2024年度の歌手おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度の歌手成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月21日の時点で一番の2024年度の歌手おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.6 1 2024年度の歌手アニメランキング1位
最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (166)
452人が棚に入れました
スキル至上主義の異世界オートグズ。前世の記憶を持つ気弱で優しい魔物使い<テイマー>の少女・アイビー(5歳)は星なしの最弱ランクがために、故郷の村から追い出されてしまう。おまけに唯一テイムできたのはゴミを食べる最弱の魔物・崩れスライムのソラ。最弱同士の2人(匹)には魔物が蔓延る異世界は過酷……と思いきや、その道中は愛されまくりの可愛いがられまくりで幸せ!?ひたむきで愛らしい彼女に魅入られ、異世界住民たちの親切と寵愛をその身に受けるばかりか、可愛い魔物にも囲まれて癒しの日々が続いていく!更にはソラに病気や怪我を治す能力が開花し──!? 可愛い2人(匹)があなたの心を虜にする、ほのぼのサバイバルファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アイビー:鈴木愛奈
ソラ:田村睦心

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

とりあえず「野ねずみ」で計算するのはやめようかw。

とても好きな作品になりました。

まずもって、主人公のアイヴィがお気に入り。
境遇はちょっと言い表せないほど悲惨なのですが・・・。
この境遇をしみじみ想像してみると、ちょっと生き残れないな、と。
あくまでも私に置き換えた場合のお話なのですがw。

ただ、1話からグッと主人公に引き込まれました。
萌えとか愛らしいとかとは少し違うベクトルで(いや、愛らしい面はあるのですが)、頑張っている感、と謙虚な所と、クレバーさも合いまった何とも言えない「応援したい気分」にさせられてしまいました。
悲惨な境遇なのですが、前向きで、明るく前進していくさまが素敵でした。
前進せざるを得ないという「哀しみ」も踏まえた上でです。

なんと言うか、昔あった「世界名作劇場」悲運のヒロイン系の作品の様です。

いつものように、あまり多くを語りませんが、
とても理不尽な理由、かつ数少ない支援者を失い、村を追われる形となり、旅に出たアイヴィ。
この序盤の境遇だけで、腹が立ちますし、想像するだけで絶望感、悲壮感に苛まれます。
めちゃめちゃ、応援したくなる。

でも頑張って旅を続けているうちに、モンスター、人含めて、良い出会いを積み重ねていく。
小さな出会いから、貴重な出会いまで。
それこそお店のおばちゃん、オジサンから、強力な支援者までだ。

真面目に、一生懸命に頑張っている人(キャラ)にはこうあって欲しいw。

なんだか、ほんのり心が温かくなって安心してしまう。
いい歳のオッサンが言うのははばかられるのだけれども、みていて気分がよくなる。
アニメの話なのに、世の中ってモンを信じてみたくなる。

ちょっと気持ち悪い?スミマセン・・・。
でもなんだか、雰囲気がよい作品との評価です。

最終盤は、ちょっと「裏切り」とか「悪人側」の人が多数、ほんとに多数登場して「ふーっ」とため息をつきたくなってしまい、残念な気持ちになってしまうのですが・・・。
それも、物語の起伏として受け止めるのが幸いでしょう。

そんな中でも、信頼できる仲間との関係性がキラリと光ります。
ここも、とても気分がよろしい。

アイヴィのキャラクタとしての個性が愛されるのは謙虚で正直で控えめだからでしょう。
この性格の大元となっているものが、幼少期の「傷」である可能性が高いのは本当に痛々しく、苦しい思いにもなったりするのですが、そこを乗り越えてきた「強さ」も兼ね備えています。

個人的には本当に好きなキャラクタのタイプです。
なんなら、自分自身もこうあれたらよかったのになぁ、なんて思ったりもします。


ちょっと、アイヴィというキャラへの思いばかりを書いてしまったような気もしますが、個人的にはとても気になるキャラクタで、このキャラクタの今後を見たい、見守りたいという思いが湧いたキャラクタです。

また、作品自体の雰囲気も序盤の悲壮感漂うところから始まって、どんどん「良い方向」へ進んでいくさまが心地よかったです。
こういった物語もまた王道と言えるかもしれません。

