日記だね(笑) まあ、嘘をつかず、京介を助けるためだよな。クレジットで分かったけど、朔太郎かよ(笑)

3話目 ☆2
朔太郎の推理、やべぇな(笑) 童貞には甲斐性がない(笑) 今度は芥川。藪の中ネタか。今度は、乱歩。いよいよ本物じゃねぇか(笑) 右利き、左利きという、めちゃんこ古典的な推理。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆2
牧水は結構好きだな~。なんだろう。全く面白くないな(笑)

7話目 ☆3
友情の話。稼いだ500円を、ドッキリに全部使っちゃうってのは、なかなかよかった。伏線が効いていたし、初めてちょっと面白かったかな。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

命短し恋セヨ乙女

原作未読 全12話

時代は明治または大正時代、歌人の石川啄木と仲が良い金田一 京助の2人が「啄木鳥探偵處」を作り、数々の事件を解決するお話です。

推理ものとして興味があったので観て観ましたが、主人公の石川啄木が捉えようのない難解な性格で、余り魅力を感じませんでした。

この2人で幾つかの事件を解決して行きますが、2人の関係性や石川啄木の理解できない行動に振り回されて、どんな事件でどんな解決をしたのか余り記憶に残りませんでした。

名のある文学者が出てきますが、飲んでいるシーンが多く、あまり文学者という感じはしません。

お話はきちんと終わっています。主人公の石川啄木は、私には合いませんでした。逆に合えば面白いかもしれませんね。

OPは古川慎さん、EDはNOW ON AIRさんが歌っています。EDの「ゴンドラの唄 」は、印象深くて歌詞の一部をタイトルにしましたが、大正時代の曲なのですね〜現代風にアレンジしていました。

最後に、この時代の作家さんは破滅願望があるのかというほど、メチャクチャな生活をしていますね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

68.3 7 殺人事件で友情なアニメランキング7位
ひぐらしのなく頃に卒(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (309)
966人が棚に入れました
2021年7月放送開始
ネタバレ

やぎゃあ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

「ひぐらし」としては駄作、「うみねこ」としてはまぁ・・・

※前半は業/卒の全話完走後に書いたまとめレビュー、後半はリアルタイム視聴時に書いていた各話レビューになっています。
※「うみねこのなく頃に」の内容にも触れますので、その話は聞きたくないという方はBack
※私は思ったことを全て書ききりたい超長文体質です。読んでいただける方はセクションを開き始める前にざっと一通り眺めて、気になるところだけ読むのをお勧めします。

※最終話のレビューの後に、「うみねこ」の設定も踏まえた考察も書いてみました。当たっているかはわかりませんのであしからず。(考察部分は何か思いついたら ちょこちょこ書き足します)


【完走後のまとめレビュー】
業/卒を総括するとこんな感じでしたね。

①リアルタイム視聴者に対しては、放送前のプロモーション(番宣など)から既に失敗していた
②「旧作ひぐらし」は必修、できれば「うみねこのなく頃に」も履修しておくが吉
③「ひぐらしの世界観」をぶっ壊しすぎ

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① プロモーション(番宣など)については細かく愚痴りたいです。

ひぐらし業の「マニュアル」的な情報・・・例えば旧作と新作との関係性、業のコンセプトや楽しみ方などを、放送前からしっかり広報すべきだったんじゃないかと思います。少なくとも私は、制作側が仕掛けたサプライズのせいで、この作品との向き合い方を見誤りました。

どういうことかと言うと、{netabare}業の放送開始当初、制作側は「リメイク」なのか「続編」なのかを曖昧にしていました。タイトルも放送開始当初は『ひぐらしのなく頃に』とだけで、『業』を冠したのは話数が進んでからでした。これは制作サイドからしたら『サプライズ効果(ドッキリ)』を狙っていたのでしょう。

ゆえに放送開始当初は、多くの方が『リメイク』だと思っていたはずです。

しかし、そうすると視聴者はどう考えるか・・・?

まず、新規勢は「旧作を観てなくてもリメイクから入れば良いんだ」と誤解します。また古参勢にしても「リメイクなら、新たなミステリー作品として 3要素(誰が/どうやって/なぜ) を解き直す必要はないんだな」と誤解します。

一応 察しの良い古参勢なら、「鬼騙し編」のラストで展開が変わったことで、この作品との向き合い方を考え直せたかもしれません。しかし、私は『単に これも あったかもしれないカケラの1つってことでしょ?』と解釈して進んでしまいました。

よもや「黒幕も 手段も 動機も、何もかもが異なる惨劇」だとは思い至れず、『新たなミステリー作品として挑戦する』という発想自体を持てませんでした。(私は この情報はちゃんと広報すべきだったんじゃないか? と思っています)

そして新規勢も古参勢も ある程度話が進んだ頃に『絶対的な違和感』を感じますが、新規勢は『ここまで継続視聴したのにふざけんな!続編って知ってたら旧作から観ていたわ!』と思うでしょう。古参勢は『ここまで見進めちゃって、今更 謎解き目線で細かい描写を1話から確認し直すなんて面倒すぎるわ!』ってなるでしょう。私は初めから「新作ミステリーに挑戦するスタンス」で観始めたかったです。

短期戦略(PR)としての『ドッキリ要素』に何の意味があったのでしょうか?? 確かにドッキリはしましたよ?ただ、それ以上にムカつきました。急に続編ヅラしだしたことに。そのせいで「新たな謎解き」という視点を持てなかったのですから、憤らずにはいられません。しかもこのサプライズ効果は半年も保たないのですから。今となっては『旧作の続編』『業と卒のワンセット』という情報は出回っているのですから。

中長期戦略(PR)として『惨劇の世界を抜けた先で新たな惨劇に囚われてしまった梨花。どうかその真相をもう一度暴いてください(私はキャッチフレーズのセンスないので誰か考えてw)』とプロモーションした方が、新規/古参の全員が納得した上で視聴開始できたでしょう。

※最近の人にわかりやすく例えるなら・・・

ゲームのFF7リメイクにて、もし『原作はRPGでしたが、リメイクではアクションRPG化します!!』という情報を一切伏せたままプロモーションしていたら、どうなっていたと思います?

リメイクと聞いて “原作RPGを現代技術でまた楽しめるんだ♪” と期待して買った人々が、『フタを開けてみたらアクションRPGでした』と知って、どういう反応をみせると思いますか?・・・“わぁドッキリだよ〜w” と和やかな空気で済むと思います?

実際は制作サイドが前もって入念に『アクションRPG化する』という広報をしていたから、買う側もそれを納得の上でアクションRPGを買ったんです。この『作品に関する広報(周知)』と『ユーザー側の納得』が重要なんです。

それと対比させてみてください。

新作ひぐらしの放送に際し、『旧作ひぐらしの続編である』『旧作とは異なる3要素で描いた新作ミステリーである』という情報を伏せたことでどんな事態を引き起こしたか・・・。ちゃんとこのプロモーションの『デメリット』と向き合ったのか、小一時間問い詰めたいです。{/netabare}

ーーーーーーーーーーーーー
② これまでの各話レビューで「うみねこのなく頃に」の名前は伏せるようにしてましたが、もう伏せない方が良いと判断しました。「ひぐらし」と「うみねこ」の関連性を知っていた方が、よくわからない描写や思わせぶりな描写でいちいちモヤモヤせずに済むと思います。

{netabare}特に最終話にあった数々の描写は、明らかに「うみねこのなく頃に」の世界観に繋げるための描写でした。(私的には嬉しいサプライズでしたが、うみねこを知らない人にとっては・・・)

正直、思わせぶりな描写をしておきながら本作内でその関連性を描く気がないのなら、余計な描写を交えない方が良いのでは?と思っていました。こんなの「うみねこ」を知らない勢からしたら余計な混乱、無駄な推理を招くだけでしょうに、と。(まさか最終話で畳み掛けてくるとは思いませんでしたがw)

竜騎士07氏はインタビューで「うみねこを知らなくても楽しめるようになっています」とは言っていましたが、私が感じた印象はちょっと違いましたね。私は「余計な情報を交えたせいで、うみねこを知らない勢は話がよく見えずに憤りを感じたのではないか?」と心配になりました。

むしろ本作は「うみねこを知らなければ 納得できない作品」とさえ言えると感じました。

両方を知っている人は『この描写は本作の推理として必要な情報だな、この描写はうみねこにつなげる情報だな』と分別できますが、旧作ひぐらししか知らない人は『本作の全ての描写』をひぐらしの世界観で説明しようと試みるんですから・・・。①の話にも通じますが、だからこそ「この作品の楽しみ方(作品の位置付けなど)」をちゃんと広報すべきだったと思います。

でもなんだろう・・・「うみねこを知らない勢」を心配している自分と、うみねこに繋がる情報を求めている自分もいて、葛藤しながら観ていましたw

本作は「ひぐらし」単体の視点で観る分には率直に言って駄作な気がしますが、「ひぐらし」と「うみねこ」の繋がりを考察するためのアニメと考えれば、やや楽しめる部分はあると感じました。
{/netabare}

ーーーーーーーーーーーーー

(1)まず、「新作ひぐらし」の惨劇は、そこに至る経緯(動機)があまりにも稚拙です。「旧作ひぐらし」や「うみねこ」で描かれた経緯とは比べ物にならないほどにお粗末。

理由・・・ {netabare}「旧作ひぐらし」の黒幕には壮絶な過去があり、特に「うみねこ」はそれを凌駕するほど壮大な悲劇が起きており、感情移入しすぎて辛くなったものです。

しかし「新作ひぐらし」の動機は「梨花と離れたくないから聖ルチーアについて行く」、あるいは「梨花と離れたくないから雛見沢に縛り付けたい」、あるいは「沙都子と離れたくないから一緒について来て」・・・何にせよ ただの「わがまま」から生じているんですよ。

