残酷で狂気なアニメOVAランキング 6

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの残酷で狂気な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の残酷で狂気なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.8 1 残酷で狂気なアニメランキング1位
コープスパーティー Tortured Souls 暴虐された魂の呪叫(OVA)

2013年7月24日
★★★★☆ 3.4 (429)
2121人が棚に入れました
薄暗い廃校の中で目が覚めた直美と世以子。一体ここはどこなのか?先程まで一緒にいた仲間たちはどこへ行ったのか?何も分からないまま出口を求め歩き出す二人だったが、ふとした衝突で離れ離れになってしまい……呪われた天神小学校での絶望が幕を開ける――

おでん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ここまで寒気がするのは初めてかもしれない…

※ この文章は少しショッキングな内容を含んでいるのでご注意ください

グロい
とにかくグロい
信じられないほどグロい
文章で表すことすらもコンプラに引っかかりそうなので控えますが少し具体的にゆうと臓器とか出てきます…
みなければと若干後悔するレベルにヤバかったです
みた時間が昼だったのがゆういつの救いでした
一応ホラーみたいですがそんなことよりグロさが目立った

もうしばらく焼肉食べれない…

でも耐性があれば普通に涼しくなれるいい作品だとも思えた
何より声優陣たちによる迫真の声は素晴らしいものです

ただこの声優好きだから見ようみたいな軽い気持ちでみると、だいたい容赦なくしぬのでやめた方がいいです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

※グロ注意




・・・・みたいなアニメでした。

元々はゲームが原作みたいですね。なのでアニメの進行も
ゲームチックになってます。

コープスパーティー Tortured SoulsはOVAみたいなので
ストーリーはかなりザックリ進んでいきますが、
中々見ごたえがありました^^

今井麻美さんをたっぷり堪能したい人は、
セリフが多い、中盤~後半オススメです♪

ザクっと真相がわかってしまいましたが、ゲームの方も
面白いかも。

■ゲームもやってみました!
{netabare}
PSPのコープスパーティ ブラッドカバード リピーティッドフィアーを早速DLしました~

TRUE ENDでクリアです。
ゲームをやってみると、省かれているところはあれど、
OVAはかな~り忠実にアニメ化してるんですね。

とはいえTRUE ENDはOVAとは違ったエンドになってます。
OVAは「ANOTHER END」かな?

TUREだと、良樹や由香も生きてます。

で、TRUEをやったら絶対忘れてはいけない、あの人!
世以子ちゃん!

OVAでは被害者第1号のモブキャラ扱いでしたが、
TRUE ENDでは、直美の黒化を防ぐために
いい仕事してます(ノД`)・゜・。
あのメールシーンは泣ける

間違いなく、本作の裏ヒロインですね!

とはいえグロ多めでちょっと疲れました。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 53

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

どっちかって言うと、ハリウッド系ホラー

日本のホラー映画と西洋のホラー映画の違いは、日本の場合は心理的嫌悪を促す精神的な描写が多くて、ハリウッドを代表するホラー映画の場合はスプラッターと言われる人体損壊描写やグロテスクな表現で人を驚かせるびっくり箱的なものが多い。

しかしながら、アメリカで流行っている「死霊館」シリーズや「パラノーマルアクティビティ」を見てみると既に表現としては頭打ちなものが多くどうしても「エクソシスト」1973年や「サイコ」1960年の焼き増し的な映画がホラーの鉄板ネタとなってしまい、ホラーを見慣れている人間からするとどれだけグロであろうが、またそれか。。。と、うなだれてしまう場合がほとんどである。

「コープスパティー」の原作ゲームもアニメもその一例であり、人体損壊描写の多い鉄板的な描写がほとんどなので、どちらかといえばハリウッドホラー映画のパロディ的な側面が浮き彫りになっていて、怖いというより「気持ちが悪い」

「食人族」や「グリーンインフェルノ」、「サスペリア」や「デモンズ」などのイタリアホラー映画にも似た雰囲気があるので、ストーリーや心理描写で怖がらせるのではないのがたまに瑕である。

