2025年度の残酷おすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2025年度の残酷成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月20日の時点で一番の2025年度の残酷おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.2 1 2025年度の残酷アニメランキング1位
俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (841)
640人が棚に入れました
世界各地に異次元と現世界を結ぶ通路“ゲート”が出現して十数年。 “ハンター”と呼ばれる超人的な力に覚醒した人間たちと、ゲート内のダンジョンに存在するモンスターとの戦いは絶え間なく続いている。 本来、ハンターの能力は覚醒時から成長せず、そのランクも変わることはない。 しかし、人類最弱兵器と呼ばれていた低ランクハンターの水篠旬は、 二重ダンジョンでのレイド中に自分だけが「レベルアップする」力を手に入れ、戦いの中で能力を高めていく。 転職クエストをクリアして、影の兵⼠を従わせることができる職業『影の君主』を手に入れた旬は、病気の母を治す可能性のある「命の神水」の素材を求めて新たな戦いに身を投じていくのだった。
ネタバレ

easy さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

【2月20日→2月27日→2月28日…、本作に目立つ「捨て垢れべるあっぷ工作」で起こった不思議なナニについて追記】 某国反日系原作をアニメ化・原作では『敵国"日本"』と名指ししている日本へ販売:その2「かちかち山のばばあ汁」

>たぬきはおばあさんを騙して×してしまいました。
>たぬきはおばあさんを「ばばあ汁」として料理してしまいました。
>たぬきはおじいさんを騙して「ばばあ汁」を食べさせました。

原作はK国産
K国版の主人公はK国人
K国版では日本を敵国・悪役としている

「にポン人がにポン人やっつけるアニメ見て喜んでやがるぜー」
『日本産と誤認』させて売りたいが、そのままでは無理な内容
日本版で悟られないよう、敵国『日本』を『DFN』とやらへ改変・隠蔽

タイトルまで日本産を偽装する、産地偽装的な、
悪意を感じる売り方がされているタイトル、第二弾ですね
逆の事をしたら確実に謝罪と賠償を求めてくる内容でしょうに、
悟られないよう改変、隠しているわけで「どこに」もクソもないです
「国連の方から来ました」団体を使い国際問題に出来る『レベル』

この醜悪な売り方は何処と何処の国であろうと同じ事であって、
私は「知らないまま見てしまう」(※)人がいるのは不味いと思うだけです
舐められているのを知ったうえでお支えするのであれば、お好きにどうぞ

なお、亡くなっているのは原作者ではなく、
『漫画版の』担当者です

>Chugongによる小説作品。朝鮮語版はカカオページ、
>日本語版はピッコマで連載する際に舞台の設定を韓国から日本に変更し、
>登場人物名も異なるものになっている。
>原作では日本だった国はDFNという東アジアにある架空の島国に変更になった。

※ この醜悪な構図、
  昔話「かちかち山」の婆汁を思い出しました

  ちなみにアマゾンPRIMEで早々に上位へ行った理由は、
  他動画の左下辺りに『Amazon最速ドクセン!おすすめ』
  等という視界を邪魔するリンクを表示させているからです
  広告ブロックの無い仕事用PCのブラウザで見て気付きました
  それなりのお金払ってこういう導線引いてるんでしょうね

  ネットフリックスは以前『再生××秒以上でカウント1回』
  というシステムをK国の広告代理店が把握したうえで、
  イカ何とか等で回数稼ぎを行い上位へ→不正対策のためシステム変更
  なんて事されていましたけど、
  その手の工作が出来なくなると広告費攻勢ですかね、呆れます


~~【理解不能な現象を追記:2025年2月20日】~~~
{netabare}

「本作は点数上げ目的と思しき捨てアカウントが多い」
某氏が指摘された同日・2025年2月20日に起こった、
『理解不能な事例』についての記述。

『新規・本作レビューのために作った捨てアカウント』
『無言よりはマシと体裁を整えるために29文字』
『18禁グッズサイトURLを本文中に記載』
『18禁グッズサイト名を、捨てアカウント名に使用(※)』

※18禁サイト運営者による宣伝も兼ねてしまった結果?

ご指摘があった同日、ただの捨てアカウントによる点数工作どころか、
更に不自然なお方が出現されて、こりゃ何とも…
何なんでしょうこれは。

配信サイト広告費攻勢・ランク上げ目的のリンク誘導だけでなく、
このばばあ汁アニメを広めようと怪しげな工作をされている方の一人が、
某国違法コピー品扱うSPAMボットか何かで本文入れたらこうなったのか。

「やぱイ文字入れなきゃ!(捨て垢で焦って18禁URLまで挿入)」?

適当な名前+レビュー数文字+新規捨てアカウントだけならまだしも、
あまりに意味不明な行動であったため、魚拓も一応取りましたが、
捨てアカウントのお名前が=まんまURLを貼った18禁ショップ名な部分、
『異国的な倫理観の欠如』みをこの辺りからじわじわと感じます。
『異国的な倫理観の欠如』マナーやルールが分からない系の異国思考です。

>初心者でも簡単作業。自宅にいながら収入アップ。
>あなたのホームページを経由してお客様が商品を購入されますと、
>紹介料としてあなたに報酬をお支払いするアフィリエイトプログラムは

>~ は、C国のラブドール ブランドと緊密に協力しています。

なるほど。
日本系アイテムで利益を得ている方が、日本サイトに出入りしつつ、
普段から変な工作をされているという事でしょうか。
こちらの原作はK国ですが、まとわりつき方はC国も変わりませんものね。
うまく騙くらかして、チュウチュウ吸い上げたいってことでしょうか。


~~~【チェック体制の雑さ:2025年2月27日】~~~


・・・と思ったら、

本日2025年2月27日、

【前回と同じ(!)18禁グッズショップのアカウント名】

『ちょうど1週間後』となる今日、
同じ名前(!)同じ18禁グッズショップのURL入れて、
同じ方が、再度レビュー?文字列を投入されていますね…。
どうしてパッと見りゃ誰にでも分かる違反行為を…

『同じアニメ:違反行為をしてまで推す理由は後述』
『同じ18禁グッズショップ名:多重アカウントによる運営への挑発行為』
『同じ18禁グッズショップ宣伝:異国的な倫理観の欠如』

言うまでもなくここは一般サイトです。
『異国的な倫理観の欠如』マナーやルールが分からない系の異国思考、
コイツをビンビン感じます。

件の18禁グッズショップ『日本語で運営』されていますが、
自分の運営する18禁グッズショップ宣伝・誘導がメインなのか?
自動記入、レビューという体裁を取るための文字列?汎用文章。

 運営さん、これ、明らかに怪しげな意図を持ったヤカラによる
 しょうもない評価操作が雑に表面化しているものと思われますが、
 チェック体制がガバガバなのでしょうか。
 私は恣意的な評価操作の有無とか普段全く考えませんが、
 この『ばばあ汁』アニメは確認された方が良いかと思われます。
 同じ名前て。

「とうせSPAMでショプ宣伝スルなら、お気に入り反日作品てヤルヨ」

と云う事なのかな…。

『日本人…と見せかけたK国人が日本人を×す、日本名改変タイトル。
 日本人には悟られないよう日本人を馬鹿に出来そうなアニメで、
 日本人に18禁グッズを売りつけたい。
 日本一般サイトで18禁グッズの宣伝、日本人に買わせたい』

これ、どうにも思考が『じいさまに食わせるばばあ汁』企画と重なります。
あやしげな層にずいぶん気に入られてるアニメという事ですね、

『K国原作では日本を敵国設定で名指し(偽装して日本で売る)』
『かちかち山のばばあ汁』アニメ。


~~~【宣伝やめたくない。よって偽装、したつもり:2025年2月28日】~~~

上記、2025年2月27日記載に連動していると思しき、
翌28日~に起きた奇妙な出来事。


『「本作レビューしかない複数アカウント」に対して反応、
 他作品2作目、他作品にも同じく『18禁URLを入れて』レビュー』

『レビュータイトルが捨てアカウントと全く同じ(工作が雑すぎます)』

『レビューとはいうが、内容に触れない=何にでも使用出来る汎用文章』


{/netabare}

いやコレ…明らかに倫理観がおかしい。
運営さん、舐められてますよ。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 9
ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

レベルアップがバグってきた!

