東京アニメOVAランキング 12

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの東京成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月06日の時点で一番の東京アニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.6 1 東京アニメランキング1位
君のいる町(OVA)

2012年3月16日
★★★★☆ 3.5 (171)
955人が棚に入れました
広島県の田舎町で春から高校へ進学する主人公・桐島青大の家に、父親の知り合いの娘という、枝葉柚希という少女が突然居候として東京からやってきた。青大はクラスメイトである神咲七海に中学時代から好意を寄せていく一方、同じ屋根の下で都会的で奔放な柚希と接していく中で、徐々に彼女が気にかかる存在となっていく。

シン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

黄昏交差点

君のいる町のOADです。マガジンを購読されている方や涼風や本コミックをお持ちの方は少しチェックして欲しい作品です。初見の方は回想シーンの多さと作りを考えるとあまりオススメできません。涼風のアニメが好きな人は作っている所は違いますが漫画への導入としての視聴をオススメします。

物語ですが主人公の桐島晴大が修学旅行で東京に行き遠距離恋愛中の彼女である枝葉柚希に会いに行く話です。話の時間自体は大きく流れませんがコミックを持っている人向けなので回想が走ったり大まかなので原作を読み直してからの視聴をオススメします。

声優ですが中の人の無理やりの方言が少し気になりました。有名な声優さんが声を当ててますが周りに広島人がいる人はしっくりこず原作とのイメージとの距離を感じるかもしれません。

キャラについては原作のイメージとかなりかけ離れてました。晴大のがむしゃら感や枝葉の元気の良さや天然感があまり出ていない印象でした。初見の人が漫画を読むと逆にギャップに惹かれるかも知れません。

作画についてですがタツノコプロさんの作画を見ててそこまで異変は感じませんでしたが少し東京の町が古く感じました。

音楽はかなり落ち着きめの選曲だったと思います。晴大の絶望感を押してるのか焦っている感じをあまり感じなかったのでもう少しキツめの曲でも良かったのでは?と思いました。

瀬尾公治さん(原作者)のファンなので少し厳し目のレビューになってしまいました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ほんの1分でも逢いたいという気持ち

2話構成の短編アニメ。原作は未読だが瀬尾公治氏の漫画作品。
元々の舞台が広島らしく、主人公・桐島青大(はると)は広島弁。
しかしこの作品の主な舞台は修学旅行先である東京。

原作とはいろいろ、設定なども違うようで。

以前は広島にいたものの、今は東京に住む彼女・枝葉柚希(ゆずき)との
恋模様を、いくつかのエピソードを交えつつ
つかの間の逢瀬を描くストーリー。

台詞なしの回想フラッシュシーンや、
別の場所で2人が交互に言うモノローグから、
だいたいのことは察することができるけれど、
原作を知らない者にとっては、遠距離恋愛モノという印象。

そんなこともあり、演出法も含めて、
新海誠監督の作品と重なるものを少し感じながら観ていた。

大きな感動も、泣きたくなるようなせつなさもほとんどなく
観る人によっては物足りなさを感じる場合もありそうだったが
主人公とヒロインの等身大の青春の1ページを
比較的淡々と描くことで、リアリティは感じさせていた気がする。

冒頭の雪景色をはじめ、東京のあちこちの風景も
とても美しく描かれているし、音楽もきれいだった。

個人的には、新宿の南口側階段下の山手線のホームが
無性に懐かしくて、しかも自分がかつて毎日立っていた位置に
彼らも立っていた・・っていう、
他人からみたらどうでもいいいようなシーンで身を乗り出していた(笑)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23
ネタバレ

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

王道をいく、遠距離恋愛アニメ(小品)

現在放映中のTVアニメとは別視点ではないかと思います。

事前情報

広島県北東部の庄原市の協力クレジットがあるので、そうとうのいなかです。本作では新幹線の駅に乗るまででもかなり時間が掛かりますので、地理に疎い方には、その田舎ぶりがなかなかわからないかもしれません。

本論

とにかく、恋愛モノの王道をいっています。原作が長いらしいのですが遠距離恋愛の部分にフォーカスし、小一時間の作品が作られています。つまり、お互いにつきあいだした以降に、遠距離になってしまうパターンですね。すれ違い、寂しさ。

{netabare}
電話で声は聞ける、メールもリアルタイムで届くという世代の遠距離恋愛とはいっても話を面白くするために、携帯を忘れさせたりしているのは作り手側がちょっとずるいかなと。(^0^)
{/netabare}
   ***
誰にでも勧めるかと言われると私は強くはすすめはしません。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

70.4 2 東京アニメランキング2位
機動警察パトレイバー 初期(OVA)

1988年4月25日
★★★★☆ 3.8 (171)
906人が棚に入れました
クリエイター集団「ヘッドギア」が送り出したOVAで、後に劇場版やTV版なども製作された人気シリーズの原点ともいうべき作品。近未来都市、東京。続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称特車二課パトロール・レイバー中隊…パトレイバーの誕生である。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、二又一成、池水通洋、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、大林隆介、榊原良子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

陸自クーデター事件込みの《警察組織のリアルロボットもの》

同じ陸自クーデターものの『ガサラキ』のレビューを上げているので、それとの比較で、

①同じく、リアルロボットものアニメであり、
②題材として、自衛隊クーデター事件を扱っている作品

・・・ということで、本作のレビューも併せて上げておきます。

◆総評

WIKIPEDIAによれば、監督の押井守(おしい・まもる、1951年8月8日-)氏は、東京都大田区大森出身、東京都立小山台高等学校を経て東京学芸大学教育学部美術教育学科を卒業。2008年度から2009年度まで東京経済大学コミュニケーション学部の客員教授を務める。日本SF作家クラブ会員。

→つまり 1970年(昭和45年)11月25日に起きた作家・三島由紀夫氏の自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)東部方面総監監禁・自決事件の直撃世代(事件当時、押井守氏19歳。なお本作の脚本を担当した伊藤和典氏は15歳)。

・・・ということで、本作でも、その後制作に携わることになる『攻殻機動隊 2nd G.I.G.』(ストーリーコンセプト担当)でも、自衛隊や内閣組織内部からの政府転覆(=クーデター)未遂事件を変な執着を持って描き出す作風にひとつの特徴がある方のようです。

この初期OVAを総評すると、

(1) 1988年という制作時期を考えれば、とくに作画や演出の面でかなり丁寧で良質な作りの作品であり、
(2) また、中途半端な謎テクノロジーをロボット側に混入させていない点で、最も文字通りの意味での「リアル・ロボット」作品といえると思いますが、
(3) その一方で、監督(押井守氏)及び脚本家(伊藤和典氏)が、共に全共闘世代(ないし三島由紀夫自決事件世代・ベトナム戦争世代)ということで、シナリオにある種の臭みが漂う点は留意しておいた方がいい作品

・・・ではないか、と思いました。

※なお『機動警察パトレイバー』シリーズは、本作を第一作として、この後さらに、(1)長編TVシリーズ(全47話)、(2)続編OVA(全16話)、(3) 劇場版(全3作) が制作されており、そちらの方もいずれレビューしてみたいです。


◆制作情報
{netabare}
原作         ヘッドギア(ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守)
監督         押井守(第1-6話)、吉永尚之(第7話)
シリーズ構成・脚本  伊藤和典
キャラクターデザイン ゆうきまさみ(原案)、高田明美
メカニックデザイン  出渕裕、佐山善則
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 機動警察パトレイバー (アーリーデイズ) (1988年4月-1989年6月) ====
{netabare}
第1話 第二小隊出動せよ! ★ この年代にしては作画良好だが一部のキャラのウザさには閉口
第2話 ロングショット ★ ニューヨーク市長来京・テロ防止任務、カヌカ着任
第3話 四億五千万年の罠 × 東京湾の巨大謎生物 ※オチがなく脚本安直
第4話 Lの悲劇 × レイバー隊の富士研修 ※陳腐な怪奇譚でガッカリ
第5話 二課の一番長い日(前編) ★ 年末休暇、篠原重工の極秘開発メカ、陸自クーデター発生
第6話 二課の一番長い日(後編) × 核ミサイル回収作戦、空挺用レイバー投入、クーデター鎮圧 ※首謀者の小物感&陸自クーデターの目的の偏向ぶりは×
第7話 特車隊、北へ! ☆ 盗難パト密輸未遂事件 ※脚本が分かり辛い点&この回も犯罪者が小物過ぎる点は×{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2

OP 「未来派Lovers」
ED ※毎回変わる

投稿 : 2025/02/01
♥ : 26

コンソメポテト さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

昭和残滓

Netflixに機動警察パトレイバーアーリーデイズとして追加されたので観てみました。劇場版1,2,3 と原作は読んでいます。

ぎりぎり平成1年にOVAシリーズとして発売されてるんですね  全7話です。

内容というか作風は昭和感満載です。
時代背景は本作が製作された時代より10年後の1999年
特車2課の舞台お台場もまだ埋め立て地でなんもない原っぱなのも
時代を感じさせます。
本作には後の劇場版の1~3の原型となる話もあって、なるほど!ここから映画に発展させたのかって思えてちょっと感慨深いです。

劇中の主役ロボパトレイバー 弱いっ!すぐ壊れる 高架や渋滞で現場に辿り着けないなど ほぼ活躍の場は無し 東京みたいな広い管轄を一課と二課の2部隊計4機(パトレイバー3号機があるのは劇中で語られていますが登場シーンなし)でカバーとか絶対無理でしょうね レイバーが持つ銃リボルバーカノンの発砲とか絶対無理でしょうからね あのデカイ弾が町中で外れたらどえらい事ですw

環境テロ組織もなんか学生運動っぽい過激派組織でいかにも本作監督の押井守や
原案者のゆうきまさみが好きそうな感じですね 個人的には70年代安保、学生運動とかの題材となる作品がでるとまたか~ってうんざりしてしまいます。
という風に書くとリアリティーライン高めに感じるかもしれませんが 
今の作品に比べるとリアリティーラインは相当に低いドタバタポリスアクションコメディなんですね
キャラクターも大田とかちょっと酷過ぎるwよくクビにならんもんだっていうレベル