今後の物語は不明なのですが、きっとアイヴィの物語は、これからも続いてい行くのでしょうし、また、新たなな出会いもあるのでしょう。
そして、出会った人たちとの再会もきっとあるに違いありません。
その頃には9歳だったアイヴィはもっと成長し、きっと、もっと魅力的な「女性」に成長していくのでしょう。


だいぶ気持ちの悪い表現をしてしてしまったかもしれませんがw、私個人としては、アイヴィのこれからの物語もぜひ観てみたいと思った作品でした。
きっと、これからもたくさんの人と出会い、たくさんの人に助けてもらう事になるのかもしれません。
それは、観ているこちらもきっと心地よくなる物語になる事でしょう。


あ、そう言えば、どちらかと言えば地味であまり面白いと言われない「神達に拾われた男」シリーズに少しだけ雰囲気が似ているかもしれません。
私は、あちらもなんだか好きなんですよねぇ。

どちらも、少しお人好しかもしれませんが、人と人がつながって物語が動いていく作品です。
世知が無い世の中、こういった作品もいいじゃあないですか、どうです?


少し、主人公にフィーチャーしすぎかもしれませんが、アイヴィを応援したくなったらぜひ見てみて下さい。
作画もだいぶきれいですし、音楽も少し物悲しい感じもありますが、とても透明感があり、悲しみも喜びも幾年って感じがして雰囲気がいいです。


あ、一応、一言だけ苦言を言っておきますとw

作品タイトルの「最弱テイマーは」は特にフックにはなっていないですねw。
ゴミ拾いは、まぁ、しているかなw。
主にクズポーションだけどw。


少し地味にうつる作品かもしれませんが、アイヴィーを応援、見守りませんかー。
続きを作って欲しいなぁ・・・。

世界は広く、そして美しい・・・優しい人達は必ずいる。
それを信じることができる作品だと思います。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 19
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ヒロインが良かったです。前半の方が良くて後半に少し不満かな。

 要約すると、迫害された少女が一人で生きる力を他人の協力でつけていく旅物語ですね。力的にはチートも無くはないですが最低限でした。そこに転生要素がありますが、この使い方が上手かったかどうかです。

 正直に言えば、前半の方が面白かったです。シリアスだし切ないしで、旅の始まりとして何もない状態から、いろいろ切り抜けていく様がとても良かったです。

 最後の街のところがちょっと大げさになりすぎるのと、どんな陰謀だったのかが言葉だけで終わってしまったので、乗れなかった気がします。それとなんといってもミーラというキャラの事情が何かありそうでしたが、そこが表現されずに終わってしまいましたね。
 ヒロインの転生要素の「チーン」とスライムのぶるぶるがなあ…という残念感もありました。もう少し上手く処理できませんか?

 前半だけなら秀作でしたが、後半含めると良作くらいでしょうか。面白くは見られました。正直アニメの本数が多すぎるので、アニメ業界の再編が進んで、作成数が半分になる代わりにこういう作品が2クール以上で丁寧に描かれるようになればなあ、と思いました。

 ただ、この作品…最後の話の展開から言って、凡作化する匂いがしなくはないです。開き直ってロードムービー的にしてしまったほうが良いかもしれませんね。

 標準よりはいいですが、ストーリーとキャラを4点。声優さんはヒロインが良かったので4。作画は2.5点といいたいですが良い回もあったので3。音楽はEDが悪くなかったしうるさくなかったのも良いです。3.5。







1話 ほぼモノローグで説明でしたが、期待値はあります。

{netabare} ほぼモノローグで1話終わってしまいました。一応そのモノローグの中で設定の説明が無くはないのですが、不明なのは『星なし』がそこまで忌み嫌われる理由とか転生者ヒロインの能力とか占い師何モノ?とかですね。

