探偵で高校生なTVアニメ動画ランキング 13

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の探偵で高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の探偵で高校生なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.2 1 探偵で高校生なアニメランキング1位
金田一少年の事件簿(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (177)
1033人が棚に入れました
名探偵金田一耕助を祖父に持つ主人公・金田一一が、遭遇する難事件をパートナー・七瀬美雪や「親友」剣持勇警部、「ライバル」明智健悟警視らとともに、抜群の推理力で次々と解決していく!

声優・キャラクター
松野太紀、中川亜紀子、池澤春菜、平田広明、小杉十郎太、森川智之

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

こんなさびしい所で君はなんで絵を描いているんだい? 私、雪を描いてるの・・・

全148話

■連載開始時期
金田一少年の事件簿
1992年~

名探偵コナン
1994年~

金田一を見ると、コナンより連載開始時期が早い為
幼馴染のみゆき⇒蘭
等、パクリ設定的な所が目につく。

■全話見て、好きなシナリオトップ3

❶位、111話~114話「雪影村殺人事件」
❷位、24話~27話「金田一少年の殺人」
❸位、33話~36話「魔術列車殺人事件」

基本的な流れ、導入⇒殺人⇒解決
一つのシナリオで話数が3話以上になると面白い。
解決篇の推理と犯行動機は、振りが長いほど夢中になります。

犯人の動機に1話使うので、話に重みがあり記憶に残る
故にコナンより視聴年齢が高い方が好むと思う。

自分は「雪影村殺人事件」が一番、余韻のあるシナリオでした。
見立て殺人の様なフィクション×2
してないのも新鮮だったのかも

解決篇の最後、切なくて好きです。

『金田一少年の事件簿R』今年からアニメ始まりましたね
好きな人は無印を見直すのも良いんじゃないかな(^^)/

しかし主人公
幼馴染好き過ぎw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

金田一少年も、はや37歳。『金田一37歳の事件簿』で連載が始まったらしいですね。世知辛いw

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
推理モノの定番と言える本作。名作である「名探偵コナン」とはほぼ同時期に放送が開始されていますが、(金田一は)登場人物が高校生だったり微エロ要素もあったので、「コナンは小学生が観るもの」「金田一は中高生が観るもの」みたいな感じでした(当時は)。自分は当時中学生だったし、「ジャンプとマガジンは週刊」「サンデーは単行本」だったこともあり、金田一の方が思い出深いです。もしくは、「銀狼怪奇ファイル」かなw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんか、(原作は全巻持ってるけど)やっぱり初期の事件が面白かった。

「オペラ座館殺人事件」
「異人館村殺人事件」
「雪夜叉伝説殺人事件」
「学園七不思議殺人事件」
「秘宝島殺人事件」
「悲恋湖伝説殺人事件」

くらいまでは、トリックまで全部覚えてる。でも、なぜか一番最初にパッと思い付いたのは「タロット山荘殺人事件」。自分が雪深い岩手の出身だからかもしれないけど、氷を使ったトリックが思い出深い。

他にも、「蝋人形城殺人事件」「墓場島殺人事件」「魔犬の森の殺人」「銀幕の殺人鬼」「雪影村殺人事件」なども思い出深い。

ただ、(アニメ版では死ななかったが)原作で一番ビックリしたのは、(原作ネタバレ){netabare}「異人館ホテル殺人事件」で「佐木竜太」が{/netabare}死んだところ。ギリギリまで「ウソ(実は生きてた)」だと思ってた。メインキャラがこんなにアッサリ殺されるんだと、当時驚いた。いやだって、もしもコナンで元太君とか死んじゃったらYahoo!のトップページ載るでしょ(笑)? そのぐらいの衝撃だったんだってば、当時はw
{/netabare}

【余談~ 岩手県に同名の温泉郷があります♪ ~】
{netabare}
その名も、「金田一温泉郷」。岩手県北部、二戸市にあり、「座敷わらしが出る宿」で、全国的に有名でした。松下幸之助や本田宗一郎なども泊まったとか。

ところが、2009年に{netabare}火事で全焼してるん{/netabare}ですよね。これ、同じく、金田一を舞台にし、座敷わらしが活躍する小説「ユタと不思議な仲間達」という、劇団四季でも取り扱われているもの(三浦哲夫)があるのですが、(小説ネタバレ){netabare}この小説のラストシーンも、火事で、座敷わらし達が転生するというものだったので、{/netabare}奇妙な一致に、驚いた記憶があります。

だから当時、「座敷わらしはいなかったんじゃないか」なんて言われましたが、これも考え方次第ですね。

まず、①{netabare}出火時に{/netabare}宿泊客と従業員合わせて30名ほどいましたが、人的被害がなかったこと。②実は建物自体が(築300年で)老朽化していて、耐震強度が引っ掛かっていたものの、予約で3年先まで埋まっていた状況のため、だましだまし使っていた。1年後に東日本大震災があったわけで、もしもこの事故がなければ、より大きな人的被害が出たとも考えられています。③離れや母屋は{netabare}全焼{/netabare}したが、なぜか、中庭にあった、座敷わらしを祀る亀麿神社だけは無事だった。座敷わらしは、そこに一時避難しているとの説も(信じるか信じないかは、あなた次第w)。

緑風荘は、2016年に再建し、営業を再開したそうです。(私は別に旅館の回し者ではないですがw)もし興味がある方は、岩手にお越しの方はお泊まりになってもよろしいのではないでしょうか♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「犯人がわかりやすい」は欠点ではありません。

皆さま、私の体調不良でサンキュー返しや御礼コメができなくてすいません。

さて、久々に非常に書きたい事があるのでレビューします。
「名探偵コナン」とかでもそうですが、「犯人やトリックがわかりやすい」とか言って推理作品を批判している人が散見しますが、
それは、実は的外れな批判です。
というのはミステリー(推理もの全般をそう言います)というものは「読者や視聴者が正しく考察すれば犯人が必ずわかる」ように書くというのがルールなのです。

はっきり言って、ミステリーなんてものはいくらでも犯人が完全犯罪を達成できるように制作するのは制作者にとっていとも簡単なのです。
単にそう書けば良いのですから。
しかし、ミステリーというものは犯人がミスしたり、予測不可能な出来事が発生し、そこから読者・視聴者が犯人やトリックを推理できるように制作しなければいけないのです。

読者・視聴者が絶対に(論理的に)犯人やトリックがわからないような推理作品はミステリー失格で、さしづめ「解く事が不可能なパズルや詰め将棋」のような欠陥作なのです。
入試試験などでも「解く事が出来ない問題」「回答がない問題」「回答が複数出来てしまう問題」などは「悪問」と言われます。

ですので、「犯人やトリックがわかりやすいミステリー」というのは、欠点でも何でもなく、むしろ「出来の良いミステリー」とも言えます。

* 名探偵コナンのレビューにも同じレビュー文を書いておきます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

77.7 2 探偵で高校生なアニメランキング2位
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (2144)
11088人が棚に入れました
どこにでもいそうな平凡な少年・苗木誠は、「超高校級の才能」を持つ現役高校生しか入学出来ない羨望の象徴「希望ヶ峰学園」に「超高校級の幸運」として抽選で選ばれたことを機に、「卒業すれば人生の成功が約束される」というこの学園に入学することになる。
迎えた入学式の日、意気揚々と希望ヶ峰学園の中へ入っていこうとする苗木だったが、玄関ホールに入ったところで急激なめまいに襲われ意識を失ってしまう。
苗木が目を覚ますと、そこは既に学園校舎の教室内であった。しかし違和感はそれだけに留まらず、校舎の窓は鉄板で塞がれ監視カメラとテレビモニターが至るところに設置されて圧迫感に満ちており、校舎全体からも異様な雰囲気が漂っていた。
校舎の玄関ホールに戻ってきた苗木はそこに集っていた他の新入生達と出会うが、彼らもみな同様にめまいに襲われ意識を失っていたのだという。異常事態はそれだけではなく、玄関にはそれまでなかった鋼鉄の扉が設置され外界から完全に遮断されており、苗木達新入生は希望ヶ峰学園に幽閉されてしまったことに気付く。
困惑する面々を前に現れた謎のキャラクター「モノクマ」は苗木達を体育館に呼び出し、「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」という恐ろしいルールを告げる。
これが「コロシアイ学園生活」の始まりであった。
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

結局これはゲームをやってる人が楽しむアニメだと思った

1~2話感想

原作は少ししか知らないが
どうやら絵とかも全部原作を
忠実に再現しているらしい

まず最初に推理物ではネタバレすると
面白くなくなるのでその点に注意したい
だからこのレビューでもネタバレしないよう
注意したいです

OPやBGMも作品に合っていて
格好良くて良かったです♪
あと声優も豪華ですね
大山さんの声ドラえもん以外で
聴いたの初めてかもですw

これはどんどん人がいなくなっていく
生き残りゲームでもあるのかな?
設定も結構好きで気に入ってます
映画であった「インシテミル」に
似てるとは思ったがまぁ気にするほどじゃないだろう

捜査するパートが短かったのが少し残念
推理物だから捜査を細かく描いてこそ
もっと面白くなるんじゃないかと思った

でもこの話は学級裁判がメインだし
1クールしかないので
仕方ないとは思う

ここからとうとう学級裁判が始まって
物語が盛り上がってきたので楽しみです

3話感想

とうとう始まりましたね学級裁判
原作をやっている友達の話では
かなり忠実に再現されているといって
喜んでましたがアニメならではの
演出も見てみたかったと言ってました

結構わくわくさせられて楽しかったです
やっぱり推理物はいいですね♪
一緒に推理して合ってた時には
めちゃくちゃ嬉しくなりますw
ダイイングメッセージの推理は僕も合ってましたw

そして学級裁判の演出ですが
「コトダマ」とは上手い表現だと思いました
なるほど、だからタイトルが
「ダンガンロンパ」なんだと思い納得しました!

おしおきのシーンは
規制がかかっていて
どうも原作とは違うようですね
まぁ、そこは仕方ないでしょう

これからも恐らく事件が起きるのでしょうけど
どうゆう風になるのか楽しみに待っています♪

4話感想

まず最初のモノクマ音頭に笑ったw
しかも小林幸子さんを使うとかw
今回は2階の探索と日常の話だけで
終わりかと思ってたんですが
早くも次の事件が起きましたね・・・
しかも死んだの結構好きなキャラだったんだけどな~

やっぱり探索パート今回も短いな
証拠は一応全部出てるんだろうけど
推理はしづらいな・・・
そして早くも来週に学級裁判か

それにしても水着見れると思ったのに
見れなかったな・・・
いつか見れるのを信じようw

ここから先は推理というか考察を書いておく
当たってるかは分からないが念のため
原作やってない人は5話を見てから見ることを薦める
そして真相を知ってる人は
僕の的外れな考察を笑ってくれてもいいし
こういう考え方もあったのかと思ってくれてもいい
まぁ、楽しんで見て欲しいw
ネタバレではないが見たくない人のために一応隠しておく

{netabare}
第4話事件考察

まず殺害された不二咲千尋だが
男である可能性がある

なぜなら犯人であると言われている
ジェノサイダーショウが本当にいるとしたら
その犯人は男しか殺さないといっているし
それに今回殺害場所にもされただろう
更衣室の仕掛けが今回の事件のカギになりそうだからだ
更衣室は男は男子更衣室しか女は女性更衣室しか
入れないというもので性別が関係ある以上
不二咲の性別がカギになっている可能性を疑ったからだ

そしてポスターが怪しい!最初見たとき
とポスターの場所が男子と女子で変わっている
恐らくカーペットも同じく変わっていると思われる

そしてここから考えられるのはまず男子更衣室にいた
若しくは呼び出した不二咲を男子更衣室で殺したことだ
これにより犯人は男性と考えられる

そして自分をクロだと思わせないために
女子更衣室に死体を移したと考えられる
だから血がついてしまったポスターやカーペットも
移さなくてはならなくなったと考えられる

