探偵で恋愛なTVアニメ動画ランキング 10

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の探偵で恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月03日の時点で一番の探偵で恋愛なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.0 1 探偵で恋愛なアニメランキング1位
GOSICK[ゴシック](TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2850)
14840人が棚に入れました
聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、緑に覆われたその部屋で、妖精のような少女―ヴィクトリカは待っている。自らの退屈を満たしてくれるような、世界の混沌を―。その少女は語るのだ。パイプをくゆらせながら。「混沌の欠片を再構成しよう」そして、たちどころにそのどんな謎をも暴く…いや、〈言語化〉してしまうのだ…という。西欧の小国・ソヴュールに留学した少年・久城一弥。彼はふとしたことから知り合った少女・ヴィクトリカとともに、郊外に住む占い師殺人の謎に挑む。しかし、それはある大きな謎の欠片でしかなかった。囚われの姫と、彼女を護る死に神が、幽霊の現われる呪われた船の謎に挑む。白と黒の物語の幕が今、開きます。

声優・キャラクター
悠木碧、江口拓也、下屋則子、木内秀信、鹿野優以、沢城みゆき、大川透、根谷美智子
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

探偵とパイプ

煙草が好きなので、独りでアニメを視聴するときは喫いながら観ていることが多いのだが、本作を見るときは、つい紙巻ではなくパイプの方に手が伸びる。
で、気が付くと画面のヒロインと同じタイミングで吸い口を咥えていたりして、ちょっと赤面する思いをする(ああ恥ずかしい)
ハイヒール型のパイプ置きを買ってしまったことは内緒だ(笑)

本作の初放映の頃に発行されたパイプの本に、「美少女がパイプを喫うアニメが放送されている」というコラムが載っていたのだが、間違いなく本作のことだろう。
専門家の見立てによると、ヴィクトリカのパイプはオランダ製らしい。

ホームズ以来の伝統を意識したパイプなのだろうが、架空の世界の架空の時代を舞台としたフィクションで、絵で描かれた架空の少女が、パイプを咥えるだけで喫煙することは描写できないというのは理由がよくわからない。
怪事件の混沌や、幻想と論理の危うい境目を表象するものとして、たゆたう煙はミステリの演出に大いに有効に思えるのだが。

背景に幾重にも重ねられた物語が、ミステリを通じて描かれる運命的に出会う少年と少女の結びつきの陰に伏流して、一本筋の通った印象を支える。
ミステリとして、隙なく丁寧に描写されているものの、謎の強度や論理展開はさほど鋭いものではなく、ともすれば「わたしの少年」と「ぼくの少女」の、かけがえのない運命の結びつきには無関係にすら見えかねない。

しかし最後まで視聴すると、それでもミステリ(という形式)で物語を語ることが、本作にはどうしても必要であったのだと思える。


(史実に近いが一応は架空の)第一次世界大戦と、(ほとんど架空の)第二次世界大戦の狭間の時代に置かれる物語は、子供と青年の間に挟まれた学生時代と二重化され、世界=社会から隔離された学園が、実在の大国に挟まれて設定された架空の小国と重なり合う。

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

最終話、二度観してしまいました。神ED、最後まで観て欲しい作品

先に追記です♪
この最終話はなぜかもう一度観たくなりまして。
いや、なぜかということではなくて、この最後は好き!
ってことで、観ちゃったんですね。
案外、こういう最後を予想する人はいないと思いますね。
具体的に書いちゃうと面白くもなんともないし、そもそもネタばれになっちゃうから書きませんけど、このストーリーにして、この最後を観た気持ち。
あのシーンをもう一度観たいって名作はたくさんあるけど、これもそれの一つに挙げていいんじゃない?って個人的には思いますね。
ジャケットデザインとはまた違う良さというのが観れると思います。
当たり前ですけど、最初から観ないと意味はありませんけどね。
記憶に留めておきたいので、追記しておきました。
観てほしいのもありますよー。
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物語は1924年のヨーロッパのソヴュール王国という架空の国が舞台。
主人公は小さな女の子。
といっても、一応は14歳の学生で、頭脳は天才的。
貴族の子供たちの通う学園の図書館の最上階にいつもいて、本を漁るように読んでいるか、退屈で死にそうになっているか。
見た目は本当に幼い子供。
背も小さくて顔は幼い。
髪は背の丈ほどもあるきれいなストレートの金髪。
名前はヴィクトリカ・ド・ブロワ。

このお話に欠かせないのがもう一人の主人公、
久城 一弥
日本からの留学生で、友達は少なく(これには訳があって第一話において、黒髪の悪魔という怪談になぞらえられることから)
たまたま知り合ったヴィクトリカといつも一緒にいることになる。
一弥はよく事件に遭遇するのだが、それを解いていくのがヴィクトリカ。

アニメの紹介や表紙の雰囲気とはまた違う、ツンデレで可愛い主人公の姿を見れるのでとても良いです。
もっとおどろおどろしいというか、サスペンスに溢れたものだと思っていたのだけれど(もちろんそれもメイン的にあるのはあるんですけど)そういう要素だけではなくて、この主人公たちの心の繋がりというものが描かれていたり、さりげないしぐさでの可愛らしさがあったりして、そういう見方をするとまた違う魅力があって、ストーリーにも馴染んでいける気がします。
主人公は好青年で、ヒロインはツンデレ。
よくあるパターンではありますけど、作画が良くてキャラデザも良いので、それだけでも観る価値はあるかと思います。

音楽もエンディングなんか特に良いですね。
イントロがとてもミステリアスで雰囲気が出てる曲です。

ここから追記です。

視聴終わりました。

途中は久城 一弥のダメダメぶりに腹が立ちさえしますね。
お前はいつもなんでそれに気付かないんだよ!的な。

それでも二人は成長していきます。
年齢のとこではなくて、精神的に。
そして強くなる、自分も、お互いの絆も。

本当のほんとのラストまで展開が読めませんでした。
名探偵コナンを思い出してみるとわかりますが、ああいう感じで、それぞれの謎や事件は解決していくんです。
それはまさに頭脳明晰なヴィクトリアのおかげ。

先に声優さんたちのことを書いておきます。

主人公
ヴィクトリア(悠木 碧さん)
まどマギが圧倒的に有名でしょうけど、俺のラブコメなど、多数で活躍されていますね。
ヴィクトリカの何が良かったって、この人の泣きかたが最高でした。
あれほど派手に泣くなんて、ツンデレ、ぷにぷにほっぺからは想像がつかないといってもいいほど。

久城 一弥( 江口拓也さん)
東のエデン、俺のラブコメ、俺物語など大活躍ですよね。

声優さんはこれぐらいにしておいて。

最後に感想ですけど、気持ち良く観ることができました。

時代の背景に流されていくあたりからは、もう目が離せません。
この章じたいはものすごく短いんです。
だから、最後まで観ないとそれが観れないので、つまりは一番肝心なところが観えなくなります。

※追記です
エンディングテーマ
「Resuscitated Hope」(第1話 - 第12話)
は本当に素晴らしいです!
この物語の壮大さを表現している名曲ですね。

「unity」(第13話 - 第24話)
作詞 - 渡部紫緒 / 作曲 - Asu(The New Classics) / 編曲 - 長谷川智樹 / 歌 - コミネリサ
は、この二人のことを歌っている名曲です。


ただの推理物だと思って観ないでほしいです。
これは壮大な恋愛劇だと思ってもいいですね。

もっと奥が深い流れがありますから。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 34

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

萌えミステリーアニメだとミスリードされるが。。解説します。

ゴスロリ少女に萌えるだけのミステリーアニメとして
認知されてしまうのが非常に残念です。。
確かに、物語にゴシックホラー的要素は少なく
ヒロインがゴスロリ服を着ているくらいしかゴシック要素ありません
しかし、設定倒れのアニメではなく深いストーリーと見所もあります。

ストーリーは少女が事件を解決するミステリー回が多いものの
描こうとしている本筋は全く別であって
少女の解決するミステリーは本筋の伏線でしかありません。
つまりミステリーはこの作品のスパイスに過ぎません
ゴスロリ金髪美少女に萌えるだけでも視聴する価値は充分ですが
それだけでは勿体無いなので考察を書かせてください。


・設定
第一次世界大戦後、ヨーロッパの架空の小国が舞台
錬金術などのオカルトが未だに存在しています。
半現実半ファンタージーといった世界ですね

ヒロインは灰色狼という異能の力を持つ存在と
人間の間で無理やり作られた少女
長い間地下幽閉されていて、誰からも愛されず
誰を愛すこともなく成長してきました。
世の中のことも知識としてしか知らず、経験はしていません


・主人公
日本のエリート軍人の家系に生まれましたが
不出来な自分にコンプレックスがあり
小国に逃げるように留学してきます。
珍しい東洋人の黒髪が不吉とされ浮いてしまったことで
担任からクラスに溶け込むために怪談を読むように勧められます
怪談がブームらしいです。。
オカルト信仰が未だにあるようですね


・ストーリー
図書館で出会う主人公とヒロイン
ここから物語の始まりです。
出会いのシーンの描写は美しいです
ヒロインは図書館で本を読むこと以外することがなく
基本退屈しています。。ゴロゴロしてます(萌)
灰色狼の血は頭脳明晰であるため高校にある書物では
飽きてしまうのでしょう
あるきっかけで怪事件を推理することになったヒロイン
事件の推理が暇つぶしとなってしまい
事件を探してくるようにと主人公を使いに出す毎日が始まります


・物語の核心
ネタバレは回避しますが
ヒロインに最初の事件推理を持ち込んだ人物の血縁者には
ドス黒い野望があります。
彼は灰色狼の子を軍事利用しようと目論む黒幕です
オカルト信奉者の大悪党ですね
どうやって子供を作るかは。。お察しください。


