擬人化で戦闘なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの擬人化で戦闘な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月09日の時点で一番の擬人化で戦闘なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.1 1 擬人化で戦闘なアニメランキング1位
はたらく細胞(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (995)
4860人が棚に入れました
これはあなたの物語。あなたの体内(からだ)の物語──。
人の細胞の数は、およそ37兆2千億個。細胞たちは体という世界の中、今日も元気に、休むことなく働いている。体に襲いかかるウイルスや細菌には徹底抗戦!そこには知られざる細胞たちのドラマがあった。擬人化モノの新定番、大人気コミック「はたらく細胞」が待望のTVアニメ化!誰もが共感できる、細胞擬人化ストーリー!

声優・キャラクター
花澤香菜、前野智昭、小野大輔、井上喜久子、長縄まりあ、櫻井孝宏、早見沙織、岡本信彦、M・A・O、千葉翔也、能登麻美子
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【真偽不明】はたらく細胞を訂正・解説してみた!【修正中】

 1巻の最初の方だけ漫画を読んだことがあった気がします。

 これいいですよね!
 ひとの体の細胞、主に血球や免疫細胞の役割を漫画で分かりやすく教えてくれます。登場人物の役職名と働きを見ていれば、自然と免疫や血液についてのイメージがザックリと身につくアニメ。私も大学で免疫学をかじってますが、高校生の時にこの漫画あったらもっと免疫学に入りやすかっただろうなあ。
 ということで中高大学生におすすめです!

 ただ、おそらく作者は免疫学に精通した人ではないです。

 多分免疫学をちょっとかじったことがあるくらいのふつうの漫画家さんで、テーマとして細胞を取り上げた漫画を描きながら勉強中、という感じだと思います。
 正直、専門家目線でいくと根本的で修正不能な間違いが散見されます。

 でも、大きく間違えている部分は非常に理解が難しい「リンパ球の多様性」や「凝固カスケード」などの分野。独学で勉強した場合、この辺りを正確に理解して読者に分かりやすくアウトプットするのは不可能に近いので、原作者はよく頑張っている方だと思います。

 例えるなら、サッカーを説明するのに「ボールを蹴ってゴールにたくさん入れたら勝ち。手を使ったらイエローカードが出て退場。オフサイドっていうルールがあるからゴール近くにパス出しちゃダメ」って言ってるのと同じくらいの間違い具合。
 分かっている人は「あー、うんうん。大体そんな感じ(笑)」っていう反応ですよね。「色々間違ってるけど、雰囲気は合ってる(笑)」みたいな。「オフサイドの存在を知ってるとは、頑張って勉強したね」っていう感じ(笑)
 でもサッカー知識をゼロから説明されるよりも、この説明を挟んでから正式なルールを教えてもらった方が分かりやすいですよね。そして一生サッカーと関係しない人にとってはこのくらいの知識でも、無いよりは断然有意義だと思います。

 私は高校では物理・化学だったので、高校生物でどのくらい免疫について習うのか分かりませんが、まあこのくらいじゃないんですかね?高校生物に論破されるようだとまずいですが、そのレベルくらいはクリアしてると思います。多分。

 そんな感じで、おすすめです。



『細かすぎてどうでもいいツッコミコーナー』
 ↓語れる分野なので張り切りすぎて文章が割とウザいです。興味なければ開けないほうがいいです(笑)
 ※あと超テキトーに書いてます。個人個人の理解の一助となればいいなあと思いながら書いていますが、この文章をソースとして利用すると恥をかく可能性が高いので注意してください。●の項目は過去に間違いを書いていて修正した項目。他にも未発見の間違いがあると思います(笑)
 ※文字数制限に引っかかったため掲載を取りやめた回があります。もしリクエストあったら再掲できます。


1話
{netabare}
・OP曲「細菌・ウイルス出てこいや~♪」。これを白血球(好中球)が歌ってるんだとしたらウイルスは白血球(好中球)と関係ない。キラーT細胞も一緒に歌ってるんならOK。細菌とウイルスのちがいには注意したい。

・「血管内皮細胞がー!」。床にされました内皮細胞。まあでも床が全部人型だったらキモいのでしゃーない。

・白血球(好中球)の紹介「細菌やウイルスを」。やはり細菌とウイルスをひとまとめにしてしまっている傾向がある。ネット上を調べてみると同様の間違いが散見された。正しいイメージで言うと、細菌はこのアニメの描かれ方でOKだが、ウイルスの場合は細胞さんの中にエイリアンが巣くっているような感じ。ウイルスのほうが小さく、細胞の中に隠れて増殖する。細菌は血球と同じかちょい小さいくらいのサイズ感で、ふつうに戦う感じ。

・白血球(好中球)が感染防御の最前線なのは◎。突破されたらもっと強い人がくる。

・静脈弁通行止め。リンパ管通れません。面白い◎。

・脾臓。なんか穏やかな雰囲気だったけど、赤血球は行くと分解されるかもしれません。実は怖い場所。

・莢膜ネットで捕縛! ×飛びません。ねばねばした鎧みたいな感じです。

・肺炎球菌の説明まあまあ。肺炎と菌血症を全く別のタイプのように言ったり、菌血症の末に髄膜炎になるような言い回しは微妙に間違っているが、そこまでいくと細かいのでどうでもいい。とりあえず肺炎や菌血症や髄膜炎の原因になるのは間違いない。体の主は乳幼児? ただ、菌血症の定義で言うと、アニメ内で肺炎球菌が床を突き破って出てきた場面からずっと菌血症ではある。これも細かい話。

・「レセプターが反応している!」。間違ってるけどアニメの演出としてみれば許せる範囲。もっと現実に即した演出をすると、レセプターは「握手をした相手が味方か敵かわかる能力」みたいな感じ。触らないと無理。

・血小板。かわいい。でも彼らはビッグマム的なお母さんの体の一部がちぎれることで生まれます(多分)

・「キラーT細胞の名に懸けて!」これが一番大きい間違い。肺炎球菌を捕まえるのにキラーT細胞は基本関係ない。キラーT細胞は基本、ウイルスに感染していたり、ガンだったり、生きてるとヤバい味方を殺すという悲しい仕事。

・肺炎球菌登場「自分が何を運んでるか気づかないなんてなあ!」。いやそれ酸素運ぶ箱でしょ。ヘモグロビンでしょ。肺炎球菌がヘモグロビンと結合して赤血球に運ばれてたの?ありえねーぜ。という意見は細かすぎて、もはやいちゃもんなので心の中にしまっておく。

・赤血球は肺胞の中(空気部分)には入れない。肺炎球菌と白血球(好中球)が肺胞の中で戦うのはアリ。

・「より強力な膜だ」。こっちの莢膜が正解。ちなみに白血球(好中球)はナイフとか使いません。食べます。

・「内側からは絶対壊せない」。これはよくわからない。絶対なのか。

・「くしゃみ一号」。くしゃみは鼻、気管支はせき。

・全体的に血の描写に笑っちゃう。お前らの中にお前らが……(笑)

・ED曲好き(ただの感想)

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{/netabare}



2話
{netabare}
・1話でもすこし描写があったが、赤血球が栄養を運んでいる描写は少し違和感がある。赤血球の働きとして「栄養分となる糖質や脂質を保持して運搬する能力」は多分ない。ただ、赤血球の中にあるヘモグロビンに偶然糖質がくっついちゃったり(HbA1c=糖尿病の指標)ってことはある。基本的に栄養は血流に乗って、血球とは関係なく運搬される。脂質は水に溶けないので、脂質同士でかたまって移動する。まあ「血が栄養を運んでいる。血は赤い。赤いは赤血球」みたいに超ザックリ考えればOK。

・血小板かわゆす。何を運んでいるんだろう。血小板が何かを血管内で運搬したりはしない。

・「道に迷う」系の描写は完全にアニメ内の設定なのでしばらくツッコミなし。

・擦り傷で血管に穴が開いて血球たちが吸い込まれる。面白い◎。まあ傷なら裂傷でも何でもいいけど、「血が出る」って血球サイドから見るとこういうことなんだ(笑)

・落ちそうな赤血球を白血球がキャッチしてくれる「また会ったな」。これはアニメ演出。白血球の働きとは関係ない。

・「この傷はいずれ対処される。だが厄介な…」細菌たち登場。この辺は非常に面白い◎。まさにこんなことが起こっているはず。

・黄色ブドウ球菌。キャラデザ上手いな◎! でも食中毒は表皮からじゃなく消化管からの侵入。気づいちゃったら重箱の隅でもつつくスタイルでお送りします。

・血管収縮。説明文は◎。地図は間違いなくテキトー。アニメ内のキャラたちの行動(逃げてきた赤血球が後ろから現れたり、そもそもこの場面はどこの血管なのか、とか)はアニメ演出。血管収縮という用語だけ聞いて「ほー」と思っておけばOK。

・化膿レンサ球菌。一瞬「誰だっけこいつ……?」って思ったけどA群β溶レン菌(よーれんきん)と言われたほうがピンとくる人もいるかもしれない。赤血球を溶かす能力に関しては1話の肺炎球菌より強い。攻撃力高め。

・緑膿菌。自然界の勝ち組。いっぱいいる。防御力が超高い。

・「刃物のようなとげに囲まれて動けまい!」からの白血球逆転。白血球(好中球)が強すぎ(笑)本当は一人一殺くらいの感じで好中球はバッタバッタ死ぬ。故に寿命も短く、生まれてから数日以内に確実に死ぬ。ちなみに赤血球は120日生きるので、赤血球ちゃんが死ぬまでに白血球くんは100回くらい転生する。 君の前々前世から僕は♪

・L-セレクチン。これ完全に存在を忘れてました!紹介ありがとう! 改めて調べてみるとLセレクチンは「配管工事の人が持ってる脚立」みたいなイメージで、血管内皮細胞に立てかけて、血管の外(炎症が起きている組織)に出る用具っぽい。命綱的な扱いは微妙に間違っているかもしれないが、そもそも紹介されていなかったら私は忘れたままだったので謝謝。

・「ほう、俺たちのことを白血球ではなく好中球と呼ぶか」。◎。これを機に好中球で統一してくれ……。アニメ内で白血球さんって呼ばれると呼び方に困る(笑) 白血球って言ったらキラーT細胞さんとかも白血球だからね。

・「マクロファージや単球なんかの強力な奴は来るのが遅れる」。へー!へー!へー!(へーボタン連打)。個人的には好中球・単球・マクロファージ・樹状細胞は一緒くたに「最前線でめっちゃ食って何食べたか周りに教えるやつ」くらいでまとめていたし、なんなら単球(マクロファージ、樹状細胞)みたいに単球を大きなくくりとして考えていたが、間違いだったらしい。
 調べてみるとアニメが正解◎。単球の進化系がマクロファージと樹状細胞の2種類ある。つまり単球とマクロファージは別の存在。骨髄で生まれたときは単球。それが血管内をうろうろしている間も単球。そのうち自分の勤務地を見つけて定住すると、マクロファージか樹状細胞にランクアップする。どれもザックリ言うと「何食べたか周りに教えるやつ」だが、マクロファージはお掃除特化、樹状細胞は伝令特化な感じ。ちなみに好中球は敵を見つけると「おりゃー!」って集団で寄ってきて「細菌ぶっ殺す!」って感じだが、マクロファージや樹状細胞は「いたら食べる」的なおっとりしたスタンス。勉強になります。

・「リンパ球と呼ばれる軍隊はさらに到着が遅れる」◎。たしかに遅い。たしかに軍隊。でも人間サイドからすると、この軍隊が動き始めたらほぼ勝ち。リンパ球軍は「シンゴジラ」の軍隊をイメージしてもらうと分かりやすい。「いつまで会議してんだ!はよ軍隊出動させろよ!」「いやいや、不用意に出動させると民間人への被害が……」「こういう場合のマニュアルはまだ作成されておりません」「情報部隊の報告を待ちましょう」「前回の交戦で敵を把握しておりますので、今回は迅速に対応できます」みたいな感じ。同じ敵の2回目の侵攻には対処がはやい。

・血小板登場。血栓の平地が完成、という場面。たぶん色々間違っているが、凝固は個人的にも全然整理できていない分野。アニメ的なデフォルメも難しかったことだろう。1次止血をすっとばして2次止血を行ったと考えれば、全体的には問題ない流れ。本来はまずあのガキどもの塊が穴をふさいだりする一次止血という前段階が存在する。フォン・なんちゃら因子は知ってたけど、結合する相方の名前はGP1bというのか。知らなかった。
 ちなみに、血小板がフィブリンを持ち運んだりということはない。凝固因子もフィブリンも血中を流れている。フィブリンは『秘術・千殺水翔!!』みたいな感じで血小板の周りに現れる(目に見えないフィブリノーゲンが集まって現れる感じ)。

・血栓完成して白血球パワーアップとかは起きない、と思う。ただ、細菌側の援軍が来ないというのは大きい◎。

・赤血球たちが塊にされて2次血栓に、という場面。あら?ここでさっき言ってた2次止血が出てきてしまったか。まあ赤血球とかもからめとられるだろうから間違ってはいないんだろうけど、主に塊にされるのは血小板のほうで、しかもそれは1次止血なのだが……。上手く訂正できませんがこのアニメの『血栓のできる流れ』はあまり鵜呑みにしないほうがいいかもしれません。「主に血小板とフィブリンが主役」で「2段階ある」っていうのは正しいです。まあ漫画的には「助けに来たらひっついちゃった、トホホ」というオチが綺麗なので、まあいいか。

・「完成するとかさぶたになるのです」。えーっと、そうなのか?まあそうなのか。厳密には血管の外、皮膚と外界の間にできた血栓がかさぶた。アニメのこの場面では血管内に見えるが。こういう内側のやつは「べりっ」と剥がれるのではなく「線溶系」というシステムが溶かして終わる。まあいいや。細かいし。

・ちなみに細菌と白血球の戦争の残骸とか死体が「うみ」。白いよね。

・ED曲好き(ただの感想)

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{/netabare}



3話
{netabare}
・相変わらず好中球がウイルス(に感染した細胞)をぶっ殺しているけど、これは多分ちがう。「好中球は味方には優しいから、味方は殺せません」みたいな設定があるとよかったかもしれない。ウイルスに感染した味方を容赦なくぶっ殺すのはキラーT細胞。空中に浮いてる赤いボールみたいなの(細胞外に出たウイルス)を食べるのはマクロファージや樹状細胞。ちなみにおそらく、抗体によってオプソニン化されると好中球でもウイルス駆除に参加できる。が、まだオプソニン化の話が出てこないのでそういう例外にはいちいち言及しない。

・インフルエンザウイルスにちゃんとHA抗原(真っ直ぐな突起)とNA抗原(二股の突起)が分けて書いてある(笑)すげー◎。

・マクロファージさん登場。あ、この人って脾臓にいた人じゃん。脾臓はマクロファージさんの巣窟なので◎。

・マクロファージ説明「殺傷能力はかなり高い」。これは微妙に間違っているかも。まず生きてる味方の細胞を殺すのか不明。死んだ細胞は食べる。「強い」というよりは「なんでも残さず食べる」という意味で掃除屋。まあでも単体の兵力としては、あらゆる面で好中球より強い。というかまあ、好中球は我ら四天王の中で最弱。

・樹状細胞さん登場。木の家全体を樹状細胞と呼んでいるのかと思ったが、受付のお兄さんが樹状細胞さんだったか。そのほうがいい◎。

・マクロファージ → 樹状細胞 → ヘルパーT指令 という情報伝達は微妙に間違っているかも。基本的に自分で捕まえた情報は直接T指令に知らせに来る。でも「現場のお掃除としての機能が強いのがマクロファージ」「伝令役としての機能が強いのが樹状細胞」、というのを分かりやすくする演出としては◎。本当はこの二人は似ていて、得意分野が違うだけ。どっちかというと樹状細胞のほうがすごい。マクロファージのほうが多い。っていう私の中のイメージ。

・ヘタレ君がナイーブT細胞であることが判明。よく見ると頭にナイーブって書いてあった。「ナイーブ君は胸腺学校(仮)に通っててまだ社会に出てきてないんじゃなかったっけ?」と思ったが、これは私の思い違いで、アニメのほうが正しい。「胸腺学校を卒業して社会に出てきたけど、まだ敵に出会ったことがないので自分の才能を知らない」っていうのがナイーブT細胞。つまりナイーブ君は胸腺学校を卒業している。ちなみに胸腺学校というのは私がさっき適当に名付けた胸腺のことなのでアニメ内の用語ではない。今後出てくるかも(笑)
 ちなみにこの胸腺学校はめちゃくちゃ厳しい。まず「先生と握手する」という試験があり、なにか粗相をすると殺される。次に「これからいろいろな試験官が来ますが、敵だと思ったら捕獲しなさい。敵じゃないと思ったら何もしてはいけない」という試験があるが、実はこの試験で出題されるのは全員味方なので、捕獲した瞬間、その試験官に逆に食べられて死ぬ。この二つの試験に合格すると卒業してナイーブT細胞になれる。というわけで実は、ヘタレ君はものすごい学生時代を切り抜けてきた人なのです。