問題はなぜ死体を女子更衣室に移せたかという所だが
恐らく霧切さんが見つけていた死んだ人の手帳が
あるからそれを使って女子更衣室に入って
死体を移したあとに元に戻したと思う

そして不二咲の手帳が無くなっていたのは
不二咲が男だというのを隠すため
若しくはクロになった人は手帳が使えなくなる?
(前回の犯人だった桑田怜恩の手帳が
 付いてないことから予想)
だから代わりとして奪ったとも考えられる

そして犯人の特定ですが僕の推理じゃ出来ませんでしたw
ここまでが限界でしたw
まぁ、怪しく描かれていた十神や腐川は恐らく
ミスリードだと思う!だってあからさま過ぎるからw
(僕が捻くれているだけかも知れないw)
というわけでここで推理は終わっておく
{/netabare}


5~7話感想

推理についてはそこそこ当たっていて良かったw
それにしてもこれはやはりアニメから入る人のため
というよりゲームが好きな人のためのアニメといった感じ
それにしてもとうとう捜査が5分以下になってたんだがw
推理する暇さえなかったw

仕方ないとは思うが大事な場所を最低限になっているため
どうしても今回の事件は最初から予想ついてしまったな
友達の話じゃゲームだと全然わからないらしいw

あと5話の犯人の証拠は足りない気がしたが
どうやらそれもカットされてるらしいw

やっぱり1クールでやるのは無理があったと思う
2クール以上じゃないと無理だったなw

まぁこれからも楽しみに見てみたいと思いますが w

8話~最終話感想

ちゃんと全部みて楽しかったが
アニメの情報だけじゃ推理無理そうなんで
推理はもう諦めたw

これはミステリー小説のように
主人公と一緒に推理するものではなく
これは主人公がどう推理して真相にたどりつくのか
楽しむのが正しい見方かな~とは思うw

予測できない展開も多く
楽しかったがどうもやはり
尺足らずで説明不足感があるので
どうしてもご都合展開に見えてしまうw

好きな作品なんだが
やっぱり2クールで
作ってほしかったと思うアニメだった

結局これはゲーム知ってる人の方が楽しめる
若しくは知らない人にゲームを買わせるような
販促的なアニメだったんじゃないかとも思う

ゲームの方が面白く楽しめそうなので
10月10日に出るゲームを買うことにしましたw

2期もやるような感じで最後終わったが
2期をやるならちゃんと2クール位で作ってほしい
2クールなら2期はとても楽しみです♪

最後にゲーム買ってやったので
それと比較して追加でレビューを
書きたいと思う

本当にゲームをアニメにした感じ
ゲームが好きな人にはうれしいと思うが
さすがにちょっとゲームを意識しすぎかなw
これならゲームをやればいいといった感じ

それにちょっとずつ
重要な証言や発言証拠もカットされてる
ところがあった

やっぱり尺が足りなかったようだと思う

これならもっとアニメオリジナルの
演出にしたほうが良かったと思う

結論ゲームの短縮版という感じ
やっぱりゲームの販促目的だったのかな?

まぁゲームもアニメも楽しめたから
良しとしよう

投稿 : 2024/11/09
♥ : 118

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

感想

作画とかも気にならず、12話まではかなり面白かった

が!

最終回・・・なにこのオチは・・・

期待したぶんずっこけた・・・><

投稿 : 2024/11/09
♥ : 64

cross さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

設定に面白さは見出せたが、推理物としては内容が薄く、キャラクターのアクの強さは濃厚だった。【総合評価:54点】

2013年夏、全13話で放送された作品。
PSPにて発売されたゲームが原作となっています。

物語の舞台は一芸に秀でた『超高校級の才能』を持つ高校生のみが通う『希望ヶ峰学園』
主人公の苗木誠はそんな一般人が通うことの出来ない学園に抽選により選ばれ『超高校級の幸運』として入学する事になる。
入学式の初日、学園の門を潜った所で眩暈により意識を失い、目を覚ますと、更に外界と完全に遮断された学園に幽閉されていた。
そんな中、主人公と同じく学園内に幽閉され困惑する面々を前に現れた学園長を名乗るモノクマと言うキャラクターは一行を呼び出す。
そこで告げられたのは学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならないと言う学園のルール。
殺人が行われ、死体の目撃者数が一定を超えてから一定の捜査時間の後に犯人を割り出すための『学級裁判』が開催される。
その『学級裁判』の場で犯人は生きている生徒に自分が犯人だと悟らせてはならない、もし自信が犯人だと看破されれば殺人を起こした本人は『オシオキ』と言う名の下に処刑される。
逆に犯人は自身が犯人だと隠し通すことが出来れば学園の外に出られるが、他の生き残った生徒達は犯人を看破できなかった罰として処刑されてしまう。
幽閉され学園内での一生を強要された状態ながらも、そこから脱する方法も自分以外の命を奪うことと言う極限状態に陥った面々。

殺し合いと言うシチュエーションに、その殺しを完全犯罪に仕立てなければならないと言う頭脳戦的な側面を加味する。
個人的には好みの傾向にありましたが、視聴を終えた感想としては少し期待外れでした。
その要因はまず完全犯罪を成立させなければならないと言う状況下で、その殺害のトリックやらがどうにもチープとあり、推理物として視聴するには不足だったように思えます。
そして、登場人物は外見の奇抜さや内面も異様さ、どうにも個性と言うよりアクが強すぎとあって、どうしても感情移入も難しく、ストーリーに入り込めません。
続いて、演出面もゲームが原作と言う事からか、重要な捜査シーンや裁判シーンがゲーム演出が前面に出ていて、どうにもアニメとして視聴していると不自然に思えてなりませんでした。
そして、最大の難点は、作品全体を通しての問題であった生徒達を学園に幽閉し、殺し合いを演じるように仕向ける黒幕の存在。
この黒幕に関しても、正直動機不明のただの愉快犯にも近い感じで黒幕として魅力のようなものもなく、かなりガッカリな終わり方になってしまいました。

そんな中、評価できるのは声優陣の豪華さ、これ程の豪華なメンバーを揃えながら、キャラクターのアクの強さは打ち消せなかったんですがね。
そして、『学級裁判』の後に行われる『オシオキ』は毎回楽しみでした。
キャラクターに応じた『オシオキ』は実にブラックユーモアを感じさせてくれました。

初期設定からは楽しめそうな要素を見出せたんですが、結果としては内容が薄く、キャラクターのアクの強さだけが鼻についてしまいました。
最終回では続編を匂わせていましたが、正直、続きがあったとしても視聴するかは微妙なところです。
とは言え、観視聴の方はまぁ最初の殺人が行われ、『学級裁判』が終わるまでを視聴してから判断していただければと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

70.1 3 探偵で高校生なアニメランキング3位
櫻子さんの足下には死体が埋まっている(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (936)
4979人が棚に入れました
北海道の旭川を舞台に、抜群の美貌とスタイルを持っているのに美しい骨を愛でるのが大好きなお嬢様の九条櫻子と、そんな彼女に振り回される平凡な高校生の館脇正太郎の2人が、骨にまつわる事件にかかわっていく物語。

声優・キャラクター
伊藤静、榎木淳弥、今村彩夏、磯辺万沙子、高橋広樹、石田彰、柿原徹也
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

あの世に持っていけるもの

TROYCA制作。

舞台は北海道旭川市、
風光明媚な描写が美しい。
過去に生きた人たちを愛しむ人がいる。
九条櫻子である、
良家のお嬢様にして骨愛ずる姫君。
単話形式で送る秀逸なサスペンスドラマ。

生きた証としての骨、
語らない骨が教えてくれるもの。
犯人探しが目的ではなく、
その骨に関係する人たちの、
心理描写や環境設定に主軸を置き、
心温まるエピソードも多い。
作画も終始素晴らしかったですね。
お薦めは夏に眠る骨/お祖母ちゃんのプリン。

死に際してあの世に持っていけるもの。
{netabare}それは誰かを愛した記憶、
大切に想い、大切に想われた記憶、
そして共に過ごした時間であろう。{/netabare}

食物連鎖の大きな生命の輪の中で、
私たちは支え合って生きているのだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 64

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Boneミステリー( > _ < )

良家のお嬢さまと男子高校生が謎を解いて行く
ミステリー作品。北海道・旭川が舞台となる。
全12話。
原作:太田紫織によるミステリー小説(未読)


簡単に感想だけ。

『骨』にスポットを当てたアニメとしては珍しい
タイプと言えるミステリー作品。
その『骨』の描写がとても丁寧で正確、作品に
よりリアリティを持たせてくれていると思います。

基本、助手的立場である高校生・館脇 正太郎が
ストーリーナビを務めます。
1話、もしくは2話で完結するストーリー展開で
構成されており、最後まで飽きずに堪能できました。
登場人物も少なくミステリーそのものに集中
できた点も大きなプラスポイントでした。

作画も安定し、物語もそこそこ楽しめる。
今後への伏線も多数散りばめられており
こういう作品であれば続編を期待したくなります。

またタイトルにも入る名の櫻子を演じる伊藤静が
驚くほどハマり役です。
クールな美人さんを見事に好演しています。


『骨』に抵抗がなければ十分に楽しめると思います。
あまりミステリーを観ないよって方でもOKかも。
2期があることを祈りまする(・ω・)ノ″




《キャスト》

館脇 正太郎(CV.榎木淳弥)
九条 櫻子(CV.伊藤静)
鴻上 百合子(CV.今村彩夏)
沢 梅(CV.磯辺万沙子)
磯崎 齋(CV.石田彰)
今居 陽人(CV.柿原徹也)
花房(CV.子安武人)



《主題歌》

OP
『Dear answer』/TRUE
ED
『打ち寄せたれた忘却の残響に』/TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
                          feat.大竹佑季

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

とりあえずここで終わるしかないよな…

原作(角川文庫刊)はアニメ視聴時に既読。

原作は巻の通し番号がふられていないので、後から既刊分を読もうとすると面倒くさいですね。サブタイトル見ても順番はわからないですし。角川文庫の公式サイトとかで刊行順を確認してから読むと良いです。

2017年4月から(~7月まで?)フジテレビ系列で同タイトルのドラマを放送していますが、あのドラマは登場人物の名前以外の設定はかなり原作から変更されているのであまり本作品を観る参考にはならないと思います。

主人公は櫻子さんの近くにいることで事件に巻き込まれる館脇正太郎(たてわき しょうたろう)くんなのですが、櫻子さんもヒロインというよりは正太郎くんとのW主人公的なポジションです。

ジャンル的には一応「ミステリー」ということなんだと思います。骨格標本士であるところの櫻子さんが、骨や死体に関係する知識によって事件の真相を暴いていきます。つまり職業的には探偵ではないのですが、櫻子さんの作中での役割はほぼ「探偵」ですね。

アニメ化されたのは1~4巻くらいの内容+7巻収録の「アサヒ・ブリッジ・イレギュラーズ」(ただし、作中の季節は原作の冬から夏に変更)です。

それと12話はドンピシャ原作にあたるエピソードはないのですが、内容的には6巻「白から始まる秘密」の再構成みたいな感じですかね。アニメを観てから原作を読むという方は、6巻までを一つの目安とされると良いと思います。

一応1話もしくは前後編で各話が完結する形式になっていますが、原作では3巻ないしは4巻あたりまで読む、あるいはアニメだけを観ていても1~12話通して観ればシリーズとしての大きなストーリーが存在することはわかるかと思われます。

アニメ化にあたっての原作からの大きな変更は1~4巻原作の内容よりも百合子が推されてよりヒロインっぽく描写されている点、原作では準レギュラーっぽい薔子さんが「呪われた男」(後編)以外でスルーされている点、原作を読んだらわかる「在原さん」がアニメではほぼ影も形もない点といったところでしょうか。

