2008年度の日本アニメーションTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2008年度の日本アニメーション成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の2008年度の日本アニメーションTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

57.1 1 2008年度の日本アニメーションアニメランキング1位
ヒャッコ(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (126)
720人が棚に入れました
小中高一貫校の私立上園学園。物語は入学早々にして衝撃的な出会いを果たした上下山虎子ら4人の女の子を中心として、個性的なクラスメイトらを交えた破天荒な学園生活をコメディチックに描いていく。

声優・キャラクター
折笠富美子、根谷美智子、長谷優里奈、平野綾、桑島法子、藤田昌代、甲斐田裕子、五十嵐浩子、堀江由衣、佐藤聡美、中世明日香、小川真奈、後藤夕貴、藤原啓治、髙坂篤志、高橋研二、市来光弘、笠原弘子

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

波乱万丈で破天荒な学園生活

ギャグ満載アニメ
笑えるかどうかで勝敗が決まりそうな作品です


あらすじ?
そんなものはいらないのです
上園学園で女の子たちがワイワイやっているだけなのだから


キャラは個性というかクセが強いです
上手くフィットすればかなりハマれると思います

歩巳以外のコ!キャラ濃すぎでしょ!
サブキャラもキャラが立っており、お祭り騒ぎでした
でも私は冴えない歩巳が一番好き

『冴えないアユミンの扱い方』
歩巳を振り回す虎子の存在も大きい
というか虎子がいないとギャグが始まらない、
歩巳の潜在的な魅力を引き出せない。
虎子は偉大だった。。バカなだけなのに。。


OP「スッピンロック」 歌-小川真奈
ED「涙 NAMIDA ナミダ」歌-平野綾

音楽面も良かったと思います
両曲とも作品に合ってないかっこいい曲で逆に笑ってしまいました
ギャップで魅せるとは・・・侮れん(深読みしすぎ)

作曲者がつんくということなどから、
何かと批判されがちですが良い曲なんだからいいんでない?と私は思います
EDの曲名はダサいと思いますがw



終始ハイテンションなノリでとても楽しめました
楽しいことが大好きな虎子の暴れっぷりは見ものです
その虎子の行動についていく者、振り回される者、
はたまた虎子でも引くさらにヤヴァい者。

人間は一人一人違った特徴を持っている
立ち位置というものがこっそりと決まっている
人間って面白い

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「危ノーマル系女子」アニメ化しねーかなー!

アニメ化しねえだろーなー!


ヒャッコ好きなんだけど売れなかったなー

ガオー

でも売れるわけがないのでそこはまあいいや

カトウハルアキ漫画は
おふざけやダウナーなやりとりの中に
達観したような面が見えるのが好き。

パッとしないキャラデザに
多少マニアックなネタが入るので
好きな人は好きなマイナー路線。

楽曲がつんくプロデュースで
この頃珍しかったWebコミックからの
アニメ化だったりと中々攻めてましたが
日常系の流行りもあって同時期や前後で
とんでもない人気タイトルが放送してたので
当たり前のように負けてました。
出来もそんなに良くなかったw

掲載誌の移行と連載中断で
原作完結しなかったのが心残りですが
名義を変えて現在連載中の
危ノーマル系女子が面白いのでいいです。

みんな真田ジューイチ先生の
「危ノーマル系女子」を読もう!!

奇人変人ハーレム漫画かと思ったら

主人公の奇っ怪な思考や謎に少しずつ引き込まれる。

短編含め学生の緩い日常系メインでしたが
日常系から少し逸脱したほうが面白いやんけぇ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

チュウ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

何を伝えたいのかサッパリ…。

マジで何を伝えたいのかサッパリですw
むしろ、これは何のアニメなんだろう??
さすがに、いくら何でも内容が薄い!!!

キャラ設定も物足りなさがあります。
声優もイマイチもの足りない感じが否めないです…。
ですが、音楽に関してはOP・EDともに好評価です!!