普通なら 納得いくまで話し合うなり 喧嘩するなりで流れて行く青春の1ページを、何とかして無理やり「大量殺人」や「凶悪テロ」に仕立て上げただけ・・・話の作り方が強引すぎです。{/netabare}

(2)また、ひぐらしにおける奇跡が『何でもありの安物』になってしまった気がします。

理由・・・ {netabare}旧作で起きた数々の奇跡は、積み上げた惨劇と後悔の末に垣間見える「解決の糸口」のようなものだったと思います。それはあくまで「きっかけ」であり、奇跡を起こして「ハイ 解決♪」とはいかないものでした。

しかし、新作で起きた数々の奇跡はもう「直接的解決手段」になっています。奇跡を起こして何でも解決しちゃうのは「御都合主義」というものです(詳細は最終話のレビューに書きました)。

「旧作ひぐらし」で起きた数々の奇跡のうち、「直接的解決」をしたのはおそらく1度だけ。最後の最後、{netabare}鷹野が羽入に向けて撃った銃弾を、時が止まった世界で梨花が取り除いた時だけ。ただし、それは鷹野が終末作戦を失敗して逃走した後・・・つまり梨花を捕らえ続けた惨劇に決着がついた後の話。

羽入がオヤシロサマとして鷹野の前に現れ、鷹野の罪を許そうとしたことで起きた描写であり、そこは梨花の物語の幕引きとして必要だったのではなく、鷹野の物語の幕引きにとって必要だったこと。梨花の惨劇自体はもう解決{/netabare}したエピローグ的な部分なので、そういうのは許容します。後味を良くするための飾り付け程度の「ご都合」は全然あり。{/netabare}

(3)世界観をぶっ壊したなぁと感じた点は他にもいくつかあります。

理由・・・ {netabare}「梨花は死の直前の記憶を保持できない」という大原則を 奇跡という建前でなし崩したり、数々のキャラクターを大した背景を描かずに惨劇の実行犯に仕立て上げたり、ドラゴンボールさながらのどっかんバトルに発展したり・・・{/netabare}


「旧作ひぐらし」のファンとして、また 特に“心”を大事に描いていた「うみねこ」のファンとして、なんだか裏切られた気分になりました。


あ、ちなみにドラゴンボールのような超常バトル展開になったのは、おそらく「うみねこ」成分を取り入れたせいだと思います。

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(超脱線:うみねこの世界観について)興味のある方だけどうぞ
 {netabare}うみねこは、自分の存在を認めさせたい「魔女 ベアトリーチェ」と、魔女や魔法の存在を否定したい「人間 バトラ(探偵役)」の、ミステリーに準じた謎解きバトルを描いた物語です(ただし ミステリーとも ファンタジーとも言い切れません)。

※主人公が否定したいのは「この世すべて」の魔女と魔法の存在ではなく、「自分の目の前で起きている惨劇において」の魔女による魔法殺人説を否定したいだけです。

まず魔女側は「人間には到底不可能であろう殺人事件」を次々に起こしていきます。探偵役である主人公は当然 殺害シーンを直接見ることはできません。主人公は探偵が行う一般的な調査手段と、犯人である魔女との直接問答から情報を得ることになります。

その際、魔女はその殺人シーンを幻想的な描写で再現してみせ「わらわが魔法で殺害した」と主張します(だいぶ語弊がありますが、知らない人への説明としてはこれで十分)。

一方、主人公(探偵役)は魔女と魔法の存在を否定したいので、魔女に見せられた幻想を拒絶し、人が死んでいるという「事件の結果」だけを信じ、殺人事件のすべてを「人間の手による殺人トリックとして立証を試みる」という物語です。

で、この世界は『主人公が殺人トリックの立証を諦めないうちはミステリーに、推理を諦めて魔女に屈服したらファンタジーになる』という、かなり独特な謎解き物語です。

ちなみに、魔女に殺されているのは主人公の親族一同とそれに仕える従者たちです。そして ひぐらしの梨花と同様、主人公が真相にたどり着けない限り惨劇のループに囚われ続け、無限に殺され続けます。{/netabare}
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なので「うみねこ」はひぐらし卒14話で繰り広げたドラゴンボール展開が霞むほどの「超常バトル(魔法バトル)」が展開します。でも「うみねこ」なら良いんです。うみねこの場合は {netabare}『これが魔法ではなく殺人トリックだと主張するなら立証してみろよぉおw できねぇだるぅぉお?w』という魔女ベアトリーチェからの挑発(宣戦布告){/netabare} と解釈できるので。

ただ、この世界観を「ひぐらし」に持ってきたのはかなりの悪手だと思います。この描写は「ひぐらしの世界観」をぶっ壊しています。「うみねこ」の世界観を受け入れた私でも、「ひぐらし」で同じことをされたら拒否反応が出ます。・・・特に『うみねこを知らない勢』からしたら、共感できる余地なんて一切ないでしょう。

(ちなみに、うみねこに興味を持った方はマンガかゲームをおすすめします。アニメは出題編までは制作されましたが、解答編の制作は頓挫しています)

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※ここからはリアルタイム時に書いていた各話レビュー(不定期)です。

【9話までの感想】====================

{netabare}ひぐらし業の後半・・・具体的にはエウアが登場してからずっと不安に感じていたのですが、ひょっとしてこの作品・・・「ひぐらしの世界観」だけでは全ての真相にはたどり着けないのでは?

いや、業で起きた「事件の裏側」は卒ですべて明かしてくれるんでしょうけど・・・『なぜ沙都子をこんなクズ人間として描かなければならなかったのか?』という部分が、ひぐらしの世界観だけで納得のいく説明がつくのか・・・。

もし・・・ もしもこれが『沙都子の意思ではない』という結末に持っていこうとしているのなら、いよいよ竜騎士07氏(原作者)の別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の話をしなければならなくなるかも?・・・そうならないことを願っています。( “ひぐらしのなく頃に” は、あくまでひぐらしの世界観で完結して欲しいので)
{/netabare}

【12話の感想】=======================

{netabare}「業」の時点でものすごく不満を抱いたものの、最終話と同時に「卒」が制作発表された時点で評価を保留していたことがあったのですが・・・「卒」を踏まえても結局その不満点は最悪なままでした。

ーーーーーーーーーーーーー
何が不満だったかと言うと・・・{netabare} 赤坂と 茜さんと 公由のじいさんを 使い捨てにしたことです(圭一はもともと別のカケラで何度も発症した経緯があるのでさほど気になりません)。

いや、茜さんと公由のじいさんは物語上そこまで重要な役ではないのでまだ許容できなくはないですが、「赤坂」はあんな使い捨てにして良いキャラじゃないでしょ・・・。

なぜかって(旧作のネタバレあり→)・・・{netabare}旧作の暇潰し編は1編まるまる梨花と赤坂のエピソードでしたよね? そのエピソードの賜物(反動)があってこそ、祭囃子編(最終章)の結果につながったはずですよね?めちゃくちゃ重要なキャラじゃないですか。

旧作アニメでは尺の都合で詳しく描かれませんでしたが、赤坂が山狗の小此木の軍隊格闘に対抗できるほどに鍛錬を積んだのは、暇潰し編における誘拐事件での戦いと後悔があったから。赤坂が皆殺し編と祭囃子編で雛見沢に帰ってくるのは、暇潰し編での梨花からの「助言」と「ヘルプサイン」を信じたから。普通の赤坂なら ほぼ全てのカケラで梨花の言葉を信じず、惨劇が起きたのちに梨花の死を知り、激しい後悔に苛まれるのが常でした(つまり、赤坂にも圭一と同じような奇跡が起きています)。{/netabare}

部活メンバーはもちろんのこととして、「赤坂」「大石」「富竹」「入江」は絶対に使い捨てにしてはならないキャラだと思っています。

なぜなら(旧作のネタバレあり→)・・・{netabare}鷹野の『終末作戦』を表舞台で阻止したのは部活メンバーですが(山狗たちとの徹底抗戦)、裏舞台で「山狗の一時撤退→仕切り直し」という選択肢を潰したのが「赤坂」「大石」「富竹」「入江」なんですから。(赤坂は表でも大活躍。あとキーマンとまでは言えないかもしれませんが、裏の功労者に「詩音」と「葛西」も加えてあげたい)

たとえ部活メンバーが山狗部隊を退けたとしても、重火器を持って再戦を挑まれたらどうなっていたかわかりません(この戦闘は日中かつ棉流し当日で人が多いため、山狗部隊は拳銃使用は認められていません。人目がつかない裏チーム側では銃撃戦しまくりですが)。

その『撤退後の選択肢』を潰してくれたのが大人たちでしょう。

赤坂はかつて「梨花の予言」を聞かされていた者として、大石に詳細を告げて真相究明のための仲間に引き入れ、なぜこんな予言ができたのか 改めて二人で梨花の話を聞きに赴きました。時を同じくして、梨花は入江から「自分が死ぬことで終末作戦(雛見沢大災害)が決行されること」を聞き出せており、入江と二人で「鷹野に殺される可能性がある」と富竹に警告しています。そして大石・赤坂がその話を立ち聞きできたことで、ようやく警察側と入江機関側が腹を割って情報共有できるようになりました。

梨花が暇つぶし編で告げたオヤシロ様の祟りの予言を、『赤坂が信じなければ』この舞台は整いません。

入江は、入江機関所長として把握していた「終末作戦(雛見沢大災害)」の詳細を全員と共有し、特に大石に対しては「オヤシロ様の祟りの真相を全て入江機関要因で説明できる」とも告げました。梨花は、部活メンバーと相談できたことで導き出せた「仮説」を披露します。

