楽園で科学なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの楽園で科学な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月08日の時点で一番の楽園で科学なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.3 1 楽園で科学なアニメランキング1位
マルドゥック・スクランブル 排気(アニメ映画)

2012年9月29日
★★★★☆ 3.9 (177)
1004人が棚に入れました
『天地明察』で2010年本屋大賞に輝いた人気作家・冲方丁の出世作にして2003年日本SF大賞受賞の傑作サイバーパンク小説『マルドゥック・スクランブル』を、原作者自らの脚本でアニメ化する全3部作の映画プロジェクト、その第3弾。

賭博師シェルの犯罪に巻き込まれた少女娼婦バロットと、委任事件担当官のネズミにして万能兵器のウフコックは、宿敵ボイルドとの激闘後に訪れた“楽園”にて、シェルの移し替えられた記憶は彼が経営するカジノの百万ドルチップの中に隠されていることを知る。

バロットは、シェルの罪状を白日の下に晒すため、チップを手に入れることを決意。
シェルの経営するカジノへ乗り込んだバロットは、ウフコックとの見事な連携により、伝説の女性スピナー、ベル・ウィングをも制した。

しかし、そんなバロットの前に、最強のディーラーにしてハウスリーダーであるアシュレイが立ち塞がる…。

最後に挑むゲームは、“ブラックジャック”。
果たして、バロットはアシュレイを破ることが出来るのか?

そして、ボイルド、シェルとの戦いの行く末は?

命をかけた最終決戦がはじまる-。

声優・キャラクター
林原めぐみ、八嶋智人、東地宏樹、中井和哉、磯部勉、藤田淑子、土師孝也
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心に焦げ付く重厚サスペンス作品★

本作およびレビュー内容にはR18になりそうな過激な言語表現が含まれていますので、嫌な方は読まないで下さい。

■評価
テーマ性 :★★★★☆ 4.1
エログロ度:★★★★  4.0
純愛度  :★★★★☆ 4.3
シリアス度:★★★★☆ 4.3
おススメ度:★★★★☆ 4.1

■ストーリー
未成年売春婦のバロットは専属の雇い主であるカジノオーナー・シェルに突如焼殺される。しかし、生きる希望を持たぬバロットに救いの手を差し伸べたのは一匹のネズミであるウフコック・ペンティーノだった。そして、一命をとり止めたバロットは自身が焼殺された謎をウフコックたちと共に追っていくストーリー。『圧縮』『燃焼』『排気』の全3話 劇場版作品。

■感想
本作は著者:冲方丁さんの日本SF大賞を受賞した小説をアニメ化したもので、私は原作小説をすべて既読済です。本作はSF作品となっていますが、科学的な考察などは皆無であり、あくまでSF設定を用いたハードボイルド・サスペンス作品となります。(攻殻の様な世界観は求めない方が良いです)

個人的な感想としては、原作小説は超えられなかったが、難しい言語表現がならぶ小説の世界観を巧みに表現した良作だと思います。本シリーズは『生きる事とは何か?』というシンプルなテーマを持ち、一つの殺人未遂事件から真相を追う過程を、肉弾戦・頭脳戦・心理戦を用いて楽しませてくれる内容になっています。
そして、未成年売春・幼児虐待・強姦・近親相姦・暴力・ドラッグ・汚職・金・権力という人間の汚物と血反吐にまみれた世界観の中で、そのストーリの本質が生きる苦しさ、そして純愛という人の生臭さを描いているので本シリーズのテーマが光ってみえます。

また本作を鑑賞すると『生きる事は何なのか?』と考えさせられ、それは『自身や他者の存在を必要とし、必要とされる事』そんな分かりきった答えを理解しながらも、想い通りにはいかない人生の虚しさ(焦げ付き)や他者に愛される幸福感を本作品は感じさせてくれます。これぞハードボイルドの真骨頂です。

ただ、尺が足りない事でエンターテイメント性が薄れている点は残念です。個人的に本シリーズ通しての見所は、カジノでの頭脳戦・心理戦になりますが、このシーンでのバロットやウフコックの心理描写や、結果に対する過程の説明が少し足りないので、緊張感や悲壮感に物足りなさを感じます。
非常に惜しいです。

総じて、本シリーズはエログロ鬱なので、万人受けする作品ではありませんが、個人的には本作の続編(前章譚)であるボイルドが主人公のマルドゥック・ヴェロシティーのアニメ化も強く祈願しております。みんな~オラにパワーをぉぉぉ!!