・ミステリー
ストーリーの中心は少女の推理回です
1話で解けてしまうような難度の事件です
面白いのはオカルト事件を科学的視点で解決するという所です
このセンスは非常に楽しいですね。
自分がオカルト側の存在であるヒロインが科学で事件を解決する
これは自身の因縁への反抗と捉えることもできます。
状況証拠を聞いて、まぁそうなるよね。。って推理をしますが
ヒロインのドヤ顔と中二台詞もかわいいですよ(萌)


・ラブコメ
ヒロインは天才ですが、非常に幼稚でわがまま
ツンデレタイプです。それに振り回される主人公
しかし、2人の関係は互いに欠けていた心のピースの埋め合わせに
なっていきます。
ヒロインは他者への信頼と愛情
主人公は他者を守れるという自身と覚悟
じれったく幼い恋愛は見ていてほっこりします
ラストは泣いてしまうかも。

・作品テーマ
ストーリーのラストの内容まで書きませんが
ヒロインは科学という実証できるものしか信じていませんでした。
ですからオカルトにも否定的、もちろん自分の境遇を省みれば
オカルト肯定派になるわけもないのですが。。
しかし、『愛』という実証できないモノを信じるようになります。

物事の判断基準や行動指針は、論理的に実証できるかかが
全てではなく『愛』を含めた感情で判断、行動することも
大切であるというのが作品テーマではないでしょうか


・さいごに
推理物を多く読まれる方には陳腐なミステリーに思われるであろう
内容ですし、オカルトを題材にしながら雰囲気も明るい
しかし、作品テーマを捉えてみると見応えのあるアニメではないでしょうか
萌えアニメとしても特級品です(笑)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 24

75.9 2 探偵で恋愛なアニメランキング2位
名探偵コナン(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (757)
4074人が棚に入れました
高校生にして日本屈指の名探偵・工藤新一は、幼馴染みの毛利蘭と遊園地へ遊びに行く。新一はそこで謎の組織の取引現場を目撃するが、組織のもう一人の仲間に気付かず殴り倒されてしまう。新一を殺す為に組織の男が飲ませた毒薬は何故か新一を幼児化させてしまった。小さくなった新一は正体を隠しながら謎の組織を追う為に、周りには新一の親戚、江戸川コナンだと名乗る。コナンは父親、毛利小五郎が探偵をやっている蘭の家へ居候し、謎に包まれた黒の組織を追う為、探偵として事件を解き続ける。

声優・キャラクター
高山みなみ、小山力也、山崎和佳奈、山口勝平、緒方賢一、高木渉、大谷育江、岩居由希子、林原めぐみ、茶風林、湯屋敦子、井上和彦、千葉一伸、堀川りょう、宮村優子、松井菜桜子、田中秀幸、島本須美、高島雅羅、堀之紀、立木文彦
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

好きなことを語る。

コナンの好きなところを語ります。

“高校生探偵工藤新一が、小っちゃくなってコナンになっちゃった!”
ほんとにただそれだけずーっとやってますね。ちょっとおそろしい。

僕は原作よりもアニメの方が好きです。
漫画も嫌いではないけれど、アニメの音楽や登場人物たちが声優さんたちの声とリンクしてしまっているので、
もう声や音楽がないと、どうしてもコナンの世界に入り込みにくいです。
その中でも高山さんの声は他の声優の追随を許さないほど強い声で、とても好きなのも理由のひとつ。
他の作品で彼女の声を聞くと「ん?コナン?」って思ってしまうほどに。主人公を食ってしまうほどに声が強いですw

アニメの方が好きだけれど、アニメオリジナル回はひどいです。
とても殺人事件をネタにしてやるような話ではありませんし、そのトリックの多くもなんだか間に合わせのもののように見えます。
何かを探っているように見せて、ただ時間を浪費しているだけで何も成し得ません。

まあそれはさておき、一番心に残った事件はと聞かれたらやっぱり、『月光』殺人事件です。
他にも宮野明美の回、灰原が初めて同行した教授が殺された事件、新一復活の回、
おっちゃんの車の下に爆弾を仕掛けられた回が好きですが、一番と言われたら『月光』です。
あと平次が出る回は全部好きです。というか平次が好きです。
まあほんとは、正直に言うと好きなのは和葉ちゃんなんだけどw
平次と和葉ちゃんには人魚姫の事件で惚れました。崖のとこです。
工藤の生意気な性格はたまに鼻につくのですが、平次のお調子者なとこはけっこう好感が持てます。
和葉ちゃんは嫉妬も照れも女の子らしくてとっても好きです。ほんとかわいい!
キャラを言うなれば、他には灰原哀が大好きです。
彼女の諭すようにささやく口調が好きです。またいつも世界の縁に立っているようなその存在にも惹かれます。
あれ?コナンくんのこと好き?なんて匂わせる感じもまたいいです。
それは歩美ちゃんの影響も大きいですね。コナンくん大好きな歩美ちゃんは見ていてとても微笑ましいです。
『天国へのカウントダウン』では歩美ちゃんが可愛いのなんのってね!
ネタバレレビューを読む
ちなみに僕が林原さんを好きになったのもエヴァの綾波ではなく、ポケモンのムサシでもなく、灰原でした。
それはどうでもいいか。

だいぶ話はずれてしまいましたが、好きな事件は初期の頃の方が多いです。
どうしてだろう。物語もなかなか進まないということもありますが、具体的に理由を1つあげるならば、
犯人の動機がだんだんと単純になっているからでしょうか。複雑な気持ちがなくなっているのです。
「それじゃあ殺しても仕方ないね」とは口が裂けても言えないけれど、以前はその動機を聞けば、
こちらが閉口してしまうようなことが多々あったのですが、今はふーんってな感じで聞き流せてしまいます。
作画も変わってしまって雰囲気もかなり変わりましたね。
灰原の髪の色も変わってしまったし、無駄に綺麗ですし、横顔が犬みたいですし。
すごい鼻が反ってますよね。おいおい、それで人を刺せるんじゃないか、と思うくらいに。

『コナン』では蘭の心情描写がたくさん出てきますが、新一も同じくらい辛いですよね。
普段の生活を剥ぎ取られ、多くの人から認識されず、大切な人にさえ面と向かって伝えることもできない。
これらの苦しみは想像を絶するものだと思います。体が戻ったと思い、いよいよってところでまたコナンへと小さくなり、
ひとときの幸せすらくれない運命にもめげず、蘭に笑顔を向けるコナンを見るのはやりきれません。
この話ではもちろん推理がメインではありますが、時々それが影になるくらい恋愛描写が素敵な、あるいは切ないときがあります。
それは平次にしろ、高木刑事にしろ、毛利のおっちゃんにしろ。
ネタバレレビューを読む

コナンはまだまだ終わらないし、話もの中にもおかしな点や個人的な文句は尽きないのだけれど、やっぱりコナンが好きです。
シャーロックホームズにも、またアニメにもハマったのもこれがきっかけでした。
まだまだ続くのであれば、その行く末をできるだけ見届けたいと思います。
つまらない結末だけはやめてほしい。人の価値は死んだときに分かるではないけれど、終わりというのはその全てだから。

読んで頂きありがとうございました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

唯一見てる長期アニメ

国民的アニメで唯一見ているアニメ。
最近、昔に比べると微妙ですがそれでも面白いです。
組織系の話だと赤と黒のクラッシュ、二元ミステリー、ミステリートレイン
通常回だとピアノソナタ、ウェディングイブが好きです。

ミステリー回も含めて毎回楽しくみてますが(トリックが強引なことも多いけどそんなに気にしない)、本筋のことをメインに書きます。
初期~灰原編 面白い
ベルモット編 やはり一番面白い
キール編 面白い
バーボン編(ミステリートレインまで) 面白い
バーボン編(緋色シリーズまで) 普通
ラム編 微妙

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高評価つけてるわりに最近のコナンの酷評メインになってしまいました。まあそれでもこんなに高評価を付ける程、面白かった/今後に期待してるってことです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0
ネタバレ

前田定満 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

長過ぎる

自分の中では未だにコナンというと
未来少年になってしまうのですが、
世間で多く知られているコナンを観てないわけではありません。

名探偵コナンは原作は漫画。作者は青山剛昌さんです。
大変長く少年サンデーに連載されている漫画で
今や1000話を越えております。
アニメも1996年から放送されており、900話を越えております。

長いのでこのアニメを途中から観初めるのは大変です。
私は漆黒の追跡者からこのアニメを観初めたので、
ここまでの経緯が知りたかったのです。
かといって最初から観るのも苦痛です。
なのでキーワードごとに観ることにしました。

そこでまず気になったのが「黒の組織」という存在です。
あの方という謎の人物を筆頭に
世間にも影響を及ぼす危険な組織です。
主人公を子供の姿にした奴らです。
漆黒の追跡者で初めて観たのでテレビアニメでの登場を知りたかったのです。
そこでネットで「黒の組織登場話」を検索し、
その登場話を一つずつ観ていきました。
そしてどうしてこうなったのかの経緯が分かるその前後の話を観ていきました。

次はニコニコ動画で出ていたので、「コナンの正体がバレそうになる話」。
毎回こればバレるだろとツッコミたいシーンが沢山あるので、
このキーワードは興味がありました。
またこれも一つずつ確認していきました。

また「コナンの怖い話一覧」と検索すると、
かなりスリルのある話が見つかります。

こんな感じで興味のあるキーワードごとに観ていき、
やっと追いついていった感じです。

ネタバレレビューを読む
その後のコナンでこれを超える名作は存在しないなと感じます。
観てない方はぜひ観ましょう。


私が思う名探偵コナンの最大の魅力は
いろいろな専門知識が増えるということ。
警察、いろいろな組織について、
法律などなど
そういう専門知識を小さい子供に身近に感じてもらうには
素晴らしいと思います。



