時崎 狂三 さんの感想・評価
3.4
内容は薄いが、作品の設定は奥が深い【超長文注意】
幼児向けアニメなので内容は薄いです^^;
年の離れたご兄弟やお子さんが居る方が暇つぶしに観る程度でしょうか。
オチとして基本はアンパンマンが一度やられ
新しい顔で復活して元気100倍になり
アンパンチでバイキンマンをやっつけるという
お決まりのパターンで終わります( ̄。 ̄;)
たまにバイキンマンに顔の取り替えを阻止されたりしますが
その場合お助けキャラが必ず出てきて新しい顔をパスしてくれます。
バイキンマンが邪魔してアンパンが焼けないときが極稀にあり
そのときは他の食べ物で代用します。
私が見たのは攻撃力がまるでない大福マンとクロワッサンマン?
(名前忘れましたがクロワッサン星へ行く回でありました)と
濡れても大丈夫なコーヒーパンマンです。
あとバイキンマンと和解してそのまま
バイキン城に帰っていくオチもたまにあります。
オチはお決まりなので観ててもあまり楽しくないですが
ふと突っ込みたくなる場面がありました(`Д´)
アンパンマン正義の味方なのに不意打ちしすぎ(笑)
助け呼ばれてるから仕方ないと思うけど
いきなり登場して
「やめるんだバイキンマーン」
登場と同時に勢い付けた不意打ちの飛び蹴りw
当然避けれるわけもなく
バイキンマンは吹っ飛びますw
たまにだったらアンパンマンも疲れてるので許してあげたいですが
5話に1回くらいのペースでやってます。
これはやり過ぎじゃないかと思いましたw
ちっちゃい子真似するんじゃないかな(>_<)
こういうシュールな発見をして楽しんでました(笑)
アンパンマン公式サイトのQ&Aも突っ込みどころ満載です。
全部書くのは大変なのでイチオシの質問を幾つか載せます。
興味を持ったら見に行ってみてくださいw
Q.アンパンマンの汚れた顔は交換したときどこへいくの?
A.新しい顔に交換したときに前の顔は消えてなくなるんです。
(笑)怖いよ(T.T)
Q.ジャムおじさんとバタコさんの関係は?
A.無関係なんです。とは言っても、一緒に暮らしていますので非常に家族に近い関係でしょうか。
親子や肉親ではありません。
(えっw公式がこの回答ってwはぐらかしてるところが怪しいw
しかも無関係なのか家族に近い関係なのかどっちなんだw)
Q.カレーパンマンのカレーって、
甘口?中辛?辛口?
A.カバオくんやちびぞうくん、まちのみんなが食べて
「おいしい」っていうぐらいの辛さです。
これってどれくらいでしょうか?
(キターーwまさかの質問返し
「俺のカレーはピリッと辛いぜ」が
決め台詞なのに辛口じゃないんかいw
しかもカレーパンマン甘いのが大の苦手なのに
キャラ的にせめて甘口は除外して?)
公式適当すぎるでしょw
まだまだいっぱいありますがQ&Aはこれくらいで。
アンパンマンは物語は基本面白くないですが
キャラ毎のテーマソングは幼稚な割に聞いていると頭に残るような
良い感じのテンポが多いです。
お勧めは、
タンポポちゃん、しらたまさん、SLマン、
カレーパンマン、しょくぱんマンですかね。
最近新しい話を見たら
バイキンマンの師匠にあたる?バイキン仙人や
ドキンちゃんの妹のコキンちゃんとかいうのが居ました(゚Д゚;)
どんどん新しいキャラ出てますね。
(アニメ作品の最多キャラクター数でギネスにも載ってるみたい)
コキンちゃんは嘘泣きが得意でコキンちゃんの青い涙を
誰かが浴びると涙が止まらなくなります。
私が観たときはバイキンマンが引っかかって大泣きしてました。
因みに声優は平野綾です。
【個人的おすすめ回】
バイキンマンとアンパンマンが入れ替わる回
バイキンマンとアンパンマンが幼児化する回
ロールパンナ誕生の回
しらたまさんの回(なんかテーマソングがハマる)
サラダ姫の回(サラダ姫役の沢城みゆきが個人的に好きなのでw)
ここからアンパンマンを詳しく紹介していきます。
アンパンマンのレビューがあまりないので
1つくらい詳しいレビューがあってもいいかなと思ったので。
{netabare}
【アンパンマン作品経歴】
アンパンマンの原型作品は1969年大人向け雑誌PHP誌の1~12月号に
短編童話集【こどもの絵本】として連載されました。
(因みに初登場は1968年10月1日発行の10月号だそうです)
この第一作は後に「十二の真珠」という童話集に収録されています。
初登場が10月1日ということでアンパンマンの誕生日を初登場した