最弱の主人公「水篠 旬」がハンターと呼ばれる特殊能力者達の中で
唯一成長することが出来るスキルを身につけ
徐々に強くなっていく・・レベルアップしていく物語。

自分より強い人達からバカにされながらのSeason1は中々にストレス
もあったのですけど、今期はレベルアップの速度が桁違いに
加速していくのが爽快で続きが気になる作品の一つでした。

それまで共にいたハンター達とは全く次元の違う強さを持つ
S級ハンターの登場。

大男がいたりマントでファイヤーしたり、変身系や
女剣士がいたりでアベンジャーズみたいでワクワク感あります。

水篠旬ってこんなに強かったんだって、彼の周りが驚く度に
彼のレベルアップを追って見てきた視聴者である自分が
「今頃気づいたの? 凄いでしょ~」って自慢したくなるような
満足感、爽快感があるんですよね~。
こういうのって上手い物語の見せ方だなって思いました。

{netabare}
終盤のバトル、架南島レイドは先が見たくなるテンポ感ありました。
S級ハンターですら簡単にやられちゃうような無茶苦茶な
強さの黒い蟻の登場。

あの強かったS級ハンターがあまりにもあっさりとやられる中
出てくるの遅すぎない?ってくらいじらしての水篠旬の登場。

瀕死の向坂ハンターを助けるのに犠牲となったヒーラーを影として
使うのは思いつかなかったな~。
そのために突然のヒーラー登場させたのかなって感じすらあって
それはちょっと酷くない?って思いましたけど
上手く成仏させてましたね。

影の抽出で軍隊を作っていく様は、やっぱり爽快です。
敵が強ければ強いほど見方になった時の頼もしさが半端ない!

最期は無理やり生かした感のあるヒロイン?向坂ハンターが
覚醒するかもって終わり方。期待感もあって続きが見てみたいです。

{/netabare}


自分は原作も読んでないし、情報に疎いせいもあってこの作品が
場外でちょっとした騒ぎになっているって結構最近まで
全然気づいてませんでした。

だからこそあんまり流されることなく観れてたのも
あったんですけど、この作品は普通に面白いと思いました。

せっかくの楽しいかもしれないエンタメを作品以外の要素で
観ないで切るのはちょっともったいないし、
判断は観てから自分で決めるのが正解なんだと思います。

お勧めはするけど、もちろん観ないって判断もありですよ!

音楽は澤野さんで間違いないですね~。
OP、EDともにメッチャカッコ良かったです!

OP   LISA / ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)
作品にピッタリなカッコイイサウンド。
LISAの歌声はもちろん最高なんだけどStray KidsのFelix君の
重低音ボイスのラップが良いんです!
あっ・・ちなみにStray Kidsは娘が好きな
韓国の大人気アイドルユニットなので元々知っていました。
Felix君の声はなかなかに聴いたことのない低音であれは凄いかも
って前から思ってたので、二人の掛け合いは聴きごたえありました。

ED TK from 凛として時雨 / UN-APEX
人類史上最低の僕のおでましだ~~
   底辺から見える頂点の味を占~めたい♪
歌詞からして世界感ピッタリでのっけから頭に刺さります。
唯一無二感のある独特なサウンドはやっぱりカッコイイとしか
言いようがないです!

今後の展開がありそうな終わり方だったし続きが見たいですね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 14
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

分断工作員、全員集合!?

●慢性的根暗マンセーな【ネクロマンサー】の物語

さてなんだかキリが悪い終わり方ですが続編があるということでしょうか。

ムシキングつまり{netabare}「蠅の王」をパシリに取り込んだ根暗マンセーさんでありますが
当然の如く名前は「【ベル】ゼブブ」であります。

【カナン】討伐なので【ベル】が来るという裏設定に忠実な本作は
この先も大人の事情により安泰なのでしょう。

ゲームなら面白いかもしれない【ネクロマンサー】設定はある意味反則攻撃でありますが
その厳密な意味を解釈してみますと、下僕たちの能力の獲得は新たなる人格の形成とも
考えられるわけであります。

例えば「蠅の王」が支配下に入るというのは、「蠅の王」の人格を得るという話であります。

ファンタジーの表現とは人間の内面性を敢えて外界に発現したものとして描きまして
例えばピカソのゲルニカという絵画がその典型例であります。

もしも「蠅の王」が💩のようにしか見えないなら💩に羽が生えた存在として
描写、表現するわけであります。

【蠅の王ベルゼブブ】は💩好きの💩喰らいでありますので
その本質は「💩の王」であると言うことができるでしょう。

そういう存在ないし人格を【ネクロマンシー】の秘術で取り込んだ根暗ハンターさんは
ドS級の💩ハンターになったことを意味するわけであります。

【ベル】に対応する存在は【ニムロデ】でありまして、神話では
【ニムロデ】は【ベル】に転生します。

「根暗マンセーのS級ハンター」と「蠅の王」にも同じ関係性が成り立ちまして
スカしている感じのこの主人公さんは「💩の王」に転生するということになります。

【ネクロマンシー】はとても便利な秘術のように見えて、その本質は【呪術】
でありますから、「等価交換の原則」の作用により術者に【呪い】が付与されます。

カナン討伐チームのS級ヒーラーが命を失い、代わりにチームメイトのお嬢さんの命を
救ったのも「等価交換の原則」を表しています。

但しこれは逆から見たら命を奪うために行った殺人儀式であると言うこともできます。

生かすために殺した=殺すために生かしたという関係性が成り立つ故に「呪い」となりまして
それは放射能汚染で大怪獣ゴジラを作ることと同じことを意味します。

蠅の王は「💩の王」なので根暗マンセーの主人公は「💩の王」の人格者となり
母の為と称し人の命を平気で殺める最低野蛮人に成り下がるわけであります。

禁断の秘術【ネクロマンシー】とは本来使いものにならない💩テクですので
結局ドラえもんの方が役に立ち、人柄もいいということになりまして
ドラえもんの能力には人が殺到するも、【ネクロマンシー】は廃れるわけであります。

人間性が希薄な本作主人公に無理やり人助けをさせて箔をつけようとしますが
原理上助ける数以上の屍の山を積み上げなければならないため、「エレン・イェーガー」
と同じく「最初から要らなかった」という話になるわけであります。

根暗マンセーさんが闇落ちした時点で「💩の王」になることは確定し
母親回復のピークを境にただ落ちていくだけの存在証明を示す因果に行き着くのであります。

レベルは上がり超人となるがそれに伴い人間性は堕落していくだけ
というとても{/netabare}虚しい物語であるというのが結論でございます。

●深遠なる底知れぬ闇の「おくぎ」

{netabare}1期の序盤で覚醒し、後は闇落ちしていくだけの主人公。
レベルが上がれば上がる程救われる希望が失われていく残念な展開が確定してしまいます。

駆け出しのE級だった頃にはまだ希望があり、まともな人間性を持ち合わせていた
根暗マンセーさんではありましたが、【ネクロマンサー】となり終には
ただの人間には戻れなくなってしまいました。

本作は超人化した青年の悲劇の物語であります。
亡者の群れを従える最強の超人は死の番人=呪われし【ネクロマンサー】であります。

ボタンを連打するだけで勝手にレベルが上がるだけの物語に希望はありません。
残念無念にございます。{/netabare}


今時のネットではプロレスごっこを展開する工作員が
どこでもわらわら湧くのは当たり前の現象であります。

分断工作に釣られたら負けのライアーゲーム、冷静な対応を心がけてください。


【日本 VS 韓国】🔥情報戦対決🔥
~ワクワクチンチン編~

「イェール大学教授 岩崎明子の暴露情報」
https://youtu.be/gAfZ9tCPTMU

「韓国のトップ研究者チームの発表」
https://www.nicozon.net/watch/sm44732993

{netabare}ついでに「中国死のバック・・・」
https://youtu.be/4dlx-aYXSw0

ワクワクチンチンの中身
https://youtu.be/8ZLEyOdD0M4
{/netabare}

国民所得に続き情報戦でも韓国に負けるような気がしますが
我らが祖国は大丈夫でしょうか・・・

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

65.0 2 2025年度の残酷アニメランキング2位
BanG Dream! Ave Mujica(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (179)
152人が棚に入れました
「言ったでしょう?残りの人生、わたくしに下さいと」 豊川祥子がメンバーを招き入れたバンド・Ave Mujicaは、 ライブやメディア露出など、商業的な成功を収めていた。 運命をともにすると誓った仲間も、生まれ育った家も失った少女。 彼女は何のために他人の一生を背負い、バンドを続けるのか。 過去も素顔も仮面で覆い隠し、今宵も完璧な箱庭に降り立つ。
ネタバレ

