◎TARGET さんの感想・評価
3.8
【SF】タイムスリップした先は1945年東京大空襲の真っ只中だった…
❏総評
1986年の作品。正直古いし期待してなかったのだが楽しめた。
ジャンルはSF。
ネタバレしない程度に、あらすじ。(導入部分)
時は未来、場所はNEO TOKYO、少年アギノ・ジロはとある追手から
逃げていた。しかし逃げても逃げても追手をふりきれず、
時間調整装置を使って過去へ逃げたのだった。
時は現代、17歳の女子高生、早坂哲子と同級生と先生がたまたま
居合わせたマイクロバスに、突如、奇妙な少年が乗り込んできた。
その少年(アギノ・ジロ)は持っていた機械をバスに取り付け、
スイッチを入れた。
そしてバスは
1945年、東京大空襲の真っ只中にタイムスリップしてしまう…
追手は何故ジロを追っているのか?
少年アギノ・ジロの真の目的は?
そしてジロと追手に巻き込まれた哲子たちの運命は?
そして最後に衝撃の事実が…
❏戸田恵子
ジロは男の子なのだが、声優はなんとあの戸田恵子さん。
ジロ以外の主役級のキャラが軒並み残念なので、
タダでさえイケてる戸田さんの巧さが際立ちまくり。
(先生役の青野武さんもよかったけどね。)
その他マイクロバスチーム以外の脇役の声優さんは
言うことなしかな。
❏1986年の割にはイケてるサントラ
サウンドトラックは中々よかった。同時代の作品でいうと
坂本龍一の「オネアミスの翼」のサントラとまでは言わないが
単体でも聞けるレベルの音が創られてる。
通常のBGMトラックだけでなく挿入歌とエンディングテーマも
力が入っている。なんと80年代を代表するシンガー
「竹内まりや」が歌ってる。
結構アニメの挿入歌とか正直微妙なのばっかりなのだが
ばっちりハマっててよかった。
❏惜しい
・音楽に予算取られて、声優に金がまわらなかったのかな?
・もうちょいマイクロバス組のキャラを生かして欲しかった。
・ストーリーの骨格はいいけど、ディティールの詰めが粗い。
❏最後に
こんなにレビューが少ないのが意外。
80年代の作品なので最近のアニメよりは粗いとこもあるが
しょーもない作品とかではない。
見ても損はしないと思う。