歌手で少女漫画原作なTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の歌手で少女漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番の歌手で少女漫画原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.2 1 歌手で少女漫画原作なアニメランキング1位
満月をさがして(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (203)
1331人が棚に入れました
主人公・神山満月は、最愛の人・桜井英知との約束で歌手を目指している12歳の少女。ところが喉の病気が原因で、彼女は声を捨てて命を永続させる方を取るか、このまま命日を待つかの選択を迫られることとなる。
そして彼女の前に「タクト」と「めろこ」という、彼女の死を阻止する者を満月に出会わせないようにする役目を仰せつかっている2人組の死神が現れる。

声優・キャラクター
myco、斎藤恭央、本多知恵子、小川輝晃、木村良平
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

健気さが光る正統派変身少女&アイドルもの

◆『りぼん』連載マンガ原作の「歌う」変身ヒロイン

本作はいわゆる変身少女ものですが、『美少女戦士セーラームーン』の大ヒット以降に隆盛した「美少女戦士/バトル系魔法少女」では全然なくて、古き良き正統派変身ヒロインもののイメージを良く保った良作であるように思いました。

簡単に内容を紹介すると、本作のヒロイン満月(みつき、小学6年生)は病弱な12歳の少女から健康な16歳の姿に変身できるだけ、というシンプル設定で、その点で、魔法が使えず特殊な身体能力もないけど歌だけは上手い『こばと。』のヒロインとちょっと似ています(*注1)。

この満月ちゃんは余命があと1年しかない薄幸の身の上なのですが、彼女を看取りに来た死神コンビが「彼女が思い残すことなく死んでくれるように」と彼女の夢であるアイドルのオーディションの受験資格のある16歳の姿に変身する秘術を与えてくれ、そのオーデションで彼女は、{netabare}病弱なせいで普段は余り出せない声をここぞとばかりに振り絞って熱唱して審査員達を驚かせ、{/netabare}急遽アイドル・デビューが決まってしまう・・・というのが先ず第1話の展開です。

その後は、全52話(ちょうど1年分)かけて、満月ちゃんと死神コンビの1年間をじっくり描き出していく実に分かりやすいストーリーとなっていて、とにかく本作は、奇をてらわないこの王道シナリオと、これまたワザとらしいキャラ立ての皆無な自然派ヒロインの健気さが光る作品と個人的には思っており、それを評価されてか、本サイトでも、レビュー数こそ多くないものの、「物語」項目は4.1と高めの点数となっている点がちょっと良いと思いました。

(*注1)満月は、本当に12歳から16歳の「容姿」に変身できる「だけ」で、頭の中は全くの12歳のままなので、{netabare}英単語を全然読めなかったり、ラジオのインタビューで好きな食べ物を問われて「給食の・・・」と答えてしまい周りから「え???」って顔をされたり{/netabare}して、その点が天然のコメディになっている点も、何となく世間ズレした『こばと。』と似ていて、好感度が高い気がしました。

