救世主でラノベ原作なおすすめアニメランキング 3

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早速見ていきましょう!

88.6 1 救世主でラノベ原作なアニメランキング1位
デュラララ!!(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (5869)
26602人が棚に入れました
東京・池袋。都会の非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人(りゅうがみねみかど)は、幼馴染の紀田正臣(きだまさおみ)の誘いもあり、地元を離れて池袋にある来良学園に入学することに。正臣曰く、池袋に住む上で敵に回してはいけない存在が何人かいるらしい。特には、喧嘩上等のチンピラ・平和島静雄(へいわじましずお)と、趣味で情報屋を営む折原臨也(おりはらいざや)の二人。そして、奇妙な組織体系を取る詳細不明のカラーギャング“ ダラーズ”。上京した初日、そんな正臣の話に不安をおぼえた帝人が目撃したのは、漆黒のバイクを駆る都市伝説“ 首なしライダー”だった…。さらには連続通り魔事件や池袋に根付くカラーギャング“ 黄巾賊”の存在まで浮上し、池袋の街が壊れてゆく――。

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、沢城みゆき、福山潤、神谷浩史、小野大輔、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、黒田崇矢、藤原啓治、大塚明夫、うえだゆうじ、小山力也、小西克幸、福圓美里、岸尾だいすけ、中原麻衣、高木渉、遠藤大輔、伊丸岡篤、大塚芳忠、戸松遥、岡本信彦、伊藤健太郎、松風雅也、井口祐一、宮島依里、ささきのぞみ、さかいかな、加藤将之、金元寿子、喜多村英梨、藤田咲、大川透、互野ちひろ、高橋伸也、安元洋貴、宮下栄治、松岡文雄、広瀬正志、葉山いくみ、納谷六朗、井澤詩織、仲村萌実
ネタバレ

小歌 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いびつで純粋な「人、ラブ!」が溢れてる

 ※本編全24話、原作未読
登場人物がとにかく個性的で魅力的なキャラばかり。
群像劇ということでレギュラーキャラの数が多く、
8話くらいまでは人物紹介的なフォーカスの仕方で進行。
そこから一気に、これまで張られてきた伏線が動き出した時の高揚感。
ストーリーは特に好みではないのに惹き込まれてしまったのは、
シナリオ構成の巧みさとキャラの魅力が強かったからだと思う。
特に臨也のアブナイ人っぷりから目が離せなかった。
放送当時、女子人気が高かった理由が分かった気がする…。
それとメインから端役に至るまで、声優陣の豪華さにはビックリしました。

 * * *

 ■第1~10話■
{netabare}第1話 開口一番
 {netabare} 私立来良学園に入学を控え、池袋に引っ越してきた竜ヶ峰帝。幼馴染の紀田正臣に連れられ、初めての池袋の街を歩きまわる。そこで出会ったのはどこか風変わりな人々と、都市伝説・首なしライダーだった。人物紹介に終始していた感じ。都会の夜の喧騒って独特な雰囲気あるけど、上手く描かれてると思う。 {/netabare}

第2話 一虚一実
 {netabare} 第1話で輩に拉致されかけて、首なしライダーに救われた自殺志願の女の子・莉緒が主軸の回。輩から助け出されたあと、運び屋・首なしライダーに雑居ビルの屋上に送り届けられた莉緒。そこで待っていたのは、情報屋・折原臨也だった。なんだろう、臨也がかなりイタい最低人間だっていうのは分かった。 {/netabare}

第3話 跳梁跋扈
 {netabare} “ダラーズ”という、チームカラーのない実体不明のカラーギャングが権勢を強めているらしい池袋。クラスメイトの園原杏里を路地でのいざこざから助け出そうとした帝は、池袋の危険人物・臨也、そして平和島静雄と遭遇してしまう。女子高生のケータイを踏みつけ笑い続ける臨也さんは狂気に溢れていた。 {/netabare}

第4話 形影相弔
 {netabare} 首なしライダーの本名はセルティ・ストゥルルソン。そしてその正体は、アイルランドで伝承的に語られてきた首のない妖精・デュラハンであった。彼女は失くした自分の首を捜しに日本へ渡ってから20年、闇医者・岸谷新羅と共に暮らしていた。新羅も一見まともそうに見えて感覚が普通じゃない人だな…。 {/netabare}

第5話 羊頭狗肉
 {netabare} 帝・正臣と杏里の仲が深まり始めていくなか、正臣には過去の影がちらつく。池袋に最近出没する恐ろしい切り裂き魔、学校に来ない矢霧誠二と行方不明中の張間美香の関係などなど。なんか色々な伏線が張られてきてる感じかな。切り裂き魔のことを「宇宙人だったらどうしよう」と怖がるセルティ可愛い。 {/netabare}

第6話 東奔西走
 {netabare} 馴染みの不法滞在の外国人・カズターノが攫われ、救出に向かう門田・遊馬崎・狩沢・渡草。実は彼らはダラーズの一員なのだった。矢霧製薬による人体実験の素材用に人が攫われていたことが判明。他人の携帯電話に勝手に出て、開口一番「寿司LOVE!」とかのたまう臨也がちょっと好きになってきた。 {/netabare}

第7話 国士無双
 {netabare} 静雄メイン回。弟で人気俳優の幽(かすか)が初登場。兄弟仲は良好なようで微笑ましかった。新羅とは小学校から、臨也とドタチンとは高校から一緒なんだね。暴力は嫌いなのに衝動や怒りを抑えきれないことに実は葛藤を抱えていた静雄。それも多分わかってて静雄に色々なこと吹っかけてる臨也は鬼だな。 {/netabare}

第8話 南柯之夢
 {netabare} “探しもの”がキーワードな回。首を失くした今の自分に疑心暗鬼になりがちなセルティだけど、だんだん心が安定してきた様子。今回明らかになったのは、新羅が矢霧製薬とワケありということと、誠二が連れている女の子を「セルティ」と呼んでいるということ。あの子の首がセルティのものってことかな? {/netabare}

第9話 依依恋恋
 {netabare} 誠二が連れていた女の子は、身体は張間美香で首はセルティなことが判明。歪な愛情を弟の誠二に抱く波江から逃れたい美香を、帝人が偶然保護する。今までじっくり張られてきた伏線が一気に動き出したな。面白くなってきたー。「人、ラブ!」発言が飛び出しました臨也さんが色々裏で糸引いてる感じか。 {/netabare}

第10話 空前絶後
 {netabare} 帝人にセルティと臨也が接触してくる。セルティから首のことを聞いた帝人は美香と会わせようとするが彼女は消え、さらに潜んでいた矢霧製薬の手下に連れ去られそうになる。全ての糸が繋がった帝人は「駒は私の手の内にあります」と臨也たちに協力をあおぎ…。一気に動くね。最後の帝人カッコ良かった。 {/netabare}{/netabare}

 ■第11~20話■
{netabare}第11話 疾風怒濤
 {netabare} 帝人がネット上で仲間と作った架空チーム…それがダラーズの発端だった。池袋に波江を呼び出し対峙した帝人は、美香の件で自首するよう告げる。取り合う気のない態度の波江の前で、帝人は「指令」と題したメールをダラーズメンバーに一斉送信し…。ふっ切れちゃったセルティ、大立ち回る。怒涛の展開。 {/netabare}

第12話 有無相生
 {netabare} 美香の首はセルティではなく、新羅の手で整形された本人の顔であった。そのことを隠していた新羅だが、セルティと和解し愛を誓う。誠二も美香の愛を受け入れることに。そして全ての糸をひいていた臨也は、デュラハンの首を手に入れる。いろいろ歪んだ愛が描かれてるけど、誰より歪んでるのは臨也だわ… {/netabare}