レビューはここで一旦しめさせてもらいます。
ご拝読有り難うございました。


-------
■本作の謎とポイント
ネタバレになりますので、興味のない方は
読み飛ばしてくださいましm(_ _)m
{netabare}
Q1:バロットはなぜシェルに焼殺(未遂)されたの?
A1:原作小説から引用すると、生きる実感を得るために
  バロットは思いつきで自身の身元を確認してしまった
  事で、マネーロンダリングの秘密に触れたと思われ
  シェルに殺害される事になります。
  (本シリーズではよく描かれていませんでした)

Q2:ウフコックって何者?
A2:世界大戦期に楽園にいた三博士の一人に設計開発
  された人口知能をもったネズミ型万能兵器です。
  (ドラえもんのネズミ版です)
  仕組みは全くわかりませんが、異次元に物体を
  無限・永久的に保存し、必要なときに現次元に
  呼び出す様な構造になっていたと理解しています。
  そのためウフコックが銃になれば弾は無限に供給され
  続けます。

Q3:シェルって何者?少女達を殺害した動機は?
A3:オクトーバー社と結託し、身寄りのない少女達の
  戸籍を利用したマネーロンダリングを行う悪党です。
  そして、シェル(殻)という名の通り、過去の母親殺し
  という罪と苦しみから逃げるために、マネーロンダリ
  ングの証拠隠滅と併せて、自身の記憶の抜き取りを
  繰り返し、結局は中身のない殻の様な男に成り下がり
  ました。また動機ですが、どの少女も自分の事を
  知ろうとしてしまう事でシェルの過去の罪の苦しみや
  恐怖をフラッシュバックさせてしまい、A1の内容と
  あいまって動機となり殺害に及んでいました。

Q5:ボイルドって何者?
A5:彼は元々は戦術爆撃機のパイロットであり、過度の
  過労と処方されたオクトーバー社製ドラッグが要因
  で、誤って見方を爆撃してしまう罪を犯します。
  そして楽園に人体改造のモルモットとして送られ
  ますが、ウフコックという愛を与えてくれる存在と
  出会い希望を見出した人間でした・・・。

Q6:バロットはなぜ人体改造の順応率が高くて強いの?
  主人公だから?
A6:半分合っています。
  バロットは幼少期から大人の欲望に蹂躙される経験を
  もち、その経験から無意識の防衛本能により、自分の
  体の感覚を自由に無感・無心にする術を身に着けて
  いました。そのため、繊細なコントロールが必要な
  スナーク機能とバロットの愛称がよく順能率が
  あがった事になっています。

Q7:ボイルドは重力を操って弾丸をはじく程、無敵なのに
  なぜバロットの銃弾が当たったの?
A7:バロットが持つ能力はスナーク機能となっており
  電子機器の遠隔制御やハッキング、そして自身の肌
  から放出する電磁波をソナー代わりにして、物体の
  接近や動作を察知します。
  この機能を駆使してボイルドが銃を撃つ際に
  重力の壁に隙間ができる事を察知し、その隙間に
  銃弾を打ち込む事でボイルドは初めて被弾したのです。
  そのため、終盤のボイルドはチャクグレネードを使い
  バロットのスナーク機能を封じようとしたのです。

Q8:ボイルドのもっている銃は何?威力ありすぎでは?
A8:65口径のモンスター・マグナムです。通常の人間が
  撃てば両腕が脱臼するほどの威力ですが、ボイルドは
  重力でその衝撃を抑えて使用しています。
  現代でも55口径の拳銃が最大です。
  詳細はヴェロシティーで!!

Q9:ボイルドとウフコックは過去に何があったの?
A9:ボイルドとウフコックは楽園からでてからも
  マルドゥックスクランブルO-9の有用性を証明する
  ために、相棒として日夜事件と戦っていました。
  しかし、オクトーバー社の陰謀によりマルドゥック
  スクランブルO-9の遵守が難しい(ウフコックが処分
  される)と思った彼は、その陰謀を潰すため
  自分たちに不利な証言をする一般人たちを口封じの
  ために次々と暗殺したのです。
  その事が原因でウフコックはボイルドと離別し
  単独で任務に励みますが、実はボイルドのお陰で
  存在できているのです。そんなボイルドの愛を
  知っているからこそ、ラストシーンでウフコックは
  あんなにも落ち込んでいたのです。
  ここで何でボイルドはオクトーバー社側に
  ついてるの?という疑問が沸きますが、詳細は
  ヴェロシティーで!!

Q10:冲方丁さんは虚淵玄さんの二番煎じの脚本家
  じゃないの??
A10:私は違うと思います。
  冲方丁さんは数多くのアニメ作品を手がける私の
  好きな脚本家さんですが、私は虚淵玄さんも好きです。
  このお二方の共通点は触れ幅の激しいストーリーと
  鬱展開だと思っていますが、決定的に違う点が
  あると思います。
  それは虚淵さんは、容赦なき『死に様』を描いて
  強烈な心の傷(印象)を残しますが、冲方さんは
  主人公の過酷な『生き様』を描いて、苦しみと絶望を
  心にジワリジワリと染み込ませてきます。
  この似ているけど異なるすばらしき脚本家さん達の
  活躍に今後も期待しています。

少しでも本作を楽しむ糧にして頂いたら幸いです。
{/netabare}
-------

投稿 : 2025/01/04
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アニメ史上もっとも汚れたヒロインはもっとも純粋でした。

 対アシュレイ戦です。運に左右されないすべて計算と技術で勝てる超強敵になります。アシュレイはバロットの後ろにウフコックがいることを何となく感じ取っています。

 場を全てアシュレイのコントロールされて勝ち目のなくなったバロットにベルウィングがアドバイスをします。チップが目的じゃないだろう?と。一方でアシュレイの生きざまは100%誰かから奪う事。それをバロットに語るアシュレイの恫喝にバロットは立ち向かいます。

