逢駆 さんの感想・評価
4.3
~快刀乱麻~
複雑にもつれた出来事を軽快に処理し一つの結末に収束させた見事な作品。お洒落な世界観も魅力的。 またナレーションの人物が各回ごとに異なり、多くのキャラに感情移入できた点も良かったです。
日常の中に混ざり込む少しの非日常。これが作品に独特の魅力を与えているのかなと思いました!!
逢駆 さんの感想・評価
4.3
複雑にもつれた出来事を軽快に処理し一つの結末に収束させた見事な作品。お洒落な世界観も魅力的。 またナレーションの人物が各回ごとに異なり、多くのキャラに感情移入できた点も良かったです。
日常の中に混ざり込む少しの非日常。これが作品に独特の魅力を与えているのかなと思いました!!
cross さんの感想・評価
4.0
2010年冬から春にかけて、全24話とTV未放送回2話を含めた全26話で放送された作品。
東京、池袋を舞台にし、都市伝説やギャングの抗争などを描く群像劇
ギャングの抗争を描く以上、暴力シーン出血シーンは結構ありますので、その辺が嫌いな方はちょっとスルーがいいかもしれませんね。
池袋と言う現実の場所を舞台としながら、都市伝説などの所謂空想的な存在が本当に実在している。
現実味とファンタジーが混合していて、まぁ入り込みやすい設定にはあります。
登場人物が多く、前半ではそのキャラクターの多さに意味を見出せないのですが……
全ての話を視聴すれば、その登場人物の多さも納得、全てのキャラクターが様々な形で物語に関与しています。
劇中、視点がどんどん変化し、その最中で少しずつ、情報を得て物語の謎、全体図が把握できていく物語としてはとても良い作り
様々な人物の視点で、その人物の考えに触れ、互いに思いやりながらも事態がどんどん深みに嵌っていくのも見ていてもどかしくも面白い。
そして、各話ごとにナレーションも代わり、ナレーションの言葉を深く考察していくことで、よりこの作品を楽しめるのではないでしょうか?
そして、今まで得た情報が繋がって、一つの謎が明らかになったときの爽快感が非常に良かったですね。
以上のような物語の作りから、中々序盤だけではこの作品の魅力は伝わりづらいです。
なので、本当に全てを視聴してみないと、この作品は判断に難しいですね。
まぁ、全て見て面白くなかったと言うのも、オススメする身としては申し訳ないので……
12話まで視聴して頂ければ若干の判断は付くかと思いますね。
12話で一応の区切りも付きますので、11話や12話で明らかになる謎などに爽快感などを感じ面白いと思えれば最後まで視聴しても楽しめるのではないでしょうか?
ひとつの大きな区切りとして、2クールで収まっては居ますが、まだまだ話は広がるだろ、とも思ってしまいますね。
本当にひとつの大きな区切りであって、第二期があればそれはまた面白くなるのでしょうね。
そして、多くの登場人物が登場するこの作品、個性豊かなキャラクターを演じている声優陣が豪華なのでそこも必見ですね。
沢城みゆき、花澤香菜、宮野真守 、福山潤 、神谷浩史、小野大輔……
もう本当に豪華な声優陣、自分の視聴のきっかけもこの豪華声優陣による所が大きかったです。
物語、声優と来て更にOP、EDも非常に良いのです。
第一クール、第二クール、共にOP、EDの両方が素晴らしい。
2クールあって、全部のOP、EDが好きなのは自分としては珍しかったので、そこも印象的でしたね。
複雑な人間関係が織り成す物語、一つの謎が明らかになる度に得られる爽快感はとても良し
未視聴の方は是非とも一度視聴してみてください。
一気に視聴して謎の解明や伏線などの回収を爽快に楽しむも良し
ゆっくりと視聴して、得られた情報を自分で整理しつつ楽しむのも良し
ご自身に合わせた視聴方法を取ってこの作品を楽しんでいただきたいです。
suggest@休止 さんの感想・評価
4.5
