様式美で美少女なTVアニメ動画ランキング 2

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69.9 1 様式美で美少女なアニメランキング1位
BURN THE WITCH #0.8[バーンザウィッチ ゼロポイントエイト](TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (41)
229人が棚に入れました
久保帯人によるもう一つの尸魂界 2人の魔女の前日譚アニメ化

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

トラディショナル・ビューティーズ

漫画界きってのオサレ番長KBTIT氏による短編
アニメ化済3話の前日譚な単品

ジャパンの伝統芸能、金髪ツインテ黒髪ロングの様式美

OP・オサレ
ED・オサレ

「制服が好きだ。私が何者であるかを、証明しないで済むからだ」

冒頭初手からオサレセリフで殴ってくる。つよい。完全初見の人が見ても、この名作小説の書き出しかのような一言で何かを確信するでしょう。

BLEACHは確かに漫画史に刻まれるべき傑作だが、時代の変遷によりこの令和においては致命的な弱点を孕んでしまうこととなる。それは主人公が陽キャのアルファオスであること。多少バカでも身長と身体能力の高いイケメンはもはや嫌味でしかなく、感情移入デキナイーとなるルサンチマン起爆装置でしかない。いやいや一護はイケるでしょ!という方ですら大多数がサブキャラのほうへハマってるはず。マンガの主人公としてはもはや古いのだ。スラダンリメイクはそれで主人公変更を余儀なくされた。

鉄板テンプレな美少女バディではあるが二人とも相当に口が悪く、スラスラと流れる軽口は吹き替え海外ドラマレベル。なのでユニコーンファンタジーではないが、ほぼ全ての口撃をアホキャラのバルゴに向けることで嫌味を軽減、その配慮により観やすさを担保しているグレイトな設計。

二ニー・スパンコール
ガサツな金髪ツインテ。口が悪い。中身はほぼアスカ。

新箸のえる
ジト目の黒髪ロング。口が悪い。中身はやれやれ系。

バルゴ
口撃被弾担当。ネアカスケベでクソ度胸な人情家というテンプレおバカキャラ

テンプレコンビ
キャラクター造形は先人の発明を超えないテンプレ準拠の借り物で今作ならではの新たな発明はない。金髪ツインテ黒髪ロングの様式美なら、コテコテステレオタイプにあえて全力で振り切った冴えカノにかなうはずもない。スパイファミリーみたく時代に媚びてみたってだけで、あんまり作者自身も思い入れはなく信者から見ても本気度はあまり感じられないかもしれない。しかしそこを差し引いてみたとしても、凄まじい完成度のバディであることに疑いの余地はない。

説明がべらぼうに上手い
異世界なろうをゆうに超える解像度で独自の世界が広がるのだが脳死で観ててもきちんと全部わかる緻密な設計。あからさまな説明セリフであっても「今説明されてるなあ」といった押し付けがましさはほぼ感じられない。説明された事象がそののちにすぐさま展開されるのでスッと頭に入りまた他の場面へ、と細かく刻むことで情報量の多さに比べ負荷が少ない話運び。ジャンプ看板作家の超絶技法をキモチよく堪能できる。

アニメも上手い
前作と監督は同じだが中途半端な本編3話よりも後発なため、作品としての濃縮度合いからしてこちらのほうが満足感は高いと思う。異形と相対した恐怖感、巨体の繰り出す攻撃の重量感、切羽詰まった現場の臨場感など、小品ながらもモンスターバトルの醍醐味を心ゆくまで堪能できる。もしオサレ番長が美少女作品を作ったら?という予想を大きく超えはしないのだが、彼の華々しい経歴を汚すような手癖で作った駄作などでは決してない。ベテランジャンプ作家の印籠を気安く振りかざしながら軽々しく安易に「傑作!」と口にしたとして、誰もそれを否定できない紛れもない傑作アニメであることは確定的に明らか。

美少女アニメとしてもバトルアニメとしても文句のつけようのない一級品。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 0

