推理で陰謀なおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの推理で陰謀な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月23日の時点で一番の推理で陰謀なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.2 1 推理で陰謀なアニメランキング1位
UN-GO episode:0 因果論(アニメ映画)

2011年11月19日
★★★★☆ 3.6 (266)
1502人が棚に入れました
坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』『復員殺人事件』を原案に、フジテレビ深夜の人気アニメ枠『ノイタミナ』で2011年10月より放映のTVアニメ「UN-GO」の劇場版。TVシリーズのメインキャラクター、結城新十郎と因果の出会いと新十郎が挑む最初の事件の顛末を描くシリーズ前日譚。

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「UN-GO」を最大限楽しむなら外せない作品ですよ(-ω-*)/

■『UN-GO episode:0 因果論』は必要か否か(-""-;)ムム・・・
TV版UN-GOの6話まで見た時点で、劇場版をみにいってきたわけなのです♪
ずばり、劇場版は観るべきでしょう(゚0゚*)ホ--ッッ!!!
「episode:0」って言うだけあってTV版のストーリーの原点とも言うべき内容なのです!
なので、結城新十郎が因果や海勝麟六といつ出会って、どのように関わっていったのかを彼の生い立ちと共に衝撃のストーリーで描かれているのです(>o<")
内容は言えませんけど、はっきり言って『TV版「UN-GO」の楽しみ方』が解るっていうか・・・この内容をTV版で明かさないとするならば面白みが半減って感じですね(^▽^;)
そもそも通常の1クールが13話のところ、ノイタミナ枠だと11話で2話分どうしようかって流れで劇場版だったみたいですけど・・・
私はノイタミナの作品は良い作品が多くて好きな制作会社の内の一つなのですけど、「核心部分は劇場版で観てください」っていうスタンスだけはどうしても好きになれないんですよね・・・
でもTV版のストーリーを最大限楽しもうとするならば、劇場版の内容は外せないしって思うし、かといって無理矢理TV版のストーリーに組み込もうとしたとしても薄っぺらく語られるだけで終わりそうだし・・・結局劇場版を見ちゃう羽目になるのですね・・・。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。


TV版「UN-GO」も最初はどうなることやらって感じでしたけど、だんだん面白くなってきた印象ですね♪
ミステリー推理ものという視点だと、とってもつまらないアニメに成り下がってしまいますけど、あくまでも「敗戦探偵」結城新十郎とインフラ王の海勝麟六が出した答えの掛け合いと、彼らの歩んできた軌跡が最後にどんな「因果」をもたらすのかが本作品のポイントだと私は思っています♪

『UN-GO episode:0 因果論』は必要だけど、「レンタル出てからTV版と一緒に一気に観る」が一番楽しめるかも・・・(^▽^;)
でも内容はしっかりと作りこまれているので観て損はないので「UN-GO」が好きな人は是非劇場の大画面でお楽しみくださいね♪

2011.11.27・第一の手記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あの日見た僕の妹は探偵なんか全然好きじゃないんだけど友達は漢字が読める

今作では2つの時間軸とお話が並行して進んでいきます
一つ、新十郎と因果の出会いについて
二つ、敗戦探偵の出生の秘密について
テレビシリーズ本編に繋がるまさに episode:0 です
すべての辻褄を合わせるべく組まれたお話という第一印象でしたが、本編放送前に公開する手段があったにも関わらず、監督がこれを拒否
第6話放送後のタイミングで公開と相成ったわけです


面白いのがこーいったテレビシリーズと平行して作られた映画作品は大体別働隊のスタッフで制作されるのですが、今回の因果論はまんまテレビシリーズのスタッフが合間を見て作ったようです
ですから映画にしては画面のクオリティはそこそこ


重要なポイントは、これを最初に観ないとUN-GO楽しめませんよ、とか“そーゆーお話ではありません”
むしろ途中か最後に観た方が感慨深くなるよう演出されている内容ですので、そこはご自身のお好きなタイミングでどうぞ
これを観れば本編の素朴な疑問はほぼ全て合致することでしょう
別に『因果論』自体を観なくても本編を楽しむことは十分出来ますから、テレビシリーズ『UN-GO』という作品が少しでもお好きになれた方に送る【番外編】という感覚でお楽しみ下さい
キャラ原案のpakoさんがこの作品に贈った言葉を借りるならば
【因果論とはUN-GOという作品の修正パッチではなく、追加ディスクだ】
というのがまさにピッタリ


ネタバレしたところで本編がつまらなくなることはないはずですし、そう踏んだ上で少々ネタバレ気味に行きます
ご容赦下さい











{netabare}まず結城新十郎が「戦場には虚しい死しかない」と言い続ける理由がハッキリとします
本編では結構ざっくりと『大きな戦争があった近未来の日本』とされてきましたが、その開戦の謎も明らかとされます
若かりし日の新十郎たちが戦争の引き金にとなってしまうのですが、しかし新十郎の過去には戦争のキッカケよりも悲惨なことが起きます
因果と遭遇し、とり憑かれた彼が自分の意に反して片っ端から人を殺してしまうのです


そして因果の正体、なぜ因果は変身するのか?
これはもっと早くに気付く人がいてもおかしくありませんでしたねー、新十郎が因果に対して甘い理由もわかります
冷静に因果のキャラデザを見ればわかりますよ
明らかに因果に付き纏われる新十郎が、なぜ因果を拒否しないのか、うっすらと見えていた二人の関係性が全て明かされます


この映画での新十郎は虚無感に満ちていますがその辺りがどのようにしてテレビシリーズで漂わせている哀愁へと変化していくのか、お楽しみいただけると思います


逆に未だにテレビシリーズでトリックが雑や、とか
謎解きがチートや、とか仰る方は見ない方がよろしいことでしょう
別天王の存在は因果のチート能力の比ではありません
この二人が揃ったことでほとんど異能力バトルアニメみたいになってますんでw(戦闘シーンがあるとか、そーゆー意味では御座いません)
謎解きがお好きな方は余計に気分を害され憤慨なさること確実です
見どころはあくまで敗戦探偵=結城新十郎の誕生 です{/netabare}


ツイッター上では映画としての完成度を評価する声をチラホラと見ましたが、その辺は正直期待外れと言うか・・・
中編映画なら『蛍火の杜へ』の方が数倍よく出来てますし、あくまでUN-GOシリーズファンに向けた作品であることに違いないです











UN-GOという作品の面白みは、どことなくな哀愁に満ちた結城新十郎という主人公に隠されている思うんですよね
新十郎に少しでも魅力を感じていただけたのであれば今作、是非オススメです
無理に見なくても大丈夫だと思いますが、見ておけばUN-GOという作品がより好きになっていただけること請け合いですb

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「誰だって言葉とは違う心もある」

UN-GOアニメの過去編
新十郎と因果との出会いと2人の最初の事件を描いた物語


~感想~
因果との出会いや関係、本作の世界観における日本の参戦理由
新十郎が探偵となる経緯、彼の根底にある行動原理や信念など
本編ではわからない部分が語られる
が、しかしこれを見てもわかるとは限らない
結局、因果と別天王って何なのだろう?