補足として、個人的には【早乙女雀】の可愛いさには満足♪♪
こういう若干、天然?電波??入っている子が好きな人は面白いかも??
まぁ、それでも私としてはオススメはできない作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

59.3 2 2008年度の日本アニメーションアニメランキング2位
西洋骨董洋菓子店~アンティーク~(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (114)
710人が棚に入れました
橘圭一郎はふとした思いつきで会社を辞め、深夜営業もする本格派を目指した洋菓子店を開く。そこで父親が橘のために選び抜いたベテランパティシエの小野裕介は、偶然にも高校時代の同級生のゲイであり、告白されてこっぴどく振った相手でもあった。
そこに元ボクサーで超甘党の神田エイジ、橘の幼馴染である小早川千影も加わり、一風変わった洋菓子店の営業が始まる。

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あえて不透明なままで

物語を求めるように、その物語の決着を求めるという心情は至って普通なことだ。ただ時として、その物語が決着された後のなにげない日常や、不透明な世の中だからこそ、あえて不透明の中にいながらも、その不透明さを受け入れて、定年後に趣味に走るようにも、夢に一区切り付く中で夢中だった世界を一旦、穏やかに見直していくのも一つの大人の歩き方なのかもしれない。

そんな中、本作「西洋骨董洋菓子店」は原作とTVドラマも好きな作品なのですが、
お店のイケメン従業員とお客様による、解決を提示させる事なく、むしろ忘れていた何かをケーキと、何気ない会話の中で、そっと匂いを放ちながら、誰もが抱いている透明な空虚さを逆にオサレな彩に変換する、キザッタらしい作品。

そもそも、この従業員4人の物語はある程度、決着がついてる上で物語は始まっている。オーナーは何もかも手に入れているゆえに手に入らない不自由さを抱いているし、元天才プロボクサーのエイジも夢半ばにしてボクサー人生が断たれていたり、天才パティシエも、いわゆるゲイという性的悩みを抱えているが心情的にはある程度区切りついている。

本作の面白い所は、従業員も客も群像劇な点であり、皆同じように、悩みを解決しようというポジティブさを有していない。代わりにこのアンティークというお店全体が、その決断よりも、不透明なまま、それをお互い共有することによって不思議な関係と、隠れた心の名店として機能しているところにある。

人は最終的には、一人で決断しなければならないのだけれども、それを急がずにささやかな日常を共有するというそれ、もまた一つかもなのしれないと、思わされた作品。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そっくりなカフェが銀座にあったなぁ・・

{netabare}
10歳の頃、誘拐に遭ったというトラウマ、
その際の犯人がまだ捕まってないという {/netabare}
シリアスな事実をベースにしながらも、コミカルなオブラートで包み込み、
めちゃめちゃ美味しそうなケーキたちと、
それぞれ魅力ある男たちとともに、見守った作品。

とにかくまず、西洋アンティークに囲まれた店内がツボ。
ドアや窓にはめ込まれたステンドグラス、
猫足のソファやテーブル、アールデコっぽい照明などなど。
一軒家風の店構え、外装も含め、すごく好きなデザインだった。

バックに流れる数々の音楽のほとんどは、バッハの曲をアレンジしたもので、
バロック好きの自分としてはそこもかなりお気に入り。

財閥の会長の孫というオーナー 橘、
彼の幼馴染で秘書的存在であり、
クールな外見に似合わないドジぶりの、実は子持ちの千影、
この2人がギャルソンを。
また、アイドル的存在だった元プロボクサー 神田と、
橘の高校時代の同級生であり 魔性のゲイという小野の2人が
パティシエを務め・・・・という合計4人がメインキャスト。

キャストだけ見ていると、まったく別の物語がいくつも作れそうだけど、
ほど良いバランスでキャラが立っていて、小野がゲイだからといっても
それを特別視した作品になってるわけでもなく、
ごく自然でリアルな会話や友情ベースのストーリー展開に、
僕としてはとても身近に感じられる部分が多々あって、心地良かった。

人には誰しも、少なからずトラウマめいたものや、
劣等感、罪悪感などあって、生きている月日が長くなればなるほど
背負うものも増えていくよね。
そして、ひとりの人間として思い悩む事は十人十色でありながら、
人は、誰かと繋がって生きていくもの。

