2016年度の日常系TVアニメ動画ランキング 21

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2016年度の日常系成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月27日の時点で一番の2016年度の日常系TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.1 1 2016年度の日常系アニメランキング1位
NEW GAME!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (1549)
7674人が棚に入れました
高校を卒業して、幼い頃に夢中になって遊んでいたゲームを作った制作会社「イーグルジャンプ」へ入社した青葉は、そこでそのゲームのキャラクターデザイナーを務めていた八神コウと出会う。
憧れの人の下で働くことになった青葉は、初めてのお仕事に戸惑いながらも、コウを始め個性的な先輩社員に助けられながら少しずつ成長していく。
ゲーム会社で働く女の子たちの日常を描いたお仕事ガールズコメディが今、幕を開ける!

声優・キャラクター
高田憂希、日笠陽子、茅野愛衣、山口愛、戸田めぐみ、竹尾歩美、朝日奈丸佳、森永千才、喜多村英梨
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

一生懸命とお仕事している話。

原作未読。最後まで視聴。

ゲーム制作会社を舞台にした日常ほのぼの系の作品。

正直言って、最初はあまり期待していませんでした。
登場人物(会社の同僚・上司)が女性ばかりでリアルさに欠けること。
主人公の平凡さに対して、周囲の登場人物の個性が強すぎること。

しかし、物語が進むにつれ、徐々に引き込まれてしまいました。
主人公が周囲の人々に支えられながら一生懸命に仕事に取り組んでいること。

{netabare}そして、一番の魅力は、徐々にゲームが完成に近づいていくこと。
そして、ゲームが完成して・・・。{/netabare}

物語の終盤は、少なからず感動がありました。

ほのぼの系には感動が良く似合うと、改めて痛感した作品でした。

2017/05/19追記
BD/DVDの全巻購入特典のOVA第13話視聴しました!
「フェアリーズストーリー3」の完成後の社員旅行での出来事が描かれた作品。
{netabare}
社員旅行でスキー&温泉旅行へ行った青葉たち。

スキーが苦手な青葉と、コーチ役のひふみん。
同じくスキーが苦手なゆんと、コーチ役のはじめ。
熱が出ちゃったコウを看病するりん。
サバゲーに夢中の阿波根etc・・・。

ブラック青葉は爆笑必至。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 101
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

もはや、ただの詐欺

原作未読。

ゲーム会社のお話ということのみの予備知識で視聴したところ、全12話一気に完走してしまうほどに楽しめました。笑いあり、涙あり、癒しありの超良作!

この設定の物語において男がひとりも出て来ない登場人物すべて女性というのはある意味で特筆すべき点ではないでしょうか。そして何よりも驚いたのは、これだけの女の子たちが登場するにも関わらず、全てのキャラが個性溢れていてキャラ被りがない! これって凄まじくないですかい?

愛すべきキャラが多すぎて目移りしてしまったが一番のお気に入りは、ねねっちこと、桜ねね(声優:朝日奈丸佳)でした。大学生詐欺としか思えないその容姿もさることながら好奇心のままに行動するさまは完全にただの幼稚園児w 彼女が動けば何かが起きる。もう完全に主人公である青葉ちゃん(声優:高田憂希)を食っちゃってるよねこれ。お腹がすいている音「きゅるるるる」を自分の口で言っちゃってるのは可愛すぎて反則すぎるだろ! 出来うることならばねねっちを主人公にしたスピンオフが観たいw そんじょそこらのアニメよりよっぽど面白い作品になるのではないでしょうか。

そして彼女の {netabare}飼い主的な立場として、欠かせない存在である阿波根うみこ(声優:森永千才)。出来る上司ながらその実、他者の迷惑をかえりみないミリタリーマニアっぷりはもはや変態といっていいだろう。作者いわくねねっちとうみこのコンビの人気は高いようで大いに納得。{/netabare}

また物語終盤で {netabare}いつの間にやらねねっちと意気投合しているはじめちゃん(声優:戸田めぐみ)も大好きなキャラだ。私がショートカットに弱いというのもあるが、自身の身を削ってでもフィギュアなどを買い漁るその純粋無垢さゆえ、ねねっちとコンビになっていたのも頷ける。 {/netabare}

駄目だ、ホントに愛すべきキャラが多すぎて語りつくせないのでここらでストップしときます。もちろん物語も素晴らしい構成で、ゲーム会社内輪の片鱗が垣間見れたし、主人公・青葉ちゃんの成長はもちろん、その上司である八神コウ(声優:日笠陽子)の成長までも描かれているとは感服するばかり。ラストの締めくくりも涙せずには見られませんでした。

続編である第二期もあるようなので、期待せずにはいられない!

投稿 : 2024/06/22
♥ : 36

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

何を隠そう...今日は"NEWGAME"の発売日◟꒰◍´∀‵◍꒱◞

原作4コマ漫画 原作未読 全12話


ゲーム制作会社に勤めることになった新卒(高卒)
の主人公『青葉ちゃん』が会社の先輩やらとわいわい

きゃっきゃうふふヾ(*´∀`*)ノキャッキャ しながら憧れや夢に向かって
今日も一日がんばるぞい(p゚ω゚q) な、お仕事日常萌えキュン作品♪


大人気RPGの制作に自分が携われる・・・
憧れだったぁのソフトの制作秘話から。。その裏側まで

ぜーんぶまるっとお見せしちゃいますΣ(゚∀゚ノ)ノキャー


いやぁ~しかしグラフィックやらモーションやらキャラデザやら
基本デスクワーク カリカリo(・ω・`)≡(´・ω・)ノペタ■

な雰囲気は正に今風なオッサレ~な会社って感じですかね( ゚Д゚)。。)゚Д゚)。。)ウン

青葉ちゃん以外みんな私服でラフで自由なカンジは
お仕事ぶっつめな感じもやわらいでエモーショナルでフリーな
ワークスペースって雰囲気が好感というか羨ますщ(゚д゚щ)

憧れちゃいますん(๑˃́ꇴ˂๑)ノシ

それでいて何より、ぁのデブ猫(=^・・^=)
しらす、ん? がんも? あー、、つくね( ´∀`)b!!

とにかくぁのデブ猫ししゃもの自由気ままにご飯を食べては会社を徘徊する
様が実にゆるくって癒されそして良いアクセントになっていますね♫

・・・  ・・・

って、まー基本会社の皆さま心ゆったりやさしくって
良い人たちばっかしなんですがね|ョÅ〃)



ん?ちょま、ちょ待てよ(´・ω`・)
というか、ぁたしの書きたいことはほぼほぼ

『ねねっち』のことだけなんですけど!! (*´Д`)ハァハァ

ぁたし的に言ってしまえば・・・
本作、『ねねっち』が会社に来てくれるよーになってから
ぐっと面白くなりましたネ♡

前髪ぱっつんできゅーとなキャラに声に喋り方に
そしてそしてぁのサメちゃんバッグ(-_-)キ(_- )キッ( )キタ(゚∀)キタ!!(゚∀゚)キタ━!!

ぁたしの萌えきゅんポイントを実によーく抑えてらっしゃる(*´﹃`*)ジュルリソ

友達想いで、一生懸命あおっちあおっち
がんばってくれる『ねねっち』がかわい過ぎて仕方ありませんでした♫

あはごん… ( ゚д゚)ハッ!
ぅ、うみこさんとの絡みもニヤニヤしてしまいますねw


『ひふみ先輩』もきゅんきゅんでしたね♡
ぁの見てくれで、シャイで人見知り…

それでいて社内メールでのぁの顔文字( >∀<)bグッ!
きゅーとです♫ どこかぁたしと同じ匂いがしてなりませ( ´艸`)ぇw


『ゆんちゃん』もかわゆかったし、
『青葉ちゃん』は1人だけ制服着てるから
どーみても中学生にしか見えな…かったですね( ´艸`)


ゲーム製作会社の和気あいあいとしたお仕事風景という名の
萌えきゅんキャッキャ(´∀`*)ウフフ なぷち百合群像劇(大袈裟w)
大変楽しませて頂きました♫ (゚∀゚)ノ キュンキュン!

なるほど、どこかの所長さんが騒ぐ訳だ;´Д`)w


そしてそしてただ今2期が絶賛放送中ですが、
『ねねっち』はちゃんと出てきてくれるのでしょうか(´д`、)シンパイ

そこんところよろしくお願いしますよADさん((人´Д゚))


それでは皆さま!!
2期では『青葉ちゃん』が脱“制服”(中学生)できるのか…
はたまた、『ねねっち』はイーグルジャンプに入社できるのか…

固唾をのんでで見守りましょうヾ(*´∀`*)ノキャッキャ (勝手な妄想↑w)


ん|д・)? 青葉ちゃんのくだり…
なんか違う意味にとられてわいないだろうか…
ァタフタ ヽ(゚Д゚;ヽ)。。。(ノ;゚Д゚)ノ ァタフタ


そーいえば偶然にも今日7/29は大人気RPGゲームの発売日ですね(゚-゚(。_。
待ちに待った人気作待望の”NEWGAME”ゃっとのことプレイできる喜びに
溢れていることでしょう♪ おめでとうございます☆

この"わくわく感"は何にも代えられませんね!!
こんなι(´Д`υ)アツィー夏は自宅でどっぷりゲーム三昧も良いですね♪



・・・  ・・・  ・・・


Σ(゚д゚)ハッ!!  『もずく!!』


今更ですが… そーいえばw
デブ猫の名前は『もずく』でした((ロo(´Д`;) シツレイ…ヾ(・ω・`



それでは皆さま(2回目w)、2期も”どっぷり”楽しむぞぃっと(p゚ω゚q)

投稿 : 2024/06/22
♥ : 65

82.0 2 2016年度の日常系アニメランキング2位
ふらいんぐうぃっち(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1296)
5963人が棚に入れました
青森の親戚の家で居候をすることになった15歳の魔女・真琴と、彼女を取り巻く少年少女の日常をコミカルに描く物語。

声優・キャラクター
篠田みなみ、鈴木絵理、菅原慎介、葵井歌菜、三上枝織、日野まり、井口裕香、佐倉綾音、茅野愛衣、小澤亜李
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

コンクルシオ

<2022/2/27 追記>
一期はからもう6年近く経ってるんですねぇ。
アニメ一期は原作4巻ぐらいまでだったはず。
そして今は10巻まで出てます。
そろそろ2期欲しいですよね。
6年間、正座して待ってるけどそろそろ足が痺れてきましたよ。
また朝4時の放送でもいいからなんとか。。

<2019/10/31 追記>
原作8巻読んだのですが。
のんびりの雰囲気はそのままに魔法要素増えてました。
やはり面白いっすよ、これ。
杏子の通う学校が意外すぎる!

ところで前から薄々感じてたんですが
この作品、「アタゴオル・シリーズ」になんか似てるなー。
雰囲気というか空気感というか世界観というか。
アタゴオルはコテコテのファンタジーですがでもある意味日常ものですし。

ふらいんぐうぃっち気に入った方はアタゴオルシリーズもおすすめかも。

<2019/5/3 追記>
昨日、ドトールでぼーっとコーヒー飲んでた時のこと

ふと横を見ると隣席を隔てる衝立にナナホシテントウが・・・
自分の顔から20cmくらいの衝立の表面をトコトコトコトコと

奴は可愛いですね。

喫茶コンクルシオ思い出しました。。


<2017/9 初投稿>
魔女の女子高生が修行のために青森県弘前市の親戚の家に
居候する話です。

魔法少女とか魔女っ子ではなく、ケルト風な自然信仰っぽいかなりオーソドックスでレトロな方の魔女。


いわゆる日常系。ほのぼの。
物語の起伏は恐ろしいまでに乏しいのですがそれがまたいい。

そして・・・{netabare}
箒に乗って飛ぶときの浮遊感がたまらない!
この作品好きな人には、「この浮遊感にやられた」って人多いんじゃないでしょうか。{/netabare}

さらに、風景の一つ一つ、エピソードの一つ一つが全て安心。
音楽も、アコースティックな優しい音色が耳に心地よい。

弘前市の田舎の描き方もいいですね。
うっかり住みたくなります。
青森の西側の豪雪っぷり考えたら住んだら大変なんでしょうけど。

ところで。
これだけ癒し系なのに女性にはあまり人気ないんですよね。
例えば真琴のボディラインが妙に強調されてるような気がするのだけど、やっぱりそういうの女性にはあまりウケがよくないんでしょうか。
あんだけキャラがぼーっと平坦なんだから、体型ぐらい凹凸あってもいいじゃない、とも思うんですが笑。

「明日も仕事だ嫌だな」という時にちょっと観るのに最適な作品です。

<2017/9/25追記>
今日うっかり原作大人買いしてしまいました。
原作はさらにさらっとしてますね。

<2018/4/21追記>
女性からの人気が少ない理由、男性がほとんど出てこないからですね。
原作でモツ焼きパーティするシーンがあるんですが、そこでお母さんの「あら!女の子ばっかり」という台詞でようやく気がつきました。
そりゃそーだわ。と納得。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 88

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

既に早朝アニメ、だがそれが合っている…?(← 本放送時の話です)

原作未読です。

放送時間帯ですが、もはや深夜を通り越して早朝と言って良い時間帯に放送されています。

最終回は1話前が放送休止で1週跳び、最終回は11、12話1時間スペシャルとなり、しかも野球の放送延長で放送時間が遅れました。この作品らしい状況でしたがめでたく最終回を迎え無事視聴終了。

個人的にはとても面白く観ていましたが、どこが面白いのかとても説明がしにくい感じです。

主人公が魔女なので魔法絡みのエピソードもあるわけですが、単なる「東北の田舎の日常」的なエピソードも多々あります。

ただ、魔法絡みのエピソードも「魔女にとっての日常」というスタンスで描かれるのが本作の特徴かもしれません。

例えば主人公の真琴を含め魔女は黒猫のチトなどの使い魔と会話しますが、魔女サイドの言葉は聞けても使い魔側が何をしゃべったのかは視聴者には直接はわかりません。

返事から内容を想像したり、他の人物が何を言ったか訊いたときに魔女側が説明するのを聞かないといけないのです。

あるいは普通の人間には魔法で不思議なことが起きていることになるのですが、魔女には当たり前のことだったりします。

これが千夏ちゃんをはじめとする作中キャラたちへの共感を生んでいる気がします。

魔法以外の要素は人間や動物たちの行動を観察した結果なのか、登場人物たちの行動に妙なリアリティがあるのが面白く感じます。

追記:
1: 『さまよえるオランダ人』(Flying Dutchman)からの連想で、タイトルは「さまよえる魔女」の意と取れなくもない。

2: 「真琴と千夏のダブル主人公」と考えた方が良いのかもしれない。

[変更履歴]
2016.5.24:
作画の評価を5にupします。猫のチトさんの動きとか田舎の風景とか、もう神レベル。あとこれは本来演出面の評価かもしれないけど、登場人物の私服に手抜きがなくて素晴らしい。

2016.6.27追記:
けっこう食事を作るシーンが出てくる作品でしたが、食べ物はどれもおいしそうでした。

2017.7.3追記:
tvkでの放送情報追加: 2017/7/7(金) 25:00~25:30

2017.9.6追記:
9/8に原作6巻が出ます!

2017.10.24追記:
*tvkでの再放送はとっくに終わっていたので、レビュータイトルを変更。

原作6巻、面白かったです。ちなみにアニメでは原作4巻途中くらいまでのエピソードを使っています。仮に2期目があるとしても、原作7巻くらいまで出ないと無理ですかね…。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 109
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ゆっくりとした口調や柔和な言葉遣いに安心します。

田舎での落ち着いた日常を描いた作品の様です。

主人公の真琴が魔女なので、少しだけ不思議な事が起こりますが、それらの出来事が自然に日常に溶け込んでいる所に魅力を感じました。同じ様に田舎での日常を描いたアニメ「のんのんびより」と比べて、キャラの年齢が全体的に高めなので、口調や言葉遣いもさらに柔和で、よりゆったりとした空気を醸し出しているのではないかと思います。

登場する人たちの殆どが、他者の行動に自分の行動を合わせたり、気を使ったりせずマイペースに行動している点は、都会を舞台にした日常アニメのキャラたちが、常にお互いの孤独を補い合い、気を使いあう行動に走りがちなのと比べて、自由であり、予測不能であり、それゆえ面白いと感じました。

1~4話
{netabare}
2話で圭君が道端でフキノトウを見つけた時も、なおはあまり興味を示さなかったらしく、さっさと家に帰ってしまいました(笑)。

この作品で今のところ耳障りなものをただ一つ挙げるとすれば、1話で登場したマンドレイクの叫び声で、片耳を塞いで引っこ抜いた真琴は魔女だからってよく無事だったなあと思います。少し離れた所になおもいたので結構危なかったかも知れない。

4話はこれまでの3話と比べてやや賑やかな回になっていた気がします。(ノロイっぽい顔になってた人もいたし)個人的には最初の3話の方がこの作品の魅力を強く感じられました。それでも取り立てて派手と言う訳でも無く許容内でした。やはり毎週楽しみです。桜並木の描写は非常に美しかった。

演出について、使い魔である猫に安易に人間の言葉を喋らせなかったり、3話のお姉さんが去るシーンでも僅かに煙が立ち昇っただけだったりと、控えめな中にも動きや構図などで魅力を出し、作品の雰囲気を壊さぬよう細心の注意を払っている事が伺えました。後者のシーンを見た時、なぜか私は既視感に近いリアリティを感じました。ああいったシーンで、見栄えはするものの雛形に従った表現しか出来ていないアニメと異なり、日常の中の不思議を文字通り空気の様に描いているアニメは、私の知る限りでは殆ど例が無く(※1古いヨーロッパの映画の何かにこんな描写があったかも)素直に感服させられました。畑を開けるために引っこ抜いた雑草の描写や動物たちの動きについても、地味な中にも目を楽しませるものがあり、見ているだけで幸せな気分になってしまいます^^

※1:ジョン・ブアマン監督の「エクスカリバー」ヤロミル・イレシュ監督の「闇のバイブル 聖少女の詩」にそれっぽい描写が確認できました。前者は英・米共同の、後者はチェコの映画。
{/netabare}
5話~最終話
{netabare}
5話はねこ好き必見のねこ主役回であると共に、登場する人物同士が互いに気兼ねする事無く、各々自由に振舞っていた様で、この作品の雰囲気がこれまで以上に強く出ている印象を受けました。

6話では不動の圭くんが珍しくも呆れ気味に漏らした独り言がありましたが、それとは関係なく、かねてから思っていたのですが、ふらいんぐうぃっちの作風は「長くつしたのピッピ」等で有名なリンドグレーン原作の※2「やかまし荘のこどもたち」にちょっと似てると思いました。

むしろそれよりも落ち着いている空気が有ります。上記の作品でも、子供達がぐらぐらして抜けそうな歯を上手に抜く方法を考えたり、草むしりの最中に変な言葉を発明してみんなで遊んだり、ザリガニ釣りに行ったりと、のどかな日常を描くばかりで、取り立てて事件と呼べる様な挿話がありません。

映画版も製作されているのですが、こちらでは出演している子供達の演技も、演技と言って良いものかどうか迷う程に自然で、ハリウッド映画や日本映画に散見される、子供を大人にとっての都合の良い操り人形として扱っている様な、わざとらしい描写の仕方とはまるで違っていて、安心して視聴出来ます。

ふらいんぐうぃっちを気に入った人なら、アニメ一筋の人でも充分に楽しめる映画だと思いますのでおすすめです。

7話は山菜取りとか、山菜をおつまみにしたお姉ちゃんの昼酒とか、廃屋の魔法喫茶や、可愛い幽霊も登場して、物語の展開的にも、美術的にもふらいんぐうぃっちの魅力が凝縮した素敵な回でした。チトさんもいつも以上にニャゴニャゴ喋ってました^^

7話から引き続いて8話も魔法喫茶を舞台に、とっても落ち着いた会話劇が繰り広げられます。椎名さんとそのお母さんの二人の新キャラが物語に加わりましたが、作品の雰囲気は微動だにしませんでした。※3アザミを食べるてんとう虫って見た事有りませんが、葉っぱの部分にアブラ虫がわんさと付いているのを見た事があるので虫にとっても美味しいんでしょうね…。

生長しきったアザミの"がく"や成長し切った葉のイガイガ部分は人間にとっては食用に適しませんが、若芽や若葉、茎、根っこまで、殆どの部分が食用になります。採る時はくれぐれも棘に気を付けましょう。刺さると細菌感染する恐れがあります。

今回も和みました。

最終回は裁縫回、裁縫好きのブリキ男にとっては楽しい回でした。布地選びから採寸、裁断、縫製など、要所要所丁寧に描写されていました。裁縫の手際の良くない私は、裏地付きの見事なマントをぱっぱと作ってしまう真琴の手腕に驚かされました。熟達している人なら出来そうなので、魔法と言う程ではないですが、とても羨ましく思いました。

※2:ピッピにも似ていると思います。リンドグレーン原作のスウェーデン映画(他の国の製作ものはあまりよろしくない。)は他にも色々有りますが、どれも面白いと思います。

※3:概ね鞘翅につやが無いのが草食、あるのが肉食らしいです。作中描写は肉食のナナホシテントウみたいに見えますが、一応テントウムシもアザミを食べる!
{/netabare}
最期まで大きなドラマも中くらいのドラマも無く、小さな小さなドラマを丁寧に一つづつ積み重ねている印象を残す作品でした。こういったアニメは私は今まで見た事がありません。最終話でもその姿勢は揺らがず、いつも通りやさしい時間が過ぎ去りました。


以下はアニメ本編とはあまり関係なく、どこでも採れそうな野草について
{netabare}
ヨモギ:ばばばあちゃんでお馴染み(もしかしたら知ってる人少ないかも)の万能野菜。天ぷらが美味です。それ以外で使うなら湯掻いて水に晒して灰汁を取る。枯れたと思っても地下茎から芽が出てくるので栽培すれば半永久的に葉を収穫出来ます。

ナガミヒナゲシ:近年よく話題に登りますが、特定外来生物などには指定されていない。花が枯れてから花芯を採取します。素手だと黄色い汁が付いて中々取れませんので、袋(新しいのを使うのはもったいないので油っ気の無い空いた菓子袋などで)ごしに取るなどしましょう。炒めても茹でてもおいしい。芥子の実の一種ですが無害です。ナッツの様なこくがあります。

カラスノエンドウ:ソラマメ属。天ぷらが美味ですが、虫が付いている事があるので気になる人は湯掻いて水で何回かすすぐ。おひたしや炒め物など何でも使えます。

タンポポ・ノゲシ・ブタナ:タンポポは全草食べられます。天ぷら、油炒め以外で食すなら湯掻いて灰汁を取る。

スギナ:天日干しか電子レンジで4~5分乾燥させて、すりこぎ等で砕いて粉末状にする。風味がよく青海苔の代わりとして使える。栄養価が非常に高いらしい。

フキ:八百屋でも見かけますが、日当たりのそれほど良くない所に自生している事があります。良くあく抜きすれば葉も食用になり、豚挽きを練ってこれに巻いて、ロールキャベツの様にしてつゆなどで煮ると非常に美味です。同じ場所に関東では1月下旬~2月下旬にかけてフキノトウが出ます。

ミント:近所で見つけたらラッキーです。耐久性が非常に高いので粗悪な環境でも育ちます。一本だけ引っこ抜いて(根が繋がっているので他の株を傷めない様に途中で切断すべき)土に刺して控え目に水やりすれば脅威の成長力で地下茎を張り巡らせます。冬に枯れても復活し、半永久的に葉を収穫出来ます。

ローズマリー:近所で見つけたら超ラッキーです。柑橘系のさわやかな香りが魚、肉料理にとても良く合い重宝します。小枝を一本失敬して挿し木にすれば、根を広げてプランターなどでも成長します。猛暑には弱いのですが、うまくいけばこちらもまた半永久的に葉を収穫出来ます。

セイタカアワダチソウ:香りは春菊に似て華やか。葉はハーブに、花穂は天ぷらに最適。茎が残りますが、極上の味わいです。晩秋~初冬にかけて繁茂します。

ノゲシ:酷暑に計れてしまいますが、寒さには非常に強く、ほぼ一年中収穫できます。背の高いタンポポといういでたち。葉はロゼット状ではなく互生なので区別出来ます。やや苦味が強いので、基本湯掻いてあく抜きしてから料理に使います。ほうれん草の代わりやそばのお供、炒めものなど色々使えます。天ぷらにするなら洗って水を切るだけで大丈夫です。

ブタナ:茎だけががひょろりと長いタンポポの様な野草。タンポポと同じでロゼット状に葉を付けます。葉は大きく食べでがあり、花も美味。全草食用になります。

ヨメナ…花期は7〜10月ですが、ロゼット状に広がった葉を年中見かけます。葉の形は根元がまっすぐで先端に少し刻みのついたきつねの尻尾型。あくや苦味が少ないので下処理は特に必要ありません。春菊に似た風味も良く、さっと湯掻いたものを薬味として利用したり、おひたし、炒め物、天ぷら、お吸い物にヨメナごはん、何でも使えます。キク科の植物は食せるものが非常に多いです。

田舎住まいでなくとも皆さんの身近に食べられる野草は沢山あると思います。是非お試しあれ。

※1採り過ぎはその種がそこで自生出来なくなる原因になるので控えましょう。

※2必ず火を通しましょう。「のんのんびより」のお兄ちゃんみたいな事をやると稀ですが感染症になる場合もあります。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 81

71.1 3 2016年度の日常系アニメランキング3位
三者三葉(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (604)
2857人が棚に入れました
元気で食いしん坊の小田切双葉、天使のような悪魔の委員長の葉山照、凋落した元・お嬢様の西川葉子という、名前に「葉」の字がつく“三者三様”の性格の女子高生が織り成すキュートで愉快な日常模様が描かれる。

声優・キャラクター
和久井優、金澤まい、今村彩夏、Machico、鈴木愛奈、桃河りか、赤羽根健治、西明日香、渡辺はるか、夏野菜緒、桑山琴音、田中ちえ美
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

貧乏系お嬢様かわいい、でも主役は3人!