第13話 急転直下
 {netabare} 池袋では再び切り裂き魔の事件が頻発していた。夜の路地で同級生に虐められていた杏里の前にも、不穏な影が忍び寄る。正臣が黄巾賊と関係があったり、帝人セルティ臨也が集まるいつものチャットルームに「罪歌」という荒らしが現れたり…前クールで出てたけど未回収だった伏線が再登場。いやぁ楽しい。 {/netabare}

第14話 物情騒然
 {netabare} デュラハンの首を目覚めさせるため、セルティをある種の抗争間に置こうと目論んでいる臨也。そんな彼の思惑に応えるように、切り裂き魔の正体…人を操り魂を斬る妖刀・罪歌(さいか)の存在は、セルティや周囲に不穏な空気をもたらしていく。前半の岸谷親子とセルティの微笑ましさから一転、暗いなぁ… {/netabare}

第15話 愚者一得
 {netabare} ゴシップ誌記者の贄川は“池袋最強”を特集するため、静雄の情報を得ようと方々に取材をしていた。そんな彼は罪歌に襲われ意識を乗っ取られる。罪歌は杏里を襲おうとするが、そこへ現れた静雄を目にし…。贄川氏の不憫さよ。臨也の取材への対応が意外。 {/netabare}

第16話 相思相愛
 {netabare} 罪歌は全人類を愛するが故、その愛を形にするため人を斬る。斬ることで子供が生まれ、罪歌は増殖する。そして、デタラメに強い静雄の力を求めていた。贄川の娘・春奈も罪歌に取り憑かれており、恋人を盗られたと杏里のことを逆恨みし、彼女を殺そうとするが…。物騒な上にまさかの展開。 {/netabare}

第17話 有為転変
 {netabare} 全ての罪歌の母である妖刀“罪歌”を持っていたのは杏里だった。春奈の心を乗っ取った杏里は、春奈の罪歌が作った子供たち全てを統べる存在となる。こうしてこの事件の黒幕である臨也の企み通り、池袋はダラーズ・黄巾賊・罪歌という3つの勢力に分かれたのであった。しかもそれぞれの頭が来良組って。 {/netabare}

第18話 死生有命
 {netabare} 黄巾賊の“将軍”である正臣は、恋人の沙樹をブルースクウェアとの抗争に巻き込み大怪我を負わせてしまったのをきっかけにチームを離れていた。しかし、斬り裂き事件に巻き込まれた杏里の敵討ちのために再びチームへ戻り…。正臣の過去が明らかに。臨也はどんだけ先を見越して根回ししているんだろう… {/netabare}

第19話 蒼天已死
 {netabare} 正臣の様子に異変を感じた杏里は、彼が黄巾賊のリーダーであることをつきとめ愕然とする。杏里が黄巾賊のアジトから逃れる際にセルティの手を借り、さらに妖刀も使ったことで、正臣らは斬り裂き魔がダラーズだと確信する。こじれるのは大体臨也の所為。杏里に対してお姉さん然としたセルティ頼もしい。 {/netabare}

第20話 黄天當立
 {netabare} 斬り裂き魔とダラーズの関係について確証を得たい正臣は門田たちに相談する。ダラーズの頭を知りたいなら、と門田が教えたのは臨也の連絡先。臨也から、帝人がダラーズのボスだと明かされた正臣は…。なんでみんな、臨也が言うことをホイホイ鵜呑みにしちゃうの。まぁ嘘は吐いてないんだけどさぁ…! {/netabare}{/netabare}

 ■第21~最終話■
{netabare}第21話 五里霧中
 {netabare} 法螺田ら黄巾賊メンバーによるダラーズ狩りはエスカレート。来良の同級生も襲われ、帝人はダラーズの存在は必要あるのかと考え始める。杏里は罪歌の子を使ってこの抗争を止めようと動くが、怪しんだ法螺田達に捕まる。「胸」のキーワードで杏里と気付く帝人と正臣…シリアスシーンなのに笑っちゃった。 {/netabare}

第22話 解散宣言
 {netabare} 帝人の呼びかけでダラーズメンバーがリレー形式で杏里を法螺田たちから逃がし、最終的にセルティが保護する。その後、帝人は「ダラーズは消えます」と書き残し掲示板を閉鎖する。そして正臣が思いあぐねている間に、黄巾賊の暴走は激化し…。完全に3人がバラバラに…。救出リレーパートは楽しかった。 {/netabare}

第23話 千錯万綜
 {netabare} 法螺田に撃たれて治療に来た静雄から、正臣の命令でやられたと聞いた杏里は新羅の家を飛び出す。黄巾賊を追放された正臣は過去から逃げ出すのをやめると決意しアジトへ。帝人もまた、セルティとともに2人の行方を追う。そしてついに3人は対峙し…。いよいよクライマックス。静ちゃんて痛覚ないの? {/netabare}

第24話 則天去私
 {netabare} 黄巾賊もといブルースクウェアの残党に囲まれた帝人たちだが、そこに潜り込んでいた門田らダラーズの奇襲によって救われる。正臣は沙樹と和解し、その後2人で池袋の街から姿を消す。そして僕らの日常は続いて行く…って感じの終わり方がいいねー。 {/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

√3点

それはつまり、このアニメが割り切れないほど面白いという意味です
いやしかし池袋KOEEEEEEEEEEEEEEEE
首なしライダーとか、カラーギャング抗争とか、空飛ぶ自販機とか
池袋ではよくあること、ですか
ですか!?


まぁ成田さんお得意の群像劇で事が運ぶのですが、伏線ありで物語が紐解かれていく時の快楽、伏線なしで物語が弾け狂っていく時の悦楽、うーん如何ともし難く心地よい
ヒロイックとハイの境界線、日常と非日常が交錯する世界で錯綜する様々な人間の様々な想い
それがリアリティ溢れるタッチで視細胞に刻まれる故か、どうしてもアニメだと単純に切り離すことができない
クオリアを感じるアニメとでも言いましょうか、この世界に自分もいるような感覚、作品の世界観に直に触れる感覚
脇の辺りから湧いてくるこのワクワク感、抑えがたし
一筋縄ではいかない展開に、吸いつけられるが如く心が魅かれる作品です

物語は前半と後半で大別されますね、ここ若干ネタバレかも
”池袋の都市伝説が求める首を保有するストーカーに頭を悩ませる巨乳メガネっ娘に恋い焦がれる平凡な少年が憧れる池袋”
日常と非日常をテーマに、すれ違いざまに紡いでいった登場人物の軌跡が終盤で一気に連鎖反応
11話の携帯が鳴るとともに物語に組み込まれていく街の人の演出
徹して灰色でどこか無機質な人たちが”つながり”を介して色がついていく描写は圧巻でしたね
最初は斬新(?)なモブ表現でお馴染の新房監督のリスペクトかと思ってましたが、いやはや、社会派アニメすなぁ
ちなみにこのとき、バッカーノでお馴染みのあの二人が出てきたり

”池袋最強の男を好きでたまらない妖刀を元締める巨乳メガネっ娘を気にかけるカラーギャングの将軍が愛憎相半ばする池袋”
屈曲した愛をテーマに、過去を通して積み重ねてきた登場人物の写像が終盤で一挙に連合反応
「人、ラブ!俺は人間が好きだ!!愛してる!!!」
実に浮世離れした人たちによる、少しばかり変わった愛の陳列棚
前半に半普半特な人物模様がしっかりと描き込まれてますので、親近感を持って見れるとは思います
まぁそのおかげで、自分にも非日常なことが起こらないかなと期待して落胆する日々は続く