あとは警官が出てくる必要があるときには原作では別の警官だった場合でも、アニメでは全部内海さんになっている辺りですかね。ただ内海さんは原作でも5巻以降準レギュラーっぽいのでこれはあんまり気にはならないです。

たぶんシリーズ構成的に12話だとここで終わるしかないという感じの最終回ですが、10~12話あたりまで付き合うと続きはとても気になるかもしれません。

ですが、原作も完結していないのでアニメ化範囲は妥当だったと考えますし、2期目は作りたくてもしばらく作れない気がします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 47

75.9 4 探偵で高校生なアニメランキング4位
名探偵コナン(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (756)
4068人が棚に入れました
高校生にして日本屈指の名探偵・工藤新一は、幼馴染みの毛利蘭と遊園地へ遊びに行く。新一はそこで謎の組織の取引現場を目撃するが、組織のもう一人の仲間に気付かず殴り倒されてしまう。新一を殺す為に組織の男が飲ませた毒薬は何故か新一を幼児化させてしまった。小さくなった新一は正体を隠しながら謎の組織を追う為に、周りには新一の親戚、江戸川コナンだと名乗る。コナンは父親、毛利小五郎が探偵をやっている蘭の家へ居候し、謎に包まれた黒の組織を追う為、探偵として事件を解き続ける。

声優・キャラクター
高山みなみ、小山力也、山崎和佳奈、山口勝平、緒方賢一、高木渉、大谷育江、岩居由希子、林原めぐみ、茶風林、湯屋敦子、井上和彦、千葉一伸、堀川りょう、宮村優子、松井菜桜子、田中秀幸、島本須美、高島雅羅、堀之紀、立木文彦

molecule さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

八方美人で人気者の長寿アニメ凄い

犯罪モノって現実的な素材であるだけに解きほぐ機構を固めておけば発展は無限…なようで、流石に連載十数年も超えるとキャラの使い回しが利かなくなって当然か。
事件なんて幾らでも数起こせるけど、主目的がそれによって引き出される常連キャラの内部ストーリーと見るアニメの方法論で限界がないわけない。
ただその見方を歓迎する要素が、引き出しの多い題材→話数の膨大なことによって、物語世界に引き籠っていられる期間が長いという利点を生んでクオリティの瀕死なことをファンの目から庇ってる。

実際TVオリジナルストーリーに限ればもっと遥に早い段階で退屈なものに落ちていたし、劇場版はシナリオの浮き沈みはあるものの完全に爆弾に依存しはじめたのは題材と媒体の宿命かな。

しかしほとんど本筋(黒の組織)の解明に引きずられてるだけの興味を、それでも繋ぐだけの牽引力のあるキャラってそうはいない。リアリティとファンタジーと、ここまで扱い易いバランスの「人」は他の分野には生めないだろうな。物語っていうのはストレスだから、このキャラクタの万能ぶりこそ神だね。

大人のファン層と子供、どっちに向けても愛想が良くて八方美人で人気者の長寿アニメ凄い。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

大人気推理アニメ

私が大好きなアニメの一つ。
難易度の高いミステリーとトリック、魅力あるキャラクターの活躍、手に汗握る展開とアクション、かっこいい名言、雰囲気を十分に盛り上げてくれる音楽、恋愛やギャグ要素など、どれをとっても申し分ない出来です。
矛盾や強引な設定が多々あって突っ込みたくなる時もありますが、それを指摘するとアニメが成り立たなくなるのであえて考慮はしませんが・・・。
また長い間このアニメが続いているのでさすがにマンネリ化を感じる事もありますが、黒の組織が絡んだストーリーになると緊張感満載のハラハラ感が楽しめます。
謎が謎を呼び、私の予測を外れた展開や衝撃的な展開は早く続きが気になりもう目が離せません。
なかなか黒の組織との話が進まないところが欠点ですが、進んでしまうとこのアニメが終わってしまう感もあるので、いつまでもこのアニメを楽しみたいファンにとっては微妙なとこですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

ootaki さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

一旦区切ります

一応、まだ続いていますが自分の中で終わったことにさせていただきます。ガキの頃は面白いと思っていたのですがね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

67.6 5 探偵で高校生なアニメランキング5位
ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (710)
3238人が棚に入れました
青春にはいつも、解き明かせないたくさんの謎が溢れてる!

「原作シリーズ累計55万部突破」初野晴の大人気・吹奏楽青春ミステリ<ハルチカ>シリーズ、待望のTVアニメ化!
原作はシリーズ累計55万部を突破した大人気・吹奏楽青春ミステリ<ハルチカ>シリーズ。廃部寸前の弱小吹奏楽部で、吹奏楽の甲子園と呼ばれる"普門館"を目指す、幼なじみ同士のチカとハルタ。
部員集めに翻弄する日々と、仲間たちと交わす友情、そして次々に現れる謎(ミステリ)。チカとハルタの奏でる音楽がいま、遠く高らかに鳴り響く!

声優・キャラクター
ブリドカットセーラ恵美、斉藤壮馬、花江夏樹、山下誠一郎、千菅春香、島﨑信長、瀬戸麻沙美、岡本信彦、山田悠希
ネタバレ

伝説のししとう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

視聴者皆チカちゃん状態

今季の大本命。
某アニメと比較しないレビューにしたいと思います。

視聴前は、謎解き:吹奏楽=1:1だと思っていたので、こんなにミステリー要素の強い作品だとは思いませんでした。
ただそのストーリーが面白いかと言われると、残念ながらそうでもなかったです。
一番の問題は、ハルタが超人すぎることでしょう。とても高校生とは思えない知識量で、難事件をズバズバと解決していきます。視聴者に推理する余地を与えず、そのハルタの推理も??と思うところも多く、強引なところがありました。
謎についても、吹奏楽とはなんの関係もない謎が多すぎます。{netabare}ベトナム戦争だとか、学生運動だとか…学校内に絞ってほしかったです。{/netabare}まあでもそれがハルチカの特徴だと思うから、合わなかったってだけかな。

{netabare}最終話では銅賞で悔しがっているシーンがあり、チカちゃんに関しては涙を流していましたが、吹奏楽の描写がほとんどない以上、あまり感情移入できるものではありませんでした。マレンが部長だというオチは良かったと思います。{/netabare}
やはり謎解きか、吹奏楽か、一つに絞るべきでしょう。

まあP.A.だから期待しすぎたというのもあります。良くも悪くも、TARI×2の橋本監督らしいアニメでしたかね。評価はもう少し厳しくつけてもよかったのですが、チカちゃんが可愛かったのでこの評価とします(まあえるたそには遠く及ばないけれども)。
{netabare}ハルタのホモ設定については、ハルタとチカちゃんの間に恋愛が発生しないようにするためらしいので、不問とします。{/netabare}

作画はP.A.にしては悪い方だったでしょう。
良かったのはOPですね。今季ナンバーワンです。fhanaさんの高音が気持ちいい。

実写化するんですね…これといい氷菓といい…なんでそんなに実写化をしたがるのか、理解できませんね。
橋本環奈がチカちゃんって……笑うしかない。

二期来たら視聴しますが、P.A.が二期を作ったことは一度もないので、おそらく来ないでしょうね。
P.A.の次作はロボット物なんだよな〜正直期待できない。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 52
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

仲間集めのために謎を解いていく話

あらすじは公式を見てくださいね。

完結してから思い出すと、1~2話完結方式で、ハルタとチカが日常の中でトラブルを抱えている人達の悩みを掘り下げて、結果的にその悩みにミステリー的な謎が潜んでいて、結果的に吹奏楽部の仲間が増えていく、ようなお話でした。

以下ネタバレ
{netabare}
この作品をポジティブに捉えた感想

比較対象として名が上げられる「氷菓」という作品がありますが「氷菓」のミステリーは「暗いオチ」が良くあるのですが、このハルチカは「明るいオチ」が多いという感じですね。
どんないざこざも、他者との溝も、全部すれ違いのような謎のがあって、その謎を解決すればお互いは分かり合える、そんな事を感じた話が多かったですね。

チカのパワーで大体の悩みを持ってる人が明るくなるだろうなーと思いますし、キャラが持っているコメディ感が、暗い話でも最後は明るくする力があるなーと思いました。

私の好きな話は#07 「周波数は77.4MHz」です。好きなキャラはその話で仲間になる檜山 界雄 (声 - 岡本信彦)です。
名前もわからない素人のパーソナリティが、素人のおじいさん達と深夜ラジオで喋りまくる。そのアンダーグラウンド感が「いいなー!」とラジオ好きからはたまらないなーと思います。

以下は率直な感想

各話に共通するテーマがあったかなと思うと、あまり思いつきませんでした。そのせいか、あまり深く掘り下げる必要を感じさせなかったのが残念。「青春」アニメという提供されたテーマに沿っているというのが正しいのかな。

でも、青春」といっても、ハルタとチカが12話の中で「成長」したかなあといえばそれは感じませんでした。一話それぞれをキャラが「良い気分」でおわってしまうから、挫折がそんなになく、キャラの成長を妨げた感じがあります。

よく言えば「青春」というテーマに関連する成分「恋愛」「友情」「熱血」「コメディ」等々、色々なものをより取り見取りで押し込みました!という感じの作品でしたね。
悪く言うと、その成分の全てが中途半端な掘り下げな作品に見えると思います。さらに言ってしまうと、1話完結方式が、ミステリーの規模が小さく見えるように作用して、印象に残らない話が多いのが残念です。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スカートの下の白いひらひらって何?知っている人がいたら教えて!

気になって気になってアニメどころではありません。
ってことはないですけど。テヘ!

P.A.さん制作だから、作画がクリアーです。
しかし、瞳の描き方がくどい。
七色の瞳なんてちょっと気持ち悪いですね。

「ハルチカ」って言うくらいだから、ハルタとチカが主人公。
アニメ内容は後述することとして、チカの性格がピカイチ。
一言でいうと、人を惹きつける性格。
初対面でもフレンドリー、情にもろくて一本気。
穢れない心で飛び込んで来るので、あっという間に友達です。
この子の性格、好きだなあ。
是非知り合いになりたいです。

ちなみにハルタは推理探偵ポジションでややBLがかっています。
それも手伝って、男女が絡む学園ものでは珍しく恋愛は皆無です。

作品は、学園推理ものin吹奏楽部の様相。
もしかして、京アニの2作品を混ぜている?
ここは、混ぜるな危険!とだけ言っておきます。

以下は私的なことなので閉じます。

{netabare}舞台は静岡県市清水区。
清水にはあまり思い入れはないけど、静岡文化会館にはドッキリ。
ここで入学式や卒業式があったり、コンサートのバイトをしたり。
あっそうそうロビーこんなんだったっけとか、会館前の雰囲気が懐かしいじゃんとか。
入学式の時、会館3階から眺める桜があでやかなことあでやかなこと。
それもこれも約30年前のお話、青春時代を思い出し嬉しくなりました。
この他、静岡の街は私にとって思い出がいっぱい。
もっと、私の大好きな静岡舞台のアニメが観たいですね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

62.8 6 探偵で高校生なアニメランキング6位
スパイラル 推理の絆(TVアニメ動画)

2002年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (193)
1374人が棚に入れました
警視庁で「神の頭脳」と謳われながら、突如姿を消した兄を持つ高校1年生の鳴海歩は、兄にも負けない頭脳を生かし、周囲で起こる事件を解決しながら、失踪した兄の謎を追っていた。
そんな中、「ブレード・チルドレン」と呼ばれる少年少女達と出会い、彼らとの戦いの渦へ巻き込まれる。
しかし、それは兄・鳴海清隆をめぐる謎の序章にすぎなかった…。