OVAとして作られているわりに作画レベルも低いですし(当時としては高いのかもしれません) メカデティールもかなりいい加減です。研究室に大きな歯車メカがあったり迫撃砲をつんだトレーラ内部の雰囲気だけのメカとか今だとギャグレベルで描いてる感じがしますね でも当時とするとそういうレベルだったのでしょうね 


1~2話は特車2課に配属され現場で事件を解決する話
ここでパトレイバーというものがどのように活躍するかが描かれます。

3話は後に劇場版Ⅲの原型となる話だとは思いますが 本作のオチはどうしようもないパロディーオチ レイバー登場せず

4話は 原案者のゆうきまさみらしい推理モノっぽいノリのお話 
レイバー登場せず

5~6話は後の劇序盤Ⅱの原案になるお話 ここで使われたギミックが
劇場版でも使われてたりします。押井監督の趣味趣向が色濃く反映されてるせいか他の話とトーンの差がありすぎて 今観るとちょっと色々クサすぎて引いてしまいますw 恐らく今の自分が学生運動の臭いを未だに引きづる押井監督の作風に拒絶反応が出ているせいだと思います。
レイバーは最後の最後にワンアクション あとは置物として登場

7話は 後にゆうきまさみの漫画化するパトレイバーにあるお話っぽいですね ここで後にライバル機グリフォンを製造する会社のシャフト製レイバーが登場します。 レイバー最後に格闘あり

ホントに主役メカパトレイバーの活躍は無いのです 
レイバーの運用面(整備や現場にレイバーを運ぶ)だけやたらとリアルで
他がドタバタなのは後のドラマ「踊る大捜査線」なんかと通じるものがあるかもしれませんね 

今の目で見るとちょっとありえない感じで受け入れ難いかな 対応年数は
映画版1の時期で終えてる感じがします。
2は延命措置的というかもうここまでという反則に近い作品ですし 3で映画1までの貯金を使い果たし機動警察パトレイバーという話を終わらせた作品だったと思います。
でもバブル当時だからこそこういう作品が作られ 後にOVAオリジナルアニメが多く制作されていくという事を考えると黎明期の資料として一度目を通して観るのもいいのではないでしょうか?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

あるふぉんすが・・ぐりふぉんが・・

近未来SFでシリーズの初期OVA
機動警察パトレイバーの原点となった作品。

東京南沖大地震の震災で、関東周辺に多大な被害を受け
急速に復興中という設定の世界観。

ロボットテクノロジーの発達により汎用多足歩行型作業
機械「レイバー」は急速に発展・普及し、軍・民問わずに
あらゆる分野で使用されるようになった。

その為当然の如く、レイバーを使用した犯罪行為やテロ
行為が多発して社会問題となっている。

レイバー犯罪に対処する為、警視庁は対応を迫られ・・
優秀な人材を集めた特機部隊とレイバーを配備して対応
しようとするが・・作業機に装甲を付けた程度の機体で
レイバー犯罪に対応できず、「特科車両二課中隊」、通称
「特車二課」を設けた。

それでも日進月歩躍進する多様なレイバー犯罪には対応
が不十分だったため・・「第二小隊」を増設するが・・

其処には何故か・・癖のある人材ばかり・・集まった。

同僚からは掃き溜め、お荷物、と罵られる存在意義すら
疑問視される第二小隊だったが・・

レイバー初の警察専用に新設計された最新鋭機種である
篠原重工製98式AV“イングラム”が導入される。

周囲から妬まれ疎まれつつも・・「第二小隊」の個性ある
面々がレイバー犯罪に立ち向かう物語。

趣味的な二足歩行型イングラムの運用を滑稽に描いたり
シリアスに展開したりでなかなか面白い。

産業的な事件も多く、謎の組織の暗躍に翻弄されたり・・
事件を通して成長していく「第二小隊」の面々をコミカル
にシリアスに描いている。

漫画版に近い作風。

第1話 第2小隊出動せよ!
第2話 ロングショット
第3話 4億5千万年の罠
第4話 Lの悲劇
第5話 二課の一番長い日(前編)
第6話 二課の一番長い日(後編)
第7話 最終話 特車隊、北へ!


特車二課第二小隊

泉 野明(冨永み〜な)一号機の操縦担当。
機体に傷がつく事を嫌がる程イングラムへの愛着は強い。

篠原 遊馬(古川登志夫)一号機の指揮担当。
レイバー製造企業「篠原重工」の御曹司。

後藤 喜一(大林隆介)第二小隊隊長。
飄々とした昼行灯男だが鋭い視点と感覚を持つキレ者。

太田 功(池水通洋)二号機の操縦担当。
射撃の腕前はよいが、暴走しがち。

進士 幹泰(二又一成)二号機の指揮担当→後方支援担当。
気が弱く、太田の暴走に振り回される。

山崎 ひろみ(郷里大輔)後方支援担当。
身長2メートルを超す巨漢だが、性格は控えめで涙もろい。

香貫花・クランシー(井上瑤)進士に代わる二号機指揮担当。
レイバーの操縦技術も高い。

熊耳 武緒(横沢啓子)香貫花の後任として二号機を指揮
第二小隊のまとめ役。


特車二課第一小隊
南雲 しのぶ(榊原良子)第一小隊隊長。
第二小隊の起こす騒ぎに悩まされる。

特車二課整備班
榊 清太郎(阪脩)整備班長。
整備の神様と言われるベテラン。通称おやっさん。

シバ シゲオ(千葉繁)整備班員。
班員たちのリーダー的存在。

シャフト・エンタープライズ
内海(鈴置洋孝)企画7課課長。
戦闘用レイバー「グリフォン」の設計・建造を行う。

黒崎(土師孝也)
内海の部下で、常に彼の側に控えている。

バドリナート・ハルチャンド(合野琢真)
グリフォンの操縦者である少年。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

68.7 3 東京アニメランキング3位
ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~(OVA)

1998年7月24日
★★★★☆ 3.8 (73)
512人が棚に入れました
時価二千億とも言われる徳川家の財宝。それは今でも東京のどこかに眠っており、その在処は徳川慶喜を写した2枚のガラス乾板、通称「巽の慶喜」と「乾の慶喜」に記されているという。月曜日、さっそくルパンは、若き実業家・マイケル・スズキの依頼で銭形が運搬担当している「巽の慶喜」を狙うが、銭形の機転で計画は失敗。火曜日、次元に協力を求めたルパンであったが、次元は虫歯のために銃を撃つのもままならないありさま…。協力を断られたルパンは、仕方なく単独で行動を開始した。一方、銭形のもとには雑誌記者のまりやが取材に押しかけてくる。取材攻勢にあいながらもガラス乾板を届けた銭形は、マイケル・スズキが造ったテーマパーク「アクアポリス」の警備を命じられてはりきっていた。銭形の警備のもと、残る「乾の慶喜」をトラックで輸送することを知ったルパンは、輸送中にガラス乾板を盗む作戦を実行する。
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ルパンベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
東京を舞台に、ルパンが実業家の陰謀を暴く。予知能力を持つ女性と銭形がいい感じに……。

【成分表】
笑い★★☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★★☆☆☆ 感動★★☆☆☆
頭脳★★☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
ルパン三世、TVスペシャル10作目(1998)、銭形中心

【こういう人におすすめ】
「ルパン三世全部見るぞ」って人。ハラハラドキドキ系ルパン。銭形ファン必見。

【あにこれ評価(おおよそ)】
67.9点。

【個人的評価】
トップクラスに好きなルパン作品。ヒロインの可愛さと悪役の腹黒さがトップクラス。
『自分のお気に入り』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
 ルパンベスト10のためのレビュー。↓以下同文。
{netabare}
 まだ私が無垢な魂をぶら下げて山野を駆け巡っていた頃、風邪をひくと隣町の小児科に行き、ついでに隣町のレンタル屋で「ビデオ」を借りてきて、布団の中でそれを見ながら、私の液性免疫が急性上気道炎を撃退するのを待つ、という風習が我が家にはあった。
 その「ビデオ」(現在で言うDVDの立ち位置)はほとんどがアニメ映画であり、そのため私は、私が受精卵としてすら存在していなかったときの古いアニメ映画をほとんど知っている。
 ジブリコンプリートなどは我が家にとっては序の口で、ルパン映画、劇場版クレヨンしんちゃん、劇場版ドラえもんなどはほぼ制覇したと思われる。 その中でクレヨンしんちゃんとドラえもんはあまり覚えていないが、ルパン三世は当時の汚れ始めた私の魂にジャストフィットしたらしく、各作品を非常に鮮明に覚えている。

 で、今回ルパンベスト10を作ろうと思い立って、ついでに短めにレビュー書きます。最低でも10個書かなあかん(笑)
 あ、ルパン三世のテレビアニメ1期もたぶん「ビデオ」で観てるんですが、さすがに作画が古すぎて心に留まらなかったようで覚えてないです。だから「ルパンは本来こういうものなのだ!」みたいなのは無理っす。原作も知らないし、というかモンキー・D・パンチさんが何者かもいまいちわかってないし、栗田貫一さんの声に何の違和感も感じてません(笑)
 そういう若輩者の素直な感想です。
{/netabare}

 
 ルパン作品を書き散らした結果、私はどうやら年代で言うと世紀末付近のTVスペシャルと、それ以前の映画版が好きだったらしいということが分かりました。思い返せるほか作品との違いとしては作画か。そのあたりで丁度作画が急成長したかもしれませんね。で、その直後にセル画じゃなくなって、作画の面白みが無くなって低迷したのかな。
 無垢な私は作画でアニメを観てたのか。今は作画はあまり重視してないなあ。

 これもすごく印象に残っている好きな作品。でもこの作品のとっつぁんですら、すこしかっこよすぎると感じていた。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7
ネタバレ