 カウンティング…アシュレイと同じ戦い方では勝てないことを悟ります。バロットが以前から持っていた、狭いとか広いとかの感覚=女の戦い方になって行きます。
 つまり対アシュレイ戦は男=計算・思考と女=感覚の戦いになって行きます。これが女として消費され社会から虐待差続けた女の生き方を学んだ結果…つまり、ベルウィングとの戦いとバロットの交流の意味になります。女を磨け…と。

 そして、最後はバロットが自分の戦い方の意味を知り、欲を捨て目標の達成を優先した結果、バロットは勝利を勝ち取ります。謙虚さが運を産みます。つまり、バロットは自分で「選択」できるようになります。

 原作ですと、この後まだカジノの戦いが続くのですが、そこがカットされたのが残念です。

 そして、生命保全プログラムは理不尽な要求をバロットに突きつけます。ウフコックはバロットを守ろうとしますが、バロットは自ら戦う選択をします。

 バロットは、シェルの歪んだ心や過去が明かされることで、また小児性愛・娘をレイプしていた人間に出会い、自らを重ねてしまいます。そのトラウマを乗り越え、そして、最後は…というストーリーです。

 
 一見、エログロを全面に出した、分かりづらいサイバーパンクモドキに見えますが、少女娼婦・死の淵から辛うじて生かされたバロットが出会った人たちとの交流、戦いを通じて成長して行く物語です。
 弱弱しい存在だった、バロットがどんどん気高くなってゆく=純粋性が増すことに注目でしょう。
 ダブルダウンでトリプルセブンからのイーブンマネー…長いカジノの戦いで、バロットの謙虚さ、無欲が生んだ感動の勝利の瞬間でした。


 ということで、近親相姦・少女売春婦というもっとも汚れていたバロットは、ウフコックの力を借り、もっとも純粋なヒロインに成長して行きます。ルーンバロットは、まさに現代のマグダラのマリア。そして声を失った人魚姫でした。


 この作品の原作に出合えて非常に幸せでした。アニメも雰囲気をかなり再現できていると思います。林原めぐみさん、ダークヒロインの感情表現が素晴らしかったと思います。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5
ネタバレ

burn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

バロットはかわいかっこいい、ストーリーもSF好きには魅力的、だけど……

全三部見終わってのレビューです。

小説は未読なのですが、おそらくアニメは原作に忠実に映像化されているのでしょう。SFの設定やバロットのアクションなど、魅せる要素は沢山あるアニメに仕上がっていると思います。
ただ二部から三部に続くカジノのシーンは全体から見て多く尺を取りすぎな嫌いがあるのが惜しいところ。心理戦を{netabare}勝ち{/netabare}進んでバロットが色々と成長する重要なパートではあるのですが、ここまで多くの場面が割かれていると本作がカジノバトルアニメのように思えてしまう。地味なシーンなのにストーリー的にも重きが置かれているので、バトルアクションものとしての魅力は半減しています。ここはあえて構成を変えたほうがよかった。無敵系サイボーグ少女となったバロットのバトルが格好良いだけあって、なぜもっと多くそのシーンがないんだろうと残念に思ってしまいます。
あと、ラストがちょっと気に食わない。{netabare}なにか尻切れトンボで、B級映画を見た気分。ラストはバロットの心の変化を示すシーンを入れてちゃんと締めてほしかった。{/netabare}

まぁ、15歳元娼婦非処女でもバロットは美少女、万能ネズミ兵器、ウフコックに依存してしまうところも可愛いです。そんな彼女は戦闘では無敵のサイボーグ。だけど人生を捻じ曲げられた儚げな美少女は、様々に思い悩みます。視聴者に対して惜しげもなくポンポンスーを晒してくれますけどね(笑)

SF設定で上手いと思ったのは、サイボーグとなったバロットの高い反射神経。石ノ森章太郎「サイボーグ009」の加速装置をリアリティを突き詰めて現代風にすると、その一つの形は「脳の情報処理の高速化」になると思います。そういう設定は木城ゆきとの漫画「銃夢」でも少しありましたが、この作品は上手い具合に映像化しています。

設定や世界観は本当に良いと思うのです。しかし、この三部作が後にも続くシリーズのファーストエピソードならまだラストの{netabare}中途半端{/netabare}さも分かるのですが、続編は実現していないわけで。
林原めぐみさんの演技と、本田美奈子さんの歌も光っており、良作なサイバーパンクSFアニメであるとは思うのですが、私としては上記のような作品の重要な要素である二つの部分に対して減点せざるを得ないため、ひたすらに惜しいと思えるのです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

63.6 2 楽園で科学なアニメランキング2位
SYNDUALITY Noir(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (90)
245人が棚に入れました
浴びれば死に至る猛毒の雨≪ブルーシスト≫。 人類は100年以上の時を経て、克服へと近づいていた。 荒廃した世界に点在する集落≪ネスト≫で 力強く生きる者たちのそばには、人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド≪メイガス≫の姿があった。 そして、ある日。 記憶を失ったまま眠りについたメイガスが、目覚めの時を迎えた――
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ロボットもの」の意味を出せるのか?2クール目あるなら早く言って…