劇場にしなくてもアニメ本編でやってもよかったと思う

新十郎が帰国直後に関わった事件で別天王と
既に対峙していてたことに驚きました
幻覚を破るために因果の能力を活用したというのは
本編終盤にも重要な意味を持っていました

本編にあまり関係は無いですが
学生時代は水泳選手として割と良い成績を残したとか
なかなかの意外性でした

アニメ本編よりは劇場版の方が私は好きです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

66.1 2 推理で陰謀なアニメランキング2位
ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE(アニメ映画)

2013年12月7日
★★★★☆ 3.8 (203)
1324人が棚に入れました
ある夜、秘宝・チェリーサファイアを頂くという予告状が警察の元に届く。その差出人は、怪盗キッドではなく、なんとルパン三世だった。ICPOの銭形警部は、警視庁の目暮警部らとタッグを組み、ルパン逮捕へと乗り出す。だがルパンの盗みの裏にはアラン・スミシーと名乗る謎の男の姿があり、彼の傍には峰不二子の姿もあった。時を同じくして、海外の超人気アイドル・エミリオがライブのため来日。テレビ中継を見て、エミリオの来日とその傍らの美人マネージャー・クラウディアに釘付けの少年探偵団たち。そんな3人とは別に、コナンは別の人物に目を見張る。エミリオのボディーガードを担当していたのは、なんと次元大介だった。ルパン一味が何かを企んでいることに気付くコナン。だがその直後、事件が新たな展開を見せるのであった。

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、林原めぐみ、山口勝平、内野聖陽、夏菜

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

相性抜群♪

コナンとルパンのコラボ作品♪

この2作品とキャラ達もすごく相性がいいなって思いました!
だからコナンとルパンの合作作ったのナイスだなヽ(*´∪`*)ノ"

コナン側は蘭に似た王女様がでてきます。

ルパン側はルパンがまたお宝狙います。
このお宝が王女様の宮殿にあるという・・

簡単にですがこの2点が大きく重なりお話が進展していきます!

たくさん笑えるシーンがありますので
結構笑って観れましたd(>ω<*)☆
似た者同士キャラとか笑えます!

ルパン作品系は観てないけどーとか
コナン作品観てないけどーとかありますよね。

私の場合はルパンはなんとなくしか知りません。
どちらかと言えばコナンのが詳しいかな。
こんな風にどちらかしか知らなーいとかでも、
全然問題ないです♪
楽しめる作品だと思いますヽ(´∀`*)ノ

うまく作られている作品で拍手だな〜!
たまにはこのような作品もいいものですね♪

おもしろかったですd(>ω<*)☆
不二子ちゃん美しい〜〜♡

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やっぱり調和して良くなっている。

昔に見た作品なので、内容とかに

変なところがあるかもしれません。

これもほかのルパン三世VS名探偵コナン

と同様に、名作の二つが共鳴し調和し

高め合っていい味を出していると思います。

この二つが重なると共鳴し調和する

つまりその波を増幅しているのと副作用

としてまた違った波を引き起こして

それもまた元のいい味と共鳴し合って

いるようでした。

この組み合わせのちからは本当にすごいな

と思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

『ルパン三世』連載45周年 『名探偵コナン』連載20周年

日本テレビ開局60周年
読売テレビ開局55周年
トムス・エンタテインメントアニメ制作50周年
『ルパン三世』連載45周年
『名探偵コナン』連載20周年

色々周年記念な作品。

テレビスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』からの設定も活きているのでできれば見ておくといい。
見てなくても大丈夫です、終盤の伏線回収のあたりだけ??ってなりますが。

TVスペシャルとは違って殺人はおきずルパンメインなイメージ。結構アクションがあったりコメディが随所にはさまれたり…
個人的には次元とコナンのかけあいがよかったです。TVスペシャルの設定も引き継いでいましたね。

コメディとしては結構おもしろく見させてもらったのですが。ストーリーが結構複雑だったのでわかりづらいかもしれません。
序盤の背景モブがものすごく気になってしまってストーリーに集中できなかったのもありますがw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

82.3 3 推理で陰謀なアニメランキング3位
残響のテロル(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (2161)
11417人が棚に入れました
ある夏の日──突然、東京を襲った大規模な爆弾テロ。平穏なこの国を眠りから覚ました事件の犯人は、たったふたりの少年だった──。〝スピンクス〟と名乗る犯人たちの、日本中を巻き込んだ壮大なゲームがいま、始まる。

声優・キャラクター
石川界人、斉藤壮馬、種﨑敦美、咲野俊介、潘めぐみ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

夏の日のまぼろし

MAPPA制作、渡辺信一郎監督作品。

雪の青森、核燃料再処理施設から、
プルトニウムが強奪される。
半年後、夏の東京、
動画投稿サイトにアップされた、
スピンクスを名乗る2人の少年の犯行予告。
{netabare}突然、都庁を襲った爆破テロ。
爆弾には「VON」の文字、犯人の動機と目的は!?{/netabare}
テロを巡り水面下で行われる激しい攻防。
美麗な背景とキャラクターデザイン。
これはスリリングな犯罪推理活劇。

{netabare}元凶は厚生省が行ったとある計画。
具体的な内容には触れません。
全ての真実を白日の下に曝け出すための導火線。
誰にも握りつぶすことが出来ないように、
少年たちは生の痕跡を刻み戦い傷付く。
当事者たちに直接、手を下すことよりも、
社会的な汚名を背負わせ、記憶と記録に残す。{/netabare}

中盤以降、新キャラの登場で、
アニメ特有の「俗っぽさ」が加わり、
評価点を少し下げましたが、
全11話、見応えのある作品でした。

ここにあるのはテロリズムの原理や背景、
それに対する道徳や価値観以上に、
普遍的なヒロイズムがテーマなのでしょう。
彼らの目的は「生」を救い出すことなのだ。

夜空を彩るプルトニウムの花火、
夏に咲いた爆弾、あまりにも儚い。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 67

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

希望

スカパーにて再放送してて2週目!

名前のない二人の少年がテロをおこすお話。
とある計画のために施設で育った少年たちは数字で呼ばれていた。
生き残った少年、ナインとツエルブ。

すごく頭がよくてとにかくすごいと思いました。
ナインとツエルブが爆弾作ったり設置したり
動画流したり
そんなシーンをもうちょっと観ていたかったですヾ(●´□`●)ノ

警察との戦い観てておもしろかった☆

途中もう1人の生き残ったハイヴの邪魔が入り
ハイヴvsナイン&ツエルブの戦いになって
もはや私は頭がついていかなかったです。
難しすぎる!!

そんな戦いも決着がつき
二人の最終計画もとげられる。
あの最終回のオーロラの様な光のシーンは本当に綺麗だった。

ヒロインのりさの存在は個人的にあんまり
好きにはなれなかったけどまぁ必要でしたね。

結末は悲しかったです(´;ω;`)
テロなんて問題なのは分かるけど悪魔でアニメの世界としての評価は
私は良かった作品だと思いました(*´ω`*)
OPはなんだか不思議で独特♪
有名な方がこの主題歌作られてますね。
作中使われるBGMも不思議な独特感でよかった!