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

TVスペシャル第10弾(1998)

世界を股に駆けて盗みを働くルパンだが、今回の舞台は東京、お宝は徳川の埋蔵金。
虫歯で銃を撃てないガンマン(次元)と剣を盗まれた剣士(五ェ門)を相棒にどうする?ルパン?
前回、怪我でお休み(?)だった銭形警部が活躍する回でもある。
その他、いろいろ見所あり。
・中島誠之助氏「いい仕事してますねぇ」。
・とっつぁんの下の名前{netabare}「幸一」{/netabare}が登場。
・この11年後対決するコナンの後姿がOPに登場!(灰原哀は声のみ出演。)
 「ルパンvsコナン」の伏線か?(そんな訳ねぇ~だろ)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

銭形警部がメイン

ルパン作品の中でも、今回は珍しく日本が舞台。
この作品の見どころは、何といっても銭形警部にスポットが当てられたことです。
次元と五エ門は完全に脇役です。
そしてもう一つの見どころが、ゲストヒロイン役で声優を務める「林原めぐみ」の演技。
銭形警部とゲストヒロインの役所を十分楽しんでほしい作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

53.2 4 東京アニメランキング4位
ギョ うごめく不気味(OVA)

2012年2月15日
★★★☆☆ 2.9 (116)
424人が棚に入れました
沖縄に友人たちとリゾートに来た華織が発見した“足の生えた”奇妙な魚。やがてその奇妙な魚は、夥しい数となって上陸を開始―
街中に出没して闊歩しては、人々を襲い始めるのだった……。

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

進撃のギョ人(微調整)

パニックロマンホラー。
グロあり。触手あり。
ドドリアさん。

ギョは大切なものを盗んで行きました(´・ω・`)
時間です?(`・ω・´)
約70分

やぁ、先日酷いアニメを見たので紹介するよ。それでは「ギョ」さんですどうぞ。

すごいものを見たなというのが率直な感想。

どういう話なのかと言うと海から足の生えた魚が陸に大量に上がってきて人間がパニックに陥る話。
とにかくキモい。異常にキモい。
ギョ人とか言うからポニョみたいなん連想する人もいるかもしれないがとんでもない。
こいつらはカサカサ走る。ポニョはスタスタ走る。
想像して見て欲しい。黒いGが大群でカサカサ来たらムンクの叫びのごとく驚愕して失神するだろう。自分なら間違いなく幽体離脱するね。
そんな恐怖とギョの恐怖は似たようなもんなのだ。

しかもこれ魚(ギョ)と驚きのギョを絶対掛けてるでしょ?堪らないよこのセンス。
本作にはギャーと悲鳴あげるシーンも少なくないが、そこはギャーじゃなくてギョーだよね。
悲鳴をギョーにすることで本作のファンも2割増しくらいにはなったかもしれんのに何故そうしなかったのか。

それとこの作品。キモいだけでなく何気に笑える。
多分下手なコメディアニメより笑えると思うんだ。シュールな笑いとでも言うのかね。
これ意識して笑いを取りに来てるなら大したもんだと思う。

この作品に関しては多くを語ることもそんな無いんで纏めに入る。

ちょっとおバカなパニックホラー。一言で表すならこんな感じ。
ホラーとシュールなコメディが楽しめるお得な作品。
グロそれとエロ描写も少しだけあるんで要注意。何?触手?いやそっちじゃないけど。
まぁ誰得のエロだったから正直いらんかなーとは思うんだけどね。

んー、ストーリーどうこうより純粋にギョパニックを楽しむのがいいかもしれない。
そこはほらB級ホラーを見るような感覚で。
展開自体は早いし少なくとも退屈はしない。
なんか点数自体低めになったけど少なくとも自分は見てる時は楽しかった。
只、最後まで見終わった時に70分もいったい何を見たんだろうという類の虚脱感には襲われたけど。
それでも70分程度で手頃だし気が向いたら是非どうぞ。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

大和撫子 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

こんな気持ち悪いアニメは他に見た事ないヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

体感せよ。アノ不思議な魚のフォルム、音、動き。

◆この作品の内容は・・・
沖縄に遊びに来た華織とその友人達。
しかし突如、足が付いている大量の魚やサメに襲われます(゚ロ゚;)エェッ!?
その被害は沖縄だけでなく全国に拡大( ̄□||||!!
またその魚の群れはホンの始まりに過ぎなく、世界は壊滅状態に・・・ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
原作者は「富江」など数々のホラー漫画を書いている「伊藤潤二」氏。
アニメ文庫第1期作品にして、70分のホラー・パニックアニメです。

◆アニメ文庫とは・・・
TV放送や劇場版のフォーマットとしては合わなくて制作できないけど、アニメクリエーター達が「映像化してみたい」と思った作品をフォーマットにこだわらず制作しようという企画。
この作品はその第一段ですが、なるほど^^
この作品はまさにその企画にうってつけですね^^;
クリエーター達にとって、どこまで不気味な映像を表現できるかという挑戦心が湧き起こる、そんな作品でした。

◆みどころは・・・
不気味、奇怪、恐怖、醜悪、悪臭、生臭、グロなどの言葉を全て詰め合わせたような気持ち悪い映像技術のクオリティが半端なく良かったです。
見ていて目を覆いたくなるような不快な感覚になることは間違いなし。
その絵は脳裏に焼き付いてしばらくは食欲がわかなくなるような不気味さ。
後半にいけばいくほどカオスになっていきます。
単純にホラー・パニックを楽しむというよりも、醜い映像目当てに見るような作品でした。
ここまで不気味な映像を作り上げたその技術の高さに本来なら作画の評価を星4.5~5付けてもいいところなのですが、あまりにも醜すぎる汚い表現は苦手という個人的の好みで星3にしました^^;
「魚にギョとする」なんて寒いシャレを言いながら気軽に見れるアニメではないのでご注意下さいね^^;

◆声優陣は・・・
華織   : 片岡未来
白河剛 : 阿部英貴
忠    : 根岸拓馬
他、声優業が本職の人はどうやらキャスティングされてないみたいですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 35

素振り素振り(咎人) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

濡れ場有ります

面白い作品ではあった
ただ何というか…消化不良すぎるなあ…
消化不良すぎて原作を読んでみたのだがそちらも消化不良…
因みに伊藤潤二の漫画が原作
伊藤潤二なら仕方が無いかもしれない気がしないでもない(笑)

歩く魚(歩行魚)が出てきた!という話なのですが、ただただ気持ち悪い
素振り素振りは虫とかああいった類(犬猫とか毛がはえてるのならば大丈夫)が苦手なのでちょっとキツかった
もし自分がギョの世界にいたら…自殺してたでしょうね(それ以前にアキのように腰が抜けて動けないかもしれない)
いや、本当にああいった類は無理、米粒より小さい虫も無理
小さい頃は大丈夫だったのですがねぇ(笑)
歩行魚は正直ゾンビより性質が悪い気が…
歩行魚は速いですしね…
自分が生きている間はこういう現象が起こらないことをただただ願います(笑)

最初に書いた通り
話自体は『完』より『未完』が似合うような感じ
わざとやっているのだろうがややギャグ調(『こいつぁ糞だぜえぇぇ』等々)
終始続くエリカとアキの争いはかなりの見所(これだけで正直かなり満足)
そういえば、こういった類の作品には必ずと言って良いほどに『狂気のマッドサイエンティスト』が出てきますね(笑)

声優はなんとも素人臭いと思っていたら、案の定素人でした
まあ、大体は気になりません(忠の人は下手過ぎて観ていられなかったが笑)

作画は素晴らしかった
気持ち悪くて眼も当てられない筈なのに見入ってしまった、魅入ってしまった

態々観る様な作品では無い(はず)
美麗作画を観たい人や、PVを観て良いと思った人は観るべし


濡れ場?
大期待してくださいよ
3Pですよ、3P
これ以上は何も言いませんが、(因みに触手プレイも有ります)


未完!!!(ドンッ
そりゃあもう名作『男坂』の如く未完!!!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 19

67.9 5 東京アニメランキング5位
サクラ大戦 桜華絢爛(OVA)

1997年12月18日
★★★★☆ 3.8 (69)
345人が棚に入れました
 広井王子×あかほりさとる、というヒットメーカーがタッグを組んで制作したことが話題となり、大ヒットした家庭用ゲームソフトのOVAシリーズ第1期。本作は、ゲームで活躍したヒロインたちが所属する帝国華劇団が、どのように結成されたのかという、プレストーリーを描いたもの。どのようにして対降魔霊子甲冑「光武」が製作されたのか、どのようにして花組メンバーが集ってきたのかなど、ゲームを遊んだファンが気になったバックグラウンドを詳細に描いてゆく。1~3巻が、さくらやすみれといったヒロインたちのスポットを当てた内容であるのに対し、最終巻の4巻のみ隊長の大神の視点で描かれ、舞台役者としても活躍する花組メンバーを、大神がどのように支えているのかが描かれている。

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

アマゾンプライムにあったので、見てみた。新サクラ大戦なるものがあるみたいで、あやねるとか出るけど、いまいち見る気力がわかない。
とりあえず代替として。

カンナとすみれの組み合わせってやっぱりええなあ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
花組誕生までの経緯やゲーム本編では語られていないプレストーリー

1. 華の都の花いくさ
太正八年、春。帝都・銀座ではある建設計画が進んでいた。時を同じくして蒸気機関の世界的権威『神崎重工』の川崎工場では量子甲冑の開発が進行していたが、失敗を繰り返していた。ある日、神崎重工の令嬢・神崎すみれが工場を訪れると測定器が壊れるほどの霊子を観測。試しに開発中の量子甲冑試作第一号機『桜武』にすみれが乗り込むと『桜武』は動き出し、暴走。しかし、これが量子甲冑開発と帝都防衛の第一歩になるのだった。

