昭和で仲間なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの昭和で仲間な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月22日の時点で一番の昭和で仲間なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.3 1 昭和で仲間なアニメランキング1位
異世界失格(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (119)
367人が棚に入れました
とある文豪と、その愛人がこの世を去った。 憂い多き人生の如く渦を巻く激流へと身を投げ...るよりも早く、猛スピードで突っ込んできた〝例のトラック〟によって。 文豪が目を覚ますとそこは、異世界の教会。案内人は、慈愛に満ちた瞳で微笑みかける。 「ようこそ冒険者よ。あなたは選ばれ、転移したのです」 御多分に洩れず、勇者の使命を背負わされてしまう文豪。だが、彼は転移者の誰もが与えられる〝あるもの〟を持たなかった......。 「...ふふ。恥の多い生涯だ」 この世でも、異世界(あの世)でも <失格者>の烙印を押された文豪(センセー)の冒険が幕を開ける。 きっと、どこかにいるはずの「さっちゃん」を見つけ出し、今度こそ、あの日の本懐——心中を遂げるために。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

出オチのネタ作品で終わらない! →「人間の描き方」が濃密

【レビューNo.156】(初回登録:2024/12/1)
コミック原作で2024年作品。全12話。


(ストーリー)
主人公である「先生」は愛人(さっちゃん)とともに入水して心中しようとし
ていた。
ところがそこに何故かトラックが突っ込んできて――
「先生」が目覚めると今度は西洋風の建物内にいた。
そこで聖職者の女性アネットから
・ここがザウバーベルグという大陸(異世界)であること
・他の世界で不幸な人々の中から選んだ人を「異世界当選トラック」を使って、 
 冒険者・勇者として転移させていた
という説明を受ける。
しかし「先生」はステータスが低すぎて勇者とは呼べないレベル。
心配するアネットに「僕は生まれながらに作家」と言い放つ「先生」。
それまでの転移者とのやりとりで心を疲弊していたアネットだったが、「先生」
との出会いに運命を感じるのだった。
そして「先生」は「さっちゃんを見つけて2人で心中」というこの異世界で
生きる意味を見出すのであった。


(評 価)
・「人間の描き方」が濃密
 「どうせいつものなろう原作やろ」と思ったら、コミック原作でしたね。
 作品の全体像をみれば導入部はあえて「なろうの様式美」を踏襲したように
 思います。

 主人公の「先生」はモデルの「太宰治」や彼の作品「人間失格」から
 ・女性との入水心中(そして失敗するところも)
 ・「恥の多い生涯だ」というセリフ
 ・催眠劑「カルモチン」を過剰摂取したがる
 ・女性の気を引くのが上手い
  そして普段はその女性頼みで生きている
 といった特徴を切り取りつつ、すぐに死にたがる生命力に乏しいテンション
 の低いキャラ造形となっています。

 普通なら出オチで終わりそうなものですが、この作品の真骨頂は「先生」が
 「生まれながらに作家」
 であるということ。
 ここでは転移者が
 ・過去の人生は不幸であったが
 ・魔王と戦うために転移の際、強大なスキルが与えられる
 ・しかし魔王討伐後、今度はその力に溺れ転移者自身が新たな脅威となる
 という、なんとも本末転倒な世界になっていますw
 そんな転移者に対し、「先生」の作家という”性”が特殊スキル
 「執筆(ストーリーテラー)」を解放。
 {netabare}その者の捨て去りたい過去の痛みや羞恥、心からの叫びなど、「人の本性」
 を引きずり出し物語を紡いでいくという。
 そして全てをさらけ出した転移者は
 ・自分の居場所は”ここ”ではないことを悟り
 ・「先生」の特殊スキルにより”元の世界”へ送り返される{/netabare}
 
 なので「人間を描く」という部分についてはかなり濃密です。
 それに時には「大人の童話」的なみせ方など構成にも工夫が見られ、ひとつ
 ひとつのエピソードのレベルが高く見応えがあります。


・何故かタマに心奪われたw
 とはいえ普段は「先生」の自殺ネタなどのコメディ展開がポンポン入ってく
 るので、割と気楽に観れる作品ではあります。
 「先生」の最初の女性(?)アネットなんかは
 「純真で尽くすタイプで、如何にも『先生』のようなダメ男にハマりそう」
 って感じが笑えますしw

 個人的にはタマがドストライクでしたね。
 (本名はマチルダなのだが、「先生」の一言でタマに定着w)
 デスツリーに捕まっていたところを「先生」が助け、その縁でパーティ仲間
 になったのですが、
 ・武闘家の猫耳少女ですが、ナイスバディで黒髪ショートのエメラルドグリ
  ーンの大きな瞳というチョイスがGood
 ・勝ち気でサバサバした性格でノリもよい
 動いているタマはかなり魅力的でしたね。
 「先生」が覇気のないキャラなので、彼女のチャキチャキした言動が引き立
 ち爽快感が生まれるというか。
 実は亜人の国の姫であって、彼女の物語も「先生」に掘り下げられることに
 なります。