一通りの情報を共有したことで、富竹は「本当に自分が殺される可能性がある」と信じて警戒するようになり、また大石は長年園崎家が黒幕だと思っていたことが誤解だと知って和解できました(園崎家の協力が得られるようになる)。大石は「終末作戦」に対して「48時間作戦」という罠を仕掛け、警察内で“東京”の息がかかった諜報員をあぶり出して園崎県議に引き渡し、富竹は入江機関と“東京”の連絡員として機密管理などのための『番犬部隊』を招集してくれました。{/netabare}

祭囃子編の結末にたどり着くためには、必ずこの4人が『真の肩書き』として出会わなければなりません。この4人それぞれが持っている情報と人脈が、本当の意味で惨劇を終わらせたのですから。そのきっかけを作ったのが『赤坂に起きた奇跡』でしょう。

このキーマンたちを惨劇の首謀者に仕立て上げるなら、相応のエピソードがないと納得...というか満足できないです。

大石刑事の惨劇はしっかり描かれて満足できたのですが、赤坂だってあれくらいの物語はあって欲しい重要なキャラだと思うのですが・・・。卒で付け足された要素なんて『沙都子の仕業でした。以上』だけって・・・。そんなの業でわかっていることなんだから、もうちょっと何かあって欲しかったです。 {/netabare}
ーーーーーーーーーーーーー

話は飛びますが、羽入の角のヒビの意味、それが12話で修復された意味、羽入とエウアとの関係性・・・この辺の設定って結構昔の竜騎士07氏のインタビューを聞いたことがある人じゃないと意味がわからないのでは?

いや本作中でも「あれは○○の出来損ない」とかは言ってましたけど・・・。そもそもエウアがどういう存在で、どういう立場でこの物語に関わっているのかってのは、別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』を知らないと訳がわからないんじゃないでしょうかね?

私は両方のファンだから別に混乱していないですけど、ひぐらししか知らない人は話ついていけているんでしょうかね?
{/netabare}

【13話の感想】=======================

{netabare}もう何もかもが御都合主義に感じて来ました・・・。特に今回は「そこだけは設定変えちゃダメでしょ!」って所を、奇跡という建前で変えてきましたね。まぁ12話で羽入に起きた変化からして、こうなることは覚悟していましたけど。御都合主義はその変化からすでに始まってますね。

ーーーーーーーーーーーーー
私が納得いかなかった点は・・・{netabare}奇跡によって「梨花が死の直前の記憶を保持できるようになったこと」です。

「そうは言っても、旧作でも何度か同じような奇跡が起きたじゃん」と思われるかもしれませんが、明確に違う点があります。

例えば旧作の罪滅し編でも、圭一が「別のカケラの記憶を垣間見る奇跡」が起きていますよね。そして魅音に謝罪する一幕が。

圭一に起きた「奇跡」については、私がその発想に至らなかったというだけのことで、物語のルール上禁止していないのだから、いつそんな奇跡が起きてもOKなんです。

圭一以外でも「部活メンバーや大石・赤坂・富竹・入江たちが、別のカケラの記憶を垣間見ることなんてあり得ません」なんて一言も言っていないのだから、いつどんな奇跡が起きてもOKなんです。

しかし、梨花だけは違います。梨花だけは物語上『絶対的な制限』がかけられていたはずです。

ひぐらしの世界すべてを通して『梨花は死の直前の記憶を保持できない』という大原則ですべての物語が作られていました。それは羽入が不完全な存在だから(詳細割愛)。ゆえに『自分(梨花)を殺した犯人だけは絶対にわからない』はずでした。その大原則だけは普遍であって欲しかったのですが、今回そこをぶっ壊してきたということです。

ならばこう考えられませんか。・・・その奇跡を起こして「犯人当て」をして良いのなら、旧作の惨劇ループなんて1回で十分じゃないですか?と。いや、1回はさすがに少ないか。

ただ100年も1000年も惨劇を繰り返す必要なんてないんじゃないですか?あの人(黒幕)が直接手を下す惨劇のカケラを引ければ、その記憶を保持すればもう「犯人当て」は即終了ですよね。そこからは対策を講じるために何回かループし、数手でチェックメイトじゃないですか?

「超常的な能力で犯人を当てる」って、別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の中で散々説明してくれた、ミステリーで絶対にやってはいけないことに抵触していますよね(ノックス十戒とヴァンダイン二十則)。

もちろん、ひぐらし卒の時点ではもうミステリーではありませんが、だからってこんな酷い犯人当てがあって良いんですかって・・・(ひぐらし業まではミステリーと言えますが、業の時点ですでに犯人は明かされているので)。

旧作での序盤のコンセプトにしたって『これは “オヤシロ様の祟り(ファンタジー)” なのか “殺人事件(ミステリー)” なのか』を問うており、圭一が「どうか真相を暴いてください」と出題しているのですから、旧作もミステリー要素はあったはずなんです。旧作は皆殺し編で大石を味方に引き入れたことで、ちゃんとロジカルに黒幕を究明したんです。

だから本作もなるべくならミステリーの原則に準じ、「ひぐらしの世界観」をちゃんと保って欲しかったです。

ちなみに強いてひぐらし卒をミステリーで例えるなら、刑事コロンボや古畑任三郎スタイルですかね。冒頭であえて犯人も犯行方法もバラした状態で、『どうやって探偵役がその犯人に迫っていくのか』を描くスタイル。

なのに『古畑任三郎が捜査中に突然超能力に目覚め、唐突に犯人を言い当ててしまう』なんてことになったら・・・駄作にもほどがありますよね。この13話のシナリオはまさにこういう内容なんですよね。{/netabare}
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<余談:原作と脚本について>
{netabare}業の頃からなんとなく違和感を感じていたのですが、これ・・・よくよく考えたら竜騎士07氏は新作ストーリーにほとんど関わっていないんでしょうかね?

原作者として名前がクレジットされていたので、てっきり竜騎士07氏がストーリーを描いているのかと思い込んでいましたが・・・よくよく考えればそもそも「業/卒そのものの原作」は無いですもんね。このクレジットの意味は、本当の原作(無印のPCゲーム)のこと・・・ですかね?

なので新作のストーリーを描いたのは別人なのかも?・・・きっと。そう考えれば、やっと合点がいきます。

別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』で、ノックス十戒や ヴァンダイン二十則を組み込んだ緻密な物語を描き、その作中で「事件を起こす動機(心)」の大事さを熱く語り、登場キャラが「(推理において) 心をないがしろにするんじゃねぇ」と何度も口にしていました。実際、それに見合うだけの壮大なストーリー(心)がちゃんと用意されていました。

旧作ひぐらしにしたって、数々の惨劇を誘発させていた黒幕には、その凶行に駆り立てるだけの動機がちゃんとありました。そして、それを少なくない話数をかけてしっかり描いてくれました。

竜騎士07氏の作品は、ちゃんと『心の機微』が克明に描かれていたんですよ。少なくともこれまでの作品では。そんな原作者が、本作のような「心をないがしろにしまくった 精神崩壊ストーリー」を描くとは思えませんからね。別人が描いたストーリーなのであれば腑に落ちます。

本作は『凶行の動機』がまったくもって意味不明なんですよ。動機は『沙都子が梨花と雛見沢でいつまでも楽しく暮らしたい』と・・・。全然納得はいかないですが、一旦それで理解しましょうか。

しかしそこをスルーしても『何故そこまでの執着を見せるのか?』すらもさっぱりわからない。仲間を再び惨劇に突き落とし、それどころか仲間が凶行に及ぶよう企て、時には自らの手で殺しもする。それらの行為に対して何も思わないほどの『狂気』を発揮する理由がまったく描けていないと思います。

じゃあ、例えば梨花が結婚して沙都子にかまう時間がなくなった時、それすらも沙都子は許さないのでしょうかね??遅かれ早かれ、いつかは『それぞれの人生を歩み出す時』が必ずくるはずですが。

それが惨劇の出発点となった最初のカケラでは『聖ルチーアへの進学』だったのでしょう。そして普通に考えれば、沙都子が聖ルチーアへの進学を諦め、それぞれの道に進むことを受け入れるべき事でしょう。しかし、沙都子はそれだけは受け入れられなかったんですよね?なぜかは知りませんが。大量殺人をもいとわないほどに。その愛すべき梨花を無限に殺しても構わないほどに。

ならば『梨花に対する常軌を逸した執着』にそれ相応の理由が無いと、物語としてめちゃくちゃ不自然なんですよ。遅かれ早かれ必ず別々の人生を歩む将来が来るのに、『大量殺人』を犯してでも『凶悪テロ』を起こしてでもそれを拒むだけの理由が。

私がこの物語に抱いた評価を上方修正するとしたら、『沙都子があれほどまでに梨花に執着する理由』をちゃんと描いてくれたら、もう少しマシになるかもですね。まだ納得いく理由を聞いていないので。・・・まさか聖ルチーア編だけで描き切ったつもりなら、「心をないがしろにすんじゃねぇ」と言わせてもらいましょうかね。

まぁ、もう動機の掘り下げについては「シナリオライターのエゴに巻き込まれ、沙都子がただのクズに成り果てたから」という事で諦めていますが・・・。{/netabare}

さてさて残りあと・・・2話ですかね? いろいろ書いてしまいましたが最後まで事の顛末を見届けたいと思います。
{/netabare}

【14話の感想】=======================

{netabare}これは完全にやらかしましたね・・・もう落胆を通り越して笑えてきました。もう理屈抜きの勢い任せのアニメになっちゃいましたね。

ーーーーーーーーーーーーー
今回の不満点はもはや致命的・・・
{netabare}
何これ、急にドラゴンボールでも始まったんですか? いや衣装チェンジがあったから魔法少女モノですかね? あの超常バトルはどうしちゃったんですか?ww

これが別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』だったら、魔法バトルの演出は許してましたよ。でもこれ、『ひぐらしのなく頃に』ですからね?ちょっとおイタが過ぎるのでは?