あと、このヒロインは、12歳のときの容姿が放送当時人気のあったミニモニの加護亜依に似せてデザインされたそうですが、16歳の変身後の容姿が、割と最近のアイドルものの人気作『デレマス』の島村卯月に似ていて、性格自体もどことなく島村に似ている気がするので、『デレマス』での卯月の描かれ方が物足りないと思っていた人はこちらの作品を試しに視聴してみると良いかも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
見やすい絵柄とテンポのよい脚本で掴みはOK。余命1年の12歳の少女が死神の秘術で外見だけ16歳に変身する(でも中身は12歳のまま)、という設定はなかなか面白いと思う。
・第2話視聴終了時点
16歳で12歳の女の子に「好きだよ」と告白する男子ってどうなの?というか、これ女の子の側の一方的な「告白された」思い込みにしか見えない気もするんだけど?
・第5話視聴終了時点
健気さが魅力の正統派ヒロインものと判明。これは侮り難い・・・
・第9話視聴終了時点
繊細な感情描写系と判明。これは拾い物の良作かも。
・第28話視聴終了時点
満月は小学6年生だったはずなのに、中学生っぽい環境に変化していてちょっと違和感あり(設定を途中で変更してる?・・・2nd OPの歌詞にも「High School Days」ってあるし???)
・第35話視聴終了時点
「来年の春から中学生」という同級生の発言があるので、やっぱり満月は小学6年生と確定。
・第36話視聴終了時点
ヒロインの健気さが光る回(本作初の★★(優秀)回)
・第50話視聴終了時点
ありがちの展開だけど、ちゃんと話を動かしてきたのは◎(本作2度目の★★(優秀)回)。
・第52話視聴終了時点
最終話を綺麗にまとめてきたので評価が更に上がる(本作3度目の★★(優秀)回)。
但し、欲を言えば、ここに来てようやく第2ヒロインに昇格した「めろこ」については、作品全体としてはもう少し早くからきめ細かくその《心の揺れ動き》を確り描き出して行って欲しかった気がする。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      種村有菜(『りぼん』2002年1月-2004年6月連載)
監督         加藤敏幸
シリーズ構成     まさきひろ
脚本         まさきひろ、田村竜、中瀬理香、吉村元希、広平虫、杉浦真夕
キャラクターデザイン 種村有菜(原案)、工藤裕加
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 満月(フルムーン)をさがして (2002年4月-2003年3月) ========
 - - - - - - - - - - - - OP「I♥U」、ED「New Future」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 それでも歌いたい ★ 死神との出遭い、満月変身、歌手オーディション
第2話 英知くんとの約束 ☆ 満月の憧れの人、二人の約束、満月のラッキーデー
第3話 マネージャーさんが来た ☆
第4話 詩(うた)にこめた想い ★ 満月の作詞(デビュー曲)
第5話 はじめてのお仕事 ★ 雑誌インタビュー&撮影会、「16歳の丘」のアカペラ
第6話 スタジオの長い日 ☆ 寂しがり屋の少女(七海){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Myself」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第7話 フルムーン、デビュー! ★ 初ライブ
第8話 ヒットって本当? ★ 満月の学園エピソード 
第9話 聞いてほしいのに ★ 若王子先生の授業参観・墓参り(満月の母・葉月&父)
第10話 芸能界の掟!? ★ 大御所演歌歌手(昆巻冬子)
第11話 危険なレンズ ☆ スクープ・カメラマン(三枝)
第12話 ねぎラーメンと聖者の石 ☆ 
第13話 ちっちゃなコンサート ★ 施設訪問、園児と交差する満月の想い
第14話 がんばれ!代理マネージャー ☆ 駄目マネージャー(秋葉さん)
第15話 ファースト・キス!? ★ 事故チュー回
第16話 ライバル登場! ★ 意地悪先輩アイドル(若松円)、シャンプーCMオーディション
第17話 すれ違う二人 ★ 
第18話 走れ!オーディションへ! ★ 交差点キス&エレベーター回
第19話 届かない歌声 ★ 逃避行、タクトの唄声、若王子先生・大重マネへの打ち明け
第20話 めろこ、ひとりぼっち ☆
第21話 新たな思い ☆ フルムーン芸能界復帰、円の意地悪再び
第22話 ワクワク!ソロライブ ★ 世界配信ライブ企画(ムーン&スターズ)、妨害、夜天ライブ
第23話 お引越しパニック × 大重マネvs.家政婦(田中さん) ※本筋に無関係な水増しエピソード
第24話 お父さんの歌 ★ ROUTE:Lの幻の名曲、円の横槍(高須プロデューサー)
第25話 若王子先生にお願い ★ 若王子のプロデューサー引き受け
第26話 伝えたいもの… ★ 満月の子供時代、母親(葉月)の写真とオルゴール{/netabare}

 - - - - OP「ROCK'N ROLL PRINCESS」、ED「ETERNAL SNOW」 - - - -
{netabare}
第27話 絶対に負けない ★ でっち上げスキャンダル、2人のレコーディング、何のために歌うのか
第28話 満月って恋の達人? ☆ 同級生の恋愛相談
第29話 新たな死神・いずみ&ジョナサン ★ 死神一のサディスト登場
第30話 英知くんを知る人 ★ 和美フランクリン(擁護施設の元先生)登場、英知君へのビデオ・レター、タクトの反対
第31話 学園祭の秋なんです ★ タクトの人間変身(ボディ・ガード)
第32話 素顔の円 ★ 落ち目アイドル若松円の立ち直り
第33話 忍び寄る病魔 ★ 満月の病状悪化、喉の手術の判断と満月の意思
第34話 ブランコのおじさん ★ 死神の見える人(真田さん)の魂の回収
第35話 英知くんからのメール!? ★ 満月の病状回復(英知君効果)、いずみの満月接近(死神の刻印)、新しい治療法
第36話 運命の新人賞 ★★ 2人の偽メール送り主、空港での謝罪、最優秀新人賞受賞
第37話 満月(フルムーン)からの贈り物 ☆ X'mas回、円の新曲リリース
第38話 おばあちゃんの過去 ☆ 満月の家出(アメリカへ)
第39話 太平洋を越えて ☆ アメリカ到着、英知君の思い出と募る想い
第40話 盗まれたペンダント ★ イーグル・ヴァレー観光、タクト告白
第41話 英知くんのいる街へ ★ 見つからない英知君、逆さ文字出現、桜井夫婦発見(タクト)
第42話 エターナルスノー ★ 事故死していた英知君、満月への手紙、雪の教会墓地{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Love Chronicle」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第43話 もう二度と歌わない ☆ 帰国、変身しない満月、喉の手術拒否
第44話 共鳴する心 ★ フルムーン引退の噂、タクトの記憶、めろこの迷い
第45話 いずみの誘惑 ★ 永遠の月の世界への誘い、ROUTE:Lのキラ・タクト、病院屋上の夜
第46話 新月の夜に ★ タクト幽霊化のピンチ、満月立ち直り ※シナリオ自体は都合良過ぎて×
第47話 生きる希望 ☆ 運命を阻止する者
第48話 フルムーンになれない!? ★ 満月の変身が解ける、タクトが幽霊化しない方法 ※魔法少女のお約束のテーマがようやく・・・
第49話 満月の思い・めろこの思い ☆ 忘れ草(ミスティック・リリー)
第50話 どうしても言えない ★★ 満月の小学校卒業式、13歳の誕生日(4/4)、満月告白
第51話 運命の日 ★ フルムーン1周年記念ライブ、タクトの記憶消滅
第52話 満月(フルムーン)をさがして ★★ ※ED「New Future」{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)33、☆(並回)15、×(疑問回)1 ※個人評価 ★ 4.1

