日常系で親友なおすすめアニメランキング 29

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の日常系で親友なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.4 1 日常系で親友なアニメランキング1位
未確認で進行形(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2210)
11751人が棚に入れました
ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。許嫁なのに影が薄い三峰白夜と、小姑なのにどう見ても幼女の三峰真白が現れた。ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。小紅の生活は普通じゃなくなった。

声優・キャラクター
照井春佳、松井恵理子、吉田有里、羽多野渉、愛美、佐倉綾音、藤田咲、角元明日香

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アニメは制作会社で選ぼう!

ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。
許嫁なのに影が薄い三峰白夜と、小姑なのにどう見ても幼女の三峰真白が現れた。
ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。
シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。
小紅の生活は普通じゃなくなった。

各話のサブタイトルは登場人物の話した台詞となっている。
#01「何事も最初が肝心です」
家事万能、巨乳安産型、その他はごく普通の高校生・夜ノ森小紅。
そんな小紅の16歳の誕生日。
突然訪ねてきたのは許婚・三峰白夜(影薄い)と、その妹の小姑・三峰真白(どう見ても幼女)。
なぜか始まる同居生活。
実姉・夜ノ森紅緒は今日も元気にシスコンで変態だ。
果たして小紅の生活は一変するのか、しないのか。
うまく言えないので確認してください。

#02「ロリ小姑ってのも悪くないわ」
突然許婚と小姑が現れて困惑する小紅。
許婚・白夜はさておき小姑・真白はどう見ても幼女。
なのにまさかの同級生。
展開についていけない小紅をよそに、姉・紅緒は語る。
「あるのもないのもすばらしい」。
見た目も幼女、中身も幼女な幼女高校生・真白だが、小紅と白夜に起こった昔のことを知っているような、いないような。
よくわからないので確認してください。

#03「ラブコメの波動を感じる」
体育の授業。
小紅は跳び箱が苦手。
同級生のまゆら曰く「ハンデがあるからね♪」。
そんなこんなで日曜日。
家事にいそしむ小紅。
手伝いを申し出る紅緒。
平和な休日が過ぎゆくかに思われたそのとき、突如響き渡る紅緒の絶叫。
溢れ出る真白の絶望。
禁断のBPが今明かされる。
BPについては本編で確認してください。

#04「あれはただのへんたいです」
紅緒によって明かされた過去のこと。
突然の話に小紅はショート寸前でビックリ緊急ダウン。
代わりに台所に立つ紅緒。
生み出される悪夢の数々。
小紅のありがたみを知る真白。
一方白夜は小紅に嫌われたと思い込み、逃走というより暴走。
今回の白夜はよくしゃべるとかしゃべらないとか。
実際のところは確認してください。

#05「これが経産婦だと」
和装の美女がやってきた。
どう見ても若すぎるが、真白の母・白雪らしい。
緊張する小紅。
身構える真白。
白雪の若さを前に苦悩する紅緒だが、結論的には「かなりアリ」。
そんな中、白雪の口から驚くべき話がとび出す。
混乱する小紅。
果たして語られた内容は真実なのかどうなのか。
言葉だけでは伝わらなさそうなので、その目で確認してください。

#06「そうだ、小姑でうめよう」
チョコレートを前に小紅が悩む。
白夜が悩む。
真白も悩む。
まゆらは笑う、「バレンタインっていろんな人間ドラマがあって面白いよね」。
そう、2月といえばバレンタインデー。
ネッシー。
モンゴリアン・デスワーム。
雪男。
ネッシー。
ネッシー。
ネッシー。
さて問題です、このお話でいったい何回「ネッシー」と言うでしょう。
よく聞いて確認してください。

#07「それはそれ、これはこれ」
生徒会書記、末続このは。
強烈な紅緒信者である。
その友人、大野仁子。
空気の読めない新聞部員である。
真白に嫉妬心を燃やすこのはに調査協力を申し出る仁子。
「こっそり」とか、そんな寝言は寝て言おう。
そしてなんだかこのはの言葉づか(略)真白とこのはの戦いが今始まる!
俺たちの明日はどっちだ!?
略されたところは確認してください。

#08「妹の悲しみをいやすのは、妹」
「一言でいうと、よくあることだ。ムー的な視点で言えば。」尻が大きいのは悪いことじゃない。
乳が大きいのも悪いことじゃない。
むしろいい。
それはともかく、真白とこのはの戦いはまだ続く。
ついに迎える屋上決戦。
まったく関係ない紅緒様。
いつも通りと思いきや、突然の急展開があるとかないとか。
やっぱりあるので確認してください。

#09「くつじょくです、はずかしめをうけました」
思いがけず新展開。
忠実な白夜。
小紅は否定されたらちょっとショックな自分に気づく。
目にゴミが入っただけという弁解。
それに対する紅緒の愛。
白夜も愛。
小紅のスクープを狙う仁子。
紅緒の変顔を狙う真白。
そんななか、ついにデレ期到来か。
誰のデレ期がきたのかは確認してください。

※一迅社のCMを一年ぶりに視聴。
No.12までは2014年視聴済。
No.13は2015年視聴。

#10「デレ期という単語を調べたら」
ホワイトデーをめぐって、白夜が悩む。
真白は叱咤する。
紅緒は悶絶する。
小紅は俺の嫁。
デレたらデレたなりに物語は進む。
小紅はいい子。
このはもいい子。
仁子もいい子だけど、今日も元気に暴走中。
念願の記事掲載は叶うのか。
そしてなんだか今回は、意外な人がツッコミ役に。
その切れ味を確認してください。

※一迅社のCM No.14を2015年に視聴。

#11「ハンカチを楽しんでるのよ」
ハンカチは楽しむものらしい。
先週に引き続き、白夜は悩む。
仁子はなんとUMAを目撃。
夕暮れ時でも油断は禁物です。
一方、小紅と白夜の仲に進展が。
なんとデートに出かけることに。
コブつきで。
不良の第一歩。
春休みに入ったり、新事実が発覚したり、色んな要素はあるけれど、とりあえず初デートはどこへ行ったのか。
確認するのはそこからだ。

※一迅社のCM No.15を2015年に視聴。

#12「わかってる? わかってる」
白夜と真白が姿を消した。
なくなった荷物。
途絶えた連絡。
静かな我が家。
不安と心配に苛まれる小紅だが、まゆらに背中を押されて三峰家へ。
山に分け入り、懸命に白夜と真白を探す小紅。
そこで彼女が見たものは...?
これからどうなるかはわからないけれど、冬は終わり、春が来る。
最後までどうぞ確認してください。

※一迅社のCM No.16を2015年に視聴。

【アニメキャラの魅力】とにかくずば抜けて可愛い!萌えアニメの主人公「夜ノ森小紅」の魅力とは?
『未確認で進行形』は、アニメで一気に評価を上げたタイプの作品のひとつだと思います。それゆえにアニメ化されてからの反響が大きく、アニメの続編を望む声も多いです。当然キャラクターも可愛らしい女性キャラが多く、ロリ、妹属性に目のない「紅緒」、その属性にぴったり当てはまる「真白」。そして今回ご紹介する、その中でもダントツで可愛い(と個人的に思っている)「夜ノ森小紅」。

この3人が歌い踊るOP映像は、近年稀に見る傑作だと思います。OPのイントロで流れる写真風イラストは可愛さ&色気を感じさせ、歌が始まれば小紅の豊満な胸揺れと真白と紅緒の楽しそうな(イヤイヤそうな)絡みもあり・・・。このOPだけでも魅力を最大限に発揮している3人なのです。

■妹で巨乳で微ツンデレで男口調でツインテール
小紅はとにかくたくさんの属性を持っています。紅緒の妹であること、真白曰く巨乳安産型であること、許嫁となった白夜へ対しての微ツンデレ、少し変わった丁寧な男の子よりな口調・・・。どれもキャラクターのイメージを語る上で大切な要素です。

しかし、筆者が最も驚いた属性はその口調です。漫画で読んだ時には「変わった女の子だな」というくらいの印象だったのに対して、アニメを見たとたん、その口調があまりにもマッチしており、その上今まで聞いたことの無い“萌え”を醸し出しているではありませんか。完全に撃ち抜かれました。

■次々と見せつける圧倒的な萌えボディスタイル
小紅は、真白曰く“巨乳安産型”。胸はかなり大きいです。それこそOPでぷるんぷるんするくらい。下半身の描写はあまりありませんが、全体像が見えるとその良さがわかります。可愛エロスなのです。容姿すべてが。もうたまりません。

■可愛い外見に負けない内面の愛らしさ
小紅は性格も良いのです。つまり完璧超人なのです。料理をすれば真白のお子様舌に合わせて料理をし、イベントがあるごとにあれやこれやと考え、全てのキャラクターに懸命に寄り添っています。もうここまで来ると逆に狙いすぎて嫌われかねないのですが、そこを見事にクリアしているのが「夜ノ森小紅」です。まだ観ていないという方は、ぜひご自身の目で「夜ノ森小紅」の魅力をご堪能下さい。

TVアニメ化が決定した『三者三葉』気になる放送時期が判明! アニメ制作は『未確認で進行形』を手がけた“あの”会社!
原作・荒井チェリー先生からのお祝いコメントも

「まんがタイムきらら」で最長12年の連載を誇り、そして現在も絶賛連載中の『三者三葉』。先日TVアニメ化が発表され、このたび2016年春に放送決定となりました。原作は、元気はつらつの大食い娘・小田切双葉、腹黒委員長の葉山照、元・お嬢様の西川葉子という、名前に「葉」の字がつく“三者三様”の性格の女子高生が織り成す、キュートで愉快な日常模様を描いた人気コミック。そして今回、アニメのキービジュアル第1弾、公式HP・Twitterのオープン、さらにアニメスタッフの情報が解禁となりました!

◆キービジュアル第1弾公開!

★今回解禁されたキービジュアル第1弾では、双葉・照・葉子の3人の仲の良さがよく描かれています。そしてこのビジュアルを使用したhttp://sansyasanyou.com (ティザーサイト)も本日オープン! ティザーサイトでは、原作・荒井チェリー先生からのお祝いコメントも掲載されているので、こちらも要チェックです♪

◆スタッフ情報も公開!
●アニメーション制作を務めるのは、同じく荒井チェリー先生原作の『未確認で進行形』や『ゆるゆり、ゆるゆり♪♪』で知られる動画工房。
●そして監督・木村泰大氏、キャラクターデザイン・山崎淳氏、シリーズ構成・子安秀明氏という布陣となっています。

◆TVアニメ『三者三葉』作品概要

<放送情報>
2016年春TVアニメ放送開始

<INTRODUCTION>
大食娘・小田切双葉、元お嬢様・西川葉子、腹黒委員長・葉山照の仲良し三人組に加え、クラスメートで永遠の二番手ツンツン娘・西山芹奈や、親切心からひと言多い近藤亜紗子、陰謀が大好物な葉子様の元メイド・薗部篠…、ゴーイングマイウェイな面々がマイペースに大騒ぎします!

<STAFF>
原作:荒井チェリー(芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督:木村泰大
キャラクターデザイン:山崎淳
シリーズ構成:子安秀明
アニメーション制作:動画工房

デキるオタクはここで判断している?
2015年秋アニメも出そろいましたね。しかし、度胆を抜かれたというか……想像していた方向とまったく異なっていたのが「おそ松さん」ではないだろうか。初回の放送がスタートしてからカオスなネタと相次ぐパロディの連続に、ネット界隈を中心に「なんなのこれww(褒め言葉)」状態に。

その一方で「銀魂の監督とスタッフなのか。だったら納得」「監督の過去の作品からすると当然の展開」といった声も。うーむ……どうやらコアなアニメファンは監督などからも事前に情報を得て、放送開始前から内容を想定しているようだ。

【げそいくお氏】
2015年秋放送:「ハッカドール」
過去に関わった作品(例):「未確認で進行形」/「キルラキル」/「プラスティック・メモリーズ」

げそいくお監督……?と不思議な名前に釘付けになった方も多いはず。思わず声に出して読みたくなる名前の彼は、1987年生まれと若いながらも現在はフリーで活動をしている実力者。他にも奥居久明、ikuoといった名義でも活動中とのこと。

アニメは制作会社で選ぼう!
【動画工房】
NEW GAME!(2016)
干物妹!うまるちゃん(2015)
プラスティック・メモリーズ(2015)
月刊少女野崎くん(2014)
恋愛ラボ(2013)

視聴回数2回以上の作品
三者三葉(2016)
未確認で進行形(2014)
ゆるゆりシリーズ
ゆるゆり♪♪(2012)
ゆるゆり(2011)

「うまるーん」へのときめきが止まらない中、2015年秋は「緋弾のアリアAA」を制作している動画工房。他にも「月刊少女野崎くん」といった2期が待たれる作品が多数。……「恋愛ラボ」も期待しております。

【動画工房】大注目のアニメ制作会社、その人気の秘密とは?
昨今では、季節毎に物凄い数の新作アニメが放映されています。その際に作品をチェックする取っ掛かり的なポイントがアニメファンには色々あります。

原作漫画や小説のファンであるとか、好きな監督の新作であるとか、大ファンの声優さんが出演しているとか、そういう作品に着目するきっかけになる各要素。そうした中で、ファンにとって特に重要なポイントになっているのが、アニメ作品を作る<製作会社>です。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』といったメジャー作を世に送り出した京都アニメーションや、斬新な映像表現を武器に『ひだまりスケッチ』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』をクリエイトしたシャフト、硬派な雰囲気とスピード感のあるアクションシーンに定評のあるBONESなどなど、アニメファンから熱狂的な支持を受けている人気会社が沢山あり、一種のブランドとなっています。

この会社が作っているから観てみる。この会社ならば作画も出来も期待ができる。アニメファンにとっては、製作会社ってとっても大事なものなのです。

そうした中でも、近年大きな注目を集めている人気急上昇中のアニメ制作会社が、「動画工房」です。

その美しいアニメーションでアニメファンを楽しませてくれる優れた作品をリリースし続けている動画工房。そんな動画工房の作品、その魅力を探っていきたいと思います!

■とにかく可愛い女の娘を観てください!  『未確認で進行形』
『未確認で進行形』は、女性漫画家である荒井チェリー先生の四コマ漫画を原作としたラブコメアニメ。女性しかいない夜ノ森家の次女・小紅は、16歳の誕生日に自分に許婚がいることを初めて聞かされます。そして、なし崩し的に始まる彼女の許婚、三峰白夜とその妹、真白との同居生活。突然自分に将来の夫が出来たことに戸惑いを隠せない小紅。しかも、白夜と真白には重大な秘密があり……という、ちょっとファンタジックな要素を取り入れたラブコメです。

本作の何よりの魅力は、キャラクターの可愛らしさでしょう。女の娘らしいグラマーな体型(ただし、本人的にはそれが大きなコンプレックス)の持ち主で、白夜の読めない行動に翻弄されつつも、徐々に彼との距離を縮めていく小紅。その小紅を溺愛する重度のシスコンである姉の紅緒。小紅の"小姑"として、ちっこい身体で思いっきり背伸びした行動をする真白。こうした個性豊かで可愛い女の娘が次々に登場し、動画工房の流麗なアニメーションで描かれるのです。

そして、本作の魅力はそういった"萌え"の要素だけではありません。原作漫画での女性作家らしい繊細な心理描写を動画工房はアニメ版でも見事に再現。メインヒロインである小紅のモノローグを多用した作劇やエモーションに満ちた演出の数々は、ドラマに深みを与えると共に、作品内に独特の感性を付与することに成功しています。

放送時期とシンクロした劇中の冬景色も相まって、何とも言えない情感に満ちたラブコメ作品となった『未確認で進行形』。"みでしみん"と呼ばれる熱狂的なファンも生み出した本作の人気の秘密がそこに凝縮されています。

ちなみに、本編は勿論のこと、小紅、紅緒、真白によるユニット"みかくにんぐッ! "が歌うオープニング主題歌とエンディング曲は、そのポップな曲調もあいまって素晴らしいアニソン、キャラソンとなっています。そんな楽曲の素晴らしさを見事に映像化してみせたアニメーションも、これまた凄い出来でアニメファンならば必見です!  嬉しいことに、TOHO animationの公式YouTubeアカウントでも公開されていますので、未見の方は是非ともチェックしていただきたいと思います!! 

アニソン好きライターが独断で選んだ「2014年ベストアニソン」
『未確認で進行形』の『とまどい→レシピ』
『月刊少女野崎くん』といい、この『とまどい→レシピ』がオープニング曲に使用された『未確認で進行形』といい、2014年の動画工房の勢いと制作作品のクオリティは本当に凄かったですよね。2014年、大人気のアニメーション制作会社さんです。

そんな動画工房の素晴らしいアニメーションも目を引く『未確認で進行形』の『とまどい→レシピ』も、個人的な2014年のベストアニソンから決してオミット出来ない楽曲。「ふぅふぅらったった」という抜群の語感を持つリリックから始まり、物語のストーリーや劇中でキーアイテムとなるお菓子の名称で巧みにデコレーションしたチャーミングな歌詞で突っ走る。

物語の主役である3人の女の娘、小紅、紅緒、真白ちゃんの3人組ユニットである「みかくにんぐッ!」によるヴォーカルもナイス! 何より、この歌と音がアニメーションに重なった時の高揚感が凄いんです。滑らかに動きまくるアニメーションにシンクロしたメロディとリズムは、視覚的にも聴覚的にもとにかく気持ちが良くて、ひたすらに楽しい気持ちにさせてくえます。アニメのオープニングやエンディングに使われる楽曲って、やっぱりアニメーションと一緒に観てこそおもしろいのだな、なんてことを再認識させてくれた1曲。

作曲を担当したのは、ネット発の音楽クリエイターで、ヴォーカロイド関連の楽曲を動画サイトにアップしていたというJunkyさん。Junkyさんは、エンディングの『まっしろわーるど』も制作されており、こちらもポップなメロディと、真白ちゃんのキャラクター性を凝縮した歌詞、そして、デフォルメキャラがちょこまか動きまくるアニメーションに惹きつけられる名曲です。

『アニメ流行語大賞2014』投票結果はこうなった!
今年のノミネートは35コ。今年は第2期の作品も多く、新しいセリフが生まれにくかったように感じました。さて、2500票を超える投票の結果は?

5位:ラブコメの波動を感じる(未確認で進行形)

2014年1月から3月にかけて放送された。全12話。
テレビアニメ化は2013年9月21日に発表され、公式サイトの開設に併せてキャストやスタッフも公表された。また、同年10月20日には制作発表番組「テレビアニメ『未確認で進行形』制作発表 〜番組内容は確認しておきます。〜」が、12月8日には特別番組特番「TVアニメ『未確認で進行形』放送まであと1ヶ月くらいSP 〜初だし情報もあるらしいけど、それが何なのかは確認しておきます。〜」が、それぞれニコニコ生放送で配信された。

2014年3月19日発売のBD / DVD第1巻にテレビ未放送の温泉編を描く新規OVA「見て。あれが私たちの泊まっている旅館よ。」を収録したり、ユニット「ひばり高校1年3組」(小紅、真白、まゆら)のオリジナル楽曲を録り下ろしたキャラクターCDを同梱するなど、全6巻のソフト販売への注力も推進されている。

2014年2月12日にはレコチョクの同年冬アニメランキングで第7位を記録したことが報じられた。同年2月26日にはアキバ総研の同年冬アニメ実力ランキングで第3位を記録したことが報じられ、同年4月10日には同サイトの同年冬アニメ満足度ランキングで第2位を記録したことが報じられた。

監督の藤原佳幸は『GJ部』の第1話を担当した彼の絵コンテを見た東宝プロデューサーの吉澤隆による依頼、キャラクターデザインの菊池愛は『GJ部』のオープニングアニメーション原画を気に入った藤原の要望を聞いた動画工房プロデューサーの鎌田肇による提案、シリーズ構成の志茂文彦はプロデューサー陣による推薦で、それぞれ起用された。

まず、藤原は原作の第1巻で小紅の身体にある幼い頃の傷跡を真白が見つける入浴シーンをそのままアニメ化すると、お色気の強い作品だと誤解されそうな懸念を持った。そのため、アニメではシチュエーションに変更が加えられ、第4話の後半で寝込んだ小紅の汗を真白が拭いてあげた際に傷跡を見つけるという展開になっている。そういった原作のエピソード整理が為された第1話は絵コンテの段階で尺を5分オーバーしたため、オープニングを最後で流すという構成になった。また、第1話は藤原が『伝説の勇者の伝説』の助監督時代に実力を見込んで今回直に依頼した、編集の平木大輔にも助けられている。

キャラクターの掛け合いの魅力を損なわずにアニメとしても成立させる点に配慮する一方、キャラクターデザインについては巨乳安産型である小紅が服の上からでも胸の大きさがわかるものの太っては見えないように藤原が配慮し、菊池もそれに応えた。また、小紅だけでなく全キャラクターのデザインに関しては輪郭部に原作にない白いハイライトが入れられたが、これは舞台を雪国にすることと作品の時間軸を放送時期に合わせることが決まったため、白が基調の背景と色の強いキャラクターのマッチングを考えてのことである。

紅緒の変態ぶりの表現など声優たちのアドリブに助けられたところは大きく、小紅役の照井春佳、紅緒役の松井恵理子、真白役の吉田有里はオーディションで選ばれたが、その際に照井は「最初から『あ、小紅がいる』」「まんま、小紅だなあ」、松井は「変態っぽく湿度がある感じに聞こえるけれど、その中に上品さもある」「小紅や学校の生徒が見ている『紅緒の素晴らしさ』のニュアンスも含まれている」、吉田は「飛び道具が来たな」「(オーディション中に真白として台詞を喋っている声と、挨拶に来てくれた時の声が変わらないため)正直、すごいな」という印象をそれぞれ藤原から持たれた。

オープニングアニメーションは、絵コンテを制作デスクの梅原翔太による下描きを元に、藤原が清書や修正を担当した。梅原は、最初の2回は完成版とは全然違う形でずっとキャラクターが踊っているような感じで描いたところ、全てボツにされたそうである。完成版は曲のイントロの長さを利用して小紅たちの本編では見られない姿が描かれているが、これは藤原の趣味によって盛られた部分が大きく、フェティッシュな絵が多くなった。

エンディングアニメーションは、絵コンテと演出を『GJ部』でもそれを担当していた武山篤が担当したが、彼は平木や美術監督の川口正明、音響効果の小山恭正などと同じく、藤原の依頼で『GJ部』から引き続いて起用された。エンディングアニメーションの絵コンテは、その可愛さから即OKとなった。

夜までみんなで╭( ・ㅂ・)وぐッ!
ニコニコ生放送各回終了後の毎週日曜22:30 - 23:30に配信していたトーク番組。アニメ終了翌週の2014年4月6日まで配信。

オープニングテーマ
「とまどい→レシピ」(第2話 - 第4話、第6話 - 第12話)
第1話ではエンディングテーマとして使用。第5話では未使用。

エンディングテーマ
「まっしろわーるど」(第2話 - 第11話)
第12話では未使用。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 46
ネタバレ

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

このレビューを「みかくにんぐッ!」に捧ぐ!

こ、小紅が可愛い!
可愛いったらありゃしない!!
あまりの可愛さに紅緒とのシンクロ率が相当上がった。
白夜への小紅の気持ちが高まる度に、
「ラブコメの波動がする~!」と
紅緒と一緒にのたうち回っていた。
小紅には誰のものにもなって欲しくない、
でも、
小紅が初めての感情に戸惑う様子を愛でていたくもある。
で、
ど、どうすればいいんだ~!
と、のたうち回ることになる。

OPとEDの出来も良い。
共に「みかくにんぐッ!」(小紅・紅緒・真白)によるキャラソンなのだが、
楽しくて毎回飛ばさずに観てしまった。
特にOP冒頭のみかくにんぐッ!メンバーのスナップショットの高速スライドショー、
おお!とか思っている間にドンドン進んでいくから目が離せない!
え?思わず目を離してしまった?
そんなあなたのために、
「スナップショット全部解説&ランキング」(やっぴ基準)
やってみました!
なお、解説の順番はスライドショーの順番となっています。
{netabare}
こべに:正面バストアップ、白と薄紫のビキニ?左の壁に微かにもたれかかる、こぼれんばかりの胸、儚げな表情 S
ましろ:砂浜にうつ伏せバストアップを左から、水着?顎を砂浜につけ両手は顔の横、目を閉じ心もち満足げな表情 B
べにお:公園のベンチ?に座ったところを正面から、制服、右膝を立てて座り両手で右の靴下を直すしぐさ、見えそうで見えない、いくぶん挑戦的な表情 A
ましろ:草原に寝そべったところを右から、ゆったりとした黒いワンピース?に赤い靴とリボン、うつ伏せ気味に身体をくねらせ、肘で上半身を起こし、右膝を上に膝を重ねる、少し驚きに表情でこちらを見つめる B
こべに:しゃがんだところを正面から、制服に赤いマフラー・黄色い長靴、雪をつかんだ右手をカメラマンに差し伸べる、ほんのりと上気した頬、雪が嬉しくてたまらないという表情 A
こべに:左上半身を正面から、紫の下着?左ブラの肩紐に左人差し指をかけ、やや左を向き僅かにうつろげな表情 A
こべに:ベッドに左を下にして横向きに寝た顔のアップ、左手は胸のあたり、右手は顔の前、一見すると何も羽織ってないように見える、髪が少し顔にかかり恥じらいと戸惑いの表情 A
こべに:体育館に女の子座りしてるのを上から、制服、右手は後ろ、左手は足の間、不思議そうにこちらを見つめる A
こべに:動画、顔のアップを左から、制服にエプロン、手のひらについたクリームを舌で舐めとる、舐めながら目を閉じる A
べにお:バストアップを正面から、制服、メガネ、教科書を広げた自分の席に着き、机に上に両手を重ね、そこに突っ伏した姿勢から顔をあげ、重ねた手の甲に顎を乗せ、右斜め下を見るともなしに眺めやる、寂しいようなつまらないような表情 B
こべに?:口元のドアップ、僅かに開いたピンクの唇から覗く上の前歯と今まさに舌なめずりをせんと口中を蠢く舌 A
ましろ:右から全身を、明るめの赤いコートに白いマフラー、下は制服か?黄色い傘(猫のワンポイント)を手に降る雪に顔を輝かせている B
ましろ:かなり引いた全身を正面から、紺と白のボーダーのタンクトップに水色のキュロットスカート?長く続く石段に足を投げ出して座り両手とも膝の上、夏の陽光のもと暑さに閉口した表情 B
こべに:顔のドアップ、ベッドで首を右にうつ伏せ、右手は顔の前、右肩もわずかに覗き一見すると一糸纏わぬ姿、前髪が顔の大半を隠し、小さく開いた口でスヤスヤと眠る A
こべに:全身を正面やや上から、制服、学校の階段に足を延ばして腰かけ、手は太ももの上、右に鞄、うつろげな表情で視線はやや下 B
こべに:膝から上を正面から、白いワンピースに淡い黄の半袖のカーディガン、湖でオールを手にボートを漕いでいる、閉じられた膝、楽しげで満足感も覗く表情でこちらを見る A
べにお:やや左から全身、制服、畳に膝を立てて座り両手を後ろにして体重を支える、膝をくっつけた絶妙な足の角度により見えない、やや首をかしげ何か問いたげな表情 A
べにお:動画、ほぼ顔のアップ、茶のコートに紫のマフラー、公園?の水飲み場で水を飲むところを左から、右手は水飲み場の淵に軽く添え、左手で髪を抑えながら噴水状に吹き上がる水を目を閉じて、日常的な仕草に浮かぶ神々しさ A
べにお:木製のベンチに仰向けに横たわる全身を右から、制服、鞄を枕にし左膝を軽く立て両手をお腹の上で組む、目を閉じリラックスした寝顔 B
こべに:膝上の全身をやや左から、制服、線路をバックに金網に軽く身体を預けている、両手を後ろで組み心もち前傾姿勢、心からの信頼を感じさせる表情でこちらを見つめる A
ましろ:突堤に女の子座りを正面から、白いブラウスに濃紺の膝丈オーバーオール・ストライプのベレー帽と赤い蝶ネクタイがアクセント、左手に黄色い弁当箱、右手に箸、大きいおめめともっと大きなお口、そのお口にタコさんウインナーが投入される瞬間 B
こべに?:おしりより上の全身を右斜め後方やや上より、清らかな泉にて全裸で沐浴するこべに、勢いよく立ちあがったその瞬間を捉える、全身を反らし両腕を広げ首も大きく反らす、髪は直立するように真上に舞い上がる、女神の沐浴としか表現のしようがない S
ましろ:正面からのやや近いバストアップ、襟元が白い緑のワンピース?、右手に持ったポッキーを顔の左に寄せ、満面の笑み B
べにお:膝より上の全身を正面から、ショートパンツに白いパーカー・頭にはカウボーイハット、両手をポケットに突っ込み挑戦的な笑みを浮かべてこちらを眺めやる B
こべに:草地に膝を立てて座る姿を正面から、制服にローファー(茶)、どうして見えないのかわからないくらい際どいがやはり見えない、両手は後ろ首をやや左にかしげ虚ろげに目を逸らす A
ましろ:膝を抱えてしゃがんところを左から、ノースリーブの白いワンピースに赤紐のサンダル、住宅街の小径に流れる人工の小川に魅入られるましろ、夏 B
ましろ:動画、制服、腰から上を真後ろから、木立の向こうに沈みゆく太陽に渾身のダブルピースを贈りながらの垂直ジャンプ A
こべに:全身を左から、制服、書架から本をとろうと踏み台の一段目に爪先立ち、右手で身体を支え左手に本を持ち、やや驚いた表情でこちらを見つめる B
べにお:立てた左膝に寄り添うところを左からアップで、緑のビキニ?ちらりと覗く胸元、立てた膝を舐めるように突き出された舌、ややうつむき加減に無表情を装った視線を向ける A
べにお:部屋にクッションを抱いて座る姿を正面から、タンクトップの上に緩めのTシャツ?大きめのハートのYESクッションを股の間に両足で抱き、両手はクッションの上にダラリと垂らす、チュッパチャプス?を咥え不敵にこちらをにらむ B
こべに:教室の椅子に座るところをやや左から、制服、左膝を椅子の上に立てそのつま先を左手で掴む、どうしてこれで見えないんですか?背もたれのせいですか?左膝に顎を乗せややうつむき加減、視線も下に向け寂しげな表情 A
べにお:神社?の石段に腰かけたところを正面から、シャツ?の上から紫のカーディガンを羽織る、ショートパンツに薄紫のニーソックス・白い靴、足をやや開き左足を上に足首辺りで重ねる、股の間に両手をつき、フレーム外の誰かに話しかけるようにやや右を向く、楽しげな表情 B
ましろ:正面やや右から立ち姿を、制服、届いたばかりの宅配ピザをつまみ食いしているところを撮られて狼狽、1ピースを両手で持ち、チーズがトローリと口から伸びている B
べにお:顔のアップをやや右から、制服?左手を左頬に添え視線は右斜め下、何かを思い詰めたような可憐な少女を演じているフリ B
ましろ:フローリングに豪快に頭からダイブ!メイド服に赤い革靴、床に散乱するトレイ・カップ・ソーサー・右靴、ぶちまけられたコーヒー、ヘッドスライディングよろしく床に突っ伏すメイド、混乱の極み B
ましろ:全身をやや左下から、ノースリーブの白いワンピース・裸足、草原を両手を広げ大きなストライドで飛ぶように走る、その顔は楽しくて仕方ないと訴えている B
{/netabare}

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふう、大変だった。
こんな企画やめときゃよかった。

しかし、撮影者は誰なのであろうか?
かなり際どいショットもあるうえに、
3人の魅力をこれ程までにを引き出している。
白夜?
それはあるまい。
真白はともかく、
もっと深い関係にならないと小紅のあんなショットは撮れまい。
ましてや、紅緒からかような表情を引き出すなんて出来っこない。
う~ん、
篠○紀信にでも頼んだ?

 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

このアニメに出会えて良カッター!!

【感想】
やっぱりこういう作品は1クールに1つは欲しいですね。
小紅、真白、紅緒が本当に魅力的!
この3人のやり取りに癒され、天然で一途な白夜の行動にタジタジになる小紅を見てニヤニヤして、真白にニヤニヤし、紅緒様の暴挙に爆笑し、撫子のツッコミが笑いに拍車をかける。
日常のやり取りに関しては本当に満点と言ってもいいくらいかなと。
視聴し終わったあとに胸がいっぱいになるんですよ。
「あー…楽しカッター」「面白カッター」「癒されたー」ε= (´∀`)
映画とか見終わった時にたまになりませんか?
見終わったあとに溜めに溜めた溜め息が漏れるやつ。
きんモザやのんのんびよりでもおんなじ感じだったんですが、みでしもそれらに肩を並べられるくらいの出来栄えだったと思います。

作画も丁寧で、料理シーンの描写だったり、小紅の体の描写あたりは本当に気合を感じる作画でしたね。
小紅エロすぎww
BGMもかなり良かったと思うんですが、出し惜しんでる印象がありました。
BGMなしで環境音(足音や鳥の鳴き声等)だけのシーンが結構多くて、「BGMあんまり流さないなー」という印象を受けました。
悪いわけではないんですけど、スコーン作ってるときのBGMとか、めちゃめちゃいいBGMだっただけに、もっと使っても良カッターんじゃないかと。
ラジオではスコーンのBGMループでひたすら流してるのにね(笑)
そして極めつけは3人の主人公声優ですよね。
夜ノ森小紅役:照井春香(ぱるにゃす)
夜ノ森紅緒役:松井恵理子(カッター)
三峰真白役:吉田有里(ゆーきち)
はっきり言って無名、吉田さんに関してはデビュー作ですからね。
ゆるゆりの時も同じ感じでしたが、両作品を制作した動画工房は今後京アニに変わる新人声優の登竜門になるかもですね。
特に凄いのは、吉田さんは真白の声を作っているのではなく、あれが地声ということ。
金田朋子さんの後継者がまさか現れてしまうとは…
それ以上に暴走具合がとんでもないお方ですがね(笑)
それも含めて金田さんの後継者となってしまうのかどうか…
あと、「ラブコメの波動を感じる」は使い勝手が良くて、今後のニコ動のコメントで流れそうですね。
わさわさ…→パン人間か!→きん!ぱつ!→田舎なのん?イタチですよ→ラブコメの波動を感じる
みでし難民とかも発生するのかな。ていうかもう発生してるのか。

とにかくあらゆる要素から楽しめたアニメでした。
今後のみでしの展開、動画工房、声優さんの今後の活躍を期待しています。


【最後に】
ゆゆ式→きんモザ→のんのんびより
2013年に放映された日常作品は多くの視聴者を魅了し、“日常アニメ”というジャンルを強固なものとする素晴らしいアニメばかりでした。
私も日常アニメにすっかり虜にされ、2014年冬も新たな日常アニメが出ることを望んでいました。
そして桜Trickと未確認で進行形という2つのアニメに出会いました。
この2つは今までの日常アニメに比べれば少し異質ではありました。
みでしは本来であればラブコメであり、伏線もいろいろあるストーリー性をもったアニメでした。
しかしそれらを強く押しているアニメかといえばそういうわけではなく、一番押していたのはキャラ同士の日常のやり取りだったと思います。
だから、ラブコメやストーリー展開に注目していた人から見れば物足りなく感じたり、のんのんびよりのような日常物を望んでいた人からすれば、ラブコメが邪魔に感じた人も中にはいたかもしれません。
私としては、ストーリーやラブコメはオマケ、日常のやり取りを中心に楽しんで視聴した作品でした。
まぁアニメに求めているもの、楽しみたいこと、注目したいことは人それぞれなんですよ。
だからこそ色んなジャンルのアニメがあるわけで。
4月5日のニコ生一挙放送のアンケート結果、最高評価の1が97.3%ですよ!?
これは歴代4位の評価です。
それだけこのアニメが好きだった人も多かったということです。
思った以上に否定的な評価が多かった作品な気がしたので、私なりに理由を考えて書いてみました。
求めるものがそれぞれ違うから、いろんな意見が飛び交うアニメになったのかと。
色々な要素があるアニメってやっぱり展開難しいのかな。

この作品に出会えて本当に良カッターです!
カッター、カッターうるさくてすみません(笑)
詳しくは松井恵理子、カッターで検索してみてください。
「カッターで良カッター!松井恵理子です。」


【以前の感想】
{netabare}ゆゆ式→きんモザ→のんのんびより
まさかこのバトンを繋ぐことができるアニメが現れるとは思いませんでした。
今までの作品に比べれば、キャラの濃さ、展開、設定などから万人受けするとは思いませんが、私はこの作品大好きです。
今挙げた3作品よりなら、ゆるゆりとかに近い印象です。


【3話まで見ての感想】
「のんのんびよりからのバトンを繋げるアニメなんてあるわけない!」
こういう気持ちで今期アニメを見てました。
のんのんびよりからのバトンを繋げる条件、それは「すべてが面白いこと」これが私の中での条件でした。
あまりにも無茶ぶりですが、これだけハードルが上がってしまうのも仕方ないと思うんですよ。
その代わり、設定とか形態はあまり気にしてないので、このアニメは今までとは形態がかなり異なりながらも、自然に受け入れることが出来ました。

1,2話も中々面白かったのですが、3話が別格なくらい面白かったです。
1,2話で大体の設定を固め、準備万端となった3話からは本領を発揮するだけだという印象を受けました。
このアニメも私が日常アニメに求める「ずっとこのキャラたちの日常を見ていたい」状態になりそう、ていうかもうほぼなっています。

ポイントは紅緒の見せ方かなと個人的に思います。
紅緒みたいなウザキャラは諸刃の剣だと思います。
・「うぜぇwwww」
・「うぜぇ…」
同じうぜぇでも感じ方では天と地ほど違います。
いかにして心地良いウザキャラに出来るか、これがうざキャラにとってかなり重要だと思います。
これに一役買っているのは、真白と小紅、そして撫子でしょう。
このキャラたちのやり取りによって嫌なうっとおしさは解消出来てるし、紅緒がすごく良いキャラに見えてきます。
紅緒の滅茶苦茶行動が物語の起点になることが多いため、このウザイやり取りを楽しいと思えたら、この作品は最後まで楽しめると思います。

とにかく、1クール何卒宜しくお願いします。


【オマケ:気に入っていること】
・小紅の口調
丁寧語キャラに見えるけど、なんか男っぽい喋り方をするんですよね。
姉への言葉遣いは本当に合わせてあげてるだけだと分かるし、ギャップを感じてすごく新鮮なキャラに見えます。

・BGM
3話のスコーンを作ってるときのBGMはマジで神!久々に流れた瞬間に「良い!」と思うBGMを聴いた気がする。

・真白が学校に通うこと
最初は違和感ありまくりでしたが、真白が学校にいるのといないのでは作品の面白さが大分変わるだろうと3話を見て思いました。このあたりはアニメだから許されることかなと。

・真白の素直さ
紅緒をウザイと思いつつも、妹の小紅はしっかり認めている、白夜に小紅のためにもしっかりしろと促す。キャラの思考や行動もしっかりしているし、矛盾とか気にすることとか特になく、安心してこのアニメを楽しめそうです。

・声優さん
新人かな?にしてはすごくいい感じにはまっていると思うし、動画工房制作だけあって、無名だった声優陣を一期に押し上げたゆるゆりをやはり思い出します。


【4話感想】
4話を見た限りではのんのんびよりとかの流れとはやっぱり違うのかなと思いました。
別に面白くないというわけではなく、違う魅力のある作品かなと思います。
{netabare}思った以上にストーリー性が強くなってきました。
また、設定も結構手が込んでいて、伏線を結構張っているような印象を受けました。
真白と白夜、そして三峰の謎、このあたりを徐々に明らかにしていくストーリーなのかなと。
もちろん小紅と白夜の恋愛というのはありますが、もうほとんど傾いているので。
あとは、白夜の秘密を知ったときの小紅の気持ち、白夜の気持ち、そのあたりがメインになってくるストーリーなのかなと予想してみます。
謎、秘密に関しては結構伏線っぽい描写があるので、ある程度は見えるかなと。
あとは、ストーリーもそうですが、やはり楽しい日常描写をもっと見ていたいなぁという気持ちです。
ストーリーと日常、レールガンでもそうでしたがこの2つをうまく絡めて展開出来るかどうかが鍵になってくると思います。
今後の展開に期待です。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

83.0 2 日常系で親友なアニメランキング2位
たまこラブストーリー(アニメ映画)

2014年4月26日
★★★★★ 4.1 (1245)
6613人が棚に入れました
少女は、知らなかった。

将来、当たり前のように家業をついて、ずっとこの場所で
このままでいられるんじゃないかって、無意識のうちに感じていた。
そうであればいいと、願っていた。

けれど、幼なじみも友達も、少しずつ変わって行く。
少しずつ大人になっていく。
家族がいて、商店街の人たちがいて、変わらないものと変わっていくもの。

高校3年生の春。
そんなことを思い始めた少女は恋をする。

北白川たまこは、知らなかった。
それは、「宇宙の入り口」に立ったような感覚。

そして少女は、一歩を踏み出す。

たまこ、むけました。

声優・キャラクター
洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里、山下百合恵、日高里菜、藤原啓治、日笠陽子、西村知道、立木文彦、ゆきのさつき、小野大輔、辻谷耕史、津久井教生、岩男潤子、渡辺久美子、家中宏、成田剣、川原慶久、山下大輝、野坂尚也
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

想いを伝える細い糸…

。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚

企画・原作・アニメーション制作 - 京都アニメーション
監督 - 山田尚子
脚本 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
絵コンテ - 山田尚子
演出 - 山田尚子、小川太一、河浪栄作、山村卓也
作画監督 - 堀口悠紀子、丸木宣明、引山佳代
美術監督 - 田峰育子
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
設定 - 秋竹斉一
音響監督 - 鶴岡陽太
音楽 - 片岡知子、マニュアル・オブ・エラーズ
音楽プロデューサー - 中村伸一、山口優
編集 - 重村建吾
製作 - うさぎ山商店街
公開 - 2014年4月26日
上映時間 - 83分

(以上Wikipediaより引用)

。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚


〜Tamako Love Story〜
「たまこラブストーリー」

もうタイトルから想像するだけで、心がキュンとなる
くらいの響きです。

前作「たまこまーけっと」をご存知の方ならあの純真無垢
なたまちゃんにラブがついちゃう。
なんだか嬉しいような寂しいような…
相手は誰?
と思いつつも思い浮かぶのは1人だけ…

1人の少女が恋する事への驚きと葛藤、そして喜びを
感じながら、1人の女性へと成長していく一歩手前の
過程を描いた、とても優しい愛おしさと切なさが感じ
られる作品でした。
そして思春期ならではの性への関心や友情が繊細な心情描写と
ともに優しいタッチで描かれています。

掛け値なしの純愛物語。
京都アニメーションが贈る83分間。
青春の輝きをどうぞ感じて下さい。


【mio's café】
視聴済みの方限定ですよぉ♪
美味しいお餅ありますΩ~ 

{netabare}
作品冒頭から登場する1つの林檎。

もち蔵が何気にコロコロしてて、最後にカウンターから
ぽろりと落ちる林檎。

何だか意味深な物語の始まり方でしたね。

今回は、お喋りなMr.鳥さん「デラちゃん」の登場は
ほとんど無く(最後の方でワンカットだけ、
あっ!デラちゃん!って思ったら消えちゃった…)、
たまこともち蔵を中心にお話が進みます。

そしてたまこともち蔵の恋のお話に絡めて、周りの人々も
成長していくお話しでもあったと思います。

物語序盤の方から、かんなちゃんの登場も多くて
相変わらずのシュールさに、ここは私的に嬉しい演出
でした。
いつの間にかバトン部員に「部長」って呼ばれているし…
実際部長では無いんですが、凄いですね、あの説得力。

「お餅だけを丸めて青春を終える気ですか、
たまちゃん‼」

「お餅は一生丸められますが、我々バトン部の青春は
今だけなんですよーー!たまちゃん‼」

やっぱりかんなちゃん、謎のカリスマ性あります。

みどりちゃんはいつも通り、たまこが大切な存在。
少しだけもち蔵に意地悪な事を言ったりするけれど、
私的には大事なたまこにもち蔵がどれだ本気でたまこの
事を好きなのか、あるいは自分から見て相応しい存在
なのか、彼女なりに試しているようにも見えました。
ただ、邪魔するだけでは無くて。

私はかんなちゃんとみどりちゃん、この2人の存在が
たまこラブストーリーでの大きなキーマンの1つ
だったとも思います。
そして物語の終盤ではこの2人にも大きな変化と絆が
生まれます。

そんなこんなで、お話しは進みますがやっぱり私的にも
最大の関心事は、

「もち蔵、いつ告るん?」

ていう事でした。興味津々。
でも、ドキドキ…

中々踏ん切りのつかないもち蔵。
うなされる様な毎日。寝ても覚めても

たまこ…たまこ…たまこ…

流石にたまこまーけっとよりも好きのグレードが
ワンランクアップしてますね。

わかるよ!もち蔵の気持ち。ましてや幼馴染み。
いつもの生活の中にたまこが普通にいるんだもん。
どうしたらいいのか分からなくなるよね。

そんなもち蔵にみどりちゃんがちょいアシスト。
ここもちょっと、みどりちゃん的にはもち蔵を
試している感じみたいだったけど、結果的にもち蔵に
告白するきっかけを与えた形になりました。

夕暮れの河原にたたずむたまこともち蔵。

作画的にもとても素敵なシーンです。
黄昏時の空にキラキラ輝く水面。
背景の美しさはもちろんですけど、やっぱり
堀口悠紀子さんデザインの横顔は大好きです。

幼い頃2人でよく遊んだ飛び石の上でたまこが
おもちを大好きな理由を語ります。

「あのさ、おもちってさ、ちっこいのに色んな人を
幸せに するんだよね。」

「柔らかくてさ、白くって、優しくって、
いい匂いがしてさぁ、あったかいんだもんなぁ。」

たまこにとっておもちはお母さんのイメージだったん
です。だから大好きで大好きでたまらないんです。
商店街と同じでかけがえの無いものなんですね。

川に落ちそうになるたまこの手首を握りしめるもち蔵。
たまこに東京の大学に行くと告げます。
たまこの潤んだ瞳の横顔、凄いです、いいですね。

そして、

「俺、たまこが好きだ!
めちゃくちゃ好きだ!だから…」

言っちゃた…

もち蔵には早く告白して欲しかったけれど、
実際、この一線を越えた言葉を聞いたら私まで
何かが壊れた、何か大きな物を失った様な気が
しちゃいました。

「ドーン!」って感じ?

「かたじけねぇ…かたじけねぇ…」

たまこのこのセリフ。私までビックリです。
そこまで、動揺するとは思ってなかったので…

でもいつもたまこの生活の中にいたもち蔵。
普通に家族の様に思っていたもち蔵。
そんなもち蔵からの「好きだ。」の言葉。
しかも、「めちゃくちゃ好きだ。」なんだもん。
たまこには今までの世界が見えなくなるのも
当然だったかもしれません。

「あっし、先に失礼するでござんす。」

これは重症ですね。

それからというものは、たまこまでもち蔵を意識して
しまう毎日。
お家のお手伝いも、バトンの練習もままならない毎日。

ここで、このお話のキーワードの1つは「キャッチ」
って言葉なんだなぁって思いました。

かんなちゃんがバトンをキャッチ出来ないたまこに言った

「磁石入りグローブを作るのです。バトンにも磁石を
くっ付ける。あら不思議、引き付け合うS極とN極。」

「どうしようもなく引き付け合うのです。」

多分、かんなちゃん的には深い意味は無かったと
思うんですけど(いや、彼女の事ならあり得るのかな?)
その話を聞いていた、たまことみどりちゃんの
(特にみどりちゃん)の表情が凄く意味深でした。

そして度々、出てきます林檎。
林檎と言えばニュートンの万有引力の法則。
引き付け合うんですね。どうしようもなく。

ここで私がちょっと思い出したお話がアダムとイブの
食べた禁断の果実「林檎」でした。
(あれは林檎では無かったと言う説もありますが、
ここは一応、林檎ということで。)

かなりうろ覚えなのですが、蛇にそそのかされて
林檎を食べてしまったアダムとイブが楽園を追放され、
それまで無かった恥じらいという感情を覚えて、
イチヂクの葉っぱでそれぞれの性器を隠してしまう
というお話しです。

そしてアダムの食べた林檎は喉仏に、イブの食べた林檎
は乳房になったと。

成長期、男性は喉仏がふくらみ、女性は乳房がふくらみ
ます。そして恥じらいを覚えます。

このお話の序盤でもたまこが急にお尻やおっぱい
のおもちを作ると言い出して、みどりやかんなのお尻を
触ったり、うさ湯でボインの女性と自分の胸を見比べて
もの哀しげな顔になったりしています。
そしてもち蔵に対しても恥じらいを見せる様になりました。

この辺り、たまこには無縁だと思われていた女性としての
性的な成長過程も柔らかいニュアンスで表現してるの
かなぁとも思ったりしました。

だから1つの林檎が登場する事で色んな事が想像出来ます。

英語のことわざで
「You are the apple of my eye」
という言葉があります。

日本語で言えば「目の中に入れても痛くないくらい
可愛い」という言葉に該当するのかな。

もち蔵にとってたまこは色んな意味で林檎だったの
かもしれません。
だからお話の冒頭で林檎をコロコロしてたのかなぁって。

そしてもう1つ私が感じたのは、たまこともち蔵の
ラブストーリーを通して周りのみんなも一緒に
成長した事でした。

中でも終盤のかんなちゃんとみどりちゃんのやりとりには
心を打たれました。

嘘をついてまでたまこをもち蔵の元へ送り出した
みどりちゃん。
1人残った教室にやって来ましたかんなちゃん。

このあとの2人の会話がとても素敵でした。

かんな「策士ですな。でも、そういうの好きですよ。」

「今ちょっといい顔してますよ。」

みどり「サンキュっ!かんなっ!」

かんな「ねぇみどちゃん。私も高いとこ登って
みますかね。」

もう、何とも言えないくらい2人の間の言葉以上の物が
伝わってきて、つい涙が出ました。

大好きなたまこの幸せを願って送り出したみどりちゃん。
1歩成長しました。
そんなみどりちゃんを見て、自分も前に進むもうと思った
かんなちゃん。
木に登った時のかんなちゃんの顔がとても素敵でした。
登った時の景色、今まで見たこと無い景色だったのかも
しれません。

この作品を見て私が感じたのは人を好きになるという
事は当たり前かもしれないけれど、とても切ない事
なんだって事。
好きになる方も、好きになられる方も。

何処かに私が置き忘れてきた思い出かもしれません。

そして「ちはやふる」を見て出会った私の好きな
一つの和歌が思い出されました。

しのぶれど 色に出でにけり わが恋(こひ)は
     ものや思ふと 人の問ふまで

歌意:
私の恋心は誰にも知られない様にと心に決めて
耐え忍んできたのに、とうとうこらえきれず
顔に出てしまっているみたいです。
何か物思いでもあるのですかと人が尋ねてくるほどに。

という隠せば隠すほど表情に表れてしまう悩ましい恋心
を表現した歌です。

たまこともち蔵を見ていたら、凄くこの歌が心に
染みてきました。

最後の駅のホームでのシーンはもうなんと言ったら
いいのか分からないくらい、純愛の美しさが表現
された演出だったと思います。

今まで何度もキャッチ出来なかった糸電話。
その糸電話を見事キャッチしてからの、

「もち蔵、大好き!どうぞ!」

たまこらしい最後の言葉でした。

このあと、私にはたまこの

「やっと…やっとね…キャッチ出来たよ。
糸電話ともち蔵の気持ち‼︎」

という言葉も聞こえた様な気がしました。
いえ、確実に聞こえました。

それにしても、もち蔵泣き過ぎ…
でも、そういうもち蔵、私も好きです。
嬉しすぎるもんね!私まで…涙出ちゃうよ…

子供が大人になっていくのは嬉しいけれど寂しい気も
します。
それは作品を通して、豆大さんや吾平さん夫妻から
凄く感じました。
お互いの両親はわかっていたけれど、黙って見守って
くれてました。
でも、みんな色んな事があって今、ここにいるんです。
これから、たまこともち蔵も色んな経験をしていきます。

これから先の2人を見てみたい気もするけれど、

それは、やぶ蛇でしょうか…

〜Tamako Love Story〜
「たまこラブストーリー」

本当に出会えて良かった作品でした。
2人の幸せを祈って…



【主要登場人物・出演者】

北白川たまこ - (CV:洲崎綾)
大路もち蔵 - (CV:田丸篤志)
常盤みどり - (CV:金子有希)
牧野かんな - (CV:長妻樹里)
朝霧史織 - (CV:山下百合恵)


【主題歌】

主題歌「プリンシプル」
作詞 - 愛鈴 ⁄ 作曲 - 藤本功一 ⁄ 編曲 - 谷口尚久
歌 - 洲崎綾

オープニング曲「KOI NO UTA」
作詞 - 北白川豆大 ⁄ 作曲 - ダイナマイトビーンズ
歌 - 北白川豆大

エンディング曲「こいのうた」
作詞 - 北白川豆大 ⁄ 作曲 - ダイナマイトビーンズ
歌 - 北白川たまこ


【劇中曲】

「恋の歌」
作詞 - 北白川豆大 / 作曲・歌 - ダイナマイトビーンズ
「Excerpts from "The Return Of The Drowing
Witch"(Part1 - Part9)」
作曲・編曲・演奏 - Hogweed

「qum Daiwtiigyam」
作詞 - Gunung Bangep / 作曲 - Ro ga-nang / 歌 Daniels

「豆大さんへ」
作詞・作曲・歌 - ひなこ

「上を向いて歩こう」
作曲 - 中村八大 / 編曲 - 片岡知子
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 96
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

恋愛も、友情も、成長も、全ては日常の産物

2014/06/27 鑑賞四回目、レビュー更新

もしこの映画を題名だけでステレオタイプな恋愛映画のイメージで敬遠している方がいたら、一旦その考えを捨て去ってとにかく見てほしいです。

「たまこまーけっと」で作り上げた日常の世界を上から恋愛模様で塗り変えていったのではなく、元あった日常に丁寧に恋愛の色を加えていった。

日常系アニメで成功を収めた京アニだからこそ出来た日常系ラブストーリーです。

※ただ一口に日常系と言っても「らき☆すた」のような日常四コマ系、話に連続性がなくキャラクターの掛け合いだけで成立する類のものと、「けいおん!」や「たまこまーけっと」のような作品は異なる意味合いを持っていると思います。

後者では作中時間が経過しながらキャラクターが成長し、物語に変化あっての日常が表れているので、同じ日常でもそこから生じる現実感に差があります。

あらすじ
{netabare}
高校三年生―誰もが新しい進路に向かって歩み出すとき。

うさぎ山商店街に住む、大路もち蔵(おおじもちぞう)もそういった時期に差し掛かっていた。
自分の中では既に進むべき道が決まっていた彼だったが、心残りが一つだけあった。
それは生まれたときから知っている幼なじみ、北白川たまこのこと。

実はいつからかもち蔵はたまこに恋をしていた。
そしていつその想いを伝えるか踏ん切りが付かないでいた。

そんなある日、あることがきっかけでもち蔵はたまこに告白する絶好の機会を得る。
もち蔵は無事告白できるのか、もし告白できた場合たまこはそれにどう応えるのだろうか。




一方、たまこも卒業後の進路は決定していた。
しかしその決心に迷いがない訳ではなかった。

もち蔵や周りの友達のように自分の将来を見据えての進路ではなく、漫然とした進路の歩み方に不安を覚え一人悩んでいた。

高校卒業を目前に控え、たまこは色々な経験をすることになる。
そうした経験が彼女をどのように変えていくのか。

もち蔵とたまこを中心にした、少年少女の思春期を描くストーリー。
{/netabare}


最初「たまこまーけっと」が映画化すると聞いたとき、(日常系が受けなかったからラブコメかー)とか(また映画化商法かー)みたいな、ネガティブな意見の方が多かった気がします。

自分も、今までのイメージとがらりと変えて同じキャラを使った別物のようなラブストーリーを想像していました。

しかし山田監督が目指したのは、日常アニメからの‘脱却’ではなくより日常に迫った日常アニメの‘昇華’だったのではないかと思います。


何故なら、普通ラブストーリーといえば一に恋愛・二に恋愛、登場人物にとって最も重要な恋煩いを物語の軸に置いて話が進んでいくものですが、
この映画では恋愛している少女を日常の世界から切り離したりせず、あくまで日常の中に同居する一つの要素として扱っているからです。


ラブストーリーのための恋愛、ではなく日々の生活(実家の手伝い・学業・部活等)を過ごしながら感じている恋愛―当然ながら四六時中恋愛のことばかり考えていたとしても現実それだけに専念することは叶わないわけで、その意味では最も本質的な恋愛を描いていると言えます。


学校での休憩時間や放課後に友達と集まって、将来の話だったり恋愛の話をする。学校から帰って寝るまでの間に自分の部屋で、昼間話したことを思い悩んでみる。
いかにも学生らしい、こうした日常の過ごし方がリアルで良かったです。

<追記>
また単にたまこともち蔵の二人の話ではなく、みどり・かんな・史織の三人娘たちもそれぞれの未来に向けて(大なり小なり)成長していくことが見られ、青春色を強めていたのではないかと思います。
[個人的なキャラの成長度]
史織>もち蔵>たまこ>みどり>かんな>あんこ

{netabare}
史織はこの中で一番成長したのではないかと思います。
内気で引っ込み思案だった彼女は、誰の目にも触れない間に自分から殻を破って飛び出していく決心をしていました。ただ視聴者にさえその成長の過程を見せてくれなかったのは残念です。


次に大きく成長したのはもち蔵。たまこよりもち蔵の方が一つ上のステージへ登って大人びています。
彼がたまこに想いを伝えたのは、未練よりも覚悟の現れであると感じました。たまこに想いを馳せながらも決して依存するつもりはなく、むしろ一人でもやっていける強い意志が見られました。


たまこは、自分の中で意識していなかったまたは意識しないようにしていた感情をやっと認識しそれに向き合った。
そして行動に移すことが出来た点で成長があったと言えます。しかしまだ完全に自立は果たせていない、もち蔵に依存している未熟な部分は残っていました。


みどりはたまこへの依存からやっと少し抜け出すことができたといった所でしょうか。
最初自分はみどりがもち蔵に突っ掛かるのは恋心故にだと思っていたのですが、どうやら逆にたまこを取られる嫉妬心から来る行動だったらしく、まだ友達離れの段階だったのですね。
最も大人に見えるみどりがむしろ一番子供らしいというのが面白いところです。


かんなはみどりやたまこの成長を目の当たりにして、それでは自分も、と自身の障害を一つ乗り越えました。
周りの人から見れば(この中のメンバーで見れば)、ほんの小さな一歩ですが、これも立派な成長でしょう。


あんこに関しては劇中あまり出番が描かれませんでしたが、たまことの自宅でのやり取りからやはり彼女なりの成長があったのだろうと推察できます。
大きくなること、変わっていくことに対して前向きに向き合っています。彼女は元々大人びているので成長の度合いとしては最小だろうと判断しました。
{/netabare}


新海誠監督の作品のように、ストーリーの進行速度と登場人物の感情の移り変わりの速度を上手くシンクロさせ、ゆっくりと進んでいく日常の中で徐々に芽生えていく恋心を表現するのは容易いことではありません。
{netabare}
もち蔵に告白されてから、たまこは今まで気付かなかっただけで身近に(商店街の中に)あふれている人々の営みを初めて意識し、過去に自分がもち蔵に失意のドン底から助けられたことを思い出し、またかつて自分の母も同じ経験(豆大に告白され思わず逃げ出す)をしていたことを知り、自分の気持ちと向き合っていきます。
この過程がしっかりしているから、視聴者もすんなりと共感することが出来るんですね。
{/netabare}


それからアニメ映画の中にはTVアニメの拡大版・数話分の内容を凝縮したようなものが多いと感じていましたが、たまこに限ってはちゃんと映画としてのセオリー・手法を取り入れて一つの映画として成立していました。

思うに、場面の切り替え・繋ぎの部分でその工夫がなされていて、ブツ切りにならずに一つ一つのシーンが全体で調和していると思いました。


今までの日常系アニメで実践してきた、登場人物の会話や内面に生まれる絶妙な‘間’も遺憾なく発揮されていました。

たとえば二人の女の子が隣り合ってごく普通の会話をしている光景。何も特別なことはないのにスクリーンに釘付けになってしまうのは、ほんのわずかな無言の時間・無音の空間によって空気が張り詰めるような緊張感を生むからでしょう。


主に女性キャラの仕草や表情、性格などの描写に女性的な感性を強く感じるのも恋愛ものとして効果的でした。

TVアニメのときよりも大胆に赤裸々に描かれている女の子達。その中でも特にたまこの変化が顕著でした。

自分が今どうしたい・この先どうなりたいか悩んで悶えている姿や、自分の本音を素直に打ち明ける姿が新鮮でした。

TVのときはあまりに浮世離れしていて身近な存在ではなかったので、やっとヒロインとして物語に登場してくれたか、という思いです。

その証拠に
{netabare}
EDムービーはTV版のED「ねぐせ」と同じフィルム風の映像で、流れている曲がたまこの歌う「恋の歌」。主題歌のプリンシプルも良いですけど何よりこのEDが吹っ切れた感じで素晴らしかったです。
冒頭では母ひなこの真似っこに過ぎなかったものが、最後はさながらダイナマイトビーンズのような情熱的な熱唱。この変化が良い!
{/netabare}


色々と自分なりに思ったこと・考えたことを手当たり次第に書き連ねてみました。

今回の映画は、非常に少女漫画的な乙女の‘純情さ’と懐かしの青春映画的な‘青臭さ’が共存していて、幅広い層に向けて支持されるだろうと予想されます。
至高の日常系恋愛アニメまたは日常系アニメの一つの到達点としてもっともっと高い評価を受けてほしいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 48
ネタバレ

ostrich さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「手前」「予感」から「確信」「覚悟」へ

山田尚子監督作品を一通り鑑賞してから、本作を再見した。
私の見立てに過ぎないが、監督の作家性が本格的に発揮されたのは、本作からだと思う。

彼女は日常の中のスリリングな瞬間を描くのが本当にうまい。もう少し具体的に言えば、なんでもない日常を丹念に描きつつ、その中に潜み、日常を壊す可能性をはらんだ個人の感情を掬いとることに情熱を傾けているように思える。
他の映像作品を例にとるなら古き良き日本映画的な作風とも言えるだろう。本作の冒頭で「松竹映画」のロゴがモノクロで映されるのは象徴的だ。私はそれほど「古き良き日本映画」を観ているわけではないのだが、これが小津安二郎や山田洋二へのオマージュだということはわかる。

その視点で思い返せば、彼女の作家性は「けいおん」シリーズや「マーケット」でも、時々、発揮されてはいた。
ただ、どちらの作品も「変わらない日常」に着地する前提があるので、決定的な変化は最後まで起きない。その手前、あるいは、その継続の予感に止めているのだ。もちろん、この選択は両作品を魅力的にしている要因でもあるのだが、現時点から振り返れば、「映画作家としての山田尚子」には足枷でもあったように思う。

その足枷を本格的に外したのが、本作だ。

すでに本サイトの優秀なレビュアーの方が指摘していることでもあるが、本作は「変わっていく日常」を描いている。もう少し、きつい言葉を使うと、日常を壊す可能性をはらんだ個人の感情が表出して、日常そのものを決定的に変えていく様を描いているのだ。
そして、この過程が緻密に計算された構成と、繊細で慎重なセリフ回しによって描かれるため、大きな事件はほとんど起こらないにもかかわらず、非常にスリリングな印象となる。これが前2作品と決定的に異なる点だ。

これが端的に表れているキャラクターは、みどりだ。
本作における「日常を壊す可能性をはらんだ個人の感情」とは、主には、たまこともち蔵と恋愛感情なのだが、その表出にはみどりの恋愛感情が大いに関わっている。
実はメインキャラクターの中で、初めてはっきりと他者に対して、感情を表出させるのは、主人公2人ではなく、みどりなのだ。もちろん、ストレートな愛情表現ではなく、もち蔵に対する「いじわる」としてだが、恋愛感情というのはそれも含めてのものだ。
ありふれた作品なら、みどりは自分の感情をコントロールして、2人を応援するところかもしれないが、本作は違う。逆にみどりのコントロールしようとしても出来なかった感情が、2人の状況を変化させる。結果、作品全般を通じて、みどりの行動には常に緊張感が伴うことになる。ただでさえ、繊細な主人公2人の関係が、みどりの行動でどうなってしまうのか、というスリリングさが生まれるわけだ。シナリオ用語的に言えば、狂言回しにもなっている。

これらのことは、映画「聲の形」を観た方なら、ピンとくるものがあるんじゃないだろうか。そう、おそらく、みどりは「聲の形」の植野の原型だ。もちろん、「聲の形」は原作付き作品なので、原型というのは正確さに欠けるのだけど、少なくとも、本作を経過したことで、植野を描くことができた、ということは言えると思う。
また、「リズと青い鳥」の優子あたりも「主人公たちに影響を与える、優しき敵対者」という位置づけにおいて、みどりと共通している。「リズ」における希美、優子、夏紀が語り合うシーンの緊張感は、本作のみどりに関するエピソードが原型になっているとみることも出来るだろう。
いずれにせよ、山田監督にとっては、本作でみどりを描き切ったことが、作家性を確立する重要な契機になったと思う。

    *     *     *

さて、山田監督の後続作品に触れたついでに、それらの作品と本作の全般的な比較もしてみたい。

後続作品から振り返ると、本作は「変わっていく日常」を描いてはいるものの、最終的にはそれほど変化なく物語が終わっているようにも見える。
たとえば、もち蔵が上京してからのたまことの関係については、一切触れていない。それどころか、もち蔵の上京自体、確定事項ではないのだ。その他のキャラクターの「その後」も、セリフの中で「将来のこと」として、語られているだけで、少なくとも、キャラクターたちの位置づけにはほとんど変化がない。

この辺りは前2作品を引きずっているとも言えるが、主人公たちが「変化を確信して、それを受け入れる覚悟をした」という内面の変化は確実にあるし、そここそを描きたかったのかもしれない。少なくとも、これまでは「手前」や「予感」で止めていたところが「確信」「覚悟」まで踏み込んで描いた作品ということは言える。

そして、山田監督は、次作「聲の形」で、「変わっていく日常」どころか、変わって壊れてしまった日常を再生させる物語(しかも、再生させようとしている間にまた壊れる展開もある物語)を描くことになる。
「聲の形」は山田監督の(現状の)代表作、かつ、最大のヒット作でもあるので、ここで作家性が現出したという見立てもあり得るとは思うのだが、全作品を通して観れば、少しづつ段階を踏んだうえで、「聲の形」に至っていることがよく分かる。
中でも本作は、作家性を確立した作品として、「けいおん」から始まるユートピアを出ていく過程の作品として、非常に重要だと思う。

※蛇足

本稿では、山田監督の作家性の展開について書いてきたのだが、彼女の「けいおん」から不変の作家性というか演出法である「間接表現」の巧みさについても書いておきたい。

これは今更、私が語るまでもないことだけれど、山田監督はキャラクターの心情をセリフだけに頼らず、モノや、キャラクターの行動や、風景描写などによって間接的に描くのがとてもうまい。

本作でいえば、{netabare}
たとえば、「糸電話」や「バトン」に関するエピソードだ。
もち蔵が「(たまこは)投げても、100回に1回しか受け取れない」という糸電話は、まさに2人の関係を象徴しているし、バトンはたまこの「受け取りたいけど受け取れない」もどかしさを端的に表している。{/netabare}
そして、その変化によって物語を語っていくわけだが、これがセリフ以上のエモーションを引き起こす。

その最たるものは言うまでもなくラストシーンなのだが、{netabare}私としては、ここで、たまこがもち蔵にする回答(セリフ)は、不要だとさえ思っている。あそこはもう、たまこが糸電話を受け取った時点で決着がついているよ。{/netabare}
そのくらい、山田監督の間接表現は雄弁なのだ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

74.4 3 日常系で親友なアニメランキング3位
田中くんはいつもけだるげ(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (762)
4083人が棚に入れました
爽やかな朝。とある高校の中庭でのんびり朝寝をしていた田中は、クラスメイトの太田に拾われて教室まで運んでもらう。
机についてもスヤスヤと眠る田中。そのマイペースすぎる姿はいつものことで、クラスメイトたちも仕方がないなあと見守っている。
ところが、そんな田中が進んで体育の授業に出ようとする。なんでも長時間ダラダラしてもしびれない&傷めない体つくりを目指すという。
田中は太田とペアを組み、バドミントンを始めるが……。

声優・キャラクター
小野賢章、細谷佳正、高森奈津美、小岩井ことり、諏訪彩花、悠木碧、東山奈央、興津和幸、井口祐一

かさい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

川面監督のスタイル

監督:川面さん
シリーズ構成:面出さん
キャラデザ:飯塚さん
美術監督:栗原さん
制作:SILVER LINK.