しかもバトル中にコロコロ場面転換しましたが・・・あれ、何を意味していますか?勢い任せで見過ごせる描写じゃないですよ。

時代も年齢も服装もコロコロ変わってましたよね? 指パッチンの描写も何度かありましたよね?まさかとは思いますが・・・そのたびに「死に戻り」してますか??

よもや『新作で追加した設定』は忘れてはいないですよね?

『沙都子は梨花が死んだ後に自分が死ぬことで、梨花の意識の飛び先のカケラまで追いかけることができる』んでしたよね?? 沙都子の慢心をたしなめるように、エウアが何度か釘を刺して説明しましたよね?

ということは、突如始まったあの超常&連戦バトルは
①『必ず毎回 沙都子が勝利し、梨花を殺し続け、沙都子が追いかけ続けた』

しかも鬼狩柳桜(おにがりのりゅうおう)を奪い合っているにも関わらず、
②『毎回 鬼狩柳桜を使わずに普通の凶器で梨花を殺し続けた』

という描写として解釈しろということでしょうか。もしあの場面転換中、1度でも沙都子が先に死んでいたら、ありえない光景ですからね。

ということは、あんな接戦しているようでいて、その実「梨花はクソザコ。あれは一方的な殺戮ショー」って脚本ですか?えぇ・・・。

もしくは、二人とも「死なずにカケラを飛び越える力」すら手に入れちゃってます?

っていうか、エウアが釘を刺した設定が結末の肝になると思っていたのに、いつ活きてくるんでしょうか?最終話?・・・実はこの設定どうでも良かった????

ちなみに、私はてっきり沙都子が先に死んでしまい、梨花の上位世界の意識を見失い、梨花は沙都子から永遠に逃げ続け、沙都子は梨花を永遠に追い続けるという愛憎劇を妄想し、

それが別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の『{netabare}奇跡の魔女 フレデリカ=ベルンカステル{/netabare}』と『{netabare}絶対の魔女 ラムダデルタ{/netabare}』の2人の関係に繋がっていくのかなぁ・・・なんて予想していたのに。

で、もちろんエウアは『{netabare}観劇の魔女 フェザリーヌ=アウグストゥス=アウローラ{/netabare}』と同一人物なんだろうなぁって想像してたのに。

今回「ひょっとしてその辺のクロスオーバーしている世界観に切り込んでいくのか!?」と、ちょっと期待してしまいましたが、このままだと匂わせすらないまま終わりそう・・・w
{/netabare}
ーーーーーーーーーーーーー

<余談:原作と脚本について> (※大幅修正しました)
{netabare}私が最初に書いた内容に誤解があったので訂正しました。訂正前のコメントを読んだ方、申し訳ございません。この項目は改めて書き直しています。

[シリーズ構成(脚本の総責任者)]
 ハヤシナオキ(久弥直樹)

[各話脚本]
 鬼騙し編1〜4 ハヤシナオキ
 綿騙し編5〜8 川口敬一郎
 祟騙し編9〜13 ハヤシナオキ
 猫騙し編14〜17 ハヤシナオキ
 郷壊し編18〜24 ハヤシナオキ

 鬼明し編1〜3 ハヤシナオキ
 綿明し編4〜6 ハヤシナオキ
 祟明し編7〜11 ハヤシナオキ
 神楽し編12〜15 ハヤシナオキ


(訂正)
原作と脚本の関係について、竜騎士07氏が業の終了後にインタビューを受けていたようです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
記者
「アニメ制作についてですが、竜騎士07さんが書いたプロットをアニメスタッフに預ける形で制作しているんですよね。」

竜騎士07
「そうです。(中略)もちろん、私も監修という形でシナリオやコンテに関わらせていただきましたけど、“ちょこっとセリフを修正する程度” でした。

(中略)
私自身の感覚としては、魚市場から200キロのマグロを仕入れて、それをアニメスタッフの方々にドーンとお渡ししただけという感じなんです。それを川口監督が見事に解体して、さらに脚本のハヤシナオキさんがキレイに三枚におろしてくださったというか。

(中略)
私はアニメに関しては素人同然ですし、プロットもそれを意識したものではないので、うまく捌いていただけたなと思います。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ということで、物語の「骨組み」自体は竜騎士07氏が組み立てて、

キャラの心情・行動・セリフや、各シーンの描写、どこに時間をかけるかなど、細かい話の「肉付け」をしていったのが前述の作家さん2人という感じみたいですね。(もちろん そこに演出家なども加わってくるのでしょう)

ミステリーで言うところの「who:沙都子、why:梨花と雛見沢で暮らしたい、how:死に戻りの力で梨花の心をくじく」という大筋を描いていたのは、竜騎士07氏ということでしょうね。

ということは「沙都子をクズに仕立て上げる」という方向性を決めたのも、竜騎士07氏本人ということになりそうですね。脚本家は、どれくらいのクズにするかの「さじ加減」を考えて脚本を用意した・・・ということですかね?

そしてインタビューの中で、竜騎士07氏が猫騙し編(聖ルチーア編)の脚本で「沙都子の内面をちゃんと描けた」と満足していることが、何よりもショックでした。私はあそこが一番不満に思っていたので。どこが描けているんだよって。

ひょっとして竜騎士07氏や脚本家陣的には、沙都子と梨花の言い分(正当性)は50:50だと思っているんでしょうかね?? 私的には梨花100:沙都子0、いや譲歩しても95:5くらいだと感じていますが。あれじゃ沙都子がただクズなだけですよ・・・。

そもそも「沙都子は勉強ができない」「梨花と離れたくない」という前提に則った上で、沙都子の内面に対して2点つっこんでも良いでしょうか。

沙都子の内面に関するツッコミ①
{netabare}沙都子は少なくとも2度は聖ルチーアでの学園生活を送っていますよね? 沙都子は2度目以降で何を変えようと努力したんですか?? アニメの中でこの流れを完全に省きましたが、沙都子が「2度目以降にどんな努力をしたのか」は非常に重要なことだと私は考えています。

旧作の梨花の場合、常にみんなが生還する幸せな結末を迎えるための「奇跡」にたどりこうと、努力し続けましたよね。それが旧作のすべてのカケラに共通していた梨花の心情。

じゃあ新作の沙都子は?・・・梨花のセリフから推察できるように、どの世界でも「沙都子は梨花のせいにし続けただけ」じゃないのでしょうか?しかも「みんなのため」ではなく、「自分のため」のループですからね。

1度目で勉強ができなくて落ちこぼれたなら、なぜ2度目以降で素直に「梨花の助け舟」を受け入れなかったのでしょうか?

そもそも大前提として、梨花の助けを借りて受験も乗り越えたんでしょう? 梨花は同情しているわけでも、見下しているわけでもなく、沙都子と進学したかったから手を取り合ったわけで。沙都子も梨花の気持ちと助け舟を受け入れて一緒に進学したはずなのに、なぜ今さら意地を張るのでしょうか?(・・・それは梨花が学園に順応していく様を僻んだからですよね?つまり ただの逆恨み)

1度目で学園で孤立したことを悔いているのなら、なぜ2度目以降で「梨花の招き」を受け入れなかったのでしょうか?

これは単純に沙都子が友達作り、あるいは高校デビューに失敗しただけのこと(ただし、進学して友達作りに失敗することはよくあることなので、この点だけは同情します)。しかし、それを梨花のせいにするのは沙都子の性格が歪んでいると思います。しかもせっかくループする力を得たのに、同じことを繰り返したのならそれはもう沙都子の問題です。

どちらにも共通して言えますが、1度目と同じことをすれば「何度だって同じ結末を迎える」のは当然でしょう。だから「沙都子が何を努力したのか」は重要なんですよ。このストーリーはそこを軽視していると思います。

さらに、これが致命的。

1度目で『どうやっても自分は梨花のようには変われない』と悟ったのなら、なぜ2度目以降も『聖ルチーアへ進学しよう』と思ったのでしょうか?普通に考えれば、そこが2人の人生の「最初の分岐点」でしょう。・・・ここに関して『沙都子が梨花に妄執する理由』が何1つ描けていません。

ゆえに私の印象では、聖ルチーアに順応すべく自分を変えていこうとする梨花に対し、沙都子がそれを僻んだだけのことだと解釈しています。だからいくら沙都子が梨花を糾弾しようと、『沙都子が僻み根性丸出しにして噛み付いている』ようにしか感じません。ゆえに動機が恐ろしくチープだと感じています。

梨花と沙都子の正当性を50:50のつもりで描いているのだとしたら、もう意味不明です。
{/netabare}

沙都子の内面に関するツッコミ②
{netabare}たかが神経衰弱(ゲーム大会)で完封勝利する演出のために「死に戻り」するような人間が、そして現にそれを丸暗記できてしまう人間が、何で「テストの答案」ごときを丸暗記できないんですか。神経衰弱の盤面を丸暗記するより、テストの答案を丸暗記する方がはるかに楽ですよ。

しかも、ただの一夜漬けによる丸暗記ではないですよね? あれって勢い任せでスルーできる描写じゃないですよ。

沙都子と梨花は「たった1日だけ」をループしているわけではないはずなので。沙都子は梨花の死後を追いかけながら、時には「数年間」巻き戻ってからゲーム大会の日を迎えているわけで、長い月日の中のたった1日、その中のゲーム大会の盤面を、「巻き戻った分の月日を過ごしながら記憶を保ち続けている」んですよね。・・・ただ事じゃないですよ。

それとも、あの指パッチンの描写は・・・「梨花を殺さずに沙都子だけが自殺し、梨花がそのカケラを離れる前に戻ってこれて、沙都子の自殺の数分前から再スタートできる」ような使い勝手のいい能力だったんでしたっけ?この場合は『沙都子が先に死んでいる』としてもその事実は都合よくスルーできるんでしたっけ? それだったらあの記憶力は「一夜漬けや瞬間記憶程度のものにすぎない」と認めますけど・・・そんな設定は聞いた覚えないですよ?