内容は自分の知らない世界や珍しいものが好きな主人公が池袋の友達に誘われ、こっちの学校に通うことになったところから始まります。池袋の街で起きるいろいろな不思議な事に巻き込まれてく主人公や他の登場人物からの視点で話は進んでいき、話が進むにつれ、噛み合っていく凄さは圧巻です。
この作品は群像劇なだけあって、キャラ一人一人の個性が本当にすごい。数多くのアニメを観ているとキャラの詳細を忘れがちになりますが、この作品に出てくる人達はなかなか頭から離れてくれません。(^^)
2期の開始も決定したことから、これから観る方もいると思います。話の内容が難しそうととらわれがちですが、気負いせずにみれる作品となっております。また群像劇を観たことがないかたは観ていただけると、アニメの新しい世界に触れられはまると思います。(^∇^)
scandalsho さんの感想・評価
3.2
この作品の評価は、この1点に尽きると思います。
登場人物の中に『不愉快な人物』が描かれる作品は、たくさんあります。
この作品にも、不愉快な言動を繰り返す人物が、主人公以外にも登場します。
問題点は『不愉快な人物を、主人公に抜擢すること』の意味。
ゴールは『主人公の成長』しかない。
そのために重要なのは、『成長のきっかけ』。
この作品は、タイムリープも含めて、この点が上手く描かれていたと思います。
だけど、物語の評価は☆3が限界。
前半から中盤の主人公の不愉快な言動の数々が、マイナス評価になってしまう。
主人公の姿を目にしただけでも生じてしまう嫌悪感がどうしても拭い切れない。
『不愉快な言動を繰り返す人物を、主人公に抜擢すること』のリスクを感じさせてくれた作品です。
ぺー さんの感想・評価
3.5
オリジナルアニメ
とりあえず初回を観て、馴染みの渋谷だし、思ったよりCGのカクカク感も薄いし、ロボットは置いといて巻き込まれパニックものとして引き込みも良かったので視聴を決めてます。
後から、監督さんが『コードギアス』作られた方と知った感じ。あらすじは省略。
とにかく主人公がウザいで有名な本作。どんだけウザいか覗いてみよう!と野次馬根性丸出しのきっかけでよろしいかと思います。そして、できるだけ心に余裕のある時期に視聴することを推奨します。
主人公についてはなんかもう書くのも嫌(笑)
そこで、
1.主人公がどうしようもなく魅力のない場合の身の処し方
私の場合こうである。
A こんな奴でも受け入れるキャパの広い俺氏!をきどるために観る
B さようなら
このAとBの境界に明確な基準を設けられたら良いのに、たいていは気分だったりします。それと心の余裕。踏ん張りの一つ指標になるのは、主人公のマイナスを他のキャラのプラスで補うことです。
{netabare}しかしながらまりまりがダメでした。1話で同級生殺されてるのに、第6話で「化け物が元人間だから戦えない」と号泣。いやいや手を打たなきゃこちらがやられますから(゜o゜)
そしてそんなどうでもよい理由で揺れるゆかいな仲間たち。どうせギリギリになって覚悟決めるんでしょ?だったら手遅れになる前にやりなさいよ、と。{/netabare}
そんなわけで他のキャラもダメでした。
{netabare}ところが・・・ “ヒーロー気取りのバカw” 落書きの内容が視聴者の声を代弁します。{/netabare}
ここまでのキャラ設定にした意図を勘ぐりたくなってきます。ちょっと様子見しよっかな。マイナス×マイナスがプラスに転じるところを期待しました。
2.見せてもらおうか!この者らの末路を・・・
なんか良いお話で終幕しました。むしろクールアニメ平均点よりちょい上くらいの面白さです。
堂島大介くんとゆかいな仲間たちについても、「これを機会に立派な人生を送ってほしい」とエールを送りたい気分。我ながら見事な掌返しです。
