剣道部 さんの感想・評価
4.0
ひろしの足がなぜ臭いか、考えたことがあるかい?
[文量→中盛り・内容→雑談系]
【総括】
言わずと知れた、国民的アニメ。
今回は、「ひろしに愛を込めて」レビューです(笑)
(観終わってはいないけどね。たまに観る、という区別もほしい)
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
野原ひろし、35歳。
去年、ついにひろしより年上になってしまった(笑) それに従い、同じアニメでも誰に感情移入するかは変わってくる。
ひろしって、原作の最初の方だと、かなり強くて嫌な父親だけど、今は、とてもダメで素敵な父親になっていると思う。
ひろしの足の臭さは、革靴履いて、毎日仕事を頑張っている証だと思う(そこ、体質とか夢がないことを言わないでw)。
ひろしはあれで、仕事が出来る男だ。安月給というが、年収650万。日本橋に本社がある第一営業部係長に、三十代半ばでなっている男だ。
いいじゃないの、たまの休みくらい、家でゴロゴロしたって。結局、しんのすけやひまわりと一緒になって遊んで、怒られてくれるんだから。
いいじゃないの、ゴルフしたって。それも仕事の一部なんだから。
いいじゃないの、若い女の子に鼻の下伸ばしたって。結局みさえ一筋なんだから。
ひろしは、愛ある夫であり、愛ある父でもある。
これって、当たり前に見えて、凄いことではないだろうか?
実際は、夫であるだけでも、父であるだけでも、ある程度及第点で。未婚である私が偉そうに言うのもなんだが、世の中には、男だったり、子供だったりする父親だって、大勢いる。
子供の頃は、「ひろしみたいにはなりたくない」と思っていたのに、今は、「ひろしみたいになれたらいいな」と思っている。人生、分からないもんだ。
サザエさんが昭和の家族を描いた名作なら、クレヨンしんちゃんは平成の家族を描いた名作だ。
クレシンしんちゃんには、これからもずっと、飾らないのに眩しい、素敵な平成の家族を描き続けてほしい。
そしていつか、「令和の家族を描いた名作」が生まれるような、素敵な社会に、時代になってほしい。
{/netabare}