ならば「テストの答案」だけを記憶できない道理がない。勉強なんかできなくたっていい。神経衰弱と同じように「丸暗記」すれば良いだけなのだから。それなら聖ルチーアでも「勉学」で落ちこぼれることはないですよね。

まぁテストをやり直すために、どうしても死に戻り(梨花との心中)が条件にはなってしまいますが、「梨花や仲間たちを無限に殺し続ける」よりもよっぽど楽な覚悟で済むはずでは?

あ・・・、というか「梨花を屈服させる」という思惑が生じてしまったから梨花の死後を追いかける必要があるだけで、単に「自分がやりなおしたいだけ」なら梨花の意識を追いかける必要はないから、沙都子は一人で死んでも構わないですよね。なら余計に「梨花を屈服させようと思った正当な動機」が欲しいところですね。正当ってのは逆恨みや僻み根性丸出しの動機以外で、という意味で。{/netabare}
{/netabare}

あぁ・・・次が最終話か・・・どう収拾つけるのでしょう。 {/netabare}

【最終話の感想】======================

{netabare}呆れた・・・もう呆れるしかないです。

私がこれまで散々文句を言ってきたこと・・・というか誰しもがそう感じていたであろうことが・・・まさか「最終話の結論に持ってくる想定」だったから、こんなにも無茶苦茶で回りくどいシナリオになっていたなんて。

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何が回りくどいって・・・

{netabare}まず、私は業の聖ルチーア編の時から一貫して『沙都子が聖ルチーアに順応できないのなら、梨花は梨花の道を、沙都子は沙都子の道を歩むのが当然の摂理だ』と指摘してきました。「自分の進路は自分で決めるもの」ですし、「親友と進路を違える」なんてごくごく普通のこと・・・誰しもが経験することなのだから、と。「親友と離れたくない」なんて稚拙な動機で大量殺人や凶悪テロなんてされたらたまったもんじゃないですよ。

また卒に入ってからは『大量殺人や凶悪テロを起こしてでも梨花との別離を拒むのなら、その凶行に見合うだけの動機が必要だ。梨花に対する妄執の背景を描かないと物語として不自然だ。』とも指摘してきました。それこそ旧作のあの人に匹敵するか、それを超えるような動機を描いてもらわないと誰も納得できませんよ。

なのに・・・えぇ・・・。『超常バトルの末に、ようやく “別離” という結論に至る』って何?w

いや・・・だからそれ・・・視聴者のほぼ全員が『聖ルチーア編で即答していた結論』だと思うのですが。普通の人間同士なら「殺し合い」ではなく「話し合い」で解決できることですよ??この当たり前の結論に至るまでに、私はいったい何を見せつけられていたのでしょうか?

この惨劇の解決手段(別離)は・・・言うなれば「1+1は?」と聞かれて全員が「2」と即答する程度の結論。

それを回りくどく『1でもなく、3でもなく・・・4、5、6でもなく・・・というかこんな大きな数字にはたぶんならないよなぁ・・・それに奇数と奇数を足しているんだから偶数のはずだ。ということは、きっと2に違いない!どうだ!?』なんて問答を見せつけられたら、

さすがに『君の頭の中ではいったい何が起こっていたんだ??』と、じゃっかんの苛立ちを込めて突っ込みたくなりませんか?こんなん相手すんのメチャクチャしんどいでしょうよ。

しかし『ひぐらし業/卒』はこれに匹敵するしんどいシナリオ構成になっていたようですね。相手するのがしんどくなるような・・・ね。

『ひぐらし業/卒』とは、誰もが即答するであろう「当たり前の結論」に至るために、『常人には到底共感できないような遠回り』を描いた作品だったようですね。{/netabare}

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ついでに もう1つ不満点を・・・

{netabare}羽入 vs エウアについては・・・う〜ん。個人的には『奇跡』は数々の行いを積み重ねた上で導かれる『最後の一押し』という概念であって欲しかったです。

数々の惨劇と後悔を積み重ねた上で「別のカケラの記憶を垣間見れた奇跡(罪滅し編など)」、運命は変えられると信じなかった最後の一人が それを信じたことで訪れた「羽入顕現の奇跡(祭囃子編)」、いずれの奇跡も「直接的解決手段」ではなかったと思うんですよね。

一方、「羽入のもとに鬼狩柳桜(おにがりのりゅうおう)が届く」って・・・それもう直接的解決手段じゃないですか。これまでのカケラとの脈絡もあまり感じませんし・・・。

言うなれば「アンパ○マン新しい顔よ〜! ア○パ〜ンチ! バイバ○キーン」の流れと同じでしょう(この作品をバカにしているわけじゃないです。「ひぐらし」がこれをやるのはどうなの?という話です)。

これだけじゃない。梨花が死の直前の記憶を保持できるようになって「犯人当て」しちゃった時もそう。そんなのミステリーの探偵役が急に超能力に目覚めて犯人を特定しちゃうようなもの。

ん〜、それならもう梨花惨殺シーンを見た羽入がブチ切れてスーパーサ○ヤ人化し、かめ○め波を撃ってエウアを蹴散らすって展開でも良いんじゃないですか?奇跡の力で直接解決しちゃいましょう!w

何だろう?・・・私が抱いていた『ひぐらしにおける奇跡の価値』がちょっと下がりましたw{/netabare}

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あと細かいところで気になったのですが、『聖ルチーア学園』って・・・

{netabare}どこにあるんでしたっけ? どこかで語っていたのを聞き逃したかも?

詩音が通っていた学校ってのは覚えていたので、てっきり詩音がいる興宮だと思っていたのですが・・・『新幹線』で行き来するほどの距離だったんですか?興宮署の大石刑事や 興宮在住の詩音は、新幹線で行き来するような距離を移動して雛見沢に来ている・・・?

あるいは 興宮とは関係ない遥か遠くにあるんでしたっけ?(ググっても聖ルチーアの所在地情報がヒットしませんでした)

ちなみに郷壊し編の1話で、二人は『合格発表』の日に聖ルチーアに直接見に行ってますよね?新幹線でわざわざ見に行ったの?w

(追記)急いで旧作ひぐらし(マンガ)を読み直して見たところ、少し記憶違いがありました。

聖ルチーアは園崎お魎が詩音を幽閉する意図で入学させたものの、詩音があまりの『上品さ』と『陰湿さ』に息苦しくなって脱走してしまった学校でしたね。目明し編で詩音が聖ルチーアを酷評していたことを忘れてました。その後、詩音は悟史の事件を機に園崎家に居場所がバレ、ケジメをつけたのち興宮での生活を許され、「別の学校」に通い直していましたね。

ただ、やはり聖ルチーアの所在地情報は無かったですね。

ちなみに目明し編の経緯があるなら、沙都子のねーねーとして進学を引き止めてあげなさいw
{/netabare}

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と、ここまで批判ばかり書いてしまいましたが、一応ちゃんと良かった部分もありますね。

例えば、EDにあの名曲のアレンジ『YOU-卒業-』を持ってきたのは素直に『おぉ!』って驚きました。まさかあのイメージソングを公式EDに採用してくるとは・・・良い意味でゾワッとしました。

あとは えっと・・・うん、それよ それ(震え声)

いや、まじめに言うともう1点あるんですが、別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』を知らない人にとってはどうでも良いことなんですよね・・・。ここが何というか・・・ん〜、もったいない。知っていればゾワっとする描写はいくつかありました。

最終話での・・・
「エウアの角にヒビが入り、エウアが子供化した描写」
「新幹線での別れ際で、赤い瞳になった梨花と沙都子の一連の会話」
「“そろそろ追いかけますわよ...梨花” のセリフ」
「“もういいわ、北条沙都子。あんたにあんたを返すわ” のセリフ(この口調は重要)」

これらは一見謎めいた描写に見えますが、別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』を知っていると、いろいろ思い当たることがあるんですよね。特に最後のセリフ。この情報によって『なぜ沙都子があんなにもクズになったのか』について1つの仮説が思い浮かびました(当たっているかはわかりませんが)。

また、あっちの作品でもハッキリとは明言されなかった「裏設定」に対する原作者からのアンサーとも受け取れそうな描写もありましたね。

でもこれ、『ひぐらししか知らない勢』にとってはこういう楽しみ方はできないと思います・・・。エウアが出てきた頃からクロスオーバー的な要素が濃くなるのではと心配していましたが、まさか最終話で畳み掛けてくるとはw

私的には新作ひぐらしは全然楽しめたものではありませんでしたが、最後の最後でクロスオーバーしている「裏設定」に関する情報が得られたので、結果的に最後まで諦めずに観て良かったです。最後にちょっとしたご褒美をもらえたことが、せめてもの救いになりましたw{/netabare}


【考察】==========================

ちなみに別作品『{netabare}うみねこのなく頃に{/netabare}』の方のネタバレをしても良ければ、私の想像できる範囲で考察を書いておきます。そっちの作品をご存知の方は「脱線」部分は飛ばしちゃってください。

かなりの長文なので、先に結論を書きます。「うみねこ」の世界観がわからない場合は、詳細の方を読まないと理解不能です。

結論=>{netabare}
沙都子がクズムーブする羽目になった本当の理由は『本作に一度も姿を現していない魔女たち』のせい。

ひぐらしの世界観で作られた『ゲーム盤(惨劇の舞台)』にて、
 『奇跡の魔女:フレデリカ=ベルンカステル』と
 『絶対の魔女:ラムダデルタ』が対局している。
その『盤上の駒』としてベルンが梨花を、ラムダが沙都子を動かしている。