ただ名探偵コナンは長過ぎて時系列がおかしくなっているのが残念です。
1996年に小さくなって未だお話の中はそんな時間が経っていない。
浦島太郎みたいです。
サザエさんとは違って、
時系列がはっきりとしているので
はやく完結させた方がいいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

66.9 3 探偵で恋愛なアニメランキング3位
心霊探偵 八雲(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (561)
3308人が棚に入れました
生まれながらの“赤い瞳“で死者の魂を見ることのできる大学生斉藤八雲が、大学の友人小沢晴香や「未解決特殊事件捜査室」の後藤刑事らのもちこむ怪事件をその能力で解決する。

声優・キャラクター
小野大輔、藤村歩、東地宏樹、川島得愛、関俊彦、納谷六朗、高瀬右光、柚木涼香、豊口めぐみ
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

宿命に打ち勝とうとする強さとは

神永学の小説シリーズが原作の、全13話からなるTVアニメ作品。

タイトルに「心霊」とあってもそれほど恐怖をあおるものではなく、
「探偵」とあっても、一般的なイメージの探偵とは違い、、
ただ、片方の赤い瞳で死者の魂を見ることができ、
霊の心情を理解することができるという大学生が主人公。

ある事件の解決以来、彼に付きまとう大学の同級生 晴香や、
彼の能力をあてに難事件を解決をしている刑事、
彼を引き取って息子のように接している叔父の僧侶など中心に、
大抵は1話完結の事件を解決しながら、八雲の生い立ち、両親失踪の謎、
晴香との因縁など、さらにもっと奥深い内容に迫っていく・・というお話。

ハッキリ言って6話までの前半は、さまざまな事件解決をしながら、
周囲の人間との心の距離を縮めていくだけの内容なのだが、
誰にも心を開かなかった八雲が、この前半で徐々に変化していく事実は
最終話までの後半の急展開にすごく必要で。

それと、死者の魂が事件に関わっている者だとしても、
むやみに祓うのではなく、いや・・むしろ八雲は、
霊祓いを金儲けにする霊媒師などを否定しているので、
魂が訴えていることを理解した上で去ってもらう手法を取る
ってところが、なかなか好感持てた。
ネタバレレビューを読む
さまざまな児童虐待をはじめとして、家族、親子、
人の悪意と愛情やエゴイズムというものを
現実と非現実を交錯させながら展開していくので、暗く重い内容だが、
八雲を執拗に追い込んでいく両目とも赤い男の存在と真相が、
大きな鍵となって物語全体を包んでいた。

こういう物語は、好き嫌いがかなりハッキリしそうだけれど、
自分は後半で複雑な思いを抱きながらも、
最後まで観ないと気が済まなかった。

ネタバレレビューを読む
2期があるかどうか・・わからないが、
この作品はミステリーホラーやサスペンスタッチで描かれながらも、
本筋としては八雲の心の変化、もっと言ってしまえば
「憎悪」との向き合い方に一番意味があったと思う。

個人的には、八雲の姉を名乗り、両目の赤い男といつも同行している女性、
七瀬美雪の半生と悪魔主義的な異常愛と心情のほうに、
すごく興味がわいたので、
彼女を主人公にした物語を別に作って欲しいくらいだった。


声の出演は・・・

斉藤八雲 - 小野大輔
小沢晴香 - 藤村歩
後藤和利 - 東地宏樹
石井雄太郎 - 川島得愛
斉藤一心 - 関俊彦
斉藤奈緒 - 小清水亜美
畠秀吉 - 納谷六朗
両目の赤い男 - 高瀬右光
七瀬美雪 - 柚木涼香
土方真琴 - 豊口めぐみ
宮川恵理子(原作では宮川英也) - 皆川純子

なお、OP「Key」という曲が、かなり気に入っていて、
最初聴いたとき、デヴィッド・シルヴィアンかと思うような曲調と声に
おぉ~~っと身を乗り出したのだけれど、小野大輔さんでした^^;

投稿 : 2025/03/01
♥ : 41
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

テーマは好きだけどちょっと地味だったかな

原作未読。予備知識なしの初鑑賞。

八雲くんが霊とお話して
起きている問題をどうにかしていくストーリー。

霊媒師ではなく探偵さんなので
無理やり除霊する系のバチバチしたバトル展開はなく、
頭脳を使って淡々と解決し時の流れもゆっくりです。

ネタバレレビューを読む

キャラクター達の関係性や人柄は好きでした。
しかしその他の設定やビジュアルが地味に見えました。

キャラクターだけでなくストーリーの方も
最終的な部分はパンチが弱くてこちらも地味かと、、
一つ一つの展開は面白いのでもったいないですね。

ただ13年前の作品と考えると
当時出ていたアニメの中では埋もれることなく
普通に満足できた作品なのではないかと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あれ、これ八雲のレビューだよね・・・?なんか後半が・・・あれ?w

え〜っと確か、霊感のある主人公が色々問題を解決していく物語だったような・・・。
正直あんまり覚えてません←おい
いや、覚えてないならレビューなんて書くなよ!って話なんですけど、もう一度見直す程デキの良い作品でないことは確かなので、この際良いか!という判断をしました・・・汗

ではあまり覚えていない物語の評価をこれから書かして頂きますw

まず物語。化け物が登場する点、夏目友人帳に似ているのかと聞かれると、そうではありませんでした。
この作品は怪異というより本物の幽霊を描いていました。では怪異と幽霊の違いはなんなのか?と聞かれると明確な答えは出せないものの、複数の相違点は出てきます。
そもそも決定的に違うのが描き方ですよね。ゲゲゲの鬼太郎なんかでも分かるように怪異というのは化け物や物に悪意が乗り移った感じがあります。
幽霊というのはどちらかと言うと人の魂が現世に残った形のよう。証拠にアニメで描かれる幽霊って皆人の姿してますもんね。

逆に、人からその存在が認識できないのがお互いの共通点。その二つの存在はもう一つの「恐怖」という概念で深く繋がっています。
夏目はその根本を逆手に取って、物語を暖かく、そして幸せ色にしているのに対して、今作品は捻るどころか直球で「恐怖」を強調しています(多分)。
そしてもはやスパイスというより必然と言った方が良いかもしれませんが、今作品に加えたもう一つの要素が「憎悪」です。それほどに憎悪と恐怖は関連性が深いトピックですが、それだけに見てる側は特別な興味が出てきませんでした。

そういう意味で夏目(憎悪や恐怖を上手く利用)やanother(明らかな恐怖が存在するのも関わらず、明確な憎悪を象徴する対象がない)は人気がでるのでしょう。
なんか、違う作品のレビューになってきましたが、他の作品と比べて評価するのは重要なこと!←無理からw

ということで上の5段階評価を見ても分かるように特別秀でたところも無く、この作品見るんならそれこそ夏目やanotherを見て貰いたいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

67.9 4 探偵で恋愛なアニメランキング4位
美少年探偵団(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (171)
501人が棚に入れました
「美少年シリーズ」は、講談社タイガより刊行されている西尾維新さんの人気小説シリーズで、私立指輪(ゆびわ)学園を舞台に、校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」を中心とした物語が描かれる。TVアニメ化際し、アニメーション制作はシャフトが手掛け、総監督は新房昭之さんが担当する話題の作品だ。

声優・キャラクター
坂本真綾、村瀬歩、坂泰斗、増田俊樹、矢野奨吾、佐藤元、七海ひろき、鳥海浩輔

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

美しくあること。少年であること。探偵であること。そして、団(チーム)であること。

西尾維新先生の小説が原作。

原作は読んだことがありませんが、
2015年から刊行されて、全12巻もあるのですね。

今回はそのうち、
1~4巻と6巻の内容がアニメ化されたようです。

全12話です。


● ストーリー
私立指輪学園中等部。
そこには秘密裏に活動する“美少年探偵団”がある。

校内のトラブル全般を解決する…という立場だが、
その実、校内のトラブルのほとんど全ての元凶であると言われる。

依頼人に守秘義務が課されているため、
メンバー構成等、全てが謎に包まれた組織であった。

瞳島眉美(どうじま まゆみ)は、10年前から探している“星”について、少年探偵団に依頼をする。


美形なイケメン達による美少年探偵団。

それぞれの特技を生かしながら、
事件の解決にあたります。

1つの事件が、
だいたい3話ぐらいかけて解決されます。

ジャンルは当然ミステリーになるのでしょうけれど、真実がわかっても「なるほど、そういうことかー!」というすっきり感はあまりありません。笑

リアルなミステリーではなく、
やや強引な設定の、お伽話のようなファンタジーミステリーでした。

最初は事件の真相が気になって、
そのわくわくが面白いと思ったのですが、

どの事件の解決も私の中ではぱっとしなくて、
次第に謎の答えが気にならなくなってきてしまいました^^;

事件の真相が楽しみに思えないミステリー…。
それはつまり、面白いと思えなくなってきているということで…。

解決編を見ても真相は非現実的なものが多く、「え?だからどういうこと?」とよくわからないまま終わってしまうことが多かったです。

製作はシャフトということで、
作画や演出はシャフト感満載です。笑

苦手な人は「いつものやつか」とうんざりしてしまうかも。

私はどちらかというと好きな方なので、
いつも通りに加えて、工夫も美しさもある演出を楽しめました。


● キャラクター
美少年探偵団のメンバーは、

☆双頭院学(そうとういん まなぶ)
  美少年探偵団の団長。
  美学に反することは行わない「美学のマナブ」

☆咲口長広(さきぐち ながひろ)
  指輪学園中等部の生徒会長。
  演説ではその声で聴く人の心をつかむ「美声のナガヒロ」

☆袋井満(ふくろい みちる)
  「絶対に関わってはいけない生徒ランキング」1位の不良。
  料理の腕はピカイチな「美食のミチル」

☆足利飆太(あしかが ひょうた)
  1年生にして陸上部のエース。
  ショートパンツから伸びる生足が美しすぎる「美脚のヒョータ」

☆指輪創作(ゆびわ そうさく)
  指輪学園理事長の息子。
  美術品の製作から女装男装のお手伝いまでお任せできる「美術のソーサク」


こんな、キラキラボーイズ達と共に、
眉美は事件の解決に乗り出します。

今回は眉美以外の依頼人は登場せず、
自分たちの身の回りで起きた不思議な出来事の解決にあたっていました。

共に事件を解決しようと力を合わせているうちに、
眉美と親しくなっていく様子は見ていていい雰囲気^^

だけど、眉美の性格に難ありで受け入れがたい。笑
(作中ではみんなから“クズキャラ”扱いされているw)