声優・キャラクター
鈴村健一、浅野真澄、石田彰、堀江由衣、草尾毅、三石琴乃、井上和彦

おその さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

初見にはキツイ

原作未読

全25話、最後の最後までブレードチルドレンの存在理由、行動、敵か見方か、分からず終わってしまった
コレ推理モノじゃないね、なんか期待大で見てたけど全然違った

アニメだけじゃ肝心な何かが出てこない
結局は原作読めって事なのね…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

Вистерия さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

早すぎたメディアミックス

細田守監督のOPに見岳章のBGMという豪華な面もありながら
作画が崩れること崩れること。
作品としては原作が完結する前、寧ろ謎が何一つ明らかになっていない伏線オンリー状態でのアニメ化だったのでアニメオリジナルの煮え切らないエンディングになってしまったのが残念でした。
ジョジョやハンター、DTBなどとは一線を画した"能力に依らない頭脳戦"という新境地だっただけあって、メディアミックスの時期と制作スタッフを間違えたかな、という印象です。
完結した原作と今の技術で新房岡村渡辺神山監督あたりが作ってくれれば…ゴクリ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

カミリス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

当時をふりかえってみる

原作は既読済み

10年前に観たのが最後なので、さすがにほとんど覚えてないけど思い出しながら書いてみる。


リアルタイムで観たのが中学1年の頃。そして、原作が完結したのが確か高校2年か3年の頃。

これね、原作を読んでくれればわかるんだけど、どう考えてもアニメ化のタイミングが早い。そのせいで、物語の核、起承転結でいえ重要な"転結"の部分が無い状況でのアニメ化だったため、後半はオリジナル展開になってた気がする。

そのオリジナル展開も詳しくは覚えてないんだよね。確か、推理とか関係ない銃撃戦だったような。

今思えば、オリジナル展開にしたのはいいけど、後に出てきた原作の続きとストーリー性が離れてしまったことで、続編を作れなくなったんじゃないのだろうか。だってアニメではいまだにいろんなこと放置で、なんも解決してなかった気がするよ…?

あとは、作画だとか声優だとかアニメ版のキャラの魅力とかは、全くと言っていいほど覚えてないので評価がつけられません。なので、評価付けられないという意味での3です。

EDも覚えてないけど、OPはムービーも曲もめちゃめちゃ印象に残ってる。今あのムービー観たらMADみたいだなって思うだろうけどね。それでも当時はオシャレだなぁって思ったんだよ。曲は今でもたまに聞いてます。

まぁ、これに関してはアニメよりも原作をみることをお勧めする。アニメは原作をみた後で十分だろう。


※ここからはチラ裏話

上記にもあるけど、これの最終巻が発売したのが高校生の頃だったのさ。で、その最終巻を学校帰りのバスの中で読んでたら、友達に「うわっ、お前少女マンガ読んでんのかよ。キモイぞ。」と引かれました。

そう思われるくらい、一般人男性には表紙に抵抗があるみたいです。で、弁解のためにそのあと全巻そいつに貸して読ませたら、「面白かったわ、勘違いしてごめんなさいでした」って言われるくらいには面白いです。

いやー、外見だけでの印象って怖いね。どんな勘違いされてるかたまったもんじゃないわ。お願いだから、外見じゃなくて内面見て判断して!

この本は、人にも言えるようなそんな感じの作品です。

なんの話をしてるんだろうね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

66.0 7 探偵で高校生なアニメランキング7位
探偵はもう、死んでいる。(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (392)
1140人が棚に入れました
「君、私の助手になってよ」巻き込まれ体質の少年・君塚君彦は、上空一万メートルを飛ぶ飛行機の中、探偵を名乗る天使のように美しい少女・シエスタの助手となった。二人は世界の敵と戦うため、三年にもわたって世界中を飛び回り、目も眩むような冒険劇を繰り広げ――やがて死に別れた。激動の日々から一年。高校三年生になった君塚は日常という名のぬるま湯にとっぷり浸かり、ごく普通の学生生活を送っていた。そんな君塚の元に一人の依頼人が現れる。「あんたが名探偵?」同級生の少女、夏凪渚との出会いをきっかけに、過去と現在を繋ぐ壮大な物語が再び始まろうとしていた――。

声優・キャラクター
長井新、宮下早紀、竹達彩奈、高尾奏音、白砂沙帆、松岡禎丞、子安武人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

退屈さの理由

原作未読


シエスタと言えばスペインかどっかの昼休憩または昼寝。
良くも悪くもラテンなノリに生産性上がんねーだろーなーと個人的には思いつつ、そうは言っても昼休憩3時間もあればいい感じでリフレッシュできそうとも思う。要はやってみないとわからない。

で、、、本編ヒロインの名はシエスタ。
ネタバレ抜きで作品の印象をふわっと述べると

 1.3時間の休憩良さげだなー(視聴前からおおむね1話まで)
 2.それ終わったら電池切れたわ やる気出ねー
 3.納期1週間後だしもういいや 飲みに行こー

って流れそのままに気持ちが離れていきましたよっと。出オチ系作品です。
スタートは悪くありません。ハイジャックに巻き込まれた主人公がそこで探偵ヒロインと運命的な出会いをした後、世界中を旅しながら秘密組織との戦いの日々を過ごすがヒロインと死に別れる。それから一年後謎の少女が目の前に現れうんぬんかんぬん…という導入。

一般的に、あらすじやキービジュアル/PV等の事前情報と第1話あたりで私たち視聴者はたぶん××なノリなんだろうなとある程度のマインドセットをします。
多くはその想定通りに進行し
『期待通りで安心したわ』となれば+評価に落ち着きます。
『想定範囲内で退屈したわ』となれば-評価に落ち着きます。
分水嶺はわかりません。視聴者とは勝手なものでこのへん個人差としか言いようがないからこうしたレビューサイトに価値があるのでしょう。
一方でなかには想定を超えるものがときたま登場し
『うわーっ…やられた』と膝を叩けばなれば名作認定がチラついてきます。
『うわーっ…やらかした』と頭を抱えればイラっとくるか呆れるかとなります。

今回はやらかしたケース。第一に事前の想定と乖離があり第二に乖離して戻ってくる気配がない。
こうなるとそっ閉じするか、「シエスタかわいい」その他なにかしら自分を納得させる継続理由を見出してお付き合いするようになるのだと思います。
もしご覧になられるなら、第1話で抱いた印象(想定)を覚えとくと面白いかもしれません。内容そのものには触れません。よくわからなかったです。



※雑感

■自分を納得させる継続理由

1.声優宮下早紀のお仕事

『放課後さいころ俱楽部』にも出演されてましたけど、個人的には『はるかなレシーブ』かなた役以来。新人さん多めのキャスティングで皆さん奮闘されてた印象が残るアニメでした。出演者の中では島袋美由利さんが頭一つ抜け出演機会を増やしてたのでこうして宮下さんと再会できたのは喜びです。
あたかもセルティック移籍後のホームデビュー戦でハットトリック決めた古橋選手みたいに、高校時代は同じ高校の同級生南野拓実の陰に隠れ、プロの引き合いがなくて大学進学し岐阜FCに拾われ、苦労した末ヴィッセルでイニエスタ&ビジャを師匠に花を咲かせたような展開を今後期待してます。
今回のお仕事はさしづめJリーグでも弱小カテゴリー岐阜でチャンスもらったようなもの。

2.弱小カテゴリーと思えば…

新人さん多めのキャスティングですね。J3の試合を楽しむくらいのイメージでちょうど良いのかもしれません。普段EUROやチャンピオンズリーグなんかで目が肥えちゃってる自分の視点を変える。これも先述の「自分を納得させる継続理由を見出す」ことと同義です。


■つまらなさの理由

面白くはないです。冒頭で得た想定からどんどん変ちくりんに乖離してった点が致命的でした。
この点、乖離とみるかどうかは個人の捉え方に依ります。

{netabare}個別具体的にはいろいろありますよ。
・日本の高校生年代で都合3年間も世界中を旅するとはテキトーすぎる初期設定
・異能バトルと職種“探偵”の相性の悪さはいかんともしがたい
・動かないバトルシーン etc…
あるにはありますけど細部どうこうのツッコミはこの際置いときます。いろいろ破綻しとる。{/netabare}


1.釣りタイトル
{netabare}SNS発展が加速させてるのでは?
「○○の××した理由がヤバかった」で動画やニュース開いて、結局のところ理由もヤバくなければ理由すら述べてないみたいな。なんでこのページ開いたか自分でもよくわからないみたいな。

『探偵は、もう死んでいる』本作のタイトルです。
死んでいるので嘘はなくギリセーフ。ただし謎解き要素どこ?な展開はミスリードを誘います。
そしてそんなロングタイトルミスリード系が巷には溢れており、こっちのリテラシーでなんとかなるわけじゃないのでチェックするのが大変。10分程度の動画やテキスト記事ならまだいいとして、アニメだとヘタすりゃ12話×25分ですから勘弁してほしいのです。

 『君の膵臓をたべたい』<『転生したらスライムだった件』

他作品比較で恐縮ですが、タイトルミスリードの観点ならきみすいはギリセーフで転スラはアウトです。最弱スライムじゃないの?と探偵謎解き要素どうなったの?の戸惑いはほぼ一緒。
中身が良ければってのはありますけど、自分はわりとこのへん厳しめに突き放すほうです。

実社会でも報告書の件名が不明瞭なものもしくは嘘だったり、その報告書冒頭のサマリを虚偽記載してたら書き直しを命じるでしょう?これと近しい感覚なのかもしれません。
なおこんな偉そうに言っといて自分のレビューがブーメランになってないことを祈ります。{/netabare}


2.マインドセット

これまでに鑑賞してきた作品のあれやこれやの積み重ねでなんとなく予想とまではいかないバイアスがかかるもの。
経験浅ければシンプルに感動できるし沼に落ちてればわかりみが深かったりします。私のバイアス↓

{netabare}ハイジャック犯が予想外の人外さんでなんとなく人間VS人外さんの構図を認める
タイトルから連想する探偵ものと省エネ高校生主人公からなんとなく『氷菓』が脳裏をかすめる
スタッフに“赤尾でこ”を発見して安心するあるいは不安になる{/netabare}

どんなバイアスがかかるかは人それぞれであることは大前提として、、、結果、

「探偵もんだと思ってたのになにこれ?」

となりました。釣りタイトルにイラっとしたのはマインドセットに失敗したからです。後に引いてしまって寝落ちが常態化するほど退屈しちゃいました。
それは別に照れくささの裏返しなどではなくただただ顔をしかめただけで終わったのです。



※オマケ

■それなら君が名探偵!