結果悲しかったけど、おもしろかったです!
ツエルブが好きになりました。
あんな風に助けられたら好きになっちゃいます笑

彼等の最後のセリフと
VONの意味を知った時
彼等の生きてきた道が走馬灯のように頭に流れてきました。

忘れないよ。って言ってあげたいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 88
ネタバレ

ツミツミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「それは、とても暑い夏の…太陽のような笑顔と、氷のような瞳。」

(今回は、いきなりキャスト紹介から!あらすじは感想コーナーにほとんど入ってるのでw)

★キャスト★
ナイン / 九重 新ー 石川界人
ツエルブ / 久見 冬二ー 斉藤壮馬
三島 リサー 種﨑敦美
柴崎 健次郎ー 咲野俊介
倉橋ー 手塚秀彰
羽村ー 逢笠恵祐
六笠ー かぬか光明
ハイヴー 潘めぐみ

★主題歌★
オープニングテーマ:「Trigger」
by Yuuki Ozaki (from Galileo Galilei)

エンディングテーマ:「誰か、海を。」
by Aimer

★感想★
監督は渡辺信一郎、音楽は菅野よう子が手掛ける、完全オリジナルストーリー。本当に、最高に面白かった!><。雰囲気はなんとなく、デスノートに似た、ちょっとダーク系です。

キャッチコピーは、「この世界に、引き金をひけ。」監督によると、「世界のあちこちでテロが起きているけれど、それがもし日本で起こったら自分たちはどう対処するか。」というのが話の軸になっているそうです。

とても静かに始まって、静かに終わるような物語でした。ギリシャ神話のオイディプス王の話や、色々難しい内容が入っていて、ストーリーを理解するのは難しかったけど、だからとても深く、重く、考えさせられるアニメでした。

最初はリサの学校でのいじめや、家族のことで胸がすごく締め付けられました。ああいういじめ、私も実際にやられたことがあるので、リサの気持ちがすごくよく分かりました。でもあのお母さんはちょっと…なにかの病気なんでしょうか。お父さんがいなくなるだけであんな風になるのはどうかと思います。それにリサのお母さんに対する冷静さといったら!本当にすごいと思います。私だったら絶対にいろいろ言い返してるだろうな…汗。

さて、お次はナインとツエルブの話。その前にアテネ計画の話を少し。

{netabare}アテネ計画とは5歳以下の知能指数の高い孤児に新薬を投与し、人工的に優秀な人材を育成しようという計画。新進平和塾によって極秘裏に進められ、26人の孤児が被験体となった。しかし、新薬に耐え切れなくなった多くの被験体が死亡しアメリカの介入によって7年前に中止された{/netabare}…まったく、ひどい話ですよね。

{netabare}その26人の中で生き残ったのはナイン、ツエルブとハイヴだけ。ただ、三人も新薬のせいで長くは生きられないと自覚をしています。だから「時間がない」と言っていたんでしょう。

ナインとツエルブはあの恐ろしい計画を忘れかけている日本に復讐しようと、自分たちをスピンクス1号(ナイン)、2号(ツエルブ)と名乗り、警察に自分たちが仕掛けた爆弾を解除するようにネットからなぞなぞ動画を配信します。それにしても、スピンクス1号とナインの変わりようがすごいです。ナインはかっこいいキャラなのに、スピンクス1号の時はちょっとチャラチャラしてる悪人っぽい雰囲気を出しています。さすが石川さん。それと動画の中のなぞなぞが難しすぎっ!一問だけ解けたのはあの「朝に4本、昼に2本、夜に3本」です。解けたっていっても爆弾のありかまでは無理ですね。「人間」っていうことだけは知ってました笑。それにこのなぞなぞに「オイディプス自身」っていう答えもあったなんて!ギリシャ神話は面白い!って思う私はやっぱりどこかおかしいのかな…汗。

なんか話がずれているような…とまあそんなこんなでハイヴが出てくるわけです。ハイヴは顔からして髪型からして性格からして、すごく嫌いなタイプです。一番ハラハラドキドキしたのはやっぱりあの空港での勝負!この回は柴崎さんが初めてナインとツエルブに協力して、ハイヴを負かします。ハイヴが負けた!みたいな顔した時は本当にスカッとしました笑。でも柴崎さんがナインたちと会えなかったのはちょっと残念。泣 {/netabare}

ハイヴ嫌いだったけど、ハイヴが{netabare}自殺{/netabare}する時は何故か悲しかった…{netabare}「私の分まで生きて」{/netabare}って。ハイヴってナインのこと、 {netabare}好き{/netabare}だったんだね…てっきり、ただ勝負に負けて悔しかったからあんなに追い掛け回してるのかなと思っていました。汗

最終話。すべてのことが終わるこの回。{netabare}空中で原子爆弾が爆発し、綺麗なオーロラ(?)が出てきて…原子爆弾って悪いものなのに、なんかよかったーって思えました。そのあとはちょっとだけ、ほのぼのシーン。ナイン、ツエルブ、リサの三人が、アテネ計画が行われた所でボール遊びをします。「ああ、終わったんだ…」って安心してた頃に柴崎さんが。「お前らを逮捕しに来た」って…それでナインたちの真の目的がはっきりしました。「誰にも握り潰す事が出来ない状況を作り出すことであり、もう一つの目的として、その事を突き止めて、捕まえに来る人間を必要としていた」。その役割が柴崎さん。そして柴崎さんがオイディプス…だからナインたちはスピンクスって名乗ったのかーっと納得。してる間にクライマックス的な方向に。ツエルブが銃で殺されて、ナインが新薬のせいで死んじゃって…ナインが最後に言い残した言葉。「俺たちを、覚えていてくれ、俺たちが生きていた事を」。ここでもう悲しくて、苦しくて、切なすぎて、私、すぐに泣く事すらできなかったです。状況がよく飲み込めなかったのかな…さっきまであんなに元気よく遊んでたのに、もうあの二人は起きない…あの太陽のような笑顔と氷のような瞳を見る事はできないんだって思った瞬間、号泣しました。 {/netabare}

そして最後に明かされる「VON」の意味。{netabare}アイスランド語で、「希望」 {/netabare}…

他の人が忘れても覚えていよう、彼らのことを…あの暑い、夏の日の出来事を、ずっと、ずっと…

★動物★
・くるりん:あれ?これ動物じゃないな...笑笑。第1話で出てくるツエルブが大好きなマスコットです。ツエルブ曰く、あのアリみたいな頭についてるやつが可愛いらしいです笑笑。そういう風に考えるツエルブも、可愛い♡(実はテロルの中で一番お気に入りのキャラ)。実はこのマスコット「くるりん」のモデルは都営バスのマスコット「みんくる」だそうです。すごく似てますwあと斉藤さんのくるりんの声がすごいです。

長いレビュー読んでくださって、ありがとうございました<(_ _*)>

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

83.2 4 推理で陰謀なアニメランキング4位
ACCA(アッカ)13区監察課(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (838)
3708人が棚に入れました
13の自治区に分かれた王国にあある、巨大統一組織"ACCA(アッカ)"。
かつてクーデターの危機により結成されたACCAは、国民の平和を守り続け100年が経とうとしていた。
ACCA本部の監察課副課長 ジーン・オータスは、「もらいタバコのジーン」の異名をもつ、組織きっての食えない男。
飄々とタバコを燻らせながら、13区を廻り不正がないか視察を行っている。
そんなジーンを見つめる視線、不穏な噂と――おやつの時間。
ジーンの平和な日常は、ゆっくりと世界の陰謀に巻き込まれていく!