 その辺は原作ではどうだったのかわかりませんが、1話はもう少しエピソードで見せてほしかったかなあ。話と設定はざっくりとは悪くないと思いますが、ちょっと「蜘蛛ですがなにか?」を思い出すレベルでモノローグで終わってしまいました。
 後半のスライムへの言葉はないと話がわからないので省略できないにしても、前半はセリフ無しで良かったのでは?まあ「賢者の弟子を名乗る賢者」になる可能性もありますが、画面だけでも十分やっていることはわかったと思います。

 にしても、1話の掴みはこれで大丈夫か?と思ってしまいます。この2作の名前がでるということは、ちょっとレベルが低く感じますが、モノローグで語られている内容は気になるのと、作画はそれほど低予算感はないので、2話以降の期待値はあります。2,3話見て判断でしょうね。{/netabare}


2話 ヒロインの孤独や苦労がちゃんと描かれているのがいい。切なくなります。

{netabare} 最近の異世界モノとしてはちゃんと物語になっていると思います。ヒロインの設定が今のところ題名を裏切っておらず、最弱のテイマーがどうやって生活していくのかが丁寧に描かれています。そのおかげかかなり面白くて、24分がアッと言う間でした。

 物語りになっているというのは「森の生活」にリアリティがあるという事ではないです。8歳の少女が一人であの環境にいれば数日と持たないでしょう。

「異世界モノ」というジャンルの枠の中で、少女の孤独とサバイバルの厳しさ、そしてお尋ね者としての恐怖などがちゃんと描かれていて、そこが物語があるという意味です。特殊スキルものは数多くありますが、特殊スキルがどう活きてくるのかの前提をちゃんと描いている感じです。
 ですので、ヒロインに感情移入できます。そのせいで1話でちょっとうるさく感じたモノローグが切なくなってきます。

 ポーションを食べるスライムで次週にどんなことが起きるかは想像ができますが、この設定は面白いと思います。まだ、明かされてないですが明らかでしょう。

 作画がヒロインとその他でクオリティが全くレベルが違う気がするんですが、ある種の開き直りで悪くないと思います。

 面白いですね。こんな感じで1クールなら全部見たいと思います。 {/netabare}


3話 想像以上の生い立ちだった。構成は意図的なんでしょうか?

{netabare} なるほど…時系列をいじった構成なんですね…原作からなんでしょうか?

 効果としてはどうでしょうか?カバンとか占い師とかいろいろ設定を保留できる人ばかりではないです。何より3話が冒頭の説明としてあった方がより感情移入出来た気がします。

 というのは、3話で暖かい家族との生活からの想像以上の転落と迫害が悲惨でした。この展開の緊迫感が1、2話でヒロインが何とかなるのが分かっているのでその点で損している気がします。1話で見せられたら泣いてたかも。

 ただ、意外や意外星ゼロに逆転的な仕込みがあるかと思ったらそのままっぽいですね。その点でもこの話の興味は持続します。この後ヒロインはちゃんと強くなっていくのだと思いますが、1~3話で一つの話になっているので、面白いです。

 なろう系の異世界モノの中ではストーリーの組み立てはなかなかだと思います。ただ、設定が良くてもこの後が悪いのがなろう系です。どうなるか楽しみでもあるし不安もあります。 {/netabare}


4話 ちゃんとした話になっていて面白いと思います。

{netabare}  なんとなく正統派冒険ものというか、ちゃんとした話というかそういう感じですね。これでなろう系なら具体的な構想があって連載を始めたんだろうな、という作りな気がします。

 1クールに納まる気はしませんが、なかなかいいのでは無いでしょうか。初期設定の説明後に話が展開する感じだし転生の意味もちょっと出そうな感じもありました。

 で、最後のスタッフを見ると中国の方がかなりの比率ですね。ちょっとヒロインとそれ以外での作画のレベルが違い過ぎる気もしますが、かなり違和感が無くなってきました。日本…油断してると…原作は日本、作画は中国になって、次は…{/netabare}


5話 作画がひどかった。面白いので万策尽きないようにお願いします。

{netabare} 前回中国の作画を褒めたら今週はひどかったですね。手のサイズが明らかにおかしかったです。崩壊とはいいませんが結構ひどいレベルでした。うーん…まあ日本でもいろいろありますから…