図太くて図々しくて意外と口が悪くて調子に乗るところがあって肝心のところであまり役に立ってなくて…。笑

でもそんな彼女の魅力を団長が語る最終回はよかったなー。
なんだか一気に彼女のことが好きになれた気がする。(流されやすい)

眉美の性格上、
イケメンたちに囲まれてても恋愛の香りはほとんどせず、
乙女ゲームな雰囲気にならないのはいいところかもしれません。

ちなみに私のお気に入りは満です。

眉美とはいいコンビだと思うし、
創作の「まゆ」呼びに動揺するところが可愛かったw


● 音楽
【 OP「Shake & Shake」/ sumika 】

この作品を見ようと思ったきっかけは、
sumikaがOPを担当していたからでした。

ノリよくて好きな曲です♪

曲に合わせてダンスするキャラも可愛かったです^^


【 ED1「Beautiful Reasoning」/ 美少年探偵団(双頭院学(村瀬歩)、咲口長広(坂泰斗)、袋井満(増田俊樹)、足利飆太(矢野奨吾)、指輪創作(佐藤元)) 】
【 ED2「Welcoming Days」/ 美少年探偵団 】

通常バージョンがED1で、
解決編の時はED2が使われる仕様です。

私はED2が好きでした^^

どちらも美少年探偵団が歌っているのもいいですね。
みなさん歌が上手♪いい声♪


● まとめ
西尾維新×シャフトの組み合わせが好きな人には嬉しい作品。

「続」と出たので、
続編があるのかな?

面白さはそこまで…とは視聴中に思いましたが、
続編があるなら見ようと思うので、
なんだかんだ気に入ってはいたのだと思います^^

今後も美しい謎と、
美少年探偵団団員たちの活躍を期待します♪

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

好みが別れる

見ていてああ、これは人に依って合う合わないが大きいだろうなと思った。
自分はあまり合いませんでした。
このアニメのコンセプトが自分に合わなかった。

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

眩しいほどに美しい―― 美少年探偵団、開幕!

この作品の原作は未読ですが、「物語」シリーズや「刀語」を執筆された西尾 維新さんと、シャフトの組み合わせ、となると私に視聴しないという選択肢はありませんでした。

アサルトリリィ Bouquetを視聴した時も思いましたが、「物語」シリーズで良く見られた鋭くエッジの効いた作画、という感じはなく、シャフトさんらしさを感じつつも少し当たりの柔らかい感じが個人的には好印象でした。
あ、これは「物語」シリーズの様なエッジの効いた作画が嫌いという訳ではありませんので。


十年前に一度だけ見た星を探す少女、瞳島眉美。

彼女は「美少年探偵団」の事務所を訪れる。
そこにいたのは個性豊かな五人の美少年たち。

彼らとの出会いで眉美の十年来の星探しが大きく動き出す。

眩しいほどに美しい謎解き冒険譚、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
実に西尾 維新さんらしさの溢れる作品だったのではないでしょうか。
あの言葉遊びという独特の言い回し…一発で西尾さんの作品であることが分かる程、特徴的だと思います。

美少年探偵団とは、指輪学園中等部における校内のトラブル全般を解決するために秘密裏に活動する、非公式かつ非営利組織です。
そして本作の主人公でもある瞳島 眉美(CV:坂本真綾さん)も探偵団の団員と言う設定になっています。

瞳島 眉美は女の子です。
女の子が何故「美少年探偵団」に入団できたのか…
それは是非本編で確認頂きたいのですが、探偵団の団則が関係していると言えます。

一、美しくあること
ニ、少年であること
三、探偵であること

団則は上記3か条ですが、wikiにはもう1ヵ条付け加えられていました。

四、団(チーム)であること

実際に第4の団則については明確な記載は無かったものの、本編では「私たちらしさ」として触れられていたので、アニメ版も実質4ヵ条だったのかもしれません。

そう言えば、wikiの登場人物欄を見て知ったのですが、この作品の主人公である瞳島 眉美は、「物語」シリーズにも登場しているのはご存じでしょうか。

正確には、「物語」シリーズとのコラボ小説である「混物語」なんですけどね^^;
この「混物語」は、初のクロスオーバー作品で、西尾さんの数多のシリーズから選りすぐりの人気キャラクターがゲスト登場し、皆さん「阿良々木暦」の元を訪れるんだとか…
単行本では全15編が収録されるそうなので、きっと15人のキャラが阿良々木君の元を訪れるのでしょう。
そして瞳島 眉美も「第眼話 まゆみレッドアイ」で登場するんだとか…

気になりますが、西尾さんの作品をこの作品以外では刀語、<物語>シリーズと十二大戦しか視聴していないので、きっと知らないキャラだらけなんでしょうけれど…
せめて「戯言シリーズ」が配信やレンタルしてくれると嬉しいんですけどね^^;

思いきり脱線してしまいました^^;

彼ら美少年探偵団がどの様な美学を見せてくれるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんによる「Shake & Shake」
エンディングテーマは、美少年探偵団による「Beautiful Reasoning」と「Welcoming Days」

1クール全12話の物語でした。
見る人を選ぶ作品かもしれませんが、私は総じて楽しめた作品でした。
そして、最終回のエンドロールで「続」というメッチャ気になる単語が目に入ってきたんですけど…
言葉通りに解釈して良いんですよね…!?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

65.2 5 探偵で恋愛なアニメランキング5位
ルパン三世 VS 名探偵コナン(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (279)
1890人が棚に入れました
ヴェスパニア王国のサクラ女王とジル王子が、猟銃事故で死亡した。そのニュースは世界的に報道され、ルパン三世や江戸川コナンの耳にも入る。

サクラ女王の遺児であるミラ王女が王位を継承することになったが、ミラは母と兄の突然の死を受け入れられずに次期女王の座を拒絶し、訪問した日本の東京で警護の手を潜り抜け、逃げ出してしまう。

街で自分と瓜二つの少女・毛利蘭と出会ったミラは、彼女と服を交換して入れ替わることで、追跡から逃れようと目論む。その後、峰不二子に助けられながら反王女派の襲撃やコナンの追跡をも振り切ったミラは、身分に縛られない自由を満喫するが、事情を説明しようとホテルへ戻った蘭は、ミラの身代わりとしてヴェスパニア王国へ連れ去られてしまう。

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗、高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、高木渉、松井菜桜子、山口勝平

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

100年以上の前の夢が世代を超えて実現

こーゆーレビュータイトルはらしくないな・・まあいいか
見たのは3ヶ月くらい前。これ実はすげー作品なんだよ。

何がすげーって、ついさっきウィキ徘徊してて知ったんだけど、
じゃあ今から色々ウィキからパクりながら書くね。


まず、名探偵コナンとルパン三世は多分誰でも知ってると思うけど

モーリス・ルブラン(1864-1941)の【アルセーヌ・ルパン】
                          ↓
モンキーパンチ(1937- )の      【ルパン三世】
       

シャーロック・ホームズの著者【アーサー・コナン・ドイル(1859-1930)】
                           ↓
青山 剛昌(あおやま ごうしょう 1963-)の【名探偵コナン】


で、コナン君の苗字の「江戸川」が日本の作家「江戸川乱歩」が元で、更に
これの元が「エドガー・アラン・ポー」(自分は黒猫しか読んだ事ないけど、
アメリカ最大の文豪って言われてる人)

このあたりも多分、ちょっと興味あれば知ってるような事。自分もここまで
は知ってたんだ。


探偵作品(推理物)や怪盗作品のルーツって「エドガー・アラン・ポー」
にあるらしくて、まあ、更に遡ると発想的にはギリシャ神話らしく、それこそ
よく言われる「神話の時代からあった」なんだけど、とりあえずそれは放置。

エドガー・アラン・ポーの作品が元で「ルパン」と「ホームズ」が生まれて、
年代で分かると思うけどモロ被りしてるんで、当時から「ルパンVSホームズ」
の構図、頭の悪い表現だと「超有名な怪盗 VS 超有名な探偵」って構図は
この手のファンなら誰もが待ち望んでいたもの。


で、ルパン書いたモーリスの方が、ホームズをパクってエルロック・ショルメ
って名前で登場させ「ルパン対ホームズっぽい奴」って作品は出してたんだけど
ホームズの方の著者とは全く関係無いんで、やっぱりそれじゃ違う訳ですよ。

(※(Herlock Sholmès)はアナグラムで、SholmesのSをファーストネームに
  持っていくとシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)となる。)

それが1900年頃の話ね。


でだ、


『ルパン三世VS名探偵コナン』
               【原作 - モンキー・パンチ、青山剛昌】

監督は双方の長編を担当した経験を持つ、亀垣一
脚本は前川 淳(代表作ルパン三世天使の策略他、DBZ、テニプリ、H×H等)