のんのんぶりの川面監督作品。
リズムやテンポはのんのんを髣髴とさせるものの作風は全く異なる新しいアニメ。
1話切りした人勿体無いと巷で話題の女の子も可愛いアニメ。
とにかく良さで溢れていたので何が良かったかをレビュー。


【良かった点】
〈太田と田中の距離感〉
一番最初に挙げなければいけない点。
メインは太田と田中という男二人のキャラで構成されている。
1話目がこの二人だけで構成されていたため1話切りをした人も少なくは無いと思う。
他のアニメの男キャラが言ったら大変な事になりそうなセリフがバンバン飛び交う。それでもしっかりホモ臭さを感じさせないのは12話の間につくりあげてきたキャラのイメージと二人の徹底された距離感。

・太田も田中も普通の男子
やっていることは極めてアニメ敵で二人の関係も決して現実的ではないが、しっかり高校生男子であることは間違いない。そういった判断をさせるような描写を少しづつ積み重ねていたと思う。

・二人の距離感
決して近くないといは言えない二人の物理的な距離感。太田が抱えたりもする。しかし、会話中の二人は横並びでも、対面でも友人同士以上の距離感にはならない。この丁度いい距離感が個人的には絶妙に感じた。

〈キャラクター〉
・ぶれない太田と田中
太田は田中にどんな状況でも尽くしてしまう。男女問わずに優しくそして見た目が厳つい。
田中はいつもけだるげ。特に何もしないし出来ないがゆるぎのない自己を持っていて、しっかり自分の意見は言える。
そんなぶれない二人を見ていたらなんだか楽しくなってくる。
当たり前のやり取り、必然的なやり取りが見ていて心地が良い。
珍しく、キャラに愛着を持ってしまった。

・けだるげなだけ。起動哀楽はしっかりある。
感情はなさそうなビジュアルの主人公だが、実は常にある。
だるいという感情は大前提として、甘えたり、喜んだり、エロいことも考えたり。そういった当たり前だけど、普通の男子、人間らしさに好感が持て、知れば知るほど好きになってしまう。
意外と気を遣えたり、人の気持ちを考えたりなどセリフ数は少ないが、そういった点もしっかり踏まえられた脚本になっていると感じる。


・サブキャラの魅力とバランス
メイン二人でも十分楽しめそうだが、サブキャラも十分魅力的。
キャラの成分についてもかなり個性的だし、キャラの個性のバランスも良い。
キャラ間の関係性も曖昧ではなくしっかりはっきりしていて、どのキャラがどのキャラをどのように思っているのかが明確に描写されているので見やすい。
何よりキャラは多いが、出番回数のバランスとタイミングが素晴らしい。


・萌え萌え媚び媚びしていないデザイン
顔もシルエットもシンプル。
瞳のハイライトは少な目で飯塚さん寄り。
メイン級の女の子はメガネやちびやヤンキーなどやる気あるのかと言わんばかりの色物ラインナップ。
しかし、王道からあえて外しているようにも思える感じがいいですね。
しかし、女キャラにもしっかり、可愛い思える仕草やセリフが備えられていて、本当にバランスが良い。

・感情移入はない圧倒的第三者視点
あくまで個人としては、感情移入するようなアニメではないと思う。
どのキャラの勘定も様々でとても豊かだし、プロットやアップも少なくないので感情を押し出すカットはあるが、あくまでそれはキャラたちの世界で起きている日常の中の出来事や感情であると,とらえられry

〈こだわりのデザインと場面設定〉
・斬新で新しい学校デザイン
見せるBG、一拍置くBGはのんのんにも少なくなかった。
まず、キャラがどこに居るかのロングショットやBGオンリーカット。
それと、シチュエーションに合った構造とデザイン。
雰囲気があるシーンは自販機あたり。
構造や日の当たり方などがピッタリ来る。
スローテンポなら屋上。
勿論バックにはマンションなど映らなければならない物は必ず映る。
その点ではゆゆ式に通ずるものはあるかもしれない。
学校以外の場面でも、1カット毎にレイアウトがしっかりしていた印象。

〈演出関連〉
・時間の使い方
明らかに他のアニメとは違う。
マイペースの田中に関しては、話しかけたら数秒返事がなく終いには寝ていたなんてオチも。
会話の中での間、リアクションの取り方なんかはかなりのんのん風な気がする。
数秒かけた場面転換なんかもある。太田が田中を担ぎながらトボトボ歩いて行きそれがワイプになる。

・OP、CM挿入
お決まりの。川面監督発案かなぁ。
フェードアウト方式。

〈作画関連〉
・絵はそこまで動かない。動かす必要もない。
しっかりキャラを描いて、影を付けて、場面に応じて光を当てて。

【残念な点】
・終わって
ほしくなかった

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

正直1話にはビックリでした・・・

この作品の原作は未読ですが、嫌いなキャラデザでは無かったので取り敢えず1話視聴してどうするか考えよう・・・視聴前はこんな感じの位置付けの作品でした。

そして1話を視聴して少し・・・いえ正直かなり動揺してしまいました。
陽だまりがポカポカと温かそうで、肌に心地良い風が吹き抜けていく・・・
そんなまどろみの様な学校の一画では、一人の男子学生が日々如何にダラダラするか・・・そんな事を真面目に考えている風景が画面一杯に広がっているんです。

「勤勉なサラリーマンに喧嘩売ってんの・・・?」
これが最初に田中君を見た第一印象です。

そもそも学校はダラダラする場所ではなく、勉強や部活動をするところです。
確かに高校は義務教育ではないので、行く/行かないは本人の意志による所が大きい訳ですが、行くと決めたら、子供としてその責務を全うする義務がありると思うんですよね。
学費を捻出しているのは親です。

田中君がダラダラしている時、親は生活のために汗水流して働いているんです。
貴方を学校に通わせる・・・それも立派な働く理由です。

そもそも男子学生のダラダラを1クール通されたら、絶対途中で挫折する・・・いえ、既に1話の出だし5分で再生を止めていましたし・・・
「これは初の1話切りかな・・・」
と思い、友人に相談したところ2話目から展開の変わる兆し有りとの事だったので、見始めたら正にその通り・・・なんだ、ちゃんと華が出てくるじゃないですか。

そして華の出現に伴い、田中君のダラダラも物語の展開上、影を潜め始め・・・
気が付いたら、たくさんの華が登場する作品に化けていて、面白さも加速度を付けて一気に上昇し始めた印象を持つことができました。

やはり持つべきは「アニ友」です^^

物語的には基本的にダラダラしている田中君の身の回りで起こる日常を描いた作品です。
だからしっかりキャラ立ちしていないと、印象の薄い作品になってしまうのですが、結果的にこの作品・・・その点に対しても抜かりは無かったと思います。

面倒見の良い太田と田中は名コンビ・・・
二人の掛け合いも面白いのですが、やはりヒロインパワーは絶大でした。

宮野さん(CV:高森奈津美さん)・・・小柄ですが何でも全力で頑張る女の子です。田中を師匠と呼び、素行を真似ようとするのですが、頑張ってダラダラする・・・という矛盾を引き起こしています。

越前さん(CV:諏訪彩花さん)・・・太田の幼馴染で、見た目はヤンキーですが実は可愛いものが大好きな一面を持っています。

白石さん(CV:小岩井ことりさん)・・・この作品における私の一推しキャラです。才色兼備なクラス委員長なのですが、また違った一面を持っており、そのギャップに可愛らしさが感じられるキャラです。
等身大の彼女の魅力は半端ありません・・・そして彼女もまた頑張り屋さんなんです。
この3人の中では間違いなく女子力が一番高いのですが、嫌味を微塵も感じさせない彼女はやっぱり凄いと思います。

他にも田中の妹(CV:悠木碧さん)や太田の妹(CV:東山奈央さん)も登場するのですが、出番は少なめでした。
1話で田中のダラダラに費やした尺をこっちに振ってくれれば・・・と考えてはいけないのでしょうね^^;

オープニングテーマは、Unlimited toneさんの「うたたねサンシャイン」
エンディングテーマは、CooRieさんの「BON-BON」
エンディングアニメが可愛くて仕方ありませんでした(//∇//)
基本的に止め絵なのですが、白石さん可愛い・・・
それに一瞬画面に入ってくる宮野さんのポーズもなかなか・・・
でも一番印象に残っているのは走っている白石さん・・・
ただ走っているだけなんですけど、どこに向かって走ってるのかな・・・とか、走りながら内を考えているのかな・・・などと想像が膨らむ時間だったと思います。

1クール12話の作品でした。最初に躓きかけましたが、宮野さんがきっかけを作ってくれて白石さんで軌道に乗れた作品でした。
作品の導入部分って・・・やっぱり難しいんですね^^;
原作は続いているようですので、続編があるなら絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

太田君に支えられる田中くんはいつもけだるげ

競争欲や焦燥感、敏捷性とは無縁な存在、それが田中くんです。よく眠り、あまり食べず、労力を控え出来るだけ動かない、常にマイペースを崩さない自由な生き物。そんな田中くんの生態を保護者の太田君を通して、生暖かい目で観察している様な気持ちになれる脱力系日常アニメです。

男の子ばっかり登場するのかなぁと男子高校生の日常の様なものを想像していると、意外な肩透かしを食らうかも知れません。2話以降、田中くんの弟子志望で心身共に小学生みたいな”みゃーの”、その親友で見た目はヤンキー、心は乙女な男前の越前さん、才色兼備で一見すると完璧超人だけど‥?な白石さんなど面白キャラが続々と登場します。

他の方もおっしゃられている事なので、ことさら指摘する程の事では無いかも知れませんが、主人公の田中くんの習性は"ねこ"のそれに良く似ています。長くねこと生活した事のある人なら知っていると思いますが、基本的に※年経たねこは同居人やねこ仲間に対しても無関心です。それでいて意外と思いやり深い生き物でもある様で、心身ともに弱っている者が近くにいれば傍で見守り、時には寄り添って慰めを与えてくれる事もあるのです。田中くんにもそんな所があり、悩んでいる人がいるのを見ると中々放って置けない性質の様です。一方で、怠け心がゆき過ぎた結果、却って面倒事を増やしたり奇行に走ったりして自爆する所は、田中くんならではと言う感じがします。傘を差すのが面倒なので、それを怠けたい一心で妙な妄想に憑かれて※雨に打たれる田中くんの姿はその極端なケースの一つです。高校生なのに、流石にそれは無いでしょ!(笑)と思わざるを得ませんでした。田中くんと比べると、ねこはよりリスクを嫌い、より賢く振舞う事が出来るので、さながらけだるげ道の神さまと言った所です。けだるげ道を極めんとする人は、田中くんからではなく、ねこさんから学びましょう。
{netabare}
7話では田中くんの妹の莉乃ちゃんが登場しますが、嫉妬の為に太田君にイジワルをしてしまいます。年の差が一つ位では分かりませんが、少し年上の兄姉を持っている人なら、莉乃ちゃんの気持ちが少しは分かるのではないかと思います。子供の頃は父母や兄姉が自分以外の人間と仲良くしているのを見ると、面白くない気持ちになってしまうものです。私にも似た様な覚えが有ります。

9話では太田君の妹の早夜ちゃんも登場します。引っ込み思案で声が小さいので、田中くんを目の前にして緊張してしまった様で、莉乃ちゃんの通訳を必要とする程でした。(かわいい‥)

時たま見せる田中くんの慧眼に驚かされたり、安定の太田君の優しさに癒されたりで、最期まで楽しく視聴出来ました。莉乃ちゃんや早夜ちゃんなど今期ではあまり出番が無かったキャラにも、2期があれば活躍の場を与えてあげて欲しいなぁと思いました。
{/netabare}
全話視聴を終えて、全編を通して太田君役の細谷佳正さんの声が落ち着いていて、耳に心地良く、独特の口調も相まって、いい塩梅に脱力できました。太田君を何かに例えるなら、まさしく優しいお父さんです。このアニメそのものも、田中くん同様、太田君に支えられているという印象を強く感じました。太田君(細谷佳正さん)ありがとう。


※:1老猫と子猫の行動はかなり違います。肉体的な衰えも原因なのでしょうが、精神的な成長が感じられ、落ち着いていてあまり動きません。性格的にも寛容さが見られる様になります。人間の成長と似てるなぁと思った事があります。

※:2スウェーデン映画「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ」で大きくなりたい一心で堆肥の上でばんざいして雨を浴びているロッタちゃんの姿を思い出しました。田中君の発想は幼児並み?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

72.9 4 日常系で親友なアニメランキング4位
ちおちゃんの通学路(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (432)
1816人が棚に入れました
「普通に学校へ到着する」のはもはや奇跡! 道路工事に暴走族、突然の尿意まで、大小さまざまなトラブルが“中の下”な女子高生・三谷裳ちおに襲いかかる! 波瀾万丈のエクストリーム登校コメディ開幕!

声優・キャラクター
大空直美、小見川千明、本渡楓、大地葉、篠田みなみ、皆口裕子、間島淳司、飛田展男
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クズのクズによるクズのための通学路w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
通学路を舞台にした、女子高生によるコメディ。

主人公二人がかなりのクズですので(笑)、そこに笑えればイケるアニメかなと。

じっくりじわじわ面白くなるアニメなんで、序盤ので切らない方が良いかと♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
笑いはマナナが一番良かった♪ リアルにいるかもしれない範囲のクソクズで、笑えましたw 顔芸も見事でしたね♪

ちおちゃんと安藤さんのラブコメ、ほっこりしました♪ 安藤さん、可愛いです(笑)

意外なところで、モモ先輩に萌えました♪ キャラデザも良いし、先生を好きになる理由にも、なんか説得力あったし。10話のお菓子回は、ギャップにやられました♪ 今期(2018夏)では、一番萌えたキャラかもしれません♪

ユキちゃんはずっと影薄かったけど、最終話でキャラ立ちしましたね♪ リアルに一番頭オカシイ人だったとは(笑)

好きな話は、第4話。合法たばこのクダリとか面白かったし、まんまジャック・バウワー過ぎて面白かったです(笑)

最終回に、次回予告やNG集をながす(ジャッキーパロ)も斬新で良かったですね♪

同期にギャグアニメが多かったので、色々と比べられるかもしれませんが、この作品はこの作品として、充分に面白かったと思いますよ♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
屋根走るより迂回路の方が早そうだがw 嫌な大人だw アサシンw 自分をポケットテッシュに例えるなや(笑)

2話目
よくゲームの話であんなに怖くできるなw お、小早川さん、好きなんですよね♪ 大トロw

3話目
バレた上でのってくれるのね。カバディからの、レズ(笑)

4話目○
合法たばこ(笑) 不発弾で遊んでる(笑) 悪い女(笑) この話、好き♪ もう、ジャック・バウワー過ぎるだろ(笑)

5話目
おい、スラダンネタにするなや(笑) いや、たまにああやって戦っている人あるよねw いきものがかりw 伏線の使い方上手いなw 創作ダンス(笑)

6話目
マイナースポーツ言うなやw 名曲の無駄遣い(笑) ただのチカンじゃねぇかw だからスラダンいじるなってw ちお、しっかりクズだなw と思ったら、まななもクズだw やっぱり、ちおもクズ(笑) クズの連鎖(笑) カバンの構造が銃に似てるとかw ムービー(笑) 泣いた(笑)

7話目
トゥーハンドw まどかに開放された直後、(縛られていたはずの)両手離れてたね。メッチャ作画ミスだ~(笑)。器用だな(笑)

8話目
確かに、エロいよな(笑) レアアイテムが友情? どした(笑) 正論は間違ってないけど、いつでも正論を言うことが正しいとも限らないしね。惚れてまうやろー(笑)

9話目
ひでぇ現実を話すなや(苦笑) ジョジョメイクw 安藤さん、ちおちゃん のコンビ、好きだな~。金髪派手メイク、伏線だったんか(笑) ???w タイピングの仕方(笑) 顔w

10話目
モモ先輩もなかなかナイスキャラw 豹変、なかなか可愛いな♪ だがしかし にゲスト出演してほしいw 妹か。S○X(笑) どうだった?(笑) まななw ケツからワタ抜いて漬け物漬ける(笑)

11話目
クズ過ぎるわ(笑) ニュータイプかよw 時計の見間違えって、たまにあるよねw 納税は、斬新w コブラツイストじゃねぇかw 親友の真実w ジビエ(笑) モモ先輩、可愛いな(笑)

12話目
小学生、難しい問題だなw 安藤さん、ストーカーじゃねぇかw 最低な想像だな(笑) 空き缶で500円は結構キツいな。ユキちゃん、裸族w 予防線(笑) ユキちゃん、怖いなw 変態じゃねぇか(笑) どんな例えだよw まーーって、伸ばすなや(笑) 2期かな? 7本槍w NG集って、斬新だな(笑) ジャッキー・チェンかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

波乱万丈!! エクストリーム登校コメディ!

この作品の原作は未読です。
実はこれも起用される声優さんに魅かれて視聴を始めた作品です。

大空直美さん:「いなり、こんこん、恋いろは。」の伏見いなり、「装神少女まとい」の草薙ゆま
小見川千明さん:「ソウルイーター」のマカ=アルバーン、「花咲くいろは」の鶴来民子
本渡楓さん:「亜人ちゃんは語りた」の小鳥遊ひかり、「刀使ノ巫女」の衛藤可奈美
鈴木みのりさん:「マクロスΔ」のフレイア・ヴィオン、「カードキャプターさくら クリアカード編」の詩之本秋穂

この顔ぶれにしてこの代表作…流石としか言いようが無い訳ですが、私がとある疑問に気付いたのは1話視聴後でした。
実は、主人公である三谷裳 ちおちゃんの声優さんが皆目分からなかったんです。

視聴を決めるのはキャストが発表される頃なので、放送開始まで間があるので忘れることもありますが、視聴直前にはそれなりの情報が否が応でも目に入ってきますし、放送を見始めたら思い出します。
ところが、この作品は上記の部分が完全に零れ落ちていました。

後からちおちゃんの声優さんを調べ直して二度ビックリ…
大空さんだったとは…⁉
大空さんといえば、上記に記載したもっとハイトーンのキャラを演じるイメージが強かったんですけど、ちおちゃんの様な声質の低いキャラもイケたんですね^^;
大変失礼しました。

話題が逸れてしまいました。
この物語の主人公である三谷裳 ちおの座右の銘は「中の下」
目立たないスクールライフを送ろうとする彼女だが、登校途中にはなぜか様々な障害が待ち受ける。
ちおは日頃の洋ゲーライフで鍛えた能力を駆使し、無事「登校」を達成すべく、今日も通学に挑む!
(アニメ公式HPのINTRODUCTIONより抜粋)

この物語で描かれているのは、ちゃおちゃんらの学校までの通学途中…
逆に言うと1クール全てが通学中の物語なので、一見範囲が狭そうに思えますが、ちおちゃんの場合、たかが通学、されど通学なんです。

だから「こんな事してたら絶対学校遅刻するよね」と突っ込んだら負けの作品なんです。
思い返してみると、遅刻を免れようと必死に登校するちおちゃんの姿って、初回の第1話しかなかったのではないでしょうか?
もちろん、普通に間に合って登校する場面も何度かみました。
ですが、明らかに何度かは校門にすら辿り着いたか分からない時もありましたから…

この作品のモデルって一体何なんでしょうね?
作者の実体験を基に肉付けしているのでしょうか?
登校時にこれだけのアクシデントに遭遇する高校生って、日本国内何処にもいないと思います。
そもそも通学路って、微塵の変化も無いのが普通だと思うんです。

例えば、「のんのんびより」でれんちょんや小鞠が通学する際の変化点を考えてみると…
バス停に対して今日はドアの位置が20㎝東側だった、とか、昨日アブラゼミが鳴いているのは隣の木だった…など、変化点は凡そ通学とは縁の無いところで収束すると思うですけれどね。

しかも、何らかのトラブルに巻き込まれている間、ちおちゃんらは皆な嬉しい、楽しいなんです。
特にちおちゃん、座右の銘は中の下かもしれませんが、言動からして中の下じゃありませんから…
遥か斜め上をぶっ飛んでいること、間違い無しです。

ね、ブラッディ・バタフライ…(笑)

オープニングテーマは、ちおちゃん、真奈菜、雪ちゃんの「Danger in my 通学路」
エンディングテーマは、ちおちゃんと真奈菜の「ナナイロード」

1クール12話の物語でした。
最終話のラスト…これは特殊エンディングと言うのでしょうか?
「予告」という台詞が聞こえた気がしましたが、何の予告なのでしょう?
毎回楽しませて貰いましたが、最終話のラストだけが理解が追い付いていません。
今期は女子高生コメディ作品が豊富だったように思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

にゃにゃにゃにゃにゃにゃにや~にゃにゃ~にゃにゃ~~~~~・・・

2018.09.10【途中感想】
原作未読ですが川崎直孝さんの「あっち方面時代」の漫画はいくつか読んでました。(/ω\)

昨年の2017年といい、夏になると『バカっ娘』が発生しやすいのかもしれません。(笑) 今期は「AHO GIRL festival」状態で
・邪心ちゃんドロップキック
・あそびあそばせ と、目白押し。

本作主人公「三谷裳(みやも)ちお」はスクールカーストでいえば中の下。目だつ事を嫌うメガネJK。趣味は洋ゲー(といっても節操も無く敵を殺しまくるスパイミッションアクションアドベンチャー系)。お調子者で高校生なのに「お子ちゃま」思考が強く、厨二病特有の症状『なりきり』を発症しやすい体質。しかも「変な気の廻し方」のせいで普通の通学が「トラブル遭遇率200%」という状態を常に引き起こし、見ている分には(不謹慎だが)なかなか楽しい。運動神経も中途半端に高く「なりきりモード」に入るとパ〇ツ丸出しも気にせずビルの間を開脚でよじ登り、屋根や壁の上を走りまわる次第。
そして細い絆の友人「野々村真奈菜(ののむら まなな)」を交え、
・陸上部エースでカースト上位、人柄も良く人気者なのになぜかちおちゃんに気さくに近づくものの羞恥心が無いのが玉にキズな「細川 雪(ほそかわ ゆき)」。
・堅物の堅物すぎて、もはや『変態』の域に達した風紀委員「篠塚 桃(しのづか もも)」
・3年のカバディ(変態)部長「久志取(くしとり)まどか」
・ちおちゃんと関わった為に、勘違いが廻り回って暴走族を辞めた元・ヘッド「安藤 繭太(あんどう まゆた)」
・安藤の10歳離れた妹で「浣腸魔」の小学生「安藤ちはる」
と、面白人間のオンパレード。

通学をここまでアクシデントだらけにすると見てる分には楽しいけど当人は
要らない刺激で気の毒ですね。(でも馬鹿なんだから仕方ないよねww)


2018-09-23 【視聴完走】
本放送中も原作漫画は連載中、CMではもうすぐ最終回だと宣伝してたのでひょっとしたら中途切れかなと思っていたら案の定、最終回は2期目に向けて大々的な伏線の大量投入!〆は「ジャッ〇ー映画」みたく「本編内容を撮影していたとして、そのNGシーンの詰め合わせ編集」という洒落た終いかたはイキでしたね。

しかし『おバカ』って見てると楽しいケド、ある良識ラインを越えるとモノ凄く『苛(イラッ)!』としたりしますが「三谷裳ちお」はなんとか、ナ・ン・ト・カ・ギリギリセーフでした(笑)。(自分にとって今も許せない「おバカっ娘」は『宮前かなこ』だけデス) ホント「無駄なトコロ」のスペックだけは高く、昨今の「不自然に見えないパ〇チラ」より「自然なパン〇ラ」はグッド!!(しかし、最終回・雪ちゃんの『ま☆☆』は酷かったけど大爆笑!)

いつになるかはワカラナイけど、2期目に期待したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

77.1 5 日常系で親友なアニメランキング5位
ぼくたちは勉強ができない(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (495)
2339人が棚に入れました
苦学の高校3年生・唯我成幸は、大学の学費が免除される「特別VIP推薦」を得るために、受験勉強に苦戦する同級生たちの教育係となることに。指導する相手は「文学の森の眠り姫」古橋文乃、「機械仕掛けの親指姫」緒方理珠といった学園きっての天才美少女たち! 完全無欠の学力と思われた彼女たちだが、苦手教科に関してはとことんポンコツだった…!? 個性的な「できない娘」たちに振り回されつつ、成幸は彼女たちの入試合格のために奔走! 勉強も恋も「できない」天才たちのラブコメディ、ここに開幕!!

声優・キャラクター
逢坂良太、白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓、Lynn、朝日奈丸佳
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女子と勉強とは羨ましいものだな

理系の天才で文系は全然できないのに文系を目指す緒方理珠と文系の天才で理系は全然できないのに理系を目指す古橋文乃、スポーツ得意だが勉強はからきしの武元うるか、さらに真冬先生は医学部目指して浪人中だが、理科が苦手な小美浪あすみとかと主人公唯我成幸がお勉強。

正直言ってこんな状況羨ましすぎる。ということで見始めはかなりイライラしつつも段々このハーレムに慣れてきて完走に至った。やっぱり面白かった。あすみが今のところ推し。やっぱりうるかも捨てがたい。

最初は緒方理珠にイラついてしまったのだが。単純に文系科目苦手なだけなら分からんでもないけど{netabare}人間の感情興味なさそうなのに、心理学を専行したいとはこれ如何に。{/netabare}
その他だと運動出来れば勉強できなくてもいいとかいう風潮は僕嫌いです。両方しっかりできてこそ。というか日本は運動部が無駄に練習しすぎなのが問題だろうけど。
あと苦手な科目があるほうの進路を選びたい気持ちは分からんでもないけど、苦手科目の負担が軽いところ選ぶとかもう少し工夫あるのでは?高校3年生で数学Ⅰ・Aできないのは致命的。理系全振りは文系全振りより人間的に大丈夫か心配になる(偏見)

2期あるらしいので、見るつもり。やっぱりどうなるのか気になる。


OP
セイシュンゼミナール 歌 Study[古橋文乃(白石晴香)、緒方理珠(富田美憂)、武元うるか(鈴代紗弓)]
ED
Never Give It Up!! 歌 Study[古橋文乃(白石晴香)、緒方理珠(富田美憂)、武元うるか(鈴代紗弓)
OPはこだまさおり作詞で安定してる。主題歌は聞けば聞くほど心地よい。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
苦学の高校3年生・唯我成幸は、大学の学費が免除される「特別VIP推薦」を得るために、受験勉強に苦戦する同級生たちの教育係となることに。指導する相手は「文学の森の眠り姫」古橋文乃、「機械仕掛けの親指姫」緒方理珠といった 学園きっての天才美少女たち!完全無欠の学力と思われた彼女たちだが、苦手教科に関してはとことんポンコツだった…!?個性的な「できない娘」たちに振り回されつつ、成幸は彼女たちの入試合格のために奔走!勉強も恋も「できない」天才たちのラブコメディ、ここに開幕!!

1. 天才と[X]は表裏一体である
一ノ瀬学園には文系の古橋文乃、理系の緒方理珠という2人の天才が存在する。そんな彼女らを後目に「特別VIP推薦」を目指す秀才・唯我成幸。彼は推薦の条件として、文乃と理珠が志望校に合格するための「教育係」を命じられる。教育係となった成幸だが、文乃は理系、理珠は文系という才能と正反対の志望に困惑! さらに彼女らの苦手科目の実力たるや、点数が一桁という散々な状態!! 成幸は進路変更を助言するが…!?

2. 魚心あれば、天才に[X]心あり
成幸の中学の頃からの友人で、将来を期待される水泳の天才・武元うるか。スポーツ推薦を志望する彼女だが、学業がまったく手についておらず推薦自体が危ぶまれる状態! 成幸は学園長に命じられ、うるかの勉強も見ることに。 勉強を嫌がるうるかだが、成幸が教育係と聞いて急に張り切り出す! 実はうるかは中学時代から、自分を認めて助けてくれる成幸に恋していたのだ。文乃たちを意識して、うるかは密かに闘志を燃やす!!

3. 天才は[X]にも心通ずるものと知る
中間テストを前に、成幸の教育係としての成果が試されようとしていた。自分たちの成績が上がらないと教育係が変わってしまう…成幸に続けて欲しい文乃たちは、テスト勉強にさらに意欲を高める!後日、成幸は理珠に頼まれて彼女の家が経営する「緒方うどん」を訪れる。店を離れることができない理珠の勉強を見るためだ。不安な自分を優しく励ましてくれる成幸に、頬が赤らむのを感じる理珠。そして試験当日、予期せぬ問題が理珠を襲う…!?

4. 彼女が天才に望むもの即ち[X]である
ここ最近、急に体重が増えてしまった文乃はダイエットを決意! しかしお菓子を勧めるうるか、うどんを差し入れる理珠など、学校には太る要因がいっぱい。空腹をこらえる姿を心配する成幸に、文乃は「触って確かめて」とお腹を差し出して…!? そんな中、自習中の理珠の前に現れた白衣の女生徒。自称・理珠のライバルの関城紗和子だ。彼女は理珠が文系を志す理由を成幸が好きだからと誤解し、理珠の恋心を試そうとするが…。

5. 林間の天才は[X]に迷走する
一ノ瀬学園名物・2泊3日の学習強化合宿が始まった。山の合宿所で勉強にはげむ成幸たち。そんな中、理珠は成幸が気になって仕方がない。成幸と文乃たちの楽しそうな様子を見て不機嫌になり、ついには一方的にキレて合宿所を飛び出してしまった!夕方、理珠がいないことを紗和子から聞いた成幸は、理珠を探しに外へ。土砂降りの山中を駆け回り、崖の上に理珠を発見!助けよう手を伸ばす成幸だが、理珠は足を滑らせて…。

6. 天才[X]たちは、かくして勉強ができない
元・教育係の桐須真冬先生に呼び出された成幸は、合宿の山中で理珠とキスしていたことを問い詰められる。生徒指導室のドアの前では、心配した文乃が聞き耳を立てていた。聞こえてきた「不純異性交遊」という言葉を頼りに、文乃たちは入れ替わり立ち替わり成幸の弁護をするが…。真冬との面談から数日後。うるかは成幸が誰かとキスをしたことを知る。落ち込んだうるかは「友達の話」として文乃に悩みを打ち明ける。

7. 前任者の秘匿領域は[X]な有様である
校舎裏で成幸と話す中、文乃はバランスを崩して成幸に抱きついてしまった。その背後には険悪な目つきの理珠が!成幸が好きな理珠を怒らせてしまったと慌てる文乃。文乃はさっきのハグをチャラにしようと…?放課後、猫を助けてケガをした真冬を送るため、成幸は彼女の部屋を訪れることに。成幸はそこで真冬の面倒見の良さや、散らかし放題でだらしない私生活など、怖い先生の意外な一面を知ることに。

8. 天才の一挙手一投足は時に[X]を翻弄する
福引でスマホを手に入れた成幸は、辞書やスケジュール管理アプリで勉強に活用しようと大張り切り。さらにお風呂での勉強が効果的であることを知り、さっそく実践することに。邪魔が入らず防水スマホで調べものも楽!お風呂での勉強がすっかり気に入った成幸。しかし操作を間違えて文乃にメッセージを送ったり、理珠に電話をかけたりと大騒ぎ。入浴中のうるかにつながった際は、うるかが間違ってビデオ通話設定にしてしまい…!?

9. 禁断の地にて彼は、[X]が為奮闘する
真冬のマンションの前を通りかかった成幸は、彼女に呼び止められて部屋に招かれる。部屋にゴキブリが出たとのことだ。入ってみると、以前と同様に散らかりまくった酷い惨状…。ゴキブリを駆除するまでと引き留められる成幸だが、そこに出前で理珠が訪れた!成幸と真冬の関係を誤解してか、理珠はふくれっ面で部屋に居座ってしまう。理珠と真冬を仲直りさせようと、成幸は理珠の好きなカードゲームで遊ぼうと提案する。

10. かの新天地にて迷える子羊は[X]と邂逅する
教育係のご褒美として、予備校の夏期講習を受けることになった成幸。自分の成績のために意気込む成幸は、そこで学園OGの浪人生・小美浪あすみと出会う。そして予備校の帰り、道に迷った成幸は店の呼び込みに引っ張られてメイド喫茶に入ってしまう。慌てて出ようとする成幸の前に、人気No.1の「ピクシーメイド・あしゅみぃ」が登場。可愛くポーズを取る小柄なそのメイドは、予備校で出会ったあすみ先輩だった…!?

11. 威厳ある先任者は時に[X]にかしづく
夜の繁華街。真冬はいかがわしい店に入ろうとする成幸を見つけて呼び止める。そこは真冬の元・教え子のあすみがバイトするメイド喫茶だった。店内で成幸を注意する真冬だが、事故で店員にケガをさせてしまった!彼女は代わり働くことを申し出るが…!?。成幸の心配通り、ドジっ娘メイド・真冬は失敗の連続。そんな自分を前向きにフォローする成幸に、真冬は優しさを感じる。そして真冬が彼に告げた言葉とは-。

12. 天才は時に[X]をともに分かち追懐する
うるかと気まずくなった成幸から、「友達の話」として相談を受ける文乃。直後、今度はうるかからも同じ悩みを打ち明けられる。文乃は彼らに、思い切って2人で話し合うよう助言する。後日、湖畔のベンチに並ぶ成幸とうるか。しかし緊張のあまり、会話は早々に途切れてしまう。変装して見守っていた文乃は、2人それぞれにスマホから助言を送る。しかし文乃が提案する話題は、ことごとく場の空気を重くしていき…!?

13. 天才の目に天の光はすべて[X]である
お祭りを訪れた成幸は、会場で出会ったうるかと屋台を回ったり、理珠の出前を手伝ったり、ケガをした真冬をあすみの父の救護テントに連れて行ったりと、相も変わらず世話焼きで大忙し。さらには迷子の子供のために駆けずり回ることに…。結局、人の世話で帰りの終電を逃してしまった成幸。そこに星空を眺めて時間を忘れてしまった文乃が現れた。帰りの手段がなく途方に暮れる2人は、旅館の明かりを前に--。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

天才 VS 勉強方法! さて、『X(エックス)』の『解』は如何に!?

他社ですが『五等分○花嫁』と設定が似てる部分がありますね。どっちもヒロイン5人…
ま、作者同士が交流あるくらいだし同じジャンルで大体同じくらいの時期に連載になったから『パクリ疑惑』も仕方なかったのかな。

(※2019:7/23追記・ジャンプ本誌で人気投票の間違いを確認。編集部の人に確認。記事は人気投票の結果のとこに記載。)

原作・ジャンプ掲載分全て。
アニメ・全話視聴。(全13話・30分アニメ)


ちょっと物足りなく感じてしまいました。原作の絵の方が好きだったのでアニメの作画は少し合わなかったです。
同社の作品、『ゆらぎ荘の幽奈さん』と比べるとラッキースケベはソフトな作品なので私はこっちの方が合ってました。ラッキースケベが過度だと少々キツいので(汗)


この作品のテーマは『受験』。なので高校3年生から物語が始まる。
主人公『唯我 成幸(ゆいが なりゆき)』が貧しい家族を楽させたいけど大学には行きたい。しかし『成幸』が通う【一ノ瀬学園】には大学進学に掛かる全ての費用を学校側が負担する【特別VIP推薦】の制度がある。その推薦枠を獲得しようと日夜勉学に励んでいたがある天才達に遅れをとっていた。

ある日推薦審査面談の時に条件付きで推薦を許可される。その条件とは『緒方 理珠(おがた りず)』と『古橋 文乃(ふるはし ふみの)』の2名の教育係になり、2人の志望する大学に合格させること。
理系の天才『緒方』、文系の天才『古橋』、何故この2人の教育係に?と思ったら『緒方』は文系の大学へ、『古橋』は理系の大学への進学を希望。
天才達だから少し教えれば…と思った『成幸』だがそうは問屋が卸さない。
両者の天才は進学したい分野は壊滅的な内容。しかも高校3年生で。『緒方』と『古橋』で教え合えば…と助言したがどちらも天性の感覚でやってるので教えれない、何が分からないのかが分からない。

前途多難ではあるが彼女たちの本気でやりたいことを聞いた『成幸』は彼女たちの希望する進路を尊重しようと奮闘する。
ただそこにスポーツ特待生『武元 うるか(たけもと うるか)(勉強全般苦手)』の面倒をみることになったりや、才女2人の無謀な選択を拒否する『桐須 真冬(きりす まふゆ)※酒に弱い』をどう説得するか、予備校で出会った一ノ瀬学園OGの『小美浪 あすみ(こみなみ あすみ)』と出会い何故か彼氏役になったりなど『成幸』はこれからどうなる!?
…と、簡単ですが。


『成幸』は大変ですね。努力型の秀才タイプだけど天才達に勉強を教える事になろうとは。プレッシャーがパない。が、培ってきた勉強法などが教育方法に生き、教える事に関しては天才肌。
『緒方』と『古橋』は天才タイプなので表現も良かったと思います。天才タイプの方って呼吸する様にその科目や競技などが出来るので教えるのは不向き。しかも割り振りがそこに全振りしてるのか!?ってくらいに他が穴!(例・勉強は出来るが運痴など)

『緒方』は天才タイプ+年相応か少し幼いくらいの子供っぽさがよく表現出来てたと思います。変にムキになったり嫉妬したり、てね。面倒くさいとこが合う合わないがあるのでこのキャラの好き嫌いは別れるでしょうね。

『古橋』は天才タイプ+毒が凄い(笑)
流石は文系の天才、人の心の機微を読むことに長けてるからか悪意のない辛辣な物言いが結構笑えました。口に出す毒も笑えるけど心の声の時の毒も結構楽しめました。…ププ、浴衣。

『武本』はスポーツ万能+勉強苦手。
快活でマイペースで憎めないキャラ。料理や歌が得意で『成幸』と居るとたまに乙女になるとことか結構このキャラを好きになる人は多い様に思います。
ま、『武本』って別に勉強が出来ないって訳じゃなく「苦手意識」が強いイメージがありますね。
プールを使った勉強法では覚えも早かったし本当はかなりの天才かも!?


とまぁ、1期は殆どこの3人が主だったのでこんなもんかな。個人的には『桐須』や『小美浪』のエピソードが好きなので2期に期待。
私個人はこの2人のエピソードが綺麗だったのでこの2人推しです。ここは原作をしっかり表現してほしいなぁ。


因みに↓
第1回人気投票

1位・桐須真冬(5233票)

2位・古橋文乃(4194票)

3位・武本うるか(3552票)

4位・緒方理珠(2421票)

5位・小美浪あすみ(2323票)


第2回人気投票(2019:7/13発売号より)

1位・桐須真冬(14598票)

2位・古橋文乃(3259票)

3位・武本うるか(2980票)

4位・緒方理珠(1803票)

5位・小美浪あすみ(1488票)

です。(残念な事に人気投票欄のとこの『小美浪あすみ』の文字が『小美「波」』と間違っているのはマイナスです!最新号(2019:7/22)でこの事を編集部が何も書いてなかったので2019:7/23にジャンプ編集部に確認したところ間違いであった事を確認。コミックスでは直ると回答を頂きました。)

桐須先生のエピソードやギャップ、文化祭やなぜあの様な教師になったのか、などがこの結果に結びついたのかな?と思います。魅力的な表現もあったし。
しかし第2回は2位と4倍近くの差ってのは凄いな。ちょっとビックリです。


ラブコメ物+ラッキースケベ物としてはソフトタイプなので初心者向けの作品かな?と思います。ラブコメを結構観てる方には物足りなく感じるかなと思います。
あ、CM入る前のアイキャッチは少し笑えます♪

後気になったのは最近では都内や府内の学校等は板書は電子黒板だし検索も出来る。しかも生徒もノートを書かなくなったりデータや黒板を写メするとこが増えてきてます。作品も観た感じ都内の高校ぽかったのでどうかな?って思ったりと。
なのでそこら辺も表現の古さを感じました。


さてさて第2期は10月から。
1期ラストは少々『古橋』がリード?かな。
2期ではサブキャラにも動きがあるので楽しみです!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あ、そう言えば作中にあった『古橋』のセリフから少し論文の一つを。…これより書くのは無駄話です。暇な方はどうぞ。

甘い物を食べると集中力アップ!とかストレス減少!とかを『シュガー・ラッシュ』って言うんですがこれをイングランドのワーウィック大学が分析・検証したようです。論文が確か31本だったかな?
で、結論から言うと「効果はほぼ無し!」だったそうです。逆に砂糖を摂ると逆効果の結果が出て砂糖を摂った30分後には疲労感増加、眠気、1時間後には集中力低下を確認。(1,300人検証)
糖尿病やメンタル部分は落ち込ませる原因になる可能性も?ともあります。
ま、セロトニン(幸せホルモン)は感じれるでしょうけどね。

意外と昔から言われてた事が全く根拠が無かったと出てくる論文は面白いなと思いました。(作中のキャラ、科学部部長の関城は知っててほしいな。変な発明はよくしてるし(笑))

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

うるかにしてください

お静かに!って意味合いではもちろんございません。
原作は週間少年ジャンプ連載中。いつもながら未読です。

努力型秀才である貧乏男子高校生が、大学進学に係る費用の一切合切を学校に賄ってもらえる “VIP推薦” をエサに同級生女子に勉強を教えるというお話。
主人公男子は貧乏であるにこしたことはありません。トキワ荘以来の伝統芸能です。
同級生女子は二名。得意科目はほぼ満点だが苦手科目はてんでダメというのと、進路希望・将来の夢の観点だと苦手科目を超絶レベルアップさせないと進学もおぼつかないという点が共通する二人です。

 「お勉強」 + 「ラブコメ」

あらすじや第1話からそんな話かなぁという出だしでしたが、これがまた絶妙につまらなかったです。
少し経って{netabare}(第2話){/netabare}からもう一人、武元うるか(CV鈴代紗弓)が投入されて、元からの二人である古橋文乃(CV白石晴香)、緒方理珠(CV富田美憂)の三名体制となり屋台骨が出来たことで好転していきました。

 「ラッキースケベ」 +「ハーレム」 featuring「お勉強」

早々に路線変更です。真面目に言うようなことでもありませんが、、、路線変更です!


実際にお勉強要素の配分が多いまま、まっとうに学力向上を目指す内容でしたら視聴継続はしんどかったでしょう。リアル志向でもエンタメ志向でもなくガバガバの設定でしたので。
・学校側が生徒の学力向上と進路指導の責任を放棄してる時点でOUT!(これ大事)
・文乃と理珠の出来ないっぷり描写にもいろいろ言いたいことはある
設定もそうなんですがいまさら英語の構文や数学の公式にお付き合いするのもなんだかねぇ。

{netabare}「Don't you kiss someone , NARIYUKI?」(6話)
意訳) あんた成り行きでキスまでしたんとちゃう?成幸だけに(嘘)
   {netabare}しかもあんたの名前を音読みしたら・・・きゃーっ(もっと嘘){/netabare} 

これ文法だとanyoneが正解じゃなかったっけ? うるかが必死こいて覚えた構文を頑張って使ってみたけどちょいミスがあってかわいいじゃん、と普通なら思うところなんですが、ここに至るまでに、「この作者(編集含む)は絶対まともに勉強したことなさそうだな」の説得力ない描写が連発してましたので、素直に受け取れません。なお現場ではanyだろうがsomeだろうが通じるっちゃ通じます。{/netabare}


いざラッキースケベハーレムアニメとの立ち位置が固まってしまえば、お作法に則ってすんなり観ることのできる普通の作品でした。
小学校高学年ないし中学入学したての芽生えの時期にお世話になった(かもしれない)少年誌の『お色気マンガ』の佇まいです。

 {netabare}※注)『お色気マンガ』と『エロマンガ』は違うからね。{/netabare}

ヒロインの裸を見たり接触する程度の描写に留まるのが通例で、また、何かしらのトラブルに巻き込まれてサービスカットを披露する「お約束」のアレです。

肉体関係ありの最近のマガジン案件(あれはあれで良い)と違い、こちらジャンプ案件はきちんとお色気止まりにしているのが良いですね。なんとも懐かしい香りがしていて、その雰囲気を楽しむような感覚。
自分の場合このへんのルーツは連載終盤の『やるっきゃ騎士』(※ナイトと読む)でしょうか。
少年の夢と希望とスケベ心が詰まったこういう品は、健全な少年が親に見つからないようにどきどきしながら観てほしいタイプの作品です。


最終話で3か月後の2期放送が発表されました。
私の視聴優先順位としては低いです。少し懐かしい匂いを堪能したところでややお腹いっぱいかしら。自分にとってはそんな位置付けでした。



■オマケ1
どうせなら健全なお色気ものだったらよかったのに。
{netabare}ブラコン妹が登場して、兄のふとんをくんかくんかしてましたが、アニメ向けアレンジでしょうか?
視覚的なお色気どまりだったほうが健全な気がしていて、フェチまで踏み込むと大人向け指数がアップしちゃいます。なんかもったいない。{/netabare}

■オマケ2
球技大会にクレームw
{netabare}自分が高校生の時だったら、和気あいあいの男女混合なんてありえんと思ったでしょう。
勝ちにいきたいのに遠慮が入っちゃうから。クラス対抗ならなおさら負けるわけにはいかないのです。
当方の高校時代は、クラス対抗の雌雄を決するガチ系イベントだったので男女くっきり別れてました。混合だと体力面で劣る女性がやりづらくはなかろうか。イチャコラなんて別途いくらでもできるし。
このアニメに限らずいつも思うのですが、学園ものの校内イベントって文化系の目線で描かれてることが多いですよね。自分が知りえなかった高校生活を疑似体験できるのをもって良しとすればいいのかもしれません。だがしかし、なんとなく腑に落ちないのです。{/netabare}



視聴時期:2019年4月~2019年6月

-----
2020.02.06 追記

後半2クールめのほうが好み。


2019.07.02 初稿
2020.02.06 追記
2020.07.24 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 59

90.3 6 日常系で親友なアニメランキング6位
けいおん!(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★★ 4.2 (9680)
36932人が棚に入れました
私立桜が丘高校に入学した1年生の平沢唯は新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。同じく1年生の田井中律は幼馴染で一緒に入学した秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされる。合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達が気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、藤東知夏、米澤円
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見ればわかるからっ!

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫

原作 - かきふらい (芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督 - 山田尚子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
楽器監修 - 高橋博行
美術監督 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音響効果 - 神保大介
音楽 - 百石元
音楽制作 - ポニーキャニオン
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アドバイザー - 石原立也
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、
京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS
放送期間 - 2009年4月2日 - 6月25日
話数 - 全14話(本編12話+番外編2話)

(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫



私がまだアニメに興味を持ち始めるかなり前の話。
アニメに興味が無くても周りから聞こえてくる
「けいおん!」の名前。

ふーん、そういうアニメが流行ってるんだ。
なんかオリコンチャートで松田聖子さん以来の
なんちゃら…

アニソンって凄いんだね。

萌えって何⁇

そんな感じでした。

それから数年後、私の部屋のキャビネットの上に
唯ちゃんのフィギュアが鎮座する事になろうとは
私自身予想だにしませんでした。

人生ってわからないものですね…

アニメって基本的にストーリーの起承転結がしっかり
していて、喜怒哀楽を楽しむものだと思っていましたので、
この「けいおん!」を見た時の「怒」「哀」が抜けた
「喜」、「楽」だけの世界が異様に感じました。
多分、受け止め方は個人差があると思うのですが、
私にはその「喜」、「楽」だけの世界が異様でありながら
も心地良く、一緒に楽しんでる気持ちにさせてくれる
不思議な感覚が日常の生活でのストレスから解放させて
くれる魔法だったのかもしれません。

そんな、とある高校の軽音部を舞台に繰り広げられる
「けいおん!」
前年度の卒業生で部員数0となった桜が丘高校「軽音部」
このままだと廃部の危機。軽音部存続の条件は4人。
入部を希望していた田井中律ちゃんが発起人となり幼馴染
みの秋山澪ちゃんを強引に、合唱部と間違えやってきた
琴吹紬ちゃんを見事勧誘。
あと1人となったところで「軽い音楽をする所(口笛とか…)
」と思いのこのこやってきたのが、天然ドジっ娘の平沢唯
ちゃん。
この4人を中心に毎日お茶したり、おしゃべりしたり、また
お茶したり、たまに練習したり、たまにイベント。

後半になると新しい1年生新入部員の中野梓ちゃんも入部。
グダグダな先輩に喝を入れようと頑張る梓ちゃんだけど、
やっぱり彼女も流されグダグダな毎日。

はっきり言えば毎日グダグダな彼女達です。
でもなぜか彼女達だと不思議と許せちゃうんです。
むしろ見ていて楽しい。

その中にある言葉では上手く言えない様なキラリと光る
いくつもの宝石を見つけられるなら、きっとこの作品を楽
しめます。

作画は京都アニメーションならではの丁寧な作りで
主題歌も劇中歌を含め全てが魅力的な楽曲で構成されて
います。
視聴してみてオリコンチャートなんちゃらも納得。

ストレスゼロの魔法のような「けいおん!」の世界。
ゆっくりまったりと楽しみましょうね。



【mio's café】
視聴後に来てくださいね♪
お茶にしましょう(●'ω')_旦~
{netabare}
見ればわかるからって友達に言われ続けてきたけいおん
は、私にとって京都アニメーション製作の2作目の作品。
(1作品目がCLANNAD AFTER STORYでした。)

CLANNAD AFTERであまりにも号泣した為でしょうか、
どんなに友人に勧められても、見ようとしなかった
作品でした。

アニメを見るきっかけになったのが「とらドラ!」で
その次に見たのが「STEINS;GATE」
その後が「CLANNAD」シリーズでした。

ラブコメ王道からSFタイムリープ大作、涙腺崩壊話題作
どれもが面白くて感動して大好きな作品になりました。

そんな3作品を見てからのひらがなタイトルで

「けいおん!」???

ひゃっ…かるっ…
前に名前だけは聞いた事がある。

キャラは何となく可愛いけれど…

最初はこんな印象でした。

この時の私は日常系というジャンルのアニメを視聴した
事が無く、これといった感動も無くただのほほんとした
アニメかなぁという様な先入観だけで敬遠していました。

ある日、あまりの暇さと友人の根気強いプッシュに
そこまで言うんだったらちょっと、さわりだけでも
って感じで視聴開始。

そしたら、なんと!

かわいいんです♡

ジャケットのイラストだけではそこまでかわいいと
思わなかったのに、実際に動画で見ると動く彼女達、
お喋りする彼女達がいちいちかわいいんです。

ここ大事なので、2度言います。

いちいちかわいんです♡

随所に見られる笑いどころ豊富な小芝居もどきの
ボケとツッコミ。

彼女達がやるからこそなんです。

だから「いいんです!」

ストーリーは、はっきり言って頑張らない
グダグダな女子高生の毎日。

本当なら私でもちょっとイラっとくるくらいです。

だけど彼女達、たまに頑張るんです。

だから「いいんです‼」

彼女達だから「いいんです‼︎」

カビラさんがいっぱい出てきたぁ…
あーなんか訳分んなくなってきちゃったぞ〜

私はそんな彼女達に律ちゃん座長率いる

「放課後新喜劇」と名付けました。

本当に彼女達のやる事が秀逸なコントなんです。
原作が4コマ漫画だからかなぁ。

そんな彼女達のお話を見ていて私が最初に凄いと
思ったのはキャラの表情の豊かさはもちろんの事、
一人一人の脚の描写の多さでした。

その脚の形や動きでの個性や感情表現をする手法に
感動すら覚えるくらいでした。

妙に現実的な脚の太さと長さ。
決して良いとは言えないスタイルがまたかわいんです♡
ごめんね…リアルに健康的って意味なんだよ。

背景やキャラの作画もそこは京都アニメーション。
桜の咲く街並み、茜色に染まる校舎、
迫力のライブシーンなど、どれもこれも素敵です。

その中でも、私がすっごく好きなのは、ライブシーンで
唯ちゃんと澪ちゃんが歌う時の横顔の口の動きなんです。

すみません凄くマニアックで…

もう、本当に間近で熱唱している姿を見ている
ようなんです。

けいおん!を見て思ったんですけれど、
横顔の描き方が凄く綺麗だなって。
おデコから鼻、唇からアゴにかけてのラインとか。

そして特に目、しかも眼球なんです!

横顔の眼球の描き方、私的に凄いです。

すみません、またまたマニアックで…

多分、京都アニメーション:堀口さんのキャラデが
私的にピンポイントだったんだと思います。

そしてもうひとつ凄いなぁって思うのが
登場するキャラクターの層の厚さです。

主要5人のキャラ

田井中律、秋山澪、琴吹紬、平沢唯、中野梓

をとりかこむ通称:モブといわれるキャラのレベルの高さで
した。(モブと呼んでいいのかわからないけれど…)

その代表格が唯ちゃんの妹、平沢憂ちゃんです。
多分彼女は他のチームに移籍しても即クリーンナップを
任せられるでしょう。
唯ちゃんがエースなら憂ちゃんは正捕手。
憂ちゃん無しでは唯ちゃんの活躍はあり得ないくらいの
存在。
唯ちゃんとはまた違う癒しキャラです。

その次にやっぱりさわちゃん先生こと、山中さわ子先生。
神出鬼没の彼女、けいおん!の中で唯一の大人のキャラ
かもです。(隣のおばあちゃんを除いて。)
とにかくそのカリスマ性が凄いです。けいおん部OBで
伝説?のギタリスト&ボーカリスト。
どっちが生徒かわからなくなるような時があるけど、
こんな先生いたら楽しいだろうなぁ。

そして唯ちゃんの幼馴染みの、のどかちゃん。
真鍋和ちゃんは頭良くってマイペース。
でも、けいおん部相手に(特に唯ちゃんに対して)繰り出す
シュールな一言が以外と強烈で面白いです。

その他にも憂、梓の同級生の鈴木純ちゃん。
私的には1番のシンデレラガール!
などなどこのモブキャラの充実度は
のちのけいおん‼︎(2期)においてさらに開花していきます。
多分、1チーム作れるくらいです。
(特に3年2組のクラスメートの子達)

OPの「Cagayake!GIRLS」、EDの「Don't say "lazy"」
をはじめ、どの曲もこれがアニメの曲⁈っていうような
素敵な曲ばかりで、曲と一緒に流れるアニメーションも
とても手が込んでいます。
見ていて圧巻の映像で特に楽器の描き方とか凄いです。

律ちゃんのドラム、今日も走ってる〜♪
あずにゃんのカッティング今日もキレッキレだね♪
的な感じで私はいつも聞いてます。
ここが彼女達の音楽を楽しむ重要なポイント。
彼女達は確かにここに存在しているんです。

そんな、いっぱいある曲の中でもやっぱり、
私的に1番好きなのは「ふわふわ時間」かな♡
このタイトルと歌詞が一番彼女達を表現してる気がするし
桜高祭でのライブで何かにつけて思い出がある曲です。

1年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」。

この時は訳ありで澪ちゃんのリードボーカル。
唯ちゃんのコーラスには最初ビックリしちゃって
笑っちゃうけれど、ハスキー唯ちゃんも可愛かったよ♡
あんな状態でも頑張ってる感があって凄くいいです。

でも豊崎さん、凄いです。
どうやって、あの声出してたんだろう…?

澪ちゃんには怒られそうだけど、最後のハプニング!
「しましま時間」も良かったです♡

2年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」は、もうこれは
私のけいおん!の名シーンでも5本の指に入ります。

一言で言うならムギちゃんの超ファインプレー。
ナイスです、good jobです!

そして唯ちゃんの「もう1かぁ〜い」の時のカメラワークが
また凄いです。
あの臨場感がたまりません。
見ていて鳥肌たっちゃいました。

私がけいおんを大好きになった理由の一つが、彼女達と
時間を共有している気にさせてくれる演出でした。

彼女達が音楽準備室でお茶している時も、
合宿に行ってる時も、講堂でライブしてる時も、
いっつも同じ空気を感じれるんです。
同じ場所にいる気になれるんです。

彼女達と同じ空気を感じれる、本当に不思議です。
説明できない心地良さと共感できる世界観とはまでは
いかないけれど、空気というか雰囲気…

あ〜わかんないっ!