 2つ苦言があります。2クールなら先に発信してほしい…ってフライング情報あったのかあ…ですが取り消しているみたいですね。私は前情報を極力いれないので知りませんでした。一旦中断しましたが2クール目の発表を知って残りをざっとですが全話確認しました。
 やっと本題のノワール問題がでてきましたね。それはまあいいんですけど、本作から感じるのは「ロボットものの意味」が希薄な気がします。そこを提示してほしいです。

 2クールあると思ってみるのと、2期くるのかどうかわからないで見るのでは「視聴方法」「心構え」が全然違います。制作者側の都合で分割や2期の作り方にいろいろ思惑があるようですが、引き延ばし、次クールへの引きの作り方、構成上の無理で作品の質を落とすことも多いです。
 アメリカのドラマなどでの手法を持ち込んだ気がしますが、これはアニメではやらない方がいいでしょう。「無職転生」「黒メイド」など楽しみにしていた作品ですら、ちょっと熱が冷めてしまっています。

 さて、ロボットアニメについてです。

 ロボットとは何かといえば、もともとは自己拡張なんだと思います。自動車や時計、スーツなどに金を掛ける男と同じ心理でもあります。また、銃や剣などをロボットが持つのは性的なところもあるのだと思います。

 スーパーロボットの「正義」の執行から始まり、兵器としてリアルロボットに変わっていきましたが、自分の力と影響力の拡大だからこその「人型」なのでしょう。
 女性なら魔法使いでしょう。内面的な力でアクセサリーや化粧品などがギミックになるのと対照的です。(サンライズが作ると舞-HiME・舞-乙HiMEシリーズ、魔法少女とロボットの中間になる)

 マジンガーZ→ガンダム→エヴァンゲリオンとロボットに乗るモチベーションが時代の変化とともに変わっています。エヴァ以降は強制の要素、つまり父権と毒親のような関係性が時代にあっていました。

「水星の魔女」になると「粒子」つまり「電子」「ネットワーク」の力に変化しています。
 そこでは男性・女性の区別だけではなく人間としての力の拡張としてのロボットとなりました。また、力ではなくコミュニケーションのきっかけとしてのロボットになっています。「ぼっちざろっく」と同時期なのは面白いですね。
 ロボットそのものの力だけでなく、ネット上や学校における「承認欲求」に変化しています。つまり、自己拡張が唯物的ではなくつまり消費意欲はなくなり承認、友達、家族に変化したということです。
 エアリアルの武器が剣と銃ではなく「ビット」つまり「自分を取り囲んで守ってくれるもの」に変化していました。また、防御も同様に取り囲むようなバリアの描写が非常に多かったと思います。(最後、そこから抜け出すことが重要なので最終搭乗機はエアリアルではなかった)

 ロボットものとは、こういう社会性時代性に応じた「心理的」要因として、「自分がどう変化したいのか」という部分で「憧れ」が大事です。

 さて、本作のロボットです。どうもタンデム型で男女だけではないですが、パートナーが重要なようです。つまり「ゼオライマー」的な性とロボットを組み合わせ「ゴーダンナー」「ダリフラ」と来た流れの一つだと思っていいと思います。最近では「電池少女」まできました。
 性的な要素はかなり希薄になり、肉体性よりも精神的なパートナーシップが重要な要素になってきている感じがします。

 ロボットものを見るときは、自分の何を拡張してくれるのかを見ると作品の意図がわかりやすいかな、と思います。
 ただ、この性的なパートナーシップの流れ…効果的かどうかが疑問です。つまり、人型であるロボットに対する自己拡張としての「憧れ」のロボットというものと、2人一組という組み合わせがどうも上手く機能していない気がします。この系統の作品が人気がいまいちなのは、ロボットの持つ象徴性とパートナーシップという人間関係が上手く組み合わさらない気がします。
 
 LGBT配慮なのか本作では全部の組み合わせがありますが、性的ニュアンスとセットなのはこれを描きたいと考えたからでしょうか。

「Gガンダム」のような外部と操縦者の関係だと説得力があるのですが、タンデムにするとロボットが途端に無個性というか、ロボットそのものに感情移入できなくなる気がします。タンデムのロボットで人気作がないのはそのせいではないでしょうか。ドラマの中心が搭乗者同士のやり取りになるという点が大きいのかもしれません。

 つまり、ロボットという兵器の形態は本来は非効率でSF的リアリティがないです。設定に説得力も納得力も魅力もなくなってしまいます。人間型なのは「憧れ」「時代の気分」と言う部分で感情移入しやすいからだと思います。

 パートナーで動かすことに成功したのは「ダリフラ」くらいだと思います。ロボットを使うならこの「何の自己拡張への憧れ」なのかを考えないからロボットアニメが詰まらなくなるんだろ思います。
 それでも面白い作品「ルルーシュ」「ゼーガペイン」などは別の要素で優れている場合でしょう。

 2重人格というかペルソナというか、付き合ってる彼女の「以前の男問題」だけだと、ちょっと2クールやるにはテーマが矮小です。パートナーを持つことで力が発揮する=「彼女つくれ、結婚すべき、家庭を持て」だけでしょうか?