出オチ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

史上最狂というか令和最低

Ave Mujica最終話まで確認。
最終話で明かされた設定が1つしかないことを確認したため統括した感想を投稿。

{netabare}
【統括】
この作品はAve MujicaというタイトルでありMyGO!!!!!の続編でもあります。MyGO!!!!!で明かされなかった祥子の過去からAve Mujica解散〜再結成までのストーリーが油断なく進んでいきます。
Ave Mujicaというバンドとメンバーの掘り下げではなく睦とモーティスにより崩壊していくバンドと個々を基軸に話を練り上げたかったとインタビューで公言しており、後述するキャラの贔屓めなリソースも含めてバンドの存在意義や演出まで含めて制作陣営の自慰行為をまじまじと見せつけられるような映像となってしまったのは非情に残念。(おそらくは商業主義的都合もあるんだろうが)

■ここがダメだよ!Ave mujica!

【話が終わってる】

大雑把に書くと「バンド活動中に仮面を剥がされる」→「剥がしたことにより生み出されたモーティスが原因でバンド解散」→「迷子になった豊川祥子と精神世界で引っ込んでる睦を救うためにMyGO!!!!!メンバーが助けにくる」→「CRYCHICを締めて健やかに過ごそうとするも元メンバー達がAve Mujicaやりたいと言い出し再結成に向けた手練手管」→「嫌々再結成するも豊川家の恐ろしさによりスイスに飛ばされかける」→「初華の過去を知った祥子が生まれ故郷に赴き見事再結成へ」→「百合展開」である。
バンド解散は4話までだがCRYCHIC復活までの迷子期に3話かけているのと睦とモーティスの精神世界の邂逅にとんでもない時間を要しているので非情にテンポが悪く、他メンバーの掘り下げも殆ど無いので突発的にヤンデレ設定や信じ合いたいと嘆くキャラが続出する被害まで発生。少なくとも前作キャラのような小さな積み重ねが粉塵爆発を起こすようなことはなかった。何なら初華が初音と判明するのは11話であるが、これ5話から長崎そよみたいに叩いて伸ばしながら説明するんじゃダメだったんだろうか。モーティスや若麦より断然優先される描写じゃね?個人的にモーティスと若麦は総集編で、初華を爆弾として話を展開していく方向性で良かったと思うのだが、どうやらCRYCHIC復活を話に組み込むためには必要だったらしい?
後はどうでもいいシーンが多すぎる。モーティスのドッピオごっことか3話の回想とか海鈴の爆買いエピソードとかその後のにゃむとの会話とかにゃむ全般とか。すまん、メンバーの掘り下げそっちのけでそれ必要?最終的には「覚悟はある、僕は戦う」みたいな立ち回りで豊川家から逃げ出すのだが・・・


■ここが謎だよ!Ave mujica!

【で、豊川家ってなんなんすか】

豊川家は大企業でありAve Mujica福岡公演のキャンセルにより発生した被害額を容易に補填出来るほど。sumimiやAve mujicaの最短デビューにも噛んでいるという噂もある。青春街道まっしぐらの愛音ですら知っているんだからよほどの財閥グループなのだろう。祥子の祖父すらその恐ろしさを体感しているので初音との暮らしを諦めるし祥子にはバンド辞めろと促す訳だが、どうも11話から強調される豊川家の恐ろしさというのが分からない。バンドが非公式にライブを開催するとスイスに飛ばしたがるが真意が不明でトップが誰なのかも分からんので理解しようがない。理解出来ないものに恐れを抱くのはもはや宗教の域であり「ははーん、もしや水星の魔女をオマージュしたくて後付したな?」と思ってしまうのは如何なものなのか・・・。
判明している設定も「初華の父親は祥子の祖父」で「祥子は初華のいとこ」で「sumimiの最短デビューは豊川家の力添え」で「初華は祥子の父を凋落させた一因」であり「祥子の父は昨今流行りのアレに騙された人」ぐらいでぶっちゃけそれだけ理解しとけば良いのである。すいません、大本営は何がしたかったんですか?


■ここがダメだよ!Ave mujica!

【で、誰が主人公なんですか?】

「本作品における主人公は誰か?」

まぁ、こんな質問を投げられたら十中八九豊川祥子と答えるだろうが、残念ながら主人公と呼ばれるほどの活躍を彼女が奮っていたかというとNOと答えざるをえない。自らの行動で運命を変えるのは本当に1話と12話ぐらいでそれ以外は虐要素、曇らせ要員として機能しているだけである。わかりやすく言うとちいかわ。
で、実際の主人公であり周囲への働きかけが大きかったのは睦とモーティス。話の本質も、彼女が爆弾でありメンバー達は彼女の奇行に未来を歪められて徐々に壊れゆき、そんなこんなで改めて慰めてバンドを再結成する話である。インタビューでも彼女を中心に話を描きたかった(何なら実病をモチーフにするそれどうなん?みたいな倫理観)らしく、中盤はほぼほぼ彼女に話のリソースを取られまくっている。非情に話のテンポが悪いし急に設定が生えてくるメンバーもいる。モーティスは「仮面を剥がされたことにより発生する露出のストレスへの退避作であり本来なら7話で成仏する予定が消滅したくないと願った本人は必死にギターを練習しモノにし最終的には睦と融合」だけ覚えておけば良い。あれれー?初華の設定は1話で解消出来たからモーティスも出来るよねー?
さて、ここで柿本氏のインタビューを抜粋してみよう。

{netabare}
海鈴本人は、器用か不器用かでいうと器用なタイプですが、器用すぎて人の苦しみがわからないというか……。苦しむ前にすっと逃げてしまう傾向があり、そういう人が「後から何を言っても響かない」ということを彼女を通して表現しています。安全なところから見ていた人が「やりたくなった」と言って後から渦中に飛び込んでも、それまで泥の中でもがいていた人たちには全く響かない。海鈴に欠けているのは信頼なんです。でも完全な個人主義者である彼女には、どうすれば信頼を得られるのかが分からない。彼女について考えていた時に、「信頼されないこと」こそが彼女の恐怖なんだなという側面が浮かび上がってきました。人間関係において、頼ってもらえない、頼れない、という状況が最も怖いのであれば、そういう状況を作り出してしまうキャラクターにしようと考えて海鈴の造形が生まれていきました。アンバランスな他のメンバーと異なり、海鈴は最初から、優れた能力、技術、容姿、安定した家庭環境などすべてを持っていて、大体のことは一人で完結できます。言い換えれば、危なくなったら一人離脱すればいい場所にずっといたのに、CRYCHICの解散ライブを機にAve Mujicaの存在が気になり始め、にゃむに自分の過去を話してみたりもするけど、結構な事件ではあるのに、どこか軽く扱われてしまう。
{/netabare}

言いたい事は分かるし説得力もあるのだが、アニメの描写だけでは「全く愛着の無かったバンドに突然嫉妬し過去事例を持ち出してまで何が何でも再結成させたいよく分からない人」という印象なので、視聴者の読解力不足ではなく製作側の表現力不足であり話の構築に難があるのでは?という結論に至ってしまう。漫画垢インフルエンサーの言葉を借りるなら「我々は手のひらの上で踊らされてる」だが、残念ながら手のひらの上で踊らされて話に魅力を注ぎ出したり深みを出すほどのキャラに仕上がったかというとノーと言わざるを得ない。
後述する祐天寺にゃむもそうだが「聞き手の技術が試される」のではなく「与える側の技術が低い」という結論に至る。

Ave Mujicaの第一話が「悲劇のヒロイン」として豊川祥子を売っていたが、インタビューでは「彼女はあの時闇堕ちしていて祐天寺にゃむを採用したことによるしっぺ返しを1話最後で」と公言している。実際に闇堕ちしていたのは長崎そよが憤慨した6話ぐらいの印象なのでここでも制作陣とのギャップというか矛盾を感じる。どうやら脚本が書いたストーリーを柿本氏が「このキャラはこんなこと言わないんじゃないか?」とチェックしてるぐらいで、制作陣の間でも心の距離があるのだろう。


■ここがクソだよ!Ave mujica!