{netabare}あまりにも探偵してなかったので、ここのレビューの本文どこかとタイトルに小ネタを仕込んでる?{/netabare}



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

------


2021.09.20 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44

でこぽん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

シエスタの可愛さだけは評価できますが…

この物語には自称探偵は登場しますが、推理ものではありません。
「それでは自称探偵が登場する理由は?」と問われると、おそらく誰も答えられないと思います。

ジャンルはSFなのでしょうか? バトルなのでしょうか? それともハーレムものなのでしょうか?
良くわかりません。

この作品の唯一褒めるべきところは、シエスタがとても可愛く魅力的な少女である、その一点のみのような気がします。(ファンの方ごめんなさい)

監督さんも脚本の方も、工夫されているようですが、その工夫が物語をどんどんわかりづらくしています。物語をどんどん薄っぺらくしています。
同じ工夫するのでしたら、物語に深みを持たせるとか、起承転結をはっきりさせるとか、基本的なところを工夫してほしかったです。

例えば、仮にも「探偵」を生業としているのであれば、探偵事務所があり依頼者もいるはずですが、最後まで見ても探偵事務所は出てこないし依頼者も出てきません。
起承転結については、物語の順序をわざとランダムにシャッフルしています。

どんなアニメでも、視聴者が理解できるようにつくる必要があります。
それを理解しづらいように理解しづらいようにと、意識的につくっているのですから、困ってしまいます。
これはもはや工夫ではなく、監督さんの自己満足としか思えませんでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「たんもしはもう、死んでいる。」(あるいは「シエスタさえいればいい。」)

原作ライトノベルは未読です。

真面目に設定を追ったり考察しようとすることは、本作品に関しては個人的にはおあまりお勧めしません。

コミカライズは2作品あって、どちらも「月刊コミックアライブ」で連載中です。
1.『探偵はもう、死んでいる。』
2.『探偵はもう、死んでいる。-the lost memory-』

本作アニメを観ていた人に通じる言い方でいうと、1.が現在編(夏凪渚(なつなぎ なぎさ)がメインヒロイン)で2.が過去編(シエスタがメインヒロイン)って感じになるでしょうか。

「月刊コミックアライブ」はKADOKAWAが運営する「BOOK☆WALKER」という電子書籍サイトのサブスク契約で読めるので、単行本としては読んでいませんがコミカライズはなんとなく読んではいました。

一応のストーリーとしては、自称「平凡な高校生」である君塚君彦(きみづか きみひこ)が、謎の組織「SPES」と戦う「名探偵」シエスタと出会い、探偵助手として濃密な3年間を過ごす2.の過去編、そしてシエスタを失い失意の1年間を過ごした後、シエスタとの所縁を持つ少女である夏凪と出会い、「名探偵」としての意思を継ごうとする夏凪を助手として支える1.の現在編で構成されています。

シリーズ全体としてのヒロインは夏凪であると考えるのが自然なストーリー構成ではあるのですが、私の知る限りでは圧倒的にシエスタの方が人気があり、その結果を受けてストーリーも軌道修正されている感じがします。

男性向けライトノベル作品らしく複数のヒロイン候補となる女性は出て来はするのですが、結局のところシエスタと並び立つほどの人気を獲得するヒロインは現れないようです。

Blu-ray第1巻の限定特典版に付いてくるのも「シエスタ -水着ver.- 1/7スケールフィギュア」だったりするわけです。夏凪の立場は…(笑)?

余談: 君塚とシエスタの会話は、完全にラブラブのカップルのそれで微笑ましい。一応この点は、本作の魅力だと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

74.7 8 探偵で高校生なアニメランキング8位
【推しの子】第2期(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (234)
801人が棚に入れました
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。 ある日"推し"のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。 彼女はある禁断の秘密を抱えており…。 そんな二人の"最悪"の出会いから、運命が動き出していく―。
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

2.5次元舞台

原作未読 全13話

亡くなったアイドルの子供たち(双子)が、亡くなった真相を求めて芸能界に飛び込んでいくお話です。

今回は双子の一人であるアクアが出演する2.5次元の舞台公演がメインとなっています。

まるで舞台を観ているような演出は見事でしたね。

また、黒川あかねと有馬かなとの確執というかライバル対決も見どころですね。

また、それぞれの役者の心情を舞台の中や稽古でも色々と見せてくれるので、思い入れが強くなっていきます。
{netabare}
特にメルトくんは感情移入できましたね。気持ちが凄く伝わってきました。

また、アビ子と頼子の師弟での本音で言い合うシーンも凄く伝わりましたね。
{/netabare}
そして舞台公演が終わり、この物語の本流が描かれていくわけですが、短い話数でかなりの情報量でしたね。
{netabare}
黒幕ついに登場(姫川・アクアとルビーの父親?)、カラス一緒に出てきた女の子は?、ルビー瞳にも黒い星が、最後のシーンはどんな流れで亡くなった?のか。
{/netabare}
色々と伏線が沢山ありましたね。

第3期の制作が決定しました。楽しみですね。

OPはGEMNさん、EDは羊文学さんが歌っています。

最後に、MEMちょだけ蚊帳の外みたいになっていて、ちょっと残念でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16
ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なんてすごい国なんだ。

原作未読、1期視聴済みです。

タイトルは、ジャパンすげえってことなんですが、
いろいろと意味があります。

まず、推しの子という作品の完成度が高いです。
1期も十分すぎるほどの完成度でしたが、
2期は、1期を超えてきたと思っています。
原作の展開や盛り上げ方に加えて、
演出や作画もグレードアップしてます。
個人的には、エンディングのルビィのダンスが
美しいと感じました。
動画工房、推しの子にめちゃくちゃ力入れてるのが伝わります。

次に、{netabare}神話要素 {/netabare}が出てきたことです。
原作未読なんで、その方向は想像してなかったのですが、
これが今後どのように物語に影響するのか、
とても興味深かったりします。
これ系で印象に残っている作品は{netabare}AIR {/netabare}かなあ。
日本人だからこそ揺さぶられる要素かもしれません。

最後に、3期が決まりましたが、
葬送のフリーレンの2期も決まったりして、
大作が交互に観れる国ジャパン、すごすぎる。
感情が追い付かなくなりそうなので、
とにかく、同クールで放送するのだけはやめてくれw

というわけで、大変楽しませていただきました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

お気に召すまま

“アイのお気に召すまま”と言うべきか。
これは今期のオープニングを見るまでもなく、2.5次元の住人に、原作者と製作者、役者を巻き込んで演じられるメタ世界。

"All the world's a stage,
(この世はすべて舞台だ)
And all the men and women merely players;
(男も女もすべて、ただの役者に過ぎない)
They have their exits and their entrances."
(皆それぞれに登場し、退場していく)

足し引きすることは何もなかろう。

しかし、このセリフの直前には「見るがよい、不幸なのは我々だけではない。この世という広大な劇場(This wide and universal theatre)では、もっと悲惨な見世物が演じられている」というセリフが置かれているそうだ。
それゆえに、かの名セリフが際立つのである。
(音楽之友社WebマガジンONTOMO、体感シェイクスピア! より抜粋)

あえて言うなら、その語り手である『憂鬱なジェイクイズ』同様、すべてを達観し、俯瞰する“脇”、アクアくんの存在が映えるのであり、“アイ”と言う見せ物がさらに輝きを放つわけだ。

もちろん、キレッキレの演出と作画、そして今回もまた道化役を演じてくれる有馬カナ、何よりアビ子先生の個性があればこその舞台であることは間違いない。そうでなければコメディとして成り立たないのであるから^ ^。
                (2024/07/19)
それぞれの“願い”が結界を越えるとき、
夢が現実に滲み出すのである。
それは神仏の戯れか…、
登場する者、そして…、

えっ!えぇぇぇぇ〜〜〜!

3期が待ち遠しい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

59.9 9 探偵で高校生なアニメランキング9位
金田一少年の事件簿R(リターンズ)(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (155)
785人が棚に入れました
名探偵・金田一耕助を祖父に持ち、自身もIQ180という不動高校2年生の金田一一が、幼なじみの七瀬美雪、よき理解者である警視庁捜査一課の剣持警部らとともに数々の難事件に挑み、解決していく。

原作は1992年から2001年まで週刊少年マガジンに連載されたあと、2004年から不定期連載で復活。2012年に20周年記念シリーズとして1年間連載されたのち、2013年11月から「金田一少年の事件簿R」のタイトルで連載が行われている。1997年4月から2000年9月にかけてテレビアニメ全148話が放送されたことがあり、今回はその時のスタッフとキャストが再集結している。

声優・キャラクター
松野太紀、中川亜紀子、小杉十郎太、森川智之
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奴は帰ってくる 14年間の月日を経て タルト(金田一さん)とパインさん(美雪)の名コンビはいつも通りですw

土曜日のコナンの前に放送するからなあ
名コンビが復活します!!

OPは相変わらず金田一さんが走っているのは14年前と変わりません

香港九龍財宝殺人事件
{netabare}最初っからいきなり香港かよwww
李刑事出るかな?
開幕から金田一さんテストで寝てるし
変わりませんなあwwwwwwwww
それでも難問だけをすんなりと解くのはIQ180の片鱗を見せる

ちょ!?香港に言った矢先佐木1号じゃねーか!!(漫画版では赤髭のサンタクロースに殺されている。しかし2号に受け継がれている)

言った矢先、彼女は皿割れたよ
美雪のそっくりさんが絡むこの事件、無論裏がありありだ

李刑事キターーーーーーーー!!
でも最後のかわら版無かった...{/netabare}
{netabare}事件を剣持のオッサン(キントレさん)に連絡、久々に声聞いたなあ
それと明智さん(小十郎)も
それにも関わらず次の殺しが...毒龍が怪人か
金田一さんシリーズって必ず怪人の名称があるのがいいんだよね。話が面白くなるし、引きも上手だし
それに比べてコナンは...{/netabare}
{netabare}キラは自分の目で確かめな、本物は軟禁されてたんだから。次は例のアイドルがやってきます。{/netabare}

速水玲香と招かれざる客
{netabare}おい、開幕からの下り「殺意のレストラン」と一致するじゃねーかwwwwwww
犯人とのバレそうな掛け合いが楽しいんだよこれがwwwwwww
貴方にとってのアイドルは誰ですか?
周りと空気を合わせないとバレるぞwww
靴にハイヒールが...でも痛がらない?
髪サラサラなのに襟裏の部分にフケの後が?もうわかるよね?
ああ、おっさんの投げは相変わらずだな{/netabare}

錬金術殺人事件
{netabare}錬金だということは、もう分かるよね。このネタは原作で見ました。キラは分からずともトリックはおおよそ理解しています。
そうだ{netabare}周期表だ{/netabare}
先週に引き続き玲香ちゃんはやってきます。それと美雪も忘れるなかれww
基本ファイル2で3人の殺しは完了するんだよね

でも最後だけ一言
「怪盗紳士よくやった!!」
やっぱり貴女もロケット団や蛇女と同じ部分があるな
いやルパンと同じかも{/netabare}

獄門塾殺人事件
{netabare}お待たせしました。高遠ちゃんのお出ましです
彼が深夜に来たらどうなるんだろう
このネタのキラとトリックは理解しています
GOOD LUCK!名探偵・・・{/netabare}

高度1万mの殺人
{netabare}これはオリジナルかな?
皆にアリバイがある
でも名コンビは恐れるに足らず
メモ渡しただけで「謎はすべて解けた!」{/netabare}

キャンプ場の’怪’事件
またしてもオリジナルか
泥棒が襲い掛かります

飛び込みプールの悪霊
ここもオリジナルではあるが殺しはありません
水って高い所から飛び込むと凶器になるんだよね
次からはあのおっさんが・・・

剣持警部の殺人
{netabare}これのキラは忘れた。でもトリックは大体頭に入っています
貴方は1文字の違和感を見破れるか!?{/netabare}

ゲームの館殺人事件
{netabare}これは実写版で先にやりました
バスに乗る時からゲームは既に始まっている・・・{/netabare}

これでひとまず終わることになる
しかしマガジンでは事件は続いていることを忘れるな
これの次はまじっく快斗です。どうしよっかな・・・

そして原作のスピンオフ
ついに高遠ちゃんがッ...!!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

ARIA⌒★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

相変わらず面白い

昔のもDVDで観ました^^
声優さんも変わりなくて嬉しいですねー
毎回話に入り込めるから次話がすごく気になるんだよね^^

…で?一ちゃんと美雪くんはいつになったら10cmの距離を埋められるのかな????( ̄∀ ̄)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

優秀なエピソード揃いで安定していますね

香港九龍財宝殺人事件 脚本2
金田一の中では結構微妙なエピソード。見なくてもいい部類かも。
{netabare}形状記憶合金{/netabare}のオーバーテクノロジーっぷりにはもはやドン引きである。

速水玲香と招かれざる客 脚本3
犯人視点で話が進む。古畑とかコロンボっぽい感じ
犯人と金田一の掛け合いが地味に面白かった。

錬金術殺人事件 脚本3.5
消えた凶器とか密室とかの発想が面白いです。
トリックというか、職人技だなーと思いました。

獄門塾殺人事件 脚本4
今期のベストエピソード。トリックが緻密に計算されていて優れていると思います。
時間が無くて面白い話だけ見たいという方にはこれをお薦めします。