自分の中のそういう想いをどううまく対処しながら、
楽しく幸せに生きていくか。
暗い過去があっても、努力次第で前を向いて一歩一歩
進んでいくことはできるし、毎日始終暗い顔をしてるわけでもなく、
けっこう面白おかしく楽しく日々を過ごしていくことはできるもので。

そしてそういう日々が最終的に、自分の中のモヤモヤしたものを
癒すのだとしたら・・・すごく納得できる終わり方だった。

「いい天気だなぁ~」 

そうつぶやきながら空を見上げる橘のどこか吹っ切れた表情は、
事件の時効よりもずっと清々しい、心の時効を迎えていたはず。

甘くて美味しいケーキ菓子は、人を笑顔にし、しあわせな気分にさせる。
橘を誘拐した犯人が子どもに食べさせていたケーキの意味と、
新たな誘拐事件の犯人が子どもに食べさせていたケーキの意味は、
その理由こそ違っても、子どもを笑顔にさせようとした想いは
きっと同じものだったと思う。

あまり詳しくはここで書けないけれど、
今まで奥さんに3つのケーキを買いに行かせていた人が、
1個のホールケーキを自分で買いに来た・・・という変化を見て、
「この人も、ようやく過去を受け入れることができたのだな」と。
ただ、やはり・・・橘が悪夢にうなされ続けるのだけは、
早いところ安定するといいなぁ。それだけが心残り。

ちなみに、スイーツプロデュースは
「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフの鎧塚俊彦氏
僕もお菓子をよく作るので、いろいろ参考になりました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あえて不透明なままで

物語を求めるように、その物語の決着を求めるという心情は至って普通なことだ。ただ時として、その物語が決着された後のなにげない日常や、不透明な世の中だからこそ、その不透明さを受け入れて、定年後に趣味に走るようにも、夢に一区切り付く中で夢中だった世界を一旦、穏やかに見直していくのも一つの大人の歩き方なのかもしれない。

そんな中、本作「西洋骨董洋菓子店」は原作とTVドラマも好きな作品なのですが、
お店のイケメン従業員とお客様による、解決を提示させる事なく、むしろ忘れていた何かをケーキと、何気ない会話の中で、そっと匂いを放ちながら、誰もが抱いている透明な空虚さを逆にオサレな彩に変換する、キザッタらしい作品。

そもそも、この従業員4人の物語はある程度、決着がついてる上で物語は始まっている。オーナーは何もかも手に入れているゆえに手に入らない不自由さを抱いているし、元天才プロボクサーのエイジも夢半ばにしてボクサー人生が断たれていたり、天才パティシエも、いわゆるゲイという性的悩みを抱えているが心情的にはある程度区切りついている。

本作の面白い所は、従業員も客も群像劇な点であり、皆同じように、悩みを解決しようというポジティブさを有していない。代わりにこのアンティークというお店全体が、その決断よりも、不透明なまま、それをお互い共有することによって不思議な関係と、隠れた 心の名店として機能しているところにある。

人は最終的には、一人で決断しなければならないのだけれども、それを急がずにささやかな日常を共有するというそれ、もまた一つかもなのしれないと、思わされた作品。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

63.4 3 2008年度の日本アニメーションアニメランキング3位
ポルフィの長い旅(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (16)
87人が棚に入れました
世界中の国々が第二次世界大戦からの復興をめざしていた20世紀なかば。ギリシャの一寒村・シミトラに住む少年ポルフィは、父親の経営する自動車修理工場の手伝いをしながら、両親と妹のミーナと平穏な毎日を送っていた。
 ある日、シミトラが大地震に見舞われ、親は亡くなり、生き残った家族は妹のミーナひとりだけ。やがて、ミーナとも生き別れてひとりになってしまったポルフィは、彼女を探す旅に出ることになる。

声優・キャラクター
甲斐田ゆき、藤村歩、井上和彦、島本須美、豊永利行
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