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

何だかんだで話が進む程にハマる♫

2002年4月6日 - 2003年3月29日TV放送された。全52話。
漫画とTVアニメが連動する形で制作されたTV放送用アニメ。

感想。

主人公の声優が素人過ぎる・・歌はアイドルというより・・
売れないロックシンガー・・声優の方が旨い人や声質の良い
適役が大勢いただろう・・序盤が明るめで軽いノリなので、
ぎりぎり堪えられる感じ。
タクト役は桜塚やっくん※スケバン恐子は元ジャニーズJr。

キャラデザは「りぼん」という感じ。イメージ的に「りぼん」
何故か「りぼん」としか言いようがない^^;

音楽は劇中歌も含めて視聴層や作風にあった解り易い曲。
これだ!というインパクトは感じないけど悪くもないかな。

1クール終わる頃には何となく全てが許容。
作風からいって、あまり細かい事は気にせずにという感じ。

2クール中盤には2クールで終わるのか?と思う部分も。
一応芸能界の裏側的エピソードも増えてくる。
こうなってくると耳も慣れて、新人アイドルっぽい雰囲気と
いえばそういう素人臭さもあり?ッて感じかな。

3クールに入ると明るい話も無いわけではないけど、徐々に
シリアスなエピソードも増えてくる。時々学園パートで制服を着てるので中学生と錯覚するけど小学校の修学旅行前w

涙が零れるシーンも多くなって何処までいくのか・・・・
子供向けなのだけど結構泣けるよ・・

残り10話くらいになるともう・・どうするのって・・
ストーリーは読めても、これは流石に台詞が予測できない。

主人公が小学生という事を考えるとラストもベストかなぁ~

設定だと死神は一定条件での死者なのだけど・・
「半人前」というのが解釈の自由かな。

それにしても・・めろこ・・一番成長したのかな><・・




神山 満月:myco
突然現れた死神に余命1年と宣告された、12歳の少女。
通常死に際にしか見えないはずの死神の姿が見える。
普段は純粋でおっとりとしたマイペースな性格。

タクト・キラ:斎藤恭央
死神部長の命令により満月の監視をしに来た死神コンビ。
「ねぎラーメン」の一人。ネコ耳の帽子をかぶっている。
鈴つきの赤い首輪をした白いネコに変身出来る。

めろこ・ユイ:本多知恵子
タクトとコンビを組む死神。うさぎ耳が特徴。
死神としてはベテランのため、うさぎ耳も羽も本物。
気が強い性格。反面満月を気遣うなど確りした面もある。

いずみ・リオ:緒方恵美
かつてのめろことコンビ「ミルメイク」を組んでいた。
サディストな死神。イヌ耳。めろこ同様にベテラン。
現在はジョナサンとコンビ「ヤミナベ」を組んでいる。

若王子 圭一:小川輝晃
嘗ては人気バンド「ROUTE:L」のキーボード担当。
当時のニックネームは王子。満月の主治医。30歳。

若松 円:太田衣美
フルムーンとライバル関係にあるアイドル歌手。
本名は暮林千暁。名のある家柄のお嬢様で婚約者もいた。

大重 正実:瀬尾智美
フルムーンのマネージャー。元アイドル「花飾結菜」
「ROUTE:L」の大ファンで、王子の追っかけをしていた。

今村 鈴:深見梨加
若松円のマネージャー。元アイドル「新山美紅」
大重正実とは犬猿の仲。大重よりは売れていたらしい。

古雅 葵:高橋広樹
満月の父。実は、文月の想い人であった清十郎の息子。
人気バンド「ROUTE:L」のギタリストでリーダーだった。

古雅 葉月:笠原弘子
満月の母。旧姓:神山。満月を産んですぐに亡くなる。

神山 文月:杉山佳寿子(若い頃:中尾有紀)
満月の祖母で、葉月の母。
昔は病弱な性質で学校も休みがちなお嬢様だった。

田中さん:赤土眞弓
神山家のお手伝いさんで下の名前は「よね」

高須 広平:郷田ほづみ
天才プロデューサー。

和美・フランクリン:冨永み〜な
満月がかつていた児童施設の先生。

七海:宍戸留美
フルムーンのファン第一号となった幼い少女。

桑原 薫子:杉田都子
文月の幼馴染。ピアノ教室の先生。

ジョナサン / シェルダン:森訓久
現在いずみとコンビを組んでいる死神。
死神部長・シェルダン。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

ちぴちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ラストがすごい!隠れた名作!