59.5 2 様式美で美少女なアニメランキング2位
Übel Blatt~ユーベルブラット~(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (15)
79人が棚に入れました
最凶のダークファンタジー、ついにアニメ化! 神託歴3968年、闇の異邦(ヴィシュテヒ)の侵略を封じるため、皇帝は14人の若者たちに使命と聖なる槍を与えて送り出した。 3人は旅の途中で命を失い、4人は敵に寝返り皇帝を裏切ったとされ討たれた。だが、それは栄誉を我が物にしようとした7人の仲間の裏切り行為であった。 帝都に凱旋した彼らは“七英雄”と称され、帝国の民の尊敬を集め栄華の座に上りつめたが、一方で、武勲を奪われ“裏切りの槍”の汚名を着せられた一人の剣士・アシェリートが、妖精の血肉を食らい生き延びていた。 容姿を少年に、名をケインツェルに変え、20年の時を経て、七英雄への復讐の旅が今はじまるーー!

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

門外者にはハードル高い作品かも

原作が長いという事もあってか端折るのも致し方ないのかもしれないけど、それにしても初っ端から話についていけないのに加えて引き込まれないという新規の人には不親切な設計という印象でした。

復讐の物語という事もあってか全体的に暗くて登場人物も心なしか荒んでいるような印象。主人公サイドが窮地に陥った様子とか悪役サイドが胸糞悪そうな感じだったりと、見せ方次第で面白くなりそうなのだが、ただただ絶望感とストレスのたまる感じで視聴意欲を減退させられる。

一応、主人公がドラゴンに乗ってるさまや、飛空艇が出てくるところを見るとドラクエやFFのような感じでワクワクさせられてもいいと思うのだが、いかんせん、ストーリー置いてきぼり、ただただ暗く胸糞悪いシーンも目につく、ということもあり、門外者にはハードル高い作品という印象でした。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

原作ファンなのでこのクオリティは残念…

原作は好きでした。
なかなか重厚な復讐もののダークファンタジーで、良質な作画の楽しめる作品でした。

それがアニメ化、ということで楽しみにしていたのですが…。
ああ、このクオリティは…。

かなり残念な作画ですね。
作画が悪いってことは演出とか色々とひどいものです。

これは原作が好きなだけに耐え難い…。
それでも、好きな作品がアニメ化したのだから頑張って見るべきなのか。

うーん、やっぱりちょっとなぁ。
腹が立つ方が多いかもしれない。
アニメ化してくれたこと自体は良かったと言いたいのですが。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 2

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

良いところもあるけど不足感が強い。展開が早すぎで付いていかない。

4話まで見ています。

 あらすじを読んで見ると壮大な復讐譚で、なかなか期待させる感じです。そして、1話目はちょっとコミックスの「狼の口 ヴォルフスムント」との類似性は感じなくはないですが、同作がかなりのキツい話ながらも大変面白かったので本作を見てみました。

 期待通り、ダークな感じがいい雰囲気を出していました。が、なんでしょうね…仲間になったのかわかりませんが、同行者たちとの交流も利害関係も何にもないまま話が進んでいくんですよね。しかも、主人公が結構強いだけに、一人でいいんじゃないのという感じなので余計展開が分からないです。

(追記 1話ちょっと見返しました。密航屋を紹介してもらって、その対価として隻眼のオッサンが同行してるのか…それは私が集中して見ていなかったのかもしれません。ピンク髪の少女は相変わらずわからないですけど、密航屋関連はちゃんとしてました)

 過去話で結界的なもののために自ら犠牲になった人の話が出てましたが、その人のキャラとか活躍とか全く見せないでいきなりの犠牲なので、何の感情移入もできません。

 それでも、ストーリーの目的地がちゃんとあってポンポン話が進むので、3話までサラリと見られます。ただ、退屈な話ではないんですけど、シリアスものだけにもうちょっとストーリーと言うか展開を考えてほしいなという感じになってきます。

 4話も小物の悪役が出てきたと思ったら、あまり盛り上がらないままやっつけてしまっているし。7人も敵がいるなら2クールかけても尺が厳しい展開だと思うのですが、導入がテンポだけは良くて、感情移入も理解もちょっと中途半端で…という状態です。

 原状ではあと2話、半分までは見てみようかなという感じですね。なんか良いものはあるんだけど、面白さが盛り上がりませんねえ…

投稿 : 2025/03/15
♥ : 4
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