 で、話が進まない…ように見えて少しづつ進んでいるようです。こういうファンタジーはいいですね。面白い話だけに万策尽きないようお願いします。{/netabare}


6話 最高にいい話です。感動します。ですので…作画、がんばってください。

{netabare} 本当に惜しい。話もキャラ造形もものすごくいいです。8歳の少女の境遇と心情、頑張りに心が動かされます。
 アニメの制作もがんばっているんでしょうけど、作画…おしいなあ…城郭都市の作画…もうね、子供のラクガキじゃないんだからっていう感じです。ググれば現実の画像がいくらでも出てきます。
 もうちょっと…なんとか…ね。フリー素材の画像トレースで良もいいのでは?エフェクトでアニメ調に変更して使えばいいのでは?

 本当にいい話なので応援してます。がんばってください。{/netabare}


7話 ゲストキャラが善人過ぎる気もしますが…

{netabare}  1話~2話で登場人物が変わって行くので展開が急ですし、ゲストキャラが良い人過ぎる気もしますが、表面上の態度と裏の思惑が分かりやすく描かれているので、結果的にいい話になっています。
 また、境遇と生い立ちを考えるとそれがないとやってられません。

 ここで半分で話が展開する気配もないですけど、これはこれでいいです。というか、ずっとこういう旅でもいい気がします。少し転生者の記憶がどう活きるかがそろそろ出始めるのでしょうか。

 ということで、転生ものの中ではレベル99と並んでトップkラスで面白いです。

 今週の作画はなかなかまともだったと思います。オーガは…まあ、いいでしょう。ヒロインだけでもちゃんとしてれば。{/netabare}



8話 人でないものとの2人旅。「キノの旅」「狼と香辛料」的な懐かしい作りですけど新鮮です。

{netabare} こういう冒険ものもいいですね。目的は生き残ることで元の村から逃げているだけですが、その世界観でちゃんと話になっています。初作品でこの水準ならすごいな、と思い原作者調べたら、何作か投稿されているようで本作の他に長めの作品があるので、そこで力をつけられたのかもしれません。

 最近のラノベ、なろうは閉じた人間関係になり勝ちです。キャラが増えることはあっても、特定の仲が良い集まりの中で話が展開することがほとんどです。閉じた世界ですね。

 本作のような開けた世界というのは、90年代以前の話にはあった気がします。「キノの旅」「狼と香辛料」と言えばいいのでしょうか。人ではないパートナーの2人旅ですね。ちょっと懐かしい感じがしながらも新鮮なのがいいですね。

最近見た異世界のなろう系の中では一番面白いかもしれません。{/netabare}



10話 ちょっと理屈っぽい話になりましたが、ミーラが気になります。

{netabare} ちょっと話が理屈っぽくなりましたね。チンチンアイデア出まくりで、その辺の深掘りがもうちょっと欲しいと思います。

 ミーラというキャラがどこまで深みを持つかですね。どうも悪役だけというわけではなさそうですけど…そこの引きは上手いと思います。

 失速感はなくはないですけど、かなり面白さを維持したままここまで来ました。アイビーの素性は分かりそうにないですけど、それもいいでしょう。{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

仲間がいるから乗り越えられる

この作品の原作は未読です。

あいにゃ、こと鈴木愛奈さんが出演すると知り視聴を決めた作品です。
あいにゃといえば、邪神ちゃんがパッと頭に浮かびますが、「ラブライブ!サンシャイン!!」の小原鞠莉役も同じくらい認知度があると思います。

そう言えば、あいにゃは歌唱力も高いですよね~^^
本作品のオープニングテーマを担当していましたが、メッチャ格好良い楽曲だったと思います。


その少女のスキルは、魔物を手懐ける『テイマー』。
ただしランクは、最弱の『星なし』。

最弱テイマーのアイビーは、不吉な子供として村から追われ、
『捨て場』のゴミを拾いながら冒険の旅を始めた。

か弱いレアスライムや、凶暴な魔物アダンダラと友達になったアイビーは、
魔物たちの特殊能力と、前世の記憶による大人顔負けの洞察力で、あらゆる困難をくぐり抜ける。

かわいい少女と、かわいい魔物による、ほのぼのサバイバルファンタジー。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正直序盤は視聴するのが少々苦しく感じました。
主人公であるアイビーが神から授かったスキルはテイマー、である点はそれほどでも無いのですが、「星なし」というランクがアイビーの人生を一変させたと言っても過言ではありません。