【ヘイトキャラが救世主へ】

いつの時代もヘイトキャラというのはどこか憎みきれない描写だったり話にコクを生み出す描写がないと作品の評価を地の底まで落としてくれるのは東京喰種が良い例だと思う。後は黒子のバスケの花宮と灰崎が良い例で前者は人気投票で1桁を獲得しているが後者は主人公達の過去を語る上で欠かせないキャラだが見る影すらない。

この作品におけるヘイトキャラは間違いなく祐天寺にゃむである。彼女の行動を今一度振り返ってみよう。

・もっと大きなハコで仮面を外すとプランを提示されながら勝手に仮面を剥がす。バンド解散の最大の原因。
・祥子の台本がつまらないと言い張る割には代替案を出さない。
・客が観たいものを優先させると言い張りリハを遅らせる。結局やらなかったらブチギレる。
・堂々と踏み台宣言。
・客が大事と言い張りながらバンド脱退を一番最初に言い出す見上げたお客様ファースト精神。
・解散後は堂々とメディアで活動しブティックのタイアップも取るほど。
・モーティスを憎みすぎて同伴のオーディションを落とすしYoutuber活動を停滞させる。
・過去の言質を身代に自我の欲求(バンド再結成)を押し通すヤクザのやり口。
・というか全責任と根本原因はにゃむにあるのにモーティスはにゃむに一切ノータッチだし海鈴は祥子に責任転嫁するし誰もコイツが悪いとはコンドームの薄さほど思ってない違和感。

では、インタビューで記載されている彼女の魅力を抜粋してみよう。

{netabare}
Ave Mujicaというバンドの中で、他のキャラがそれぞれ何かしら「持っている」のに対し、彼女は「持たざる者」です。祥子に買われたのはドラムの腕前というよりはインフルエンサーとしての「話題性」や「バンドのビジュアル的要素」としてで。でもにゃむとはきちんと交渉、つまり「これを与えるから、私のところでやってくれ」という取引きをしている。当時、祥子は闇堕ちしていて“悪い”状態だったから、にゃむの欲しい言葉を的確に与えて加入させています。ある意味そのしっぺ返しをくらうのが第1話のラストですが。その交渉の際、祥子自身は自分が上の立場にいると思っていて、でも、にゃむは彼女の服装の安っぽさから、ハッタリである可能性も見抜いていたと思います。ただ彼女は手段を選びません。むしろ共に成り上がってやろうとあえてそれに乗った。付け焼き刃のように始めたドラムもデビューまでにはしっかり仕上げています。それを裏付けする日々の練習をかかさない真面目さ、地道で実直な努力ができる勤勉さを持っているんです。彼女はクレバーな野心家で、良く言えば「夢に向かって一直線」。その純度がとても高いがためにどんなチャンスでもつかみ取ろうと努力を重ねています。時に他人を利用するようなこともしますが、手段を選ばないだけで、実はメンバーの中で一番、その言葉ままの意味で『バンドリ!』しているとも言えます。自分の商品価値も計算できているので、今までのシリーズのキャラにはいなかった、スタイル重視の服を着ています。夢を叶えるための武装は計算の上で選んでいるし、体型維持のために普段はラテすら飲まない。にゃむのすべては努力の結晶でできています。だからこそAve Mujicaで、「持てる」天才たちの都合に振り回されたくない。自分が積み上げた努力を、才能だけで持っていかれたくない。その考えが彼女の行動原理になっています。
{/netabare}

聡明な視聴者なら「マジで良いところばかり取り上げて脚色ばっかしてんな」と思うだろう。ここまでの絶対悪を純度100%の善人として描いてるのだから制作陣には脱帽である。それでいて他のメンバーの描写は粗雑なのににゃむだけは丹念に描かれている。努力家であれメンバーの性格を見抜く慧眼であれ日々の仮面を被った行動への葛藤であれ他メンバーの100倍は丁寧に描かれている。別にモーティスがいなくても芸能界で食っていけるだけの案件はあるしキャリアを重ねれば機運にも恵まれるだろう・・・
優先度の低い悪辣なキャラがこれだけあたかも善人のようにディテールにこだわりながら描かれるのは不快極まりなかったので本作品は好意的に評価出来ない。おそらく制作側とこちらで倫理観の相違が発生しているのだろう。無論、他のメンバー達がにゃむぐらい丁寧に深堀出来ていたのなら評価は一変するが、結局そうはならなかったので令和最低の作品になりえるだろう。


■ここがおかしいよ!Ave mujica!

【前作と乖離したムード感】

初期は「令和最狂」と銘打たれていた作品だったが、蓋を開けたらドロドロの人間関係の網羅ではなく実病をモチーフにした精神世界での邂逅であったり愛に対する執着心だったり。
前作はリアリティだけを突き詰めた群像劇が気づいたらめっちゃ狂っていた神作だっただけに「ファンタジーな世界に翻弄されるMyGO!!!!!」というのは一種のケミストリーを起こすのではなくMyGO!!!!!の完成度の高さを再認識させられてしまった。モーティスの暴走に「撮らないでください!」と静止するとかドッピオごっこに付き合うそよりんとかもう哀れで・・・。
他にも"狂った"描写は各話ごとに散りばめられているが、どれもニコ動全盛期を経由したオタクなら知ってるであろうオマージュやインスピレーションが垣間見えて大分白ける。「靴を電話代わりにして別の人格に問いかける」とか「主人公以外人格の変貌に気づかず自分のせいにしてくる」とか「悪魔に自分が喰われたり魔法少女っぽい世界観でシアトリカルな回想が始まる」とか「沢山のテレビからAve Mujicaを懐古する」とか「どっかで見た豊川家の家族構成とか初華の哀しい過去」とか、挙げ句の果てには百合展開で締める「それ数年前のガンダムで見たよ・・・」なデジャヴ。で、12話最後のシーンにて豊川祥子がとんでも発言。

{netabare}
「わたくしが神になります」
{/netabare}

おそらくアラサー世代ならマイネームイズキーラーって叫ぶ傍らでヴォーカルがウネウネしているアニメを思い浮かべるのだろう。制作陣の目論見は願ったり叶ったりで今までろくすっぽ考察やら感想やらあげてこなかったイナゴ達がこぞって新世界の神オマージュのイラストが大量に流れトレンドを席巻したが、今まで感情の機微に拘ってきた作品がそういうことをする温度差を考えると残念極まりない結果となった。バズ狙い視聴者参加型のコンテンツへと成り下がった瞬間である。はい、ここで著名バンドディスラプションの元メンバーである海鈴さんより一言。