「BACCANO! -バッカーノ!-」スタッフ再結集!
監督・大森貴弘氏、構成・高木登氏、キャラデザ・岸田隆宏氏
そして制作はブレインズベース、いやぁこの会社ビンビン来てますね
まず背景美術見てくださいよ、もはや池袋そのもの
これというのもスタッフの愛からなる徹底したロケハンの賜物すなぁ
夜中外人に絡まれたりしたそうですが・・・
本編作画も良回ばっかです、静ちゃんの戦闘作画やセルティのチェイス作画や罪歌のドラッグ作画は極めて素晴らしい
安定した絵作りをしつつ動きで魅せるところはしっかり魅せてくる
とにかく成田節が120%生かされてますね、評価高めです
あと何気に協力すごいっすね、遊馬崎・狩沢コンビの電撃文庫トーク以外にも、シネマサンシャインにソラヲトやDTBなど(アニプレ作品)の看板が出てたりと

バッカーノの時も思ってましたが、声優が半端なく豪華ですよね
沢城みゆき、豊永利行、宮野真守、花澤香菜
豊永利行さんは私あまりご存じなかったんですけど(今でこそおちんこの主役で有名ですが)この方電車男に出てたんですね、ギャルゲオタの人、覚えてますよ
えーそれから小野神谷福山の腐女セット、この三人はほんとよく組みますねぇ
そういえばちょうど放送時期とリンクして、音無と天使ちゃんが殺し合いしてるよwなんて笑って見てたこと
他大塚明夫、大塚芳忠、藤原啓治、小山力也
大御所声優の溜まり場になってますね、うち藤原さんはバッカーノでもラッド役で出てますからこういう場合掛け持ちというのだろうか
しかもーさらにー13巻収録の25話では金元さんとキタエリさんも出てますね、ちょっとしか出てきませんでしたが
この声優力、これだから群像劇ものはやめられないなぁ

はああああああああああああああああああああああ
前期OP「裏切りの夕焼け/THEATRE BROOK」
強烈な曲ですね、強烈、、、ですね。。。イェー♪
映像はというと、出ました!”スナッチ風オープニング”
バッカーノの意志を受け継いでますね
ガラスぶち破るセルティ、携帯→ポストの繋ぎ、遊馬崎のスローカット、この辺は何度見ても飽きませんね
前期EDも一枚絵のスクロールではありますが、これのパロMADが人気上々のようで
後期OP「コンプリケイション/ROOKiEZ is PUNK'D」
こういう系ってあんまり聞かないんですけど、この曲は好きですね
ピッツィカートでしょうか、独特のメロディラインがこれから始まる物語を一相盛り上げます
前期もそうなんですが、歌の合間に前回のダイジェストが流れてこれまたカッコイイ
映像的には、お玉→反射鏡の繋ぎ、電撃文庫が舞うカット、コシュタバワーと公機のバイクチェイス、メガネの光る新羅が良いですね
後期ED、奥行き!?スクロールです

首から上をインナーワールドに求める趣向は結構なことだと思うのですが、残念ながら私にはそのようなきらいはないので
かといって、はちきれんばかりのホルスタインに鼻血が出るほど若気の至りでもないので
まぁ萌えを求めるのは間違いか、どっちかというと、腐ラララ?
「いーざーやーくーーんーー!!!!」
どのキャラも個性的でまた狂人なんですが、ウザヤさんと静ちゃんは格が違いますね
ウザヤさんは主に”言”の面で、静ちゃんは主に”動”の面で、あぁでも一番変態なのは・・・
キャラクターでいえば、もうどれだけツボをついてくるんだっていう、これはもはや愛だああああああ
そしてなぜか離れない蟯虫コール

オールナイト上映会が盛況だったり、大規模なオフ会が賑わってたり、という話を聞いてましたね
まぁアニプレックソの方で二重発券トラブルがあったって話もありますが
DVDなんかも1万人の腐女子ラインで売れてるようですし、評判も堅実です
成田作品だけあって男キャラが多く、また女性に人気の声優が揃っているとあっては、腐アニメ烙印が押されたとしても頷けますが
別に濃ゆいBL描写があるわけでもなく、それで切った人は完全に勿体ないですね


正直ファンですね
公式サイトで1話放送記念にキャスト六名によるサイン入りアフレコ台本のプレゼントキャンペーンなんてものがありまして
ウザヤさんの人間愛に負けるとも劣らない愛を連ねた文を書き添えて応募したところ見事当選
以後額縁に入れて飾ってあったりするわけですが
まさか当たるとは思ってみなかったですね
そんなこんなで大好きな作品です、歪んだ愛の物語、見て損なしです

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

い~ざ~や~く~ん

まずOPからして
コイツはおもしろそうという期待と
ちょっと気合入れて観ないとダメか?という不安が
ありました。

と言うのも、とにかくカッコイイ演出と歌で
一気に世界に引き込まれると同時に、
ちょっと登場人物いきなり多くない?
全然名前憶えらんねぇよというくらい
バンバン登場してくるからです。

でも心配無用です。
ちゃんとスポット当てて
紹介されるので、ストレスを感じず
自然にキャラを憶えていきます。
ただし一話も見逃せないです。

どうしても不安な方は
一気に全部観ることをオススメします。
日が経つと忘れるという心配もありますしね。
(適度な休憩を挟んでくださいね)

はじめのうちは、
都市伝説やら不思議新入生やら
最強伝説やら恋愛フラグやら
これでもかってくらい
謎を投げかけてこられますが
後で点と点が線で結ばれていく感覚が
気持ち良くて、たまりません。

リアルな世界観を装いながらも
大胆な設定のキャラも数人いるので
「有り得ない!」って思うより
こんな人ホントにいてほしいと
素直に感じました。

主な登場人物達も
誰が主人公でもおかしくない程
各キャラ深く設定されています。
実際、話によっては主役を張ったキャラは沢山存在します。
ただ単に
今回は主人公の仲間Aにスポットを当てた話
来週はBの過去の話というようなアニメは多くありますが、
『デュラララ!!』の場合は
主人公以外のスポット回の放送が終わっても、
まだこれを本筋にして続きが
盛り上がりそうな、気がするので
全員気になります。

伏線を回収したかと思いきや
新たな謎を残したりと
話の至る所に仕掛けが施されているのに
難解なアニメという感じはしないです。

昔ヤンキー漫画が好きだった方に
オススメかもです。


以下、いつものバカ話です。レビュー関係ないです。
{netabare}「ジャッジメントですの!」
とか、思わずマネして言いたくなる
アニメのキャラのセリフってありませんか?
私の場合『デュラララ!!』では、
静ちゃんの
「い~ざ~や~く~ん」が耳に残ってしまい
似てないけど、雰囲気だけモノマネしてました。

ある日
公園の公衆トイレで
誰もいなかったので、
ドンドンダンドン ドンドンダンドン
ドンドンダンドン ドンドンダデルェ~ン♪
とopのイントロを口ずさみながら登場し
小をしながら、
「い~ざ~や~く~ん」
と練習を兼ねて、一人で言っていました。

すると、全く音がしないまま
スゥーっと大コーナーのドアが開き
小学生の男の子が現れました。
私はめちゃくちゃビックリして
一瞬でトイレは
私の小の音だけが情けなく鳴り響く空間に変わり
すげぇー気まずい雰囲気になりました。
その男の子は不自然な程に、私と目を合わさず
0.2秒だけ私をチラ見して
手も洗わず出て行きました。

ホッとしたのもつかの間、
その男の子はトイレを出た瞬間
「ちょ、たなべぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!!」
と叫びながら猛ダッシュで
恐らく友人の所へ走って行きました。

私は「アイツ!トイレに変な人がおる」とか
言うんじゃねぇのかと思い
急いで小を終えようとしましたが、
アッと言う間にガヤガヤと
5~6人のガキ共の気配が
トイレに近づいて来ました。

「ヤバイッ!外に出れない」と判断してしまった私は
おもわず大コーナーに隠れてカギをしめました。

(・・・・・・・)
(うわ!くっっっさ!!)
(アイツ流してねぇじゃねぇか!!)
(最悪や!!くっっっっさ!!)

