歌舞伎おすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの歌舞伎成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月02日の時点で一番の歌舞伎おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.8 1 歌舞伎アニメランキング1位
カブキブ!(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (121)
430人が棚に入れました
歌舞伎大好きな高校1年生、来栖黒悟(くるすくろご)の夢は、部活で歌舞伎をすること。
けれど、入学した高校にそんな部は存在しない。
「それなら、自分たちで作っちゃえばいいんじゃない?」
親友のトンボと一緒に、まずはメンバー集めに奔走するけれど……! ?
青春歌舞伎物語、開幕!

声優・キャラクター
市川太一、梅原裕一郎、逢坂良太、河西健吾、島﨑信長、甲斐田裕子、内山夕実、朝井彩加、山本和臣、前野智昭
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

笑顔で締めくくる青春の1ページ

特に歌舞伎ファンの受けはよくないようで、
ほとんど注目されてない印象の今作だが
もっと評価されてもいいと思う。

<真面目な高校の部活物として佳作と秀作の間くらいと感じた>

この作品には、題材に歌舞伎を扱った点以外は、
話自体に目新しさはない。

ツッコミ所をあげると、舞台美術やカツラ含む衣装代の予算が
それなりに掛かってそうで、予算乏しい同好会レベルとは
とうてい思えなかったところか。

しかし、キャラクターが皆、輝いていて、
生き生きしてるのが今作の最大の魅力。

歌舞伎のことはあまり知らず興味もない、
拘りもない自分にとっては、
この作品の、奇をてらわず、真面目で素直な所が気に入った。

青春ドラマとしての魅力。
頑張ってる登場人物たちを応援したい気持ちに自然になれた。

始めは、全く期待してなかったが、
最終話まで観たら好きな作品の一つになった。

その具体的な理由は以下に...。

<一人一人の個性と才能が適材適所で活かされてる>
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<次回への惹き付けも悪くなかった>
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<直向きで一途な青春群像が清々しい>
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<OP&EDは作品の世界観によく合っていた>
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もし2期があるようならぜひ観たい。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

むしろ傾(かぶ)いていない、王道の創部モノ

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
初心者の寄せ集めで何かを仕上げていく。しかし、その中には様々なジャンルの天才が含まれていて、、、という実に王道の創部モノ、青春モノ。

ストーリーとしては可もなく不可もなく。BLは全然大丈夫。歌舞伎の様々を知れたのは良かった。ただ、映像や演技の点で、歌舞伎の迫力を充分に表現できていたとは言い難く、そこはやや残念だった。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
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【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
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【各話感想(自分用メモ)】
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投稿 : 2025/03/01
♥ : 21

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

天真爛漫で澄んだ瞳、その無垢な表情がウザすぎる・・・・いや待てよ。あら?あらららら・・・・

古典落語と大人なドラマで渋い良作となった「昭和元禄落語心中」の熱冷めやらぬまま入った「カブキブ!」。タイトル通り、お題は日本の古典芸能「歌舞伎」。
歌舞伎オタクの高校生・来栖黒悟と隣人で親友・村瀬とんぼが歌舞伎の面白さを知ってもらおうと校内で歌舞伎同好会を起ち上げ、色んなスキルの仲間を集めていく歌舞伎青春グラフティーといった感じ。

ストーリーの流れは悪くないと思いますし初心者向けに専門用語や演目の解説なんかあって判りやすく、初「歌舞伎アニメ」という試みは良いと思います・・・・・・が、

・OPから『軽い!』。若者・一般狙いかもしれませんが「さわやかPOPミュージック」って軽すぎると思います。偏見かもしれませんが。(ああ、伝統の重みが崩れていくような・・・)
・演者の演技がヤッパリ『軽い!』。練習でも舞台でも[生]で見る演技というのは「空気(雰囲気)」が変わる(または緊張する)ものです。それを画面で表現するのは難しいだろうなぁと思ってたたら・・・そうなるしかないかなぁ・・・。絵を綺麗にして、カット多用したらもっとカッコよくなるのになぁ・・・そんな時間やセンスがないのかなぁ・・・演者は学生だから多少下手なほうが雰囲気でるということかな?
・来栖黒悟君の風体が『軽い!』。歌舞伎に関するウンチクや歴史の知識もあり、語りだしたら瞳を輝かせて情熱的に弁をふるうオタクぶり。でもなんだろ?彼のキャラのせいなのか声のせいなのか?ものすごくムカつくのは私だけなのだろうか?

集まる仲間達はクセがあり男女混成で結構好きなんですが・・・・
・村瀬とんぼ:黒悟の親友。クールで無口。裏方専門。
・浅葱芳:演劇部の看板女子部員。優雅なルックスで女子達から熱烈に信奉されてる所謂‟王子”。人柄はイイが練習の指導は笑顔でシゴく‟S”気あり。
・阿久津新:訳あり家庭で祖母と二人暮らし。父は他界しているが幼少時に歌舞伎経験あり。本人は歌舞伎嫌いと言って金髪メッシュッでバンドをやっていたが、すこぶる音痴。モノ知らず(馬鹿)のくせに気取りたがるお調子者。
・丹羽花満:母が日舞(日本舞踊)の師範で自身も名取(一定期間習って○○流と名乗れる称号のようなものらしい)。‟おネエ”だが恋愛はノーマル。付き合ってた彼女が彼氏を作り、自身に対しては親しい‟友人”としてみてくれてなかった事にショックを受け、格闘技に打ち込んでワイルド・ガイになろうとしていた。
・蛇ノ目丸子:阿久津とは近所で幼馴染。コスプレイヤーから讃えられるカリスマ・コスチュームテーラー(仕立て屋)。自虐的だが自身のプライドを持ちアグレッシブ。
・蛯原仁:梨園の名門、白銀屋の御曹司で現役の歌舞伎役者。同好会に対しては「お遊び程度」と冷ややかに見ている。今後のカラミが気になるところ。
、と個性派揃い。