「媚びてますね」


【総評】
面白い/面白くないの基準で語るより快/不快で語った方が速いぐらいには話の構成が終わってる、特定キャラを優遇しすぎて重要キャラの掘り下げが粗雑、やりたい演出がどこかデジャヴ、制作陣営のモラルが終わってる、バズ狙いたかっただけと褒めるところがオープニングとエンディングぐらいしかないという結論に至った。おそらくこれを名作と称えるのはバズ作品に乗っかって本質には触れず脇道だけを擦ってインプレを稼ぎたがる絵師か最近発掘されたイヌー界隈という化石言語に該当する人種、長年のバンドリ生活に鍛えられた仙人達ぐらいだろう。
結局、本編の謎はこっそり明かされたものの豊川家の謎はほとんど明かされないまま最終回を迎え「神になる」発言も気まぐれ次第でスイスに飛ばしたがる豊川家との折り合いや対抗策すら何も考えていない思春期さながらの発言にとどまっているため、部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備をしながら毎日を迎えなければいけない問題は何一つ解消していない。円満解決に見えて初華以外は取ってつけたような愛国心に近い感情なので白ける。「CRYCHICを終わらせて新しい居場所として確立した女の子達のライブ」と「勝ち逃げ迷惑系Youtuberと睦でもモーティスでもない良く分かんない人と知らないうちに愛着持ってたことにされてる尻と実は主人公だった初音さんと過去の言質を責め立てられて勢いだけで活動する元コールセンター従事者」の差たるや・・・ドウシテコウナッタ。
12話終了後、綾奈ゆにこが本作品の設定を気持ち悪いと切り捨て御免したことによる炎上が発生した。ストーリー構成がそんなこと言っちゃ駄目だろーという気持ちはあるが、彼女の担当話は1話と12話。奇しくも祥子が枷もなく自らの意志で行動出来たのは1話と12話なので彼女の心も割と理解出来たりする。明らかに1話12話とそれ以外でクオリティが違うし全てのツケを精算させたって考えが妥当。お前神かよキャラとおんなじムーブリアルでも出来てんじゃんというにゃむの声優のツイートを見ながら「このバカどもがぁ!」と制作現場にトツゲキしたい自分なのでした。セオー!
お偉いさんや声優がこぞってリアタイで実況しながら「これ本当にバンドアニメなんですか?」と呟くの、もういいよ。逃げたら一つ、進めば二つみたいな擦り方、もういいよ。大量のトレンドありがとうございますってにゃむぶるの、もういいよ。MyGO!!!!!は鬱アニメじゃないですって言ってたあの人はいずこ・・・。
一番最低だったのはクソ親父が知らないうちにゴミ出しするほど元気になっってることで、母親の形見は申し訳程度に残ってるのに母親のために頑張ると奮起した本人は蚊帳の外でライブを見ながら「祥子・・・母さんのために頑張るよ・・・」なベタな展開もなし。元気になった理由も謎。何なら祥子がクソ親父を金銭面でサポートしたり気遣う様子もゼロ。豊川家の血はどこまで行っても豊川家だから祥子も同類ってことか?キン肉マンII世の駄目な所思い出させてくれるのやめてくんない?


どうやら続編が決まったらしいですが描くもんなくね?


【4/2追記】
柿本監督へのインタビューが某メディアに掲載されていたので追記。
無料掲載分なので有料メディアの内容は大炎上したモーティス&睦死亡問題以外は抜粋しないよ。俺は海鈴より信頼感があるからね。

●本来想定されていたストーリー
{netabare}
祥子の過去にまつわる話は、脚本の初期段階では2クール目の大きな柱で、何話かに分けて描くつもりでした。その流れで中盤直前あたりまでの脚本を作っていたのですが、睦(むつみ)のキャラクターの掘り下げを進めていく中でモーティスに大きなウェイトがかかるなど、語ることが増えまして。それまでのテンポでは全体の話が入りきらなくなり悩んでいたら、第1話で祥子の過去をまとめる案が脚本チームから出て、書き直していただく流れになりました。
{/netabare}

そりゃあ泣きたくなるだろっ・・・! 祥子もっ・・・!
えー、要約すると「本来なら1話で明かされた過去を中心に話を作るはずが睦ちゃん描きたすぎて今のストーリーにした」らしいです。初華の真実が後半に明かされるのも海鈴が突飛的に信頼botになるのも妙ににゃむの描写が多いのも睦とモーティスを中心に話を作るためだったんですね。本来だったら「薄暗く生臭いRoselia」を描くはずがダブルチーズバーガーの女体化みたいな寒さすら覚えるパロアニメになったのも致し方ないというか。ほー?(九頭龍閃の構えになりながら)

●睦の設定について
{netabare}
睦が有名人夫婦の娘であることは当初から決めていたのですが、人間関係の濁流の中に漂うような、世俗離れして無垢な子として考えていました。でも、幼いときからつねに衆目にさらされる状況にありながら、無垢なまま育った人の内面ってどんなことになっているんだろう、とあらためて考えて、同時に「才能」という軸で彼女のキャラクターを掘り下げていったんです。メタルバンドにふさわしく技巧は申し分ないけれど、MyGO!!!!!の楽奈(らーな)とはまるでタイプが違うギタリスト。人格の希薄さからくるコンプレックスで自分の演奏に自信が持てず、自分では才能がないと思っている。その反面、本人に自覚がない演技の才能にあふれていて、その才能が人格そのものを圧迫しているイメージです。自身では望まない、持って生まれた巨大な演技の才能が彼女の器の9割を占めていて、睦という人格はその残り1割で形成されている。その9割の才能をつかさどる人格としてあらわれたのがモーティスです。ただ、モーティスは人格として生まれたばかりで能力を生かしきれませんし、睦は睦で自分の発する言葉――周囲の和を乱し、全部ダメにしてしまう自分の言葉に、恐怖心を持つようになってしまっています。

話が回らないといえばもうひとつ、キャラクターの設定を作るときに、仮面バンドなので、ステージネームが必要になり、それぞれバンドのモチーフである月の地名からつけていったのですが、ひいてはそれが、キャラクターの「消したいもの」「怖いもの」、つまりはその人を縛っているものとしてドラマに反映しようと考えていました。たとえば、モーティスの場合は「死」ですが、多重人格という設定を考えついたときには、じつはこの要素とは切り離して考えていたんです。キャラクターの行動原理や関係性の変化によって、先の話が流転していく物語の作り方をしていた中で、キャラクターを要約できるような設定で縛ってしまうとその動きが阻害されて、どうしても心情と行動範囲が限定されてしまったんですね。なのでいったん切り離していたのですが、睦の掘り下げが進み、モーティスが登場したときに、同一人物内での「人格の死」という描き方もできるなと脳裏に浮かんで。他のキャラクターに関しても、それぞれのステージネームが冠する名前を一度外して、キャラクター自身の生き方を掘り下げるうちに、キャラクターたちがあらためてそれぞれのテーマにたどり着くという、ちょっと不思議な現象が見られました。
{/netabare}

ん?9割の演技の才能(数多の人格)をギターとの遭遇で睦ちゃん以外消し飛んで、仮面を剥がされたストレス退避の応急処置としてモーティスが生まれたんじゃない?そもそも睦とモーティスが死んだ後の人格って演技もギターも無理なのに誰も知らない人格が演じてるって無理あるんじゃない?それだと祥子やにゃむが気付かないのおかしいんじゃない?13話の鏡の描写が意味なくなるんじゃない?「じゃない」が多くない?

●にゃむは正しいことしか言わない
{netabare}
キャラクター開発を進めていく中でリデザインしていき、カリスマである祥子に面と向かって意見が言える人物になっていくとともに、祥子を見下ろせる身長のあるデザインになっていきました。身長差のある女子同士が見合っている構図のイラストが植田さんから参考に出てきて、脚本チームが「これがいい!」と絶賛して。そこからさらに今の「強い」にゃむになっていきました。祥子はある種の復讐のためのAve Mujicaだと言っているけれど、「それは私情だよね」と指摘できるキャラクター。手段を選ばないので自分勝手な面はありますが、野心があってクレバー、主張がブレることなく、ある側面ではつねに正しいことを言っている存在です。
{/netabare}

例の部屋で適当なこと言ってる逆張りとか危機感持ったほうが良いとかDJを自称する迷惑系Youtuberとか好きそうな倫理観でお涙ちょちょ切れそう。やってることと出身地に既視感感じるからモチーフ一番最後か?
歯に衣着せぬ発言と行動理念が基づいてないし自分を棚上げしたり他人を道具代わりに利用している事が問題なので、それを正しいことを言ってるってくくるのは無理あるんですよ。モチーフのあこちゃんみたいにバンドの問題に真摯に向き合うとか全くしてこなかったので・・・。

{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

東京ギスドリ狂詩曲(ラプソディー)