・壁から好中球が「応援に来たぞー」。これ!ここで壁から出るために(壁の隙間に向かうために)使うのが2話の『L-セレクチン』。というか、えーっと、いまこの場面は血管内なのか、組織内なのか?組織なのか。

・「俺が奴らに遭遇したときのメモリーによると」メモリーT細胞登場。うわあ、難しいところ行ったなあ。これとナイーブT細胞の登場によってT細胞関連の人たちの設定が根本から破綻してしまった。そもそもT細胞たちを擬人化するのが難しいからしょうがないけど、説明も難しい。
 下で特設して説明するが、下で述べるツッコミを回避しようとするとものすごいカオスなストーリーになるので、原作者は悪くない。それぞれのT細胞の基本的な立ち位置は間違っていないので(メモリーT細胞の立ち位置は微妙だが)、ざっくりと各細胞の雰囲気を掴むにはこのストーリーでOK。



【特設 T細胞たちについて】
 まず、「将来ヘルパーT細胞になるナイーブT細胞」と「将来キラーT細胞になるナイーブT細胞」という2人のヘタレがいる。樹状細胞とかに「秘められた才能」を教えてもらうと、それぞれ「ヘルパーT細胞」と「キラーT細胞」に進化しさらに増殖することで軍隊を作る。ちなみにB細胞も増えてこの軍隊の一員になる。その中に2人だけ、戦わずに温存される「ヘルパーT細胞のメモリーT細胞」と「キラーT細胞のメモリーT細胞」がいる。2度目の侵攻ではこの「ヘルパーT細胞のメモリーT細胞」と「キラーT細胞のメモリーT細胞」がそれぞれ「ヘルパーT細胞」と「キラーT細胞」になって、また増殖する。つまり、戦わない時は軍隊を縮小して存続させている。
 ちなみに大戦中の軍隊の構成員は全員エフェクターT細胞というくくりになる。
 つまり下のように名前が変わる。

 少数の「ナイーブ」 → 戦争勃発 → 大量の「エフェクター(ヘルパーとキラー)」 → 終戦 → 少数の「メモリー」

 これがT細胞軍隊の仕組みです。
 ここまでいいですよね?(よくねーよ)

 で、上で紹介した軍隊と同じ規模のものが、1人の人間の体の中に大量に存在します。
 なぜなら、1つの軍隊は1つの敵にしか対応できないからです。

 肺炎球菌が来たらそれを倒せる軍隊が出動、緑膿菌が来たらそれを倒せる軍隊が出動、という感じで別の軍隊が無数に存在し、それぞれの軍隊に別のヘルパーT指令やキラーT細胞さんがいます。で、ナイーブやメモリーが一緒に戦う様子は間違っています。ヘタレナイーブだった細胞がヘルパーさんやキラーさんになるのです。そして戦争が終わるとメモリーさんだけ残るのです。
 で、無数のメモリーさんやナイーブ君が「俺の敵まだ来ないかなあ」と待っているのです。
 「え?」と思いましたか?「人数多すぎねえ?」と。そう思えたらついてこられてます。

 でもこのシステムなら、平和な時、1つ1つの軍隊は大人数である必要はありません。まだ1度も侵略してきてない敵に対しては最低限2つのナイーブT細胞(と1つのB細胞)がいれば軍隊は存続します。同様に、1度侵略してきた敵に対しては最低限2つのメモリーT細胞(と1つのB細胞)が残っていれば軍隊は存続します。
 で、侵略してきた敵の情報を樹状細胞などから教えてもらうと、1つの軍隊だけが増殖して大隊になり、体の防衛を行うわけです。そして戦争が終わると、また最低限2つのメモリー細胞だけを残して軍隊は解散(死滅)します。その間もほかの無数の「同規模の軍隊(でも今は2人)」が、再編成の時を待っている、と。

 これでT細胞たちの本当の関係性がわかりましたね?
 ……わかりましたね?(2回聞くなw)
 ※ちなみにB細胞もこの軍隊と同じシステムで動いてます。

 (分かっている人へ:Th1細胞、Th2細胞、Treg細胞などについては今回は省略します。また出てきたら、ってことで。)

 で、これを踏まえてアニメを観てみると、ヘルパーT細胞とかキラーT細胞とかナイーブT細胞とかメモリーT細胞とかがごちゃごちゃで、一つの軍隊なのに万能すぎるということが分かると思います。でも訂正するのも難しいという(笑)
 もし3話でナイーブ君が覚醒して戦うなら、肺炎球菌に対応していたヘルパーT指令やキラーT細胞さんは、3話では役に立たないはずなんです。ナイーブ君はキラーT細胞に覚醒したんですから、別のもう一人のナイーブ君がヘルパーT指令に覚醒するはずなんです。逆にここにメモリーT細胞さんがいるなら、一度かかったインフルエンザなわけですから、メモリーT細胞さん変身、分裂してキラーT細胞軍団にならないとおかしい。
【特設 おわり】



・好中球、マクロファージ、キラーT細胞でインフルエンザを倒すシーン。何度も言うように好中球は×。

・久しぶりに赤血球登場。二酸化炭素を運んでいるので仕事帰りか。

・樹状細胞。説明◎。実はマクロファージさんの親戚(勘)。

・「先輩たちの昔の写真……?」。アニメ演出。ナイーブからエフェクターになるまでに訓練とかはない。樹状細胞に敵を教えてもらうと一気に秘められた才能が開花する、という天才タイプ。

・「だから、君がすべきことは分かるよね?」までの各血球の説明。これが間違っているかと言われるとそんなことないんだけど、上記のようにT細胞関連は1種類の敵に対して1種類の軍隊が動く。でも説明が難しいのでこれでいい。

・CM明け。インフルエンザが細胞から細胞へ感染していく様子◎。全体的に原作者は血球より病原体のキャラデザや設定のほうが上手い(笑)

・あと、ずっと思ってたけどこのアニメ「血の描写」多すぎないかな?いや、全部血だけどそういう意味でなく(笑)

・「元・ナイーブT細胞です!」エフェクターT細胞登場。特設で説明した通り、「エフェクターT細胞」はざっくりしたくくり。この子の場合は間違いなく「キラーT細胞」として覚醒した。そして、キラーT細胞もヘルパーT指令もエフェクターT細胞である。現役で働いてるT細胞は全員エフェクターT細胞。

・「分裂増殖もしてきましたぁ!」。あ、これ◎。

・「お待たせしました!B細胞です!」。きたあああ!アクションゲームで言うと最強候補のキャラ。抗体という遠距離攻撃が味方への補助魔法も兼ねていてめちゃ強い、みたいな感じ。T細胞と同じで、1種類の敵に1種類のB細胞。実際には抗体を作るのはB細胞が進化した形質細胞だったりするが、形質細胞については省略されたっぽい。まあそれでいいんじゃないかな。ややこしいし。

・あれ、B細胞の扱い雑いな(笑)

・発熱、悪寒、くしゃみ25号。◎。「くしゃみ、咳」と咳が追加されている◎(笑)インフルエンザなら急性上気道炎なのでどっちもあり得る。1話のツッコミにあったが、気管支からたんを出す場合はくしゃみではなく咳。

・食欲低下。おー、なるほど。深く考えたことなかったけどそういうことか。

・「ちぇ。後半はほとんど俺のおかげじゃないっすか」B細胞。だよねー◎。

・「まさか……A型のインフルエンザでは」新たな敵登場。うん。T細胞やB細胞は違う敵と出会うとこうなります。別の軍隊じゃないと対応できません◎。ちなみに前のがB型だったからA型に対応できない、というのもあるが、A型に関しては同じA型でも毎年微妙に違うので、T細胞やB細胞は毎年困ってます。毎年別の軍隊が出てます。

・ナイーブ君ヘタレに戻る。×細胞の気持ち的にはこういうことだが、細胞学的にはエフェクターになったT細胞がナイーブに戻ることはない。

・「抗体作り直してくるんで」。×正確には別のB細胞に来てもらうしかない。でも、あのバズーカみたいなのを取り換えると別の抗体を作れる、というのがアニメの設定としては分かりやすくてよい。

・ちなみにあの戦場の残骸は、あとでマクロファージさんが全て美味しく頂きました。

・ED曲好き(ただの感想)

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{/netabare}



 正確な情報かはさておいても、このアニメとウィキペディアを組み合わせるとめっちゃ勉強になりますよ!私もめっちゃ復習になりました!
 原作者グッジョブ!
 あ、本当の専門家はウィキペディア「間違ってる」って言って嫌うんですが、まあ9割以上は正しいし、いっぱい情報載ってて、すぐ検索できるので便利だと思いますよ。私は。まあでも専門家とウィキペディアが一緒に人狼ゲームしてたら、専門家の方を信用してあげてください。でも「遠くの専門家より近くのウィキペディア」です(笑)



5話
{netabare}
・うわあ、今回、細かく訂正してたらキリがないなぁ……

・防毒マスクは誰だ?多分単球だよな。マクロファージと一緒にいる描写っていいのか?仕事場違くないか?……まあ細かい話だからいいや。

・ヘルパーT指令。あれ、まだ説明されてなかったっけ。説明だいたいOK。3話のツッコミで書いたように、本当はこの指令は「花粉専門の指令」ってことになる。

・花粉隕石襲来。眼球表面に着水した模様。

・スギ花粉のアレルゲン。「卵から生まれた」みたいな描写だけど、花粉の破片はすべて花粉のアレルゲン。普通に花粉をそのままキャラ化すれば良かったんじゃないかな。

・マクロファージさんが連絡してきた。これは正解。スギ花粉は細菌でもなければウイルスのように細胞の中に入って増殖するわけでもないので、好中球もキラーT細胞(ほんとはここで引き合いに出すべきはNK細胞だが、まだ登場しないので言及無し)も関係なし。連絡してくるとしたらマクロファージか樹状細胞。でも本当は食べないと連絡できない。

・赤血球と白血球(好中球)またも再会。相変わらず好中球が何でも殺すがこれは×。いつか好中球とB細胞が共闘する時が来たら、その時は好中球が無双してよい(オプソニン化)。男主人公にこういう万能な役をやらせたいなら、マクロファージにした方が良かった。

・今更「食作用」を出してきた(笑)まあでも勉強しながら設定を修正してるんだね。頑張れ原作者。ちなみに「食べたら相手の正体が分かって、もう食べなくなる」ということはない。食べるもんは食べる。食べないもんは食べない。食べるかどうかは先にレセプターで判定する。で、好中球は花粉アレルゲンはたぶん食べない(笑)

・「あー!そいつはー!」記憶細胞、登場。うわーまた出たよ。メモリーT細胞の登場によってT細胞関連の設定が崩壊したのと同じく、記憶細胞の登場によってB細胞の設定が崩壊した。
 「記憶系」のキャラわざわざ2種類いる?っと思った視聴者もいるだろうが、「B細胞にとっての記憶細胞」が「T細胞にとってのメモリーT細胞」と同じ役割。つまり記憶細胞はB細胞の仲間。
 3話のT細胞たちについての説明を持ち出すと、
 少数の「ナイーブ」 → 戦争勃発 → 大量の「エフェクター(ヘルパーとキラー)」 → 終戦 → 少数の「メモリー」
 これと同様に
 少数の「B細胞」 → 戦争勃発 → 大量の「形質細胞」 → 終戦 → 少数の「記憶細胞」
 (ただし、このアニメでは形質細胞はB細胞と合体させて、省略されているっぽい)
 という感じで、記憶細胞というのは、大戦を経験して今は休憩しているB細胞のこと。
 で、こいつが花粉の情報を持っているのであれば、今回はこいつがB細胞(正確には形質細胞)になって戦わないとおかしい。

・「なんだこの大量のスギアレルゲンは!」。今回の敵は少し大きく描かれているが、「アレルゲン」を描きたいならそれはウイルスより小さいくらいの破片のこと。この細胞より少し大きいサイズ感は「スギ花粉」そのものを意識していることが窺える。作者は「アレルゲン」をどういうものだと思ったんだろうか。

・「秘密兵器というと、B細胞のことですね」。本当は「今回も記憶細胞さんに現役に戻ってもらおう」という感じになる。で、この補佐官みたいな女の人誰だろう(笑)……Treg?

・ここからざっくり行きます(笑) IgEじゃなくIgGだと云々……とかいう脇道の話は省略。

・マスト細胞が「過剰な」IgEの濃度によってヒスタミンを出す、みたいな感じになってますが、多かろうが少なかろうが出します。そして濃度を測定するのではなく、IgE抗体の抗原にくっつく方と逆の側が直接マスト細胞にくっついて、その刺激でマスト細胞の体の中からヒスタミンが出ます。

・「ヒスタミン、ドバーッ!!」らへん。ヒスタミンの説明はOK。あとはもう全部アニメ演出。まずここは血管、組織、鼻腔のどこなのか。ヒスタミン中枢が爆発?たぶんそんなの存在しない。ヒスタミンの分泌腺とかはなくて、マスト細胞の中から出てくる。ヒスタミンそのものに押し流されているが、実際にはヒスタミンによって血管の壁が緩んで、血管内の水が組織に流入して浮腫が起こる。

・緊急用免疫システム。……なにそれ。誰が名前つけたん。というか作者は何の本を読んだんだ!まじでこの辺めちゃくちゃだぞ!

・その後のいろいろ。まあなんか……あれだ、パニック感は出てるよね。そこは良い。そこだけは良い。

・「IgEが悪い!ヒスタミンが悪い!」「どちらもお互いの仕事をしただけなのにな」。この辺は◎。でも正直言ってアレルギー持ちの人間からすると、「まじ私の中のヒスタミン全部消滅しねーかなー」と思っている。まあでも多分ないとなんか困るんだろうね。好酸球と好塩基球も、たぶん無いなら無いで困るんだろうね。知らんけど。

・そういえば今回アレルギーの話なのに好酸球や好塩基球は登場させないんだ。じゃあもうあの二人登場しないんじゃね?(笑)

・赤血球が鉄球を運んでくる。……何それ。

・ロボ登場、街を破壊、細胞を排除。……誰これ。

・「あいつの名は……ステロイドだ!」。おー、じーざすくらいすと。最後にぶっこんで来たな。あとで詳しく書きます。とりあえずオチとしては「花粉症になったので体の主がステロイド薬を体の中に送り込んで、解決しました」っていうことらしい。つまり体の主は病院に行って薬をもらった、というオチ。

・「なんだかんだでアレルゲンも自然消滅……」。いやいや。ほんと今回酷いぞ(笑)視聴打ち切るぞこのやろー(笑)消滅ってなんだ。ステロイドの効果か。そんなもんないわ。ステロイドが免疫を鎮めたから、アレルゲンがあっても誰も攻撃しなくなったんだよ。つまりアレルゲンは花粉の季節が終わるまでずっと来るよ。そして鼻水で洗い流されるよ。そしてステロイドは細胞を攻撃したりしない。免疫細胞を寝かしつけるだけ。



【特設 ステロイド】
 「あいつに比べりゃすげー紳士的に仕事してたよ!」×。
 このアニメでのステロイドの扱いはかなり負のバイアスがかかっているので訂正します。

 まずロボットのような見た目ですが、ステロイドは副腎皮質ホルモンと呼ばれると書いてあったように、人体に最初から存在する物質です。副腎の皮質から出るホルモンです。「すてろいど」って響きが人工物っぽいですが、天然由来の優しい成分です(個人の感想です)。
 そして「炎症を鎮める」「免疫を抑制する」という説明は正しいですが、アニメのように細胞や組織をガンガン殺すわけではありません。免疫細胞だけに対する強力な『涅槃精舎の術』です(ナルト好きだな)。免疫細胞たちが眠ります。「眠る」ということは「戦わない」ということであり、ステロイドを使用するとむしろ白血球たちは死ににくくなるので増えます。

 まあ増えても寝てるので、細菌とかは素通りしてきて危険です。
 そしてホルモンの一種なわけですから当然「ホルモン異常」状態になって、体にはいろいろと影響がでます。
 いろいろある副作用はそれぞれ結構怖いので、用法用量には注意が必要です。これはアニメ◎。

 が、ここでもう一つ。
 ステロイドは「どうやって体に投与するか」で、威力と怖さが全然違います。
 一番強いけど一番ヤバいのが、点滴で直接血管に入れるという方法。次に錠剤で飲むという方法。
 これらに比べると皮膚に塗ったり、吸入したり、鼻噴射したり、点眼したり、というのは、効果も副作用も基本「使用した部分」に出るのでヤバさは大きく下がります。

 で、ここからツッコミですが、花粉症の場合おそらく鼻噴射っぽいやつでステロイドを送り込んだと思いますので、まず赤血球がステロイドを運んできたのはおかしいです。あの場面が鼻腔内なら、「天から眠り薬が降ってきて全員眠っちゃいました」「こ、これは、ステロイ…ド……Zzzz」みたいな描写が正しい。
 まあでも相当ひどい花粉症じゃないとステロイドまで使わないんじゃないかなぁ。「花粉症なんでステロイドください」って言ってもらえるんなら私も欲しいわ(笑)
【特設 おわり】