あらすじは公式サイトをみてね。

第1話良かったです!コミカルな百合アニメなので、視聴継続できそう!

1話感想
{netabare}
没落貧乏なパンの耳系マヨ好きお嬢様、西川 葉子がとてもかわいい。1話はそれで視聴者の心にグッときますね。
葉子のかわいい所は語りつくせないほど1話に詰まってます。(以下私の熱い(キモい)葉子押しがしばらく続きます)

没落してもですわ口調で友達付き合いがわからないのがかわいい!
双葉にパンの耳の調理方法を聞いて、テンションが上がるのがかわいい!
次の日ウキウキで作ってきたパンの耳の砂糖揚げ(黒コゲ)をもって(この時点でかわいい)いつもの双葉達とお昼を食べる場所で双葉達がいなくて、強がってがっかりする所もかわいい!
双葉に声をかけられるだけで、とたんに眩しい笑顔になるのがかわいい!
パンの耳のコスパに感動しているのほんとかわいい!
山Gのバイト先の廃棄(ホントはもっていっちゃ駄目ですよ!)をうれしさを隠し切れないのがかわいい!
没落して以降お嬢様気分が抜けなくて友達が出来なかった反動か、双葉達の反応を期待して、頑張る姿がかわいい!


・・・とまあ葉子のかわいさを上げたらきりが無いわけですが、このアニメは葉子、照、双葉の3人が主役のアニメです。なんか葉子に凄く重きを置いた一話でしたね。今後はバランスよく3人を掘り下げていってくれるのかなと思ってます。

双葉もかわいいですよね~女子力低い系女子。パン一斤を「色々めんどくさいから」という理由で丸かじりするのは女子力低いですね~。色々葉子様をフォローしたり、何も入ってないおにぎりを率先して食べたり、良い子です。

照・・・かわいいんだけど黒い。唐突にスピードワゴンの「ゲ○以下の匂いがぷんぷんするぜー!」という言葉が思い出しました。いや、きっと根は良い人で良い匂いはするでしょう。ちょっと気取ってから素がでるのがかわいいです。

山G、女の子のお風呂についていくとか凄い変態の香りがするよ!悪気はないんだろうけど!山Gのストーカー芸と泣き芸最高だよ!

教科書を渡せず葉子様が申し訳なさそうにするのは、双葉達を少ない友達として意識して、嫌われたくないと思っている現われですね。

今期の最高のコメディ百合アニメですね!毎週の一番の楽しみになりました!
{/netabare}

2話感想
{netabare}
葉山照回でしたね。
葉山姉妹のやりとりから、照の人間性や姉に対する姉妹愛が伝わってきて良かったです。照を敵視しているピンク髪の女の子、今回完全にヒナギクに見えました。

やはり、今回も葉子視点が多いですね。原作もそうなのかな?

特売のマヨネーズを勝ち取り喜ぶ葉子。かわいい。そして目を覆う双葉達、面白い。

次は双葉ですね~ここまでハートフルな話が続いているので、双葉回もハートフルな話を期待してます。
{/netabare}

3・4話感想【4話感動回】
{netabare}
3話は西川家のメイドさん登場回。双葉回じゃなくて少しガッカリしましたが、コメディ路線のキャラが増えたのと、このメイドさんも葉子様の事を心配してるんだなあと思えるシーン(体育で葉子様がぼっちになっている所をみてクラスで浮いていることに気付き、双葉達が唯一の友達であることを悟る。そして、昼食の際に葉子様をよろしくお願いしますと双葉達にいう)もあり良回でした。

4話は双葉への認識を改めさせられた回です。そして今回も葉子様が超可愛い。制作の葉子様愛が溢れすぎている・・・
ハンバーガー屋で双葉が葉子様の両親の話を聞くのは、勇気あるなあと思います。双葉は行動に反して意外と賢い子ですし、無意識じゃなく意識的にもっと葉子様をわかりたいと思って勇気を出して気を使いながら聞いていると思います。それだけ双葉は葉子様ともっと仲良くなりたいんだなあと思うと、ちょっとウルっときます。それにさらっと答える葉子様も双葉達に心を開いて、自然な友達付き合いが出来ているのが、成長したなあと思えます。

今回肉をもらった葉子様の可愛さは必見です。あのシーンの可愛さは制作の愛があふれすぎていて、このアニメへの本気度が伝わってきます。

また、幼少期の3人の映像も可愛いですね!どの子も可愛いんですが双葉の幼少期の良く食べる子供っていうのが可愛かった。やまGの子供時代も可愛い。

さらに、4話は双葉への認識を改める回でした。食べるだけじゃなく、料理が上手いということを実践して証明する双葉。女子力が低いと1話レビュー時点で書きましたが、これは間違いでした。女子力高い!いや嫁力が高いのか?双葉可愛すぎるぞ!

最後に3人で双葉の作ったご飯を食べるシーンがあるのですが、美味しそうなのはもちろんなのですが、3人も可愛いし、「家で誰かと食事するのは本当に久しぶりですから」という葉子様の寂しさが過ぎ去った言葉、
3人で一緒に食べることが本当に美味しい理由なんだという事が伝わってきて凄く良かったです。最後に冗談を言って笑いあうシーンがこの3人が幸せということを感じて、嬉しく感じてきます。

4話、凄すぎました。少し画がいつもと違う感じがまた良かったです。ハンバーガー屋の夕暮れの陰影の使い方が凄く好きです。色々良い場面がありすぎて語りつくせない(笑)コメディシーンでの人物のデフォルメや顔の変化が細かくて凄すぎる。

西山ちゃんと照の猫パートも可愛いし、猫はいつもどおりぬるぬる動きますね。

山Gはストーカーといわれると傷ついていましたが、報われることがあるのだろうか・・・いやストーカーですけどね。

四話の最後の食事シーンの印象的な「夕焼け」と「鳩」が四話冒頭の葉子の幼少時代の友達とのお茶会シーンにも出てきているということは、どちらも葉子様にとっての幸せな思い出ということを示してるんじゃないかな。
{/netabare}

5話感想
{netabare}
照のライバル?猫好き西山さんが可愛い回。西山さんはツンデレ、プライド高い、そしてちょろい。西山さんのメイド服はかなり趣味入ってますねえ・・・ピンクが基調のメイド服とか現実には存在しませんよ、多分(笑)あと、西山さんの友達、近藤さんのケーキを食べるシーンかわいいですねえ。このアニメの貴重な黒髪っ子ですよ。

回を増していくごとに双葉が良い女であることがわかっていきますね~。髪を後ろでまとめて、出来る女性店員風ファッションが良く似合う・・・。葉山ちゃんの家に遊びに来た時は小学生かと思いましたが(笑)そのギャップが最高に魅力的ですね。
{/netabare}

6話~12話感想
{netabare}
6話
日常回。少しお嬢様気分が抜けてないなあと葉子様のワガママっぷりを見て思いますね。
7話
葉子様と青髪の子が体育で組んでいるのを照と双葉が見ているシーンは、
気にかけていたんだなと、裏で友情を見たようで少し嬉しい。
8話
近藤さん多め回。西川ちゃんと近藤さんの友情回かな。腐れ縁みたいな感じでいいですね。
9話
文化祭回。陰の無い楽しい回でしたね。
10話
何気ない日常回。パジャマパーティでお泊り会。何気ない日常が葉子様にとってかけがいが無いものですね。
11話
バレンタイン回。よかったな山G・・・。葉子様に執着して勝手に奉公してるとはいえ、ちょっと報われてほしかったので良かったです。
12話
葉子様にとって自分の家に行ってきますと言う意味は、その場所に自分の日常がある事を無自覚に理解してるからだろうなあ。・・・って園部の夢か!
バイトで昔の友人に会っても今の状況を受け入ている葉子様は成長しましたね。
そして3人の日常は終わらない・・・エンド。良いアニメでした。

{/netabare}

総評
{netabare}
作画:常に安定して綺麗。毎週楽しみでした。
キャラ:どの子も可愛い。全員をなるべく均等に掘り下げたのはよかったです。
音楽:OPEDどちらも良かったが、挿入される日常的なBGMが良い。
声優:新人さんばかりでしたが、ストレス無く視聴できました。
物語:最初の1~4話は葉子様の友人関係へのなれない感があり、成長を感じられた素晴らしい回でした。それ以降は何もない日常回が多かったです。もう少し情感があったほうが良かったかな・・・

{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 58

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ホンモノの「日常系」?(動画工房の本気)

※実はあにこれで視聴途中でアニメのレビューを書き始めたのは、本作が初めてです…。

原作未読です。
→ 読み始めました。いま3巻目くらい。(2016/6/15)
→ 6/18くらいに読み終わりました。既刊12巻。(2016/6/28)

多くの「日常系」といわれるアニメで私がいつも思うことは、「そんな日常は無い!」というところなのだが本作はそういうツッコミを入れずに観られている。
(ちなみに他にそんな気持ちで観られる他作品としては『のんのんびより』シリーズ。あ、『恋愛ラボ』あたりもそうかな?)

変に百合百合しくなくこの三人は本当に普通の友達なんだな、とリアルに感じられるのも本作の特徴だと思います。
(好みとして特に「百合が悪い」というわけではないのですが。あるいはこちらが本来の意味での「百合」?)

まあ、キャラのかわいさはファンタジーですけど、アニメだからね…。

キャラクターは女子高生ですが、ちゃんとオチを付けようとしている点に好感が持てます。特に葉子様さま絡みでときどきぶっとんだ描写もなくはないですが、そこはまあ、ギャグだからね…。

…ということでおそらく完走するでしょう。面白いので原作も買うかも。
→ 買い始めました。(2016/6/15)
→ 6/17には全巻揃えました。視聴の方も無事完走。(2016/6/28)

あと、OP/EDともにグッドです!

以下、追記:(2016/6/15)
原作を読み始めて、薗部さんが原作で出てくるのはかなり後だということがわかりました。原作では辻兄妹の方が先に登場するんですね。アニメ的には早めに出して正解だったかも。

あと、原作者も書いているんですけど双葉は大食い以外は意外と普通の人ですよね。基本は双葉のツッコミで話が回っているようなところがあります。双葉もボケるときがありますが、そのときには葉山ちゃんがツッコんでくれます。

全話観終わっての追記:(2016/6/28)
全話通して観た結果、全12巻から満遍なく原作が採用されていることがわかりました。アニメ中では、各エピソードは春から始まる通年で1年間の時系列に並べられています。

原作は13年におよぶ連載なので、その話数の季節に合わせたエピソード、あるいは季節を考慮しなくてよいエピソードが様々な巻から採用されていることになります。

複数のエピソードをつなげて1話を構成していますが、つなげ方は原作で連続のエピソードとは限らずこれはシリーズ構成や脚本がうまく処理したと思います。

★物語の評価を4 → 4.5に上げます。上記の作品構成に対する評価アップです。

★作画の評価を4 → 4.5に上げます。「マンガの絵が動く」という観点で、本作の作画はかなり良いと思います。ネコとか、絵的にマンガなんですがその動きは大変素晴らしいですし、コミカルなシーンの描写もマンガ的に実に良く描けていると思いました。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 41
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「未確認で進行形」が恋愛を捨てて日常系に!(おすすめ!)

 もうなんか私、荒井チェリー原作の虜です。私の中では今期ナンバー1!

 「未確認で進行形」がラブコメから日常アニメにジョブチェンジした感じ。
 別のアニメ「未確認で進行形」にハマった人なら一見の価値ありです。原作者とアニメ制作会社が同じなので、ほとんど姉妹作品といってもいいでしょう。作画のあざとさもばっちり継承されています。萌え殺されます。み・る・ふぃ~・ゆっ☆

 しかし「未確認で進行形」がラブコメ中心だったのに対して、こちらは日常アニメのテイストが強いです。つまりラブがなく、コメディが若干薄いです。{netabare} 「未確認で進行形」からさらに萌えに特化と考えることもできますが、私にとってはちょっと不満かも。どちらが好きかと聞かれたら、いまのところ断然「未確認で進行形」かな {/netabare}……と思ったらじわじわハマってきました!例によって何でこんなにハマってるのかわからないけど。

 登場人物はメインの三人を中心に、それぞれに関連した人が2,3人ずついる感じです。{netabare} 私は勝手に「お嬢サイド」「腹黒サイド」「大食いサイド」と呼んでいます。最初「お嬢サイド」の元執事と、元メイドが出てきたのですが、この時はコメディにいまいちキレがなかったんですよね。
 でも「腹黒サイド」が出てきたとき評価が爆上がりしました。つまり西山さんとその付き人。葉山さんにケンカ売る役の人です(笑) 「未確認で進行形」でいうと「末続このは」の立ち位置。この子がいい仕事するんですよ!末続も好きだったけどこの子も好き!空回りして自分だけ損をする感じの、不遇な悪役がかわいくてしょうがないんです! {/netabare}

 原作は「未確認で進行形」よりも「三者三葉」のほうが連載開始が早いです。しかも原作から内容がかなり改変されてました。「未確認で進行形」で味をしめて無理やり作ったっぽいな、アニメ会社。
 超グッジョブ!

投稿 : 2024/06/22
♥ : 33

76.7 4 2016年度の日常系アニメランキング4位
だがしかし(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1302)
6520人が棚に入れました
家業の駄菓子屋を継ぎたくない鹿田ココノツは夏休みのある日、駄菓子マニアの不思議な美少女・ほたるに出会う。
実在の駄菓子とともに少年×少女のおかしな夏が今始まる!
美味し懐かし駄菓子コメディー、お腹いっぱい召し上がれ! !

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿部敦、沼倉愛美、鈴木達央、藤原啓治

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

で、実際に駄菓子屋に行ってみた...。

原作漫画未読で視聴。


『シガタ駄菓子屋の高1の息子「鹿田 ココノツ(しがた ここのつ)」の日常を、駄菓子マニアであり大手のお菓子メーカーの令嬢でもある「枝垂 ほたる(しだれ ほたる)」の駄菓子商品の豆知識を絡めて面白おかしく描く一話完結型の全12話の物語』


この作品にはストーリーのようなものはありません。また、ジャンル的にあえて分類するならば日常コメディです。ですからこれといったイベントようなものは起こりません。あまり期待はしてはいけません。なお、物語の舞台は主にシガタ駄菓子店内で展開されます。


「駄菓子かぁ・・・懐かしいなぁ」と思ったので観てみました。それにしてもこの作品は実に興味深かったですね。登場人物が他の作品と比べて圧倒的に少なかったからです。主人公の ココノツ、父のヨウ、ほたる、遠藤 サヤ、遠藤 豆のほぼこの5人だけでした。全話通してです。「たった5人でよく最終話まで飽きさせずに持たせられたなぁー」と感心しました。おまけに「駄菓子」というマニアックでピンポイントな題材でここまで話題を広げるのですから凄いもんですよ全く。しかも何気に駄菓子商品の豆知識が本格的で勉強になりました。実生活には何の役にも立ちませんけどね...。飲み会のネタぐらいにはなりそうです。


登場人物はコメディという事もあって基本みんなアホなんですが、一応作品全体を通して、「ほたる」や「ヨウ」はボケ、「ココノツ」は突込みという役割分担があります。ココノツがボケを的確に回収しながら話は展開して行きますが、たまにココノツもボケ側に回って誰も突っ込まないという暴走パターンもあります。私はむしろこの収拾のつかない暴走パターンの方が好きでしたね。(4話のような)


この作品を観終えるとやっぱり気になりますよね?本物の駄菓子屋。という事で、休日を利用して場所を調べて行ってみました。そこは自宅から車で30分の距離。で、一杯買ってきましたよ。うまい棒、すこんぶ、ミニコーラ、よっちゃんイカ、ココアシガレット、五円チョコ.....etc 。写真をアップ出来ないのが残念でなりません。でもさっき食べてて気付いたんですよねー。大人になって行くと沢山買えるけど楽しさ半減。やっぱり駄菓子屋は,子供のころ小銭握りしめて行ったから楽しかったんだろうなぁーと。


それにしても駄菓子は奥が深いですよね。「たかが駄菓子だが駄菓子、たかが駄菓子だが駄菓子 、たかが駄菓子だが駄菓子」 ←これ早口で言えたらうまい棒10本プレゼント。(運営から)

投稿 : 2024/06/22
♥ : 61
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白いというよりは懐かしい→いつの間にか、サヤ師を愛でるアニメに(笑)→そして、次第にココノツに腹が立つアニメにw

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
日常系アニメ。話題は100%駄菓子。

観る側の年齢や、地方出身かどうかで評価が別れそう。子供の頃に駄菓子に親しんだ人ならそれなりに楽しめます。

また、マンネリ化しないように、中盤以降展開を変えようと努力してる点は好感がもてます。いずれにせよ、(良い意味ですが)気合いを入れて観るアニメではないと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私は、リアルでもアニメでも、ピアスを付けてる女性は好きくないです。が、サヤ師には萌えました(笑) 特に夏祭り回は良かった。途中から、駄菓子よりギャグより、サヤ師メインになってる自分がいました(笑)

そして、いつまでもサヤ師を無視し続け、ほたるを追いかけるココノツに腹がたってきた(怒) 「急に、モテたくなってきた」とか、ココノツめ、どの口が言うのか(ノ-o-)ノ┫

ところで、萌え度として、サヤ師<ほたる の視聴者って、どのくらいいるのかな?

サヤ師は、「ツンデレ」というより、「デレツン」な気がしました~♪ ナイスキャラ!
{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 44

やる気梨 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ほたるがヒロインかと思ったら、サヤ師がヒロインだったでござる

あらすじ


とある半島の海沿いにある田舎町に住む
鹿田ココノツは漫画家を夢見ているが、
父・鹿田ヨウから実家の駄菓子屋
『シカダ駄菓子』を継ぐように告げられる。

しかし、それを嫌がるココノツの前にある日、
都会からやってきた駄菓子マニアの女の子・枝垂ほたるが現れ、
あらゆる手段でココノツに駄菓子屋を継がせようと奮闘する。



※wiki引用



感想


田舎の駄菓子屋を
舞台にした
駄菓子屋日常アニメ?かなw

基本、ずっと4人を中心とした
物語ばかりでしたね。


昔を思い出して懐かしい気分になりましたね〜。
ノスタルジーな気分になった作品です。
だがしかしを見てから
駄菓子を買いに行ったりしましたね。

どうやら、この作品の影響で
駄菓子ブームが来たとか来てないとか…。
それにしても、駄菓子とコラボしたのは凄いですね。


タイトルにも、書きましたが
サヤ師の方がメインヒロインみたいでしたね
あと、サヤ師の照れた表情が
めっちゃ可愛いですね〜。

僕も、サヤ師の方が好きです!
ほたるさん好きな人すいません!