 また他の登場人物関連としては
 ・この世界の統治者:世界教団[ヘルゼーエン]
 ・新統治時代を目論む転移者集団:七堕天使
 ・亡き魔王の娘:ウォーデリア
 といった勢力が入り乱れる世界観になっており、彼らと手を組んだり敵対し
 ながら物語が進行していきます。


あと出だしは「なろうのネタ作品」という皮を被りつつも
「突然手に入れた強大な力でイキる転移者」→なろう主人公を揶揄
とも取れるフシもあり、そういう意味では
「実は『なろう主人公』を『先生』が皮肉る『アンチなろう』な作品でした」
というどんでん返し的なことをやりたかったのかなとも受け取れる作品ですね。
(こういうところに「なろうとは一味違うんだよ!」という原作者のプライド
 を感じるというか)
上述人間描写のレベルの高さも含め、独自の面白さがある作品だと思います。


(追 記)
この作品を観て
「そういや『人間失格』って読んだことないな」
ってことで、漫画版だけどちょっと読んでみたんだよなw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 18

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

先生は言った…

先生は自らの足で歩まない。
ポンコツ聖女とタマが引く棺桶。
『Django』(続・荒野の用心棒)ばりの演出は前世の生き様を映すがごとく。
ワンショット・ワンキル。
散りばめられた先生の言葉が世界を…、救う!?
秘めごとを、愛の在り方を探す先生の旅は始まったばかりだ^ ^。
                (2024/07/21)
毎話とても楽しみにしていた作品。
神谷浩史さん、どちらかと言えば、声色のテンションを上げてのツッコミが目立った方でありましたが、今作は新境地でありましょうか。ダウナー神谷センセーのシュールなボケにたらし込まれっ放し、あっという間の最終話。
と言うか、新キャラ(可愛い!)、謎キャラ(赤い人)、やっと顔出しの面々等々、2期が無い方がおかしいと思うのですよね。

カルモチンエターナル、棺桶四駆でレッツ&ゴー!!

投稿 : 2025/02/22
♥ : 11

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大人向けの,異世界物語。理解できたら面白い。

主人公が作家,物書きというアニメーションをこれまで多分見たことがないと思います。

異世界という名前はついてますが,ほかの異世界もののアニメーションに比べると設定自体が非常に異なっていて、全く違う作品だと思います。

見る年齢が多分、低くなれば低くなるほど評価が低くなるでしょう。

それは心配しますね。おそらく半年もすれば忘れ去られてしまうような作品になってしまうかもしれません。

主人公の作家さんは俗世間を超越した人であり。孤高・至高の人物と言ってもよいでしょうね。

死ぬことをもう恐れていない主人公は,もう何も捨てるものも,欲しいものも,がないですのでこの世にも,異世界にも未練はないはずです。

その純粋な魂によって人々を救っていきます。ここがこの作品の見どころであり、本当に面白いというべきところなんですよね。

前にも書いたかもしれませんが。面白さには2種類あって,猿でも笑えるような人を馬鹿にしたようなコミカルな笑いを誘う面白さと,

人間だけが感じ取れる心の奥底を振るわせる,感動的で甘美なおもしろさとの2種類あるわけですね。

その2種類目、後者を知っている人じゃないと、この作品の本当の面白さはわからないと思います。

異世界もののこれまでのイメージを破ったということと

主人公の心の中に死にたいという願望があるのと反対に人を活かすという矛盾。

そのあたりが面白と思います。そのアンビバレントな作品のアニメーションを私はもっと評価してもいいと思います。

ただ、やっぱり。どちらかというと。学生さんとつく年代より、それ以上の年齢の人向けのアニメーションかなというのも感じますし、評価が低いのも仕方がないと思います。

異世界ものと言っても。「葬送のフリーレン」のような広い世界を縦横無尽に活躍する広さや奥行きは感じられませんし,主人公以外のキャラクターもあんまり目立たないです。

アニメーションとしてはどちらかというと。やや失敗作なのかもしれません。さらに洗練されない2期目はあるのかないのかわからないですが,私は続きが見たいなと思っています。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 3

68.5 2 昭和で仲間なアニメランキング2位
ひぐらしのなく頃に卒(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (312)
976人が棚に入れました
2021年7月放送開始

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

よく頑張ったと思う

業のレビューで旧作先に観て下さいと言ったんですが、卒でうみねこのなく頃にと言うスピンオフ?作品も絡んでいたようです。それは観てなかった(^^;

とは言え私は楽しく観たんですが、賛否両論と言うか、一部ひどいと炎上してるようですね(^^;
ツッコまれるだろうなとは思いましたが、(私も業よりは評価下げました)ここまでとは…

旧作からのファンとご新規さん楽しませるのは、難しいと思いますよ、しかも旧作の出来が良すぎる。インパクトで勝負するしかなかったのでは。ちょっと終盤、超展開すぎてひぐらしっぽく無くなってましたね。でも私はワクワクしたし、良い意味で驚いたり、笑ったり、よく頑張って作ったと思いますよ。

最後にですが、あるキャラが好き放題するんですよね。推しのファンの人は残念に思うかもしれません。それとやはりグロ注意です。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 14
ネタバレ

