2021年度の格闘TVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2021年度の格闘成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の2021年度の格闘TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.3 1 2021年度の格闘アニメランキング1位
魔法科高校の劣等生 追憶編(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (234)
1038人が棚に入れました
魔法が技術として確立され、約一世紀が過ぎた二〇九五年四月。 魔法師を育成する国立魔法大学付属第一高校、通称“魔法科高校”に二人の兄妹が入学した。 一人は魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。 もう一人は完全無欠の魔法師として讃えられる優等生の妹・深雪。 時に恋人同士と間違われるほど仲睦まじい二人だが、ほんの数年前までは、まるで女主人と使用人のように冷え切った関係だった。 その関係が変わった背景には、ある出来事があった。 三年前の沖縄。 深雪にとって忘れられない出来事によって、二人の心と、その運命が大きく変わっていく。 シリーズ累計2200万部を突破したスクールマギクスの始まりの物語 《追憶編》が幕を開ける。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

さすがですお爺さま

原作未読


きしょいきしょいとボヤキながらなんだかんだ継続視聴している本シリーズ。
主戦場“魔法科高校”から遡って、お兄様(達也)と妹(深雪)の中学時代を描いた『追憶編』全3話となります。正味1時間半。

劇場版とほぼ同尺で繰り広げられるは近すぎる兄妹関係の前段階。シングルイシューなためたいへんわかりやすいです。
生まれたそばから相思相愛というわけではなかったとの冒頭から、いかにして二人は親密となったのかに着目し、それをどう料理するかだけを楽しめば良い親切設計。本作の持ち味“小難しい各種設定”をいったん横に置けちゃいます。
できることなら視聴にあたって本編1期くらいは押さえて臨むことをお勧めします。主役二人のきしょい関係性をおさえてるからこその感動や衝撃が待ってることでしょう。たぶんね。

では本題。

■良いところ
1.相応の説得力
 極端な関係に至る過程については生半可な理由を提示されても納得はできないものでしょう。濃い味に薄味で抵抗してもかき消されるためです。ここは及第点。
{netabare}母親など縦関係も絡ませて出自とその後の人為的操作で達也が出来上がったというのは良かった。{/netabare}

2.シングルイシュー 
 既出。視点があっちこっちいかないので直球メッセージを受け取れます。

■イマイチなところ
1.これだけに限ったことではありませんが…
 シリーズ通して描かれている軍事描写があいかわらずしょぼい。リアリズムの対極にあるドリーマー発想なんですもの。扱いが刺身のつま程度とはいえこんだけ毎回挿入するんだったら少しは改善してほしいところです。
{netabare}交戦中に差別されてるされてないで茶番しながら説得を試みるために丸腰になるとかちょっと何やってるかわからないです。クーデターかなんかでしょうが作戦目的も不明瞭ならオペレーションも杜撰です。{/netabare}
{netabare}指揮系統が明確な組織の指揮官が遊軍である達也を戦列に組み込むゴーサイン出すのもないかなぁ。あっても戦力劣位にあるゲリラの戦い方であって正規軍じゃないもん。たしか魔法士の質量ともに日本優位な世界だったと思うのでなおさらです。{/netabare}

兄妹無双を見せるための引き立て役に過ぎない設定だとはいえ、底上げできないまま毎度毎度お粗末なのは勿体ないですね。登場機会の多い軍人さんでしょっぱいのよりも主役を食うくらいの傑物が出てきたら、達也の凄さに説得力も出るでしょうに。それだと別の物語になっちゃうのかしら。
{netabare}模擬格闘で完敗する軍人さんと涼しい顔したお兄様。ひょろっちい中学生相手にこれはちょっと(笑){/netabare}


総じて設定マニア(と勝手に私が印象をいただいている)原作者の本領発揮とでも言いましょうか。
こだわりの見える良品だと思います。



※雑感

■その作者について

原作者佐島氏は会社勤めしながら50代で本作を発表したとか。還暦前後人生のベテランです。
あくまで推定での放言なんですけど1960年前後生まれ“ガイナックス”の創業メンバーと同じくらいの世代感です。アニメ視聴層の平均年齢を上げてしまった罪深き人たち。もちろん突発的に『AKIRA』のような作品はありました。大ベテラン高畑氏冨野氏の設定マニアぶりは有名でも表向きは子供向け作品の体をなしてます。あくまで中高生以上の視聴者がアニメを視聴する潮流が出来たのは『エヴァ』以降なんだと思います。
要は切り拓いた世代なんですよね。パイオニアはすなわち脚光浴びるまではイロモノ扱いされながらこだわりを捨てなかったとも言えましょう。影もあります。遡ることちょうど60年前(1962)生まれの宮崎勤・宅八郎両名は侮蔑対象としてのヲタクの象徴でした。