終わりよければなんとやら…という作品に見えますので、「いつこの子が鼻っ柱を折られるんだろう?わくわく」くらい余裕をもって臨まれるとよろしいかと思います。
{netabare}転機は第8話。{/netabare}大介くんへの我慢の臨界点に達する頃合いで転機が訪れます。その後、やられた→反省した→改心した、のありきたりな展開とも少し違っていたのが好感でした。
最初から許容できる方はともかく、
“主人公のウザさとの我慢比べ”
という新しい価値観を提示してくれる作品ではないでしょうか。
内容ほとんど触れずにごめんなさい。それなりに考察しがいのあるストーリーだよというのだけ触れときます。
自分にとってはキャラアニメでした。退屈ということはなくしばらく心がざわつき続けますので興味本位で手に取って良い佳作だと思います。
※レビューは以上でおしまい。以下長めの余談。
3.あっち系の人への挽歌
谷口悟朗氏の『コードギアス』はあにこれでの評価も高い作品で、とくに違和感なく楽しみました。
一方で、作品設定その他政治臭が強いとの声もあり、右だ左だの意見も散見する作品だったみたいです。そんな付帯情報が頭の隅にあってとうに忘れてたのですが、その記憶を呼び覚ますナイスな人物がおりました。そうなると、あれもこれもと繋がってきて、本作を鑑賞する裏の楽しみにもなってたのでご紹介します。
{netabare}その方は渋谷区長:牟田誠一郎
彼と渋谷警察署長黒岩との対比も興味深いものでした。{/netabare}
※政治色強めのネタなのでつまんないですよ。開陳ご注意!
{netabare}やめるなら今のうちですよ。いいですね?忠告しましたからね?{/netabare}
{netabare}リアルでの渋谷区長もポリコレ傾倒していて、条例で憲法違反の同性婚認めちゃうような方です。あれ知り合いのホモ・レズ・バイも軒並み迷惑がってるからね。頼むから掘っ・・・いや放っといてくれというものらしい。
そしてアニメの渋谷区長牟田誠一郎は小者感が際立つキャラで、さっそく第2話から腐臭をさらしてくれてました。言行録で辿ります。
■「君。本部って付けてよ。」「みなさん。我々災害対策本部はここに渋谷臨時政府の樹立を宣言します!」
小者であるが故に肩書にこだわる。そして権力志向が強い。いつぞやか箔をつけさせる目的で大臣の交代サイクルが異様に速かった3年間が日本にもありました。代議士なら大臣目指すことは悪いと思いませんがGOサイン出す内閣が全く制御できてませんでした。某党の元大臣・元副大臣の多さはもはやギャグのレベルです。
「書いたらもうその社は終わりだから」と踏ん反り返った大臣もいました。これ自〇党の政治家だったら社会的抹殺だけでは済まされなかったことでしょう。“偉ぶりたい”が根っこにある者に権力を渡すとろくなことがありません。
■黒岩「問題は覚悟無き主義者共。人権とか戦争反対とか愛とかそんなものは平和時の祭りに過ぎない。そいつらを黙らせ内部の守りを固めたいですね」
牟田「あ…私リベラルでして…」
あ、自己紹介してくれました。この瞬間、牟田に対しての“実は老獪な人物かも?”のセンが完全に消えます。
天賦人権説は夢想論。枠組み(国家)なきゃ無理でしょう。シリアとかどこぞの半島で同じこと言ってください。黒岩のこのセリフは正しい。
そして゛リベラル”という単語。゛左翼”がネガティブ語になってリベラルと呼び変えるようになって久しい現在。逆側も右翼と言われるのを嫌って保守と言ってます。お互い「パヨク」「ネトウヨ」と罵り合ってる状態です。まあ一般人にはどうでもよいことですね。
最近はリベラルを自称するにも息苦しくなって、立件…いや立憲〇〇党の党首が我こそは保守だと言い出す始末。いやあんたら社〇党からの流れでしょうに。左翼受難の時代です。
■「これは極めて高度な政治判断というものですよ」
と言いつつ何も考えてないですね。これは左右問わずかな?