2. 桜の花に放てよ神剣
太正十一年一月。遂に発足した帝国華撃団・花組。米田総司令のもとに集まった紅蘭、カンナ、マリア、アイリスは、歌劇団としての舞台稽古もスタートした。同年五月、仙台の真宮寺家ではさくらが、帝都に行くのならば北辰一刀流奥義『破邪剣征・桜花放神』を会得せよと、何も書かれていない巻物を渡されていた。

3. 春は弥生の初戦闘(はつぶたい)
「謎ノ乙女怪蒸機ヲ撃退ス!」花見ざかりの帝都では噂が広まっていた。帝国華撃団・花組に入団したばかりの真宮寺さくらは、舞台デビューを夢見ながら公演の手伝いをしていた。そんな中、ついに光武が完成。実戦訓練が行われるが、操縦ミスによりさくらが乗った光武が暴走。帝国華撃団の中にも不安感が付き纏い、隊長のマリア・タチバナも苦悩していた…。

4. 真夏の夢の夜
花組の隊長に任命された大神一郎は花組と共に戦いを繰り返し、隊長としてのみならず、一人の人間として花組からの信頼を得ていた。しかし信頼されるあまり、皆からの期待に応えようと頑張りすぎた大神一郎は少し疲労困憊気味だった。それに気付いた花組のメンバー。ある日、大神から「僕も皆に夢を与えたい」と告げられたさくらは大神に、「舞台を自分で企画してみてはどうか」と提案する。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

太正ロマンは蒸気の世界

視聴回数 全話5回くらい

原作ゲームでひたすら花組メンバーを攻略するために遊んでいた頃が懐かしく思える、大好きな作品。

この原作をプレイした時は「絶対にアニメ化してほしい」と思っていたので、このOVAがリリースされてすぐにレンタルして何度も見ました。

物語は原作スタート前の花組が結成されるまでと、原作にはない舞台公演の話で、原作ファンの期待は裏切らない出来になっています。

スタッフは原作通り、構成 あかほりさとる、音楽 田中公平、そして声優は原作キャラクターと同じ声優陣。文句がないですね。

登場人物の乙女たちは、全員が個性的で物語を引き立ててくれます。
舞台演劇や戦闘でも華があります。
隊長の大神は、だらしないハーレム主人公よりかなり好印象。

何より一番よかったのは、作画だと感じています。
太正ロマンとスチームパンクを上手に描写されていて、
光武の動きや蒸気の描写、翔鯨丸の発進シーンなどは原作をプレイしている人には歓喜だと思います。
(光武は原作ゲームだと、升目のシュミレーションでしたので、このアニメのような戦闘シーンはプレイヤーの想像でしかなかったです)

オープニング曲は定番の「檄! 帝国華撃団」
4巻だけエンディングは原作エンディングと同じく「花咲く乙女」が流れて、このエンディングを聴くだけで胸が熱くなります。
(花咲く乙女の最期で、ピアノと横山智佐が歌うパートが切なくさせてくれます)

私はサクラ大戦で初めて多数の女性キャラクターに対する視点をもつようになったきっかけと認識しています。
(これを機に恋愛シュミレーションゲームを多くするようになりました)

未だに根強い支持がある作品ですので、機会があれば原作ゲームとOVA 2作、劇場版は視聴されてみるといいと思います。

(余談)

ついに新サクラ大戦が始動しました。とても嬉しいです。
新しい華撃団に注目しています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

たまには、昔の作品を視聴するのも悪くないですね♪

この作品は、1997年12月・・・今から16年前に販売された作品です。ゲームが原作なのですが、ありとあらゆる媒体から本編5作・関連作品23作が発表されているようです。この作品における当時の人気の高さを伺い知った気持ちです(wikiより)。

ゲームでは、大正時代を舞台に主人公が「帝国華撃団・花組」という特殊舞台を率いて悪と戦う・・・という恋愛・戦略シミュレーション+アドベンチャー要素を盛り込んだゲームのようですが、アニメでは「帝国華撃団・花組」が主体となって大活躍してくれる内容になっています。

「帝国華撃団・花組」は、普段は大帝国劇場の舞台で活躍する女優さん達なのですが、一度魔族が出現すると対降魔迎撃部隊に身を転じ、それぞれ得意の武術で立ち向かっていくのですが、今見てもなかなか格好良いと思いました^^
そして日々の鍛錬やチームプレイの大切さ、というメッセージもちゃんと発信してくれている作品です。

キャラデザの作りは時代を感じる部分はあると思います。でも、むしろ僅か16年という短い間におけるアニメ技術の凄まじい進歩に思わず感動してしまいました^^;

この作品の構成はOVA3話なので気軽に視聴できます。
でも、この作品にはニコ生で一挙に放送してくれなかったら、きっと出会えなかった作品だと思います。たまに、懐かしさを感じながら昔の作品を視聴するのも悪くないですね^^

この作品には続編『轟華絢爛』全6話があるので、引き続きそちらを視聴してみようと思います♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

58.3 6 東京アニメランキング6位
東京マーブルチョコレート(OVA)

2007年12月19日
★★★★☆ 3.4 (68)
336人が棚に入れました
物語の舞台は、ふたつのタワーがならぶ、なんだか見覚えのある町並み。その町に暮らすふたりの男の子と女の子。マジメでやさしいんだけど、少し臆病な性格のせいで彼女とうまく付き合えない悠大。元気で明るいんだけど、運が悪くドジばかりで彼氏と長続きしないチヅル。そんなふたりが初めて一緒にむかえるクリスマス。動物好きのチヅルのために悠大が用意したプレゼントはウサギ……のハズだったのに、プレゼントの箱の中には“ミニロバ”が入っていた!?逃げ出したミニロバ、それを追うチヅル、ひとりと1匹を見失ってしまう悠大。一緒にいるはずだった時間。伝えるはずだった大切な想い。日々のなかに埋もれてしまいがちな、些細だけど大切なこと。離れてすごす時間のなかでふたりが見つける答えは……。 悠大とチヅル、すれ違うふたりの想いと時間をお互いの視点で描くダブルサイド・ピュアラブストーリー。

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この気持ち、伝えたくて・・伝えられなくて・・

●私の恋は、いつもすぐ終わってしまう
大好きで、だから全力で・・
でも、それが裏目に出てしまう

○僕の恋は、いつもすぐ終わってしまう
大好きなのに、臆病で・・
だから、何も出来ない

●もう、何も失いたくはなかった
あんな想いはしたくなかった

○もう、逃げるのは嫌だった
自分に嘘はつきたくはなかった

●○そんな時、出会ったのが「君」だった
「君」と居るのはとても居心地がよかった

●でも君は、大事な一言を伝えてはくれない
私は何度も伝えているのに・・

○僕はまた同じ事を繰り返すのだろうか
臆病が君を不安にさせてる事にも気付かずに・・

●だから私は決めたんだ、
この想い伝えて、彼の前から去ろう
大事だからこそ、無くしたくはないから・・

○だから僕は決めたんだ、
この想い伝えて、彼女を大事に・・今よりもずっと
1年後も、10年後も・・

~いつか心からいなくなるかも だからしたいよ 素晴らしい過去に 
この恋を未来に誇れます 涙まみれ笑顔でめくる明日~

~ガラクタの中に輝いてたものがいっぱいあっただろう?
“大切なもの”全て埋もれてしまう前に~

○● ○● ○● ○● ○● ○● ○● ○●
 
少女「チズル」視点の「マタアイマショウ編」、
青年「悠大」視点の「全力少年編」で描かれたラブストーリー。
各30分・OVA。
私はチズル視点から観ましたが、どっちから観るのが正しいのか・・?
分かりません(∀`*ゞ)テヘッ
視点は違いますが、時間の軸は同じなので
チズルと悠大のシーンは被りますが
女の子の気持ち、男の子の気持ち、
それぞれしっかり描かれてます♫
私にはちょっとピュア過ぎて悶絶してしまいましたがねww

独特で、少し古風なキャラデザは谷川史子さん☆
見た事ある絵だな~って思ったら
昔りぼんで何か読んでたな~Σ(*´∀`*;)ドキッ!!
独特な作画ですが、それもまた味が出てて良かったです♪

そして、チズル役は「水樹奈々」サン
悠大役は「櫻井孝宏」サンと何気に豪華☆

多くは語りません、短いので気になったら観てみてください♫

○● ○● ○● ○● ○● ○● ○● ○●

そして君に伝えよう、「大好きだよ」と・・・













投稿 : 2025/02/01
♥ : 26

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

双方の視点に立って描かれる甘いラブストーリー

ジャンル : 恋愛
全2話。

Production I.GとBMG JAPANの創立20執念を記念して制作されたOVA作品です。
チヅルと悠大、それぞれの視点から『~編』という形で各1話で構成されています。
物語自体は同じですが、立場が異なるので全く違うものとして
楽しく視聴することができました。


・チヅル
「マタアイマショウ」編の主人公。
明るく元気だがドジな女子。
現在、悠大の彼女。
これまで付き合ってきた人とは、長続きせず。
別れたのは自分のせいだと思い込んでいます。

・悠大
「全力少年」編の主人公。
優しいが気が弱く臆病な男子。
現在、チヅルの彼氏。
これまで付き合ってきた人とは、長続きせず。
別れたのは自分のせいだと思い込んでいます。

そうなんです。
二人は似ているんです。
決して最後の2文に手を抜いたわけではありませぬん!
そんな不器用な二人が付き合ってから初めて迎えるクリスマス。
すれ違いながらも…?
純粋ピュアな恋愛話でございます。


現実的なラブストーリーかと思いきや、
唐突なファンタジー的要素がちょっぴり絡んできます。
それには驚かされたものですが、
基本的には妙に現実味を感じるお話でした。
もどかしくも素敵な物語でなかなか楽しめました。

作品名にマーブルチョコレートとあるように、
どちらかと言えば甘めの味覚を得られると思います。
キュンキュンしちゃいますよ、これは。

感情の移り変わりとマーブルチョコのカラフルな彩りを掛けているのでしょうかね。
考えすぎかもしれませんが。
ただ、作画の色使いも綺麗でしたし、カラーにはこだわりを感じました。