原作の漫画を少し読んだことがあって、気になってアニメを見てみました^^
でも、見てみるとすごい!特にラストはすごく感動するので、おすすめです!

あらすじとして、
喉に病気を持った満月ちゃんが死神と出会い、余命を宣告される。その死神の力を借りて大好きな歌を歌う歌手になるお話です。


前半は、主に歌手デビューし、歌手としての活動について。
前半はうーん、まあまあかなという感じでした。なんだかんだのほほんとした感じが多くて、1話目はすごく面白かったけど、話が進まないのでちょーっと興味が薄れ始めてました!笑

でも!16話目のライバルの登場からどんどん面白くなります!(というか、そこまで多少飛ばしてみてしまいましたw^^;)
今までは病持ちの満月としてではなく、fullmoon(歌手名)としてでしか、マネージャーと接していなかったので、fullmoonの正体はマネージャーもしらずに進んでいました。でも、後にお医者さんの八王子先生やマネージャーにもちゃんと説明して、病持ちの満月ちゃんが歌手をすることを認めてもらえることになります。


後半では、主に主人公の死について。
急に満月は生きる目的がなくなり、自分を見失なってしまう。
でも、周りの人に元気づけてもらったりして、主人公は次第に前向きになり、死にたくない、まだ生きたいって気持ちに変わり、自分の余命の運命とあらがうことになります。

ラストは、
満月ちゃん死んじゃうのかな?って思ったけど、なんだかんだいってハッピーエンドで、うまくまとまってました!
最終回、ほんっと涙涙で、隣の部屋まで私がグズグズ泣いて見てるの聞こえるんじゃないかってくらい、泣きました笑

あと、EDもよかった!歌手としてFullmoonが歌ってる歌が流れるんだけど、歌詞とかストーリーにぴったりで、きいてると泣かずにはいれなくなります笑

全52話と、とっても長いですが、なかなかよかったです!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

66.4 2 歌手で少女漫画原作なアニメランキング2位
NANA ナナ(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
1376人が棚に入れました
東京に住む彼氏と同居するため上京する小松奈々と、ミュージシャンとして成功するため上京する大崎ナナ。2人のNANAは新幹線の中で出会った。その後、ひょんなことから奈々とナナは同居することとなる。さらに、ナナの所属するBLACK STONESとナナの恋人の本城蓮が所属するTRAPNEST、2つのバンドのメンバーたちを交え物語は進んでいく。

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

第48回(平成14年度)小学館漫画賞受賞。

漫画は当初『りぼん』の増刊号という位置づけの『Cookie』1999年Vol.1、同Vol.2に読み切りとして掲載され、『Cookie』が月刊誌として昇格新創刊されると『Cookie』2000年7月号から同誌に連載された。
ファンブック『NANA7.8(ナナてんハチ)』のインタビューによると、初めの2話が読みきりの理由は、『Cookie』の創刊準備号(前述の『Cookie』1999年Vol.1、Vol.2)に読み切りを描くことがきまっていたが、同誌が創刊したのちには連載してほしいという依頼があったため同じ名前で違うタイプの女の子を出し、連載で2人が出会うという形をとったためである。このため、第1話に大崎ナナはいっさい登場せず、同様に第2話には小松奈々が登場しない。