これが「日常系」と呼ばれるアニメの魅力の1つ
なのでしょうか。

「けいおん!」も何がいい、どこがいいって言葉で上手く
説明できない珍しい作品なんです。本当に。

だけど、

「いいんです‼︎」

だから、最後に私は声を大にして言いたいです。

とにかく

「見ればわかるからっ!」って。

結局、友達と同じ事言ってるし…



【主な登場人物・出演者】

平沢 唯 - (CV:豊崎愛生)
秋山 澪 - (CV:日笠陽子)
田井中 律 - (CV:佐藤聡美)
琴吹 紬 - (CV:寿美菜子)
中野 梓 - (CV:竹達彩奈)
山中 さわ子 - (CV:真田アサミ)
平沢 憂 - (CV:米澤円)
真鍋 和 - (CV:藤東知夏)
鈴木 純 - (CV:永田依子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Cagayake!GIRLS」
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル4位

エンディングテーマ
「Don't say "lazy"」
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル2位


【挿入歌】

「ふわふわ時間(タイム)」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - かきふらい/ 作曲・編曲 - 前澤寛之)
歌 - 桜高軽音部
2009年5月20日発売 オリコンシングル3位

「わたしの恋はホッチキス」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 藤末樹)
歌 - 放課後ティータイム

「ふでペン 〜ボールペン〜」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 川口進)
歌 - 放課後ティータイム

「Maddy Candy」
作詞 - KANATA / 作曲・編曲 - 小森茂生
歌 - DEATH DEVIL
2009年8月12日発売 オリコンシングル9位

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 124
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

仲良く楽しく、それがけいおんの魅力

久しぶりにけいおん!を見たので、レビューを書きたいと思います。もう何回見たか覚えていませんが、想像以上に楽しめました。そして、レビューが想像以上に長くなってしまいました。すみません。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この作品が描きたかったのは(今さら改めて言う必要もないと思いますが)、『たとえ女子校生でも、軽音を楽しむことができる』だと思います。

私は当時を知らないのではっきりとしたことは言えませんが、この作品をきっかけに、軽音を始める人が続出したみたいですね。ちなみに今でも尚、「けいおん!見て、軽音部に入ろうと思いました。」という話を耳にします(仕事柄)。ほんと、すごい人気ですよね。

私は昔から「aiko」や「ZONE」といった女性バンド(シンガー)を聞いていたのでそれほど驚きませんでしたが、たしかに女子校生がバンドをやるというのは、珍しかったのでしょう。しかもガチで練習しているわけではなく、ゆるふわな女子校生たちがお茶飲んで、おしゃべりして、ときどき練習して、と。

そんな楽しそうな雰囲気に、仲の良い演奏に、気楽にできる軽音に、多くの人たちが惹かれていったのでしょう。


◆この作品に対する批判◆

でもその反面、この作品には批判もあるみたいですね。

一つは演奏技術。あれだけしか練習してないのに、なんであんなに演奏が上手くなっているのか。私は演奏についてはさっぱりなのですが、聞いた話だと相当上手くなっているみたいです。

でもそれはどっちでもいい話で、この作品の、放課後ティータイムの魅力は「彼女たちの仲の良さから生まれる、楽しい音楽」だと思います。たしかに演奏の良し悪しの半分は、演奏技術で決まります。でも、その演奏が心に響くかどうかは、バンドメンバーの心の絆で決まると思います。彼女たちの何気ない日常が奏でる、ふわふわな音楽。そこからあふれ出す、けいおんの魅力。それらを味わえれば、いいんじゃないかと思います。

ちなみに、{netabare}『ふわふわ時間』はいい曲ですね。1期の放課後ティータイムの音楽性をよく表していると思います。新たな発見です。もう一度見返して、好きになりました。{/netabare}


もう一つは、リアル感のない人間関係。以前知り合ったアニメ好きの女性が、こんなことを言っていました。

『けいおん?私、好きじゃないんだよね。仲良いだけの女子なんて、実際はいないし。リアルの女子校は、もっとドロドロしているよ。』

正直、気持ちはとてもよくわかります。私も『Free!』という作品を見たとき、同じような感想を抱きました。

でも、これらにはちゃんとねらいがあると思います。この作品が描きたかったのはあくまで、「女子校生が仲良く楽しく軽音をやる」ということ。だから、「仲良く楽しく」ということに力点を置いたために、ドロドロした描写はほとんど描かなかったんだと思います。てか、そもそもけいおん!は日常系アニメなわけで、そういった要素を求めるべきではないのではないでしょうか。

ちなみに、{netabare}この作品は山田尚子さんが監督を務められましたが(なんと当時25歳)、「仲の良い女子校生」を表現するために、効果音や色彩などを女の子っぽくする工夫をしているように感じました。{/netabare}


◆好きなセリフ◆

{netabare}『わかるよ、みおの足音は』

第11話、りつのセリフ。いや本当に、りつとみおの仲の深さがわかるいいシーンでした。私も家族の足音聞き分けできるので、とてもよくわかります。だからこそ、その前の嫉妬やすれ違いがあるんですよね。演出の方も、重々しい雰囲気の中とても上手く表現していたと思います。(すれ違いの方)

『もう一回!』

第12話、ゆいのセリフ。文化祭でふわふわ時間が歌い終わった後の、アンコール宣言です。このまま終わりたくない、というむぎを初めとした5人の気持ちがよく表れていました。また、順番に演奏する演出のおかげで、それぞれの楽器の音をしっかりと聞けたのもよかったです。

『あっ、あずにゃん2号。どうしたの?どうしたの?あずにゃん2号』

第13話、あずにゃんのセリフ。まず、預かったねこに、「あずにゃん2号」という名前をつけちゃうあずにゃんがかわいい。そして、毛玉を吐き出してるだけなのに、焦っちゃうあずにゃんがかわいい。いや、そもそも、うたた寝しているあずにゃんがかわいい。そう、あずにゃんがかわいい。
{/netabare}


◆好きなキャラ ランキング◆

放課後ティータイム5人の、個人的好感度ランキングです。1期は性格よりも、作品に対する貢献度で決めさせていただきました。

{netabare}同率1位:ゆい
改めて見て、やっぱり主人公は「ゆい」なんだなっと思いました。ゆいがいたから、けいおん!がここにあるんだと思います。

同率1位:みお
あずにゃんの代わりに、1期を引っ張ってきた功労者。いじられキャラとしても、まとめ役としても、その存在感は大きかったと思います。

3位:むぎ
見直してみて、新たな魅力が一番発見されたのがむぎ。お嬢様ゆえの素直さと子どもっぽさが、とてもかわいらしかったです。

4位:あずにゃん
最初は、「あずにゃんのいないけいおん!は、イチゴのないショートケーキだ!」と思っていましたが、1期は1期で魅力がありました。2期以降の活躍に期待です。

5位:りつ
おそらく、2期になっても、映画になっても、この順位のままな気がする。他のキャラに比べて、かわいいポイントが少ないんでしょうね。残念。

ちなみに、ういやさわこ先生も大活躍でした。特に、1期でのういの存在は大きかったと思います。
{/netabare}


◆まとめ◆

正直、1期よりも2期の方がかなり好きです。だから、これまで2期に比べるとあんまり見てこなかったのですが、とても面白かったです。見返してみて、心からよかったと思っています。

私は「日常+音楽=けいおん!」ではなく、「日常×音楽=けいおん!」だと思っています。あれから多くの名作が誕生しましたが、今でも尚、けいおん!のもつ独自の輝きは失われていないと思います。

まだ見てない方は、1期からゆっくりとその独特の魅力を味わってもらえたら幸いです。好きな方は、いっしょに何回も見返しましょう。



今回はいつもより長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。(ちなみに、近々2期のレビューも更新する予定なので、よければ読んであげて下さい。)



◇余談◇

『新しいことに、チャレンジするということ』

{netabare}私がこの作品を見返して印象的だったのが、「ゆいの変化」でした。最初は緊張してぎこちなかったゆいが、最後にはのびのびとあずにゃんに抱きついている。そんなゆいは第12話で、こんなことを言っています。

『ねぇ、私。あの頃の私。心配しなくてもいいよ。すぐ見つかるから。私にもできることが、夢中になれることが。大切な、大切な、大切な場所が。』

中学生までは毎日をぐーたらに過ごしていたゆい。でも、勇気をふりしぼってけいおん部に入部した。怖かったけど。楽器は何もひけなかったけど。

でも、だからこそ、出逢うことができた。夢中になれることに、大切な場所に、大切な仲間に。

以前読んだ本にこんなことが書いてありました。この世の中には「福の神」がいて、その人の人生がより幸せになるような「素敵な出逢い」を与えてくれると。

そのための条件は別にあるのですが、一つは新しいことに挑戦していくことなのかなと思います。最初は上手くいかないことや失敗はあるけれども、ゆいのように一歩踏み出せば、そこに素敵な出逢いが待っている。


私もあにこれのレビューを再開してちょうど1ヶ月くらい経ちますが、本当によかったと感じています。少しですが、毎日の生活が楽しくなりました。これも、みなさんのおかげです。本当にありがとうございます。

これからも好き勝手なレビューを書いていきますし、飽きっぽい性格なのでいつまでで続くかわかりませんが、末永く末永くと願っています。


独りよがりで、恥ずかしい文章をまた書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これからもどうぞ、よろしくお願いします。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

軽い音楽やってお菓子を食べる、それが『けいおん』!!

10周年おめでとうございます!
10年前かぁ…。私はまだ学生だな。当時はこの作品を知らなかった(アニメ等を観てなかった)のでやたら周りにギター持った子や楽器やりだした子が多かったのはこの作品の影響なのかな?


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話【番外編13・14】・30分アニメ)


『唯』の軽音を「軽い音楽って書くから簡単な事しかやらない」って少し「なるほど」と思ってしまいました(笑)
ま、実際は違いますが。
それよりバンドスコア楽譜はともかく打ち込み譜面は難し過ぎません?『けいおん』の作品の楽曲って譜面がおかしい(汗)
てかこれ出来る『けいおん部メンバー』は凄すぎです。ま、私は鍵盤やギター等の弦楽器の譜面などは分かりませんが(苦笑)
…ギリドラム譜面とドレミファソラシドが分かるくらい(汗)(あ、唯と同じかも(笑))


さて、最初から脱線しましたが感想を書きます。

私はあまり片方の性別のみの作品は好まないのですがこの作品は楽しく観る事が出来ました。
正直他作品の『バ○ドリ』よりこちらの方が「音楽(バンド)をやってみたい!」ってなりました。
空気系の王道と言いますか、起承転結はあまり気にせずまったり観させながらも視聴者に音楽をやってみたいと思わせる様な作風はとても好感が持てました。ま、好きになった作品だから私が色メガネになってると思いますけど(汗)


少し簡単に書くと主人公『平沢 唯(ひらさわ ゆい)』が高校に入り部活動を探している時に『軽音部』のビラを見て「軽い音楽って書くから簡単な…」と軽い気持ちで軽音部に。が、その考えはすぐにブチ壊された。辞めようと思ったけど『秋山 澪(あきやま みお)』『田井中 律(たいなか りつ)』『琴吹 紬(ことぶき つむぎ)』の演奏を聴いて『唯』は「あんまり上手く無いですね」とバッサリ(笑)だが『唯』の琴線には触れたみたいで入部、軽音部に。
8話以降から『中野 梓(なかの あずさ)』を加え、ここからお茶菓子とティータイムとおしゃべりとたまに軽音をやる日々が始まる…って感じですね。

…それであの演奏出来るのは羨ましいな。


前に『澪』役の『CV日笠陽子さん』が言ってたんですが、アニメが始まる前、キャラを演じる前に歌収録が先だったらしいと聞きました。だからキャラがまだ分からないのに歌が先なのはどうやって歌えば良いのか…と。
それでED曲「Don't say "lazy"」を歌ったのは凄い+プロだなぁ。…今ではおしゃべりクソバ…あ、マズい(笑)


バンドものだけど別に挫折や成長とか恋愛要素とかジャ○プ作品みたいに熱い展開!とかは無くただただ少女達の日常を観る作品。一応最初の方で『律』が「武道館!」って言ってますが…ね。
ただ何だろう?ちょっと説明出来ないんですが不思議な魅力がありいつの間にか視聴が終わってました。観終わった後は心地良さもありこーゆー作品もあるんだなと。
OP曲、ED曲の良さがかなりのスパイスになってますね。OP曲は楽しさを(梓が後半からギターやコーラス加入)、ED曲はカッコ良さを感じさせて頂きました。
そして楽曲だけじゃなく作画の良さも◎ですね。流石丁寧な仕事をなさる京都アニメーションです。そこにキャラに合ったCVが作品を盛り上げてます!


結構学生の時にバンドやろうとしてる人って「モテそうだから」「楽そうだから」「歌なら歌える」とか色々軽い気持ちでやる人は多いのでは無いでしょうか?ま、きっかけはどんな事でも良いと思います。挫折も仕方ないです。ギターはFコードで躓くしドラムは四肢が別々に動かせないといけない。
ま、ベースとドラムはリズムがズレるとかなり目立つからそこも難しいかな。んでポジション的に目立たないという理不尽さ(苦笑)
でもこの作品を観て、楽曲を聴くとそんなポジションイメージは結構払拭してくれると思います。


キャラ達もサブキャラ含め良かったですね。
各キャラにファンは多そうだなってのが最初の印象ですね。『紬』のマユゲがたくあんて…(笑)
『山中 さわ子(やまなか さわこ)』先生は清楚で優しい人…だったのに。もう誰か貰ってやれよ(笑)
『平沢 憂(ひらさわ うい)』と『真鍋 和(まなべ のどか)』はとてもいい子!…だからなのか『唯』が…『唯』が!?…てか、『憂』は色々ハイスペック過ぎる。
『梓』はもうマスコットですな♪


一応テレビ放送分最終12話は『けいおん』らしい終わり方だと思います。お時間があったり、まったり観たい方にはオススメします。
10年前の作品なので表現が少し古く感じるかも知れませんがそれくらいではこの作品の魅力は崩れないと思います。


そういえば「Don't say "lazy"」は声優『佐倉綾音さん』がカバーしてましたね。事務所の先輩の曲を。
『佐倉さん』は事務所からカバーの資料を貰った時に「ん?バカかな?」と思ったらしいです(笑)
んで『佐倉さん』が『日笠さん』にカバーした事を報告すると『日笠さん』は「え!?あ、そう!良いよ!」と懐の深い先輩でしたと笑い話してました。
多分まだ動画サイトとかにあるので聴いたこと無い方はそちらでどうぞ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、ここからは作品の事ではなく少し今回の事を書こうと思います。作品とは関係ないのでお暇な方で興味がある方はどうぞ。

{netabare}
本当だったら『中野 梓』役の『CV竹達 彩奈さん』のご結婚おめでとうございます!『梶 裕貴さん』とお幸せに!
って書いて締めようと当初は思ってました。

そして文章を執筆してたらニュースが目に入りビックリしました。『京都アニメーション放火・殺人事件(2019年7月18日)』。

正直「は?」と思いました。
映像を観て嘘でない事が分かり絶句しました。
仕事があったので数日後に京都伏見に行ってきました。近場に行くと色々と嫌な臭いが鼻を刺激しました。何も出来ないけどせめて献花と手を合わせてきました。

後日クラウドファンディングに『京アニ支援』みたいな募金サイトで良いのかな?そこを見つけ微々たる物ですが少しだけ支援させて頂きました。どうか何かのお役にたててくれれば幸いです。

私はまだアニメ等を観だして数年でそこまで知識はありません。ですが京都アニメーションの丁寧な作画は当時名前も知らなかった私でも絵だけは知ってました。それだけ魅力があったと思います。

亡くなられた方々にはお悔やみ申し上げます。
重軽傷の方々は怪我の回復やメンタルケア等を。ただアニメーターとかって1種の職人みたいな物だから感覚とか利き腕とかありますしそこも心配です。
助かった方も数人いらっしゃるみたいですね。その方達もメンタルケアを大事にして下さい。
残った方も同僚を失うのは非常に辛かったですよね。

京都アニメーションの作品に携わった声優さんもコメントしたり出来なかったりしてますね。出来ない人は仕方ないとこもあると思います。著名人なので一般人とは違い発言力があるので言いたくても言えない場合があると思います。
その中でも『平野 綾さん』や『豊崎 愛生さん』はコメントやラジオで発信してましたね。
『豊崎愛生のおかえりらじお』では数分『豊崎 愛生さん』が声を震わせ、本当に辛そうなのに自分の言葉として発信して凄いと思いました。

今手掛けてる作品もあると思うしこれから手掛ける作品もあると思います。応援する事しか出来ませんが今は今出来る事を無理なくやって下さい。

最後にお亡くなりになった方にはお悔やみ申し上げます。重軽傷の方には1日も早いご回復をお祈りします。
{/netabare}


最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

88.5 7 日常系で親友なアニメランキング7位
TARI TARI(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (4479)
20717人が棚に入れました
「TARI TARI」今夏放送開始 制作:P.A.WORKS、キャスト:高垣彩陽、瀬戸麻沙美、早見沙織 ほか

声優・キャラクター
高垣彩陽、瀬戸麻沙美、早見沙織、島﨑信長、花江夏樹、浜田賢二、大原さやか、木下浩之、能登麻美子、田中敦子、宝亀克寿
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

想いは潮風に乗って…

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:

原作 - EVERGREEN
監督・シリーズ構成 - 橋本昌和
脚本 - 橋本昌和、佐藤梨香、横手美智子
キャラクター原案 - tanu
キャラクターデザイン・総作画監督 - 関口可奈味
美術監督 - 東地和生
美術デザイン - 塩澤良憲
色彩設計 - 井上佳津枝
撮影監督 - 並木智
3D監督 - 平田洋平
編集 - 高橋歩
音響監督 - 明田川仁
音楽 - 浜口史郎
音楽A&R - 吉江輝成
音楽制作 - ランティス
アニメーション制作 - P.A.WORKS
製作 - tari tari project
放送期間 - 2012年7月〜9月
話数 - 全13話

(以上Wikipediaより引用)

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:



泣いたり、笑ったり、怒ったり、想ったり。
そして、歌ったり。

青春時代、その中でもとびっきり大切な高校3年生の夏を
中心に豊かな心情描写を美しい背景の中で描いた作品です。

舞台は神奈川県のとある海辺の街。

OPアニメーション最初の方に出てくる景色に、
「おぉっ」って思われる方も多いと思います。
私も東京での学生時代、海に囲まれた鹿児島が恋しく
なった時に幾度となく訪れた場所でした。

そんな潮風の香りが漂う街の高台にある高校。
合唱部での活動をメインに友人、親、先生、商店街の人々
との人間関係が繊細なタッチで描かれていて、つい笑って
しまうシーンもあれば、心の琴線に触れる様なシーンも
沢山あります。

中でもあまりアニメでは取り上げられる事の少ない合唱部
での活動シーンはその素晴らしい友情と素敵なハーモニー
に何度も熱い感情が込み上げてきました。

歌を通じて築かれるそれぞれの友情、愛情、信頼関係。
「音を楽しむ」
音楽の素晴らしさが心に響きます。

作画もP.A.WORKSさんらしい硬そうなのに優しい線使いと
独特な配色の背景。
キャラクターの豊かな感情表現の描き方はTARITARIの世界
に私達を優しく誘ってくれます。

特に「花咲くいろは」が好きな方にはとても馴染みのある
感じに仕上がっているのではないでしょうか。
制作スタッフもほぼ一緒なので。

青春ドラマ仕立てのTARITARIを盛り上げる魅力の一つ
としてOP、ED、劇中歌を含めての音楽の素晴らしさも
大きなポイント。

合唱部が題材という事もあり、器楽の「合奏」とはまた
ひと味違う魅力に溢れた楽曲で構成されています。

楽器がなくても音楽は楽しめる、誰でも音楽は自由に
楽しめるんだよっていう事の素晴らしさがストーリー共に
優しい合唱のハーモニーで伝わります。

人それぞれが持つ大好きな事、大切な事。

形や色は違うけれどそれが一つになった時、人を動かす
大きな力になるんだ、想いは繋がるんだっていう事を
改めて感じさてくれます。

人生の中でも一際キラキラとした輝きを放つ青春期。

挫折、葛藤、希望、情熱、友情。

そして笑顔。

潮風が運ぶ素敵な青春の輝きを
是非ともこの作品で感じて頂けたらと思います。


【mio’s café】
これが私のTARITARizm♪
視聴済みの方限定ですよぉ
一応…ね♬
{netabare}

鎌倉から稲村ヶ崎、江の島、湘南海岸。
もう少し足を伸ばせば烏帽子岩とサザンビーチ茅ヶ崎。
素敵なロケーションの国道134号線。
七里ヶ浜で食べた美味しいパンケーキ。
シーキャンドルから見渡す水平線と海岸線。
車で江ノ電との並走も今では楽しい思い出です。

そんな素敵な町並みを舞台に繰り広げられるTARITARI。
まず私の目を虜にしたのはOPアニメーションで描かれた
雲でした。
「うわっ、綺麗!」
冴え渡る青い空に白い雲。
元気一杯に駆け抜ける彼女達が印象的。
これから視聴する作品のイメージを大きく膨らませて
くれるスタートでした。

第1話登場する5人のメインキャラクター。
監督の橋本昌和さんによると5人全員が主人公のこと。

でも私、ウィーン(CV:花江夏樹さん)が登場した時は
「絶対この子がこのお話の主人公だっ!」
って思っちゃいました。
だってオーストリアからの帰国子女でニックネームが
ウィーンなんですもの…
ウイーン少年合唱団を連想しちゃいますよね。
絶対歌が上手いんだとか…本当にもう…

でも最初の土下座で儚くもこの子の役所がわかっちゃい
ましたけど…。
来夏(CV:瀬戸麻沙美さん)の「土下座っ?」
笑っちゃいました。

お話の序盤から高倉教頭先生(CV:田中敦子さん)と
和奏(CV:高垣彩陽さん)が頑なに来夏を拒絶する姿。

教頭「人の心を動かすには特別な何かが必要なのです。
あなたにはそれが無い。」

「楽しむ事と楽しませる事。その両立あなたには出来は
しません。」

和奏「楽しく歌いたいだけならカラオケでも行けば!」

私的にはいきなり2人の言ってる事があまりにも無茶苦茶で
「はぁ?」
ってなっちゃったけど、後で分かるんですけれど、まひる
という大きな歌を無くした2人にとって、歌を楽しもうと
している来夏という存在は認めたくても認められない存在
だったのかな。

来夏「何もしないで後悔したくないから!」

第1話でこのお話の道筋というか大きなテーマが見えてくる
素敵なセリフでした。

とにかく登場するキャラが魅力的。
来夏は前向きで純粋で、でもどこかとぼけてて天然。
これって決めたら周りを考えずに進むタイプの女の子。
歌う事が大好きで時折見せるツッコミも可愛い。
表情や仕草がいちいち可愛くて仕方無いです。

紗羽(CV:早見沙織さん)は世話好きで困っている人を放って
おけないお姉さんタイプの女の子。
健康的で魅惑的な容姿とは裏腹にサバサバした性格の
ギャップが魅力的。
何かとみんなの間を取りもち陰で支えてくれました。
来夏とのやりとりはいっつも楽しくて大好きです。
乗馬が趣味で騎手になるのが夢。

和奏はお母さんの事もありなんとなく気持ちが後ろ向きで
内に秘めるタイプだったけど、お父さんにお母さんの
和奏に対する本当の気持ちを聞かされてからは皆んなと
前向きに笑顔で接する様になれましたね。
気持ちが徐々に変化していく姿がとても良かった。

男性陣はウィーンと大智の青春期独特の男の子の爽やかで
酸っぱい感じが凄く良かったかな。
ウィーンは5人の関係の中でワンクッション安らぎを与えて
くれる存在。
ガンバレッドを介してのヤンとのやりとりにも心が温まり
ました。
花江夏樹さんの柔らかな声も相まって優しくてちょっと
天然な感じが可愛い男の子。
でもここぞという時は強い信念とこだわりを持つギャップ
も良かった。

田中大智(CV:島崎信長さん)は本当、いい男の子。
ナイスガイ!
一言で言うなら「爽やか」。
紗羽と似て面倒見が良くて断れないタイプ。
何事も前向きに取り組む姿勢と徐々に変化する紗羽への
気持ちの変化が初々しくてとても良かった。

2人には高校生男子独特の異性に対する関心や抑えきれない
様な感情の色づき感が足りない感じもしたけど、この作品
ではこれくらいの純粋さや青々しさが良かったかも。
2人のコミカルな役どころと爽やかな感じが素敵です。

5人のキャラに共通しているのがとにかくみんな頑固。
良い意味での頑固なんです。
だからこそその壁を越えた時、素敵な人間関係が形成され
るのも頷けるキャラ設定でした。

第1話から心にスッと入ってくる感じで色んな素敵なお話が
あり過ぎて困るくらい。
お話の冒頭で流れるそれぞれのキャラの幼少期や過去の
思い出が印象的。

中でも私的には第2話と第5話、第6話、最終話が特に印象
に残りました。
全て語ると大変な事になりそうなので6話と最終話の感想を
中心に。

2話では自分の気持ちに正直に生きたいと思う来夏。
そんな来夏がほっとけなくて応援する紗羽。
まだまだ距離感はあるけど気持ちが動かされていく和奏。

来夏と紗羽。
2人だけのハーモニー。

「心の旋律」

初めて聞く歌だったのに凄いです。
序盤にしてこんなにも鳥肌が…
瀬戸麻沙美さんと早見沙織さんの歌声の清らかさと
ハーモニーの美しさに自然と込み上げてくるものが…
これが歌の力なんですね。
素敵なエンディングへの流れでした。

和奏がお母さんの本当の気持ちを知る事になった第5話。
お母さんからのメッセージ。
そして後悔する和奏。
「言えなかった。
行ってきますも…ごめんなさいも…ありがとうも…」

そして物語が大きく動き出した第6話。
全体の中でも1番大好きな回です。
ひょっとしたらこれが最終話でも良いかもって思える
くらいのお話でした。
6話だけでも何度も見ました。

登場する1人1人が明らかに和奏を応援するのではなく
そのさりげない1つ1つの言動が和奏を優しく包み込む様に
立ち直らせてくれるきっかけになる演出が見事。

お母さんとの約束を果たせなかった事に罪悪感を持ってい
た和奏に、同じ様に祖父との約束を果たせなかった来夏の
思いがけない言葉。

来夏「でも私ね、今は約束叶わなくて良かったって思う」
「叶ったら終わっちゃうでしょ?
約束があったからいつもおじいちゃんのこと思い出すの。
くっそぉっ。叶わなかったぁって。これも大事な思い出
だから」

トラウマを抱えていた和奏に別の視点を与えてくれる
私的にも予想外でもあり素晴らしいセリフでした。

紗羽ちゃんは母と娘の良き関係性。
そして和奏を馬に乗せる事により今までとは違う、
気持ちの上で1つ階段を登った世界を見せてくれました。

紗羽「景色が全然違って見えるでしょ。」

和奏の何か1つ吹っ切れた様な表情が素敵です。

大智、ウィーンはコミカルな役どころながら和奏の硬かっ
た心を柔らかく解し、和奏に再び声を出すきっかけを与え
てくれました。

お母さんとの発声練習を思い出す和奏。

まひる「遠くに和奏の大好きな人がいて、その人に私は
元気だよぉって楽しい気持ちを届けるつもりで、ねっ」

今は遠くにいる大好きな人、それは「お母さん」。

自分に言い聞かせるように声を出す和奏の穏やかな表情
が嬉しくなりました。
そしてまた和奏の声を聞いたウィーンと大智の爽やかな
表情も良かった。

高橋先生は赤ちゃんを和奏に触れさせることで子供の可愛
いさと愛おしさを和奏に感じさせている様に思えました。

高橋先生「いいのよ、素直じゃ無くても。
ただ元気で大きくなってくれれば。」

親の子供に対する想い。
自分の子供はこんなにも可愛いんだよ、あなたのお母さん
もそう思っていたんだよって事を間接的に教えてくれてる
みたいで。
初めて高橋先生の赤ちゃんを見た和奏のくだけた表情が
たまらなく素敵でした。

そしてお父さん。
まひるの本当の気持ちを知るただ1人の人。
ピアノに込められた想い。
そして和奏が初めて知るお母さんの優しくて温かくて
大きな愛情。
その愛情に触れる事により、和奏がやっと「歌」に
お母さんにそして自分に向かい合ってくれました。

「まひる、ありがとう…和奏、ありがとう…」

そんな言葉が聞こえてくる様なお父さんの涙でした。
お父さんの背中にもう私も涙が止まりません…。

ここもエンディングへの流れが最高に素敵。
和奏も加わり5人での初めての合唱。
和奏の澄み渡る歌声。
来夏、紗羽、大智、ウィーンの清らかで優しくて強くて
伸びやかな歌声も重なりここでも心が熱くなりました。

悲しいわけではないんです。
この5人のあまりの清々しさに…。
もう、泣いてばっかり…です。

最終話は最後の「白祭」
来夏の相変わらずのコミカルな感じと紗羽のツッコミに
最後まで癒されます。

雨が上がり雲の切れ間から射し込む光。
思わず見惚れてしまう作画です。

ミュージカルでの最後のセリフがこの作品の大きなテーマ
でもあった気がします。

大智「闇に覆われた世界にただ1人。道は見えない。」
ウィーン「心配ない歌声のする方へ歩き出せばいいんだ」
和奏「ならば私達は歌いましょう。互いのささやかな道標
として。」
紗羽「たとえ奇跡は起こせずとも、ただひと時の憩いのために。」
来夏「それぞれの想いを歌に乗せて今、」
全員「私たちはまた歩き出す。」

ここからの「radiant melody」への流れがもう言葉に
出来ないくらいです。
まひると和奏が作った曲。
それを指揮するのは高倉教頭先生。
先生の何かを取り戻した、或いは何か新しい物を得た様な
優しくて楽しそうな笑顔が心に響きました。

学校の生徒、先生、保護者、街の人々。
全てが1つになった瞬間。
それぞれの心の中に大切な繋がりが出来た瞬間でもありま
した。

新たな希望を胸にそれぞれの道へと進む5人。
やっぱり最後の曲は「潮風のハーモニー」。

「本日は娘が帰省するためお休みします」
の張り紙と共に料理をして和奏の帰りを待つお父さん。
玄関にちょこんと座り和奏の帰りを待つドラ。
最後まで心が温まります。

「ただいまぁ!」
ちょっと大人になった和奏の笑顔と共に私の心の中にも
爽やかな風が吹き抜けました。


お話の中では大人と子供の関係性(ある意味では現実と理想)
を極端に描いてる部分もあるかもしれませんが(特に理事長
や廃校の件…)、これはこれでドラマとして分かりやすくす
る為のコントラストとしての必要悪の様な感じで良かった
と思います。

そんな中でも子供の気持ちを信じて優しく見守る和奏の
お父さん。
娘が可愛いくて仕方なく将来が心配でつい厳しい言葉を
かけてしまうけど影では応援している紗羽のお父さん。
厳しくも深い言葉で彼女達の背中を押してくれるコンドル
クインズのメンバー。
最後は自分の職を掛けて生徒達の自主的な行動を守り抜い
た校長先生。
それぞれの素敵な大人の描かれ方も良かったです。

最近、監督さんや脚本家さん、アニメーターさんといった
スタッフの方々にも興味がわいてきて、まだまだにわか
な私ですけれど、それなりに特徴とか好みが少しわかる
様になってきたかもしれません。

まだアニメの専門的な言葉の理解度や知識は少ないです
けれど、作画、キャラクターデザインは私にとって作品を
視聴する上で興味深い要素の一つなんです。

TARI TARIに関しても色々書きたい事がある中で一つだけ
取り上げるとするならキャラの表情に関して。

キャラデザはお馴染みP.A.WORKS関口可奈味さん。
元Production I.Gでフリーを経て現在はP.A.WORKSで
活躍中のアニメーター、デザイナーさんです。

主な作品では「true tears」「花咲くいろは」
「TARI TARI」「SHIROBAKO」「Charlotte」の
キャラデザ、総作監を担当。
この作品群だけでも私的に凄いです。

京都アニメーションの堀口悠紀子さん(元京アニかな?)、
池田晶子さんと同じくらい私が好きなアニメーター・
デザイナーさんです。

その独特な線の特徴はどことなく硬くて今流行りの
デザインとは一線を画す、それでいて優しくて甘酸っぱく、
実在するかの様な女の子の生々しさや青春期のゴツゴツ
した複雑な感情を表現するのにぴったりな感じがします。

そんな関口さんのデザインで私が一番気になるのが
キャラクターの目と眉の間の窪み?の線と影。
(わかる方がいらしたら嬉しいです。)
他のアニメのキャラデでもたまに見かけるのですが、
関口さんのデザインはひときわ特徴があって特に悲しい
時、辛い時、憂いの時の表情を表現する時に凄く効果的な
感じがします。

true tearsでは影を多用、花いろでは線(弱め)+影(強め)
TARI TARIでは線(強め)+影(弱め)

と私は感じたのですが、同じアニメーターさんでも微妙な
デザインの変化が感じられて面白いですね。

最近視聴した「SHIROBAKO」ではかなり線が強いと思い
ます。
ついおいちゃんや絵麻ちゃん、矢野さんといったキャラの
表情にも目がいっちゃいました。
2015夏アニメの「Charlotte」でもキャラデ、総作監を
担当。
今までとはまた微妙に一味違うデザインがとても魅力的
です。

P.A.WORKSが面白おかしい作品だけではなく、青春期の
葛藤や恋愛感情を表現する作品を多く作っている関係上、
関口さんの絵が求められていくのはある意味必然なのかも
しれませんね。
これからも楽しみです。

TARI TARIを語る上では使用された楽曲も大きな要素。

まずビックリしたのが第1話での
「リフレクティア」合唱ver.

これはP.A.WORKSファンにとっては素敵なプレゼント。
言わずと知れた「true tears」のオープニングテーマ曲。
サビの部分だけだったけどもうちょっと聞きたかったか
な。
でも素敵な演出でした。

オープニングテーマ曲の「Dreamer」
TARI TARIの世界に私を誘ってくれる大好きな曲です。
沢山の元気と希望をもらえるような歌詞とメロディー。
そしてオープニングアニメーションとのシンクロ率が凄い
と思います。

特に私が好きなのが、
「♪いつも不安はすぐそばで
駈け出す思いを締め付けるけど〜♪」
のところの女性3人の表情のデザインなんです。

もうこれぞ関口可奈味ワールド全開!
あの3人の憂いの表情が私的に関口さんのキャラデの最大の
魅力の1つだと思います。

そこから明るいサビの部分への弾ける様な流れがこの
TARI TARIのストーリーを凝縮したような感じですね。

オープニングテーマ曲「Dreamer」がストーリーを凝縮
したような曲だとしたら、エンディングテーマの「潮風の
ハーモニー」は爽やかな曲に合わせてお話が進むにつれて
近づいていく5人の関係性がアニメーションと共にとても
良く表現されていると思います。
自分でもつい口ずさんでしまうくらい大好きな曲。
「新しい風が吹いて〜♪」
本当、出だしから素敵な曲です。

その他の挿入歌、BGMもお話のシーンにあった素敵な曲
ばかり。
「心の旋律」「goin' my way!!」「Amigo! Amigo!」
「Hau'oli♪」「熱闘ヒーローガンバライジャー」
「白浜坂高校校歌」「radiant melody」

作曲家・浜口史郎さんの曲は私は花咲くいろはで初めて
聞きましたけれど、色んなバリエーションに富んでいて
楽しかったり、心に染み渡る曲が多くて大好きな作曲家
さんの1人です。



「TARI TARI」〜たり〜たり
青春期において試行錯誤しながらも希望を持って前に進
み、出会った仲間と素敵な経験を分かち合うこの作品に
ピッタリの言葉。

大人になってあの頃の気持ちを忘れたわけでは無い。
大人になっても夢や希望はあります。

だけど背負い込むものが多すぎて大きすぎていつの間にか
自動安全ブレーキ搭載車になってしまっている自分が
います。
でもやっぱりこの様な作品に触れる事で

「進路クリア。オールグリーン!」

な気持ちになれる事が一番大切な事だと思います。

P.A.WORKSさんのオリジナル作品ではtrue tears、花咲く
いろはをはじめ若者の青春期の葛藤や恋愛感情をドラマ
仕立てで表現する作品が多いのでとても好きです。

そんなの実写ドラマでやればいいじゃんって思われる方も
いらっしゃるかと思いますが、どちらにもそれぞれの良さ
があります。
アニメでしか出来えない豊かな表現力で描かれる素敵な
ドラマに巡り逢える事をこれからも楽しみにしています。

いつの日も歌おう
この心のまま
悲しみも越えて行く
強い声

君がその勇気で
一歩進む時
思い出してほしい
煌めく瞳で過ごした日々を

いつの日も歌おう
この心のまま
響くよ 空の向こう
彼方まで

そしてまたどこかで
君に届いたら
思い出してほしい
煌めく瞳で過ごした日々を

輝く笑顔で過ごした日々を

「心の旋律」

素敵なハーモニーをありがとう。

長々とした感想、最後までお付き合い頂きまして有難う御座います。



【主要登場人物・出演者】

坂井 和奏 - (CV:高垣彩陽)
宮本 来夏 - (CV:瀬戸麻沙美)
沖田 紗羽 - (CV:早見沙織)
田中 大智 - (CV:島﨑信長)
ウィーン / 前田 敦博 - (CV:花江夏樹)
広畑 七恵 - (CV:赤﨑千夏)
上野 みどり - (CV:種田梨沙)
宮本 誠 - (CV:松岡禎丞)
教頭 / 高倉 直子 - (CV:田中敦子)
校長 / 池崎 頼 - (CV:宝亀克寿)
教師/高橋 智子 - (CV:木村亜希子)
坂井 圭介 - (CV:浜田賢二)
坂井 まひる - (CV:大原さやか)
沖田 正一 - (CV:木下浩之)
沖田 志保 - (CV:能登麻美子)
田中 晴香 - (CV:川澄綾子)
ヤン - (CV:小松未可子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Dreamer」
作詞・歌 - AiRI / 作曲・編曲 - 宮崎京一

エンディングテーマ
「潮風のハーモニー」
作詞 - micco / 作曲 - 杉森舞 / 編曲 - 渡辺和紀
歌(第1話) - 白浜坂高校合唱部[宮本来夏(瀬戸麻沙美)&沖田紗羽(早見沙織)]

歌(第3話 - 第5話) - 白浜坂高校合唱部[宮本来夏(瀬戸麻沙美)&沖田紗羽(早見沙織)&田中大智(島﨑信長)&ウィーン(花江夏樹)]

歌(第7話 - 第12話) - 白浜坂高校合唱部

「心の旋律 」(第2話)
作詞 - riya / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 宮本来夏(瀬戸麻沙美)&沖田紗羽(早見沙織)

「心の旋律 」(第6話)
作詞 - riya / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 白浜坂高校合唱部

「潮風のハーモニー 」(第13話)
作詞 - micco / 作曲 - 杉森舞 / 編曲 - 菊池達也 /
歌 - 白浜坂高校合唱部

【挿入歌】

「白浜坂高校校歌」(第1話、第13話)
作詞 - 橋本昌和 / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 田中大智(島﨑信長)、白浜坂高校生徒一同

「リフレクティア(合唱版)」(第1話)
作詞 - riya / 作曲 - 菊地創 / 編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 白浜坂高校声楽部

「goin' my way!!」(第1話)
作詞 - riya / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 宮本来夏(瀬戸麻沙美)

「goin' my way!!(合唱版)」(第2話)
作詞 - riya / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 白浜坂高校声楽部

「Amigo! Amigo!」(第2話、第4話)
作詞 - ヒカルド・クルーズ / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - コンドルクインズ(ヒカルド・クルーズと仲間たち)

「心の旋律」(第2話、第13話)
作詞 - riya / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 白浜坂高校合唱部

「白浜坂高校校歌(ラテンver.)」(第3話)
作詞 - 橋本昌和 / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 宮本来夏(瀬戸麻沙美)&沖田紗羽(早見沙織)&
田中大智(島﨑信長)

「Hau'oli♪」(第4話)
作詞 - riya / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 白浜坂高校合唱部[宮本来夏(瀬戸麻沙美)&
沖田紗羽(早見沙織)&田中大智(島﨑信長)&
ウィーン(花江夏樹)]

「熱闘ヒーローガンバライジャー」(第9話、第10話)
歌詞 - 原田謙太 / 作曲・編曲 - 浜口史郎 /
歌 - 西之端ヒーローショウテンジャー

「radiant melody」(第12話、第13話)
作詞 - riya / 作曲・編曲 - 浜口史郎 / 歌 -
白浜坂高校合唱部&声楽部
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 94
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

誘われたり、喧嘩したり、怒ったり、笑ったり、戦ったり、負けたり、可笑しな事を言ったり、いい仲間にあったり。

凄くテンポがいい作品ですね。
物語に無駄がなく凄く沢山の大切が詰まったような作品であり毎年夏になると見たくたる作品てす。
今年の夏も見たくなりBlu-rayを出してきて見直してみました。

来夏は去年のコンクールのミスで教頭であり声楽部の顧問から部活で歌わせて貰えませんでした……高3であり歌が大好きな小夏は最後のコンクールに出たくて顧問に訴えるもやはり歌わせて貰えなくて……部活を辞めて合唱部を立ち上げようとするのだが……

確かにコンクールでミスをしたのは致命的です。
ですが、音楽科の生徒の進路が掛かってるのも解るけど1年以上そのミスを理由に歌わせないのは酷いです。
次のコンクールもミスするかもしれないなんて可能性の話しで歌わせないのは絶対に違うし、そんな横暴は許されませんよね。


そこで、来夏は合唱部を設立してますが部員を5人集める条件で、その1人を音楽経験のある和奏を誘うも彼女には否定されてしまう。

{netabare} でも、来夏は「何もしなくて後悔して諦めたくない」と言います。
そうですよね。
何かをしないで後悔するなら何かをして後悔する方が絶対に良いし、そしてなにより何もしなければ道は開けない。
それが、自分が好きな事だったり、やりたい事なら尚のことです。{/netabare}

和奏は来夏の親友の紗羽の説得で合唱部に名前だけを貸すと約束して居たのですが、何だかんだで振り回される和奏www
この子は凄く面倒見がよくて優しい子だなぁ〜と感じます。

コンクールの日に彼女達に様々なトラブルが降りかかります。

{netabare} 諦めそうになる小夏に紗羽が喝を入れます。
諦めそうなときに喝を入れてくれる人が傍に居ると言うのは有難い事です。

きっと、紗羽が居なければ、小夏のコンクールは苦い思い出しかなくなって居ました。
誰かが居てくれたから後悔しない道を選べる事ってありますよね。 {/netabare}

こうして、コンクールを何とか乗り換えた彼女達でしたが……

{netabare} コンクールが終わり「母さんにエロ本の隠し場所を教える」と脅迫されて居た来夏の弟がエロ本を処分して部を辞めると言い出したのです。
その後も何だかんだで、部員が減り3人にまで減ってしまう合唱部……

そこで廃部になりそうな合唱部と同じ境遇のバドミントン部……
バドミントン部は部員は田中が1人で頑張って居ましたが後に帰国子女のウィーンと2人でバドミントン部を続けようとするも2人……

合唱部3人とバドミントン部2人
両方部員が足りない……そこでおこなわれたのが吸収合併を兼ねた合唱部VSバドミントン部のバドミントン対決で3対2で、しかも合唱部3人の同時サーブに羽×3つと言うルール無用のバドミントン対決が始まりますww
結果、合唱部時々バドミントン部が発足されます。{/netabare}

商店街のイベントで歌う場所をコンドルクイーンズと言うバンドに譲ってしまう来夏……それに納得できない表情の紗羽
紗羽は来夏が本気だと思うから合唱部に入って力を貸してくれていたのに……

{netabare} とでも、来夏は自分からプロには勝てない、プロの演奏を見たいから部活を休む。
そんな彼女を見て信じていた紗羽が見たらどう思うでしょうか?
紗羽の気持ちって凄く解る。
相手がプロだとか上手いとか凄いって理由で手は抜きたくない。

格上に勝てるなんて自信満々に思ってるわけじゃない……でも決して勝てないとは思いたくない!
格上の人達と何かを競う時は私はそんな感じに考えてるたりします(*/∇\*)キャ
だから、紗羽の言いたい事って凄く解る。{/netabare}


さて、田中はバドミントンに真剣に向き合う男子です。

{netabare} 1人で部活も頑張って来たし本当にバドミントンに熱意を持っていて大会もベスト8……ベスト8って凄いよね。
でも、ベスト8って多分だけど本人からみたら凄く悔しいって思う。

だって、本人は優勝目指してる訳じゃん?
それでも8位……周りから凄い結果でもかなり悔しいと思う。
でも、紗羽と話して元気が出たみたいで良かった(*^^*)
で、彼は紗羽を好きになるから告白するのですが {/netabare}



さて、和奏は昔は音楽科の生徒でしたが、彼女は音楽から離れて居ました。
その理由が、和奏の母の死……死因は病気
彼女の母は音楽が好きで……

{netabare} 病気のお母さんは和奏に心配掛けたくなくて、一緒に曲を作ったり、歌ったりしたいって思ってたけど、和奏はお母さんが心配だったり受験が心配で、そんな母に当たってしまう……
そうして、残ったのが後悔……が「一緒に曲を作って居れば元気になったのかな」

和奏は母との思い出のピアノを処分する事を父に話す。
ピアノと一緒に母が作ってくれたクジラ……金魚……間を取ってイルカのストラップと一緒に……

学校から帰るとピアノもストラップもなくて……処分を頼んだのは和奏だったけど、やっぱり寂しそうに。
嵐の夜、和奏は受験の日を思い出す。

母が雨具を用意してない事を怒鳴りつける和奏……きっとこの日は多分、凄くお母さんは体調が凄く悪くて……
だから、準備出来なかったんだと思う。
私も経験あります。
今、思い返せば、しょうもない事で酷い事言ったって思うし自分の事くらい自分でしろよって思うけど、当時はそんな風には考えなかっし和奏と似た反応でした。

雨の中、受験の為のに和奏が忘れたお守りを持って着てくれた、お母さんに「こんなのいいのに!濡れるから早く帰って!」と辛く当たってしまう。

これは、体調を心配した和奏の優しさが強い言葉で出てしまった言葉です。
でも、そんなやり取りが最後になってしまった……
最後がこんなやり取りだからこそ後悔が残る。

母が倒れたと聞き駆けつけた病院のベッド。
横になった母は、揺すっても話しかけても目を開けてくれないし、言葉は返って来なくて、手を握ってもくれなければ、歌ってもくれない。

だから、2度言えない、伝えられない言葉「いってきます」「ごめんなさい」「ありがとう」2度と出来ない事「一緒にもぅ歌えない」…………彼女の心に残した後悔……{/netabare}

実は和奏は母が病気をしてる事を知らされてませんでした。

{netabare} 娘には病気の事を明かさなかった……
だから、結果としては後悔をする事になった。
知っていれば沢山話しが出来たのに、曲を作ったのに、一緒に歌ったのに、優しく出来たのに……

でも、数年前の今、和奏は父からその事実を知らされて母の愛情に気が付いた。

母の「いつか自分が居なくなっても、大事な宝物(娘)だから絶対に1人にしない!」
カッコイイ決意だと思います。

「一緒に和奏の歌を作る」お母さんとの約束……母は多分、知っていたのだと思います。
自分が、そう長くない事を……

彼女は和奏が身体に気をつけてねと言うと「和奏が一緒に曲を作ってくれたら元気になる」と言ってました。
和奏にはそれが母が悪ふざけを言ってる様にしか聞こえなくてキツい言葉になったけど……
お母さんは、きっと、残してあげたかった。

病気で自分が居なくなる事を話して曲を作ると
悲しい曲に……思い出になる。
娘と作りたかった曲は母としての優しさや強さや愛情を奏でる様な曲でありたい。

その曲を聞いて和奏が辛い時や悲しい時に元気になれる曲、新たな事にチャレンジする時に勇気を出せる曲、寂しいときにお母さんはここに居るよって解る曲じゃなきゃいけない。

お母さんが居なくなるから作る曲は悲しみが強くなる……母が居なくなって母を思い出して涙する曲にしてはいけないのです。

曲として娘にずっと、寄り添えるそんな曲を一緒に作りたかった。
だから、完成するまでは言えなかった。
いゃ、完成したとしても……

実は、私の友達も病気で亡くなりました。
その人は家族にも周りの友達にも、病気の事を話してなくて……私にも……数年前に健康診断に引っ掛かったって聞いてたけど、それからは元気そうだし大丈夫だって言うから私も安心してて……その後に友達のお兄さんから友達のアカウントから私にメッセがきて知りました。

私も和奏の様に何で病気の話しをしてくれないのかとか考えたけど、やっぱり解らなくて……
でも、和奏の母の「私は和奏に優しくして欲しいわけじゃないの」ってセリフを聞いた時に、病気になった人って凄く不安だと思う。
それでも、和奏のお母さんは、やっぱり娘が大切で娘の事を1番に考えてくれる。

病気だからって気を使われて優しくされても、やっぱり心配させちゃうし不安にさせちゃう……大切な娘にそんな顔させたくないよね。
お母さんだもん……自分の事で悩ませたくないよね。
そんな顔をさせて娘の傍にいるより、普通の親子として最期まで母として在ろうとしたのかな?と思いました。
本当に母として人として強い人だと思うし。
和奏が居るから強く有れた人だと思います。


でも、和奏が母の優しさに気がついた時には、母との約束も思い出のピアノも母の残したストラップも母との思い出の音楽も全て捨ててしまった。

だから、凄く後悔してしまう。
でも、お父さんが全て取って置いてくれた。
ピアノもストラップもそして……半分母が作った楽譜…残り半分を和奏が作る。
そうして、いつの日か2人の曲は完成する{/netabare}


この作品の5と6話が和奏のエピソードなのですが、親子の関係性をリアルに捉えていると思います。
和奏目線に立つと子供の気持ちに寄り添えるし、母目線に立つと母の気持ちに寄り添える。
凄く感情移入しやすくよく出来てると思います。
この辺りは何回見ても涙ががボロボロ出て来ます。



紗羽には夢がある騎手になるそれが彼女の夢だけど、両親に反対されてしまう。
彼女の夢は遊びだと…………

{netabare} 私は思います。
夢は遊びで語れないと……
本気じゃないと、あそこまでは出来ません。
親としては心配なのも解るけど、誰であろうと遊びだなんて言葉で夢を否定していい訳がないのです。

彼女は夢を叶えたくて騎馬の専門学校に応援したけど、細かな規定があり体重や身長制限は自分でもどうしようもなくなって……
それでも諦めて、無理なダイエットをしたり沢山無理をしてしまい最終的に流鏑馬の大会で怪我をしてしまう。
体重や身長制限が自分でもどうしようもなくなって

それでも素敵だと思ったのが、あれだけ遊びだと反対してた父親が、騎馬の学校に掛け合い説得するエピソードです。 {/netabare}

正直、ここまでしないと本気って伝わらないのかとは思うけど、やっと本気の夢だと気付いて応援してくれるのは、やっぱり嬉しいと思う(*^^*)


ウィーンはHEROが大好きな男の子

{netabare} HERO回は中々にギャグぽい?感じ?に仕上がっていましたね。
ただ、このHEROのバイトのエピソードでは合唱部が上手く纏まるのを感じました。
教頭先生にバイトの件でイチャモンつけられた後のやり取りも良かったです。
後、ひったくり犯捕まえるのもカッコよかったですね٩(ˊᗜˋ°ᵖⁱ)وヤホッ♪
しかも、ちゃんと音楽要素も入れてましたし(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝) {/netabare}

さて、学園の文化祭である白祭が中止に……
その理由として……廃校のお知らせ(*꒪꒫꒪)
彼女達は白祭の為に準備してきたけど……

{netabare} それでも、そんな中、和奏が歌を作りあげる!
そうして、お母さんと作った曲を皆で歌いたいと言う。
学校が無くなるからって歌ってはいけないなんて決まりも法律もないのです!
だから、「やろうよ!白祭!」和奏の一言で諦めかけていた 皆の心に火がついた{/netabare}

卒業してバラバラになっても、この曲を皆で歌う事で思い出す。

{netabare} 歌う事て思い出す……彼の青春、
誘われたり、喧嘩したり、怒ったり、笑ったり、戦ったり、負けたり、可笑しな事を言ったり、いい仲間にあったり。した事を……

TARI TARI のたりは〜したりのたりですよね。
和奏達の紡いだ言葉をレビューのタイトルにしてみました(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

だから、小夏は訴える。
クラブ会議で、文化祭をしようって。
でも、そんな中、合唱部時々バドミントン部にトラブルが発生する!
回収業者に小道具を回収して破壊されてしまう……そんな中バラバラになりそうな仲間を繋げたのはウィーンだった。
小道具はウィーンが作ったからウィーンに言われたらねw

文化祭をやると言っても簡単ではありません。
それでも、5人しか居なかった白祭をしようとする5人を見て時には説得してお願いをして、少しづつ友達が大人達が先生達が力を貸しくれるようになってきます。

廃校は覆せない……
アニメで廃校を覆せたのはスクールアイドルくらいしかパッと思い出せないww

それでも、文化祭くらいの少しの時間くらいくれたっていいと思う。
理事長は工事が遅れるとか馬鹿な事をいい文化祭を阻止してこようとする……
お客さんが入れない様に、生徒が入れない様に学校の立ち入りを封鎖されてしまう。

この理事長は本当にクズです。
生徒の将来を脅してくるし。
コイツは理事長でしょう?学校の代表でしょう?
廃校するとは言え今は学校の理事長でしょう?
生徒の事を1番に考えるべきじゃないの?って思う。
お金の事しか頭にない人です。

でも、校長先生は凄く良かったです。
校長先生はクビが掛かってても生徒の為に立ち上がってくれた。
結構、カッコ悪かったけど先生としてはカッコよかったです。

教頭先生は校長先生を見て冷たかったけどw
合唱部時々バドミントン部の指揮者をしてくれて、声楽部が全面サポートしてくれる事になります。 {/netabare}

声楽部とは色々とありましたが最後には協力関係として一緒に1つの舞台を作りあげる。

{netabare} 紗羽は騎手になる為に留学する事を選ぶ。
留学して夢を叶える為に……諦めない道を選ぶ為に……
私は、紗羽が留学する事を決意した時に迷いなく、小夏と和奏は背中を押す。

これって凄いなぁ〜って私なら多分、寂しいなぁ〜とか弱音吐いちゃうけど、迷いなく背中押せるのはホントに凄いなぁ〜ってw {/netabare}

そうして、彼女達は自分達の道を歩き出す。

田中の告白編

{netabare} これ当時はフラれた、フラれてないで意見が割れてました。
当時の私はフラれたのだと思ってましたが多分保留にされてる?気がします。
告白された時の紗羽の表示は少し困り顔の様な感じがしました。
でも、少し表情が柔らかくなって、飛行機で旅立った後に皆が、離れて田中が1人見送りながら涙を拭うシーンがありしましたが、多分「今は目の前の夢を叶える事しか考えられないから」とかで保留にされて……卒業式で、小夏が田中を茶化してたかは多分、保留されてるんだから伝えて好感度上げておきなのサインかな?ってw{/netabare}

いつ見ても楽しむる素敵な作品ですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

仲間と奏でる、歌と夢のハーモニー

2012年、個人的最優秀作品。実は以前書いてたあのレビューは、私のあにこれデビュー作でした。あれから 2年半の月日が流れ、この作品に対する私の想いもより強いものとなりました。いつも以上の長文で恐縮ですが、「 TARI TARI は素晴らしい!」という想いを込めて精一杯書いたので、最後まで読んでいただけたらと願います。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この作品で描きたかったことは、「歌のもつ魅力」と「夢を追いかける高校生たちの青春」だと思います。

主人公の少女は、ある約束を守れなかったことから大切なものであるはずの音楽を辞めてしまおうとします。

しかし、高校3年生の夏、彼女も含めて5人の素敵な仲間に出会います。

今を懸命に楽しく生きる少女。夢をあきらめまいとまっすぐに頑張る少女。恥ずかしがりながらも夢に向かって歩む少年。正義にあこがれ自分のやりたいことを探す少年。

そんな5人の高校生たちが、歌を通して出会い、心を重ねて仲間となって、時にはすれ違い支え合いながら、それぞれの、そして5人の困難を乗り越えて行く。その過程の中でそれぞれが、それぞれの夢を抱き、江ノ島の街に夢と希望を届けていく。

そんな江ノ島を舞台に奏でられる夢と希望の音楽と、歌で出会ったあたたかい仲間との青春物語。

5人の歌が私たちにくれたのは、かけがえのない思い出と感動だったのかもしれません。



◆大好きなキャラ紹介~高校生編~◆

TARI TARI はたくさんの魅力が詰まった作品ですが、その一つに「高校生らしさ」があると思います。迷いつまずきながらも、夢に向かって走り続ける。そんな高校生らしい魅力を紹介したいと思います。


☆坂井和奏(高垣彩陽さん)・・・本作の主人公。過去に対する後悔から音楽を辞めようとしますが、それは誰よりも真面目な人だから。ちょっとツンデレな所がかわいい。

♪好きなセリフ {netabare}「やろうよ!白祭」

第11話。いよいよ和奏が主人公らしくなる時です。合唱部の仲間と父がいたから、過去に対する後悔を乗り越えて未来に向かって歩み出す勇気がもてた。だから、今度は私がみんなを引っ張っていく。そんな和奏の成長を感じられる素敵なシーンでした。{/netabare}


☆宮本来夏(瀬戸麻沙美さん)・・・本作もう一人の主人公。歌えない。けど、歌いたい。そんな想いを叶えるために一生懸命伸びやかに頑張る所がかわいい。

♪好きなセリフ{netabare} 「でも私ね、今は約束叶わなくってよかったって思ってる。叶ったら終わっちゃうでしょ。約束があったから、いつもおじいちゃんのことを思い出すの。」

第6話。これ、来夏のセリフですが、私の中では 今作品一の名言です。約束は果たせなかったからこそ、思い出として残り続ける。それはまるで、胸に刺さった細くて長い針のよう。そんな悲しくてやさしい痛みは、決して忘れることはないのです。{/netabare}


☆沖田紗羽(早見沙織さん)・・・本作のヒロインにして、俺の嫁(四代目)。仲間と馬のことが大好きで、自分の夢をあきらめないまっすぐな所がかわいい。

♪好きなセリフ{netabare} 「好きなだけじゃダメなんですか?そんな半端な気持ちじゃありません!」

第7話。紗羽らしさが伝わってくるいいシーンです。大好きなものを、夢を追いかけたい。でも、実際はうまくいかないこともある。そんな現実に、まっすぐに立ち向かおうとする紗羽の表情がとても魅力的でした。来夏の勘違いもいい味出してます。{/netabare}


☆田中大智(島崎信長さん)・・・本作のメインキャラの一人(モブではないよ)。バドミントンが大好きで、将来の夢はプロ選手。照れ屋で女子にいじられてしまう所がかわいい。

♪好きなセリフ{netabare} 「沖田。~以下不明~」

第13話。何度もリピート再生を繰り替えして口の動きを読み取ろうとしましたが、結局わかりませんでした。ささやかだけどいっしょに過ごした時間の中で、心が触れ合い惹かれ合う。そんな恋愛、私は嫌いじゃないですよ。いや、むしろ大好物です。{/netabare}


☆ウィーン(花江夏樹さん)・・・本作のメインキャラの一人(僕もモブじゃないよ)。ウィーンからやって来た日本人です。明るい性格で、少しずれている所がかわいい。

♪好きなセリフ{netabare} 「ヒーローは、挫けない。なぜなら、地球を回しているのは俺たちだから。」

第10話。ウィーンたちが引ったくり犯を捕まえるシーンです。正義のヒーローに対する憧れを胸に、自分たちも商店街のヒーローとして奮闘します。そんなウィーンの情熱と一生懸命さが私は好きです。まあ現実に、戦隊ものが好きな男子高校生がいるかは謎ですが。{/netabare}



◆大好きなキャラ紹介~大人編~◆

この作品のもう一つの魅力は、「大人が大人として魅力的」であることだと思います。これもP.A.WORKS のお家芸なのですが(SHIROBAKO や花いろなど)、この作品では「親のもつ愛情」と「音楽を愛する人」という視点で描かれていると思います。

☆和奏の父(坂井圭介)・・・和奏と妻であるまひるのことを理解し、あたたかく見守るお父さん。私は将来、こんな父親になりたいです。
☆和奏の母(坂井まひる)・・・愛する我が子に、大好きな歌を大好きになってほしい。そんな純粋な想いがまぶしくて、愛おしいです。
☆紗羽の父(沖田正一)・・・紗羽のことを大切に思うが故に、無謀な夢に反対する娘想いのお父さん。愛情の深さが伝わってきます。
☆紗羽の母(沖田志保)・・・紗羽や和奏たちのことを理解し、やさしくフォローしてくれるお母さん。時には、厳しく接することもあります。

♪教頭(高倉直子)・・・真面目な性格で、音楽が大好きだからこそ厳しい指導をする教頭先生。後半の変化はキャラ崩壊ではなく、悲しみの痛みを知る音楽家だからこそです。
♪校長(池崎頼)・・・音楽をこよなく愛するちょっと頼りない校長先生。「何が教育だ。人の弱さも、その弱さを癒す歌の素晴らしさも知らないくせに。」は名言です。

ちなみに、{netabare}理事長だけ極端に人間的弱さが描かれていないのは、「音楽の魅力を理解しない人」であることを強調するためだと思われます。{/netabare}



◆忘れられない思い出◆

この作品は私にとって、とても大切な作品です。

{netabare}この作品が放送されていた頃、私は私の人生に対して後悔をしていました。だから、和奏には強く共感しましたし、とてもまぶしく見えました。

和奏はいっしょに歌をつくるという約束をお母さんとしていましたが、叶わぬまま会えなくなってしまいました。そして、そのことに対する後悔はずっと和奏を苦しめます。

でも仲間と出会い、お父さんの支えによって立ち上がり、お母さんとの約束の歌をつくり始めるのです。

そんな和奏の姿に、私は勇気をもらいました。私もきっと後悔から立ち直り、前に向かって歩み出せる日が来ると。{/netabare}

TARI TARIは私が初めて自力で見つけた、心から出会えてよかったと思える作品です。忘れることのない思い出とともに、これからもずっときっと愛し続けていくでしょう。



◆それでも TARI TARIは素晴らしい◆

この作品は本当に素晴らしい作品だと思いますが、二つほど弱点があります。しかし、この弱点も見方を変えれば素敵な魅力になると思うで、必死に弁明させていただきます。

弱点その1、爪の甘いストーリー。

この作品を冷静な目で見てみると、ストーリー展開で少し無理があったりツッコミたくなるような箇所がたしかにあります。

でも、私はそれでいいと思っています。この作品は、技術的には未熟かもしれないけど、高校生たちが懸命に心を重ね合唱することによって素敵なハーモニーを生み、まわりの人たちの心も動かす、といった感じで描かれています。

だから、ストーリーも荒削りでいいんです。一生懸命伝えようとする想いが、少しでも伝われば。もしストーリーが完璧だったら、彼女たちがもつ高校生らしさは薄れてしまったかもしれません。

弱点その2、モブ扱いの田中とウィーン。

メインキャラは5人のはずなのに、男子二人の扱いがまるでモブキャラのように、雑に感じられる所もたしかにあります。

でもこれ、もしかしたら「あえて」かもしれません。

TARI TARIの魅力の一つに、「ユーモアさ」といいますか、クスッと笑わせるような上品な笑いが挙げられます。だから、あの二人の扱いも、そのユーモアな表現から来ているのではないでしょうか。

また、これは私の完全な妄想ですが、この作品は「女性優位」的な視点で描かれていると思います。決して女尊男卑というわけではなく、合唱のもつ特性よりこうなっているのかなと。

みなさんも中学生の時などに合唱された経験があるかと思いますが、なぜだか男子の方が声が出ない。しかも、指揮者や伴奏者はだいたい女子がやりますから、余計に男子は立場がない。(あくまで私の主観です)

そんな視点をストーリーの中に取り入れて、ユーモアあふれる作品に仕上げているのだと私は解釈しています。

このように「合唱」という文脈から好意的に捉えれば、弱点も魅力に変わります。

ああ、TARI TARIはなんて素晴らしい作品なんでしょう。



◆まとめ◆

それでも実はユーフォちゃんが完結した頃、ちょっとだけTARI TARIのことを心配してました。「あれ?すごい音楽作品が出てきたぞ。TARI TARIは大丈夫かな?」って。

でも、これはただの杞憂でした。TARI TARIにはちゃんと、TARI TARIだけの魅力がありました。

素敵な音楽ときれいな絵、かわいい高校生と魅力的な大人たち、そしてあたたかさとユーモアあふれる爽やかな青春。私が心から愛する、大切な「七神」の一つです。

仲間と奏でる、歌と夢のハーモニー。

そんなやさしくて清々しい高校生たちの青春を、夏の終わりに味わってみてはいかがでしょうか。


いつも以上の長文でしたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。



◇余談 1 ◇

『TARI TARI関連 CD の紹介』

{netabare}♪サウンドトラック
「TARI TARI ミュージックアルバム 〜歌ったり、奏でたり〜」

TARI TARIは音楽系作品ということもあって、そのBGMも素晴らしいです。ユーフォちゃんと僅差で、No.1だと思います。Disc1がサウンドトラックで、本当に素敵な音が詰まっています。Disc2には「心の旋律」や「潮風のハーモニー」などの素敵な合唱曲が収録されています。


♪キャラソンCD
「TARI TARI キャラソンミニアルバム 空盤 〜見上げたり、はばたいたり〜」
「TARI TARI キャラソンミニアルバム 海盤 〜潜ったり、たゆたったり〜」

私はOP&EDや劇中歌以外のアニソンは、正直あまり聞きません。つまり、キャラソンはあんまり好きではないのです。でも、この作品のそれはまったく違います。各キャラの性格や想いがうまく表現されている名曲ばかりです。自信をもってオススメします。


♪ドラマCD
「TARI TARI ドラマCD 旅立ちの歌」
~収録内容~
1.音楽劇 美女たちと蛙 〜Beauties and the frogs〜
2.第13話 冬だったり 立ち止まったり
3.第13話 歩き出したり 春だったり
4.合唱曲 旅立ちの歌

これこそが、TARI TARIの本当の最終回です。TARI TARIが好きな方は、必ず聞かなければなりませんよ。収録内容が上記のように、第13話の音楽劇の全容と、第13話を補完するストーリーとなっています。和奏たち5人の未来が語られているので、ぜひお聞きください。また、最後の「旅立ちの歌」も至高の合唱曲です。声優さんたちの気合いにも素晴らしいものがあり、涙なしでは聞けません。感動です。ぜひぜひ、ご試聴ください。{/netabare}


◇余談 2 ◇

『人はなぜ、歌を歌うのか?』

※完全におまけです。でもここに、この作品の本質があると思うので、最後までお付き合いいただけたらと思います。

{netabare}
人はなぜ、歌を歌うのか。それは、「人生をより豊かにするため」だと思います。

まず、人はいつ歌のでしょうか。

それは、嬉しい時、悲しい時、つらいことがあった時。そして、幸せな気持ちであふれている時。

自分の高まった感情を表現するために歌う。自分の気持ちを誰かに届けるために歌う。今の自分の想いを未来へとつむいでいくために歌う。そんな風に、私は思っています。

また、人は誰のために歌を歌うのでしょうか。

それは、自分のため、ともに同じ時間を過ごしてきた仲間のため、愛する人に大切な気持ちを伝えるため。そして、世界がやさしい気持ちであふれるように、私たちは歌うのだと思います。

そんな歌は、私たちにたくさんのものを与えてくれます。思い出や感動、ひと時の憩いの時間。

それらはきっとかけがえのないもので、人と人とをつないでくれる。そんな心の重なり合いは、大切な仲間を与えてくれる。そして、仲間とつくった大切な歌と音楽が、次の未来へと歩み出す勇気となって、夢へと変わる。私はそう、信じています。

歌の持つ一番の魅力、それは「いつでもすぐそばにある」ということ。

歌は他の音楽とは違って楽器を必要とせず、自分の身体一つでさまざまな音を奏でることができます。そして、そこに人が集まれば、より豊かな音楽となって輝きます。

歌はいつも私たちのそばにいて、うれしい時には幸せを、悲しい時には安らぎを与えてくれる。また、誰かといっしょに歌を歌えば、音と音が重なり合い、心と心が通じ合い、そこから愛や希望、そして夢が生まれてくる。それらはきっと、明日に向かう力となる。

和奏たちも歌で出会い、仲間となって、ぶつかり励まし合いながら、ともに困難を乗り越えてきた。そんなかけがえのない時間は、それぞれに夢を与え、未来へ踏み出す勇気となった。

そして、歌は一人ではつくれない。仲間がいて、色んな想いがぶつかり合って始めて、心動かす音楽が生まれるのです。

人はなぜ、歌を歌うのか。それは、より幸せな毎日を生きるため。

みなさんの日々の生活が、歌を、そして TARI TARI という作品を通して、より豊かなものなることを願いつつ、終わりの言葉としたいと思います。

最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 74

75.0 8 日常系で親友なアニメランキング8位
ヤマノススメ(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1287)
5360人が棚に入れました
インドア志向で高所恐怖症のあおいと、アウトドア志向で山が好きなひなたは幼なじみ。
しばらく離れていた二人は高校で再会し、幼い頃に見た山頂の朝日をもう一度見るために登山に挑戦することを決める。
そもそも登山素人のあおいと、父親の影響で山は好きだが経験や知識は初心者レベルのひなたは、少しずつ登山に関する知識を身につけ、登山仲間を増やしていく。

声優・キャラクター
井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯、荻野晴朗、儀武ゆう子、鳴海杏子
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ヤマノススメ入門編(※作品紹介レビュー)

「夏に見たくなるアニメ」シリーズ第 3 弾、登山系作品の紹介です。関東地方はぐっと気温が低くなりすっかり秋の気配ですが、秋といえば紅葉の季節。これからは山のシーズンということで、ヤマノススメをさせていただきたいと思います。


◆作品情報◆
ジャンル、原作、監督、話数、放送期間、アニメーション制作会社の紹介です。( wiki 参照)

{netabare} ジャンル:登山
原作:しろさん(漫画、コミック アース・スター)
監督:山本裕介さん
話数:全 12 話
放送期間: 2013 年 1 月~ 3 月
アニメーション制作会社:エイトビット{/netabare}


◆キャラ&声優さん紹介◆
キャラ名、(声優さん名)、二言紹介、で書いてあります。( wiki 参照)

{netabare} 雪村あおい(井口裕香さん)・・・本作の主人公。人付き合いが苦手でインドア趣味だった高校 1 年生。
倉上ひなた(阿澄佳奈さん)・・・あおいの幼馴染。ちょっと強引だけど元気あふれる高校 1年生。
斉藤楓(日笠陽子さん)・・・登山洋品店で出会った山友達。しっかり者で頼りになる高校 2年生。
青羽ここな(小倉唯さん)・・・高尾山で出会った山友達。天然系の森ガールっぽい中学 2 年生。 {/netabare}


◆あらすじ◆

高校に進学したあおいは一人、インドア趣味を満喫しようと考えていた。しかし、実は同じ高校に幼馴染のひなたも進学していて、強引に山登りに誘われることに。そこから始まる、思い出の景色を目指す物語。


◆オススメポイント◆

① 山に登りたくなる!