言うてる間にガキ共が
ぞろぞろトイレに入って来た気配がしました。
「どこ?」
「おらんやん」
やはり私を見に来たようです。

(早よ、どっか行ってくれーっ)

「中入ってんちゃうん?」
「うわっ臭ない?」
「お前言うなって」

(ちゃうし!!俺じゃねぇし!!
そこにいるお前等の友達が犯人じゃぁぁ!!)

私は一切音を立てず
ガキ供との持久戦を覚悟しました。
子供のしつこさが半端無いのは知っていましたが・・・

(ヒマか!?お前等ヒマか!)

私も、こうなったら絶対勝つ
あいつ等が諦めるまで、絶対に出ん!!!
と意地になり、携帯を取り出し
ネットを見始めました。←コイツもヒマ

籠城から約20分
おっさんらしき人がトイレに入って来て
ガキ共の気配が散っていきました。


(・・・・・・勝った)


・・・・・・・ガチャ
ドアを開け勝利を確信し
トイレを出ると、
出口のすぐ横にいた5人の子供が
私を見て笑いながら去っていきました。


俺もダラーズに入ろ{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

88.0 2 救世主でラノベ原作なアニメランキング2位
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(アニメ映画)

2019年6月15日
★★★★★ 4.1 (566)
2955人が棚に入れました
空と海が輝く街“藤沢"に暮らす梓川咲太は高校二年生。先輩で恋人の桜島麻衣と過ごす心躍る日常は、初恋の相手、牧ノ原翔子の出現により一変する。何故か翔子は「中学生」と「大人」がふたり存在しているのだ。やむなく翔子と一緒に住むことになった咲太は「大人翔子」に翻弄され、麻衣との関係がぎくしゃくしてしまう。そんな中、「中学生翔子」が重い病気を患っていることが判明し、咲太の傷跡が疼き始める――。

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、水瀬いのり、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

初日舞台挨拶にも行ってきました

~・~・~・~・~公開記念舞台挨拶に行ってきました~・~・~・~・~

第一希望の上映後舞台挨拶は落ちて
上映前舞台挨拶に行ってきました

上映前ということはつまり
これから見る人に向けたメッセージですから
原則ネタバレ無しということです

本当はネタバレありで面白い裏話をたくさん聞ける
上映後舞台挨拶の方が好きなのですが
まだ観ていない大多数の方にも
ネタバレなしでトークの内容をお伝えできる点は
いいかもしれませんね

原作は現在読んでいる途中で
まだ劇場版相当部分に辿り着いていませんが
映画の内容は原作の6巻と7巻にあたるようです
TVシリーズは
1巻バニーガール先輩
2巻プチデビル後輩
3巻ロジカルウィッチ
4巻シスコンアイドル
5巻おるすばん妹
までを中心に
最終話で6のエピソードを少し添える形で
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
という題名で放送していましたが

今回の劇場版は
6巻ゆめみる少女
7巻ハツコイ少女
の二つを
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
というタイトルでアニメ化しています

1~5巻がそれぞれ
麻衣、朋絵、理央、のどか、かえでの話なので
舞台挨拶に行くまではゆめみる少女という題名から
翔子がメインの話だと思っていました
しかし舞台挨拶でこれから見る人たちに向けて監督から出た言葉は
「TVシリーズはそれぞれの女の子達の話でしたが
劇場版は咲太の話です」
というもの
そして実際翔子が重要な役割を担って入るものの
咲太が自身に起きている思春期症候群を解決するため奔走する話であり
TVシリーズで少しずつ蒔いてきた伏線を
がっつり回収する構成になっています

したがってTV版見てないよ!という方は
これを観る前にTV版を見てくるか
原作小説を5巻まで読む必要があります

逆にTV版を観たのであれば
ぜひ劇場版もセットで見るべきだと思います
TV版とは独立したエピソードというよりは
TV版の完結編とでも言うべき作品なので
(原作はそこで完結せずにそのまま続いていますが)
これを見ることでTV版の評価も変わるんじゃないかと思います

一般公開前ということもあり
内容に関してのより突っ込んだ話は控えることにして
一般公開後に原作読了状態で
再び劇場に足を運ぶ予定なので
そのあとでまたレビューしようと思います

おまけ:舞台挨拶雑感(ネタバレ無し)

{netabare}監督:増井壮一

4日前まで今日が何曜日かもわからないような
忙しい生活を続けていた
ふらふらと入ったコンビニで
ちょうど青ブタコラボをやっていて
コラボ商品をぼんやり眺めながら思ったのは
「へぇ・・・青ブタ映画やるんだなぁ」

あんたがボロボロ二なりながら作ってるやつだよ!

梓川咲太役:石川界人

作品の見どころを聞かれて

「人間の限界を越えようと頑張ったけど
実際には全然できてなかった
あれは山寺宏一さんにしかできないやつだと思う」

簡単に説明するとテンションの違う二人の掛け合いを
一人芝居でこなさなきゃいけないシーンがあるんですね
実際には無理だったということなので
おそらく2度に分けて録ったのだと思います

彼は山ちゃんにしか無理と言っていましたが
君嘘フィナーレにおける朗読劇では花江夏樹が
公生と黒猫の一人芝居を見事に生で演じきっていましたよ?(・x・;

桜島麻衣役:瀬戸麻沙美

水瀬「アフレコがだいたい・・・2月くらいだったと思うんですけど」
瀬戸「あれ?3月じゃなかった」
石川「いや4月だったような気も・・・」
瀬戸「それはないよ!4月じゃ昨日じゃん!」

いや・・・昨日ではないと思うよ?
というかそこはそんなに掘り下げ必要かなw?

牧之原翔子役:水瀬いのり

事前情報の無いサプライズ登壇でした
水瀬「この後でみんながツィッターとかにあげて
私のファンが悔しがるやつですよ(にやにや)」
石川「でも、絶対欠かせない役だし、水瀬さんのイベントスケジュール確認して、サプライズ目当てでここにきてるファンもいるかもしれませんよ?」
水瀬「・・・」
司会「今日水瀬さんが来るのを予想してここに来た人っていますか?」
ぱらぱらと手が上がったのを見て、心の底から嫌そうに
水瀬「怖っ!!」

ファンにそういう態度とってるとまた換金所のババァって言われちゃうよw

思春期症候群の話になって
それぞれどんな思春期を送っていたかという質問になりました

監督:増井壮一

「高校の時は勉強とか全然してなかった
数学の二階建ての公式が覚えられなくて
こんなもの覚えて俺の将来に何の役に立つのか?
と先生に訊いたけど
『とにかく覚えろ!』しか言わないから
それ以来勉強するのをやめた」

まぁ勉強なんかしなくてもほかの手段で食べていけるなら
それはそれでいいと思いますねw

梓川咲太役:石川界人

石川「高校生くらいの頃は・・・周りに誰もいませんでしたね」
司会「それはぼっちというやつでは?」
石川「人の傷をえぐらないでください(悲)」
石川「まぁ・・・人間が嫌いでしたからね・・・」