同義語に「もっと話し合いをもって」があります。何を?がなければ問題外です。
■「これにより全渋谷被災者が元の時代、2017年へ帰還するための交渉のテーブルに着けることになったのです!」
判断材料が乏しい時に敵性勢力から与えられたエサに飛びつくのでは交渉にならない。材料が無いなら無いで出来得る限りの仮説を立てる必要があるものの牟田にはその形跡が皆無。せめて自陣の現有戦力なら把握可能でしょうに。人を使う立場にいてはダメな人物というかもうこれは知性の問題と言ってよろしいかと。
■「ま…待ってください!必ず来ますから!約束通りリストにあった人だけは元の時代に戻してくれるんでしょうね!?私は戻れるんですよね!?」
結局これ。
・根拠なく自分だけは大丈夫、と思ってる。保身第一。
・交渉できない相手との交渉にこだわる{/netabare}
モデルとかはいるんでしょうか?お遍路行ってたあの人かな!?
露骨にあっち系(のとりわけ政治家)をこき下ろしてるため、スラップ訴訟が大好きなあっち系の人から「差別を助長するな」と訴えられないか心配です。
こうやって主人公のウザさの影で、裏の楽しみを堪能してたので飽きることはありませんでした。
{netabare}「いつか来るその時のためだけに過ごしてきた」と猛省するのは牟田ではなく大介です。{/netabare}
{netabare}その時が来て浮かれる気持ちはわからなくもありませんが、高揚感だけで具体的なことは考えてない。彼は手段と目的を取り違えていたのです。ただしその過ちに大介は気づいて行動を変えました。
手段の目的化について現実世界では、ノーアイディアなのに「一度私達に犯らせてください」で「政権後退」してしまった事例がまだ生々しい。
これ以上多くは言いませんが、有権者は学習したのに当人たちがね、1ミリも変わってませんね。長くなったのでこの辺で止めときます。{/netabare}
こうなるとリアルの彼らは大介未満という結論に落ち着きます。そりゃ票は取れません。
事実は『revisions』より奇なり。そんな変態的な捉え方をして遊んでました。繰り返しになりますが、キャラクター以外で特筆すべきものはない作品。
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2019.09.01追記
≪配点を修正≫ -0.1
視聴時期:2019年1月~2019年3月地上波放送
もともと地上波に先駆けてNetflixで先行配信してたものらしいです。
ついでにオマケで言っとくと、民〇党系列ど左翼の知人がリアルで県議会議員やってます。話の通じるあっち系の方は大歓迎ですよ。
2019.03.29 初稿
2019.09.01 追記/配点修正
剣道部 さんの感想・評価
3.0
[文量→大盛り・内容→感想系]
【総括】
って、言われそうな主人公だったので(笑)
わりと考察したくなるような、ロボアニメ。
アニオリ作品ということで、視聴中は、予想などを楽しませてもらった(大概、外れたけどw)。それだけで感謝。でも、そういう要素を抜いたとき、純粋に楽しめるアニメかと言われれば微妙な感じですね。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
意外と人が死なないな、と思った。もっと鬱展開になるかと思い、準備してたんだけど、なんでもわりと平和に解決。やや、肩透かし。本作の設定からすると、もっとドロドロな感じでも良かったかもね。渋谷の住人、めちゃ良い人過ぎて(汗)
「リビジョンズ」は、人間なのか。いや、人間とはなんなのか。
大介達は多分、心の根っ子の部分では、リビジョンズを人間とは思ってないよね。それが、自我の無さ故か、単なる、外見だけを見ているのか。