この作品は一言で言うと、「かわいい女子校生が山に登るアニメ」です。だから、軽音楽のけいおん!や麻雀の咲、戦車道のガルパンなどと同じ路線にあります。

かわいい女子校生がやっていると、どんなにマニアックなものでもついつい惹かれてしまうのが男心ではありますが、この作品はその点、よく作られていると思います。

登山といえば、けっこうハードなイメージがありますが、この作品を見てると「あれ?俺でもいけるかも」と思えてきます。また、楽しそうに山を登っている姿が描かれているので、自然と山登りに行ってみようかなという気持ちになってきます。そして、けっこう専門的な内容や実際の山の紹介もあるので、十分に参考になるところもありがたいです。

(私はこの作品を見て山に興味を持ち、聖地巡礼も含めて実際に登山に行ってきました。詳細は「余談」のところにあるので、興味のある方はご覧ください。)


② 全 12 話で 42 分

この作品は「 1 話 3 分 30 秒」のショートアニメです。なので、さくさくと見ることができます。それでいて内容もしっかりとしているので、「時間はないけどアニメが見たい」という人にはオススメです。


◆注意点◆

① ショートアニメはお好きですか?

実は私がこの作品を初めて見たときは、 1 話で辞めてしまっていました。当時の私は、「ショートアニメなんて邪道」だと決めつけていて、1 話だけでは山登りの魅力にも気づくことができなかったのです。

※今はまったく邪道だなんて思っていません。今期も楽しく「だんちがい」を見ています。

しかし去年の夏、セカンドシーズンが放送されていたので見てみると、なんだ普通に面白い。セカンドシーズンは 1 話 15 分に拡大されていたのもあって、想像以上に面白く、ファーストシーズンから出直すことと相成りました。 1 期が面白いかは、今まで書いてきたとおりです。2 期はより深く高くなっているので、もっとヤマノススメを楽しみたい方にはオススメです。


◆感想&まとめ◆

この作品が伝えたかったことは、「君と行く山登りは楽しいよ」ということ。登山はたしかに危険でハード。でも、正しい知識といっしょに行く仲間がいれば、きっと誰でも楽しむことができる。

もうすぐそこまで秋が来てる。みなさんも「ヤマノススメ」という近くの山に、足を運んでみてはいかがでしょうか。


~君と行く 楽し険しい 山の道~


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


オススメ度 ★★★★★★★☆☆☆



◇余談◇

『聖地巡礼 ~高尾山ノススメ~』

※私が先日行って来た、高尾山の登山記録です。みなさんの参考になればと思います。


{netabare} ヤマノススメを見てから 1 年の歳月を経て、やっと山登りに行ってきました。どこに需要があるのかまったくわかりませんが、勝手に紹介したいと思います。


△高尾山

東京都八王子市に属する「高尾山」は、関東山地の東南、都心から約 50 キロメートルに位置しています。標高は 599 m。都心からの交通の便にも恵まれ、日帰りでもゆっくりと山歩きが楽しめる国定公園で平成 19 年度に富士山と並んでミシュランの三ツ星に指定された素晴らしい山です。(高尾登山鉄道ホームページより)


▲日にち・天気

7 月 31 日金曜日。仕事が休みで、人が少ないと思い行って来ました。天気は晴れ。最高気温はたしか 33 度。


△服装・装備

T シャツにジーパンという出で立ち。くつはいつもランニングに使ってるランシュー。持ち物は小さなショルダーバックに水筒とタオルでした。


▲登山の流れ

聖地巡礼も兼ねていたので、あおい達が歩いた道をほぼそのまま歩いた感じです。

10 時 30 分、高尾山口駅到着。そこから、「 1号路」を通って頂上を目指しました。その日は夏真っ只中でとても暑かったですが、木漏れ日が涼しくて心地よい。道もだいたいコンクリート舗装されていたので歩きやすかったです。自然の中で身体を動かす喜びを感じながら歩いていました。

途中、あおい達が休憩した場所で私も休憩。「三福だんご」を頂きました。クルミ味噌のタレは香ばしく、けっこうボリュームもあって美味しかったです。一人で行ったのでパワースポットはほぼガン無視で進み、目安時間の 90 分で無事山頂にたどり着きました。

頂上ではお昼を食べながら 1 時間ほど休憩。お弁当を持っていくわけはなく、山頂にあったお店で「山菜おにぎり定食」を頂きました。値段はたしか 850 円。おにぎりに山菜と山菜の味噌汁が出てきたのですが、山菜がとてもいい味を出していました。おにぎりもとても美味しかったです。おそらく、お塩が美味かったのかな。

帰りは「 6 号路」を通りました。こちらは本格的な山道で、けっこう歩くのが大変でした。アニメで出てきた川の飛び石は、もっとゴツゴツしてたかな。途中小川があって、ゆったり休憩できたのはよかったです。この道を登りで歩いたらかなりキツかったと思います。そんなことを考えながら、ひなた達に習って私も「あいさつ」していました。

帰りも所要目安の 90 分で下山。途中ケーブルカーのある清滝駅まで迷ってしまいましたが、最後はお土産屋さんで「ソフトクリーム」を食べてご満悦。しかも BGM が私の好きな aiko だったから、もう大満足です。

とても楽しい高尾山登山でした。


△一人で山に登るということ

今回一人で決行してきました。が、結果的には一人でよかったのかなと思います。

まず、一人だと終始自分のペースで歩くことができます。登りの時、私の前を 3 人グループの社会人(男性 1 、女性 2 )が歩いていたのですが、 3 人のペースが合ってないみたいで少し大変そうでした。女性の内の一人はドイツ人だったのですが、その人サンダルで歩いていたので。(そりゃキツいでしょ)

あと、一人だと話をして無駄な体力を消耗しなくて済みます。誰かと話しながら歩くのももちろん楽しいでしょうが、疲れていると話をする元気なんてない。そして、沈黙が余計に疲れる、みたいな。

なんだか、一人での山登りを正当化している感じですが、実際に一人で山登りに来ている方もけっこういました。それこそ、もう定年したおじいちゃんから、女子大生くらいの女の子まで。

ただ、気もつけなければいけないのは、一人だと体調不良や事故などにあった時に困ること。高尾山は「たしか」携帯がつながるから大丈夫だと思いますが、これからの時期は天気も変わりやすいので注意が必要だと思います。もっと危険な山だと尚のことです。


▲感想

私の感想は、「意外とキツくて、意外とキツくない」でした。

道自体は勾配が急だったり予想以上に山道だったりで大変でしたが、体力的には無理なく最後まで登れたので思ったよりはキツくなかったです。(最近週に 1 回ランニングをしてくるくらいなので、体力は「並」だと自分では思っています。)

山の中で感じる自然と、身体を動かす喜び。今年の秋は、いろんな山に登ってみようかなと思います。一人でも、十分に楽しめることもわかったので。


~一人行く 意外と楽しい 山の道~


みなさんもよろしければ高尾山、訪れてみてください。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

5分アニメは、興味を持ちましたら、悩むより即見ちゃいましょう♪

本作第1期は、2013年1月放送。
5分枠のアニメ。全12話+Blu-ray映像特典1話。

第2期は、2014年7月現在より放送中。
15分枠アニメに昇格(?)2クール予定。


【前置き】

当時の私は、5分枠のアニメといえばホラー短編の「闇芝居」しか見たことがなく、本作にもあまり手が伸びませんでした。

「関連性の無い怪談を描くならまだしも、物語性のある作品を毎話5分では描き切れないでしょう。」

という、(今思えば古臭い?)気持ちが、どーしても強かったからです。

しかし、本サイトの評価では短編枠の中でもかなりの良作とのことで、自分のような偏見持ちの初心者には良いかな?、と思い視聴し始めました。



【あらすじ】

インドア趣味で高所恐怖症の主人公「雪村あおい」が、アウトドア志向の幼馴染「倉上ひなた」との再会をきっかけに、

「昔見た山頂の朝日を、また一緒に見よう!」

と、色々なアウトドア知識を身に付けながら、登山に臨むという内容。



【論じてみる】
{netabare}
最初の1話も見れば、上記の内容がすんなり頭に入ってきて、ドンドンと魅せてくれました。
5分枠と言っても実質、本編3分にエンデイング曲が30秒ですので、退屈に感じる暇も無いというのは、ある意味で新鮮でしたしね。

都心を中心に話が進むので、関西出身の私としては山の地名等は「何のこっちゃ」でしたけど、アウトドアグッズの情報は短い時間で分かりやすく解説されていて、見ていて非常に楽しめました。


ただ、やはり30分に慣れ親しんでいるせいで、当初は5分枠であることに戸惑いもありました。
ホント、話に入り込んだと思ったら一瞬で終わりますので。

しかし、これだけ短いにもかかわらず、各話の終わりが変なブツ切りになっておらず、むしろシナリオ構成としては丁寧に感じた程でした。
「5分枠なんだから、こんなシーン飛ばしてしまえ」ってシーンでも、丁寧にすくい取って描いていたという印象ですね。

短編アニメとしては珍しく、本作は各話のシナリオに連続性を持つのが特徴のようですが、これも一気見するには好感触だった気がします。
逆に言えば、週毎の視聴だと印象も少し変わったかもしれませんが。


丁寧といえば、作画に関しても「低予算」という5分枠アニメの概念を覆すかのような、手抜きを一切感じさせない美麗な自然の背景や、可愛くしっかり描かれたキャラクターデザインも好感触でした。
特にキャラデザに関しては個人的に、萌え萌えし過ぎていない絶妙のラインで、非常に好みでした。

声優さんも、全員ヒロインレベルに(井口裕香さん、阿澄佳奈さん、日笠陽子さん、小倉唯さん)豪華で、バッチリでしたしね。
3次元のご本人さん達はよく知りませんが、作品の臨場感を意識してプライベートでも仲の良いメンバーを揃えたようですね。

私的には、小倉唯さんの囁いたような…か細くも繊細な声が好きです。
小倉唯さんが演じた「青羽ここなちゃん」も、作中メンバーでは最年少ながら女子力の高い小さな山ガールで、これまた非常に可愛かったですしね。


……ただ、主人公の「雪村あおいちゃん」に関しては…、少々ネガティブというか…。
人見知り設定だから仕方無いかもなのですが、友達の行為(ひなた全般)を悪い方に捉えがちなウジウジした性格は、個人的には好きになれなかったです。

短い故に、どうしてもキャラクターの色々な面が見れないので、致し方無いところですが。
(2期を試聴していると、実際この気持は大分と薄まりましたしね。)

付け加えると、個人的には『可愛いは正義』だと思っているので、このキャラデザからの見た目だけで、そういう点も補って余りありましたけどね。
むしろこういう子には、思いっきりスパンキn(後述)
{/netabare}



【総評】

もし興味を持った方がいらっしゃいましたら、私がしていた見るか悩んでいた不毛な時間を早々に捨てて、視聴をオススメします。

非常に見やすく、絵もとても綺麗でキャラデザも可愛く、思った以上に山の知識も得られ、少~しほっこりともさせてくれる。
ハードルは上げませんが、このように総じて御興味を持っただけの内容では迎えてくれる良作ではないかと思います。

私的には、短編アニメを見るきっかけとなり、今後も他の短編アニメを見てみようかなぁと思わせてくれた作品となりました。
(そして、次に見た短編アニメ「pupa(ピューパ)」で、また考えを改めることとなる…。)


2014年7月より、2期が1話15分の2クールで放送中です。
時間が増えてもっと楽しく感じるか…、それとも退屈に感じてしまうか…。

そんな期待と不安がありましたが、今現在は前者のようです。
あの楽しげなオープニング曲を聴くのが、また待ち遠しいですね。
なつい~ろ♪ プ~レゼント♪


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『倉上ひなた』声 - 阿澄佳奈さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『青羽ここな』声 - 小倉唯さん



以降は、主人公「雪村あおい」のウジウジした性格を矯正させる為の、私が考えた案をまとめました。

(※ここからの文には、暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています※)
{netabare}

こういうウジウジした性格の子は、『スパンキング』して調教し、一度全てをさらけ出してしまうことが、社交性を身につける上で重要だと私は考えます。

つきましては、その叩き役を是非とも、私めにやらせていただければと強く願います。

勿論、心が痛むのは承知の上ですが、それも全て「あおいちゃんの為」と思い、耐える覚悟です。


ただ、やはりここは作中になぞらえ、登山グッズを用いて『スパンキング』するのが、本作ファンとして果たすべき規律ではないかと私は嗜好し……いえ…、趣向しました。

ちなみに、『スパンキング』とは、主に平手打ちや平らな物で尻を叩く行為を指す言葉であり、叩く物により実際に呼称も異なっていくようです。


『ウィッピング』(鞭)

『スリッパリング』(スリッパ)

『パドリング』(カヌー等で用いるパドル)

『ケイニング』(ケイン(木や竹を加工した棒)、杖など)


本作「ヤマノススメ」になぞらえて考えるに、あおいちゃんのお尻には、やはり
「トレッキングポール」(山を登る際に使う杖)
を使った、『ケイニング』が一番良いのではと、私は結論を出しました。

ちなみに、トレッキングポールは主に「ステッキ型」と「ストック型」がありますが、種類によっては鋭利で刺さるモノもありますので、登山グッズは用法を守って正しくお使い下さい。


ではでは最後に、一言。

『皆さんも、マナーを守って楽しく登山しましょう\(^o^)/』


私も、山であおいちゃんをケイニング中であろうと、すれ違う方々への登山マナーの一礼は、欠かさないつもりです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 46
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

晴れたら山へ出かけよう。【4.3】

物語:3.8 作画:4.3 声優:4.1 音楽:3.9 キャラ:4.1 【平均:4.0】                            (64.9)
物語:4.2 作画:4.6 声優:4.7 音楽:4.2 キャラ:4.7 【平均:4.5】セカンドシーズン                  (82.8)

ジャンル        :登山
話数          :5分×13話、15分×24話(セカンドシーズン)
原作          :しろ(漫画)
アニメーション製作 :エイトビット
監督          :山本裕介
シリーズ構成     :山本裕介(第2期)
脚本          :山本裕介(第1期)、ふでやすかずゆき(第2期)
キャラデザイン    :松尾祐輔
音楽          :Flying-Pan(第1期)、Tom-H@ck・yamazo(第2期)
主人公声優      :井口裕香
主題歌(1期)     :「スタッカート・デイズ」
OP(2期)       :「夏色プレゼント」             
            :「毎日コハルビヨリ」
ED(2期)       :「Tinkling Smile」作詞 - 磯谷佳江 / 作曲 - 小野貴光 / 編曲 - 大久保薫 / 歌 - 小倉唯
            :「スタッカート・デイズ」
            :「Cocoiro Rainbow」作詞 - 稲葉エミ / 作曲 - 奥井康介 / 編曲 - 百石元 / 歌 - 鳴海杏子
             
             作詞 - 稲葉エミ / 作曲 - Tom-H@ck / 編曲 - yamazo
             / 歌 - あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)、かえで(日笠陽子)、ここな(小倉唯)

参照元        :Wikipedia「ヤマノススメ」

【あらすじ】
人付き合いの苦手な少女・あおいは、高校生になったばかりのある日、いきなり親しげに話しかけてきた少女・ひなたから、高校生になった今こそ、一緒に山へ登ろう、と誘われた。人と関わるのが億劫な上に幼いころジャングルジムから落ちたために高所恐怖症のあおいは何とか断ろうとするが、ひなたの勢いに引きずられ、彼女の家へと連れて行かれた。 Wikipedia「あらすじ」冒頭

【特徴:イメージ→(*´ω`*)】
①ショートアニメ(1期5分枠、2期15分枠)
②ほのぼの、日常系
③ご当地アニメ(埼玉県飯能市)

【長所】
①ストーリーのある日常系作品
②モデル地域の長所が描かれている(山、散策ポイント)
③繊細な背景画
④主題歌が豊富

【短所】
①5分枠の場合、時間を置くと前回の内容を忘れやすい
②モデル地域に興味が湧いても遠方に住んでいる場合は訪れにくい

【短評】
{netabare} 本作はほのぼの系作品の弱点である冗長なテンポを克服していると感じた。主に良いテンポに感じたのは15分枠の2期ですが、その理由についてはこれより述べたいと思います。
 
 始めに長所①ですが、本作で特に優れていると感じたのはこの①です。物語内容はメインキャラである仲良し4人組みが登山の計画を練り、準備したり、学生らしい事をしながら幾つかの山を登ってステップアップしていくという内容です。なので物語構成は似たり寄ったりの日々を繰り返し描いた訳ではなく、一貫したストーリーによって構成されています。冒頭のテンポの良さについてはこの一貫したストーリーにあると思いました。また、ある程度先の展開が想像出来る物語でしたが張られた伏線はしっかり回収します。この伏線を回収するという部分が日常系作品でも珍しく、良く練られたストーリーに感じる事が出来ました。
 続いて②です。飯能市の観光における長所をしっかり描けてるので良いPRになっているのではないかと思いました。これは単に私が隣接する街の出身なので感じ取る事が出来ました。
 続いて③です。葉や山や岩肌などの背景に関してはこれ以上を望まないくらい繊細で綺麗に見えました。正直これ以上の出来具合にするには描くのが大変なのではないかと思いました。 
 最期に④です。ショートアニメにもかかわらず、上記の通り2期合わせた主題歌は6種類です。僅かな時間内でも変化を付ける事が飽きを防ぐ為の工夫に感じ、長所としました。尚、OPの動画は輪郭に線を付けないデザインでとてもオシャレに感じました。

 次に短所です。致命的な短所と言えないと思っているのですが一応書きます。
 ①ですが単純に短時間で強く印象に残るシーンが無く、1週経つと忘れてしまうのではないかと思いました。ギャグ作品との相性は良さそうですが、日常系は不向きに感じました。
 ②ですがアニメ自体に落ち度はありません。ご当地アニメの欠点でロケ地に行ってみたいと思ったところでどうしても時間や金銭の問題が発生してしまう為、中々訪れにくいと思います。偏見ですが作品の人気のはモデル地と周辺地域だけなのではないかと思いました。{/netabare}
 
【総括】
目のくりくりっとしたキャラデザインが可愛らしいほのぼの日常系作品です。それに、画面の真ん前で構えず、肩の力を抜いて観る事の出来る作品だと思います。1期はサラッと一気に観る事をお勧めします。2期は15分毎なので時間を取りにくい方でも観やすいと思います。また、日常系でもストーリーがあり、温かみのある物語でもあります。興味を持たれたら観る事をお勧めします。



【思った事、及び蛇足】

知ってる土地がロケ地だととこんなにもテンションが上がるものなのかと
自分でも驚いてます。
それに作中登場する山は小学校低学年の時に遠足で登りました。
(登るって程の高さじゃなかったけどw)


そういえば
1期放送以前に西武池袋線の車両にデカデカとステッカーが貼られているのを思い出しました。
「あの花」で味を占めたのか
大々的に宣伝してるなーって当時思いました。


それと
主人公達の通う学校ですが
私の弟も通ってました。
もう10年以上前に弟から聞いた話なのですが
「40kmハイキング死ぬかと思った。」
とか言ってるのを思い出しました。
「良かったね^^」と返したら。
「はーマジ マスにでも食われてこいよ。」とか言われた気がする。
・・・何処歩いたんよw


結局何処を歩いたのか聞きませんでしたが
確か山とか言ってたような。
それが確か2年の時だったような。
とまぁ、この学校では実際にハイキングさせてるようでした。


それともう一つ。
長野県出身の知人は中学の時に遠足で3000m弱の山に登ったと言ってました。
流石に文化の違いを感じましたね。
教育委員会公認なんですね。
というか伝統なんですかね。


作品と関係ないことばかり書きましたが
多くの方が良作だと書かれてるとおりの良作でした。
背景とか水の音とか綺麗でしたし
とても良く出来た作品だなと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

72.7 9 日常系で親友なアニメランキング9位
ヤマノススメ セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (813)
3643人が棚に入れました
インドア趣味で高所恐怖症の主人公・あおいと、
山が大好きで常に人を振り回す・ひなた。
幼馴染の二人は、
幼いころ一緒に見た山頂の朝日をもう一度見る為に、
登山に挑戦することに。
登山を通じてできた仲間に助けられながら、あの時見た山頂を目指す…。

声優・キャラクター
井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯、牧野由依、東山奈央、儀武ゆう子、久川綾、荻野晴朗

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

好きな作品

主題歌が良くてしかも、キャラクターがかわいい。岳人の歌まで作中で流れる。
山登りの知識も得られる好きな作品です。

この作品を見て富士山を登ったなあ。富士吉田口から。兎に角人が多いし、ごみも多い。奇跡的にご来光が見られて影富士も見られて嬉しかったが、あの人混みには正直うんざりした記憶がある。見動きとれなくなったせいで体が冷え込みすぎて頭が痛くなった。これも高山病?
でも、下山は火山灰土だから走りやすくて楽しかったような。御殿場ルートだったらもう一回行ってもいいなあ。

世界で一番遭難者が多い谷川岳にもいつか行ってみたいなあ。
この作品を見ると山を登りたくなってしまう。


OP
夏色プレゼント 歌 あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)、かえで(日笠陽子)、ここな(小倉唯)
毎日コハルビヨリ 歌 あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)
ED
Tinkling Smile 歌 小倉唯
スタッカート・デイズ 歌 あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)
Cocoiro Rainbow 歌 鳴海杏子


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
新一合目 テントに泊まろう!
ひなたの家でテントをはって、あおい・ひなた・かえで・ここな4人でお泊まり会。みんなで料理を作って、恋話?をして、歌を歌って楽しい時間を過ごす4人。翌朝、テントを抜け出したあおいとひなたは朝日を眺める。あおいが"富士山"に登ってみたいと知ったひなたは...。

新二合目 富士山を見に行こう!!
あおいが"富士山"で朝日を見たいと思っているのを知ったひなたは、かえでとここなと相談して富士山が近くに綺麗に見える山に登ってあおいを驚かせようというサプライズ登山を企画する。

新三合目 山に登るということ
サプライズ登山の行き先は"三つ峠"。富士山が頂上で初めて見える、少し険しいルートで登る4人。頂上までの道のりは険しい。何とか登りきったあおいがそこで見た景色は。

新四合目 降りた後のお楽しみ!
頂上で美しい富士山を見て、感動に浸るのも束の間、あおいたちは三つ峠を下る。思った以上にきつい下り。ふもとには温泉があるという。テンションがあがる4人。

新五合目 ゆるして、あげない!
過ってひなたが、あおいのスカートをずり下ろしてしまい、2人はちょっとした喧嘩になってしまう。謝られても素直になれないあおいは、許してあげるタイミングを逃してしまって...

新六合目 好きな事をするために
ひなたのお父さんから富士山での体験を聞いたあおいは富士山に行くことを決意するが、あおいのお母さんからの猛反対を受ける。どうしても諦めきれないあおいは...

新七合目 カワノススメ?
富士山に登るなら、体力もつけよう!ということでトレーニングもかねて?4人は川に泳ぎに行くことに。ひなたが「セクシーな水着で集合!」と言い出して...

新八合目 素敵な思い出を
いよいよ富士山に登る日が明日に迫ってきた。最後の準備を整える4人。だんだん不安になってきてしまったあおいは皆に相談したいのだが、言い出せない。

新九合目 初めまして、富士山
遂に富士山に登る日。富士登山は想像以上に厳しい。でも憧れてきた山であり、素晴らしい景色を見て、やっぱり来てよかったと思うあおいだった。

新十合目 富士山って、甘くない...
8合目の山小屋に向けて足を進めるあおい達。「今ホントに富士山にいるんだ...」感慨深くなり不思議な気分になる。しかし7合目を越えたあたりで急激に険しい斜面に直面。登るにつれて空気が薄くなりじっとしてても息が苦しくなってくる...。

新十一合目 もぉ、やだ!!
夜明け前に頂上に到着したひなたとここな。空の色がゆっくり変わり、御来光に照らされていく。皆で同じ東の空を見つめている一体感に二人は包まれている。そんななか、かえでにせめて夜明けでも...と山小屋の外に連れてきてもらったあおいは悔しくてたまらない。

新十二合目 Dear My Friend
富士山から帰って来たあと、何となくひなた達と顔を合わせづらいまま夏休みを迎えてしまったあおい。山登りを始める前には大好きだった刺繍をしてみても何だか気分が乗らない。そして部屋の隅には帰って来たときのままで荷物が置かれていて...。

新十三合目 不思議なホタルの物語
たくさんホタルを見れる場所があるので皆で行こうというここなの提案に、あんまり乗り気じゃなさそうなひなた。実は、幼稚園の頃あおいと一緒に行った湖での思い出に理由があって...。かえでも誘って皆で浴衣を着て集合した当日、あの日の真相が明らかになる。

十四合目 お母さんと霧ヶ峰!
「次、どこ登る?」そんなひなたの言葉に富士山から帰った時のことを思い出すあおい。お母さんを心配させちゃったから言い出しにくいな...。そう悩んでいると、ひなたがひらめいた。「だったらさ、お母さんも誘えば?」

十五合目 雨具の記憶 ねぇ、ゆうか。今なにしてるの?
部屋で服の整理をしていた楓は一着の雨具を見つける。それは中学生の頃にケンカしてしまった「ゆうか」との思い出が詰まっているものだった。誰の評判も気にせず大好きな山登りをしていた当時はケガをしてしまうこともしばしば。そんな彼女にいつも声をかけてくれるのは「ゆうか」だった

十六合目 思いをうけついで
4人は楓の家で集合し、北アルプスを縦走してきたという楓の写真を見せてもらう。あまりの断崖絶壁に驚く3人。しかしあおいとひなたの思い出の場所である谷川岳は「ロープウェイ」という難関が。谷川岳に登りたいあおいは、高所恐怖症をどう解決するのか?

十七合目 高いところって、平気?
「たまには山以外のところで遊ぼうよ!」というひなたの提案に、武蔵丘陵森林公園にそれぞれ手作りのお弁当を持ち寄って出かけた4人。広い園内には川や色んな遊具やがあってボリューム満点。しかしこの公園に来たのはとあるひなたの思惑があったのだ。

十八合目 アルバイト、始めます!
山登りをするのも結構お金がかかることに悩むあおい。家庭教師のアルバイトをやっているひなたは、買った雨具の思い出や体験を話し、いつもの様にからかってあおいをノセることに成功。あおいはとあるアルバイトを始めることを決意する。

十九合目 宿題が終わらないよぉ
バイトも充実して、谷川岳に向けての準備もばっちりで「全部順調で超イイ感じ!」と上機嫌なあおい。うきうきしているとお母さんから「夏休みの宿題、やっているの?」というセリフが。何ひとつ片付いていなかったことを思い出し青ざめるあおい...。谷川岳の前に宿題山脈を登る日々が始...

二十合目 ここなの飯能大冒険
谷川岳挑戦の前日、ここなは自宅のアパートでとある人からのプレゼントを見つける。嬉しさのあまりとある場所に「行っちゃおうかな...」とひらめく。プレゼントを携え、勢いよく扉を開けるここな。彼女の飯能大冒険が始まる!

二十一合目 思い出の山へ
小さなころ交わしたあおいとの約束、忘れられない思い出。「いつかまた、ふたりでこようね!」「うん、約束!」富士山に登れたんだから心配はないけど...でも、この約束が叶ったら、何かが変わっちゃったりするのかな...。ひなたの足がすこしずつ重くなってくる。

二十二合目 ともだちになろ?
ロープウェイとリフトも何とかクリアし、いよいよ谷川岳登山の本番!険しい道や崖もあって息が上がってきたけれど「富士山に比べたらこれくらい!」と自分を奮い立たせるあおい。行く手に見えてきた小屋の中で、とある人物と偶然の出会いが...。

二十三合目 約束
雨も本降りになってきた。雨宿りの小屋の中で食事をしたりサプライズ企画を実行したりと、楽しく穏やかなひと時を過ごす一行。皆の笑顔を写真に収めていくほのかにも、だんだんと変化が出てきて...。

二十四合目 さよなら、わたしたちの夏
明日は、飯能納涼花火大会!ほのかが群馬から遊びに来て、皆で花火を見て、お菓子と、紅茶と、たくさんのおしゃべりするんだ...楽しみ!と、うきうきのあおいだったが、ふとしたことでいつものごとくひなたとケンカになる。そして...。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

ギータ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

放送時間が拡大になったアニメってない…ですよね?

ヤマノススメ第1期全話分の動画がニコニコ動画にて無料公開されています。
1期未視聴の方には是非ともオススメしたいところですが、絶対視聴して欲しい!という気持ちまではいきません。
2期1話を見なければガンガンオススメしていたかもしれません。


【第1期と第2期について】
1期→3分1クール
2期→15分2クール

1期、2期と続いてきたアニメについては結構見てきたつもりですが、放送時間が拡大されたアニメを視聴するのは恐らく今回が初でしょう。
期待ばかり持つのではなく、『放送時間の拡大』についてもう少し考えた上で視聴するべきだったと1話見終わって感じています。

私は1期の3分間という形態が凄く好きでした。
1期のレビューにも書いてますが、30分やらなくてもいい、3分でも十分な魅力をもった作品だと思いました。
魅力的な作品であった大きな要点を2つ挙げます。
1つは、『ゆるふわながらもテンポが良い作品』であること。
日常アニメにはよくありがちですが、「だらー」というか「ぼけー」というか、なんかゆるーい感じの日常風景を描くことがよくあります。
もちろんそれが魅力になってる作品も多くあるし、とくにのんのんびよりはゆるい場面と動く場面のメリハリが素晴らしい作品です。
ヤマノススメはやってることはとてもゆるいんですが、3分という尺の都合も相まって、テンポ良く話が進んでいきます。
会話が全く途切れなかったり、画面が全く動かない場面を作らなかったり、静止画の場面にもキャラのデフォルトフェイスを入れたりなど、“静”となる場面が少ないです。
丁寧な作りのアニメとよく評価されるアニメですが、考えてみれば結構納得のいく描写をしてると思います。
このテンポの良さが1つの魅力であり、他のアニメには中々真似できないところだと思います。

もう1つは、『強調する場面の割合が多い作品』であることです。
「かわいい!」「カッコイイ!」「スゲェ!」という胸躍らせる場面、ここでいう強調する場面というのがどのアニメにも必ずあります。
ただ、この場面ばかりではアニメは成り立ちません。
いや、成り立っても評価にはまず繋がらないでしょう。
強調する場面は普通の場面とのメリハリがあるからこそ輝くし、ひたすら強調ばかりしてもハードルを自らの手で上げてしまうため、そのハードルを越えられなければ視聴者にはつまらなく見えてしまいます。
これも1期のレビューで書きましたが、ほぼ強調場面で作品を成立させられるのは私の中では『ちはやふる』だけです。
最近で言えば『キルラキル』なんかも近いイメージではありますが、これはこれで例外っぽいイメージもあります。
ヤマノススメはこれまた3分という尺の都合も関係していますが、短い分、どんどん魅力を詰め込んでいかないとあっという間に終わってしまうという事情があります。
逆に、普通のアニメでは有り得ないくらい強調する場面の割合を多くしても大丈夫なんです。
それは3分アニメだからこそです。
30分ひたすら強調されても、はっきり言ってくどいし、最悪飽きがきてしまいます。
しかし、3分ならくどくなる前に終わる、つまり自らハードルを高めることはないんです。
ヤマノススメは、3分と短いながらも非常に純度の高い、濃密な作品であると私は思います。

あとは完全に好みの問題です。
3分で短いと思うか、これで満足と思えるかです。
以上、ここまでが1期についての考察です。


予想以上に前置き長くなってしまった…
すいません、ここからが本題です。

じゃあ、3分から15分に拡大して、これまで述べたような魅力を兼ね備えた展開を出来るでしょうか?

まぁ冷静に考えれば無理だと思うんですよ。
今までのヤマノススメの魅力って、3分だったからこそというのが想像以上に大きい感じがするんですよね。
2期の1話を見て、すごく期待していたのに、思ったより心に響かない、逆にニコ動で1期の動画を見てめちゃめちゃ癒される。
この心境の変化が気になって少し考えた上で、このレビューを書くに至りました。

いや、2期も悪くないし、まったりした空気も心地いいし、尺がある分1期よりも1話の構成がしっかりしていて綺麗な作品になってると思うんですが、やっぱり何か足りないんですよ。
尺が長くなったのに足りないというこの現象。
たぶん、これが2期じゃなくて1期目の作品だったら「最高の日常アニメが来た!」と思って飛び跳ねていたと思うんですよ。
ただ、このセカンドシーズンに1期目の良かった所を求めてしまうと物足りない気持ちになってしまうわけで。
最悪、「1期とは別の作品」として視聴しなければこの先楽しめないかもしれないという考えさえ浮かんでしまいました。
でもそれって凄く寂しいことですよね。それだけは思ってもやってはいけないこと。

でもやっぱりある程度は考慮した上でこの2期を見るべきだとは思いました。
1期、2期と続けて視聴して、2期1話で私と同じように戸惑った方がいるかもしれません。
ただ、それだけで視聴断念にいってほしくないなぁと。
15分になって今まで通りを望む方が難しいと思うし、1期にはなかった魅力もこの先たくさんあるかもしれない。
そういう気持ちで私もこれから視聴していければなぁと思いました。

1期まだ見てない方に、1期を絶対オススメしたい気持ちになれないのはこのためです。
もしかしたら1期を見てない方が2期を純粋に楽しめるかも知れないと思ったからです。
ちなみにいつまでニコ動で無料配信されているのかは分からないので、見るなら早めの方がいいと思います。


色々思うところはありますが、やっぱり期待してしまいます。
これからどうなるか不安ではありますが、同じかそれ以上に楽しみな作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ゆるふわだけじゃなく、人間として大切なことを気づかせてくれる物語

このアニメはゆるふわとして有名です。
主人公たちがとても可愛く、心を癒してくれます。

ですが、それだけじゃありません。
人間として大切なことを何気に気づかせてくれます。
そして、あおい、ひなた、かえで、ここなの性格がとても美しい。
彼女らの行動は、見ていて気持ちが良いです。
さらに、あおいとひなたの関係が凄く良く描かれており、思わず微笑みました。

以下、気になった箇所だけ選んで読んでいただければ幸いです。

■人間として大切なこと {netabare}
以下のようなことに気づきました。

 ①友達を大切にする
 ②親には自分の気持ちを真剣に伝え、理解してもらうように努める
 ③自分が本当にほしい物は、親にねだるのでなくバイトをして得たお金で買う
 ④一歩づつ、ゆっくりでもいいので前へ進む
 ⑤失敗しても、またチャレンジすればいい  
 などなどです。

例えば、親と疎遠な人は少なからずいると思います。
でも自分は今まで親に、自分の想いを熱心に伝える努力をしたかというと、あまり自信がありません。
親はいつも子供の幸せを願っています。
自分の考えを懸命に親に説明すれば、親もきっとわかってもらえます。


しかもこれらは、教え諭されるのでなく、見ていて自分で何気に気づくように描かれています。
だから、すんなりと心に入ってきます。

Openingソング「毎日コハルビヨリ」にも大切なことが唄われていました。
「世界で一番の絶景ポイントはいつも目の前のその笑顔」
とても素晴らしい表現です。思わず納得してしまいました。

だから、この物語を見ると、いつの間にか前向きになれます。
{/netabare}


■4人の性格について {netabare}
みんな可愛くて素直な女の子です。

あおい
 非力ですが、がんばりやさんです。
 そして、いつもみんなの和をとりもつようにしています。
ひなた
 太陽のように明るく元気です。
 たまには失敗しますが、小さいことは気にしません。
ここな
 いつも笑顔でみんなの心を癒してくれます。
 彼女の穏やかな話し方は、聞いていて和みます。
かえで
 年長者ですが、しゃしゃり出ることなく、
 みんなが困ったときに何気なくみんなをフォローします。
{netabare}
かえでは、富士山で高山病になったあおいを看護しました。
そのため、かえでは頂上には行きませんでした。
このときあおいは、「みんなに迷惑をかけた。特にかえでに迷惑をかけた」と感じます。
でも、かえではそんなことを全く気にしていません。
だって具合が悪くなった人がいたら、その面倒を見るのが当たり前だと彼女は割り切っています。
それが登山者の基本だから…
{/netabare} {/netabare}


■あおいとひなたの関係について  {netabare}

あおいにとって、ひなたは特別な存在です。
あおいは最初は内気で地味でしたが、ひなたのおかげでいつの間にか外交的で前向きになりました。

ひなたはいつも、あおいの背中を後押しします。
あおいの成長をひなたは自分のことのように喜びます。

ひなたがいたからこそ、今のあおいがいます。
そしてあおいがいたからこそ、いまのひなたがいます。
ケンカするほど仲が良いといいますが、
二人は何度もケンカをし、何度も仲直りします。
こんな仲が良い友達がいたら、それだけでも十分に幸せですね。(^_^)
{/netabare}


■余談: 高山病にならないための準備  {netabare}

富士山に初めて登る人は高山病になりやすいです。
一度高山病を発症したら、低いところに降りるまで治りません。
そして、頭がズキズキと痛くなり、何をしても苦痛に感じます。

高山病にならないように、以下のように心がけたほうが良いです。
・5合目で十分休憩をとり(できれば2時間以上)体を気圧に慣れさせる
・5合目から6合目までは、深呼吸をしながら、いつも歩く速さの2/3ほどでゆっくりゆっくり進む。
 なだらかな上り坂なので、ついつい早く進みたくなります。
 でも、体は富士山の気圧に慣れていません。気圧になれるためにもゆっくり進みましょう。
・六合目についたら、できれば10分以上休む。
・6合目から7合目までも同様に、深呼吸をしながらゆっくりゆっくり進む


高山病にならないためにも、焦らずゆっくりゆっくり登りましょう。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 61

67.5 10 日常系で親友なアニメランキング10位
ぎんぎつね(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (703)
3491人が棚に入れました
ここはとある町の小さな稲荷神社。主人公まことは十五代目にあたる跡取りの女の子。現在の神主はお父さんですが、神さまの使いである“神使”の狐・銀太郎の姿が見えるのは、正式な跡取りのまことだけなのです。
ちょっとだけ未来が見えたり、失くしたものを探せたりする不思議な能力を持つ銀太郎ですが、やる気はないし口も悪いです。でも、まこととは気があうのか、まあ仲良くやってるようです。そんな稲荷神社を舞台に、いろんな人たちがふれあう物語。
神さまの杜へ、ようこそ――。

声優・キャラクター
金元寿子、三木眞一郎、関俊彦、小野賢章、藤村歩、小清水亜美、赤﨑千夏、関智一、杉田智和、野島裕史、井上和彦
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

売れるような要素は何もないが、神道を少し学べる健全な良作

こういう作品がそこそこ売れる世の中ならいいのに。
もっとも、自分も原作漫画レンタルすらしそうにありませんが。

◇漫画原作、1クール、全12話

~あらすじ、きっと上手く説明できません~
神社には一対の神の使い『神使(しんし)』がいて、神主さんの家に1人だけ神使を認識できる人がいる。
主人公である神社の家の女子高生まことは、子どもの頃お母さんが亡くなった日から、
なぜか一人しかいない神使のぎんたろうを見て話せるようになった。
狐から神使になったぎんたろうは未来を占う力がある、だけである。
百発百中とかじゃなくて、あくまでも占い。精度はよくわからん。
まことは神使が見えること以外は普通の高校生と言って差し支えない。

そんな神使を見て話せる人がいる世界の日常。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まことは、ステキなお父さん、ヤンキー、富豪、根暗とそこのちびっこ神使などの面々と、
普通+αの日常生活を送る。

私はこの作品を観ると「なんか平和で穏やかでいいな~」と少しホッコリする。
ホクホクでもボウボウでもない。

普通、漫画やラノベになるような作品で宗教が絡むと、
「超能力と悪の組織」「擬人化した神や霊獣との恋」「なんちゃって宗教」
などバトルや恋愛とエロが絡むかつ、敬虔な信者の方から怒られそうな内容。
しかし、この作品はそれらがない「何もないがそこにはある」
とか田舎のキャッチコピーに使われそうなことが特徴。
そしてプチ神道(しんとう)ネタ、一回だけお寺にも触れたことがあります。

神使のぎんたろうは占いができるが、
あとはぐーたらチョイ悪デレ、ちょっと優しいぐらい(十分キャラ立ちしてる)w
まことは神使を見れるが、あとはちょっと人が良くて怒りっぽい。
他のキャラもちょっと良い感じなだけ。
それが良いとしか言えない。
ちなみに、私はそんな登場人物がみんな好きです♪

なので、過激な非日常を満喫したい人には向いていません。
なんか良い人と神使、人間と人にあらざる者の、少しだけ何かある日常を楽しむ作品。

それが良い。

・・・原作レンタルぐらいはしようかな♪
あと、やっぱ神道ネタは文字解説欲しかったな。自分で調べないと漢字すら分からん。


OPは結構イイです♪
EDは微妙w
どうせなら、ぎんのソロ、まこと×ぎん、ぎん×はる、女子高生3人とかが良かったなぁww


・・・大事なことを言い忘れていた。
{netabare}
「なあ兄弟、
自分好みの女の子が巫女さんの衣装を着ていたら、それだけで一ヶ月は幸せだろう。
分かるぜ~、おまえの気持ちは。
・・・だがな、おまえは一つだけ間違っている。
おまえが見たのは天使じゃない。{netabare}女神だ。」


昔の感想×2⇒{netabare}
≪学園もの日常系+神使、だね、イイね♪≫


最初の数話で仲間を増やす、定番だ。
けど、イイね♪

この作品も最後まで観そうだ。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
↓最初の感想
≪文字解説欲しいな≫

日常系恋愛もありそうな夏目友人帳、って感じ。

かみちゅと違って縛りが多そうだし、なんか題字とかっぽい。
バトルのない「うしおととら」でもいいかも。


「しんし」って言葉を聞いて、まず「紳士」ジェントメンの方だと思ってしまった。
そしたら意味が噛み合ってなかったしww

小難しい言葉がこれからもあるのかないのかは知らんが、
あるなら字幕が出てサラっと解説して欲しいと思った。

まあ「神のつかい」って言ってるから、
「遣い」じゃなくて「使い」→神使って思う人も100人に1人ぐらいいるかも知れんが。

一言いってやろうと思い公式HPを見たが(これで言葉が分かった)、
ブログなかた。

FBもツイッターもこないだ退会wしたばかりだから暇な人、よかったらツイッターで突っ込んでください。
「専門用語は字幕で解説欲しい」って。

この漢字が2つ並んでいるのは初めて見たし。

何でこんなに語っているかと言うと、こういう作品好きだからw期待しちゃっているんだよww

けど、チャンネルと時間帯を間違えてないかな。
ログ・ホライズン(観てないが)とチェンジしてもいいんでない。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

モフモフモフモフ

とある小さな神社が舞台
神社の跡取りの"冴木 まこと"と神使の"銀太郎"の日常を描いた物語
原作はウルトラジャンプで連載中


お話はほのぼの+感動
まことと新しくできた友達・話の途中から神社に居候することになった悟を中心にした人間関係を中心に話は進みます
地味だけどいい話が多いという印象
目頭が熱くなったりするかも(>_<)

この作品の1番の見所
それは「神使」
他の神社にいる神使ももちろん可愛いのですが、やはり
銀太郎・ハルちゃんコンビには勝てません
体が大きく、無愛想で口が悪い
しかし実はただのツンデレの銀太郎
ちっこくて悟love
一挙手一投足が可愛くてたまらないハルちゃん
この2人(2匹?)がいるから物語が成り立ってるといっても過言ではない!
モフモフしたいよおおおおおおお
とにかく心が温まるいいアニメでした


好きなキャラは冴木まこと
なんと可愛らしい女の子なのでしょう(≧∇≦)/
ハルちゃんの方が可愛いけど人間ではないので(^_^;)

各話感想的なもの
第1話
{netabare}神使の銀太郎がめっちゃゴツイなww
これはほのぼの+感動でいくのかな
だとしたら期待しちゃうぜ
{/netabare}

第2話
{netabare}あらやだ、ユミちゃんテライケメン(〃ω〃)
やっぱりヒロインは銀太郎なんだな
テラカワユスwww
これからは参道の真ん中は避けて歩こう
参拝したことないけど・・・
{/netabare}

第3話
{netabare}なんだかいい話
当然神使と人間じゃ寿命が違うから残される方は・・・
てかおじいちゃん神使ボケてきちゃってるじゃんww
安定のデレ銀太郎カワユス
{/netabare}

第4話
{netabare}とりあえずハルちゃん可愛い!
でもあの泣き顔を見るのは辛すぎる(´;ω;`)
悟くんがグレないで育ったことがすごいね
あんなクソ家族に引き取られたら確実に曲がった人間に成長するだろ
ハルが笑顔になるのを僕は早く見たいです
{/netabare}

第5話
{netabare}銀さんは大人だね
ツンデレだけど・・・
仲直りできてなによりです
ただ、年頃の男女がひとつ屋根の下で暮らすのはどうなん?
お父さんの見張りが付いてるとはいえどうなん??
そしてハルが女の子だったなんて!
まあどっちにしろハルちゃん可愛い(*゚▽゚*)
{/netabare}

第6話
{netabare}悟って人間不信になってるのかい?
まあしょうがないよね
背はこれから伸びる!!
ワロタwwwwww
悟が上手く馴染めていきそうでよかったε-(´∀`*)ホッ
相変わらずハルちゃん可愛い(≧∇≦)/
{/netabare}

第7話
{netabare}サル神使登場
クソガキすぎだろ
いじめられて泣いちゃうハルちゃんがヤバイ
そしてサルじいさんがやけに渋かった
これは惚れますね(//∇//)
{/netabare}

第8話
{netabare}生徒会長アホすぎワロタww
船橋さん回フェイクの秘書回でした
これは惚れても仕方がない(≧∇≦)
俺なら落とされますね、ハイ
でももうちょっとモフモフ成分が欲しいですね
{/netabare}

第9話
{netabare}やっときましたモフモフ回
ミカンに必死になる銀太郎さまは面白いです
そしてなによりも迷子になっちゃって涙ぐんじゃうハルちゃんキャワワ(≧∇≦)/
もうずっとこの二人(二匹?)で放送してもいいレベルです
早くクリームパンお供えしないと!{/netabare}

第10話
{netabare}悟は王子と呼ばれているのかwww
大丈夫だよまことちゃん
未だにやりたいことないダメ人間がここにいるから(>_<)
きぬちゃんいい主将ヽ(*´∀`)ノ
「お前に何がわかるんだよ!」に吹いた
{/netabare}

第11話
{netabare}夏越の祓えの準備で1話終わってしまった
真の未来はあんまり関係ない内容だったような気がするな
でもほのぼのまったり出来たからよしですo(^▽^)o
お父さんの驚愕の過去が明らかにΣ(゚д゚lll)
イケメンおじさん(cv.平田広明)も出てきておじ専が卒倒してしまいますねww
{/netabare}

第12話
{netabare}さすがアホ会長
おばちゃんウケが抜群過ぎて面白い
まことちゃんは天使だよ、知ってるよ
心が温まるいいアニメでした
最後までハルちゃんが可愛かったヽ(*´∀`)ノ{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

神社には、人間と神様とをつなぐ存在―神使がいるそうで^^

ストーリーは全然知らなくて、fhánaのOPに惹かれて観始めた作品です。

OPが大好きでそれだけで満足だったから
内容は全く期待していなかったのだけど、

こちらの予想をはるかに上回る良作でした!

心がほっこりしたよ♪

全12話です。


● ストーリー
江戸時代から続く冴木神社の跡取り・冴木まこと。

彼女は神使(しんし:神様と人間とをつなぐ霊的な存在)を
見ることができる、神眼(しんがん)を持っている。

冴木神社には、面倒くさがりでちょっぴり口の悪い狐の神使・銀太郎がいる。


神使という特別な存在は登場するけれど、
どちらかというと日常色の強い作品です。

まことと友だち(この子たちは銀太郎の存在を知らない)の友情や、
神使がメインのファンタジーや、
催しごとを通して描かれる神社のしきたりなど、

様々な要素が取り入れられていて、
ストーリーは飽きることなく楽しめました。

川のせせらぎのように、ゆったりと流れる時間。
力を抜いて楽しめる作品です^^


● キャラクター
登場するキャラクターみんな温かくて、観ていて心がほっこりします♪


≪ 人間 ≫
主人公のまこと。

困っている人を放っておけない、人が良い性格です。

まことの笑顔が大好き^^ 

この作品で何に1番癒されたって、まことの笑顔ですよ!

天真爛漫でかわいくて、いいヒロインだった♪

のんびり屋のお父さんも大好き♪


中盤から登場する、神尾悟(かみお さとる)。

OP映像では初めから登場していて「イケメン剣道男子!(*´Д`)」と
楽しみにしてました(笑)

制服男子のシャツイン、たまらなく好きなので…
ごちそうさまでした(*´Д`)ハアハア


≪ 神使 ≫
メインの神使は銀太郎ですが、私がここで紹介したいのは、ハルちゃん。

銀太郎と同じく、狐の神使。

口の悪い、やかましい子どもは苦手なので、
ハルちゃんも最初は苦手でした^^;

でもだんだん慣れたのか、
終盤はハルちゃんのかわいさにすっかりメロメロでした。

悟のことが大好きで、やきもち焼くところなんかかわいすぎて…(*´Д`)
あ、もちろん悟もかわいいのですけれど(*´Д`)ww


神使は動物の姿をしていて、
この2匹?以外にもいろいろな神使が登場します。

日常色が強い中で唯一ファンタジーな存在であるかわいい神使たちには、
すっかり癒されました♪


● 音楽

【 OP「tiny lamp」/fhána 】

初めて聴いたときにすぐ好きになりました。

明るい曲調とぎんぎつねの雰囲気が見事にマッチしていて、
アニメを観てさらに好きになりました^^

fhánaの曲は今のところ外れがなくてうれしい♪


【 ED「月光STORY」/SCREEN mode 】

夜の静かな雰囲気に包まれているかのような、優しい曲。

アニメのEDとしては普通な印象だったけど、曲としては結構好き♪


● まとめ
いいアニメだった!!

1つ1つのシーンがとても丁寧に作られていて、
制作側の愛情もたっぷりと感じられました。

観終わった後にもっと観ていたかったな、とさみしくなったよ。

温かい雰囲気にはとても癒されました。
登場人物の温かさにほっこりしたい人には、おすすめです♪

余談
≪ 今年挑戦したくなったこと ≫
・みかんの芸術的な皮むき!
・夏越の祓(なごしのはらえ)に行ってみたい♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

85.5 11 日常系で親友なアニメランキング11位
女子高生の無駄づかい(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (839)
3364人が棚に入れました
ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!

声優・キャラクター
赤﨑千夏、戸松遥、豊崎愛生、長縄まりあ、富田美憂、高橋李依、佐藤聡美、M・A・O、興津和幸
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

あだ名がみんなに浸透しているのが凄い。田中のこれは許せる枠結構言われたら傷つくよな。バカもどうかとは思うけど。
一番笑えたのはショッピングモールのゲーセンで寝そべって動かなくなったシーン。{netabare}掃除のおじさん連れてきて、てこの原理とか爆笑必至。{/netabare}
留年回避の勉強会は大変そうだった。暗記パン食べて生活しているのか。しかも、精力剤でぎんぎんに。

ヲタが腐っているときの目は印象的。一番まともと見せかけて美味しいもの食べるときはうるさいし、そこまでまともな奴ではないような。11話が凄い良かったなあ。{netabare}憧れのPが担任って少しショックもあるけど、夢を再認識できた。まずは膝が曲がる絵を描かないとね。膝が曲がらない呪いは辛い。{/netabare}

おばあちゃん子のロリ可愛い。やさぐれようとしてもメイクをしようとしても失敗して空回り。素のままでいいぞ。

ヤマイは中二病こじらせ中。包帯かぶれが大変。{netabare}顔はめパネルに頭がはまって抜けなくなったままバカと登校するのあほすぎて笑ってしまった。{/netabare}

リリィは男が苦手。もとい触るとぶつぶつが。{netabare}バカは男性ホルモンに溢れているのかゴライアスガエルみたいな感触なのかリリィに蕁麻疹を出させる特殊能力を備えている。{/netabare}まじめのことが好きなのかな。想いは通じてないけど。

まじょはスプラッターとか魔術的なのが好き。そんなに印象に残ってない。

鷺宮まさかの文系かあ。微生物大好きだからどう考えても理系じゃね?結局どの道に進みたいんや。実は文学少女?それとも、文学的に微生物学者?それとも、原作者の中に女性は文系という偏見が?だとしたら酷いですね。考えすぎとは思うけど。

色々と笑わせてもらえた作品だけど、あそびあそばせの上位互換ではないという印象。女子校は男子校と似たようなものだから、さらに暴れてもらいたい。

OP
輪!Moon!dass!cry! 歌 田中望(赤﨑千夏)、菊池茜(戸松遥)、鷺宮しおり(豊崎愛生)
ED
青春のリバーブ 歌 田中望(赤﨑千夏)、菊池茜(戸松遥)、鷺宮しおり(豊崎愛生)
さいのたま女子高等学校 校歌
OPはカレーが食べたくなるBGM。独特すぎる。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
浪費する、青春──。 WEBコミック誌「コミックNewtype」で大人気連載中の学園ガールズコメディが待望のTVアニメ化決定!ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!