【物語 4.0点】
狂っているが刺激的。先が読めないオリジナルアニメならではの展開。


世の中バンド音楽なんかじゃ解決できない問題もある。
問題なんて解決しなくても継続するバンドもある。

一生と誓ったバンドが長続きしないことなど日常茶飯事。
案外ギスギスして解散寸前なんじゃないか?って位のバンドが腐れ縁で続いたりもする。

柿本 広大監督らスタッフインタビューなどを拝見していると、
こうしたリアルのバンドの取材等で得た諸々(※1)
物語に仕立てるには毒が強すぎて、夢が無さ過ぎて、
キャラと推し活を大切にする2.5次元コンテンツでは憚られる。
音楽の力で課題解決していくバンド作品のテンプレにも中々フィットしない。

本作『~AveMujica』では、従来取り入れられなかったバンドあるあるを、
ここぞとばかりに自由に盛り込もうというスタッフの狂喜に満ちた信念を感じました。


象徴的だったのが第7話。
{netabare}RiNGの無観客ステージで行われたCRYCHIC(クライシック)の号泣“解散”ライブ。
私は率直に、あれほど皆が囚われ振り回されて来たバンドの呆気ない最期。
誰かに披露するパフォーマンスとしてはちょっと泣きすぎていたこともあって、
白けた気分にもなりました。が、白けたこの感情自体が新鮮でとても興味深いとも感じました。

運命共同体だとか言って誓って始めたバンドが、
多くの観客に看取られることもなく、凡庸なアマチュア学生バンドとして葬送される。
これもまた掃いて捨てる程あるバンドの現実であり、そこに踏み込んだシナリオは非凡でした。{/netabare}

対照的に第10話。
{netabare}復活したAveMujica。問題は何一つ解決していないし、
披露された歌詞世界の裏側には、初華の出生と過去にまつわる特大の地雷まで仕込まれている。
でもプロである彼女たちが奏でる音楽は一級品であり、その世界観は多くの観衆を魅了する。{/netabare}

バンドアニメにおいて、視聴者というのはメンバーの裏側を知り尽くした上で、楽曲を堪能できる特等席なのですが。
あのライブに限っては、裏を知れば知るほど、些細なメンバーの表情から色々察してしまい胃を抉(えぐ)られる、さながら断頭台。
記憶を消して、何も知らずにパフォーマンスを楽しんでいるモブの観客になりたい。
私が音楽アニメ観ていて、こんな感情を抱いたのは初めてです。



前作『~MyGO!!!!!』はキャラクターや展開の赴くままにシナリオをボトムアップしていくことで“迷子”を体現した脚本・構成。
対して『~AveMujica』は次々と課題要素をぶつけて、シナリオに負荷をかけて対応させていく方式。

その負荷は作中キャラクターだけでなく、スタッフにも及び。
立ちはだかった要素に対して、この脚本はどうだろうと、
毎話脚本(ほん)を書いては捨ててを繰り返したのだとか(※2)

『~MyGO!!!!!』と『~AveMujica』はプロット構築の面でも真逆でしたが、
やはり本シリーズは2作セットで対比しながら楽しむ作品。
想定以上にマイゴメンバーも絡んで来ましたし、
『~AveMujica』は想像以上に『~MyGO!!!!!』2期でした。
マイゴも新曲ありましたし。

ムジカメンバーにも脚本にもプレッシャーを与える制作方針により、
何かに負われる切迫感が視聴者まで伝わる高ストレスな内容が毎回継続。
SNSでは毎回トレンド入りし熱狂された本作ですが、地上波先行配信を行ったAbema含めて、
各サブスク・配信プラットフォームの再生ランキングは案外、低位。

賛否両論も含めて、リアルタイムで、つい色々と語り合いたくなっちゃう。
ここもオリジナルの醍醐味でした。


ラストもスッキリしたとは正直思いません。
ですが問題を内包したまま突き進むAveMujicaにはいっそう価値を感じました。
制作決定した『~MyGO!!!!!』&『~AveMujica』の続編。
私も首を洗って待望しています。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・サンジゲン

基本は3DCG。エモーショナルなカットには手描きも挿入する前作からの方針を継続。
問題だらけの現実を塗り替える虚構で客席の“共犯者”を夢に誘う。
ゴリゴリ世界観メタルバンドのAveMujicaのパフォーマンス映像は全体的に高圧力。

一方で時に変顔同然に、狂おしいくらい心情を発露させる表情描写も上々。
祥子/オブリビオニスの過去と事情が一気に開示される初回から、
あの時の彼女の表情の意味は、そういうことだったのかと、描写の濃密さに惹き込まれます。

私は特にパフォーマンス中に、睦/モーティスの表現力と交錯、対峙、自己嫌悪しながらも、
食い下がっていく、にゃむち/アモーリスの苦虫を噛み潰したような表情がお気に入りです。


東京・池袋界隈など、聖地巡礼欲求が高まる背景美術も相変わらず。
本作では終盤、{netabare}初華と祥子の幼少時{/netabare}の重要スポットとして、瀬戸内・小豆島も登場。
小豆島は『高木さん』の舞台でもあるので、いつかか行かねばという使命感がいっそう高まりました。
ただし、私も{netabare}赤羽警察署{/netabare}だけは行きたくありませんがw


【キャラ 4.0点】
ギター&ボーカル・三角初華 / ドロリス (CV.佐々木李子)
ギター・若葉睦 / モーティス (CV.渡瀬結月)
ベース・八幡海鈴 / ティモリス -(CV.岡田夢以)
ドラム・祐天寺にゃむ / アモーリス (CV. 米澤茜)
キーボード・豊川祥子 / オブリビオニス (CV. 高尾奏音)
(以上 敬称略)

祥子が始めたAveMujica。彼女が主役と思いきや、
エンドロール先頭にクレジットかつ、ナレーションを務めるのは初華。
メンバー全員、心にも仮面を付けた二面性を有していますが、
虚構で現実を塗り替えたいという一番願っていたのは初華だったのかな。
と最後は納得させられました。

この回は、このキャラ回。残り数話で、あのキャラ回まだだから、シナリオはこういう配分で着地する。
こんな2.5次元物の文法など端から無視。
特に{netabare}多重人格{/netabare}を抱えた睦が他を圧迫する勢いで肥大化する、
推しを平等に楽しみたい層にはストレスフルな構成。

ただ“カップリング”要素の燃料補給は豊富だった印象。
MyGO!!!!とAveMujica。バンド横断カップリングネタも美味でした。
中盤、{netabare}“そよ・ザ・デンジャラス”と“マスク・ド・オブリビオニス”が路上で取っ組み合い{/netabare}を始めた時はビックリしましたがw

私は特に、バンドマネジメントの辛苦を共有する海鈴と立希。
{netabare}立希が「海鈴、本当にムジカやってたの?」と急所口撃し、「何が言いたいんだよ……」と海鈴の敬語を崩す{/netabare}など、
“うみたき”には可能性を感じるので、続編でも掘り下げて欲しいです。


【声優 4.5点】
ライブ活動を兼務する。時にライブパフォーマンスがメインで声優は初心者のキャストもいる。
2.5次元物において、声優評価は渋くなりがちな私ですが、
本作については各々のキャラの二面性も見事に表現していたと高く評価したいです。

祥子役の高尾 奏音さんや、初華役の佐々木 李子さん辺りは声優キャリアも積んできて安定していましたし、
睦/モーティス狂気の{netabare}一人13役{/netabare}をこなした渡瀬 結月さんも複雑な演技に好対応していました。

特筆したいのはドラマーメインで本作が声優初挑戦となった米澤 茜さん。
初心者の自分は台本片手に演じていては表現しきれないと、
毎度セリフを丸暗記してアフレコに挑んだというエピソードが衝撃的。
理屈は分かりますが、それを本当にやってのけてしまう。
上手い下手以上に、チャンスの前髪を引き千切る勢いで掴んで来る。
夢を切り開く人はこういう方なのだなと、
{netabare}九州弁{/netabare}の熱演も含めて、ガッツに圧倒されました。

和み要素となったのが海鈴役の岡田 夢以さん。
抑揚をセーブした口調で{netabare}「私も綺麗な顔してますから」{/netabare}。ツボりましたw
海鈴は面白い娘なので、今後もネタの追加供給を望みます。