主題歌 : (チヅル編) 「マタアイマショウ」 歌ーSEAMO
       (悠大編) 「全力少年」 歌ースキマスイッチ

J-POPに疎いことで有名(という設定)な私めでも知っている2曲!
特に「マタアイマショウ」は大好きです。
最近はアニソンばかりでしたが、
久々に聴いてみるとやはり良いものですね。



作品の完成度はなかなかのもんだと思います。
2話という短い時間にも関わらず、
二人に感情移入してしまう自分がいました。

何だか応援したくなる二人。
うまくいくように祈りながら観るのも楽しいものでした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 30
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

企画アニメにふさわしい、地味ながらもコミカルに魅せるピュアラブストーリー

【レビューNo.32】(初回登録:2023/2/14)
オリジナルアニメで2007年作品。30分ずつの全2話。
本作をバレンタインに紹介してたレビュアさんがおられて、いい企画だと思ったので。
(アニメの舞台はクリスマスなんだけどねw)

(ストーリー)
明るく元気だがドジな少女チヅルと、真面目で優しいが臆病な青年悠大。互いに今までの恋人とは
長続きしなかった二人が、付き合って初めてのクリスマスを迎えようとしていたが…。

(評 価)
・ベースは不器用者同士のよくあるラブストーリー
 本作はProduction I.GとBMG JAPANの創立20周年を記念して制作されたオリジナルOVA。
 ・「『好き』という言葉が欲しい」チヅル目線:「マタアイマショウ編」
 ・「『好き』と言える勇気が欲しい」悠大目線:「全力少年編」
 という2つの視点で、互いの想いやすれ違いを描いた不器用カップルのピュアラブストーリー。

・ディズニーを意識した?!コミカルな描写
 キャラデザや上述を含め作品としては地味ではあるのですが、物語を退屈させないよう2人の過去
 の失恋履歴はディズニーキャラを彷彿させるコミカルな描写で見せてくれます。
 そして本作イチの仕掛けが、{netabare}ビビットな色使いが印象的な「ミニロバ」。彼の存在が日常空間を一
 気にファンタジー世界に変え、2人をとんでも展開に巻き込んでいくという流れですが、{/netabare}この辺り
 もディズニーを意識したコミカルな演出がなされている感じですね。

・マタアイマショウ/全力少年
 各話のタイトルは「SEAMO」と「スキマスイッチ」のヒットナンバーから。当然主題歌として使われ
 ているとともに、彼らも登場人物としてアニメで描かれています。(SEAMOは声優も担当)

正直2人の性格に共感できない部分もあるのですが、短い時間ながらもキャラをしっかり描写し、最後
には不器用カップルを応援したくなる、企画アニメにふさわしい作品だったと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

66.5 7 東京アニメランキング7位
KEY THE METAL IDOL(OVA)

1994年12月16日
★★★★☆ 3.7 (69)
330人が棚に入れました
 科学者の娘をモデルに作られたキィが人間になるためにアイドルを目指す長編OVA。「うる星やつら」をてがけたスタジオぴえろが制作に携わっている。ロボットであるキィは3万人のファンを得ると人間になれると聞く。東京で再会した親友の厨川さくらと共に同居していたが、彼女の不思議な力に宗教団体やプロデューサーなど多数の人が惹きつけられていく…。
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

感想垂れ流し

【よそ向けの紹介】
説明や紹介は少し難しいアニメ。アイドル物であるがアイドル物と聞いて想像する作品とは少し趣が違う。
あらすじをいうなら、機械仕掛けで感情がない所謂電波系の少女キイが田舎から上京し、大勢の人の思いを一心に集めるアイドルを目指す話。舞台は現代だが、影で軍事用ロボットを研究する機関との抗争が絡みSFチックである。
アイドル物とは言っても明るい青春成長物語ではないし、主人公が歌やダンスの練習をするシーンなど一切出てこない。伝奇、サスペンス、といった要素が強く、話を一貫するトーンはやや重く、暗い。エヴァに近い時代の作品ということもあり、歌や"アイドル"という媒介を通してのセカイ系的な部分もある。
パーフェクトブルーやlainなどと比べるとどこか薄っぺらな部分がありB級エンターテイメントな感は否めないが、何か作り手の野心、エネルギーのようなものは感じる。

少し重めの90年代伝奇エンターテイメントを見たいのであればオススメする。
個人的には結構気に入った。

【総評】
最初の1,2話くらいでは30000人の友達を作るだとか、アイドルを目指すというような目標設定が目につき、面白くなるだろうとはあまり思えませんでした。というのも私には30000人の友達を作るなどというのは一般的な価値観から行ってあからさまに無意味でバカバカしいことに思えました。それに私は少しひねくれているので、アイドルをひた向きに目指す過程で機械仕掛けの感情のない少女が心を取り戻していく、というような純粋な話にはおそらくついていけないと感じました。
しかし3話以降これは"アイドルを目指す"とは言ったものの人間的成長なんてものはあまり考えておらず、伝奇やサスペンスなどの要素がより強い作品なのだと理解し、そういった要素と、"アイドル"の不思議な取り合わせから、作品が好きになっていきました。
物語の進行については論理的に脆弱な部分が多くあり、話に出てくる要素は、チンピラ、新興宗教や超能力、影で悪質な軍事研究をする大企業といったありきたりなもので、終盤明かされる設定も奇抜なものではなくB級作品に留まるとは思いますが、全体を漂う雰囲気や個々のキャラクタは割と好きでした。
特にツルギは私が好きなタイプのキチガイキャラで見ていて気持ちよかったですし、終盤のミホとのやりとりの場面はこの作品の白眉だと思います。ただし私にとってこの作品の最高潮はそこの場面で終わり、逆に14話後半以降の終盤は大して面白みを感じられませんでした。
{netabare} トモヨとタタキの長舌設定語りは、「人形を操る祭事の歓楽ための巫女」という設定だけは面白かったものの基本的には面白みがなく、その後のサクラ奪還をして失敗をする流れはとってつけたクライマックスのようで何の面白みも感じられませんでした。{/netabare}それでも最終話の最後{netabare}のライブ{/netabare}の場面は、{netabare}少し荒っぽいものの、パプリカのような現実と虚構の混濁、舞台演出と現実ドラマの混濁が心地よく、{/netabare}そこそこ良い余韻でした。{netabare}最後ミホの病室を訪れるシーンはパーフェクトブルーでミマが精神病院を訪ねるシーンが思い出されました。考えてみればこのアニメの完結が1997年6月、パーフェクトブルーの初公開が同年7月であり、両者は全く同時代の作品です。{/netabare}
この辺の時代のアニメは好きですが正直あまりたくさんの作品を知っている訳ではないのでもう少し色々見てみようかなと思いました。(今のアニメを追うのには少し疲れてしまいました。)



以下自省的内容
{netabare}
【時代の好みについて】
私は汚さ、醜さの中にあるある種の美しさというものが結構好きです。スプラッタのような鮮烈なグロテスクではなくてもっとぎこちなくて人肌の温度のグロテスクが好きです。ぎこちなくてしどろもどろで言葉数の少ない感情表現が好きです。押井守ほど恣意的でない限りは物語が停滞していくのも好きです。陰気なオタク界隈においてもなおさら陰気なものが好きです。特に陰気だけれど何か素直で素朴なものが好きです。
そういう点において19990年代から2000年代のアニメが僕は好きなんだと思います。アニメは時代に憑かれる生き物であの時代のアニメはあの時代にしかなく、今のアニメもまた今の時代にしかありません、それは少し寂しいです。自分はその時代をリアルタイムで追っていた人間ではないので少し羨ましくもあります。

【電波系少女】
電波系、という言葉はもう廃れてしまいましたね。それだけ電波もネットもありふれたものになりました。神秘的な女性、というモチーフ自体は大昔から物語では定番であったように思います。得体の知れない美女への憧憬、というのは例えば高野聖だとか、竹取物語なんかがそうですし、海外の小説でも気の触れた妖精に対する恋、というのは定番の一つでありました。
異性に対する未知がそういうフェチズムを産むのでしょうか。
奇妙な言動を白痴の愛嬌や愚鈍さの象徴としてではなくて、底の知れなさや得体の知れなさを表すものとして使うのは私は好きです。


【オカルトする科学】
オカルトや都市伝説、正体の見えない噂話、といったものも20世紀末を表すキーワードだと思います。
都会のネオンと科学の発展が多くを光の元に晒していく中で、残る闇の存在感はむしろ際立ちました。また、急速に進む科学の発展自体が怪物のように見えたのかも知れません。
そのような恐れも今はほとんど駆逐されました。
科学の中に潜む病魔は原子力の問題や環境問題といったふうに明確に形を持ちました。
人は科学や機械に慣れ、溶け込みいちいちそれをそれと認識することをしなくなりました。都会のギラギラしたネオンはもっと優しげで無垢な顔をした明かりに取り替えられました。

現在ではテクノロジーはよりスマートな形へと変容を続けていますが、この時代には科学の進歩はもっと巨大で大きな力を持ち未知でグロテスクなものと表現されていました。

肥大した機械・テクノロジーが血肉をまといグロテスクに行進する、というのはこの時代の一つの信仰だと思います。
有機的な人型ロボット兵器というものはあまりに使い古されてしまい食傷気味ですが。
ぎこちなく人形じみた滑稽な振る舞いをより強調するとより面白かったようにも思います。

【アイドルファンクラブ会長】
このアニメで不思議と感じた点の一つがアイドルファンクラブ会長のタタキのキャラクター造形です。彼は私のアイドルファンクラブの会長という肩書きから生じるイメージとはまるで違う健康的な好青年として描かれます。実際のアイドル界隈のことなどまるで知らないのでわからないけど、そういうキャラクタをここに持ってきたのは少し面白かったです。そもそも女性アイドルというもののイメージが世代的に自分だと橋本環奈とかAKBとかくらいしかないので、ここで描かれるクールビューティで貪欲に成長した逞しい大人のアーティスト、というアイドル像は私にとっては到底持ち得ないものであり不思議に思えました。