高度1万mの殺人 脚本3
飛行機内での殺人事件。コンパクトにまとまっていてなかなか良い。
それにしても明智警視、{netabare}飛行機の操縦{/netabare}までできるとか万能すぎるw

キャンプ場の怪事件 脚本3
この回と次の回は中学生編。
美雪のパンツを盗んだ犯人は…? とまあ、金田一には珍しく気の抜けたような話。
息抜きに見るにはいいと思います。

飛び込みプールの悪霊 脚本3
プールに飛び込んだ女子が大怪我を負ってしまう。悪霊の仕業か? はたまた……。
強引さはあるけど仕掛けのアイデアは面白いと思いました。

剣持警部の殺人 脚本3.5
金田一には珍しく社会派な話。元ネタは女子高生コンクリート殺人事件
胸糞悪くなる事受け合いなので検索には注意が必要です。

ゲームの館殺人事件 脚本3.5
脱出ゲームっぽい話だけど、ミステリーが主軸になっている。
大掛かりな仕掛けは、ある人物を殺すために仕組んだもの。
これもアイデアが良くできている。ちょっと仕掛けに金がかかりすぎてる気がするけどねw

全体として見ると九龍財宝以外はそこそこ良い出来なんじゃないかと思います。特に獄門塾はお馴染みの彼が出てきますしね。
やはり金田一、ミステリーとしての一定の水準を保っていて面白いと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

68.5 10 探偵で高校生なアニメランキング10位
小市民シリーズ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (186)
512人が棚に入れました
“たがいに助け合い、完全な小市民を目指そう。” かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していた。 同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのだ。ところがふたりの学園生活に、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる。 はたして小鳩くんと小佐内さんは、小市民としての穏やかな日々を手に入れることができるのだろうか。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小市民の星

ラパントラック制作。

清く慎ましい小市民を目指す小鳩と小佐内、
平穏な高校生活を望むも、推理の得意な、
小鳩の元には様々な事件や災難が舞い込んでくる。

涼やかで綺麗な映像描写とちょっとした推理劇、
実写ドラマを意識しているそんな印象も受けますが、
静かなメインキャラは疲れないので良いです。

少年と少女、不思議な関係ですね。
{netabare}穏やかな時間を享受し、互いに助け合い、
完全な小市民を目指そうって!?
ここらあたりは、善意に解釈しましょう。{/netabare}

季節感溢れる青春×学園ミステリー、
素敵な作品になればと期待しています。

5話視聴追記。
新聞部部室での伯林あげぱんの謎解き、
{netabare}冒頭の小佐内の描写に見事に落ちもついて、
良くまとまった楽しめる回となっています。{/netabare}
 
最終話視聴追記。
娯楽性は乏しいのかも知れませんが、
文学的な会話劇、最後はお見事でした。

{netabare}水面下で遂行される過去の因縁への報復、
誘拐されることにより相手を罰し社会的に葬る、
用意周到なおそるべし少女の思惑が完遂する。

これで2人の関係は解消されたのでしょうか、
小鳩が選んだポップコーンの味は甘くない塩味。{/netabare}

続編を楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

聖地巡礼の話

変人のサラダボウルに続いて2期連続の岐阜聖地アニメ、作中の風景は実際の岐阜市の風景やお店や高校をスタッフが熱心に取材したみたいで、実際の風景をそのまま使っていて、再現度が高いです
私は飛騨地方出身なので馴染みがないですが、モデルになっている岐阜北高校のかたからいろいろ話を聞きながら一緒に聖地巡礼しましたので、聖地巡礼の話を中心に書きます

アニメは「地味な氷菓」、作者一緒ですが氷菓と違ってキャラやミステリーが地味だし二人の目的はふわっとしてるし淡々と話が進むのでちょっと魅力に欠ける
他のレビュアーさんも書いていますが氷菓との差は京アニの力によるところが大きいかも

【聖地巡礼の話】{netabare}
6話に出てくるお祭りの会場は「伊奈波神社」お正月には作中のように参道の両脇に屋台が立ち並び多くの初詣参拝客でにぎわっています
この神社の近くには1話で登場するいちごタルトを売っている「ALICE」のモデルである「AND LADY」という老舗のケーキ屋さんがあります。
元々有名なお店らしいですが、聖地巡礼に来ているお客さんでいっぱいでみんないちごタルトいちごタルト言ってて面白かった
いちごタルトは売ってなかったので代わりにショコラタルトといちごショートを2人で分け合って食べました。甘さ控え目、ふわふわの生地でおいしい、素敵なケーキ屋さんでした!

聖地は岐阜駅周辺からつい最近県内唯一のデパートが撤退したシャッター街「柳ケ瀬(昔は繁華街だったそうです)」を通って、「長良川」に架かる「忠節橋」を渡り、高校のモデルである「岐阜北高校」この辺の風景がほぼそのまま作中に使われています。再現度高い!
作中の背景によく出てくる山は岐阜市のシンボル「金華山」で山頂には織田信長にゆかりがある「岐阜城」が建っています

作中では柳ケ瀬がにぎわっていましたが先述したようにシャッター街なので人通りはあまりないみたい
駅前の繁華街が衰退したとはいっても岐阜は車社会で郊外に人がたくさん集まるので衰退していく地方都市という印象はあまりないです

町はずれにある自動車学校のモデルは「三田洞自動車学校」、ここは15年くらい前?までは岐阜市民がみんな運転免許更新に行っていたみたいで、岐阜市民にとってここは免許更新のためだけに行く場所という認識だったそうです

岐阜駅から北西に進むと長良川のほとりに県内1位の進学校「岐阜高校」があります、すぐそばの「忠節橋」が作中によく登場する橋のモデルでとても大きな橋で橋の手前の傾斜のきつい長い坂が特徴、作中の高校のモデル県内3位の進学校「岐阜北高校」とマラソン金メダリスト高橋尚子さんの母校で甲子園の名門「県立岐阜商業高校」の学生が岐阜駅からの通学に使うので平日は高校生がたくさん自転車で通っています。この2校は道路挟んで隣接していて、昔は二校合同で体育祭をしていた歴史があるそうです。進学校とスポーツ名門校では悲惨なことになりそうですが・・・
この橋が架かる長良川の北側の河川敷は高橋尚子さんが高校時代にトレーニングで走っていたそうで「高橋尚子ロード」と名付けられており、スポーツ強豪校である県岐阜商の運動部がよく走り込みをしているそうです。
夏には大規模な花火大会が開かれていて、両河川敷が屋台と人で埋め尽くされています

岐阜北高校の校舎内も外もほぼそのまま使われているそうです、高校のHPを見るとVRで校内を見学できるみたいなのでアニメと比べるのも面白いかも(現在は工事中)
大昔は岐阜県トップの女子高で、共学になって長いですが伝統的に女子の割合が高いそうです、東大京大合格者も毎年数名出ているみたいですね。
作中ではセーラー服ですが、この高校の女子の制服はブレザー、男子は作中と一緒
作中のセーラー服は「関西襟」かな? この地域は「名古屋襟」なので再現されていないのは惜しい

作中に出てくるラーメン屋さんは「岐阜タンメン」、岐阜愛知で人気のチェーン店で愛知県の三大ラーメン「スガキヤラーメン」「味仙の台湾ラーメン」「麺屋はなびの台湾まぜそば」の次に有名みたいです
せっかくなので友達と入って食べてみましたけど、ラーメンあまり好きじゃない私がもう一回食べたいって思うくらいおいしかった
岐阜に来る機会があれば食べる価値アリです! {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

<小市民>にだって興味深い動機が潜んでいる

米澤 穂信氏による同名推理小説シリーズ(未読)の連続アニメ化作品の1期目(全10話)

【物語 4.0点】
同作者の『<古典部>シリーズ』のアニメ化作品『氷菓』同様、
学園生活の日常に潜む、不可解な出来事を、
平穏な〈小市民〉を目指す主人公高1男子と、
独特な協力関係にある同学のメインヒロインも巻き込み、また、巻き込まれつつ、
“名探偵”気質の好奇心から、つい解明してしまい、今日もまた〈小市民〉から遠ざかってしまう青春ミステリー。

1話~数話完結の事件を経る内に、
ヒロイン・小佐内ゆきの秘めた心情が徐々に明らかになり、
二人の関係に決定的な転換点が訪れ、1期は締めくくられる。


例え猟奇的な犯行で人が死んだりしなくても、
惹き付けられる動機があれば、ミステリーって出来るんだなと再認識。
そして恋慕は、人を嘘や奇行に走らせると改めて思い知らされました。

さらに、心理解明の矛先が、普通は白日の元に晒さない動機を暴いてしまう、
“名探偵”の性にまで及ぶのが興味深かったし、怖かったです。
世の中には、違和感があっても、そっとして置くことで丸く収まることが多々ある。
そこに狐の如く知恵働きして食い散らかしてしまう“名探偵”小鳩くん。
嫌われても致し方ありませんし、そういうとこだぞと言ってやりたくなります(苦笑)


一方で、ヒロイン・小佐内さんは、平和な<小市民>の日常を糊塗する中で、
嘘や復讐は何処まで許されるのかという問いを内包しています。
ラスト(※核心的ネタバレ){netabare} 復讐相手を誘拐犯に陥れた件が、小鳩との関係解消の決定打{/netabare} となったわけですが、
私も小佐内さんやり過ぎだとは感じました。
が、嘘が全て許されないかと言うと、そうでもないという弁明には情状酌量の余地もあり。

青春における真実の究明の必要性と嘘の許容範囲という、誠にそそるテーマを提示して持ち越される2期。
来年4月予定の放送期間中、私も悩むのを楽しみにしています。


ここまで好評を並べて来ましたが、
単話レベルで見ると、展開が淡々としていて退屈することも。
正直に白状すると、私は何度か寝落ちしましたw
できるだけ頭が冴えている時を選んで観たい、渋いミステリー作品です。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ラパントラック

昨年のTVアニメ版『アンファル』で、背景美術と小物によるムード演出に関しては信頼できるスタジオだと好感していたので、
制作会社は私の視聴を後押しする要因となりました。

舞台となった岐阜のロケハンからの落とし込みも良好。
夏に展開された“小佐内スイーツセレクション”についても、
各店内の描き込みも含めて“飯テロ”は周到でした。

見事な造形のパフェを眺めていて、
私も聖地巡礼行きたいなとも思いましたが、
行ったら間違いなくスイーツで食い倒れるのでw
胃腸の調子と相談しながら機会を伺いたいですw


会話劇中心で単調になりがちなシナリオを、
作画による演出で支える、また、本作を実写ではなくアニメーションで制作する意義を確立するため、様々な工夫が施された本作。

シネスコサイズの大画面に、大胆な人物配置やアングルを入れてみたり。
全部シネスコサイズで撮影処理したというわけではなく、OPアニメーションではシネスコ画面枠外から、
主人公&ヒロインを象徴する狐と狼が舞い込む演出が成されるのも粋でした。


果ては会話中、物理法則を超越した「背景チェンジ」を次々に繰り出してみたり(※1)

が、私の眠気を覚ますには、「背景チェンジ」にもうひと工夫、
心情を示唆するなど、考察を煽る要素を盛り込んで欲しいという要望も残りました。
もっとも、第三話では小佐内さんのドス黒い感情を示唆するため真っ赤な夕暮れの「背景チェンジ」を仕掛けるなど、
「背景チェンジ」による実験的な心情演出は成されていたそうですが(※2)
率直に、私には、そこまで心情をえぐって来たなという手応えは感じなかったんですよね。