・この5話はこれまでと隔絶して間違いがひどかった気がする。素人である作者にも馴染みのある分野だったせいで、むしろ偏見や浅い知識が助長され、下調べが足りなかったのかもしれない。

・あ、ED曲は好き(ただの感想)

・次回は過去編らしい。あの辺は用語が多いだけで理解が難しいわけじゃないから大丈夫そうかな。次はまったり見たい。

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{/netabare}



6話
{netabare}
・赤色骨髄◎。じゃあ赤くない骨髄は何かというと黄色骨髄。血球成分で満たされた骨髄は赤いが、脂肪で満たされると黄色くなる。赤いほうがいい。黄色いとこは廃墟みたいな感じ。

・脱核◎。本当にこの原作者はよく調べてますよね!まあ赤血球の成長過程を真面目に描くなら外せない項目ですが、作品テーマに対する誠実さが伝わってきます。でもマクロファージさんが引っこ抜いてくれるのはアニメ演出。勝手に取れます。たぶん。

・あ、造血幹細胞は看護師さんにしたのか。この人自体が分裂した結果血球が生まれるから、どっちかというとお母さんって感じだけど。まあ絵面がイイ感じだからいいか。

・マクロファージ先生のもとで赤芽球が成長◎。うわ、知らんかったわこれ。記憶の片隅で「貪食する感じの細胞が造血現場でなんか働いてる」みたいなことを聞いた気がしてたのはこれか。このクラスを「赤芽球島」というらしい。マクロファージが鉄を出して育てる……(wikioediaより)?ほんまかいな。まあこれより先は各自調べてください(笑)たぶん「じょーほーでんたつぶっしつ」的な何かを出してるんだと思います。知らんけど(笑)



 ここからしばらくアニメ演出(現実に即しているわけではないが話の流れを整えるためのストーリー)が続くので、箇条書きで。視聴者としては以下に挙げたものは「ふつうのアニメとして」見て楽しめばOK。
・地図を覚えましょう×
・酸素を運ぶ訓練×
・大きくなったら迷わなくなる×
・好中球がやってきて細菌の避難訓練×



・避難訓練中に本物の緑膿菌登場!……大胆不敵かお前は(笑)警察署に併設された警察学校にヤンキーが殴り込みに行くくらいの暴挙。体の主はよっぽど免疫力弱いんだな……。まあこのあと割と瞬殺されるので許す。

・「骨髄の外に出ることはできません」。う~ん?とりあえず「脱核前は出ない」ってのは◎。「出ない」のか「出られない」のかは知らないけど。

・緑膿菌「栄養・酸素いらない」「いじめるのが好き」から、緑膿菌のさらに詳しい説明まで。う~ん?緑膿菌マニアじゃないから詳しくは知らないけど(そんな奴いねーよ)、とりあえず好気性菌だから酸素は要るんじゃないかなー。栄養なしで増殖ってそれ生物学以前に物理学の質量保存を無視してるんだが。あ、でも一応他の細菌と比べて低栄養環境でも増殖するっていうのは特徴なのか。ってか緑膿菌は細胞毒性が強いのか……?日和見感染症だからある意味「弱い者いじめ」は好きかもしれないが……。
 というわけでこの辺の緑膿菌説明は、真偽は不明ですが、個人的にはあんまり信用なりません。

・その後のなんやかんや → Aパート終了。いいお話ですね!ハイ次っ!

・「変な細胞が襲い掛かってくるぞー!」ん?ウイルス第二弾か?

・「好中球が細胞の駆除してるとこ見るのは久しぶりだぜ」「お前らは細菌殺すのがメイン」「俺たちだって細胞のトラブル処理をしないわけじゃないぞ」言い訳挿入。
 間違いなく「有識者」か「外部の指摘」に対する予防線。つまり私がいままで言ってきた「好中球は対細菌のキャラとして描かないとおかしい!ウイルスや細胞自体を攻撃するな!」という指摘をシャットアウトするための台詞。要約すると「知らなかったのかい?そういうこともあるんだよ。ふっ」っと反論してきている。ムキーッ!ソース出せコンニャロ!

 私が持っている知識から推測すると「マクロファージの食作用と好中球の食作用が完全に同じメカニズムでなされている」という考えの元の発言か……?
 もしくは本当になにかソースがあるのか。ウイルスはさておき、細胞を攻撃するなんていう記述を読んだことがないが。こんな「陰湿な教授が作ったその教授の専門分野の試験問題」みたいな後にも先にもためにならない論文1個で覆るような不確かで個人的な情報をわざわざ一般向け漫画に取り入れるかなあ。

 しかし「好中球はウイルス感染細胞、がん細胞を攻撃することがある」という作者(と監修)の主張が学術的に正しいかどうかよりも「アニメ・漫画を通して一般に免疫の知識を紹介する」というテーマにとって、この好中球の描き方は完全に悪手。間違いなく「最初から想定していた流れの中の台詞」ではなく、「連載序盤で犯したミスに対して修正ができないために、反論を抑え込もうとして挿入した台詞」である。

 よってアニメ内の設定よりもこっちの方がいいんじゃないかな。たぶん。
『好中球』 → 細菌を食べる。大勢いて素早いので序盤で活躍する歩兵。
『マクロファージ』 → だいたい何でも食べる。何を食べたか教える。好中球の強化版だが少数でノロマ。
 で、ウイルスや、がんに対しては別の『細胞を攻撃できるやつ』が活躍する。NKとかキラーTとか。

※で、これ以降「好中球が戦っている相手が間違っている」というたぐいのツッコみを自重します。とりあえずこのアニメ内の台詞を言ったということは「ソースあるぞ宣言」なので、それを信じます。……ブラフじゃないよな?(圧力)


・NK細胞登場。おーやっぱ出たか。説明文は正しいが「見つけ次第」って。見つけてからちょっと様子を見る細胞なんていない(笑)なんか特徴出そうとした結果の文章かな?さあ、ここから好中球、NK細胞、キラーT細胞、とあとマクロファージのお仕事をどのように描き分けてくれるのか。

・ウイルス感染細胞と描き方が違って、「こいつだけじゃないんでしょ」「僕の家の周りにまだいっぱい」つまり局所的に増殖しているとなると、「なるほど、今回は腫瘍細胞(がん)のお話か」となる。

・近所の細胞に案内させる。あれ、これは意外と面白い(笑)周辺細胞から遊走因子が出たりとかするんじゃなかったっけか。もうなんか(自分の中で再確認するために)ソース調べるのが面倒になったので、まあいいや。気のせいだったかも(おいこら)。

・NK細胞がなんか上から目線なのはアニメ演出。イメージとしてはこんな感じでいいと思う。別にほかの細胞と比べてめっちゃ強いとかではない。慣れあわない感じがイイネっていう程度。

・NK細胞とキラーT細胞が喧嘩。これも面白い◎。もちろん実際には喧嘩たり殺しあったりはしないが、攻撃対象がかぶっているので擬人化したら仲悪い気がする。例えるならアメリカの事件モノの映画における「州警察(NK細胞)」と「FBI(キラーT細胞)」みたいな仲の悪さ。

州警察「ふん。FBIのお出ましかい。デカいヤマにばかり首を突っ込みやがって。私らが日ごろ小さな事件を処理してあげてるおかげでここは平和だったんだ。今頃来て手柄を横取りか?」
FBI「われわれFBIは巨大な組織だが、すべてに即座に対応できるわけではない。君たちには感謝しているよ。しかし今回の事件は君たちでは対応できないのではないかな?」

 みたいな感じ。


・さーて、そろそろこれまでのツッコみ分が蓄積されすぎて、どこまでツッコむか難しくなってきた。もうT細胞と好中球出てこないでくれ(無理だよw)

・最後。NK細胞だけは「そのへんの細胞くん」の正体を見破っていた。たしかに「味方じゃない細胞」を見つける速度はNK細胞がダントツ早い。「味方じゃない細胞を見つけて殺す」のが彼女の本職。まあキラーT細胞も対応できる抗原なら同じくらい速いんだろうけど、そもそもあそこにいたのが「がん細胞に対するキラーT細胞」なのかどうかもわからないし……てかとりあえず、活性化したキラーT細胞が真っ先に登場するのをやめてくれ(笑)マクロ姉さんでええやないの。「リンパ球と呼ばれる軍隊は来るのが遅い」ってちゃんと言ってたくせに、この金髪筋肉が毎回真っ先にくるやないの。来るなよ(笑)せめてナイーブさんが来いよ(笑)
 本来、好中球が対「細菌」戦の最前線であるのに対して、NK細胞は対「細胞」戦の最前線。で、キラーT細胞はNK細胞が対応できていないからこそ登場する。

・まあでもがん細胞とNK細胞を同時に出したのは◎。そしてがん細胞が普通の細胞になりすましていたのも、まあ◎。がん細胞は免疫細胞から攻撃されないシステムを持つことで異常増殖できる。今回はNK細胞ちゃんにバレちゃったので、このあと殲滅されると思うけど、本当にがんを発症するがん細胞は最後まで免疫細胞にバレない。逆に言うと今回のような「免疫細胞に見つかっちゃうがん細胞」は今も私たちの体の中に無数に発生しては、NK細胞にやられたりキラーT細胞にやられたりして消えていく。

・あとこれだけは言わせてもらうけどね!ED曲好き!

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{/netabare}



9話
{netabare}
・まず、(待っていた人がいるかどうかはさておき)更新遅れてすみません。ちょっとめんd…忙しくて。

・お。OP曲が2番になった。今回からだっけ?

・キラー兄さんがナイーブたちを教育的指導。「T細胞は軍隊なんだぜ」というアニメ演出なのでそこだけ頭に入れて普通に楽しめばOK。訓練とかはない。

・ヘルパーT細胞の紹介。「キラーT細胞に出動命令を出す」とあるが、キラーT以外にも出す。「ヘルパーT細胞が司令官」という認識は正しいが、彼は免疫全体の司令官なので、「ヘルパーTが指令で、キラーTが実働部隊」という認識は狭すぎて間違っている。あと、この紹介文って同じキャラに対して何回も出るんだね(笑)ちなみにヘルパーT細胞にもいろいろ種類があるが、省略されているので別に覚えなくていいと思うよ。

・秘書のお姉さんは制御性T細胞。あ、やっぱそうなんだ。過去に何回か「この人はTregかな?」と書いたけど、Tregは制御性T細胞のこと。他と比べると発見されてから日の浅い細胞なのにちゃんと取り入れられてる。高校の教科書に出てくるのかな?

 ここまでの彼女の描かれ方はまあまあ。
 制御性T細胞さんはヘルパーT細胞と対を成すようなイメージ。ヘルパーTが「敵が来た!戦争するぞ!」と言い続けるのに対して、制御性Tは「免疫戦争を終結させよう」と言い続ける人。彼女がいないと敵を全滅させた後も戦争が終わらない。
 私の中ではこの二つは衆議院と参議院のようなイメージ。個人的には制御性T細胞とヘルパーT細胞は仲悪い感じにした方が良かった。でも、2人ともちがうやり方で平和を守っている的な。

・樹状細胞が昔の先生◎。たぶんマクロファージ姉さんもいたはず。

・「泣いてる。僕らと同じだ!」おいおい(笑) 胸腺学校時代とナイーブ時代は違う。胸腺が高校でナイーブが新入社員くらい違う。同じだとダメだろナイーブたちよ(笑)

・過去編(胸腺学校)突入。(ここを卒業した後が、ナイーブ時代)

・軍隊の訓練ってやっぱ歌いながらやるん?(笑)原作者の中のイメージ?わたしも知らんけどさ。

・「全体のわずか2,3%だ!」。へー。パーセンテージまで覚えてないけど、確かにほとんど脱落する。2,3%だと私が思ってたよりは多いな。軽く調べたけど出てこなかったので真偽不明。

・胸腺上皮細胞。へー。あんまり詳しいことは知らないので各自調べてください。……もしかしてこの原作者が使ってる主なソースってネット?

・パネル攻撃、キラTとヘルTの出会いの場面。マクロ姐さんがちゃんと描かれているのはいい◎。でも胸腺で「敵と戦う」「敵を見つける」訓練は存在しない。ここで選別されるのは「味方とコミュニケーションできるか」「味方を殺さずにいられるか」の2点。
 逆に言うと、ナイーブがヘタレっぽく描写されている様子は、個人的には結構好き。胸腺を卒業しても敵と出会うまでは戦闘経験がない。だからこそ名前がナイーブ。

・ここからしばらくアニメ演出。

・夜の訓練も飛ばして。正の選択、負の選択。たぶん原作者も分かっていないので、これを知りたければ各自勉強して理解してください(笑)ざっくり言うと胸腺では「ランダムに大量の兵士を作成し、使えない奴と危険分子のみを排除して残りを外に出す。外に出た兵士が役に立つかどうかはランダムだが、母数が膨大なので理論上ほぼすべての敵に対応できるはず」って感じ。

 私なりに説明すると以下のような感じです。
 正の選択=MHC分子と結合する可能性があるか=「味方とコミュニケーションできるか」=使えない奴ではないという証明
 負の選択=自己抗原に反応しないか=「味方を殺さずにいられるか」=危険分子ではない証明

・訓練の内容は負の選択を分かりやすく紹介している。が、最後に敵を倒す必要はない。

・制御性T細胞の立ち位置が思ったより良かった。結構冷ややかなタイプなんですね。まあ休戦派なので根はやさしいはず。

・ED曲イイネ!ClariSの曲はスッと耳に入ってきてすぐ好きになるんですが、飽きるのも早いんですよねー。大切に聞きます(笑)

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{/netabare}



10話
{netabare}
・なんか総集編っぽい感じ。ツッコミ少なくて済むかも(←毎回言っている)

・白黒の細菌に追いかけられる。誰だろう、わからん(笑) 流石にキャラデザのイメージだけで細菌の種類を当てられるようなやつがいたら相当熱心な細菌学者か、もしくは細菌そのものである。あ、でも黄ブ菌とインフルエンザウイルスは当てられそう。

・黄色い防毒マスク、単球登場。マクロファージ姐さんが就職先を見つけていない状態がこの人。シャワーは何だろう?こいつも敵を丸呑みにするタイプだが、好中球もナイフ使ったりする演出なので、シャワーで攻撃するという演出で、意味はない。……たぶん。

・「グルコースたっぷりですよ」前もこの話出たな。「赤血球がブドウ糖のみを栄養とする」ということを強調したいらしい。それより酸素食べないことが大事だとおもうけどね。そもそも体内には『糖新生』という経路があってだね……とか言ってみたり。脇道にそれそうなので話題を変えます(笑)

・地面(血管内皮細胞)が割れて、黄色ブドウ球菌軍登場。健常な人でも食中毒とか起こすので確かに毒性は強いかもしれない。

・合体して巨大化。アニメ演出なので普通に楽しむ。「ブドウの房状に見えるからブドウ球菌」というのは正しい。ちなみにブドウ糖のブドウとは関係ない。

・コアグラーゼ◎。相変わらずマイナーな用語を調べて臆さず取り入れるという、原作者の頑張りが窺える。もっと現実に即した演出をすると、あのネットで赤血球とか血小板を絡めとって肉壁にして籠城する感じだと思う。もしくは「秘術・魔鏡氷晶!」的なビジュアルのガード技。
 毒素とかの話をするのかと思ったら、酵素活性の話を持ち出すとは(笑)

・「義理の妹の分もね」家系図。あ、これ×。家系図で結婚前から繋がっているなら義理の妹ではなく親戚の娘さん(より正確には三従姪(曾祖父の兄弟の曾孫の子供))。というか細菌に結婚はないので「義理の」家系は存在しない。
 まあ、これは細胞・細菌の話じゃないけど(笑)

 あ、というかこの感じ↑です!!私がいままでしてきた医学的なツッコミは、普通の人が分かる分野に置き換えると丁度このレベルのツッコミ。なので細かいっちゃぁ細かいし、間違ってるっちゃぁ間違ってるような感じです(笑)

 でも多分みんなこのシーンみて「ん?義理……?」ってなりましたよね(笑)そんな感じ。なんかちょっと見過ごせない感じ。
 ……なりましたよね?