時たま画力不足なところが多々ありますが「仲間が増えて何かをやり遂げる系」の話は割と好きなので完走予定です。

EDは、その昔(1990年頃)「三宅裕司のいかすバンド天国(通称・いか天)」でブレイクした『カブキロックス』による沢田研二の「TOKIO」の歌詞をもじった「お江戸-O・EDO-」。いや~懐かしいですね。派手な見た目より話題性が無かったので自然消滅したのかと思ってたましたけど、まだ活動してらっしゃるとは・・・・・・

【視聴終了】
前半、結構鬱陶しいと思えてた来栖君。演目の度に問題やトラブル解決に奔走するプロデュース力に好感が持てました。頼もしい仲間も助けてくれたりして「これぞ青春!」みたいな感じです。格式ばった歌舞伎はスゴイと思いますが「楽しむ」という本来の目的は達成できてると思います。

最終回の演目「白波5人男」を見て、「特撮ヒーロー」の名乗り口上みたいだと不謹慎にも思ってしまいました(案外、歌舞伎が元祖なのでしょう)。
戦隊ヒーローだと、
例:秘密戦隊ゴレンジャー
「アカレンジャー!」
「アオレンジャー!」
「キレンジャー!」
「モモレンジャー!」
「ミドレンジャー!」
「5人そろって、」『ゴレンジャー!』
例:仮面ライダーストロンガー
「天が呼ぶ。地が呼ぶ。人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」
また時代劇だと、
例:桃太郎侍
「一つ人の世、生き血を啜り。二つ不埒な悪行三昧。三つ醜い浮世の鬼を退治てくれよう桃太郎」

そんな感じで歌舞伎は現代人にはセリフが判りづらいところもあるけれど、思いっきりカッコつけた(傾いた)最高にカッコイイ演劇なのかもしれませんネ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

75.2 2 歌舞伎アニメランキング2位
劇場版 マクロスF[フロンティア] 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~(アニメ映画)

2009年11月21日
★★★★★ 4.1 (749)
4462人が棚に入れました
西暦2059年、パイロットを目指す少年、早乙女アルトが、新天地に向かって進む銀河移民船団のマクロス・フロンティアにいた。ある日、銀河頂点の歌姫、シェリル・ノームのコンサートツアーが船団へやって来ることになり、アルトは彼女にあこがれるランカ・リーとともに会場に行くが、突如、重機甲生命体バジュラの奇襲を受ける。

声優・キャラクター
中村悠一、遠藤綾、中島愛、小西克幸、神谷浩史、福山潤、豊口めぐみ、保志総一朗、三宅健太、小林沙苗、井上喜久子、杉田智和

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

新生マクロスF アニメverも好きな人はこの映画verもぜひ!!

2008年アニメで一斉を風靡したマクロスシリーズのマクロスフロンティアの劇場版版第1部

新たに再構築した新作で約120分の内容です。

ストーリーはほぼアニメverと同様。
ですが細かく見ているとテレビverと違うシーンが結構あります。
シェリルノームの作中での設定が少し変わっていたり作中の人物が少し大人びて?いたり、


新規作画7割、再撮影9割になっており見た感じでは
「ストーリー(流れ)はよく似ているけど何か違う」
という感じを受けると思います^^;


あと新規作画の件で1言付け加えると
ライブのシーンがかなりリアルさを増したものになっていると思います。
ライブ参加者が持つあの光る棒(名前出てこなくて……)が1本1本細かく描かれていたり、歓声、スタジアム雰囲気、演出etc..
どれもかれこも素晴らしくまるで実際にライブに来たかのような錯覚を受ける。
シェリルの舞台は独特でまるで未来のライブって感じを受けましたが良かったと思います♪

テレビverでお馴染みの
What`bout my star
Welcome To My Fan Club`sに加え
新曲Pink monsoonでしたかね(ライブ)


それと
この映画verではテレビverでは無かったランカちゃんのCMソングがたくさん流れます^^
テレビ版でもあったあのコンビニのシーンももちろんありますが今回はそれに加え
新しく何種類かのCMソングが流れてます
これに関しては特にいうことはないですね。


話は変わり
今回作画の方は7割新規ということで
特に日常シーンに新しい描写がたくさん入っていました。
夜のシーンが増えた印象ですね。
シリアスシーンとか静かなシーンが少し増えていたかなと、、

醍醐味の歌ではシェリルがランカより1歩抜きん出ていた印象です♪
最後の戦闘歌シーンはほぼ半分以上シェリルのステージです
第2部ではランカが輝き出すのでしょうね、、多分

あと戦闘シーンでは相変わらずカッコ良い機体と歌とのマッチには
さすがマクロス!!
となりとても満足でした☆

敵の攻撃から逃げるアルトのシーン(道路を滑る感じで逃げるあのシーン)が特に圧巻でしたね
こんなに進化するんだ~と思いました

このレビューを見てから見る方はぜひそこに注目していただきたいです(^_^;


こんな感じで今回は結構シーン説明をまじえてこの映画を紹介しましたが
この作品はテレビverマクロスFを未視聴の人でも十分楽しめる内容になっていると思います。
テレビverを見ているとなお楽しめますね

そんな1作でした(o^^o)

その他新曲↓
妖精(シェリル)
オベリスク(シェリル)
ユニバーサル・バニー(シェリル)