懐かしい気分になれたし、
楽しい作品でしたが、
後半は慣れたのか
少し飽きた感じはしてしまいましたね。

もっと、新しいキャラとか出てきたら
変わったかも知れないが…。
でも、逆に言えば安定した作品だったかと思います。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 46

74.2 5 2016年度の日常系アニメランキング5位
田中くんはいつもけだるげ(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (760)
4073人が棚に入れました
爽やかな朝。とある高校の中庭でのんびり朝寝をしていた田中は、クラスメイトの太田に拾われて教室まで運んでもらう。
机についてもスヤスヤと眠る田中。そのマイペースすぎる姿はいつものことで、クラスメイトたちも仕方がないなあと見守っている。
ところが、そんな田中が進んで体育の授業に出ようとする。なんでも長時間ダラダラしてもしびれない&傷めない体つくりを目指すという。
田中は太田とペアを組み、バドミントンを始めるが……。

声優・キャラクター
小野賢章、細谷佳正、高森奈津美、小岩井ことり、諏訪彩花、悠木碧、東山奈央、興津和幸、井口祐一

tadatada さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「白石」さんは「れんちょん」

個人的に続編を切望している作品です。(ちょっと無理っぽいですが)

『のんのんびより』の監督(川面真也)・音楽(水谷広実)ということで
とても期待していた作品ですが、放送当時は、一話で視聴中断・・・
後に一挙放送で観てお気に入りになったという経緯があります。
今見返してもやはり一話の出来(つかみ)は、あまり良くないので、
これからの方は、是非四話まで頑張って!とお伝えしたいです。


予想外だったのは、タイトルの「田中くん」ではなく
むしろ彼を取巻く仲間たちが面白いということ。

田中くんの親友 「太田」
田中くんのボケ(天然)に冷静な口調でツッコミを入れるところが笑のツボなのですが、
常識的でいつも気配りのできる太田自身もまた天然というー。笑 
本当に愛おしいキャラクターです。
男性であれば親友に、女性であれば旦那さんにしたい理想の男性像かもしれません。

「白石」
小岩井ことりさんの「れんちょん」との演技のギャップにも驚かされますが、
この「白石」が好きになれるか否かが、この作品との相性を決める鍵になるかもしれません。

田中くんの妹「莉乃」
中盤以降の登場となりますが、かなりのインパクトです。
悠木碧さん、一瞬で空気を変えてしまう演技は流石ですね。
『俺ガイル』とは違う意味で最強の妹を演じています。


OSTもタンゴやワルツを中心とした「けだるげ」アレンジでとても良いのですが、

何と言ってもED曲の『BON-BON』(CooRie) が傑作です。

親しみやすいPOPなアレンジにすっかりハマってしまい、全作品大人買いです。笑
この作品で初めて「CooRie」というユニット知ったのですが、
「rino」名義で楽曲提供(主に作曲)もされているようで、 
何とガルパンOPの「DreamRiser」も彼女の手によるものだったのですね!
ちょっと切ないポップソングを書かせたらこれは無敵です。
機会があれば是非。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 20
ネタバレ

チャチャ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

一家に一人は居てほしい太田君。

【あらすじ 】
何をやってもヤル気のない高1の田中くんの学園生活をコメディタッチで描く作品。

【スタッフ&その他】
原作: ウダノゾミ
制作: SILVER LINK(のんのんびより、異世界食堂など)
監督: 川面真也 (のんのんびより 、サクラダリセット)
話数: 全12話
ジャンル: コメディ

【レビュー】
{netabare}癒されたなぁ~。超脱力系でした。あまりに面白かったので、視聴後に原作漫画全8巻を大人買いしっちゃいましたよ。((('ω★)ゥフフフッ♪  
一応ジャンルはコメディとなっていますが、普通のコメディ作品みたいにギャグをガンガン飛ばしてくるタイプじゃなくて、ゆっくりとしたペースでトーンを落とした感じのコメディ作品でした。ボケのような役割を果たす田中くんと、突っ込み役割を果たす友達の太田君。主にストーリーはこの2人の会話で進んで行くのですが、どちらも声を張らずにゆっくりとボケてゆっくりと突っ込む。と言った感じです。たぶん意図的な演出なのでしょうね。そのおかげで時の流れが遅く感じて非常に心地良かったですね。


この作品は「間」の使い方が特徴的でしたね。台本の台詞で言う「・ ・ ・ ・」というやつです。長い時には5秒間くらい全くの無音の状態が続いて、その後でようやく太田君がボソッと突っ込むという場面が多々ありました。ここまで長々と間を取る作品は珍しいですね。さらには散々長い間を取ったにも関わらず突っ込まずにスルーなんて場面もあり、「おい、そこスルーかよ!」と観ている私が突っ込む場面も多々ありました。


田中くんの成分の95%はダメ人間です。ところが、たまに物事を悟ったかのような良い事をボソッと言ったりするんですよね。だから憎めません”アニメのキャラとしては”。実際のリアルで田中くんのような人が近くにいたら嫌ですが、太田君はなら大歓迎ですね。朝も起こしてくれるだろうし、朝食も作ってくれるだろうし、小脇に抱えて会社にも連れて行ってくれるだろうし、仕事も代わりにやってくれるだろしね。そして最終的には呼吸まで代わりに太田君に・・・・いや流石にそれはダメだろ。そこは自力でがんばれ私....先は長いぞ。。。。

【まとめ】
日頃お疲れの方にはお勧めの作品です。凄く癒されますよ~。ただ、ほのぼの系が苦手な方はつまらなく感じるかもしれません。その意味では人を選ぶ作品かもしれませんね。


もう少し原作のストックが増えたら2期もあるかもしれませんね。是非そうなって欲しいところです。あっそれから、クラスメイトに加藤と志村はいますが、高木・仲本・いかりやはいませんのでご注意を。 ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダメダコリャ…


【勝手に田中くん名言ランキング・ベスト3】
 3位: 「人」という字は人と人とが支え合って出来ているってよく言うけどさ、出来る事なら俺は一生、 一画目として生きていたい。(9話、原作3巻)
 2位: 大事なのは体力じゃなくて、気にしない力、揺らぐことのない精神。(1話、原作1巻)
 1位: 頑張ってダメな時は頑張らない。別に失敗してもいいんじゃない? (12話、原作4巻)

*この作品を紹介してくれた方、ありがとう感謝します。{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 19

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奇跡のキャラ総カワイイアニメ

同タイトルのマンガ原作は未読です。

ひたすら省エネで生きており面倒なことは一切しようとしない、なんとなればダラけるための努力は惜しまない勢いの田中くん。その行動がネコっぽくてカワイイ。

そんな田中くんを甲斐甲斐しく助けてしまい、ついには移動時には担いで運んでしまう太田くん。その田中くんへの尽くしっぷりがカワイイ。

そして田中くんと正反対な性格でありながら「師匠」と呼び慕う宮野さん。行動がいちいちカワイイ。

衆人に「完璧委員長」と目される白石さん。その「カンペキ」の仮面を脱いだときと田中くんを仄かに想う様がカワイイ。

ヤンキーないでたちでカワイイものを愛でてやまない越前さん。カワイイ宮野さんを愛でる様や、カワイイもの好きを悟られないようにツンツンしている様がカワイイ。

以上の5人がメインキャラですね。

さらにはクラスメートたち、田中くんの妹の莉乃(りの)ちゃん、太田くんの妹の早夜(さや)ちゃん(妹たちはどちらも中学生)などが絡んでくる、高校生の日常生活ストーリーです。

学校での会話や通学・下校時の寄り道、スーパーでの買い物やそれぞれの自宅での会話などの本当に他愛もない日常生活ばかりが描かれ、大事件は起きません。

男性キャラ側をメインで視聴するとギャグ風味、女性キャラ側をメインで視聴するとラブコメ風味という一粒で二度おいしい作品になっています。

ただ、もしも本当に白石さんが自分の知人だったら「田中はやめておけ」と強く言いたいです(笑)。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 35

77.9 6 2016年度の日常系アニメランキング6位
甘々と稲妻(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (925)
4600人が棚に入れました
ひとり娘と二人で暮らす高校教師が、ふとしたきっかけから教え子の女子高生と三人でごはんを作って食べることに。三人とも料理はまったくできないけれど、美味しいごはんはとっても大好き! あったかくって楽しいひとときが、きっとあなたを夢中にさせる!

声優・キャラクター
中村悠一、遠藤璃菜、早見沙織、戸松遥、関智一、新井里美、茅野愛衣、久我心麦、安藤紗彩、鶴翔麒
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

親不在の教え子宅を夜な夜な訪ねる独身教師の話

原作未読


そこそこ話題に上り、評価も一定数あって気になってた作品。
しかーし、、、サムネを一瞥し「幼女もんか~!?微妙」と敬遠もしていた作品。
積極的にはいかなかったかも。ケーブルテレビの再放送がきっかけです。

あらすじは省略。


 ・ごはんおいしそう&おいしそうに食べてて素敵

 ・小っちゃい子かわいいな~


これだけでシロ飯三杯いけ…いや満足できそうなところメインディッシュは以下、


 ・親子の絆を描く


まあその通りです。それでもちょっと足りない気がします。
絆の背景にあるものが各々抱えてる痛みであったりと現実感のあるものでした。
絆の種類が痛みの共有そしてそこからの回復であったことで深みが増しているような物語です。


■三者のリアル

・犬塚公平(CV中村悠一)
男やもめの子育てでその局面ではそう考え行動するだろうにいちいち納得。

・犬塚つむぎ(CV遠藤璃菜)
未就学児の生態そのまんま。現役子役でもあるCVさんの演技が秀逸。

・飯田小鳥(CV早見沙織)
ほんとは実母と食卓を囲みたかろうにおくびにも出さないその慎ましさに敬服。


やや小鳥がアニメ的デフォルメキャラっぽいのはあるものの、全12話通して繰り広げられたやりとりに違和感はありませんでした。

そしてこの三名が醸し出す空気感が良いのです。見方を変えれば変な話、


 親が留守にしている教え子♀宅に独身教師♂が夜な夜な出かける話


と言っても嘘ではありません。なにも事情を知らなければ誤解生じまくりなわけであります。
実態はもちろん違います。当人たちでしかわからない関係性のようなものがあって、それが視聴者に伝わってくる。

まさに“観てみないとよくわからん”作品です。
サムネ幼女目当ての方はそのままLet's go!
むしろNGな方こそ、幼女全面推しではない作品ですしイケると思いますよ。サムネ無視しましょう。
ちなみに私にとっては“おいしそうな食事”“つむぎ”もしかすると“小鳥やしのぶ(CV戸松遥)らJK”“それと関さん”はメインディッシュにはなり得ませんでした。



■ぶっちゃけ“おとさん”しか見てなかったかも

“おとさん”犬塚公平の娘つむぎへの接し方がいちいち刺さりました。

{netabare}所帯持ちの方は想像してみてください。妻が不在時の子守りって仕事しながらだと一切余裕がなくなります。炊事、洗濯、掃除、幼稚園の送迎、手続き関連、その他優先順位つけてるうちに捨てるものも出てきます。自分の時間はもちろん無し!それでも足りません。公平も「4時間睡眠(第7話)」がデフォルトだと言ってましたね。
もともと食が細く食事に対してベクトルが向いてない公平がその状況で“炊事”の優先順位を下げてたのは致し方ないでしょう。そんな彼が愛娘のために変わろうとします。
不得意なものに取り組むことは慣れるまで時間がかかるということです。ただでさえ無い時間を不得意分野に割くと決断するには勇気がいったことでしょう。
かつ、妻が亡くなってしばらく経ち犬塚家なりの生活のリズムができてきたところに変化を加えるのは想像以上にたいへんなはずです。そんな背景を想像しながら男親の覚悟に共感を覚えた第1話でした。{/netabare}

それ以降も子供と向き合わなければならない局面での戸惑いや抱く感情や葛藤の種類。順を追って描かれてたり、公平もつむぎも小鳥も各々徐々に変化していくさまも無理なく追っていたり、視聴中は心地よい時間が流れておりました。
ややおとさん視点での展開はざっくり後述の通りかも。※ネタバレで畳みます


{netabare}1st 覚悟

 前述の通り。


2nd 共同作業

 つむぎにとっては父と一緒に作り上げる作業。慣れないなりに試行錯誤しながら関係を深めていく大事な時間。もう一人、小鳥は母の娘を想う気持ちは理解しているけれど実感に乏しい。レシピノートを見ればけっして母が娘をぞんざいに扱っているわけでないことがわかります。
 包丁使える人と使えない人。味付けできる人とそうでない人。相互に補完しあう関係性が成立してました。何が足りてなくてどう補っていたかに着目するとこの物語の味わいが増してきます。

 その一つ。{netabare}みきおくんとトラブったつむぎがお店でハンバーグを作ってる最中もなかなかダウナー状態から回復してなかったシーン。
 公平が流しそうになるところを、「先生頑張って聞いて」と小鳥が背中を押したことでつむぎの気持ちを拾えた場面がありました。
 男親というのもあるだろうし、さらに日々時間がないだろうにとの背景も考えれば、めっちゃあるあるです。{/netabare}


3rd 母の不在

 なにかあったらでは遅い。よって勝手に出かけたら理由の如何なく怒るのです。命にかかわることはあえて厳しめに言う親は多いでしょう。
 母親がそばにいればゼリーの買い出しは母の役目です。かくして未就学児とはいえ本人の意思とは関係なく独り立ちを促される環境にあるのが片親の子供たち。つむぎの気持ちもわかります。
 公平もつむぎもですが、“母親がいたら”と言葉に出すことはありませんでした。それ言っちゃうと悲しくなってしまうから。小さい子に我慢させてるなと思えばこの子のためには!って想うのが親心というもんです。「ママがいれば」と直接な表現を用いずともこちらに伝わるという演出は素敵でした。


4th 信頼

 年次で通園用バッグをあしらえてあげるエピソード時のママさんたちの公平に対する微妙な反応。“片親には無理させられないわ”を象徴するような場面でした。
 他人はしょうがないとしても、当初はつむぎも公平に対して遠慮に似た感情があったんじゃないでしょうか。その垣根が取っ払われていった全12回です。回を追うごとにわがままが増えてまいりました(笑) 
 親に受け入れられてると子供が感じればその子は思いっきり甘えることができます。第1回を振り返っても別によそよそしい感じはしませんが最終回含めた終盤での二人のやりとりとは違うのがわかって・・・ 良く出来てます。{/netabare}



わりと地味めの作品かとは思います。
三人が醸し出す心地よい空気感とちょっぴり胸が痛くなる親子のやりとり。サムネで誤解しちゃってすみません、な良作でした。

OP「晴れ晴れファンファーレ」ED「Maybe」。陽気なOPとしっとりEDの組み合わせも奇をてらったものではありませんね。手堅いです。



※オマケ

■声優さんのお仕事

1.え!?早見さん二役じゃないの?

劇中アニメの“マジカル”さん役はてっきり早見さんだと思ってました。山口立花子さんという方らしいです。


2.小学生のお子さんがいるご家庭には

小鳥の同級生役で戸松遥さん。公平の友人役で関智一さん。
「これってケータくんとウィスパーなんだぜー」
とドヤするとわりと反応があります。
{netabare}二人がメインで出てくる餃子の回(第6話)とお好み焼き回(最終回)での披露がお薦め!{/netabare}



視聴時期:2019年7月~2019年9月 再放送

-----


2019.08.24 初稿
2019.09.27 追記
2020.03.09 修正

投稿 : 2024/06/22
♥ : 57
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

名作の予感しかしない!

原作未読。

日常ほのぼの系に料理をミックスさせた、見ているだけでほっこりして、お腹が空いてしまう作品です。

つむぎちゃんの「おとさん、おとさん」を聞くだけでもほっこりしてしまいます。
個人的な神回は第7話。{netabare}つむぎちゃんの「サメの歌」には、やられてしまいました{/netabare}

声優陣も神がかり。
特につむぎちゃん役の遠藤璃菜ちゃんの見事な演技は必見です。

というわけで、お気に入りの棚に直行です。


最後に、最後まで意味が分からなかったタイトルの『甘々と稲妻』
優しいおとさん(甘々)と怒ったおとさん(稲妻)って解釈でもいいのかなぁ?

投稿 : 2024/06/22
♥ : 68
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

萌えはなくとも癒しがある! OPは2016夏アニメ屈指の中毒性♪

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
料理アニメというより、料理をひとつの触媒にした、あったかホームドラマ。今までにないタイプのすごく素敵な、心あったまるアニメでした♪ なんか、子供がほしくなるな(苦笑)

タイトルだけ観たときは、「エクレア(パティシエ)アニメ?」と思いましたが、全く違いましたね(笑)
私は料理(主に独り呑み用のつまみw)が趣味なんで、料理が出るアニメは好きです♪ OPは耳に残る可愛い感じで、脳内再生率は2016夏アニメ一番ですね♪

[2016夏 個人内ランキング 5位]

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いや~、良いアニメでした。癒し度としては、「のんのんびより」以来でした。

この作品のキモは、つむぎや公平が、基本的には「不幸を背負っている」部分だと思います。多分この親子は、「何もしないとマイナスに向かってしまう(闇落ち的な)」という境遇なんです。それを阻止しようと取り組んだのが、「料理」。だから、公平も必死なんです。必死で親子の絆を繋ごうとしてるし、母親の代わりをしようと「戦っている」。その姿が、他の「日常系」とは違うのだと思います。

「日常系」アニメで主人公になるのは、大抵が小中高生。それは、「何もしなくても生きてはいける」という気楽さが、「日常系」に適しているからだと思います(勿論、学生ならではの悩みもあるし、リアルの学生は下手すれば社会人よりハードだけど、親の庇護にはあってるんだし)。

泳ぎ続けなければ死んでしまう回遊魚のような危うさと必死さ、でもそれを悲愴感で魅せるのではなく、あくまで前向きに明るく、癒しをもって表現していこうという部分に感銘をうけました。

また、その表現の一助になっているのが、あの名OPですね。テンポが良く明るく可愛らしい音楽と映像で助走をつけ、作品の世界に飛び込むことで、癒しを生み出し、時折のシリアスを際立たせます。
{/netabare}


【料理の蛇足だらけの各話感想w】
{netabare}
第1話
切なあったか寂しい気持ちかな。なんかこう、視聴者を選ぶ気もする。平和で癒される反面、自分の心の内の普段触れずに過ごしている部分をさらけ出される、独身三十路の午前1時w

第2話
こんな小料理屋に、十五代(十四代のパロ)があるん?w 豚汁&米&漬物って、最強! 幸せなごはんって、ああいうことだよね♪ フルコース? イタリアン? なんじゃぁそりゃ~!w

【蛇足】ちなみに、個人的にNo.1の日本酒は、田酒という、青森の酒ですw うちの豚汁にもジャガイモ入るけど、むしろ、他の家は入らないの?

第3話
この親子、将来、親離れは出来ても子離れはできなそうw 実際、親に依存する子供も多いけど、子供に依存する親ってのも多いよね(汗) つぐみが結婚するとき「婿養子しか認めません!」って言いそう(笑)

【蛇足】煮込みハンバーグは、ハンバーグ初心者としてはベターな選択。でも、最近は調理家電の進化がパナイから、ノンフライヤーやオーブンレンジで、分量と時間守れば、誰でも凄い旨いハンバーグができますよ♪

第4話
しのぶの登場シーンは良かった~♪ あれだけ明るくボッチをイジられるのは良いね! つむぎの「ピーマン嫌がる顔」は、可愛らしかった。1話目に比べ、つむぎの表情が豊かになってきたのが、嬉しい! 「ウケる~!」は、ウケたw

【蛇足】お~、ピーマンの肉詰め(実はフライパンで作ると生焼けになりがちで難しい)とは、公平も成長したな~♪ 教育論的には小鳥の言うことが一般的で、無理矢理食べさせるのではなく、親が美味しそうに食べ続けることが大切というのが常道らしいですね。初心者が炒め物を失敗なく作る一番のコツは、1回1回フライパンから取り出して最後に合わせること♪ グラタンは、意外と難しい料理です(汗)

第5話
つむぎの泣かせる一言の、破壊力がすげぇw 日本はやっぱり、食事に対して少し価値を低く設定してるのかな? ヨーロッパとかは、毎日の食事をイベントのようにとらえてるわけだし。日曜に食事をしっかり作るとか、やっぱり大事だよね。

【蛇足】
発酵系って、あんまり上手くいったことないな、温度管理が難しいって。それはともかく、ドーナツ二個では昼めしに足りないw

第6話
つむぎと公平の寝てるダブルベッド、昔はお母さんと3人で寝ていたと思うと、少し切ない……。つむぎ役の声優の子、抑えた演技もできるようになり、成長率がエグい(笑) 小鳥の、「公平と(つむぎと)自分だけの時間を邪魔されて、ちょっと嫌な感じ」になるのが、良い♪ しのぶ、気の遣える良い子♪

【蛇足】
日本ではいつの間に、「餃子パーティー」「たこ焼きパーティー」が一般的になったんだろうw ちなみに餃子は「酢とラー油だけ」で食べるのがオススメ。または「バルサミコ酢」だけで食べるのも美味しいよ♪

第7話
だ~れにも内緒で、お出かけなのよ~♪ と、脳内再生w 子供らしい、色々な感情や行動。つむぎが公平を蹴る場面の体が弓なりになる感じとか、子供らしい動きでリアルだった。

【蛇足】
ウチはモモ缶よりミカン缶派でしたw 小学生の頃、下校中に胡桃をアスファルトに叩きつけて割って食べてたな~(田舎者ならではの食べ歩き)w ちなみに「クックパッド」で「失敗したご飯」を検索するとトップに五平餅が来ます。はっ、まさか作者もww

第8話
つむぎは将来、なかなか素敵な女の人になりそっすね、上げておいてスパッとフルとか(笑) ママので良いぃ……涙腺破壊させないで下さい(涙) つむぎも公平も成長してるんだから、小鳥も成長しないとね。「ママが作ったのに、お父さんも参加して良いかな?」……(涙) なんか今回、初めてEDがしっくりきた。物語から続けて聴くと、良い曲だな~と♪

【蛇足】
イカと里芋の煮物、彩りなら普通はインゲンだよね。オクラだと、里芋との食感にあまり違いが出ないんじゃないかな? つぐみがいるからしゃーないけど、絶対にイカのワタは入れた方が旨いよね。

第9話
子供用包丁って、①グリップが小さい。②刃先と刃元が切れない。 以外は普通の包丁だよね? 安全ってこたぁ~ない。てか、園児に人参切らせる保育(幼稚)園なんてないから。せいぜい、プラスチックの包丁使って、バナナくらいだよ。亡くなった奥さんのレシピを見て無言になる公平、背中に抱き付きなぐさめるつむぎ(涙)。そうだよね、大人だから我慢しているだけで、付き合いの長さからいけば、本当は
つむぎより、公平の方が悲しいのかもね。初めて、オープンにママの話をする二人。少しずつ、受けとめられてきたってことかな。

【蛇足】
キーマカレー(マタール)とドライカレーは、厳密には違いますね。キーマはインド料理、ドライカレーは日本料理です。ちなみに、数あるインドカレーの中でも、キーマ(挽き肉)カレーは、かなり手間隙かかるんです。私は一切水を使わず、フレッシュトマトと玉ねぎ、ヨーグルトの水分だけで作ります(酸味が強いキーマが好きなんで)。水分が全部とぶまで、最低40分は弱火で炒めましょう。ドライカレーは、炒めた野菜や肉類、米なんかにカレー粉かけるだけだから、楽チン楽チン♪ インドカレーは、具材を炒める前に香味油を作るのが味の秘訣(特にキーマは)。とりあえず、低温から、カルダモンシードとクミンシード、鷹の爪なんかを炒めておけば、お手軽に美味しくなります(この組み合わせを考えていくのが、カレー作りの醍醐味)♪

第10話
つむぎの「猫だから良いの」……破壊力バツグンw 「人は食べたもので出来ている」ってCMありましたね♪ ラストで、つむぎが「海も楽しかった」と言っていて、こちらまで安心しましたよw

【蛇足】
鯵は小さいとさばきにくいよね。あのサイズなら問題ないけど、あれ、大きくて結構良い鯵だね。魚はさばけるけど家ではほぼやらない。生ゴミ出るの嫌だし。まあ、やってもゴミの日の前夜くらいかなw

第11話
小鳥が一口で食べる鮭の大きさが半端ないのだがw にしても、つむぎの仕草(カーディガンの中に潜り込むとか)が娘的可愛さが止まらない(笑) ヤギチンが空気読めず、しのぶに睨まれるw 食育って、食べ物の(栄養学的)勉強だけじゃなく、食事を通して学べる全てのことなんだよね♪ 主役が複数いるって、ホントに今時の幼稚園(苦笑)

【蛇足】
お菓子作りは守備範囲外。甘いの、(酒を飲み、年を取ると)ホントに食べなくなったな~。甘いものは好きだから一口目は上手いんだけど、量を食べられなくなったんだよな~。

第12話
つむぎが、ただ可愛いだけでなく、ちょっとしたことで駄々をこねたり悪い子になったりする部分、公平も優しくて完璧な父親じゃなく、間違ったり迷ったりすることがある部分(子育てのリアルさ)も、この作品の魅力ですね。

日本人にありがちだけど、周りの目を気にして子供を怒っちゃうことあるよね。子供の為に叱るのではなく、自分の躾(教育力)がなってないと周りに思われたくないから叱る。子供って、そういうのに意外と敏感。昔アメリカに行った時、公共の場で子供が泣きわめくのに皆(社会全体が)が寛容だったのに驚いたな~。「子供だから仕方ないよね♪」って感じで、親すらも特に焦る様子がなくてビビった(笑)

ラストは、良い台詞はあったものの、これといった結末があったわけではなかった。でもまあ、いつも通り幸せな気分になれました♪

【蛇足】
お好み焼きは大阪風でしたね。私は広島風が好きだな~、キャベツの甘みをダイレクトに味わえるので。いや、家で作るときは大阪風ですけどね、鉄板ないし。家で作る時のオススメの具材は「かっぱえびせん」w 天かすの代わりになるし、エビの風味は鉄板です♪
{/netabare}

【蛇足2 相田みつを】
{netabare}
この作品を一言でまとめるならば、この詩がある。「子どもがいるから、親になれる。子どもがいなければ、いつまでたってもただの年寄り」 みつを
{/netabare}

【超蛇足3 原作者の名前ってw】
{netabare}
原作者の雨隠ギドって、NARUTOに登場しそうな名前だよね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 59

65.0 7 2016年度の日常系アニメランキング7位
少年メイド(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (308)
1565人が棚に入れました
お嫁さんにしたい男子(!?)、NO.1!!

ちょっぴり掃除好きな小学生・小宮千尋は、ある日突然母を亡くしてしまった。
身寄りのない千尋に手をさしのべたのは、叔父である鷹取円だった。
そのまま円の豪邸に連れていかれた千尋だったが、
あまりのゴミ屋敷っぷりに耐えられず、大掃除を開始!!
その姿を見ていた円は、鷹取家の世話になることに反発していた千尋に、ある提案をする。
それは、千尋はメイド役を、円は生活環境を提供するというギブアンドテイク案だった!! 
円の提案に納得した千尋だったが、
渡された制服はフリフリで、お屋敷の汚れは果てしなくて…。
どーなる千尋!?