・単球さん登場、正体はマクロファージでした、というシーン。説明文その他は正しいが「フィブリンが登場し赤血球と血小板が見物している」というこのシーンは血管内じゃないのか…?(笑)

・マクロ姐さん強し、という回だったらしい。確かに好中球とマクロファージは、三國無双で例えると敵の雑魚兵と虎戦車みたいな感じ。好中球は弱いが多い。虎戦車だけより敵兵と一緒に来た方が強いよね。……いま三國無双って伝わるのかな…?(笑)

・ED曲以下略

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{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 43
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

血液と免疫が中心

循環とか免疫細胞は結構ダイナミックだし、色々面白い。健康に問題を抱えることなく生活しているようでも、たくさんの細胞が大活躍。彼らが毎日休まず働くおかげだと改めて実感できる。
擬人化するおかげで人体について初めて学ぶ人にも分かりやすい。
声優のチョイスもいいですね。心地よい。

ステロイドの表現が中々面白いと感じた。{netabare}あんなに破壊してまわる感じ?確かに免疫抑制に使うし、副作用もあるけれども。あと花粉症には抗ヒスタミン剤のほうがよさそうではある。{/netabare}

7話のがん細胞の話は向こうの立場になると非常に切ない。だって誰にも必要とされていないもの。


OP
ミッション! 健・康・第・イチ 歌 赤血球(花澤香菜)、白血球(前野智昭)、キラーT細胞(小野大輔)、マクロファージ(井上喜久子)
ED
CheerS 歌 ClariS
OPの歌詞で分かりやすく細胞の働きを示してくれるし、永遠の17歳井上喜久子さんの声大好物。そして、EDは僕の大好きなClarisで嬉しい。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
人の細胞の数、およそ37兆個(新説)。細胞たちは体という世界の中、今日も元気に、休むことなく働いている。酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球……そこには、知られざる細胞たちのドラマがあった。擬人化モノの新定番、大人気コミック「はたらく細胞」が待望のテレビアニメ化!誰もが共感できる、体内細胞擬人化ストーリー!

1. 肺炎球菌
ここは人間の身体の中。酸素や二酸化炭素を運搬していた赤血球は、ある日、体外から侵入した肺炎球菌に襲われ、白血球(好中球)に助けられる。体という世界を守るため、逃げた肺炎球菌を追う白血球(好中球)。だが敵は意外な場所に隠れていて──。

2. すり傷
穏やかな日常を過ごしていた赤血球の目の前で、突如として「すり傷」が発生した。傷口から侵入する細菌やウイルスと戦うため、白血球(好中球)は現場に駆けつけるが、黄色ブドウ球菌をはじめとした敵に苦戦する。果たして白血球(好中球)たちは、体内を守ることが出来るのか。

3. インフルエンザ
体内で増殖したインフルエンザウイルスの偵察に向かったナイーブT細胞。だが一度も敵と戦ったことがないナイーブT細胞は敵に怯えるばかりで、まったく役に立たない。そしてついには白血球(好中球)や先輩であるキラーT細胞が戦う中、戦場から逃げ出してしまう。自分を責めるナイーブT細胞。そんな彼を見かけた樹状細胞が優しく声をかけて……。

4. 食中毒
胃の付近に細菌出現。さっそく現場に駆けつける白血球(好中球)。現場ではすでに白血球の一種である好酸球が応戦していたものの、苦戦を強いられていた。非力な好酸球の姿を見た周囲の細胞たちはあまりの頼りなさに陰口をたたく。白血球(好中球)は「好酸球にしかできない仕事がある」と言うが……。

5. スギ花粉アレルギー
大量のスギ花粉が体内に侵入!スギ花粉を排除をするため、現場へと急行した白血球(好中球)は、そこで“記憶細胞”と居合わせる。記憶細胞は免疫記憶を保持しているリンパ球である。現場の光景を目の当たりにし、なぜかあたふたしている記憶細胞。「なんてこった! これじゃまるで、言い伝えと――」記憶細胞が言う“言い伝え”とは……?

6. 赤芽球と骨髄球
いつか立派な赤血球になれるように──。それはまだ、赤血球が赤血球になる前、幼い赤芽球だったころの話。赤芽球はマクロファージ先生のもとで、一人前の赤血球になるため、一生懸命訓練中。だけど方向音痴の赤芽球は、訓練の途中で迷子になることもしばしば。ある日、細菌から逃げる避難訓練をしていた赤芽球は、そこでも迷子になってしまい……。

7. がん細胞
一般細胞に化けていた敵が、ついにその正体を現した。敵の名はがん細胞。白血球(好中球)とキラーT細胞、そしてNK細胞は、この世界(体)を守るため、迫りくるがん細胞と対峙する。

8. 血液循環
二酸化炭素を肺に届け、酸素を体中の細胞たちに届ける、それが赤血球の大切な仕事。相変わらず方向音痴で道に迷ってばかりの赤血球だけど、いつまでも半人前ではいられない。今日こそは先輩たちの力を借りず、一人で循環器を一周しようと意気込むが、その傍らには心配そうに見守る白血球(好中球)の姿があった……

9. 胸腺細胞
訓練の最中、部下をヘルパーT細胞の部屋に投げ込んでしまったキラーT細胞。正反対なタイプの2人は言い争いを始める。今では立場が違う2人だが、樹状細胞によると、実は「胸腺学校」の同期だという。しかも昔の彼らは今とは全く違うキャラだった!わずか2~3%しか生き残れないという胸腺学校での地獄の特訓を耐え抜く中で、二人の間に芽生えたものとは……!?

10. 黄色ブドウ球菌
細菌に襲われる赤血球!そんな赤血球のピンチを救ったのは、ガスマスクに防護服をまとったような見た目をした「単球」だった。この単球もまた白血球の一種の免疫細胞だという。気を取り直して鼻腔へと酸素を届けに向かった赤血球だったが、またしても細菌に遭遇してしまう。細菌の名は「黄色ブドウ球菌」。この黄色ブドウ球菌は皮膚や毛穴などにいる常在菌だが、今回は何やら免疫細胞に敗けない秘策があるというが……!?

11. 熱中症
うだるような暑さに包まれた体内世界。発汗してもうまく体温冷却できない。異常な血流増加、上がり続ける体温……そう、体内世界は「熱中症」になっていた!この隙につけこんで好き勝手暴れ回るセレウス菌。頼みの白血球(好中球)も暑さのためヘロヘロになって本来の力が出せない……!この温暖化し続ける世界に、何か打つ手はないのか!?

12. 出血性ショック(前編)
なんと新人赤血球の教育係をすることになった赤血球!先輩らしいトコを見せなきゃ!と気を引き締める彼女だが、道を間違えてしまったり、他の細胞に怒られたり、なかなか上手く行かず……。そんな中、体内世界を揺るがす大きな事件が発生する。

13. 出血性ショック(後編)
「生命に関わるレベルのダメージを確認!」この緊急事態を受け、現場付近に急行した白血球(好中球)。だが、そこには守るべき血球たちの姿はなかった……!大量出血により、すでにおびただしい数の血球たちが、傷口の外へと飛ばされてしまっていたのだ。今もなお続く出血――過酷さが増す状況下だが、この世界を守るため、仲間たちを救うため、赤血球は後輩赤血球とともに酸素を運び続ける。終わりゆく世界、細胞たちを待ち受ける運命は――!?

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

(祝)本庶佑先生ノーベル賞受賞!免疫学とアニメと漫画はやっぱり日本の誇り!!

日本が世界に誇れる文化である、漫画・アニメ。
同じく世界に誇れる、日本の免疫学。(本庶佑先生ノーベル医学生理学賞受賞おめでとうございます!)
奇跡のコラボ、ここにあり。

こんな漫画やアニメが作れるのは、絶対日本だけです。

子どもたちや、免疫学を勉強したい人にぴったりの作品。
うちの子(小2)はかぶりつくようにして全話制覇。
それだけでは飽き足らず、コミックスも全巻揃えて貪り読んでいます。
子どもが「制御性T細胞が…」「サイトカインが…」なんて喋っているのを聞くと、
漫画・アニメの力に感心させられます。

そしてこれを描いている原作者・清水茜さんが、実は医学に関しては素人さんってところがすごい。
毎回勉強して描いているそうだが、日本の教育水準と漫画・アニメのレベルの高さは世界一ですね。

こういった専門性の高い漫画が日本で好まれるのは、
やはり日本漫画界の神様・手塚治虫から受け継がれた系譜だろう。
(有名だが、手塚治虫は大阪帝大医学専門部(現・阪大医学部)卒の医師)

ストーリーとしては単純明解。
病気や怪我のとき、どんな細胞がどう働いているかを、擬人化した細胞たちによる活劇にしたもの。
体内に存在する37兆個の細胞、その1つ1つに大切な役割があり、
あなたの生命を守るために必死に働いている。
文字通り命懸けで。
世界(身体)が生きている限り、細胞は職場放棄しない。
細胞の命が尽きるまで、あなたの身体を守っている。
あなたの生命を守るために、細胞は全力。

…てなことを考えると、今ここに自分が存在する奇跡に涙が出そうになった。

ただし、原作者さんはよく勉強されているとはいえ、そこは素人。
学術的に不正確な描写が散見される。
(末筆に私が気づいた不正確描写を少し記載。赤血球が栄養を運ぶ…なんてのは不正確を通り越してただのデフォルメとして無視)
ここがEテレで放送できない一番の要因かな。
Eテレで放送するためには、医学監修を原作に付ける必要がある。

とはいえ、一般の人たちが理解しにくい免疫学分野を、
ほぼ独学で子どもたちにもわかりやすい内容にした、という点で功績は極めて高い。
きっと10年後、「はたらく細胞」で興味を持った子どもたちが医学部に入ったり、
生物学・免疫学の最先端の研究に従事したりするのでしょう。

日本の医学・科学界の裾野を拡げたという功績も含めて、私は今期夏アニメで1番の高評価をした。
第2期、第3期…と本作が末長く続き、若い人たちの医学的・生物学的な知識の幅を大きく広げること、
そしてこれを機に生物学・免疫学を勉強した子どもたちが、日本の新たな科学の礎を築くことを切に願っております。

第2期はもっと子どもたちがリアルタイムで鑑賞できる時間帯で。
こんな素晴らしい作品を深夜アニメにするのは勿体無いです。


以下、私が気になった学術的に異なる描写の補足説明。
たたんでおくので興味のある人はどうぞ。
{netabare}
第3話追記
うーん…こんなこと言うと楽しめないからダメなんやけど、細かい所が気になる。
(ちゃんと「本作は学術的な事実と異なる描写がある」と冒頭で書いてるんですが…)

好中球がウイルスや感染細胞と戦っている描写に違和感。
好中球はウイルス感染細胞の排除はできない。(細菌の貪食・排除が主な仕事)
(ウイルス感染細胞から炎症性サイトカイン分泌→ナチュラルキラー(NK)細胞、キラーT(NKT)細胞やマクロファージ(MΦ)が感染細胞を除去。)
しかもウイルスに対しても好中球は基本的に無力。
ウイルスに対してはB細胞の産生する抗体が最も有効。抗体によるウイルスの無力化が鍵。
しかも、抗体が放水銃ってダメでしょ…せめてY字型のミサイルにしてくれよ…
ナイーブ→エフェクターT細胞のお話だから仕方ないとはいえ、
インフルエンザ回でB細胞が全く活躍していないのが…すごく残念。

以下は個人的備忘録と復習がてら記載。
興味のある人は覗いてみてね。もし間違ってる記載あれば御指摘プリーズ。
(先日誤記述を指摘されたので修正。サンクスです!)
{netabare}
ウィルス感染〜回復の順序としては、
1.ウイルス感染細胞(インフルエンザの場合は主に気道上皮細胞)からのサイトカイン放出
2.NK、NKT、MΦがサイトカインに呼応して感染細胞を抹殺
3.MΦ・樹状細胞(DC)がウイルス抗原を認識し、抗原提示のためリンパ節に移動
4-1.DCがナイーブT細胞を活性化(エフェクターT)→ウイルス感染細胞の積極的除去
4-2.MΦやDCがヘルパーT(Th)に抗原提示し、Thを活性化。
5-1.活性化ThはB細胞を活性化→B細胞による抗体産生開始。
5-2. 活性化Thからのサイトカイン放出により、NKT、MΦが活性化
(上記2〜5がポジティブフィードバックループになっており、ウイルス感染が持続する限り相乗的に免疫系の活性化が生じる。炎症性サイトカインの分泌亢進により発熱・悪寒・倦怠感・頭痛など一連の風邪症状が生じる。)
6.抗体によるウイルスの無力化(=抗体によるウィルス粒子の凝集、並びに阻害抗体などの存在によりウィルスが細胞に感染できなくなる)→ウイルスの爆発的増加がここで食い止められる
7.ウイルス感染細胞の根絶(上記2〜5の継続)→上記のポジティブフィードバックループが終結する
8.炎症反応の終結=回復

抗体の付着したウイルスなら、たぶん好中球も貪食できる…かな?
(好中球はCD16/32という抗体受容体を持っているので、抗体の結合したウイルス粒子なら捕獲&貪食可能だと思うんだけど…)
というわけで、B細胞が抗体を放出する前に、好中球がウイルスや感染細胞と戦っているのはおかしいのです。
{/netabare}

第12話追記
出血性ショックで末梢の細胞から死んでいく…というのは違和感あり。
最初にやられるのは低酸素・低グルコース状態に極めて弱い脳神経細胞だと思うんだけどな…。
末梢の細胞は結構低酸素状態に強いはず。
最近の知見では組織幹細胞(造血幹細胞など)は生体内で常に低酸素状態…て話もあるし。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 21

63.1 2 擬人化で戦闘なアニメランキング2位
うぽって(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (612)
3016人が棚に入れました
青錆学園に赴任してきた、新米教師はいきなり病院送りに…。それもそのはず、彼の生徒達は突撃小銃だったのです!? 個性豊かなてっぽう少女が大暴れする、学園美少女“てっぽう”コメディ♪ただいま、ゆる?りと制作中

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

セーラー服とてっぽう

原作は未読で視聴しました

自動小銃が女の子になったら?というトンデモ設定の作品

最初はまったくついていけませんでした
というより100%理解する自信もなかったのですが
観ているうちに段々と慣れてきたというのが正直なところです
まあ
女の子のキャラデザインがそれほど嫌いな感じではなかったので
最後まで視聴できたというのもあるのですが

女の子と兵器で
思い出される作品として「ガールズ&パンツァー」がありますが
(製作は「うぽって」のほうが先です)
ガルパンは女の子が兵器を操るのに対して
この「うぽって」は銃がそのまんま女の子になったらという感じで
さらに
その銃を女の子本人が使用するというとんでもない設定です

なので
銃の各部分が女の子の体の部位に連動しているという
これもとんでもないことになってます

ある部分がお尻ということで
その部分を触られたら恥ずかしそうに悶えたり

ある部分がお口ということで
その部分の部品が外れたら
「オエェ~」ってなったり

さらに
随所に銃についての説明が入れられていたりして
銃に対する理解を深めてもらおうという工夫が
感じられます

女の子のキャラ設定も本格的(?)で
銃の特徴がそのままキャラ属性になった感じです
たとえば
主人公の「ふんこ」ちゃんですが
モデルになっている銃はベルギー製の「FNC」という名前の自動小銃
だから名前が「ふんこ」
ストック(銃の後ろの部分)がスケルトンなのでパンツがTバック
他の同程度の銃と比べて重量が重いので本人も体重を気にしている
などなど
まんま銃の特性がキャラの特性になってます

まあ
例外的にアメリカ製の「いちろく」ちゃんが
関西弁という
よく分からない設定もありますが

キャラデザについては
登場する女の子はみんな可愛く描かれています
でも
なぜかみんな少しばかり
ぽっちゃりしてます
元が銃なんだったら
もっとスマートなほうがイメージに合うと思うのですが


そして
当然のことながら
兵器がメインのお話なのでバトル(サバゲーっていうの?)も本格的です

自動小銃と生身(?)の女の子ということで派手さはありませんが
戦術がとても凝ってます
各々の銃の特性を生かした戦法
逆に相手の弱点を突く攻撃

さらに
次から次に出てくる
しつこいほどの「説明」(しまいには銃の歴史まで語りだした)
途中で「もういい加減にしてくれ~」ってなっちゃいました
そのためなのか
バトルのシーンはガルパンに比べて少なめです^^

その分
文化祭やら
お買い物やら
日常のお話が結構入っているのですが
随所に銃や兵器の話題が絡んでて
もう気分はミリタリーオタクです


この作品
私のような素人にも分かりやすくする努力は
とてもよく伝わってくるのですが
やっぱり
ミリオタ向けなのかな?

投稿 : 2024/09/07
♥ : 24
ネタバレ

papa0080 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

グサっと突き刺さされた

このアニメを見るにあたって、まずは銃の知識が多少はないと始まりません
このせいで大分と敷居が高く感じられるアニメとなっていますが
昨今FPSと呼称される戦争を題材にしたゲームをプレイした人も少なくないでしょう
そのため少しは敷居が低くなっているかも?