その辺の葛藤を生み出すには、リビジョンズの一般兵達に、もっと(外見上の)個体差をつければ良かったんだろうけど、CGだし、作画カロリーの都合上厳しかったのかな。であれば、動きで個体差(微妙に残る自我)を表現してほしかった。例えば、「子供だけは襲わない個体」や、「サボってうろちょろしてる個体」などがいても面白かった気がする。S.D.S.の面々の銃口が少しブレる。もっとそんなシーンを観たかった(なんか、特撮ヒーローものの、敵の幹部怪人と、前座の戦闘員みたいな感じに見えたw)。
閑話休題。
本作がなんとも中途半端な感じになったのは、1クールという尺の中に、何でもかんでも詰め込んだからだと思う。
世界観は非常に重厚で複雑。はっきり言って、その説明だけに12話をかけても良いレベルだった。
にも関わらず、本作が最も時間かけて表現したのは、「大介の成長」。
色々話題になった、「好感度が抜群に低い主人公、堂嶋大介」だが、個人的にはそんなに嫌いじゃなかった。そもそも、アムロ・レイにしろ、碇シンジにしろ、私が好きなロボアニメの主人公は、結構ロクデナシが多い(笑)
まあ、そんな「アニメ史に残る英雄」と比べると、随分ちっぽけな存在だが、ここまで厨2病をこじらせ、英雄願望、承認欲求の強い主人公は初めてで、なかなか興味深い存在であった。むしろ、終盤に成長を見せ、大介が「まとも」になった時は、一抹の寂しさを覚えたくらいだ。(ジャイアンが湖に落ちて、綺麗なジャイアンになった時、「それはもうジャイアンじゃないよ」という気持ちになったのに似ているw)
閑話休題。
堂嶋大介は、「興味深い存在」であった(良い人とか好きとは言わない)。だから、彼の成長をじっくり描きたい気持ちは、よく分かるし、それが失敗とも思えない。
なんだけど、「だったら作品世界をここまで複雑にする必要はない」し、「むしろ邪魔」になった感がある。例えば、リビジョンズが、正体不明の人類の敵的な感じで現代に現れたとしても、十分に大介はダメ人間として活躍、成長できただろう。
色々複雑にした結果、「アーヴの実体はよく分からず」「(本来一人一人が個性をもつ)渋谷の住人達も、渋谷の住人というひとくくりにされ」「マリマリやルウは思ったよりも活躍せず」と、色々中途半端に。リビジョンズにしても、「組織」「種族」というくくりよりも、ニコラス・サトウという個人がフォーカスされた。
私も、道場で子供達に剣道を教えていますが、大事なこと、教えるべきことを全部教えれば、強くなるとも限らず、むしろ、ポイントをしぼって(あとは教えるのを我慢して)教えた方が、相手は聞いてくれる。それに近いかな。
予算や放送日程が決まっているなら、思いきって削る勇気、をもってほしかった。個人的には、大介の成長とかより、この世界のことを、深く知りたかったし、渋谷の人達の、利己的な様子や人間の闇を観たかったですかね。
{/netabare}
【1話ごとの感想】
1話目「渋谷転送」☆3
{netabare}
ロボですね。作画は良いし、テンポも良い。先生が閉め出すところとか、なんかリアルで良かった。なぜ、過去人を戦力に頼るのかが謎かな。
《今後の展望》
とりあえず、5話くらいまでは、現状の説明と戦いが続くんでしょうね。7話か8話目くらいで、過去人を戦力に頼る理由、主にリスクが明かされるのかな? あと、敵が人間を生きたまま捕獲したから、宇宙人かなんかなのかな?
{/netabare}
2話目「勇者願望」☆3
{netabare}
大人達の対応は、違和感なく受け入れられる。ちょっと変わったタイプの主人公だけど、1話目の流れがあるから納得できる。
《今後の展望》
主要キャラ五人に対して、パペットは3機。一人か二人(多分、慶作あたり)が死ぬのかな?