声優・キャラクター
下野紘、津田健次郎、悠木碧、諏訪部順一、遊佐浩二、大川透、緑川光、安元洋貴、田中敦子、後藤ヒロキ、上田燿司、前野智昭、八代拓、宮野真守、上村祐翔、中尾隆聖、石塚運昇
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ローマは一日にしてならず、ぢゃ

原作未読


{netabare}“Kokuouheika 99 saino tanjoubi"

ローマ字かよ!{/netabare}

原作はナツメ、監督も夏目、OPAメロはケツメ(?)。OPが終ればおやつの時間。だいぶぬるめの立ち上がりでした。


黒基調のサムネと番組タイトルから受ける印象はなんか固そう。
そんな視聴前の先入観なんてどこ吹く風。オシャレでかっこよくて、でもどこかしら抜けてて、そしてたばことスイーツに満ち足りたお話でした。地上波再放送をきっかけに、途中から配信に切り替え一気に観ました。全12話です。

あらすじ:もともとは別々の国だった13の国が統一されたという経緯のある土地でクーデターが勃発。それを国王は各地方に高度な自治を認めることで平定。13区に分けられたドーワー王国のそれから99年後の世界が舞台です。平定後に発足した“ACCA(アッカ)"と呼ばれる組織の監察課に勤める職員ジーンオータスが主人公の物語。監察課というお役柄全国を飛び回ってます。そして降って湧いたクーデターの噂を耳にするところから物語が動き出し、徐々に巻き込まれていくというサスペンス系統に分類されるであろう作品です。
それでこの所属組織ACCAがなかなかパンチが利いていて、警察・消防・医療その他公共性の高い各分野を一手に担ってる強大な組織なんですが、、、
不採算でも畳めないですよね?収入源はどうなんすかね?そもそも民間に治安組織の手綱を握らせたらダメじゃん、それじゃ傭兵とか民兵じゃないですか(笑)
この設定のせいで第一印象が良くありません。企業(サラリーマン)なのか公共組織(役人)なのかで見立てが変わるからです。公に奉仕する公僕が組織の論理との狭間でどうバランスを取るのか?が面白いのに民間組織設定だと無理が生じるはずなんです。{netabare}案の定、組織の性格上かなんなのか民間ならではの営利目的な描写を匂わせることもなく、いや描くことが出来ずに役人寄りの展開で推移したのでだったらはじめから公務員でいーじゃん、と思いました。{/netabare}
またクーデター解決(鎮圧?)手段が各区の自治の担保って、それってクーデター成功と同義では?としっくりこなかった序盤です。

些末なことでしょう。が、大概そんな些細なところが没入感を削ぐものです。
イケメン二人が主役級。5長官がイケボ揃い。そして毎度のおやつタイムにオシャレな雰囲気。うーん、女子向けかな?
男子には妹(ロッタ)か本部長(モーブ)をあてがっとけば安パイだろうよ。
というアニメかと最初は思ってた節があります。まあそれも最初の2,3話くらいのこと。回を重ねる毎に面白くなっていきました。


なぜなら、ちょっと冗長そうに見えて実はテンポが良かったから。
{netabare}第1話がいい例でしょう。最初の視察地ファーマス区訪問がAパートで終了。だいたい初回なら1話丸々使ってもいいところをそうしません。{/netabare}
ゆったり進んでいるように見えて、原作全6巻のラストから逆算して12話を作りこんだのが容易に想像できます。これは完走した後に振り返ったり2周めいくとわかるかも。伏線やミスリードの宝庫だったりするのです。

“クーデターの首謀者は?目的は?”

この物語のストーリーラインの軸はクーデター騒ぎにかかる人の動きです。謎を提示し情報を小出しにしながら興味を引かせ、その横でおいしそうなものを食べてるロッタちゃん(CV悠木碧)を眺めて楽しむ感じ。シリアスと日常パートの按配が良く、テンポの良さも加わって飽きることはありません。
各区もさすが高度な自治を実現してるだけあって区毎の性格がまるで違います。バラエティに富む各区を眺めることも毎度の楽しみだったりしました。政体でいえば都市国家の集合体みたいな感じかしら?アメリカの州よりも独自性が高く、昔のドイツやイタリアのイメージに近いです。
名残が残っているのはイタリアでしょう。ヴェネツィアはもともと国だったと教科書で習った方も多いかと思います。イタリアも州毎の独自性やプライドが高く、サッカー代表アズーリよりもおらほの町のチームが大事みたいなところがあって、このへんの歴史的経緯も比較文化の観点で面白かったりしますが、本作のドーワー王国はそんな国家です。

いつも通り脱線したところで話を戻すと、キャラも脇役含め棲み分けが出来ていて名前もすぐ覚えられました。キャラ紹介は省略ね。


起承転結のある物語は“転”からが勝負だったりしますが、『ACCA』の場合は、その前段も退屈しませんでした。
そしてお待ちかね{netabare}の第8話{/netabare}。わりと早めにバカでかい“転”がやってきます。これ自分がこれまで観た中でもトップクラスの“転”の回です。テンポよく進んで詰め込まれた情報が一気に繋がる感じ。そしてまだまだ明かされない謎を残しつつ結末に期待をもたせる神回でした。
これまだ観てない人いましたらお薦めですよ。残り話数で上乗せしていき結末も納得できる終わり方。ほんと12話あっという間とはこのことだと思います。


以下、ネタバレ所感
■二度おいしい作品
完走してからもう一回リピートしたくなるのではないでしょうか?
{netabare}・「こっちは30年間見てる」(ニーノ第2話)
・第3話の成人祝賀パーティーって孫を一目見たかっただけなのね
・同じく第7話のケーキ屋さんお立ち寄りも孫とお話ししたかったのね
・りんごのケーキが最後出てきて泣きそうになった。ニーノぉ~(第8話){/netabare}
視点をジーンやロッタではない他の誰かに移して鑑賞すると見え方が変わります。

■クーデター騒ぎへの落とし前のつけ方
予想が当たった人も驚いた人も納得の終幕かもね
{netabare}我こそは正義!の推進力は強いものがあるものの、一番やらかすタイミングでもあります。路線がすでに出来上がっている中でのどんでん返し。痛快でした。{/netabare}


思えば、作品を彩ったスイーツ群もバラエティに富む各自治区の描写もサイドストーリーと思いきや、結末を迎えた後に振りかえると意味を持ったものが多くありました。
原作の出来が良いのでしょうか。予想の展開を心地よく裏切られながらハラハラドキドキ、良く練られた良作だったと私は思います。


■オマケ
アッカについてのあれやこれや。
{netabare}私事ですが趣味でイタリア語やってた時期がありました。ビジネスには全く役に立ちませんが、現地のトラットリアで意気投合しワインの一杯を奢られるくらいの実力があった時期があります。
でこのACCA。イタリア語で“H”の読みがアッカなんです。アルファベットで8番目。やけに気合の入った第8話を観了後、一人にやっとした次第です。スタッフの遊び心だったら素敵ですね。

それと、スペイン語やイタリア語などラテン語由来の言語ではHを発音しないものも多く、イタリア人は大の苦手。転じて“H”は取るに足らないもの、なくてもいいものといったニュアンスも。作中のACCAの置かれた立場を表してるかのようです。

最後にもう一つ。中田英寿というイタリアで活躍したサッカー選手がいました。愛称は『ヒデ』。現役の頃は『ナカ~タァ』で現地で通じたものですが、日本では何て呼ばれてんだで返した時に、彼らは『イデ』になっちゃってました(笑)
その彼の現地での情報発信のメルマガだったかがたしか『H(アッカ)』だったと思います。彼の性格からして、自分を取るに足らない者だなんて謙遜するはずもなく、「ちゃんと『ヒデ』って呼べや!」なんでしょうね、きっと。{/netabare}


{netabare}ムールのワイン蒸し(ベルギー)、チーズフォンデュ(スイス)、ドーワーのお城はドイツのあの有名なお城かしら?…といったヨーロッパの装いと、ハレ区は東洋、フラワウ区はアラブとさしずめ万国博覧会みたいなアニメでしたが、自分が抱いたイメージはなぜかイタリアでした。また行きたいな。{/netabare}



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視聴時期:2019年4月~6月 地上波再放送 


2019.06.18初稿
2019.12.09配点修正 +0.2

投稿 : 2024/12/21
♥ : 64
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

この作品は名作だ!!