桜島麻衣役:瀬戸麻沙美

瀬戸「高校に入って知り合いが全然いない環境になったのをきっかけに
いわゆる高校デビューってやつで
クールな一匹狼キャラになろうと思った
そういうのがカッコいいと思ってた
でも入ってすぐにクラスの子に話しかけられて
すぐ仲良くなって部活とかにも入って
全然そういう感じにならなかったw」
石川「( ゚д゚)<・・・」

一匹狼がカッコいいとか言い出した時は
石川君のフォローしてあげるのかな?
とか思ったんですが最終的には
石川君のぼっちぶりが際立つ方向にw

牧之原翔子役:水瀬いのり

水瀬「高校生くらいの頃は
大人のどこがえらいのか?
ちょっと30㎝くらい大きいだけで
なんでそんなに偉そうなのか?
オーデションに行っても
お前ら私を評価するとか何様のつもりだよ!?
って思ってました」
瀬戸「評価してもらうために自分からオーディションにきて
評価されたくないって矛盾してますねw」
水瀬「ほんとその通りですよね
まぁそれでたくさん炎上したりもしました・・・」
瀬戸「自分からほじくり返さないでいいからw」

どうやら炎上の件を多少は気にしている模様w
{/netabare}

~・~・~・~・~公開記念舞台挨拶にも行ってきました~・~・~・~・~

原作をしっかり読んだうえで初日舞台挨拶に行き
その翌日に3回目をあにこれメンバーといってきました

これでもかというくらいぎゅうぎゅうに詰め込んだ作品なので
原作からはいろいろ削られてる部分があったり
地の分の説明が無くなってわかりにくくなっているところがあったり
原作で補完してから見た方がより引き込まれる作品でした

実際初見のときより原作読んでから見た2回目の方が
一人一人の細かい心情まではっきりとわかって倍くらい泣けた
というか上映時間の半分くらい泣いてた気がします(つдT)

おまけ:舞台挨拶雑感(ネタバレ込み)

{netabare}司会(天津向)

どうも!司会のムカイオサムでーす

へー・・・天津の向って下の名前おさむだったんだね
とか思ってたら

梓川咲太役:石川界人

石川「どうも梓川咲太役の向井理です」
向「それさっきダダ滑りだったから!
  傷口に塩塗り込まないで!
  大体やったらバカウケだよって煽ったの君らでしょ!」
石川「いやー・・・面白かったですよね?」

観客に同意を求めるもまばらな拍手

向「義理の拍手すら最低限じゃん!」
瀬戸「そろそろ挨拶してもいいかしら?」
向・石川「…」

初日の映画のヒットの話になって

石川「僕いつもエゴサしてるんですけど・・・」
周りがみんなかわいそうな目で見るのを受けて
石川「エゴサ位したっていいだろぉぉぉ」
周り「・・・」
石川「エゴサして全部のツイート読むようにしてるんですけど
  #青ブタがトレンド入りして
  読んでも読んでも読み切れなくなってる
  嬉しい悲鳴」
水瀬「皆さんこれ終わった後タグ付けてつぶやけば
  もれなく石川さんに読んでもらえますよ!」

たぶん客層的にいのすけに読んでほしいオタクの方が多いと思うんだw

桜島麻衣役:瀬戸麻沙美

「初日舞台挨拶ももう4回目
朝から初日舞台挨拶してきましたが
ようやく初日なんだなぁって実感がわいてきました!」

いやもう夕方だよ!
これ最後の舞台挨拶だよ!
初日の上映終わっちゃうよ!

牧之原翔子役:水瀬いのり

「最初にタイトルを聞いたときに受けたイメージとは全然違ってすごく素敵な話だった
みんなが自分を犠牲にしてでも誰かを救いたいっていう
すごく優しい世界だった」

青ブタは本当にタイトルで損してる作品だと思う・・・

古賀 朋絵役:東山奈央

「キグルミの咲太はどういうつもりで飛び込んだのかすごく気になってます
結果的にはとってもいい結末を迎えたわけだけど
ああいう風になるって事前にはわからなかったわけじゃないですか
私の考えでは咲太はあの時代の咲太を助けて死んで
自分の心臓を翔子ちゃんにあげて
麻衣さん含めた全員を助けるつもりだったんじゃないか?
って思ってます」

なるほど・・・確かにあの結末は結果論で
最悪はねられた方の咲太に収束して
何一つ解決しない可能性もあったわけだなぁ

さすがインテリ声優目の付け所が違う!

双葉理央役:種﨑敦美

(見どころを聞かれて)
「全部が見どころ
見どころが思いつかないんじゃなくて
見どころしかないんです
私もう3回見てるんですけど
見るたびにどんどん序盤の何でもないようなシーンが好きになっていって
後半のいろんなシーンも含めて
全部が見どころだと思ってます」
・・・というようなことを
たどたどしく断片的に
あの独特の話し方でしゃべっていました
しかしそれだけ引っ張っても最後には
「踏切で最後に理央が小声で感情を吐き出すところ」
と無理やり見どころを吐かされていましたw{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

この映画無くして『青ブタ』は語れない_眠れない_トロイメライ_今作に携わった全ての人達に「ありがとう」「がんばったね」「大好き」を伝えたくて(おまけ追記)

まだ記憶にも新しい2018年秋期に全13話のテレビシリーズが放送された『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(以下、『青ブタ』)
テレビシリーズの中では紐解かれなかった主人公、梓川咲太の胸の傷の謎と咲太の初恋の相手、牧之原翔子の秘密を軸に描かれるシリーズの完結篇となる89分の劇場作品
「思春期症候群」と呼ばれる不可思議現象を発端に描かれるSF青春ドラマです
基本的にテレビシリーズ全話で張られていた全伏線の全回収でありつつ、尺の都合であらすじ等も全てカットした上で矢継ぎ早に展開が進んでいくのでテレビシリーズを最初から最後まで把握していないとさっぱり着いていけないと思います


3年前、小学4年生の牧之原翔子ちゃんは将来のスケジュールという学校の課題を書けずに思い悩んでいた…
実は翔子ちゃんは心臓移植を受けないと治らない病に侵されており、中学の卒業を待たずしてこの世を去る運命にあるのだという
3年後の12月8日、花楓の人格と記憶が元に戻る騒動が落ち着いた梓川家に来訪者が現れる
それは梓川咲太の初恋の人であり、咲太に心の支えが必要なここぞという時に現れる大人の姿をした牧之原翔子さんだった
無理矢理に梓川家に居候する翔子さんと、それを良しとしない現・彼女の桜島麻衣さんの間で火花が散る
そんな修羅場も落ち着かないまま、咲太は病院で中学生の姿の牧之原翔子ちゃんと出くわす
翔子ちゃんから幼い頃から入退院を繰り返している事や心臓移植に関する話を打ち明けてもらった咲太は、翔子ちゃんと翔子さんが同時に存在するのは翔子ちゃんの未来への不安が起こした「思春期症候群」の一種だとして解決策を模索する
やがて翔子さんは移植手術を成功させた未来からやってきた事、そしてその心臓は咲太の心臓である事が明かされていく
翔子ちゃんを救う為、咲太は自分の命を捧げるべきなのか困惑する…