検索 ルパンVSコナン放送記念、モンキー×青山ドリーム対談

検索 金曜特別ロードショー「ルパン三世vs名探偵コナン」


ついに実現してしまうんだ、「超有名な怪盗 VS 超有名な探偵」が。

自分的にはルパンはちょっと好きくらいで、コナンはどうでも良いんだけど
両方知名度が狂ってるんで、気になって見てしまった。


あー・・内容とかは期待しない方が良いよ、「共演する事そのものに歴史的な
意味がある」んだ。1900年頃に生きてたこの手のファンはさぞ羨ましかろうよ。
なんでてめー等だけそんな作品が拝めるんだ、と。


元々のこういうジャンルは小説(今でも小説は多いけど)で、そこから漫画を
通しアニメって形にはなったものの、知名度を上げるにそれがベストだった。

今日本で一番有名であろう怪盗と、探偵が、共演した。
登場人物も、両作品に出てくるメインのメンバーが声優も含めそのままにね。

ぶっちゃけ見る価値は無いですけど、それでも見る価値はありますよ。と


公式サイトに「アニメ史に残る」とか書いてるけど、そんなもんじゃねーんだよ

と、ついさっき知った。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ルパンベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
コナンとルパンの夢の共演。毛利蘭とそっくりなお姫様をめぐって交錯する思惑を、コナンとルパンが解決する。

【成分表】
笑い★★★☆☆ ゆる★★☆☆☆
恋愛★☆☆☆☆ 感動★★☆☆☆
頭脳☆☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
ルパン三世、TVスペシャル特別企画20.5作目(2009)、ルパンとコナン中心

【こういう人におすすめ】
誰でも。

【あにこれ評価(おおよそ)】
64.1点。

【個人的評価】
映画版も合わせて一般の人におすすめ。この2作品がここまでフィットするとは(笑)
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

世紀の大怪盗 VS 迷宮入り無しの名探偵

2009年放映作品

設定を聞いただけでとてもワクワクした!
よく原作者や諸々関係者が承諾したものです

子供の頃ハットリ君+パーマンとか劇場版であったけど、あの頃のワクワクが戻ってきた感じです
実際にルパンとコナンが組んだり、銭形警部と毛利小五郎が合同捜査したりとやはり見ていて楽しかったです

しかし肝心のストーリー自体にイマイチ捻りが無いように感じました
王道過ぎるというか、なんというか
やはり視聴者を二転三転と騙すようなトリックの応酬からまさかの大円団というのをぜひ観たいです

既に引退表明されたので可能性はほぼ無いのですが、これこそ宮崎監督に制作願いたいと思うのは私だけではないはず(笑)
2013年年末に劇場版として第二弾が上映されます
恐らく観に行くと思います!

ミラ王女を演じる堀江由依さん
化物語の羽川翼、とらドラのみのりんなどやられてます

キース伯爵を演じる緑川光さん
スレイヤーズのゼルガディス、スラムダンクの流川楓などやられてます

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

64.2 6 探偵で恋愛なアニメランキング6位
宇宙パトロールルル子(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (245)
960人が棚に入れました
今石洋之監督によるオリジナルTVアニメ。

宇宙パトロールの刑事を父に持つ普通の女子中学生「ルル子」が、成り行きで宇宙パトロールに任命されてしまうところから物語が始まる

声優・キャラクター
M・A・O、榎木淳弥、新谷真弓、稲田徹、岩田光央
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そうか、だから銃になるんだね

各話感想
ネタバレレビューを読む

音楽
OPの「CRYまっくすド平日」が好き
シリーズ毎に歌詞が違うのは、バージョン違いなのかと思っていたが、CD聞いたらまさかの1曲だったぜコケコッコー
ルル子のTVシリーズは何言ってるのか分からないところがあるので、音質の良い円盤はチェックしたくなっちゃうな。
歌詞が聞き取れなくても印象深いメロディだけど、意味がありそうでない勢いのある歌詞も分かると面白い。

挿入歌も良い曲が多いのでチェックしたいなー

ちなみに
一挙上映会に参加しました。
ルル子といえば、「でも続く!」のぶった切り次回予告も楽しみの一つなのですが、次回予告のない、通しバージョンの本編は以外にもつながりが良く、一シリーズが一つの作品として成り立っていて驚きました。

Blu-rayの初限定版にはサントラもイベント総集編もついているのですね、気になっています。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

TRIGGERさんの作品だと一目で分かる作風がGood!

この作品はオリジナルアニメ作品だったみたいですね。
独特のテンポとドタバラ感・・・パッと見て制作会社が分かる作品と言っても過言では無いと思います。
ルル子の家での生活を見ていると、「キルラキル」の満艦飾 マコ一家が脳裏をよぎって仕方がありませんでした。

この物語の舞台は銀河指定宇宙移民地区・OGIKUBO・・・主人公であるルル子が住んでいる場所でもあります。
父親と二人暮らしのルル子は平凡な女子中学生でしたが、宇宙パトロール刑事である父が氷漬けにされてしまい、助けを求めるべく父の働く宇宙パトロールOGIKUBO支部に行ったところ、父親の代わりにルル子が宇宙パトロール隊に入る事になり・・・物語が動いていきます。

この物語の作画が綺麗か・・・と問われると回答に困ってしまいますが、TRIGGERさんの作品だと思うと不思議と違和感が無いんですよね。
この作品のポイントは作画では無く、むしろ物語の展開にあると思います。
大筋で行く先は決まっています・・・今回も凍漬けになった父親は何とかしなければいけませんし、宇宙パトロール隊としてOGIKUBOを守らないといけません。
でもこの作品てゴールに辿り着くまでの過程が読めないんですよね。
矢継ぎ早にあらゆる方向から色んなモノが飛んでくるような展開・・・時には華麗に躱し、時には撃沈されたりと大忙しな感じを味わいながら、ルル子ちゃんの中学生としての本分を垣間見る・・・だから展開が突然ブッ飛んでも気にすることなく、それ自体がこの作品の持ち味・・・

そして天真爛漫なルル子ちゃんの明るさも、この作品の持つ混沌さからの救済になっていると思います。

だからこそ、挫折を味わったルル子ちゃんは可哀想で見ていられませんでした。
13歳の女の子に対する仕打ちとしてはちょっと厳しかったかもしれません。
でも、そのままで終わるルル子ちゃん・・・じゃありませんよね^^
それは彼女一人が頑張ったからではなく、周りに支えられたから・・・にほかなりません。

今回の一件で一回り成長したルル子ちゃん・・・
しかもコードネーム「トリガーちゃん」なんて格好良い名前まで襲名して・・・

一度決めた事・・・完遂できるかはだれにも分かりませんが、本人が諦めなければ物事に結末は訪れません。
だからルル子ちゃんが願い続ける限り可能性は広がり続けるんだと思います。
これからも夢の現実の両立に頑張って欲しいと思います。

オープニングテーマは、フジロッ久(仮)さんの「CRYまっくすド平日」
エンディングテーマは、TeddyLoid feat. ボンジュール鈴木さんの「Pipo Password」

1クール全13話の作品でした。1話8分弱のショート作品なのでサクっと視聴する事ができます。
作画については好みが分かれると思いますが、気にならない方はTRIGGERさんらしさを満喫できる作品になっていると思いました。
物語のラストで「続く」とルル子ちゃんが言っていたので、いつか再開できる日が来るんだと思っています。
それまで楽しみに待っています♪

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

恋する女は綺麗さ~♪ 決してお世辞じゃないぜ~♪

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ギャグ系のショートアニメ。わりとシュールな作風かつ、ドタバタしている。イメージとしては、「キルラキル」のギャグ面をギュっと濃縮して、3分間休みなく続けた感じ。細かいこと考えずに楽しめます。あと、「リトルウィッチアカデミア」ファンなら、視聴をオススメします。ニヤリとできます♪

それから、実はopが好きでした。大好きな「青春ロック(Hi-STANDARD、175R、太陽族など)」をもっとポップにした感じで、「フジロッ久(仮)」というバンドは知らなかったけれど、他の楽曲も聴いてみたくなりました♪

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 24

69.4 7 探偵で恋愛なアニメランキング7位
変人のサラダボウル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (152)
513人が棚に入れました
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。 なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。 一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。 前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

声優・キャラクター
鏑矢惣助:古川慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地葉
皆神望愛:藤田茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨春花:真野美月
草薙勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかったみたいな?!

【レビューNo.143】(初回登録:2024/9/22)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
最初はタイトル切りしてましたが、他の方のレビューを拝読すると思っていた
モノとは違いよさげだったので、視聴し始めて無事完走。


(ストーリー)
岐阜で探偵業を営む鏑矢惣助は、不倫調査の尾行中に異世界から転移してきた
皇女サラと出会う。
彼女は異世界で祖国が滅ぼされ、こちらの世界に逃げ延びてきたのだった。
こうして2人は成り行きで共同生活を送り始める。
一方サラの従者である女騎士・リヴィアも遅れてこちらの世界に転移。
彼女はホームレスからこちらの世界での生活をスタートさせるのだった。


(評 価)
・ホームコメディとしては◎
 原作者は『はがない』の平坂読先生。
 『はがない』が(時代の流行りもありますが)
 → 個性豊かなヒロインたちが枠からはみ出すドタバタ学園ハーレムモノ
 という感じだったのに対し、本作は趣向を変え
 → 収まりのいいホームコメディをベースにした群像劇
 をやりたかったのかなっと。