原作未読。最終話まで視聴。

まず、本作未視聴の方のために・・・。

この作品は見るべき価値のある作品、『名作』に属する作品だと思います。
何よりも、物語が良い。
最後まで全く予想のつかない展開を見せてくれます。
この作品は尻上がりに物語が面白味を増していきますので、早々と切らないで下さいね!

ここからは視聴済みの方のために・・・。
{netabare}
重度のネタバレが含まれますので、未視聴の方は、本当に見ない方が良いかもです。m(__)m
この作品はネタバレしてしまうと、面白味が半減しますから!
{netabare}
初めは、少しスタイリッシュな作風が気に入って視聴開始。
毎回登場する食べ物(お菓子やパンとか)が美味しそうに見えて、本当に『飯テロ』アニメだなぁ・・・と。

途中からスパイ物か、推理物かと思いつつ視聴継続。

ところが、7話で一気に急展開!
8話まで見終わった正直な感想は、『あれ?もしかして名作の予感!』

8話まで見終わった時点で2巡目視聴。1巡目とは違う物語を見ているように感じた。
きっと、ジーン目線からニーノ目線に変わったせいだと思った。

{netabare}3話。国王とロッタのシーン。
7話。国王とジーンのシーン。

1巡目は何気ないシーンだと感じていたが、2巡目は全く違って見える。

国王の「ありがとう」に対するニーノの受け答え。
ニーノの声が震えている。
前髪で隠れていて表情は見えないが、ニーノは泣いているんだと思った。

8話。事故で両親を亡くしたジーンにニーノが声をかけるシーン。
自分だって同じ事故で父親を亡くしているのに、そんな素振りは全く見せずに自身の役割をキッチリと果たすニーノ。{/netabare}

このあたりから、ジーンの言動が違ってくる。

そして最終話。
{netabare}クーデターの意外な結末。そして、ニーノの上司の正体。
全てが私の予想とはかけ離れていた。
しかし、実は万人が一番納得の行く結論だったと思う。
実に見事なストーリー。
感服しました。{/netabare}
{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 86
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

粋な革命

マッドハウス制作。

主題歌ほんとカッコいいですね。
作画は癖があり、人を選びますが、
洋風な街にこのキャラ絵はあってるのかも。
原作未読、登場人物は多いですが、
キャラ分けがきっちりしていて好印象。
{netabare}物語は水面下で行われている革命の話。{/netabare}
何やら不穏な噂が!?

異様な程のスイーツ推しです。
みんな甘いものばかり食べてる。
そしてもらいタバコのジーン。
タバコ吸いすぎ、大人向けの作品でしょうか。

最終話視聴追記。
{netabare}涼やかなラストでしたね。
最後まで主人公はクールで好感が持てます。
静かですが、粋な革命でしょうか。{/netabare}

ACCA13区のさらなる発展を願って。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 70

64.6 5 推理で陰謀なアニメランキング5位
名探偵コナン 水平線上の陰謀 (ストラテジー)(アニメ映画)

2005年4月9日
★★★★☆ 3.6 (232)
1352人が棚に入れました
15年前、北大西洋の海上で貨物船・第一八代丸が氷山に激突して沈没する事故が発生。沖田船長と三等航海士の2人が死亡した。そして半月前、八代造船の船舶設計士・八代英人が車を運転中に心臓発作を起こし、車ごと崖下に転落して死亡した。時を越えた2つの事件は、豪華客船の乗員乗客すべてを巻き込む巨大な陰謀の序章だった。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

タイタニック

コナンアニメに「タイタニック」の要素を取り込んだような作品。
この作品は前作の劇場版「銀翼の奇術師」と同様にパニック展開ですが、前作の反省点を良く活かして制作されていると思います。
恒例のご都合主義展開も今作には強引さがそれほどなく、ミステリーの完成度も前作とは比べ物にならないほど良い出来でした。
たぶん序盤見た時は、また今回のミステリーもイマイチと思うかもしれませんが、最後まで見るとその考えは変わると思います。
アクションシーンに力を入れ推理要素をおろそかにしているイメージのある劇場版作品の名誉挽回といったところでしょうか。
同じパニック展開でも「銀翼の奇術師」は飛行機という舞台でパニックをトコトン楽しむ、今作は船という舞台で推理とパニックをバランスよく楽しむ、といった感じです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

小五郎が活躍します。

本作は「水平線上」と言うだけあり、終始豪華客船の船上で物語が展開される。
「タイタニック」を意識した構成で、氷山に衝突する展開や、EDから読み取れる。そして本作は、
大変珍しくいつも道化役の小五郎がコナンのフォローも受けつつ、一人で推理し解決した作品であり、好感である。
序盤で新一と蘭の小学生時代の話が出てきたのは意外だった。

{netabare}
15年前、北大西洋の海上で貨物船・第一八代丸が氷山に激突して沈没する事故が発生。沖田船長と三等航海士の2人が死亡した。そして半月前、八代造船の船舶設計士・八代英人が車を運転中に心臓発作を起こし、車ごと崖下に転落して死亡した。時を越えた2つの事件は、豪華客船の乗員乗客すべてを巻き込む巨大な陰謀の序章だった。

園子の計らいで、豪華客船「アフロディーテ号」の処女航海に招待されたコナンたち。一行はおおいにクルーズを楽しんでいた。ひょんなことから、船内でかくれんぼをすることになった一行。しかし、かくれんぼの最中に園子が何者かに拉致・監禁されてしまう。コナンの推理によって無事に助け出される園子。しかし今度は、八代造船の社長・八代貴江が何者かに刺殺され、会長の八代延太郎も行方不明になってしまう。目暮警部らが到着して捜査が始まるが、容疑者は乗員乗客総勢600名。捜査の難航は必至だった。

一方、佐藤刑事らは八代英人の事故死に不審を抱き、再捜査していた。彼女はシートベルトの金具に残っている不審な痕跡に注目する。

捜査を続けるコナンたちは、延太郎がマリーナのハッチから海に突き落とされた可能性が高いことを突き止める。それからほどなくして、海上保安庁によって海に漂う延太郎の遺体が発見された。一方で小五郎はコナンとも警察とも別の、独自の捜査を展開していた。事件の真相をつかんだコナンは、ウェルカムパーティーの席で阿笠博士の声を借りて推理ショーを展開。犯人を名指し、アリバイトリックを崩して証拠を掲示する。だが犯人は、機関室に仕掛けておいた爆弾を爆発させ、その混乱に乗じて逃走を図る。コナンと探偵団の追跡により無事に犯人は捕まるが、アフロディーテ号では次々と爆発が起こり、船は沈没の危機にさらされ、蘭が船に取り残されてしまう。さらに、事件は解決しているかに見えたが、その裏にはもう一人の犯人による更なる陰謀が隠されていた。アフロディーテ号に残り、もう一人の犯人と対峙する小五郎。その犯人の存在に気づき船に向かうコナン。果たして二人の探偵は事件を解決し、蘭を救うことができるのか!?
{/netabare}

本作は前作と比較して推理要素が回復され、ミスリードを織り交ぜつつも、伏線を張り巡らし、しっかり回収出来ていた。犯人が誰かは終盤まで気付かなかった。
今回は本当に小五郎がよく活躍していて、最後の台詞も名台詞だった。
終盤では{netabare}客船からの脱出で少し不自然な点があったり、蘭が閉じ込められる展開が少し陳腐と感じたが、
スリルがあって、良かったと思う。コナンが見つけに来る展開や、ブレスレッドで間一髪助かるという点も良かった(どう考えてもブレスレッド切れると思うが)。{/netabare}