第1話 すごい
かつてとあることをきっかけに何となく疎遠になってしまっていた田中、菊池、鷺宮の三人は、偶然にも同じ高校に進学したことによって再会を果たす。久しぶりに会う旧友を前に、ぎこちなさを隠せない菊池だったが、昔と何一つ変わらない田中と鷺宮のやりとりを見ているうちに、自然とツッコミを入れてしまう。クラス分けでも同じクラスになった三人は、そのまま入学式に出るが、途中から何やら落ち着かない様子の田中。入学式を終えて、教室へと向かう途中で、田中は取り返しのつかない失敗をしてしまったと話し始める。

第2話 まんが
クラス全員にあだ名をつけるという田中の試みによって、菊池はヲタ、鷺宮はロボ、そして田中自身はバカというあだ名が定着したある日の日曜日。ヲタはベッドに寝転びながら、低所得Pの新曲を聞いたり、アニメを観てみたり、漫画を読んでみたりと、週末を満喫していた。バカから暇過ぎるからという理由で、大量に送られてくる自撮り写真を完全に無視して、趣味を謳歌するヲタは、いつか自分も有名になって夢の印税生活をしてやると奮起し、描きかけで止まっていた自らの漫画を描き始める。

第3話 わすれもの
百井咲久は、その可愛らしい見た目から、周囲にいつも小さくて可愛いと言われ続けてきた。自分の容姿にコンプレックスを抱き、グレてやるとまるで尖ったナイフのように生きているのにも関わらず、周囲の反応は変わらない。そしてバカにロリというあだ名をつけられてしまい、事あるごとにあだ名を連呼されることに怒ったロリは、もうバカとは口を聞いてやらないと宣言するが、バカの巧みな誘導によって、つい返事をしてしまう。さらにはバカの嘘にまんまと騙されてしまい、ロリはバカに対して最高の悪口を言うのだが……。

第4話 まじめ
高校受験当日、高熱をはじめあらゆる体調不良によって、志望していた高校に落ちてしまい、さいのたま女子高校に入学することになったマジメこと一奏。辛い3年間が始まると落ち込んでいたマジメだったが、入学式のクラス分けが貼られた掲示板に、ずっと憧れていた鷺宮しおりの名前を見つけ、奇跡が起きたと喜ぶ。しかし、そんな喜びも束の間、中学では一度として崩れなかったロボの表情が、バカによっていとも簡単に崩されてしまったのを見て、衝撃を受けるマジメ。マジメはどうにかロボとお近づきになろうと、バカの観察を始めるのだが……。

第5話 りりぃ
バカたちのクラスに転入生がやってきた。転入生の名前は染谷リリィ。さらさらのロングヘア、ぱっちりとした大きな瞳、瑞々しくぷるんとした唇、扇情的な隆起を描く豊かな胸、きゅっとした細い腰に、すらりとした長い足、そして透き通るような白い肌という、リリィの完璧な美少女ぶりを見て、ヲタは思わず格差社会かと叫んでしまう。リリィはにっこりと微笑んで、自己紹介をするのだが、その内容が好き嫌いのくだりに入ったとき、その可憐な容姿からは想像もつかない斜め上の言葉が次々と飛び出していき……。

6. まじょ
ファミレスで、いつものようにバカのすごい話を聞いていたヲタとロボ。そんな三人に久条琥珀という見知らぬ少女が話しかけてくる。琥珀の話によると、双子の姉である翡翠が、バカたちと同じさいのたま女子高校に通っているのだが、とある事情で数えるほどしか学校に行っていないらしい。このままでは出席日数が足りずに、退学処分になってしまうかもしれない。翡翠にどうにか学校に通ってもらうため、バカたちに翡翠と友達になって欲しいという。話を聞いたバカたちは、快く友達になることを引き受けるのだが……。

7. やまい
屋上の給水タンクの上に座って、人間はもっとプライドを持たなければならないとつぶやくヤマイ。そんなヤマイに話があるから降りてこいと言うワセダだったが、ヤマイはワセダの言葉には屈しないと返す。しかし、ワセダが内緒で饅頭を一つやろうと言うと、あっさりと降りていき、いつものごとく進路指導室へと連れて行かれる。ワセダはヤマイの包帯がいつもに増して多いことを心配していて、いったい何があったんだと問いかけるが、ヤマイは大したことじゃないから案じるなと反論し……。

第8話 みずぎかい
ある夏の昼下がり、ファミレスに集まっていたバカ、ヲタ、ロボの三人。するとバカが、もしかして人生で一度きりの16歳の夏休みを無駄に過ごしている自分たちは、ものすごい贅沢をしているのではないかと話し始め、さらに女子高生が水着で武装すれば無敵じゃないかと語る。このあたりに海はないと返すヲタに、電車に乗ればすぐ海に行けるし、なんだったら海外でもと言うバカ。すかさずそんな金はないとヲタに一刀両断されるバカだったが、都合良く福引きで特賞が当たるなんてこともあるかもしれないと言い、三人は量販店に向かう。

第9話 おしゃれ
ある日、スーパーで買い物を終えたロリは、帰り道で同級生をいじめている小学生たちを見かける。彼らにいじめをやめるように注意をするロリだったが、小学生たちは言うことを聞くようなそぶりもなく、ロリに対してどこの小学校に通っているんだと凄む始末。小学生に間違われたことに憤慨し、自分が高校生であると主張するロリ。しかし、小学生たちはロリの言うことをまるで信じようとしない。高校生ならもっと胸が大きいはずだと言われたロリはショックのあまり、買い物袋を落としてしまい……。

第10話 ろぼ
廊下の掲示板に張り出された2年生に進級したときのコース分け。事前に文系か理系かを選択し、そこには選んだほうが記載されているはずにも関わらず、バカのところには未定と書かれていた。まだ進路希望の紙を提出してなかったのかと聞くヲタに対して、ちゃんと出したはずと答えるバカだったが、そこにワセダが現れ、お前は進路希望を意味を理解していないと、バカを進路指導室へと連れていく。進路指導室から教室に戻り、貴重な休み時間が減ったと喚くバカに呆れるヲタ。そしてふとしたことからバカとヲタの喧嘩が始まってしまい……。

第11話 ゆめ
年末が近づいたある日、机に向かって漫画を描いていたヲタだったが、中々アイディアが浮かばずスランプに陥ってしまう。気分転換をするために、低所得Pの楽曲を聞き始めたヲタは、こんなに素敵な曲をどうやって作っているのか、作っている人はどんな人なのだろうと恋にも似た思いを馳せる。どうにかしてこの熱い思いを届ける方法はないかと考えているうちに、ヲタはかつて歌ってみたをやるために、機材一式を買い揃えていたことを思い出す。一度は難しくて挫折してしまった歌ってみただったが、低所得Pに気持ちを伝えるため、ヲタは再び歌い始める。

第12話 なかま
年明け早々にワセダから、今度の期末で相当頑張らないと留年してしまうことを宣告されたバカ。どうやら1教科でも赤点を取ったら本当に留年してしまうらしい。落ち込むこともなく笑いながら、ワセダから留年するかもしれないと言われたことをヲタやロボに話すバカに対して、ヲタは一つも笑えないと返す。さらにマジョからも占いの結果が良くないことを示していたと言われるが、どこ吹く風のバカ。どうやら以前からとっておきの勉強法を実践しているから、何の心配もないと言うのだが……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おバカすぎる女子高生の日常アニメ

とある女子高の個性的すぎる女の子たちのおバカすぎる日常のお話。
毎話のタイトルが、その話のメインキャラのあだ名が特徴になることが多いみたい。
いつのまにか、今期アニメで一番楽しみなのはこれになってました。
最初は面白そうなアニメだなあ、と見始めましたが、最終話まで見て、これはなかなかの良作だと思いました。
OPは妙に耳に残る良曲でしたし、EDもいい曲で良かったです。
ホント2期やってくれないかな。。またバカたちのおバカな日常が見たいです。
最終話まで見てから、あらためて1話を観てみました。冒頭のヲタのアルバムを見るシーンや、バカ、ヲタ、ロボが入学の日に再開するシーンに思わずじわっときました。その後の話も最初観た時よりも面白く見れました。これ、意外と2周目の方が楽しめるかもしれないですよ!
以下、各話のレビューです。

1話「すごい」。{netabare}田中(バカ)メインの話。
すごい女子高生ってなに(-_-;)家族が裸族とか田中アホすぎw
「それでも町は廻っている」の歩鳥を数倍アホにした感じ?
まさに「バカ」って感じ。でもこういうキャラ好きだなあ(*^_^*)
他の登場人物もみんな一癖あって面白い。もちろんワセダもね。{/netabare}
2話「まんが」。{netabare} 今回は菊池(オタ)メインの話かな。
パセリ丼ってどんなん(-_-;)パセリ嫌いにはありえんわ。。
鷺宮(ロボ)の漫画評ズレてる分だけえげつない。。ヒザ曲がらないとか(-_-;)
くすっと笑えるネタはいくつかあったけど、1話に比べてちょっと落ち着いたかな。
一番笑ったのは、山本(ヤマイ)とワセダの絡みかなあ。ヤマイ回が楽しみになりました♡{/netabare}
3話「わすれもの」。{netabare} 今回は百井(ロリ)の話かな。
バカは相変わらず、すごいを連発。心臓を守るために胸毛必要って(-_-;)
ロボは相変わらずマイペース。この2人を足して割れば良くなる・・わけないか(・_・;)
ロリ今でもサンタさん来ると思ってるんだね(*^_^*)かわいいなロリ。
はじめてのおつかいみたい。。気持ちも行動も見た目も小学生なんだね。
でも買い物でお金が足りなくてお肉よりもお菓子を選ぶとか、小学生というか幼児レベルだよ。。
バカ、床に寝て張り付いて離れないとかバカというか幼児レベルでしょ(-_-;)
バカって相手かまわず誰にでもバカみたいに接するんだね。お前も幼児か!と言いたい。。
今回はロリ回に合わせたのか、幼児っぽいギャグが多かったかも。。{/netabare}
4話「まじめ」。{netabare}今回は一(マジメ)の話だね。というかタイトルまんまだし。
バカ、いつも同じようなすごい会話してんのね。これ毎話冒頭のテンプレなのかな。
ロボに対して密かに憧れてるマジメ。何か勘違いしてるような。。
バカはポッキー口で大量に咥えたり、友達のジュースに細工するとかやってることが子供すぎ。
ロボと仲良くなりたくて、バカ観察ノートをつけてるマジメ。
でもバカが文字を見ると眠くなってノート読まれなくて良かったね。
ハゲカツラかぶって登校する女子高生いたら面白い超えて変人だわwでも笑った(^O^)
あと学校に培養してる菌が入ったシャーレを持ち込んでるロボはやっぱり変人だと思った。。{/netabare}
5話「りりぃ」。{netabare}今回のすごい話なんだろと思ってたら・・バカらしいなー(-_-)ロボは無駄に知識すごいし。
今回は・・ん?転校生の話なの?変化球きたな。女の子とオスって露骨すぎ(-_-)
そんなリリィにお菓子食べながらだいぶ変わってる奴だなと面と言えるバカもだいぶ変わってると思うよ(^O^)
リリィはバカが苦手なんだね。でワセダに訴えて席替えしてもらうリリィ。
リリィのキャラってヤな感じだけど、バカたちにいじられ役になると面白くなるかも。
何か今回はメイン話よりも、ロボがさりげなく実験やハンダ付やってたり、ヤマイが木に登ってたりしたとこはくすっと笑えたかな。ED後のヤマイとワセダの面談もね♪{/netabare}
6話「まじょ」。{netabare}3年ものの食パンって中学の頃から保存してたのかよwキモすぎでしょ(-_-)
あれ?また新キャラ?今回はどうやら翡翠(マジョ)の話。不登校の子なのかな?
というか、ホルマリンの瓶が並んでる部屋って(+_+)
バカの誰でも平気に会話できるとこはいいとこだね。おかげでマジョはバカたちと友達になれて。
わかってくれる人だけ大事にすればいい・・ロボいいこと言うね。
恋愛映画を観るマジョ姉妹とロリ。三者三様の感想が面白い(^O^)
ヤマイって高いとこが好きなんだね。木とか下駄箱の上とかw
マジョがロリをほのぼの映画に誘うけど・・(゜o゜){/netabare}
7話「やまい」。{netabare}オタの挙動からパンツの話を思いつくバカってすごいな。
今回は私待望のヤマイの話。まずは安定のワセダとの絡みから。
まんじゅう1つで陥落するヤマイの信念。。肌弱いのに包帯巻いてあせも誘発ってバカだ(-_-)
ダイオウグソクムシ娘のぬいぐるみ・・キモかわいいから意外と人気でるかも。私はいらないけど。
マジョ妹の部屋も真実の口のレプリカ飾ってるとかなかなか。ガスマスク持ってるマジョには負けるけど。
カラコンすると充血はあるあるだよね。目には良くないけど。
マジョのガスマスクをメ○カリで入手して学校に持ってきてかぶるヤマイ。
マジョからガスマスクの由来を聞いて引くヤマイ。マジョの話はヤマイと違ってガチ話だからね。
とここまではいつもの感じだったけど・・!
ははは(^○^)なにこのヤマイ鹿とバカコアラ!おかしすぎる。。お茶飲んでたら絶対噴きだしてたわ!
しかも首が抜けなくなってそのまま2人で学校に行くとか、ワセダが一緒に記念撮影するとかもうね。。
バカの一本締めとか、さいのたま校歌とかも面白かった。{/netabare}
8話「みずぎかい」。{netabare} ヲタ意外とスタイル良くてびっくり。
今回はサービス回なのかな?というかずいぶんストレートなタイトルだな(-_-)
ロリが忘れたスマホを取りに夜の学校に行くけど、なぜかみんな学校にいるしw
あれ?屋上のプールあんなに汚かったのに綺麗になってるし。バカたちが掃除したの?
で急に雨が降って濡れるみんな。あーここでマジメの濡れるのが好きネタが来るとはうまいなあ。
なんで学校に水着が置いてるのか知らないけど、水着に着替えるみんな。
マジメもスタイルいいんだね。バカが胸大きかったのは意外だった。
ヤマイは相変わらず高いとこが好きなんだね。
翌日、バカがまたプールに行ってみると・・ってえーーっ!そういうオチ!?だから話が出来すぎてたのか。
結局ヲタ以外のスタイルはバカの妄想だったってことね(-_-;){/netabare}
9話「おしゃれ」。{netabare}んー。今回もある意味サービス回なのかな?
ロリのまゆげボーンは笑った。なぜそうなる(-_-)しかも鉛筆で書いてるとか。。
着せ替えロリ人形可愛いかった(*^_^*)
なるほど。百合=Lilyなんだ。今頃気づいた。。
今回はあまり笑えるところが少なかったけど、かわいい子とか百合好きの人は面白かったのかな。{/netabare}
10話「ろぼ」。{netabare} なんでロボくち動かしてんの?動画ミス?と思ったらガタンゴトンて(-.-)
今回はロボの話。そういえばまだやってなかったんだね。
ぷちぷちとか鉛筆けずりとか糸通しとかで、はあっ♡となるバカ。バカらしくない声色出して笑った。
そんなバカたちをうまくとりなすロボってすごい。
そんなロボがバカとヲタと一緒の高校を選ぶくだりはちょっとじわっときた。
ヲタが大好きな低所得Pってワセダだったんだね。それヲタが知ったらどうなるんだろ。{/netabare}
11話「ゆめ」。{netabare}ワセダの話から始まったけど、今回のメインなのかな?
ヲタが憧れてやまない低所得P。ボカロPの即売会に出店したワセダ。そこにヲタが逢いに向かって。。
今日のヲタかわいいな。そして変装?したワセダに自分の想いを打ち明けるヲタ。
そして、ワセダもヲタを追いかけて、自分が低所得Pだと打ち明ける。。ショックを受けるヲタ。
でも・・あらためて自分が低所得Pが好きで憧れてる気持ちを再確認して自分も漫画家を目指そうとするヲタ。
なんだろう。。美容院のおじさんとか、即売会のぴーなっつおじさんの難解例えとか笑える要素はあったけど、今回の話はじわっときてちょっとうるっときてしまいました。。{/netabare}
12話「なかま」。{netabare}あれ?今回はすごいアバンないの?
タイトルからして、今回が最終話なのかな・・・ちょっと寂しいな。
こたつでみかん食べながらのゆるーい会話いいね。
バカがワセダに次の試験で赤点とると留年だと告げられて(゜o゜)
ヲタやマジメが勉強を教えてあげることになるけど、バカのマジボケがバカらしくて笑った。
勉強が嫌になって学校をサボってなぜか養豚場でバイトしてるバカ。でもなぜ養豚場?
ブタがそれぞれ各キャラの声でブヒブヒ鳴いてるし。
その中でヲタとロボとのイイ話が展開するけどブタの声がうるさくてイイ話がぶち壊しw
そして年度が変わり、2年になったみんな。またワセダが担任なんだ。あれ?でも・・
バカがロボだと思って話しかけてる人はよく見ると良く似た別人だし、ヤマイは異世界だと騒ぐし(-_-;)
ワセダがおじいちゃん先生になってたとこは笑った。。でもあの席よく空いてたな。
と思ったらロッカーからピンク髪の子が出てくるし(゜o゜)
謎の新キャラ?こ、これは2期の伏線・・・じゃないよね(・_・;)
ラストはいつものバカのすごい話で締めくくり。。あーもうこれで終わりなんだよねー・・・{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「キャラを丁寧に描き、シナジー効果で威力を倍増」→日常系コメディの鉄則を体現した優秀作

【レビューNo.24】(初回登録:2023/1/28)
コミック原作の2019年作品。全12話。
「【レビューNo.4】『4人はそれぞれウソをつく』」のレビューで本作に触れたので、ちゃんと
レビューしておこうと。

(ストーリー)
バカ・ヲタ・ロボ(あだ名)は幼馴染であったが、いつの間にか疎遠になっていた。
そんな3人は女子高で再会を果たす。しかしここには他にも個性あふれる面子がそろっていて・・・
再びつるむことになった3人を中心に、いろいろと残念な女子高生たちが「無駄づかい」の日々を
過ごしていく。

(評 価)
・「日常系コメディは『キャラが命』」をしっかり理解している
 日常系コメディでは際立った設定や仕掛けがないため、彼女たちの会話劇が作品の中心となります。
 だからこそ登場人物たちがしっかり「キャラ立ち」しているかが、作品の「生命線」となります。
 この作品は本当にそこを理解しているなっと。主要キャラ3人は
  ・バカ:説明不要
  ・ヲタ:{netabare}漫画家志望でBLが大好きなヲタク{/netabare}
  ・ロボ:{netabare}いつも無表情で感情表現が乏しい{/netabare}
 この「あだ名」が秀逸な仕掛けで、このあだ名だけでそれぞれがどんなキャラなのかが大体わかる
 ようになっています。サブキャラも
  {netabare}・ロリ、ヤマイ(厨ニ病)、マジメ、マジョ、りりィ(本名だが百合女子を暗示){/netabare}
 とバラエティ豊かにしっかりとキャラ付けされています。
 皆かわいい(除くバカ?)のに「残念女子」です。でも「残念さ」の『さじ加減』がまた絶妙です。
 個性を強調するあまり過剰な設定をする作品も多いですが、この作品は全体調和を考慮し程よくバラ
 ンスが取れています。バカが暴走して多少はみ出すところもありますが、ヲタやロボがきちんとフォ
 ローするので作品としてしっかり収まるよう構成されています。

・10×10=100 シナジー効果で威力倍増
 ストーリーとしては、序盤は主要キャラ3人が各サブキャラと絡み、サブキャラを視聴者に印象付け
 ながら各々の魅力を引き出していきます。その過程が丁寧で好感が持てます。キャラが増えていくと
 「主要キャラ×サブキャラ×サブキャラ」「サブキャラ×サブキャラ」
 との掛け合いになっていきますが、誰かの個性のボケに対し誰かの個性できちんと受け止め、投げっ
 ぱなしで終わらせない。ギャグ展開の基本ですが、これができていない作品が意外と多いです。
 (特に受けが雑な作品が多い)
 だからそこにシナジー効果が生まれ、「このキャラとこのキャラでこういう面白さに発展するのか」
 というエピソード展開が可能となります。「10+10=20」でなく「10×10=100」となる仕掛けです。
 それも序盤で視聴者にキャラに対する愛着がわくよう、丁寧にキャラを印象付けているからです。
 「キャラを大事に扱いそして育てていく」基本的なことですが、それをしっかり実行しています。
 あと生徒間だけでなく、担任(ワセダ)等の個性ある教員も登場して、エピソードに幅が出るような
 工夫がなされています。

・意外な終盤展開
 本作は彼女たちの「無駄づかい」の日々を描いていきます。4コマ漫画原作らしい小気味いいテンポ
 で日常コメディが展開されていきますが、
 {netabare}
 11話で「ワセダ×ヲタ」でヲタの成長物語を、最終話で「バカ×ヲタ・ロボ」の友情物語が描かれて
 います。最終話でのヲタのセリフ
 {netabare} 
 「あいつ(バカ)とつるんでいるのは、もしかしたら自分より下がいるっていう安心感を得たいから
  なんじゃないかって」→そして彼女は何を思うのか・・・{/netabare}{/netabare}

 これらもこれまでの日常系コメディからの積み重ねがあればこそ活きる展開です。
 でも最後はこの作品らしい締めで、きちんとコメディ作品として終わらせてくれます。

「【レビューNo.22】『月刊少女野崎くん』」でもレビューしたように
 ・王道パターンを丁寧かつ全力でやる。
 ・サブキャラも丁寧かつ魅力的に描き、キャラを育てていく。
 ・それをテンポや演出等で効果的にアニメとして面白く魅せる。
本作品もその基本を忠実に守り、しっかりとした面白さがある作品に仕上がっています。
特にこの作品はキャラが育ってきてこそ、その本領を発揮します。
だから序盤はバカのイラっとくる言動やスポットの当たるキャラの好き嫌いにより、イマイチという
感想を持つかもしれませんが、5話ぐらいまで温かい目で見守ってやってください。中盤以降期待に
応えてくれると思います。

OPは歌詞も曲もイミフな魔訶不思議な感じで、それに中毒性を感じる人も多いようですね。
EDはキャラソンで「青春のリバーブ」→「残響」という意味らしいのですがさてさて・・・

(追 伸)
この作品を観ていただければ「【レビューNo.4】『4人はそれぞれウソをつく』」のレビューで少し
辛口めいた感じだった理由が分かると思います。あの作品はあの作品なりの良さはあるんですが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

60.3 12 日常系で親友なアニメランキング12位
森田さんは無口(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (437)
1956人が棚に入れました
他人より優し過ぎ、また考え過ぎで無口になってしまう女子高生・森田真由。時に周囲に誤解を与えながらも、楽しく学園生活を送る。

声優・キャラクター
花澤香菜、戸松遥、早見沙織、南條愛乃、平賀三恵、佐藤亜美菜、七瀬亜深、山口理恵

天駆ける漆黒の双龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

さっ、3分ですか!ラーメン作っている間にみれる! でも今のラーメン5分のやつありますよね…あと2分どうすれば…?

3分あっという間です
OP が終わってあっという間にアニメが終わる
ぼーっとしてたら
えっ!もう終わったの?ってなりますよww (^-^)

------1話----------
キャラ可愛いです(>.<)y-~
森田さんは目が死んでるような…
でも笑った顔に胸キュンです!
なんて声をかければいいか悩んでいるとこも可愛いです♪

森田さんの声の花澤さんは、流石って感じです
もっと声聞きたいです♪
でも無口だからな~(^o^;)

------2話---------- 
2話も一瞬でしたね~
森田さんまたほとんどしゃべりませんでしたね…
心の中ではしゃべってるのに…

森田さんと打って変わって
美樹はよくしゃべりますね~^^
なんか美樹が主役みたいでしたね

確かに森田さんと美樹を足して2で割ったらちょうどいい子が生まれそうですね♪

 ------3話---------
また一瞬で終わってしまった…
この話で分かったことそれは
森田さんはほんとにやさしい人以上ww

 ------4話---------
この話で注目してほしいところは
森田さんがノリノリでボケてる?
みたいなところですww


-------5話---------
森田さん分かりやすすぎですよね^^
まぁそんなところも可愛いんですが♪
美樹は森田さんのよき理解者?って感じですww

-------6話---------
『黒・白・レース付き・花柄』ってところで
も、妄想なんてしてないもんww
ところであの妄想メガネさんは誰ですか!?
いきなり出てこられても…

-------7話---------
好みのタイプ
美樹は見た目、千尋は金、森田さんは考えすぎ(笑)
そして花ちゃんは、親と同居しない人!
『姑と別居させてくれるなら誰でもいい』って…
一体花ちゃんの家ではどんな嫁と姑の戦いが繰り広げられているんだ!!?

美樹は
『格好いい』以外の条件をあげると森田さんにピッタリ当てはまってしまって…
まさかの百合展開?ww
みんな引いてますけどww

-------8話---------
確かに祭りって何でも高いですよね…
でも買ってしまうんですよねww

千尋…(´Д`) =3 ハゥー
それは美樹には禁句でしょ( ̄Д ̄;;

-------9話---------
森田さん、なぜ潜水が得意なんでしょうねww
て言うか潜水しか得意じゃないんですね(;^_^

-------10話---------
やっと照準が当てられました山本りつき!!
見た目通りのクールキャラですね^^
いきなり森田さんにムラムラする!!?
いやいや…
ムラムラとイライラを間違えるって…
しかも森田さんの目を"冷凍イカ"みたいって(;^_^
さすがに女の子相手に失礼ですよ…

-------11話---------
この話は…
森田さんが単純に気を使ってしまって
もんもんしてしまう話ですww
森田さんらしいと言えば森田さんらしいですww

-------12話---------
今回の話は森田さんのお父さんと、お母さんの話です^^
そんな二人の家の中での夫婦げんかと仲直りが描かれています^^
まぁそんなところですww

-------13話---------
森田さんがでかいぬいぐるみをチョイスし、
ご満悦そうな顔している、その表情が…
めちゃ可愛いです^^
とっても平凡な休日でしたww

最後になりますが
こんな長いだけのレビューを
最後まで読んでいただきありがとです(v^-^v)♪







投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

これを3分でやるのは厳しかったかも?

最近はやりの日常系というやつでしょうか?

主要人物は女の子ばかりで
特にこれといって大きな事件が起こるわけでもなく
ところどころ笑いどころはあるものの
ギャグメインのアニメでもありません

しかし、どうもこの手の作品は
3分アニメ向きではない気がします

短時間アニメはいわばスプリント勝負なのです
限られた放送時間の中に詰め込めるだけのものを凝縮して
ノンストップで全力疾走しなくてはいけません
ほんわかした日常描写でゆったりとした時間を演出しようにも
あっという間にタイムリミットです

また、主人公と美紀の二人は良いのですが
4人組の残りの二人は描写不足というか
いまいちキャラが立っていない感が否めません
途中から出てくる二人はそこそこ個性的ではありましたが
こちらは総登場時間が残念なことになっています
これらもやはり3分に無理やり押し込んだしわ寄せでしょう
そしてアニメが終わると強烈なキャラクターの番宣が
もはや森田さんを見てるんだかしばいぬこさんを見てるんだかわかりません

ところで、冷凍イカのような目と評され
アニメ内外で気味悪がられている森田さんの目付きですが
そこまで気にならずに見ることができました
むしろあれが無いと更に没個性化が進んでしまう気がします

それよりもOPラストの謎のポーズが気になりました
なんだか4人揃って同じポーズをとっていますが
どうも違和感があって仕方なかったです
四肢の向き、顔と目線の向き、重心の位置・・・
何が悪いんだかわからないんですが
本能的な「気持ち悪さ」を覚えてしまい
毎回気になって仕方がありませんでした

さて、こんな状態でもどうやら既に2期が決定済みとのこと
放送の反響の結果というより
放送前から決まっていたんでしょうね
素材はそこまで悪くなかったきもしますが
このままなんの工夫もなく
代わり映えしない日常描写を垂れ流しても
今以上のモノにはならない気がしますよ?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

tao_hiro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

心の中では饒舌

<追記:2015年5月21日>

『ショートアニメについて思う~その①~』

近年、5分~15分枠のショートアニメが増えています。原因は出版社の戦略として「アニメ放送で、原作本の売り上げアップを図る」というのが始まりらしいです。

これらの出版社系ショートアニメは、普通の30分アニメに比べて製作費が1/4程で済む事からクオリティに疑問を持たれたり、そもそも「原作本の販促」という事で反感を持たれたりして、偏見があるように思います。

実際、このあにこれにおいて「ショートアニメ」というタグがつけられた作品の中で、総合ランキングが一番高いのは「ヤマノススメ」なのですが711位(2015.5.21現在)となっています。

私はもっとショートアニメは評価されて良いと思っています。

現代は「インターネットで動画を見る」というスタイルが定着して来ていると思います。また、スマホの普及によりモバイルという視聴の仕方も増えていると思います。ショートアニメはこのような視聴環境の変化に応じて生まれてきたのだと思います。

また、ショートアニメは「既存の枠に囚われずに、ある程度好き勝手に作品作りを行える」という利点があると思います。さまざまな可能性を秘めていると思います。

みなさん、どうかショートアニメに正当な評価をお願いします!

作品内容とは全く関係なくて申し訳ありません。

__________________________________

「冷凍イカ」のような目をした森田さんは
無口です。優しすぎて、考えすぎなので、
もんもんとしているうちに周りのみんなが
勝手に話を進めてくれます。たいてい結果
オーライです。ただそれだけです(笑)

派手なコメディではありません。くすっと
笑える程度です。でも、テンポが早くて
心地よく視聴できます。

森田さんのモノローグに「あるある」って
共感できる人にはツボだと思います!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

67.9 13 日常系で親友なアニメランキング13位
うどんの国の金色毛鞠(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (388)
1860人が棚に入れました
俵宗太は、東京在住のウェブデザイナー。父親の死をきっかけに故郷に帰った宗太は実家のうどん屋で、釜の中で眠りこける子供を見つける。

一見ふつうの人間の子供のように見えるが、実はその子は人間の姿に化けたタヌキだった!?

ゆったりと時間が流れる通称”うどん県”こと香川県を舞台に、やさしくてあたたかい、ちょっと変わった家族の物語が始まる―。

声優・キャラクター
中村悠一、古城門志帆、杉田智和、中原麻衣、福山潤、花澤香菜、黒田崇矢、立花慎之介、鳥海浩輔、嶋村侑、くじら、皆口裕子、本渡楓、中博史、井上喜久子、木村亜希子、小林ゆう、牧野由依
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

子供のおかげで親になれる。子供がいなければ、いくつになってもただの年寄り。 by相田みつを

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
1期にひとつは欲しい、癒し系の作品ですね。萌えはなくとも癒しがある! なんか、「たまには実家に帰ってみようかな」な~んて思ってしまう、良いアニメでした♪

ただまあ、「お好み焼きの国の金色毛鞠」でも、「蕎麦の国の金色毛鞠」でも良かった気はするけれどw


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
基本は癒し系の日常系アニメだったが、「いつ、ポコの正体がバレるんだろう」「いつ、ポコとの別れが訪れるのだろう」というハラハラ感が常にあり、良い緊張感を与えてた。まあ、うどんに入れる七味唐辛子のようなもんだね(笑)

主人公の宗太は、うどん屋の息子だが、色々こじらせるうちに両親を亡くした。実家を整理するために訪れた故郷・香川で、自らのルーツに触れるながら自分の生き方を見つめ直していく。

また、宗太の親友の中島も医者の息子であり、現在進行形で色々こじらせている。

実に、親子の問題、人生の問題を描いた作品だった。

一言で言えば、「アイデンティティの確立」がテーマなんだろう。主人公の年齢を30歳に設定したのは良かったと思う。30歳といえば、そろそろ自分の人生の終着点を意識し始める頃。とりあえず「生きる」だけならこのままで良いんだけど、果たして、「本当にこのままで、自分の人生は良いのか」と考える時期。周りも家庭をもち始め、独身男としては思うことも多いしね(同年代っすw)。

そして、ポコの存在感である。この作品においてポコの役割は、「純粋無垢」。まだ何にも染まっていない存在。きっと、宗太が「戻れるんなら戻りたい」と、潜在的に思っている(両親共に健在で、まだ何者にでもなれた)時代であり、また、現在の自分(宗太)を鏡のように写し出す存在。

ポコと共に暮らすことで、宗太は自分を見つめ直していく。宗太は多分、精神的な意味においてまだ子供だったのだ。早くに母親を亡くしたことも大きいだろう。

「親になることで、親心を知り、親離れ(自立)をしていく」

簡単に言えば、そんなストーリーだったのだと思う。ちょうど、表題の詩の通りだ。

(私自身、まだ経験はないが)親になるということは、人生が2倍になるということだと思う。いや、妻(夫)を含めれば3倍か。何かを判断するとき、三方向の視点から考えるようになるというか、自分だけの人生や体ではなくなっていくのだろう。

昨今、少子化だ晩婚化だと騒がれ、政府も色んな対策をうってるけど、こういうアニメ流すのもひとつの手ではないかな?(笑)

最終回付近はアニオリ展開で、賛否あるでしょうね。確かに安易は安易だと思いますが、アニメ12話でキチッと完結させた点は素晴らしいと思います。なにより、原作者さんも満足しているようですし。

少しだけ想像をすれば、ポコが「宗太に命を救われたことの恩返しとして、父親が宗太を愛していたこと、宗太が父親やうどんや香川を愛していることを気づかせる」ことを目的としているのなら、もっと早い段階で、宗太に真実を伝えれば良かったのでは? とも思うけど、多分、ポコはポコで、本来の目的を先延ばししてでも、宗太と一緒に暮らしたかったんだろうね。そんなポコサイドの気持ちも考えてみると、切なさや愛しさも倍増します。

家族をもつって素敵だなと、シンプルにそう思わせてくれる良アニメでした♪

(あと、本当に蛇足なんだけど、ポコを幼女(メス)にしなかったのは、無用な誤解を抱かれないためにも、地味ながらも大事な設定だと思いましたw)
{/netabare}

【余談 ~皆さんの「うどん」と言えば?~】
{netabare}
日本三大うどん、というのは実ははっきり決まっていないらしいですね。

香川の「讃岐うどん」
秋田の「稲庭うどん」

は確定としても、あとの一枠を、長崎の「五島うどん」、群馬の「水沢うどん」、富山の「氷見うどん」、愛知の「きしめん」などの候補で争っているとか(一般的には水沢うどんが一歩リードなのかな?)

他にも、愛知の「味噌煮込みうどん」、三重の「伊勢うどん」、福岡の「福岡うどん」、埼玉の「武蔵野うどん」など様々なご当地うどんがあり、正に群雄割拠の様相です(ちなみに、私は、讃岐は年中、夏は稲庭、冬は味噌煮込みが食べたくなります♪)。

岩手県出身の剣道部としては、是非この争いに、盛岡の「じゃじゃ麺」を加えて頂きたいと思っています(まあ、汁なしですし、うどんと言えるかは微妙ですが、麺はうどんっぽいですw)。

「冷麺」「わんこそば」と並び、「盛岡三大麺」と言われていますが、上記2つほど全国的な知名度はないと思います。でも、自分は3つの中で一番好きです。

中華料理の「ジャージャー麺」との違いは、肉味噌が甘いか甘くないか(甜麺醤の使い方)、中華麺か否かです。「じゃじゃ麺」は基本的に甘くない味噌を使います(そうじゃないとこもあるけど)。

温かな麺にたっぷり乗った肉味噌の旨味、キュウリのシャキシャキ感。腹にずっしりくる食べごたえ。ラー油をかけて更に担々麺風にするもよし。完食後は、生卵と葱、肉味噌を少し加えて、麺の茹で汁で溶かしたスープ(チータンタン)を飲み干し、「ふ~」と一息つくのがオツなんです(これは頼まないと出てきませんので、是非頼んでほしい!)。

岩手では給食に出てくるほどポピュラーな麺料理。盛岡にお越しの際は是非、お食べ下さいね♪(とりあえず、じゃじゃ麺発祥の「白龍」さんに行けば間違いないっす♪)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
すげぇどうでも良いんだけど、作中に流れたテレビ番組、NHKの子供番組風のわりに歌のお姉さんの服装がエロくないかい(笑)? よくわかりませんが、香川でうどん屋の息子って、いじめられるの? いっぱいいそうだけどね、うどん屋の息子。

2話目
知り合いに見られたら、確かにキツいな。下手すりゃ誘拐犯だな。

3話目
ポコと中島のカラミ、好きだな~。

4話目
だんだん、主人公の父親スキルが上がってきたなw

5話目
モラトリアム、追っかけてる場合か。と、思いきや、少しずつ前に進んでいるんですね。

6話目
仕事を辞める。思いきった決断だね。社長も後輩もいいやつでした。後輩はBL入ってるけどw

7話目
今週は子供×2。癒されました~。

8話目
あれ? 後輩くん、両方いけるの?(笑) 「甘々と稲妻」でもあったね、迷子回。定番なのかな? 怖いよね、子供の迷子。ここで失恋させず、姉と後輩くんのラブストーリーも観てみたかったな。

9話目
ポコに、タイムリミットが? いよいよ、核心に迫っていく感じなのかな? ここから、泣かせにくるか、癒しにくるか。

10話目


11話目
お祭り回。衝撃の展開。さあ、ラストどうする?

12話目
アニオリらしいけど、まずまずの良い展開だったかな、と。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

香川の魅力を伝える癒しアニメ

東京から故郷香川に戻ってきた主人公と主人公の家のうどん屋に迷い込んだ子供のお話し。

ギャグのような笑いではなく、頬が緩んでにっこりとさせてくれるような、そんな田舎アニメ(*^^*)


1話目「ぶっかけうどん」・感想
{netabare}
1話目は主人公が香川に帰省から子供の秘密が判明まで
この回だと、主人公の回想シーンが一番印象的でした

実家がうどん屋のせいで幼少時に悪口を言われたりした幼少時代。
そして、それが嫌で東京に上京してきた過去。

でも、うどん激戦区の香川でガイドブックに載るのは、もの凄い大変なことのような気がします
そんなうどん屋を営んでいた父の凄さ・大変さが後々主人公にも分かってきて……って感じに今後なるのかな~って勝手に予想してます(#^^#)

あと、子供の秘密が1話の最後で早くも判明
お坊さんのセリフでフラグがビンビンに立ってましたが、もう少し後に判明するのかなと思ってました
実はあのお坊さんも化け狐とかなのかな、って思ってたんですがさすがに違うかww

地元をメインにしたアニメだけあって、方言も結構入っていて親しみが持ちやすいです
あと、地元出身の要潤が次回予告をしているのは、なかなか面白いですねww
{/netabare}

2話目「ことでん」・感想
{netabare} 同級生との再会など
しょうゆ豆、ことでんなど、香川ゆかりのものが総出演といった感じでした(*^^*)
子供たちも可愛らしかったです!子供に見られたくない、だけど甘えたいという、いかにも子供っぽい感じの女の子がとても可愛らしかったです(^^)
{/netabare}

3話目「赤灯台」・感想
{netabare} 赤灯台の下で親友と夜釣り
ここにきてストーリーが少し停滞してきたかな、って印象ですね(´・ω・`)
1話目を見た感じだと早い段階でうどん屋を継ぐと思ってたんですが、なかなか悩んでますね(^^;

そして今回Cパート長いww

あと、今更ですが公式HPを見ていたらキャストでカエル(CV:小林ゆう)とちゃんと記載されているのがツボりましたww
他のキャスト陣は分かるんですが、なぜカエルを載せたww
{/netabare}

4話目「屋島」・感想
{netabare} 姉の凛子登場。屋島へ
見てから感想を書くまでに大分時間が経ってしまったので、覚えている内容も少なくなってしまったのですが、屋島での姉弟の思い出話が印象的な回でした。
1話でも少し出てきた家族の存在。親孝行もろくにできないまま上京してきた宗太にとっては帰郷した香川の地はそういう思い出がたくさん詰まっている場所なんでしょうね……
{/netabare}

5話目「骨付鶏」・感想
{netabare} 骨付鶏食事後、母校へ。そして、中島+中島父と温泉
骨付鶏、おいしそう(´・ω・`)
ただ、タイトルになっている割には結構あっさりと骨付鶏シーンが終わってしまいましたね(^^;

今回のメインは中島とその父の関係性ですから、あまり関係ない骨付鶏は短くって感じだったんでしょう(なら、温泉をタイトルに組み込めばとも感じますが)……

今回も家族の話でしたが、前回と違って宗太の親友・中島とその父親の話。
おたがい素直じゃない者同士の仲直りって大変でしょうね、自分も人のこと言えないですが(^^;
まぁ、今回は中島がパイナップルを食べたことが歩み寄るきっかけになったみたいですね。自分も少し見習いたいですね(>_<)
{/netabare}

6話目「東京タワー」・感想
{netabare} 宗太、仕事先(東京)へ。そして将来の決断
タイトルが「東京タワー」だったんで、〝香川ネタが切れたのかな?”と思ったのですが、次回のタイトルが香川ネタだったんで安心しましたww

内容は宗太が東京の仕事先に戻ってくる話。
といっても、東京に戻って来た直後は今後どうするか決まってなかったようですが……

でも、最終的には香川に戻ることを決意したようですね。
それを聞いて了承してくれるダーハマさんはかっこよかったです(>_<)
それに、香川での仕事先も紹介してくれるとか、こんないい人達に囲まれた職場、普通ないよ……

そして最後になぜか東京タワーへ。
このシーン、東京タワーに行った意味がいまいち分からなかったです(´・ω・`)
タイトル回収ってことですかね?
{/netabare}

7話目「栗林公園」・感想
{netabare} ポコ・宗太、栗林公園のガオガオちゃんイベントへ
※栗林公園は〝りつりん”公園です。〝クリリン”公園ではありません。

ガオガオちゃんイベントシーン以外にも、クレヨンでの壁らくがきや、栗林公園内をめぐるシーンなど色々ありました。
ただ、ガオガオちゃんのイベントシーンが印象的すぎましたねww

まず、1話で出てきたお坊さんがイベントのDJをやるシーン。
いや、おかしいでしょうww あなたお坊さんでしょ!っと思わずツッコミたくなりました。

次に、ガオガオちゃんの両端のお姉さん達の裸オーバーオール。
子供にそれは刺激が強すぎないか、いや強すぎる(反語)

歌詞も、ちゃんと聞いたら〝目を狙え”とか言ってるし(^^;
いや、危ないでしょ(ツッコミ

そのシーンだけで色々思うことろがありすぎて、今回はこのシーンが全てかな(^^;
{/netabare}

8話目「小豆島」・感想
{netabare} ダーハマさん紹介の小豆島の会社へ
さて、小豆島。
リア充どもの聖地らしいですね。
そういえば、現実の時期的にもリア充シーズンに差し掛かりそうですね……
まぁ、どうでもいいですが

さて、小豆島ですが、エンジェルロードや幸福の鐘など、色々と恋愛関連の名所があるんですね~
小豆島=オリーブという認識だったので意外でした

アニメの内容はというと、メインは迷子のポコを捜索するというもの。
島といっても、だいぶ広いでしょうし迷子になったら大変そう……
ただ、ポコ捜索のために色んな人が協力してくれるのは、見ていてホッとする感じもしました(#^^#)

見つかった後、宗太がポコを説教するシーンもかなり印象深かったです。
宗太がポコのことを本当に心配しているのがよく分かるシーンでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

『うどん』は現代社会で疲弊した戦士を救う ~胃腸的に~ あと無理なもんはムリ

{netabare}「もっと親父とちゃんと話しておくべきだったな」→ムリっ{/netabare}


無理なものはムリなのです。
自分の過ちは取り戻せないし、過ぎ去った時間はやり直せない。

それでも考えてしまうのは、失ったものの大きさに気付いたからだろう。

そーたはしつこいけど。



さて、そーたの実家が香川のうどん屋で、
現代社会(省略)で香川とうどんと家族の良さ、大切さを噛みしめる話。
あとタヌキ。

うどんが食べたい。

うどんが食べたい。

うどんが食べたい。

そう思わせてくれるには十分な作品だった。

きっと視聴者のうどんを食べる頻度が格段に上がっただろう。


ちょっと今、日本にいないかつ日本の食材が手に入らない国にいるので、
日本食不足、さらにうどん不足で苦しめるには最高の作品です。

ガオガオちゃんがおもろかった。
あと要潤。・・・焼き肉のタレは宣伝しなかったんだなぁ


どうしてもこれだけは言いたい
「なくしてから大切だと気付かされた」
の意訳は
「死人に口なし、やっと言いたいことが言える」
です。

それなら亡くなったと思って告解をしましょう。

ちょうど読んでる『狼と香辛料』の最新刊では
{netabare}催し物として大切な人が亡くなったとして言えなかったことを告白するという話{/netabare}がある。

安心しろ、素直な人ならそれで話すが、
大抵の人は死にでもしない限り言えないことは腐るほどある。

死んでから話せば良かったなど、感傷に浸って自らを慰めたいだけだ。
そんなこと思うやつはSun's Riverにダイブすりゃいいのに。


作品は優しいようで、優しくない。
そーたにはそこそこ優しいが、現実の人間には絶対こんなに優しくないと実感させられる。

だが、故郷や昔のことを良く思うのは悪いことではない。

重ねた年齢と経験で見え方は変わる。
それには早く気づくべきだし、三十路で現役ヤンキーでもなければ嫌でも気付くだろ。
※イヤなとこや人間関係が悪くなければ


どんな作品かちゃんと紹介してなかったなぁ。
『うどん』『故郷が香川』『化け狸(男)』
『東京で疲れた三十路男子ウェブデザイナーが逃げ帰ってくる』『シングルファザーもどき』
これでほぼ全て。

ちなみに『逃げ』ることには肯定派です。つぶれる前に逃げましょう。



結構好きな作品なので2期があるときは完全なファンタジー作品にして、
ポコの存在は容認し、
香川とシングルファザーとうどんの話をしよう。

むしろずっとうどんの話をしよう。

そしてそーたは平日はフリーのウェブデザイナー、土日は友人限定でうどん屋を開こう。
そうすればうどんの話を自然とできる。

うむ自然に。

うどんが食べたい。

うどんが食べたい。

朝は釜揚げうどん(1.5玉)
昼は天ざるうどん(3玉)
夜は鍋焼きうどん(2玉、卵2個、海老天2個、自分は1人)

・・・温かい、うどんが食べたいです。



三話感想→{netabare}

2016.10.27 ★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0  作画 : 4.0  声優 : 4.0  音楽 : 4.0  キャラ : 4.0

『「きぬた」じゃダメですか? ダメですね、そうですね ~三話感想~』

香川県の宣伝を目的にしてはいないだろうが、
そんな感じにもなっているアニメ。

香川のうどん屋の息子がWebデザイナーになるため上京したが、
東京と仕事に疲れて両親のいない実家に帰って来た。
そして子どもの姿に化ける狸に出会った。

どこかの書道家の話にちょっと雰囲気似ているが、
登場する化けタヌキはオスです。

オッス

そして香川は大きいです、四国の一つです。

一度だけ行ったことあるのですが、
電車の本数が少なく、風景がキレイで、確かにうどん屋は多かった気がする。
金毘羅山にも参拝しましたが、麓にある天皇様にも献上しているという饅頭屋の饅頭がうまかった、

田舎は最高、という感じではなくなかなか鋭く感じる描写もある。

疲れたら田舎の実家で休むのもありでしょう。
住むとなるとそれだけじゃ済まない難しさがある。

けど疲れたら休みたい。
かわええタヌキと一緒に地元の良さを振り返るのもええ。
化かされて救われるならそれもええ。

うどん屋になることはすすめないけど。


ゆったりした作品で尺に余裕があるのか、
おまけの『ガオガオ』ってショートアニメみたいのがある。
宇宙生物のガオガオと万里生兄弟のコスプレもどきの姉妹が登場する。
邪な心を持った私には「裸とオーバーオール」を想起させ、
グッときます。


ただこれだけは言えます。
疲れた体と胃腸には、鍋焼きうどんは最高だ

豆腐と饂飩に癒しを求めたアラサーより{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

66.6 14 日常系で親友なアニメランキング14位
ステラのまほう(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (414)
1801人が棚に入れました
高校の入学式の日、夢中になれることを探して部活PRの展示を見て回る新1年生の珠輝。幼なじみのクラスメイト・裕美音はイラスト部に入部して楽しそうだけれど、珠輝は何をしたいかわからなくて……。
同人ゲームを作る部活「SNS(死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン)部」の机でパズルゲームをプレイした珠輝。迷った末、新入部員になることを決めます!プログラマで部長の2年生・椎奈、シナリオ担当の2年生・あやめ、BGMと効果音の担当、2年生・歌夜の3人と一緒に、ゲームを作る日々が始まります。

声優・キャラクター
長縄まりあ、村川梨衣、小澤亜李、悠木碧、前川涼子
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一つだって欠けてはならない大切な5つのピース

「まんがタイムきららMAX」で連載中の4コマ漫画が原作のアニメ。原作者のくろば・U氏は東大のゲーム製作サークルにいた事がある人。上記サークルの運営するサイト「Nonlinear」にはフリーゲームの公開もあります。

そんななので「ステラのまほう」は生粋のゲーム製作アニメとなりそうです。

部活とかサークルとかバンドとか、人が集まって何かをする時には必ず意見の齟齬が生まれます。他にも、やる気のない人がいたり、逃げてしまう人がいたり、人が多くなればなる程、色々な問題が生じるものです。いいチームが出来上がると言うのは奇跡に近い事なのかも知れません。

本作に登場する※1SNS部には既に結束の固まった(少なくともゲームを一本作っているので)3人の先輩がいます。そこに飛び込んだのが主人公の珠輝。

以下は各話の感想。

1話
{netabare}
部員の勧誘に励む?SNS部の場面。部長の椎奈さんが「大変ですよ‥」と釘を刺す一方で「そう気負う事も無いんですが‥」と誘う台詞の連なりは一見不可解なんですが、「大変ですよ」は多分やる気の無い人を切り捨てる為で、後の台詞は、それでも本当は仲間が欲しいと切望する椎奈さんの気持ちの表れの様に感じます。珠輝の返事を聞いて椎奈さんの死んだ魚の目(笑)に光が差した様でした。もしかしたらSNS部は元来もっと多くの人たちを擁していた部活だったのかも知れません。

一方で、自身を過小評価する珠輝ですが、その経歴はなかなかのもの? 以下に羅列。

幼児:すごろく製作
小1:昆虫の研究
小3:落書きの研究
小5:漫画を読みふける
中1:漫画の絵を模写
中2:古本を読みふける
中3:カードゲームの※ソリティアを研究

本人は趣味に一貫性が無さ過ぎると嘆いていますが、"なかなかの経歴"なんて控えめな表現でした。素養は完璧でした(笑)

※:一人遊びの事。トランプではクロンダイクが有名ですが、15パズルとか「カウボーイ・ビバップ 天国の扉」に出ていたボール・ソリティアもソリティアの一種。鎮静効果があります。(個人的経験から)
{/netabare}
2話
{netabare}
1話ではちょっと厳しい印象を残した椎奈部長でしたが、その事を珠輝に謝ってしがらみを解消してくれました。こんな素敵な先輩がいたら良いですね。

あやめと歌夜ともすぐに打ち解けた感じで3人+1人が着々と4人へと近づいていきます。

PCに不慣れな珠輝の補佐として、珠輝の幼馴染の裕美音もゲーム作りのお手伝いをする事に‥。裕美音というより"ゆみねぇ"という感じ‥珠輝を可愛がるお姉さんキャラでした(笑)
{/netabare}
3話
{netabare}
今回は合宿と称して珠輝の家でゲーム作りというお話。椎奈部長の気遣いで珠輝のお絵描き環境が充実。裕美音(この人、もはや部員同然‥)のアドバイスの元、ペンタブでお絵かきの練習してました。椎奈部長の「スキャナが必要かも知れません‥」とか、歌夜の※サンプリング作業とか、台詞ほか、描写が細かくて、ゲーム作りの土台を構築している様子が良く描かれている印象を受けました。

タイトル「ステラのまほう」の意味も分かります。5人の主人公達が以心伝心出来るまでの成長の過程を描く様なイメージでしょうか?

珠輝のお母さん、おばあちゃんも登場。二人とも優しいんだけど‥「ししおどしで遊んどるのは、だれじゃ~~!」はわたしだったら確実にトラウマになっているシーンですね‥。現実にその場に居合わせたら、縮み上がるであろう事請け合いなホラーなシーンでした(苦笑)

全体的に見れば、今回も5人の仲がより深まった様で、温かい気持ちになれるお話だったと思います。

次回も楽しみです。

※:色々な音を録音して、それをDTMソフトとかシンセサイザーとかの音源に利用する事。
{/netabare}
4話
{netabare}
今回は多くの新キャラが登場します。
人数少し多いので分かりやすく以下にまとめ。

飯野夏さん‥「のんのんびより」のかずねえみたいな糸目の人。
清水マリカさん‥天真爛漫ハーフの子。
百武照さん、SNS部のOGで初代部長。猫耳の人。
春馬君‥あやめの弟。小学生。珠輝に手ほどき出来るほど絵が上手い。
信人君‥春馬君の弟。

キャラ紹介の意味合いの強いお話だった所為か、物語にはあまり動きはありませんでした。(珠輝が春馬君に絵を教わって恋心?を抱かれたくらい‥)

ですが今回のお話を以って私は、SNS部は裕美音だけでなく、多くの人の助力に支えられてゲーム完成に漕ぎ着けるのでは?という予想を抱いた次第。

原作者のくろば・Uさんの所属する同人ゲームサークル「ノンリニア」もメンバーは40人以上、個性豊かな方々が時によって参加したり参加しなかったり、のんびりとゲーム作りしている模様。漫画とかアニメではさすがに40人は多過ぎますが「ステラのまほう」でも小規模ながら似た様な光景が描かれる事になるのかも知れません。
{/netabare}
5話
{netabare}
今回ではステラのまほうという言葉に込められたもう一つの意味も分かります。ゲームキャラの持つ魔法を意味する言葉の他に、ステラ=スターのまほうという意味があるらしい‥。五芒星のそれぞれの頂点にそれぞれの担当が収まるというのは見て分かるんですが、椎奈部長が二役以上務めているし、いまいちピンときませんでした‥。ゆみねぇは部外者だからやっぱり外れているんですねぇ(涙)テル先輩、雑用とかスケジュール管理ダメだったのかな‥。何でも出来そうなイメージだったけど‥。

あれこれあって、今回を以ってついに「ステラのまほう」が完成。は、早い‥。次回を最終回としてもおかしくない、やや急ぎがちな展開でしたが、この先はもう一本新作を作るお話とか、修正版を作るお話とかになってくるのでしょうか?

余計な場面があまり無くて、台詞にも無理なく情報が詰まっているし、キャラの優しさも丁寧に描かれているので、見ていて心地良くなるアニメです。3話の例の場面は別だけど(笑)

次回も楽しみです。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回は、即売会のお話が半分、打ち上げ会のお話が半分。

自分が作ったものを見られたり、評価されたり、このレビューにしても、私もアップする時たまに緊張するので珠輝の気持ち分かります。あと売り物をタダであげたくなってしまう気持ちも(笑)こういうのは慣れと割り切りで乗り切るしか無いんでしょうね。多分‥。

後半の打ち上げ会のパートは反省会とか、裕美音のお約束な話とか、恋バナとか、小休止の意味合いも兼ねたこれまでのまとめ的なお話でした。

地味ながらキャラの魅力が増しましたし、「ステラのまほう」完成と初販売成功という一章の終わりを飾るに相応しい円満な内容だったと思います。
2話続けて珠輝と裕美音、新キャラの飯野 水葉(いいの みなは)さんも交えてゆる~い百合話。
{/netabare}
7話・8話
{netabare}
珠輝と裕美音が友達になるお話。友達の為なら普段考え付かない事が出来るというのも、すごろくがゲーム作りに興味を持つきっかけになった事にも納得でしたが、2人の同級生だったのぞみちゃんという子、小学生低学年?なのに落ち着きがあり過ぎて、助言も的確なので違和感が‥。今の珠輝よりもずっと大人なんじゃなかろうか‥(笑)

ゲーム作りのお話が2週連続でお休みだったので物足りない印象でした。

来週に期待。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回のサブタイトルは「スキルアップその2」。新作ゲームの企画、夏コミの話も出ましたが、ゲーム作りに関しての内容はかなり薄い印象。

「ステラのまほう」即売会の終了以降はテンプレに従った百合話ばかりで楽しめていない様な‥。椎名部長のコミュニケーションLv.0(Lv.1とかになっていると思う)なところが可愛かったり、あやの男前振りがカッコ良かったりするんですけど‥‥。たまきは小学生にしか見えない(笑

次回に期待したいと思います。
{/netabare}
10話
{netabare}
前半はたまきが椎名部長を泣かしちゃう話。

たまきの自信の無さや心配性は椎名部長に通ずるところがありますが、部長の方がやや打たれ弱い‥。言いたい事を言う所は一緒ですけど、どちらも言った後で思い悩んでしまいます。程度の差こそあれ誰でもそうかも知れませんが‥。でも二人とも回復は早い。羨ましい‥。

後半はさらに椎名部長から借りたパソコンをたまきが落として壊してしまうという話。ある用途に特化したマシンを持ってる人とかでなければありそうに無い話ですね。でもやってしまったらどうしようという気持ちは伝わってきました。友達から借りたゲームのデータを消してしまったらという恐れと似ています。ハードは買い替え可能ですが、完全に消去されたり壊れたりしたデータは修復不可能。重みが違います。

おきのどくですが ぼうけんのしょ1ばんは きえてしまいました‥とか(汗

落としたパソコンが壊れるなんて稀にしかない事だと思いますけど、ハードディスク(HDD)がやられる事はあるかも知れません。セーフモードから起動してみてダメなら、OSの入ってるディスクから起動するか、HDDを他の健康なPCに外付けして、運良く読見込めたら必要なデータをコピーするとか、あれこれ手がありますが、最悪の場合でもHDDを初期化するか買い換えれば使える事が多いと思います。PC自体は結構丈夫なので壊れたと思って捨ててしまうのは勿体無い‥試す価値はあると思います。
{/netabare}
11話
{netabare}
夏コミに向けてのゲーム製作のお話の続き。

アグレッシヴ少女"はーちゃん"こと水葉さんのお姉さんは糸目の飯野夏さんでした。
ゲーム製作と勉強が両立出来ない水葉さんに夏さんから(おばあちゃんの代弁者として)待ったの声が‥。

自分にしか出来ない事があると主張する水葉さんに、夏さんはそれを自惚れと断じ、彼女にとって本当に必要な事は何かと問います。

必要な事と言うと、単純に考えれば、社会人なら食べる為に必要な仕事とか、学生なら、なるだけ自分の望む仕事に就ける様にする勉強とか‥でも必要な事ってそれだけじゃないですよね‥? 作中であやが言っていた様にご飯食べたり息したりするのと同じく、精神的な支えは人間にとって必要です。自分自身にひとかけらの誇りも持てなくなったらその時は多分おしまいなので‥。仕事や勉強に誇りを見出せるのなら一石二鳥ですが、人生って望めば叶う様にそうそう上手く出来ていないものです。

評価や意味じゃない‥あやの一喝はそんな一番大切な事を思い起こさせる青天の霹靂の如き言葉でした。これは女子じゃなくても惚れ惚れしてしまいますね。おおっと、逆でしたね(笑)

ゲームの事、新作ゲームのジャンルはまたしてもサウンドノベル。原作はあやによる中二病全開小説「星屑の※インテンツィオーネ」。OPムービーの※bドット絵を見て、初回からRPGとかアクションゲームの製作風景が見れるかも?と期待していたのですが‥残念。

でも高校生が部活で作るゲームジャンルとしては、製作難易度の観点から判断すればサウンドノベルの方がリアリティがある気はします。そうした小さな成功を積み重ねながら段々とスキルアップしていき自信をつけていくのでしょう‥先の話との兼ね合いで納得。アニメとしての派手さには欠けますが、その方が嘘っぽくなくて私は好きです。

それはそれとして、ぷよぷよのアレンジと間違えられてしまったとは言え、第1話の部活勧誘の話に出ていたパズルゲームは何気にスゴかった気はします。対戦なのか協力なのか、ゲームパッド二つ使ってプレイ出来る仕様だったみたいなので。てる先輩以外はみんな1年生だったわけだし‥。

「ステラのまほう」完成からは長~い中だるみが続いているという印象でしたが、OPムービーにも微妙な変化(レベルアップ!)があり、今回のエピソードでそれを脱却した感があります。

ラストに向けての熱~い展開に期待してます。熱~いと言っても、事ある毎にハグする様な百合描写はもうおなか一杯なので遠慮しときますケド(笑)

※:イタリア語の女性名詞で意図や意向の他に、印象、心証なども示す言葉だそうです。「星屑の意向」とかだと硬過ぎるので「星屑の願い」という感じに訳すときれいな感じはします。
{/netabare}
11話
{netabare}
ゲーム完成から夏コミ、水着回と急ぎ足でまとめた様な最終話でした。

とんでもない数の人の集まるコミケ会場の風景が描かれましたが、映像などを見ると何ともまあ、毎年すごい熱意ですね。話には聞いた事はありますが、私は現地に出向いた事はありません。椎名部長並みに人ごみが苦手なので(汗)ちなみにサークル参加費は8000円なり。参加する人は1本1000円のソフトを出来れば8本くらいは売りましょう(笑)

最終話に至るまであまりレビュー内で触れなかった歌夜について、これまでも常々思っていた事ですが、歌夜は他のSNSメンバーと比べ、プロ意識が既に芽生え始めている様で、時間に忠実、掛け持ちしてても身を削って仕事をこなすところなど、最後まで底知れぬ天才性が伺えるキャラでした。OPで表示されるステータス画面でもスキルが役に立つものばかりでレベルもかなり高めだし‥。頼もしいキャラである一方、割と乾いた性格をしていて、百合話にもあまり絡まないので、他のメンバーと比べると陰の薄い印象がありましたが、それでも、縁の下の力持ちとしての大事な役割があり、さらに椎名部長とともにSNS部の熱冷まし役を兼ねるという、やはり欠けてはならない大切なピースの一つでした。

義務に忠実な歌夜や椎名部長を描く一方で、たまきやあや、はーちゃん(あとゆみねも)の様な情熱的なキャラも描き、それぞれの視点にもかなりのずれがあり(ノンリニアにモデルがいたりして)行き違いや衝突を経て、ただの馴れ合いの仲良しグループには決して生まれる事の無い絆を描いている点はこのアニメの美点の一つに数えられると思います。

後半の海での打ち上げの話は、はっきり言ってSNS部っぽくない‥。日光足り過ぎ、元気一杯でみんな堂々としてるし‥椎名部長以外は(笑)

ゲームの製作から完成、販売まで一貫して描かれているのも、このアニメの良いところではありますが、百合成分とパパ大好き(笑)成分が過分に含まれていたためそれに隠れ、肝心のゲーム製作部分の描写が中盤~後半にかけて淡白になってしまっていたのはちょっと残念でした。

最近のアニメでは何故か、女子ばかり登場するアニメだと百合に、男子ばかり登場するアニメだとBLになってしまう傾向がありますが、展開がワンパターンになりがちだし、ちょっと現実離れし過ぎな気もするので少し控えて欲しい気もします。

2期無さそうですが、もしあれば、すごろくからの叩き上げのゲームクリエイターたまきの第一歩、是非見てみたいものです。

SNS部に祝福を!
{/netabare}

OPはパラパラ漫画とか※2ドット絵とか、キャラ紹介のLv.~とか仮装とか、見ると楽しくなる映像も相まって、とても完成度の高いムービーに仕上がっている印象。下地紫野さんの明るく透明感のある歌声も素晴らしい。「God Save The Girls」聴くと元気がもらえる曲です。

下地紫野(しもじ しの)さんは作中ゲーム内キャラ、ステラの声の他に、4話から登場のマリカと茶道部員の人も演じていらっしゃるそうです。きちんと声色を使い分けていて、声優としての技量の高さも感じました。

ゲーム作りを主題としたアニメには前期の「NEW GAME!」がありましたが、この「ステラのまほう」ではたった5人?でゲーム製作。規模はずっと小さいものの、一人一人が決して欠けてはならない重要なお仕事を担うため、"なんとかなるさ"感が全くありません。(お互いの仕事の性質が違う為なかなかフォローし合えない点で)

ですが、4話見終えた時点では上記の様な厳しい印象は和らいで、かなりゆる~い雰囲気に‥。もしかしたら部員以外の多くの人に支えられて一つのゲームを作り上げる物語になるのかも知れません。

それぞれの個性を持った人たちが、それぞれにしか出来ない役割をへこたれずに全うするのは大変な事。それでも一丸となって一つのものを完成させた時の喜びは何ものにも代えがたいはず‥。

彼女たちの作り上げるゲームに期待です。


※1:SNS部=死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン部、ヒドイ‥(笑)

※2:原作のくろば・Uさん自ら描いたもの。さすが現役ゲームクリエーター。お見事な出来栄えです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

デジタルなかわいさ

正直今期のアニメの中でダントツに好きです。
誰かのために考え行動する優しさ、辛い時の心の動き、人の優しさを察し感じる言葉、関係性。そのどれもが、私の心に響いてきます。

【物語】
女子高校生がゲーム制作サークルに入部し同人ゲームの制作をしていくお話。
好きなことを出来なかった・見つけられなかった人には響く1話でした。
【作画】
やわらかくて良いですね。
【声優】
村川梨衣さん、悠木碧さん、小澤亜季さんなど、若者向きに人気な方がそろってます。
そして主役は長縄まりあさん。私は六畳間の侵略者が大好きなんですが、ほんとうれしいなあ(涙)
【音楽】
音楽というよりはOPEDの映像の話なんですがOPのドットキャラ絵が可愛すぎる!
EDの映像も曲とかけてドットが浮かんでいるデジタルな海なのか、デジタルな宇宙または空を表現しているように見えました。(四角いドットから星に変わるのも星空という感じです)EDの曲は長縄まりあさんが歌っています。
海の中に漂う浮遊感、大きな海の中で少し切なさを感じる孤独感。海の中で灯りのように光るデジタルな海の中の星が、転調によりキラキラと輝く星へかわり輝きだす高揚感。いやあ、見返すほど味がある。
たまきの様々な感情をイメージさせるようなところがありますね。5話を観た後にじわじわと効いてきました。お話の余韻を響かせるようないい曲です。


【キャラ】
どのキャラもみんな好きですね。
その中でも関あやめちゃんがなんとなく好きです。
いやでも、ゲーム音楽に詳しそうな藤川歌夜ちゃんも良い!