もっと日本映画らしい心理描写や精神的なホラーアニメが作られれば画期的なものになるかもしれない。

後書き:ホラー漫画の歴史はかなり古く、にスーパーマンでお馴染みのDCコミックス(今、「アクアマン」がめちゃくちゃ当たっているが。)が、1940年代に大人向け漫画レーベルの「ECコミックス」という漫画雑誌を発行してましたね。猟奇殺人やオカルトなどの所謂ハリウッド製ホラー映画やイタリア製エログロ映画はほとんどここが原点です。
故ジョージロメロ監督や作家スティーブンキングの愛読書としても知られています。
あと、大ヒットドラマ、ウォーキンデッドやブレイキングバッドもここからとってきています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

73.6 2 残酷で狂気なアニメランキング2位
B: The Beginning[ビーザビギニング](Webアニメ)

2018年3月2日
★★★★☆ 3.8 (242)
1248人が棚に入れました
科学者が宇宙平和のために創造していた"新人類"が、完成を目前にして、独自の企みを持つ悪の集団に誘拐される。近未来を舞台にしたオリジナルアニメシリーズ。

王立警察特殊犯罪捜査課へと戻って来た天才捜査官キース・フリックは、ある事件の犯人を追っていた。凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人鬼、通称『Killer B』。犯行現場に必ず刻み込まれた『B』の文字は人々の注目を集め憶測を呼んだ。『B』それは彼女のためのメッセージ。『ぼくはここにいる……』その身を異形に変え、黒羽は届かぬ思いを刻み続ける。キースと黒羽、互いに見知らぬ二人の運命は、やがて一つの陰謀へと飲み込まれていく——

Netflixによる限定配信。

声優・キャラクター
平田広明、梶裕貴、瀬戸麻沙美、東地宏樹、稲葉実、小清水亜美、豊永利行、田中進太郎、後藤敦、森川智之、石川界人
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

想定外に挑み続けるメンタル

エログロなんでもアリのフリーダムな姿勢で、
次々と刺激的な展開を繰り出して来る海外ドラマ。
それらが席巻する世界を相手に日本のアニメは何ができるだろうか?

本作はNetflixオリジナルアニメとして得たと思われる予算や環境を、
海外ドラマ級のシナリオ密度という形にして、その問いに答えてみせた野心作。

伝説の敏腕捜査官、サイコパスな猟奇殺人グループ、架空の王国で暗躍するダークファンタジー風のヒーロー。
脚本面でも、作画面でも並の制作体制なら破綻して闇鍋化しかねない水と油な具材を、
一つのアニメーション作品として仕上げた本作は非凡だと感じます。

その情報量の多さには置いてきぼりのリスクが付きまといますが、
私の場合は情報が押し寄せる度に、脳が悦んでいるのが自覚できて幸せでした。

一方で展開、設定等には既視感も覚えたりもしました。
ただ今回の場合は、それも私にとっては助け船でした。
だって、このシナリオ密度で全て未知の要素で物語を構成されたら、
間違いなく付いていけないでしょうw

今の話よく分らなかったけど、もしかして昔見たアニメのあれと似たような物なのだろうか?
とデジャヴも頼りに完走した面も多々あった(苦笑)アニメ鑑賞でした。


ダークヒーローを捜査すると言う無茶にリアリティを与える超展開を眺めていて、
ふと、例えば昭和の人間に、次の時代に最終戦争を妄想したカルト教団が
地下鉄で猛毒をばら撒いて自作自演するテロを起こすから気を付けろ。
と警告しても、誰も本気で聞いてくれないだろうなと言う着想が浮かんで来ました。

夜空を飛翔する魔人の如きイレギュラーなど、常識的に考えれば荒唐無稽ですが、
本作では遺伝子科学の急進や、生命倫理の忘却が重なればあり得る現象として設定され、
天才捜査官は、例え周囲に狂乱した変人と白眼視されようとも、焦点を合わせ続ける。
その飽くなき執念に惹き付けられます。

{netabare}「トラブルってのはプロセスの一つだ。
昔の俺たちは トラブルを事前に対処してきた。
それが間違いだった。だから失敗したんだ。

トラブルやイレギュラーは必然であり要素なんだよ。
排除しちゃいけないんだ。全てに意味がある必ず何かにつながる。」

――キース・フリック{/netabare}


既視感も当てにして高密度の物語を消化する悦びは今作で再認識できたので、
制作が決まっている二期では是非、シナリオ濃度にも慣れたアニメファンに
未知の体験をスパイスして酔わせて欲しい。
今後もよりキモチイイ、攻撃的な姿勢に期待したいオリジナルアニメシリーズです。