本作は名探偵コナンの魅力を発揮出来たのではないかと思う。小五郎の活躍が顕著だったことが大変好感。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ミスリードに引っかかるコナン

シリーズ9作目。
{netabare}
事件自体は小ぶりで豪華客船内の事件というだけでスケールも小さいし、犯行の手口もツッコミ所がいくつかあるけれど、今作の特筆すべきところは何と言ってもコナンがミスリードに引っかかり、小五郎が真実にたどり着いた点であろう。そういう意味では非常に珍しい作品。

コナンのボートチェイスアクション、小五郎のバトルアクション、蘭のレスキューアクションと、ちょっとやりたいことを詰め込み過ぎたのかも知れない。上映時間も長く、全体的に間延びしている。
もう少しやりたいことを絞ってテンポ良く演出すればもっと良くなったかなと。

でも「14番目の標的」のように小五郎がかっこよく演出されている点はとても高評価。小五郎好きにはたまらない作品と言えよう。

今回は「かくれんぼ」と「金メダル」の伏線がバッチリと活かされていてナイスだった。

犯人の計画があまりにリスキーだったり、いきなり格闘がはじまるのには笑った。

山寺宏一イケボ。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

73.6 6 推理で陰謀なアニメランキング6位
B: The Beginning[ビーザビギニング](Webアニメ)

2018年3月2日
★★★★☆ 3.8 (242)
1248人が棚に入れました
科学者が宇宙平和のために創造していた"新人類"が、完成を目前にして、独自の企みを持つ悪の集団に誘拐される。近未来を舞台にしたオリジナルアニメシリーズ。

王立警察特殊犯罪捜査課へと戻って来た天才捜査官キース・フリックは、ある事件の犯人を追っていた。凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人鬼、通称『Killer B』。犯行現場に必ず刻み込まれた『B』の文字は人々の注目を集め憶測を呼んだ。『B』それは彼女のためのメッセージ。『ぼくはここにいる……』その身を異形に変え、黒羽は届かぬ思いを刻み続ける。キースと黒羽、互いに見知らぬ二人の運命は、やがて一つの陰謀へと飲み込まれていく——

Netflixによる限定配信。

声優・キャラクター
平田広明、梶裕貴、瀬戸麻沙美、東地宏樹、稲葉実、小清水亜美、豊永利行、田中進太郎、後藤敦、森川智之、石川界人
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

想定外に挑み続けるメンタル

エログロなんでもアリのフリーダムな姿勢で、
次々と刺激的な展開を繰り出して来る海外ドラマ。
それらが席巻する世界を相手に日本のアニメは何ができるだろうか?

本作はNetflixオリジナルアニメとして得たと思われる予算や環境を、
海外ドラマ級のシナリオ密度という形にして、その問いに答えてみせた野心作。

伝説の敏腕捜査官、サイコパスな猟奇殺人グループ、架空の王国で暗躍するダークファンタジー風のヒーロー。
脚本面でも、作画面でも並の制作体制なら破綻して闇鍋化しかねない水と油な具材を、
一つのアニメーション作品として仕上げた本作は非凡だと感じます。

その情報量の多さには置いてきぼりのリスクが付きまといますが、
私の場合は情報が押し寄せる度に、脳が悦んでいるのが自覚できて幸せでした。

一方で展開、設定等には既視感も覚えたりもしました。
ただ今回の場合は、それも私にとっては助け船でした。
だって、このシナリオ密度で全て未知の要素で物語を構成されたら、
間違いなく付いていけないでしょうw

今の話よく分らなかったけど、もしかして昔見たアニメのあれと似たような物なのだろうか?
とデジャヴも頼りに完走した面も多々あった(苦笑)アニメ鑑賞でした。


ダークヒーローを捜査すると言う無茶にリアリティを与える超展開を眺めていて、
ふと、例えば昭和の人間に、次の時代に最終戦争を妄想したカルト教団が
地下鉄で猛毒をばら撒いて自作自演するテロを起こすから気を付けろ。
と警告しても、誰も本気で聞いてくれないだろうなと言う着想が浮かんで来ました。

夜空を飛翔する魔人の如きイレギュラーなど、常識的に考えれば荒唐無稽ですが、
本作では遺伝子科学の急進や、生命倫理の忘却が重なればあり得る現象として設定され、
天才捜査官は、例え周囲に狂乱した変人と白眼視されようとも、焦点を合わせ続ける。
その飽くなき執念に惹き付けられます。

{netabare}「トラブルってのはプロセスの一つだ。
昔の俺たちは トラブルを事前に対処してきた。
それが間違いだった。だから失敗したんだ。

トラブルやイレギュラーは必然であり要素なんだよ。
排除しちゃいけないんだ。全てに意味がある必ず何かにつながる。」

――キース・フリック{/netabare}


既視感も当てにして高密度の物語を消化する悦びは今作で再認識できたので、
制作が決まっている二期では是非、シナリオ濃度にも慣れたアニメファンに
未知の体験をスパイスして酔わせて欲しい。
今後もよりキモチイイ、攻撃的な姿勢に期待したいオリジナルアニメシリーズです。


余談:本作監督インタビュー(Gigazine 2018年03月02日)にて、
日本とNetflixで異なる規制基準についての言及もあって興味深かったです。
日本では自粛する部分でリミッターを外してフリーダムに表現できる高揚が伝わって来ました。

Netflixがグロに寛容なのを良いことに、
本作は中々の出血多量で耐性のない方には注意が必要なわけですが、
もう一つ警告しておきたいのは画面の点滅について。

何でも日本のアニメ業界では未だに
TVアニメ版『ポケットモンスター』のポリゴン明滅による、てんかん事件が尾を引いていて、
「ポケモンチェック」と呼ばれる画面点滅に関する自主規制が敷かれているとのこと。

今回はそこもフリーダムなのを良いことに、嬉しそうにピカピカしているから危険ですw

特に異形たちの眼。
こやつらポリゴンかwってくらい赤、青に大喜びでパカパカ点滅するからアブナイですw
実際、彼らの瞳のフラッシュは、{netabare}目が合った者の脳を弄くり、記憶を改ざんするデンジャラスな光ですしw{/netabare}

光の刺激に弱い方は視聴の際くれぐれも気を付けましょう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

蠅の王

ProductionI.G制作、
ファンタジー×サスペンス。

凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人犯キラーB。
犯行現場に刻み込まれた謎の文字「B」、
{netabare}偶発的犯行の水面下で進行する計画的犯行。{/netabare}
天才捜査官キースは事件の真相に辿り着けるのか!?
手に汗に握るサスペンスである。

ファンタジー設定に多少の疑問を感じますが、
魅力的なキャラクターとその巧みな心理描写、
見所満載のシナリオに称賛の声を送りたい。
全話配信の貢献も非常に大きいでしょう、
サスペンスは視聴が断絶するとより難しくなる。

連鎖する猟奇的事件の数々。
{netabare}発見された歴史的碑文の解読。
脚色された真相と踊らされる人々。{/netabare}
懺悔を持たない心は加速度的に悲劇を増幅させ、
来たるべき運命の時を迎える。