オベリスクは良かった曲だと思います
でもやっぱり1番好きなのは「ライオン」ですね~

ライオン~ランカver~とか最高でした☆☆



次の第2部サヨナラノツバサでは

娘々Final Attack フロンティアグレイテスト☆ヒッツ
が聴けるんですね~♪
楽しみにしてます♪


一作目イツワリノウタヒメ キャッチコピー
「歌で銀河が救えるわけないでしょ!」

投稿 : 2025/03/01
♥ : 26
ネタバレ

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

TV版のIFストーリー前編

もしあの時、こうなってたら…
そういったポイントを所々にしかけたifストーリー。
サヨナラノツバサを見てないので
伏線なのか、ただの思わせぶりの焼き直しなのか、まだ判断不能。

普通の総集編劇場版とは違い、ほとんど作り直している。
TV組は違いを楽しみ、
新規劇場組はそのまま楽しめば良いという
どちらも取り込める賢い作り。

▼脚本
TV版では長すぎてだれた日常パートを
だれる前にフィニッシュして好感。
その代償として三角関係要素は大幅低減。
主軸となる話は
TV版と違い序盤から伏線を張り巡らせ、
かなり分かり易い構成になっている。

▼戦闘
最後はお約束の歌を背景にバトルだが、
TV版は雄叫び>歌のボリュームで、
あくまで歌は引き立て役、
必死で熱い感じのバトルがメインだったのに対して、
劇場版は歌のボリュームが大きく、
バトルよりも歌がメインのかっこいいPVみたいな印象を受けた。
自分の好みは前者。

▼実況メモ ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アニメ版観てないときついかのかな?それともこんなもの?(65点)

マクロスF劇場版1作目。

個人的満足点:65点
アニメ系統:ロボットアクション&恋愛?

近代マクロス(7、F)を全く観ていない私だが
そろそろ近代マクロスにも手を出してみようと
観やすそうな本作から手を出してみた。
某氏からも本編観て無くても大丈夫とのことではあった。

確かに序盤は映画の割りにゆったりとした感じで
キャラ描写を丁寧にしてくれている印象。
しかしながら、中盤以降今一展開についていけない。
特に後半は分けが分からない。

近代マクロスってこんなのかな?
歌う理由とか無い?
それとも、劇場版なので説明が不足している?

本編を視聴済の方々のレビューには本編とは違うからとあるのではあるが、
やはり本編あっての劇場版なのではないかと思う。
本編の設定、ストーリーを踏まえていないと分からない部分なのかなと想像している。
この辺りは本編を視聴してみないと何とも言えないところではある。

まあ、でも、おっさんにも嬉しい部分もあった。
初代マクロスの設定を随所に匂わせる。
シェリルのコンサートで一瞬リンミンメイとか名前出てくるしw
マクロスアタックとか鳥肌たったし、スカル小隊とかデジャブだった。

バルキリーとマクロスはさすがの近代仕様。
F14チックなバルキリーがよりかっこよくなっていた。
マクロスも洗練されたデザインでありつつもマクロスぽさを十分に残してくれていた。

戦闘シーンはさすがというべきか、ぬるぬる動くしスピード感とか秀逸。

皆大好き「ライオン」はいい曲だね。
最後の戦闘シーンを盛り上げてくれていた。
音楽で盛り上げるのがマクロスらしいといえばそうなのかもしれないが、
しかし、何となく違和感を覚えた。
何でって?乗りが良すぎるw

個人的にはすっきりしない感じになってしまった。
一応劇場版の続きを観てみようとは思うが、
それより先に本編観たほうがいいのかもしれないとか思っている。

とりあえずは、現状の感想を記しておく。
本編及び劇場版2作目を視聴した後、
このレビューが変わるのかどうか、自分自身興味深いところである。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

パインサラダは無かったw

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

62.4 3 歌舞伎アニメランキング3位
スタミュ(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (174)
858人が棚に入れました
音楽芸能分野の名門校・綾薙学園に入学した星谷悠太は中学の時に見たミュージカルで素晴らしいパフォーマンスを見せたこの学校の生徒に憧れていた。彼が目指すのは花形コースの「ミュージカル学科」。しかしここに入る為には学園の3年生のうち成績優秀者が所属する「華桜会」の指導を受けられる特別枠に入るのが近道であった。悠太はこの特別枠のオーディションで華桜会メンバー・鳳樹に見出され、同じように彼に選ばれたメンバー4人とともに「チーム鳳」としてミュージカル学科を目指す。素人同然の悠太以外のメンバーは演劇の才はあるがそれぞれが抱えた問題で候補生に残ることすら覚束ない状況で、加えて華桜会のリーダー・柊翼が彼らとは別に5人の候補生を選び「チーム柊」として立ちはだかる。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、ランズベリー・アーサー、細谷佳正、前野智昭、岡本信彦、内田雄馬、興津和幸、KENN、松岡禎丞、諏訪部順一、平川大輔

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

萌え要素はほぼ無し・・・ですがそれなりに楽しめた作品でした^^

この作品はオリジナルアニメだったようです。従って事前情報は殆ど無く、あったのはキャラデザが嫌いではないことくらい・・・取り敢えず1話視聴してみようと視聴を始めた作品でした。

物語の舞台は音楽芸能分野の名門である綾薙学園・・・この学園には入学後に希望した者にのみ受験資格が得られる「ミュージカル学科」が設立されています。このミュージカル学科はこれまで有名なミュージカルスターを輩出してきた生徒にとって憧れの学科なんです。
そしてミュージカル学科への近道は3年生の成績優秀者で構成された「華桜会」メンバーが直接指導してくれる「スター枠」に入る事でした。
勿論スター枠にも限りがあるため、選考でどんどん切り落とされる狭く険しい道のりです。