余談:本作監督インタビュー(Gigazine 2018年03月02日)にて、
日本とNetflixで異なる規制基準についての言及もあって興味深かったです。
日本では自粛する部分でリミッターを外してフリーダムに表現できる高揚が伝わって来ました。

Netflixがグロに寛容なのを良いことに、
本作は中々の出血多量で耐性のない方には注意が必要なわけですが、
もう一つ警告しておきたいのは画面の点滅について。

何でも日本のアニメ業界では未だに
TVアニメ版『ポケットモンスター』のポリゴン明滅による、てんかん事件が尾を引いていて、
「ポケモンチェック」と呼ばれる画面点滅に関する自主規制が敷かれているとのこと。

今回はそこもフリーダムなのを良いことに、嬉しそうにピカピカしているから危険ですw

特に異形たちの眼。
こやつらポリゴンかwってくらい赤、青に大喜びでパカパカ点滅するからアブナイですw
実際、彼らの瞳のフラッシュは、{netabare}目が合った者の脳を弄くり、記憶を改ざんするデンジャラスな光ですしw{/netabare}

光の刺激に弱い方は視聴の際くれぐれも気を付けましょう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

蠅の王

ProductionI.G制作、
ファンタジー×サスペンス。

凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人犯キラーB。
犯行現場に刻み込まれた謎の文字「B」、
{netabare}偶発的犯行の水面下で進行する計画的犯行。{/netabare}
天才捜査官キースは事件の真相に辿り着けるのか!?
手に汗に握るサスペンスである。

ファンタジー設定に多少の疑問を感じますが、
魅力的なキャラクターとその巧みな心理描写、
見所満載のシナリオに称賛の声を送りたい。
全話配信の貢献も非常に大きいでしょう、
サスペンスは視聴が断絶するとより難しくなる。

連鎖する猟奇的事件の数々。
{netabare}発見された歴史的碑文の解読。
脚色された真相と踊らされる人々。{/netabare}
懺悔を持たない心は加速度的に悲劇を増幅させ、
来たるべき運命の時を迎える。

あなたでしたか狂気を宿したのは。

アーメン。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46

reviewer さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

こういうアニメが見たかったんだよ

Netflixオリジナルということでテレビ放送がないためか、あまり話題になっていないが間違いなくもっと注目されるべき作品。

内容としてはダークファンタジー×クライムサスペンス。架空のヨーロッパの国を舞台に猟奇殺人を追う刑事の物語。作画は完璧。アクションシーンから細かいシーンまでよく描けている。イタリアとキューバの街を参考にした街並みは必見。

シナリオはクライムサスペンスにけっこう強引にファンタジー要素を突っ込んできた感じで現実味がなかったが、おかげで派手なアクションシーンやダイナミックなシナリオ展開が出来ており、最後まで飽きさせないようになっていた。良い意味で日本のアニメらしいシナリオだったと思う。

良くも悪くも最近の日本のアニメは萌え一辺倒というか、軽いというか。いい大人が鑑賞に耐えうるだけのアニメが少ない。この現状のなかで、Netflixによってこういうアニメが全世界に配信されたのは素晴らしいことだと思う。日本アニメの底力と可能性を見ることができた作品。今後もこういう作品が全世界に配信されることを願う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

75.9 3 残酷で狂気なアニメランキング3位
DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー](Webアニメ)

2018年1月5日
★★★★☆ 3.9 (328)
1054人が棚に入れました
永井豪さん漫画家デビュー50周年を記念し、2018年に新作アニメとして蘇る『デビルマン』。タイトルを『DEVILMAN crybaby』とする本作は、「Netflix」にて全世界190カ国に、日本語のほか9ヶ国語の吹き替え版と、25ヶ国語の字幕版で配信される予定です。

声優・キャラクター
内山昂輝、村瀬歩、潘めぐみ、小清水亜美、田中敦子、小山力也、津田健次郎、木村昴、KEN THE 390、YOUNG DAIS、般若、AFRA

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悪魔を憐れむ歌

サイエンスSARU制作。

ギュスターブドレの挿絵に感動した青年が、
若さと才能で一気呵成に書き上げた魔王ダンテ。
少年向け雑誌が大きな変革期の時代、
連載誌の休刊により未完に終わるも、
確実に地力をつけ、感性を磨き、
次なるステップへと歩み出していく。
永井豪が描く神と悪魔の対立構造は、
逆説的に「人間性とは何か」を問い直し、
見事に完成度を高め結実することになる。
20世紀の黙示録デビルマンである。