【メモがわりの箇条書き批評】
{netabare}
・好きな点
-戦闘用ロボットがフィーチャーされながら戦闘の要素を抑えている。
-ツルギとかいうキチガイ枠を用意しており、見ていて気持ちがいい。
-サクラとタタキの所謂1世代前のサッパリした青春像
-虚構と現実が入り混じるような描写を素朴にやっている
-キイが自身の体の機械仕掛けを反芻する時の演出などいくつかの演出
-明確な語り手を置かない群像劇よりのスタイル

・好きでない点
-最終話一歩手前での30分以上に及ぶ長丁場の解説には少し辟易した。3代にわたる家族の歴史が一挙に口頭で紐解かれるのだ。情報量が多すぎる。伝奇モノらしいといえばそうなのだが。別に全てを克明に知りたいとも思わなかったのでもっと断片的に明かして煙に巻くくらいで良かった。 {netabare}そもそも田舎の伝統文化とかで解決するのも食傷気味なので改めて長く語られるとうんざりする。{/netabare}
それはそれで伝奇モノらしい、といえばらしいのだろうか。
ただし本来は26話で終わるはずが15話(映像時間的には21話分くらい)で打ち切りされたらしいのでそういうところも大きいのかも知れない。
-{netabare}サクラとツルギがびっくりするくらい割とおざなりな感じで死ぬ。{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中途半端なのが良かったかも。トリップするような感覚です。

 今更本作が配信されたのに少々驚いています。知る人ぞ知る作品の位置づけだったし、2000年代に本作の話題をアニメ関連の記事で見た記憶はほとんどありません。

 ですが、今回再視聴してその雰囲気やアニメの出来が優れていて驚きました。本当に丁寧な作りで、画面だけで作品に引き込まれます。この点が本作の最大の魅力でしょう。セルアニメの持つ色彩の豊かさで表現した暗い画面が非常に美しい作品です。サブキャラのキャラデザはテンプレ感があって魅力的かと言われると微妙ですが、ヒロインのキイはなかなか独自性がある気がします。

 1994年から順次発売されたOVAですね。私は多分2000年前後に見たと思います。中途半端なストーリーになっている感じがするのは本来2クール作品だったようです。人気のせいか制作体制のせいかわかりませんが、15話とかなり短いところで終わっています。そのせいで、テーマ性の残滓は見えるのですがテーマは喪失しています。そして、恐らくはアイドルになるプロセスがもっとあったんだろうなと思うのですが、本作ではアイドルとしてのキイの活躍はほぼ描けていません。ただし、ラスト2話が駆け足ではありますが、中途半端なりにちゃんと完結していますし、カタルシスがあります。

 友情とか過去の因縁とかは描いているようで描き切れていません。駆け足だし、そもそもキイとサクラの友情…というか、まあ、ネタバレなのでやめておきますが、2人の関係性もまったく描写は不十分です。

 ただ、私はこの中途半端感が不思議な効果を出していると思います。ちょうどこの翌年のエヴァンゲリオンがそうだったようにです。訳のわからない世界観という意味での世界系としてはエヴァを先取りしています。ロボットと人間の精神的融合とか心の世界を描いている点もエヴァ的です。またオカルトなのかSFなのか境界線のような感じに「シリアルエクスペリメントレイン」との類似性も感じます。
 
 アニメでアイドルを扱うのはマクロスやクリーミーマミなどがありますが、本作においてアニメ内のアイドルをアイドルキャラとして楽しむような内容ではありません。SFとしてバーチャルアイドルにアイドルの裏の顔としての人間の欲望や業のようなものを描いています。

 この辺のバーチャルアイドルをネガティブに扱う感じは「マクロスプラス」との類似性を感じます。数か月差で「マクロスプラス」の発売が早いですが時期的には近接しており模倣というより、時代の流れでバーチャルアイドルがSF的発想としてリアリティがあったのでしょう。

 全体としてテーマを読みとるよりも、不思議な暗い雰囲気に埋没するのがいい作品です。違う世界にトリップする感覚ですね。サイバーパンクではないのですが何かそういう独特の世界観が構築できていて、その意味でアニメのレベルは相当高いので一見の価値はあると思います。

 評価は…そうですね。作画は4.5かなあ。色彩や線、撮影は本当にいいんですけど、ちょっと動きが乏しい部分があるので。ストーリーは中途半端ですが展開が良いので3.5。キャラはキイはいいんですけど、サブキャラのバックボーンが甘いかなあ…4にします。音楽・声優は調整で4にしておきます。これで全体で4ですが、それよりも満足度は高い作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

友達3万人出来るかな?ひたすら不気味なロボットアイドルミステリー

主人公の巳真兎季子は、自身を祖父の武羅尾に作られたロボット「キィ」だと信じていた。
「本当にキィを思ってくれる友人を3万人集めれば、キィは人間に生まれ変われる」
という祖父の遺言を実行するべく、キィはアイドルを目指すのだが様々な奇怪な事件に遭遇する
展開が進むごとに深まる謎、事態は混沌していく・・・

OVA全15話、うち14話と15話は95分の超大作
ここまで力の入ったOVA作品ってなかなか無いですね

ジャンルとしてはSFミステリー?でしょうかね?
SFというには、ちょっと設定に甘さがあるので(かなり興味深くはあるが)
謎に満ちたミステリーとして見るのがいいでしょう。
ちょっとグロいシーンもあるし、終始不気味。
人を選ぶ作風なので、一話でダメだと思ったら素直に切りましょう。

この作品は序盤から設定や状況を十分に説明せず、ポンポン話が進んでいく
それでいて不気味で暗い雰囲気、謎だらけのまま13話まで続きます。
13話までに色々なヒントが隠されていて、13話までが出題編とも言えるでしょう
14話が解答編で15話で一気にラストへ突っ走る。
謎を謎のまま終わらせず、ちゃんと解答を用意しているところはいいですね。
こんな面倒なストーリー構成さえしなければ、もっと支持されたはずなのですが
敢えてそういう作りをしている作品みたいですw

ストーリー自体はかなり練り込まれていて、難解というわけでもないのですが
視聴者が積極的にのめり込んでいかなければ、なかなかついて行きづらい作品です
キャラも演出もストーリーも何もかもが異質。それゆえに、決して万人受けはしません。
謎の展開、不気味な雰囲気を噛みしめながら、
物語に入り込んでいける人でなければ楽しめません

この作品の出来が良いか悪いか・・・判断は難しい
種明かしもちょっと強引ですし、娯楽性に欠けると言わざるを得ない。
しかし、練り込まれたストーリー・独特の世界観・オリジナリティという面でみれば
突き抜けた魅力があって、よくぞここまで作りあげたなと・・・・賞賛したい。
深いテーマ性も潜んでいる作品で、色々と考えされられることもある。
他の作品には絶対にあり得ない魅力が詰め込まれています。

「KEY THE METAL IDOL」という作品は「KEY THE METAL IDOL」という作品を本当に愛している人に捧げる
そういった制作者の意図が明らかに感じられる作品で、はなから大衆受けを狙っていません
そういう意気込みで、これだけの大作を作り上げたというのは本当に凄いと思う

コアなアニオタのなかでも一際コアな人におすすめする作品です

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

63.2 8 東京アニメランキング8位
ラブひな クリスマススペシャル~サイレント・イヴ~(OVA)

2001年7月4日
★★★★☆ 3.5 (59)
250人が棚に入れました
2000年から放送の、赤松健の同名作品を原作としたアニメーション作品。女子寮「ひなた荘」の管理人をしながら東大を目指す浪人生・浦島景太郎と、そこに住む女の子たちとの騒動を描く人気ラブコメシリーズのクリスマススペシャル。受験間近でクリスマスどころではない景太郎たちをよそに、世間はイブに告白すると願いが叶うという噂で持ちきり。なるの部屋に置いてあったプレゼントの手紙に「好き」の文字があったとの報告に自分への気持ちが書かれていると浮かれる景太郎だったが、ひとり先走った結果、なるとの仲がぎくしゃくしてしまう。クリスマスまでの数日、ひなた温泉から東京へと舞台を移し展開するスペシャル版。原作者の赤松健も「赤松先生」としてゲスト出演している。

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルなし

「今年のイヴに告白すれば、どんな願いも叶う」。そんな噂が流れるミレニアムクリスマス。景太郎となる、むつみの3人は24日の模試に向け勉強中だった。浪人生にはクリスマスも正月も関係ない。そうあるべきだが、景太郎だけはそわそわ。しかも勉強の合間をぬってバイトまで始める始末。もちろんバイトの目的は、なるへのプレゼントを買うため。イヴ当日、模試を終え、景太郎はバイト代で手にしたプレゼントを持ち、なるのあとを追う。そのなるの行き先は東京。手には手紙が添えられたプレゼント。そして、目の前には瀬田。安定の勘違いストーリー。
恋の天使舞い降りてをもうちょっと聞きたい。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

nk225 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

本編全24話の続き。

テレビ本放送終了後、本編全24話の続きとして、2000年12月25日正午よりクリスマススペシャルがテレビ東京系列のみで放送された。

オープニングテーマ「サクラサク」
エンディングテーマ「君さえいれば」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

浩平 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クリスマススペシャル

この作品は『浦島景太郎』と『成瀬川なる』との甘く切ない恋のストーリーです。


また、伝説的声優ユニット「やまとなでしこ」の挿入曲「恋の天使 舞い降りて」が聞けるのも魅力の一つです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

66.9 9 東京アニメランキング9位
バブルガムクライシス(OVA)