2期目では、会話にリズムを生み出すだけでなく、より噛み応えのある情報量の多い「背景チェンジ」で、寝落ちしかけた私を叩き起こして欲しい。
今後の期待も込めて作画は、ほぼ4.5点の4.0点ということで。


【キャラ 4.0点】
主人公・小鳩常悟朗と腐れ縁の新聞部員・堂島健吾。
無骨で不器用な好漢として、私にとっては作中ほっと一息つけるスポット。
一方で、小学校時代の小鳩を知る彼に言わせれば、
今の<小市民>を目指して、才能を隠し、猫かぶっている小鳩は腹に一物抱えた嫌な奴らしい。
小鳩は、ある程度<小市民>志したほうが良いと思っている私とは逆の小鳩観。

では、どこが小鳩くんの落とし所なのか?
小鳩にはラスト(※核心的ネタバレ){netabare} 仲丸という彼女もできましたが、{/netabare}
2期以降、小鳩を見極める際も、私は堂島を頼りにしたいと思います。


小佐内さんに加えて、堂島という視点“拡張キャラ”がいる小鳩と異なり、
1期において、ヒロイン・小佐内ゆきには、ほぼ小鳩くんしか観察眼がなく、
より謎が残った感。

その意味において、ラスト(※核心的ネタバレ){netabare} 小鳩と離別後、彼氏となった瓜野高彦の新コンビで、2期以降、小佐内さんの何がこぼれ落ちるのか、垂涎の食欲の秋です。{/netabare}


【声優 4.0点】
リップシンクを廃した、ほぼプレスコに近い手法で収録し、
声を張らないナチュラルな会話劇を追求する。

ヒロイン・小佐内ゆき役の羊宮 妃那さん。
これまで数多くの役を射止めてきた傑出したモグモグ演技への期待もまた、
私の視聴動機の一因。
が、今回は、スイーツを頬張る演技も、そこまで露骨じゃなかった印象。

一方で、ふわふわした声質の中に、芯やクセを込める羊宮さんの特技は相変わらず。
スイーツへの執念はむしろ、淡々とした演技の中に垣間見える、
狐狼の如き復讐心の強さから痛感しました。
食べ物の恨みって恐ろしいですw


そんな羊宮さんと掛け合いを繰り広げた主人公・小鳩常悟朗役の梅田 修一朗さん。
人の秘密を暴いてヘイトを受ける際も、人当たりの良い高音ボイスを崩さない。
怒りのぶつけどころが分からなくなる、良い意味で嫌な狐ぶりでした。

そんな小鳩くんでも、小佐内さんのこととなると、多少語気を荒げていたのが印象的でした。
やはりこの2人、<小市民>を目指す利害が一致したコンビ関係だけではないことが、
掛け合いの演技からも伝わって来ました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は小畑 貴裕氏。
会話と推理を邪魔しないため、基本は無音と環境音。
心情が滲んで来た際に、スッとピアノやストリングスが挿入される静かな構成。
氏のバックボーンがジャズとあって、スイーツが美味いおしゃれなカフェにもマッチ。

OP主題歌はEve「スイートメモリー」
柔らかい高音男性ボーカルとメロディで、
“君が真実(ほんとう)でも嘘でもどうでもよかった”とクリティカルヒットを決めて来る。
油断できない良作バラード。

ED主題歌はammo「意解けない」
如何にもトイズファクトリーな、しゃがれ声の気だるけバンドサウンドに乗せて、
紹介される実写の岐阜の映像で、ホッと一息付いた所で、
“表でも裏でも君だよ”とかまして来る、やはりこちらも確信犯。


【参考文献】(※1、※2)Febri「第2期決定!監督に聞いたTVアニメ『小市民シリーズ』の演出術」

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

66.1 11 探偵で高校生なアニメランキング11位
名探偵コナン エピソード”ONE” 小さくなった名探偵(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (34)
285人が棚に入れました
高校生探偵の工藤新一(山口 勝平)と幼馴染みの毛利蘭(山崎 和佳奈)は2人で水族館を訪れていた。その帰り道、突然の雨に蘭がフードをかぶろうとすると、何故か携帯電話が転がり出て、側溝に落ちてしまう。遭遇した事件を解決するために、新一が蘭の携帯電話を勝手にフードの中に移動させていたのだ。買ったばかりの携帯をダメにしてしまった新一に蘭は激怒!そのお詫びとして、新一は新しくできる遊園地「トロピカルランド」に蘭を連れて行くことを約束する。その頃、黒ずくめの組織のジン(堀 之紀)とウォッカ(立木 文彦)は米花港にあるバーで一人の男と取引をしていた。男から封筒を受け取り金を渡すが、男が組織のことを嗅ぎまわっているスパイだと気が付いていた彼らは、男を車ごと爆破させる。巨大な悪が動き出している中、新一と蘭は新しい携帯電話を買いに行くことに。商店街を二人で歩いていると、突然ひったくり事件が発生し―!?

声優・キャラクター
山口勝平、山崎和佳奈、小山力也、緒方賢一、堀之紀、立木文彦、林原めぐみ、高山みなみ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

運命のルーレット廻して

TVアニメ本編の第1話「ジェットコースター殺人事件」と第2話の「社長令嬢誘拐事件」の前半をつなぎ合わせて、前後の内容を補完した作品。
「高校生探偵・工藤新一」が薬を飲まされ「名探偵コナン」が誕生するまでの話。

黒の組織に所属していた当時のシェリー(灰原哀)や、園子に一目惚れする京極さんの姿などが見られる。

OPに初代オープニングテーマのTHE HIGH-LOWS「胸がドキドキ」を使用するなどのこだわりも感じられ高評価。

トロピカルランドでの新一と蘭のデートシーン。
「劇場版・名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」で回想シーンとして描かれるシーンが再現されている。
またここで流れる挿入歌のZARD「運命のルーレット廻して」も歌詞の内容が意味深で高評価。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

オカルトマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

初めの話より最終回が観たい・・・。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

1話をリメイク。

連載は長いけど、劇中の時間はそう変っていないので、このリメイクは面白い試みだと思った。

大筋はそのままに、今現在の登場人物をそこここに配置!

確かに昔は無くても今スマフォは必須だしな~と(笑)


ラストは駆け足で人物紹介アニメになってたけど(苦笑)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

57.1 12 探偵で高校生なアニメランキング12位
素敵探偵ラビリンス(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (22)
213人が棚に入れました
首都機能をすべて新都に移され忘れられた街となった旧都・東京。
一部の人々は今だ住み続けているが、街は荒廃し続け「迷宮~ラビリンス~」と呼ぶに相応しい状況と化していた。そこで「幻夢事件」と呼ばれる怪事件・難事件が次々と起きていた。
その事件の裏には悪しき意思が蠢いていた。その事件に挑むのは不思議な力「神智」を使うことで事件の全容を知る事ができる少年探偵、日向マユキ。

声優・キャラクター
沢城みゆき、諏訪部順一、植田佳奈、柚木涼香、井ノ上奈々、朴璐美、井上麻里奈、佐藤聡美、大原さやか、小西克幸、速水奨、堀江由衣

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルからギャグアニメぽいが、かなり重く、謎が多い作品

原作漫画。

2010年以前の作品は割とこんな作品でもしっかりと2クールをしていた時代。(遠い目)

タイトルは軽いが、舞台が重い。
近未来東京に大災害があって、一部都心は立ち入り禁止区域になっている状態。
そんな世界で怪事件が発生して、小学高学年の男の子(お金持ち)が難事件を解決していく探偵物。
その男の子は特殊な能力があり、これに絡んで謎の人物がいろいろと暗躍する展開。
なぜそうなるのかはネタの重要なことなので、アニメを見ましょう。

今再アニメ化しても結構面白い話とは思います。
男の子を演じる沢城みゆきさん、いつもながら上手いです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

57.1 13 探偵で高校生なアニメランキング13位
サイファイハリー Sci-Fi HARRY(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (31)
142人が棚に入れました
ハリーは内気でいじめられっ子の高校生だが、ある時を境に超能力に目覚めてしまう。スプーンを曲げる程度の超能力であり、それをキャサリンの前でしてしまったハリーはキャサリンの勧めでスプーン曲げの練習をし、キャサリンの売込みでついにテレビ出演をする。 ハリーのすごい所を皆が知ればハリーはいじめられないそんなキャサリンの願いはテレビ局の大惨事によって無残にも打ち砕かれてしまう。キャサリンや一部スタッフや観客を除くテレビ局のスタジオの人間が不可解な力により首をへし折られて殺されてしまうという大惨事によって・・・。そこに現れたアキューザーと名乗る謎の組織に拉致されてしまったハリー。 ハリーの運命はもはや後戻りできない程動き出していた。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

超能力サスペンスドラマ

内気でいじめられっ子の高校生ハリーが超能力に目覚め、時を同じくして謎の怪死事件が起こり始める。アキューザーと名乗る謎の組織の暗躍、その謎を解明しようとする刑事、運命に振り回される少年ハリー、となかなか見応えのあるサスペンスドラマ。

・ストーリーについて
謎が謎を呼ぶミステリーな展開で引きも良い、進行が遅くじれったい部分もあったと思うが、視聴者を引き込んでいくストーリー性という点ではなかなかのものがあったと思います。事件の真相は?アキューザーの目的は?マザーやジノリは一体何者?という謎を徐々に解明しながら進むのですが、終盤まで全然分からなかったかな。特にアキューザーには謎が多く、各々の構成員の行動に一貫性がなく不可解に思えることでしょう。一応最終回で「アキューザーの正体」が明かされるわけですが、これには少々驚いたというか、唖然とする(笑)意味は分かるけど納得はしがたい点はいくつもあるといったところです。まぁ原作が飯田譲治ってことを考えるとその破綻気味な展開も不自然なものでもない気はします・・・

・キャラについて
主人公のハリーはホントに主人公らしくない。度々連れさらわれる受動的な主人公で、ストーリーを切り開いていく能動的な主人公とは対極的です。強力な超能力を持っているにも関わらず、それを発揮する事はほとんどない。超能力持ってしまったことで延々と苦悩する、という嫌いな人は嫌いなタイプでしょうが、各々のキャラの心情描写は非常に丁寧で(やや分かりづらい面もあるが)実に見応えがありました。キャラの魅力という点では難ありですが、自責の念に駆られる主人公のハリー、彼の事を思っているのかどうなのか思い悩むキャサリン、己の目的とハリーを思う気持ちで揺れるジノリ、と言った微妙な人間関係も繊細に描かれていたのが印象的です。声優については大物声優を使ってて素晴らしいと思える反面、演技が棒な人が少しいたのが残念。

海外サスペンスドラマのようでなかなか面白いのですが、やはり終盤の微妙な展開と主人公のヘタレっぷりは人を選ぶよね。最終回の盛り上がりはなかなかのものだったが、映画「キャリー」みたいに暴走してくれたら伝説になってたと思うよ、このアニメ(笑)まぁとにかく世紀末の超能力ブームやらオカルトブームやらの色が濃い。実際今更見ようなんて人ほとんどいないと思うけど(笑)あと忘れていたけど、うにょうにょ動くOPは凄いです。あんだけイカれたOPはなかなか無いと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

誰かに見てもらいたいひとりぼっちのハリー

洋画的要素を多分に含んだサイキックサスペンス作品です。

ハリウッド映画、スティーブン・キング原作の映画を髣髴させる様な、アメリカンなテイストの初回エピソードから始まって、中盤から後半へかけてはサスペンス、SFの要素を盛り込んだ、不気味さ充分の展開が目を引きます。登場人物の表情や声に見られる、細やかな心理描写にも魅力のある作品だと思います。

これでも主人公?終始困り顔でおどおどしているいじめられっ子のハリーは意志薄弱で常に弱気です。行動は愚か、言葉による意思疎通もままならない彼のおびえた態度は視聴者をやきもきさせる事請け合い。彼の歩むふらふらな道行きを忍耐を持って見守れるかどうかが、視聴継続の判断のネックとなると思います。