この物語の主人公である星谷悠太は、雨の日のステージで踊っていたこの学校の生徒の踊りに魅了されてこの学校への入学を決めここまで進んできました。
憧れの人はきっとミュージカル学科にいるはず・・・受かってもう一度会いたい・・・
その思いを胸に選考に臨み・・・物語が動いていきます。

「萌え要素は殆ど無し」は完走後の印象ですが、視聴前にそれが分かっていたら視聴を止めていたか・・・と考えると、きっと視聴していたと思います。
全体的に爽やかなんですが、ここぞという時にしっかり熱くなる・・・メリハリの効いた作品だったからだと思います。

チーム鳳の5人が主要登場人物となって物語が動いていくのですが、このチームのメンバー・・・皆んな我が強く最初はバラバラなのですが、中には凄い人もいるんです。

星谷 悠太(CV:花江夏樹さん):この作品の主人公で中等部からの持ち上がり。憧れの人に出会うまでは歌やダンスは「好き」レベル止まり。

那雪 透(CV:小野賢章さん):星谷と同じく中等部からの持ち上がり。

月皇 海斗(CV:ランズベリー・アーサーさん):父は有名演出家、母は女優、そして兄の遥斗は綾薙学園ミュージカル学科を卒業したスターというサラブレッド。

天花寺 翔(CV:細谷佳正さん):梨園という歌舞伎俳優の社会に生まれ、既に数多くの女性ファンがいるとか・・・

空閑 愁(CV:前野智昭さん):母子家庭で育ち、母の大好きなミュージカルのスターになって喜ばせたい、

これまで歩んできた人生も、今後の向かう先もきっと皆んなバラバラ・・・
最初は全くの不協和音でチームの存続も危ぶまれましたが、一番出来の悪い星谷が笑顔と行動で皆んなを纏めていこうとするんです。
一人・・・そしてまた一人とチームの仲間の事を意識するようになり、5人全員の気持ちが重なった時・・・チーム鳳で羽ばたこうと誰もが思ったと思います。

でも物事はそんな順風満帆には進まず、彼らを待っていたのは「試練」でした。

大切なのことはバラバラな5人が繋がること・・・
でもそれだけじゃ不十分でした。
本当に大切なのは、どんな状況に陥っても5人で最高のパフォーマンスを披露すること・・・
彼らは待ち受ける試練にどう抗うのか・・・そしてその先にあるモノとは・・・
気になる方は是非本編でご確認下さい。

タイトルで「萌え」要素は殆ど無しと書いた様にゼロではありません^^
那雪の双子の妹・・・ゆうき(CV:あすみん)とつむぎ(CV:金元さん)が抜群のタイミングで華を添えてくれています^^

1クール12話の作品でした。作画も綺麗でダンスもしっかり動いていたと思います。
何より「熱さ」の気持ちよかった作品でした^^

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「俺たちは、夢をあきらめる方法なんて知らない!」すてきなセリフ!!

見終わりました。

最終回、あれだけ練習してチーム鳳のみんなと一致団結したのに、 ネタバレレビューを読む見ててとてもすっきり、感動しました。こういうお話、とっても好き! ストレス解消です♪

2期ぜひ見たいです。それに、花江夏樹さんはじめ、CVの皆さんも歌って踊っているような感じで、とてもスキルの高いCVの皆さんだったと思いました。

 全然お話が違うんですけど、この作品に出られた男性CVの皆さんにはぜひ、現在制作が企画されている銀河英雄伝説に出てほしいなあと、思っています。
(ヤンさんのCVは、諏訪部順一さん希望です♡♡♡)

以前のレビューです。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 37

future☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

憧れの高校生を追って、音楽芸能分野の名門・綾薙学園に入学した星谷悠太。学園には、全新入生の目標である花形学科『ミュージカル学科』が存在し、中でも成績トップの3年生で構成される≪華桜会≫なる組織が、学園の頂点に君臨していた。ミュージカル学科に入科するためには、≪華桜会≫のメンバーに見初められ、直々に指導してもらえる特別枠、通称『スター枠』に入ることが最良の近道だが……。秀でた才能はあるものの、それぞれの抱えた問題により、ミュージカル学科の候補生に残ることすら危うくなってしまった那雪、月皇、天花寺、空閑と、素人同然の星谷。そんな5人が≪華桜会≫の変人にして天才・鳳の目に留まり……!?青春ドタバタ・ミュージカルストーリー開幕!


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

星谷悠太:花江夏樹
那雪透:小野賢章
月皇海斗:ランズベリー・アーサー
天花寺翔:細谷佳正
空閑愁:前野智昭
辰己琉唯:岡本信彦
申渡栄吾:内田雄馬
戌峰誠士郎:興津和幸
虎石和泉:KENN
卯川晶:松岡禎丞
鳳樹:諏訪部順一
柊翼:平川大輔


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

TOKYO MX 10/5(月) 24:00~
BS11 10/5(月) 24:30~
AT-X 10/12(月) 23:30~


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「DREAMER」Gero
ED「星瞬COUNTDOWN」team鳳[星谷悠太(CV:花江夏樹)、那雪 透(CV:小野賢章)、月皇海斗(CV:ランズベリー・アーサー)、天花寺翔(CV:細谷佳正)、空閑 愁(CV:前野智昭)]


