scandalsho さんの感想・評価
3.2
主人公の言動を許容できるか否か?
この作品の評価は、この1点に尽きると思います。
登場人物の中に『不愉快な人物』が描かれる作品は、たくさんあります。
この作品にも、不愉快な言動を繰り返す人物が、主人公以外にも登場します。
問題点は『不愉快な人物を、主人公に抜擢すること』の意味。
ゴールは『主人公の成長』しかない。
そのために重要なのは、『成長のきっかけ』。
この作品は、タイムリープも含めて、この点が上手く描かれていたと思います。
だけど、物語の評価は☆3が限界。
前半から中盤の主人公の不愉快な言動の数々が、マイナス評価になってしまう。
主人公の姿を目にしただけでも生じてしまう嫌悪感がどうしても拭い切れない。
『不愉快な言動を繰り返す人物を、主人公に抜擢すること』のリスクを感じさせてくれた作品です。