テレビシリーズのレビュでも書きましたが、このシリーズは【ゼロ年代ヲタク文学の総決算】です
○○の“パクリ”と見下すことは簡単なのですが、その一言では片付けられない高尚な、ヲタク文学への愛とリスペクト、そしてSFへの昇華が込められてる作品だと思うのです
その上で今作では2010年前後に隆盛を極めた作品の要素も補完する方向にシフトしています
具体的にオイラが思い浮かべたのは『Angel Beats!』『CLANNAD』『STEINS;GATE』『アスラクライン』辺りです


また、主題に“生命の選択”や“人は何の為に生きていくのか”という普遍的な内容を孕んでいる為、今後新たに世に出てくるであろう無数の作品達と今作を比較してみるのも面白いと感じました
つい昨日も『響けユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』(「がんばったね」のくだりについて)や『ミュウツーの逆襲』や『トイストーリー4』や『ニノ国』(生命の選択や自己犠牲を美化するか否か)に絡めて『青ブタ』の方が上手く纏められてるのでは?とか、そんな話ばっかをぽ~か~さん達と話してましたw
アニメだと自己犠牲って美談として描かれがちですが、冷静に考えて17歳の少年が自分の命を捧げる、なんて事が良い話なわけがない
クライマックスまで観ていただければお解りの通り、今作は自己犠牲を否定する作品なんです


もちろん本編の全体の出来栄えがとにかく素晴らしい
ざっくり言って“お涙頂戴モノ”ですのでハッキリと苦手な人の方が多い内容だとは思います
でも面白くなかったらオイラだって計11回も劇場に足を運びませんからねw
人生で一番多くリピートした映画になりましたよ
テレビシリーズから順当に考えると今作は“翔子のお当番回”と考えたくなりますが、これまでもヒロイン達を救う為に必死になってきた咲太が、遂には翔子の為に自らの命を捧げなければいけない、とまでに追い詰められます
そしてこの絶体絶命の咲太の助けとなるのがテレビシリーズで咲太に助けられたヒロイン1人1人だというのがアツい
この辺のくだりは涙を誘う展開と熱量を感じる展開が交互に繰り返されて非常に滾るものがあります
そして広い意味で今作をもってしてシリーズ全体の“咲太の物語”に一区切りが着くことに気付くと思います
咲太を演じた石川界人さんは今作を持ってして完結とするのが一番幕引きに相応しいのでは?と、今後続篇があるとは思っていないようです


それにしてもこれほどの内容を89分に纏め上げた横谷さんの脚本力、それをテレビシリーズ終了から僅か5ヶ月弱で実現した増井監督率いるスタッフの手腕、そしてキャストによる渾身の演技、どれも大変素晴らしいです
先日、スタッフトークショーに参加してきましたが89分という尺は予算の都合上の絶対条件だったそうです、本当にお疲れ様でした
逆に濃密に内容が詰まったテンポ感こそ『青ブタ』だと思うのでこの選択は結果的に正解だと思いますb
最近、アニメ映画にタレントキャストは必要なのか?という話題を度々目にしますが、逆に考えればプロ声優の底力を感じる映画こそがこの『青ブタ』なんだとも思いますね
それにテレビシリーズからこんなにも早期に映画化の企画が為されたにも関わらず、キチンとした作品を完成させたことは本当に賞賛されるべきことだと感じます
完成が遅れて延期に次ぐ延期とか、そもそも企画された枠の中に納まらずお蔵入りとか、完成したものが極端に低クオリティ…とかいう作品も蔓延っているのが現代のアニメ業界の現実ですからね


唯一失敗と言える事を強いて挙げるのであれば、テレビシリーズ放送前から映画化が決まってたので作品人気の度合いが計り知れず、ファーストランの上映館が経ったの31館しか稼げなかった事でしょうか
おかげで連日満員、入場特典はおろかパンフすら瞬殺
あんなバズり方をするアニメ映画は至極久々です


ところで『青ブタ』の場合、テレビシリーズから一貫していた内容を短い尺に詰め込むことや、音を減らしてセリフを聴かせる、といった演出類が“映画だから”と奇をてらわずに実行されてるのが褒め称えたい
特にエンドロールでいつも通りのエンディングテーマ『不可思議のカルテ』で締め括るというのが感無量


オイラの一番お気に入りのシーケンスは12月31日の晩、ICUの前で寝てしまう咲太がこれまでの全ての出来事が走馬灯のように振り返えられていくフラッシュバックで時間が巻き戻る様を表現したカットですね
あの場面に合わせて作った、というfox capture planのBGMのピアノリバースがバッチリとハマっているのが気持ち良いです


正直いまは何の映画やアニメを観ても『青ブタ』との対比になってしまうwという我ながらメンドクサイ状態に陥っていますw
それほど今作を心の底から好きになれているのです
とにかくいま言いたいことを要約すると、今作に携わった全ての人達に
「ありがとう」
「がんばったね」
「大好き」
を伝えたい
これに尽きると思います


はなまる頂けましたかな?w


【おまけで追記】
双葉の髪型がポニーテールとナチュラルロングが日によって変わっていることに気付いた方もいると思います
何か法則があるのかと思い、テレビシリーズ含め"双葉の髪型のみ"を注視して鑑賞した結果を報告します
ずばり日付の末尾が奇数か偶数かで交代してることに気付きました!
…なんだそれだけかって?
基本的に日付の末尾が奇数だとナチュラルロング、偶数だとポニーテールになってました
これはテレビシリーズ8話で2人の双葉が融合した後の9月1日以降、両方の双葉がお互いを尊重し合っている、というメタファーなのでは?と受け取ってます
もちろん髪型以外の性格描写には変化は見受けられません
ちなみに映画劇中で咲太が「大人の梅ソーダ」を呑んだ際に一度リセットされ、奇数日がポニーテール、偶数日がナチュラルロングになってます
その後の大晦日から年明けに掛けて再リセットが起こり、ラストシークエンスの1月6日、つまり偶数日にはポニーテールに戻っています
何が言いたいのかって?
どっちも可愛いので両方交互に出て来てお得感凄い!制作スタッフGJ!って話がしたいだけですよw


【備忘録】
新宿バルト9で5回、川崎チネチッタLIVE ZOUNDで1回、川崎チネチッタ5番スクリーンで1回、ユナイテッドシネマアクアシティお台場で2回、EJアニメシアター新宿で2回、下北沢トリウッドで1回、立川シネマシティ シネマツーcスタ極上音響上映で1回
合計13回劇場で観て名実共に最も映画館でリピートしてる映画です
スタッフトークショーの増井監督、キャラデの田村さん、木田Pのサイン色紙持ってます

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

うん。。感動できれば何だってアリだと思う

 
原作は累計発行部数100名万部を超える人気小説”青春ブタ野郎”シリーズ。

TVシリーズを視聴して1年くらい経つかな。
あんまり内容を覚えていなかった・・

あれ、こんなヤサ男っぽい主人公だっけ・・

■設定
~{netabare}
思春期症候群というナゾ症状で、あり得そうにない出来事があり得るようになっている世界。TV版本編で量子力学とか相対性理恵論とかを持ち出して、あり得る感は出していたけど、煙に巻かれた感はある。でも今日びそこを突っ込んでもしゃーないのでw
{/netabare}~