共通するのは“対象への執着(こだわり)”と“外野の声を気にしない”といったところでしょうか。
こだわりが前面に出過ぎて良い意味でも悪い意味でもバランスが全く取れてないのです。
魔法発動の法則含め設定へのこだわりが半端ないことは素人の私でも分かります。正直難解ですよねこれ。一方ザルな軍事描写なんて「あーこの人興味ないんだな」が丸わかりだったり。古き良きヲタク臭を発散しまくりと言い換えてもOK。

SNS時代のクリエイターは否が応でもリアルタイムで評価されるためどうしてもバランサーになりがち。そんなところに殴り込みをかけた特化型のおじいさま。
そんな世代感が反映されている作品とも言えますので今後しばらく追ってみようと思います。



視聴時期:2022年1月 地上波

-----

2022.03.23 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

私が生まれた日

魔法科高校の劣等生は色々複雑で、特に十師族関係の設定や話はとにかくわかりづらくて敷居が高いんですけど、シリーズの一番面白い部分でもあるんですよね。
追憶編の見どころは謎の多い四葉家の重大な秘密の一つに大きくかかわるエピソードなので、シリーズを追いたい人は必ず見ておきたいですね。

本編ではさすがですお兄様無双な深雪さんですが、今回の追憶編は
なぜ深雪がお兄様大好きっ娘になったのか、どうして達也がああなったのかを描く過去の話です。
達也の秘密もちょっとわかるし二人の絆の根源の物語なのでシリーズファンなら楽しめると思います

さすがですお兄様状態じゃない深雪がとても新鮮で面白い。
深雪の視点で話が進むので深雪の登場シーンが多いのですが、中学の時の深雪がとても可愛くていいですね。お兄様も本編より外見は幼い感じ。

シナリオは本編よりだいぶシンプルでわかりやすく、視聴しやすい話です。
それに視聴することで本編でわかりづらかったこともちょっとだけわかります。
お兄様は相変わらずのさすがです状態なので、お兄様の無双が見たい人も必見。

このエピソードから高校入学までのエピソードも知りたくなりますね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

私はいったい何を見せられているのだろうか・・・

この兄妹がこうなってしまったのは、いったいなぜなんだろう?
そんな興味のみで観てしまった本作です。

緊迫的な状況で緊迫感や切迫感がないのは相変わらずですね。
脚本や演出の問題なのか、予算の都合上細部を削っているからなのか・・・。
作品、作風が自分に何かを訴えかけてくるような感じがしないんですよね。
たぶん相性の問題かもしれませんが、この淡々とした感じは、私は少し苦手です。


兄「達也」がなぜあのような性格になってしまったのか?
妹「深雪」がなぜあのような性格になってしまったのか?
結局のところ、この作品は、後にも先にも兄と妹に対するこの疑問につきます。
その答えが分かっただけでも、大収穫でした。
なぜなら、いままで話よりもこの二人の関係の方が気になっていましたから。

では、なぜ妹はこんなにも兄ラブになってしまったのでしょう。

兄に「みゆき」と名前で呼ばれて、ドキッとする妹。
兄に「俺がついているから大丈夫」と言われて、ついにスイッチが入る妹。
そして、妹の結論、「私のすべてはお兄様のもの」。

えっ、マジか。こんなことで!?
私はいったい何を見せられているのだろうか・・・。

途中までは、確かにそう思っていました。
でも、実は、もっと深い理由があったというのがミソでもあり良かった点です。

このシリーズを好きな人ごめんなさい。
実は、私は、このシリーズは、ネタとして観ているふしがあります。
でも、そうやって力を抜いて観てみると、意外と楽しめる作品だなと思うのです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24

67.0 2 2021年度の格闘アニメランキング2位
範馬刃牙(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (67)
249人が棚に入れました
数々の強敵との死闘を経て成長した刃牙は、地上最強の生物と言われる父・範馬勇次郎との対決の時が熟しつつあった。そして、勇次郎と闘う前の適当なスパーリング相手として、まずはMr.アンチェインこと、ビスケット・オリバと闘おうと考える。オリバが現在いる場所は、通称「ブラックペンタゴン」と呼ばれる、凶悪な犯罪者たちが集められた刑務所。刃牙はオリバと闘うために、ブラックペンタゴンに自ら収監されるが、そこにはオリバは勿論、他にも超弩級の猛者たちが待ち構えていた!!

声優・キャラクター
島﨑信長、大塚明夫、雨宮天、古谷徹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キンニク入れますか?

原作はつまみ食い

今回は分量少な目。Netflixで先行した後そのまんま地上波でやったものを視聴。
2022年現在。漫画のほうは第5部連載中。今回のアニメは第3部“範馬刃牙”編です。どうやら父勇次郎との因縁に決着がつくらしい。
原作は現在5部連載中で既刊130巻を優に超えておりスピンオフも含めたら熱心なファンでもないと追ってはなさそう。私も一桁巻なぞった程度なので“つまみ食い”と書くのも憚られるくらいです。

で、肝心のアニメについてわたくし途中参加ですがついていけてます。
第2部の“最凶死刑囚編”と“中国大擂台賽(ちゅうごくだいらいたいさい)編”2つだけアニメでは拾っておりまして、第1部に相当する全48話は未視聴だったりします。でも大丈夫!