 評価はオール3にしておきます。2クール目見終わったら改めて。


以下 視聴時の感想です。


1話 サクガンじゃありませんように、サクガンじゃありませんように、サクガンじゃありませんように…∞ループ

{netabare}  鴨志田一氏の脚本ということでオリジナルですね。氏の特徴は過去作のデータベース的なオマージュです。いろんな作品から要素を引っ張って来て、それを組み合わせることでレベルの高い作品を組み立てる…「青ブタ」の事ですけどね。

 そもそももはやSFに新規性はほぼ無いと思った方がいいです。組み合わせによるテーマやセンスオブワンダーを楽しむほうが良さそうです。辛うじて残された最後の分野がAIとシンギュラリティですが、そこですらネタはかぶりまくりでしょう。
 ですので、あれが似ているこれが似ているパクリだ、というのは話全体を見て浅い話なら存分に批判しますけど、今のところとてもいいですね。

 ですので、パーツパーツの類似例をザーッとあげる事は可能かと思いますがそれは野暮でしょう。おそらく支援用のAIであるNoirが、人間性を獲得して行くならボーイミーツガール。最終兵器に組み込まれて特攻の可能性もあるでしょう。

 第一印象の段階で、全体感だけあえて類似例をあげると、男女ペアの形態、非人間の人間性の獲得、怪獣の感じ、戦うために技能のようなものが必要、ディストピア設定は「タクトオーパスディスティニー」を思い出します。となると最後は…まあ、ネタバレなので止めましょう。

 物語のテンポ、SF的設定の2つが今のところ見ごたえがあります。たぶん2話以降は少しペースダウンして、状況の説明的な話になるのでしょう。ロボットがサクガン…いや、まあ、それは忘れましょう。

 さて、題名を味わうと、シンギュラリティじゃなくてシンデュラリティです。singuralityは、sin「1 つ」ar「のような」ity「こと」が語源だそうで。「syn」はギリシャ語で「ともに、一緒に」だそうです。「du」は2つという言葉だと思います。「syndu」は「ともに2人で」でしょうか。

 なおメイガス magusはマギの単数形で、賢いもの、魔法使いだそうです。

 noirが乗り込むシーンでmagusの意味がわかって、これで誰がAIで誰が人間かわかりました。
 また、お見合いというワードがあるのでメイガスとの相性の問題がありそうですね。漠然と操縦のメカニズムがなんとなくわかってきました。

 で、Noirが前世代型の強力な支援型のAIだとすると、人間とペアで戦うと高い効果があるNoirが起点となって反撃が始まる特異点という感じなんでしょうか。
 記憶を失ったノアールのいう楽園と、その後すぐに主人公がイストワールという名前…楽園と説明したのに記憶にないというのは謎ですねえ。

 ビィートレインの「NOIR」は女子2人組の殺し屋でしたから、そのオマージュ…ではないでしょうね。ヒロインの雰囲気は似てますけどね。



 なお、パックマンが出てきましたけど、もし本作の制作陣に作家性があるなら、これもヒントでしょうか?
 パックマン…256面でバグって、クリアはできるのでクリアすると1面に戻るらしいですね。バグって…もとに戻る…なんか、不穏ですね。

 あ、そうか…Noirって記憶が…ということ???歌われていたナツメロが「想い出がいっぱい」でした。

 それと気になるのが冒頭のシーン。「博物館」にNoirがいたという意味は?「Vivy」とか思い出しちゃいますけど。超活躍して英雄として役目を終えて飾られていた?
 月着陸船があるのでスミソニアン博物館かケネディースペースセンターでしょうか?舞台はアメリカ…というのはミスディレクションかなあ。
 雪山が見えてましたよね?なんかロッキーとかじゃなくて、日本の雪山っぽいんですよね。英語が騙しだったりして…とか?「懐メロ」もあるし洗濯機のメーカーが「白すぎ」だし。イストワールってEAST WORLDに聞こえなくはないし。

 まあ、これ以上考えるとサクガンになっちゃうので、やめておきます。{/netabare}


2話 漂ってくるサクガン臭に戦慄

{netabare}  どうもNoirは宇宙開発に関わっている雰囲気でしょうか?発見場所、地上生活の情報がない、それと、ロケット関係のメカが頻出している気がします。睡眠ができるのも、休止する機能があるという感じでしょうか。
 メイガスとの契約は…まあ、類似例はなるべく挙げないで起きましょう。

 今週はちょっと緩い回でしたね。野菜の件で日常生活では合成食糧という設定は見えてきました。メイガスのエネルギーも有機的な食糧ということでしょうか。

 それと気になったのが、記録媒体としての「カメラ」は知らなくても「レンズ」というほぼ唯一無二の集光の手段を知らない、ということはないですよね?だとするとレンズが付いている機械なら工学の知識があれば記録装置だという想像はすぐに出来る気がします。
 それとも、すべてが光学センサーだという設定なんでしょうか?