 ベースとなるホームコメディですが、主人公のサラは
 ・年令は12歳ながらも、皇女という立場や命の危険にさらされる等波乱万丈
  な人生を送る
  → そのため精神が早熟しており、妙に達観している面もある
 ・言動に高貴さがあり、上述の大人っぽさがより引き立つ
 ・それでいて年相応の子供っぽさも持ち合わせている
 ・また順応性も高くネットやオタク文化を満喫している
 キャラ造形がなかなかに秀逸。
 なので、惣助との会話だったり食事等の日常シーンなども
 ・小学生のそれでなくまた(精神年齢の高い)高校生とのそれでもなく
 ・当然実の親子ではないが赤の他人という距離感でもない
 サラという”特異なキャラ”だからこそ成立する、独自の空気感や面白さが
 心地いいんですよね。
 「これが平坂先生のやりたかったホームコメディか。なかなかええやん。」
 と納得させられるモノはありますね。

 あとサラは魔法が使えますが、それに頼って面白展開をガツガツつくること
 なく、必要最小限に留めたのも好印象ですね。


・他のキャラの群像劇は小粒感が・・・
 上述の通り、「惣助×サラ」の主役コンビは収まりのいいホームコメディと
 して機能していた分、他のキャラでもっと引っ掻き回してもよかったかなと
 思ったのですが、その辺少々物足りなかったかなあっと。
 全体的にソツなく単打が打てるアベレージヒッターはそろっているが、長距
 離砲がいないみたいな。

 ポジション的には、リヴィアなんかはガンガンバットを振って長打を狙って
 欲しいところなんですが
 ・”どちゃシコボディ”の下ネタではみ出し感はあるが
 ・基本他のキャラに振り回されて、ようやく持ち味を発揮するという感じな
  ので、ちょっと物足りない
 という感じですかね。
 (エピソード自体はソツなく創られており及第点だったと思いますが、味付
  けはもう少し刺激が欲しかったかなっと)
 むしろキャラとしては、ヒットや送りバントでリヴィアの支援という役割を
 きっちり果たしてたプリケツさんの方が好印象だったかな。

 ただこの辺も平坂先生が『はがない』でみせた勢いにまかせたはみ出し感を
 封印し、やはり収まりのいいコメディを目指したのかなと感じるところもあ
 るんですよね。
 (ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかった
  みたいな)

 唯一の例外が永縄友奈でしょうか。
 ネタバレレビューを読む
 ハートウォーミングな展開で見事に長打をかっ飛ばしてくれました。
 

上述のように個人的には少し物足りなさがありましたが、サラのキャラ造形が
よかったので結構楽しめたと思います。
さすが平坂先生で、それなりのレベルは担保されていたと思いますし。

作画はコメディなので、そこまでハイレベルなモノを求められないとはいえ、
ちょっとチープだなと感じましたね。
それに女の子はもう少し萌えっぽさがあった方が見映えするだろうと。
あと岐阜アニメらしいが終わってみると
・長良川で勝手に鮎を獲ってはいけません(遊漁証が必要)
・岐阜タンメン食ってみて~
位しか頭に残ってねーなw


OP『ギフにテッド/和ぬか』
ED『今晩の喧嘩/名誉伝説』
・両曲とも面白い感じで、作品にはマッチしてたかな。
・あと作中でサラが歌う『レタスとキャベツ』も「なんじゃこりゃ?!」って
 感じがよき。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラが良いし普通に面白いけどリアルタイム向け。一気見は飽きそう。

 多分、キャラがドタバタして話が進むような進まないような2000年代のラノベテイストなんだろうやあ、と思っていたらその通りでした。こういう話の場合キャラの魅力が面白さを左右しますが、本作のキャラの作りこみは悪くないと思います。

 惣助とサラをまともにして周囲でギャグを展開する構造にしたので、この主役2人が弱かった気もします。テーマ的にはいじめとか合法・非合法など少し重いなにかはこの2人にまかせて話をエピソードを作りつつ、リヴィアと弁護士のブレンダ、望愛がコメディリリーフという感じでした。これがパターンなので、安心して見られる構造がのんびり見る分にはちょうど良い感じなのでしょう。

 一方でギャグに関してはちょっとパターン化が目立ちました。毎週見る分には面白いのですが、一気見には向かない構造な気がします。
 ゼロ年代ラノベ的ということはハイティーン向けのテイストが強い気がします。故に内容的にサラリとしているので、評価すれば欠点もあまり感じず問われれば面白かったしプラスの評価になると思いますが、後々の評価はリアルタイムよりは結構評価は下がるかな、と思いました。

 まあ、オール4だと高すぎるけどオール3.5だと低すぎる気がする感じです。評価するとすれば作画とキャラ…これを4にして、後は3.5にしておきます。



1話 ベテラン作家原作を日朝アニメ制作会社が作る安定感。

ネタバレレビューを読む

2話 予想どおり普通過ぎるくらい普通の面白さですね。

 予想通り、普通の面白さの普通のドタバタ劇以上でも以下でもなさそうです。理解しやすい「ヒナまつり」と言えばいいんでしょうか。まあ、見るかもしれませんが、優先順位は…普通?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何となく裏社会

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 なんか尻切れトンボで終ってしまいました。2期を待て!と、言う事かな?

 登場人物が裏社会の住人寄りなので、逮捕されたりしてもへぇ~でした。変人と犯罪分子を同列に扱うのはなぁ…。

 作中でもカリスマ的な魅力のあることになっているサラですが、元部下の女騎士が何をやっているか知らないなど、結構薄情なのが気になります。

 戦争で負けて、国と民を捨てて異世界に自分だけ逃亡しているし、こいつは悪人なのでは?

 現世のゴミが転生後に異世界チートでブイブイ言わせるのとは訳が違います。責任放棄は大罪の様な…。

 カリスマのあるリーダーだったのなら、尚更こいつのせいで大量の騎士や兵士、国民が死んでいると思うのですが、自分のために死んだ者達への想像力も欠如している様です。

 帝王学とはそういうものですが、何か釈然としません。みんな気にならないのかな?

 私も含めて視聴者のほとんどは権力者に見捨てられて死体の山に加わる程度の存在なのにねぇ…。国が滅びた時に逃げられると思ってるの?多くの人は醜態をさらした挙げ句に不名誉な最期を迎えますよ?

 コメディとしてはまぁまぁでしたが、サラの過去がちょっとなぁ…という作品でした。

 日本が政策の失敗でハイパーインフレで目茶苦茶になって、餓死者も出ているのに、裏金自民党議員のみが海外へ逃亡して、幸せに暮らしている様な不快さを感じました。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.30

 ギャグだけど、リアル路線寄りの本作品…。サラは可愛いので、応援したくはなりますが…。

 異世界人が現代日本に転移してくると、問題になるのは身元なんですが、今回上手く処理してサラは学校へ行ける様です。

 もう少し早く、合法公立機関に参入した方が良かったかもです。この物語、現代日本で身分が曖昧な人物達を受け入れてくれるのが変人と言うより、裏社会の人間達というリアルティが、何とも言えません。

 犯罪組織や法律を守る気の無い奴らの方が一見懐が広く、面倒見も良いと言う…。闇だねこりゃ…。

 特に成人女性?の女騎士は、裏社会の人間達と仲良く暮らして行くしか無いので、面白いと言うか、底辺女性の現実を突きつけられていると言うか…。ギャグになって無くない?

 現代人がわけワカメな文明の劣った世界に転移しても、物分かりの良い冒険者ギルドがあって直ぐに受け入れてくれたりと、無理があるのに、まして異世界人は…と言う感じですね。

 何となく評価されないのは、この辺が影響してるのかな?と、思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

69.2 8 探偵で恋愛なアニメランキング8位
名探偵ホームズ(TVアニメ動画)

1984年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (126)
611人が棚に入れました
『名探偵ホームズ(めいたんていホームズ)』は、小説『シャーロック・ホームズシリーズ』を原作にしたテレビアニメ。日本の東京ムービー新社とイタリアの国営放送局 RAI の合作。日本では、1984年11月6日から1985年5月20日までテレビ朝日系で放送。全26話。最初の6編は宮崎駿が監督・演出などを務め、その大部分の脚本を片渕須直が書いた。

声優・キャラクター
広川太一郎、富田耕生、一龍斎春水、大塚周夫

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ふははは、ホームズ君さらばだっ! 宮崎駿監督のドタバタ活劇

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っているような台詞も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