中世の「魔女狩り」にも通ずるものがあると個人的には思っていますが、子供の生まれた境遇を否定してはダメだと思います。

だって、好きでそう生まれた訳ではありませんし、そもそも子は親を選ぶことができません。
しかも家族から見捨てられ、集落から追われては生きていく術を失ったのと同義だと思います。
アイビーは悪い事何もしていないんですよ。
それなのに不吉だから…など迷信的理由は人を迫害する理由にはならないと思うんです。

だからそこで倒れてしまっても決しておかしな状況では無かったと思います。
でも、心機一転、冒険の旅に出たことで、アイビーのもう一つの人生の輪が回り始めて物語が動いていきます。

旅先で出会う人は、必ずしも安心できる人ばかりではありませんでした。
中にはアイビーの心の傷を更に抉ろうとすることだって無かった訳ではありません。

ですが、自分の周りには頼れる人と居場所があって、自分は一人じゃ無いと思えた事こそがこれまで1クール分の冒険で得られた最大の成果だったのではないでしょうか。

そして星なしなのに、上位魔物が一緒に同行している点も凄いと思います。
これらを勘案すると、ただ単にこの世界の今の技術ではランクを測定することができないだけで、アイビーのランクは星4つ以上か、それ相当も実力を持っていると考えるのが妥当に思えてくるのですけれど…

まぁ、テイムしたのは最弱種の崩れスライムだけで、旅に同行している上位魔物をテイムしている訳ではありません。
ですが、それは今だけ…
いずれ上位魔物とも契約を交わすことになるのではないか…と勝手に思っています。

作画も綺麗だし、中盤以降は安定した面白さを感じられる作品だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、あいにゃによる「果てのない旅」
エンディングテーマは、丁さんによる「because」
圧倒的にオープニンブテーマが大好きだったのですが、レビューを書くためにwikiをチラ見して理由が分かりました。
作曲されたのは夢見クジラさんだったからです。

少し前に「七つの魔剣が支配する」という作品が放送されましたが、主題歌と作品の音楽を担当されたのは記憶に新しいと思います。
格好良さの半端無い楽曲だったのと、オープニングアニメとの合わせ技がしっかりと脳裏に焼き付いていますので…

1クール全12話の物語でした。
物語はきっとここから、もっともっと面白くなっていくんだろうなぁ…
うぅ、続編制作されないかなぁ。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 11

64.0 2 2024年度の歌手アニメランキング2位
真夜中ぱんチ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (85)
236人が棚に入れました
「真夜中なのにおっはよー!真夜中ぱんチです!」 世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」。 3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、とある事件がきっかけでチャンネルをクビになってしまう。 起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたりぶ。 超人的な能力を持つりぶと一緒なら、最高の動画が撮れるはず。 目指せ、チャンネル登録100万人! 現代人共感必至!? 「パリピ孔明」スタッフが贈る、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ“再生”ストーリー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 話が展開しているようでしていない。「物語」の作り方を思い出してほしい。

1話 導入の完成度が高すぎて驚愕。素晴らしい第1話でした。

{netabare} 今季No1アニメ候補、来ましたね。1話の出来が良くアニメ作品としての完成度(といっても導入としての完成度)が素晴らしいと思います。当然ですがPAの今季3作品の中では本作がダントツで一番面白いというか別次元でした。

 OPのアニメーションの雰囲気は多分エフェクトの関係だと思いますが良かったですね。洋館みたいな建物の雰囲気も良いし。音楽も遊び心があって、流行りのアーティスト頼りでないのも好感が持てます。つまり作品の1部にちゃんとなっています。

 ユーチューバーの様々なあるある…というか問題点のカリカチュアライズが非常に上手いです。テンポの良さでぐいぐい引き込まれます。そして、その思いっきりギャグに振っているように見えて、人の言動が自然です。ライバルも作品の方向性も過不足なく説明しきっている構成の上手さ。