 あとカメラの上についている丸い突起のギザギザは手巻きのフィルムカメラでフィルムを巻く装置の滑り止めだと思うのですが、なぜデジタルカメラについているのでしょうか?それとも、フィルムカメラに充電が必要な設定なんでしょうか?その辺のSF設定に甘さがあるとすると、考察する甲斐がなくなるなあ。

 SFであるならしっかりしてほしいです。それともそこにも別の理屈があるんでしょうか?それならいいですけど。
 ちょっと2話の感じだとサクガンになる恐れも出てきたので、考証はまた、何か出てきたらにします。{/netabare}


3話 ゲーム販促アニメのチューニングと、分かりやすいストーリー問題。

{netabare} ゲーム販促アニメについて
 アニメの「引き」ってどう考えればいいんでしょうか?おちゃらけた雰囲気の方がローグ(ならずもの)っぽくて良いとういう判断なんでしょうか?その割には道徳的に潔癖なので、どうも年齢層低めの雰囲気がしてしまいます。

 人類の力強さ、めげないたくましさ、ディストピアを表現するにはあまりにステレオタイプな演出です。カラーリングもデコトラやギャルのネイルと同じ心理で、ヤンキーマインドなのかもかもしれませんが、しかし、カラーリングに安っぽさを感じます。
 
 ゲームの販促らしいので、悪意が無くカラフルな画面つくりが必要なのかもしれませんが、小学生くらいから目の肥えた子は、本物を求めます。完全にシリアスに寄せる必要はありませんが、もう少し本物感は出せなかったのか?と思います。その割にDT喪失の話ばっかりで、風俗まで持ち込んでいますし。パートナーがテーマでそこに含意があるならいいですけど。

 ゲーム販促としては「タクトオーパスディスティニ―」「ニーアオートマタ」「アークナイツ」などシリアスよりの方が結果的にアニメ作品としても成功していると思います。あと結末は最悪ですが「咲う…すん」もアニメの雰囲気と作画では高水準でした。

 世界に通用するためにも、SFはもう「萌え」から離れて、演出やカラーデザイン、キャラデザイン、キャラの言動をシリアスにしてみた方がいい気がします。ロボットアニメが失敗続きなのは、これが原因なのでは?


 さて、ストーリーです。

 風俗に行くという話ではありますが「楽園」に導く「運命の女神」を「嬢」にかこつけて「剣」に対応する「鍵」を見つけに来た、と黒マスクの人は言っているのでしょう。
 「鍵」は「noirが似ている」らしいですね。 ロケット開発をしていて、noirが宇宙関連の博物館の展示室にいました。
「新月のしずく」の「新月」の由来は月齢だけみたいですが、しかし、このネーミングから連想すると月に「楽園」がある気もします。それがロストテクノロジーなのか、エンダーズを産み出している敵対している存在でAIか人間?

 黒マスクの人はキービジュアルの一番上の重要キャラです。ジョーカー的な存在か主人公とは違うポジションになりそうな位置にいます。

 普通に考えれば、ストーリーはこういう考察でしょうか?

 シェルというメイガスの立ち位置がまだ不明確ですが、歌が得意みたいなのでエンタメ要員か、歌を設定につなげてくる感じでしょうか。

 この通りに進行するなら目新しさはないですが、結末まで言ってくれるなら、サクガンの心配はなさそうですが、中途半端ならサクガンそのままじゃん、という気もします。

 シリアス展開になる可能性があるとすると、トキオの存在が重いので、トキオの死亡というのはやりたくなるかもしれませんね。どうも、あの軽さが死亡フラグに見えます。それも色眼鏡ですけど。{/netabare}


4話 結局、凡庸な作品かなあと思いましたが、Aパートの終わりが気になりました。

{netabare} 話そのものは張り切った主人公の一人ではなく仲間と協力が…云々のエピソードですので、結末も含めかなり凡庸です。ゲーム販促的にキャラばっかり増える展開ならつまらなくなりそうです。

 それでも「おや?」と気になるのはAパートの終わり、デイジー(ヒナギク)の群生地で画面が暗くなる、つまり太陽が雲で隠れる様子がかなり露骨に表現されていました。
 花ことばは「白いデイジー=無邪気」だそうですから、無邪気ではないという暗示にも見えます。つまり裏切りを演出しただけなんでしょうか?女性2人の色仕掛けもそうですけど、単話だけの演出だとちょっとつまらないです。

 ただ2人には何かありそうですし、記憶、ゼロ型、フラムの素性や過去そしてNoirに関する伏線なら面白い試みだと思います。Noirあるいはゼロ型が無邪気ではないという意味でしょうか?それともフラムが強敵になる展開なんでしょうか?一見無駄に見えるエピソードと新キャラですが、この辺が単話で終わるのか今後活きてくる展開かどうかが、本作の出来とかセンスに関わってくる気がします。 {/netabare}