長いというからには 長い。

世界名作劇場のテーマソング集を買って聴いていて、リストにあって全く知らない作品がコレで、気になったのでした。
2008年放送。あまり知名度がないようです。ココで検索したら「アニコレなら、評価数が日本一の1件!」って出ましたよ。


ギリシャの山で牧歌的に暮らすポルフィの家族や友達との、おおらかで実直な生活。
お父さんと自動車修理工場を手伝うあたりは、友情や、働く意義といった道徳的な成長物語もありました。
12話を転機に、大震災で孤児となった兄妹がさらに生き別れ、妹を追って国をまたいで旅する話となります。

話の進め方はサラッと平熱感な地味さで、絵は写実的なきれいな線です。地味だけど、なにか確かなものが流れているような気もしたので、観続けてみました。(風引いて寝込んだ時にまとめて。)長い旅…というからには長いです。全52話。
季節のような人生の抑揚を感じ取れる作品で、人間ドラマや成長話を観たい方にお勧め。


文学原作だからこんなに描写が堅実なのかな〜と思っていたら、脚本の力だったようです。原作「シミトラの孤児」とは設定以外ほとんど内容は異なるらしい。
アニメは現代的なエピソードに練り上げながら、やっぱり名作劇場って感じの分別くささがあって良かったです。

難を言えば、発散するカタルシスのようなものは、感じられるまでの間もとても長い。
中盤以降に主人公を洗うかのように、手にしたものはやがて失われる無情さはドラマチックで、不覚にも泣けた回がありました。その割に終盤のまとめは都合のよさもあり、でももうそれぐらい甘くみてやってよという気持ちにもなりました。幸せになる部分も、もう少し力強さがほしかったかな。

数ヶ月の旅なんですが、観終わると何年も経ったかのようでした。


背景のヨーロッパの街描写がきれいで、公式サイトには9日間の海外強行取材の様子が載っています。

自動車が好きで好奇心に溢れたポルフィ。私は詳しくないけれど、出てくる自動車の種類が豊富で、描写も細かいんじゃないかな。

あと、歴代の世界名作劇場に出演された声優さん軍が続々とゲスト出演されています。


OPを歌われているikukoさんは、「マリンとメラン」の印象的なOPの方なのですね。昔のCMの「♪コーヒーをいれたーから きみと はなそーぉよ」って歌もそうみたいです。
兄妹愛を描いた本作の監督がpupaの監督もされてるっつー^^;
いや、他の作品もたくさん手がけられておられますが。
(脚本構成 国井桂、監督 望月智充)




(これ以上長〜い感想^^;を読んでもいい方むけの、印象深い回)オススメ回には★

{netabare}
いい話回
6話
父ひとり子ひとりの旅するイタリア人の女の子、跳ねっ返りでさみしがりやのアレイシアちゃんとのひと時。

ビックリ回!7話
まさかの実写が入る。映画館で観た映画のシーンが実写。(ローマの休日風な、この作品のための撮りおろし)妹の映画への憧れを印象付けたかったようです。

道徳的にハラハラ回
★8・9話
ポルフィの大好きな自動車と修理工場。そのお客の入りがパッとしない。
お父さんは気長だけど、来るお客といえば、近所のパンク修理。
もっとお客がくれば稼げて、給油機だって買えるのに…そうか!!パンクすれば、いいんだ!!子供らしい短絡さに飛びついてしまったポルフィ。お小遣いで釘を買いに行き…
そんな事して、いいの?淡々としながらドキドキさせられました。
お父さんが、働くことだけでなく家族の時間を楽しんだ日のことが、ポルフィに他人の立場にたつことを考えさせて、思い直させたのかな。労働することと、息抜きの意義が真面目に描かれてます。

10話
町っこなアメリカ人兄弟に、ふるさとを遊び尽くす醍醐味を教えるポルフィ兄妹と親友。トム・ソーヤーみたいな遊び方が楽しい。

11話
お母さんが氷でアイスクリームを作ってくれる様子が楽しそう!こいうところが名作劇場ですね。


大震災
12話〜
小さな村を大地震が襲います。
ギリシャはたびたび大地震がある地震国のよう。
作品のなかで積み上げられてきた生活のありさまも、ポルフィとお父さんの夢の整備工場も壊滅。
泣けなかったポルフィが、お家の瓦礫を使ってギリシャ流の祠を作り、ミーナがさりげなく花を置くシーンにグッときました。