あなたでしたか狂気を宿したのは。

アーメン。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46

reviewer さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

こういうアニメが見たかったんだよ

Netflixオリジナルということでテレビ放送がないためか、あまり話題になっていないが間違いなくもっと注目されるべき作品。

内容としてはダークファンタジー×クライムサスペンス。架空のヨーロッパの国を舞台に猟奇殺人を追う刑事の物語。作画は完璧。アクションシーンから細かいシーンまでよく描けている。イタリアとキューバの街を参考にした街並みは必見。

シナリオはクライムサスペンスにけっこう強引にファンタジー要素を突っ込んできた感じで現実味がなかったが、おかげで派手なアクションシーンやダイナミックなシナリオ展開が出来ており、最後まで飽きさせないようになっていた。良い意味で日本のアニメらしいシナリオだったと思う。

良くも悪くも最近の日本のアニメは萌え一辺倒というか、軽いというか。いい大人が鑑賞に耐えうるだけのアニメが少ない。この現状のなかで、Netflixによってこういうアニメが全世界に配信されたのは素晴らしいことだと思う。日本アニメの底力と可能性を見ることができた作品。今後もこういう作品が全世界に配信されることを願う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

62.7 7 推理で陰謀なアニメランキング7位
バチカン奇跡調査官(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (191)
827人が棚に入れました
美貌の天才科学者にして真理究明の申し子・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート・ロベルトという若き天才神父コンビが、バチカンに寄せられる奇跡の申告を調査し真偽を確かめる“奇跡調査官”として、 世界中の謎や事件に挑みます!

声優・キャラクター
岡本信彦、諏訪部順一、江原正士、斉藤壮馬、遊佐浩二、安元洋貴、代永翼

テレ美 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

タイトルなし

原作未読

キャラ原案がTHORES柴本さんということで大いに期待してましたが…。
うーんなんだろう…OPの歌が始まった瞬間あまりのダサさに30秒スキップ連打しました(笑)
急に不安になりつつも本編視聴。
…えーっと…。
なんか淡々とあらすじを説明されている感じで全くのめり込めず推理もワクワクもドキドキも臨場感も何もありませんでした。
ああ、ホモはしっかりありましたね(笑)
原作もこんな感じなんだろうか…でも巻数も10巻越えるくらい続いてるし人気あるってことなんですよね…。
てことは酷いのはアニメだけなのかな。絵もなんだかアレだったし…。
ホモやっとけば売れると思ってる感が否めない。
原作には少し興味湧きましたが…なんかだ買うのがちょっと怖い(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「聖職者と呼ばれていても、現実はこんなもの」ってことが言いたのかな?

原作未読。

最初に「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等はすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。」と、断りを入れないといけないほど、とある宗教団体をイメージさせる作品。
このレビューも、あくまでも”この作品に対する”レビューですから・・・。
とある宗教団体に対する批判ではありませんからね!(笑)

【物語の構成】
1 第1話から第4話
2 第5話
3 第6話から第8話
4 第9話から第11話
5 第12話
の5つの物語で構成されている。

このうち、1、3、4の物語はバチカン奇跡調査官の平賀とロベルトによって{netabare}否定されている。
むしろ、陰に潜む陰謀まで明かされている。
もはやこれは、宗教団体ではなく犯罪集団の物語だ。{/netabare}

2の物語は、平賀が本人から直接聞いた話。
{netabare}平賀は「真実の話」と結論している。
ただ、私には戯言にしか見えなかった。
平賀もローレンも「あらゆる資料を調査した」と言ったが、過去の資料に矛盾が無いのは当然だ。
そもそも、調べようにも資料自体が存在しないような話が多かった。{/netabare}

5に話に至っては、{netabare}単なる偶然が重なったとしか思えない。{/netabare}

【聖なる奇跡】
そもそも、「聖なる奇跡」なんて命名して特別扱いをするから、こんな不正が発生する。

『自分だけ(もしくは自分たちだけ)は特別な存在である』と認められたい『承認欲求』に打ち勝てない者。
私利私欲のために、犯罪にまで手を染める極悪人。

「聖職者と呼ばれていても、現実にはこんなもの」人間の醜さを描いた物語。

【バチカン奇跡調査官・平賀とロベルト】
正直11話までは、この物語の中で唯一、まともな人間だと思っていた。
ただし、この感想は12話で覆された。
{netabare}
平賀とロベルトも、自分の事、自分の身内の事となると、『単なる偶然』=『聖なる奇跡』と呼びたいらしい。
ただし、この二人はバチカンに申請しなかっただけマシ。{/netabare}

【最後に】
ミステリーと呼ぶには少し物足りない作品かな?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

それは、奇跡か呪いか犯罪か。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
掲載誌からいって、ジャンルはミステリーホラーかな。(私はホラー苦手ですが)ホラー要素は大して怖くなく、ミステリーの要素が強かったです。

ミステリーとしては中の下ですが、まあ、あまり頭を使わなければ、なんとなく雰囲気でやや漠然とほんのり楽しめましたよw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
天使のような~ 悪魔の笑顔~ この街(世界)に あふれて~いるよ~♪ 挫けそうでも~ 迷いそうでも~ 見つけ出す 必ず 本当の 心(奇跡)を~♪」by 近藤真彦 ミッドナイトシャッフル

っていうアニメです(笑)

奇跡を信じるからこそ、偽奇跡の真実を暴くっていう設定は面白かったかな。ロベルトも平賀も基本は司祭なので、「もしかして本当に奇跡か?」と思っているのは新しかったかな~と。

ミステリーのキモともいえるトリックでしたが、まあ、可もなく不可もなく。

大抵が、謎解きの段階で肩透かしをくらう。一応科学的な根拠を提示してくれますが、それが若干こじつけくさいというか、10回チャレンジしたら1回くらい成功しそうなことが都合よく毎回成功している感じがした。

最後の12話は、特によくわからなかった。いや、作品全体の中ではメチャクチャ重要なエピソードかもしれないけど、如何せん唐突に始まり、唐突に終わったので、視聴後に、頭の上に??????が浮かんでいる状態だった。

最終回の存在意義が、ある意味で一番のミステリーでした(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
キリスト教の世界観をを下敷きにした、ミステリーホラー? なのに、1話の中で解決までもっていけないのは、ここで切られる恐れがありますよ~。

2話目
なんかこう、奇跡が安っぽいかな。

3話目
マリオの件、ジェームズを都合のよい目撃者に仕立てるのは良いとして、マリオが血管症と部分的な記憶障害を引き起こすというのは計算できないわけだから、普通に証言されていればアウトだったわけで。ご都合主義だな~。都合良く証言者が現れるとかw

4話目
ナチスを絡めてくるのね~。証拠ごと燃やすという暴挙&危うく大量殺人w 硫酸かけるくらいなら、普通に銃殺で良かったのでは?

5話目
1000の願いって、例えば、「コップを左に動かして」「コップを右に動かして」って、1000回繰り返したら良いだけじゃない?

6話目
洞窟の中の覆面男、手が白人ってだけで、容疑者が二択になるんじゃ?

7話目
ビックリするから、いきなり叫ばないでほしいw ヘビの毒による幻覚ってこと? 毒蛇に噛まれた場合、口で吸い出すと、感染症のリスクが増したり、幹部への刺激によって血の巡りが早くなり、逆に毒が回ります。犯罪者の予言は、自作自演がデフォ。

8話目
仲違いという、トラップ。予言はこじつけ、というデフォ。ミステリーで、「未知の」を出したら、負け。やや、腐臭。

9話目
首を深く切られたのに、悲鳴って上げられるのかな。

10話目
ふーむ。

11話目
コカインって。吸ったことがないからwよく分からんが、そんな少量でみんなが都合よく幻覚見るようなものなのか?