【ゲームを制作するアニメといえば?】

ゲームを劇中で制作する作品といえば、「涼宮ハルヒ」では少し触れてますよね。
負のベクトルを持った作品なら「NHKにようこそ」とか笑
最近では「少女達は荒野を目指す」「NEW GAME!」でしょうか。
私は見たことが無いのですが「ディーふらぐ!」「 冴えない彼女の育てかた」「 さくら荘のペットな彼女」「 超次元ゲイム ネプテューヌ」等もゲーム制作をしているようです。

【ゲーム音楽は聞きますか?】

ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。
オーケストラでの壮大な曲や、チップチューンの色あせない名曲、様々なゲーム音楽がありますよね。
チップチューンの原曲をアレンジでオーケストラでの演奏がされたりしますが、「原曲のほうがいいなあ」なんて思うことが多いです。

【本田たまき】
{netabare}
今作品の主人公ですね。
5話で歌夜と音信不通になった時のセリフが印象に残っています。
『どうして…部長さん…関先輩…藤川先輩を信じてあげないんですか』
『私たちみんなで楽しく一つのもの作ってきたじゃないですか…』
(あれ…なぜ藤川先輩だって頑張ってるはずだって確信できるの?みんなで楽しく作ってきたってほんとに言えるの…?)
『それでも…それでも私は藤川先輩を信じたいです…』
辛い状況下で歌夜がBGMを作れず逃げてしまったと思う先輩たちに対して、
たまきは不安の混じった疑問をなげかけました。ゲーム制作はいつも楽しいという幻想的なイメージがあったかもしれない。たのしく一緒にやってきた仲間に疑うことはないと思っていたかもしれない。たまきの理想と現実の乖離ですね。それでもたまきは歌夜を信じたかった。それはたまきの弱さでもあり、たまきの根本的な部分に存在するやさしさの現れかもしれません。(人を疑うことを知らないというのは、弱さでもあり、優しさでもあるのかもしれません)
{/netabare}

【即売会、いったことないなあ】
{netabare}

同人音楽や、同人漫画の即売会って行った事ないなあ。クリエイターの最前線?やマニアックな世界を見たことのない人にとって、そういう面白さもこの作品にはあるかもしれませんね。

でも周りが皆上手くて、自分の作品が小さく見えて、この場に居ていいんだろうか?早く帰りたいなんて思うことはだれでも経験した事のある気持ちかも知れません。だからこそ、たまきが会場で気落ちしたことがすっと分かるのかも。

いわゆるジャケ買いというやつでしょうか?ゲームのイラストを見て買っていく人は。私も、一般ゲームでジャケ買いをすることがよくあります。という事で雰囲気で買ってくれる人には、仲間意識を感じます。しかも同人ゲームの会場となれば、お宝を発掘するような、もしくは未開の地を開拓する楽しさがあるんだろうなあと羨ましさを感じます。

今週(6話)も情感を感じれて良かったです。藤川さんの「私の事、かばってくれたんだって?」に茶化した感じのない雰囲気を感じて、グッと来るセリフです。

部長さんが元部長さんとの日々をどう思っているのかも感じれたし。(そしてあえて言葉にしないのも素敵です)

たまきがこの部活に感じる楽しさというのを最高のきらきらとした笑顔で表現したあのシーンも良かった。

{/netabare}

【ボードゲーム】
{netabare}

ボードゲームは将棋やオセロも入るのですね。
私は人生ゲームを、テレビゲームでプレイしたことがあるくらいです。モノポリーを持っているんですがルールを知っている人がいない(笑)
人狼ゲームや、お邪魔物はボードゲームに入るだろうか?

作中では幼き頃のたまきが、ゆみねと遊ぶ為にボードゲームを作ります。ゲームを遊んでもらえて楽しんでもらえることが素敵だ思う気持ち、SNS部に入ろうと思った時の気持ちのきっかけの話でした。

私には、たまきがゆみねと友達になる為に頑張って、ゆみねを笑えるように変えてくれて、外との繋がりを作れるようになり、そして一度中学は別々になっても高校生になった今でもずっと友達で居る二人に涙。特別な親友ってたまきは言っているけど、より強くそう思っているのはゆみねのほうかもって感じました。

今週は藤川さん可愛かったなー。

もうこれが今期の私の一番好きなアニメです。6話までこんなに楽しめたのは今までにないくらいです。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 42

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「死んだ魚の目日照不足シャトルラン部」←通称SNS部が目指すモノとは?

この作品の原作は未読ですが、「きんいろモザイク」や「ご注文はうさぎですか?を輩出している「まんがタイムきららMAX」の作品と知って食いつきました。
きらら系…視聴数が右肩上がりとなっている現状でも絶対外せない作品です。

この物語の主人公は高校1年生になったばかりの本田珠輝…彼女はこれまで自分のやりたい事が見つけられず、色んな事に手を出してきました。だから高校で入る部活は「自分の本当にやりたい事」にしたいと考えていました。
新入生恒例の部活紹介を見て回っていたところ、彼女はふと一つの部活動の前で足を止めるのです。
そこは「SNS部」という同人ゲームを製作する部活でした。
ゲームを製作する…普段は物静かでおっとりとした彼女ですが、幼いころ友達と遊ぶために様々な遊びを自分で考えていたこと…
そして自分の考えた遊びで友達が笑顔になってくれた時の喜びを思い出し、SNS部に入部する事を決めるのです。

ちょうとSNS部も創始者である先輩が卒業して深刻な人手不足に困っていたところでしたが、自分たちの活動がマニアックである事も十分承知しており、部活紹介にもそんなに熱心に取り組んではいませんでした。
だから新戦力の加入は願ってもいない出来事…
こうしてSNS部に新たな部員が加わり…物語が動いていきます。

高校生が同人ゲームを作る…これ自体は決して目新しい訳ではありません。
直近では春に続編の放送が決まっている「冴えない彼女の育てかた」でも扱われていましたから…
存在感の希薄なメインヒロインと、真逆の鬼がかった製作陣が織りなす物語が気持ちを熱くしてくれたのは記憶に新しいです。

冴えカノと比べると、こちらは抜きんでた才能の持ち主もいなければメインヒロインも不在です。
でもとても高校生らしさが感じられる作品だったと思います。
ゲームを作って販売する…普通は高校デビューが一般的だと思います。

これまでは自分の趣味の範疇で留まっていた作品の世界が一気に広がるんです。
それだけでも凄い事なのに、自分たちの作った作品を自分たちで販売し、お客様の評価に直接触れる事ができる…
この一連の流れを全て体験できるという事がどれほど貴重な体験か…
社会に出てモノづくりの道に進んでも全てを実践するのはとても難しい事です。
だからそれぞれのスペシャリストが自分の最も得意とする分野で活躍する…そんな分業がキチンとできるから技術の進歩に繋がっていくのだと思います。
でもいくらその道のスペシャリストでも、それ一辺倒で周りが見えていないと必ず行き詰ると思います。
だから例え規模が小さくても全てが見渡せる位置に自分を置ける事は、未来のモノづくり屋さんにとっては大切な事だと思うんです。

そんな普通の高校生が自分たちのできる範疇で精一杯のモノを作り上げる…これで十分だとも思います。
実際には作り上げる事自体が難しいので、決して楽な道のりじゃありませんけれど…
でも自分もそんなチームの一員である事を実感しながら、時には苦しい思いをしながらみんなと一緒にゴールを目指す…
達成した時の喜びを知ったら…きっともう抜け出せなくなるでしょう。
そして途中の道のりが苦しければ苦しいほど、達成した時の喜びも大きくなる…モノづくりを生業にしている人ならきっと誰でも知っている事です。

彼女たちの活動は「作って終わり」ではありません。販売するのも彼女たちの仕事です。
目の前で商品を手に取ってくれるお客様たち…
きっと良い事ばかりではないと思います。
作品に対する批判が聞こえたり…同じようなゲームを出店しているほかのサークルの動向や、お客様の目線や流れが気になったり…
でもそんな気がかりもお客様のたった一言で吹き飛んでしまう…
頑張って良かったと心の底から思える瞬間がきっとあると思うんです。

だからゲームの内容も販売数も奇をてらった作品ではありません。
背伸びをしない普通の女子高生らしさが溢れる作品だったと思います。
そんな彼女たちの活動の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、下地紫野さんの「God Save The Girls」
エンディングテーマは、たまきとゆみねの「ヨナカジカル」
元気の出る感じのオープニングが好みでした。

1クール12話の物語でした。
きらら系の作品らしく、登場人物の可愛らしさを目一杯感じる事の出来る作品だったのではないでしょうか。
これからもSNS部には初心を忘れず人々を笑顔にするゲームを作っていって欲しいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

76.8 15 日常系で親友なアニメランキング15位
恋する小惑星(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (423)
1625人が棚に入れました
幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と “小惑星を見つける" という約束をした木ノ旗みら。 高校では天文部へ入部しようとしたが、 今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」に……!? 地学系女子たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?

声優・キャラクター
高柳知葉、山口愛、指出毬亜、東山奈央、上坂すみれ
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジックリと人間観察やキャラ採集も楽しめる地学アニメ

原作未読。

【物語 4.0点】
幼い頃、あの子と約束した小惑星を見つける!
といった一応の目標はあるが、
本作は全力疾走する青春夢物語が暑苦しく牽引するタイプではなく、
そんな夢を抱いたり抱けなかったりする美少女たちと
ゆっくり歩みを共にすることで見えて来る人間模様が醍醐味の日常作品。

水着回に温泉回にメイド服と、きらら日常系の萌え要素は一式用意されており、
ボンヤリ眺めているだけでも癒やされる。

が、やはり本作は、積極的に天文学や地質学に関心を持って、
掴みに行くことでより一層、楽しめる。

そして、その視聴姿勢は、
夢を持って学び行動すれば広がる世界。
天文&地質が合体した部活動を舞台に、
異なる趣味を持った仲間との交流でさらに視野が広がる。
といった登場人物との体験共有という形で報われる。


【作画 3.5点】
天文絡みとあって星空の背景美術等には並々ならぬこだわり。

厳密な作中世界の時季設定に基づいて配置したと言う星座。
より現実に近い暗い夜空をベースに、
許容範囲内で明るさを付加したと言う微調整により、
引き込まれる星空を演出。

かと思えば、リアル志向で描き込んだ建物の壁に、
SNS画面を投影するなどの
大胆さも交えてリズムを生み出して来る。


一方の人物作画。
赤だの青だの相変わらずのカラフルな髪色に、
パワーストーンの如き瞳の輝き。

ただ、色彩のタッチは淡く、萌えの押し売り感は控え目な印象。
ここでも視聴者の側にピントを合わせることを求めるようなデザイン。

安定感の方は、中盤の総集編後に、やや息が上がる場面も……。


この2020冬クール、いや今年は、新型コロナ禍もあってか、
道中、作画やスケジュールが苦しくなる作品が多いなぁ……。


私のツボ:{netabare}「二人分頑張りますから」と、さくら&モンロー先輩に決意表明する
イノ先輩の反復横跳び?な珍プレイ動画。{/netabare}


【キャラ 4.5点】
単体で趣味やこだわりを持ったキャラを人間観察するのも楽しいが、
みら&あお、イノ先輩&さくら先輩、さくら先輩&モンロー先輩
などとカップリングで観察すると、さらに味わいが滲み出てくる。


例えば、{netabare}素直になり切れない、さくら先輩を眺めるイノ先輩とか

モンロー先輩の夢を語る姿を、
目標を見つけられない自身を自嘲しながら眺める、さくら先輩とか。{/netabare}

ずっと、あの人を見つめ続けて来たからこそできる、
あなたって、やっぱりそういう人ですよね。
と言わんばかりの達観した表情を発見した時に、
ボーリング調査級のキャラの深掘り感を覚えるのは、
きっと私が抜け出せない百合の沼に足を突っ込んでるからなのでしょうねw


終盤、新規追加された後輩キャラには唐突感は覚えないが、
深部への掘り下げまでは、まだ行っていない印象。可能性は感じさせる。


これは是非2期やってボーリング調査してもらわねば♪


【声優 4.0点】
みら役・高柳 知葉(ともよ)さんといったメンバーらを、
きらら系のヌシ?(笑)のモンロー役・東山 奈央さんが取り仕切ったという?
たのしーアフレコ現場。


配役はナチュラルさを重視した適材適所。
各種萌え成分等は雰囲気を壊さないように添加。

こうした配慮が、いざ真剣に目標などの想いを語るシーンで生きてくる。


【音楽 4.5点】
音楽制作・フライングドッグ。劇伴は伊賀 拓郎氏。
「Asteroid in Love」などの神秘的なピアノの音色で夜空を演出しつつ、
「地学部活動2 浮き立つ心」何かでは、アコギとバイオリンなどを疾走させ
地学部活動のウキウキ感もアシストする。

OPは東山 奈央さんの「歩いていこう!」。EDが鈴木 みのりさんの「夜空」。
共にピュア成分配合の歌声でしっとりと癒やしつつ、
着実に前に向かって急がず休まず歩んでいく作品世界とシンクロ。

自慢の空模様を多用したED映像は感動的。




【6話迄の感想】知性と感性がもたらす癒し

長くなるので折り畳みw
{netabare}
見上げてごらん夜の星を♪

ほら 足元を見てごらん♪


古今、色んな歌が元気づけようと顔面の上下動を勧めて来るわけですが、
空を見たって、天体について何も知らなければ感動は続きませんし、
地面を見たって、ただの石ころが転がってるだけと思えば、不貞腐れるだけ。


天文部と地質部が合体した‶地学部”の活動を描いた
このきらら系を見ていて、学問とは成功などの現世利益を得たり、
論戦で相手をねじ伏せるだけの物じゃない。

各々が興味を持って探求して身に付いた知識。
仲間の趣味の視点も共有して広がる見識。

それらに育まれた感性のアンテナが夜空や道端にある驚きを感知していく。
きららの萌えキャラから思いがけず学びの本質を諭されつつ、
癒される今日この頃です。


天文学や地質学においては、対象を時間をかけて観測することで見えてくる物がある。
その視点が人物描写にも当てはめられるのが本作の渋くて良いところ。

この後輩はずっと先輩を見てきたからこそ、こういう表情をするんだなとか、
じっくりと観察することで、彼女たちの新たな一面を発見し癒される。


また楽しからずや。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 45
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

変な表現だが、「ちゃんと部活をしている、日常系部活アニメ」(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルは、日常系、学園、微百合。

きらら×動画工房 という安定感ある組み合わせ通り、(爆発力こそありませんでしたが)安定して楽しめるアニメでした。

キャラクターは、全員とても可愛らしく描けていますし、最近のアニメとしては結構、キャラと名前が一致しました(コレ大事)。

あと、EDが良いですね。剣道部的ED大賞2020冬(非公認)受賞w

ちなみに、本作のタイトルは、「こいするアステロイド」と読みます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
キャラデザや設定のわりに、意外と硬派な作品なのかなと。

まず、部活動をちゃんとやってる、文化部なのに(偏見)w

原作者も地学部に在籍していたようですが、「放課後に遊んだりお菓子を食べたりする場所を確保するために、廃部になっていた地学部の部室を乗っ取るという友人の企てに乗っただけで、遊んでばかりいた部活動」という、むしろアニメっぽい生活を送っていたようで(笑)、自身の経験はほとんど生きていないのだとか。

ミラやアオが小惑星発見という夢に向かうのが縦糸になっていますが、モンロー先輩の宇宙飛行士、イノ先輩の国土地理院、スズのパン屋など、登場人物が夢に向かって着実に努力している姿が好印象でした。桜先輩が、明確な夢はなくとも地学が好きで一直線なのも、リアルで良いですしね。

学問がちゃんと結び付いている、夢が繋がっているというのは、本作のメッセージであり、真っ直ぐで素敵でした。

本作、どの話にもずっと☆3をつけていましたが、ずば抜けて良かったのが、9話目「本当の気持ち」。モンロー先輩と桜先輩の卒業回です。

素敵な家族、桜先輩のツンデレ、モンロー先輩と桜先輩の出会い、モンロー先輩の悩み、アオとミラの結婚(笑)

きっと、某資源採掘地帯の司令官も、「あれは、良い百合だ」と言うだろう、素敵な回です(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ド定番の、きらら系の部活動モノ。視点がギャラクティック(笑) 天地人、、、さん(笑) アオとは、もう少し過去での絡みがほしかったかな。いいじゃん、ムラムラしても(笑) すずちゃん、良いキャラだな。二つの部員の友情もテーマの1つか。「ゆるキャン」にどこまで近づけるかな? ED、良いね。

2話目 ☆3
OPも素敵。きららだな~。互いの活動やスキルを交流するの、良いね。詳しくもなるし。生徒会長スキル(笑)

3話目 ☆4
ちゃんと取材して作ったんだな~って感じ。なるほど、あと1年かけて、きら星チャレンジのために、努力していくのか。国土地理院を目指すアニメキャラは、初では?(笑)

4話目 ☆3
水着回? ミネラル商? なんか、聞いたな(笑) 新キャラ、ウザイ(笑)

5話目 ☆3
なんの事件も起きず、ちゃんと繁盛する文化祭も珍しい(笑)

6話目 ☆3


7話目 ☆3
線で結べば星座に、遠くを見ればタイムマシンに。普通に大学落ちるのは、珍しいな。

8話目 ☆3
地質オリンピックに転校。どうするかと思ったら、同居か。さらに、百合が(笑)

9話目 ☆5
二人とも、結婚おめでとう(笑) にしても、どこかの男子ソフトテニス部の親たちにも見せてやりたい話だな(笑) 桜先輩のツンデレと、モンロー先輩の腹黒、イイね♪ 天地人、、、さん(笑) 合コンで困ってる桜先輩、、、観たい(笑) 卒業の切なさ、感動、良い百合回だった!

10話目 ☆3
失恋したからな~。新入生の入り方、ちょっと、ひだまりスケッチを思い出す。バームクーヘン? 東日本大震災がモチーフかな? そのへんが過去のこととして、アニメに登場するんだよな。雨が上がらないと、虹は出ない。環水平アーク、たまに観るよな。一人だけ合格、ね。イノ先輩の不安がな。

11話目 ☆3
無理についてきて、良い感じに進む。お役所仕事をしない大人が素敵。まあ、天文学者って、ロマンチストっぽいしね。そこは、てるてる坊主じゃなく、天気の知識を生かしてアドバイスしてほしかった。

12話目 ☆3
ちゃんと着地しましたね。まあ、ここで小惑星見つかったら、話終わるしね(笑) EDにもきっちり繋がっていましたね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見たことないもの、見つけにいこう!

この作品の原作は未読ですが、貴重なきらら枠なので視聴を楽しみにしていた作品でした。
それに…恒例になりつつある声優さんの顔ぶれも後押ししてくれていたと思います。
すみぺ、奈央ぼう、麗奈ちゃん、Lynnさん、すみれちゃんにここちゃん…
こうして声優さんの名前を並べてみると改めて凄い作品だったんだなと思います。


幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と
"小惑星を見つける"という約束をした木ノ幡みら。

高校では天文部に入部しようとしたが、
今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」になっていた…!?

地学系女子(ジオジョ)たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

「可愛らしい」「癒される」が売りのきらら枠ですが、本作品の売りはそれだけじゃありません。
もちろん、そういう成分も多分に含まれているのですが、一番の売りは天文や地学の情報に溢れている作品だということです。
きっと原作者の方は、天文や地学が大好きなんでしょうね。

…と思ってwikiをチラ見したら確かに学生時代は地学部に所属していたようですが、部活動は遊びが主体だったので、実体験が漫画に反映されている部分は少ないとか…
でも、好きじゃなかったらこんなテーマを題材にマンガなんて描けないですよ。

私は学生時代は運動部に所属していたので、文化部のことは正直良く分かりません。
今となっては、地学部や天文学部があったのかも忘れてしまいましたが、こんな活動ができるなら文化部も悪くないなと思いました。

この作品の設定に関して、天文部と地質研究会が合併されていたのは大正解だと思いました。
今どき、少しでも沢山の知識を吸収しようとする、あんなにも素直で純朴な高校生がどれほどいるかは分かりません。
でも、興味を持つきっかけ作りって大切だと思うんです。
地学と天文学が一緒になるのは、突き詰めていくと共通する部分が多いからなのではないでしょうか。
だってガスで出来ている様な特殊な星を除くと、その他の大部分の星にはちゃんと大地があるのですから…

「地質を調べたら歴史が分かる」とこの物語でも言っていましたが、小惑星リュウグウのサンプル採取も同じ目的であることからも、お互いに共通部分があるのは明らかだと思います。

そしてきらら枠として安心・安定して視聴できる最大の魅力はやっぱりキャラですよね。
みらとあおの天文に向ける熱心な姿勢は特に大好きでした。
でもこの二人の話をするなら「きら星チャレンジ」は外せませんね。

お互いが大好き同士でいつも一緒のみらとあおですが、それは自分たちの意志の働く範疇での話です。
自分たちの意志で何とかなる範疇を超えてまで一緒に居れる保証はどこにもありません。
それを痛感したのが、みらとあおが2年生の時に向かえた「きら星チャレンジ」でした。

色々とショックを受けましたが、まさかの逆転ホームランが見れるとは夢にも思いませんでしたよ。
IS1期OVAの冒頭でシャルの放った一撃を彷彿させる台詞と共に現れたのはまさかの超展開…
この一歩を踏み出すのは胸が張り裂けそうなくらい緊張したと思います。
でも、踏み出さなかったらもっと後悔するんです。
何もしないで公開するくらいなら、失敗して後悔した方がずっと良いですから…
こういう学生さんなら心底応援したくなります。
2人がどんな「きら星チャレンジ」を迎えたのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、奈央ぼうの「歩いていこう!」
エンディングテーマは、鈴木みのりさんの「夜空」
どちらも良曲で、通勤中のお供にさせて貰っています♪

1クール全12話+総集編1話の物語でした。
ただ癒されるだけじゃなく、天文学や地学に触れることができたのは凄く良かったと思います。
きらら枠ファンの方には絶対視聴して欲しい作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33

61.1 16 日常系で親友なアニメランキング16位
かなめも(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (318)
1604人が棚に入れました
身寄りを無くした少女・中町かなは、ひょんなことから新聞専売所に住み込みで働くことに。
そこに待っていたのは、とんでもなく個性的な同居人たち。彼女達の日常生活や仕事現場のドタバタを描く作品。

声優・キャラクター
豊崎愛生、水原薫、広橋涼、遠藤綾、喜多村英梨、堀江由衣、釘宮理恵
ネタバレ

さんちゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

終わり方も綺麗だったし、いい話はあったけど全体を通して考えるとあまり面白くは無かった

おばあちゃんが死んで、天涯孤独になった主人公中町かなちゃんが
新聞屋さんで働き、温かい日々を過ごす物語でした。

やや視聴がしんどかった。
物語はほんわか日常系で、複数話に跨るいわゆる伏線とかいうものは
少なかったようで飛ばし飛ばしで見ても良いとは思います。

1,2,3,11,12,13話だけ見とけば事足りたのかな、と。
(4話は失神しそうなほどつまらなかったので見ない方がいいかも)

1話は、全体の話を理解する上で。
2,3話は久地院美華という釘宮理恵さん演じるツンデレキャラが出てくるので。
8話は12話に掛る、マリモ姉さんというキャラが出てくるので。

視聴時何が辛かったかと言うと、まずギャグが面白くなかった。
ここまで酷いと必要無かったような、と思ってしまう。
致命的に受け付けなかったのが西田はるか。
キャラ設定は日常系でありがちな、ロリコン入った可愛い娘をみると
体中を弄ったり撫で撫でスリスリしてあ~ん○○ちゃん可愛いっ!とかって
必要以上に迫る良くある変態ボケキャラ。
声優は堀江由衣さんで、嫌いではなく寧ろ好きな方なので普段なら細かい所は
堀江補正が入るのですが、西野はるかに関してはホント邪魔に感じて仕方なかった。
変態設定だけなら我慢できるのですが、加えてそれ以上にキャラを立たせようとしているのか
口調にも意味不明な特徴を持たせてあったから始末が悪い。
「だーー、ね」「なのよーー、ね」と言った具合に台詞の最後の一文字手前を
必要以上に引き伸ばすのだ。
「うぐぅ」とか「がお」とか、なにこれ某18禁ゲームのキャラ設定意識してるのか、と。
その手の鼻につく口調は、キャラ単体でグッズが売れまくるほど強烈な魅力があって
初めて相乗効果を発揮するものなんだろうけど、こと西田はるかに関しては通しで見ても
単なる鬱陶しいボケ担当であり、キャラ個人が引き立つエピソードも一切無かった。
よって、滑っているだけと私は完結させた次第。

それ以外にも、北岡ゆめと南ゆうきのほのぼの雰囲気をぶち壊す百合設定。
冗談として話の中に組み込んでるんだろうけど、二人がいちゃつく度、申し訳ないけど
普通にあまり気分が…うん、包み隠さず言うと気持ちが悪かった。
百合を抜いたらこの二人って個性って皆無だよね。だから百合で推さざるを得なかった
のかもしれないけど、あまりにも場違いでしょう。

……と、ここまでだったら見なきゃいいじゃんと指摘を受けそうですが、
全てが全て悪かったなら1話で視聴を止めている。
天涯孤独になって人の温かさに触れる、とか分かりやすい物語の始まりは好きだったんです。
あと、代理が凄くキャラが良くて見続けられました。
確実に、代理が居なかったら見なかったかなぁ。
代理凄く可愛い。

それだけのアニメ、と言いたい所ですが取り上げているテーマの力か、オチが綺麗な話もありました。
見るべき話として挙げていませんが、10話の最後。
{netabare}
かなが美華のためになけなしのお金でジュースを1本買うんですが、それを半分こしようと
最初の一口を二人で譲り合う過程でこぼしちゃうんですね。
で、気落ちするかなを励まそうと美華がこれまたなけなしの金でジュースを1本買うと、
今度は「当たり」が出て、かなと美華、めでたく一本ずつジュースを手にする事が出来て二人笑い合う。
これだけで、感動系5分制作アニメが出来そうな物語だなぁ、と少しほっこりしました。
{/netabare}

まぁ、私はこのかなめもに出てきた半分ぐらいのキャラが苦手で眉をしかめながら
見てしまいましたが、所々上記に上げたような非常に良いエピソードがあったのも事実です。
もっとそういうエピソードが多数散りばめられていればまた印象が違ったのですが、
惜しむらくは新聞配達員という設定が生ききっていなかった事でしょうか。
天涯孤独で心に闇を抱えているんだから、風新新聞専売所の人達以外の街の人との触れ合いや、
新聞配達員という仕事を通して成長していく過程が欲しかった。
あまつさえ中学生が自転車乗れるようになりたいー、じゃ誰も感動しない。
美華の過去に触れていなかった辺り、無理して明るくコミカルに持っていこうとしてた風にとれたけど
この辺にブレがあったんじゃないなぁ、という気がした。
うまくいけば「さくら荘のペットな彼女」レベルのアニメになってた可能性を感じただけに残念。

一気に見てしまったので結果ダラダラ書いてしまいましたが、
お勧めかと問われれば、個人的にあまりお勧めはできないアニメでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【ほっちゃん再始動への鍵~ホアーッ!ホアーッ!】&【注目したい“代理の歩き方”】

けいおん!以降、ノリにノってる芳文社『まんがタイムきらら』系列誌からのアニメ化作品


監督はこの後に「神のみ」を作るお方
超カコイイOPアニメーションを作ったのは「未来日記」で監督をやってるお方、ああカコイイw


新聞配達のアルバイトに勤しむ美少女たちのお話ですが“あまりにも緩い内容”のためガチでお仕事している方々のことを思うとちょっと情けないお話
その割には“百合描写だけはガチ”なので免疫の無いお方は注意が必要
まあ生暖かい目で気長に見てやってくださいw;









この作品でオイラが注目したいポイントの1つ目はやっぱ堀江由衣さん(ほっちゃん)演じる西田はるかでしょう
もう後半になると単純にウザいだけに聞こえるかもしれませんがw実はほっちゃんが明白なお姉さんキャラを演じるのはこれが初めて
(GAのナミコさんも同時期ですけどね)
おとぼくの瑞穂ちゃんとかからの延長線上なんでしょうが、昔は先輩声優さんから
「ロリは堀江だなw」
とか言われてたあのほっちゃんがこんなにも役幅を広げられる様になったとは、感慨深いですε=(´д`)


この“お姉さんほっちゃん”の流れはそのまま『パパ聞き』や『放浪息子』での演技に繋がっていきます
分かる人にだけ分かっていただければいいですけどw羽川翼にとかにもちゃんとその脈は受け継がれていて、昔のほっちゃんのままなら今の羽川翼はいないんじゃないかと


この作品含め、2009年って年はほっちゃんにとって、若手声優→中堅声優への大きな転換期になったのでは?ってオイラは勝手に思っております









さてさて、もう一つだけ注目したいポイントがあるんですが~
そいつぁはなぜか新聞集配所のオーナー代理を務めてる女子小学生(通称:代理)の歩き方です(笑)


他のキャラが6~7頭身ぐらいなのに対して代理は4.5頭身の頭でっかちキャラ
端的に【幼女】していますwはいw


んでこの代理、見た目が赤ちゃんなんで歩くときも「よっちよっち」って重そうな頭を揺さぶりながら歩くんすよwww
これが本当に凄かったです!w


回によってかなりバラつきがあるものの、逆を言えば代理の歩き方次第でその回の作画の仕上がり具合が分かるというwww妙な作品でしたwww


特に1話とかは気合入りまくってるんで要チェックですw








あとまあ、伝説級に滑りまくったミュージカル回(4話)とか
2期への伏線をチラつかせつつ結果的に投げっぱなしだった最終回とか
地味に面白い回は多々ありますよw
地味ですがw;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

薄ーいエピソード、濃ーいサブキャラ

まんがタイムきらら系4コマ原作。日常系。
新聞販売所に住み込みで働く娘たちの、明るくドタバタな毎日を描いています。
少々不幸な境遇の主人公が、仲間達と一緒に力強く生きていく、ちょっぴり感動要素も入ってます。


ほのぼのなイイ作品、アットホームな感動系。
そんな印象ですが、実際は少しズレてます。サブキャラが変態すぎてものすごく引きます。
ところどころ挟まれる笑いのネタがとにかく性的(エロではなく「性的」)。それでいてネタに幅がないので、同じ事を何度も繰り返し、すごくしつこく感じます。ギャグのテンポも悪く、すぐに飽きがきてあんまり笑えない。
主人公とその親友、つまり良識的なキャラには感情移入できますが、周りのお騒がせキャラに全く魅力を感じないです。というかウザい。
漫画で読んでるぶんには気になりませんでしたが、映像化して悪いところが強調されてます。
なんなんだろ、これ?
特徴づけというか、キャラの立たせ方が不必要に大袈裟で稚拙な感じです。

エピソードの大筋は、ほんわか日常のノリ。
日常系らしく大きな事件は起きません。日々の暮らしや季節のイベントのなかでのちょっとした事をネタにしています。
主人公がみんなの優しさに触れて、前向きに強く生きていくというのがメインの骨格。
ですが、前述のとおりその薄味な感動の土台をウザいサブキャラと面白くないギャグで塗りつぶしてる気がします。
とにかく前半の迷走ぶりが残念。
ミュージカル風にしたり、いろいろ試してますが、なんというか・・・・・スベってます^^
序盤の毒気で視聴を切った人も多いのではないでしょうか。

終盤に入って、キャラにも慣れて落ち着いてくると、ほのぼの&微妙にイイ話が頭角を現してきますが、時すでに遅し。
作画や演出も抜群に安定してくるんですが、掴みに失敗しているカンジです。
もったいないなー。


そういう設定なんだから仕方ないけど、いろいろ最初でブチ壊してました。
ほのぼの感動路線とコミカル路線の食い合わせが悪くて、ヘンな味わいになってます。
キャラは可愛いし声優もなかなか豪華。
普通なら、
「地味な日常だけど、心が温まる作品~」
なーんて評価したいところだけど、残念ながらキャラが全然好きになれませんでした。
エピソードも薄すぎて、印象に残るものが無さすぎです。


地味な日常だけど、心がザワつく作品

こんな感想が正直なところです(^。^;)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

76.3 17 日常系で親友なアニメランキング17位
ヤマノススメ サードシーズン(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (389)
1486人が棚に入れました
この夏、あおいが、ひなたが、かえでが、ここなが、そしてほのかがTVアニメに帰ってくる!
そして新しい友達との出会いも……。
今度はどの山に登ろうかな?

声優・キャラクター
井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯、東山奈央、牧野由依、儀武ゆう子、七瀬彩夏、高尾奏音、山本亜衣
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

山は人を素直にさせる

自分の中での「自然+萌えキャラ」3大コラボアニメ
「のんのんびより」「ゆるキャン」「ヤマノススメ」

「田舎」「キャンプ」「登山」とそれぞれのツールを通して自然を楽しむ可愛い女の子達を眺めていると、新鮮な空気に包まれてる気分になって癒される。
ここは共通するコラボの醍醐味♪

その中で本作「ヤマノススメ」の特徴はシリアス成分の多さにあります。
あとの2作品が、のんびり、ゆるいコメディ寄りのストーリーなのに対して、登山に伴う自然の厳しさと登場人物の心の成長に伴うもどかしさが加味された物語になっています。
そこが好みの別れるところかも知れませんが、私は、キャラ達が楽しむ姿とシリアスな心情描写のどちらもが好みで、その緩急のついたストーリーにショートアニメとは思えない見応えを感じました。

3期作中で、{netabare}主人公が山上でビターテイストのコーヒーに挑戦するくだり{/netabare}は作品の楽しみ方を示唆しているよう~
自然の中で味わう青春のほろ苦さもまた格別ではないでしょうか~♪

以下は1期から3期まで通してのネタバレ感想です~
{netabare}
題材からして、高校時代、登山部員だった私が本作にハマるのは必然なんでしょうけど、登山のシリアス描写だけじゃなく、ここまで人物の関係性に踏み込んで主人公の成長を描いてくれるとは!
つい親目線で見てしまって娘の頼もしくなった姿に感無量でした。

《二人のストーリー》

人付き合いが苦手でインドア派の主人公「あおい」。
小学生の頃の友達ひなたと高校で再会し、登山をしていく事で友達が増え、外でバイトも始める。
あおいの成長ストーリーとしては王道展開なんですが、2期終了時まではひなたという良い友人に引っ張られた側面も強く、あおい自身は受け身で自信のなさもまだまだ感じてました。
それが3期では、ひなたに頼らずクラスメートと出掛け、バイト先ではしっかり接客もこなせるようになる。
一人で過ごすより社交的な方がいいと言うつもりはありませんが、苦手だと思っていた事に自らチャレンジして克服するのは感心しました。
(お父さんは誉めてあげたい!よく頑張ったね♪)

一方、もう一人の主人公と言ってもいい「ひなた」。
あおいと違い誰にでも気さくな彼女は社交性には問題なく安心して見ていられる。
一人でいる事の多いあおいに対して、何かと気にかけ、登山もリードしてやる優しい子です。
でも、2期まではイイ子ちゃん過ぎるようにも感じてました。
そんな彼女が3期後半では繊細で我が儘な一面を見せます。
すれ違いが続き、モヤモヤが爆発。
その時に見せてくれた、縦走初日の自分勝手に登る不貞腐れたような子供っぽさ。
見ててイライラされた方が多いかも知れませんが、私はリアルな人間味を感じてとっても可愛いく見えました♪

この3期のクライマックスである縦走エピソードは、それまで友達というより姉妹っぽくもあった二人の関係においても大きなステップになりました。

いつまでたっても不機嫌なひなたに、めげずに優しく声をかけ続け、ひなたのケガを知って真っ先に同行下山を名乗り出る。
それだけであおいがひなたを大切に思っている事は伝わるんですが、その後の二人の会話が最高に温かい!

ひなたは、ただすれ違いと焼きもちだけで拗ねていた訳じゃなく、引っ越しで離れた時の寂しさを思い出しナイーブになっていた心境を明かします。
(繊細な乙女心が可愛いくて萌える~*^^*)
「バッカじゃないの!・・・」即座にあおいは、今までのひなたへの感謝を伝え一番の親友だと告げます。
(「恥ずかしい事言わせないでよ!」照れるとこが可愛くて更に萌える~*^^*)

普段なかなか口に出してまでは言えない友達への感謝と親愛の情。
「山は人を素直にさせる」
飾らない自然が心の虚飾を取り払ってくれる、本作のシチュエーションならではの素晴らしいシーンでした!

最終話、二人でナイショ話をする場面。
もう気のおけない親友となった二人の関係が微笑ましかったです。
(視聴者に聞こえないようにしてるのが憎い♪)

《キャラ》

登場メンバーの年齢は高2から中2までバラバラですが、山登りを通して親しくなったので部活動のような上下関係がないのがリラックスできますね。

自分の属性的に気になったのが「ひなたの父親」
スマートな物腰で娘と良好な関係を築き、娘の友人だけでなくその美人ママまで一緒に登山を楽しむデキル親父。
あやかりたいものです~

《作画》

スタッフが実際に登山をしてロケハンしたんでしょうか?
私、行ったことない山ばかりですが手書きの風景画は新緑から紅葉まで風薫る美しさを感じました。

あと、天覧山などの自宅付近の山並みや名所、二人の通学路の用水路?を挟んだ公園や河原の景色もキレイで、聖地巡礼に行ってみたいと思わせてくれました。
協力の飯能市の良い町起こしになったのでは~

《音楽》

主題歌は、ほとんどがキャラクター達の歌声で雰囲気にマッチしており楽しげです。
私は特に、カワイイ歌詞と出掛けたくなる曲調の2期OP「夏色プレゼント」と、あおいとひなたの微笑ましい関係が伝わる3期ED「色違いの翼」が好き。
「色違いの翼」のジャケット絵が最初の頃の二人の立ち位置と逆転してるのも洒落てます♪

《声優さん》

出演の方々は皆さん実績のある人気声優さんなので安定してました。
本作の中で特に好きなのはひなた役の阿澄佳奈さん。
他に演じられたキャラでは、のんのんびよりのコマちゃんの弄られっぷりが堪りません♪

《登山に関して》

日常の中の非日常体験。
雲海が広がるパノラマなど高地になるほど絶景が広がるんですが、たどり着くまでに厳しい自然とも向き合う事になります。
そのシビアさを描いた2期の富士登山。
アニメだから体力作りをろくにしなくても3000m級の山に行けるんだなと思って見てたらガチでダウンさせるとは!
シリアスな描写が私には痛烈で一気に見応えを感じました。

私、富士山は未踏なんですが、あおいと同い年の時に所属していた登山部の夏山縦走で、北岳(日本で2番目に高い山)に登った時に高山病になったんです。
だから、あおいが富士登山であくびをしだした時点で当時の状態を思い出し悪寒が走りました。
自分は頂上には登ったものの酷い頭痛でその後の行程は断念。
憔悴して下山するあおいを見てると、当時私に付き添って先に下山した顧問の先生に申し訳ない気持ちで一杯になったのを思い出しました。
3期であおいが行ってた歩荷訓練は、私も入部当初から当然やってて、それなりに体力はついてたんですが、当時の行きのリクライニングのない夜行列車で全然眠れず睡眠不足のまま登ったのが原因でした。
だから3期で、よく眠ってない事をひなたが怒るのを聞いて耳が痛かった~(汗)
高2の時も同じ原因で軽い高山病になりましたが、幸い早めのテント泊で全回復して先輩のメンツは保つ事が出来ました。
是非あおいにも次の富士登山は笑顔で御来光を見てほしいです~(^^{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

山登りよりもひなたとあおいの関係性に主眼

山登りはあるけれど、ひなたが不貞腐れたところに持っていかれた感じ。関係がすぐに元通りになると思いきや、意外と面倒くさい性格だったようだ。集団で登山するときに身勝手な行動は本当に迷惑。山舐めてるんじゃないのと言っておきながら、自分が山舐めてるという。ちょっと、いらっときた。{netabare}あおいが自分以外の子と仲良しなことに妬いたのかしら。遊ぶときに予定が合わなかったのは映画の予定を勘違いしてたひなた自身のせいだってのに。{/netabare}他はそれなりに面白かった。

あおいが群馬に行って、ほのかに会うとき、{netabare}登場したほのか兄が完全に頭文字Dを意識した感じ。やっぱり群馬エリアだからかな。音楽もそれっぽいし、車も。{/netabare}

今作での登山お役立ち知識は登山靴と解けにくい紐の結び方くらい。次回作に期待したい。あおいの富士山再チャレンジ見たい。

OPは地平線ストライド。山登りの振り返りあり。
EDは色違いの翼。あおいとひなたが歌う。映像の葉がぶわーっとなるところ好き。
ヤマノススメの楽曲はメロディは結構良いので、すごく頭に残る。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 『筑波山で初デート!?』
夏休みが終わり、新学期が始まった。高校1年生のあおいは、夏休みに登った富士山で、幼なじみのひなたがプレゼントしてくれた人形のお礼をしたいと考えていた。アルバイト先の先輩・ひかりからアドバイスをもらったあおいは、ひなたに筑波山への登山を提案する。

2. 『登山靴ってすごいの?』
富士山登山に再チャレンジすることを決意したあおい。だが、山登りの先輩・かえでから、そろそろちゃんとした登山靴を買ってはどうかと勧められる。高額な金額を聞いて尻込みするあおい。放課後、なけなしの貯金を手にしたあおいは、ひなた、かえでと登山用品店へ向かう。

3. 『飯能にアルプス!?』
富士山登山再挑戦に向けて体力をつけるため、新品の登山靴を履いて「飯能アルプス」踏破をすることにしたあおい。今回はひとりでの登山だ。飯能アルプス最初の山・天覚山を登り始めたころは鼻歌交じりで快調だったあおいの足取り。だが次第にバテてしまい……。

4. 『クラスメイトと遊ぼう!』
10月になり、衣替えの季節。しかしあおいはいまだにクラスに馴染めず、クラスの中に友だちはひなただけだと思っていた。休み時間、ひとりで編み物をしているとき、ふとクラスメイトのみおに話しかけられる。それをきっかけにふたりで話をするうちに、放課後、同じクラスメイトのゆりやかすみ、そしてひなたも一緒にカラオケへ出かけることに。

5. 『思い出を写そう!』
ひなたの父の取材に便乗して、群馬県にあるロックハート城を訪れたあおいとひなた。高尾山で出会った友人のここな。谷川岳の登山で出会い、群馬に住むほのかも一緒だ。城内を散策し、おいしいカレーを食べたり、写真を撮ったりして楽しむ4人。そのうちに『プリンセス体験』の看板を見つけた4人は……。

6. 『コーヒーってなんの味?』
ひなたの家のウッドデッキでお茶をごちそうになっていたあおい。ふとひなたを見ると、コーヒーを飲んでいる。山頂でコーヒーを飲む「山コーヒー」のおいしさを勧められたおあいは、自分もやってみたいと思うものの、コーヒーの苦さがまだ苦手。ひなたと山コーヒーをするために、あおいは豆選び&ドリップの練習を始める。

7. 『働かざるもの、登るべからず!?』
ひなたがあおいに、今度の休みに池袋まで遊びに行こうと誘うものの、あおいはアルバイトがあるからと断る。アルバイトの当日、その日はクラスメイトやお母さんの退院祝いを買いに来た女の子など、様々な人たちがやってくるが、あおいは熱心に接客をするのだった。その様子を見たひかりは、あおいの成長に目を細める。

8. 『ふたつの約束』
「あおいでも登れそう」ということで、ひなたは群馬の赤城山登山にあおいを誘おうとするが、連絡がつかない。そのころ、あおいはほのかと群馬の伊香保温泉に遊びに行く約束をしていたのだ。翌日、あおいからほのかとの約束を告げられ、一緒に行こうと誘われたひなただったが、断ってしまう。あおいはひなたのそんな様子をいぶかしがる。

9. 『それぞれの景色』
伊香保温泉の階段を登りきり、伊香保神社や展望台を歩き回るあおいとほのか。さらにほのかはせっかく来たのだから、露天風呂に入っていこうとあおいを誘う。友達とお風呂に入ることがちょっぴり苦手なあおいだったが、覚悟を決めて露天風呂に向かう。一方、ひなたは、あおいのことを案じながら、ここなと一緒に赤城山を登りきる。

10. 『すれちがう季節』
同級生のみおたちに池袋へ遊びに行かないかと誘われたあおい。ひなたにはすでに予定があって一緒に行けないと知り、あおいは遊びに行くかためらうが、みおたちと出かけることに。当日、あおいからの楽しそうなメールを受け取ったひなたは、あおいの楽しそうな様子を見て一抹の寂しさを感じていた。

11. 『ぎこちない縦走』
あおいが池袋で買ってきたおみやげをひなたに渡したものの、ひなたはどこか浮かない様子。そんななか、かえでが「週末にテント泊しながら瑞牆山と金峰山に登ろう」と誘う。出発の前日、あおいは自宅に泊まりに来たここなと一緒に翌日の夕食の準備をしていた。ところがその準備に思いのほか手間がかかってしまい……。

12. 『ともだち』
前日に準備してきた晩御飯を振る舞うあおいとここな。そのおいしさにひなたも少し喜んでくれた様子で、あおいは胸をなでおろす。翌日、早朝から金峰山へアタックを開始するが、ひなたの様子がおかしい。すると、ひなたにあるトラブルが発生し、心配になったあおいはひなたに寄り添うのだった。

13. 『秘密だよ?』
季節はめぐり、もう11月。富士山登山に向けて体力をつけるため、あおいはペットボトルを入れた荷物を担いで、天覧山に登っていた。そこで偶然ここなと会ったあおいは、そこでひなたの誕生日が近いことを知らされる。ひなたへのプレゼントは何がいいのか、あおいはいろいろと考えを巡らせるが、なかなか思いつかずにいて……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

会いに行こう…かけがえのないともだちとステキな景色に

アニメ視聴の中でも続編の視聴は楽しみがひとしおです。
だって、これまで決して溶けなかった封印が開き、物語の一歩奥に踏み込めるのですから…
今回2018年の夏アニメで3期が放送された訳ですが、2期が放送されたのは2014年なんです。
4年も経った気がしないんですけど…

完走してレビューを書くためにwikiをチラ見して知りました。
ロケハンも大変であり、第2期の終盤が綺麗な終わり方をしていたことから続編の計画がなかなか立たなかったが、第3期を待望するファンの声により話が進んだそうです(wikiより)
この記事を見た時、思わず胸が熱くなってしまいました。

昨今、大人の事情やら何やらで、様々な改変が行われながらアニメ化が進められています。
中には、一旦TVアニメ化発表され歓喜したのも束の間…劇場版になった上、尺が思い切り短くなりその作品の持つ本来の良さが見出せない作品がありました。
こういう現状を目の当たりにするたび、そもそも基盤となっているべき視聴者、読者の声が反映されない事に対して寂しさを通り越して憤りを覚えていました。

でも…やっぱりそれが全てじゃないんですよね。
この作品の様に、作り手に私たち視聴者の声が届いて企画が前に進むこともあることを知れたのは精神的に大きいです。
大好きな作品を応援するのは、決して無駄じゃないという事の裏付けなのですから…

2期では挑戦して…決して甘くない現実を突きつけられ英断を迫られられた4人でしたが、今回はもう一度夢に挑戦するため、改めて自分たちを俯瞰した上での言動が揺れ動く心と共にとても丁寧に描かれています。
季節は夏から秋に変わり、夏の登山をきっかけに交友関係も広がって、もう独りぼっちで部屋に閉じ籠っていたころとは別世界の景色を見ています。

夏の挑戦は本当に大変でした。
だからこそ、お互いの絆の結びつきはより一層強くなったと言っても過言ではないでしょう。
強くなるだけじゃない…お互いの距離だって縮まったと思います。
たくさん笑って、たくさん泣いたから…

そしてこの世界はあおいとひなた、そして4人で築き上げたモノ…
でも夏休みが終わり新学期が始まると、否が応でも第3者が介入してきます。
だって当たり前です、クラスメイトは二人だけではないのだから…

次にぶつかる壁は距離感に対するギャップ…
縮まった距離感でしか知り得ないギャップ…
きっかけは些細なことでしたが、相当デリケートな事だと思います。

立場も見える景色も…何もかもが一緒だったはずなのに感じるギャップ…
これって、状況によっては結構辛いんですよね。
でも親友なら一緒に超えていかなきゃいけない壁だと思います。
もう、その壁の乗り越え方なんて、とっくに知っているんですけどね。
彼女たちが導き出す答えは…
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。
溢れんばかりの眩しい笑顔が温かく視聴者を迎えてくれることでしょう。

オープニングテーマは、あおい、ひなた、かえで、ここなの「地平線ストライド」
エンディングテーマは、あおい、ひなたの「色違いの翼」
期を重ねる事にテーマソングがレベルアップしているように感じているのは私だけでしょうか?
今回のテーマソングも素晴らしいです。
個人的にツボに入ったのはエンディング…このフレーズとアニメーションを見ていると、何故だか泣けてきます。
今期のアニソンBEST10の上位に入る作品だと思っています。

1クール全13話の物語でした。
今期の内容自体もしっかり堪能させて貰いましtが、何より嬉しいのが4人にでっかい目標ができたこと…
この目標に対する行動と顛末はきっとアニメ化されると信じています。
(今のままでは綺麗な終わり方とも言えませんし…)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

58.3 18 日常系で親友なアニメランキング18位
リコーダーとランドセル ミ☆ (TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (245)
1328人が棚に入れました
東屋めめの4コママンガ『リコーダーとランドセル』を原作とするテレビアニメシリーズの第三期。
前二作と同様、五分枠の短編アニメとなっている。

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

180cmの小5男子と137cmの高2女子。そんな姉弟の日常。その3♪

リコラン3期です。

1期・2期と観てきて、
リコランのくだらない笑いがすっかり気に入っていたのですが、

3期はちょっと期待外れだったな…。
観なければよかったかも^^;

1話3分ほど、
全12話です。


● ストーリー
180cmの小学5年生、宮川あつし。
137cmの高校2年生、宮川あつみ。

見た目と中身がちぐはぐな姉弟による、ギャグアニメ。


大人に間違えられるあつしと
子どもに間違えられるあつみ。

笑いのポイントはただこれだけです。笑

3期はさすがにネタが切れてきたのか、
ちょっと方向転換。

あつしに好意を寄せる、高校生の沙夜(さよ)と、
あつみに好意を寄せる、変態ロリコン高校生の吉岡先輩。

この2人の報われない恋に焦点が当てられがちでした。

いつからリコランは
ラブで切ない雰囲気の漂う作品になったんだい?笑

吉岡先輩のように、
新キャラの個性が立っているという面ではプラスですが、

同じ展開ばかり見せられてもなーというのが正直な感想です。
(特に沙夜→あつし。
 あつしの性格ではこの先の進展はあり得ないでしょう。笑)


≪ ランドセル ≫

見た目は大人のあつしですが、
どれだけ体が大きくなってもランドセルは手放しません。

この身長でもランドセルを背負い続けるのは、
もはや小学生としての最後の抵抗としか思えないw

彼からランドセルを取ってしまうとどこからどう見ても大人。
その見た目で幼稚なはしゃぎ様。

つまり立派な幼児型変態となってしまう…!

それを防ぐ役割を担うのが、
たった一つのランドセル。

ランドセルってなんと存在感のある小道具なんだ…!

そんなことを3期になって初めて考えてみました。笑


● 作画
ガラッと変わりました。
これが残念ながら悪い変化です。

人物はひどい。
背景は実写寄りへ。

あ…あつしから色気が感じられねえ…Σ(゚д゚lll)ガーン
↑一番のがっかりポイント

3期を楽しめなかった1番のポイントは、
作画の改悪によるものです。

やっぱりアニメにおいて作画って大事なポイントだなあ。


● 音楽
【 主題歌「ワンツーハロー」 】

曲はリコランらしい選曲で、
いい感じだと思いました♪

今回の主題歌は、
歌 - 柏山奈々美(1・4・8・10話)
歌 - 石風呂 feat.IA(2・7・11話)
歌 - 石風呂 feat.IA & 柏山奈々美(3・6・9話)
の3パターンがありました。

これは完全に個人的な嗜好なのですが…。
私、ボカロの歌声がどうしても苦手なんですよね…。

なので音楽の★点下げてしまいました^^;

繰り返しますが、
曲はとてもいいのですよ♪


● まとめ
リコランは好きなシリーズでしたが、
今回はこれまでより、がくんとレベルが落ちたように思います。

少なくとも1期や2期とはまったくの別物です。

安定していたのは、
あつし(cv.置鮎龍太郎)やあつみ(cv.釘宮理恵)をはじめとする、
実は豪華な声優陣のみ。

ここは変わらなくてよかった^^


リコランシリーズ最後の3期を観終わった後味が
こんなに悪いとは…ちょっと残念でした^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

テコ入れ不要、なのに

4コマ原作。3分ショートアニメ。
第3期にあたります。
見た目が大人にしかみえないイケメンの小学5年生の弟と、見た目が子供にしかみえないロリな高校生の姉の凸凹姉弟を描いたギャグ。
お約束の一発出落ちギャグが多く、笑いのネタがループしやすいですが、様々なパターンでエピソードを創って味付けを変えていた1期、2期は予想に反してわりと面白かったです。
それに気を良くしてか、ちょっと間をおいて第3期に突入。
原作ネタが尽きないか心配ですが、はてさて・・・・


先にズバッと結論から。

劣化しました。

せっかく安定しているものに、やらなくいい事をやってダメにする典型例。
キャラデザや作画の調子を変えてきたのはいいのですが、演出や中身の構成もガラッと変えてあります。
監督いわく
「この3期は原作テイストを大事にしました」
との事。
・・・全然そうは見えないんですが?(´д`)

作風は薄味ですが、端的に原作ネタをアニメにしていた1期2期。
それに比べて、キャラを立てて1つのネタを深堀しようとしてるのは見て取れます。
ですが、30分番組にするならともかく、所詮はショートアニメ。
アニメらしい演出や味付けをしようとしても、尺が無いなかでエピソードと絡めてそれを表現するのは至難の業です。
結果、ネタは確かに原作どうりなんだけど、間延びした変なテンポと笑いどころが何処にいったかボヤケてしまった、妙なショート作が出来上がってしまいました。

もともと原作も、キャラ立ちを存分に活用して笑いをとっていた作品なんだから、4コマ風の淡白なテンポがハマっていた1期2期の作風を変える必要なんて全然ないのに、何を考えてるのか理解しがたい不要な改変をするもんです。

竹書房原作4コマのアニメ作品、他にもテコ入れすべきものは沢山あるだろうに、数少ない準良作もこんな風にしちゃうテイタラク。
ほんと、激しく余計なお世話ですが、大丈夫ですか?竹書房?
って、思っちゃいます。
ノコノコとでてきて、「よろしクゥ~ン」とか言ってる場合じゃないっての!しばいぬ子。
ショートサイズで、いぬ子の宣伝枠まで付けて、かろうじて低予算でやってるアニメ化政策ですが、こんなグダグダしか続られないようなら、もっとペースダウンして1年に1回ぐらいのアニメ化でいいんじゃないでしょうか。

↑と、思ってみていたんですが・・・・
{netabare}
最終回後の宣伝コーナーで、しばいぬ子がまさかの告知
「竹書房のアニメは暫くお休みします」
だってさ。
あー、なるほど。
テコ入れしたんじゃなくって、最後の最後なもんで、ヤケクソだったんですねぇ。
なんか納得しちゃった(´・_・`)
{/netabare}

ほんと、激しく余計なお世話ですが、原作者さんが気の毒。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

今期はあつし君とあつみちゃんを取り巻く人々に焦点を当てた作品・・・だと思いました^^

この作品は、小学校5年生で身長180cm、小学生離れした風貌を持つ宮川あつし君と、高校2年生で身長137cm、小学生にしか見えない宮川あつみちゃんの姉弟を中心に描いた作品・・・第3弾です^^

2期までは、どう見ても小学生に見えないあつし君の挙動が、本人には全くその気がないものの、世間様から見ると犯罪に見間違われ、警察のご厄介に・・・という展開が多かったと思います。
その状況は今期になっても変わっていないのですが、あつし君とあつみちゃんだけじゃなく、周囲の人々にも焦点を当てて描いた作品だったと思います。
結果的に、周りの人も掘り下げる事で作品の全体的な魅力が向上したように思います。

今まであまり気付きませんでしたが、個人的には今期の作品で「高橋沙夜」ちゃんの可愛らしさに改めて気付かせて貰いました^^

彼女はあつみちゃんの親友で、好きな人に対する一本筋の通った気持ちを持った人です。
でも、中々相手には伝わらず、ちょっとしたアクシデントにも遭遇してしまったり・・・
本人はフラストレーションが溜まっていると思うのですが、小さな幸せや奇跡を夢見ながら彼女なりに自分の気持ちと正直に向き合う姿には、共感させて貰いました^^
彼女の本懐が遂げられる事を祈るばかりです・・・敵は強そうですけれど^^;

そして、今期からはあつみちゃんの身の回りも騒々しくなります^^
特にバスケ部の吉岡先輩と小林君は強烈な個性の持ち主でした。
吉岡先輩・・・見た目は格好良いんですけどね〜^^;
小林君・・・貴方の思いは届くでしょうか・・・? 今後の展開が楽しみです♪

その他、あつし君のクラスに教育実習生がやってきたり、新人の婦警さんが登場したりと物語の展開に合わせて登場人物も増えていますがペースがゆっくりなので、この作品ではちゃんとついて行く事ができました^^

今期は0話の特番を含め計13話でしたが、これまで同様5分間のショートアニメなので気軽に視聴する事ができました。
内容的にも色々と深掘りされて面白くなってきたので、気になるのは続編の情報です。
是非続きを視聴したいのですが・・・^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

65.4 19 日常系で親友なアニメランキング19位
虹色デイズ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (245)
1299人が棚に入れました
夏樹・智也・恵一・剛はいつもつるんでいる高校生男子4人組。
部活動もなし、勉強もそこそこに、楽しい毎日を過ごし中♪

そんな4人の目下の関心事はやっぱり恋愛!

違うクラスの杏奈に片想いをしている夏樹は、みんなからいじられつつ奮闘するけど…!?