2006年4月5日より「animo」(アニモ)枠としてスタート。2007年3月まで4クール放映された。なお、放送では「ファーストシーズン 最終回」と強調され、今後に続くと思わせる最後であったことから、セカンドシーズンが制作される可能性もある。原作では、11巻までの内容。アニメーション制作はマッドハウス。
NNN加盟局で毎週水曜日23時25分から(ただし編成の都合で時間変更の場合あり。また、後記のように3クール目以降は24時台での放映が多くなっている)、NNN系列外では2006年6月8日より琉球放送(TBS系)で毎週木曜日(金曜日)1時55分から、日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)でも2006年10月より放映開始、日本テレビ関連以外では2008年からアニマックスで再放送されている。
開始当初は23時台での放送(23時25分 - 23時55分)と、「4大民放ネットワークで放送される全日帯放送の深夜テレビアニメ」という極めて珍しい試みのものであったが、結局10月以降は事実上24時台に移行した(『NNNきょうの出来事』が放送終了し、『NEWS ZERO』放送開始で、このアニメの放送枠である「animo」枠が入っている『バリューナイト』が30分繰り下げられたため)。1、2話の内容が派手に書き換えられたことを知った矢沢が激怒、放送が危ぶまれたことがあると一部紙面で報道された。
2006年7月7日にDVDの第1巻がリリースされた。タイトルにちなんでの発売日設定だけでなく、77日間限定(つまり9月21日まで)で定価707円(税込み)。本編は16:9のワイドサイズで製作されているが、地上デジタル放送の場合上下左右に黒帯の付いた額縁放送で放送されている。
セリフを当てる声優と歌を担当する歌手とに分けたキャストは、同じくマッドハウスが制作した『BECK』(監督:小林治)と同様、大きな特徴のひとつである。2007年3月30日に、東京都渋谷区のライブハウスSHIBUYA-AXで、アニメ版でナナの歌唱を担当した土屋アンナとレイラの歌唱を担当したOLIVIAが、それぞれの役名+バンドでジョイントライブを行った。ちなみに原作漫画・映画版ともに2組がジョイントライブを行うシーンはない。
15話では著作権・商標の関係上、原作では「ディズニーランド」の部分がアニメ版では「遊園地」に差し替えられている(原作でのミニーマウスのカチューシャの部分も別のものに差し替えられている)。また、28話では、原作では「スカパー」と言っている箇所が「衛星」になっている。
日テレ火曜深夜のアニメ枠同様に固定の番組スポンサーは付いておらず(放送局によっては提供クレジット時のスポンサー読み上げを行っている所もあったが)、当作品はスポットCM主体であった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

笑える場面もたくさんあるけれど、切なさが胸に沁みる音楽系恋愛アニメ

小松奈々と大崎ナナという同い年の2人の「NANA」の友情や、それぞれの恋愛を描く、少女漫画原作アニメ。全47話+途中に総集編3話。
BSの再放送で初めて視聴しました。
時代設定は2000年前後。かなりの恋愛体質で、良く言えば天真爛漫、悪く言えばお調子者っぽい性格の小松奈々と、クール系の美人でBLACK STONESというロックバンドのボーカリストの大崎ナナが、上京する新幹線の中で偶然出会い、ルームメイトとして一緒に暮らすようになるところから物語は始まります。作風的には、やや生々しい恋愛模様が描かれる一方で、いかにも少女漫画っぽいセンスのギャグもたくさんあって、シリアスと笑いのバランスが良いです。主要な登場人物にはバンド関係者が多いので、音楽要素が重要な作品でもありますし、成功を目指す若者たちの青春物といった一面もあります。描かれる人物の多くは、若くて派手な外見で、夢を共有する仲間にも恵まれているなど、パッと見には充実した生活を送っているようですが、心の中にはぽっかり開いた穴のような部分を抱えていたりします。毎回エピソードの最初と最後に入る主人公のモノローグにも「切なさ」が溢れていて、ロックバンドを描く作品なのに、どこか昭和の演歌やフォークソングの歌詞の世界のような、暗く湿った空気も感じられました。
キャラは、総じて人間を他面的に描けており、特に小松奈々はとても良いキャラでした。また、ヤス、ノブ、タクミなどの男性キャラについては、それぞれタイプの違う優しさや、かっこ良さが描けていて、男目線からするとちょっと出来すぎたキャラという気がしないでもないですが、女性向け作品としてはこれで良かったのだと思います。音楽は、全体的に良かったですが、個人的にはBLACK STONESの曲よりもTRAPNESTの曲のほうが好みでした。声は、2人のNANAを演じた朴璐美とKAORIはそれぞれ役柄に合っていましたし、芹澤レイラ役の平野綾の声も耳に残りました。
最後まで観終わって、全47話の長丁場の中で、今回はつまらないなあ、というエピソードが全くなかったです。原作が未完のまま休載しているようで、このアニメも最後やや中途半端に終わっているのは残念ですが、それでも全体として非常に満足感のある作品でした。再放送で最初から全部観ることができて、本当に良かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

全47話。恋愛もの。

あらすじ
彼氏の元にむかう小松奈々(ハチ)は、東京行きの列車の中で、
ミュージシャンを目指して上京する大崎ナナと隣り合わせる。
同じ「ナナ」という名前を持つことから意気投合した二人は、
その後の住まい探しの中で偶然再会し、共同生活を送ることに。

まず、主人公二人の正反対の性格が面白い。
無邪気で素直な性格の奈々(ハチ)と、何事にもクールなナナ。
一見正反対に見える性格の二人ですが、時には衝突しつつも、絆を深めていきます。
この絆に相手を想う思いやりの大切さなどが描かれています。
それに明るい雰囲気で育ったハチに憧れるナナ、ハチはナナの才能や夢に憧れる。
この二人の生き方の違いも見所で楽しめました。