{/netabare}
3話目「守護者たち」☆3
{netabare}
なるほど、ミロは5回、同じ時間に跳んで、5人それぞれに「必要なこと」を吹き込んだと。大人達の汚さ、大介の成長、両陣営の思惑、見所は多そうだな。
《今後の展望》
「アーヴ」は(金持ち連中が)例えば深海や宇宙など隔離空間に移動し、生存し(ウイルスが落ち着いた後に帰還した)た人類、「リヴィジョンズ」は、ウイルスに対する抗体を注入(あるいは遺伝子操作など)し、体を改造した人類なのかな。それぞれにそれぞれの「人類救済計画」があって。5人の中で(ガイとか)誰かがリビジョンズ側に行ったりするのかな。
{/netabare}
4話目「第一次帰還計画」☆3
{netabare}
リヴィジョンズは、やはり人間になりたい。もっと両陣営の引っ張りあいをすると思ったけど、わりとあっさり。大介のうすら笑いよ(苦笑)
《今後の展望》
これ多分、ミロも一緒に、アーヴに裏切られる?
{/netabare}
5話目「未来の姿」☆3
{netabare}
電気の復活は、大きいよな、インフラ的に。ヒーロー扱い。絶対、悪役扱いされるよな、そのうち。シビリアンも人間。だろうな。
《今後の展望》
ガイの命令を無視した大介のせいで、誰かが死んで、ガイが離脱するのかな? もしくは、大介が離脱するか。
{/netabare}
6話目「だって、人だから…」☆3
{netabare}
大介が、メンタル抉られてたな。それも、的確に(笑) それでもまだ、気づかない大介。
《今後の展望》
叔父さん、なんらかの取引をしてきたのかな? 謎の敵はなんだろう?
{/netabare}
7話目「真夜中の狂詩曲」☆3
{netabare}
全員戦っている。大介、マジでガキだが、なんか、日本社会に閉じ込められているからって感じもする。パペット、再構成、早いな~。これなら、量産も楽勝じゃね?
《今後の展望》
これ、人工量子脳破壊したら渋谷が戻るなら、救出組は取り残されるんじゃ?
{/netabare}
8話目「オペレーション・ネフィリム」☆4
{netabare}
あの死に様は、トラウマになるよな。ここで、親玉交代? やっぱり、ケンサクは死ぬよな。無条件で良い奴の運命、、、。
《今後の展望》
次は、双子のどちらか(多分ルウ)が死ぬ流れ? もしくは、(明確に死に様が描かれてないから)ケンサクがリヴィジョンズに改造されて、敵として登場かな? その場合は、マリマリが死にそう、、、。
{/netabare}
9話目「消失の運命」☆3
{netabare}
大介が「自分が死ぬかも」「自分が達成できないかも」と考える思考は、キャラを徹底しているな。あのタックルは、一か八かだな。ここで黒岩の死。ある意味で、親離れ、自立。黒岩、良い奴過ぎるだろ。
《今後の展望》
大介がまともになった(大介の成長ほぼ完了という)ことで、いよいよ「世界のナゾ」に迫っていく展開かな。
{/netabare}
10話目「みんなの街」☆3
{netabare}
子供達の自立、を見せたいのですね。リビジョンズが、攻撃までの猶予を設けたのはなぜだろう? 普通に奇襲の方が良さそうなもんだけど。ケンサクの再登場は予想してたけど、ミロに暗殺命令か。
《今後の展望》
ミロはまあ、暗殺はしないでしょうね。んで、命令違反により、組織を脱退。渋谷側につくと。やはり、最後は皆で現代に帰還して、新薬の開発ですかね。
{/netabare}
11話目「最後の希望」☆3
{netabare}
ダイスケ、ようやく格好良くなってきたけど、なんか、寂しいな(笑)
《今後の展望》
ラストはやはり、現実世界に戻り、未来を改善するために、各自が奮闘かな。
{/netabare}
12話目「revert」☆3
{netabare}
つまり、最後にダイスケが戻れたのは、マリマリ達に観測された(認められた)ということか。
《今後の展望》
2期やるの? 劇場版かな?