『観劇の魔女:フェザリーヌ=アウグストゥス=アウローラ(エウア)』は、
沙都子に“繰り返しの力”は与えたものの、それ以上の干渉はしていない。

魔女たちの戦いに「駒の感情」なんて不要なので、心をないがしろにした惨劇が繰り広げられている。

・・・これが私の予想です。{/netabare}

ーーーーー以下、詳細ーーーーーーー
{netabare}新幹線での一連の会話は、うみねこのEpisode5とEpisode8にて「奇跡の魔女:フレデリカ=ベルンカステル(ベルン)」と「絶対の魔女:ラムダデルタ(ラムダ)」が別れを惜しんでいた時の会話との共通点が多々ありました。

「うみねこ」の序盤は主人公バトラと 惨劇の元凶ベアトリーチェとの戦いなのですが、裏では「ベルン」がバトラを、「ラムダ」がベアトを応援し、二人の戦いを散々引っかき回す役どころでした(徐々にこの対立構造も変わっていきます)。

この2人の魔女は、「お互いに愛し合いながら 憎みあってもいる」「誰よりもお互いのことをわかり合っている自負がある」という複雑な愛憎関係で、特にラムダは異常なまでにベルンに執着しています。一時の別れを済ましても、ベルンの姿が見えなくなった途端また会いたくなって探し始めるほどに。

つまり、本作の梨花と沙都子の関係に酷似しています(旧作ではなく本作の2人の関係に、です)。

つまり、新作ひぐらしの世界は「ベルン・ラムダ・エウア(フェザリーヌ)」の3人の魔女が積極的に干渉してきている可能性がありそうです。

そして“そろそろ追いかけますわよ....梨花” のセリフは、口調こそ沙都子のものですが「ラムダがベルンに抱いている感情」を表している気がしますし、何より「うみねこ」の世界でラムダがベルンに同じような主旨の発言をしています。

〜〜〜(脱線:マンガ版Episode5のセリフから引用)〜〜〜
ゲームが決着しかけた時の別れ(未遂)の挨拶

{netabare}ベルン「最後にはベアトも剥製にしてやりたいわ。そして大広間に高々と飾ってやるの」
ラムダ「銀河鉄道?」
ベルン「夜じゃない方」
2人 「・・・・・」
ラムダ「それで?あんたも鉄道に乗ってこのカケラから旅立つのかしら?」
ベルン「ええ。このカケラにはもう遊べるものはないみたいだし。また退屈を埋めに旅立つつもりよ」
ラムダ「次はどこへ行く? どうせ旅立ちはお互い背中を向けてでしょ?」
ベルン「あなたに退屈したくないからよ」
2人 「・・・・・」
ラムダ「ありがとう、ベルン。でも私はきっと百を数えたらまたあなたを探し始めるわよ」
ベルン「退屈させない子ね。だから好きよ、愛しているわ。またどこかで会いましょう。もっとも、百年先か千年先か、未来永劫 再会しないかもわからないけれど」
ラムダ「大丈夫よ。愛し合う二人にカケラの海は狭いわ」{/netabare}

〜〜〜(脱線:マンガ版Episode8のセリフから引用)〜〜〜
全てのゲームが決着した後の別れの挨拶
(?となっているのはコマ割的にどっちが言っているのかはっきりしないセリフ)

{netabare}ラムダ「今度はどこへ行く?」
ベルン「あんたが北なら私は南へ」
ラムダ「ベルンが東なら私は西へ行くわ。次の物語ではベルンが**役じゃないと良いわね」
ベルン「あら。**役も楽しかったわよ」
2人 「・・・・・」

ラムダ?「次はどんな物語を見つけられるかしらね」
ベルン?「そしてどんな物語で再会できるのかしら」
ラムダ?「愛し合う二人にカケラの海は狭いわ」
ベルン?「天井桟敷。カケラの海は広大だわ」
ベルン?「殻の中の幽霊」
ベルン「いつか会えるわよ。また何かのなく頃に」
ラムダ「良いじゃない。それにしましょ」

2人 「いつか会えるわ。また何かのなく頃に」{/netabare}


ちなみに うみねこに登場する魔女は何人もいますが、ひぐらしと密接な関係がある魔女が3人います。
ーーーーーーーーーーーーーーー
(脱線:うみねこに登場する魔女と ひぐらしとの関係について)
 =>{netabare}
「うみねこ」の考察が盛んだった頃、魔女のモチーフの最有力説は下記の通りでした。

 フレデリカ(古手梨花)=ベルンカステル、
 ラムダ(30)デルタ(4)・・・34・・・鷹野三四(田無美代子)
 フェザリーヌ(羽入)=アウグストゥス=アウローラ(羽入、あぅあぅ)

 ベルンは『可能性が0ではない限り、その“奇跡”を手繰り寄せる』性質を持ち、
 ラムダは『“絶対の意思”によって望む未来を手繰り寄せる』性質を持っています。
 観劇の魔女フェザリーヌの設定は多すぎるので、要所要所で説明します。

(※フェザリーヌはおそらく本作のエウアと同一人物だと思いますが、なぜエウアと名乗らせたのかは私の知識ではわかりません)

ただし、ラムダデルタだけは「鷹野ではなく 沙都子がモチーフなのでは?」という声もわずかながらありました。理由は、ベルンとラムダは憎み合ってもいるが「仲良し」でもあり、その仲良しの描写が梨花と鷹野がモチーフではしっくりこないからです。また、新作ひぐらしが放送されてからは、ラムダ=沙都子説がやや強くなってきています(ただ私は今回の物語を経てかなり悩みましたが、やっぱり鷹野がモデルかなぁ?と思いました)。

また詳細には描かれませんが、ラムダはかつてベルンを手籠めにすべく「絶対の意思」で惨劇の輪に捕えようとするも、ベルンの「奇跡」の力によって破れたことがある、と述べられています。おそらく、これは「旧作ひぐらし」か あるいは「新作ひぐらし」との繋がりを示唆していると思います。

作品順的に旧作ひぐらしの中では語られませんが、旧作ひぐらしの背後でも梨花側にはベルンが、鷹野側にはラムダが何らかの形で支援していたのではないか、と想像しています。

マンガ版うみねこのEpisode8にて、ラムダが『この私に期待させてくれたのは、私に“神になる”と誓ったあの子以来よ。気に入ったわ。あんたも、あんたの魔法体系も』と述べるシーンがあります。おそらく「神になると誓ったあの子」とは、旧作ひぐらしの作中で「神になる」と言い放った鷹野のことだと思います。

(追記)旧作ひぐらし(マンガ)を読み直して見たら、そもそもベルンは「皆殺し編」の冒頭で梨花と対話していましたね。ベルンは旧作ひぐらしの時点で登場しているので、この時点でラムダも存在していると考えられそうですね。

そして観劇の魔女フェザリーヌが鑑賞役の駒として投じたのが、自身の分身体である羽入(完全体)なのかなぁと思っています(ここは干渉ではなく鑑賞)。

ただし観劇の魔女フェザリーヌ(エウア)の設定として、フェザリーヌは人間が想像もできないほどの歳月を生き、全てのカケラなどを鑑賞し記憶するためには 記憶補助具(後頭部の輪っか)が無いと記憶を保てなくなっているという欠点があるそうです。

そして分身体に想定外のことが起こり、その記憶補助具が欠損し「不完全な存在」になってしまった姿が羽入なんだと思います(その際に記憶補助具が「角」としてデフォルメされているのはご愛嬌かと)。ゆえに駒としての自覚やフェザリーヌとの接点を見失い、自律行動をとるようになっているのだと思います。新作の中で、エウアが羽入に対し『我の出来損ない』と何度か言っていたのはこういうことだと思います。{/netabare}
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新作での死に戻りの際に、梨花は記憶を保持できず 沙都子だけが保持できるのは、上記の通り 羽入(不完全)とエウア(完全)の力の差かと思います。終盤あたりで羽入の角のヒビが修復されたこと、梨花が記憶を保持できるようになったこと、エウアの補助具に傷が入り角化や子供化のようにデフォルメされたことなどは、すべて『フェザリーヌ(エウア)と羽入が有している裏設定』から来ていると思います。



ーーーーーーーーーーーーーーー
(また脱線:「うみねこ」の世界からみた「ひぐらし」の世界について)
 =>{netabare}
うみねこは、ひぐらしの世界観のさらに上層にある「俯瞰視点」のような世界観です。

まず、ひぐらしの雛見沢村と同じように「現実世界での惨劇の舞台(六軒島)」があります。魔女と呼ばれる存在達は、その惨劇で閉ざされた舞台を「ゲーム盤」とみなし、上層世界からそのゲーム(惨劇)を覗き見しています。また、その惨劇の舞台を作り上げた存在を「ゲームマスター」と称します。

うみねこの魔女達は、ゲームマスターが繰り広げるゲームを鑑賞したり、ゲームマスターが対局から降りた場合はマスターの代行としてその世界の駒(登場人物)を動かしたりすることができます。盤上の駒を動かせるのは、ゲームマスター(黒幕の駒)と 対戦相手(探偵役の駒)のみ。

また、繰り返される世界(並行世界)を「カケラ」と呼んでいます。

うみねこの魔女たち視点からは、旧作ひぐらしの世界も「数あるゲーム盤のうちの1つ」なのかと思います。さしずめゲームマスター鷹野三四が作り上げたゲーム盤ということか・・・。そして、鬼隠し編も 綿流し編も「数あるカケラのうちの1つ」ということかと(なお鷹野自身にはゲーム盤だのマスターだのカケラだのという認識は無いはず...?)。