手を離してはいけなかった回
16話
孤児となった兄妹。周囲の人達の関わり方が、特別冷たくもなく、都合よく優し過ぎもなく、みんな自分達の事情の中から分け合ってポルフィたちを助けようとしてくれていて、好感です。
しかし思わぬ別離へと…。
この回の運命の出逢いとなるイザベラ姐さんのフラメンコが素敵。

いい日いい旅いいオヤジ回
★19話
奇しくも自動車修理工場のオヤジと兄さんに助けられ。修理なら父さんに習ったから大抵できるよ!と豪語したポルフィに、「これは職人同士の話だ。」とオヤジはガチのテスト。やがて自分の限界を露呈したポルフィに、兄さん「職人が嘘ついていいのか?」「妹を捜すなら、まず自分が自立しないといけないぞ」
厳しくも人情深い話。


ミーナを追ってイタリア道中。

妖怪ハンターの稗田礼二郎やマスターキートンが通りかかってイイ仕事しそうな心細い廃墟街に迷い込んで、(実際イタリアにあるようです)
孤独な婆さんの気持ちを慰めたり…(20話〜)
農場で働いて、心を閉ざしたお屋敷のお嬢様の友情を取りもったり…(22話〜)
シチリアマフィアのファミリー間の恋仲を取りもったり、抗争を回避するきっかけをつくったり…★(26話〜)

ここまでポルフィはやたらと身の上話をしては同情してもらえていたので、このまま人に取りいる巧みな話術を磨いてしまったら嫌な感じだなぁ〜、と私は心配でした。
しかしそこはモチロン、名作劇場名物?「濡れ衣+手のひら返し」が待っています。
困っていた半日の間に、得た手がかりも虚しく妹ミーナはまた遠くへ。(31話)逆行時代開始。

★ミーナの面倒をみていたロマのイザベラ姐さんは子を亡くしており、他人に親子と誤解された後で「あたしがお母さんだなんて言って、ごめんね」なんて言う、心優しい人。伯爵にミーナを養子にしたいと申し出されるが…(32話)シットリいい話。T^T

痛い目をみたポルフィは、やや大人を警戒するようになり、しかし子供同士には無防備。少年団に加わるのだが、またしても信用し過ぎ…(33話)

34話は巨人の襲いそうな閉ざされた城塞都市、花咲く井戸のホラー回!
オイオイやっぱり稗田礼二郎を呼べ〜と。この回ばかりは登場人物はリアル路線ではありません。^^; 某声優さんの脚本回でした。

35話はサイドカーに乗ったかっちょよいハミ出し神父登場。
「神様なんか」というポルフィに対し、私が神を信じると同じように、君は「妹を見た」と言う人々の話を信じているのだろう、という問答。

★36話は仮面を常用する人物像が登場、また稗田礼二郎を呼びそうになるも、苦難を乗り越えてきたポルフィは彼女のカウンセリングに成功。

37話 ポルフィの身体が成長して、いつも連れているフクロウが小さく見えます。

38話 残っていた兄妹証明の品すらことごとく失う決定打が起こる。もう、やみくもに希望を持てた子供時代は終わったということなのでしょうか。
この辺から、身の上話をしても今までのように同情してもらえず邪険にされ、ひたすら歩くようになる。ポルフィに成長とともに疲れがみえる。オーラうすいぞ。

40話 歩いているうちに現代に来てしまったのかというような、農家のニートに遭遇(自称未来の画伯)。離れのアトリエでウンチクと愚痴を聞かされる。呆れたポルフィからカウンセリングも入らず、何の解決もされず。エェーな風刺回。

41話ここのところ砂を噛むような旅が続く。帯に短し襷に長しな出会い。何かと社会の裏をみてしまうポルフィ。
しかし、人を疑うでもなく「ただよく聞くこと」に長けて来たようにも感じる。空気を読むというか。
しかしポルフィ君、金あったときに何で保存食買っとかないの?パニーニとか買ってないで、カンパンとかドライフルーツとか買いなよ!あと地図持ちなよ!