湯浅デビルマン、打ち震えました。
よりポップに、より淫靡に、より華やかに、
カートゥーン的演出とフラッシュアニメ技法が、
難攻不落の世界観にこれほど刺激を与えるとは、
このアプローチに驚愕と感動を覚えます。
評価すべきは安直な焼き回しを回避したこと。
そして絶妙にエロいです。

弱い者は死ぬ、弱い者から先に死ぬ。
人の歴史はまさに「力」の歴史であろう。
SF的なドラマツルギーとヴィジュアル性、
デビルマンは愛を知り、愛に泣き、
人であり続ける、今日もどこかで。

これは天才が勝利した「夜」である。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 80

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

人間ならば、恥を知るべきだ。

この素晴らしい作品に、感謝と賛美を!


一切の無駄のない『繊細な線』で描かれた人物、背景、そして鮮やかな色彩で、

淫靡で非情な世界を見事に表現。

私の5感、6感、総てを刺激され、すっかり酔ってしまった。


ちっぽけな『私観』でこの作品の感想を。


神は
『ビンの中で蟻を飼い、それを見ている子供だ』
(私の好きな映画での言葉です。)


悪魔は
人間に、甘い言葉をささやく。

それに流される人間、耳を貸さない人間…
そこで『人』は分岐するのではないでしょうか?

あと
悪魔は「約束(契約)」を守ります。
善も悪も 同等なのです(なんか 良い)

私は、悪魔は『人間に一番近い存在』と考えています。


そして、天使。
一番の『悪』ではないでしょうか?

天使は決して人間を助けません。
意志を持たない存在なのです。
(神の命(めい)のみで存在するともいわれています。)


この作品で
『天使=傍観者』と、私は考えました。

メディアに流され、まわりに流され、意志をもたず…
『悪魔狩り』をする、醜い存在。
(滑稽な現代人への皮肉か、否か?)


神、悪魔、天使、人間、そして『デビルマン』


明君は、子供の頃から、人の為に泣く事ができる、優しく哀しく強い人です。

『デビルマン』になってもそれは変わらず、悲しみを背負いながら、

悪魔と傍観者(天使)と、
涙を流し闘うのです。人間として。


涙には、色々な『涙』があります。

悲しい涙、後悔の涙、悔しい涙…そして
『嬉し涙』



明君は
人にたくさんの『嬉し涙』を流させましたね。


了君の涙も、悲しい、寂しい、そして嬉し涙であって欲しい。



嬉し涙ほど、苦しい涙はないのです。



私も叫びたい、
私を泣かせてばかりの君に


私は実在する人間だということ
いつか君に、温かい涙の意味を、苦しみを、教えたいんだ



明君と了君に
よく頑張ったね、と。。




あー!

電気グルーヴ、光岡自動車、感激でした(泣)



乱文失礼。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 53

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

見る前に相当な覚悟がいります

このアニメは、見る前に相当な覚悟をしていただくようお願いします。

生半可な気持ちで見ると、必ず後悔します。
結構グロイ描写に気分を害するだけでなく、物語の内容が頭から離れず、夢の中で当分うなされるかもしれません。

だけど私は、多くの人に一度は見ていただきたいと願っています。

人間は一人では生きられません。
だから人間は、困っている人を助けたり、優しくしたりします。
それはとても素晴らしいことです。

このアニメには、そんな愛情ある人間も登場しますが、そうでない人間も多数登場します。
そうでもない多くの人間は、普段は優しい人たちです。
しかし、生活環境が急激に変化すると、多くの人間は性格が豹変します。パニック状態に陥るといった方が良いのかもしれません。

この物語に登場する多くの人間の行為は、まさに悪魔の所業でした。
悪魔(デーモン)と人間、どちらを本当の悪魔と呼ぶのにふさわしいのか迷ってしまうほどです。

見終わった後、「自分はどちら側の人間になるのだろうか?」と、わずかな時間でも考えていただけたら、ありがたいです。

この物語は、永井豪先生の原作をわりと忠実に再現しています。
数十年前にテレビで放送された「デビルマン」とは全く異質のものです。
遥か昔、私はこの原作を読み、涙を流しました。
原作は全5巻です。興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