Who:鷹野三四が
Why:学会に虐げられてしまった「最愛の祖父」の研究を世に知らしめることを目的に
How:大量の雛見沢症候群(雛見沢大災害)を引き起こして研究成果を証明する
   (そのためには女王感染者の殺害が必須条件)

ルールX:不特定の誰かが疑心暗鬼に取り憑かれ、凶行に誘われる
ルールY:誰が凶行に走ろうが関係なく、鷹野と富竹は殺されてしまう
ルールZ:雛見沢で起きる事件のすべては園崎家の仕業、と誰もがそう信じている

マスターの勝利条件:雛見沢大災害の誘発(梨花殺害)
対戦相手の勝利条件:雛見沢大災害の阻止(梨花生存)

という「ゲーム盤」に見えているのだと思います。


鷹野は『絶対の意思』をもってこの計画を完遂すると決めており、登場人物(すべての駒)がどんな動きを見せようが、誰かしらが疑心暗鬼に囚われるように様々な仕込み(スクラップ帳)を用意しています。この絶対の意思と全てに対応する計画性が「ゲームマスター」たる所以ですね。


ちなみに脱線のさらに脱線になりますが、前述で羽入のことを「フェザリーヌが観賞役に投じた“駒”ではないか」と述べましたが、そうではなく実は羽入も“ゲームマスター”だった可能性もあります。梨花には梨花のゲーム(惨劇)が、鷹野には鷹野のゲーム(惨劇)が強いられていた説が。うみねこEpisode8も「2人のゲームマスターが、たまたま同時にゲーム盤を開いてしまった」というイレギュラー展開で開幕しますので・・・あり得なくもないかと。

〜〜(脱線:マンガ版うみねこEp.6の ラムダと あるキャラの会話にて)〜〜

{netabare}エリカ『ラムダデルタ卿も かつてどこかの大魔女のゲーム盤で駒と弄ばれ、無限地獄に閉じ込められた経験がおありとか・・・』
ラムダ『あるわ。私は何年閉じ込められたかしらね・・・。でもベルンみたいに律儀に数えなくて正解だったわ・・・』
エリカ『我が主も魔女の駒で・・・ロジックエラーの地獄に落ちたことがあるというのですか・・・?』
ラムダ『そうよ。そしてベルンは数えてしまったから、壊れてしまった』

ラムダ『あの子の“主”がこれはまた酷いヤツでね。自分で作ったゲームのはずだったのに、途中でゴールがわからなくなって、スタートとゴールが繋がった壊れたスゴロクを作ってしまったのよ・・・つまりロジックエラーね。ならば自分一人で悩んでロジックを考えて出せば良いのに、“そいつ”はあろうことか、その考えることさえもベルンに任せっきりにしたの』

(この会話中、発狂している“梨花と思しき”影絵と、メビウスの輪の横でサイコロを降っている“羽入と思しき”影絵が描かれている)

(中略)
ラムダ『あの子は奇跡に愛され、見事に奇跡を打ち出し、魔女となってあの地獄を生還したわ。でもその地獄にいたのがあまりにも長すぎて、過酷すぎて、あの子の心は壊れ、あんなにも**で**な魔女になってしまった』

・・・この会話から、ラムダは鷹野の幼少期(田無美代子)、ベルンは梨花との繋がりを匂わしているのだと思います。また、旧作ひぐらしのゲームマスターは2人だった可能性も匂わされています。羽入がゲームマスターの1人だったのに、その途中で羽入が記憶補助具を欠損して不完全体になってしまい、梨花にとってのゴールがわからなくなってしまった、という意味かと想像しています。{/netabare}
{/netabare}
ーーーーーーーーーーーーーーー

旧作ひぐらしの結末をうみねこ風に置き換えると、鷹野の『絶対の意思』によって作られたゲーム盤は、梨花の『奇跡』によって突破され、ゲームマスター鷹野三四は最終的に敗北してゲーム(惨劇)の幕は閉じられたということ・・・。

あるいは羽入(完全体)が作ったゲーム盤、かつ羽入(不完全体)のせいでゴールがわからなくなってしまったゲームで、梨花が「奇跡」によってゴールを見つけ出したということか・・・。

いずれにしても「うみねこ」の世界では、魔女たちが永遠にゲームを鑑賞したり遊んだりできるように「優秀なゲーム盤は保存されている(原文は忘れました)」と語られています。

とすると新作ひぐらしの物語は、ゲームマスターが不在となったゲーム盤にて、ベルンとラムダがプレイヤーとして直々に対局をおっ始め、その盤上の駒として沙都子や梨花が動かされていた、ということなのかもしれません(ラムダがどうやってベルンをゲームに巻き込んだかはともかく)。

ゲームマスター代行がラムダで、ラムダが沙都子を動かして惨劇を次々に起こし、ベルンが梨花を動かしながらどうにか惨劇回避の糸口を探っていたとか・・・?

そしてゲームマスターが交代しているからこそ、本来のゲームマスターの目的を無視した異なる惨劇が展開されているのかなぁと。実は「うみねこ」にも似たような展開があります(うみねこキャラのロノウェ風にいうと「愛がない、義理が通らないゲーム」が繰り広げられているのかと)。


あるいは ここまでの考察からぶっ飛びますが、・・・この物語、あの新幹線の別れ際が「ベルンとラムダの誕生の瞬間」だったのかも?・・・いや、この説は多分違うかな?
ーーーーーーーーーーーーーーー
(考察の脱線:竜騎士07氏はType-Moon作品のファンなので・・・)

※「Fate」と「月姫」の内容に触れても良いよという方だけどうぞ
=>{netabare}ベルンは古手梨花から、ラムダは鷹野三四(田無美代子)から「生まれ出でた魔女」か、(ラムダ 旧作由来 説)

あるいは、繰り返す力を手に入れてしまった「梨花と沙都子の成れの果て」かな?と想像しています。(ラムダ 新作由来 説)

どちらにしろ、それだと『古手梨花が人間として奮闘している最中なのに、何で “その成れの果て” やら “自分がやがて生み出す魔女” やらが同時に存在しているんだよ?』という疑問も湧きますよね。でもこれを成立させる仮説も1つあります。

それは竜騎士07氏はType-Moon作品のファンで、「ひぐらし」の中にも数々のオマージュを散りばめているからです。例えば、{netabare}カレー好きで青髪の知恵留美先生は、「月姫」のシエルに由来しています。名前も当て字ですし、キャラデザもほぼ寄せていますし、チョークを投げる時の持ち方が シエルの黒鍵(武器)の持ち方と同じです。キャラデザは全然別ですが、魅音と詩音も「月姫」の琥珀と翡翠の“あるエピソード”に由来していると思います。

「ひぐらし(アニメ)」のスタッフクレジットSpecial Thanks欄に「Type-Moon」の名前が(常に?)あるのは、Type-Moonのオマージュを明言しているからだと思います(これは予想)。{/netabare}

話を戻しますが、この『魔女』の概念は、Type-Moon作品の -Fate/stay night- の『英霊召喚システム』から着想を得ているのかもしれません。『英霊になる運命が確定している者』は過去・現在・未来を問わず、いつの時代の聖杯戦争にも召喚されます。つまり『未来に誕生する英霊を、現代の戦争でも召喚できてしまう』ということです。

ベルンやラムダもここから着想を得て、『未来に誕生する魔女が、自分の出生起源であった過去のゲーム盤(ひぐらしの世界)に囚われていた』ということなのかもしれません。

作品順は 月姫(2000年)、ひぐらし(2002年)、Fate stay night(2004年)、うみねこ(2007年)で、ベルンとラムダの詳細設定を作り込んだのは「うみねこ」のはず(ひぐらしに出ないラムダの方は特に)だと思うので、一応矛盾しないと思います。{/netabare}

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いずれにしても、沙都子があんなクズムーブをしていたのは ラムダの仕業の可能性が高そうですね。最後に「もういいわ、北条沙都子。あんたにあんたを返すわ」と言ったのも、おそらくラムダということなんでしょうね。

この物語にはエウア(観劇の魔女:フェザリーヌ)しか姿を現していませんが、あれはエウアの口調ではないですからね。もしエウアの発言だったなら「もうよい、北条沙都子。そなたに そなたを 返そうぞ」のはずなので。

他に沙都子を駒として動かしそうなのは、ラムダデルタくらいしか考えられません。

「Who:この惨劇の黒幕は沙都子」「How:沙都子が繰り返す力を手に入れていた」「Why:沙都子の梨花に対する執着を利用した」ということがバレた時点で、もうベルンとラムダの勝負に決着がついたようなものだから、ベルンを解放し、ラムダもこのゲーム盤からは立ち去ったということかな・・・?