10月1日とする説もあるのですが、
やなせたかし氏自身の誕生日2月6日を
アンパンマンの誕生日とする方が有力となっているようです。
この第一作のアンパンマンは現在のアンパンマンとは大きくかけ離れ
頭部は人型で大きなお腹をしていてたそうです。
更にこのお腹にはアンパンを入れられるようになっていて
お腹がすいて困ってる人を見ると
現在のように顔のアンパンをちぎって食べさせてあげるのではなく
お腹の中からアンパンを取り出して
食べさせるという設定だったようです(゚Д゚;)
その後1973年の「あんぱんまん」
1975~1976の「怪傑アンパンマン」を経て、
1975年11月に「それいけ! アンパンマン」が登場。
1977~1978年 にはしょくぱんマン、カレーパンマン、
そしてバイキンマンが次々に登場して
やがて読売新聞の日曜版で英語対訳の連載が始まると、
一気に人気は高まりました。
アニメは1988年から始まっていきます。
【アンパンマン誕生秘話】
ヒーローとしてのアンパンマンが誕生した背景には、
やなせ氏の従軍経験があります。
やなせ氏は第二次世界大戦を戦いそして負けた。
戦争中は「正義」の為に戦ったはずが
終わってみれば「正義」は相手にあったとなってしまった。
正義なんてのは人の価値観で変わり芯に持っている正義も
状況により二転三転してしまう。
そんな正義とは、いったい何なのか?
やなせ氏は戦いのなかで正義というものが
いかに信用しがたいものかを痛感したのだ。
これまでのヒーローは「正義」こそ口にするが
飢えや空腹に苦しむ人間へ手をさしのべることはしなかった。
戦中、戦後の深刻な食糧事情もあり、
当時からやなせ氏は「人生で一番つらいことは食べられないこと」
という考えをもっていた。
50代で「アンパンマン」が大ヒットする以前のやなせ氏は売れない作家であり
空腹を抱えながら「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」
と思っていたという。
こういった事情が「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」
という着想につながった。
アンパンマン の「正義」というテーマについて、やなせ氏は
「『正義の味方』だったら、まず、食べさせること。
飢えを助ける。」と述べている 。
さらに主人公をあんパンにした理由を
「外の皮はパン=西洋、内側はあん こ=純日本。
見た目は西洋でも心は日本人である。」
と解説している 。
これについて、やなせ氏がアンパンにしたのは
見てくれが悪くてもたとえ相手から差別されても人を思いやる気持ちは貫き通す。
ヒーロー見た目じゃなくて中身
アンパンをあげる度に中身が出てきて日本人特有の思いやる気持ちが強くなる。
そういった想いが込められているのではないかなと私は思います。
アンパンマンは空腹の者に顔の一部を与えることで
悪者と戦う為の力が落ちると分かっていても
目の前の空腹で困った人たちを見捨てることは絶対にしない。
アンパンを分け与えて力が弱まっても
悪者との戦いを放棄したりはしない。
例え負けると分かっていてもだ。
これらの点について「ほんとうの正義というものは、
けっしてかっこうのいいものではないし、
そしてその為にかならず自分も深く傷つくものです」
第1作『あんぱんまん』 のあとがきよりと自身が絵本のあとがきで語っている。
そしてアンパンマンは食べられることはあっても、食べることはない。
それは単純に(カレーパンマンやしょくぱんまんとは異なり)
アンパンマンが食事をする場面が一度も描かれないことにも現れている。
「飲食」が大きなテーマとなった世界で、
本来の「食べる」と「食べられる」の
食物連鎖的な循環を裁ち切り、
自らを食事としてのみ差し出す自己犠牲こそが
アンパンマンのヒーロー性を支えている。
これらのいろいろな深い気持ちを込めできた作品が
やなせ氏の理想とする「正義のヒーロー」
アンパンマンである。
【アンパンマンの主題歌アンパンマンのマーチに込められた想い】
アンパンマンのマーチ 作詞 やなせたかし
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ胸の傷がいたんでも
なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ!