■エピソード
やはりキーとなるのは翔子。
咲太との関係、咲太の胸の傷・・
そうだったんだ・・

よもやよもや・・

~{netabare}
咲太の心臓が翔子に移植されていたとは・・

ドナーカードを持っていたからって知り合いに優先して臓器を提供するとは限らないのでは・・奇跡的にという言葉は使っていたけれど・・などと突っ込むのはやめときますw

咲太の身代わりに、自分が身を投げ出す麻衣。
これ、やられて生き残った方は、たまったもんじゃない。
一生、それを引きずるでしょや。

でも・・咲太はそれを彼女にしようとしていた。
やられてみて気付くんじゃ?
自分がどれだけ彼女に酷いことをしようとしていたか。

でも・・彼女が望んだ事なら、喜ぶべきなんだろう・・か。
どっちが幸せなのか・・

自分が犠牲になって、後悔を一生背負わせるか、
自分が助かって、それを自分が背負うか・・

自分は・・前者を選びたい。
後悔を背負って生きていくのは辛過ぎるから。
究極のエゴかも知れませんけどね・・

過去をやり直した結果・・・
翔子も、咲太も、麻衣も死なず、
翔子と咲太は思春期症候群を発症しなかった。

でも咲太は翔子と浜辺で出会う夢を見て、峰ケ原高校に入ったんでしょう。
麻衣は、思春期症候群を発症して、バニーガールの格好をして・・

ラストの走馬灯のように流れたシーンは、思い出したのではなく、同じことを経験したということでしょうね。

咲太も翔子も同じ夢を見ているわけだから、お互いの名前を知っていてもおかしくないってことか。
{/netabare}~

ラストは賛否ありそうですが、自分は”どっちかといえば”、否かな・・
なぜならば、その後の出逢いと展開を『夢見させて』欲しかったから。

さて・・
ここでタイトルの考察をば。
~{netabare}
『夢を見ない』という言葉は何を現しているか・・・
夢を見るということは、別の世界線でその経験をしているということ。
つまり、夢を見ないということは・・別の世界線ではなく、この世界線でその経験をしているということ?
となれば・・

「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
 ⇒ 咲太がバニーガール先輩と出会う世界の話

「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」
 ⇒ 咲太がゆめみない翔子と出会う世界の話?

あれ、なんか違うかなw
原作読めばわかるのかな ^^;
{/netabare}~


 原作:KADOKAWAの小説
 発行:2014年
 制作:CloverWorks
  そっか、冴えカノと同じだった。
 TV版放送 :2018年10月
 劇場版公開 :2019年6月
 視聴:2020年11月 DVDレンタル

■キャラ/キャスト
主要キャラの命名はサービスエリアから。
~{netabare}
梓川咲太:石川界人
 主人公。普通だと二枚目サブキャラっぽい外見。
 え、なに携帯ないの?と思ったけど
 本編を観なおしたら・・
 妹のためにスマホを海に捨てたんでした。
 石川さんは安定の演技。
 お陰でバリ感情移入できました。

桜島麻衣:瀬戸麻沙美
 ヒロイン。主人公の彼女。
 こんな彼女とこんな交際、うらやま・・
 全く、作太の青春ブタ野郎めww
 青い春をむさぼり過ぎw
 瀬戸さんといえば、ちはやふる。
 さすがのメインヒロインでした。

牧之原翔子:水瀬いのり
 中学生と大人が存在するサブヒロイン。
 水瀬さん・・
 人気だけじゃない実力。
 一人二役も全然違和感ないし良かったです。

双葉理央:種﨑敦美
 冷静沈着な科学部の理系女子。
 主人公を「青春ブタ野郎」と命名した人物。
 種崎さん・・・
 異世界魔王(クルム)、
 モンスター娘のお医者さん(スカディ)、
 魔法使いの嫁(チセ)、
 宝石の国(ネプチュナイト)、
 そして・・
 ユーフォ(鎧塚みぞれ)、
 特にユーフォ外伝は惚れそうでした ^^;

古賀朋絵:東山奈央
 主人公と同じファミレスでバイトする後輩。
 焦ったり興奮したりすると博多弁が出る。
 キャラ的にはかぐや様のチカに近いかな。
 登場人物の中ではイチ推しキャラです。
 東山さん・・特に笑う声が刺さります ^^

豊浜のどか:内田真礼
 ヒロイン麻衣の異母妹でアイドル。
 まれいたそ・・
 出演作紹介はありすぎて断念w
 でも特に、はめふらは印象的でした。

梓川花楓:久保ユリカ
 主人公の妹。
 本編を観直して思い出した・・
 本作では「かえで」ではなく「花楓」のほう。
 なのでキャラ評価はマイナスw
 久保さん・・
 ラブライブ(小泉花陽)、
 モン娘(ティオニシア)、
 あまんちゅ!(ちゃ顧問)、
 ダンまち(ロキ)、
 少女終末旅行(ユーリ)!、
 今後ともお世話になりそう ^^

{/netabare}~

自分の中では、まごうことなき、名作。

本作を観た後、TV版を観直し、また本作を観直しましたw
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

68.8 3 救世主でラノベ原作なアニメランキング3位
変人のサラダボウル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (139)
458人が棚に入れました
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。 なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。 一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。 前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

声優・キャラクター
鏑矢惣助:古川慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地葉
皆神望愛:藤田茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨春花:真野美月
草薙勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかったみたいな?!

【レビューNo.143】(初回登録:2024/9/22)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
最初はタイトル切りしてましたが、他の方のレビューを拝読すると思っていた
モノとは違いよさげだったので、視聴し始めて無事完走。


(ストーリー)
岐阜で探偵業を営む鏑矢惣助は、不倫調査の尾行中に異世界から転移してきた
皇女サラと出会う。
彼女は異世界で祖国が滅ぼされ、こちらの世界に逃げ延びてきたのだった。
こうして2人は成り行きで共同生活を送り始める。
一方サラの従者である女騎士・リヴィアも遅れてこちらの世界に転移。
彼女はホームレスからこちらの世界での生活をスタートさせるのだった。


(評 価)
・ホームコメディとしては◎
 原作者は『はがない』の平坂読先生。
 『はがない』が(時代の流行りもありますが)
 → 個性豊かなヒロインたちが枠からはみ出すドタバタ学園ハーレムモノ
 という感じだったのに対し、本作は趣向を変え
 → 収まりのいいホームコメディをベースにした群像劇
 をやりたかったのかなっと。

 ベースとなるホームコメディですが、主人公のサラは
 ・年令は12歳ながらも、皇女という立場や命の危険にさらされる等波乱万丈
  な人生を送る
  → そのため精神が早熟しており、妙に達観している面もある
 ・言動に高貴さがあり、上述の大人っぽさがより引き立つ
 ・それでいて年相応の子供っぽさも持ち合わせている
 ・また順応性も高くネットやオタク文化を満喫している
 キャラ造形がなかなかに秀逸。
 なので、惣助との会話だったり食事等の日常シーンなども
 ・小学生のそれでなくまた(精神年齢の高い)高校生とのそれでもなく
 ・当然実の親子ではないが赤の他人という距離感でもない
 サラという”特異なキャラ”だからこそ成立する、独自の空気感や面白さが
 心地いいんですよね。
 「これが平坂先生のやりたかったホームコメディか。なかなかええやん。」
 と納得させられるモノはありますね。

 あとサラは魔法が使えますが、それに頼って面白展開をガツガツつくること
 なく、必要最小限に留めたのも好印象ですね。


・他のキャラの群像劇は小粒感が・・・
 上述の通り、「惣助×サラ」の主役コンビは収まりのいいホームコメディと
 して機能していた分、他のキャラでもっと引っ掻き回してもよかったかなと
 思ったのですが、その辺少々物足りなかったかなあっと。
 全体的にソツなく単打が打てるアベレージヒッターはそろっているが、長距
 離砲がいないみたいな。