声優・キャラクター
松岡禎丞、江口拓也、島﨑信長、内山昂輝、津田美波、内山夕実、茅野愛衣、石上静香
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

キャラが薄い!? イマイチ魅力が伝わってこないキャラ達

 個人的に面白いとは感じたものの、引き込まれなかった作品。(以下やや批判的なキャラについての感想)
{netabare}
 そもそも主人公カップルにイマイチ共感できない。
 好きになるきっかけも唐突だし(現実もそんなもんだけど…)、少女漫画なのに主人公の「なっちゃん」が顔以外あまり格好良くない…。それもあって小早川さんが「なっちゃん」に惹かれていく理由もピンとこない…。
 小早川さんも「感情が表に出せない不器用系キャラ」のテンプレみたいなところがあるのですが、顔を除けばさほど可愛いとは思えなかった。
 そういうわけで、個人的に主人公カップルを特別応援する気になれず最後まで視聴する感じになりました。
(「君に届け」等、少女漫画の「勝ち確」カップリングを見守るアニメは好きなんですけど、キャラの魅力があればこそですよね。魅力が感じられなければどうでもいい気持になってしまいます。)
 
 あと「けいちゃん(ドS男)」のキャラクターもなぁ…。
 鞭を持ち歩く男子高生とか…友達になれないわぁ…。性格も掴みようがなく無機質気味で、最後までよく分からないキャラでした。個人的に作中で一番苦手。
 彼の相手である希美も苦手。漫画だと深堀されているんだろうけど、好きになるきっかけが適当過ぎるし…。彼女の魅力は全然伝わってきませんでした。

 個人的にカップリングが面白かったのは、「まっつん」×「まりちゃん」のカップリング。
 「まっつん」は恥ずかしいセリフを堂々と言う気持ち悪さ?とチャラさ?を含め、男子4人組の中で一番面白いキャラだと思います。めげずに積極的にアプローチしてる感じも好感が持てる。(※イケメンにのみ許されるしつこさ)
 「まりちゃん」の序盤の過剰なブロックと口の悪さはドン引きものでしたが、壁が大きいほどカップリングとしては見物な部分があるので、物語的に二人の進展は気になりました。

 最後に「つよぽん」×「ゆきりん」のカップリングですが、語る面の少ないカップルでしたね。最初から最後まで安定していますし…。
 2人とも気が利くタイプなので、キャラ的にも嫌いになれないタイプのキャラでした。(オタクですしね!親近感沸きます!)
{/netabare}

 こんなわけで、キャラに魅力を感じなかった自分は、なかなか物語に引き込まれなかったですね。顔立ちは男女とも完璧なんですけど、顔以外の+αの魅力がほぼほぼ伝わってこなかったです。

 音楽面は、お世辞にも良くはなかったかなぁ?OPはなかなかですが、EDが…。男性声優のEDとか結構好きなもの多いんですけど、「歌唱力が足りてないなぁ」と感じる曲が多かったです。

 作画も怪しさを感じる部分が多かったですね。さほど気になりませんが。

 声優は男側が特に豪華です。(個人的にお気に入りの声優はいませんが…)
演技は可もなく不可もなくって感じです。

 ただ、ショート?アニメである故の「軽さ」も手伝って、割と毎週楽しめたのも事実です。(30分アニメだったら完走してない気がします。)

 総評として、少女漫画なのに男性が主人公なアニメなので、男性も比較的に見やすいアニメになっていますし、恋愛系作品が好きならチェックしてみてもいい作品だと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

無限の可能性から一番欲しい答えを導き出す努力をしてみようよ・・・

この作品の原作は未読ですが、出演される声優陣が男性・女性共に豪華だったので視聴を決めた作品です。

羽柴 夏樹(なっちゃん) CV:松岡禎丞さん
松永 智也(まっつん)  CV:江口拓也さん
片倉 恵一(けいちゃん) CV:島﨑信長さん
直江 剛 (つよぽん)  CV:内山昂輝さん

小早川 杏奈 CV:津田美波さん
筒井 まり  CV:内山夕実さん
浅井 幸子  CV:石上静香さん
松永 希美  CV:かやのん

そして視聴して、この手の作品が放送されるのが久しぶりである事も相まって、ショート作品ながら続きの気になる作品でした。

クリスマスの夜、羽柴夏樹は好きな女性との待ち合わせをすっぽかされ、寒い夜空の下、身も心も冷え切っていました。そんな中、街頭でティッシュを配っていた女性が、そんな彼を見かねてティッシュを差し出すのです。彼女の名前は小早川杏奈・・・
なっちゃんと小早川さんは、ここで運命の出会いを果たし物語が動いていきます。

でも動き出した早々になっちゃんはビックリ・・・何故なら小早川さんは同じ高校の生徒だったからです。
意中の人が身近にいる・・・それってとっても嬉しい事だと思います。
こうしてなっちゃんと小早川さんを中心に少しずつ輪が広がって、気が付けば何かと一緒に行動するグループが出出来上がっていました。

でも、そこで生まれた恋心はなっちゃんだけではありませんでした。
色んな思いと恋心が交錯していくのですが、この作品に温かさを感じるのはここからです。
決して気持ちを焦らせません・・・
そして、ゆっくり・・・ゆっくりと気持ちを育んでいきます。
ややもすると、進展が無いのはグループ交際における弊害のせい・・・?
とも解釈できそうですが、自分の気持ちばかり優先させて、せっかくできたグループの絆に綻びができるのが怖いから・・・と思うと納得です。
皆んな自分の事は大事・・・だけど、それと同じくらい仲間の事が大好きなんです。
比べることなんかできません・・・

私の脳裏を横切った類似の作品は「君に届け」です。
本当に大切な気持ちだから、簡単な言葉では表現できないし、絶対諦めることだってできない・・・
この作品で描かれている恋心は、そんな儚さを併せ持っていると思います。

そして誰もが自分の心を簡単に理解できるか・・・というと決してそんな事はありません。
気付いて咀嚼するのに時間がかかったり・・・そもそも気付いていなかったり・・・
だから時には一生懸命自問自答する事も大切なんだと思います。
そして「分からない」を「分からないまま」に決してしない・・・それが人間的な成長を促す結果に繋がるのだと思います。

自分の思いに気付く・・・そこから始まる恋の物語・・・
気になる方は本編でご確認下さい。

2クール全24話の作品でした。15分枠だったので、フルサイズだと1クール相当の作品です。
久々に気持ちの良い「きゅんきゅん」を味わったような気がします。
連載は未だ続いているようです。
皆んなの恋の顛末を見届けるまでは気持ちを切らす事ができません。
続編・・・ある事を期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いろいろな意味で「戦略の巧みさ」は感じる

【レビューNo.20】(初回登録:2023/1/14)
コミック原作で2016年作品。15分枠で全24話。
「イヴの時間」のレビューを書く過程で、「ショートアニメって他に何かあったっけ?」で浮かんだ
のが本作。レビューの素材としては意外と面白そうなので・・・
「男子4人」を主要キャラに置いた構成は、別冊マーガレット連載作品ではかなり珍しいらしい。

(ストーリー)
クリスマスデートで振られた夏樹。(原作では金目当ての女だったらしい)
(落ち込んでいる)そんな彼にティッシュを差し出すサンタコスプレの女の子。夏樹はカノジョにプ
レゼントするはずだったマフラーを、その寒そうな格好の女の子に渡してその場を去る。
その女の子は同じ学校に通う杏奈だったことから、夏樹は杏奈のことを意識し始める。
そんな夏樹にチャラくて女好きの智也、笑顔の裏にドSな一面を隠した恵一、マイペースオタクの剛と
いった男子高校生4人の友情や恋愛を描いた青春ストーリー。

(評 価)
・主要キャラ「男子4人体制」の巧みさ
 別冊マーガレット連載作品では異例のことのようだが、いわゆるグループアイドル戦略。4人いれば
 誰かに推しがつくよねっと。それに物語の中心は夏樹と杏奈の甘酸っぱい恋愛模様ですが、
  ・夏樹:乙女チックで夢見がちだが、恋愛に奥手で内気
  ・杏奈:無口で天然な一面があるが恋愛には鈍感
 こんな2人でどうやって話を面白く進めていけと?
 そこで男子4人の恋愛模様や友情を絡めることで、物語をバランスよく展開していこうと。
 この戦略が当たっているから原作が売れてアニメ化まで至った訳で、観ていてJC、JK、JDあたりには
 刺さるんだろうなあという感じなので、ターゲットを明確にしてその層を捉えている点は見事。
・15分枠という巧みさ
 はっきりいってしまうと、個人的には「浅い感じの凡庸な作品」というのが率直な感想。しかしこれ
 リアルで追いかけていたのですが、「特別観たいわけじゃないが、15分だしまあいいか」って感じで
 結局完走しちゃうんだよね(笑)。15分×2クールだから尺的には30分×1クールでも作れたはずです
 が、30分だと正直きつかったと思います。ちょうどいい頃合いで終わる、このサイズ感がなかなか
 巧みだと思いました。それに2クール引っ張れるというのも結構メリットがあったように思います。
 (逆にいうと「15分では物足りない」とは思えなかったのだが・・・)

個人的には杏奈のキャラデザが好みだったのと、「ファーストフード的なお手軽青春ラブコメ」みたい
な感覚だったので、ストレスフリーで観れるのが一番のウリかなあって評価ですね。
(ストーリーも綺麗に流れていく感があるので、それもストレスフリーの要素の一つですかね。)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

63.4 20 日常系で親友なアニメランキング20位
SuperSeisyunBrothers―超青春姉弟s―(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (240)
1224人が棚に入れました
見た目はいいけれどなんだか残念なところのある新本姉弟と、見た目はいいけれど不思議系な斉藤姉弟。それぞれ姉同士・弟同士は親友で、毎日自由すぎる会話を繰り広げながら青春を駆け抜けていく“超日常青春コメディアニメーション”。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

適度な青春。「超」って程ではない

Web漫画原作。
2組の姉弟で、姉同士、弟同士が親友という設定の4人を書いた青春コメディ。
話の内容にドラマ性は薄く、ヌルくてちょっと可笑しい日常を描いた5分のショートアニメです。


1話2話はキャラ紹介。
なので、猛烈につまんないです。
淡々と誰がどういう人物でどこで何をしているというのを解説してるだけなんですが、懸命に紹介しようと意識が働きすぎて、リアクションが大袈裟で白々しいうえに、ナレーションもサムい。
仕方ないのかもしれませんが、この掴みのマズさは勿体ない。
ちゃんと見ていくとなかなかいいキャラ&いい人間関係なのに、その片鱗はこの時点では見えません。
そんなに複雑な設定でもないので、ちょっと刺激のある日常エピソードから始めて、追々と人物像を解説していく形式でいいと思うのですが・・・・・
ショートアニメには向かない構成をしています。


3話以降は話が動きだすというか、紹介したキャラの特性を活かした日常話が展開されていくので、ここからが本領発揮。
弟くん達より姉2人のキャラ立ちがよくて魅力的です。
コメディ風ではありますが笑える程のギャグ要素はなく、個性的で自由なキャラに翻弄されたり生温かく見守ったり・・・・全体的にはホンワカとした作風。
ちょっとの友情。
ちょっとの恋愛。
そんな成分を含んだ、なんでもないエピソードが殆どです。


作品タイトルどうり、青春してるなーって感じの人間関係。
無味無臭を感じさせる絵柄や、ありがちな人物設定のわりには、味があるキャラ達でした。
オススメという程ではありませんが、2期があるなら見たくなります。
なんというか、思わせぶりに引っ張るのが上手い。
まんまと、進展が気になってます^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

グリーン馨 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

意外とこういう日常アニメは少ないような…ぜひ見てほしい!

5分枠のショートアニメで尺足りるの?!と思いながら見ました。

いわゆる日常系アニメなのでぜんっぜん問題なかったです。
原作の方も話数も巻数もまだまだ少ない気がするので5分枠でちょうどいい感じでした。

男性向け日常アニメではなく少女漫画の日常アニメは珍しいかな~?と。個人的には弟と毎週楽しみに見ていたので男性もはまれるアニメだと思います。特にマコちゃんがかわいい!

5分アニメということでも充分見やすいのですが、内容自体もすごく見やすいので一気に見れる作品。例えるなら、あらゐけいいちの日常は30分で三本立てくらいでやりますが、それを一本ずつ見ている感じでした。

画面の色彩もポップでオシャレなアニメという感じ。マイナーな感じなのにTIGER&BUNNYのように、WEGOやニトリとの企業タイアップもしていて面白いと思います。キャラクターの装いも毎回違っていてそこも非常に楽しみにみていました。

対照的な双子姉弟のやり取りも良いテンポで、原作にないところをうまくアニメで補完したり動いたりと、わたしはアニメから原作を買ったタイプですが、後から読んでも良いアニメになってよかったなと思います。

後半ですこーし作画が乱れたのが残念。最終回はアニメオリジナルで個人的にはもう少し違う話しで終わってもよかったかな?という感じですが…

個人的にはとても面白かったと思うのですが意外と話題にならなくて残念。
あるかどうかわかりませんが2期に期待です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

ライ麦 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

気軽に見れて面白く、気分転換とか暇つぶしにはもってこい(*´`)

全体を通して個人的にはとっても好きでした。
一話がとても短いのでちょっと休憩とか、気分転換したいなーっていう時には構えないで見ることができるのでいい感じかなと思います(´∀`*)

物語:
やはり5分のショートアニメ。決して内容が濃いわけではないので、もししっかりとしたストーリーラインをと求めている方にはお勧めできません。ですが、気軽に見ることができ、ただなごみたいなーみたいな時にはオススメです。

作画・音楽:
すごく魅力的な4人だと思いました。かっこいい/かわいいですし笑 着ている服もなかなかしっかりとデザインされていて良かったと思います。
ミュージックもおしゃれな感じでとても素敵です。

キャラ:
各キャラが個性的でアニメにいい味が出てると思います。外見と内面のギャップの残念さがたまらなく良かったです。

決して爆笑してしまうというアニメではないのですが、ニヤニヤやクスっと笑ってしまうところが多々あり、気軽に構えないで見ることのできる面白いアニメだと思います。
是非一度見てみてはいかかでしょうか。
(ちなみに1話で断念せず2、3話まで見ることをおすすめします。)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

74.3 21 日常系で親友なアニメランキング21位
先輩がうざい後輩の話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (362)
1129人が棚に入れました
糸巻商社入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、でもやっぱり本当にうざいときもあったり…
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

からかい上手の武田さん

原作未読


職場恋愛。大人っすよ大人(笑)
まるで某高木さん♀のそれのように、武田晴海(CV武内駿輔)先輩♂が、後輩の五十嵐双葉(CV楠木ともり)をからかう感じだといえなくもない。恋心を隠してるかどうかは知りません。
武田はガタイがよく一見ガサツなわりには細かいところに気がつきけっこうな頻度でクリティカルを放つTHE体育会系。対照的に双葉は見た目幼いちびっ子なんだけどそこ指摘されるのは気に食わないタイプ。基本頑張り屋です。鈍感ガサツな武田にからかわれる度にイラっとくるみたいなやりとりを指して“先輩がうざい”となってます。実際のところ、武田の後輩指導は双葉の羞恥心喚起どまりで面倒見の良さが視聴者にもわかるコミュニケーションとなってます。悪意がなくそれでいて一線を越えず、言い過ぎたり本当にへこんでるのを察知すればきちんと双葉のストライクゾーンに響くボールを投げ込むため不快さとは無縁ですね。

そんな凸凹コンビが紡ぐほのぼのラブコメ全12話でした。定番(王道)と変化球の塩梅もほどよかったかもしれません。思いつくところで以下

■定番(王道)
ラブコメはキャラが大事で見た目も性格も対照的な二人の絡みは相性がよいです。
要領が悪かったりなにかしらコンプレックスを抱えながら一生懸命頑張るヒロインと、そんなヒロインに迎合しないけどぞんざいな扱いをするわけでもなく適宜ヒロインが欲しい言葉を投げてくれる男の構図は少女漫画での定番カップルの構図ですね。放送中に目についた版元の“一迅社”は沿革みたところ少女向け媒体に強みありそうな出版社なので関係してるのかもしれません。

「この人あたしのことどう思ってるのかな?」

ここに至るまで適当なジャブをかましながら一定のラインを越すアクションを仕掛ける。その反応を見ながら何度かライン越えすると相手の警戒も解けるのです。その過程をきちんと辿ったストーリーだと思います。


■変化球
ありがちな“実は有能で優しい陰キャ”♂主人公の対極にあるキャラに新鮮味があります。一方♀は“かわいい”を全面に出した安全牌キャラでした。
ナントカの王子様的なビジュアルに頼ったわかりやすいイケメンではないけど女子のニーズをきちんと捉えているタイプですね。

完走して思ったのが{netabare}“三角関係の放棄”。双葉祖父が代替と勘違いしかけましたが基本ガヤです。{/netabare}
話の凹凸をつけづらいけどふっ散らかる心配もなく評価が別れそうなポイントでした。


ヒロインの楠木ともりさんは『ガンゲイルオンライン』レン役で認知した声優さんで今回もちびっ子役です。収まりがいい感じ。周囲を固める声優さんも適材適所だったと思います。
いわば手堅い作品。大きい波とは無縁ですが安心安全な佳作の印象です。



※ネタバレ所感

■だが断る
一言モノ申したいところはありますよ。評価爆上げとまではいきませんでした。

1.{netabare}社会人?{/netabare}
 {netabare}らしさをあまり感じません。双葉の見た目は当然として主要キャラの世代が狭い範囲で固定されたのが要因ですかね。おじいちゃんはイロモノ扱いだし、職場で唯一の大人枠部長は空気でした。高校生/大学生設定でもそのまま使えそうなパッケージだったと思います。{/netabare}
 {netabare}世代の固定ともう一つ。あけっぴろげなんですよね。“秘するが花”社内恋愛の醍醐味でしょうに。皆の見てる前でイチャコラはご法度です(笑) 和気あいあいとしすぎる職場環境は気になりませんでした。
フォローもしとくと、商事会社っぽいですが安パイなお得意取引先で食ってる小規模企業でしたら自ずと家族的な雰囲気を醸成したほうがうまく回ったりします。それに社内イチャコラといってもよくよく見れば好き好き光線の発信元は双葉のほうで武田にはありません。湿っぽくならない良きバランスではありました。{/netabare}

2.{netabare}見た目のハンデ{/netabare}
 {netabare}双葉が新卒三年目設定だと25歳になるわけですがどうみても十代半ばです。見た目もそうだし言動も幼い。清少納言ですら『瓜にかぎたるちごの顔』をうつくしきものとして、ちっちやいのを愛でる精神は日本人の血肉レベルに落とし込まれてることからそこをどうこう言う気はありません。むしろ日本文化を体現した世のロリコンどもは胸を張ってよい!
物語途中から登場の同僚桜井さんの弟君も高校生設定なのに見た感じはショタでした。このギャップを設けるメリットは好きだ惚れたの恋愛ドラマ未満にしてコメディ路線をキープできること。本気にしたらニッチな性癖を刺激することになります。一方デメリットはそのまんまラブ放棄。毒にも薬にもなりにくい仕上がりとなりますね。{/netabare}


■訂正しお詫びとさせていただきます

{netabare}冒頭。武田先輩をからかい上手としましたが、終わってみれば風間くんに対する桜井さんの振る舞いの足元にも及びませんでした。
桜井桃子(CV早見沙織) VS 風間蒼太(CV土田玲央) 両名にむしろラブコメの波動を感じたことで本作を良しとしたいと思います。{/netabare}

あいも変わらず{netabare}パピコは偉大なり! 最近セブンイレブンでお見かけしないのが寂しい限りです。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.06 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

社会人ラブコメ

全体的に社会人ラブコメで好きなんだけど。
武田先輩みたいな感じで双葉ちゃんに接する様子はちょっとイラッとくるなあ。頭なでなでは良くないのでは?好感度高いから大丈夫なんだろうけど。
いくら背が低いからって成人しているわけだし、大人として接するのが当たり前では?
お見舞い回は凄いなあ。男女が二人きりだもの。何も起こらないなんて考えにくいよね。僕の想像力が豊すぎるからかもしれないが。作中でももっとイベントほしかったものだ。
桃子さん半端ないなあと。あんな性的?視線にさらされつつも段々と自ら大胆に口説いているてきな?分かりやすい。

上述の通り、時折イラッときてしまったのだが、基本的には優しい世界で皆の恋路を応援したくなる作品だった。


OP
アノーイング!さんさんウィーク! 五十嵐双葉(楠木ともり)、桜井桃子(早見沙織)、黒部夏美(青山玲菜)、月城モナ(古賀葵)
ED
虹が架かるまでの話 堀江由衣
アノーイング!さんさんウィーク!って337拍子に合わせて社会人を応援している感じ溢れた素敵な楽曲だと思った。
からの堀江由衣。良い


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
糸巻商事入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。 ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。 双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、 でもやっぱり本当にうざいときもあったり… 奮闘社会人の日常ラブコメディ!


#1 お互いの歩幅
糸巻商事に勤める、入社2年目の五十嵐双葉。その会社の先輩、武田晴海は双葉に対し子どものような扱いをしていて、うざがられていた。そんな中、双葉と武田は取引先へプレゼンをしに出かけるが、初プレゼンとなる双葉は緊張していた。

#2 うどん、ときどき満月
風間、土方、大石は社人気ナンバー1の桜井桃子の話で盛り上がっていた。双葉は桜井のプロポーションと自分を重ね「もしかしたら、武田先輩に女性として見られていない…?」と思うようになる。終業後、双葉は夏美と買い物に行くのだった。

#3 そしてクリスマス
もうすぐクリスマス!夏美は双葉に「誰かにプレゼントあげたりするの?」とニヤニヤ。最初は迷っていた双葉だったが、日頃お世話になっている武田へプレゼントを買うことに。クリスマス前夜、なかなかプレゼントを渡せずにいたそんなとき、夏美から電話がかかってくる。

#4 そばにいてくれる人
双葉は風邪を引いてしまい仕事を休んでいた。一人暮らしで心細く思っていると、武田が見舞いにやってくるが、次は武田が風邪を引いてしまった。どうやら双葉の風邪が移ったらしい。今度は双葉が武田のお見舞いとお世話をしに、武田の家へ行く。

#5 バレンタイン交響曲
バレンタインシーズン!ざわつく男性陣。そんななか密かに風間は、街角で背の高い男性と歩く桃子を見かけてしまった。バレンタイン当日、桃子はどことなく元気のない風間に気づきつつもチョコを渡すが…。

#6 双葉大好きおじいちゃん
双葉を幼いころから溺愛する祖父から、雛人形の写真と共に「今年もやっとるぞ〜♡」と双葉へメッセージが届く。3月9日、偶然にも誕生日が一緒だということを知った双葉と武田はお互いに花を買うことになったが、いるはずのないおじいちゃんが双葉の誕生日を祝うためにバイクで2人の前に現れる…!

#7 いま、ここで
持久走の練習をしていた優人は夏美とたまたま出会う。優人は『運動が苦手だから迷惑になる』という理由でバスケ部への入部をためらっていることを夏美に話し始めた。夏美も過去、双葉との間で『好きなことをやる』ということについて知られざるエピソードがあった。

#8 それぞれの休日
3連休。双葉は掃除、ビジネス書を読む、ヨガレッスン、など休みを有意義に過ごすための予定を入れていた。しかし、ひょんなことから武田が、家に来てくれて一緒に過ごすことに。一方、桃子と風間は水族館デート!イルカショーを見たりと楽しく過ごしていくが…。

#9 ウキウキ夏休み
双葉、武田、桃子、風間、夏美、優人たちは週末を使って一泊、海へ遊びに行くことに。ビーチバレーをしたり、スイカ割りをしたりと楽しんでいた。その夜、みんなで花火をしていると、優人はひとり何か思い悩んだ表情で線香花火を見ていた。

#10 秋、あるいは日常の日々
季節は秋。たまたま公園の近くを歩いていた風間は、バスケットコートでシュートの練習をしている優人を見つけ、教えてあげることに。今度また教えてあげる約束をしたことを桃子に話すと「見に行きたい!」とウキウキで一緒に行くことになるが、なぜかそこへ双葉、武田、夏美が合流!?夏美チームと風間チームに分かれてゲーム開始!

#11 めぐる季節
年末、仕事納め。双葉は夏美と、桃子は風間と、みんなそれぞれ思い思いの年越しをしていた。年が明け、双葉は着物に武田からもらったマフラーをして夏美と初詣に出掛けた。そこで、武田と偶然出会い、察した夏美は用事を思い出したとその場から離れてしまった。

#12 先輩がうざい後輩の話
武田が頑張っていた仕事が大成功し、手柄を立てた。嬉しく思う双葉だったが、女性社員に囲まれ皆に飲みに誘われている姿を見てどこか心が苦しくなる。双葉はその夜一人で居酒屋に入って武田との出会いを思い返していた…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おもしろかわい楽しかった。

いやー最初に言っておきますが、
とってもかわいくて、おもしろくて、楽しかったです。

久しぶりに、ニヤニヤ、背中のあたりがくすぐったくなる感じを味わいながら見てしまいました。(正直、客観視すると気持ち悪いと思いますw)
私の中では、良質な職場ラブコメだと思いました。


実際、ラブコメ要素としては二軸で進んでいってるんですけどねー、どちらもニヤニヤが発生してしまうのは大したものですw。


まぁ、この際、野郎はどうでもよいのでwヒロインさんについて語りましょうかね。


メインの主人公(ヒロイン)は、
規格外のチンチクリン(今回は誉め言葉的な意味で)のOL:五十嵐双葉ですねー。
確かに、他のコメントを書かれている方々がおっしゃるとおり、だいぶ幼い方へ振ったキャラクターを持たせてありますが、まぁアニメのコメディと考えれば許容もできるレベルかな、と私は思いました。
それに、ちんまりとして頑張っている様がなんともかわいらしいw。
色々と表情豊かな点もプラスに評価しちゃいましたねぇ、私は。
とにかく、いちいちかわいいなぁ、と思ってしまいました。
この「かわいい」もホントに幼い意味でのかわいい割合が多い気がするのですが、まぁ、賑やかで、元気で、かわいい ⇒ 観ていて楽しいに変換された気がしています。


そして、もう一人のヒロインと言ってもいいのが、
規格どおりのOLさんでしかも美人さん(私の所感では美人さんよりも愛嬌のあるいい女系へ振っている感じなのですが)の桜井桃子さん。
メタな話をすればCV:早見沙織さんという事で、この点も私的には注目しちゃいました。
どちらかと言うと、ステップアップしながらの恋愛路線は、この桜井さんの方がスピーディーかつ順調に進んでいきますよね。
この桜井さんとお相手の風間君とのやり取りもニヤニヤが止まらない系でした。
まったくもって羨ましい限りです。

ちなみに、自分の大きなバストを注視された時の過剰とも過小とも言えない反応、上品とも下品ともとられないようなフラットな余裕のある振る舞い、なんかイイですよね。
自分的には「いい女」感を感じてしまいます(個人の感想です)。

ああ、なんか、でっかい高木さん(誰w?)をイメージしてしまいましたねぇ。



そして、もう一人のOLさん、月城モナさん。
私的には、この「謎」のOLさんに興味津々でしたw
視聴していく中で、掘り下げエピソードとかあるんかなぁ、と期待をしていたのですが、スモールエピソードとしてはいくつかあっただけで、残念ながらボリューム不足でした。
もう少し、活躍の場が欲しかった!!!。
実際、かなり面白そうなキャラ付けがしてあるんですけどねー。
もし、続きのシリーズが出来たりするのなら、個人的にはおもしろエピソード期待です。



あとはー、双葉の中学時代からのお友達の黒部夏美さんもいましたねー。
金色の目が印象的なスポーティな女性でした。
双葉をからかいながらも、応援するようなところはやっぱりいい友達ですねぇ。
ちょっと、何考えているのかわからないところもあったりしますが、この夏美さんもなんかエピソードあるといいですかねぇ、次のシリーズがあったりしたら。
{netabare}桜井さんの弟の優人と絡んだ時に頬を赤らめていたりもしたので、コレも怪しいかもですね。{/netabare}


物語自体は、筋として機能していたのは意外と桜井さんと風間君の恋愛ルートだったかもしれませんね。
双葉と先輩の絡みは物語の筋と言うよりも、お仕事日常系のワチャワチャ感だったかもしれません。
それでも、最後にはほんわかと恋愛観的なものがあったり、双葉の成長を承認するところが有ったりでいい感じでした。

それから、主にOP/EDになりますが、こちらも私的には楽しかったです。
好きなタイプでした。
特に元気で楽しいOPは毎回視聴でも苦痛では無かったです。
EDもそうですね、ちょっと落ち着きがあって好きなタイプでした。


私的には、きっと時間を置いてまた見る機会をつくりそうな作品でした。
それぐらい好きな、楽しい作品でした。
そして、続きのシリーズがもしあればきっと観ると思います。

機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

56.4 22 日常系で親友なアニメランキング22位
GO! GO! 575(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (233)
1071人が棚に入れました
『GO!GO!575』(ゴー・ゴー・ゴーシチゴー)のタイトルで、2014年1月にTOKYO MX・tvkほかで、5分枠のショートアニメとして放送された。全4話。

声優・キャラクター
大坪由佳、大橋彩香、寿美菜子、芹澤優

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

俳句と川柳でアイドル界を揺るがす新しい星の誕生!?

ストーリー

正岡 小豆、小林 抹茶と与謝野 柚子は普通の平凡の日常を送っていましたが、ある日小豆が突然日常に575を入れようといってきました。

私の感想。

何だかキャラクターの髪型に気を使っていて髪形がかなり可愛い作品でした。なんと言うか本当にかわいらしい作品でした。

575の川柳をメインテーマにした作品は非常に面白かったです。私は基本的あまり川柳など読まないので気にした事がありませんが、このように日常にちょこちょこ入れると面白い感じになるのですね。

しかし、相変わらず分からなかったのは何故アイドルを目指さなければいけないかです。本当に何でこんなにアイドルが人気なのでしょうか?私はアイドルはそんなに特別な事だと思えないのですが・・・

私が個人的にこの作品で気に入っている所は小林 抹茶の髪飾りです。ちょっとした所ですが、かなり可愛かったです。是非このレビューを見ている人も髪飾りに注目してください。

オープニング

「コトバ・カラフル」
実に私たちはアイドルを目指しています的なオープニングでした。少女たちが夢を目指してがんばっている姿はかなり可愛いのですが、少々リアルすぎて驚きました。私的には少しくらいは実際にアイドルになっている姿を見せても良いと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

コトノハにのせ、伝えたい。

この作品は、女子高生の正岡小豆ちゃんと小林抹茶ちゃんが、5-7-5の決まり字を使って俳句・・・いえ、川柳を作りながら高校生活を謳歌している一場面を切り取ったような・・・そんな作品です。
ショート作品の上、全部で4話・・・その中で2回もお風呂シーンがあるので、ストーリーを楽しむというより、いきいきとした彼女達を愛でる作品だと思いました。
このレビューを書いている段階で5話目製作が発表されていますが、未視聴のため4話と記載しています。ご了承下さい。

特徴的なのは、各話のタイトルです。5-7-5の7-5の部分を使っているのですが、いわゆる主語に相当する言葉が無いので、どの様な受け止め方もできるんですよね^^
その上、各話が短いのも相まって色んな発想ができるという点で、私は良かったと思います^^

この作品のジャンルは「言葉遊び」なのだそうですが・・・初めて目にするジャンルです^^

しかし、登場人物は著名な文豪の末裔...? そんな事を思わせるような名前ですね^^;

でも、4話はあまりにも短すぎたような気がします...もう少し続いてくれても良かったんじゃ...^^;
まずは、5話目の放送を楽しみにしています^^

OPは、小豆ちゃんと抹茶ちゃんが歌う「コトバ・カラフル」
彼女達らしい元気な感じの歌でした^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ふの人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ある意味不遇

販促アニメなんでストーリーどうこういうモノではないし、
そもそもどういうターゲット層を狙ったものなんだろうか。
日常モノ層を取り込むにはアニメパートが中途半端だし、
結局は声優ファン層を狙っているんだろうか…?

でも声優目当ての人ならとっくに手に入れてたりするだろうし
やっぱりイマイチ狙いがわからない…。
個人的には織田先生がキャラデザって事で見ていた訳だけれど
そういう層って殆ど居なかったんじゃないかと。

アニメそのものは織田先生のキャラも可愛かったし
質としては良かったかと。まぁ5分ものだしね。

ただ、上でも言ったようにあくまであくまで販促のためのはずなので、
ストーリーも導入だけあってあとは無しみたいな感じなので、
オリジナルの展開も入れて30分フルサイズでやってみたら
なにか色々と新しいストーリーへ発展するのかなと思った次第です。

それにしてもアニメ実写両方とも、次回切り替わりへの予告が無くて
3月は再放送だってことも予告が明確に無かったのは不親切だったなぁ。
全話見終わるのに1時間かからなかったのは史上最速では。

しかしiOSアプリ版はサービス提供終了してるんですね。
この番組やった意味半減なんじゃないですかコレ…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

60.3 23 日常系で親友なアニメランキング23位
今日の5の2(OVA)

2006年3月24日
★★★★☆ 3.4 (145)
817人が棚に入れました
主人公の佐藤リョータは女の子のことや性的なことにはまったくと言っていいほど関心がないのだが、毎回何かしらエッチなアクシデントに巻き込まれてしまう!?
紙で切った指を乳歯の残るお口で吸われてしまう「グラグラ」。女の魅力は胸でなく鎖骨だと解くリョータの気持ちが男ならわかるであろう「サコツ」。体育倉庫に閉じ込められた男女のとんでもないアングルに大爆笑の「マケナシ」。そして「ダマシウチ」はリョータに恋してる幼なじみ小泉チカの騙し討ち!?など、とある小学校のクラスを舞台に、リョータとその周囲の男子や女子の微笑ましい日常が描かれている。

woa さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

笑ったら負けなのか

原作はみなみけで有名な桜庭コハルの漫画である。

小学校の5-2というクラスが舞台のギャグコメディである。対象が小学生だけにきわどい表現もあるが、哲学的な描写や音楽でごまかしているため純粋な心で見るのが正解だろう。そういうシーンへの振れ幅も含めてギャグと考えるべきなのだ。

どのエピソードもすべて印象が深いが、特にこの作品を代表していると思うのは2話のエガオという回で、カズミという無表情なキャラを主人公とヒロインのチカは様々な手段を行使して笑わせようとする。

この試みは主人公とチカが決して笑わないカズミに笑ってしまい返り討ちにあう。この失敗は結局カズミが笑わない事実よりも相手を笑わそうとして笑ってしまうとき、嬉しそうに負けているチカの方に主人公の視点が移ってることに注意するのが正しい見方だろう。勝っても笑わないカズミより負けているが笑っているチカの視点が本筋から考えても重要なのである。チカは何といっても正ヒロインなのだから。カズミが笑わない理由を詮索するのは主人公たちがやったように野暮な行為だということである。

チカ自身もカズミを笑わせることよりも、力づくと称して親友である彼女と戯れることに目的が変わっているからこそ「嬉しそう」に「負ける」ことが出来るのだ。チカの乱入によって主人公たちが最初ににらめっこでやっていたような単純な勝負は成立しなくなっているのである。

この脱線はこのアニメを見ているときに自分が感じたことに近い。ヒロインの大半が主人公に好意を向けているラブコメはジャンルとして純愛路線から脱線なのだ。向かっている場所は同じだがルートが違う。

TV版もあるが、自分は2話くらいで挫折した。同じ原作でも解釈がこうも違う作品も珍しいだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

天体の出没

小学生の何気ない日常を”大人目線”で描いた作品です。
この純真さが羨ましく、そして妬ましい?

日常系ギャグアニメなので、物語自体には突出した面白さはありません。
しかしこの作品、ただの日常系とも一線を引いています。
それは何か? 未来の示唆でしょうね。
それでいて後日談がないのがとても憎い。描くまでもないということか。(//∇//)
飽くまで日常系の域を超えないという製作者の意志が垣間見えます。いや、実に素晴らしい。
細かいことを言うならチカの登場がもう少し早ければもっと良かったかなぁ。
リョータとチカにはベストカップル賞を授与したいくらいですので。

アニメ版の方が完全版に当たるのでしょうか?
個人的には、絵の好み、まとまりが良いという点でこちらのOVA版の方が好きです。
時間があるならアニメ版、とりあえずならOVA版といったところかな?

アルバムの1ページを覗いているようで、とても心地良い気分に浸れました。感謝感謝。
――始まりと同時に日が昇って、終わりと同時に日が落ちる
――でも全然寂しくない
――日はまた昇ると教えてくれるから

------------------------------------------------------------
『みなみけ』の桜場コハルさんの作品だったんですね。つい先日まで知りませんでした。(* ̄∇ ̄*)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

結局パンツアニメ

OVA版。
同じ原作でも、OVAとTV版では製作会社やキャストが違うという変則技。
そんなに発表された時期も違わないのに、面白い関係です。
このOVAはTVより半年ぐらい先行して発売されています。
TV版と基本的にはネタは一緒。5年生という微妙なお年頃のガキンチョ達の、子供らしい日常と子供らしくない微エッチが共存した作品です。


いきなりですが、これ、おそらく規制が厳しくなる昨今では非常に風当たりが強いとおもわれます。
TV版もエッチな要素を匂わせた作品でしたが、これはそれに輪をかけて表現が直球すぎ。
毎回、パンツやら下乳が、さながらエロ系アニメのようにお約束的に登場します。
それ自体は珍しい事ではありませんが、本作の登場人物はほぼ全員小学5年生。つまり全て児童の下着や半裸です。
・・・ダメでしょう、さすがに(^_^;


ネタそのものは、のんきなコメディ。
割と笑えるネタが多くて好きなんですが、先にTV版をみていたため、知っている内容ばかりで正直あまり楽しめませんでした。
というか、声や絵柄の違いでの困惑が大きかった。
なので、予備知識なしの状態からの視聴であれば素直に楽しめるのではないかと思います。

逆にいえば、別段TV版に比べて特筆して秀でている所があるわけではないので、TV版を見ている方は無理に見る必要もない、ともいえます。
パンツ目的なら、話は別ですが^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

75.2 24 日常系で親友なアニメランキング24位
江戸前エルフ(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (273)
808人が棚に入れました
東京都中央区月島。 江戸時代より400年以上の歴史を刻む『髙耳神社』。 祀られたるそのご神体は、異世界から召喚され、すっかりひきこもったエルフでした。 ご神体のエルフ・エルダに仕えるのは、高耳神社15代目巫女の小金井小糸。現代文明とオタク趣味をエンジョイするエルダに振り回されながらも、彼女が教えてくれる江戸の文化に胸をときめかせ、連綿と紡がれる月島の人々とエルダのつながりにほっこり。 でもやっぱりこのエルフ、ぐうたらすぎる! しかも他の神社のエルフ&巫女コンビまで現れて……!? 江戸と令和をつなぐゆったり下町コメディ、始まります。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

オヤシロ様、神道の秘密を暴露する!?

●「住吉神社」が正解でした

何故エルフなのか?についての謎を解く鍵は、
他の方が指摘していた「住吉神社」にあるようであります。

住吉神社に祀られている{netabare}「神功皇后」は神託を受け子どもを身籠りながらも
朝鮮半島の新羅に出兵し、戦わずして新羅、そして高麗、百済の三韓を従わせたという
伝説の人物であり、日本のジャンヌ・ダルクと評されることもあるらしいようです。

また「住吉大神」は弓矢の守護神であるということから、ジャンヌ・ダルクと弓矢のイメージが
合わさり、それでエルフ?ということになったのかもしれません。

3匹のエルフの元ネタもどうやら住吉三神の「底筒男命・中筒男命・表筒男命」が
由来であるようであります。

「住吉神社」が絡むという情報提供により何となくエルフが神道の神という理由は見えてきましたが、
徳川家康により召喚された理由など表向きには説明不足でありまして、裏設定的には
【グノーシス主義】がすべての理由であると理解できていますが、エルフで神道を表現するのは
説得力が乏しく微妙なものがあると言わざるを得ません。

すべての元凶は【グノーシス主義】にあるわけですが、ただでさえストーリーにほぼ意味がない
日常系作品に【グノーシス主義】全力投球の傾向ある本作は、駄作の極みと言っていいくらいに
設定やら物語やらとか等々が視聴者に全く伝わらない、意味不明作品で終わったように思います。

「住吉神社」を題材にした作品とまでは理解できますが、なんでエルフが「住吉神社」の神なの?
と問われたら、何も説明できないのが本作の最大のウイークポイントでありまして
むしろ一般視聴者が普通に見てほぼ誰も理解できない「住吉神社」を題材にする
自己満足的なアニメの制作とか、全く以て意味不明な話でございます。

例えば本作を高評価した「あにこれユーザー」に対し、本作が「住吉神社」を題材にした作品だと
理解しているかと問うたなら、「そんなん知るか!」と返答されるのがオチでございます。

誰も知らない住吉神社物語、そんな自己満足作品を垂れ流す日本のアニメ業界は既に末期症状にあり
ジャニーズの件で既に終わっている芸能界共々に綺麗さっぱり【グレートリセット】される
予感を禁じ得ないところがあるように思います。{/netabare}

●武士の魂

「機動武士ゴンゲム」の元ネタは当然「ガンダム」ということになるでしょう。

その昔プラモデルが流行ったガンダムでありますが、プラモデルに価値を置くというのは
{netabare}【偶像礼拝】の一つの形態であると考えれるわけであります。

もしかしたらゴンゲムとは「権化」という言葉が由来なのかもしれません。

「仏作って魂入れず」という言葉には隠された意味合いがありまして、
つまり「仏像」には「魂」が宿るということであります。

仏像などの「神の像」に「悪霊」の類が憑依し、それと繋がるのが「神降ろし」の儀式
であると考えられるわけであります。

エルフとは本来「妖精」であり、「霊的存在」でありました。

肉体を持たない霊的存在が人間に存在感を示すには、「形ある器」に憑依する必要性があり
人間に【偶像】を作らせ拝むように示したのが【偶像礼拝】の起源であります。

「御使い」たる【天使】は霊的な存在でありましたが、「地上の神」になろうと【堕天】し
器を纏い、神の姿を人々に知らしめたのであります。

【鬼神の偶像】を拝むのが、「ゴンゲム」が暗示する【鬼神信仰】でありまして
「ひぐらしのなく頃」の「オヤシロ様」を崇め奉る宗教と繋がるわけであります。

本来は霊的な存在であるエルフ族の長耳様の器がゴンゲムでありまして、だからこそ
長耳様はゴンゲムのフォルムがカッコイイなどとやたら愛でるわけであります。

ということで「ゴンゲム」のプラモデルの描写には相応の意味合いがあると言えますが
今回の「お弓神事」は意味がないと言いますか、かなり無理やり感があるように思います。

エルフは弓が得意なのはいいとして、弓と大漁祈願には全く関係性が見出せません。

中途半端な「エルフの神」設定が空回りしている感は否めず、早い話が
普通に和風の神でできた話をエルフにこじつけているだけのように思えて仕方がありません。

要するに【グノーシス主義】的な主人公やヒロインをごり押ししたいだけでありまして
魔法少女とか吸血鬼とか鬼娘とかエルフとか、本来悪役でどちらかというと醜い本性をもつ種族を
【逆転の発想】で美化したいという「異端的思想」の影響によるところが大きいという話であります。

「まどマギ」の魔法少女は覚醒すると災厄の魔女になり、
見た目もグロテスクな感じになります。

そもそも見た目が可愛らしい「魔法少女」という存在が嘘なのですが
「まどマギ」は【グノーシス主義】のネタばらしを敢えてやった作品だったわけであります。{/netabare}


●三柱の神??

カミカツの御霊様はアホ毛ホルダーでありますので、{netabare}【鬼神】{/netabare}確定であります。

その一方で本作の長耳様は「エルフ」というのが表向きの設定であり、{netabare}しかも
徳川家康に召喚されたと言うのですから、当然何故?という疑問が浮かび上がるわけであります。

たまたま偶然エルフが一匹神社に巣くっていたというならば誤魔化しは効いたでしょうが
3匹も出てきて、かつ熱心な高齢者の信者の姿も描いていますので、当然の如く何故
エルフが神道の神の役割を担っているのか?説明が求められるわけであります。

結論は砂糖菓子職人の物語と同じです。
何故?については説明はされないでしょう。

宗教には秘密があるのですが、その秘密を知っているのは聖職者と一部の人種だけであります。

与党の議員などは足繫く神社参拝に赴き、企業経営者は新興宗教や占い師の類を拠り所とします。
彼らは本作に登場する長耳信者と全く同じで信心深い人たちなのであります。

ただのハートフルコメディを描きたいだけなら、神社もエルフも必要ありません。

何故神社?何故エルフなのか?

現時点で表に出てきた情報だけで判断すると設定が破綻しているか、無意味な設定の物語
ということになり、結局は単なるマニア向けの萌えアニメになるような気がしてなりません。

●【グノーシス】の女神は、微笑む

逆に開く傘やドローンが{netabare} 濡れないようにドローンに傘をさすという発想は
「逆転」の発想であり、このような思想のことを【グノーシス主義】と言います。

ダークヒーローの「デビルマン」や魔法少女が主人公の物語などは
【グノーシス主義】に基づく作品ということになります。

本来【魔女】というのは悪役であり、同じように桃太郎に登場する【鬼】も悪役であります。

ということで、【鬼神】や「【妖魔族】のエルフ」を崇め奉る信仰は
【グノーシス主義】ということなります。

「巫女」とは「神降ろしの儀式」を行う【呪術使い】でありまして
【呪術使い】は【魔女】と同じく「禁断の秘術」を使う聖職者であります。

「巫女」は【鬼神】などとチャネリングを行い、これと意思疎通を計り
知恵を賜ったりするのでございます。

「巫女」は【鬼神】の下僕ということになります。

天皇家は「巫女」であり、【呪術使い】の家系でもありまして
天皇は「現人神」でもあるということで、【古代エジプト文明】の「ファラオ」と
似たようなところがございます。

【古代エジプト文明】、【バビロン文明】、【フェニキア文明】、【縄文文明】
これらはすべて【呪術】と深い関わりがあり、【鬼神信仰】という共通点があります。

以上の文明は非常に高い文化水準を誇っていたと言われておりまして
【呪術文化】には特別な秘密があったと考えられるわけであります。

【プロビデンスの目】とは「全能なる神の目」や「知恵」を意味しますが
【呪術文化】の種族はそれを会得していたのでありましょう。

【フェニキア人】は【占星術】、「天文学」の知識に長けていたため
星の位置関係から然るべき海の航路が割り出せるのでありました。

かくして【フェニキア人】は海上貿易で栄え、【海賊】のルーツとなるのでございます。

【フェニキア人】に「知恵」を与えたのは【鬼神バアル】でありまして
「オヤシロ様」ということになります。

【呪術文化】の天敵と言えば、「創造主ヤハウェ」の庇護を受けた「ユダヤ人」でありまして
「ユダヤ人」と対立した【バビロン・エジプト文明】、そして【カナーン人】などは、
宗教戦争により尽く粉砕され次々に崩壊していくのであります。

最終的に【フェニキア人】の海上貿易拠点群もローマ帝国との抗争で崩壊しますが
高度な文明力を餌に「ユダヤ人」を懐柔することに成功してから、状況は一変し
【フェニキア人】の【生存戦略】が大逆転の展開を呼び起こすのであります。

【鬼神信仰】自体は【シュメール文明】から直通で日本にもたらされたとも考えられますが
明治以降に【鬼神信仰】を補完、強化したのは、【フェニキア人】の血族と考えて
間違いないでしょう。

「ユダヤ人」のピークは「ソロモン王」の時代でありまして、
以降ヘブライ王国は分裂崩壊の運命を辿ります。

逆に勝ち組路線に乗ったのは【フェニキア人】でありまして、歴史のメインストーリーを担うのも
【フェニキア人】ということになります。

「ユダヤ人」の【ダン族】は【フェニキア人】の宗教に改宗し【フェニキア人化】し
このことにより「ユダヤ人の選民性」は完全に失われたのが確認できるわけであります。

「創造主ヤハウェ」との契約により「選ばれた民」としての地位を保護されていたのは
「ソロモン王」までのことであり、今の「ユダヤ人」は「選ばれた民」でもなく、
「選民性」もありません。

もしも現代に経済的繁栄や成功を誇示する「自称ユダヤ人」がいるとしたら
もの凄くピントがずれているか、【フェニキア人化】した「ユダヤ人」ということになるでしょう。

「ユダヤ教」を信仰してないのに「ユダヤ人」を自称したり、
【バビロン文明】由来の【バビロニアタルムード】を「ユダヤ教」の経典と信じ込んでる
「ユダヤ人」などなど現代の「ユダヤ人」はカオスの極みであります。

「イスラエルの国旗」には【ソロモンの星】=【✡】=【六芒星】のシンボルが
刻まれております。

【✡】は【土星】であり【666】を意味します。
【土星】は【呪術文化】と密接な繋がりがありまして
【✡】は「ユダヤ教」では完全にNGなものであります。

【✡】を【ソロモンの星】という所以はソロモン王が【フェニキア人】と交流を持ち
【拝金主義者】に成り下がったからであるなどとも言われております。

【✡】のシンボルを堂々と掲げ、尚且つ
ユダヤ人の末裔を自称してるイスラエルとは?
どこぞの人種の国なのかさっぱり意味が不明であります。

これもある種の【グノーシス主義】の再現でありまして、
「ユダヤ人」が「ひっくり返った?」ということを意味しているのかもしれません。

【偶像】を拝んではならないとする「ユダヤ教」の教えは骨抜きにされ、形骸化し
あらゆる【アイドル】が崇め奉られるという現代の世界体制が作り出されます。

それを成したのは【フェニキア人の血族】であり、
彼らの【生存戦略】が功を奏したということになるでしょう。

ギリシア神話の神々と同様に下種な神が祀られていても何の違和感もないのが
現代という時代であります。

部屋のかたずけもできない駄目駄目なエルフを神と崇め奉る信者脳は
まさに【アイドル信仰】そのままを示しています。

神の品性よりも「ご利益」の方が大事という価値観を世に広めたのが、
まさに【フェニキア人】なのであります。 {/netabare}


●一般視聴者には伝わらない完璧すぎるキャラ設定

金沢からのお客様が襲来!!いたします。
金沢と言えば加賀藩であり、加賀藩と言えば「どろろ」に登場する加賀藩藩主
「醍醐 景光」でございます。

金沢からの来訪者は{netabare} 耳長様の姉貴分に当たる存在でありまして、その名も
「ハイラリア・アイラ・ミララスタ」と申します。

「ハイラリア」=「ハイラ」という名には、恐らく
【ハイランダー】の意味合いが込められているのでしょう。

【ハイランダー】をわかりやすくざっくり言うならば、【堕天使】の血族ということになります。

高耳神社の御神体である長耳様はオタク脳全開の駄目エルフでありますが
姉貴分ハイラもこれに負けず劣らずのギャンブル狂で駄目目駄目なエルフであります。

これはつまり【堕落の種族】の特性を表しているのでありましょう。

長耳様がネックレスとして身に着けている勾玉は【666】の【獣の刻印】を
示していますが、【666】は拝金主義者を表すシンボルでもあります。

「金」髪や「金」色の瞳は「黄金の魂を持つ」王家の血統を示すものであるとも考えられますが
【金星】を意識しているということもできるでしょう。

「美しいエルフ」は【金星の女神】や【美しい天使ルシフェル】が由来と考えられます。
そして『「金」沢』にもそのような意味合いが込めれていたと解釈できるのかもしれません。

加賀藩藩主「醍醐 景光」は【鬼神】と取引して、凶作で経済が傾いた加賀藩を見事立て直します。

自分の子供を【鬼神】の生贄に捧げるという禁断の儀式=【人身御供】を行い
【等価交換】の取引により経済危機の窮地を脱したのであります。

「ひぐらしのなく頃」に登場する巫女=古手梨花も同じく【人身御供】の供物であります。

子供を生贄に捧げるという禁断の儀式は【モレク信仰】や【バアル信仰】が特に有名でありますが
【偶像崇拝】のご利益信仰は【等価交換の原則】を大前提にしており、
【鬼神信仰】には供物が必須ということになるわけであります。

【女神信仰】、【ルシファー信仰】、【バアル(鬼神)信仰】
すべては【偶像崇拝】のご利益信仰であり、同じ種類の宗教ということになります。

長耳様に対してファンタやスイーツやVRゴーグルなどの貢物を贈るのは
【等価交換】の供物の提供を表しているということであります。

「【堕落】の種族」=【ハイランダー】が最も好んだものは「人間の子供」であったため
例えば「祇園祭」などでは、子供や子供の人形などが巫女のような特別なもの
として祭り上げられるのであります。

江戸時代の茶屋娘やインスタグラマーは【アイドル】と同じでありますが、
【偶像崇拝】のご利益信仰においては【人身御供】の生贄も【偶像化】され
「祇園祭」などでは担ぎ上げられるわけであります。

【偶像礼拝】と言えば【鬼神信仰】であり、【人身御供】と言えば【鬼神信仰】
と考えて間違いないでしょう。

金沢から来た巫女=「いすず」のぶっきらぼうな対応に長耳様は「石」に成りますが
これには実は元ネタがありまして、例えば「Dr.ストーン」の石化した人類や
「進撃の巨人」の「壁の巨人」や「巨人の結晶化」なども同じ元ネタが由来と考えられます。

太古の昔に【鬼神族】は石化し、例えば「イースター島」のモアイ像なったというような
類の伝承がありまして、伝説の【鬼神族】は石化して滅んだなどとも言われています。

この説に従って解釈すると「ひぐらしのなく頃」の「オヤシロ様の像」はかつては
生きていた【鬼神】であったものの、何らかの事情で「石化」し、それを後に発掘した人々が
神の【偶像】として崇め奉ったという話になるわけであります。

【鬼神】や【巨人】の伝説というのは、ただの神話と言ってしまえばそれまでなのでしょうが
本作にしても「進撃の巨人」にしても、神話の理解力と再現力が度を越しており、
【鬼神信仰】のリアル信者並みに核心をついているのが、非常に奇妙なところであります。

金沢来た二人のコンビはともに「水玉模様」をあしらったものを纏っています。

「水玉模様」のことを「ポルカドット」ともいうのには個人的には興味深いものを感じましたが
「水玉模様」には「てんとう虫」の模様とも関係性があるということにも、
特別な意味合いがあるように思いました。

てんとう虫は「天道虫」とも表記され、「太陽信仰」と関係があるということになります。

「太陽信仰」は「天体信仰」でありますので、「天体の【光の祝福】」を神聖視する
【イルミナティ】に繋がりますが、それだけでなく太陽信仰と言えば【バアル信仰】でありまして
【光明信者】の【イルミナティ】=【バアル信者】ということなるわけであります。

また、てんとう虫は欧米では「神の使い」と認識されており、「Lady Beetle」と言ったり
「marienkafer」などと言いますが、【聖母マリア】の使いの虫とも考えられており、
つまり【女神信仰】そして【アイドル信仰】に繋がるわけであります。

【イースター】という主に「カトリック」が祝う宗教行事の由来は
【女神イシター】=【イシュタル】=【アシュタルト】信仰でありまして
【イースター】の「モアイ象」は【鬼神族】の伝説に繋がると言うことで
本作の古代宗教を前提にしたキャラ設定は完璧すぎるという結論に至るわけでございます。{/netabare}



●オヤシロ様の神秘のナンバー!?

本作は一見して日常系萌えアニメのように見えますが、実は宗教的なエッセンスが強い作風のため
予想外にレビューを書くのに手こずっております。

長耳様のコレクションなども宗教的バックボーン濃厚過ぎてすべてを説明し始めたら
大変なことになりそうですが、でき得る限り言及していきたいと思います。

まずは「レッドブル」と「モンエネ」です。

{netabare}「ブル」とは「牡牛」のことでありまして、株式の用語で強気相場のことを言います。

レッドブル=「赤い牡牛」、「赤べこ」ということですが、牛と言えば【モレク神】であり
【鬼神バアル】という【フェニキア人】が崇拝する神と一致します。
【フェニキア】語源は【フェニキア】特産の貝から取れる染料の色が緋色(もしくは紫色)
でありまして、その染料の色をギリシア語で表すと【フェニキア】であるということで
「緋色」=「スカーレット」は【フェニキア人】にとっての特別な神聖な意味を持つ色なので
【鬼神】を象徴する「雄牛」と緋色の組み合わせで「レッドブル」になった
のであろうと推測できるわけであります。

「SPYファミリー」のフォージャー家の食卓には「牛」の置物と一対で
「【ベル】(=鈴)の絵」が配置されています。

「アーニャ」の親友は「ベッキー・ブラック【ベル】」です。

チェンソーマンの「魔人PoweR」と「ノー【ベル】賞」も対の関係であります。
【ベル】と言えば「美女」と「野獣」であります。
これと似た様な関係性を示すならば【女神アシュタルト】と【鬼神バアル】になるでしょう。

「レッドブル」のキャッチコピーは「レッドブル、【翼】を授ける」です。

【翼】言えば当然【天使の翼】でありまして、【天使】と言えば【光の天使】であります。
【光の天使】の祝福を受けたものを【イルミナティ】と言いますが、
【イルミナティ】は「【光明】信徒」という風に表現できます。

【光明】とは【啓蒙】とも変換可能ですが、
「光り輝く由来」が【天体】であることが重要であります。

「星」や「太陽」などの「天体」は【光明】を発しますが、【光明】は「光輪」として表現されます。

ギリシア神話の【アポローン】は太陽神でもありますが、もともとは【光明の神】でありました。

「金色」や「黄金」は【金星】と所縁が深いようでありますが、
「黄金の魂を持つもの」と言われる勇者や王族のルーツを考えるならば
【金星】のみならず【土星】や【水星】や【シリウス】など様々な天体から
【光明】の祝福を受け、黄金の魂を持つ種族が生まれたのではないかと考えられるわけであります。

ということで「光の祝福」を受けた【光明信徒】=【イルミナティ】は
【星の眷属】ということになるわけです。

「モンエネ」は「モンスターエナジー」の略であります。
「モンスター」と言えば怪物や化け物ということでありますが、
【怪獣】あるいは「ビースト=【獣】」とも変換可能であります。

パッケージデザインに「爪痕」を表現したようなの模様がありますが
これはモンスターの頭文字「ⅿ」ように見えて実は
ヘブライ文字の「6」が3つ並んだものであります。

小文字の「r」が反転したような形でありまして、同じ文字が3つ並んだ状態で
「111」あるいは[ ⁀1⁀1⁀1 ]あるいは[¶¶¶]これで【666】を表しているのであります。

【666】は【獣刻印】でありまして、長耳様の所属を示しています。
長耳様は【獣の種族】であり、【モンスター】であり、【魔物】であるということであります。

長耳神社には2体の「狛犬」の像が置いてありますが、背中には見事「羽」が生えております。

「羽」は【ハイランダー】の種族性を表していますが、この「羽」により
より具体的に狛犬のルーツが明確に見えてくるわけであります。

狛犬の元ネタは「シュメール神話」の【エンキ】と【エンリル】であり、
【獣神】ということになります。

北欧神話の【フェンリル】も似たような【獣神】でありますが、2体の狛犬は「阿吽」の関係性があり
「阿吽象」と同じであるとも考えられるのであります。

【獣神】は「ビースト」であり、「モンスター」であり、【666】の種族であるわけであります。

長耳様は折り紙で「ペンギン」と「カエル」を作りました。
「ペンギン」は2足歩行する翼持ちの種族を表しており、【ハイランダー】を示しています。
【輪るピングドラム】にも「ペンギン」が登場しますが、これも【ハイランダー】を
暗示しているわけであります。

「輪るピングドラム」には同じく「カエル」も登場しますが、カエルは【魔術】との関係性が強く
【魔女】の【使い魔】でありまして、何故カエルなのかと言いますと長耳様が【女神】であり【魔女】
でありますので、「僕のカエル」が必然的に召喚されるということであります。

ギリシア神話の女神は魔法を使うので必然的に【女神】=【魔女】という関係性が成り立ちます。

「輪るピングドラム」の「女王クリスタル」がペンギンの上に立つのも、
使い魔のである僕との関係性を示しているということになるでしょう。

【鬼神バアル】は【バエル】とも呼ばれ、ある説によれば老人と黒猫とカエルの3つの頭を持つ
とも言われており、時にカエルは「慎重勇者」で登場したように【魔王】を示す存在として
扱われることもあります。

【魔王ルシファー】と【鬼神バアル】は一致し、【女神】と【光の天使】も同じ種族に一致します。

【ハイランダー】の種族は「【黄金】の魂を持つ」血族であり、
「羽」(のシンボル)を有する存在であります。
更に【光明】や【金星】などのあらゆる要素が【666】の刻印によって
一つの眷属に繋がることが明確に見えてくるわけであります。

以上のことから長耳様が「ゴールデンカエルパンツァー」を欲しがる理由も
既に説明した通りのことが由来になるわけですが、同じパターンは何度も繰り返され
カエルの頭の位置にある砲台も「角」を表しているということになるわけであります。

巫女の小糸は光り輝くものが好きな長耳様の前世はカラスであったのでは?と問いますが
カラスはカラスでも【八咫烏】であり【ハイランダー】の種族性を暗示している
ということなのでありましょう。

黄金のカエルを欲しがる長耳様の瞳には「星十字」の模様が現れますが、「十字」は「4」を暗示し
両目で【8】を示すことから、「※願い事」を表す数字【8】【5】【13】の法則が
発動する展開になるのであります。

「カエル戦車」は「5等」の景品であり、福引のためには「5個」のスタンプ集めが必要とのことで
ますは【5】が示されるわけであります

長耳様はスタンプ集めのために商店街に赴く事になりますが、
向かった先の住所が案内板により以下のように表示されております。

①「月島一丁目108-4」
②「月島一丁目108」
③「月島一丁目109」

①の数字「108」「4」をたし算すると【13】になり
その【13】に一丁目の【1】を足すと「14」で
1+4=【5】になります。

①②③の「108」「108」「109」をたし算すると「325」
「325」は「(3+5)+2」の形で足し算し「【8】+2」とします。

①②③の「一丁目」の「1」が3つで1×3=「3」
「【8】+2」+「3」=【8】+【5】=【13】となります。

①②③に表示された番地の数字の中でまだ足してない数字「4」を【13】に足すと
13+4=17 となりますが、この数字を更に足すと1+7=【8】になるということであります。

【8】【5】【13】すべての数字が示されたので長耳様の「※願い」は叶うということになります。

「沈丁花」は「ダフネ(=ダプネー)」の神話を暗示する花であります。
「ダフネ」は男嫌いのLGBTを示す存在であり、【光明の神アポローン】が絡んで参ります。

【アポローンの光明の祝福】を受けたものは【イルミナティ】であり
例えばLGBTの思考回路を持つ【レディーガガ】は【イルミナティ】であることで有名でして、
つまり思想的なLGBTとは【イルミナティ】という結論になるわけであります。

「沈丁花」→【光明の神話】→【イルミナティ】→(思想的)LGBTという流れでありまして
【両性具有】の【金星】の【光の天使】が絡んでくるというわけであります。

すべては【古代宗教】に関する表現でありまして、日常系の作風はダミーと言った方がよいでしょう。

もんじゃ屋では医者の娘が「朝日ビール」を飲んでいます。
「朝日」と言えば【天体】でありますので、【光明】に繋がります。

店内の壁にはもんじゃの人気商品ランキングベスト10が貼りだされております。

1~10の数字を全部たし算すると「55」になるのはよく知られたことでありますが
この「55」に対応する数字があるとしたらいくつになるでしょうか?