今を生きる ことで 熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン やさしい 君は
行け!みんなの夢 まもるため
なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ
わからないまま おわる そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい 君は
行け!みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる 光る星は 消える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ どんな 敵が あいてでも
ああ アンパンマン やさしい 君は
行け!みんなの夢 まもるため
アンパンマンのマーチに込められたやなせ氏の想いですが
本人がこのようにコメントしています。
「なんのため生まれてなにをして生きるのか」という歌詞は、
当時、大学を出ても何をしたらいいのかわからない
無気力な学生が増えていると聞いたので、
子どものころから「何のため人は生きるのか」
しっかり頭に叩き込んでおかなくてはいけないと思い付け加えました。
「胸の傷が痛んでも」もね。
これはアンパンというヒーローは他のアニメのヒーローと違い
いつも傷つくからなんです。
バイキンマンに押しつぶされたりして
ジャムおじさんに「助けて」と弱音も吐いたりする。
でも作り直してもらうとまた元気に飛び立っていく。
そのアンパンが負う傷の全てを 「胸の傷」で代表させました。
苦しくても傷ついても、
ヒーローは人を助けるために飛び立つのです。
僕は物語を作るときも、歌を作るときも、
子ども向け・大人向けとか区別していません。
子どもも大人も一緒に感動しなくちゃいけない。
だから歌詞が子ども向けにしては難しいと指摘されるのかも知れませんね。
ここからは私が思う、やなせ氏のアンパンマンのマーチに込められた想いです。
実はやなせたかしさんの弟は海軍の
特攻隊として戦場でその生涯を閉じました。
その弟さんの遺書から詩を綴ったという説もあります。
その点も踏まえて誌を読み直すと自ずとやなせ氏の想いが通じてくると思います。
以下自分なりに歌詞を読み取った解説です。
戦争で心がひどく傷付いてしまった
生きていることの喜びが痛いほど実感できる
何の為に生まれて何の為に生きるのか
答えられないなんてのは嫌だ
生と死が限りなく近い
何の為に生まれて何の為生きるのか答えはもう出ている
戦場で生きることで決意が決まる
だから僕はお国の為にこの身を差し出す決意をした
お国のため皆の未来を守るため
何が僕の幸せ?何をすれば喜ぶ?
分からないまま終わるなんてそんなのは嫌だ
忘れちゃダメだ お国の為生きることそれが僕の幸せ
お国の皆の幸せでもある
泣いちゃダメだ
僕はお国の為に特攻すると決めたんだ
お国の為 皆の為
僕は速度を上げる
恐れちゃダメだ
僕の心の中は自国への愛と特攻する勇気だけだ
他のことは考えちゃダメだ
皆の未来を守るために僕はいく
敵の基地へもうすぐ着きそうだ
時間はいつもより早く過ぎていく
激戦地ということもあり仲間はどんどん倒れ
命の灯火が一つまた一つと消えていく
仲間の命を無駄にはできない
だから僕はいく
生きている喜びが痛いほど実感できる
でも僕は逃げない
どんな敵が相手でも僕は逃げない
皆の未来を守るため
自分なりの解釈でした。
おまけ
【アンパンマン主要キャラクター紹介】
☆アンパンマン(CV:戸田恵子)
ジャムおじさんが作ったあんパンの種に、
空から降ってきたとても綺麗な命の星が落ち
命が宿って誕生したこの物語の主人公。
パン工場でジャムおじさんたちとともに暮らしている。
普段は町のパトロールをしながら、
空腹の人や困っている人を助けたり、
悪さをするばいきんまんを懲らしめ たりする「正義の味方」である。
☆バイキンマン(CV:中尾隆聖)
アンパンマンの宿敵。
アンパンの種に命の星が落ちたのと同時期に、
ばいきん星から卵が送られてきた。
その卵に雷が当たり生まれたのがバイキンマン。
一人称は「俺様」
二人称は主に「お前」
バイキン城を根城とし、当初は一人暮らしだったが、
現在はドキンちゃんや、かびるんるんなどと生活している
☆カレーパンマン(CV:柳沢三千代)
アンパンマンと同様ジャムおじさんによって作られた
頭部がカレーパンで出来ている。
得意技は『カレーパンチ』と『カレーキック』 だが、