声優・キャラクター
藤原夏海、島﨑信長、前野智昭、花江夏樹、八代拓、山本和臣、田村ゆかり、榊原良子

炊飯器。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日常ほのぼのショタアニメ

初めから最後までほのぼのとした気持ちで観れました。

主人公がショタなので好みが分かれるかもしれませんが、気にならない方なら楽しめると思います。

小さい主人公が頑張っていく成長物語と、それに感化されて周りの大人まで頑張っちゃう話がほっこりします。


ストーリーに少し無理があるとも感じますが、主人公かわいかったのでよしとしますw


癒されたいときとか、暇なときに少しみてみるだけでもおすすめです。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少年メイド

漫画がずーっと気になってたところ、アニメ化!
何度も流しておけるような日常ハートフルほのぼの作品でした。

両親が亡くなって、はじめて存在を知った叔父に引き取られて・・・という設定の為シリアス展開不可避ですが、ちーちゃんが素直で可愛くて応援しながら見れました。シリアス度は低めです。

ショタ・男の娘・女装というワード全てが自分の好みドストライクなので楽しんで見れましたが、ひとつでも苦手だという方は合わないかもしれません。

ちーちゃんを応援して愛でる最高なアニメでした。続きが気になるので原作を読んでみたいです。

ひとつ気になったところは、円の声です。宮野さん好きなんですけど円には合わなかったかなーと・・・
でもCV宮野さんならではのキャラ雰囲気が円っぽいと言うのはすごく分かるので難しいですね;;

投稿 : 2024/06/22
♥ : 2

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルに騙されてはいけない(いい意味で(^o^)

少年メイドというタイトルから想像してしまうと、なよっとした女性的な男の子が出てくるのかと思いきや、騙されてはいけません。
(私も騙された口なのですが・・・(^_^;))

この物語に出てくる主人公のなんと男らしいことか本当に男の子、男の子しています、主人公の友達もちゃんとした男の子ですし、ただ制服がメイド服だけなのです。主人公がご厄介になる親方のご主人様の方がよっぽど、なよっとしていますね(笑)

逆になよっとした男の娘が好きな方は裏切られてしまうかもしれませんね

私的には大変、面白く観られました。
男の子らしい主人公が観たいと言う方は是非

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2024/06/22
♥ : 5

72.7 8 2016年度の日常系アニメランキング8位
WWW.WORKING!!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (717)
4058人が棚に入れました
家計の財政難のためにファミレスでバイトをすることになった東田大輔。
しかし、そこには料理音痴フロアチーフ、
なんでも金にものを言わせるホールスタッフなど、
まともな人間がいないファミレスだった…! ?

声優・キャラクター
中村悠一、戸松遥、内山昂輝、日笠陽子、水樹奈々、雨宮天、小野賢章、麻倉もも、小澤亜李、下野紘、細谷佳正、鳥海浩輔

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1クールで駆け抜けた!(← それが悪いとは言っていない)

原作コミックは「Web掲載」(1~3巻目くらいのエピソード)→書籍化にあたって書き直し+続巻(「Web版 WORKING!!」5巻まで刊行)という状況です。

アニメ放送開始時には3巻目までしか出ていませんでした。今のところ既刊分は全巻読了済みです。

「WORKING!!」、「WORKING'!!」、「WORKING!!!」と同様ワグナリアというファミレスの従業員によるお話ですが、系列の別店舗という設定になっており登場人物は異なります。

主人公の東田くんは、父親が勤務先の倒産により失業して高校の学費を出してくれる見込みがなくなったため、学費捻出のためにワグナリアでアルバイトを始めたところ、まともな従業員がいない店舗だった……とうい感じのお話です。

ちまたでは「WORKING!!」シリーズが「犬組」、「Web版 WORKING!!」シリーズが「猫組」と呼びならわされていて、それを反映してかOP/ED主題歌の歌詞が「猫っぽい」感じになっています。特にOP曲「Eyecatch! Too much!」には中毒性があって、私はとても気に入っています。

登場人物的には「犬組」同様にバランスの良い男女比になっています。またかなり若い話数の段階からラブコメ作品としての男女カップリングの見通しが良いです。

わりと「1クールでやりきる」感がありありと見えて、あんまり2期目以降をやる気はなさそうな作りに思えます。

「1クール完結」と考えると、尺のために急いだ感はあるもののかなり完成度の高いラブコメ作品といえます。

なお、登場人物の性格はけっこう歪んでいます。でもそういった中では宮越さん(ヒロイン)って、実は性格は一番歪んでいないのかも…。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 30
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

いらっしゃいませ、お客様! ワグナリアは各種人材を取り揃えてお待ちしてます。

あのWORKING!のお隣世界。
1話のすれ違いで主人公交代。
全く新しいキャラが有象無象の活躍です。
個性の濃さは、絶品チーズバーガー。
こんな人見かけないよぉ、みたいな方々がお集まりです。

基本、3組の恋愛模様が主軸です。
といっても、それ恋愛?とツッコミたいほど奇抜な関係。
放任関係・主従関係・不思議関係。
ひとことで言ったらそんな感じ?

私のお気に入りは、本能のままに生きる宮越さん。
演ずるは戸松遥様。
ストレートでぶっきらぼうな空っぽ感を十二分に表現されています。
この感じ、私、好きだなあ。

{netabare}美しく終了してます。
これこそまさにハッピーエンド!{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 34

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もうひとつのワグナリア

原作未読 全13話

原作はWEB漫画、10年も連載されていた作品です。

真面目な高校生なった主人公、東田 大輔(ひがしだ だいすけ)はある事情でファミリーレストラン「ワグナリア」でバイトすることになりました。他のスタッフとの交流描いたラブコメ作品です。

前回のWORKING!!とは違う場所を描いていますので、キャラはまったく変わっています。ラブコメ要素が強い作品ですね。

ワグナリアというレストランは、変人ばかりを採用している気がしないでもないですがw

元気で接客をうまくこなくが、実はおバカで料理ベタの宮越 華(みやこし はな)、無表情で接客もそつなくこなすが、みんなが見えないもの見えたり時折見せる笑顔が何故が怖がられる村主 さゆり(むらぬし さゆり)、消費者金融の社長の娘で父親が借金していることネタにアルバイトの進藤をいじめる鎌倉 志保(かまくら しほ)、娘を連れて来て仕事をほとんどしない近藤 妃(こんどう きさき)などなど主要な女子キャラだけも変わった(変わりすぎたw)キャラばかりですね。

女性キャラなら宮越さん、男性キャラなら斉木くんが面白かったですね。あの空気の読めない一言に笑ってしまいました。

東田くんの声が高校1年生の設定としては、大人っぽい感じがしました。村主役の日笠さんには普段のキャラの声とは違いすぎてビックリしましたね。

テンポ良く春夏秋冬と進んでいき、最後は綺麗に終わっています。最終話、結構好きでした。

前回のWORKING同様、明るく楽しい作品です。興味がある方は是非観てくださいね^^

OPは女性キャラ、EDは男性キャラが歌っています。前回のWORKINGと同じ構成です。

最後に、東田くんの家族がお花畑すぎて、東田くんに同情してしまいますね^^;

投稿 : 2024/06/22
♥ : 22

69.5 9 2016年度の日常系アニメランキング9位
あまんちゅ!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (507)
2335人が棚に入れました
魅力的で美しい世界観とキャラクターで人気だった『ARIA』の天野こずえさんが、アリアの次に書き始めた漫画作品がついにアニメ化!ダイビング部に所属する海が大好きな少女・小日向光と、都会から転校してきた内気な少女・大木双葉を中心に、日常をゆるく描いた学園ストーリー。

声優・キャラクター
鈴木絵理、茅野愛衣、大西沙織、梅原裕一郎、伊藤静、久保ユリカ、井上喜久子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

物事に対して前向きになれます。元気をもらえます。

とても気持ちの良い作品です。
このアニメを見ると、前向きになれます。元気をもらえます。
人生に悩んでいる人、学校や会社でストレスを感じている人にお勧めです。

あらすじ:
東京から引っ越してきた高校生の大木双葉(愛称てこ)が地元の小日向光(愛称ピカリ)と出会い、少しずつ成長していく物語です。

ピカリは、太陽のように明るい性格です。
てこは、元々引っ込み思案で根暗でした。学校へ行くのも嫌な消極的な少女です。
でも、ピカリと出会い、あだ名を『てこ』と命名され、初めて友達ができます。
てこは、次の日から、ピカリがいるので学校へ行きたいと思うようになりました。

私たちの周りにも、ピカリのような子がいると、救われる人が沢山いると思います。
あの人が笑顔で応えてくれるから学校へ行きたい、会社へ行きたい。
動機は不純ですが、それがきっかけで前向きになれば、結果オーライだと思います。

ピカリがてこに言った言葉 
『今日を幸せだと感じる人は、明日も幸せを感じられる。
 今日を不幸だと感じる人は、明日も不幸を感じてしまう。』
は、とても感動しました。確かにその通りだと思います。
人間は、考え方一つで幸せにもなれるし、不幸にもなれます。
だから、私も気持ちを切り替えて、幸せを感じるようにしたいと思います。

それ以外にも、ピカリは感動することを結構言います。
ピカリの言葉で前向きになったのはてこだけではありません。
私も、アニメを見ている人たちも、前向きになったと思います。

総監督は、ARIAの監督だった佐藤順一さんです。
佐藤さんの作品は、いつも安心してみることができます。

オープニングは、坂本真綾さんの Million Clouds です。
エンディングは、てこぴかりの、ふたり少女 です。
どちらも美しく気持ちの良い歌です。 

投稿 : 2024/06/22
♥ : 42
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドキドキを超えて、わくわくを抱きしめて

原作未読 全12話

みんなの前で話すと顔を真っ赤になるほど引っ込み思案な性格の大木 双葉(おおき ふたば)通称「てこ」は、高校入学前に東京から伊豆へ引っ越ししてきました。同じクラスに元気で明るい性格の小日向 光(こひなた ひかり)通称「ぴかり」と出会い友達となりました。てこは自分を変えたいとぴかりとともにスキューバダイビング部に入部して少しずつ成長していくお話です。

原作はARIAの天野こずえさん、総監督をARIAのアニメーション監督の佐藤順一さんということで、ARIAと雰囲気が似てますね~ {netabare} (ARIA社長と同じような猫も出ていましたねw){/netabare}

てこがスキューバダイビングの初心者ということもあり、お話の中で丁寧に教えてくれるので経験のない私にとっては非常に分かりやすかったです。

ARIAと同じように口癖や変顔も出てきます。ぴかりの口癖はちょっと多すぎた感じがしましたね。

また、2人以外のキャラで先輩の二宮姉弟は漫才みたいなやりとりが面白かったですね。ちょっと弟さんがかわいそうでしたがw

心地いいひと時でした。

まだまだスタートラインに立ったばかりです。続きを観たい作品ですね。

ARIAの雰囲気が好きな方にはおススメです^^

OPは坂本真綾さん、優しい歌声と美しい海の作画がマッチしてましたね。大好きな曲です。
EDはてことぴかりこと茅野愛衣さんと鈴木絵理さんが歌っています。作画も曲もほのぼのとしていますね。

最後に、びかりの祖母が作る豚汁美味しそうでしたね。

追記
ATXでTV未放映の13話観ました^^
双葉の東京にいるときの親友2人が遊びに来たお話でしたね。
親友の声がARIAの灯里役の葉月絵理乃さん、藍華役の斎藤千和さんが演じていました。
性格もARIAのキャラと似ていて、コラボした感じがしましたね。
お話も素敵でした。~あどばんす~楽しみです^^

投稿 : 2024/06/22
♥ : 35

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私は「デフォルメ顔」も「猫」も気にならない…。

マンガ原作TVアニメ作品ですが、原作は未読です。

やたら引っ込み思案で人見知りな主人公である大木 双葉(おおき ふたば)(通称:「てこ」)が、やたら前向きなもうひとりの主人公である小日向 光(こひなた ひかり)(通称「ぴかり」)の影響を受けて、ダイビングに目覚めつつ内面的にも成長する物語だと思います。

ただ、たぶんてことの交流のなかでぴかりの方も成長してはいますね。てこほど顕著に表には見えませんが。

ダイビング部の顧問である火鳥 真斗(かとり まと)(通称「まとちゃん先生」)や、ダイビング部の先輩である双子の二宮姉弟も重要な登場人物です。

なお、本作では猫に見えない猫が描かれたり突然ものすごくキャラの顔がデフォルメされたりして一部に不評だったようです。個人的にはあまり気になりませんでしたが。

話が日常寄りで起伏が少なめなため、退屈して視聴に耐えられない人がいるかもしれません。なんというか、癒し系の作品だと思いますのでドラマチックな展開は本作に期待しないでください。

ちなみにダイビングは重要な要素ですが、ダイビングしている場面そのものは意外と少なかったりします。まあ、てこが初心者ということもあるのでそんなものかも…。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 41

67.9 10 2016年度の日常系アニメランキング10位
うどんの国の金色毛鞠(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (388)
1855人が棚に入れました
俵宗太は、東京在住のウェブデザイナー。父親の死をきっかけに故郷に帰った宗太は実家のうどん屋で、釜の中で眠りこける子供を見つける。

一見ふつうの人間の子供のように見えるが、実はその子は人間の姿に化けたタヌキだった!?

ゆったりと時間が流れる通称”うどん県”こと香川県を舞台に、やさしくてあたたかい、ちょっと変わった家族の物語が始まる―。

声優・キャラクター
中村悠一、古城門志帆、杉田智和、中原麻衣、福山潤、花澤香菜、黒田崇矢、立花慎之介、鳥海浩輔、嶋村侑、くじら、皆口裕子、本渡楓、中博史、井上喜久子、木村亜希子、小林ゆう、牧野由依
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ポコの可愛さと優しさでできている:*:・(*´ω`pokq゛

原作コミック 全12話 原作未読

◆ジャンル
ハートフル❤ ファンタジー


ほっこりゆったり心にじんわり
懐かしい匂いと、心にほんのり馴染むダシの香り♪

ここ”うどんの国” … そうこの国は…
ポコの可愛さと大人たちの優しさで溢れている―☆ミ


日常と現実 子育てとお仕事 

うさぎドロップ おおかみこどもの雨と雪 ばらかもん
なんかとちょっぴり同じ香りがしました.;*


無邪気で他愛もない子供たちのはしゃいでる姿って
もーどうにも可愛くって愛くるしくってたまりませんね♡

私がロリとか…変態だとか…
どーです?この際一切合切全部置いておいて考えてみませんか?

いやそれでもポコはかわゆすぎた:*:・(*´ω`pq”

ぅん♪ この可愛さは正に全人類共通の萌きゅん
ファクターだと思うんな(`>ω♡´)ゞキリ

それにしてもガオガオちゃん人気でしたねw 
見てくれに反して…中々心に迫るものがありますもんネ♪


香川 田舎 うどん 
といった土地柄の良さをしっかり描き
ほっこりと温かく頬が緩み、私は終始ニヤケっぱなしで、

そして大量の鼻m…( >д<)、;’.・ ィクシッ 失礼!!
涙が出る… 夢みたいでおとぎ話のような日常風景
とっても感動しました。:゚(。つдヾ。)

お姉さん好き♡ ぁとだーはまさん最高!!



甘やかすのも愛情 叱るのも愛情
親になるって、本当の意味で大人になるって
やっぱり大変なことなんだろうなぁ…

ぁたしのところも色々あったけど…
今思えばきっとただ少し不器用なだけだったんだ
そんな風に、今なら思えるかも…

可愛いくて愛おしくて堪らない気持ちになる((*ノДヽ゚+o。♡

あなたにとって家族とは…どんな存在ですか?
家族って…? 一緒に居るって…?

守りたい、ずーとこの手で守り抜くと決めた…
大切な存在…☆+(o゚∀゚从゚∀゚o)ぎゅ

人生における最高の宝物って… もしかしたら…
そーいうことかもしれないですね(✿´ ꒳ ` )

うどんのだし じんわり体に心にしみ入る
そんな心温まる暖かくて優しいお話し―



あーーーー最後に一言だけ言わせて下さい((人>Д♡))


ぁぅぁぅぅぅ・(ノД`。)・゚、


ぽ、ぽぽぽぽ、ぽ…



(´Д⊂グスン


ぽ、ぽ、ぽぽぽぽぽぽ、ぽk


ぽ、ぽっぽ~ ぽぽぽぽぽぽ~♪ ε(*゚θ゚*)з ♪


( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン




ち、違うんです… ポコが…ポコが…(。´ノω<`)。


{netabare} ポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポポコポコポコポコポコポコポコポコポコ


ポコがかわいすぎるん●×△■※☆◆ぁぁぁぁああ(;´Д`)ハァハァ♡


ポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポポコポコポコポコポコポコポコポコポコ{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 40

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ほのぼの癒し系香川県観光案内アニメ

原作未読。最終話まで視聴。

今期の癒し系No.1はこの作品で決まりでしょう。
問答無用に可愛いポコに癒されっぱなしです。

あとは、毎話のタイトルにもなっている香川県の名所・名店の数々。
癒しと観光案内をドッキングさせるとは、恐るべし・・・。
この作品を見て、『香川に行きた~い!』って人、多いんじゃないでしょうか?
私は言うまでもなく、その一人です。

日常ほのぼの系には感動が良く似合う。
この作品もしっかり感動させて貰いました。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 37

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

色々香川のことも知ることができる、ハートフルファンタジー系アニメ。

原作は篠丸のどか先生の漫画原作です。原作は未読です。
監督は宅野誠起さん、シリーズ構成は高橋ナツコさん。
アニメーション制作はライデンフィルム。
全12話です。

香川県を舞台にしたハートフルファンタジーアニメです。
香川のうどん屋の息子の俵宗太(30歳)が東京から帰省した時に人間の子供に化けたタヌキのポコと出会って、タヌキのポコを人間の子供みたいに育てていくハートフルなアニメです。

どちらかというと「飼う」よりも「育児」しているようで、宗太とポコは親子のようでほっこりしました。ポコが可愛いです。
また香川舞台にしていて、セリフが香川弁だったり、うどん以外の香川のものが色々出てきたり、Cパートでは作中作の子供向け番組ガオガオちゃんが実際に登場したりと全体的にほっこりした雰囲気のアニメでした。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 22

66.5 11 2016年度の日常系アニメランキング11位
ステラのまほう(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (413)
1796人が棚に入れました
高校の入学式の日、夢中になれることを探して部活PRの展示を見て回る新1年生の珠輝。幼なじみのクラスメイト・裕美音はイラスト部に入部して楽しそうだけれど、珠輝は何をしたいかわからなくて……。
同人ゲームを作る部活「SNS(死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン)部」の机でパズルゲームをプレイした珠輝。迷った末、新入部員になることを決めます!プログラマで部長の2年生・椎奈、シナリオ担当の2年生・あやめ、BGMと効果音の担当、2年生・歌夜の3人と一緒に、ゲームを作る日々が始まります。

声優・キャラクター
長縄まりあ、村川梨衣、小澤亜李、悠木碧、前川涼子
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

デジタルなかわいさ

正直今期のアニメの中でダントツに好きです。
誰かのために考え行動する優しさ、辛い時の心の動き、人の優しさを察し感じる言葉、関係性。そのどれもが、私の心に響いてきます。

【物語】
女子高校生がゲーム制作サークルに入部し同人ゲームの制作をしていくお話。
好きなことを出来なかった・見つけられなかった人には響く1話でした。
【作画】
やわらかくて良いですね。
【声優】
村川梨衣さん、悠木碧さん、小澤亜季さんなど、若者向きに人気な方がそろってます。
そして主役は長縄まりあさん。私は六畳間の侵略者が大好きなんですが、ほんとうれしいなあ(涙)
【音楽】
音楽というよりはOPEDの映像の話なんですがOPのドットキャラ絵が可愛すぎる!
EDの映像も曲とかけてドットが浮かんでいるデジタルな海なのか、デジタルな宇宙または空を表現しているように見えました。(四角いドットから星に変わるのも星空という感じです)EDの曲は長縄まりあさんが歌っています。
海の中に漂う浮遊感、大きな海の中で少し切なさを感じる孤独感。海の中で灯りのように光るデジタルな海の中の星が、転調によりキラキラと輝く星へかわり輝きだす高揚感。いやあ、見返すほど味がある。
たまきの様々な感情をイメージさせるようなところがありますね。5話を観た後にじわじわと効いてきました。お話の余韻を響かせるようないい曲です。


【キャラ】
どのキャラもみんな好きですね。
その中でも関あやめちゃんがなんとなく好きです。
いやでも、ゲーム音楽に詳しそうな藤川歌夜ちゃんも良い!

【ゲームを制作するアニメといえば?】

ゲームを劇中で制作する作品といえば、「涼宮ハルヒ」では少し触れてますよね。
負のベクトルを持った作品なら「NHKにようこそ」とか笑
最近では「少女達は荒野を目指す」「NEW GAME!」でしょうか。
私は見たことが無いのですが「ディーふらぐ!」「 冴えない彼女の育てかた」「 さくら荘のペットな彼女」「 超次元ゲイム ネプテューヌ」等もゲーム制作をしているようです。

【ゲーム音楽は聞きますか?】

ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。
オーケストラでの壮大な曲や、チップチューンの色あせない名曲、様々なゲーム音楽がありますよね。
チップチューンの原曲をアレンジでオーケストラでの演奏がされたりしますが、「原曲のほうがいいなあ」なんて思うことが多いです。

【本田たまき】
{netabare}
今作品の主人公ですね。
5話で歌夜と音信不通になった時のセリフが印象に残っています。
『どうして…部長さん…関先輩…藤川先輩を信じてあげないんですか』
『私たちみんなで楽しく一つのもの作ってきたじゃないですか…』
(あれ…なぜ藤川先輩だって頑張ってるはずだって確信できるの?みんなで楽しく作ってきたってほんとに言えるの…?)
『それでも…それでも私は藤川先輩を信じたいです…』
辛い状況下で歌夜がBGMを作れず逃げてしまったと思う先輩たちに対して、
たまきは不安の混じった疑問をなげかけました。ゲーム制作はいつも楽しいという幻想的なイメージがあったかもしれない。たのしく一緒にやってきた仲間に疑うことはないと思っていたかもしれない。たまきの理想と現実の乖離ですね。それでもたまきは歌夜を信じたかった。それはたまきの弱さでもあり、たまきの根本的な部分に存在するやさしさの現れかもしれません。(人を疑うことを知らないというのは、弱さでもあり、優しさでもあるのかもしれません)
{/netabare}

【即売会、いったことないなあ】
{netabare}

同人音楽や、同人漫画の即売会って行った事ないなあ。クリエイターの最前線?やマニアックな世界を見たことのない人にとって、そういう面白さもこの作品にはあるかもしれませんね。

でも周りが皆上手くて、自分の作品が小さく見えて、この場に居ていいんだろうか?早く帰りたいなんて思うことはだれでも経験した事のある気持ちかも知れません。だからこそ、たまきが会場で気落ちしたことがすっと分かるのかも。

いわゆるジャケ買いというやつでしょうか?ゲームのイラストを見て買っていく人は。私も、一般ゲームでジャケ買いをすることがよくあります。という事で雰囲気で買ってくれる人には、仲間意識を感じます。しかも同人ゲームの会場となれば、お宝を発掘するような、もしくは未開の地を開拓する楽しさがあるんだろうなあと羨ましさを感じます。

今週(6話)も情感を感じれて良かったです。藤川さんの「私の事、かばってくれたんだって?」に茶化した感じのない雰囲気を感じて、グッと来るセリフです。

部長さんが元部長さんとの日々をどう思っているのかも感じれたし。(そしてあえて言葉にしないのも素敵です)

たまきがこの部活に感じる楽しさというのを最高のきらきらとした笑顔で表現したあのシーンも良かった。

{/netabare}

【ボードゲーム】
{netabare}

ボードゲームは将棋やオセロも入るのですね。
私は人生ゲームを、テレビゲームでプレイしたことがあるくらいです。モノポリーを持っているんですがルールを知っている人がいない(笑)
人狼ゲームや、お邪魔物はボードゲームに入るだろうか?