登場人物は実在する銃を擬人化しその特徴を生かした設定をされています
例外として1人、新たに赴任した主人公の担任の先生は人間
銃の例として有名なAK47やM16A等、これは主にベトナム戦争において登場した銃です
AK47は非情にお安いお手頃価格で色んな状況で使える頑丈さん
M16Aは初期不良が多かったものの、改良を重ね現在はゴルゴ13も愛用の銃だとか
劇中ではアメリカ産という事もあり?リーダーな位置です

他にもL85という欠陥銃が登場、これは未だに使用されているものの
非情に故障が多く100発撃てばジャムったり(弾づまり)、マガジン(弾が入ってる物)が勝手に抜けたり
この設定のためこの擬人化キャラは特に特徴が出ていて可愛いボケ担当
知識がある人にはとても面白いキャラに出来上がっています

ちなみに軍用銃というのは意外な程安くAK47においてはアフリカでは50$しないという安さ
日本円なら5000円以下で現地では鶏よりも安いとかなんとか

キャラは個人的には結構可愛いし、微エロ有りやらきゃっきゃっうふふでコメディのほほん展開
真剣なシーンもそこそこあるのですが鬱!といった感じもそうありませんし
演習という名目で行われる銃撃戦もなかなか面白い出来になっています
色んな銃が出てくるのでWIKIでどういう特徴でキャラに反映されてるか調べたり楽しめました
アニメ好きでミリタリー好きなら結構いけるアニメじゃないかなと思います

しかし最終話の最後の最後、一気に色々と現実に引き戻されます
キャラ可愛いし銃の擬人化興味あるし見て見ようかな?なんて考えてる人は要注意

{netabare}「私達(擬人化した銃)を作ったのは人間だろうが」といったような言葉
人殺しの道具を望んで作ったのは人間、一瞬で痛い所を突かれました
平和ボケした日本では戦争なんて全く現実感のない事なんですが
紛争地域では少年兵がAK47を持って殺し合っているのを忘れてました

それどころか戦争や殺し合い、死を扱うアニメやゲームを楽しんでる自分
何を考えて気楽にのほほんと楽しんでたんだろうと思わされます
これには本当にまいりました、しばらくはそういった物を楽しめそうにないです

ラスト三分くらいのたった一言で鬱な気分にさせるのを元々考えていたのでしょうか
休日朝からのほほん楽しんでたらこうなるとは思いもよりませんでした
非現実な世界から放たれた現実への言葉の重み、凄いものですね・・・{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 13

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

萌えで解説する鉄砲アニメ

漫画原作(未読)、 1クール(全10話+TV未放送1話)、 2012年春放送。
TV未放送分は未視聴。


鉄砲を擬人化した、日常パート多めのキャラ萌え系ガンアクション作品。
実在する様々な種類の銃が登場し、
登場人物たちは皆、その銃の性質に合わせたキャラ設定になっています。
(体格、能力、性格など)

内容は かなりマニアックですが、
ある程度の対戦シーンに加えて、日常シーンにはギャグもあり、
私のように全く知識のない素人でも楽しめる内容になっていると思えます。

新キャラ(銃)が追加されたとき、故障したとき、キャラ(銃)同士を比較するとき等々
素人にも図や動く絵を用いて分かるように、その都度解説してくれます。
アニメでこそ出来ることだと思うし、
制作陣のこだわりも 相当なものだったと感じます。

仲間と連携しながら銃撃対戦シーンを切り抜けていく場面が、
この作品の最大の見どころでしょうか。
学内の相手と対戦した後、後半は他校との対戦シーンも出てきました。
緊張感はあまり強くないですが、私にとっては観やすかったです。

あくまでも銃器の擬人化のため、
撃たれても出血したり死んだりせず、ダメージを負って故障するだけ。
修理してすぐに復活するという安心感があります。
グロ要素は全くありません。

各話のサブタイトルを読み上げる時に、
銃声の数がその話数と一致している辺りは、少し珍しい工夫だと思いました。
(たとえば、第2話は銃声2回、第8話は銃声8回、といった具合。)


作画は、雑な絵ではないのですが全体的にもうひとつ。
また、二次元としては太めのキャラ絵も特徴的で、
私は問題なく観ていましたが、受け付けない方も居るかもしれません。
http://www.upotte.jp/ (アニメ うぽって!! 公式サイト)
アニメ作中でも↑この絵柄のイメージでほぼ合っていると思います。

キャラについて、
様々な性格(性質)のキャラ(銃)が揃っていて、敵らしい敵も登場し、
面白さを演出するには足りていましたが、
後まで記憶に残るほどのものはなかったです。
演じている声優陣は、イメージからかけ離れることがなかったので良かったです。

音楽は可もなく不可もなし。
OP曲は疾走感のある曲、ED曲は対照的に少し癒される静かな曲。
OP曲: I.N.G.
ED曲: ひめくり



内容的に万人向けとは言い難く、他人にお勧めするのも難しいです。
視聴前にハードルを下げていたこともあって、個人的には比較的楽しめました。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 35

60.8 3 擬人化で戦闘なアニメランキング3位
ロボットガールズZ(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (171)
871人が棚に入れました
光子力研究所(所在地:東京都練馬区大泉学園光子力町)、ここにはZちゃん(マジンガーZ)、グレちゃん(グレートマジンガー)、グレンダさん(グレンダイザー)の三人が暮らしていた。彼女たちに与えられた任務は、未来エネルギーとして注目を浴びている光子力の宣伝と、世界征服を狙う敵の排除。そこに地下帝国のあしゅら男爵が、機械獣ガールズを率いて攻め込んでくる! 世界征服のための地道な1歩として、食い逃げなどに手を染めてみる、あしゅら男爵と機械獣ガールズ。チームZの三人は、ストレス発散がてら完膚なきまで機械獣ガールズを叩きのめす!
――30分枠(1本10分を3本)・全3本(リピート放送あり)を月に一度放送)

声優・キャラクター
本多真梨子、水瀬いのり、荒浪和沙、久川綾、東山奈央、森下由樹子、高岡香、佐藤聡美、辻あゆみ、喜多丘千陽、松井桃子、後藤沙緒里、畑中彩希、洲崎綾、山村響
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

狙うは、練馬区のゆるキャラか、ご当地アイドル・・・ロボものじゃなかった^^!

ロボットがかわいい女の子になって戦う
いわゆる擬人化っていうの?


モチーフになるロボットは歴代のロボットアニメに登場したヒーローロボット

私の年齢のさらに上の年齢層のオジサマ方世代のロボットなのかな?
(そこ~年齢を推測しないで^^!)

かわいいロボット少女が次から次に出てきます

あたらしい女の子が登場するたびに
モデルのロボットと声優さんの名前が表示されるのですが
知らないロボットばかりでよく分かりません

作中ではロボットの姿がほとんど出てこなくて
(出てきたのは一番最初の変身のシーンのときだけ?)
女の子達がロボットになりきって戦ってます
っていうか
ちょっと(かなり?)おバカな女の子達が
ロボットみたいなコスプレして
戯れてるといったほうがいいかも
(ラリってるわけじゃないよ^^)

私自身のロボットものアニメに対するイメージがいい加減というか
知識が未熟なのもあるのですが
作品自体は
観ていて意外と新鮮に感じました

そもそも
私の中での昔々のロボットアニメのイメージっていったら・・・

{netabare}一目で分かる正義の味方と悪者の
勧善懲悪の出来上がった筋書き
・・・とか{/netabare}

{netabare}秘密といいながら
あからさまに場所が分かるように佇んでいる
正義の味方が隠れ住む秘密基地
・・・とか{/netabare}

{netabare}その秘密基地に毎回迷わず攻めて来る悪者
・・・とか{/netabare}

{netabare}秘密基地の場所が既にばれているはずなのに
頑なにその土地から引っ越さない正義の味方
・・・とか{/netabare}

{netabare}わざわざ悪者が秘密基地めがけて攻めてきてくれているのに
なぜか毎回
周囲の市街地を巻き込んでの大規模な戦闘に発展してしまってる
・・・とか{/netabare}

{netabare}なぜか悪者は毎回単身で攻めてくる{netabare}(量産型は出来ないの?){/netabare}
・・・とか{/netabare}

{netabare}何の研究をしているのかよく分からない
「ハカセ」と呼ばれる人が
なぜか仕切っている
・・・とか{/netabare}

{netabare}怒った眉毛とわらったお口の
ちょっとやんちゃで困った主人公
・・・とか{/netabare}

大体そんな感じです^^
(書き出したらどんどんイメージが膨らんできました)


でも
そんなお約束みたいな展開なのは
最初だけ

あとは
おバカな日常とおバカなバトルのお話ばかり

といいますか・・・
内容が
あきらかにロボットものから大きく逸脱しています

どちらかというと
魔法少女のギャグアニメって言ったほうがいいかも

たまに
百合っぽい展開や
Hぃシーンなんかも出てきたりして

ようするに
“コスプレ美少女”を愛でるアニメ作品なんですね~

とりあえず
おバカなかわいい女の子がお好みという方に
オススメの作品です^^


ちなみに
この作品
たくさんの女の子が出てくるからなのか
“ロボットガールズ”が
3チームに分かれていて
それぞれ

{netabare}・チームZ
 マジンガーZ(Zちゃん)
 グレートマジンガー(グレちゃん)
 グレンダイザー(グレンダさん){/netabare}

{netabare}・チームG
 ゲッターロボ(ゲっちゃん)
 鋼鉄ジーグ(ジーグさん){/netabare}

{netabare}・チームT
 ガイキング(ガイちゃん)
 ガ・キーン(ガッキー)
 バラタック(バラたん)
 ダンガードA(ダンダン){/netabare}

という構成になってます

この中で
私が知っているのは
「マジンガーZ」のみで(観たことはありませんが)
他は初めて聞く名前ばかり

マジンガーZは
わたくしの地元
石川県輪島市出身の
永井豪さんが原作ということもあり
存じあげていたのですが

実は
チームZと
チームGのロボット作品すべてが
永井豪さんの原作であることを
これ(レビュー)を書いているときにはじめて知り
作品の内容よりも
永井豪さんの功績(?)に
プチ感動してしまいました

なんだか感慨深いですね^^

こうなったら
次の“ロボものシリーズ”レビューは
永井豪シリーズでいこうかな!?


余談で
{netabare}本サイトのサムネ
左右逆なんですが・・・{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 22

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「ボク・・・Zちゃんにパイルダーオンしたぃ・・・」これぞ池畠の本気!これぞ21世紀の東映まんがまつり!

まず謝ります
“聖地”Tジョイ大泉ではなく新宿バルト9で観ました、さーせんw


マジンガーZをはじめとする東映のアニメロボットを萌え擬人化した斜め上過ぎるネタアニメ


事の発端は2009年にDVD化された往年の東映制作ロボットアニメを宣伝するためにCMキャラクターとして誕生した『東映ロボットガールズ』(現在のチームTに当たる)が大きな反響を残したことから
その後テレビアニメ化の企画が本格的に持ち上がると「これはもうマジンガーZを出すしかない!」となったとか
ちゃんとダイナミックプロから許可も貰ってます(笑)


最初は原典を忠実になぞろうとか、シリアスな作品にしようとか考えてたらしいですが、本家ダイナミックプロからは「どうせやるなら面白いものをー」と言われ調子に乗ったのは東映の森山Pその人
出来上がった川上哲也のキャラクターデザインが思いのほか可愛く仕上がったため「媚びた感じの如何にもっ!ってこの娘、殴りたくなるよねーw」と歴史的問題発言をぶちかまし、それに答えたのが脚本家の兵頭一歩と監督の博史池畠
かくして“美少女をフルボッコする”ど突き漫才みたいなテレビアニメが出来上がってしまったわけです


池畠と言えば業界屈指の作画ヲタクとして有名
もはや伝説と呼べる『ハヤテ1期39話』、『絶チル27話や37話』は彼と若手アニメタが“暴走”した結果
最近はおとなしめな仕事が多かったものの、初のシリーズ監督となった今作で遂に本性を現した(笑)


1話毎に増えるキャラクター、痛いセリフ、公式的にも痛いセリフw、練馬区大泉学園(てか東映大泉スタジオ)をフューチャーし過ぎな背景描写、敵味方関係なくボコボコにされる美少女、変化球過ぎるキャスティング、一部直球過ぎるキャスティング(島田敏さんとかw)、微エロ、金田ジャンプ、パロ、メタ、基本爆発オチ
よくもまあ10分×9話でこれだけ冒険が出来ると感心しますたw
当然作画もイイ


この作品、本家本元の東映制作である強みを活かして元ネタを知れば知るほど設定の奥深さにニヤリとさせられる
例えばZちゃんの髪型は『マジンガーZ』原典のヒロイン、「弓さやか」そのものであったり、「ガラダK7」と「ダブラスM2」は原典の1話の敵キャラだったりとまあ芸が細かい
1話から話数を重ねる毎に加速度的に面白くなっていき腹抱えて笑えましたw
本当にありがとうございますm(__)m


ちなみにジェットファイヤーP1が「ミクダヨー」みたいになったのは川上のアイデア
一番擬人化し易そうなアフロダイAとボスボロットが出ないのは“キャラ立ちし過ぎて主役を喰いそうだった”かららしい


DVD、BDの特典では公募した他キャラクターとのコラボが描かれます
つまりロボットガールズが身内だけに飽き足らず他企業のキャラをフルボッコするというわけです(爆
第1巻の特典、3.5話では“あの”「いまいち萌えない娘」と「コレジャナイロボ」がロボットガールズに勝負を挑みます
いまもえさん、遂にアニメ化ですw(CVはまさかの寿美菜子)
兵頭が完成したコンテを見て絶賛したという池畠の本気が伺える一作ですb


劇場公開時は総集編というよりか一挙上映に近い形になっており全9話+3.5話という内容に劇場オリジナルのアイキャッチ(ダブラスたん劇場)を加えた簡素なモノに仕上がってます


アニメ化したいと言ったらアニメ化され
フルボッコしたいと言ったら酷い内容になり
声優がラジオやりたいと言ったらラジオ始まった
とまあ時間は掛かったもののいくらなんでもとんとん描写過ぎる今作
そしてなんと「2期やりたい」とスタッフ&キャストが言ったら本当に2期決まりましたw
ゲッター派生作品とかガイキングLOD・・・ネタだけはまだまだありますからね・・・


最後にこれだけ言わせて
【ガイちゃんは俺の嫁】

投稿 : 2024/09/07
♥ : 26

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

フルボッコアニメ。

アニメーション制作:東映アニメーション
2014年1月 - 3月に全9話(3回)がTV放映され+PV+ニコニコなどで3話追加で全部で13話のアニメ。
1回につき10分程度です。

 概要
主に永井豪・石川賢の原作作品を元ネタに懐かしの東映ロボットアニメを美少女に擬人化した、
ハチャメチャコメディ。

練馬区大泉の光子力町という架空の町を舞台に、
主人公のZちゃんををはじめとしてマジンガーシリーズを擬人化した3人の少女が、
またもや女性化したあしゅら男爵に率いられる機械獣ガールズを相手に戦います。
Zちゃんたちは光子力エネルギーを持っており、お馴染みの必殺技を使えます。
マジンガーだけでなく、他にもゲッターロボやガイキングなどロボットを擬人化した女の子がてんこ盛りです。

 感想
有り体に言うと、女の子が女の子をフルボッコにするだけのアニメ。
微エロと暴力シーンが主成分です。
ヒロインたちも気分でビームを出して戦ってるだけですし、正義の心なんて元からない設定。
本当に自由気ままにやりたいことしかやらない感じです。
ヒロインたちよりは性格がマトモな機械獣の娘達が、
顔面を中心にボコボコに殴られて服もボロボロに破れて脱げていく。
ロボットガールズも痛い目に遭うことがあるのですが、
アニメだからすぐに治るとはいえ攻撃を受けた側が、
パ○ツ丸出しで顔面がボコボコに腫れあがって歯が何本も欠けてるとか、
見てるだけで凄く痛そうです。
そういうノリが素直に楽しめる趣味じゃないと、
笑うには少々きついかな?と思ったりです。

他に思ったこととして敵対するあしゅら男爵が優しくて良い人で、
むしろ敵側を応援したくなりました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 25

65.5 4 擬人化で戦闘なアニメランキング4位
ガーリー・エアフォース(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (208)
803人が棚に入れました
突如出現した謎の飛翔体、ザイ。それは、人類の航空戦力を圧倒した。彼らに対抗すべく開発されたのが、既存の機体に改造を施した「ドーター」と呼ばれる兵器。操るのは、「アニマ」という操縦機構。それは——少女の姿をしていた。鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝く戦闘機、そしてそれを駆るアニマ・グリペンだった。人類の切り札の少女と、空に焦がれる少年の物語が始まる。

声優・キャラクター
逢坂良太、森嶋優花、大和田仁美、井澤詩織、白石涼子、Lynn

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アフターバーナー全開で贈る美少女×戦闘機ストーリー!