登場人物のキャラも個性派揃いで良いですね。観てて飽きない。
また、キャラの見た目のギャップもありました。
いつもはクールで強きなナナは心が弱かったり、
タクミも女癖が悪い遊び人風ですが、実はしっかりとしていたりと。

それにシリアスとギャグのバランスが良い。
シリアスはコメディタッチの軽いノリが魅力で、会話のテンポも良いしギャグも面白い。
メロドラマのような本来なら暗い展開などに、
キャラの顔を笑えるようなギャグ顔にしたりと工夫されています。
ハチの行動も世間知らずというか、観てて楽しませてくれました。

この作品最大の見所は
二人の「ナナ」と、彼女らを取り巻く人々の恋や友情などの絆の強さ、夢の行方でしょうか。
人間関係はとてもリアルに描かれていて、
登場人物の揺れ動く気持ちの心情描写を丁寧に表現されています。
私好みのドロドロとした展開もあって楽しめました。
全体的に山あり谷ありで先が読めなかった。

この作品はバンドも売りにしてますが、音楽を扱っている作品にしてはイマイチですね。
曲は中々良いんですが、扱いが軽かった。

OP、ED曲ともなかなか良い曲ですね。
特に最初に使われていたED曲がかなり良い。聴いているとジーンときます。

ストーリーも中々良くて、
恋愛と友情を人間ドラマ化した、面白く見ごたえがある作品でした。
2期あってほしいけど無さそうですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

63.1 3 歌手で少女漫画原作なアニメランキング3位
さすらいの太陽(TVアニメ動画)

1971年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (18)
44人が棚に入れました
数奇な運命に翻弄されながらも歌手になることを望む主人公・峰のぞみの物語を描いた青春アニメ。アニメ作家・藤川桂介と漫画家のすずき真弓が少女コミック(当時は週刊少女コミック)で連載していた漫画が原作でもある。下町にあるおでん屋の娘・峰のぞみと、大財閥の令嬢・香田美紀はともに歌手を目指す10代の少女。実は、二人は十数年前の出生時に互いの立場を入れ替えられていた関係なのだが、そうとは知らない両者は互いをライバル視する。美紀が財力で芸能界にデビューした一方、酒場で歌唱を続けるのぞみ。日本各地をさまよいながらも、のぞみの歌はいつしか人々の心を魅了し……。本作の製作は虫プロが担当。同社のプロデューサーだった岸本吉功は、本作のメインスタッフである富野由悠季(当時は富野善幸)や安彦良和、星山博之らと、後年に設立したサンライズ(当時はサンライズスタジオ)で一緒に仕事をしている。

声優・キャラクター
藤山ジュンコ、嘉手納清美、平井道子、井上真樹夫、富田耕生、来宮良子
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

歌に励まされた少女の成長物語

この物語は、数奇な運命に翻弄された少女が、歌に励まされて成長する物語です。

古いアニメなので、絵は今に比べると綺麗ではありません。
ですが、ストーリーと音楽は、今と比べても遜色ありません。

物語は、ある看護師の悪意により、裕福な家庭の赤ん坊と貧困な家庭の赤ん坊が取り換えられてしまいます。
そして十七年たった後、
この二人は、それぞれ歌手を目指し、運命的な再会をします。

本当は貧困な家庭の子だった香田美紀。彼女は親の財力で瞬く間に歌手デビューします。
かたや、本来は財閥の令嬢として何不自由なく生きるはずだった峰のぞみ。貧困な家庭に追い打ちをかけるように父親が入院、母親が病で床に臥せます。
両親の医療費や幼い弟妹の生活を支えるために、彼女は全国を旅しながら、酒場や小さな劇場で歌い続け、少しずつファンを獲得してゆきます。

どんなに苦しくとも、彼女は歌に励まされ、希望を持ち続けます。
のぞみが歌う「心のうた」は、まさに彼女自身を励ましている歌でした。

そして…
ようやく幸福に巡り会えたと思ったら、さらに新たな不幸が押し寄せます。
それでも彼女は、歌に励まされ、懸命に生き続けます。

{netabare}
すみません。原作とアニメとでは最後が違っていました。
原作では、次から次へと不幸が押し寄せるのですが、
アニメだと最後はハッピーエンドでした。
{/netabare}

オープニングの「さすらいの太陽」とエンディングの「心のうた」
これらは共に名曲です。
「心のうた」だけでも聴いてみてください。
とても暖かく、優しい気持ちになれますよ。(^_^)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

大映ドラマのようなサクセスストーリー

少女漫画原作。(原作タイトルもたぶん同じ)

貧しい家の子である峰のぞみが、同じく歌手を志望する財閥令嬢の幸田美紀の妨害に逢いながら歌手を目指すサクセスストーリー。

サイドストーリーとして、のぞみと美紀の出生についてネタを持つ元看護婦の野原道子が関わってくる。

のぞみが「流し」(客のリクエストに応じてギターなどを弾いて歌うお仕事。現在だと路上シンガーに近い?)として少しずつしか進めないのに、美紀はそこをお金の力で易々と進んでいく。

