Rera さんの感想・評価
4.2
ユーフォの武田綾乃が原作
響け!ユーフォニアムの武田綾乃が原作を手掛けたコミックのアニメ化。
離れ小島に住む、朗読好きの主人公が高校進学を期に放送部に入って成長していく物語。
ユーフォ同様、高校の部活を舞台とした青春ストーリー。でも京アニではなくスタジオバインド!これも大いに期待できる。
第1話は話の導入としてとても良かった。先輩に半ば強引に勧誘されたが主人公だが、朗読が好きで才能もあることが十分に伝わってきた。
朗読とは地味なテーマだが、声が重要なので、アニメには向いていると思う。
主人公の声を担当する藤寺美徳は何と18歳!現役女子高生?朗読劇の経験もあるようで大抜擢である。
(第2話感想)
放送部って昼休みの放送している以外何をやっているのかわからなかったが、実際の活動は多岐にわたっているよう。
元放送部員の方がYouTubeでこの作品をわかりやすく解説してくれているので参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=gs4i_0FJEII&ab_channel=%E3%81%82%E3%81%8B%E3%83%9A%E3%83%B3ch%E3%80%90%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E6%BC%AB%E7%94%BB%E6%84%9F%E6%83%B3%E3%80%91
楽器の上手い下手もそうだが、声の「上手さ」を表現するのはなかなか難しいと思う。「ぼっち・ざ・ろっく」では下手な演奏をわざわざ収録していた。
主人公の声優はいい声をしていると思う。声優だから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、演技もなかなかのもの。とても18歳とは思えない。
(第3話感想)
プロだから当たり前と言ってしまえばそれまでだが声優ってやっぱりすごい。日笠さん朗読最高。声で魅せるとはこういうことを言うんだと思う。
主人公の勝たなきゃだめかという気持ちはよく分かる。離れ小島の出身で、同級生も少なくあまり競うことをやってこなかった。好きで一人で朗読をやっていただけだから。
吉祥寺先生が演劇部に勧誘したのは勘違い生徒がいないか試す意味もあったのだろうと思う。「読み」は演技ではない、ということ言いたかったのだろう。
朗読しているときの演出が少し過剰かなという気がする。朗読の世界に引き込まれるという演出の意図はわかるが、やりすぎると朗読の良さが失われてしまう。ひと工夫ほしいところ。