他にも、口から熱いカレーを飛ばして敵の目を潰す攻撃
『カレービュー』も出来る。
またアンパンマンと手を合わせ、
アンパンチとカレーパンチを同時に食らわせる技を
『ダブルパンチ』と呼ぶ。
お腹が空いた人にはカレーパンではなくカレーライスをあげる。
☆しょくぱんまん(CV:島本須美)
アンパンマン、カレーパンマンとは違い、
トースター山という山から生まれたらしい。
顔は一斤ではなくスライスされた一枚である。
普段はしょくぱんまん号と呼ぶトラックで
小学校へ給食用の食パンを運んでいる。
☆ドキンちゃん(CV:鶴ひろみ)
バイキン星から連絡も無く、突然卵型UFOに乗って
バイキン城に突撃しようとした女の子。
バイキン星でばいきんまんの噂を聞きやって来たらしい。
以後、バイキン城に居候としてばい きんまんと同居している。
体はオレンジ色で角は1本。
☆ ジャムおじさん(CV:増岡弘)
不思議なパン職人。
みんなに美味しいパンを食べてもらいたいと思いながら、
パン工場で「美 味しくな〜れ…美味しくな〜れ…」
と願いを込めてパンを作っている。
一人称は当初は「わし」だったが後に「私」となった。
パンだけでなく他の料理や食べ物も作ることができ、
また巨大メカの発明や歴史や地理にも博識である。
つたで上空からダイブするなど運動神経も抜群。
アンパンマンとそっくりな顔をしている。
☆バタコ(CV:佐久間レイ)
ジャムおじさんの助手をしている女性。
一人称は 「わたし」。
やなせたかしによると、彼女もジャムおじさん同様
人ではなく妖精に近い存在である。
バイキンマンが拾ってきた魔法の鏡によると
アンパンマンの世界で一番心が美しいのはバタコさんとのこと。
☆めいけんチーズ(CV:山寺宏一)
ある日、森の中で泣いているところを子供アンパンマンに助けられ
以来パン工場に住み着いてい犬。愛称はチーズ。
バタコさんが名付け親。
犬小屋はチーズが住み始める前から存在しており、
現在のチーズの小屋は3代目(一斤の食パンを象っている)で、
壊れたり吹っ飛んだりした時は自分で直すこともある。
☆メロンパンナ(CV:かないみか)
1992年(TV放送では200回記念)に初登場。
愛の花の蜜から生まれたジャムおじさん製のメロンパン。
ジャムおじさんが流れ星(いのちの星の流群と大変よく似ている)
を見て、作られることになった。
アンパンマンとは違い成長した姿で誕生している。
従来のパン工場関連のパンのキャラクターでは最初の女の子キャラク ター。
☆ ロールパンナ(CV:冨永みーな)
1994年(TV放送では300回記念)に初登場。
ジャムおじさんがメロンパンナの為に作ったロールパン。
白い布で顔を覆っており、額の部分には
赤い「R」の文字が書いてある。
黒い服を着ており、布と同じ白い手袋とブーツを履いている。
初め、ジャムおじさんは単なる仲間 を作るつもりだったが、
メロンパンナがお姉ちゃんが欲しいと言ったので、
メロンパンナより後に生まれたが姉になった。
一人称は「私」で、男性的に話す。
メロンパンナ同様、現在の姿で誕生している。
名前はメロンパンナに似せて名付けられた。
妹のメロンパンナが十年に一度咲く『 まごころ草』を偶然見つけ、
その花粉を加えて作ろうとしたが、
それを聞きつけたバイキンマンが
『バイキン草』のエキスも入れてしまったため、
善悪両方の心を持ったロールパンになってしまった。
そのため、基本的にはパン工場にはおらず、
高い岩山があちこちにある荒地にいることが多い。
☆クリームパンダ(CV:長沢美樹)
1998年に初登場。
ある日突然ジャムおじさんが呼んだパンの少年。
パン工場関連のキャラクターでは最後に登場したキャラ。
クリームパンに生まれてカスタードの国から来た。
家族や、職業・経歴も不明だが、
メロンパンナやロールパンナをお姉ちゃんとして慕っている。
一人称は、「ぼく」。
怖いもの知らずで意地っ張りな性格。
ジャムおじさんが作ったパンを届けるお手伝いをしている。
好物はカスタードクリームで、
カレーの代わりにカスタードを乗せた
「カスタードクリームカレーライ ス」を好む。
本人は「クリームパンだ!」と言っているが
クリームパンダと勘違いされ、
今は自分でクリームパンダと名乗っている。
☆サラダ姫(CV:沢城みゆき)
サラダ城のお姫様。
毎日のサラダ作りの勉強に厭き、
時々茶色の帽子と銃士の衣装と武器のトングで
「サラダ王子」に変身し白馬に乗って城を出るパターンが多い。
以上です。
最後まで読んで頂いた方居ないとは思いますが
ありがとうございました~(*^^*)