これが物語終盤のカタルシスに繋がっていく。

当時の芸能界の事情なども描かれ、昭和を知りたければ観ても良いかも。

でも「これ、何でアニメなの?」、「アニメじゃなくてドラマの方が良かったんじゃないの?」という疑問は無くもない(笑)。

逆に、そういうドラマが好きなら普通に面白いかも…?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

☆元祖芸能アニメ

赤ん坊の時に財閥の家とおでんの屋台の家とに
入れ替わった峰のぞみと香田美紀…


大映テレビやガラスの仮面のルーツみたいな
感じです☆(*^^*)♪

制作/虫プロダクション

1971.4.8-9.30(全26話)

フジテレビ木曜19時台前半

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

61.1 4 歌手で少女漫画原作なアニメランキング4位
闇の末裔(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (65)
377人が棚に入れました
冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」。その中で閻魔大王自ら指揮をしている閻魔庁の召喚課は、死者に関するトラブルを専門に扱う機関である。そこに所属する職員は、「死神」と呼ばれている。召喚課に所属する昼行灯・都筑麻斗は、新パートナーである黒崎密と九州地区を担当していた。都筑を付け狙う外科医・邑輝一貴の起こす数々の事件で、次々と都筑や密の生前の事が明らかになっていく。それに伴い、事件の被害者も増えていっている。
闇の末裔本編は、幻想界編と鎌倉編の同時進行の途中で連載休止となっているが、邑輝の友人である壬生織也と邑輝の幼馴染で彼女の櫻井寺右京の短編が2話、ふろく本として発行されている。2冊目のふろく本にて、京都編で行方不明になった邑輝が織也の元へと返されている。

声優・キャラクター
三木眞一郎、浅野まゆみ、森川智之、関俊彦、白鳥由里、西村知道、速水奨、井上和彦
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

死神と呼ばれる元人間。BLに片足どっぷり突っ込んでる。っていうかやっぱりBLです。

全13話  花とゆめ掲載の少女漫画原作

これはお勧めしません。

殺人などの事件を解決する死神たちの話。主人公はツヅキ。
死神は死んでいるわけですが、出血多量とかなると、再び死んでしまう?らしいです。

戦闘がどうなったか、きちんと描かれずいつの間にか解決し、どうなった?って思ったり。
お話自体が微妙で、ご都合にかなり目をつぶれば見られますが、個人的には見れば見るほど、評価が下がり終盤はもうかなりきつかった。

ホモもいるけど、BLというほどではないかなって思ってたけど…。
BL臭がものすっごいしますが。見れば見るほどやはりBL枠の気がしてきました。
面白いBLもあるけど、これはさぶいぼっ。BLだとかなりのご都合はあるけど、面白ければ目をつぶれる。でも、活躍するところを一切見ることが出来ず、男同士でいちゃつく姿だけ見ても寒いです。
少なくとも私的にイケメン枠ではありません。

[長崎編]
{netabare} 普通に面白かったけど犯人逃げっぱなし。 {/netabare}
[悪魔のトリル編]
{netabare} 悪魔から命を何度も狙われている時に、本人は荷造り、死神たちはそれぞれ、料理したり、ほっぽらかしで何してるの?ありえないくらいおかしいでしょ漫画だからって…。隠れていろと言われたのに、人間の分際でしゃしゃり出て、止めに入るためだけにタイミングよく登場って…ご都合にも程がある>< 
ツヅキに過去何かアルっぽい。んで、結局悪魔どうなったの? {/netabare}
[スォードのK]
{netabare} 甘いよ、甘すぎるよ死神たち。仕事しなさいよ。しかもチャンスを棒に振る。死神の能力発揮せず犯人をまたもや取り逃がし。犯人の男に耳元で甘い言葉ささやかせて。きもいっ。 {/netabare}
[京都編]
{netabare} なんで火の鳥みたいの呼び出す死神が人間一人に勝てないわけ。あの犯人は人間じゃないわけ?何か召還してたみたいだから人間じゃないのかも。クローンかも。またもや殺人鬼に出くわした所でタイミングよく先輩が現れた。主人公役立たずすぎる。何もせず俺のせいで又、人が死んだってただ泣いてるだけ、キモイー。事情も説明せずまとわりつかれたら誰だってキモイよ。女生徒の件、気づいてすぐ追いかけたら間に合うって普通。どんだけトロイの?主人公が実は鬼の血を引く化物って。殺人鬼に逆らわずキスさせてんじゃないよ、きもちわるーーーーい。殺人鬼の友情みたいの今更見せられてもウザイだけなのですが。また逆らわず敵にキスさせて気持悪すぎる。 {/netabare}