64.8 4 残酷で狂気なアニメランキング4位
ねこぢる草(OVA)

2001年2月21日
★★★★☆ 3.5 (136)
544人が棚に入れました
本作が制作される前に他界した漫画家・ねこぢるによる『ねこぢるうどん』の各場面をモチーフに、幻想的かつ暴力的な世界観を表現したアニメがオリジナルビデオアニメーションになって登場。ある日、ねこのにゃっ太は、病に臥せっていた姉のにゃーこが死神に手を引かれて家を出て行ってしまうところを目撃する。にゃっ太はにゃーこを連れ戻そうと奮闘するも、にゃーこは魂の半分を死神に奪われてしまった。それ以降、にゃーこは生気が抜け、腑抜けたようになってしまう。そんなある日、何気なくでかけたサーカスのテントで、2匹は現実と妄想が入り混じった不思議な世界に巻き込まれてしまう。こうしてにゃっ太は、偶然にも元気なにゃーこを取り戻すための冒険に繰り出すことになったのだった。
ネタバレ

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なん・・・だ・・これ・・は

ラブリーなニャンコ姉弟が大活躍!
「にゃっ太」は姉の「にゃーこ」を救うため、冒険の旅へ。
そこで出会う様々な生き物達。緊迫感がありつつも、ホッコリするやりとり。
そんな雰囲気の中でも、しっかりとメッセージが込められていて意外と深みも感じられる!
心癒される、ハートフルニャンコ萌えアニメ!

・・・と思って視聴を開始した私が愚かでした。

エグい。グロい。悪夢。もうカンベンしてくれぃ・・・でも柔らかい。
地上波では放送できない内容。いや、OVAでもアウトじゃないだろうか。
宇宙の隅っこでならOKが出るかもしれない。

もう、どうレビューしていいもんか・・・。
象徴的なシーンのオンパレードで、これすぐには解釈できません。
人間社会への強烈な風刺、価値観の多元性・・・
などが描かれているシーンはいくつか拾えたのですが、
おそらく他の7~8割くらいは見逃している気がします。
エンディングまでメッセージ性の塊です。

制作はJ.C.STAFF。
くぎゅーくぎゅーアニメ作ってる方がよっぽど健全ですよ。
精神に風穴あけられるわよ!
そのふざけた幻想・・・に取り込まれる!!
・・・あーもう何書いてるか分かりません。
2周目に突入すれば解釈もできそうな気がしますが、
しばらく無理です。


「2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門にて優秀賞を受賞」(wiki参照)だそうです。
しっかり芸術作品として高評価されております。
あぁ文化庁。日本ってすごい国です。

・・・もうレビューになってない?
ごめんなさいごめんなさい。
気楽なニャンコ萌えアニメだと思って観た私が間違っていました。
あとは、皆さんに丸投げします。宜しくお願い致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★以下、2周目視聴後の感想を。ネタバレ要素を含みますので、視聴後にお読み頂ければと思います★
{netabare}
色々と救いの無いようなことがあるけれど、まだ半分。
引き返せるかもしれない。いや、方向を修正して進めばいい。
とはいえ、それでも、すべて正しい結果になるとは限らない。
私達の見ているものは、一方向からのものに過ぎないのだから。

2周目を観終わった時点で感じた、本作品の主張です。
でもまだ半分くらいしか消化していない気がします。
グロ表現に目を背けたくなりますが、背けてはいけない。
直視して初めて見えてくるものがあり、それを見るべきなのです。
{/netabare}
本当に深い作品。
初回視聴とは違う意味で
「なん・・・だ・・これ・・は」
という感想を持ちました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

お寿司ちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不条理でシュールでサイケなカタストロフィ

10年位前に見ようと思って、そのまま放置してしまっていた作品。
アニコレの棚見ていて他の方のレビュー読むと、
30分くらいのショートアニメでサクッと見れそうなので早速。

原作者のねこぢる死後の作品にもかかわらず、
過剰で不条理なねこぢる節はしっかり描ききれていた。
その上、単なる輪廻転生ではなく人間存在の宿業までをも、
サイケデリックでダウナーなテンションで紡いでいく映像に圧巻。

とにかく、鬱、グロ表現が過剰。
主人公が、人ではなく動物におきかえることで、
さらに凶暴さを加速させている。

元々、鬱で救いようのないカタストロフィーの連鎖の世界感は、
アニメにすることで、原作漫画以上に、
夢の深淵のようなシュールで幻想的世界観をつくっていた。
(ガロの逆柱いみりとかの漫画をロードムービーに仕立に
したような感じ?)