何より癒やしとなったのが、MyGO!!!!!・愛音役の立石 凛さん。
前作レビューにて私は、抑揚のない陽キャという難役という部分で、苦言も呈してきましたが。
今作の愛音は突破力があるキャストの演技も含めて太陽でした。
前作低評価して悪かったと反省すると共に、今作の陽キャ供給に感謝致します。


【音楽 4.5点】
AveMujica。ヘヴィメタル、シンフォニック・メタルを追求。

キーボード担当した祥子役の高尾 奏音さんはピアノジュニア国際コンクールで
グランプリ歴もある声優界最強クラスのピアノガチ勢。
キャスト判明した時は、ついに弾いてくれるかと興奮が収まりませんでした。
リアルライブでは、弾けるのは当然とばかりに、微笑みながら鍵盤見ずにキーボード2台演奏、
光を求めるように月に向かって手を差し伸べる、深々とお辞儀するなどパフォーマンス面でもムジカを体現。

ドラムの米澤 茜さん。にゃむちの豪快な両利きドラムは、キャラではなくキャストからの逆輸入設定。
キーボードやドラムが暴れまくるムジカのライブ映像は半端ないです。
初回TV放送後、配信されたOP主題歌「KiLLKiSS」の4thライブ映像。
凄すぎて何度も見ています。

メインギター&ボーカルの初華役の佐々木 李子さん。
幼少から舞台で実績を積んで来た方。
あにこれ民にとっては『かげきしょうじょ』“エトワール”山田彩子役として印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
故に、ロックにしては、かなり歌劇調ですが、世界観をゴリ押す同バンドにはマッチ。
しばしば「命を懸けている」とムジカへの覚悟を語る彼女。
私も刺し違える覚悟で受け止めたいものです。


同バンドデビュー以来、ほぼ全ての楽曲で作詞を担当している元・SOUL'd OUTのMC・Diggy-MO'氏。
最近は作曲領域にまで踏み込んで来ており、ムジカへの関与を強めています。
本作提供曲も聖書を想起させるフレーズが散りばめられますが、
決して外連味を狙った粉飾などではなく、熟考して幾重にも練り上げられた重厚な世界観であることが、
例えば、同氏によるミニアルバム「ELEMENTS」全曲楽曲解説などからも窺い知ることができます(※3)



【参考文献】(※1)Febri/監督・柿本広大が振り返る『BanG Dream! Ave Mujica』制作舞台裏

(※2)アニメイトタイムズ/衝撃的な展開の続くTVアニメ「BanG Dream! Ave Mujica」。柿本広大監督が明かす、第9話までの制作の裏側。そして気になるAve Mujicaのこれから【ロングインタビュー】

(※3)音楽ナタリー/楽曲を手がけるDiggy-MO'が語る!「BanG Dream!」発のヘヴィメタルバンド・Ave Mujicaの世界



以下、初回興奮して今後の展開を予測するも見事に的を外した感想w

【#1~#3先行上映会感想】初回から呑み込まれる

長いので折りたたみ
{netabare}
何かスゲーもんを見せつけられたなという感想が残りました。
公開初日、3話まで劇場鑑賞で観終えた夜、私は興奮して中々寝付けませんでした。
TV放送前でもあるので、極力ネタバレを回避しつつ、この整理できない私の感情も含めて言語化していきたいと思います。


こういう作品を観ると、つくづくエンタメ消費というのは残酷な趣味で、
ミュージシャンや声優まで含めた、広く芸能人というのは己が才能や、技術、プライバシーまで消費者に切り売りする、心身を削る過酷な職業なんだなと思い知らされます。

消費者は、私も含めて、芸能人自身が見せたくない物ほど見たいし、
やっちゃいけないことほど、やられると狂喜する。
芸能人はまさに国民の玩具、“お人形”なのです。
そして、お人形は飽きたら捨てられ、また次、次と消費者の欲求は留まるところを知りません。

その無限の欲望の坩堝(るつぼ)に身を投じる芸能人は、
自分のどこまでなら差し出しても自身を壊さずに済むか、
日々ギリギリの駆け引きを行っているのだと思います。

熟練した芸能人ならば、消費者との駆け引きも手慣れたものでしょうが、
経験不足の若手となると技術のみならず、自分の出し入れも未熟で、
時に自分の支柱となる致命的な部分まで差し出してしまい自壊してしまう。
近年、声優さんも含めて、若手芸能人の
精神疾患による活動休止などが相次いでいるのは、
仕事量のコントロールも含めた、自身と消費者との折り合いの問題も一因なのでは?と私は邪推します。

では、この心身を切り売りする芸能活動は残酷だから、
もう一切止めたほうが良いのかと言うと、そうでもなく。
消費者に何をどこまで差し出すかというギリギリの勝負の中でこそ、
覚醒する才能もあるわけで、捨て難い物があります。


何を長々と自説を垂れ流しているのかというと、
本作はAveMujicaバンドメンバーの本性を暴き出す内輪の“ギスドリ”仮面舞踏会(マスカレード)に留まらず、
作品を視聴し消費する我々が秘める残虐性をも指弾して来る危険物だと言うことです。

鑑賞中、私は、昔の映画だと『ブラック・スワン』、近年だと映画『エルヴィス』、
あとは秋元系のアイドルグループで私が唯一推していた欅坂46が、
平手一強の笑顔を見せないアイドルとして、暗黒方面に覚醒し、ぶっ壊れていく過程などを思い出しながら、
コイツはとんでもないアニメだなと放心していました。


AveMujicaを立ち上げたオブリビオニスこと豊川祥子(さきこ)も、
未熟な少女たちがプロとしてやっていく過酷さは重々承知しており、
プロデビュー後も芸能マネージャーなどの他人に管理を委ねず、
祥子がAveMujicaを自分自身の居場所として守り抜くためのリスクマネジメントも周到だったはずでした。

が、これも初回(※核心的ネタバレ){netabare} 成り上がりのため売名を急ぐ、にゃむ(アモーリス)により、ゴシップによるプライバシーの買い叩きから自分たちを守る防具でもあったマスクが剥がされ、{/netabare} あっけなく箍(たが)が外れ、
AveMujicaもまた祥子の手を離れ、消費者の熱狂の坩堝に呑み込まれていくのです。

前作『~MyGO!!!!!』は不穏な伏線をヒタヒタ張って中盤以降、起爆する感じだったので、
リスクを察知しながら徐々にガードを固めていく感じでしのげましたが。
『~AveMujica』は初回から崩壊のカウントダウンが始まる感じなので、それでは間に合いません。

視聴の際は、初回からガードを固めて行くことをオススメします。


呑み込まれるぞ。{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 11

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シンフォニー・オブ・デストラクション

バンドリ改めギスドリの真打、アヴェムジカ編。
ギスドリ1期のMYGO編見てないとイミフです。

ブシロもやっと商売が上手くなってきたなあ…とほっこり
爆死したD4DJのメンツがバンド組んだりとかで救済できませんかねえ

OP・ユーベルブラットOPに欲しかったのはこの厨二感、いいですねー
ED・同上。

リアルイベントビジネスのライバルはにじさんじやホロライブか。声優の卵を1年かけて育てたプロジェクトは全方位でクオリティが高く、ファン層を拡大していくのは間違いない。ほぼ素人に7弦ギターや5弦ベースを仕込む鬼畜のブシロード。しかしきちんとモノにしてるメンバーはさすが。

Gt.&Vo.ドロリス/三角初華
ギスドリの良心かと思えばただのヘタレ。相方は聖人。

Gt.モーティス/若葉睦
モーティスはただの邪魔者?彼女の救済はナシか

Ba.ティモリス/八幡海鈴
不動のメンタルってか大概なサイコパス、もしくは大人っていう表現なのか

Dr.アモーリス/祐天寺にゃむ
マジで社会性あるのこいつだけ、高1設定は完全に失敗

Key.オブリビオニス/豊川祥子
結局いつも誰かが拾ってくれる、やっと復活の兆し

07
え?モーティス終わり?まあ萌えアニメだしこれくらいでいいのか

1期の種まきがきちんとカタルシスになってていいのですが、やっぱMYGOが本気だすとエロゲみたいな痛々しさが厳しい。自分に酔いすぎ。初期の新海誠みたいなナルシズム。いやまあそれに酔えるのがアニメの良さですけどね、バンドリシリーズは本来ギャン泣きポルノではなかったので。長期シリーズだからこそのバリエーションでいいのですけど。

