野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価
3.8
2番目ゲットだぜ(っ´ω`c)(微調整)
比較的重い物語なんでせめてタイトルだけはと。
シス子さんに影響されて視聴。
イギリスの老夫婦。
核の恐怖。
ハートフルボッコストーリー。
割りと短めなお話。
話の流れとしてはイギリスの田舎で平和に暮らす老夫婦だがそこに核が・・・という感じ。
最近書いたはだしのゲンとテーマは同じやけど表現方法は対照的。
ゲンほど派手目の演出は特にないが、絵柄が絵柄だけに正直余計恐ろしい。冗談抜きに怖い。
風が吹くときで検索すると老夫婦の絵がすぐ見つかると思うが、このほのぼのした絵柄で中盤から後半に掛けて核のせいで段々目に見えて衰弱していく様子を描写していくんだから堪ったもんじゃない。
国が配布したらしい核対策パンフレット(実在したらしいから驚愕もの)とかいう内容無茶苦茶なもんを信じ込んで、その通りに実行してこれなら安心と思い込んでしまう夫婦を滑稽だと誰が笑えるだろうか。
只、ひたすら泣けてくる。
前半あれだけ平和でほのぼのしたやり取りをしてた夫婦が、なんでこんなことにならんといかんのか。
中盤以降、お互い励ましあいながらも衰弱していく描写は見てられねーと思いつつも目が離せない。
この夫婦を自分の両親に少しでも重ねて見てしまうとえらいことになる。
ラストシーンは特に印象に残っていて見たのは随分前だが今でも脳裏に焼きついてる。
余りに理不尽すぎて見た後、気分がどん底に落ちてなんもやる気がせんかった。
この作品のココでの人気の無さ(単純に知られてないだけかもだが)を見るにもっと多くの人に見て欲しいと思う反面上記のような事情から絶対お勧めとはさすがに言い難い。
ある程度大人な人で、この作品見て気分が沈まない人は多分いないんじゃなかろうか。
自分も、核の怖さが身に染みて分かるいい作品なのは認めるけど二度見たいとは思わない。
それでもはだしのゲン同様、この手の話だからと敬遠せずに、1度だけ見てみるくらいはいいかもしれない。