 ポジション的には、リヴィアなんかはガンガンバットを振って長打を狙って
 欲しいところなんですが
 ・”どちゃシコボディ”の下ネタではみ出し感はあるが
 ・基本他のキャラに振り回されて、ようやく持ち味を発揮するという感じな
  ので、ちょっと物足りない
 という感じですかね。
 (エピソード自体はソツなく創られており及第点だったと思いますが、味付
  けはもう少し刺激が欲しかったかなっと)
 むしろキャラとしては、ヒットや送りバントでリヴィアの支援という役割を
 きっちり果たしてたプリケツさんの方が好印象だったかな。

 ただこの辺も平坂先生が『はがない』でみせた勢いにまかせたはみ出し感を
 封印し、やはり収まりのいいコメディを目指したのかなと感じるところもあ
 るんですよね。
 (ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかった
  みたいな)

 唯一の例外が永縄友奈でしょうか。
 {netabare}・中学生だがいじめ問題で探偵依頼して惣助とサラに助けられる
  → その経験を活かし今度は他のいじめられっ子を助ける
 ・そしてサラの初めての親友になったり、探偵業に興味を持ったり{/netabare}
 ハートウォーミングな展開で見事に長打をかっ飛ばしてくれました。
 

上述のように個人的には少し物足りなさがありましたが、サラのキャラ造形が
よかったので結構楽しめたと思います。
さすが平坂先生で、それなりのレベルは担保されていたと思いますし。

作画はコメディなので、そこまでハイレベルなモノを求められないとはいえ、
ちょっとチープだなと感じましたね。
それに女の子はもう少し萌えっぽさがあった方が見映えするだろうと。
あと岐阜アニメらしいが終わってみると
・長良川で勝手に鮎を獲ってはいけません(遊漁証が必要)
・岐阜タンメン食ってみて~
位しか頭に残ってねーなw


OP『ギフにテッド/和ぬか』
ED『今晩の喧嘩/名誉伝説』
・両曲とも面白い感じで、作品にはマッチしてたかな。
・あと作中でサラが歌う『レタスとキャベツ』も「なんじゃこりゃ?!」って
 感じがよき。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラが良いし普通に面白いけどリアルタイム向け。一気見は飽きそう。

 多分、キャラがドタバタして話が進むような進まないような2000年代のラノベテイストなんだろうやあ、と思っていたらその通りでした。こういう話の場合キャラの魅力が面白さを左右しますが、本作のキャラの作りこみは悪くないと思います。

 惣助とサラをまともにして周囲でギャグを展開する構造にしたので、この主役2人が弱かった気もします。テーマ的にはいじめとか合法・非合法など少し重いなにかはこの2人にまかせて話をエピソードを作りつつ、リヴィアと弁護士のブレンダ、望愛がコメディリリーフという感じでした。これがパターンなので、安心して見られる構造がのんびり見る分にはちょうど良い感じなのでしょう。

 一方でギャグに関してはちょっとパターン化が目立ちました。毎週見る分には面白いのですが、一気見には向かない構造な気がします。
 ゼロ年代ラノベ的ということはハイティーン向けのテイストが強い気がします。故に内容的にサラリとしているので、評価すれば欠点もあまり感じず問われれば面白かったしプラスの評価になると思いますが、後々の評価はリアルタイムよりは結構評価は下がるかな、と思いました。

 まあ、オール4だと高すぎるけどオール3.5だと低すぎる気がする感じです。評価するとすれば作画とキャラ…これを4にして、後は3.5にしておきます。



1話 ベテラン作家原作を日朝アニメ制作会社が作る安定感。

{netabare}  原作の平坂読氏は「僕は友達が少ない」のアニメではまって、原作を楽しみに読んでいましたが…まあ、その先は言うまい…ですね。それでちょっと苦手になってしまいました。
 ですので「妹さえいればいい。」はアニメも原作も全く手を付けていません。

 本作も見始めてから「古いタイプのキャラ造形だなあ」と思い、サブスクの概要を見て初めて平坂氏の作品だと知りました。ヒロインは「ハヤテのごとく」のナギの亜流ですし、主人公が探偵というのも最近では全く見ません。冒頭の展開はもちろん「はたらく魔王さま」ですし。

 一方で古い故に、ゼロ年代ラノベ的安定感がある感じで爆発力はなさそうですが、ひょっとしたら面白いかもとは思いました。
 平坂氏は「はがない」の最終巻こそアレですが同作品は700万部で、「妹さえ」は250万部。1発屋ではないし、他に数作数巻のシリーズを出しているようです。つまりもはやベテランで実力はあるのでしょう。

 アニメ制作会社のSynergySPというところはなじみがないですが、シンエイ動画の子会社で日朝をやってたみたいですね。ということは安定的な作品になるだろうなあ、と思います。

 制作会社と原作者から言って、70点以上75点くらいの作品になるのでは?という予感がします。{/netabare}

2話 予想どおり普通過ぎるくらい普通の面白さですね。

 予想通り、普通の面白さの普通のドタバタ劇以上でも以下でもなさそうです。理解しやすい「ヒナまつり」と言えばいいんでしょうか。まあ、見るかもしれませんが、優先順位は…普通?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何となく裏社会

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 なんか尻切れトンボで終ってしまいました。2期を待て!と、言う事かな?

 登場人物が裏社会の住人寄りなので、逮捕されたりしてもへぇ~でした。変人と犯罪分子を同列に扱うのはなぁ…。

 作中でもカリスマ的な魅力のあることになっているサラですが、元部下の女騎士が何をやっているか知らないなど、結構薄情なのが気になります。

 戦争で負けて、国と民を捨てて異世界に自分だけ逃亡しているし、こいつは悪人なのでは?

 現世のゴミが転生後に異世界チートでブイブイ言わせるのとは訳が違います。責任放棄は大罪の様な…。

 カリスマのあるリーダーだったのなら、尚更こいつのせいで大量の騎士や兵士、国民が死んでいると思うのですが、自分のために死んだ者達への想像力も欠如している様です。

 帝王学とはそういうものですが、何か釈然としません。みんな気にならないのかな?

 私も含めて視聴者のほとんどは権力者に見捨てられて死体の山に加わる程度の存在なのにねぇ…。国が滅びた時に逃げられると思ってるの?多くの人は醜態をさらした挙げ句に不名誉な最期を迎えますよ?

 コメディとしてはまぁまぁでしたが、サラの過去がちょっとなぁ…という作品でした。

 日本が政策の失敗でハイパーインフレで目茶苦茶になって、餓死者も出ているのに、裏金自民党議員のみが海外へ逃亡して、幸せに暮らしている様な不快さを感じました。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.30

 ギャグだけど、リアル路線寄りの本作品…。サラは可愛いので、応援したくはなりますが…。

 異世界人が現代日本に転移してくると、問題になるのは身元なんですが、今回上手く処理してサラは学校へ行ける様です。

 もう少し早く、合法公立機関に参入した方が良かったかもです。この物語、現代日本で身分が曖昧な人物達を受け入れてくれるのが変人と言うより、裏社会の人間達というリアルティが、何とも言えません。

 犯罪組織や法律を守る気の無い奴らの方が一見懐が広く、面倒見も良いと言う…。闇だねこりゃ…。

 特に成人女性?の女騎士は、裏社会の人間達と仲良く暮らして行くしか無いので、面白いと言うか、底辺女性の現実を突きつけられていると言うか…。ギャグになって無くない?

 現代人がわけワカメな文明の劣った世界に転移しても、物分かりの良い冒険者ギルドがあって直ぐに受け入れてくれたりと、無理があるのに、まして異世界人は…と言う感じですね。

 何となく評価されないのは、この辺が影響してるのかな?と、思います。

投稿 : 2024/11/02
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