 NHKで放送していた名探偵ポアロとマープルのように、推理が中心ではなく、実は元気に動き回るキャラクターたちのドタバタ劇だ。

 『主だった登場人物
 コミカルで愉快な人々をご紹介』
 ホームズそのものはコナン・ドイルが手掛けた原作を金型にしているが、大きく違うところがある。
雰囲気は明るく、子供向けに修正が加えられていること。
おせっかい焼きで、かなり推論でものを言ってしまうし、それがまた外れないというご都合主義の目立つキャラになっている。がしかしこのアニメはリアリティを追及して推理をするのではなく、ドタバタ劇を楽しむ、事の成行きを見てにやつき、次第によっては画面に向かって笑いだしたりするのが目的ではないかと、筆者は思っている。
 事件の核心の部分も途方もない特殊メカで行われたりするので、奇想天外な展開が目白押しだ。いつ用意したんだそんなもの、というのが多い。
 助手であり、医者でもあるワトソンもコミカルかつお調子者で、ホームズがまだ引き受けるといっていないうちから、ホームズと私がついていれば大丈夫です、などといきなり請け負ってしまう。特に美人に弱いキャラクターとして描かれていた。
 モリアーティ教授は片方だけに眼鏡を使い、白いシルクハットとマントにステッキといういでだちで、飽くまで英国紳士を気取りたいのだが、実際はドタバタして憎めない三枚目のキャラクターだ。馬車と最初期の車が並列して使われているロンドンの町で、一際目立つ特殊メカを多用して世間を騒がせる、自称犯罪界のナポレオン、喝采願望と自己顕示欲の塊である。
 この特殊メカも宮崎駿監督独自の面白さを感じた。
 その行動力と発明力を活かしたほうがどう考えても大儲けできると思うのだが、そのあたりは突っ込んではいけない気がしてならない。
 負け続けで貧乏暮らしなのに、特殊メカの機材だけはしっかりと調達してくるあたりも、ご都合主義というより、そういうアニメだと思ってみたほうがいいと思うのである。
 モリアーティの部下、トッドとスマイリーは、海賊の一味という設定で登場する。職にあぶれてモリアーティの部下になった。背の低いトッドとひょろりと背の高いスマイリーはわかりやすい凸凹コンビで、ドジを踏んだり慌てたり、飛んだり跳ねたり、どんどんホームズに負け続けて貧乏になっていく……筆者としては一度くらい勝たせてあげたいと思ってしまうほど、愛嬌と味のある二人組である。最後までモリアーティについていくあたり、実は盗人生活を楽しんでいるのかもしれない。
 スコットランドヤードのレストレード警部は敏腕というより、こわもてと強烈な力押しのキャラクターだ。事件が起きるたびに、とりもなおさず突撃、目がくらむほどの塔の上だろうと、海上だろうとおかまいなしに空中ダイビングして、気球や特殊船に乗って逃走するモリアーティ教授を逮捕しようと躍起になる。このあたりはルパン三世に登場する銭形警部を彷彿とさせるキャラクターだ。逮捕だぁーと、叫びながら多数の部下たちを引き連れて突っ込んでいくのはお約束のパターン。また組み体操をしているのではないかと思えるような警察隊の追撃シーンも際立っていたと思える。
 ホームズが住むベーカー街B221番地の下宿管理人・ミセス・ハドソンは、登場したときには19歳の若さですでに未亡人になっている。おっとりしているかと思えば、ホームズよりも素早い身のこなしで疾走したり、一瞬の判断だけで的確な機転と行動力を垣間見せてくれる、いざというとき活躍するキャラクターだ。
 原作とは異なり若いだけでなく、とても美人で、気建が良く、暖かみを感じた。そして料理と掃除が得意。その魅力にはモリアーティ教授も一味のトッドもたじたじ。スマイリーにいたっては、いつもの気弱な一面ががらりと変わり、奮起触発されて部下と主の立場が逆転、モリアーティにですら命令口調でハドソン未亡人を気遣ったりする。
 魅力的というだけではなく、過去の設定も事件で活躍できるよう、飛行機乗り仲間の紅一点として活躍していたことになっている。
 主だった登場人物紹介のおしまいにひとつ。
 登場人物たちはみんななぜか犬の顔だ。猫は登場しても警察犬などは出てこないのだ。

 

『ちょっとした事件のあらすじ』
 全26話からなる作品群は、依頼人やモブキャラクター以外はほとんど同じメンバーで構成されている。

 1話・彼がうわさの名探偵
 プロトベンツに乗って帰路の途中、周囲を警戒しすぎて挙動不審気味な黒塗りの扉つき馬車が前方に立ちはだかり、ホームズの行く手の邪魔をする。ホームズが馬車の窓を覗いて確認できたのは、若い娘とその父親だった。港からロンドン行きの船にまでたどり着いた矢先、例の親子が馬車のタラップから降りてきていた。たまたま船に乗り合わせた医者のワトソンと知り合いになったホームズは世間話をしつつも、船上にいる親子の様子を盗み見る。その時、甲板で荷物運びが旅行用トランクを誤って不意に落してしまった。トランクの中から出てきた小箱を奪うように父親は引っ掴み、胸の懐に慌ててしまいこんだ。ホームズの鼻孔は、事件の匂いを嗅ぎ取っていた。

2話・悪の天才モリアーティ教授
 舞踏会を催していた銀行家サンプトンの屋敷からマザリンの宝冠が紛失する。連絡を受けて到着したレストレード警部は部屋の間取りを確認したが、宝冠があった部屋には犯人が逃走できそうなところはなかった。窓には鉄格子が填められて出入りはできない。舞踏会に出席していた紳士淑女は徹底的に調査を受けたが手掛かりは発見できず。部屋の鍵のありかはサンプトンと息子のザールしか知っている者はいないことから、ザールは疑われ、動顛して失踪する。ザールの婚約者ミス・シールズは、疑いを晴らすべくホームズに事件の真相を究明するよう依頼するのだった。

3話・小さなマーサの大事件!
 非常に精巧な贋金がロンドン市内に出回っていた。頭を抱えたレストレード警部だが犯人の手掛かりを掴むことができない。一方、新聞で贋金事件を知ったホームズの屋敷に、マーサという女児が一通の手紙を持って訪ねてくる。徹夜明けのホームズへの依頼は野良猫のミセス・ホリーを探してくれとのこと。ワトソンは本気で引き受けるのかというが、寝不足で混濁しつつあるホームズの着目眼はマーサの靴に付着していた泥から、歩いて三時間はかかるイーストエンドから来ていたことを推理していた。マーサの話を聞くと母親は早くに亡くなり父と子二人だけであったのに、前触れもなく外出したまま父親は帰っていないらしい。その父はプレス機の技師だという。まったく音沙汰がなかった父から初めて届いた手紙には、なぜか文字に小さな穴が開けられていた。マーサは日ごろ、父から何かあったらミセス・ホリーに相談しなさいといわれていたことを話す。この二つが結びついたとき、思わぬところから贋金事件の手掛かりが浮かび上がってきたのだ。

 全26話を記載しようと思ったが、長すぎるので割愛することにした。イギリス中を飛び回るホームズの活躍には多大な無茶があるが、理論的なものではなく飽くまで活劇だと思うべき、というのが筆者の見解である。

 筆者個人にとっての宮崎駿アニメの特徴を、本作品ホームズと照らし合わせて考えた。

1. ボーイ・ミーツ・ガールの描き方がうまいこと。
 今回はホームズが主役なので恋の話は依頼人などのサブキャラクターが行っている。恋愛関係にある登場人物たちは結婚できる年齢だ。映画館で視聴を経験しただろう諸人には一風変わった印象を与えるのではないだろうか。

2. 軍隊や警察の大隊が躍動感あふれる描き方をすること。
 スコットランドヤードの警官たちが突撃しまくる。銭形警部率いる警官隊よりさらにコミカルに、さらに派手に、さらに現実離れした動きで縦横に駆け巡る。

3. 軍事だけでなくメカそのものの愛着があり、うまく描けること。
 モリアーティ教授のメカはだんだんエスカレートして、最後のほうになると現代でもそんなメカは作れないとんでもメカまでもが登場する。

4. 空を飛ぶ表現力が高いこと。
 気球に飛行機だけでなく、人間もパラシュートなしで空中ダイビングさせる荒業の数々を繰り出す。宮崎駿と空の関係はとても大きく、夢を描きだす重要なシーンだと筆者は考えている。

5. 女性の描写が独特で魅力的なこと。
 ミセス・ハドソンはもちろん、登場するヒロインキャラは顔つきが犬なはずなのに十分魅力的に描かれていると筆者は感じた。名探偵ホームズ系のヒロインはあとの宮崎駿作品には出てこないタイプなので、新鮮さを感じる人もいるのではないだろうか。

6. 子どもたちが元気で動き回ること。
 これでもかというほど子供たちが元気で表情豊か。それが宮崎駿監督の特徴の一つだろう。子供達の集団がちゃんとホームズの手伝いをしたり、人質にされていた子どもが単独でも活躍したりするシーンがある。
 

 これらの特徴が魅力に直結している、というのが個人的な見解だ。スタジオジブリの名は不動のものになったと思えるが、それ以前の駿監督作品にスポットライトが当たることは少ない。さらには、未来少年コナンの話題が若干出ることはあっても、ホームズの話題はまず出てこないようだ。
 ジブリが好きだけれど、最近の作品はちょっと…という人には適したアニメではないだろうか。隠れた名作なのかもしれない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19

saitama さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イタリアTV局からの下請けだからか、日本人アニメーターの本気が凄い!

Wikiによれば、「イタリアの国営放送局イタリア放送協会(RAI)から日本の東京ムービー新社が下請けとして製作したアニメ」とのこと。

宮崎駿が事実上最後にTV作品監督を引き受けたアニメ(ただし6話分のみ)とのことだが、脚本も絵コンテんも演出も担当した3話小さなマーサの大事件は、まさしく宮崎アニメ。

宮崎駿以外の話数も、とにかく驚くのが背景の描写。とにかく細かい、かつ正確、デフォルメの塩梅が絶妙。建物のパースや、あらゆる背景の描写の細かさは、日本人アニメーターの本気が感じられる。いまのアニメ作品で、これほど背景描写が凄い作品は果たしてどれだけあるか…。年に数本もないかも…。

あと、カット割りというか、画作りが全然違う。立派な映画作品もびっくりなカット割りの素晴らしさ。昔の監督や絵コンテや脚本を書く人々は本当に多くの映画とかを観まくっていたのだろうな…。現代の紙芝居アニメには絶対ない。

しかも、これらは全部セル画なわけで…。エンディングを見ると、関わっているスタッフ数の少なさというか、昔は本当にこれだけの人数で作品つくりしていたのかと二度びっくり。

イタリアのテレビ局や子どもたちが夢中になれる作品を作り上げた日本人アニメーターたちは本当に素晴らしい。仕事にプライドを感じられる。もしTV版マクロスみたいな作画だったら、日本人アニメーターの評判はボロクソだったろうから…。自動車や家電製品だけじゃなく、こういうソフトウェアでも丁寧な仕事ぶりがいまの日本人の評判を作り上げたと思う。

正直、現在の日本のアニメーターたちはもっと昔のアニメを観て、先駆者たちのレベルの高さを目の当たりにした方が良いと思う。ただ、待遇は間違いなく今のほうが不遇なので、そこは今のアニメーターの苦労が忍ばれる。テレビ局や製作委員会やスポンサーはもっとアニメーターたちの待遇を憂慮すべきだろうと思う。