答えはベスト10の隣に表示されている「サイダーの価格表示」にある「33」であります。
【55】+33=【88】となります。

シークワーサジュースは「418円」でありますので=【5】+【8】となります。
【33】というのは【フリーメイソン】スコティッシュ・ライトの階級の数と一致します。

【8】【5】【13】の法則、【数秘術】の秘密を握っているのは【メイソン】であり
【33】の数字もそのルーツとなった【フェニキア人】を暗示しているということなのかもしれません
が兎に角このような数字の表現はこれからも馬鹿の一つ覚えのように繰り返されるのでありましょう。

福引の景品は、以下の通りであります。

1等ハワイ「5」日間ペア旅行券
2等商品券「5」万円分
3等お食事券「3」万円分
4等缶ビール(「350」~)
5等ゴールデンカエル

「1」等~「5」等の数字をたし算すると
「1+2+3+4+5」=①「5+5+5=15」になります。

「5」日間、「5」万円分、(「350」~)の「5」を同じく
たし算すると②「5+5+5=15」になります。

「5」以外の残った数字は「3」が2つであり、③「3+3=6」となります。

①「5+5+5=15」→「1+5=6」
②「5+5+5=15」→「1+5=6」
③「3+3=6」
①+②+③=【6+6+6】=【18】

【666】は長耳様の首飾りである【勾玉】に一致しますが、これは
「契約成立」の印を意味するものでありまして、「※願い」が叶えられる
ということを暗示しているわけであります。

すべては古代宗教に関わる表現でありまして、それこそが一般視聴者が知らない
裏設定の秘密であるというオチでございます。{/netabare}


●【偶像礼拝】と【バベルの塔】

「機動武士ゴンゲム」の頭についているものは{netabare}「ブレードアンテナ」でありまして
「機動戦士ガンダム」と同じものであります。

つまり「機動武士ゴンゲム」とは【鬼神】を示すものであり、その【偶像】であるわけであります。

【鬼神】と言えば【バアル】であり、この【鬼神】を崇め奉った種族と言えば
【フェニキア人】であります。

【フェニキア人】は【呪術文化】に属すわけですが、【呪術文化】と言えば【古代エジプト文明】や
【古代バビロン文明】も同じ特徴がありました。

【バビロン文明】が誇る象徴的な建造物が【バベルの塔】であります。

時と場所は変わりますが「東京スカイツリー」も【バベルの塔】と同じ種類の建造物になります。

文明の力を誇示するために人々は高い塔を建設します。

【フェニキア人】は【星の眷属】であり占星術に長けていましたが、
占星術のルーツは【バビロン文明】にあったようであります。

【星の眷属】は「占星術」に長けていたわけですが、
「占星術」と対になる「数秘術」も得意であったのであります。

「機動武士ゴンゲム」の全長は「18」mでありますが
【18】と言えば長耳様が身に着けている「勾玉」が示すように【666】であります。

次に「江戸城」は「60」m、「凌雲閣」は「52」mということで
「6052」の数字をたし算しますと6+0+5+2=13
【13】という数字の答えが出るということであります。

そして「スカイツリー」の全長は「634」mですので
6+3+4=13 またしても数字の答えは【13】になります。

展望回廊の高さは「450」mでありますが、(【13】に対応する数字が欲しいので)
「江戸城」の「60」m、「凌雲閣」の「52」m、「スカイツリー」の「634」m
それと展望回廊の「450」mをすべてたし算してみますと
6+0+5+2+6+3+4+4+5+0=35 となりましてこの数字を更にたし算すると
3+5=8 で【8】の数字の答えが導き出されるのであります。

これは【8】【5】【13】の法則でありまして、【金星】の周期運動に関する数字であり
【金星の女神】と【光の天使】を暗示しているということになります。

【18】=【666】は【光の天使ルシフェル】が契約者に与える【刻印】であります。

「機動武士ゴンゲム」は【鬼神信仰】の【偶像】を意味するだけでなく、
【ルシファー】が与える【獣の刻印】を意味する数字が刻まれるシンボルでもあります。

「富士遥拝の儀」とは要するに【偶像崇拝】の【ご利益信仰】でありますので、
「※願い事」を叶える【金星の女神】と【光の天使】を暗示する数字が示されるのでございます。

【13】と【8】が出ましたので次に示される数字は当然【5】になるということであります。

スカイツリー公式キャラの「ソラカラちゃん」は【五芒星】の形をしてまして、それで
【8】【13】【5】とコンプリートするわけですが、参拝地点であるところの柱には
以下のような表示が記されているわけであります。

「最高到達点 451.2m/634m 」というソラカラちゃんが示すソラカラポイントのこの数字ですが
今回は分数表示になっているためまずは分子と分母の数字をそれぞれ別にたし算してみます。

分子451.2m→4+5+1+2=12
分母634m→6+3+4=13

次に分子の「12」を分母の「13」で割ってみます。
12÷13=0.92307692~と答えが長いので「0」の以降の数字を切り捨て
「0.923」としてこの数字をたし算しますと
0+9+2+3=14 この数字を更にたし算すると1+4=5
【5】というソラカラちゃんの【五芒星】を示す数字が得られるのであります。

【バアル信仰】では日の出の時間の朝日に祈っていたなどと言われていますが
本作では「スカイツリー」が朝日を示す【オベリスク】の役割を果たしていた
ことも追記しておかなければならないでしょう。

巫女の小糸が参拝の儀式に持ち出した「棒っこ」はひぐらしのなく頃にの綿流しの儀式で
使われたもののようにも見えますし、頭に装着した烏帽子のようなものが「鬼の角」のようにも
見えることからしても、あらゆる点から【鬼神信仰】との関係性に疑いの余地は
無いものと確信いたします。

もしも【バアル信仰】に偏り過ぎているこの展開に何も違和感を感じないのだとしたら
宗教感知度はかなり低いかもしれないと疑った方がいいのかもしれません。

本作は宗教儀式的表現がかなりきつい印象を受けます。{/netabare}


●「グノーシス」の神々

「精霊」を{netabare}酷使{/netabare}し過ぎた長耳エルフ様でありますが精霊と言えば霊的な存在であります。

エルフとはそもそも妖精であります。
妖精とは霊的な存在であり、 {netabare}精霊も霊的な存在であります。

要するに精霊も妖精も似たようなもので大して違いがないとも考えられます。

ゲームにしろアニメにしろ、エルフというものを霊的なものでなく実体あるものとして
扱っている都合、本作では精霊とエルフが妙な関係になっているというわけであります。

しかしながら、そもそもエルフが神社にいるのがおかしいということになりますので
一見して辻褄が合わないこの状況について考えてみることにします。

答えについては既に申し述べましたが、見た目はエルフでも実質はエルフとは違う
神道の神をキャラデザを少々デフォルメして描いているだけなのであります。

エルフ=クランプス=【デーモン族】=【鬼神】

「ひぐらしのなく頃に」の「オヤシロ様」と本作の長耳様は同じ存在であります。
もっとわかりやすく言えば「羽生」=「長耳エルフ」ということになります。

エルフが神社にいると少々違和感がありますが【鬼神】の化身である羽生ならば違和感はありません。

「精霊」とは「御使い」であり「御使い」とは「天使」のことであります。

「精霊」=「天使」を使役するのが神でありますから、そういう主従関係を意識しているからこそ
長耳エルフ様が精霊を酷使する描写が出てくるということになります。

神社には賽銭箱がありますが、あれのルーツはユダヤ教の「契約の箱」であり
「アーク」であります。

「契約の箱」は「祭壇」でもありますが、それで何をやったのかと言えば
「贖罪の儀式」を行っていました。

今ではタブーとされ禁止となった「贖罪の儀式」をデフォルメして
賽銭箱として取り入れたのが神道であったわけです。

「天使の神話?」にはパクりたがる【堕天使】の願望が記されています。

ある意味「カミカツ」の御霊様の再現度が凄すぎて脱毛するばかりなのですが、地上に降りた
【堕天使】は世界を統べる王であり神になりたがり「本家!神様道」を新規開店したわけであります。

キャッチコピーは「※願い事が何でも叶う!神様本舗」であります。

【鬼神】=【堕落の天使】なので、長耳エルフ様は見事に自堕落な
オタク生活を満喫しているわけであります。

しかもファンタやポテチや砂糖満載の佃煮、カツカレー、ケチャップパン?など
いかにも体に悪いジャンクフードの類を好む食生活などは「チェンソーマン」に登場する
魔人PoweRと瓜二つであります。

悪魔族は体に悪い食べ物を好むのであります。
更に言いますとケチャップ満載のパンを食べる時の長耳様の手の持ち方が
見事なまでに【コルナサイン】なのは完全に狙ってやっています。

【コルナサイン】は「I love you」サインに似てますが
人差し指と小指を立てる形で【角】を表現するサインであります。

羽生、御霊様、魔人PoweR、そして長耳エルフ様
よく見りゃどことなく似ているこの方々は【コルナサイン】が示す眷属であるというわけであります。

精霊は神の御使いでありますが、巫女も神の僕であります。

巫女娘がやたらと大人っぽいハンドバッグやコートなどを欲しがるのも、
「天使の神話」に由来するというわけであります。

御使いたる天使が神に憧れたように僕の巫女も神に憧れて
大人っぽい服装をしたがるというオチでございます。

あらゆる状況証拠から神社のエルフはエルフではなく「オヤシロ様」ということになります。

「ひぐらしのなく頃に」登場する巫女=古手梨花は「綿流し」の「儀式の生贄」であります。

神社にある「賽銭箱」は「祭壇」であり、そこで「血の儀式」がとり行われるわけであります。
賽銭箱とはそもそもそういう類のものでありますが、血の儀式=生贄の儀式の直接表現は
流石にまずいと言うことでドバドバのケチャップが着物に着くという間接描写で
神道の本質を何気なく描いたのだろうと考えられるわけであります。

【666】の勾玉首飾りに、同じく【666】を表すオタマジャクシ
すべて計算ずくでやっているのでございます。{/netabare}



エルフがヒロインのファンタジー作品などそれこそ腐る程ありますが
日常系なのはまぁいいとして、何故エルフが「神道」の神なのでしょうか?

そもそもエルフとは如何なる存在なのかについて少々考えてみたいと思います。

エルフは容姿が美しい??らしいということになっているようですが、それは本当でしょうか?
{netabare}エルフは妖精でありますが、ドワーフやゴブリンも同じく妖精であります。

そしてゴブリンは豚の姿で描写されることが多いオークと同一視されることもあることから
ゴブリン族の見た目は美しくはなく、むしろ醜いと言うべき存在であります。

RPGの世界ではエルフも妖精も「モンスター」という概念で括られるわけでありまして
「怪物」であり「化け物」ということになります。

ゴブリンは醜い妖精でもエルフはそれとは違い美しい妖精なのでしょうか?

アニメなどの作品内でエルフが描かれる時、美しい存在として扱われることはよくあることで
ありますが、顔に注目してみると要するに「人間と同じ顔」をしており、それに
「耳長」をプラスしたような感じになるのが典型的なパターンのようであります。

「美しいエルフ」は人間と同じ顔をしているのでありますが、果たしてそれは「エルフが美しい」
ということを表していると言えるのでしょうか?

美人というのは美しい存在であり、個人的な好みの違いはあれど美人を見たならば
当然の如くその美しさに何らかの衝撃を受けるわけであります。

その美人を見た時と同じように美しいエルフを見たら同じような衝撃を受けるのでしょうか?
通常の現代人はエルフなんてものは見たことがありません。
しかし美人ならば見たことはあります。

もしもエルフが美しい存在というならば、人間族の美人に匹敵するくらいの美しさを
兼ね備えていないと理屈に合わないのですが、アニメに描かれるエルフは人間の顔をしています。

エルフというのは「人間の美人」と同じくらい美しい生き物であるとは言えても
エルフが美しさで人間の美人に勝っているということにはならなくなります。

道理で考えれば結論は明白であります。
人間にとって最も美しい存在は人間であり、「モンスター」という概念で括られる
ゴブリンやエルフなどの妖魔族が美しいというのは発想に無理があり、
実際に「人間とは別の顔」をしたエルフの描写により美しさを示した事例など
1件もないのであります。

美しい人間の顔に「耳長」の要素をプラスした姿こそが究極的に美しいということなのでしょうか?

もしも「耳長」が美人の条件と言うなら、美しさを追求することに余念がないより多くの
人々は「耳長」に整形するでしょうし、そうでなくとも耳が長い人こそがミスコンなどで
評価されるはずでありますが、現実世界ではそんな話は全く聞きません。

「耳長」が美しいとか「エルフ」が美しいとかいうのは要するに妄想であり
「異世界転生ものが流行っている」説と同じくらい出鱈目な話なのであります。

「シュガーアップル・フェアリーテイル」では妖精=【妖魔族】が人間に虐げられ
奴隷的な扱いを受ける中、この【妖魔族】に同情する主人公が他の人間たちから
酷い扱いを受けるというある種の糞テンプレパターンを繰り返します。

妖精は【妖魔族】でありモンスターでありますから、そもそも人間と共存できる
わけなんてないのが道理というものであります。

エルフは知性が高い種族なので交渉の余地はあると言えるのかもしれませんが
そもそも住む世界が違うエルフと人間が当たり前のように共存生活できるとか
かなり無理がある話でありまして、いくらフィクションでも野生動物と
人間が対等の関係で共同生活できないように、モンスターと人間も対等の関係で
共同生活できないのは道理であるのでありますから、人間による【妖精族】に対する
差別の惨さを視聴者一般にアピールするのは頭のネジが外れているというしかないのでございます。

エルフとはどのような存在であるかと言えば、「クランプス」というゴブリンのように
見た目が醜い怪物がそのプロトタイプであると推測いたします。

所詮フィクションなのだから、妖魔とは悪の存在でも、妖精は人間に友好的な善の存在で
あるという解釈があってもいいのでは?という考え方を全否定はしませんが、
物事の道理を外れているだけでなく、バカの一つ覚えみたいに繰り返される
やたらと【妖魔族】を美化したがる風潮とその背後にある思想の偏向性には
見るに堪えないものがあり、故にこのように苦言を呈する次第にございます

「古英雄詩ベーオウルフ」によれば、「オーク骸」族は悪しきモンスターであり
悪霊の類と解釈されており、「オーク骸」「巨人族」「エルフ族」は【カインの末裔】
として記されているということであります。

「進撃の巨人」の人間を食らうような「巨人族」と同じ種族である「エルフ族」と
人間が仲良くなれるというのはかなり妄想が惨く、極端な思考傾向であると言えるでしょう。

エルフが美しいというよりは、エルフのあの「耳長」がクレオパトラの鼻の高さが示すように
知性が高いという意味で「美しい」としたかったのでしょうが、誰かが意図的に
捻じ曲げたかのようにしてエルフは美しい説が定まったような気がいたします。

文献などから導かれるエルフの正体は、知性は高いが見た目は「クランプス」の
ように醜いモンスターというのが真相でありまして、アニメで描かれる美しいエルフは
全くの出鱈目ということになります。

「シュガーアップル・フェアリーテイル」や本作のような【妖魔族】の美化や
「進撃の巨人」のような【巨人族】をやたら美化することに
もの凄いバイアスがかかっているような傾向の背景には一体何があるのでしょうか?

考えてみたら昔々の「デビルマン」や「妖怪人間ベム」、「悪魔くん」の頃から
更に言うと「魔法少女」系も含め、ダークヒーローもの作品を数え上げたらきりがないほど
溢れかえっているような状況だったりします。

「デビルマン」=【悪魔】が主人公という発想は、【逆転の発想】であります。
「上なる如く、下も然り」という言葉から導き出される思想傾向、
それを【グノーシス主義】と呼びます。

【イエズス会】や【テンプル騎士団】などにこの思想傾向が見られると言われており
【イエズス会】は【聖母マリア信仰】と【黒い太陽】のシンボルが特徴的であり
【テンプル騎士団】は【ソドムの罪】を犯したなどと囁かれています。
【ソドムの罪】をわかりやすく言えば「LGBT」的行いということになるかと思います。

本来あるべきもの、本来の道理をひっくり返した逆転的な考え方をするのが
【グノーシス主義】ということになります。

故に「ダークヒーロー」こそが正義であり、「耳長モンスター」が美しいとなるわけであります。

【グノーシス主義】的傾向が著しい作品の代表例を一つ挙げるとしたら
「オーバーロード」になるかと思います。

主人公が【魔王】であり、容赦なく人間を大量殺戮いたします。
「シュガーアップル・フェアリーテイル」の事例のように
妖精を差別し惨い扱いをする下等な人間族など根絶やしにしても構わないという発想は
人間の価値観の「真逆」でありまして、典型的な【グノーシス主義】と言えます。

魔王、エルフ、妖魔、巨人族をやたら美化し、人間族を愚かで醜い悪の存在であると
このように扱う傾向が著しく表されているのであります。

【グノーシス主義】を踏まえて考えるならば、本作の神道の神設定というのもなかなかに
説得力があると言えるのかもしれません。

エルフのあの耳長は【妖魔族】であることを示していますが、【クランプス】とエルフが同じならば
エルフは【デーモン族】ということになります。

【デーモン族】と言えば【鬼族】であり、【鬼神】も同じ種族ということになります。
【鬼神】と言えば「ひぐらしのなく頃に」の「オヤシロ様」であり「羽入」であります。

【鬼神】は「どろろ」や「ガンダム」などいたる所に登場しますが、
【須佐之男命】=【牛頭天王】が【鬼神】であることからも明白なように
神道においては代表的な神であるということになります。

「エルフ」=【鬼神】という発想は少々イメージし辛いかもしれませんが
そもそも【デーモン族】も「妖魔族」も「魔族」であり、同じモンスター族に分類されますので
エルフも【デーモン】も同じ【魔族】と言ってしまえば話はそこで終わります。

本作のエルフが【デーモン族】と同じ魔族である根拠を一つ示すならば
おたくエルフが首にぶら下げている3つの【勾玉】でありまして
【勾玉】は【6】の形をしていますので【6】が3つで【666】となります。

【獣の刻印】を持つ種族でありますからまさに【カインの末裔】であるということになるでしょう。
更に言えば胸元には「十字架」のような紋章が2つあり、「十字架」=4が2つで
【8】の数字が導かれ、「【金星】の女神」と【光の天使】を暗示しているということになります。

そもそも【女神】のルーツが【天使】であるのですが、【女神アシュタルト】は
【鬼神バアル】の妻でありますので、【堕落の天使】との関係性から見ても
【鬼神】との関係性から見ても【悪魔族】ということになります。

オタクエルフが松果体の当たりに付けているアクセサリーは【プロビデンスの目】
を示しており、部屋の床のカーペットは【フリーメイソン】のロッジの床と同じ
「白と黒の市松模様」でありますが、チェス盤のような白と黒の床が意味するのは
「上なる如く、下も然り」ということであります。

オタクエルフが自堕落な引き籠り生活の日々を送っているのは
【堕落の天使】の眷属であることを示しているのでありましょう。

エルフが金髪でも何の違和感もありませんが、金髪の意味を敢えて考えてみるとすると
【金星】との関係性もあるでしょうが、ギリシア思想由来の【黄金の魂を持つ種族】を
表しているのであると考えられます。

【黄金の魂を持つ種族】には【黄金】がふさわしいということで
宗教行事である【オリンピアの祭典】では勇者には「金メダル」を授与したわけであります。

【黄金の魂を持つ種族】について言及し始めると話が長くなりますのでここでは
ざっくり示すだけにしますが、要するに【ハイランダー】のことであり
【王侯貴族】ということになります。

最終的には【カインの末裔】と繋がる見込みですが、なかなかに難航しそうな予感がいたします。

オタクエルフのコレクションである「プラモデル」は【偶像礼拝】の【鬼神信仰】を表しています。

「神道の神」=「オヤシロ様」は「※願い事」を叶えてくれます。
しかし「代償」がとても高くつきます。

「どろろ」や「王様ランキング」そして、「ひぐらしのなく頃に」「水星の魔女」で
【鬼神信仰】の本質が描かれています。

「巫女」とは「卑弥呼」のような【呪術使い】であり【鬼神】と「チャネリング」する能力を持った
オカルティストでありまして、「ひぐらし」の古手梨花ダークver.のようなのが本当の姿であり
「萌え」の要素など一切ないはずなのですが、アニメでは極端に歪められ
アイドルかなんかのように祭り上げられていることに激しい違和感を覚えます。

神道自体がかなり怖いものであると認識していますが、真実を捻じ曲げて萌えアニメの題材にする
やり口にも同じような怖さを感じずにはいられません。

現在の日本ではドラッグは違法ですが、本来巫女とはドラッグを常用し、白目むいたような感じで
トランス状態に入り、【鬼神】だとか【竜神】だとかの類と交信します。

要するに宗教というものは【オカルト】でありまして、
思想傾向がニュートラルであるはずがないのであります。

アニメ作品でこれを取り上げどこぞの神社が「聖地」みたいな扱いになるようなことは
非常に不健全であり、詐欺的であり思想洗脳しているのと同じであると思います。

フィクションを楽しむのは個人の自由ですが、神道の歴史を無視したようにして
これを無条件で美化するようなやり口には胡散臭いものを感じずにはいられません。

「羽入」は「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と謝罪の言葉を繰り返します。
何故でしょうか?それはきっと許されざる「罪」を犯したからなのでしょう。

神道に関わるならばまずは【鬼神信仰】の本質について知るべきでしょう{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【最終】だから「異色の組み合わせ」で「ハートフルコメディ」やるならこういうのやれよな!!

【レビューNo.67】((最終レビュー)初回登録:2023/6/24)
コミック原作で2023年作品。全12話。
これもタイトル切りしかけたんだが、たまたま観たPVで「想像していたのと違うかも」
ってことで視聴してみることに。

(ストーリー)
月島で江戸時代から400年以上続く「高耳神社」を舞台に、異世界から召喚されご神体と
して祀られてきたエルフ「エルダ」と、そして巫女を引き継いだ女子高生「小糸」による
ハートフルな日常コメディ。

(評 価)
・第1話:「エルフ」という設定がきちんと生かされている上々の滑り出し
 {netabare}本作で一番感心したのはこの部分ですね。
 ・エルフのくせに現在文明にどっぷり浸かり、引きこもりの駄目ニート
  {netabare}・エルフ →文明を嫌い自然を愛する神秘の一族である(作中解説より)
   いやいや、ゲームにアニメにしっかりハマって、現在人以上に現在文明を満喫し
   てますからw
   ・単にゲームやアニメ観てるとかだけでなく、本堂でエアブラシ使ってプラモデ
    ルを完成させるとか、なかなかのマニアックな描写が個人的にはツボ
   ・本来なら酒や米等を奉納する、氏子さんからの神饌も
    → ポテチやファ●タ、果てはVRゲーム機等みんなエルダのことが大好きで、
      好みをちゃんと把握している。
      (VRゲーム機は「ハードを渡しておけば、ソフトはウチで買うしかない
       だろ」というオチまでつけているのがGood!)
   ・そもそも神体として祀られても「神通力とかないからなあ」
    こういう細かいセリフ回しが上手い!
    (精霊魔法は使えることと上手く対比させてる点がGood!){/netabare}

 ・エルフという長寿を生かした構成
  ・召喚されてから400年この町を見届けてきたという、エルフ設定がきちんと生かさ
   れている。神を引き受けた理由が
   {netabare}→ 「自分の代わりにこの江戸・国の行く末を見守ってくれ」400年前に友と約束
      を交わしたから →  {netabare}その相手が「徳川家康」という盛大なオチまでw{/netabare}
  ・それゆえエルダにとっては、自分が知るこの町が目まぐるしく変化していくことや
   愛する人との死別等は悲しい出来事 → だから引きこもりになった。
  ・そしてその思いを察した小糸は
   「その友達はエルダに未来を見てほしかったんだと思う。世界が変わっていくこと
    はきっと悪いことじゃない。だから私と一緒に東京を観て回ろう。」
   というハートフルなオチで1話を締めくくるという・・・{/netabare}

 単なる「エルフの現世での駄目神ぶりを愛でる」浅い作品かと思いきや、このエルフ(ご神体)
 は「高耳さま」と呼ばれ、神社共々皆に愛され生活に根付いている。そんな下町情緒溢れる
 古き良き伝統を背景に、しっかり心情等を描いているので、今後が気になる作品ですね。
 コメディはベタなところが多いですが、よく言えば王道ですし、エルフネタを生かしたり、
 上述のような細かいネタにセンスを感じ、個人的にはツボでした。
 とはいえ「出オチで終わらず、1クール乗り切れるのか」という不安もありますかね。
 しかし、ハートフルなエピソードを丁寧に描いていけば、結構いい感じに展開していける
 んじゃないかなと期待もしています。

 最後に、「異色の組み合わせ」で「ハートフルコメディ」やるならこういうのやれよな!
 安易に「幼女」×「ヤクザ・殺し屋」という奇抜さだけで、後にそれを生かしたストーリー
 が作れないのなら、思い付きで手を出すんじゃねーよと。
 この作品が成功例となることを願いつつ、今後に注目していきたいところですね。{/netabare}

・第2話:無難な日常回 →エルダにとってのいろいろな第一歩
 {netabare}1話を受けて2話どうするの?感じでしたが、無難に日常回を入れてきましたね。
 ・妹の小柚子と親友高麗の紹介
  まずは使えるサブキャラを育てるということで、上述2人をエルダに絡ませてきました。
  ・小柚子:小学生なのに料理が凄く上手で、町内でも一目置かれる存在。
  ・高麗:快活で歯に衣着せない言動もあるが、性格は男前(江戸っ子ぽさがある)
  2人ともキャラは悪くなく、今後も期待できそう。
  エルダにとっても小糸以外の初顔合わせで、ぎこちない感じであったがまずは第一歩。
 ・「佃煮とカエルキャラの食玩」で乗り切るAパート
  っで、Aパートの話のメインは「佃煮とカエルキャラの食玩」という・・・
  いやあ、この原作者なかなか大胆だなw特に「カエルキャラの食玩」については(1話で
  も感じたが)オタクへの理解度というか描写がめちゃリアルでしっかりしているんだよ
  な。本人も何かのオタクなのかなw
  個人的にはエルダのキャラがより鮮明になって高評価だが、この辺は評価が分かれるかな。
 ・地元密着のもんじゃで締めるBパート
  (小柚子のもんじゃ新メニュー開発依頼のリサーチを兼ねて)もんじゃを食べに行くとい
  う話でしたが、月島ということで地元密着を印象付ける上手い流れでしたね。
  そしてエルダにとっても初の外食(いつもは本堂で一人で食事している)という、ここで
  も第一歩を踏み出します。

 緩い日常回ながらも、エルダのキャラの輪郭をより明確にし、人間関係や外食して皆で食事
 するという、エルダの閉ざされた世界が少しづづ変わっていくのを感じられた、意外とよく
 練られた構成だったかなと思います。{/netabare}

・第3話:いろいろと作品の今後が見えてきた回
 {netabare}・Aパート:お取り寄せグルメ/Bパート:小糸の巫女・継承の儀
  可もなく不可もなく、緩い日常回って感じでしたが、
  ・(冷凍技術等)今とは違う、江戸時代の宅配事情
  ・きれいなガラス瓶に愛着 → 舶来品のギヤマンとして心躍らせていた過去
  等、400年生きてきたエルダの「江戸時代の生活ぶり等の豆知識紹介」がこの作品の鉄板
  ネタのひとつになるのかな。
  また「小糸の巫女・継承の儀」では、先代巫女の「小糸の母」とのちょっとした思い出を
  懐かし気に語るなど、(小糸は母との思い出が少ない感じで)こういうハートフルなネタ
  も織り交ぜていくのかなっというのが垣間見えた回でしたね。
  「エルフ設定」を上手く生かしつつも、ただこれだけだと「あと10話ほど大丈夫か?」
  って不安もあったのですが・・・
 ・Cパート:新キャラ登場
  終了間際に、大阪在住らしき「新エルフ」を突っ込んできました。さすがにその辺はきち
  んと考えられているようです。次週は東京のエルザに会いにいくようで、この作品が
  「出オチで失速とならず、今後に繋いでいけるか」
  次週は結構重要な回になるかもですね。{/netabare}

・第4話:コメディ展開の限界が見えてきたんだが・・・
 {netabare}・前回下記のように書いたんだが
  >終了間際に、大阪在住らしき「新エルフ」を突っ込んできました。さすがにその辺はきち
  >んと考えられているようです。次週は東京のエルダに会いにいくようで、この作品が
  >「出オチで失速せず、今後に繋いでいけるか」
  >次回は結構重要な回になるかもですね。
  図らずも不安が的中した感じですね。
  大阪のエルフ「ヨルデ」はエルダより1歳年上らしいが、幼稚で面倒くさいキャラ。個人的に
  は笑いどころが一つもなく「なんでこんなキャラ設定にしちゃったの?」と苦言を呈したく
  なるレベル。救いは大阪在住だから出番は少ないかなっと。
 ・Bパートはエルダが風邪を引き、小糸が世話を焼くという話だったが、こっちもこの2人でコメ
  ディ展開していくのは厳しいって感じだったかな。
  ・親友の高麗を上手く使うor新キャラでの打開
  ・地元民とのふれあい&ハートフルなエピソード
  ちょっとこの辺の割合を増やさないと、エルダも小糸も自分から面白展開を作っていけるキャ
  ラじゃないので、誰かが火付けてやらないと面白く話が回っていかないという印象ですね。
  (で、今回ヨルデを入れてみたものの、大きく期待を裏切ったかなっと)
  それにエルダの声優「小清水亜美さん」の演技、少し愁いを含んだ回想などは、400年の歳月の
  重みを感じさせ、今のところこの作品の一番のウリかなと思うので、その辺をもっと上手く活用
  して欲しいところ。
  今の感じだと次回もちょっと心配かなあ。{/netabare}

・第5話:これがこの作品の1つの理想パターンかな
 {netabare}>・親友の高麗を上手く使うor新キャラでの打開
 >・地元民とのふれあい&ハートフルなエピソード
 >ちょっとこの辺の割合を増やさないと、今の感じだと次回もちょっと心配かなあ。

 まあこちらの声が届いた訳でもないだろうが
 ・エルダの駄目っぷりをベースにしつつも
 ・飛脚や江戸のおしゃれ事情の豆知識は面白く
 ・Bパートで高麗が入ると、会話の流れに変化が生まれ〇
 ・最後に歴代巫女たちを偲ばせる、ハートフル展開でホロリとさせる
 なんだ~、やればできるじゃないですか!
 やっぱり前回のヨルデに問題があったようで・・・
 飛びぬけた面白さではないですが、この作品らしい味のある構成だったかなっと。
 あと、エルダの顔のアップは◎。やはり作画のレベルは高いので、そういうところも活かして
 いけばいいんじゃないですかね。{/netabare}

・第6-7話:エルダが外出するとやはり話が広がり面白い
 {netabare}(6話)
 ・Aパート:テスト勉強/Bパート:50年に1度の大神事
  ・テスト勉強でエルダに歴史のことを聞いたり、大神事では富士山が見える場所ということ
   でスカイツリーに登りながら富士山の名前の由来等、エルダの豆知識多めでそこは面白い。
  ・ただ2人だけのコメディ展開は、(個人的には)やはりちと厳しい印象ですね。
  ・そして小糸は時折見せる、エルダの愁いを含む(?)笑顔があまり好きじゃないとのこと。 
   はじめはよくわからなかったのですが、EDの歌詞で
   「たまにするその顔~遠くにいってしまいそうで~好きじゃなかった♪」
   とあり、そういうことなのかなっと。こういう描写が入ると作品が締まってGood。

 (7話)
 ・Aパート:昔の遊び/Bパート:福引き
  ・Aパートは小柚子回。
   ・小柚子の自由研究で「昔の遊び」を調べるとのことで、エルダが「私に任せろ」と。
    「いかのぼり→たこあげ」になった経緯等、エルダの豆知識はやはり鉄板。
   ・しかしこの自由研究は、実は小柚子の嘘で、最近忙しくあまり構ってもらえない小糸に
    遊んでもらいたかったから。
    ・普段のしっかり者キャラとのギャップ
    ・実は寂しがり屋だが甘え下手
   ハートフルな展開で、小柚子の新たなる1面が見られた非常に優れた構成でしたね。
  ・Bパートは商店街へのお出かけ回。
   ・前回やったエルダがハマっている「カエルキャラの食玩」のレアアイテムが限定販売。
    → 抽選が外れて落ち込んでいるエルダだが、商店街の福引き景品にあることが判明。
    ということで、2人で福引きのために商店街のスタンプラリーに参加することに。
   ・エルダを見つけると、陰から「高耳さま」と拝む町の人々。この辺り皆エルダとの付き
    合い方を心得ているようです。
   ・そして商店会を回りスタンプを集め終わると、いざ福引きへ!
    → 見事5等で念願のレアアイテムをゲット!!
     → しかしこれには商店街の皆が裏で協力していて・・・
   エルダが町の皆に愛されていることが改めて伝わる、こちらもいいエピソードでした。

  エルダが外出するとやはり話が広がり断然面白くなりますね。
  そもそも1話で「だから私と一緒に東京を観て回ろう」といった割に、神事以外ではほとんど
  外出していないというw 作品も後半戦、エルダがいろいろな東京を観て回る展開が増えると
  いいですね。{/netabare}

・第8話:新キャラ登場 →ギャンブルはエルフをも狂わすw
 {netabare}今回は久々に新キャラ登場でした。4話でヨルデたちを出したきりなので、タイミング的にも悪
 くないですね。金沢のエルフと巫女のようです。
 ・ハイラ
  ・前田利家に召喚されたという、エルダより100歳程年上のエルフ。そのためエルダを子供扱
   いする。(エルダにはお姉ちゃんと呼ばれたいようだが、エルダは拒否)
  ・糸目で上品な話し方をするので、普通にしてれば高貴な雰囲気が漂う。
  ・でも、重度なギャンブル狂w
 ・小伊万里いすず
  ・8歳から麗耳神社の巫女をしている。小糸と同じ16歳の女子高生。
  ・インスタのフォロワー15万人を誇るインフルエンサー。
  ・実はハイラのことが好きすぎて、給料の大半をハイラのブロマイド作りに費やしている。
   (こいつもちょっとおかしいやんw)

 2人は「金沢物産展」のお手伝いをするために、今回上京。ハイラ曰く
 「金沢は愛する氏子たちが住む街。だからこんな機会にお返しをしたい。」
 と、立派な志を持っているのかと思いきや、やっぱりダメエルフだったかwww
 しかも東京競馬場目当てのようですしw
 (でも一番の目的は、エルダに200年ぶりに会いたかったらしい)
 ハイラが道中ギャンブルで宿代をスッたため、2人は高耳神社でお世話になることに。
 最初はハイラと最近上手くいっていない影響で、小糸に対してもツンケン気味ないすずでしたが、
 小糸と同じで「ハイラの隣にいてもいい位かっこいい大人になりたい」といった思いを語り合い
 ながら、すっかり打ち解けたようです。

 今回一番面白かったのは、恒例のエルダの豆知識で「水茶屋娘」の話ですかね。
 ・水茶屋(今でいうカフェ)にアイドルばりの人気の町娘がいた。
 ・あまりの人気振りに「茶屋娘見立て番付」というランキングまであった。
 ・(一介の町娘が)当時最先端のメディア「浮世絵」にも描かれていた。
 これって今のアイドル事情そのまんまやんけ!!江戸時代からすでにそんなシステムが存在して
 いたのは驚きでしたね。

 別れ際にいすずからこう問われます。
 「寿命の短い私たちの方が先にいなくなる。それなら仲良くしないで、悲しい思いをさせない方
  がいいと思うことはない?」
 「あるよ。でもきっと間違ってる。」
 それにいすずも同意。2人がエルダたちを思っていることが分かる、ほっこりとした締めでしたね。{/netabare}

・第9-10話:コメディ展開もこなれた感が出てきて〇
 {netabare}(9話)
 ・Aパート:雨降り/Bパート:部屋の片づけ
  ・エルダ「雨は好き、堂々と引きこもれる」 →まあ晴れても引きこもるんですけどねw
   2人で漫画を読んでいると、雨漏りが!
   → エルダのオタクグッズや押入れのものを退避
    → まさかBパートへの伏線だったとは・・・
  ・小柚子「傘をさすと片手がふさがって不便」
   エルダ「ドローンに逆開きの傘をぶら下げるのはどうだ!」
   → エルフのくせに、人間よりハイテクに詳しく、柔軟な発想してるの草www
  ・雨も上がり、屋根の修理も終わり、出した荷物を片付けているとビデオテープが出てきて
   → 小糸の世代になるとビデオテープを知らないんだな・・・
     (まあ「ReLIFE」でMDを知らないのをネタにしてた位だしなw)
     しかも1本はβテープとか、またマニアックなw
  ・そのビデオテープを観ると、小糸と同じ頃の母親が映っていて・・・
   エルダ「そのテープ小糸にあげようか?」
   小糸「ううん、エルダが持ってて」
   → 行間を読むような「間」の演出といい、やっぱハートフル展開はさすがですね。

 (10話)
 ・アバン:エルダの1日/Aパート:大阪ヨルデたちの日常/Bパート:金沢ハイラたちの日常
  /Cパート:小糸の1日
  ・エルザ
   ・7時起こしてもらうの起きず →10時起床~4時就寝。
    という夜型エルフに染まってる1日の紹介。
  ・ヨルデ
   ・こちらはエルダと違い、一人でウメダの地下街へ買いものに行き迷子になったり、食べ物
    を奉納してくれた氏子さんにお礼にいくと言ってたり、積極的に外へ出歩いている模様。
  ・ハイラ
   ・いすずはハイラ好きが高じて、前回のブロマイドに続き、ハイラ写真集も作っている模様。
    (200冊目)
  ・小糸
   ・巫女の朝は早い →5:20~23時就寝。
    久しぶりに高麗が登場。
  それぞれのエルフの日常を切り取り、対比で見せる構成はなかなか面白かったかな。

  原作未読なので推測でしかないが、始めの頃のコメディ展開は。無理に笑いをとろうみたいな肩
  に力が入ってたように感じたのですが、だんだん作品の方向性が固まってきて、コメディ展開も
  自然でこなれた感ができてたように思いますね。
  話数が進むほどに作品がよくなっていく感がいいですね。{/netabare}

・第11話:緩い日常回 →ラストは最終回への布石なのか?!
 {netabare}・Aパート;探偵/Bパート:弓耳祭り
  Aパートはガッツリ高麗ちゃん「暇だしな!」。
  ・エルダのオタクコレクション・ゴンゲムの限定プラモデルが見つからず、エルダは
   「盗まれた」と大騒ぎ。 →遊びにきてた高麗が「探偵ごっこ」を始める。
  ・「探偵」も江戸時代の捜査を行う者(同心・与力等)「探偵方」と呼ばれたのが始
   まり。今の形になったのは明治になり「私立探偵」現れてから。(エルダ豆知識)
  ・推理で犯人を暴き出すと、今度は裁判を始める高麗。
   そしてエルダの豆知識「町奉行所」ネタ。

  Bパートは弓耳祭り。
  ・海の平安を願う、高耳神社のお祭り →「お弓神事」宮司が船に乗り矢を射る。
   エルダはその的を持つ係。(昔は矢を射てたが、誤って川に落ち溺れたのでやめた)
   ここでも豆知識「徳川家康の運河整備」ネタ。
  ・ところが宮司(小糸の祖父)が怪我をしたため、今年は小糸が矢を射ることに・・・
  
  もうラスト周辺ですが、緩い日常回で終わりましたね。弓耳祭りを描くのか思ったら、
  その手前で終わったし。もしかしたら来週が最終回でそこで描くとか?!
  このままだと、ちょっと消化不良な感じがしますね。{/netabare}

・第12話:「エルダダイブ」にコメディもキレッキレで満足感高かった
 {netabare}・Aパート:お弓神事/Bパート:辻占
  >もしかしたら来週が最終回でそこで描くとか?!
  やはりラストは弓耳祭りで来ましたね。
  ・怪我で欠場する宮司(小糸の祖父)に代わり、矢を射ることになった小糸ですが、なか
   なか上手くいきません。
   で、エルダが見本をみせるのですが、さすが腐ってもエルフ!見事に中心を射抜きます。
   「コツは風(の精霊)の声を聴くこと」さすがコツもエルフですw
  ・ついに弓耳祭り当日。ラブコメ等の夏祭りイベントとは違い、しっかり神事としてその
   過程で町の人たちが信仰している様子を描いていたのは、さすがですね。
  ・そしてお弓神事本番。やはり2本の矢を外し、最後の矢を「エルダに当たらないように」
   と大きく外した小糸。それを見てエルダは、なんと矢に向かって大きくジャンプ!!
   盛大に海にドボン。でも矢は中心を射抜いていました。
   このまさかの演出は心に響きました!!そして、島田のばあさんが「小糸の母」の時の
   神事を振り返りホロリをさせるという・・・最終回神がかってるな。
  ・さて神事も終わり、日常に戻ったエルダたちですが、エルダには小さな不幸が立て続け
   に起こり、エルダは不安に陥ります。
   そんなエルダに小糸は本神社のお守りをおススメしますが、
   「この私をご神体に祭るような神社のお守りは頼りない!!」
   と、言い切っちゃいます。どうした最終回、ギャグもキレッキレだぞw
  ・で、「辻占」に頼ることにしたエルフ。
   (江戸時代に流行った占い。夕方に辻(神の通り道)に立ち道行く人々の声を聞いて占う)
   「ご祭神がよその神さまの声に頼るのはちょっと・・・」小糸のツッコミもキレッキレw
   でも引きこもりのエルダが人通りの多い街角に立てるはずもなく・・・
  最終回にしては、特別なこともなく普通の日常で締めましたが、お弓神事での「エルダダイブ」
  やら日常のコメディにも切れがあり、結構見所は多かったかなと思います。{/netabare}

(最 終)   
「『異色の組み合わせ』で『ハートフルコメディ』やるならこういうのやれよな!」ですが・・・
1話のレビューで書きましたが、特殊設定を打ち出してきたならそれを出オチで終わらせず、最後まで
その設定を活かしたストーリー展開をこちらは期待するわけですよ!
その点本作はしっかり最後まで、エルフという特殊設定をちゃんと活かせていたのではと評価。
そして他の方も「小清水劇場」と書かれていますが、エルダ役小清水亜美さんの「ダメエルフの緩さ」
や「400年の歳月の重みを感じさせる、少し愁いを含んだ回想」等はホントハマり役で、彼女の熱演
を楽しむだけでも、この作品を観る価値はあると思います。
あとエルダの顔のアップなど、やはり作画のレベルも相当高かったのではないかと。

ただこういう緩い感じのコメディはあまり見ないので、個人的にはコメディ展開の当たり外れはあった
かな。でも上述したように回を追うごとに「こなれてきた感」が出てきて、良くなってきてましたが。
あと個人的には「ハートフル要素」はもう少し多めの方がよかったかな。その方がエルダのキャラや
小清水さんの演技が活きたような。
それに「私と一緒に東京を観て回ろう。」と言っておきながら、全然東京巡りをしていない点も。
やはりエルダがもう少し外出した方が、展開に変化が生まれより面白くなったのではと思いますね。
この辺り、もし2期があればそういう機会も増えるのかもしれませんが。
それでも(出オチで終わり失速するのを懸念していましたが)最後までしっかり完走してくれたかなと
思います。


(追 記)
エルフの長寿命を生かした作品としては「葬送のフリーレン」が有名ですが(今年アニメ化)
・江戸前エルフ:「少年マガジンエッジ」2019年7月号~
・葬送のフリーレン:「週刊少年サンデー」2020年22・23合併号~
ということで、本作の方が先輩らしいので。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

家事とエルフは江戸の華

この辺りは東京の下町情緒が残っていてなんだかんだ、
なんて言葉がよく耳目に触れますが、
僕はそういうのにあんまり心ひかれないヒトであります。

もちろん『キライ』というわけではありません。
アリかナシなら『アリ』なんだけど、
ありありのアリ、ではなく、ふつうよりのアリぐらいかと。

おのぼりさんよろしく
浅草・上野・柴又あたりをプラプラ歩いたこともありますが、
特別楽しいわけでもなく、
だからといってつまんないわけでもなく、
ほんとにまあ、ふつう。
(京都出身なので古い下町とか門前町とか見飽きてるのあるかもです)

  ただ、いまはもうムカシと違って、
  「てやんでえ、べらぼうめ」なんて言って
  手鼻かんだりするおっちゃんを、
  「粋だねえ」なんてアリガタがる風潮が廃れてきたのは高評価。
  むだなケンカ腰はナシの方向でお願いいたします。


そういう『特に東京好きというわけじゃない』拙でありますが、
本作『江戸前エルフ』は、
のんびり楽しく、そして関心を持って見ることができました。

舞台は月島(その気になれば銀座・築地から歩いて行けるとこ)。

そこにある高耳神社(架空)に、
江戸時代に召喚されたエルフ(エルダ=引きこもり)が、
ご神体として祀られていております。
そのエルフと巫女(小糸=きびきびJK)の絡みを中心に、
ヒトの暮らしをまったりと描いた日常系ですね。

  机をばんばん叩いて爆笑するようなコンテンツではなく、
  ゆるめでやさしい世界観に肩までつかるような『温泉系』。
  とはいえ、笑えるところはくすくす笑える、意外な良作であります。


僕は最初『ほとんど期待せず』一話を視聴したのですが、
  けっこう見やすいかも
ぐらいの印象で『とりあえず』視聴を続けることにいたしました。
で、話数を重ねるにつれてジワジワささってきて、
最後はかなりマエノメリになって完走しちゃった次第であります。

なんでお気に入りになるまでそんな時間かかったんよ、
と言いますと、
実はこの作品『よくできた椀物』みたいな構造になってるんですよね。
澄んで芳醇な風味のあるお出汁があって、
そこにしっかり味と歯ごたえのある具材が浮いている、みたいな感じです。

最初は具材の味しかわからなかったんですが、
しだいにそれを支えるお出汁の風味を感じるようになり、
  ああそうか、これが渾然一体となってるから美味しいのか
みたいなことに途中で気づいたという、
食わせ甲斐のない味オンチ野郎まるだしのていたらくでありまして。


具材というのは大きく分けると二つ。
  ① ヲタぐだ(オタク+ぐだぐだ)+萌え
  ② お江戸トリビア

まず①は、今日的なアニメだとド定番具材ですね。

  オタクでヒッキ-でナマケモノのぐだぐだエルフ(エルダ)と、
  きびきびJK巫女(小糸)の取り合わせで、
  エルフ萌え、巫女萌え、だめヲタギャグなどの需要をしっかりと。

  ス-パ-小学生の小柚子(こゆず=小糸の妹)も差し込み、
  特定需要をお持ちの方にも、
  さらりとお応えいたしております。

  同じ具材ばっかで飽きられないよう、
  他のエルフだの巫女だのも適宜投入いたしておりまして、
  いわゆる『ばっかり食べ』の方も最後まで美味しくいただけます。

これに対して②の『お江戸トリビア』は、けっこう斬新。

  江戸時代の文化・風俗って、
  みんな知ってそうでいて、実は知らないんですよね
  (違ってたらごめんなさい。少なくとも拙はそうです)

  それを、エルフの長命を利用し『思い出』として語らせる。
  このアイディアが実によき。

  特に『お江戸好き』というわけじゃない拙の耳にも、
  ものすごく自然に入ってきますし
  知的好奇心もいい感じに満たされます。
  学校の授業もこんなだったらいいのに、なんて思っちゃう、
  ステキで実のある斬新な具材なのでありますよ。10ヘエあげちゃう♪

ただ、こうした具材だけだと、
定番の具材に目新しい具材をくわえてちゃっちゃと炒めただけ、
いわゆる『なんちゃってエスニックめし』にしかならないわけであります。

これをステキな『椀もの』に仕立てているのが、
じゅわっと沁み込んでいる『お出汁』の存在ではあるまいかと。
ほんと、この存在のおかげで、
ちょっと尖った風味のある具材も、やさしくまろやか、
舌に心地よくなじむ味になってるんですよね。

このお出汁、単一素材ではなく『合わせ出汁』になっております。

ひとつめは『登場キャラの切なさとやさしさ』。
これは前面で具材の味を引き立てる、
いわば『かつお出汁』にあたる部分ではあるまいかと。

  残酷だけど受け入れざるを得ない『寿命の違い』という現実。
  これ、残して逝く者と残される者、
  どちらもつらいけど『残される者』がより哀しいのは自明の理ですよね。

  エルダはそんな思いを何百年、
  家族同然の人々との『別れ』を何代にもわたり繰り返しています。

  小糸にとってエルダは人生で仕える『たった一人』のエルフだけど、
  エルダにとって小糸は、
  何度も繰り返してきた哀しき人間関係の『最新版』なんです。

    おたがい、そんなことは百もわかっています。
    わかっていても、どうしようもないから、
    どちらもあえてそこには踏み込もうとはしません。

  そんなこと考えたって仕方ない、自分は自分のできることをやろう、
  そんなふうに思い、一所懸命にエルダのお世話をする小糸。
  その気持ちを嬉しく思い、
  あとから見送るのがつらくなるだけだとわかっているのに、
  あえて距離を置こうとせず、甘えたり慈しんだりするエルダ。

    この、お互いがお互いを尊重し、
    慈しみと愛しさをもって『いまを大切にする』心。
    これが底辺に流れていることで、
    物語にステキな暖かみが宿っているんだと愚考する次第です。
    (まあ、OPでロコツなカットありますが)

ふたつめのお出汁、
あまり前面にでずふうわりと具材を包み込む、
いわば『こんぶ出汁』みたく上品に物語を支えているのが、
『市井の人々のおだやかな信仰心』であります。

  この作品で描かれる月島の人々って、
  ご神体であるエルダを
  すっごく自然に、愛情をもって、崇めているんですよね。

  みんなが『さまづけ』で呼び、ちゃんとお参りし、
  好きそうなものを奉納したり、  
  姿が見えても驚かしたりしないよう遠くから見守ったり、
  神事の際に町ぐるみで消灯したり、
  お祭りにはみんな総出で駆けつけて応援したり。

    狂信的に崇拝することも、
    勝手にバシャバシャ写メ撮ったりすることもなく、
    みんながみんな、
    あたりまえに受け入れて静かに敬意を払っているんです。

  現代っ子(←死語?)にとっては、
  それ、なんのメリットがあるの? というハナシです。
  実際、エルダに御利益をもたらすリッパな霊力なんかありません。

  でも、日本ホンライの宗教観って、こういうもんなんですよね。

  特に深い教義だのロジックだのシバリだのがあるわけでなく、
  (もちろん神職系の方々は別で、あくまでも市井、庶民のハナシです)
  万物に神は宿るみたくムチャな話さえも、はあそうですかと受け入れ、
  あまりムズカシイことは考えず。
  スナオに神仏どちらも敬って、静かに手を合わせ、感謝する。

    言いたいことがたくさんある方がいるかもですが、
    こういうスナオさ、おだやかさ、寛容性って、
    拙は日本人特有の美徳、ステキなところだと思うんですよね。

  本作の舞台である月島の人々は、
  みんながみんな、そういうココロをもっています。
  エルダたちを温かく見守り、
  なぜもへつたくれもなく穏やかに敬っています。
  これ、すっごく上品でほっこりできるお出汁だと思いませんか?
  (そういうのがキライな方、ごめんなさい。もちろん押しつけません)



僕的なおすすめ度は、堂々のAランクです。

肩ひじ張らず、くすくす笑いながら視聴して、
  ああ、ニッポンってこうだったよね、
みたいな気持ちを堪能できる上品で楽しい一椀ではあるまいかと。

もちろん、そこまでキレイキレイを追いかけた作品ではなく、
  ふつうにもんじゃ焼き爆食いしたり、
  他のエルフが賭ケグルイであったり、
  巫女の一人がインフルエンサーやってたり、
具材にしっかり味がついているのでバクゼンと食していても大丈夫。


お話は、
日常ものらしく一話(パート)完結でさくさくと。
基本はクスクスまったり系で
三話に一話ぐらいのペースで切ない話や人情噺がはさまります。
とは言っても、泣かせる話ではなく『チョイいい話』ぐらいでして、
味変に気づかないヒトいるかもレベルです。


作画は、
見心地のいい高レベルで安定しています。
崩壊らしい崩壊はアリマセン。
制作のC2Cさんは出来・不出来の差が激しいのですが、
本作は『いい方』のC2Cさんですね。

  ただ、EDの3DCGはいただけませんな。
  商業レベルじゃないし、そもそも3Dにする意味ないし。
  育成だの付き合いだので仕事ふるのやめれ。


キャラは、
一人一人にちゃんとタマシイが入っていてよきです。
単にテンプレをあてはめるんじゃなく、
そこにお出汁がじゅわりと染み込んだときどんな化学反応を起こすか、
きちんと考えて落とし込んでるんですよね。
  {netabare}
  大阪エルフのヨルデと向日葵。
  金沢エルフのハイラといすず。
  どちらもエルダと小糸の関係と同じものを『抱えて』いるのに、
  コトバ(方言)の位相に頼らず、
  三者三様の接し方・距離の図り方が描き分けられていて実によき。

  美味しんぼ風にいうならば、
  一つ一つの具材にちゃんと『仕事』がなされているんですよね。
  ほんと繊細なお椀であります。オカボシさんかおまえは。
{/netabare}

役者さんのお芝居は、
大御所・ベテランさんが多めで、全体的にかなり安定しています。
音監が『呪術廻戦』『着せ恋』『ぼざろ』など、
幅広いテイストの作品をうまくまとめられる藤田亜紀子さんなので、
キャラによる凸凹もなく、
耳馴染みのいい仕上がりになっているのではあるまいかと。

  エルダを演った小清水亜美さんが『うまい』のは一聴瞭然。
  いやほんとこのヒトは、
  役柄を捉える感性と、それを表現する技術がハンパないですよね。

  そのほかで僕が「おおっ」と思ったのが、
  小糸を演じた尾崎由香さん。
  このヒトのまっすぐできびきびした『雑味のないお芝居』が、
  ものすごくエルダを引き立てているんですね。
  しかも、エルダに負けず劣らず、キャラがぴいんと立ついい演技。
  {netabare}
    僕は尾崎さんのことを失礼ながらまったく存じ上げなかったので、
    関心を抱いて調べてみたところ、
    あの『けもフレ』でメインはっていた方らしいですね。
    (見てないからまったくワカリマセン)

    で、なんかの番組トークでやらかしちゃって、
    この数年はかなり干され気味の状態だったんだとか。

    そもそも番組トークなんて『テラハ』みたいなもんですし、
    ご本人がナニ考えてるかなんて本人以外は誰もわかりませんが、
    本作におけるお芝居は『ホンモノ』です。

      平野綾さんのときも思ったんですが、
      そういうので大騒ぎして溜飲下げてるアンチさんたちって、
      芝居を聴き分ける耳、なさすぎ。かっこわるいです。
{/netabare}

音楽は、
ナナヲアカリさんによるOPも、
Cody・Lee さんのEDも楽しくていい感じであります。
どちらもSME系列所属の方々。
たまにやらかすSMEさんですが、今回はがんばった。
(とりわけナナヲさんは、新境地開拓ですね)

  ちなみに、劇伴もけっこう感じいいなあと思っていたら、
  松田彬人さんでした。
  あの『響け!ユーフォニアム』劇中曲『三日月の舞』を書いたヒト。
  (それだけじゃなく劇伴ゼンブされてます)

  アニメの劇伴やアニソンの編曲等が主戦場の方らしいけど、
  吹奏楽のスコア書けるってすごくね?
  本作劇伴もできがいいから、ちょっと気をつけて聴いて欲しいかもです。



というわけで、
項目別に見ていっても特に減点すべきところが見つかりません。
だから名作だとか傑作だなんてハナシじゃありませんが、
隅々まで配慮が行き届いた、
ほんと見心地・聴き心地のいい作品に仕上がっております。

  あとはもう、こういうテイストを『好きかきらいか』だけですね。

  無理強いするほどのものじゃありませんが、
  試しにちょっと口をつけてみる、
  ぐらいの価値は充分にある作品じゃないかと愚考いたします。


僕は、きちんと現代のコンクリっぽい街並みも描かれており、
その中で息づく日本の情緒、
みたいな全体のトーンというか方向付けが、すごく好きでした。

伝統的な価値観に『縛られる』のは好ましくないかもですが、
永く受け継がれてきたものの良さって、
ときどき足を止めて向き合ってみるのもいいなあと思うんですよね。

キャッチーなモチーフやプロットをずらずら並べただけで、
下味もなんにもついてないアニメが多い昨今、
こういうお出汁の効いた作品って希少だよなあと思ってもみたり。

  ちなみに、実際にお料理するときって、
  ちゃんと出汁を取るの、けっこうめんどいんですよね。
  ダシの素だの出汁入り味噌だのに走る方の気持ち、わかります。

    江戸時代というか昔の人って、ほんと偉かったよなあ。

  ただ、ひと手間かけるとやっぱり『お味』は変わります。
  三度三度のお炊事まではムリにしても、
  モノづくりにおいてはそういうの、横着して欲しくはないですよね♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27

73.5 25 日常系で親友なアニメランキング25位
赤毛のアン(TVアニメ動画)

1979年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (137)
640人が棚に入れました
高畑勲と宮崎駿がスタッフとして参加した最後の世界名作劇場。モンゴメリの名著である原作を忠実に映像化している。働き手の男の子を引き取る予定だったカスバート兄妹の元へやってきたのは、なぜかアン・シャーリーという女の子だった。手違いから起きたこととはいえ、感情表現豊かな彼女と共に暮らすことを決めた兄・マシュウと妹・マリラのふたりは、やがてかけがえのない家族の一員としてアンを愛するように…。

声優・キャラクター
山田栄子、槐柳二、北原文枝、麻生美代子、高島雅羅、坪井章子、京田尚子、井上和彦

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

鼻唄まじりにノルマをこなせる …カモ。

近頃も放映されていたのでやはり観ましたが、アンの引き起こす夢たっぷりなあがきと、結構周囲からドン引きされてる^^;紆余曲折は、やはり面白いです。
生命力の強い子だよね

子育て経験のないマリラが、扱いづらいアンにどうしてやるのが一番いいことなのか、心を砕くところにシミジミしてしまいましたよ。


*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*

はしっても はしっても おわらない はなのなみ

みずうみはとおく もえるくもは もっと とおく…

(間奏) (ジャッジャージャッチャララー♪……)

はなのなかで いちにちは おわる…

さめない ゆめみたいに さめない ゆめみたいに

*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*


赤毛のアンのエンディング「さめないゆめ」。

子供の頃、父が世界名作劇場のテーマソング集のカセットテープを買ってくれまして、よく聴いていました。その中にもちろんこれも入っていて。

うっとりするような美しいメロディと詩です。
オーケストラの盛り上げ方もドンドコドコドコ、ドラマチック。
早足なピアノを追って重なる、伸びやかな唄声。さらに唄声を突き上げるように吹奏楽の音が響いて消えるあたりは、何度聴いても鳥肌が立ちます。
トコトコポコポコとユニークな打楽器の音が挟まるところも、アンの足音か荷馬車のようで楽しい。

アンのように「想像の余地」を働かせながら、花びらが舞っているなか駈けて行く姿を思い浮かべながら、口ずさんでみると…


例えば畑の草むしり…耕す時…豆の選別…

いいえ、例えば 山積みになった乾いた洗濯物をたたまねばならない時…


そんな時には、はいコレ。
「さめないゆめ」を口ずさんでみましょう。

はしっても はしっても おわらない はなのなみ〜


あら不思議…
いつ終わるともしれない洗濯物たたみも(ためすぎ。)、軽やかでワクワクしてくることうけあいです。
終わらない作業が、贅沢で楽しい上質な時間であるかのように錯覚できるではありませんか。気分のすり替え技です。

…あんまり深刻な作業に当てると、「おわらない」って笑えないので、注意は必要ですが。ブラックになりますので。
「恋は水色」が毎回かかる度に猟奇殺人事件が起きるアメリカンサイコサスペンスドラマみたいになりますので。(by クリス・カーターの「Millennium」)


最近は、採ってき過ぎたフキノトウを延々と洗いながら
「あらっても〜 あらっっても〜 おわらない〜♪」とやっていました。
どうせやらなきゃならない事は、なんとかいい気なもんでやってしまいたい…。

終わったあかつきには、コーヒーを淹れるもよし、ダイアナ気分で一杯呑むもよし?



物語のなかの料理を再現するレシピ本シリーズの「赤毛のアンのお料理ノート」、以前いくつか挑戦しました。昔のものだからカロリーは高いです。バターや砂糖がドカドカ…。
でも、アンの心ときめかしていた「ごちそう」ってとても美味しそうです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そうさのう・・わしは視聴したほうが良いと思うが・・

全50話。
世界名作劇場。

孤児である主人公アンがグリーンケイブルスの老兄妹のとこに引き取られて成長していく日常系。
名作劇場は、どっちか言うとお子様向けのイメージが強いが、コレに限ればガキの頃に見ても良さがいまいち分からんのではないかと。個人的には大人向けの地味な名作という印象。
そう地味であるが故にこのレビュー数の少なさなのか、それとも単純に古いからか。名作なのに寂しいもんだ。

主人公アンは、駿の爺さんも裸足で逃げ出したくらいの妄想癖逞しい女の子。
それでいて古美門弁護士に負けないくらい機関銃のように捲し立てる。しかも短気というおまけつき。
かなり賛否分かれるキャラだろう。

しかし思うのは正統派美少女。それでいて性格もおしとやかなんて無難で面白みの無い主人公で無く癖が強く好みも分かれるだろうが、当たればでかい主人公を持ってきたというのは恐れ入る。
自分は正統派より癖のあるほうを好むんでアンという主人公を比較的容易に受け入れることが出来た。

全50話中36話までが少女時代。以降ある程度成長した後のアンの物語。
個人的には少女時代の話のが好きだ。成長後も勿論いい話、泣ける話も多いが見ててなんか寂しくなる。
この辺りは見て貰えたら同じ感覚を味わえることだろう。多分。

この物語を語る上で外せないのがアンを引き取ることになった兄妹。
夫婦では無く兄と妹というところがミソなのだ。
アンにどこまでも甘く、女性が苦手な兄のマシューとアンを厳しく教育しようとするが実は愛情深い
妹のマリラ。
この兄妹のバランスが最高だ。アンとこの2人の交流こそが最大の見所だろう。

特にマリラは自分的には一押しキャラで、このマリラとアンの絡みはどれも大好きだ。
彼女(マリラ)は早すぎたツンデレなのだ。時代が彼女に追いついていなかった。
もし赤毛のアンが今この時に放映されていたならば世のツンデレ好きから歓喜の声で迎えられていただろう。
このマリラがたまに見せるデレ。愛情、優しさが堪らなく可愛いくもあり微笑ましいのだ。

さてそろそろまとめに入ろう。
人は選ぶが間違いなく名作だと思う。男が見ても普通に楽しめる(ただし大人)はずなんで未視聴なら1度は見て損はないだろう。
流行の最新アニメもいいが、たまにこういう古くてもいいものを見直してみるのもまた乙なもんだ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

Tnguc さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

【お気に入り】 この世の中にたくさんある「好きなもの」のひとつ

~
 孤児院から引き取られた少女・アンは、お喋りと空想に命をかける暴走気味な女の子で、そんなアンが巻き起こす日常に始めは戸惑いを見せる養母のマリラと養父のマシュウでしたが、次第に2人にとって掛け替えのない存在へと変わっていく様子が全50話の中で暖かく描かれています。アンは孤児、マリラとマシュウは兄妹同士という奇妙な関係。3人の間には何一つとして親子の関係が成り立っていませんが、グリーンゲイブルズ(アンたちの家)の中ではまるで本物の家族のような絆が描かれていて、さらに、アンのユーモアとイマジネーションに弾けた物語も合わさり、万人に感動を与えるだけの温もりがあります。ただ、そんなグリーンゲイブルズの微笑ましい日常の裏で、この作品では人生の重みも描かれていて、と言うのも、人生というのは楽しいことがあると同時に辛いことや悲しいこともあって一概に順風満帆ではありません。それはアンたちの人生もまた同様であり、普遍的な一生が儚くも強く描かれています。そのため、グリーンゲイブルズで流れる時間には、楽しい日常を映し出すだけではなく、子供が成長する裏で老いていく大人の様子も描かれていて、それが物語に深みを与えています。過ぎていく時間は残酷でどこかやりきれない気もしますが、それと同時に、人生の希望や尊さを慈しむことができると思います。そして、どれだけ姿が変わろうとも親子のあいだに宿る愛情だけはいつまでも変わることがないことをこの作品は丁寧に示してくれています。 世界的に有名な児童文学の名作を、監督・高畑勲(たかはた・いさお)、レイアウト・宮崎駿(みやざき・はやお)、絵コンテ・富野由悠季(とみの・よしゆき)、そして、キャラクターデザイン兼作画監督・近藤善文(こんどう・よしふみ)たちの手によって素晴らしいクオリティーで制作され、アニメ史にも名を残す雄編(ゆうへん)となりました。原作の発行から100年が経った今でも、きらめきの湖のように光輝くグリーンゲイブルズの温もりは人々の心に寄り添いながらいつまでも愛され続けています。

個人的評価:★★★★★(5.0点)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
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