最後まで見て
{netabare} 死神が殺人鬼と会うたびに一切、倒そうとしないところが理由がわかりませんでした。
殺人鬼放置してもう10人以上殺されてるのにおかしい。正体も不明のまま。
最後の最後でやっと倒そうとして、そこまで引っ張った理由付けがされてなかったのに、包丁一本で倒せそう。これまで死神の力なんで使わなかったのでしょうね?でも結局ムラキ(殺人鬼)は生き残りました。
男で泣く見た目のキャラじゃないのに、泣きまくるのがすっごく気持が悪かった。そんなにウジウジしてて死神の仕事よくやれたなぁ。まともに仕事してるとこロクに見てないですが。 {/netabare}

あらすじ
{netabare} 冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」。その中で閻魔大王自ら指揮をしている閻魔庁の召喚課は、死者に関するトラブルを専門に扱う機関である。そこに所属する職員は、「死神」と呼ばれている。召喚課に所属する昼行灯・都筑麻斗は、新パートナーである黒崎密と九州地区を担当していた。都筑を付け狙う外科医・邑輝一貴の起こす数々の事件で、次々と都筑や密の生前の事が明らかになっていく。それに伴い、事件の被害者も増えていっている。 闇の末裔本編は、幻想界編と鎌倉編の同時進行の途中で連載休止となっているが、邑輝の友人である壬生織也と邑輝の幼馴染で彼女の櫻井寺右京の短編が2話、ふろく本として発行されている。2冊目のふろく本にて、京都編で行方不明になった邑輝が織也の元へと返されている。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

閻魔大王の下で働く死神たちの物語

12年前 WOWOWにて放送された全13話の作品で、
原作は、『花とゆめ』で連載された、松下容子氏による漫画作品。
まったく予備知識もなく観始め、少女コミックっぽい作画だなぁと
思っていたので納得だった。

冥府にある死者の生前の罪業を裁く機関「十王庁」
その中で閻魔大王自ら指揮をしている閻魔庁の召喚課で働く
都筑麻斗とパートナーである黒崎密という「死神」たちが主人公。
つまり彼らは一度、この世で死んでいる人たちというわけ。

そして死神たちは単独行動をせず、2人1組となって仕事をするため、
パッケージのようなイラストになるのだろうけれど、
一見するとBLモノと間違われそうだよねぇw
ただ・・BLではないが、そういうジャンルがお好きな方には
かなりの率で好まれそうな展開はあった。

また、死神とはいえ、死者に関するトラブルを専門に扱う機関なので、
一般的に知られている死神とは、少し意味合いが違う。

舞台は九州を中心に、京都などまわり、実在する場所や建物が登場。
だいたいは4話ごとの物語としてまとまっているので観やすかった。
主な内容としては、主人公の都築を付け狙う外科医 
邑輝一貴の起こす数々の事件を中心に、
次々と都筑や密の生前の事が明らかになっていく・・というもの。

作画は、個人的にはそんなに好みではなかったのだが、
こういう雰囲気の絵は、けっこう好きな方も多いかも。

おそらく、原作ではもっと壮大な展開がありそうで、
人物に関してもTVアニメでは描ききれていなかった感じがしたが、
設定の面白さはあったので、けっこう惹き込まれた。

ちなみにOP・・・ TO DESTINATIONによる「EDEN」という曲が
L'Arc~en~Cielの唄い方にそっくりだなぁって思っていたら、
この曲がOPになった数年後、L'Arc~en~Cielがこの曲を唄っていたw
ストーリーにもぴったりで、けっこう好きな一曲です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

オオカミ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意外と見ていて面白かった

厨二病的なタイトルに引かれて視聴しました。

タグでBLってあったんでどんな感じなのかとか身構えていたけどあまり気にせずに見れたw


話は数話で一つのまとまった話で結構スムーズに見れる作品

話はちょっと非現実的な感じだけど、最初背景が国会議事堂でえ、、、政治アニメ!?とか初回ちょっとビビったけど、しばらく見ていると結構引き込まれて行く内容だった


でも、説明が話の展開で最初はまったくないから視聴者は置いてけぼりだったかもしれない。。。実に惜しい作品だ


ラストはまあまあいい感じに締めくくっていたからなんか見終わってすっきり消化したかんじだ。

キャラはイケメンぞろいで良く女の子は女子高生?の顔が微妙結構重要人物のはずなんだがねー

音楽は、なぜこの曲にしたって全力で突っ込みたいほどop ed共に残念な感じ。
作中のは全然良いんだけど

作画はまあ微妙なところだね、、、髪の毛の揺れ方とか服が若干不自然な部分が最後まで多かった。でも人物の方や戦闘シーン、召喚獣の描写がよかった。


ー余談だが今回のアニメで気がついたけど、腐女子向けアニメの描写ってめっちゃ細かいから僕の好みの絵なんだよな;なんか若干最近複雑な心境だ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
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