そもそも観劇の魔女フェザリーヌは、人間が奮闘する様や、嘆き もがき 苦しむ様など、人間が見せる「ありのままの姿、ありのままの物語」を鑑賞して愉悦に浸っている魔女でした。ゆえに物語がどう転ぼうが「自らが直接介入すること」はありませんでした。

その背景を知っていると、「エウアが沙都子を操っている」とは考え難いんですよね。うみねこの感覚で捉えると「沙都子に繰り返す力を授けたこと」すら かなりイレギュラーな行動に見えました。まぁでも、羽入が梨花にそれをした以上、エウアが沙都子に同じことをするのはある意味フェアとも言えますが・・・。

ということで、『うみねこを知らない勢』からしたら納得いかないでしょうが、おそらく沙都子にクズムーブをさせていたのは、この物語には一切 姿を現していない「絶対の魔女:ラムダデルタ」だと推察しました。

強いていうなら、何話だったか忘れましたが、エウアと沙都子が会話している世界で、沙都子からもう一人の沙都子が出ていく描写がありましたよね。どういうセリフだったかも忘れましたが、沙都子の口から「魔女」という単語も出てましたよね。

あれらの描写が「沙都子とは別の存在(絶対の魔女:ラムダデルタ)」がいることを示唆していたのかもしれませんね。

ん〜、ここまで書いてはみたものの・・・まったく自信がないw いつか竜騎士07氏に答え合わせしてもらえると良いな。{/netabare}




【冷静になってからの感想追記】===============

梨花と沙都子の正当性について100:0だと書きましたが、冷静になって、いろんな人の意見も聞いてみて、梨花にも多少の悪い部分はあったなぁとは思いました。ただ私が思うに「梨花の悪かった部分」がうまく描けてないような気がしました。

50:50くらいに描くなら・・・ {netabare}まず聖ルチーアでの「梨花からの助け舟」は描かなくてよかったかと。勉強の面倒をみようとしたり、友達グループの輪に誘おうとしたり・・・の描写は無い方が良かったかも。

梨花は「助け舟」を出したのに、沙都子の意地っ張りのせいで避けられて、その上でなお梨花がどうすべきだったかってのは・・・正直「視聴者の価値観」によるところが大きくなってしまうと思います。

沙都子の境遇に近い人は『それでも無理にでも助けようとしてよ!私のことだけ考えてよ!』って思うかもしれませんし、梨花の境遇に近い人は『自分でなんとかするって言ったんだし、これ以上の無理強いしても余計避けられちゃうかも』と思うかもしれません。

ここの流れは、誰の目にも「梨花が沙都子を放ったらかしにした」と見えるようにすべきだったかなぁ・・・。私の目には「梨花が放ったらかしにした」ようには見えていなかったですし、むしろ「沙都子が自分から孤立していった」ように見えていたので。「視聴者の価値観」に委ねている以上、私には梨花が悪いとは思えませんでした。

あとは出発点となったカケラ、進学の誘いのシーンにて、あそこでもっと「梨花のしつこさ」と「沙都子の拒否反応」を念入りに描いた方が良かったかな。あの描写だけだと、梨花がそこまで執拗に食い下がっているとは感じなかったです。だって人生をかけた「二人の進路相談」をしている場面なのだから。多少の食い下がり程度では「しつこい」とまでは感じないですよ。『梨花の醜さ』を出しきるぐらい執拗に描いた方が良かったかも。

あとこの主張はブレませんが、そもそもその最初の進学相談の場面で、お互いの気の済むまで腹割って話し合うなり、なんならその時にこそ「取っ組み合いの喧嘩」でもしてれば良かったこと。特に、失敗と後悔の記憶を持っていた「2巡目の沙都子」ね。2巡目の沙都子は、本当に何がしたかったのかよくわからないです。

惨劇を始めてから「超常バトル」に突入する必要なんかありません。そもそも惨劇を始める前に解決できることです。{/netabare}


【最後に】=========================

こんな酷い役回り、えげつない憎まれ役を演じきった「かないみか さん(沙都子)」と、それを最後まで捌ききった「田村ゆかり さん(梨花)」に敬意を表します。お二人の演技は本当に凄かったと思います。


(余談)
あにこれの採点仕様を改善してほしいです・・・。本作の「声優」「作画」「音楽」の項目はもっと評価したいのですが、そうすると総合2.5点超えちゃうんですよ。

5点満点で2.5点以上になったら、その作品に「どちらかといえば満足」したことになっちゃうじゃないですか・・・。「物語」と「キャラ」を最低点にしているにも関わらずにですよ?せめて「物語」の配点は圧倒的に多くしておかないとおかしいでしょ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ひぐらしで泣く羽目に

旧作知りません


話数多かったりシリーズラインナップ複数あるとどんな順でいきゃいいのか路頭に迷います。私も迷子の一人かもしれませんが立ち位置というか遍歴は明示しときたいと思います。

1.名作の誉れ高い旧シリーズを未経験です
2.10何年ぶりの新作『業』視聴しそこそこ満足してます
3.その『業』を補完する役割と聞いて『卒』を観るためここにいます

白状すると旧作を3話くらい観て、並行して新作『業』も3話くらい観てあんま変わらんと思って『業』に専念。完走後にあにこれで答え合わせしてみたら旧作の内容と途中分岐する新作だったと判明。その後、貪欲に旧作を貪る気にもならず今日に至る。以上です。

 普通でした

普通よりちょっと面白いかなってくらい。クール平均の中上位層ぐらいのポジションです。ベテラン声優さんの“転調”演技が素晴らしくて引き込まれます。声優さん続投してるし旧作ファンは同窓会みたいでニワカな僕よりもっと楽しめそうな気がします。
それとやっとこからくりが見えてきた『業』を受けて、その『業』を別人物の視点から辿るのが本作『卒』でした。答え合わせしてる面白さがあります。本編と同時間帯を別人物の視点で追うスピンオフみたいなもん。
できれば『業』『卒』は一気に3クール分駆け抜けるのが吉かもしれません。
名作の誉れ高い本作ですが、ところどころ片鱗は感じることができる佳作といったところでした。

旧作必須かどうかはよくわかりません。…がしかし新規で59話分を追いかけるのは負担に感じますね。
こちら新シリーズも3クール費やしたわりには満腹感には欠ける。
少なくとも『業』『卒』をもって「ぜひ旧作を!」という気は起きなかったです。


※ネタバレ所感

■沙都子あれっ!?

“繰り返す者”堪能しました。
{netabare}だがしかし、梨花にバレた時点で即ゲームオーバーとなる仕様でしたよね。沙都子にやられる前にやってしまえば解決。
結局ロリお社様のテレパシーみたいなのでループ地獄の綻びが生じたわけですが、なんか思っていたよりあっさりで肩透かし食らった気にさせられて消化不良でした。田村さんとかないさんの熱演でお釣りがくるのかもしれませんが、この設定なら“梨花にバレたら最後”の緊張感があっても良かった。梨花の絶望に比べて沙都子がワンサイドすぎましたね。
梨花VS沙都子のどっちに転ぶかシーソーゲームとワンサイドゲームどちらが盛り上がるかといえば一部例外を除き前者でしょう。本作は徹底して後者でした。では後者で盛り上がる“一部例外”はどんなか?といえば胸のすく一発逆転以外考えられません。{/netabare}


■沙都子と梨花の二人ともあれっ!?

“繰り返す者”同士の決着や如何に?
{netabare}これ不満でしたね。ワンサイドゲームからの一発逆転みたいな展開ではなくちょい残念。さらに閉鎖的農村社会でのホラーという作風もぶちこわ…超越しちゃった感のある最終盤でした。
バレたら最後なんですけどバレてから2話費やしてやったことが

 {netabare}拳で語り合おうぞ!{/netabare}

前田慶次と奥村助右衛門みたいなことになってました。実際“拳”より異能バトルでしたけど旧作ファンの方はあれでいいのかしら?
余韻もへったくれもないのでこれでテンションだだ下がりでした。{/netabare}


■総論

{netabare}近くにいる親友を囲いたくなる感情なんて成長と共に薄れていくもんなんですけどそこに固執し100年というのは凄いですね。凄惨な1か月を1200回繰り返したわけです。
それを「ありえない」と思うのはあくまで常人の感覚であって、そうじゃないからホラーとして成立してたわけです。秀逸でした。だからこそホラーらしくホラーのままにっていうホラーのお作法に沿った結末だったら良かったのに~って思います。あるでしょ?惨劇継続の匂わせみたいなやつ。{/netabare}


※オマケ

■1983年

年表見たら戸塚ヨットスクール事件をなぜか覚えてるくらい。
沙都子/梨花より年下と気づきちょっぴりテンション上がりました。まだ若い



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

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2021.10.12 初稿

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

沙都子レイプ作品

第一声にこれは酷いと言わせていただこう

何が酷いというのはタイトルにした通り、沙都子というキャラクターをレイプしている点
レイプというのは文字通りの意味ではなく、無印で出来上がっていた沙都子というキャラクター性を歪め改悪し
仲間達を平気で殺せるような――雛見沢症候群ではなく――サイコパスにしてしまっていることだ
これをレイプと言わずなんと言えるだろうか

業で沙都子と梨花、両者の確執は描かれていたが、それでも仲間達を平気で殺せるように至るとは思えない
それは無印、解と観てきたであろう視聴者が誰よりも肌身で感じている筈


解せない点は他にもある
〈14話でまるでドラゴンボール顔負けの超人バトルを繰り広げたり〉

〈沙都子が梨花を追いかける制約に先に梨花を殺す必要がある
よって接戦した殺し合いの中で毎回梨花を――演出であっても――先に殺せる訳がないので矛盾している〉


ここまで悪い点のみを挙げてきたが良かった点もある
それは綺麗な鉄平を観れたことだ
今まで沙都子に対し、暴力と暴言で虐め抜いてきたチンピラ崩れの男に過ぎなかった彼が
沙都子の為に身を挺して守る、良き叔父に変わったこと
これだけが唯一無二の改良点と言えるだろう


【導き出される結論は……】
結局のところ、今作は遅過ぎたというのが形容する言葉の中で最も相応しい表現だろう
無印→解で既に最適解とも言える完結を迎えたのに際し、14年という長い歳月を空けて
沙都子を上記で書いたようなキャラクターに堕としてしまったのだから
批判が多々出て、評価も著しく低くなるのも納得である

これが無印→解→業→卒と間隔を空けず制作放映されていたのであれば
沙都子は元々こういう要素を含んだキャラクターだとなり
レイプのように感じなかっただろう

結局、名作と呼ばれる作品は現代でもドル箱として機能する為
ドラゴンボール、STEINS;GATE、コードギアス然り
続編が制作され、その全てが蛇足以外の何物でもないモノへと成ってしまっている

私達消費者は生産者による搾取がある以上は、掌の上転がされる――決して❶以外出ない――サイコロに過ぎないのであろう

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10
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