作中では幼き頃のたまきが、ゆみねと遊ぶ為にボードゲームを作ります。ゲームを遊んでもらえて楽しんでもらえることが素敵だ思う気持ち、SNS部に入ろうと思った時の気持ちのきっかけの話でした。

私には、たまきがゆみねと友達になる為に頑張って、ゆみねを笑えるように変えてくれて、外との繋がりを作れるようになり、そして一度中学は別々になっても高校生になった今でもずっと友達で居る二人に涙。特別な親友ってたまきは言っているけど、より強くそう思っているのはゆみねのほうかもって感じました。

今週は藤川さん可愛かったなー。

もうこれが今期の私の一番好きなアニメです。6話までこんなに楽しめたのは今までにないくらいです。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

OPのドット絵でワクワクしたことで、年齢を痛感したw

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
きらら系らしいほんわかとした絵柄やストーリー。ゲーム作りを題材にはしているが、あくまで部活レベルなので、決して難しくない。ぼ~っと眺めるのに適したアニメです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ただ懐古的なだけですが、ドット絵のゲームは好きです。要は、「足りない分は想像力で補え!」という感じで、小説的な広がりがあるんですよね、ドット絵には。漫画と小説の中間な感じ。もちろん、華麗なグラフィックのゲームを否定するつもりはないですが、共に良さはあるということで。復刻版のファミコンも売れてるみたいですしね♪

ゲーム制作アニメ、といっても「NEW GAME」のようにプロの現場を見せるのではなく、高校の部活動で「同人ゲーム」を作るという話。設定的には「少女たちは荒野を目指す」に近いけど、「しょこめざ」はガチの商業目的でしたが、「ステラのまほう」は、もっと真っ直ぐに、爽やか?にw「あくまで部活」の範囲内で頑張る感じが良かったです。

ゲームのクオリティも、「あくまで部活」という趣旨から外れないもの。初めて作ったゲームがノベルゲームというのも現実的で、それは「しょこめざ」と一緒でしたが、動機が全く違うのがおもしろい。

この「あくまで部活」感は、作品を通して徹底していたと思います。部活の傍ら、バイトや塾に通ったり、授業中にキャラデザしてたら普通に注意されたり、制作日程にテスト週間考慮したり。

そんな中でも、「ステラのまほう」完成間際のドタバタには緊迫感があったし、マスターアップの瞬間には感動もありました。

きらら原作なんで、当然、日常系によっていますし、基本はキャラを見せるアニメなんでしょう。

個人的に好きなのは、椎奈です。ネガティブゾーンに入った時は鉄板で笑えましたw というか、珠輝、あやめ、歌夜、裕美音も含め、すべての人物に「ちょっとした闇(病み)」の部分があるのは、本作の特徴でしょうね。勿論、笑える範囲のものですが。

構成的にも、山場を1つ越えマンネリしそうな辺り(8話)で爆弾を投下(水葉を登場)させるなど、構成としても良かった。原作連載中ですし、これは2期を期待できるかな?

第11話は、問題提起をぶつけてくる良回。ここまで「あくまで部活」を貫いた本作に、「部活なんかやってどうすんの?」という、どストレートの質問をぶつけてくるなんて、素敵w 「私が絵を描くことに何の意味があるんだろう?」ってなんか、アイデンティティーの確立という、どストレートなテーマですね。結局その問題提起は明確な答えを出さず、あいまいに流しましたね。でも、そんなもんでしょう。答えがでないからこそ、楽しめるんだしね。

最終回、コミケにはリアルでは一回も行ったことないけど、数多のアニメで観ているから、初めて行っても何とかなるかも……って、甘いか(笑) ラストはまさかの水着回w 椎奈の水着姿に、珍しく普通に萌えた(笑) なるほど、絵を描くだけでなく、ゲームを作りたいって、なんか良いな。これはある意味で、完全分業化されたプロの世界である「NEW GAME」にはなかった発想。未完成で不完全で発展途上の「部活動」だからこそ描ける世界。うん、続きを観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
♥ : 42
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一つだって欠けてはならない大切な5つのピース

「まんがタイムきららMAX」で連載中の4コマ漫画が原作のアニメ。原作者のくろば・U氏は東大のゲーム製作サークルにいた事がある人。上記サークルの運営するサイト「Nonlinear」にはフリーゲームの公開もあります。

そんななので「ステラのまほう」は生粋のゲーム製作アニメとなりそうです。

部活とかサークルとかバンドとか、人が集まって何かをする時には必ず意見の齟齬が生まれます。他にも、やる気のない人がいたり、逃げてしまう人がいたり、人が多くなればなる程、色々な問題が生じるものです。いいチームが出来上がると言うのは奇跡に近い事なのかも知れません。

本作に登場する※1SNS部には既に結束の固まった(少なくともゲームを一本作っているので)3人の先輩がいます。そこに飛び込んだのが主人公の珠輝。

以下は各話の感想。

1話
{netabare}
部員の勧誘に励む?SNS部の場面。部長の椎奈さんが「大変ですよ‥」と釘を刺す一方で「そう気負う事も無いんですが‥」と誘う台詞の連なりは一見不可解なんですが、「大変ですよ」は多分やる気の無い人を切り捨てる為で、後の台詞は、それでも本当は仲間が欲しいと切望する椎奈さんの気持ちの表れの様に感じます。珠輝の返事を聞いて椎奈さんの死んだ魚の目(笑)に光が差した様でした。もしかしたらSNS部は元来もっと多くの人たちを擁していた部活だったのかも知れません。

一方で、自身を過小評価する珠輝ですが、その経歴はなかなかのもの? 以下に羅列。

幼児:すごろく製作
小1:昆虫の研究
小3:落書きの研究
小5:漫画を読みふける
中1:漫画の絵を模写
中2:古本を読みふける
中3:カードゲームの※ソリティアを研究

本人は趣味に一貫性が無さ過ぎると嘆いていますが、"なかなかの経歴"なんて控えめな表現でした。素養は完璧でした(笑)

※:一人遊びの事。トランプではクロンダイクが有名ですが、15パズルとか「カウボーイ・ビバップ 天国の扉」に出ていたボール・ソリティアもソリティアの一種。鎮静効果があります。(個人的経験から)
{/netabare}
2話
{netabare}
1話ではちょっと厳しい印象を残した椎奈部長でしたが、その事を珠輝に謝ってしがらみを解消してくれました。こんな素敵な先輩がいたら良いですね。

あやめと歌夜ともすぐに打ち解けた感じで3人+1人が着々と4人へと近づいていきます。

PCに不慣れな珠輝の補佐として、珠輝の幼馴染の裕美音もゲーム作りのお手伝いをする事に‥。裕美音というより"ゆみねぇ"という感じ‥珠輝を可愛がるお姉さんキャラでした(笑)
{/netabare}
3話
{netabare}
今回は合宿と称して珠輝の家でゲーム作りというお話。椎奈部長の気遣いで珠輝のお絵描き環境が充実。裕美音(この人、もはや部員同然‥)のアドバイスの元、ペンタブでお絵かきの練習してました。椎奈部長の「スキャナが必要かも知れません‥」とか、歌夜の※サンプリング作業とか、台詞ほか、描写が細かくて、ゲーム作りの土台を構築している様子が良く描かれている印象を受けました。

タイトル「ステラのまほう」の意味も分かります。5人の主人公達が以心伝心出来るまでの成長の過程を描く様なイメージでしょうか?

珠輝のお母さん、おばあちゃんも登場。二人とも優しいんだけど‥「ししおどしで遊んどるのは、だれじゃ~~!」はわたしだったら確実にトラウマになっているシーンですね‥。現実にその場に居合わせたら、縮み上がるであろう事請け合いなホラーなシーンでした(苦笑)

全体的に見れば、今回も5人の仲がより深まった様で、温かい気持ちになれるお話だったと思います。

次回も楽しみです。

※:色々な音を録音して、それをDTMソフトとかシンセサイザーとかの音源に利用する事。
{/netabare}
4話
{netabare}
今回は多くの新キャラが登場します。
人数少し多いので分かりやすく以下にまとめ。

飯野夏さん‥「のんのんびより」のかずねえみたいな糸目の人。
清水マリカさん‥天真爛漫ハーフの子。
百武照さん、SNS部のOGで初代部長。猫耳の人。
春馬君‥あやめの弟。小学生。珠輝に手ほどき出来るほど絵が上手い。
信人君‥春馬君の弟。

キャラ紹介の意味合いの強いお話だった所為か、物語にはあまり動きはありませんでした。(珠輝が春馬君に絵を教わって恋心?を抱かれたくらい‥)

ですが今回のお話を以って私は、SNS部は裕美音だけでなく、多くの人の助力に支えられてゲーム完成に漕ぎ着けるのでは?という予想を抱いた次第。

原作者のくろば・Uさんの所属する同人ゲームサークル「ノンリニア」もメンバーは40人以上、個性豊かな方々が時によって参加したり参加しなかったり、のんびりとゲーム作りしている模様。漫画とかアニメではさすがに40人は多過ぎますが「ステラのまほう」でも小規模ながら似た様な光景が描かれる事になるのかも知れません。
{/netabare}
5話
{netabare}
今回ではステラのまほうという言葉に込められたもう一つの意味も分かります。ゲームキャラの持つ魔法を意味する言葉の他に、ステラ=スターのまほうという意味があるらしい‥。五芒星のそれぞれの頂点にそれぞれの担当が収まるというのは見て分かるんですが、椎奈部長が二役以上務めているし、いまいちピンときませんでした‥。ゆみねぇは部外者だからやっぱり外れているんですねぇ(涙)テル先輩、雑用とかスケジュール管理ダメだったのかな‥。何でも出来そうなイメージだったけど‥。

あれこれあって、今回を以ってついに「ステラのまほう」が完成。は、早い‥。次回を最終回としてもおかしくない、やや急ぎがちな展開でしたが、この先はもう一本新作を作るお話とか、修正版を作るお話とかになってくるのでしょうか?

余計な場面があまり無くて、台詞にも無理なく情報が詰まっているし、キャラの優しさも丁寧に描かれているので、見ていて心地良くなるアニメです。3話の例の場面は別だけど(笑)

次回も楽しみです。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回は、即売会のお話が半分、打ち上げ会のお話が半分。

自分が作ったものを見られたり、評価されたり、このレビューにしても、私もアップする時たまに緊張するので珠輝の気持ち分かります。あと売り物をタダであげたくなってしまう気持ちも(笑)こういうのは慣れと割り切りで乗り切るしか無いんでしょうね。多分‥。

後半の打ち上げ会のパートは反省会とか、裕美音のお約束な話とか、恋バナとか、小休止の意味合いも兼ねたこれまでのまとめ的なお話でした。

地味ながらキャラの魅力が増しましたし、「ステラのまほう」完成と初販売成功という一章の終わりを飾るに相応しい円満な内容だったと思います。
2話続けて珠輝と裕美音、新キャラの飯野 水葉(いいの みなは)さんも交えてゆる~い百合話。
{/netabare}
7話・8話
{netabare}
珠輝と裕美音が友達になるお話。友達の為なら普段考え付かない事が出来るというのも、すごろくがゲーム作りに興味を持つきっかけになった事にも納得でしたが、2人の同級生だったのぞみちゃんという子、小学生低学年?なのに落ち着きがあり過ぎて、助言も的確なので違和感が‥。今の珠輝よりもずっと大人なんじゃなかろうか‥(笑)

ゲーム作りのお話が2週連続でお休みだったので物足りない印象でした。

来週に期待。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回のサブタイトルは「スキルアップその2」。新作ゲームの企画、夏コミの話も出ましたが、ゲーム作りに関しての内容はかなり薄い印象。

「ステラのまほう」即売会の終了以降はテンプレに従った百合話ばかりで楽しめていない様な‥。椎名部長のコミュニケーションLv.0(Lv.1とかになっていると思う)なところが可愛かったり、あやの男前振りがカッコ良かったりするんですけど‥‥。たまきは小学生にしか見えない(笑

次回に期待したいと思います。
{/netabare}
10話
{netabare}
前半はたまきが椎名部長を泣かしちゃう話。

たまきの自信の無さや心配性は椎名部長に通ずるところがありますが、部長の方がやや打たれ弱い‥。言いたい事を言う所は一緒ですけど、どちらも言った後で思い悩んでしまいます。程度の差こそあれ誰でもそうかも知れませんが‥。でも二人とも回復は早い。羨ましい‥。

後半はさらに椎名部長から借りたパソコンをたまきが落として壊してしまうという話。ある用途に特化したマシンを持ってる人とかでなければありそうに無い話ですね。でもやってしまったらどうしようという気持ちは伝わってきました。友達から借りたゲームのデータを消してしまったらという恐れと似ています。ハードは買い替え可能ですが、完全に消去されたり壊れたりしたデータは修復不可能。重みが違います。

おきのどくですが ぼうけんのしょ1ばんは きえてしまいました‥とか(汗

落としたパソコンが壊れるなんて稀にしかない事だと思いますけど、ハードディスク(HDD)がやられる事はあるかも知れません。セーフモードから起動してみてダメなら、OSの入ってるディスクから起動するか、HDDを他の健康なPCに外付けして、運良く読見込めたら必要なデータをコピーするとか、あれこれ手がありますが、最悪の場合でもHDDを初期化するか買い換えれば使える事が多いと思います。PC自体は結構丈夫なので壊れたと思って捨ててしまうのは勿体無い‥試す価値はあると思います。
{/netabare}
11話
{netabare}
夏コミに向けてのゲーム製作のお話の続き。

アグレッシヴ少女"はーちゃん"こと水葉さんのお姉さんは糸目の飯野夏さんでした。
ゲーム製作と勉強が両立出来ない水葉さんに夏さんから(おばあちゃんの代弁者として)待ったの声が‥。

自分にしか出来ない事があると主張する水葉さんに、夏さんはそれを自惚れと断じ、彼女にとって本当に必要な事は何かと問います。

必要な事と言うと、単純に考えれば、社会人なら食べる為に必要な仕事とか、学生なら、なるだけ自分の望む仕事に就ける様にする勉強とか‥でも必要な事ってそれだけじゃないですよね‥? 作中であやが言っていた様にご飯食べたり息したりするのと同じく、精神的な支えは人間にとって必要です。自分自身にひとかけらの誇りも持てなくなったらその時は多分おしまいなので‥。仕事や勉強に誇りを見出せるのなら一石二鳥ですが、人生って望めば叶う様にそうそう上手く出来ていないものです。

評価や意味じゃない‥あやの一喝はそんな一番大切な事を思い起こさせる青天の霹靂の如き言葉でした。これは女子じゃなくても惚れ惚れしてしまいますね。おおっと、逆でしたね(笑)

ゲームの事、新作ゲームのジャンルはまたしてもサウンドノベル。原作はあやによる中二病全開小説「星屑の※インテンツィオーネ」。OPムービーの※bドット絵を見て、初回からRPGとかアクションゲームの製作風景が見れるかも?と期待していたのですが‥残念。

でも高校生が部活で作るゲームジャンルとしては、製作難易度の観点から判断すればサウンドノベルの方がリアリティがある気はします。そうした小さな成功を積み重ねながら段々とスキルアップしていき自信をつけていくのでしょう‥先の話との兼ね合いで納得。アニメとしての派手さには欠けますが、その方が嘘っぽくなくて私は好きです。

それはそれとして、ぷよぷよのアレンジと間違えられてしまったとは言え、第1話の部活勧誘の話に出ていたパズルゲームは何気にスゴかった気はします。対戦なのか協力なのか、ゲームパッド二つ使ってプレイ出来る仕様だったみたいなので。てる先輩以外はみんな1年生だったわけだし‥。

「ステラのまほう」完成からは長~い中だるみが続いているという印象でしたが、OPムービーにも微妙な変化(レベルアップ!)があり、今回のエピソードでそれを脱却した感があります。

ラストに向けての熱~い展開に期待してます。熱~いと言っても、事ある毎にハグする様な百合描写はもうおなか一杯なので遠慮しときますケド(笑)

※:イタリア語の女性名詞で意図や意向の他に、印象、心証なども示す言葉だそうです。「星屑の意向」とかだと硬過ぎるので「星屑の願い」という感じに訳すときれいな感じはします。
{/netabare}
11話
{netabare}
ゲーム完成から夏コミ、水着回と急ぎ足でまとめた様な最終話でした。

とんでもない数の人の集まるコミケ会場の風景が描かれましたが、映像などを見ると何ともまあ、毎年すごい熱意ですね。話には聞いた事はありますが、私は現地に出向いた事はありません。椎名部長並みに人ごみが苦手なので(汗)ちなみにサークル参加費は8000円なり。参加する人は1本1000円のソフトを出来れば8本くらいは売りましょう(笑)

最終話に至るまであまりレビュー内で触れなかった歌夜について、これまでも常々思っていた事ですが、歌夜は他のSNSメンバーと比べ、プロ意識が既に芽生え始めている様で、時間に忠実、掛け持ちしてても身を削って仕事をこなすところなど、最後まで底知れぬ天才性が伺えるキャラでした。OPで表示されるステータス画面でもスキルが役に立つものばかりでレベルもかなり高めだし‥。頼もしいキャラである一方、割と乾いた性格をしていて、百合話にもあまり絡まないので、他のメンバーと比べると陰の薄い印象がありましたが、それでも、縁の下の力持ちとしての大事な役割があり、さらに椎名部長とともにSNS部の熱冷まし役を兼ねるという、やはり欠けてはならない大切なピースの一つでした。

義務に忠実な歌夜や椎名部長を描く一方で、たまきやあや、はーちゃん(あとゆみねも)の様な情熱的なキャラも描き、それぞれの視点にもかなりのずれがあり(ノンリニアにモデルがいたりして)行き違いや衝突を経て、ただの馴れ合いの仲良しグループには決して生まれる事の無い絆を描いている点はこのアニメの美点の一つに数えられると思います。

後半の海での打ち上げの話は、はっきり言ってSNS部っぽくない‥。日光足り過ぎ、元気一杯でみんな堂々としてるし‥椎名部長以外は(笑)

ゲームの製作から完成、販売まで一貫して描かれているのも、このアニメの良いところではありますが、百合成分とパパ大好き(笑)成分が過分に含まれていたためそれに隠れ、肝心のゲーム製作部分の描写が中盤~後半にかけて淡白になってしまっていたのはちょっと残念でした。

最近のアニメでは何故か、女子ばかり登場するアニメだと百合に、男子ばかり登場するアニメだとBLになってしまう傾向がありますが、展開がワンパターンになりがちだし、ちょっと現実離れし過ぎな気もするので少し控えて欲しい気もします。

2期無さそうですが、もしあれば、すごろくからの叩き上げのゲームクリエイターたまきの第一歩、是非見てみたいものです。

SNS部に祝福を!
{/netabare}

OPはパラパラ漫画とか※2ドット絵とか、キャラ紹介のLv.~とか仮装とか、見ると楽しくなる映像も相まって、とても完成度の高いムービーに仕上がっている印象。下地紫野さんの明るく透明感のある歌声も素晴らしい。「God Save The Girls」聴くと元気がもらえる曲です。

下地紫野(しもじ しの)さんは作中ゲーム内キャラ、ステラの声の他に、4話から登場のマリカと茶道部員の人も演じていらっしゃるそうです。きちんと声色を使い分けていて、声優としての技量の高さも感じました。

ゲーム作りを主題としたアニメには前期の「NEW GAME!」がありましたが、この「ステラのまほう」ではたった5人?でゲーム製作。規模はずっと小さいものの、一人一人が決して欠けてはならない重要なお仕事を担うため、"なんとかなるさ"感が全くありません。(お互いの仕事の性質が違う為なかなかフォローし合えない点で)

ですが、4話見終えた時点では上記の様な厳しい印象は和らいで、かなりゆる~い雰囲気に‥。もしかしたら部員以外の多くの人に支えられて一つのゲームを作り上げる物語になるのかも知れません。

それぞれの個性を持った人たちが、それぞれにしか出来ない役割をへこたれずに全うするのは大変な事。それでも一丸となって一つのものを完成させた時の喜びは何ものにも代えがたいはず‥。

彼女たちの作り上げるゲームに期待です。


※1:SNS部=死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン部、ヒドイ‥(笑)

※2:原作のくろば・Uさん自ら描いたもの。さすが現役ゲームクリエーター。お見事な出来栄えです。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 29

67.0 12 2016年度の日常系アニメランキング12位
おしえて! ギャル子ちゃん(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (473)
2365人が棚に入れました
見た目はどこからどう見ても金髪ギャルで遊んでそうに見えるけど 、実は純情な女の子。
そんなギャルな外見と素直で優しい内面のギャップが可愛らしいギャル子を中心に、眼鏡で背の小さなオタ子、おっとり天真爛漫なお嬢の三人が、いろんな場所でガールズトークを繰り広げる日常コメディ!

声優・キャラクター
和氣あず未、富田美憂、高橋未奈美、櫻井孝宏、小野大輔、松岡禎丞、木村珠莉、諏訪彩花、石上静香、本渡楓、飯田友子、芳野由奈、加隈亜衣、久保ユリカ、鈴木絵理、古川慎、八代拓、天﨑滉平、熊谷健太郎、小林裕介、村田太志、中村悠一、藤井ゆきよ、大西沙織、千本木彩花、能登麻美子

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ナチュラル設定、脱力ギャル子

主要登場人物は、ギャル子、おた子、お嬢の3名です。
ギャル子は・・・、おた子は・・・、お嬢は・・・
作内で嫌ってくらい説明されています。
その3人に、サブ女子とサブ男子が軽く絡む構図。
意外と登場人物は多いです。

基本、下ネタコメディー。
しかし、免疫不全症候群のため、皆、様々なツボで真っ赤。
女子も男子もかわいいです。

やっぱり、このアニメはギャル子ですね。
主人公だから当然です。
気の抜けたサイダーのようなしゃべり方がツボです。
最近のギャルのしゃべり方?
語尾が伸びるのが、気持ちいい。
まさにナチュラルな脱力系です。
けど、性格は純粋で優しい。
この子の雰囲気、妙にくせになる。
巨乳としては珍しくお気に入りキャラです。

たまにシリアスに走るけど、ニヤッとできる良いアニメ。
ショートアニメにしておくのはもったいない。
30分でも全然大丈夫ですよ。

あっ、それと、能登麻美子さんの涼しげナレーションがエロ爽やかでした。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 37

sMYVP12210 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

保健体育系アニメはもっとあるべき

女性版だけでなく男性版 むしろごちゃまぜでもいいか。
こういうアニメも必要よ。不寛容な日本人ばかりになっているが生物的な人間は変わっていないわけでさ。
見なきゃ見るなでいい。
けど女性を知らない、女性たちだけの秘め事や秘密話に焦点当てたこの作品は評価されないまでも、必要性は認めるべき。

アニメ自体も丁寧に作られていましたし、おもしろかった。
普通の学園日常アニメでも通用するレベルの作品です。
いいアニメをありがとうございました!

投稿 : 2024/06/22
♥ : 1

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

10分程度で観られる下ネタギャグアニメって他にありますか?

2016春アニメの中で毎週最も楽しみにしていたアニメがこちら。
1話10分程度で観られる手軽さが売りの下ネタギャグアニメ。

「アニメで分かる心療内科」も同じことが言えるので「おしえて!ギャル子ちゃん」と比較して差別化を計る。


1話あたりの時間:ギャル子ちゃん(約7分)/心療内科(約6分)
→若干ギャル子ちゃんの方が長いが、どちらもほぼ変わらない

知識が得られるか:ギャル子ちゃん(雑学や都市伝説)/心療内科(心療内科・精神病の解説)
→ギャル子ちゃんでは回毎に提示された質問が解決しないことが多いが挑戦的な語句が使われることが多い。(例オッパイの大きさと頭の良さは反比例するって本当ですか?)
一方心療内科は、解説が目的なので回答がしっかりしている。そしてタイトルは至って真面目である。(例ロリコンはどこから病気なの?)