どうやら、四畳半神話体系でも有名な湯浅政明が、
監督を手がけているようだ。
かなり特殊なものの、映像は本当に素晴らしい。

ただ、技術的な面を除いて、この手の作品は、
気難しく構えてみるのでもなく、
シュールなサイケデリックの文脈で観るべきだと思うので、
「何でこれが、こんなことになるの?」とか、
「なんでこれが、こんな形してるの?」とか、
ゲラゲラ笑いながら面白さを見つけるべきだと思う。
なので、映像自体も、日本より海外の方が需要がありそう。
アングルやレイアウトなどの演出も、10年前のアニメにしては、
かなり先を行っていたんじゃないかと思った。

当時、2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で
優秀賞を与えた審査員の審美眼は、色んな意味ですごいと思う。

こういった点から、アートよりのシュール作品が好きで、
サイケな映像を楽しめて、尚且つ、鬱グロに耐性ある方以外は、
面白くもなんともない作品ではないかと。

自分的には、たまたま思い入れもあったので、大当たり。


重症の鬱グロ作品を求めている方なら、
ねこぢるの夫(現ねこぢるy)の鬱グロの最高峰漫画家 山野一
の漫画が最凶なのでオススメです。
「四丁目の夕日」「夢の島で会いましょう「混沌大陸パンゲア」」など、
生きていくのが嫌になるほど人間の負を見せつけられる大名作。

絵もえげつなくて汚いし、人生のトラウマになる悪書なので、
読まないほうがリアルに支障をきたさないと思われます。
山野氏の漫画は、所持してるだけで人格を疑われるレベル(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

考察したい人向けの難解さが面白い作品

ねこぢる原作だが、ねこぢる氏が亡くなられた後、制作された
ものすごくシュールなオリジナルショートアニメ作品。
2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門にて優秀賞を受賞した。
作画、演出、脚本は湯浅政明、監督は佐藤竜雄。

キャラクター自体は、キモ可愛い部類に入ると思う。
物語も、病気で寝込んで魂の半分を死神に取られてしまった姉の
にゃーこを助けるべく、さまざまな試練を越えていこうとするロードムービー。
残酷で、ちょっとグロで不可思議な独特の世界感に観ていて圧倒される。
一見すると脈絡のない、支離滅裂な映像の連続なのだけれど、
根底には深いメッセージも込められているのだろうことはわかるし
そのあたりを深く考察したい人向けな作品とも言える。
僕も考察レビューとしてあらためて編集してみようかと思っているけれど、
今現在集中できない環境下にあるので、またの機会に(苦笑)

にゃんこが主人公だからといって決して子ども向けのカワイイものではなく、
残虐、残酷、不気味さを苦手とする方にはおススメできない。
逆に、幻想的で狂気じみたシュールな雰囲気やアート的な作品が好きな方は
一度ご覧になってみることをオススメ。

個人的には、そういったブラック的な独特の世界も含めて、
ねこ目線の低いアングルから捉えた視界や、昭和中期頃のノスタルジックな風景と、
擬人化したねこの家族をけっこう楽しめた。
セリフはほとんどなく、意思表示はほんの時たま登場する吹き出しだけで、
語りすぎるナレーションが入るわけでもないので、その静けさがなおさら
この作品の抽象画のような雰囲気を引き立てているようにも感じた。

30分程度の短さなのに、考えれば考えるほど時間が経ちそうな物語。
観る人を選ぶ、好みの大きく分かれる作品とも言う難解さ。
こういうのが好きな人、きっといるよね?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 44

59.0 5 残酷で狂気なアニメランキング5位
コゼットの肖像(OVA)