{/netabare}
shino さんの感想・評価
3.8
マッドハウス制作。
キャラクター原案、江口寿史。
主題歌、銀杏BOYZ。
いつもと変わらない夏休みのはずが、
突如、思いも寄らない事態に巻き込まれ、
生徒たちは虚空を漂う学校に閉じ込められる。
漂流とともに発現した不思議な能力を使い、
{netabare}元の世界への脱出を思考し試みるものや、
生存戦略の為の規則を施行するものが現れる。{/netabare}
主流とは一線を画すアニメでしょうが、
冒険的な世界観への挑戦をまずは肯定したい。
あにこれでの評価点も基礎値から、
加点法を採用する私には何ら問題もない。
謎と不条理、好みの問題である。
社会性を獲得する物語なのでしょうか。
私にはとてもリアルなものに思えてきた。
最終話視聴追記。
わからないものに魅かれる性分だが、
論理的な整合性はおそらくないでしょう。
{netabare}ある言葉の伏線を長良には果たして欲しかったが、{/netabare}
概ね、気持ちの良い振り切った演出、展開に、
称賛の言葉を送りたいと思います。
思えば彼らしい保留なのかも知れない。
{netabare}主題歌「少年少女」の弾き語りで終幕、
峯田和伸がまだ童貞であることに感動した。{/netabare}
なんて未熟で美しい青春なのでしょう。
ぺー さんの感想・評価
3.9
これすなわち{netabare}『かがやき長良』(ハイ次ッ){/netabare}
オリジナルアニメでございます
『ブギーポップは笑わない』の監督と聞いてなんとなく納得するところあり。要は小難しいやつ。
ある日突然“学校”以外すべて消えちゃってクラスメイトらと一緒に漂流し続ける世界。
雰囲気アニメ
深そうなテーマありそうなのですが私は辿り着けず。18年ぶりのアニメ関与との江口寿史氏キャラ原案もあいまって雰囲気はなかなかいいです。ちょっと整理のためにあにこれ方式5段階で纏めるとこちら↓
▼物語
主人公らが中学二年生なのもあって、漂流世界はモラトリアムのメタファーと受け取ればしっくりくる。劇中世界が極めて閉鎖的なことが理由。思春期って半径何メートルが世界の全てみたいなところありますから。
静かなトーンで進むので眠気を誘う仕様だが、回毎に場が変わったりするので目先を変えて楽しむことができる。ただそれは諸刃の剣で作品理解をより困難にしてたかも。
▼作画
繰り返しキャラ原案が江口寿史。世代的に漫画家さんよりかわいい女の子描くイラストレーターさんのイメージ強し。ご多分に漏れずかわいい感じです。等身も変なデフォルメがないためがっつりファンタジー設定のわりにはまんま中学生の話として入ってくる。
色彩も豊かで最後までそれほど乱れてなかったと思う。
▼キャラ
なかなかの登場人物の多さだが不思議と名前が一致するしどんなキャラか覚えてる。これで充分。
▼声優
10年選手で一線に立たれてる実力派揃い。よく見たら『ブギーポップは笑わない』出場選手ばかりですね。監督さんのクセの強い演出に慣れやりやすさはあったかもしれません。本作は劇伴ほぼなかった分、相対的に声の演技への負担が大きかったと思いますがさすがでした。
▼音楽
これは良かった。劇伴控えめかほぼほぼ無音だったかわりに挿入歌がときおり入ってMVみたい。OP/EDも物語を邪魔しません。
好き嫌いはありましょうが手抜きをあまり感じません。第1話のトーンが最後まで続きますので序盤に見切り可能。突破すれば全12話を完走した後、ちょっぴりビターかちょっぴりホッとするかどちらとも取れそうなやや余韻を含ませた幕引きで自分は好きですね。良作だと思います。
※ネタバレ所感
■どんな話?