1987年2月25日
★★★★☆ 3.7 (34)
140人が棚に入れました
 近未来世界を舞台に超法規立場の美少女戦士たちが活躍する、OVAの大ヒットシリーズ。西暦2032年。かつて大地震で壊滅した東京はメガロポリスTOKYOとして復活したが、闇の中では殺人兵器の人造人間ブーマが出没。その陰では、現代社会を半ば支配する大企業ゲノム社が暗躍する。ブーマに襲われる人々を救い、ゲノム社の暗部を白日にさらすため活動するのは「闇の仕置人」こと美しい曲線の戦闘パワードスーツをまとう謎の4人の美女「ナイトセイバーズ」。ゲノム社への復讐に燃えるシリアをリーダーとする彼女たちは今夜も事件を追うが、そんな一同の前に新たな事態が……。
 先行OVA「ガルフォース」シリーズの成功を受け、アートミックとAICが企画製作した美少女SFアクション路線の第二弾。キャラクターデザインは「ガルフォース」同様、園田健一が担当。今回はさらにメカニック色を重視し、先行作に続くヒット作となった。主人公プリスのCVを演じる歌手・大森絹子が熱唱する主題歌も大反響を呼ぶ。

声優・キャラクター
大森絹子、榊原良子、富沢美智恵、平松晶子、古川登志夫、堀内賢雄、佐々木望、緒方賢一、池田秀一、川久保潔、佐藤正治

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

80年代美少女が一番しっくりくる。ハマーン様がSFキャツアイみたいなことする(ゴクッ…)。

 別に80年代が青春でもないし、その時期のアニメばっか見てるわけじゃないが80年代デザインかその派生系くらいが一番好き。昔は良かったおじさんじゃないが、ドンドンあっさり化ソフト化が進み過ぎてる気がする。

 
 それにしても、榊原さんが出てる作品にハズレ無し。ただ、本作の主役の一人プリスの中の人が声優さんよりメインが歌手の人らしく上手くねぇ…。山ちゃんがモブやってるのが時代を感じる。


 どうでもいいが、近年流行りのシティーポップのサンプリング映像として80年代アニメが採用されてるって話は聞いてたが、本作を見てたら「あ!、このシーーンは。」ってところがあって驚いた。80年代アニメには存在しないノスタルジー効果があるのかもしれぬ。


バリってるでお馴染み大張さんや、「ポケ戦」の高山さんなど有能クリエイターが参加しているだけあって回によってクオリティーが段違いである。ただ、一番印象的なのは、7話でうるし原さんが参加していて、みんなうるし原さんデザインに変更されて美少女度マシマシな濃い目になってて良し。やはり私は濃いめなデザインの方が好きなのかな。


 ただ、全体としては、こういう作品は「パトレイバー」みたいに沢山の話数をテレビでやりつつの方が合っている気がした。1話完結タイプの話は短いovaだと少々物足りない。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

らびえぬす さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これが美少女系OVAというものなんでしょうか

本作品、随分昔に同じバイト先の方から借りて観ました。

作画はお世辞にも良いとは言えませんが、何故かはまったような気がします。
ちょっと退廃的な東京が舞台ですが、そこがすこしばかりエキゾチックな感じがして、ツボにはまりました。

脚本もOVAということもあり、無理やり感満載で今の私では受け付けないと思いますが、その当時は全然OKでした。

キャラは一応、美少女系なのでしょうが、今のアニメのそれとは少し違った方向性だと思います。
これも、もう一度観てみたい作品です。

多分、途中で挫折しますが・・・・

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

nayotake さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

闇の仕置人

警察(作中ではADポリス)では裁けない犯罪を処理するナイトセイバーズが活躍する物語。メインのストーリーは悪の企業体に復讐をする形、作中で使われる歌がすばらしく物語を盛り上げる。終わり方がうやむやになってるのが勿体無いですが、彼女たちはまだ戦っていると思えばいいかな・・・。女の子が戦い活躍するストーリーが好きな方は是非。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

63.4 10 東京アニメランキング10位
時空の旅人(OVA)

1986年12月20日
★★★★☆ 3.4 (34)
106人が棚に入れました
17歳の女子高生、早坂哲子はカメラマンの兄の撮影につき合うため、ロケ用のマイクロバスに乗り込んでいた。兄が車を離れたすきに、奇妙な少年が運転席に駆け込んで、持っていた機械をバスにセットしスイッチを入れた。たまたま居合わせた哲子の同級生、信夫、真一、教師の北もバスに乗り込み、タイムトリップしてしまう。彼らは1945年の東京大空襲のまっ只中に到着した。哲子は戦火の中で救ってくれた学生服の若者に心魅かれた。バスは再び超時空に飛び出した。少年はアギノ・ジロと名乗り、自分の住んでいた未来が嫌になり、過去へ逃亡してきた未来人だと告げた。しかも、バスに仕掛けたタイムマシンは過去にしか行けず、二度と逆戻りはできないと言う。その時バスのエネルギーが切れかかり、江戸幕末に不時着。燃料を補給してホッとした彼らを、未来からジロを追って来た逃亡者ハンター、クタジマ・トシトが急襲してきた。

声優・キャラクター
村田博美、戸田恵子、岩田光央、熊谷誠二、青野武、津嘉山正種、井上真樹夫、堀川りょう、阪脩、金内吉男

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【SF】タイムスリップした先は1945年東京大空襲の真っ只中だった…

❏総評

 1986年の作品。正直古いし期待してなかったのだが楽しめた。

 ジャンルはSF。

 ネタバレしない程度に、あらすじ。(導入部分)

 時は未来、場所はNEO TOKYO、少年アギノ・ジロはとある追手から
 逃げていた。しかし逃げても逃げても追手をふりきれず、
 時間調整装置を使って過去へ逃げたのだった。

 時は現代、17歳の女子高生、早坂哲子と同級生と先生がたまたま
 居合わせたマイクロバスに、突如、奇妙な少年が乗り込んできた。
 その少年(アギノ・ジロ)は持っていた機械をバスに取り付け、
 スイッチを入れた。

 そしてバスは
 1945年、東京大空襲の真っ只中にタイムスリップしてしまう…

 追手は何故ジロを追っているのか?
 少年アギノ・ジロの真の目的は?
 そしてジロと追手に巻き込まれた哲子たちの運命は?

 そして最後に衝撃の事実が…


❏戸田恵子

 ジロは男の子なのだが、声優はなんとあの戸田恵子さん。
 ジロ以外の主役級のキャラが軒並み残念なので、
 タダでさえイケてる戸田さんの巧さが際立ちまくり。
 (先生役の青野武さんもよかったけどね。)

 その他マイクロバスチーム以外の脇役の声優さんは
 言うことなしかな。


❏1986年の割にはイケてるサントラ

 サウンドトラックは中々よかった。同時代の作品でいうと
 坂本龍一の「オネアミスの翼」のサントラとまでは言わないが
 単体でも聞けるレベルの音が創られてる。

 通常のBGMトラックだけでなく挿入歌とエンディングテーマも
 力が入っている。なんと80年代を代表するシンガー
 「竹内まりや」が歌ってる。

 結構アニメの挿入歌とか正直微妙なのばっかりなのだが
 ばっちりハマっててよかった。


❏惜しい

 ・音楽に予算取られて、声優に金がまわらなかったのかな?
 ・もうちょいマイクロバス組のキャラを生かして欲しかった。
 ・ストーリーの骨格はいいけど、ディティールの詰めが粗い。


❏最後に

 こんなにレビューが少ないのが意外。

 80年代の作品なので最近のアニメよりは粗いとこもあるが
 しょーもない作品とかではない。

 見ても損はしないと思う。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

そら飛ぶ○○がタイムマシンだった…(絶句)

タイトルは一応ネタバレ回避(笑)
つか、そのまんま飛ばなくても良いじゃないか…せめて変形してくれよ…ちなみに自動車の事ではありませんぞ!

2020再鑑。
いやぁ往年の角川映画だなぁと懐かしむしかない(笑)

「えっ?」と思わせるOPから、全編に渡って繰り出される隙の無い画作りは流石のマッドハウス。
タイトルの「旅人」からうかがえる通り、主人公たちは様々な時代を行き来するのだが、それぞれの時代の画が良いんだ、これが。

クオリティの高い画に対して、数冊分を詰め込んだ物語は90分の尺に対して明らかに過積載でうーん。
クライマックスは敵味方の関係がくるくる変わるギミックを活かせずに消化不良気味。
まあ、当時のアニメ映画、OVAには珍しくないという気はするが…(笑)

結局のところ、竹内まりやの歌が最も印象的だったというのが、ン十年たって見直しても変わらぬ感想。
リアタイで見に行った時は、「信長は本能寺で死んだのか⁈」というCMに反して、信長が中盤まで出ない事に文句を言っていたのも良い(?)想い出よ。

あ、子供の頃は気が付かなかったが、本能寺の変における明智光秀の動機について、本作なりの「仮説」を提示してるのは「へえ」と思いました。
あとは島左近な。ガキの頃はその名も知らんかっただよ(笑)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

古い作品には古い作品の良さがある。

タイムマシンで逃れてきた未来人。
それに巻き込まれ、現代人がともに過去へ。
東京大空襲→幕末?→関ケ原の戦い→本能寺の変。
シンプル&ベタな時間遡行もの古典的アニメです。

80年代の作品だから、古いです。
絵柄もストーリーも声優さんの演技も。
ヒロインの娘なんて、今のアニメで慣れている眼にはほぼ化石状態。
ツッコミ所は多々ありますが、ストレートな物語には好感がもてました。

{netabare}未来は究極の管理社会。
ゆえに、それを変えたい気持ちが過去への干渉を決意させるんでしょう。
過去は過去で使命に燃えた人々がいたり。
その化学反応を興味深く感じました。{/netabare}

SF小説界の大物眉村卓さん原作。
有名漫画家萩尾望都さんキャラデザ。
未来からの少年のc.vが戸田恵子さん。
と歴史掛っていますが、意外と楽しめました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

60.2 11 東京アニメランキング11位
帝都物語(OVA)