5話 最近のロボットアニメがなぜつまらないかを本作を研究すればわかるかも。

 SFとかファンタジーは同じ場所、同じ時間、同じ登場人物に場面が停滞するとスケール感、壮大さが足りなくなります。出来のいいエンタメはこの点に動きがある作品が多い気がします。
 本作は、それが出来てないのでくどいし、停滞感があるしで、全然ワクワクしません。サクガンですら3話では旅立っていました。

 それと省略ですね。見て面白いSF作品は、話の本筋に関わらない部分の設定や過去話を示唆だけに留めて、あるいはそれすらせず観客に委ねてしまいます。
 ガンダム見ればわかる通り、キャラの説明に尺を使う必要はありません。必要ならこっちで読み取ります。

 そして、ガンダム比較でいうなら、時間経過と人間関係の変化があるし、世界観のスケールが全然違います。ロボットものは、描きたい大きなテーマや世界観であって、そこの中で主人公がロボットとどう成長するか、主人公の活躍で世界がどう変わるのかが見たいわけです。

「ロボット」は能力の拡張の象徴です。たとえ与えられた力にしても成長ファクターがないと駄目でしょう。その点でDT設定という精神的な子供であること、能力不足という初期設定はいいでしょう。ですが、それに続く内面の深掘りがありません。

 一応ヒントとか謎は散りばめられていなくはないですが、なんか説明にもなっていないキャラ紹介で5話になっています。
 ヒロインであり主要な焦点であるNoirの情報開示が物足りないしスピード感がありません。

 つまり、本作の結末が「覚醒エンド」のような気がします。本当なら4,5話くらいで覚醒して「目的・目標・使命」を得て動き出さないといけません。覚醒だけではカタルシスになりません。世界にどう働きかけるか?が知りたいのに、世界に全然関わりません。

 以上のように本作を見ると、なんでロボットものが衰退したかはわかります。


 ゲーム販促で話が決まってしまうと困るんでしょうか?結末を見せてくれた「タクトオーパスディスティニ―」を見習ってほしいなあ。
 出来が良いSF作品は「Vivy」「ブラックロックシューター(新)」「翠星のガルガンティア」「フルメタル・パニック」「ビートレス」等々世界が動くと思います。
 正直「Sonny Boy」くらいぶっ飛んでもらって全然OKです。

 6話で覚醒しなかったら、一旦休止します。結末は確認すると思いますが。


6話 視聴中断します。

 一応、7話の冒頭だけ確認しますが、この話に1話使っているなら、尺的に期待薄ですね。

 ストーリーとキャラの点数は落とします。ストーリー1.5、キャラ2点。ですが冒頭の期待感と設定は面白かったのでストーリーは2点にします。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 16

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

カナタは結局自分では何もしてない。昔のラノベの主人公みたい…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.09.28

 祝二期決定!うれしいうれしい!(嘘)

 しかし…、主人公のカナタは女の子達を戦わせて自分は後ろにいる昔のラノベ主人公みたいな奴です。

 ラスボスもノアールが何や分かりませんか2Pカラーになって凄い力でやっつけました。

 色々な謎や陰謀がカナタとノアールを中心に動いていますが、何で?と疑問を覚えます。典型的な主人公だから主人公なのだ!という感じです。もう少し、主人公たらしめる因縁が欲しいところです。

 黒ノアールの方が私はタイプので、二期も楽しみです。ノアールたん(*´Д`)ハァハァ

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 7話まで観ました。2023.08.24

 相変わらずツッコミ所の多い話です。細かいツッコミ所は「てぶくろ」さんのレビューが参考になります。この作品、観ていると何か違和感を感じるのですが、その正体が良く分かります。

 私が作品に感じる違和感は、人間とメイガスの関係が7話になっても良く分からん点です。

 カナタはメイガスを人間扱いするので変わっているとシエルとかに言われるのですが、周りの反応はそうでもありません。

 みんな、メイガスともうやった?とか、惚れてんだろ?とか事あるごとにチャカしてきますし、メイガス自身も色仕掛をしてきます。

 カナタのパパはメイガスを嫁にしていましたし、いくらメイガス自身がメイガスと人間は違うのだと言っても、説得力が全くありません。

 カナタをエリーとかの女性キャラが汚物を見るような目で見ているとか、カナタパパは有名な変態でカナタが幼少のころにそれが原因で虐められたとかではないとおかしいです。

 結局、全てのキャラの好感度を商業的に落としたくないという思惑が働いているのでしょう。

 メカでもメイガスはカワイイ!で、思考停止を迫ってきているくせに、SFっぽくしようとして、上手くいっていません。

 7話後半のシエルの活躍ぶりがとても良いだけに、余計な要素が多すぎる点がとても残念です。
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 5話まで観ました。2023.08.08

 ノアール、カワ(・∀・)イイ!!ただそれだけのSFドタバタコメディが4話、5話と続きます。

 どうも話に芯がありません。ソシャゲの宣伝のために、キャラ見せしてるような感じです。しかも、DTネタも引っ張ります。

 もうすぐ半クール終わりますが、どこに漂着するつもりか、とても不安を感じます。

 せっかくのSFなのに!(´・ω・`)ショボーン

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 3話観てのレビューです。2023.07.26

 主人公、やる気満々で女性を買いに行きます。初任給で浮かれている新人サラリーマンかよ!社会人になったので、女遊びだ〜!ってこと?