 キャラ造形もいいです。追放ものではありますが自業自得です。でも、その境遇にちょっと応援したくなる何かがあります。過去回想とかがその辺を上手く膨らませているのでしょう。そしてバンパイアの方も登場する時間は短いですが、どういう人?でどういう境遇なのかあっという間に理解させます。先物も今時ですよね。

 もちろんアニメとしてのデフォルメはありますが、アニメストーリーとしての面白さと深さの掛け算が上手くできている気がします。オカルトも入れますが、そこに全く違和感もありません。

 そして画面、演出、カメラワーク…とにかく画面の見せ方が最高です。そして重ねて言いますが、テンポですね。テンポが気持ちがいいし、しかもその中でうまく話が進んでゆきます。これは見ていて本当に心地よかったです。久しぶりに手放しでほめたいアニメが来ましたね。

 今季NO1候補は、今のところ本作と「ダンジョンの中の人」かなと思います。{/netabare}


2話 クオリティは素晴らしい。もうちょっとキャラに焦点が当たってもいいかも。

{netabare} 1話の完成度が高く2話はどうかなと思いましたが、やっぱりいいですね。1話よりも若干間延びは感じましたが、そうはいっても高いレベルで、テンポの緩急のつけ方が絶妙で全く飽きません。このテンポこそ本作の特徴でしょう。OP曲からしてテンポを意識しています。

 その他、確かな作画はもちろんですが、構図もいいしカメラワークもいい。背景美術で「20年ぶりに起きた」ということを、レコードやコンポ、ビデオテープなどでちゃんと意識しています。動画サイトのレイアウトなどのリアリティはもちろんです。隅々まで作品の詳細を作りこんでいるので、見ていて大変気持ちがいいです。

 話としても、方向性が明確で今時点でヒロインの輪郭が見えてきています。多少場面としては説明くさいですが、セリフでの説明は比較的少なめです。エピソードがあっという間に始まってあっという間に終わり次に展開するのも、やっぱり演出上のテンポの他、構成上のテンポも計算されていると思います。吸血鬼の社会も裏にあることが数分のシーンだけで自然に説明されていました。

 内容はドタバタ劇ですが、一体ヒロインはどうなるんだろう?という部分がぶれずに展開しているので内容に入り込めるので面白いです。

 欠点としては、テンポが良すぎるのでキャラを咀嚼する間がなく、余韻が少なすぎる気もします。ヒロインはまだその点はいいんですけど、吸血鬼の娘りぶですね。この子にもうちょっと焦点を当ててほしいかな。3話辺りで一旦スローダウンしても良い気もします。{/netabare}


3話 思ってたよりもスケールの小さい話かも。楽しませてもらってますがハッピーエンドがいいかなあ。

{netabare} キャラに焦点を当てるというよりも、ドタバタの果てに逆転で100万再生という話なんでしょうか。それでもいい気はしますけど。2話でバンパイヤ設定を使うというところからズラしましたので、どこに着地するのか興味あります。

 正直何人か集まって身内で、アレやってみましたとか、どっきりとか、クイズとか面白いと思ったことがないので、彼女たちが作る内容それ自体が面白くない、というのはすごくわかります。
 作品内で、その先のすごい企画を見せてくれるなら、このアニメ制作にも企画力が必要となりますのでそこに説得力を持たせるのはものすごいハードルだとは思います。バンパイヤ設定も過去まで深掘りする感じではないですし。

 汚部屋でちょっとした成功があると思ったら、そう来ましたので成功しないエンドでもいいですけどね。ただ、カタルシスは欲しいので、100万人とは違っても何らかのハッピーエンドにはしてほしいですけどね。時間の経過が短いので成長が感じられないとなると、ちょっとスケールが小さい話になっちゃう気もします。

 1話のクオリティが高すぎたので、ちょっと普通感は出てきましたが、それでもなお、気持ちがいいテンポで話が進むので面白く見られています。

 なお、一般人は生ニンニクを食べてはいけません。ラーメン屋で入れるのもごく少量に控えた方がいいでしょう。腸内細菌が全部死にます。最悪、救急搬送されて死にかけることになるでしょう。{/netabare}