途中参加OK!で何がお伝えしたいかといいますと、良くも悪くもやってること変わらんのですよね。そのため以前書いたレビューとネタ変わらんのです。 
バトルものと聞くとアクションシーンの作画やら闘う理由やらがちゃんとしてないとつまらんのですが、このシリーズはあくまで

 あの手この手の強さの理由説明

これだけです。“目的”をこねくり回してないから長期連載となってるのでしょう。その分“手段”“理由”づけのアイディアがぶっ飛んでるってことが素晴らしいのです。
そんな作業を30年以上続けている原作者板垣氏のアイディア豊富なことよ。サンド伊達ちゃんの“カロリーゼロ”を大仰なコーティングして長年読者を飽きさせずやり続けているみたいなものです。


これまで経験したシリーズとの差はあまり感じません。ただクセは強いのでご注意くださいませ。
アニメ界の“ラーメン二郎”みたいなものかと。三田本店と神保町店を比較しても私には誤差の範囲。ターゲットに目を移しても行列40人くらいのとこに女性は2人ほどってところでしょう(実体験)。男子の血流を良くしそうなやつです。
良し悪しを超えてたまに食したくなるみたいな。ダメな人にはとことんダメみたいな。

自分は好きですね。
最終話のサブタイトルが『筋肉の向こう側』。これでお察しくださいませ。


※備忘
{netabare}・ほぼ刑務所内でVSオリバの構図
・オリバ彼女役に小山さん
・だいぶアメリカをコケにしてるのなんか好き
・ブッシュもどきがダラスの再現してたけどパパブッシュ利害関係者だったような…{/netabare}



視聴時期:2022年1月~2022年3月 リアタイ

-----

2022.04.02 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

筋肉500%って感じの暴力アニメ。ニガテ。

萌え?女子受け??感動的なシナリオ???そんな軟弱なもの必要ないってくらい突き抜けた筋肉と言う名の作品。

ちょっと見てもらえればわかるんですが、人をかなり選びます。私はニガテです。
ずっと筋肉と暴力と筋肉と挑発と筋肉と意地の張り合いと筋肉で、興味ない人にとってはホントにきつい。

今までのシリーズはニガテでも話が面白いところはあってみてたけど、今回のシリーズは盛り上げるだけ盛り上げて肩透かしな展開が続き話も特に面白くなかった。

かなり残酷な描写があってショックで真っ青になりました。
暴力もホラーも大丈夫だけどこういういきすぎた暴力は苦手。
筋肉の凄さを客観的に見せる演出ってわかってても、苦手なものはどうしようもないですね。

【作画】
相変わらずものすごい筋肉、まさに筋肉の鎧。 
人間じゃないでしょコレ。
筋肉が崩れることはなかったけど、作画が崩れることは結構ありました。
もう少し筋肉以外のことも考えて欲しいです。

【キャラクター】
キャラクターの魅力は健在で、どこまでもストイックな設定は好き。
鍛えすぎてとっくに人間の領域を逸脱してしまった人たちで、脳まで筋肉でできてそうですね。
{netabare}
凄く期待だけさせられたけど、ゲバルの扱いが雑で残念だった。
メインディッシュの前の前菜ですらなくて、ただの噛ませ犬でしたね。

なんだこの鉄パイプ、ぐ~にゃぐにゃだ~♪がツボでした。
{/netabare}
【シナリオ】
シナリオに期待する作品ではないです。わけわからないことが多い。
規格外の力持ったキャラクターが人間離れした力見せつけあって自己紹介するお家芸は健在。
でもその自己紹介がこれまでのシリーズ以上にしょうもなくて、小学生みたいな意地の張り合いしているのが見ていて退屈。
ハンカチ握ってバトルするのは本当にどうでもいいなあって思った。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作でもこれ以降はちょっと。。。

もはやほとんどこれ以降の「刃牙」シリーズは完全にコメディ化してしまっているので、トレンドには乗っかりにくいことが想定されます。

ギャグアニメとして観る分には面白いですが、老若男女様々な層にウケるほどの視野はなく、本当に一部の格闘好きや刃牙ファンにはおすすめできますが、特に女性層には全くおすすめできるどころか、いかんともしがたいでしょう。

ヤンキー漫画が衰退して、ヤンキー漫画に昨今のアニメのトレンドを入れた東京リベンジャーズみたいに、美男子、美少女路線はもはやアニメには必要不可欠で、若い世代ほどそういった要素を入れないと既に無理筋になっています。

なので、作画や演出が原作に沿ってそこそこよさげにしているのに対し、評価が低くなってしまいます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6
ページの先頭へ