序盤エピソードで超能力の発現をきっかけに、憧れの人キャサリンとの関わりを持つ様になるハリーですが、キャサリンは同情半分、面白半分、それに対してハリーは必死です。その関係を壊すまいと懸命な卑屈さでしがみつくハリーの姿は見ていて痛々しく、哀れみさえ覚えます。そんな弱虫ハリーも回を重ねるにつれ、人の真心に触れて、緩慢に、緩慢に成長していきます。

ハリーとキャサリンの優柔不断さに不快感を覚えて早々に切ってしまう方もいらっしゃるかも知れません。でも脇を固めるキャラ達の個性と意志の強さは物語を牽引する十二分な魅力があったのではないかと私は思います。

序盤~中盤にかけて、謎を追う探偵の役回りのマイク警部とジョン坊やの年齢と人種を超えたコンビは、ハリウッド映画的なアメリカの理想を体現した様な関係に映りますが、映画やドラマなどで繰り返しテンプレートとして描かれるバディ関係だけあって、確固たる安定感が有ります。二人して情報屋を待ちながら、バーガーにかじり付いているシーンなど妙に和むのです。「それよりジョン、新しい情報が入ったんだ‥。これからそこに行かないか? 」とか台詞回しも独特の距離感があって面白いです。

マイク警部の声、妙に聞き覚えのある懐かしい感じの声だな?と思えば、それもそのはず、この方はアニメのみならず、リーサル・ウェポンのマータフ刑事を始めとし、無数の洋画で吹替え俳優として活躍されている大御所中の大御所、田中信夫さんでした。落ち着きの中にも情熱の見え隠れする老練デカの声を見事に演じ切っていらっしゃいました。次回予告の説明調の読み上げも、機能的に、スマートに収まっていて、実に耳に心地良い。最後まで聴き入ってました。

ジョン役、銀魂の近藤さんの声でお馴染みの千葉進歩さんの声も、当時の溌剌とした若さが感じられて、この愛すべき実直青年をさわやかに演じています。相性ばっちりでした。正にナイスガイ!

そして巻き毛を三つ編みのお下げにしたローティーンの少女ジノリ。本作唯一の萌えキャラ?と言えなくも無い風貌ですが、ツンデレ+病んデレな性格が、かなり強烈な印象を残します。天使と悪魔、胸中に秘めた思惑と暴力性、見え隠れする優しさと恋慕の情が交互に表れます。演ずるゆかなさんの声色の出し方も明確な2種があり、一方は無邪気で朗らかな子供の声、もう一方は冷たい怒りを含んだ低く脅す様な攻撃的な少女の声、どちらにも魅力があります。

声優さんについてはかなり素人っぽい演技をされる方が何人か含まれていて、違和感強すぎるキャラもいましたが、ターニャとミーシャなどは※1AKIRAに登場するナンバーズを意識してわざとそうしているのかも? とか思いました。何にせよ、上記のマイク、ジョン、ジノリに加え、ハリー、キャサリン、※2ケイト、※3ロッドの声をもって満点を付けても良かろうとも思われました。とても素晴らしかったです。

音楽について、OPテーマ「Mysterious」はJanne Da Arcというグループによるもの。ミステリアスという表題が示している様に、登場人物達の不安を描いた歌詞とも取れ、映像、音楽と共にかなりのインパクトがありました。

作中の弦楽器を用いたBGMも緊張と不安を煽る演出において非常に効果的で、サイファイハリーの世界観を形作る上で無くてはならなかったものと評価したいです。

依存するものとされるもの、作中で描かれる全ての人間関係は相互的に依存傾向があり、繊細で傷つきやすい間柄として描かれています。マザーとジノリ、ジノリとハリー、ハリーとキャサリン、キャサリンとジョン、メリルとミーシャ。偏愛と拒絶の関係のマザーとジノリ、利用する者とされる者の関係のメリルとミーシャはとりわけ悲痛な関係として描かれています。

作品を通して、事件に係わる人々を言葉で翻弄する不気味な電話主"ファットマン"、"マザー"と呼ばれる青年の存在、謎の組織アキューザーなど数々の複線が着実に張られ、後半の衝撃的とも言える急展開で一気に収束させる手法、演出はやはり映画的でスリルを感じます。欲を言えばエピローグ的な+1話があれば、作品全体の安定感が増して良かったのではないか?とも思われましたが、不気味さを残した終幕というのもホラー映画的な気持悪い余韻を残して中々に味なものです。続編とか作ろうと思えば作れそうで、まぁ十中八九製作される事は無かろうかと思われますが、どこがどう間違ってか作られたら是非観たいものです。

痛快な展開など微塵も期待してはならないどんよりとした世界観、煮え切らないハリーとキャサリンに波長が合えば、この上なく魅力ある作品と感ぜられる事でしょう。


※1:漫画家、大友克洋氏原作の近未来SFアニメ映画。"ナンバーズ"は作中に登場する老人の様な顔をした子供の姿の超能力者達。皆声は幼い。

※2:謎の組織アキューザーで暗躍する女性。演ずるは沢海陽子さん。とてもセクシー。

※3:マイクの上司。演ずるは若本規夫さん。ぶるわぁぁーとかは言わない。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

ディザイア さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

じわじわくるゾクゾク感がたまらない!「玄人向け」ですが、ご自分の眼力に自信があるなら視聴してみるといいのでは?

☆警告☆
読みづらいですから、読みたくなかったら読まないほうがいいです。
他の方のレヴューを読んでくださればと思います。
もしよかったら読んでください。
内容は一部飛躍していたり、異常な部分があるかもしれません。
また、本作はアニコレ内では格段に評価が低いのですが、わたしはそれを視聴者側の能力不足ときっぱり言い切っています。
そうした断定調(事実を突きつけられること)が嫌だったり、個人的にわたしのことが気にくわなかったりする場合も、読まないほうが良いです。
自己責任でお願いしますね。

☆はじめに☆
最近わたしは幻覚が見えたり、幻聴が聞こえてきたりするようになり通院してます。
薬は飲んでいますが一向に改善の兆しが見えてきません。
それでまぁ、現在の自分と共通点のある、というか、状況が近しいキャラクターは居ないかなと探してみたところ、本作の主人公が割と近似していました。
それでまぁ、視聴してみたワケでありますよ。
えっと、まぁ、うん、タイトルに書いたように、玄人向けの作品でした。
ですから、初心者の方にはお勧めできません。
どうぞ、素人向けの作品を観て、目を肥やし、目利き力を上げてください。
また、料理にせよ、読書にせよ、じっくりと咀嚼し、骨の髄まで味わい尽くしたほうが、本人の為になるのではないか、と、わたしは考えておりますが。
本作もそのように、最後の最後まで、ゆるりと味わうべき作品に思います。
最終話に近づくにつれ、主人公という名の「旨味成分」が、より引き立っていて、美味でしたよー。

☆点数☆
87.9点

☆成分ピックアップ☆
超能力〆憂鬱〆大量殺人
シリアス〆玄人向け〆秘密組織

☆シリアルポイント☆
展開がスローテンポの為、サクサクっと進むような単調な作品を好む人からしたら、この作品はクソアニメに入るのではと思う。
他の人のレヴューを読んでいてそう思わずにはいられませんでした。
ただそれは、視聴者側の耐久率が低いだけであって、この作品の構成に明らかな問題があったワケではないのでは?なんてことを考えさせられました。
そもそも、静的な物語と、動的な物語というものがありますよね?
前者は、ストーリー性重視の作品。
後者は、アクション性重視の作品。
というように、わたしなりには区別しています。
で、本作の立ち位置が偶然、前者側に寄っていたというだけ。
じつに単純明快、直截簡明な話ですね。
あはっあははははは。そんな区別ぐらい大学生でもあるまいし、つきますよね?ましてやわたしの最も馬鹿にしている高校生でもあるまいし。
いいんですよ?何かにおいて素人であっても。別の何かにおいて少なくとも中級者であればねぇ。わたしはそれでよいと思うのです!思います!
然しながら!
そうして、煎じ詰めれば、視聴者側の知識不足によって理解を得られなかった、あるいは、正当な評価を下されなかった作品は、時代の流れに早くから押し流され、「そんなんあったっけ?」と、まるで最初からそこに存在しなかったような、惨たらしい扱いを受けることになるでしょう!
ああ無情!なんたる悲劇か!
これはですね、世界史上における、敗者の理論に等しいんです!
あはははははっ!クックック(あ、これだとはがないの小鳩ちゃんみたい)!
あっわっれー、哀れー、無残ー、弱者はいつだって無視されるー、それはわたしもよくわかるー、同情したくなるー、ああっ、でもっ!作品の評価は極めて客観的に下したはずですから、面白さはお墨付きですからねー、信じてくださいますか?わたしを

☆総決算☆
若干、横道に逸れた気もしますが、まぁお伝えしたいことはお伝えできたかなぁと。
物語について何ひとつ触れてないじゃないか!と怒りんぼな人はわたしのことをぶん殴って血だらけにしたいと思われたかもしれませんが、それは意図的にですからね?
だって、長々と、作品の概要であったり、矢鱈詳しく細部を詰めた粗筋を語られたって、つまんないですよね?それとも、そっちのほうがいいの?
それに今回は作品が作品なだけありましてね。
問題が問題を呼ぶ。
謎が謎を呼ぶ。
そこが一癖も二癖もある、絶妙なスパイスなのに。
その、あれですか?
隠し味についてはじめから知りたい系なんですか?
違うでしょう?違いますよね?、、、えっと、、、(´・_・`)
(´・_・`)

☆さあ!観なきゃ損ですよ!☆
はぁはぁはぁ。疲れました。。。ごめんなさい、ちょっと休憩。
薬が効いてきたのか思考がうまくまとまらない。
くぬぬ。うむむ。(´・_・`)(´・_・`)(´・_・`)
助けて神様。
というワケです!はい!
観てくだされば、たぶん、お分かりになると思いますよ?
伏線回収って、ゲームなんかで良くある話ですけど、この作品も半ばそのような展開で進んでいきますからね。
「焦らず、じっと視聴する」、これが一番お伝えしたい秘伝の極意なんですよ。
笑いましたか?いま、笑いましたね?あなた。
わたし、何かしましたか?ごめんなさい。わたしが全ていけないの。
くふふ。うまま。(´・_・`)(´・_・`)(´・_・`)

☆最後に☆
ではそろそろお別れの時間になりました。
何かわたしに言い残すことはありますか?ないの?何もない?
あるでしょうに!ほんとうはあるのに、誰かに邪魔されてるの?そんなやついたらわたしが始末してあげますから。あなたは真実だけ教えてください。それで許します。
そうだ。本作の主人公ハリーですが、じつに内気な少年でしてね。
内向型人の国際選手権大会があったら、間違いなくのび太を抜いて一位の座に君臨することでしょう。
わたしは内向型でも外向型でもないけど。じゃあ何だと思いますか?
はっはっは。わたしはどこに位置する?さあ?位置しないのでは?この世に存在しているのかしら。
さて、ゾクゾク、ワクワク、ジワジワ、そしてガクガク、この4拍子を味わいたい人!暇があったら観てくださいね!是非とも!
絵柄は古めですけど、パズルのように散りばめられた伏線を、登場人物たちと一緒になって探し、はめ込んでいくような、チームプレーというか一体感?も満喫できる!
あなたの知力、胆力、精神力を総動員して、是非とも、果敢に、この強大な隠れた名作に、挑んでいってくだされば、それだけでわたしは満たされます。うれしくなると思います。
余談ですが、マイク刑事というオジちゃんキャラに注目してください。
こんなにダンディでウケるキャラクターは希少でしょう。
ではさようなら。今回は以上です。
疲れたので薬飲んで酒飲んで寝ます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3
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