4話 エピソードとキャラの積み上げが本筋に収束するのか?ちょっとバラバラ感あり。

{netabare}「いい話」というのは正直それほど難しくありません。もちろんそれを作品にするのはプロの仕事が必要なんでしょう。けど、今回の話は本当に単なる「いい話」です。

 他の作品でも思ったのですが「キャラの深堀り病」に今のアニメ制作は陥っている気がします。そして深掘りしている気になってもそれほど深くはありません。単純に一つのエピソードです。
 2クールで贅沢に遊び回がある時代ならいいですけどね。今は1クールです。しかもオリジナルですよね?

 それが今後の展開に役立つかどうかですよね。前回が汚部屋掃除、今回が歌ってみた、次回が無人島。まったく一つの方向性に向かってのステップに見えません。1クールで本当に印象に残る作品に仕上げるならこういう無駄を極力行間に押し込める工夫をしてほしいです。

 本作は作画のレベルも高いし、4話は彼女たちの生きる時間のスケールを何気なく感じさせるという要素はありました。また、神出鬼没で距離に制約されない生き物だというのは言葉でなく描けていました。
 ただ、それぞれのキャラの深堀り=特徴やバックグラウンドと動画でやってきた事柄の積み上げが、最後の成功あるいはチャレンジに向かって一つの流れになって収束するようデザインされているかどうかが大事だと思います。

 その点では最後の方まで見ないと判断が付かない作品ですので、現時点ではなんとも言えません。アニメのレベルそのものは高いですし。ですが、4話はちょっと安易なテンプレに逃げたかなあという気はしました。{/netabare}


5話 オリジナルなのに幹がない。何を見せたいかわからない。

{netabare} うーん「物語」がないなあ、という感じです。もちろん本筋として100万再生というのがあるんですけど、吸血鬼を封じたためにキャラが全然活きてきません。幹がないですよね。少なくともオリジナルでやる以上は何を見せたいかをもっと明確しないと、心が全く動きません。

 4話の話はキャラの深堀りとしては必要性は感じませんでしたが、少なくとも吸血鬼の不死性、日光で灰になる、神出鬼没などの特徴を活かしていました。これを単話だけでなく、人間と吸血鬼の種族を超えた物語として真ん中に置かないと作品を見る意味が「単純な面白さ」だけになってしまいます。

 であれば、もっと笑いを取る工夫をする必要があるでしょう。エロネタでもいいですけど、少なくともそういうキャラ造形じゃないですし。

 1話の出来からものすごく期待したんですけど、このままわちゃわちゃして終わりなら、やっぱりPAはもうだめか…となりそうです。「アクアトープ」とかも導入は素晴らしかったですからね。ただ、ストーリーというか「物語」がないんですよね。一番ひどいのが「アキバ冥途戦争」でしたけど。そこが改善しないと何をやっても一緒でしょう。

 ぜひ頑張ってほしいですけど、完パケなんでしたっけ?あと1話付き合います。そこで同じ傾向なら今季のPAは全滅です。アニメのそのほかの要素の出来がいいだけに本当にもったいないです。2018年の「色づく世界の明日から」の後のオリジナルは本当に何が言いたいのかよくわかりません。{/netabare}


6話 話が展開しているようでしていない。「物語」の作り方を思い出してほしい。

 中間なので展開があるかなと思っていたらありました。ありましたが、これが起承転結の転のつもりなでしょうか?100万再生の言い換えをしただけのように見えます。
 バンパイヤ側にも積極的になる要素が補強されたものの本質は彼女たちは、どこでもいいって言っちゃってます。

 せっかくマザーを伏線として寝かせておいたのに使い方がこれではなあ…まあ、100万再生だけが目標というのは若い女性(実際は若くなくても)なら肌をさらす気になればそれほどハードルは高くない気がします。そこが吸血鬼としてどうしてもできないというなら別ですけど、無人島で水着になってますし。