下ネタの過激さ:ギャル子ちゃん(言葉攻め)/心療内科(変態キャラによる過激なリアクション)
→ギャル子ちゃんの方がより下ネタに特化した感じがする。い○もう・にゅうり○のような下ネタに直接かかわる言葉を隠さずズバっと言ってしまうが、絵では表現しないことが多い。
一方心療内科では、キャラがボケとツッコミに分かれて、ちゃんとコントをしてくれるのが良心的だ。

視聴のしやすさ:ギャル子ちゃん(テレビ放送・web配信)/心療内科(web配信)
→これはギャル子ちゃんに軍配が上がった。
web配信をしているからといって、外で観るのが気まずいのはどちらも一緒だ。

キャラ立ち:ギャル子ちゃん(キャラ立ちしている)/心療内科(迷走している)
→ギャル子・オタ子・お嬢の3人が完成されている。
心療内科の主人公はモブ臭がする。

主題歌の中毒性:ギャル子ちゃん(中毒性は低い)/心療内科(中毒性は低い)
→差は感じられない

作画:ギャル子ちゃん(安定している)/心療内科(安定している)
→差は感じられない

声優:ギャル子ちゃん(違和感無し)/心療内科(違和感無し)
→キャラの声優はどちらも違和感が無く優秀である。
しかし、安らぎボイス能登麻美子による下ネタタイトルの読み上げはぞっとした。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 13

66.7 13 2016年度の日常系アニメランキング13位
ばくおん!!(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (563)
2338人が棚に入れました
女子高生の佐倉羽音は、登校途中の坂道にへこたれたことがきっかけで、バイクに興味を持ち始める。
すでにバイクに乗っている同級生の天野恩紗とともにバイク部に入部することになった羽音は、
個性的で楽しい仲間達に支えられながら、無事に二輪免許を取得。
愛車のオートバイも購入し、ついに念願のオートバイ・ライフをスタート♪
実際にオートバイに乗りはじめてみると毎日が驚きと発見の連続で…!?

声優・キャラクター
上田麗奈、東山奈央、内山夕実、山口立花子、石塚運昇、日笠陽子、三木眞一郎、岩田光央、荒浪和沙、田所あずさ、井上喜久子、木戸衣吹
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「けいおん!」とは似て非なる・・・。

原作未読。ちなみに私はバイクには全く興味がありません・・・。

「けいおん!」をオマージュした作品だと聞き、視聴開始。

主人公の羽音の雰囲気は唯に似ているかな?
良く出来た妹がいて、両親は娘に対して少々甘めなところとか。
但し、眉毛の濃さは紬に似ている。

異なる点は、取り敢えず今のところ毎回バイクに乗っていること。
けいおんでは楽器を持って練習している回の方が少ないくらいだったような・・・。

バイクに魅了された少女たち+αの話。
作画が綺麗で見やすい。特にバイクの疾走感が良く表現できていると思います。

もっと、「けいおん!」に寄せた話だと思っていましたが意外とそうでもない・・・って思っていたら、第9話で一気の寄せが・・・。
{netabare}主人公の良く出来た妹が同じ高校に入学してきて、小柄でツインテでバイク経験者(ポケバイだけど)の娘が入学してきて、その娘の名前が『中野』で、部活動説明会で軽音部が演奏した曲が『じゃかいもは主食』って・・・。{/netabare}
凄いなぁ・・・。寄せたなぁ・・・。
とりあえず『中野千雨』ちゃんのことは『あずにゃん』と心の中で名付けておこう。

「けいおん!」同様ほのぼの系だと思っていましたが、意外とバイク好きの人が見るとあるある系なのかも知れないですね。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 58

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

楽しかった! ありがとう、ばくおん!

同タイトルのマンガが原作らしいですが、未読です。

2016年春期の中でも、ストレス無く視聴できた1本。作中の自虐も含めたバイクネタがとても楽しい作品でした。

第1話の学校前の登り坂とか、「この作画やる気あんの?」とか思わなくもなかったですがメインキャラやバイクや自転車などの作画は大丈夫だったので、本作の趣旨的には問題ありません(笑)。

後輩の千雨ちゃん以外のメインキャラの名前が乗っているバイクのメーカーやそのエンブレム絡みだったり、ホンダの手堅さが語られたり、スズキがdisられてたりとバイクネタは面白かったです。

基本的にはギャグなんだけど、1年間を通してちゃんとバイク乗りとして成長していく羽音の姿は印象的でした。

実車メーカーの寛大な心がなければ実現しなかったアニメだと思います。ありがとうございます。

OPは「バイクは楽しい」、EDは「何でバイクなんて面倒くさいものに乗っているんだろう」という歌で、どちらも作品に合った良い歌だと思います。

バイクを良く知らなかった視聴者の代弁者であろう羽音、バイクに詳しいけどスズキに容赦ない音叉、スズキを愛して止まない凛、財力にモノをいわせてやりたい放題な聖、喋らないけど皆を暖かく見守っている来夢先輩、「バイクは公道で乗るものじゃない」と強がる千雨、みんな良いキャラでした。あ、「バイクの神様」も良かったですよ!

キャストも各キャラに違和感なかったと思います。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 41

やまだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

🏅うはwwwおkkkwww

「バイクに乗らない理由ならいくらでもある。だからこそ、
 乗る理由が一つでもあるなら乗るべきなんだ。」

めちゃくちゃ面白かった。シャレでけいおん!に寄せて書いた漫画がアニメ化される際に真に受けられてさらに寄せられてしまった感じ。OPはモロにキラキラしたバイク啓蒙青春アニメのよう。曲も映像も素晴らしい。でも作風はけいおん!とは全く逆のベクトル。

けいおん!はバンドモチーフの萌えアニメでバンドあるあるは皆無、楽器や機材のウンチクも一切なしという潔さ。情報としてはせいぜいレスポールが重くて高いくらいだがレスポールという名称すらも出さない。バンド界隈に触れてない層に対する視聴ハードルを完璧なまでに排除、というよりバンドである必要性も全くない。JKがキャッキャウフフしてる映像を見せつけるのみ、という一貫した姿勢が間口の広さに繋がった。キャラクターの配置もギリギリまでコンパクトにし物語性も排除。圧倒的で純粋な職人芸の「kawaii」の暴力。

この作品は主人公のビジュアルを見れば一目でわかるとおり、全く萌えアニメではない。完全なるギャグ作品。ライダーあるある作品かと思えば実はそれだけでもない。ノリはどちらかというと昔の2chバイク板の内輪ネタ。ここら辺の文化に触れてないと結構な頻度で差し込まれるネタには気付かないだろう。もちろん2chのノリならイジられるべきはKawasaki一択なのだが、ここらへんは作者がスズキ党なのかもしれない。

特に決まった趣味も無いほんわか主人公がバイクの魅力に引き込まれ、周りを振り回しながらキラキラした高校生活を送るというテンプレ王道。だが健全なライダー啓蒙を目指す作品であるならリーンイン/リーンアウト/荷重移動/コーヒーブレイクミーティング/サーキット走行会/トランスポーターなどの描写がないのはちょっと腑に落ちない。バイクを雑に扱う描写もある。エンジン音も楽しめないお察し音響。やっぱりこれはバイク乗りの自虐ギャグとして観る作品だと思う。

終始ずっと肩をプルプル振るわせて観てました。こんなのズルい笑うに決まってるの連続。通常EDのバックトラックにエンジン音だけ乗せた特殊EDも最高。体感ゲームのハングオンも懐かしい。ゲームだからアクセル開けても車体起きないんだよね。バイクどころかロードバイクのパロディもたまらない。さすがに自転車のメーカー名はもじるしかないのだが、お嬢キャラがコルナゴ所有だがイジって自慢するのみで全く乗らないとか流石。

日本で高級バイクといえばハーレー、BMW、ドゥカティが有名どころでもちろん全部出てきます。高級といえばメイドインイタリー(笑)。これは服や鞄や靴などのアパレルは勿論、車もバイクも自転車すらも。世界を席巻したハッタリブランド商法だが歴史を持ち出されてしまってはぐぬぬとしかいえないところ。真面目に働く人間が少なくて人件費高いだけなのにね。ただお嬢キャラが自分のドゥカティを壊しては新品に差し替えるだけなので、さっさと自分で免許取ってアグスタ/ビモータ/モトグッチやらこれみよがしなイタ車をとっかえひっかえして欲しかったかな。そういやベスパすら出てないな。

自虐ギャグ=マイノリティを描いた作品でもあって作風のわりには結構ドキッとする含蓄のある描写もあります。けっこうイイこと言ってたりします。イジり程度ではあるが差別的な描写もある中で心の持ちようというか捉え方とか自分の通し方とかね。意外と見ごたえあったりします。

深夜アニメ好きな人って真面目な方が多いのでふざけ過ぎたこれはダメでしょうね。逆に深夜アニメが苦手な方にはおススメ。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 25

58.6 14 2016年度の日常系アニメランキング14位
パンでPeace!(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (182)
798人が棚に入れました
みなみちゃんは今日から高校生。朝食に大好きなパンを食べて、最高の一日が始まります☆クラスメイトの「パン友」と一緒に毎日ハッピー! キュートなふわふわパン4コマ!を原作とした作品。

声優・キャラクター
木戸衣吹、山崎エリイ、豊田萌絵、大森日雅
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

パン友って何だろう?

登場するパンがどれも美味しそうに描かれています。
女の子たちのゆる~い会話とパンを食べている様子を見て安らかな気持ちになれるアニメです。
{netabare}
1話登場のたまごサンドに苺ジャムという組み合わせは想像だにしなかったので軽い衝撃を受けました。ぐぐってみたら愛媛県南部ではこの食べ方をする事がある様です。そのうち試してみて感想書くかも知れない。(良いジャム手に入ったので近日中に本当に試すかも知れない)

2話の「これは武器」はパン好きな家庭なら必ず誰かがやるギャグですね?のあちゃんがやると非常にかわいい。(ギャグのつもりでは無いらしいけれど)

1話、2話では主に女の子がパンを食べて楽しそうに会話していただけだったので物足りなさを感じましたが、3話ではパン作りのシーンが有り、本編が2分半程度の割には過程が中々上手く描かれていました。もう少し番組枠があれば、細かい所も説明出来たのではと思うと少しだけ残念でした。

4話は購買のパンを買って食べるだけ。見た目コドモにしか見えないのあちゃんですが、チャバタパン(私は食べた事も無いし聴いた事も無かった。)なんて知っていて博識。ただ者じゃない。

5話はゆうちゃんの回。漫画家志望らしい。この回でものあちゃんの妙な知識の片鱗が‥。ゆうちゃんがのあちゃんに頭ナデナデされているシーンは微笑ましかったです。

6話はふゆみ回。ふゆみに付き合って皆でダイエット。運動もそこそこに皆でパン作り。カリふわメロンパン食べてふゆみ大満足。のあちゃんの優しさも空気の様に描かれていてとても良かったと思います。沢山運動して沢山食べると言うダイエットの仕方は、食べ物からせっかく手に入れたカロリーを無駄に消費している様で私は好きではないですが、全然そんな話では無かったので楽しめました。これが本能に負けた人間の顔か‥。

7話は、のあちゃんが風邪でダウンして、チョココルネでお休み。のあちゃんの妹あみちゃんが登場しましたが、この子ものあちゃん萌えでした。

8話では、のあちゃんが新キャラの河合さんに餌付けされかかりピンチ!?ふゆみがそれに対抗します。のあちゃん愛と心配性がお姉ちゃんからお母さんにレベルアップしたふゆみ。「フランスパン担当」という言葉が登場してましたが日常で使う機会はあるのだろうか‥。

9話はメイド喫茶回。やはり今回もみんな(主にふゆみ&まい)で、のあちゃんに萌える回でした。クロワッサンは美味しそうでしたが、初回と比べてパンの存在感がどんどん薄れて行く様な気が‥。

10話ではふゆみとまいの間にパン友の兆しが表れる。めんたいフランスパンは私も食べた事があり、最初見た時は意外な気がしましたが、食べてみると非常に良い組み合わせである事が分かります。たらこ嫌いの人は無理だと思いますが、そうでなければ子供から大人までお勧め出来る、万人受けする様な美味しさを持つパンです。

ふゆみのぐぬぬ顔が似合い過ぎで、かわいくて笑えました。

最後まで見終えて、途中から登場キャラ、および私も、のあちゃんを愛でる事にばかり気をとられつつありましたが、毎回登場するパンはやっぱりみんな美味しそうでした。パンを通して広がる友情、面白かったです。

極めつけはやはり最終回、のあちゃんの深~い台詞で締めくくりましょう。

「ふたりがくれるフランスパン多すぎ。アイテムのとりすぎも状態異常になる。」のあちゃんのそこはかとない優しさと嬉しさの込められた、のあちゃんらしい、面白くて可愛いらしいせりふでした。

{/netabare}
男性視聴者から見れば、のあちゃん萌え要素は当然の様に受け入れられる所ではありますが、女性視点から見た場合はそうでは無いと思われます。どのアニメにも言える事ですが、異性の視点を想像したければ、全キャラクターの性別を逆転してみると良いです。そうすれば何故ボーイズラブが女性に好まれ、百合が男性に好まれるのか概ね理解出来ると思います。

それにしてもパン友なんて言葉初めて聴きましたが、高校生でパン友って実在するのだろうか? とか思ってましたが‥

10話視聴後、初回近くではネタ以上の印象しか抱けなかったパン友について、素直に気持ちを伝える事の出来ない人が、自分の気持ちを相手に伝える為に、用事を口実にして訪ねたり、料理を作ってあげたり、プレゼントをあげたりする、遠回しの好意あるいは照れ隠しの一種だと解釈出来ました。パンでワンクッション置いて、少しずつ相手に気持ちを伝えてゆくのが、パン友のあり方なのかも知れません。

本編2分半程度とかなり短いのですが、噛めば噛むほどに味の出るフランスパンの様に素敵なアニメだと思いました。

おまけ ~いちごジャム+たまごサンド試食の感想~
{netabare}
1話冒頭でみなみが食べていた、いちごジャム+たまごサンドを試食してみました。アニメではレタスらしきものが挟んでありましたがこれは省略。

たまごサンドと言えばゆで卵のみじん切りを想像する方もいるかと思われますが、触感や味が良いので今回は炒りたまごとさせて頂きました。

炒りたまごはジャムと合わせる事を前提としているので、無塩、胡椒無し、バター(今回試したのは普通のバター、無塩バターでも良いと思います。)のみでオムレツ並みの半熟に仕上げます。

予め※トーストしておいた食パンにジャムとほぼ等量のいりたまごを挟めて出来上がり。(簡単です)

味の方はどうだったかというと、一口で言えばスイーツ。さらに言葉を加えれば、いちご風味のシュークリームといった味わいです。ジャムの糖分に、たまごのこくが加わっているので、シューやカスタードクリームの砂糖+たまごの風味を彷彿とさせます。中々においしい組み合わせでした。

はちみつや他の果実のジャムを合わせてみても良いかも知れません。いずれ試してみようと思ふ。食というものはまことに奥の深いものです。


※8枚切り食パンを対角線上に切り、フライパンで両面を焼く。平均的な大きさのフライパンなら一度に大体2枚(4切れ)くらいまで焼けます。両面が焼き上がって硬くなった食パンの断面には簡単にナイフが入ります。三角形の食パンをポケット状に仕上げれば、ハム、カツ、炒り卵、レタスやピクルスなどを挟んで、手をあまり汚さずに食べられるサンドウィッチが出来ます。
{/netabare}
さらにおまけ ~少し珍しいパンの焼き方~
{netabare}
[乳酸菌のみで膨らむパン、超簡単サワードゥ・ブレッドの作り方]

サワードゥ・ブレッドは一般的に、小麦粉にライ麦を混ぜ、生地の中に乳酸菌と酵母の共生関係を作り出し、それらを同時進行で発酵させるものですが、小麦粉と空気中に存在する乳酸菌だけでも作る事は可能です。それでは作り方を以下に‥。

1.しっかりと手を洗いましょう。(結構重要)
2.大体400gの小麦粉に対して二つまみの塩、一つまみの砂糖を加え、水多め、油少々を加え、粉がべとつかずにまとまるまで捏ねます。(手に生地がくっつく様なら粉と油を適当に足す。)
3.生地をボール状にまとめ、蓋付きフライパンなどに入れ、なるべく清潔で、暗く温かい所で6時間~10時間程放置。
4.多分膨らんでいるので、ガスを抜いてもう一回捏ねる。(二次発酵させずそのまま焼いても良い。すると重い食感のパンになる。)3に戻る。3を二度経由しているなら5へ。
5.膨らんだ生地を250℃位に予熱した高温のオーブンに素早く入れ、一気に焼きます。こんがりと表面にきつね色が付いたら頃合です。大体15分弱で焼き上がります。

イーストを使ったパンと比べて膨張率が弱く、またほのかな酸味が有りますが、バター、マーガリン等との相性がとても良く、なかなかに美味なパンです。何よりありあわせの材料で手軽に作れるところが嬉しい。

私はまだ試した事はありませんが、ローラ・インガルス・ワイルダー(ドラマ「大草原の小さな家」とかでも有名)の小説によれば、この生地を使ってビスケットなどのお菓子も焼く事が出来るそうです。いずれ作ってみたいです。
{/netabare}
パンでPeace!、和めるだけでなく、そこかしこに面白い情報が見え隠れするよいアニメでした。

2期あれば是非また観てみたいと思います。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 16

57.8 15 2016年度の日常系アニメランキング15位
ワガママハイスペック(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (172)
922人が棚に入れました
都心からやや離れた町・新城市(しんじょうし)にある元お嬢様学校・桜翠学園(おうすいがくえん)に通う少年・鳴海幸樹。彼は学生生活を送る傍ら、周囲には秘密で漫画家としても活動していた。ある日、幸樹は学園の生徒会長・鹿苑寺かおるこが、自分の漫画の作画担当者であることを知る。生徒会の男子役員を探していたかおるこはそのことをきっかけに生徒会に加入することを幸樹に提案する。しかし、副会長の桜木・R・アーシェは幸樹の入会に強く反対。話し合いの結果、一か月の試用期間を設けるということで幸樹は生徒会に入ることになった。その後、生徒会には幸樹の妹・鳴海兎亜や兎亜の親友・宮瀬未尋も加入することになる。

声優・キャラクター
本多真梨子、櫻川めぐ、後藤麻衣、桜咲千依

Cyg さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

原作予約済み(^^♪

アニメ化をきっかけに、初めてまどそふとの作品を購入(予約)させて頂きました笑
発売まで数ヶ月待ちきれない(><)
アニメが先行でやるのだし、最初のうちはネタバレも無く快適に見れると思います~。
4/28後は...(^^;
ストーリーを少しでも齧ってみたい方は公式サイトで体験版公開されてるのでやってみてください。
※あくまでも原作の評価でレビューしているのでアニメ全話終了後再び編集してレビューさせて頂きます。

何故か、詳細不明になっているので、原作公式サイトのストーリー文をお借りします。

学生でありながら、とある週刊誌で連載を持つ漫画原作者の主人公「鳴海幸樹」。
だいぶエッチなラブコメを書いている手前、周囲にはマンガのことを打ち明けておらず、知っているのは妹の「兎亜」とその友人の「未尋」だけ。

ある日、ひょんなことから生徒会長の「鹿苑寺かおるこ」が自分の漫画の作画担当であることが発覚。
ちょうど男子役員を探していた会長から生徒会加入を打診され、隠し事がある手前断りきれず、漫画のことを内緒にするという約束で役員になるのであった。

しかし、主人公の事情を知らない副会長「アーシェ」は役員入りに猛反対。さらにそんな中、学生からの依頼やトラブルが舞い込み......。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 4

64.0 16 2016年度の日常系アニメランキング16位
バーナード嬢曰く。(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (214)
812人が棚に入れました
バーナード嬢こと町田さわ子と読書家の友人たちが図書室で繰り広げるブンガクな日々。古今東西あらゆる本への愛と、「読書家あるある」に満ちた“名著礼賛”ギャグ!

声優・キャラクター
喜多村英梨、小松未可子、市来光弘、洲崎綾
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不敵な笑みが意外とかわいいド嬢の前途に幸あれ

学校の図書室を舞台にした"名著礼賛"ギャグアニメ。本編3分。

「読書家に憧れるけど読書がめんどくさい‥」バーナード嬢曰く。それは読書家にならんとする者の多くが通る道、そして一端の読書家になったのちも度々通る事になる道? ブリキ男も若干そんなです。

若年期、身近に(主に年上の)読書ジャンキーがいると、その人の知識量とか視野の広さに圧倒され、憧れ、近づこうと、おばかな子供は無謀な事を考えるものです。気持ちだけが先んじて、いきなり難しい本を読もうと試みるのは子供の常、人の常、バーナード嬢の常。

バーナード嬢こと町田さわ子同様、奇しくも中学時代にメルヴィルの「白鯨」に手を付けたブリキ男、夏休み丸々かけて辞書を引き引き読み進めた記憶があります。文庫本のやつでしたが‥当時の私にとっては文章のみならず、内容的にも難し過ぎました。あれは大人になってから読むものです(笑)しかしながら、こんな分不相応の読書も実は決して無駄にはならないのが読書の面白いところ。読み終えた後の充足感と経験から得た自信が次の本を読む強い動機になるのです。読む冊数を重ねる毎に解せる語彙が増えていき、瀬田貞二さん訳の※1指輪物語全巻とか創元推理の※2ポオ小説全集とか読了する頃には、大体どんな文章でも読める様になっているものです。

でもやっぱり上の様な読み方は邪道。途中で諦めて読書嫌いになったり、似非読書家になったりする原因を多分に含んでいますので、あまりお勧め出来ません。青い鳥文庫とか岩波少年文庫みたいに、名著揃い、全訳なのにすいすいと読める本を地道に読んで、ある程度満足したのち、より難しい本に取り組んだ方が楽しく読書を続けられると思います。

子供でも大人でも読書習慣を身に付けようと思う人は、何よりも先ず"知りたい"と思う情熱を持つ事が肝要です。それを駆動力に変えて子供向けの本でも、大人向けの本でも、絵本でも、気の赴くままに読みまくるのです。一冊読み終えた頃には次に読みたい本が定まっているはず。これを延々と繰り返し、時代を越え、分野を越え、様々な書物をがむしゃらにむしゃらむしゃらと食べていくと、いつの間にかあなたも読書家の仲間入り。ふと振り返った時に、現在という読書履歴の末端から-小枝、大枝、幹へと-過去へと連なる"既読ツリー"の全容をはっきりと見下ろす事が出来るでしょう。

読書ノススメみたいになってしまいました(汗)

本編について

1話
{netabare}
初回は本のタイトルネタ。似非読書家のさわ子の唯一の得意ジャンル? SF小説中心の話題になってますが、さわ子、大御所のアシモフ先生の本すら一冊も読んでなし‥「アシモフってモフモフしちゃって‥」とか、余計な事言ってたら、真の読書家である神林(かんばやし)しおりさんの逆鱗に触れていました。神林さんのエキサイトする一人語りにさわ子も遠藤君も引き気味‥。延々と続く薀蓄満載のマシンガントークを受けて、困り顔から茫然自失、口半開き惚け顔になるさわ子の表情の変容に笑かされました。
{/netabare}
2話
{netabare}
今回のスミカさんの台詞「小学生の頃からシャーロキアンを続けて10年」という言葉に語弊が無いなら、舞台は高校だったんですね‥。キャラデザが幼い感じだったので中学生だと勝手に勘違いしてました。神林さんの読書量、中学生にしてはかなり異常なので少し安心(何が?)