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「第1幕」

2話「第2幕」

3話「第3幕」

4話「第4幕」

5話「第5幕」

6話「第6幕」

7話「第7幕」

8話「第8幕」

9話「第9幕」

10話「第10幕」

11話「第11幕」

12話「第12幕」(最終回)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

67.1 4 歌舞伎アニメランキング4位
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (25)
184人が棚に入れました
コミックスがシリーズ累計7,200万部、実写映画はシリーズ累計興行収入193億円と全世界・全世代からの支持を受ける伝説の名作『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。2023年に、スタッフ・キャストを一新し新作TVアニメシリーズとして、2023年7月に第一期全二十四話を放送し、そして、2024年10月より第二期『京都動乱』を放送する。 和月伸宏による原作は1994年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始、1996年には初のTVアニメ化。以降もOVAや劇場映画など数々の展開を経て、現在は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が「ジャンプSQ.」にて連載中。 第二期の制作にあたっては、より熾烈な戦いを描くべく、監督・駒田由貴(『無限の住人-IMMORTAL-/助監督』)を起用。シリーズ構成は引き続き倉田英之(『メイドインアビス』)が務める。 連載開始から30周年の節目を迎える「るろうに剣心」。 色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、 登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す――

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

全体的に無難な感じ

バトル自体は限られた感じとなっているものの、要所で盛り上がるところで効果的に用いられているという印象。

今回はストーリーの関係もあってかヒロインの出番は序盤から少なめでびっくりしたけれども、その代わり剣心が京都へ向かう道中で付いてきた操との掛け合いが楽しいものがあり、ある意味ロードムービー的なところがあったかな。

もっとも、派手さはなく、無難な印象で、旧作からの人は物足りなさを感じるかも。

それでも、新規の人にも楽しめる作りになっており、幕末〜明治初期の動乱の時代のロマンが詰まった作品だと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

キャプテン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あえての『旧作との比較』はやめようぜ

YouTubeを見てると↑が必ずあって、ホントにアホらしい。
何故、普通に観れないのだろうかと思うんだよね。残念。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

64.3 5 歌舞伎アニメランキング5位
映画 えんとつ町のプペル(アニメ映画)

2020年12月25日
★★★★☆ 3.2 (50)
162人が棚に入れました
煙突だらけの『えんとつ町』では、そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。 黒い煙でモックモク。 黒い煙に覆われた『えんとつ町』の住人は、青い空を知りやしない。輝く星を知りやしない。そんな町に生きる親を亡くした少年ルビッチのもとにハロウィンの夜に現れたゴミ人間プペル。2人に起こる奇跡の物語…。
ネタバレ

ostrich さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

最後にぶっちゃけてしまうと…

西野のオンラインサロンの参加者であろう知人女性から招待券をもらって鑑賞した。

    *    *    *

冒頭、「制作:吉本興業」と表示されたところで不安にならざるを得なかった。
私は映画制作会社としての吉本興業はまったく信頼していない。彼らがオフィス北野になれないただ一つの理由は、吉本興業には北野武という異能がいない、というただそれだけのことなのだが、それをわかっているのだろうかと疑問を感じる。

それでも、西野が北野武になれないと言い切ることはできないし、アニメ制作は4℃だ。組み合わせだけで言えば、「マインドゲーム」という好例もある。何より、知人の厚意は無碍にはできない。結局、もろもろ、飲み込んで鑑賞を開始することになった。

    *    *    *

鑑賞前に多少の下調べをしたときは、ピクサーの「ウォーリー」がやりたいのか、という印象を持ったのだが、どうやら「ウォーリー」というよりも、ピクサーそのものを目指したんだろうと思った。冒頭のダンスシーンとか、ハンドシェイクとかは、終わってみれば作劇的には無意味だったり、うまく作品に溶け込んでいなかったりするが、確かに、ピクサーっぽい。

さらに成分を分析すると

・天空の城ラピュタ/父子間の継承というテーマ
・風の谷のナウシカ(漫画版)/失楽園的なストーリー展開
・鉄コン筋クリート/舞台の雰囲気。まあ、これは、4℃の十八番だけれど。
・ミヒャエル・エンデ的な思想/消滅する通貨の設定

といったところだろうか。
なんとも、私の好物ばかりだ。

しかし、それゆえに、鑑賞後、はっきりとわかったのは、西野は宮崎駿にも松本大洋にもミヒャエル・エンデにも、そして、北野武にもピクサーにも及んでいないということだけだった。

    *    *    *

一例を挙げてみる。ラスト付近の展開だ。
ネタバレレビューを読む
    *    *    *

誤解をされたくないが、私は本作に対して、漫画版ナウシカのようなエンディングがふさわしかったなどと考えているわけではない。もちろん、口当たりの良いエンディングだっていいし、たとえば、本作の到達目標であろうピクサーなら、その方向で考えるだろう。そんなことが問題なのではない。

実は私は西野に対してはそれほど悪い印象は持っていないのだけど、少なくとも本作の脚本については思慮の深度的にも技術的にも評価できない、ということだ。

そもそも、本作は作劇以前に、テーマが作家本人の手に余っている。だから、これだけリッチな画がついているのに、思想のようなものを最初から最後まで繰り返し語る展開になる。

あるいは、それを、思いが溢れていると好意的に捉えることもできなくはないのかもしれないが、私はオンラインサロンの外の人間だ。同じようなことを劇中で何度も言われると辟易するしかない。

ついでに言うと、最初から最後まで主人公が同じ思想、同じ行動をし続けるのも、オンラインサロン内では、望まれる態度なのかもしれないが、童話アニメの主人公としてはいかがなものだろうか。この主人公は、何も受け入れず、人を巻き込むだけ巻き込んで、危機の種を残し、反省もなければ、業を背負うこともない。すべてが自己完結で、まったく成長していない。

これはもう、西野本人の投影だと考えるしかなく、彼が製作総指揮をしている時点で、本作は閉じた物語にならざるを得なかったのだろう。
結果、私は、「海獣の子供」の4℃作品にも関わらず、スクリーンの中の星空や青空を観ても、閉塞感しか感じなかった。