 いつもかまってくれるカワイイ幼馴染みもいるのに、堂々と女を買いに行くかな?何かDV男の素質がありそうです。

 世界観も、文明崩壊後なのに、街も遺跡もキレイ過ぎて、どうも違和感があります。 メイドインアビス位、遺跡遺跡してもよい様な気がします。

 すぐに使える物が其辺に転がってるかな?コンビニ跡とか行ったら食べられるオニギリとかがまだある感じの違和感があります。

 2話もそうですが、全体的にコミカルでなんとも言えない雰囲気です。段々視聴断念する方が増えそうな嫌な予感がします。

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 1話観てのレビューです。2023.07.15

 どこかで観たようなロボに乗って冒険するSFバトルアニメです。ガンメンとかに似ているような気がします。文明崩壊後というのも痺れます。

 主人公が美少女のメイガスを拾って物語が始まります。このメイガスが人間と区別つきません。

 周りの連中が、大人の階段登っちゃった?とか主人公をチャカしてきますが、何年も遺跡に放置されていた人造人間とヤル世界なの?

 ゴミ捨場で拾ったテンガに躊躇なく挿入するようなキモさがあるんですが…。
(下品ですみませんm(_ _)m)

 何とも掴みどころがありません。この辺の下ネタは今後どう扱っていくのか…。メンタルモデルとかにしとけば良い様な…。

 作画も良く、キャラもカワイイので期待は大きいですが、下ネタが気になります。破綻しないことを祈りつつ視聴継続です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

荒廃した遠い未来の地上で、人とメイガスの運命は交錯し、物語が動き出す――

この作品は、原作ゲームがあるようですがオリジナル作品として位置付けられているようです。
今年の1月から第2クールの放送が始まるということで、大急ぎで視聴しました。
正確には、5~6話まで視聴したところで止まっていたので、もう一度第1話から見直しました。


時は2242 年―

「新月の涙」と呼ばれる未曾有の大災禍により地下深くへと逃れた人類は
地下都市国家「アメイジア」の崩壊という事件を経て、再び地上で生きる希望を持ち歩みはじめていた。

人々は地上の各地に「ネスト」と呼ばれる集落を形成。
いまだ人類の脅威として地上にはびこる「エンダーズ」と戦い、
ネストの運営に必要なエネルギー資源である「AO 結晶」を採掘する冒険者たちを、
人々は「ドリフター」と呼んでいた。

そんなドリフターたちが集まるネスト「ロックタウン」で、
いつかドリフターになることを夢見る青年「カナタ」は、
ある日凄腕のドリフター「トキオ」と一緒に探索に訪れた
朽ち果てたミュージアムの中で眠る、一体の美しいメイガスを発見する。

謎のメイガス「ノワール」との出会いによって、
運命の物語は少しずつ動き出すことになるのであった―


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走してwikiをチラ見するまで、メインヒロイン?であるノワールの演者さんが、古賀葵さんとは恥ずかしながら全く気付きませんでした。
みっくや石川由依さんは一声聴いて分かったんですけどね~
まだまだ修行が足りないようです^^;

物語は、主人公のカナタがドリフターを夢見る見習いでしたが、技術が伴わず見習いから先に進むことが出来ませんでした。
ところがある日、過去の記憶を失ったノアールと出会い、契約することで飛躍的に操縦技術が向上し、一人前として認められるようになり、物語が動いていきます。

正直現時点では分からないことだらけです。
ノワールが記憶を無くした理由も、戦闘時以外の言動は今一つな理由も…
物語の後半になると、更に謎が深まるので頭の中は「???」という感じです。

確かにノワールは日常生活ではポンコツかもしれませんが、カナタの役に立ちたいという気持ちは人一倍強く、それがきっかけとなり物語がややこしくなりましたが、第2期の視聴を始めてそれが面白さの原動力になっているような気がしてきました。
何にせよ、これからの展開が楽しみで仕方ありません。

続きがあると分かっていると、気持ちも晴れやかになりますよね~^^
勿論、もっと早くに完走していれば年明けにバタバタすることも無かったのですが、こればかりは仕方ありません。
無事追い付いたので結果オーライという事で…

本来メイガスと人とは立ち位置の違う存在です。
メイガスは契約した主のために尽くすことが義務付けられています。
ですが、カナタは人とメイガスを分け隔てなく接するので、この点も今後の展開が楽しみな一つの要素だと思っています。
さぁ、カナタのハートをゲットするのは誰なんでしょうね^^?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「RAYTRACER」
エンディングテーマは、ARCANA PROJECTさんによる「ユリイカ」

1クール全12話の物語でした。
色々と謎は残っていますが、第2期以降でそれらの伏線は回収されるのでしょう。
作品も丁寧に作られており、好感が持てました。
目一杯堪能させて頂きました。
引き続き第2期を視聴したいと思います。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7
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