感情込み上げてるともりが全然まともに歌えてないの、実にいいですね。わざわざ別録までしてるのにそこをあえてキャラに言わせないし誰も触れない。楽器はともかくあそこで「おまえ歌えてないやん台無し」って流石ににゃむや海鈴でも言えないでしょう。こういうところがブシロアニメの良さ。いくらでもゲームで後付け補足できるからってのもあるだろうけど。

やっぱりどうみても上級国民サマのおままごとでしかないのだが、新海誠作品を観るようにピュアでイノセントなメルヘンマインドで観るべきでしょう。とくにMYGOはそうしないとあまりに痛々しすぎる。

海鈴にとってはムジカが参加バンドの最高位なので復活を望むのもまあそりゃそうでしょう。にゃむも同様に上昇志向ってだけでいい。

まだ7話でこれをやるなら、もう完全にさらなる絶望に突き落とす格好の前フリでしかない。しかし上げて落とす前フリにしては高度が高すぎてえらい角度になってしまった。祥子攻略完了、ラスボスは海鈴か、それとも…。

んでクライシックがなんと!!!!first take出演!!!!

いやーブシロさんビジネス上手くなったやん。アニメバンドをリアルイベントでやるのは真似されまくって独自性がなくなったイノベーションのジレンマ。アニメやゲームでバンドのバックストーリーを語れる利点を最大限に活かしたグレイトなアイデア。今は無きあの伝説のバンドがついに復活!をゼロイチでやれるマッチポンプ。アメージング!!!!これにはマジでやられた。これは誰も真似出来ないし、パクって二番煎じもシラけるだけで成立しない。んでリアルでも2バンド分で3バンド編成が可能。上手い、上手いなー。いやマジでD4DJのメンツもどうにか拾ってください。睦は7弦あってこそなのでMYGOやクライシックにはもったいない

アップの泣き顔だけ手描きなのはマジでなんなの、顔が幼すぎて萎える
そんなに豚をブヒブヒさせたいのか。まあマーケティングとしては正しいのかも

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4

65.4 3 2025年度の残酷アニメランキング3位
グリザイア:ファントムトリガー(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (107)
220人が棚に入れました
対テロ組織の人材を育成するために設立された特殊技能訓練校に集まる少女たち。危険任務に臨む彼女たちは、失踪した外国の要人の捜索支援にあたる。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ファン以外はお断り!新規が観てもポカ〜ンかな?

 最終話(13話)まで観ました。2025.03.29

 糞みたいな戦闘描写…。特に10話のエピソードは意味不明です。戦場の死体あさり男子2名が、逃亡兵率いるシスター見習い達と包囲網を突破しようとして、グロ死にする…。

 非戦闘員もまるっと皆殺し的な戦場なのに、敵の包囲網の外に味方の陣地があったり、巨大砲弾がどこからか飛んできたり、状況が不明確過ぎます。

 また、最後はみんなキレて突撃して戦死する…お馴染みの展開を繰り返します。

 今までもダラダラとしたキャラクター達の過去回想を垂れ流したり、ヤケに上から目線で戦闘や社会情勢、人生について語ったり、説教臭くてシナリオが古いです。原作からしてシナリオが冗長なんでしょうが、時代に合わないですね。

 そして、最後まで観ても誰が主人公だか良く分からん展開…。ハルトが主人公なの?

 ラストもネームド同士のつまらん戦闘でシメないでよ…。女性キャラが学生服で戦闘している様な物語に何をケチつけとんじゃ…ですが、あまりにも新規に不親切過ぎます。

 まぁ、嫌なら観るなってことでしょうね。なろうもアレですが、説教臭いのも腹立つわ〜。

……………………………………………………………………… 

 3話まで観ました。2025.01.20

 シリーズ未視聴です。第一印象は、エロゲ原作臭くて仕方ないと言う点でしょうか…。

 登場人物達の戦闘力が意味不明に高く、疑問の方が先行します。ポンコツスパイ共がわちゃわちゃしていたスパイ教室の方がマシです。

 毒ガスを所持したテロリストに大学が占拠され、主人公と沢山の学生が人質に!政府は人質ごと吹き飛ばすってことで、時間が無い!

 何となくヒリヒリした1話と2話で政治的な駆け引きもあるよ?的な引きでしたが、3話で単なる馬鹿アニメだと言う事を露呈します。

 救出作戦に参加したメインキャラ達がとにかく酷いです。時間が無いって言ってるのに舐めプをかまします。何ならテロリストを嬲って殺したりします。そして、仲間同士でくだらねぇ会話をグダグダと…。

 馬鹿なの?プロ失格です。キャラの個性を見せたいのでしょうが、凄腕の兵士がやることではありません。ヒャッハー盗賊団かなにかかな?

 軍事作戦の基本は敵対勢力の無力化であって、ゴロツキ民兵が民族浄化のために敵対民族を残酷に殺害するのとは違います。

 作中、スナイパーが、テロリストの腎臓を撃って苦しめて殺したりしますが、作戦上敵の行動を抑制するために、標的を嬲ったりすることはあるにしても、無力化せずに放置する意味が不明です。

 留めを刺していない以上、蘇生して救助に行った人員を殺傷したり、自爆して被害を拡大させたりする可能性があります。

 敵の装備も分からないのに、腹部への狙撃で致命傷を与えて無力化出来たなんて、どうして判断出来るんでしょうね。そんなに距離が近かったら、敵の集中攻撃を浴びるでしょうよ…。狙撃兵を潰すために、古今東西の兵隊さんは全力を尽くしますよ?舐めてますね。

 単に残虐描写がしたいだけで、戦闘パートがアニメの面白さに繋がっていません。また、日常描写もつまらないです。そもそも、キャラクターが多すぎます。凄腕戦闘員はリコリコみたいに2、3人にしぼるべきでしょう。

 ちょとノリが古すぎますね。くだらねぇ会話劇なんて、西尾維新だけでお腹一杯です。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 6

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

どんどんドンパチどーんといこう!

なぜか消えないエロゲ臭
ロリッ子の「せいちょうした!」を楽しむやつかな

01
完全初見、一応初回は完走

不幸な少女が酷い目に遭う可哀想カタログかと思いきや、ロリっ子の成長を見守るのが本線っぽい。本編の前に120秒でわかる!ってあったが流石にわかるはずがない。いきなりみんなの名前をおぼえてね!ってやられてもキャラ数多くて名前ガー。脳に優しく2人に絞ったリコリコを見習いましょう。美少女と銃の組み合わせはありがちだが、特にエロゲはイキリオタクの厨二感が容赦なくてやたらと鼻につく。このへんもリコリコはさっぱりしてたから売れたんだなあと思う。しかし美少女アニメのくせに肝心の作画が微妙なのはこれいかに。アクション描写も演出も微妙。銃のデザインやモデリングだけはいい。京アニ風味なリコリコと違ってキャラ自体はさっぱりしていて、さあ!萌えろ!的な暑苦しさがないのはいいけれど、流石にここから頑張って追いつこうとまでは思わせてくれなかった。

ファン以外お呼びでない感じ。

投稿 : 2025/04/19
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ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

全体的に良く分からない

可愛い女の子が沢山出てくる割に、ストーリー自体は戦争の描写が続く。
そして多くの人間があっけなく死んでいく。
ガチでシリアスかつシビアな展開のアニメ。
とは言え、フォーカスが当たっているのはSOADと呼ばれる隠密行動を主とするチーム。
表の展開がほぼ描かれないため、全体の状況が非常にわかりづらい。
いったい何のために戦っているのか。
それが主人公達のメインテーマにもなっているのだが。
良いエピソードもあったのだが、全体的には良く分からないという印象にしかならなかった。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2
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