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

印象度:89

「ひぐらしのなく頃に業」の解答編。

{netabare}業の「〇騙し編」(「猫騙し編」を除く)は、
実は旧作の殻をかぶった騙し絵であったというコンセプト。

卒の「〇明し編」は、
旧作と表面的には同じ見た目の業の「〇騙し編」の裏側で、
旧作とは全く異なる黒幕が、
裏側でどのように画策暗躍していたかを見せていくという構成。{/netabare}

業の「祟騙し編」に旧作の解答編にあたる「皆殺し編」を
無理矢理突っ込んだ意味がよくわかりました。

作者は、邪悪を隠す殻として、ホラーだけでは物足りず、
感動物語の殻が必要だと考えたのでしょう。
旧作では感動を呼んだ「皆殺し編」までを含めた殻をかぶせることで、
その裏に隠された黒幕の邪悪さを引き立てたかったのでしょう。

ここにきて、さらなる上位世界に存在する「作者」の邪悪さまでもが露になり、
主要キャラたちは、邪悪な作者「竜騎士07」によるコマに成り下がっています。
主要登場人物たちが、まるでピエロです。心が痛みました(笑

ここまでやり切ってしまうとギャグとして笑えるものなのだなと、
気付かせてくれただけでも、作者は有能です。


そして「神楽し編」。(「かみたのし」ではなく「かぐらし」と読む)
怒涛の畳みかけと、まとめ力は、やはり天才的だと思いました。

「ドラゴン・ボール」「シン・エヴァ」「あしたのジョー」
爆笑に次ぐ爆笑。
殴り合った後に清々しくなって仲直りするテンプレートを、
女子の喧嘩に持ち込むというGJぶり。



おそらく作者は旧作「ひぐらし」制作中に、
作品内で表現しきれなかったメタ世界のアイデアを、
「うみねこ」内で思う存分発展させたと思うわけですが、

「うみねこ」で、ほぼほぼ、出し切ってしまったため、
その後、アイデアが枯渇して、
迫力ある作品がつくれていなかったように勝手に想像します。

ある日、登場人物をコマとして扱うメタ世界の住人たちは、
作品の壁など軽々超えるであろう、という悪魔的な気付きを得て、

「〇〇のなく頃に」シリーズを一つの世界観でまとめあげてしまうという
今回の悪行に至ったのだと邪推します。
(「キコニアのなく頃に」は全く知りませんが・・・)

なかなか広げた風呂敷を巧く畳めない作家が多い中で、
若干強引だとしても、まとめ力が凄いなと思った次第です。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 5
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

思えばこれって死に戻りの呪い、タイムリープの元祖だったのでは!

 「ひぐらしのなく頃に業」の続きです。「ひぐらしのなく頃に業」における梨花の夢により、数々の悲劇?に見舞われた沙都子。引き続き、自分も梨花も聖ルチーア学園入学を阻止し、雛見沢で一緒に暮らす現実にさせるためにとる沙都子の巧妙な手口の数々だったです。その結末?は、どうなることやらです。

 繰り返す者の力をエウアから授かった沙都子は、異常な高度の数々とその結末を描いていたです。あの手この手を使って惨劇を意図的に仕組み、仲間も周囲の人の命も顧みず沙都子だったです。
 生きていた記憶を持ったまま、都合の良い過去から何度でも、自分の思惑を満たそうとした沙都子だったです。また、高みの見物をするエウアだったです。

 惨劇が終わらないことに見当もつかない梨花は、いつ真相に気付くのだろうか?沙都子とのチキンレースの行方だったです。
 状況を打破するためにとった誰かさんの手助け行動が、終盤で惨劇の核心に迫るです。どんな逆転が起こるのだろうか?どのように真相にきづけるのか?見所です。

 結論的には、もっと早くこの結末?に至るのが遅すぎると思えた展開だったです。梨花、沙都子の決めた未来は、これで「ひぐらしのなく頃に卒」にしてもらいたいと思えたです。

 にしても梨花、沙都子について、圭一の語った親友の定義は、心に残ったです。{netabare}「たとえ一緒に居なくても、これから会うつもりがなかったとしても、いつかまた出会ったとき、自分も相手も絶対にずっと親友どう押しでいてくれると互いに信じあうこと」。{/netabare}これは、現実であってほしい理想を越した願いだと思うです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 6

計測不能 3 昭和で仲間なアニメランキング3位
魔神創造伝ワタル(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (7)
27人が棚に入れました
小学4年生の主人公「星部ワタル」は動画配信でスーパースターを目指すリューチューバー。 ある日突然、迷いこんだのはトンデモ異世界な「宙部界」(ちゅうぶかい)。そこでは、迷惑系なヤカラたちが人々を困らせていた。 ラスボス「エンジョーダ」を倒し、人々の笑顔を取り戻すため、ワタルは救世主としてブロックで創った魔神(マシン)「龍神丸」とともに戦うことになる。 いま、ワタルと仲間たちとの大バズリな冒険バトルが秒ではじまる!
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