作中で触れられていた"いつか読む"から"読まなくてもいいかも"の流れ、よ~く分かります。神林さん断言してましたね(笑)ブリキ男の家には大量の書(新刊は殆ど読まないので9.9割以上が古本)が溢れかえっていますが、全く手をつけていない本は一冊も無いものの、読了した本は半数以下‥。多分かなりの倹約家であろう私ですが、古本の誘惑だけには逆らいがたい‥。探していた本、面白そうな本を見つけてしまうと、ついつい手に入れたくなってしまうのです。これも読書家のさがというやつ‥。

今読んでる本を読み終えたら"何々を読もう"とは思ってはいるのですが、情熱は目まぐるしく変化するもので、その本を読了する頃には別の本に興味が移ってしまい。"いつか気が向いたら読もう"と最初の本はうっちゃられる形となり、そして必然の結果、"読まなくてもいいや"が生まれるのです(笑)

作中で紹介されていた本の中では、一般的には恐らく最も知名度の低いのが「スターメイカー」になると思いますが、この書は多彩な惑星、そこに生まれる生命、文明を描き出したSF小説の金字塔。かの※フリーマン・ダイソン先生をして、人工の生物圏(スペースコロニーとか)の発明の名誉はステープルドンに与えられるべきと言わしめたほど‥。物語的な面白さは皆無に近い内容ですが、広大な星々の世界を舞台にした正に宇宙年代記という趣。天文学、生物学などにご興味がおありになる方なら、とりわけこの書にかけがえの無い価値を見出す事が出来るでしょう。多くの科学者、SF作家に多大な影響を与えた名著中の名著ですので、ブリキ男がSF小説最高の一冊として皆さんにお勧めするとしたら間違いなくこの書です。でも神林さん、どういう意味で冗談って言っていたんだろう‥?

前回の鉄拳制裁の事を謝罪した神林さん、せっかく謝ったのに、またしてもさわ子のイイカゲントークにバイオレンスで応酬してましたね‥。やはりこの二人が話すとこうなってしまうのか‥。さわ子、鷹揚な態度で神林さんを許してあげたのに、また散々な目にあってちょっとかわいそうでした‥。

それはそれとして、今回はスミカさんにも出番があります。ホームズの"バリツ"について触れていました。アレは確かに謎です。一説によると日本語の"武術"の聞き間違えとか‥。あと"周ロック・ホームズ"ってなんぞや? レアアイテムなのかどうかは知りませんが、何というか‥色々とヒドイ‥。世にはまだまだ私の知らぬ、埋もれた名著、奇書が無数に存在する様です(笑)

※1:1935オラフ・ステープルドン著、1935年発表の書。

※2:数学、物理学の権威として知られている御仁。恒星のエネルギーを全て回収、利用するとされるダイソン球という宇宙建造物のアイディアを創案した事でも有名。娘に現ICANN(インターネットの地球規模のDNSの管理に関わる非営利団体)の会長でインターネット創始者の一人であるエスターと、天文学者のエミリー、息子にアリュート・インディアン伝統の船"バイダルカ"の唯一無二の研究家であるジョージを持つグレートなお父様でもある。ダイソン先生の著書「叛逆としての科学」いつか読みたいなぁ‥‥‥‥! ッこの思考パターンはマズイ(笑)
{/netabare}
3話
{netabare}
今回はSFと村上春樹さん、シャーロックホームズ関連のお話。

SFという略号、色々な意味を持たせたい気持ちは分かるけど、私的には発明者である「アメージング・ストーリーズ」の初代編集長に敬意を払って、"サイエンティフィクション"とするか、似た意味で広く認知されているサイエンス・フィクションで良いと思う‥。アシモフ先生とかハインライン氏ですらこの言葉の定義に独自の解釈を与えたがっていたらしい‥。神林さんの憤りも少しは分かる気が‥。

村上春樹さんの本は私、翻訳本を除いては「風の歌を聴け」以外多分一冊も読んでない‥。紆余曲折など無いとても読みやすい本だったと記憶してますが、最近のは、きざったらしくて難しそうな文章に変わっているのでしょうか? 作中でさわ子が真似してた中二病台詞満載の感じの本ならあまり読みたく無い‥(汗)村上春樹さんの最近の翻訳本では(といっても結構前だけど)ル・グゥインの「空飛び猫」シリーズの翻訳がとても柔らかくて読みやすい文章だったと思います。ねこ好きにはおすすめの本です。

スミカさんと神林さんの意外な共通点「※シャーロック・ホームズの宇宙戦争」は是非読みたい。ワトスンとかハドスン夫人、ドイル著の「失われた世界」のチャレンジャー教授も登場する様です。エンタメ小説として楽しめそうですね。

今回は神林さんのバイオレンスネタ無くて、最初の2話よりさらに好印象でした。わたし、ギャグとは言え図書館という場所に暴力を持ち込むのが気になっていたらしい‥。まぁ、神林さんのキャラ変わり様が無さそうなので、次回はどうなるか分からないケド‥(汗)

それにしても短いながらも情報量の多いアニメです。それでいて上手く纏まっているのは脚本、演出の妙。でも最後まで観終える頃には"読みたい本リスト"が大変な事になりそうです(笑)

※:スミカさんの口にしていたパスティーシュという言葉は"作風の模倣"という意味のフランス語の日本語表記(発音)。パロディもこれに含まれるらしい。
{/netabare}
4話
{netabare}
学生時代は有名作家の本は長編でも短編でもいいから一冊は読むという妙な読書スタイルだったので(ちょっとさわ子みたい)カフカもその中に‥。当然選ばれるのは一番薄い「変身」。それ程ページ数多くないし、中井正文先生訳の読みやすい文体なのに、虫が苦手だったり、セールスマンが苦手だったりして(笑)描写に不快感を抱きつつも苦労して読んでみたものの結局は断念。レビュー書くに際して再読を試みましたが、やはり途中で断念。無理な読書は時間の浪費になりますのでやめました(汗)

興味を持って読める書の方が明らかに早く読めますし、記憶にも残りやすいもの。知名度に捉われず、気の赴くままに読む方が良いと再確認させて頂いた次第。これもこのアニメの効能の一つですね。名著と呼ばれる書は無数にありますがどうせ全部は読めません。無理に手を出して火傷するという事を繰り返すと、さわ子みたいな読書離れが進んでしまうかも‥。ちょっと関係ないけど、さわ子風にカフカふかふか(作中ではそんな台詞ないけど)とか文学少年(少女)の前で言うのはやめといた方が無難ですよ‥? 多分トラブルの原因になります(笑)

神林さんが紹介しようとしていたJ・P・ホーガン氏の「星を継ぐもの」は続き物の1巻目。「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」と続きます。1、2巻は不可解な事件から始まるSFミステリーといった趣。最後はちょっとスペースオペラ風味になりますが、※1「2001年宇宙の旅」とか※2「宇宙のランデヴー」とかが好きな人なら楽しめる事請け合い。単品でも良い読後感を味わえます。イギリス人作家による作品という事もあってか、男女関係などの話を必要以上に盛り込まず、節制のあるハードSFになっていると思います。

わたし、このレビュー書くまで知りませんでしたが、実はこの作品3部ではなく、現在5部まで刊行されており『内なる宇宙』と『Mission to Minerva(未訳)』という書もシリーズに含まれるそうです。「巨人たちの星」が切りのいい所で終わっていたので「内なる宇宙」が続編だって知りませんでした。未読なので近いうちに是非読んでみたいなぁ‥。

漫画「2001夜物語」の作者、星野之宣先生が漫画版を描かれているそうです。これも読みたいなぁ‥(またかっ!)

本編について、ほぼお約束となってしまった神林さんのさわ子お仕置きパート。今回はこめかみぐりぐりとか‥。見慣れたせいもありますが、神林さん少しだけ優しくなった様な‥。

そして今回の目玉はさわ子お手製「星を継ぐもの」の作品紹介ポップ‥‥‥って‥何の紹介だっ!(神林さん風に)‥冒頭で紹介された「銃・病原菌・鉄」への読書姿勢よりもヒドイ‥。さわ子、獄中で少し本読んだ方がいいのかも‥(笑)

さわ子のイーカゲンさと神林さんのまっとうさに、何だかんだで癒されて、笑かされて、納得させられてしまうアニメです。

※1:月面で発見された黒い板"モノリス"の調査についてのお話。

※2:太陽系内に巨大な円筒形物体が飛来し、その調査を行うお話。
{/netabare}
5話
{netabare}
三大奇書と聞いて「三国志演義」「水滸伝」「西遊記」とか答えない方が稀なのでは? とか思ったり‥。夢野久作の小説は例によって「少女地獄(短編集)」だけ読みました。ドグラマグラはちょっとは読んだけど、わざと難解な文章にしている様で時間の無駄な感じがして、すぐに読むのやめました。理路整然と書かれた文章は好きだし、心地良く韻を踏んだ文章も好きですが、こういうのは私は必ず断念してしまいます。読めないのではなく読みたくない‥。生身の人に対して抱く感情と似ています。読書にも相性があります。

神林さんの人の目など気にせず全身全霊を持って読書に当たるという心意気には前面同意。ファッションで読書するとかいう珍奇な風習があるらしい昨今、神林さんの言葉には力がありました。

あと1頁に1行くらいしか文字が書かれていない芸能人の書いたヨクワカラナイ紙束(本とは呼べぬ)。電子データか、あるいは10ページ位の小冊子にまとめればいいのに‥。こんなものの為に樹木の伐採が行われていると思うと資源の無駄としか言いようが無くて悲しい。以前ニュースかなんかで見たスポーツ選手の名言集だのがありましたが、やっぱり1頁に一行程度の文章しか書かれていないスタイル‥。勿体無いので切にやめて欲しいと願う。

神林さんも読んで失望するか怒るかするだろうなぁと勝手に想像してしまいました。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回はさわ子の意見は言わずもがな、神林さんの意見にも全く共感を抱けず、置いてけぼりな感じでした。

私の場合、読了した本の後書きか、お気に入り作家の作品から、あるいはそのエッセイから、次に読む本を決定する事が殆どで、書店などのベスト10から読む書を選択するという行為の意図が分かりませんでした。というか出来ない‥。やっぱりファッション?

作中にあった質問、私だったら一冊も知らない"と答えるしかないでしょうね(笑)

前回の神林さんが語った読書に対する姿勢とはかなり離れた印象を受けました。

ただ自分のお気に入りの本に興味を持った人に、その本をあげたくなってしまう気持ちはよ~く分かります。持ってる本ぽんぽん人にあげてしまう性質のやつなので‥。それでまた買い直すんですが(笑)
{/netabare}
7話
{netabare}
古本屋のあれこれの話ですが、今回の話にも付いていけず訳が分からず。時と場合によって、必然とも言える成り行きで読みたい本を選択している私には新刊であるとか古本であるとかが、本を読む優先順位に影響を与える理屈が良く分かりませんでした。トレンドに乗るとかそういう心境なのでしょうか? だとしたら、やはり前回に続いてまたもやファッションの話の様な気が‥。せめて誰か一人でも反対意見を言う人がいて欲しかった気がします。

あと古本の価格の話ですが、最低価格がどこも100円になったのは多分BOO○OFFの所為で、私が子供の頃に通っていたいくつもの古本屋は小説でも漫画でも一冊30円とか50円とか、100円以下で売っている本がざらで、むしろ100円以上だとそれだけで購入を考えるレベルでした(笑)

今でも昔ながらの価格を通して頑張っている古本屋さんは稀にあります。学校の近くとか駅の裏通りとかで、もしそんなお店を見つけたら、本好きにとって間違いなく人生の宝になります。

本への書き込みについてですが、あれあると私は余計な事に気が回って読むのに集中出来ない事があります。最悪なのがどこを参照にしているのかすら分からない長ったらしい蛍光ペンでの塗り潰し‥、ネットショップなどに注文してそういうのに当たると外れを引いたも同然で、私の場合、別に本を買い直さねばなりません。

本の書き込みは本自体の価値を下げますし、誰かに貸す場合にも、返し読みする時にも邪魔この上ないのでやめた方が良いと思います。どうしても気になった箇所には、私は付箋を入れるようにしています。回収不可な感熱紙のレシートなどを適当な大きさに切って本に挟めておくのです。頭のところに少しばかりのメモを書いておけば索引としても機能し割と便利なのでお勧めです。

前回から紹介される本の冊数も減っているし、薀蓄も少なく、あるあるらしい話も?なので、あまり楽しめていない気がします。
{/netabare}
8話
{netabare}
神林さんの「最低でも1000冊読んでからSFを語れ」って言い過ぎでないかい?って思いました。学生だしそこまで時間を取れないだろうし、ハヤカワ文庫SFをだいたい2~3日で1冊読むとしても、読める本の冊数は年間120~180冊程度、控え目に見積もって単純計算すれば1000冊読むのにだいたい9年掛かる‥。作中の神林さんが15~8歳だとして、6~9歳の頃からそのペースで読み続けないといけない事になります。他のジャンルの本だって読んでいるだろうし、そりゃあいくら何でも無理、知ったかが過ぎるって気がしました‥。

読書数を誤魔化す行為をあるある話の様に見せてしまうと、第二、第三のバーナード嬢を生み出してしまう危険が増してしまうのでは?という気が‥。

あと背表紙のあらすじを読みたく無い場合、敢えて目を通さない選択をする自制心を大抵の読書家は身に付けていると思いました。私は良くそうしてます。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回は本のカバーデザインのお話‥。学生時代古本屋通いだった私は吹きっ曝しで日に焼けたカバー無しの古本とか、安ければむしろ好んで手にしていたので、そこら辺は正直どうでもいいお話でした。ですが、ついうっかり表紙デザインに騙されて買ってはいけないものもあります。山本史郎訳の「ホビット ゆきてかえりし物語」はわたしの知りうる限り、その最たるもので、誤訳、迷訳だらけでひど過ぎる‥。原著か瀬田貞二先生訳の本を読むのが良いのです。装丁は美しければちょっと嬉しくなる程度のもの‥熱を入れて語るほどのものでは無い気がしました。昔読んだ岩波の布表紙の「はてしない物語」にはそれなりに心踊らされるものがありましたが‥。アウリン付いてたら最高だったけど(笑

紹介された本「氷」については、私はアンナ・カヴァンという作家の名すら知りませんでしたが、ド嬢の原作者の施川ユウキ氏はどうやらカフカ繋がりでこの書に触れる機会を得た様に思えます。でも私の歩んできた読書道からは両者とも外れた所にありました。残念。

本の事はさておき、さわ子と神林さんの心も体も暖まるお話は良かったです。さわ子、手とかぎゅってしたり、腕組んだりしたら、神林さん恋しちゃうじゃないか‥(笑)
{/netabare}
10話
{netabare}
さわこ風邪を引く、というお話。前回のお話の続き?

火の消えた様な図書室でしたが‥スマホにたびたび掛かってくるさわこからのどーでもいい話。さわ子の存在感は健在でした。病床にありながら至極元気。夏目漱石の「こころ」の教科書の抜粋箇所に文句言ってましたが、これは私にも分かるあるある話でした。

でもよくよく考えてみるとこのアニメ、読書観以外の熱い語りが一つも無い様に思えてきました。本の内容に触れていたとしてもあらすじの抜粋くらいなので、さわ子知識で十分‥。登場人物みんながド嬢ド氏に見えてきてしまいます‥そしてブリキ男も(笑)4分枠だから仕方ないんですけど‥。もし1冊の本について込み入った話をし始めたら30分枠でも多分足りないでしょうし‥。

でもまぁ、さわ子の元気さと神林さんのかわいさには、つい顔がほころんでしまうアニメです。

終幕近くの話。女子が部屋に置いてたらモテそうな本として遠藤君が「星の王子様」を挙げてましたが何故に?という感想。皮肉めいたお話だし、あまりモテそうじゃない気が‥。さわ子も神林さんもうえ~な表情してました。イーニッド・ブライトンの学園ものとか、イーディス・ネズビットのファンタジーとか置いてあった方が無害そうでモテそうな気はします。あくまでも想像ですけど‥。そもそも読書女子ってモテるんでしょうか(笑)

初回で期待していた様な内容のアニメにはなりませんでしたが、台詞の応酬を聞いているだけでも楽しめるアニメなので、最後まで視聴したいと思います。
{/netabare}
11話
{netabare}
「メロス、激怒した?」‥今回の注目所なのかも知れませんが、前に置かれた神林さんの台詞と何ら脈絡が無かったので私は特に笑えませんでした(汗)子供の頃はハッピーエンドに誤魔化された感がありましたが、改めて考えるとメロスってかなりヒドイやつ。自分勝手な理由から親友を名指しして人質にする様に王様に頼むし、居眠りするし‥。

そして神林さんが投げてしまった書として紹介されたトマス・ピンチョンの話。この人の本も私は一冊も読んだ事無し。説明を聞く限りでは私には読み進めるのが絶対無理‥という気はします。冗長で長ったらしくても平易な表現で書かれた本の方がずっと好きなので‥。翼を持った言葉で語りかけた。とか‥。

それにしてもさわ子、読めない事まで読書家ぶる為の材料にしようと打算するなんてどこまでもまっすぐな子‥(汗)

往復書簡の話では、神林さんがさわ子の良い所を色々と書き綴っていてラブレターみたいになってしまっていましたが、さわ子の知ったかぶりでさえも美徳の一つとして捉え始めている神林さん、もうさわ子に恋しちゃってますね(笑)

ところで、このアニメのテーマの一つとなっている知ったかぶりと知らないフリ、どちらが罪深いんでしょう? 私には良く分かりません。私に限って言えば、前者を忌避して後者を容認する傾向がある様です。別に後者の方が頭の良い選択とは思えませんし、誤解を生む点では同じ気はしますが‥。

上の話の関連で読書家の人に一言‥自分の部屋に友人を招いた時、その人が読書とは無縁の人であったならば十中八九してくる質問がありますので気をつけましょう。「これ全部読んだの?」というものです。こんな時、実際にそうだとしても「だいたいは」とか「半分くらいは」とかばか正直に答えてはいけません。間違いなく変態のレッテルを貼られます。正しい答え方は「読み終わった本なんか飾っとくわけ無いだろ」だと思います。これであなたはその人の警戒を解く事に成功し、特に感心も持たれず、悠々と読書ライフを楽しむ事が出来ます。多分‥。昔エライ人に聞いた受け売りですけど‥。

また学生の方は休み時間などに教室で読む本の選定にも注意されたし。目立つとろくな事が無いので出来るだけ難しい本は読まないのです。そうすれば誰の感情も逆撫でする事無く割と安心して読書出来ます。思えば学生時代の私の読書スタイルはド嬢と真逆で、いかに読書マニアに見られない様にと気を割いて読書していた時期があった事を今更ながら思い出しました。特に重そうな本を天下御免で読んでいると取り返しのつかない事になるのでお気を付け下さい(汗)似たもの同士の集まる部室とかで読みましょう。

‥知ったかぶりも知らないフリも自己防衛の類だったんですね(笑)
{/netabare}
最終話
{netabare}
学生時代、電車で本に熱中し過ぎて降り損ねた経験が何度かあるので、私は電車で本が読めません。あれってどうしたら予防出来るんだろう? 集中すると周りが見えなくなるやつなのでどうしようもない気もしますが(汗)

ディストピア小説の古典と言えばザミャーチンの「われら」を思い出しますが、あれも今回のお話で紹介されたディストピアン・ラブストーリーに含まれるんでしょうね‥。おすすめの小説です。テリー・ギリアムの映画「未来世紀ブラジル」の元ネタかも知れません。

このアニメ、内容を欲張っている様でしっかりとコンパクトにまとめているところに脚本の素晴らしさを感じます。今回も歯切れの良いすっきりとした視聴後感を味わわせて頂きました。
{/netabare}
主人公のさわ子はいかに読書家らしく見られるかという事ばかり考えている横着者の典型、何というかちびまる子的な性格。自信ありげな表情が印象的です。まどマギのさやか役と言えば誰でも知ってる喜多村英梨さんがゆる~いノリで演じてらっしゃいます。

市来光弘さん扮する男子キャラの遠藤君は語り部と概ねさわ子の相方の役回り。当たりは柔らか、落ち着いた口調の癒しキャラ?です。

神林さんはSF小説マニア。生真面目で暴力的な重度のオタク少女の様です。演ずるは小松未可子さん。「幸腹グラフィティ」の椎名さんとか「灰と幻想のグリムガル」のユメ役でも活躍されている方ですね。

遠目から上の3人の様子を見守る図書委員の人、長谷川スミカ役はたまこまーけっとのたまこ役とかシドニアの騎士の星白役とかで知られている洲崎綾さん。1話では殆ど台詞ありませんでしたが、公式によれば※3シャーロキアンとの事。今後の活躍が楽しみです。

漫画版の試し読みもしてみましたが、登場人物は多分以上の4人だけ。先生とか他の生徒とかは登場しない様です。またアニメ化に際してキャラデザが大幅に刷新されているのには驚きました。私見ではこちらの方が断然かわいい印象。でも時たまディフォルメが強調されて原作テイストになります。やはりこちらもいい味出してます。担当されたのはゴンタさんと言う方。

最後まで観終えて、最終話にかけてはさわ子と神林さんの友情物語として色合いが増し、それを中心にお話が上手~く纏められており、本が好きな人にもそれ程好きでも無い人にも受け入れられそうな要素も十分に感じられるアニメと言う印象で落ち着きました。

他者の読書履歴を覗く事は楽しい事ではありますが、一冊の本を読み終えた後に、既に次に読みたい本が決定している私みたいなやつにとって、それほど役には立たない事も痛感。でもいつか読みたいと思わせる数々の書との出会いをアニメを通して提供してもらえる事自体感動でした。

さわ子、神林さんありがとう。


最後に‥「人間は無用な知識が増えることで快感を感じる事が出来る唯一の動物である。」とアシモフ先生は言って‥‥ません! どっかのバーナード氏かバーナード嬢がでっち上げたのでしょう。そんな台詞をさわ子にさらっと言わせるとはなかなかのリアリティ‥。油断ならぬアニメの様です(笑)

「字ばっかの本つまんねー」とのたまうバーナード嬢の読書家への道は遠い‥。


※1:言語学者でもある著者の文章の精密さ、徹底した世界観の作りこみからなる壮大な物語。エルフ、ドワーフ、オークなどの一般的なイメージはトールキン先生の功績によって定着したものと言っても過言ではありません。主人公が弱者である点も、それ以前のヒロイックファンタジーで描かれがちだった古典的英雄像とは大きく異なります。前日譚として「シルマリルの物語(未完)」「ホビットの冒険」、いくつかの草稿をまとめたものとして「終わらざりし物語」があります。
ファンタジー文学入門の足掛けとなる必読の書として推したい一書です。

※2:怪奇、推理、冒険、SF、喜劇、風刺など、多岐に渡るE・A・ポーの才能を4冊で堪能出来ます。(詩と詩論を入れれば5冊)
怪奇小説作家として名高いポーですが、ジュール・ヴェルヌと共にSFの草分け的存在としても知られ、推理小説という一ジャンルの創始者としても有名です。後のシャーロック・ホームズシリーズのホームズとワトソン、探偵と聞き手というスタイルは、ポーのデュパンと"私"から生まれました。またポーは暗号解読、密室殺人、心理トリック、叙述トリック、意外過ぎる犯人像など、後の推理小説の中に見られる多くのアイディアをたった数編の短編および中編で世に送り出した功績もあります。

※3:1888年発表の「緋色の研究」に始まる、コナン・ドイル卿が著した推理小説群"シャーロックホームズ"シリーズのマニアの事。

※:レビュー内の"バーナード氏になりかけた事がある"という記述を消しました。1周もしていない本の事を語るさわこの姿勢や、同様に、新刊ベストの既読数を誤魔化すさわこと神林さんの心境はわたしの想像を絶していました(汗)意味があるのかその行為‥と呆れ気味になってしまったので‥何だか虚言癖に悩む人のあるある話、延いては自嘲ギャグみたいでした。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これ、実は神林が主役だろ…(笑)!