1991年9月27日
★★★★☆ 3.2 (15)
95人が棚に入れました
明治40年。実業家渋沢栄一が中心となり、天皇家のアドバイザーを務める土御門家の陰陽師・平井保昌らが加わって、帝都東京を軍事的のみならず霊的にも世界最強の都市に改造しようという秘密計画が進められていた。だが、時を同じくして、この帝都改造計画のメンバーの一人である大蔵省の官吏・辰宮洋一郎の妹・由佳里をつけ狙う黒い影が現れる。東洋の呪術を操る魔人・加藤保憲である。彼の目的は、帝都崩壊。強い霊能力をもつ由佳里を媒体にして、日本全土を破壊するだろう威力を持つ平将門の霊を目覚めさせようとしているのだ。そんな加藤の計画を知った平井は、加藤との壮絶な戦いに挑むのだが…。
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

加藤保憲…帝都を呪う者なり

原作は1985年に発表された荒俣宏の小説。
平将門の怨念により帝都の破壊を目論む魔人「加藤保憲」とその野望を阻止するべく立ち向かう人々を軸とした伝記作品です。


この作品…世界覧が非常に魅力的です。
五芒星の白手袋をはめ、陸軍将校の軍服をまとった謎の魔術師、加藤保憲。帝都を舞台に繰り広げられる能力者や陰陽師たちのサイキックバトル。後発の作品に多大な影響を与えたであろうオカルト・科学入り交じった設定は浪漫を感じます。
明治、大正当時の時代背景が忠実に作られていて、人々の和洋折衷取り入れた服装や小道具も一つ一つ丁寧に描かれています。登場人物がトコトコ何気なく歩いている美術背景もしっかり描き込んでありました。


さて、肝心の内容となりますと…。
緻密な内容を細やかに述べている原作を、そのまま映像化は中々出来るはずもなく、OVAで尺も限られていることもあってか、重要箇所をポンポン早いテンポで展開させていく為、原作未読の方も既に読んだ方も内容を追っていくのに精一杯です。
外道陰陽師加藤保憲と良いもん陰陽師たちがよくバトルするのですが「それは一体どのような魔術でどんな効果があるのか」説明皆無でガンガン行くので、こちらからすると「なんかすんげえバトルをしてるぜ…」と思うしか術はなし。「馬鹿め…奇門遁甲を自ら解除しおって」なんて専門用語が突如出て来ます。式神はわかるけど"奇門遁甲"をパっと頭で浮かべるのは難しいものです。
1・2話はまだしも3・4話は恐るべき急スピードであっちやこっちやに話が飛び進みます。演出で上手く流れを作っているけど、やっぱり唐突感否めない場面が多々あるのでゆっくりストーリーを味わいたかったですね。


膨大な人物に見せ場を作るのは流石に無理があるもので「この人どんな役割だっけ」とど忘れしてしまうキャラが少々いました。しかし主要人物はしっかりキャラが立っていました。特に辰宮家を巡る愛憎まみれた修羅場は見所です。
辰宮洋一郎は家庭を顧みないワーカーホリックな兄ちゃんですが、過去に妹と一線を越えてしまい、それでも妹への愛が止まりません。
辰宮由佳理は愛おしい乙女な妹ですが、お兄ちゃんラブな上、魔人・加藤と関わったためにだんだん気がふれていきます。
そんな由佳理を心から愛し執着する洋一郎の友人・鳴滝純一。
…文章で書いただけでも昼ドラかっていうくらいドロドロしていますわ。サイキックバトルの影で見え隠れする兄妹の禁断の関係は、眉唾物でビックリ仰天の連続でしたね。
{netabare} 辰宮由佳理…序盤は周りに振り回される弱々しいヒロインで、自己主張も別段ないため感情移入し辛かったです。でも後半になるにつれて、意識が宙に舞ってしまった病人のような風貌になっていったのは気の毒でしたね。
驚いたのが、てっきり加藤との間で出来たと思っていた雪子が、兄・洋一郎の娘だったこと!そうだったのか…確かに2話で妹との怪しげな場面は描かれていましたけど。
更に衝撃だったのが4話で明かされた、兄と妹がワケありになったであろう如何わしい回想シーン。あんな生々しい演出をよくやってのけたものです。何でもこの作品には「エヴァンゲリオン」に携わったスタッフがいるとか。それを聞いてものすごく納得しました。{/netabare}

でもやはり…魔人・加藤保憲のインパクトにはどれも劣りましょう。
実写映画で演じた嶋田久作があまりにもハマり役だった為か、今作の加藤のビジュアルは嶋田さんそっくり!声も嶋田さん本人が務めています。
ヒロイン誘拐するし帝都破壊しまくるし悪者であることは間違いないのに、なんて魅力的なキャラクターなんでしょう…。痩せてのっぽな身体に軍服をまとうシルエットが先ずカッコいいのなんのその。若干滑舌が宜しくない時もありましたが、嶋田久作の声が渋くて貫禄を見せてくれます。
加藤保憲はどういう魔人で何で帝都を破壊したいのか、肝となる謎がおざなりで消化不良でしたが、帝都を破壊するべく血反吐吐きながら全力投球で魔術を唱える真摯な姿に、何だか応援もしたくなってしまいました(笑)
{netabare} 巫女さんと加藤の愛憎関係は良かったですね。加藤の人間味がちょっと見えました。加藤も引いた巫女さんの最強無敵究極観音菩薩パワーは流石に反則ではないかと(笑) {/netabare}

説明不足な面も多いですが、原作を知る上で最低限な内容は抑えているのではないかと感じました。ダークヒーロー加藤保憲の魅力は十二分に堪能出来ると思います。後期に出て来る最強の巫女さんとの交流はもっと時間を掛けて見たかったですね。
監督は劇場版銀河鉄道999を手掛けたりんたろうさん。999でも薄々見せた不気味なタッチが今作では発揮されています。エログロ際どいシーンが容赦ないので人を選ぶかもしれません。

最後に余談…。
本作では今は亡き塩沢兼人さんが、シスターコンプレックスの困った兄ちゃん辰宮洋一郎を演じています。クールなボイスを保ちつつも妹の愛が止まらないため「わかってるよぉ!」とか「ゆかりぃ…!」とか、塩沢さんの演技の新鮮な一面を見れたような気がします。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

あの荒俣宏作品

ova4巻
妖怪博士なんて呼ばれてクイズ番組で見かける荒俣宏の作品。

ストーリーは帝都(東京)を守護している平将門を起こして帝都を破壊しようとする加藤とそれに対抗する人々の物語。

実在の人物が多く出てくる、特に幸田露伴や渋沢栄一は主役級に出てくる。というかそもそも主役は誰だ、敵が加藤というのはわかるんだが・・・
最後のとこだけ見れば主人公は恵子かと思うが前半は出てなかったから違うかな、分けてもいいから明確な主人公が欲しかった。

実写映画もやった有名作らしいが、いかんせん昔の作品だからよく知らん、この作品で加藤の声をやった嶋田久作さんは実写映画でも同じ役をしている、ある程度ドラマや邦画を見たことある人なら名前は知らなくても顔は知っているのでは?

上でも言った通り加藤の声を嶋田久作さんがやっている、ただドラマや邦画で嶋田さんを見たことのある人ならわかる通り、何言ってのかわからない事がある、加藤の実在モデルで実写映画でも演じているからと言って別にアニメまで声当てしなくてもよかったんじゃないかね・・・

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

ひげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

大正桜にグロテスクの嵐

非常に有名な原作です。勝新の映画も有名です。
なんといっても加藤役の嶋田さんね。
新映画の時に仮面ノリダーと戦ってなかったけ?
学校の加藤君たちはみんな嶋田さんのマネをな・・。

このアニメを見ると、原作の後年に与えた影響の大きさを感じることができるかと。
アニメ漫画だとサイレントメビウスが有名フォロワー?
極最近でもどこかでみたことある展開、アイテム、設定、演出、そして中二っぷり。まさに愉悦。

タイトル通りサクラ大戦はあきらかにこのパロディ。
実写の新しいほうは『帝都大戦』という題名でして・・・。

アニメ版おもしろいんです。かっこいいです。
でもグロです。鬼畜です。
下請けがガイナックスだったような気がします。
ただひとつゆるせないのが加藤のコスを後期でかえちゃったんすよ・・。軍服超かっこいいのに。

パケ画がシャドルーの総帥みたい?お察しください。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

56.8 12 東京アニメランキング12位
天使禁猟区(OVA)

2000年5月25日
★★★★☆ 3.1 (12)
93人が棚に入れました
無道刹那は実の妹である紗羅を愛してしまっている16歳の少年。ある日刹那は、地獄からきた邪鬼(イヴル)たちに女天使アレクシエルの生まれ変わりだと告げられる。自らの宿命や禁断の愛に悩み、ついには手首を切ることで自殺を図ろうとするがザフィケルに諭される。母親は2人を離そうとするが、吉良先輩の支えもあり、ついに紗羅と結ばれる。だがその幸せは長く続かず、ロシエルの策謀で紗羅はロシエルに利用されたキリエによって殺されてしまう。

価値 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

原作がさいこうです!

人間、大悪魔、大天使、そして神。
全部入り乱れての事細かい作品。
大雑把に言えば4種族の喧嘩、かな?個人的には精神論がすごい詰まっているので、そういう意味では一番為になる、と言っておきます。
全18巻ですが読むの疲れます、考えさせられることが多いからです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

sobako777 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

セリフ説明は多いはセンスは悪いは古臭いは・・・お粗末すぎる内容

御大層ぶった物語を無理やり3話のOVAにまとめようとしたせいだろうか、とにかくセリフ説明が多く、そのセリフもキャラもストーリーも展開も演出も絵も、めちゃくちゃセンス悪く、古臭く見るに耐えない。ひどくお粗末な出来栄えだ。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

☆異世界ダークファンタジー

悪くないですけど短かくて残念でした。

コミックやドラマCD をじっくり読んでみたいです。

「花とゆめ」掲載

アニメーション制作/ハルフィルムメーカー

2000年5月25日-8月25日 発売期間(全3話)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0
ページの先頭へ