    *    *    *

余計なお世話であることは百も承知で言うが、西野が映画作家として成功したいなら、吉本で制作することも、オンラインサロンも弊害にしかならないと思う。

確かに、閉じて煮詰めることで初めて表現できるものもあるから、それ自体は良くも悪くもない。作家のスタイルとか資質の問題だ。
だが、閉じることを是とするならば、少なくとも、ピクサーを目指すのはやめたほうがいい。
本作の最大の弱点である脚本についていえば、ピクサーの脚本開発は基本的に共同作業だ。多様な価値観のクリエイターが、それぞれの意見を持ち寄り、脚本をたたく。開かれた思想の先にあの方向性、あのクオリティがあるのだ。

私は本作の志は高く買いたいと思ってはいるが、今回の制作体制(西野が製作総指揮、原作、脚本)では、彼が意図していることは絶対に実現しないと断言する。

まあ、本人の資質・気質と目指す方向性が一致しないなんてことはよくあることで、そこの帳尻を合わせていくことも立派な成長だと私は思っているのだけど、西野はどうなのだろうね。負け組の発想とでもいうのかな。

だったら、私も言いたい。上を目指すことと成長は、重なる部分はあるにせよ、本質的には別の話だ。この作品自体がそれを逆説的に証明している。世界一良質な成長譚を制作するピクサーを目指しても、主人公が自己完結したまま終わる物語は絶対に成長譚にはならないのだ。

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追記[1] 知人女性の話
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私に招待券をくれた知人がこの話を持ち掛けてきたとき、しれっと「一緒に観に行こうか?」と言いかけたのだけど、今となっては、心底、止めておいてよかったと思っている。
一緒に鑑賞した場合、その後の会話で、作品のデキについての話をすることになるのは必然で、そうなれば、私は上記のようなことを言っただろう。

それで気まずくなったりするかもしれないが、そんなことはどうでもいい。
それよりも、私が本作を通じて「彼女が抱えているであろう、あまり他人に触れられたくない何か」に気づいてしまったことが問題だ。そして、その何かは作品のデキとも大いに関わりがある。

私はその「何か」を直接的に言語化することはないだろうが、勘の良い彼女ならデキについての会話の中で、読み取ってくる可能性は大いにある。
どうあれ、人間関係に与える影響は少なくなさそうだ。

おそらく、素で金を払って本作を鑑賞したなら、こんな思いはしなかっただろうが、紹介された経緯も含めると、妙なざわめきだけは残ってしまった。

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追記[2] 作画について
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上記の通り、西野脚本にはまったく感心しなかったのだけど、作画は感心した。
「モデルデザインやモーションはピクサーふうでありながら、セルルック」という方向性はかなり可能性があるんじゃないだろうか。
もし、西野がこの方向性を提示したのであれば、彼のセンスも全然悪くないと思う。

ただなあ。幸福の科学のアニメ映画も作画のクオリティは高いんだよなあ。

あー、人の厚意で観た手前、回りくどく書いてきたけれど、最後にぶっちゃけてしまうと、本作はそっち系の作品だと思う。だから、成長も業を背負うことも要らないんだよね。啓蒙と身内同士の確認だけがあればいいのだろう。

きっと、本作を真に楽しみたいなら、オンラインサロンに入ってからが良いのだろうね。

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追記[3] 原作について 2021/1/20追記
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原作を読むつもりはまったくなかったのだけど、たまたま、仕事先に置いてあったので、昼休みに読んでみた。
※映画を観て、本レビューの前項までを書いた後に原作を読んだ、ということ。

うん、悪くはない。

これで泣く大人がどれほどいるのか知らないし、私は泣かなかったのだが、少なくとも、映画よりは全然良い。

うるさい説教(説得?)も、落としどころがまったくない設定もなく、ほどほどにまとまっている。映画同様、作画も良い。

※少し意地悪なことを言うが、作画は10~20人程度のスタッフがクレジットされており、どの程度までが西野自身の功績なのかはよくわからない。初期作品の絵は一人で書いており、そちらを画像検索で見たところ、結構、タッチは違う。

※ちなみに、初期作品はいかにも「松本大洋」フォロワーで、本作(映画)の制作を4℃が担った理由がよく分かった。4℃だから、この雰囲気というわけではなく、松本大洋(の「鉄コン筋クリート」)を好きな人が、「鉄コン筋クリート」的なものを4℃にオーダーしたということなのかな。

だが、こちらも成長譚ではなかった。というか、物語の軸になるようなものが何かあったかな?

それっぽい展開や構造はあるけど、魂がない。余白っぽいものは多いけれど、余白を想像する気にはならない(少なくとも物語に豊饒さをもたらす余白では決してない)。そんな感じだ。ただ、先述のとおり、余計な説教や設定等のノイズがないので、ストレスなく読むことはできる。

どうしても、多少の皮肉が混じってしまうが、この原作を映画脚本にするのは、なかなか、大変だっただろう。薄い物語に何かを足し続ける作業だっただろうから。正直なところ、読んでも読まなくてもいい物語ではあったが、本作の余計なノイズの出所は確認できた気がする。

これもまた、余計なお世話だろうが、大仰に映画なんてものにせず、原作に忠実な小ぶりの映像作品にして、足りない余白は4℃の画力にゆだねた方がよかったんじゃなかろうか。
そうすれば、何もバレなかっただろうし、私も知人女性を思い起こしてざわざわしなくて済んだのに。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