…と言いたくなるくらいの町田さわ子(バーナード嬢)との名(迷)コンビぶり。

5分のショートアニメ。なのであっという間に観られますが、内容は意外とちゃんとあります(笑)。ED(らぶ!ライブラリー)しかつきませんが、なかなか歌詞が良いので私は好きです。

視聴開始時はマンガ原作未読でした。が、放送前から作品紹介を読んでめっちゃ気になってました。

期待通り楽しく観ることができました。バーナード嬢(町田さわ子)の言動もさることながら、周囲の「リアル読者家」の面々の言動も楽しみどころですね…。

神林さんは登場頻度といい発言数といい、主役のさわ子以外の中で突出している気がします。得意分野がSFとはいえ、読書分野は広そうなのでそのせいもあるのでしょうか。

なかなかアニメが面白かったので、結局10話目を観終わったあたりで原作マンガ(既刊: 3冊)を買ってしまいました。ちなみに絵柄はアニメの方がかなりかわいく見やすいです。それでも原作の雰囲気を損ねていないので、そこを買っての4.5ですね。

登場人物は下記の4人(たぶん全員同学年)です。

町田さわ子(自称: バーナード嬢)
(CV:喜多村英梨)
読書家ぶりたい高校生の女の子。実際に読んでいない本について読んだかのような言動をするなんちゃって読書家。読書をナメた言動で神林しおりにしばしば殴られることも…。

神林しおり
(CV:小松未可子)
主にSFをメインに、だがSF以外のジャンルでも主に小説をかなり読んでいる高校生の女の子。たぶん本の内容についての知識は4人のうちでいちばんある。町田さわ子への主なツッコミ役だが、SFオタクっぽい言動で逆にツッコまれることも…。

遠藤君(下の名前が作中で出てこない)
(CV:市来光弘)
ひと昔前に流行った自己啓発本や実用書を読んで、「たいしたことは書いていなかった」と批評する趣味を持つ高校生の男の子。この趣味にお金はかけたくないので、古本屋での購入が多い。ただ、もちろん普通に小説も読む。

長谷川スミカ
(CV:洲崎綾)
図書委員。コナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」の網羅の他、ミステリー小説を読むのが好き。しかしミステリーしか読まないというわけではなく、神林しおりや遠藤君に薦められた本を読むことも…。

話数的には町田さわ子と神林しおりは毎回出演、遠藤君や長谷川スミカは登場しない回もしばしばあるといった感じです。

町田さわ子の言動に他の登場キャラクターは呆れたり驚かされたりしながらも、ちゃんと仲良くなっていくのは微笑ましいです。

ストーリーは原作3冊からの抜粋で、それぞれの話数のストーリーはほぼ原作通りです。ただ、原作で実名が出ているものでアニメでは伏せられたもの(映画タイトルなど)はありました。

今後も原作で続巻が出たら読むでしょうが、もしアニメで続きが出てもたぶん観ると思います。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 33
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

本好きにだけわかるギャグ

【総合評価☆☆☆☆☆】
 本好きには堪らない快作だが、ある程度の知識がないと、面白さがわからないだろう。以下では、「見たけれど笑えなかった」という人のために、敢えてギャグのオチを説明しておく(未見の人は読まないように)。

 知識のある人には爆笑必至なのが、「メロス、激怒した?」という決め台詞である(第11話)。
{netabare}
 この発言の元ネタとなるのが、2014年のアメリカ映画『イコライザー』。深夜のカフェで『老人と海』を読んでいた真面目そうな男に、まだあどけなさを残す風俗嬢らしき女性が「魚、釣れた?」と声を掛ける。
 ヘミングウェイの『老人と海』は、アメリカ人なら知らない人はいない国民文学だが、日本の『吾輩は猫である』や『人間失格』などと同じく、最後まで読んだ人は必ずしも多くない。小さなボートで一本釣りに出たキューバの老漁師が、長い格闘の末に巨大なカジキを捕らえる過程を描いた小説で、魚が釣れるのは終盤に入ってから。したがって、「魚、釣れた?」との問い掛けは、言外に「カッコつけてるだけでなく、ちゃんと読み進めてる?」というニュアンスを含む。
 ところが、おそらく『老人と海』を読んだことのない町田さわ子は、裏の意味を解さず、読書家同士のお洒落な会話に思えたらしい。真似をしたくなり、神林さんに『走れメロス』を持たせて、映画に倣った決め台詞を口にしようとしたものの、深く読み込んでいなかったので、有名な冒頭の一文しか言えなかった。お前がカッコつけてるだけじゃないか--というオチである。
{/netabare}

 『ドグラマグラ』のジレンマを理解するには、少し頭を使う必要があるだろう(第5話)。
{netabare}
 まず、町田さわ子が「文学クイズ!三大奇書と言えば?」と(「日本の推理小説」という縛りを無視して)質問、これに対し、神林さんが『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』と正答した上で、夢野久作の『ドグラ・マグラ』を勧める(私は『黒死館』押しだが)。
 ところが、「読んだ者は精神に異常をきたすと言われている」との説明に町田さわ子が反応し、「(これを読んでいるフリをすれば)狂気の世界に心酔しちゃってるこの私、“取り扱い注意”みたいなアピールになりそう」と言ったことに、神林さんは激怒する。「(他人からどう思われるかを気にしていると)濃厚で価値のある読書体験は得られない」とまくしたてられ涙目になった町田さわ子は、「私が間違っていた…(中略)…今からどっぷりと溺れるように読み耽るよ、『ドグラマグラ』を」と答える。
 ここで、神林さんは、自分がとんでもないジレンマに陥ったことに気がつく。他人の目を意識した皮相な読みでは、読書家の本義にもとる。だが、町田さわ子のような頭が空っぽな人間が『ドグラマグラ』に没頭すると、精神に異常をきたしかねない。で、自分が勧めた本を取り上げざるを得なくなったわけである。
{/netabare}

 ジャレド・ダイアモンド著『鉄・病原菌・銃』を巡るやりとりは、この本の内容を理解している人には噴飯物(第4話)。
{netabare}
 ダイアモンドは、遺伝子資源が文明の興亡を左右すると主張した。家畜化可能な大型動物は、海洋や緯度の差が運搬の障害となり、飼育域が限られる。例えば、インカ帝国は、熱帯地方の豊かな植生を利用して高度な文明を発展させたが、ウシのように農耕にも食用にも使える便利な大型動物がいなかったため、生産余力が小さく、また、人畜共通感染症に対する免疫が生じなかった。これが、少数のスペイン人に侵略されただけで、人類史上まれに見る壊滅的な文明崩壊が起きた原因だ--というのが、ダイアモンドの考えである。
 『鉄・病原菌・銃』は、このようにグローバルな観点から文明史を説き明かした著作であり、タイトルは内容とあまり関係がない。にもかかわらず、読まずにPOPを作ろうとした町田さわ子は、奇妙なタイトルにこだわってばかり。「読んでから言え!」などと偉そうな口ぶりで、その臆面もない知ったかぶりが笑える。
{/netabare}

 このほか、「あるいは牡蠣でいっぱいの海」という翻訳タイトルに隠された意味、『スターメイカー』が推薦できない理由、『怒りの葡萄』と映画『インターステラー』の共通項など、読んだことのある人には「そうだそうだ」と頷ける話題が満載。主役二人の声優も抜群の演技力で、何度見ても楽しめる。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 5

61.4 17 2016年度の日常系アニメランキング17位
魔法少女なんてもういいですから。 セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (159)
648人が棚に入れました
双見酔氏が描く「魔法少女の日常」、セカンドシーズンスタート! 魔法少女になってしまったものの変身コスチュームの水着にどうしても馴れないゆずか。果たして、ゆずかが魔法少女を受け入れられる日は来るのか!?

声優・キャラクター
藤田茜、若井友希、大森日雅、田中美海、伊藤美来、西明日香

Rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「はいはい、いま変身しますから...。」

「魔法少女なんてもういいですから。」の2期。まだ観たこと無い方は1期からの鑑賞をおすすめします!

相変わらずほのぼのとした作品です。”魔法少女”らしくない”魔法少女”作品。何か戦うわけでもなく、敵が現れるわけでもなく、ただのんびり。

今回は1期のときよりも、だいやちゃんや真冬さんの出番が多いです。だいやちゃんいつか魔法少女になってほしいです。とても向いてると思う。

この作品の魅力はほのぼのとしてて観やすく、ショートアニメなので気軽に観ることができるの他に、やはり作画の綺麗さです。ショートアニメとは思えないほど気合の入った作画。とにかく動きなど細かく崩れることがありません。

ヒロインたちも相変わらず可愛く、ミトンも面白いw
観やすく飽きないのでまだまだアニメが観たい。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 3

65.3 18 2016年度の日常系アニメランキング18位
虹色デイズ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (245)
1297人が棚に入れました
夏樹・智也・恵一・剛はいつもつるんでいる高校生男子4人組。
部活動もなし、勉強もそこそこに、楽しい毎日を過ごし中♪

そんな4人の目下の関心事はやっぱり恋愛!

違うクラスの杏奈に片想いをしている夏樹は、みんなからいじられつつ奮闘するけど…!?

声優・キャラクター
松岡禎丞、江口拓也、島﨑信長、内山昂輝、津田美波、内山夕実、茅野愛衣、石上静香

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

高校生にもなってそれが恋かどうか判断つかないなんて。。。

4話まで
甘酸っぱいw


全部見終わって
最後までテイスト変わらずでとても良かった。
レズ女が終始うざかったが、まあそれも物語のいちペーストとして。

小早川さんの鈍感振りにはちょっと舌を巻くが自分が高校生だったときのことを考えるとわからないでもないのかな?と思ったり。

まーレズ女を好きになった人が一番の負け組みかなw

最後に全員カップリングが成立して全員ハッピー!!!ってならなかったのは非常に好感が持てる。


とても良いアニメでした。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 11

ルンチャット さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かっこいいかよ

少女漫画原作の恋愛&日常アニメ?かな
主に4人の男子高校生が主役でその4人の恋がどんどん発展していくって感じです!

15分くらいの短いアニメになっていますが2クールなので短いなって感覚はないです

しかし最終的な結果としては、恋は発展しているもののお付き合いするまではアニメ化して無いのでなかなかムズムズする感じで終わったところは続きがあるのかな?と思わせる感じですが、ネットなどで調べてみたらあまり円盤の売上がよろしくないとか...
続きは期待出来ないのかも知れません!
なので、もしアニメから見て、あにめは最後きっちり終わらないと夜も眠れない!って人は漫画を買う準備をした方がいいかもしれません笑
そこまでじゃないよって人もいるかもしれませんが...

投稿 : 2024/06/22
♥ : 2

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2クールを経て・・・

男子高校生を主役にした、青春学園アニメです。

あんまり、男性主役のラブコメって観ないんだけど、
逆ハーレムじゃないから観れたのかな?

なかなか面白かったです。

1話が15分ほどで終わってしまうので、
2クール24話あってもあっという間だったかな。

いつもつるんでいる4人組みの夏樹・智也・恵一・剛

個性豊かで、皆イケメン←

一人一人がしっかり恋愛をし、男の友情をも感じさせるアニメでした。

恋愛といってもピュアで、なかなか進展しませんが、
夏樹の女々しくて奥手なところなんかは観ていて応援したくなる感じです。

季節ごとのイベントを経て、感情の動きが読み取れる作品でした。

女子と男子の距離感が凄くよかった。
少女マンガならではって感じもするけど、ゲスくない感じ?が好印象でした。

徐々に徐々に惹かれあうって描写が綺麗だったな。

奥手で探り探りな感じの恋愛もあれば、
フィーリングで直球のの恋愛もあるし、
趣味や共通の話題から発展する恋愛もあるよね。

そんな様々な恋愛模様が見れるアニメでした。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 7

58.7 19 2016年度の日常系アニメランキング19位
リルリルフェアリル ~妖精のドア~(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (19)
73人が棚に入れました
フェアリル(妖精)の『りっぷ』は、ビッグヒューマル(人間の世界)とリトルフェアリル(フェアリルの世界)の2つの世界を舞台にして、今日も仲間のフェアリルたちと一緒に夢に向かって一生懸命!

そんなりっぷたちの新しいお友達『りん』は、望の妹『かれん』が偶然持っていたフェアリルシード(フェアリルの種)から生まれた、リンドウの花のフェアリル。
ビッグヒューマルでは、かれんと一緒に『魔法の鏡』を使ってお話ししたり、変身したり。
リトルフェアリルでは、りっぷたちも通う新しい学校『マジカルフェアリルスクール』で、たくさんのフェアリルたちと勉強したり、寮生活をしたり。
この学校は通路が消えたり、肖像画が話したり、他にも不思議なことがいっぱい……?
『魔法薬学』や『魔法洋裁学』など、リトルフェアリルにしかない授業や、個性的な先生もたくさん! 刺激的で楽しい毎日!

けれど、フェアリルがビッグヒューマルで暮らすことは簡単ではなく、フェアリルを巡るトラブルもあって……。
でもどんな時でも、りんとりっぷたちは、たくさんの仲間たちやバディたちと共に成長して、大切な夢を追いかける!

声優・キャラクター
花守ゆみり、内田彩、日高里菜、楠田亜衣奈、花江夏樹

66.9 20 2016年度の日常系アニメランキング20位
大家さんは思春期!(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (451)
2159人が棚に入れました
祖母から引き継いだアパートを、大家さんとして楽しく切り盛りする里中チエ(中学1年生)と、
新米サラリーマン・前田さん、チエちゃんを愛でる美人ホステス・麗子さんなどアパートの住人や
近所の人々が触れ合うほのぼのコメディ。
新米サラリーマン・前田さんは新生活を始めるために風呂なしトイレ付1Kのこのアパートに引っ越して来た。
そこでで待っていたのは女子中学生の大家さん! ?
さらに美人のお隣さんも現れて新生活の期待値が急上昇。

声優・キャラクター
久保ユリカ、木戸衣吹、山崎エリイ

じん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

テンポよく進む良作短編

このアニメは1話が2分ほどしかない短編アニメである。故に内容の深さは全くない。とはいえアニメーションはぬるぬる動くし、その短さからか飽きは来ない。

かわいいキャラクター達がほのぼのと暮らすやさしい世界を起承転結で書くアニメとしては、良作であろう。

女性スタッフが作っている作品ということもあり、そこまで「萌えの商品化」になってはいない。スタッフは作っていて楽しかったのではないだろうか。男女問わず程よく(不快感もあまりなく)癒されるには良いアニメだ。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 3

シルメリア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「糞ぉぉ、いちいち可愛いな♡このやろうー(〃▽〃)」

シルメリアさんは、反抗期∑(OωO; )
全12話の2分アニメ。
トータル24分と超お手軽ヾ(≧∇≦)
「里中チエ」が、とにかく可愛い(〃▽〃)
中学生にしてアパートの大家さん。
透明感があって、癒されるわぁ。
ふらいんぐうぃっちとか好きな方は
イケル口(くち)だね。これは(≧∇≦)b

まんがタイムは、抜群の安定力だね。
2期欲しいヾ(≧∇≦)
昔は、少年ジャンプも安定力はあったけど
今はね…タヒってるからね┓( ̄∇ ̄;)┏
大変、微笑ましく癒されました♪
ありがとうゴジャイマス♪ 

投稿 : 2024/06/22
♥ : 4

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

こんな大家さんがいたら僕はもう……

 スーッと溶けて胃に優しい、太田胃○散のようなやさしい作品。全てはチエちゃんの可愛さのためにある!それ以外なにが必要だろうか!いや要らない!反語!微妙に毒があるのもまたたまらない。

 見える……俺には見える!大家さんに手を出しちゃって、麗子さんに『あんた何考えてんの!?』とか泣きながらビンタされるが、そこにチエちゃんが涙ながらに割って入る……本気の展開が見える!あ、そういうのこそ要らないんスね、すんません。

 とにかく、かわいくて優しい作品でした。何気なしにヌルヌル動く箇所があったのもポイント。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 7

61.2 21 2016年度の日常系アニメランキング21位
12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (116)
502人が棚に入れました
大人でもなく、子供でもない、ビミョウなお年頃の小学6年生・綾瀬花日。
担任の先生のキスをクラスの男の子と偶然目撃したり、自分はまだなのに友達に先に生理が来て悩んだり。
一方、花日の友人・蒼井結衣は、自分にイジワルしてくる男の子が気になっていて……!?

声優・キャラクター
加隈亜衣、斉藤壮馬、木村珠莉、堀江瞬、牧口真幸、原紗友里、柿原徹也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ちゃお』の看板マンガのアニメ化

◆6年2組、花日(はなび)&結衣(ゆい)のダブルヒロインものだけど・・・

少女漫画雑誌で一番売れてるのは『なかよし』だとばっかり思っていたら、もうずっと前から『ちゃお』の方が売れていたんですね(少子化のため全盛期よりはだいぶ発行部数減っちゃってるそうですが)。

で、ショッピングセンターの書店コーナーなどで時折みかける、その『ちゃお』の表紙の、いつも目をキラキラ輝かせて、口を半開きにしてこちらに微笑みかけてくる少女が、こいつら(花日&結依)だったのか笑。


◆「事故チュー」ならぬ「ムラムラ・チュー」から始まるストーリー

少年雑誌なら、小学生や中高生のガキが街角で綺麗なお姉さんに突然何かの偶然でHUG!されちゃったり、校庭で突然つむじ風が吹いて同級生の可愛い子のパンツをガン見しちゃったりするのは“常識”ですが、少女雑誌でも、平凡そうな少女が、何かの偶然で年上や同級生だけど年長に見えるイケメン君と「事故チュー」しちゃうのは、(※第1話で手っ取り早く読者の興味関心を惹ける・・・という意味で)“常識”の範囲かな?とは思っていたんですが。

たまたま同級生と屋上に昇っていたら、{netabare}向かいの棟で教師たちがキスをしているが見えて、ムラムラして思わずチュー{/netabare}しちゃった・・・って、こんなのが最近の少女マンガの“常識”なんですか、そうですか・・・。


◆総評

一話一話の脚本はよく練られていて、出来が良いと思います。
絵柄も音楽も演出も、ほどほどに良くできてて文句はつけられません。
ただ、全体を観終わって、個人的に気になった点を少々。

・毎回しゃしゃり出てくるモブ男子連中が終始ウザイ(※イケメンコンビとの扱いの差に笑)。
・最初から最後まで、お邪魔虫&意地悪ばっかりしている心愛(ここあ)ちゃんが、何だか次第に可哀そうになってくる・・・。

続編も制作されているので、そのうち視聴してみたい気もするのですが、果たして、本作の裏ヒロイン・心愛(ここあ)ちゃんに春は来るのでしょうか?
そこだけが個人的に気になりました。


◆制作情報
{netabare}
原作         まいた菜穂(『ちゃお』連載マンガ)
監督         大宙征基
シリーズ構成     坪田文
キャラクターデザイン 荻原しょう子
音楽         岩崎元是
アニメーション制作  オー・エル・エム {/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======= 12歳。〜ちっちゃなムネのトキメキ〜 (第1期) (2016年4-6月) =====
{netabare}
第1話 キス・キライ・スキ ★ 6年2組、結衣の生理、リコーダー練習と初キス(花日&高尾)、意地悪女子(心愛(ここあ))、綾瀬花日の恋の始まり
第2話 コクハク ★★ 桧山湯、ブラ選び、桧山一翔(かずま)と森の喧嘩、蒼井結衣の恋の始まり
第3話 Wデート ★ 4人のリア充デート、失くした兎さパンダ捜し、Wデート打ち切り宣言、ラストで堤登場
第4話 トライアングル ★ 東京からの転校生(花日の幼馴染)、プロフお願い、堤君の良い所、横恋慕
第5話 バースデイ ★★ 花日の二股騒動、男子とも友達になりたい気持ち、プレゼント選び、壁ドン、セミ修羅場 ※小学生なのにドロドロ展開(笑)
第6話 ボーイフレンド ★★ アクセサリー、堤の告白、マラソン対決(高尾vs.堤)、友達 ※脚本の上手さは◎
第7話 ハジマリ ★ 結衣・桧山それぞれの一年前回想、母親のいない結衣、お互いの好きな所 ※心情描写が細かくて◎
第8話 ナマエ ★ まりんの入れ知恵、彼氏の特別扱い、初メールと行き違い・解消 ※♀の一人相撲でウザイ感じがよく出てて○
第9話 トモダチ ★ 花日と結衣の喧嘩(好き過ぎてお節介して迷惑に)、仲直り
第10話 オリヒメヒコボシ ★ 七夕会兼天体観測会、心愛の企み、ツーショットチェキ騒動 ※ここまでくると心愛が可哀想になってくるんですが・・・
第11話 ナツコイ ★ Wプールデート、上手く進んでる高尾&花日・上手くいかない桧山&結衣 ※思い出の1ページ
第12話 ハナビ ★ 夏休み開始、高尾&花日の初2人きり浴衣デート、桧山母の結衣歓待、二人同士で見る花火、ラスト三上稲葉登場 ※同上{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)9、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「Sweet Sensation」
ED 「Cotona MODE」

投稿 : 2024/06/22
♥ : 10

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12歳、おそるべし

主人公の綾瀬花日12歳と同級生のイケメン・高尾、花日の親友・蒼井結衣12歳と同級生のイケメン・桧山。この2組の小学6年生カップルを描く恋愛物。
基本的には、普通の少女漫画のような、ヒロインとイケメンのキュンキュンする恋愛模様を小学生向けにしたような内容。
少女漫画系アニメも女児向けアニメも、両方とも好んで観ている自分には、これはとても面白かったです。
主人公が高校生くらいの年齢の少女漫画系作品でも、観ていて照れたり恥ずかしくなるようなキュンキュンする場面があったりして、それこそが少女漫画の魅力なわけですが、この作品ではそういった展開を小学6年生がやっているということで、照れや恥ずかしさが倍増しているというか、なにかいけないものを観ているような背徳感すらあります。(そもそも、12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~、なんてタイトルの時点で大人が観るべきものではないのでしょうが)
キャラクターは、ヒロイン2人も普通にかわいいですが、高尾の小学生離れした余裕っぷりも印象的。イメージとしては、新人OLを優しく見守る50代の部長、くらいの器の大きさが感じられて、主人公たちの恋を邪魔する同級生のおバカ男子たちとの対比が笑ってしまいます。また、顔はかわいいけれどちょっと意地悪で、高尾に色目を使ってくる心愛ちゃんというライバルキャラ?も個人的には結構好きでした。
作画は普通に綺麗。音楽も悪くなかったです。
10月からの2期の放送がすでに決まっていて、新たなる恋のライバルも登場してくるようなので、続きがとても楽しみです。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 11

前原由羽 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「12歳」を知らない大人たちへ...

12歳は大人でも子どもでもない特別な時期...
主人公格の2人、花日と結衣を追いかけて2人が大人への階段を登る姿を見届ける物語です。第1話で彼氏が出来て、ひたすら大人の彼氏に守ってもらうのが花日サイド、第2話で彼氏が出来て、子どもの彼氏に「好き」の気持ちが伝わらないままぎくしゃくしてるのが結衣サイドです。詳しいあらすじは他のレビューワー方が丁寧に書かれていますので割愛します☆

この作品が面白いのは主人公2人が中間の位置にいるのに対して、子どもサイドに桧山やエイコー、大人サイドに高尾や心愛やまりんがいること。エイコー筆頭の幼稚な行為だけでなく、心愛の嫉妬深さやまりんの怪しげな恋愛作戦とかを見ていると、花日たちは子どものままでいるのは嫌だけど、「大人になる」っていうのが必ずしも良いとは限らないと感じてるんだよね...
彼女たちの恋愛事情と一緒に描写されているのがいじめです。子どもサイド、大人サイドで陰湿さの度合いが全然違い、前者がほぼちょっかいやからかいから来ている一方で、後者は明らかに怒りや妬みから来ています。いじめの解決策とかの話は出てこないですが、いじめる人たちの心理の方に着目してなんとな~く伝わるようにしているのかな...

私が「12歳」というタイトルを見たとき、私が10年まえの12歳の時と、今の12歳が全然違うから、そのジェネレーションギャップを感じてもらうという内容かと思っていたのですが、最新話を見る限りでは私が12歳の時とあんまり変わんないですね(笑)極めて現実世界での出来事のやりとりが多く、プロフや日記とか出てくると、花日が私くらいの年齢かそれより上の時に彼女の12歳を振り返ったのかなと感じちゃいました!!
12歳の本来のテーマはこれだけではないはず。12歳のシリーズがヒットすれば、おそらく花日たち以外の12歳のエピソードを持つ少女たちが登場すると思ってます。その子たちが描く12歳が私たちの知らない今のトレンドの「12歳」であり、いじめや貧困といった大人たちの知らない世界について、問題提起をしていくのだろうと期待してます!

投稿 : 2024/06/22
♥ : 7
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