2004年4月11日
★★★★☆ 3.3 (92)
463人が棚に入れました
倉橋永莉 (くらはし えいり) は日本の骨董店「香蘭堂」でアルバイトをする画学生。ある日、香蘭堂に主人から送られてきた「呪われし器物」古びたベネチアガラスのゴブレットから見えた、美しい異国の金髪碧眼の少女に思いを寄せる。永莉は人ならぬもの、その少女、コゼット・ド-ヴェルニュ (Cosette d'Auvergne) とのひそやかな逢瀬を心地良く思うが、一週間後の夜、悲劇は起こる…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「化物語」「偽物語」でおなじみの新房監督 2004年の作品

「化物語」や「偽物語」などで一躍ヒットを飛ばした新房監督の
シャフトを制作拠点とされる直前の作品(全3話のOVA)で
今の作風の原点を随所に感じることができた。
ちなみに制作は童夢。

ジャンルとしては、サスペンスやミステリー的な要素の強いゴシックホラーだが、
ちょっと異質な純愛ストーリーとしての側面もある。

また、ヒロインのコゼットの声を、公開オーディションで選ばれた
新人の頃の井上麻里奈が務めており、梶浦由記プロデュースにて主題歌を唄い、
そのまま歌手デビューも果しているので、ファンの人は必見かも。

主人公は商店街の中の骨董店「香蘭堂」でアルバイトをする画学生 倉橋永莉。
ある日、香蘭堂に送られてきた「呪われし器物」と言われる
古びたヴェネツィアン・グラスのゴブレットに、美しい金髪碧眼の少女が映りこみ、
それ以来彼女に想いを寄せるようになるのだが、というお話。

コゼット・ド-ヴェルニュという名の彼女の正体は?
コゼットに何があったのか?
そして惹かれてしまった倉橋の運命やいかに。
ということで、独特の雰囲気に惹き込まれ、一気に観てしまった。

登場人物はほかに、神社に住む霊感のある女性や、女医、
倉橋の先輩や同級生の女の子など。

正直言って化物語などの作品のほうが面白いし、完成度が高いとは思った。
でも演出面での意欲的な取り組みは、それまでになかった感覚をすごく感じるし、
全3話と短いし、アンティーク好きの人は観ておいて損はないと思う。

ただし、興味が持てないとかなり眠くなる、かも。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

”新房昭之監督”による、サスペンスホラーアニメーション!

新房昭之監督による、サスペンスホラーアニメーション!1話約40分、全3話、童夢製作のOVA作品。

骨董店「香蘭堂」でアルバイトをする倉橋永莉は、美しい金髪碧眼の可憐な少女に恋をしてしまった。ただし彼女は、古びたグラスに呪われし、人ならぬ存在。"呪われし器物"に導かれた二人に、悲劇が襲い掛かる…。歪でゆがんだ愛…。これは純愛と言えるのか…?!

まさに新房監督の作品です。ストーリーの異様さや少女の美しさ、主人公の驚愕する様子が、象徴的により印象的に演出されています!
永莉がコゼットに翻弄され、捕らえられいたぶられる様子が、生々しく衝撃でした。
宗教的で民族的な音楽がより作品の妖艶さを演出していて良かったです!音楽担当は梶浦由記さんです。
声優さんは、倉橋永莉/斎賀みつき、コゼット/井上麻里奈です。斎賀さんは、割と綺麗な男の子役が多いですよね。やわらかく響く声が印象的です!
井上さんはこのころまだ新人で、ED曲の「宝石」も歌ってます。
内容がひたすらネガティブなので、その点で受け付けない方がいるかもしれませんが…。ただ、全体的に、とてもクオリティーが高く隅々まで演出しつくされた作品です!

呪われた愛に導かれるサスペンスホラーアニメーション!
新房監督作品や前衛的な演出の好きな方は是非みてみて下さい!!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わざわざもう一度見直した作品

元々演出や雰囲気が面白いアニメと聞いて一回目はさらっと見て訳がわからずなんか色々痛々しい事になりながらよくわからずに終わった

うん、ぜんっぜん面白くなかった
ここにレビュー書くのすらその時は忘れてしまう程つまらなかった

暫くしてしっかり見れば色々と面白いとまた別の意見も聞き、しっかり見てなかったこと自体、かなり後悔していたので二回目見ることにした


さて、ここから本音本題

ゆっくりと話を追っていくと、雰囲気以前の問題としてアニメというよりも一種の実写映画のストーリーを見ている感じである
演出に関してもなるべく飽きさせないようにと工夫はされているが、呆然と人の姿を追っていくカメラが普通のアニメというよりもドラマのような印象も受ける