この作品の原作ノベルは未読です。
そしてこの作品の視聴を決めたのは、「しーちゃん」こと井澤詩織さんとLynnさんが出演されると知ったから…
ですが、本作品の核となるアニマ役として、「Run Girls, Run!」のメンバーの一人である森嶋優花さん、「ネトゲの嫁~」のゲーム内で大活躍(?)したセッテ役の大和田仁美さんも出演されると知り、更に視聴が楽しみになった作品です。

「突如出現した謎の飛翔体、ザイ。それは人類の航空戦力を圧倒した。
彼らに対抗すべく開発されたのが既存の機体に改造を施したドーターと呼ばれる兵器。
操るのは、アニマという操縦機構。
それは…少女の姿をしていた。
鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝く戦闘機、そしてそれを駆るアニマ、グリペンだった。
人類の切り札の少女と、空に焦がれる少年の物語が始まる。」

分かりやすく纏まっていたので公式HPのIntroductionを引用させて頂きました。

ザイの存在…ストパンで言うところの「ネウロイ」の様な存在と思えば問題無いと思います。
敵の存在はありきたりですが、人類の切り札であるアニマの存在がこの作品に彩りを添えています。
何故ならアニマはこれまで居そうでいない存在だったから…だと思っています。

改造された機体を操る少女…パッと見は「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」のメンタルモデルっぽいんですけど、メンタルモデルは船そのものなので、似て非なる存在という事になります。
飛行機乗りのパイロットは、これまでアニメの中で星の数ほど描かれてきましたが、特別な操縦機構という存在はいなかったと思います。
でも忘れているだけかも…と思い、少し思い出してみました。

飛行機ではありませんが、「アスラクラインの機巧魔神(アスラ・マキーナ)」、「ブブキ・ブランキのブランキ」や「レガリア The Three Sacred Starsのレガリア」なんかは同系統の存在かもしれません。
でも調べているうちに段々思考がズレていっている気がしてなりませんでした。
もしご存知の方がいらっしゃったら教えて頂けると嬉しいです。

…レビューが思い切り脱線してしまいました。

日本軍には3体のアニマが所属していました。
森嶋優花さん演じる「グリペン」、大和田仁美さん演じる「イーグル」、そしてしーちゃん演じる「ファントム」です。
人類の切り札がたった3人の少女…?
思わず聞き返したくなるような設定ですが、事実彼女たち以外の普通の攻撃はまるで敵に当たらないんです。
でも人間は決して諦めていませんでした。
例え無力でも生きるのを放棄したら、本当に人類は居場所を失ってしまう…そんな瀬戸際だから、大人の…軍人の誇りをかけて敵地へ赴くんです。

そんな中、一騎当千の戦力を誇る戦力がアニマ…という訳なのですが、アニマのひとつであるグリペンは挙動が不安定で廃棄が決定していたんです。
ところが、主人公である鳴谷慧の傍でならグリペンは本来の力が発揮できたんです。
挙動が安定する術があることをそ知った日本軍がグリペンをそのまま廃棄処分する筈がありません。
当然、鳴谷慧の身の振り方も決まってきますよね。
実はここからがこの物語が加速度的に面白くなるんです。

アニマとザイとの戦闘は熾烈を極めています。
だから作り手の皆さんには申し訳ありませんが、縦横無尽に飛び回るアニマを見ている時が一番心が躍る瞬間でもありました。
日常パートが面白くない訳ではありません。
ただ、戦闘中の圧倒的な迫力は視聴者を痺れさせるには十分過ぎるパワーを持った作品だったということです。

日常パートで感じた唯一の不満…
それはLynnさん演じる宋 明華(ソン ミンホア)の扱いが雑だったこと…でしょうか。
尺の関係で多くの時間を割けないのは分かっています。
それでも、幼い頃から慧を支え続けてきた大切な人なんです。

ある時は突然連行され、そしてまたある時は慧の挙動不審に翻弄されて…
それでも慧の前で見せる笑顔が眩しくて…
明華はアニマにはなれませんし、代役も務まりません。
ですが慧の居場所はアニマだけ…という了見も無いと思うんです。
この物語がこの後、どの様に展開していくかは分かりませんが、明華には幸せになって欲しいと思います。

それではアニマの中での立ち位置ですが…個人的にはグリペン推しかと思っていましたが、完走して振り返ってみると、やはりしーちゃん演じるファントム推しだったような気がします。
彼女がこれまで背負ってきた期待の重さに潰れる事無く、人類を救済するために気の遠くなるような準備をしてきたこと…
有事の際にはアニマの救済が最優先事項であると、人類存続の可能性を全力で模索・実行する実力を兼ね備えていること…
そしてやっぱりCVがしーちゃんだから…
もちろん、元気一杯のイーグルも可愛らしいですけどね。

原作ではもっと沢山のアニマが登場するようですが、本作品ではアメリカ海軍に所属するライノにスポットが当てられました。
アニマの製造は各国がしのぎを削っている最中…アメリカが唯一成功したアニマがライノだったということです。
ライノもアメリカ中の期待を一身に背負ってきたんでしょう。
アニマのコアは各国が独自に開発・調整しているため千差万別…
考えてみると日本の3体ですら性格がバラバラなんですから当たり前なのかもしれません。

でもこの当たり前が検証できているのは日本だけなんです。
何故なら日本以外の国は複数のアニマを管理していないのですから…
そしてバラバラであることが、これほど重要である事を私たちは思い知らされることになるのですが、その代償はあまりに大き過ぎた気がします。
人類の未来に何が待ち構えているのか…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Run Girls, Run!さんの「Break the Blue!!」
エンディングテーマは、グリペン、イーグル、ファントムによる「Colorful☆wing」
どちらも甲乙付け難い曲だったと思います。
楽曲のメロディーはオープニングの方が好みでしたが、エンディングの旋律に昔懐かしユーロビートの香りを感じたので…

1クール全12話の物語でした。
作画も綺麗でしたし、ON/OFFの切り替えもスムーズだったので見応えのある作品だったと思います。
こういう作品はこれからもドンドン視聴したいですね♪

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

されど気になる軍事合理性

原作未読


エアフォースカテゴリー。未知なる異能の敵(ザイ)への対抗手段として開発されたのが美少女でしたよ、っと。
どれくらい異能か。対抗馬の美少女については本編かどこかのあらすじをご参照ください。

空戦ものと触れ込みの本作。それとは別に次のお楽しみが待ってます。

 1.快活幼馴染み娘との日常を愛でる
 2.ポンコツ萌え娘を愛でる

少し影のあるグリペンちゃんが正妻枠だと思うのですが、二兎を追って空中分解した印象です。グリペン(CV森嶋優花)でもミンホア(CV Lynn)でもそれ以外の子でも引っ掛かりがあればキャラ萌えで押し切れるかも。なお、私は墜落です。
フォローするとしたら、けっこう雑な作りがむしろ安心材料となり気楽に鑑賞できることくらい。
このヒロインもそうですが主人公の鳴谷慧(CV逢坂良太)も幼馴染みのミンホアちゃんもけっこう重たいものを抱えてます。そしてその重たい設定を全く活かせない展開が続きますので、物語なし!萌えなし!されどキャラ特化型の作品として楽しめるかどうか。
この二人の女の子たち以外の子も順次投入されていきますのでその色は強まっていきます。繰り返しますが、“安心で雑な作り”です。気楽に観れちゃうのです。


■いっそファンタジーオンリーならよかったのに
現実との中途半端なリンクのさせ方をします。

{netabare}・中国は内戦中なのか“東シナ海上海脱出船団”のテロップから始まるアバン
・自衛隊小松基地、第七艦隊など実在する名称が登場
・大陸からの敵に対して「台湾と半島が健在だから」と地政学的な言及あり
・グリペン、イーグル、ファントムⅡ、そしてF-Ⅱと実在機は言わずもがな{/netabare}

中途半端と評したのはそこで描かれたあれやこれやが荒唐無稽なので。

{netabare}・そもそも敵国または政情不安定な国に長期間滞在、かつ同伴者ありで入国した人間を国籍を有しているからといって入隊(厳密にはゲストだが・・・)させる軍隊はありません。
・グリペンの所望でほいほい基地に入れるはいいとして(良くないが・・・)、内通の可能性を否定できないミンホアには監視付けるでしょ?
・グリペンってジャミング(妨害電波)に優位性のある機体だと思ってたが逆にやられてない?まあグリペン側は見破ってたので気にしなくてもいいか。
・人間せいぜい8Gが限界でF-Ⅱでもそれくらいでる。アニマの変態的機動なんて即死レベルでしょ、普通。
・ただし一点、アメリカ軍のお粗末さ。「馬鹿でヘタレでやるときはやる」の前二つ部分について的を得た描写になってるのは良い。{/netabare}

他にも突っ込みどころに事欠きませんが割愛します。それなりに説得力のある描写でした、とはいきませんでした。
本題としたいのはそこに見え隠れするラノベ原作のメリットデメリット。


 作者は取材を一切してないでしょ?


俺が脳内で考えた素敵なプロット・・・止まりなんですよね。あくまで自分がラノベを読まない人なので事実誤認あったらごめんなさい。
時に天才的な作家が現れ傑作を残すこともあるでしょう。その人の経験値が作品に反映されるのなら、読書を通じて咀嚼した疑似体験を筆に込めることだって多いはずなのは理解してます。
ただし、新作を練る時には作品に合わせて経験や知識を再構築/再構成しなければならず、それに合わせて不明点を埋める作業つまり取材をするものです。異世界やファンタジーものなら隠せるかもしれませんが、現実世界の成分多めの作品にするなら最低限の取材をすることは読者への礼儀でしょうね。
それで本作を捉えると、ネットからつまみ食いしたネタを切り貼りしてるかのような横着な印象を受けます。浅さが透けて見えると作品に没入するのは難しい。横着すると往々にして人物描写もたかが知れてくる。これはきっと原作が悪いのではないかと思われます。
下手に実在のオブジェクトを持ってこなかったほうが良かったのでは?


■そうは言っても完走しちゃうぜ
中途半端な現実とのリンクには閉口しましたが、いったんそれを横に置くと、迸るB級の波動を満喫することができます。
{netabare}・幼馴染の扱いがとことんひどかった。
・あのガラスがパキンパキンの最終回がめっちゃ唐突。
・ザイこの後どうすんねん?{/netabare}

「ははは、しょーがないなー」と「ダメだこりゃ」の二択であれば前者になります。
あまりにも変だと不思議と愛着が湧くものなのかもしれません。

リアタイとしては同クールの『コトブキ飛行隊』と女子の戦闘機乗りモノ系列の比較対象があるなど、リアタイ組ならではの楽しみもありました。
クールで誰しもが必ず一つは巡り合う?愛すべきポンコツ枠みたいなもんかしら。オススメはできませんし評点も低いですが、わりと自分が好きなダメさ加減でした。
ダメさを睥睨することに快感を覚える隠れSタイプの方にはお薦めです。



-----
2019.09.10追記


視聴時期:2018年1月~3月 リアタイ視聴


原作小説第1巻 - 第3巻と第8巻の一部を時系列順に再構成した内容となっている。(wiki引用)



2019.04.03 初稿
2019.09.10 追記

投稿 : 2024/09/07
♥ : 49

Dave さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

中途半端でちっとも面白くない

完走はしましたが、やっぱり最後まで面白くなかったですね。何をテーマにしているかわからないし、未回収の伏線・謎も多く(さりとて別に興味もわかなかったけど)、何もかもが中途半端。いろいろ欠けているものは多いのですが、致命的だったのは「アツさ」が全くないこと。日常系ではなく、まがりなりにも戦闘を描くわけですから、胸が熱くなるシーンがないと、じゃあ何のために命張ってるの?という冷ややかな気持ちになります。

1. 不必要・不十分なキャラ
そもそも、その登場人物必要だった?という登場人物が多い印象です。中国人の幼馴染とか、ギャグなの?って感じのウィークリーすっぽかされキャラだし、F-2も無理矢理登場させる必要はなかった。F-4の嫌な奴キャラが払しょくされたとはいいがたいし、F-15はパッパラパーのまま。F-18もなんだか未消化のまま散ってしまうし、ずいぶんと扱いが雑だなあという印象です。

2. 結局、なんやねん
謎の敵が謎のまま終わる…かつて幼稚園の頃に見た戦隊モノの敵のようですね。その出自も、正体も、目的も、能力もよくわからないけど、とにかく「敵」なんだ、と。ここらへんはせめてもう少し明らかになっていくのかと思っていたら、まさかの最後までほったらかし。

3. 残念ドッグファイト
同時期にやっていた【荒野のコトブキ飛行隊】、こちらも似たような感じで雑なストーリー×ドッグファイトでしたが、あちらはせめて実機への愛着とか、空中戦を描くこだわりとかがありましたが、本作は子供向けのどきゅーん!ちゅばーん!な感じの繰り返しで、リアリティもないし、わざわざ変な塗装と「それっぽい」だけのデザイン改変をしてるので、手抜きな感じ。別に空中戦を見せたかったわけじゃないのかな…じゃあ、見所はゼロじゃん。

4. やはり中国推しが気持ち悪い
もともと中国に住んでいて、中国人のガールフレンド(モブ)がいて、上海奪還とか言っちゃって、一体どうして中国をそんなに推すのか…。ここまでリアリティ放棄したんだからもう架空の国でも何でもよかったはずだし、やはり嘘でも自衛隊機を扱う以上、その相性の悪さはまるで牛乳と納豆のように喉元にまとわりつきました。

5. 作画は最後まで耐えきった
作画(キャラ)だけは、際立って良いとは言えないものの、最後までギリギリの線で踏ん張った感があります。結構危うい感じだったけど、そこは沢山のスタッフさんの努力で崩壊を免れた。もしそこを投げてしまっていたら、正真正銘のクソアニメになっていたところ、耐え抜いたプロ根性には敬意を表します。

---以下は5話時点での中間感想---

なぜグリペン…なぜ中国…
まだ5話までしか見てないので、メモ程度に。
●なぜグリペン…いや、好きだけど…好きっていえばビゲンが…じゃなくて、どうして航空自衛隊でいきなりグリペンなのさ!?(そういえばF-Xの出来レースで当て馬にはされてたっけ)さすがにF2なりF35なりにすべきだろ。
●百歩譲ってドラケンにするなら、せめて中身もスウェーデン人美女にしてくれ。
●実機の特性を活かした擬人化かと思えばそうでもない…では必然性がない。
●人物画は今のところギリギリ大丈夫だけど、常に崩壊しそうな危うさを感じる作画。このまま頑張ってくれ!
●ドッグファイトや航空機の機動に関しては全くリアルじゃない。「これは特殊なアニマという機体だから」という言い訳をしたいんだろうが、苦しい言い訳だ。特に番組にACE COMBAT 7のCMなんか挟まれた日には、本編のショボさが引き立つ。
●特にこういう軍事(自衛隊)モノで中国(人)という名前すら聞きたくない。反吐が出る。仮想的国だぜ?そこは最低限のマナーじゃない?必要性や必然性も今のところ認められず、中国の金が入ってるの?非常に違和感があって邪推したくもなる。
●せっかく実在の戦闘機だすのに、どうしてこんな手抜き塗装なんだ…戦闘機としての良さが台無しじゃないか。幼児向けの玩具かよ…。
●DTホイホイのキモイ展開、どうか勘弁してほしい。裸とかキスとか、鳥肌が立つ。
●まったく自衛隊感がない。だったらいっそ、全て架空の設定にすればいいのに。
●空自といえばやはり「まそたん」。陸自ならGATE。ああいうガチ自衛隊モノが欲しい。

※現時点では評価はせずにおきますが、低評価を付けたくてうずうずするw

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12

60.8 5 擬人化で戦闘なアニメランキング5位
ドールズフロントライン(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (96)
254人が棚に入れました
2045年、コーラップス液によって世界中が汚染された地球。 人類は最も原始的な欲求である住居や食料を巡って、全世界を巻き込んだ第三次世界大戦が勃発。 終戦後の世界は、もはや荒廃しきっていた。 文明が滅びる寸前まで追い込まれる一方で、戦争とそれに伴う労働力の不足は機械技術の進歩を促し、その結果人間を模した“人形”が創り出された。 人間への各種サービス提供を目的にしたその見た目は人間の少女と何も変わらないが、 人間を遙かに超越した能力を持つ機械生命体。それが“人形”である。 そして技術が更に発展するにつれ、人形にマッチする銃を持たせた「戦術人形」があらゆる軍事組織で採用された。 そうした中、軍需企業「鉄血工造」のAIが突如人類へ反旗を翻し、 それを調査・阻止しようとする民間軍事会社「グリフィン」の戦術人形たちとの戦いが幕を開ける。 「グリフィン」に所属する最高級の戦術人形で構成された「AR小隊」のメンバーは、人間の指揮官とともに各地の秩序を取り戻し、人類の安全を守ると同時に、その戦争の背後に潜む巨大な謎を解き明かしていくこととなる。 戦術人形たちが紡ぐ、壮絶な戦いの末に待っているものとは、いったい……。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

茶番感

銃の擬人化?というより銃の名前が付けられた人形?が戦う話。

{netabare}
ソシャゲにしてはメインとして扱うキャラがほぼAR小隊だけに絞られていてキャラが覚えられないということはなかったが、話が絶望的に面白くなかった。