12話目
急に作画良いけど(笑) よく分からない最終回だな。これが初回でも納得がいく。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

59.9 8 推理で陰謀なアニメランキング8位
探偵オペラ ミルキィホームズ Alternative ONE ~小林オペラと5枚の絵画~(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (112)
550人が棚に入れました
せっかくトイズが戻ってきたのもつかの間、またまたトイズを失ってしまったミルキィホームズの4人。好敵手の復活を強く望むアルセーヌ(=アンリエット)は、ミルキィホームズがトイズを取り戻すようにと、陰になり日向になり4人をサポートするが、トイズが復活する気配は全くない。それどころか、4人は貧乏生活にすっかり慣れ、ダメダメ街道まっしぐら。遂にはトイズだけでなく、学院生活に一番大事なものもすっかり忘れてしまい・・・。

声優・キャラクター
三森すずこ、徳井青空、佐々木未来、橘田いずみ、明坂聡美、岸尾だいすけ、寺島拓篤、下野紘、南條愛乃、新谷良子、田村ゆかり、沢城みゆき、阿澄佳奈、櫻井浩美、中原麻衣、小川真司

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

推理はするわ、トイズは使いまくるわ、爆破オチは無いわの驚異的につまらないミルキィホームズ(笑)

不条理ギャグの応酬とハジケた(ぶっ飛んでるとも言う)雰囲気がごく一部のコアなヲタと奈須きのこ先生に人気のミルキィホームズシリーズ


今作ではムチャクチャなテレビシリーズとは違い、そもそもの原作であるゲーム版第1作に準拠した設定に修正され、至って真面目な(?)作品になっておりますw


ゲーム版の主人公である私立探偵の小林オペラ、彼に師事する見習い探偵の面々(シャロ、ネロ、コーデリア、エリー)
舞台は偵都ヨコハマではなく英国ロンドン


しかしながら4人にはテレビシリーズのような果てしないドジッぷりは皆無w
トイズもちゃんと使いこなすww
トリックとかはかなりちゃっちぃんですけど、ちゃんと推理らしいこともしてますwww


これでは普通に絵柄が可愛いだけの萌えミステリーアニメじゃないか!w
どーゆーことなの!?w
(・・・それが本来あるべき姿だろ(´・ω・`)?)


そうそう、作画もハイライトをバリバリに入れた整ったものでして、テレビシリーズの【何やっても許されてた荒唐無稽作画】は一切nothingですw


ちなみに監督はオイラが敬愛する岩崎良明
ものの見事な雰囲気の違いに(根本的にコンセプトが違うし、作品への姿勢も森脇監督と全く異なる)思わず「こんなのミルキィじゃない\(`д´)ノ」とちゃぶ台をひっくり返したくなりますがwww【結果として爆笑したので全て許す!】


ちなみにゲストキャラのキャスティングには阿澄佳奈、櫻井浩美、中原麻衣といったミルキィでは見慣れぬ面々を起用


また、ED曲はミルキィホームズとSV TRIBEのコラボ
どう考えてもこのカッコよさは無駄w

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13
ネタバレ

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

TV版が苦手な人におススメ。しかし、いかんせん地味! B

原作未プレイ

物語は、小林オペラ(探偵学院でミルキィホームズの担当官だった)が現在居住しているロンドンを舞台としており、ミルキィホームズの4人がロンドンを訪れるところからスタートします。ミルキィホームズの4人は、そこで引ったくりにあった女の子に出くわし、犯人を捕まえます。そして、その女の子から小林オペラにある依頼がありました・・・。

TV版ではトイズ(超能力の一種)を失って、探偵学院の中のエリートの地位から没落していく4人のキャラクターを、ぶっ飛びまくりで誰にも止められないギャグの連続で描いていました。それに対して、この作品ではトイズを失わず、ギャグもなし、非常に真面目な探偵ものとして描いています。ゲーム準拠であり、TV番とは全く異なるということで「Alternative」とタイトルが付けられているのでしょう。

事件解決のためトイズに頼る部分があるので、純粋な探偵ものとは言い難いところもあるのですが、トイズの威力は非常に控えめに描かれており、これだけでは事件の解決には至りません。名探偵コナンが所持している数々の道具のように、補助的なものと考えていただいた方が宜しいかと思います。

TV版のような派手さはなく、地味に話が進められていきます。ミルキィホームズの4人は、アニメ版のようなお馬鹿さんではなく、ほんのちょっとしたことにも気づき、事件を紐解いていく優秀さを持っています。小林オペラは過去にトイズを失っているらしく、純粋に頭脳だけで事件に臨んでいきますが、ミルキィホームズの気づきを制して自分で話すような出しゃばりではなく、あくまでも4人をサポートするような形で話を進めており、4人の師であることがよく表れています。

本編は、{netabare}5枚の絵画の盗難をどのように解決していくのかが見所なのですが、{/netabare}推理はなるほどと唸らされるようなものでもありませんし、トイズを使った華々しさも余りありません。しかも、最後に気になることが残されたまま終わります。この作品だけで終わったならば、消化不良に感じることでしょう。それを解消してくれる続編がありますのでぜひご覧下さい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

えーっと、どちらさまでしょうか?

原作準拠のミルキィホームズ。
我が愛すべきアホアホームズではなく、フツーの優秀な探偵少女達になってる。
トイズの能力も同じですが、使い方が地味で、あくまで探偵ものとして謎解きや推理で事件を解決するスタンスです。

本来あるべき姿はこちらの方、
むしろTVアニメ版が激しく狂ってるというのは、理屈ではわかってます。
わかっていますが・・・
「誰?こいつら?」状態でした、やっぱり(^。^;)

ヨゴレ芸をやらないミルキィホームズなんて、私の知ってるMHとはもはや別人です。
キリッとした顔つきで、真面目な・・・いや、まともな常識的な事を言ってるMH達は、まるで探偵アニメの主人公のようです。
あれ?それでいいのか(゚∀゚)


さて、では全くの邪念や先入観や予備知識なしで、探偵アニメとして本作をみた場合、どうでしょう?
設定としては、ロンドンで開業している貧乏探偵のところに、教え子である少女達が押し掛けてきて助手をするというもの。
お決まりの展開として、その探偵への調査依頼を切っ掛けに事件が発展していきます。

OVAという尺の短さの関係もあり、ミステリーとして物足りないし、謎解きも単純。
次に向けての伏線的なエピソードになるので、その点では仕方がありませんが、早足で消化していった感は否めません。
キャラ紹介的な部分も薄く、TV版を見ていないとHM達の性格やトイズ能力も理解しづらい。
TV版と別物として作ってる割に、TV版で補完していないと、視聴のための食指が動く要素がない、という二重拘束に陥ってます。
あるいは、ゲームや漫画版のみを知る人向けという見方もできますが・・・
正直、これだけ見ても面白くありません。
引き続き、「小林オペラと虚空の大鴉」もご覧ください。



--- 余談 ---
ミルキィホームズの製作総指揮にあたるブシロードの社長、木谷氏は、かつてギャラクシーエンジェルを手がけた御仁。
そのGAも、真面目な大作の原作(ゲーム)、ハジけたお気楽ギャグのTVアニメと、同タイトルでまったく赴きの違う作品となった事を考えれば、MHもそういった流れを辿るのは、ある意味納得できる話です。
私はGAは原作派でしたが、MHは断然アニメ派。
やっぱり、最初に見た方を贔屓しちゃうものなんですねぇ、と思ってみたり^^

投稿 : 2024/12/21
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