ハァハァやっとここまで来た
あと10話
ポルフィが妹と会えるかということより、どういう人間になって終わるのかが気になります。妹ミーナは、ポルフィと会えなくてもそこまで大変なようには見えないのです。イザベラ姐さんがいてくれれば。

42話 川の中州の刑務所からの脱獄囚という設定にワクワク!
しかし、手を離したものは失われるという話。

★43話 のっけから景色が景気悪く暗い。しかしミーナの手がかりを掴む。
しかし。ミーナの方も感じ取っていた予感、暗い音楽の追い詰め方が怖くて、なんだろうと思っていたら。
ポルフィが旅の途中で今まで失くしたのは物で、道具や写真を失ったとしても、使う技術や家族との思い出を失ったわけじゃない。
今回はポルフィと共にいてくれたものが消えた。ここまでずーっと観続けて居るのが当たり前だったからショック。泣けた。
イザベラ姐さんの太ももにみとれつつも、ミーナの爆発するような号泣が胸に刺さる。逆行時代極まれり。

★44話 唐突に逆行時代終了。
オイオイなんだこれは誰を呼んだらいいんだ稗田礼二郎じゃないことは確かだ
初期にギリシャで出会った、男勝りのアレイシアちゃんとの再開。ひとつの毛布でギュッ。大人の階段のぼーるー 君はまだ シンデレラさー

45話
オイオイなんだ 以下略
初めて会ったキレイなお姉さんとパリで同棲ですよ?!
一緒に星を見上げて、夜の仕事に出るのを見送って
「誰かに見送られるのって、いいものね」
大人の働く女性向けの漫画でこういうのあったよーな


46話 〜
ポルフィが女運を絶好調にしていた頃、ミーナの庇護運気も上がっていた。
大女優ティファニーが街角でミーナを見染め、サクセスフルに登場だよ!
イザベラ姐さんと火花を散らすよ!やんややんや!
いよいよ児童虐待の一線を越えそうな姐さんの旦那カルロスとも火花を散らすよ!
自分の男より拾った娘を信じる、イザベラ姐さんが好きだ。幸せになってほしい…。

やがてミーナは鈴木京香似のティファニーと暮らすことになり、女優の道へ。
ポルフィも居る都市で、華麗なすれ違い生活。

ポルフィの同棲相手ローズは気が強いけれど、挫折した大人で寂しい人。
これまでも、寂しい女性の聞き役になるパターンが多かった。
ポルフィ、缶詰も持たずに放浪して石で胡桃割ってたくせに、デートごっこが可笑しい。★(49話)

ミーナとの再開の前に立ちはだかるのは、ローズの寂しさ。
下着みたいなワンピースで脚組んでポルフィ待ったりするし
おこづかいくれるし
ポルフィ君の成長やいかに?
旅の道中、数々の寂しい人カウンセリングをしてきたポルフィ君、最後のひと仕事なのですぞー。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28

luna さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ポルフィーの長い旅と、ミーナの一瞬の輝きが混ざりあう物語

ポルフィーの物語と同時に
妹ミーナの物語でもありました

テーマである
いろいろな人々との
出会い、別れ、再会をしっかり表現できていて

特に再会部分に名シーンが多く
一度別れると出会うのが難しかった時代だからかも

まわれ、まわれ、時の風車
の部分でクルクル回るミーナが印象的なオープニング曲も
作品にとても合っています

精緻な風景描写に対して
淡くて、のっぺりした人物という作画は
作品の味として慣れました
あと
前半、なんでこんな演出したんだろう?と思える
違和感ある映像シーンがあり
でもこの違和感こそ大切だと後に分かり
仕掛けを作ったんだと、、、

ミーナのたどたどしい喋り方と
きれいな歌声が魅力的な一方
アレッシアの存在も長い物語のなかで印象的でした

そして
ふくろうアポロの運命が時を動かし
ミーナの輝きが世界をすくう!?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1
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