い・ち・ぷ・ぺ

何かと賛否の有るタイトル「えんとつ町のプペル」

何故こんなに“鼻につく”という意見があるのかも含めレビューという名の感想を書いていきたいのですが、まず世間で多い意見として作者とされるタレントの西野亮廣さんが個人の力だけで制作した絵本では無いというものが散見されます。本来、絵本やイラストへの評価は個人が描いたものを指すもので、複数のクリエイターが西野さんの案を元に制作した本作は邪道であるというもの。

複数の企業に出資してもらう“制作委員会方式”が近年だと主流になってきましたが、この方式とも違う「クラウドファンディングサービス」による金策や「オンラインサロン」という自身の支持者を募る、ファンクラブや、ともすれば宗教にも映るような活動にも批判は有るようです。

これらを踏まえた上でその批判に対して妥当だと思う部分と、そこに引っかかるのかと思う意見を自分なりに分類していこうかと思っています。

批判する人の意見として、大学での講演やYouTube、オンラインサロンでビジネスモデルや生き方を提唱する彼の言葉を聞いて感銘を受けた人達が映画の終わりに毎回スタンディングオベーションで拍手し、繰り返し映画を見ることを「私は◯プペ(単位)目~」などと言い足繁く映画館に通うファンの姿を見れば、そりゃあカルトじみていると感じるでしょう。

様々な活動をする西野亮廣に付加価値があるから起こるもので、有名ブランドのロゴがついた品質的にはそこまで高くならない鞄や、局と代理店に御輿を担がれスターへとのし上げられたタレントを有難がるような、傍から見て滑稽な現象そのものです。コ◯ンや鬼◯にも映画館へ何度も足を運ぶキャラクターの熱心なファンである「~の女」と自称・他称される方々がいますが、一緒にされたくないと同族嫌悪を起こすかもしれません。

西野さんは度々“ウォルト・ディズニーを超えたい”と言っています。ディズニーを超えるという目標を掲げた作者の作ったものが「ディズニーっぽい」と揶揄された皮肉に対して、むしろ私は純粋さゆえだと捉えていました。

以前に書いたダーリン・イン・ザ・フランキスのレビューで業界に憧憬を抱いたクリエイターの作ったものに既視感を覚えることについて、人の心を大きく動かす経験なんて短い人生の中で何度もあるものでなく、ましてや人生の半分を捧げる「仕事」にするまでの熱量なのですから、そりゃあアニメーション業界に憧れた人の作品は似通うだろうと書いたのですが、

これを当てはめると
「あぁ…ホントにディズニーを意識しているのだな」という一つの見え方があります。

世界最高峰のクリエイターはこいつだ!と定め、自分なりに傾向やビジネスモデルを研究し大まじめに良さを取り入れたものを作る。ある種のピュアさとバカバカしさに少し引きながらも、タレントの影響力でもって最速の実現が出来る金策と、本来であれば数を打ち出せない絵本制作にスタッフを募り時間と労力を短縮しクオリティを上げ、何度も足を運ばせるほどのブランド力を自分が生きている間に実現するのはお見事としか言いようがありません。

ウォルト・ディズニーという個のクリエイターではなく、ディズニー社がここまで培った功績をもってして「世界のディズニー」と称される巨大な壁に対し、挑んでいるように見せかけて大リスペクトをもって模倣する。まさに詐欺師…いや、優秀なビジネスマンであると言えます

クリエイターとしての格や挟持を疑問視する声も聞き及びます。芸術性と、脳内に有る構想を形にするための実現力、コンテンツ力のバランスは常に話題に上がるものでしょう。

ウォルト・ディズニーが存命の時代に彼の手も含め作られた作品群を見て下さい。とても実験的で革新的ではあるものの完成度はあまり高くないものが見られます。

ディズニー社が記念すべき第一作目のキャラクターである「オズワルド」の権利を契約先にほとんど持って行かれた話は有名ですが、だからこそ生まれたのがキャラクター戦略やブランド力を高め多角化させたビジネスモデルでした。東洋のディズニーと呼ばれる「ポケットモンスター」の成功例や、先ほど触れた探偵に鬼殺隊、もうすぐ完結編が公開されるエヴァンゲリオン、ネット発の初音ミクやVtuberなど例を挙げればキリがないですが、日本でも様々なケースやブームによってキャラクター産業は展開をしています。

ウォルト・ディズニーや彼らが作ったもので最大の功績は、キャラクター戦略や多角的な戦略により自社で完結させる金策をして最高峰のクリエイターをかき集めることで作品のクオリティを上げていく、先に挙げた複数の他企業から出資してもらう“製作委員会方式”とは真逆のシステムでした。


最後に総括すると、
否定的な意見を言う方々に何の異論もありませんし薄気味悪いと感じるのも正常な反応です。

私は自主制作や世界のコンペディションに提出されるアートアニメーションまで追いかけるようなアニメ好きですので、クリエイターの肩を持ち過ぎなのだと自覚はしています。そして、集金能力のない、才能やクリエイター気質にこだわって一部のコアなファンにだけ密かに支持される作家やタイトルが有る事も知っています。

多くの人が思うほど、クリエイティブな世界に夢や希望は溢れてはいないかもしれません
だからこそ存在する、携わる人々のリアルや熱量、そして野望があります。

最大公約数を狙ったような映画にあまり感動はしませんでしたが、面白い事をするクリエイターが出てきたのだと興味深い気持ちはありました。西野さんの次回作やこれからがどうなるかは全くの未知数ですが、Netflixなどの集金方や制作形式、本作のような形、もしくは全く新しい方法で日の目を見る才能や作品が増えることを期待しながら、これからも成り行きを見守りたいと思っています。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19

