探偵アニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの探偵成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月14日の時点で一番の探偵アニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.7 1 探偵アニメランキング1位
進撃の巨人 「Wall Sina,goodbye」(OVA)

2017年12月8日
★★★★☆ 3.7 (77)
318人が棚に入れました
 その日、アニ・レオンハートは兵舎で目を覚ました。非番の朝の完璧な目覚め。しかし、ささやかな解放感はすぐにため息に打ち消された。明日に迫った任務を思い出したために・・・・・・。
 「調査兵団の第五十七回壁外調査中に、エレン・イェイガーを捕獲する。」
 ”任務”を目前に控えた少女が体験する、誰も知らなかった物語。

 原作本24・25巻同梱のOVA。
 テレビシリーズの16・5話に該当。全2話 48分

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

外伝ながら「フィルムノワール」をしている

諫山さんの「進撃の巨人」は徹底して人間を「悪」であると捉えている。

それはキャラクターからにじみ出てくる一切の同情の余地を見せないエゴイズムの塊を見せられているからであり、

「デビルマン」はもちろんのこと「寄生獣」「エヴァ」「デスノート」とこういう漫画の分野にも思える。

原作における、「アルミンを助けるのか。エルビンを助けるのか。」問題も、「妹を犠牲にして、兄が生き残る。」問題も、リーマンショック後の不経済による2000代後半から浮上してた「囚人のジレンマ」そのものである。

キャラクターの行動も思慮深く、まるで1800年代のイギリスや、1930年代のアメリカのような暗く陰鬱で先の見えない感覚が支配している。

本作も外伝でありながら、原作の序盤の仕掛け人である雌型の巨人アニ・レオンハートの内面を表現しながらも、作品に漂う人間不信そのものは全くと言っていいほど変わっていない。

非常に複雑な構成のように思えるが、実は発想の奇抜さやダイナミックさよりも、理知的に冷静に社会を見据えているだけ気が楽というものである。

「進撃の巨人」も最初は奇抜な設定でウケていた気がするが、実は蓋を開けると理論的に構成されたテーマや設定が土台を覆っている堅実な作品だと思う。

その理知的な様子が本作でも生かされているので、深みがあるように思えます。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 9
ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

本編とあんまり関係なし

なぜかNHKで放送していたので視聴。

{netabare}見る前から、本編の出来事の裏側でアニがどうしていたか、を描く物語かなと思っていた。それはそれで間違いではないが、本編とはあまり関係ない火曜サスペンス劇場的なストーリーだった。

本編と関係があったのは、アニたちがマルコから立体機動装置を奪い取ったシーンが描かれていたことくらい。それで、アニがマルコの遺体に対してごめんなさいって謝ってたのかーと合点がいった。

アニの父親との関係の描写は、微妙な小出し加減ですっきりしなかった。{/netabare}

ED曲に聞き覚えがあるけど、この曲女性ボーカルだったっけ?と思って調べたら、曲はエレンが大岩を持ち上げて壁をふさぐときにかかっていた曲で、このときは男性ボーカルだった。アニが主役だったことに合わせて女性ボーカルバージョンを作ったということだろうか。歌詞の内容はアニの境遇や心情とは全然関係なさそうだが。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 3

計測不能 2 探偵アニメランキング2位
活劇少女探偵団(OVA)

1986年11月25日
★★★☆☆ 3.0 (7)
21人が棚に入れました
アニメバラエティ誌「月刊OUT」に連載された同題コミックを原作とした美少女もののOVA。老舗のアニメ会社である東京ムービー新社がはじめて手がけたOVAでもあった。 お嬢様の学校として名高い聖ゴーダマ女学院。そこは世界各国の王侯貴族も通う由緒正しい学院で、ここに通学する江戸川友里子、一の谷碧そしてイングリッド・静香・グレーベルは大の仲良し3人組であった。ある時、碧が行方不明になったため心配する友里子と静香だが、両者もまた何者かに狙われる。一連の事件の背後には学園理事長の野望が隠されており、その魔手は碧の父・一の谷博士が開発した新兵器にあった……。 本作の監督を務めたのは『きらりん☆レボリューション』などでも同職を手がけているアニメ作家の奥脇雅晴。

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

OVA史には失敗作もいっぱいありました。

 1986年とOVA黎明期の作品。企画コンセプトは学園もの、セーラー服少女、SF活劇…でしょう。そのためだけの作品で26分くらいの間、ずっとそういう映像だけ流れる感じです。つまり、ストーリー性は類例がないほどありません。

 OP前の人物の色彩がのっぺりしていてびっくりするくらい出来が悪いです。ですが、OPに流れるアニメというか止め絵の水準は高いです。OP以降は冒頭よりもマシになります。
 OPは声優さんが歌っているみたいですが、歌が下手すぎて笑ってしまいます。今の声優さんたちの歌の水準の高さから比べると冗談みたいです。
 EDは森口博子さん。Zガンダムの人ですね。この人は歌は上手いですが、その歌のうまさを全く生かせていない、メロディラインが平板な曲でした。

 なにが言いたいかと言うと、いままで見てきた80年代OVAの中では最低水準でしょう。
 この作品は資料的価値としては……まあ、どんな時代でも失敗作ってあるよね、ということくらいでしょうか。
 懐古主義的に今見る80年代の作品って時間の洗礼を受けている作品がメインなので秀作が多いので、こういう失敗作も新鮮といえば新鮮です。
 
 そうそう、女子高生が無免許で自動車…しかもマニュアル車を運転しているシーンが新鮮でした。そこだけは表現の幅があっていい時代だったなあ、という感慨はありました。それくらいです。

 

投稿 : 2025/04/12
♥ : 4
ページの先頭へ