思春期を軸に五月雨で。。まとまっていなくてすみません。
①{netabare}なろう系主人公みたいなことしてたがそこで終わらず、現実に戻ってほろ苦くも少し前向きに成長できたところまで見せた物語。
漂流世界=異世界と見立てると、陰キャがチート能力を手にして、ハーレムっぽくなり、陽キャイケメンにマウント取れるいつもの景色。それから戻ってきての現実をどう見るかはぶっちゃけ人による。{/netabare}
②{netabare}そういえば最初に鳥を見捨てた主人公が最後は鳥を救おうとするくらいの成長を見届けるお話。
閉鎖空間から飛び出た成長したとはいえ劇的な変化でないのが実状ですよね。それでも大切なこと。{/netabare}
③{netabare}セカイ系の亜種かなぁ!?
本人の意思次第という曖昧さはあるけど世界の命運は長良次第。{/netabare}
⓸{netabare}漂流世界は半永久のモラトリアム!?いくら世知辛くても現実で生きたいと願う姿勢に共感。{/netabare}
漂流世界は思春期に感じそうな諸々が詰まってそうと半ば強引に結論付け。
{netabare}そして脱漂流は思春期の殻を打ち破る行為。希が朝風と付き合っていたことで「なんであんな奴と」と「生きててよかった」と「執着するな!忘れよう」がないまぜになる気持ちは痛いほどわかる。
だがちょっと待ってほしい。そんなんじゃなくてひな鳥に目をかけた行為が彼女と一言二言会話をかわす機会を手繰り寄せた。きっかけなんてそんなもんよ。そして積み重ね。{/netabare}
■タワーレコード派?それとも公式サイト派?
リアタイだとAパート終了後の直CMで毎度流れていたどっちで円盤買うかってやつ。タワレコにしか置かないのかしら?
そもそも“タワーレコード”と言うワードが懐かしい。しばらく行ってない。
大学帰りの渋谷タワレコって上京時の自分の風景の一つみたいなもんでやや切なくキュンとくるワードでした。本編関係ありませんね。
視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ
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2021.10.10 初稿
2021.12.04 配点修正 -0.1
えたんだーる さんの感想・評価
4.5
== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
江口寿史によるキャラクターデザインが話題のオリジナルテレビアニメです。第4話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。
気がついたら学校のあるクラスの生徒たちが、学校ごと謎の空間に跳ばされていたという、中々にビックリな状況で物語は始まります。教職員や他のクラスの生徒が見当たらないのもまた謎なわけですが、生徒の一部は不思議な能力に目覚めたりもして、かなり独特な雰囲気のSF風味なお話となっています。
主人公である長良のおよそ主人公らしからぬやる気のなさや後ろ向きさ、またそれとは対照的な希と瑞穂の両ヒロインの意志の強さみたいなところで人の感情を揺さぶってくる、観るのにはエネルギーを使わせる作品になっています。
一応クラスの総意として元の世界に戻ろうとすることにまとまったかに見えますが、元々クラス内で置かれていた立場や性格の違いなどで、戻ることへのモチベーションの差は生徒毎にかなり違っていたり、漂流中にもルールと秩序を求める元生徒会勢力とそれに反発する者がいたりといった感じで、どうもこの作品的には「社会のルール」といった辺りには一家言ありそうな感じなのですが、どんな結末を迎えるのか、けっこう楽しみに思っています。
明星(ほし)くんは妙な黒幕感があったり、ルールを求める体で自分に都合良くみんなを動かそうとして試聴者のヘイトを集める感じのキャラクター造形になっていますが、これも気になるところではありますね。
== [第4話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==
2021.10.1追記:
第12話(最終話)まで視聴終了しました。少年期と、それを終えるとはどういうことかみたいなことは色々と考えさせられた気がします。ある意味、切ない最終回でしたが良かったんじゃないですかね。
とりあえずいえることは、色々な世界に行くようになってからの展開が特に楽しかったです。また、それぞれの生徒が発揮する能力についても面白かったですね。
また、本作についてはそういう表層的な要素とは別に個人的には「楽しかった」と断言できるのですが、この作品との相性みたいな物は確実にあると考えられるので、万人にお勧めできるかというとそんなことはありません。
人間の意識や死生観みたいなところを突いてくる作品で、こういうのがオリジナルTVアニメとして作られるのは、幸せなことなんじゃないかと思います。