 なんだろうなあ…事件の起こし方、展開の仕方はラノベテイストではあるのですが、どうも進んでいるように見えないというか、本筋に物語がないというか…正直、6話も惰性でみました。さすがに一回切ろうかなあと思います。

 1話の完成度がすばらしくて、この作品には期待していただけにがっかり感も強いです。PAはせっかく質が高い映像を作れるのだから、少し内容を考えないと本当にもったいないです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 6

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何をやってたんでしょうね<45>

7話まで視聴、ちょっと時間ができたので最終回も見てみた。
最終回まで物語・キャラが積み上がってない様子が伝わってきました。
初回の次がこれでもいけるくらい。
キャラの人数だけど増えてたけど、最終回ではモブ化してるのでまったく影響なし。
ゲーム原作で制約のある方が面白いってどないやねん。

1話視聴
どうにも引き込み力の薄い初回。
とりあえず引き込み用に配置した事件が配信中に殴りましたなんだけど、事情に興味を引くような作りはないし、もう一つの吸血鬼出てきましたでさらにどうでもいい些細なことになってるね。
日常からの逸脱度では大事件なハズの吸血鬼も漫然とした印象で終止する伝統のパークォリティでございました。

#ああ、そうそうブラドラブな印象やね

投稿 : 2025/02/15
♥ : 1

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

コミカルで良いのですが、致命的に題材が良く無い失敗作。

 最終話(12話)まで観ました。2024.10.08

 YouTuberって大変やなぁ…。と、ため息が出そうなアニメでした。

 YouTuberはすぐにスタート出来ますが、経営規模が小さいので、身内でワチャワチャやってる感が強い上に、個人の負担が大きいです。

 芸能事務所や映像制作会社、テレビ局などの中間団体が存在しないエンターテナーと言えます。

 中間団体による中抜き搾取はありませんが、防波堤も無いので何でもダイレクトに影響があることに普通の人間は耐えられない様です。 

 世間の反響が無くても、文壇的な中間団体兼ムラ社会での評価が高ければ、次に繋がったりしますが、そういった緩衝材が無いのはキツイです。愚民たる一般大衆には早すぎたんよ…と、仲間内で慰めてくれないと心が折れます。

 だから、ある意味冒険できず、ウケるものに集約する感じです。しかも、テレビでウケた企画を上書きしているだけで、それ程オリジナルティがあるわけではありません。

 ドル売り、有名YouTuberとのコラボ、私生活の切り売り、エッチな配信とか…。しかも、バズりは先行者利益が大きいです。後は二番煎じに過ぎません。

 本作品は、ヴァンパイアとか色々な要素をぶち込んでいますが、YouTuber自体がテレビの発明した企画を過激にしただけで、本質的には超えておらず、中間団体が無いため、投下資源のタメも無く、テレビ程金も人材もかけられないため、ネタ切れ状態であるのを、更にアニメ化すると言う、どう考えても面白いはずが無いことに挑戦しています。

 キャラは立っており、作画も良かったですが、そもそものお話がアニメ向きではありません。

 VTuberやYouTuberが配信する系アニメが死屍累々なのは必然です。相性が悪すぎる感じしかしません。そもそも、アニメなんて観ずにVTuberやYouTuberを観れば良いですね。

 人気が出て盛り上がっていることの描写がリアルな観客が入ったライブだったりと、YouTuberならではの人気がある状況も表現出来ていません。登録者数何万人!や再生数何万回!とか言われても、ピンと来ません。

 テレビの下位互換でしか無い動画配信なんて、何故ウケているのか誰も分からないでしょう。あくまで、人気があるから人気と言う、バンドワゴン効果状態でしか無く、今後も流行が継続する保証はありません。

 そもそも面白いのかさえ不明です。誰も面白さを分析出来ないものを物語に仕立てても、視聴者は納得しません。

 YouTuberやVTuber自体はこれからも残るでしょうが、バズるために配信してバズるみたいなスタイルは長続きしない気がします。

 YouTuberは、テレビではペイしない、趣味や特技の動画をゆるりと流していったり、宣伝プロモーションのためのサービス以上のものにはなりそうもありません。

 どちらにしても、アニメ側が安易に手を出してはいけない領域な気がします。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3
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