そういった点がまず普通のアニメと違って退屈させる部分ではあったが、まどマギの叛逆の物語を私は大絶賛しているのだが、あれの良いけど理解されがたい部分、手法的なものがこの作品には色濃く出ている
叛逆の物語に於いてはさらに伏線やら色々と散らばせている節があったが、もう少し実験的なものだろうか

あれほど強い意味へと昇華したり、乱雑にちりばめるような真似はしていないのだが、細かい演出に一つ一つ今の状態や心情、そういったもののヒントを散りばめ、ムービーに深く没頭している視聴者へに大きなインスピレーションや一体感を吹き込んでくる

台詞回し、祇園や音楽、直接的な映像と当たり前の方法で視聴者に説明したりヒントを与えるような事を極力控え、出来るだけ比喩、暗喩的な、それに於いても感覚的でわかりやすい表現を視聴者にダイレクトに与えるような。そういった映像作品として世に出そうとしたのではないだろうか
少なくとも叛逆がこれに基づいていると言うなら私はそう解釈したい

つまりあの扱き下ろされたまどマギの続編にも同じことが言えるが、正当な評価を下すためにはかなり真摯に映像作品に向き合うことが必要だが、そういった作品は今の業界のアニメーション作品としては三流としか言いようが無い
かの今敏は映画的手法やアニメだからこそ出来る独特なカメラワークや演出を次々と披露し、天才と呼ばれていたがやはり娯楽のアニメーションとしての評価は得ていないと思われる

それと同じように別の才能は認めるが純粋な目的としてのアニメとして良い作品とは言いがたい点が多い

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

58.1 6 残酷で狂気なアニメランキング6位
世にも恐ろしいグリム童話 日本昔話(OVA)

2009年9月21日
★★★★☆ 3.3 (26)
195人が棚に入れました
ベストセラー『本当は怖い世界の童話』をベースに、誰もが知っているグリム童話と日本昔話をオリジナル・アニメ化。長年語り継がれてきた子供向けのストーリーの中で、世にも恐ろしい残虐性が浮き彫りになっていく。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

最強のトラウマアニメ(R-15)

こんなアニメ・・・なんで作ったんでしょうね?
しょうもないホラーアニメかなぁ〜と思ったら・・・
とんでもない内容ですわ・・・マジで怖いw本当にひどいw

複数の童話を紹介する感じで話が進むんですが、その童話は凄惨な内容にアレンジされています
最初のヘンゼルとグレーテル編はマジでやばいです
ヘンゼルとグレーテル編に限って言えば、ホラーアニメとしては最高傑作だと思う

独特の作画でキャラデザ自体がもはや恐怖w
とりあえず一回見て欲しいアニメだけど
これビデオレンタルしてんのかな?w

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

えんd さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

やっぱり

グリム童話をもとにしているだけあって、かなり独特な物に仕上がっていると思います。世界観的には本当にグリムから持ってきているのですが、もとの残酷な描写をしていたりするので、結構ブルーな気持ちになるかもしれないです。

しかし、そういうのが大丈夫な人なら見てもらいたい作品ですね。もとがグリム童話なだけあって話のクオリティが高いです。

全体の感想で言うと作画はまったく安定しませんね。しかしグリム童話独特の雰囲気や臨場感は、しっかりと表現されていて黒のグリム童話というにふさわしいドロドロ具合です。
様々なアニメ表現が使われており、気が付いた全話見終わっていました。とてもいい作品だと思うのでブルーな展開が大丈夫な人は私からお勧めできる作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

……keniee…… さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

こ… こわい… ((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタ

こわいですよ…

ここまで
怖いと思って観ていた作品が
思い浮かばないですが…

こわいです…

人物の表情
話し方

音…


狙いだとは思いますが…

してやられた感じで…
こわいです

これは 怖い作品がお好きな方にも
あまりおすすめできません

童話(1話め)
ヘンゼルとグレーテル

グロい キツい… 酷すぎる…
そう思いながら
なぜ観てしまったか

怖かったから 先が気になってしまったのです

そんなに怖いのかなって
覗いてみようと思った方には
ハードルが上がってしまっているので
『それほどでもないな…』
と感じられるかもしれませんが

おすすめは いたしません
後味の悪いものですから…
といいながら

観てしまいました

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
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