まあまず設定からして微妙。戦術人形って人間の代行として戦場で戦ってもらうために作られてる物のはずなのに、感情を持ち合わせてるのがそもそも意味わからない。まだそこは、臨機応変な対応のためだとも思えるけど、人形が人と同じように大切に扱われてるのは意味がわからないし、この時点で大体のストーリーが茶番にしか見えなかった。
それこそ戦術人形を86みたいな扱いにすればまだ良かったのかもしれないけどね。
そもそも兵器として作られたという設定ならなんで人型なんだよって。
作られたという設定のせいで常に違和感が。

それと敵のデザインの酷さ。あの水着みたいな服を着た人形の複製体が全員銃を持った手を前に出して迫ってくるのがシュールすぎてギャグにしかなってない。

ストーリーに関して言えば基本話はあまり進まず、ずっと戦ってたイメージがあったけど、その戦闘が全く面白くない。作戦とかもあまりないしあったとしてもご都合だったりで。説明台詞が多すぎるのもなんかな。
AR15は結局最後の方何がしたかったのか。操られてたフリをしてたってことなのか?
あと、HK416さんも何がしたかったんですかね

OPは映像含めかなりかっこよかった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆2
アズレンと同じく敵は鉄血なのね。もうすでにつまらない。
作画怪しくねw 死ぬほどつまらんなこれ。

2話 ☆2
絵面がギャグアニメなんだよな。
複製体、シリアスな笑いを誘いに来てるだろ。
86にいそう。下に降りるなや。
突っ込んだらいけないところだろうけど、わざわざ人型にして知性を持たせる意味ないよね。戦争ごっこでしかない。
感情移入して大胆な作戦ためらっちゃうならほんと人型にするメリットないじゃんw
最後86感あるなw
てか鉄血が裏切った設定も含めて、レギオンを人型にした86だなこれw
86の劣化版。

3話 ☆0
兵器の美少女化をそういうものだと割り切れないから終始違和感がある。
座標分からない設定にした方が指揮官の活躍感があったのでは。
いや銃使えや。仲間って言ってもただの兵器じゃん。
こういう仲間意識が出来てしまってる時点で...。

4話 ☆2
見捨てちゃえ。絵面がギャグアニメw
大体この敵のわけわからん服装のせい。
場所がコロコロ切り替わりすぎててわけわからん。
早くいかないって言ってももうこんなに時間たってるなら言っても無駄だろ

5話 ☆5
クソアニメの時間。ほんと設定が酷いw
普通の人のように扱うなら戦術人形を使うメリットw
イキリしかいねえ。
けど今回はちゃんと戦術があってそれなりに面白かった。

6話 ☆1
HK-416好き 話全く分からん。
いやなんで撃たないし これ仲間割れ? マジでよくわからん。

7話 ☆2
相変わらず敵の見た目がギャグ これ今どういう状況
今回の相手、ダサすぎる 相手簡単に倒されてるって言うw
結局敵がご都合な指示をしたから成功した作戦。フラグ立てていく

8話 ☆2
日本語英語。BGMがどこかで聞いたことある気がするけどかっこいい。
いつのアニメのノリだよw 嫌いじゃない。
司令塔責められてるってw やっぱり86じゃないか...。
ギャグアニメ 警戒してないならなんであんなに警護いるんだよw
こいつら銃は持ってるのに爆弾的なのはないのな。
普通銃を使う人形作るなら爆破機能とかあってもいいだろうにw

9話 ☆1
現実主義勇者 ほんと意味のない兵器だよな。
感情持たせて不利益を被るなら本末転倒だろ。
不快なキャラしかいねえ。
使い捨てする奴を悪のように書くのはやめろ。正論じゃねーか。

10話 ☆3
クソアニメの時間。拘束じゃなくて壊せや。
M4A1頭悪いだろ。命令を遵守するようにプログラム組んどけよ。
銃の名前を付けた理由は良かったな。は? 

11話 ☆1
単身は無理だろ。何やってんだ?
てかAR15はどこで何してるんですかね。AR15何がしたいんだよ。
なんで友達の概念あるんだよ。不必要だろ。
結局指揮官は有能なのか無能なのか。

12話 ☆1
茶番アニメ。何がどうなってるんだよ。
AR15何がしたかったの?w この指揮官たち誰だよ。
効果音w 撤退か継続結局どっちなんだよw
正論じゃん、戦術人形なら自爆してなんぼだろw
結局操られてた振りしてたってこと?w 爆破オチなんてさいてー!
相手さんなんでボタン押されるのをじっとしてまってるねんw

曲評価(好み)
OP「BAD CANDY」☆9
ED「HORIZON」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

銃を擬人化した中国発のスマホゲームのアニメ化

この作品の原作ゲームは未プレイですが、どるふろ -癒し篇-全2期と、どるふろ -狂乱篇-は視聴済です。
「どるふろ」は、基本的に原作ゲームプレイ組に対するご褒美的立ち位置の作品なので、原作ゲーム未プレイの私には理解の難しい作品となりましたが、この本編を視聴した後にもう一度見直すと、より愛着が湧くんだろうなぁ…って思います。


銃器を擬人化した戦術人形たちと共に戦う、
育成&戦略シミュレーションゲーム『ドールズフロントライン』。

中国大陸、台湾、韓国、英語圏、そして日本と
世界中でローカライズ版が配信中の人気スマホ向けゲームが、
待望のアニメ化決定!

技術が発展した未来の世界を舞台に、戦術人形たちが紡ぐ壮絶な戦いが、いま開戦する。

原作は、日本でのリリースが決まって以降、
瞬く間に事前登録者数が70万人を突破するほどの大きな期待を集め、
ローンチ後は「Google Play ベスト オブ 2018」ユーザー投票部門にノミネート、
全世界では1800万以上ダウンロードされるなど、
2018年から今日まで人気が絶えない、大ヒットタイトル。

作り込まれた世界観をアニメ化するのは、
旭プロダクション制作のもと、
監督・上田繁
シリーズ構成・倉田英之
キャラクターデザイン・山田正樹
など、日本の実力派クリエイター!

ここは、硝煙と感情渦まく──少女たちの前線


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

確かどるふろ -癒し篇2-を視聴していた時には、既に本作の制作が決まっていて、公式サイトには、オープニングアニメの一部が視聴できたと記憶しています。
その時の印象は「とにかく格好良い…!」の一言でした。

だから放送が始まり、オープニングアニメを目にした瞬間、当時の思いがぶわっと溢れかえった感じがしました。
一切の妥協を許さないオープニングアニメ…
凝っているし、作り込みも丁寧ですし、楽曲とアニメとが見事に融合していました。
このオープニングアニメだけでも、何かの賞が取れてしまうのではないかと思えるほど秀逸な出来映えだったと思います。

一方、本編はと言うと、作画は綺麗だしアニメーションとしての動きも申し分無し…
ですが、物語そのものが今一つ頭に入って来ないんですよね^^;

そもそも戦っている理由から分からなかった様な…
ゲーム的にはバンバン敵を倒してレベルアップ…するかは分かりませんが、つぎ込んだリソースに見合ったリターンがあれば、きっと満足できるゲームなんだと思います。

ですが、アニメとして物語を描こうとすると、ゲームでは見えなかった部分を個別に設定するなど、きめ細やかな配慮が必要なんだと思います。
この作品にその配慮があったかは、結局最後まで分かりませんでした。

展開的にも疑問点は残ります…
特に最終話の顛末はあれで良かったのでしょうか。
AR小隊って、他の自動人形と一線を画した稀有で特別な存在だったんじゃありませんでしたっけ…?
それともこの展開は、既に原作に織り込み済なのでしょうか。
じゃなければ、一部の熱狂的なファンが暴走するかもしれないんですけど…
と懸念しております。

それと、当然なのかもしれませんが、wikiをチラ見すると声優さんと配役の一覧表が記載されています。
メッチャ大勢の声優さんが起用されているんですけどっ!
あいみん、ぴちゃん、天ちゃん、ちかぺ、石川由依さん、石見さんに市ノ瀬さん…
まぁ、錚々たるメンバーが勢揃いしていると言った感じです。

加えてコラボキャラまで存在するみたいです…
ヘリエッタって、「GUNSLINGER GIRL」じゃありませんか!
おぉ…と思っていたら、まさかの邪神ちゃんコラボ…!?
「GUNSLINGER GIRL」は銃こそ出てくるのでイメージは湧きますが、邪神ちゃんって…まさか武器はドロップキックとかじゃありませんよね!
ゆりねはどんな武器も変幻自在に操れそうですが、メデューサやぺこらに至っては、戦うイメージすら湧かないんですけど…

これで分かったのは、やっぱりゲームって儲かるってことでしょうか…!?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、yukaDD(;´∀`)さんによる「BAD CANDY」
エンディングテーマは、TEAM SHACHIさんによる「HORIZON」
言うまでもなくオープニングに軍配です。

1クール全12話の物語でした。
作画が綺麗だったので見易かったこと、声優さんの演技が抜群だったことは言えると思います。
物語の方は今一つ理解できない部分はありましたが、少なくても原作のイメージを壊していないことを祈るばかりです。
ですが、総じて楽しませて貰ったと思える作品でした。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 8
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

話は面白いけど見せ方が悪い

【まとめ】
美少女達が露出度の高いコスプレして緊迫感のある荒廃した戦場で銃撃戦するふりをして長々とおしゃべりするアニメ。

キャラデザが良いし、話は面白かったけど、アニメ化のデキが悪くて見せ方が悪いと思いました。
キャラの見た目と戦場の緊迫感が合ってない。
薄暗い廃墟で命がけの闘いしてるのに敵も味方も汚れも傷もない綺麗な服と肌をキープしていて戦場の重みがない。

特にダメなのが、キャラクターがいつも淡々としているように見えて、感情が伝わってこないこと。
内面では感情の動きがあるんだと思うけど、表現が淡泊なので淡々としているように見えるんです。
それがキャラクターやシナリオの魅力を半減させていてもったいない。

見た目だけアニメよりはずっとマシですが、見た目も大事です。

状況説明も大事だけど、魅力的に見せることをもっと重視したほうがいいと思いました。

【音楽、声優】
OPEDアニメが凄く良いデキでカッコいい。でもBGMが薄味で盛り上がるべきところで盛り上がらない。
声優も豪華です。

【シナリオ】
まだまだ話が続くような終わり方で、シナリオは良かったけどこんな終わり方でいいんでしょうか?
続きは気になるけど、続編制作されるんですかねコレ?

話がわかりづらいのと、キャラクターが淡々と状況説明することが多くて、このへんちゃんとしていれば面白い作品になりそうなのに、なんかもったいない。

{netabare}
最終話でAR-15が自己犠牲に走るのはいいけど、なんでそんな場面ですらみんな淡々としてるの?
このアニメの定番になってるけど、常に状況説明みたいなテンションで話すのやめてほしい。
タイトル通り、感情もたないドールってことなの?

もっと感情を爆発させてもいいんじゃないかな?
せっかくの見せ場なのにイマイチ盛り上がらなくて、残念な演出が足を引っ張っているように思います。
{/netabare}

【キャラクター】
せっかくデザインがいいのに、無表情で淡々としゃべる時間が長すぎてタイトル通り人形っぽい。
感情の起伏があまりないので愛着がわかない。

AR15の掘り下げは良かったので、シナリオはちゃんとキャラの魅力を引き出せていたと思うんです。
ただ何度も言いますが演出が残念なので台無し。

【不安定で安っぽい作画】
アニメーションの出来が安定してないのが残念。
すごく絵が綺麗な時もあるんですが、酷い時は生気が抜けたようなのっぺりした絵で表情や仕草の変化がなくてとても不気味なときがある。
でも絵がいい時はキャラクターの魅力がちゃんと伝わってきて良い感じ。
背景作画は無機質で味がない。動きがないので戦闘シーンが全く面白くない。

重めの雰囲気を出しているのはいいと思いましたが、色使いが悪いのと動きが少ないのとBGMが盛り上がらないのが致命的で安っぽくみえるためただ暗いだけになっています。

【変なところ】
銃撃の軌道が適当すぎる。
例えば建物の中で床から5m以上あるところを平行に銃弾が飛んでるのおかしいでしょう
どこから誰を狙って撃ってるの? 
空飛ぶ天使か天井を這う忍者でも見えてるの?
敵の攻撃が当てる気がないどころか、ただ機械的に見当違いなところを銃弾のぶれもなく正確な射撃で撃ち続けているだけなのが本当に酷い。
こんなぶれない精密射撃ができるなら、一発くらい当てれるでしょうに。
背景に光の線を適当にたくさん引いてるだけの雑な仕事。

銃撃中に目立つ場所で長々話しているのもおかしいと思う。
話している間ずっと銃の音してるけど、銃の音で声消されて会話成立しないんじゃ?

ロボも人間も美少女ばっかりで戦闘にふさわしくない格好で戦っているのはすごく変
リアルな戦場の厳しさを出しているのにまるでコスプレみたいな薄着だからシリアスなのにギャグに見える。
防具なんてつけなくても十分なのかな?って思ったらそうでもないみたいだった。
こんな高性能なAI搭載しているのになんで防具つけずにコスプレさせてるの?女だらけの戦場で一体誰に見せつけてるの?
出撃する戦場を間違えたのかな?
昌城官邸かホワイトハウスにでも行ったほうがいい。

美少女が無防備な恰好で戦うアニメはだいたいが魔法障壁とかあるから気にならないけどこれはただの銃撃戦だから気になってしまうんですよね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 13

59.2 6 擬人化で戦闘なアニメランキング6位
「艦これ」いつかあの海で(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (103)
247人が棚に入れました
藤田咲
タニベユミ
洲崎綾
堀江由衣
野水伊織
小倉唯
種田梨沙
早坂梢
宮川若菜
小松真奈
竹達彩奈
山田悠希
東山奈央
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

シグレ、カク、タタカエリ、キケ、ワダツミノコエ。

全話の放送が終わってからの視聴。
視聴する前に、放送の延期があった事や暗く重い雰囲気の作品になっている事、なんなら終わり方に大変な非難や失望があったという「噂」程度は耳に入れての視聴となりました。

ちなみに、私自身も数多いる提督の一人である。
なので1期の時も楽しみにしていた方の人間だし、多くのツッコミを受けた海上スケートや艤装、出撃や戦闘のフローを見ても「演出面、苦労したんだろうなぁ、苦労してんなぁ・・・」と思ったくらいで、悪い印象は持たなかった。
同じような艦船ものの別アニメでのリアル艦艇になる様な「謎変身」よりはよっぽどキャラクタが立っていていいと思っていたぐらいだし、艦娘の活躍や日常をを普通に楽しんでみていた。
物語として、1期とつながっていた映画版も見たしね。

んで、今作・・・。

第1話目:重めぇ・・・、そして暗い・・・。
何か悲壮感緊張感が半端ない、大丈夫なのか、これは。

第2話目:ふーむ。戦闘シーンが多く描かれる。
ゲームの艦これを体験していない方が見ると「なんやコレ!?」となるのは想像に難くない。もっとも艦これに興味が無い方は今作を見ないとは思うけど。
提督業を嗜んでいるものからすれば「はーん、あのゲーム画面はこんなイメージなんかー」である。
受け入れられるかどうかは知らんけどw。
絵はキレイだったなー。
相変わらず、雰囲気は重いまま。

第3話目:う〜ん。引き続き戦闘シーンが続く。
もうダメだっってタイミングで続々と友軍が到着、しかしながら、目に見えて事態が好転される訳ではなくカタルシスがあるわけでもなく・・・。
意味深な演出や語り口調はあるものの、正直、効果的でもないし、後から効いてきそうなイメージも湧いてこない。
いくら絵が綺麗でも、こちらのハートに刺さるフックが異常に少ないと感じた。

第4話目:まず・・・提督は出してはダメなのでは?
今までの作品でもハッキリとわかる形で姿形は出してはこなかった。これは、艦これの暗黙の了解と言うべきか、ポリシーとして偶像化させるべきではないと直感的に思っていたのだが・・・。

数多いるリアル提督の姿を映す容姿、納得するデザインをそう簡単に創り出せる訳もなく、安易にイケメンにしたり、老齢な姿にすることもできず、女性ということも難しかろう(あくまでも世界観の上では)。
私は、だからこそ、姿形は見せず、提督は「アナタです」的なありがちな大人の工夫に頼らざるを得ないと思っていたのだけれども。

案の定、
出てきた提督の姿は凡百。
あまり強い個性を持たせると反感も大きくなるので、このようなモノにならざるを得なかったのだろうが、あまりにも普通。
熱も感じなければ、悲壮感、緊張感、使命感などひかれる魅力を全く感じない・・・。

この一点を持ってしても、この作品はユーザーを軽視している可能性があるのではないか?との疑念が沸き上がってきた。

もともと、艦これの運営はその傾向がある・・・、おっと、誰かきたようだな。
この話はまたの機会に。


第5話目:やっぱ提督はノイズにしか感じない。
ただ、この5話目は重苦しい雰囲気から少し解放され、鎮守府での日常的な部分と演習風景が描かれた。
明るいシーンがが多く、このキャラの作画でこの雰囲気は一服の清涼剤の様だった。演習シーンも割と好きだった。