やまだ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

邪悪ここに極まれり

つまんねえ。なんだよ〇〇がじつは〇〇だったってオチ。
絵本だからこの程度でいい?いや絵本だからこそダメなんだよ。

以下蛇足

最初に断っておくが映画は見てない。原作絵本は見た。なぜ全く興味のないこの作品を見たのかと言えば娘がこの絵本を欲しがっていたから。もちろん買った。娘は絵を描くのが好きで絵が気に入ったらしい。もちろん私個人の観測範囲からすれば絵本でも映画でももっといいものがあるのにという思いはある。これは特に見るに値しないというより作者と紐づけてしまうと見せたくないにまでなってしまうが本人の感性と意思は尊重しなければならない。押し付けという干渉が入ると人は成長出来ない。致命的な状況が差し迫っている状況以外ではたとえコケると解っていても見守るしかないのである。つまらないからやめとけではモノを見る目は育たない。面白そうだと思ったものが実際つまらなかった、という経験を踏ませること。何故面白そうと思ったのか、なぜつまらなかったのか、なぜ見誤ったのか。沢山失敗をさせて考えるチャンス、試行回数を増やしてあげることも親の役目の一つだと考えている。やれと言われても人間やりたいことしかやらない。自分が子供の前で面白そうに本を読む行為をチラつかせ、彼女らは興味を持ち本を読む習慣はついた。これはたまたまそうなっただけで読んでみたらつまらなくて読まないという可能性もある。そのために先手として園児の頃から絵本の読み聞かせも面倒ながらやっていた。男親の出来る範疇の手伝いレベルの子育てですらヘトヘトなんだよ。それに加えてなんてシンドイに決まってる。でもかけた手間は帰ってくるものだ。

イラスト
まあキレイだと思う。いかにも狙った感が出てて個人的には気に入らないが子供が大人の認めるものを好む必要は全くない。子供の好きなモノなどオトナから見ればくだらなくて当然だし、くだらなくてはいけないとすら思う。これは別に寛容な俺カコイイではない。自分が何が好きなのかわからない方がよっぽど致命的なだけ。好きなモノを好きと言える。今はこれで十分。あとは沢山作品を見ていけばおのずとセンスは磨かれる。生まれ持ったセンスなどない。経験のたまものでしかない。どのような経験をしてどのように組み合わせるか、柔軟な発想を持ち得るか、が肝要だと思う。健全な発達にはそれぞれの発達段階に見合った経験が必要。成長に背伸びは必要だが度を越してオトナぶってただけの子供が将来いとも簡単に歪んでしまうのは誰でも想像に難くないであろう。こちらが出来ることはいろんなモノを見える範囲に用意してチラつかせる事くらい。興味を持ってくれたら御の字。やってみてすぐ飽きても問題ない。興味のない分野を発見できただけのこと。

文章
というか内容。絵本だからって何も語らなくていいわけではない。まあ言いたいことはよくわかる。よく言えばキビシイ世界で生き残ってるだけあって現実感もありながら前向きな真っ当な主張ではある。ただ現実的すぎて小さくまとまりすぎ。せっかくわざわざ絵本というメディアを選んだにも拘らず夢がないというか発想が貧困。ヒングコング。ごめん今思いついた。自分の主張を子供向けに翻訳してあげた、みたいなそんなかんじ。ドヤ感は残ってるんです。ストレート過ぎるというかご都合的な誘導というかコレが正しい!というような強引さを感じます。絵本なのに。

絵本
優良な絵本って単純な言葉ばかりを使ってて何も語ってないようでいていくらでも膨らませられる構造になっていると思うんです。絵本だと子育てしたことない方はあまり知らないと思うんで歌で例えます。優れた絵本というのはKANの「愛は勝つ」に似ていると思います。メロが優れているのは当然として歌詞を文章として読むと、子供に聞かせてもなんとなくいい歌って意味は感じられるシンプルさ。日本語の文章として子供でも言ってる意味は解る範囲の言葉選び。大人が意味を聞かれても答えられないものはないでしょう。解釈の広いストレートな表現ばかりなので簡単に補足や自身の経験も加えられます。この辺が読み聞かせできる構造の絵本と似ています。余白が多いってやつですかね。誰でも理解できて経験する出来事が散りばめられていてワンセンテンスごとに自分の場合は~と補足や注釈も容易。

こういうシンプルかつストレートで変な捻りやトゲのない文章ってのは大人になって読めば子供の頃に読むのとでは全く違う物語になっているハズです。個人差はデカいですが。ハイ。自分も若いころはバカにしてました。綺麗事並べただけの流行狙いの安っぽい歌にしか聞こえませんでした。今となっては一行ごとに泣きそうになります。歌詞関係なく単純に歌って気持ちいい歌ですし今では当然名曲判定です。


プペルについて
絵本単体としてもとるに足らないという評価です。絵本レベルにわかりやすくしたつもりでしょうが、こういうのは余白じゃなく隙間っていうんです。主張のツギハギでしかない。映画は子供が見た感想は微妙だったらしくホッとしました。

ここまであくまで作者と切り離した評価です。頑張りました。凄く難しいですね。


紐付けると…。
台本付きチケット一枚3,000円をサロンの信者にひとりウン十万円分売りつけて興行収入かさ増し(書籍でもやってる)。創作界では自己中で自分勝手な天才ってのは沢山いますが、弱者を食い散らかすだけの小物程度に良い作品など創れるわけがありません。欲かいた情弱を騙すだけに留まらず、子供すらも商売に巻き込もうなんてこれはもうムリムリムリムリカタツムリです。コイツとコイツにあやかっておこぼれを拾おうとした奴らは全員■ね。■んでいい。子供をダシにして弱者を騙そうなど許されるべきではない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13
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