第6話目:・・・なんだか中途半端なエピソード回。
相変わらず艦娘の絵はキレイなんだけど内容が・・・。
戦闘シーンも・・・。
友軍登場でびっくりした顔のままって・・・、うれしいとか、やったーとか、ほっとしたとかなんかあるんじゃないかなー。
あと、ちょいちょいある「変な間」ってなんなんだろう。
含みを持たせようとしているのかもしれないけど、いまいち効果的ではないような気がします。

どうにも、「楽しめる」要素が少ない作品だなぁ、との感覚が消えません。

第7話目、8話目は・・・、
ちょっと各回書くほどの思いが湧いてこない・・・。

個人的には、酷評をしたくはないタイトルなのだけれども、これは、いろいろと厳しいんじゃないですかね。

あにこれのテンプレ的に所感を書き記すとすると・・・。

物語:うーん。なぜこのタイミングの物語なのか、よくわからなかった。エンタメとして選択するのならば、もっと派手なエピソードが残っていただろうし、わちゃわちゃ系なら多少ヒンシュクは買うと思うけれども、キャラの人気、容姿を最大限に利用して楽しくもできたはず。
どうにも、中途半端な印象がぬぐえない。

時雨をピックアップしたかった?
なんか理由があるのかな。
リアルゲーで初めての改三が噂されているから?
ピンとこないな。

率直に言って、いい年齢なので史実の戦争、出来事の事は知っている。
そこをフィーチャーしたくてこのエピソードを作ったとしても暗すぎ、重すぎじゃあないですかね。
(そりゃあ、実際は比べ物にならないぐらい悲惨な状態だったんだろうけども)

作画:作画は個人的には好感触でした。きれいに描かれていたし、それほど破綻もしていなかったように思いました。放送延期が何か影響したのか、しなかったのかは知らないのですが、評価できる点だと思います。

声優:このポイントは・・・、いくつか気になった点がありました。とある艦娘たちの独特の口調、間延びというか。
これは、演出としてそのように狙われたものだとは思いますが、あまりいい印象は持ちませんでした。あまり、意味を成す演出だとは思わなかったのですが、どんな理由があったのでしょうねぇ。
あとゲーム内で親しんだ口調、セリフが登場したときは「おっ!?」と思いましたね。


音楽:これは・・・OPがねぇ。
ある意味でビッグネームが歌っておられることはわかるのです。
歌はうまいと思いますし、単体で聞けば素晴らしいと思ったかもしれません。
ただ、この作品のOPとしては、どうなのかなぁ。
まったく、ズレているとは思わないのですが、違ったタイプのOPが良かった気がしています、個人的に。
上手い下手、好き嫌いではないのです。
「重すぎる」のですw。
これが「男たちの大和」なんかみたいな実写だったらしみじみとしたかもしれませんねぇ。
何なら、OPとED入れ替えて、もう少し作品を明るくしてほしかったかなぁ。
(・・・個人の感想ですw)

キャラ:キャラはねぇ、慣れ親しんだキャラクタ達ばかりですからねぇ。そのキャラクタ達がきれいに描かれて、活躍しているのはやっぱりいいな、と思いました。また、割と多彩なキャラが登場しましたしね。
ただ・・・末期設定なので、登場人物としては限度がありましたね、そこはね。




さてと、総括なのですが。
正直、厳しかったですねぇ。
惜しかったと言うか、もう少しなんかできたんじゃないかなぁと。
話数も短かったですし。

{netabare}
「艦これ」の特徴として、何度も同じ艦娘がドロップしますので、
今作に年号が入っていたという事は、1944年は「ああいう結果」になったけれども、ループして未来のどこかでは、別の結果になっているかも的な、あるいは別の過去には1944年の「ああいう結果」になっていない世界線もあった的なアプローチなんですかね?
序盤に過去と未来という表現もありましたしね。


あるいは、もっとシンプルに1944年に「ああいう結果」になった艦娘たちが、2013年「ブラウザゲーム艦これ」として現代に蘇ったっていう事を象徴的に描いた物語なのでしょうか。 {/netabare}

それと、キャラ同士の会話に挟まれる思わせぶりな間、へんてこな空気感、多用されるミカン。
ちょっと、何言おうとしているか解らなかったです。


何とか良かった点を探してみると・・・
作画は頑張っていましたかねぇ。
妖精さんのまめな活動、活躍がみれてよかったかなぁ・・・。


本当に期待をしていたし、楽しみにしていたし、こんな酷評はしたくはないのですが、いまいちピンとこない、しっくりとこない作品でした・・・残念。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 18
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

何がしたかったんだろうw

{netabare}
1期で叩かれてた部分が、2期は良くなるのかと思ったら...。
自分は1期は言われているほど悪くないと思ってる派だけど、これはさすがに擁護不可能。
一応自分艦これの元ゲーム勢なのでその補正もあるはずなんだけど...w

本題
吹雪主人公の1期とは違って、2期は時雨が主人公。
レイテ沖の時にはもう沈んでるからだろうね。

「いつかあの海で」のタイトルや追悼用みたいなOPからシリアスな作品になるんだろうなぁと思ったけど、微妙にシリアスにふり切れてない部分もあって中途半端で残念。
生きるか死ぬかの戦い(レイテ沖海戦)を終えたかと思えば、急に演習とか言って萌えアニメみたいなノリが挟まれるのはいかがなものか。
そもそも演習を何故レイテ沖海戦と言う転換点となる戦いの後に持ってくる構成にしたのか。
シリアスなのか萌えなのか中途半端なのは1期から散々指摘されてた事項なのに。1期好きな自分も、これに関しては1期でも思った。

史実要素も中途半端。
てっきりレイテ沖海戦でほぼ全滅するのかと...。
レイテもヒ船団も史実回避でなぜか生還。
そして呉空襲の後、坊ノ岬沖海戦で沈む。
どうせ全滅エンドにするならなんで微妙に史実から逸らしたのか理解に苦しむ。
本来撃沈している艦が退役扱いになっていたり、なんでやるならやるで徹底しないのか。
普通に演習→レイテで史実エンドで良かっただろうに。
ヒ船団は、蜜柑の食いすぎで史実要素を仄めかすのはどうなの...。

最終回は史実要素も酷いし、史実抜きにしても酷い。
海外艦しかも、英米艦と共闘はどうなの...。
いや、艦これの場合は敵が深海棲艦だとしても、海外艦が出てくるとなると史実がもはや体を成してない。
最後は全滅でいいのかな。
直前の回で時雨が何かを決心した描写があったけど、それも一切活かされないまま...。

そして、まさかの転生エンド。
相手が米英なら戦争負けた後は史実通りになるけど、艦これの場合は相手は米英ではなく深海棲艦。
負けたのにどういう経緯で今と同じような現代を迎えたんだろう...。
もう末期となると戦力はほぼ残ってないだろうに。
好意的にとらえるなら
1.海外艦が頑張った
2.深海棲艦の存在しない別世界線に転生した
とかだろうか...。いやいや・・・。

で、安定のみかんも、最後の遺影流す演出も全部がギャグにしか見えない。

話が酷いのもあるけど、もう何もかも酷い。
まず、会話のテンポ。
しょうもない食堂の話を長引かせて前半丸々使ったり、構成どうなってるんだろうw
会話のテンポが悪いというより、話す速度が異様に遅いと感じるという、数年アニメを見てきて初めての経験。
会話のテンポもあるのか、声優も新人ではないはずなのに、棒読みに聞こえたり、ハリがなかったり下手に感じるキャラが多い。

構成も最悪。戦闘シーンでいいところに入ったと思えば急に過去回想。
最終回は3分前というテロップと共にほんの数分前の過去回想が2回ぐらいあって、さすがに笑った。
素人でももっとマシな構成にできそう。

戦闘シーンは面白くない。誰かにスポットが当たるわけでもなく、かっこいい演出があるわけでもないので、常に淡々とした感じ。

作画もあまり良くない。
クオリティアップのために8話にしました→延期しますって時点であり得ない。
まあ、ENGIに期待してはいけない。

個人的冬アニメぶっちぎりのワーストです。
↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
ちゃんとやってくれ。シリアス路線なのは嬉しい。曲草
アニソンっぽくない曲だな。ワロタ。Xjapanww
みかんに作画使って大丈夫かENGI 浜風 一般通過島風
翔鶴好き。西村艦隊だし鬱アニメコース行ってくれてもいいんだけどね個人的には。山城扶桑
てか、分かるからいいけど世界観説明とかはぶっ飛ばしね。
演出とか良かったし期待は出来そう? 鬱路線確定っぽいな。

2話 ☆3
OPマジで草。
シリアスな割に艦載機のシーンがちょっとシュールすぎるんだよな。
深海棲艦なんだった、敵。なんで藤田咲なのにこんなに棒読みなん。
やっぱ艦これはシステム的にアニメ向きじゃないのかなって思ってしまうな…。色々シュールなんが。演出があかんわ。戦闘が全く面白くない。
史実だと次で沈むか。

3話 ☆6
これワンパにならん? 深海棲艦さん
史実に忠実な点で評価はしたいけどあまりにエンタメ性がない。
画面が暗い。史実無視。これならこんなにシリアスにする意味あったん…?
なんか草。EDいいじゃん。

4話 ☆2
久々。彼岸花のシーンネタだろ。笑かしに来るな。男だああああ
提督なんか草。こんな中途半端なら正直ストパンのノリで良かったわ。
始まる前はアークナイツより期待してたんだがなぁ。
全体的に婉曲的な演出がネタにしかなってない。
生きてるのが中途半端すぎるんだよ。
シリアス感出すならちゃんと殺しとけよ。雪風だ。響ちゃん可愛い以上。

5話 ☆2
会話のテンポ遅すぎて草。この重苦しい食事パートはよ終われ。
会話の途中の謎の間やめろ。
こういう話するなら山城は殺して退場させとけよって思う。
中途半端。響可愛いよ響。飯食うだけで終わるAパート。唐突な百合。
この明るい演習ここまでの空気ぶち壊しだわ。
てか演習やるなら1話でやっとけよ。急にギャグアニメになって草。
マジでなんだよこれ。終わったwww

6話 ☆4
シンガポールや湘南は攻め落としたの? は? ただの腹痛かよw
これギャグアニメ? 1話1話の内容が薄い。龍玄とし草。雨止んでないがw
あっさりすぎて草。腹痛なんだったの。

7話 ☆2
てか、このアニメ1つの作戦を描けよって思う。
なんで今更こんなに大したことなさそうな作戦。
一番最初にやってた奴の方が余程最終回に相応しそう。
卵とか生魚そのまま渡すなww
会話の間とこのおっそい喋り方どうにかしろ。深海棲艦だせよ。
時雨裸で何やってんのw 時間稼ぎ多すぎるw 回想で尺稼ぎするな。
やられるシーンを描けよ。帰ってくるとこだけ描くなw
戦闘シーン書けないからか? 何と戦ってんだ。
会話のテンポマジで笑えるからやめろ。特殊EDw

8話 ☆1
なんで呉大空襲。時雨イキってた割に影が薄い。声で草。急に援軍来るなww
しかも欧米艦 時雨どこ行った。
何分前って途中で入れるの死ぬほどテンポ悪く感じるからやめろ。草。
みかん消えたw ギャグアニメか? ?????? あの米英なんだった?
てか深海棲艦に負けたんなら平和な世は来ないと思うが。
謎みかんで笑わせるのやめろw 遺影もギャグにしかなってないw

曲評価(好み)
OP「時雨」☆4.5
ED「未来」☆7.5
7話ED「佐世保の時雨」☆7.5
6話IN「DIVA DIVA」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 9

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

まあ話題性を考えて見ただけなので… つまらなかったですが。

1話感想 3.1 艦これのアニメ化は二度目ですが今度は果たして
いや劇場版もあったんですかね。
劇場は知らないのでノーコメントで。

さて、一本目の艦これアニメは、まだまだ艦これ人気が絶頂期だったころで、これでさらに飛躍が…と期待できるところに、微妙なアニメ化でいまいち跳ねなかった印象です。
シリアスだかコミカルだかどっちつかずで、どう見て良いかわからないアニメ化でした。前作は。

本作はまだよくわかりませんが、どうやらシリアス一辺倒という感じでしょうかね。
戦況的には劣勢で、次々艦娘達が撃沈されていく重苦しい内容になっていくのでしょうか。
そういう方向ならそれもアリだと私は思います。

作画はまあ悪くないのでは。超絶作画というわけでもないですが普通に綺麗です。

しかし… 何か声が変じゃないですか? 全体的に微妙ですが特に山城。
藤田咲ですか… 初音ミクの人ですね。
私は初音ミクは大好きなんですが、藤田咲は別にという感じです。
初音ミクがあれほど大ブレークしたのにその声優がいまいち振るわないのは、やっぱり実力不足だからなんでしょうかね。
いや演技指導とかが変なのかもしれませんし、声優のせいにばかりするの違うのかもしれませんが。
なんか声、演技が変で、内容に集中できません。
時代がかった話し方を、とか変な指導を受けてるんでしょうかね?
よくわかりませんが。

内容の方も、重苦しい雰囲気は悪くないですがテンポは悪いですね。
1話でもうちょと進んでも良いのでは…。
いや、一応アバンで戦闘もあったし、あんなもんで良いのかな。

しかし艦これは本当に長いですね。ぼちぼち10周年なんで盛り上げようとしているのでしょうか。
果たして盛り上がるのかは… うーん、どうなんでしょうね。

興味はあるので見たい気持ちはあります。

全話感想 
色々残念な出来でしたね。まあ話題性を考えて見ただけなので、特に後悔はありません。

何が悪いのか… まあ悪いところだらけなのですが、まず見せ方とか演出とか作画の崩れも多かったりという質的な面で悪いのは確かですね。

後はストーリー。何がどうなっているのか、曖昧なんですよね。
いや個々の戦場で、夢中で戦っている兵士達には全体の戦況がわからないのは当然なんですけれど、だから普通の戦争ものでは全体を把握している司令部の状況を出したりして把握できるようにするんですけれどね。
わかりやすさを何も考えていないと、こういう作りにはならないですね。

あと… ピンチになった→友軍が助けにきた の展開やり過ぎ!

いやおかしいだろ。不良の喧嘩みたいに、行き当たりばったりで戦っているのか。
戦争でこれはない。特に艦隊なんて、どの艦をどこに動かすか綿密に考えるもんでしょ? 何かアクシデントがあって到着しない、なら有り得ますが逆に到着するってなんですか。
正直一回でも許せませんが、多少なら目をつぶっても良かったですが…、ピンチの度に、毎回同じ展開ですからね。
ワンパターン過ぎて飽きるし、論外でしょう。ギャグとしても笑えません。

これをやりたくて全体の把握をさせないのかもしれませんが…。
やりたいですかね? クソ展開じゃないですか? 自力で打開しろよ。

後はいちいちテンポ悪いんですよね。
戦争っぽい雰囲気を出すためだか、事前のブリーフィングっぽいことをやってるんですが、中身がうっすい! いや何を話してんの? それこそ、ここで、作戦目的とか話すべきでしょう。殲滅なのか、死守なのか。何時間後に友軍が駆けつけてくれると、ちゃんと事前に説明していればクソ展開だとは思わないんですよ。

まあアニメなんで、逆に情実に訴える手もありますよ。
ここで勝たないと国が滅ぶ、誰が死ぬ、死んだ誰それのために頑張ろうとか、泣かせる展開の一つでもあればまだいいのですが。

とにかく、わからせよう、盛り上げようって気がなくて… 唯一あるのは戦争っぽい雰囲気を演出したいって意図? それも失敗していますけれどね。
本当に何だったんでしょうねこれは。

艦これファン、アニメファン、戦争ファン… このアニメで誰か喜んだ人は居るのでしょうか。
せめて作り手くらいは喜んでいて欲しいですね。


…まあ、さらにしつこく語っちゃいますが、戦争で援軍が駆けつける展開って、普通はあり得ない無いと思います。
特に艦隊戦となると… いやランチェスターの法則ってのがあるじゃないですか。飛び道具のある戦いは二次式になるから兵を分けるのは愚策で、各個撃破されやすくなるだけなんですよ。
いやこんな当たり前のことを軍オタでもない私がなんで語らなきゃいけないんですか。ランチェスターの法則を知らないですか。一般教養でしょこんなの。

もちろん全軍が一箇所にいるわけじゃないから、兵を集める時にアクシデントがあって揃わなかった、それが駆けつけてくれた、なら仕方ない。
いやそれだって無能も良いところですけれどね。
そういうアクシデントが無いように用意するのを兵站と言うんでしょう?

要するに、主役の無能っぷりを何度も見せつけられ、ストレスを大いに感じたということです。
こういうのは本当に駄目です。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7
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