アニメーターたちにまともなギャラも支払えず、アニメとしての質も40年近く昔の作品の足元にも及ばないとか、恥ずかしい限りでしょう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

Robbie さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

優しい世界観のシャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズは中学生の時に傑作選で有名な話をかじった程度である。
そのためシャーロック・ホームズの大ファンという訳ではなくこの作風が大ファンに受けるのかは分からない。
しかし、1アニメ作品としての出来は優れていると思う。
登場人物は名探偵ホームズというタイトルなだけあってシャーロック・ホームズから名前を借りてる者が多数。
しかし、原作とは異なり皆優しい世界観に合ったギャグ調のキャラになっている。
さらにこの作品、推理ものなのに人が死なないし犯人も基本同じ人物。
これだけ聞くとつまらなそうに見えるがこれが不思議と面白いのだ。
因みに面白いと言っても推理ものとしての面白さではない。
まずは視覚的楽しさだろう。
1984年のTVアニメとは思えない位良く動く作画。
手抜きやミスも全く見受けられず常にクオリティーを維持している。
巨匠の宮崎駿氏も関わっているため彼の他の昨品に通ずる表現も多少見られる。
また、作画だけではなくコメディー調になったキャラやオリジナルキャラも魅力的。
キャラの行動やかけ合いが面白い。
非常に上手く個性付けが出来ていると思う。
音楽面も良好。
劇中BGMの担当は初代マクロスの羽田健太郎さん。
悪目立ちせず世界観や場面に合っていた。
声優陣も有名な方が地味に多いし演技力もしっかりとあったと思う。
内容は古い子供向けアニメのため基本ワンパターンであり1話完結だが各話のテンポが良く全く退屈しなかった。
それにギャグも狙い過ぎずさっぱりとしていたため気持ち良い。
ただ、最終回が他の回と同じような回だったためもう少し最終回らしさが欲しかったというのが正直なところ。
シャーロック・ホームズの大ファン以外には勧められる優れた昨品だった。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

66.3 9 探偵で恋愛なアニメランキング9位
CLAMP学園探偵団[クランプ](TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (39)
346人が棚に入れました
生徒会役員の優秀な少年らが探偵を結成し、学園内のトラブルを解決するというコメディ作品。 妹之山財閥が私財を投じて作った巨大学園都市「CLAMP学園」。その理事長の末息子である妹之山残率いる初等部学生会が、世のすべての女性の力となるため「CLAMP学園探偵団」を結成した―。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは良いショタ萌えアニメ

◆CLAMP初期の学園ものですが、キャラの魅力は流石!

本作の主人公は、日本有数の巨大学園都市、その名も“CLAMP学園”初等部に所属する学生会の3人の美男子たち。

(1) 妹之山残(いものやま・のこる) 初等部6年(学生会会長、学園創立者・妹之山財閥の御曹司)
(2) 鷹村蘇芳(たかむら・すおう) 初等部5年(学生会書記、武道の名門・鷹村家の一族)
(3) 伊集院玲(いじゅういん・あきら) 初等部4年生(学生会会計、その正体はネタバレレビューを読む

・・・と、こう書くと「ああ、典型的な少女向けアニメなのね。俺はパス。」と思われてしまいそうですが、そこはCLAMP原作、ちゃんと後から確りキャラ立ちしたダブル・ヒロインが登場してきます。

その名も・・・

(4) 大川詠心(おおかわ・うたこ) 幼等部会長、大川財閥の令嬢
(5) 梓夜凪砂(あずや・なぎさ) 幼等部、日本舞踊と雅楽の名手

・・・って、何で幼等部なんだよ!とツッコミが入りそうですが、そこはやはりCLAMP作品の常なのか、年齢差恋愛は常識というか、むしろ、ある程度の年齢差がないとCLAMP作品の少女たちは恋心が湧かない???
(※因みに、主人公の少年たちと同じ初等部の少女も何人も登場しますが、何故か全員シナリオの都合で適当に使い捨てにされるモブ扱いです)

・・・ということで、ショタ萌え作品に免疫がない人でも、割と気楽に見れる面白作ではないでしょうか?

ひとつ本作の難点をいえば、原作マンガおよび関連作品『20面相におねがい!!』に由来するらしい第19話までの展開はまずまず楽しめたものの、完全オリジナル展開となった第20~26話(最終回)がイマイチ面白くなかったことかな?
(※そのため、本作への個人評価は ☆ 3.6 に留まります)

やはり、いくらキャラクターが抜群に好印象のCLAMP原作でも、大川七瀬氏ご自身が書き下ろしたシナリオでないと、あの味はそうそう出ないということなのか??


◆制作情報
ネタバレレビューを読む


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
*付きは原作マンガにないオリジナル回

================ CLAMP学園探偵団 (1997年5-10月) ==============

 - - - OP「ピアニィ・ピンク」、ED「ようこそメタリック・パーティー」 - - - -
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 - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Gift」 - - - - - - - - - - -
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---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)7、☆(並回)19、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

90年代にはすでに存在した美少年探偵団!。

 スーパーな能力を持つ美少年小学生たちの探偵団!。現在の美少年探偵団よりある意味病膏肓に入る気がする…。小学生に短パン!と流石にわかっている感はあるが正直過剰にカッコつけ過ぎで、全体的にはコメディータッチである。


ルリルリなどでお馴染みの南さんが可愛い系ショタなのはええし、ラスボス的なキャラが石田さんというのはわかってる〜と言いたいけど、子供時代にチラッと見てな、なんじゃこりゃ?ってなった思い出を超えるものはあまりないかな。もっとショタコンに媚びた作品は欲しいが。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

千秋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

26話

小学生とは思えない大人びてイケメンな3人がとってもキュート。
2階から飛び降りすばやく忍者のように走ったり護身術、崖から落ちそうな大人の女性を一人で引き上げたり、イヤムリムリと笑いながら見てしまう。頭が切れて優しくて自由奔放な生徒会長くん。護衛役の高村君は冷静でクール。あきら君は温厚でペットのような可愛さ。どの子も魅力的。
たまに哀愁も漂わせる内容もありつつ、非現実的な所が笑えて面白いのです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

63.5 10 探偵で恋愛なアニメランキング10位
RD潜脳調査室 アールディー(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (274)
1691人が棚に入れました
2012年、フリーダイバーの波留真理は、建設中の人工島沖合で観測実験の最中、「海が燃える」現象に遭遇し、49年間も昏睡状態に陥った。2061年、長い眠りから覚醒した波留は81歳の老人となり、車椅子生活を送らざるを得なくなった。そんな中、波留は旧友・久島永一郎によって、メタリアル・ネットワーク(通称:メタル)の情報を調査する、電理研外部委託調査員に任命される。メタルは、安全で人々の欲望を満たす一方、現実世界(リアル)の世界に歪みが生じたからだ。こうして、波留は蒼井ミナモとバディ(英語で『相棒』の意)を組み、メタルとリアルの間で起きる事件や謎を追う事になる。
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

堅い雰囲気だけど、中身は温かないい話。

見終わった。落ち着いた感じで、好感。面白かったな。
この作品、日常のパートは「イヴの時間」が好きな人にお勧めかも。
堅い雰囲気ながら人情味あるエピソードが語られる。見せ方が控えめで品がある。
女の子のスカートの短さとムッチムチ感は徹底してるけど。男は痩せマッチョ。

ずっとIT関連なお話が続くのかと思ったら、自然環境の要素が入ってきた。海から始まった物語、そこに意味があったようで。

地球律。
災害をもたらすような気象変化は、地球が自らバランスを保とうとして自然の流れを巻き起こす、陰と陽のような影響で起こるのではないかという考え方。人間のもたらした人工的な自然への施術が、より大きなぶり返しを呼んでしまう、という。
怖いですね。実際ある気がする。

主な登場人物
ネタバレレビューを読む
次第にそれぞれの意外な面や、やはりな…とシミジミさせられる面など性格に説得力のあるエピソードが登場し、どんどん好きになってます。

ソウタとホロンさん、ホロンもどきの健闘シーンの作画がかっこいい。
ソウタ、面白かっこいい。
「精神統一の鍛錬には自信があります!」と明朗に言って、直後に女性のお色気?に仰け反ってしまう。(詳しくは見せないのが、この作品独特の紳士的なところ)
ネタバレレビューを読む はシティハンター過ぎるところもあるけどねっ!しかも ネタバレレビューを読む びっくらこいた…これも純愛…なのか。


ネタバレレビューを読む

ナイスガイ過ぎる久島博士からの最期の贈り物で、みなもちゃん、ハルさんとの歳の差が縮まったね。やったね。夢のようなラスト、二人には幸せになってほしかったので、おめでとう…。



ビーフストロガノフの隠し味に梅干し!へ〜、すごい。そんなん作ったことないけど…
ネタバレレビューを読む





以下初めの頃〜中盤までのレビュー


**********
おすすめレビューを読んで気になったので観ました。今12、3話辺りまで。堅い感じで面白いです。

爺さんが主人公。
頭脳は青年、潜ればマッチョ、陸に上がれば要介護白髪爺さん。
海洋調査の事故で少し寝て起きたら、浦島太郎状態になってしまった…ハル爺さん。
遥かに技術の進んだ「電脳の海」に潜脳捜査に入ることで、事故時の若々しい姿へと戻ることができる。
年の功を漂わせる(実際は歳をとってないわけだけど)ハルさん。案外モテモテ。元々、紳士な性分なんだろうね。変態の付かない正真・紳士です。
失った時間についてあまり深刻な様子は見せないけれど、この先、深い話が出てくるのかな?眠ったことですれ違ってしまった女性との話が切なかった。


男性も女性も、肉体描写の立体的なデッサンが巧い。
アニメのよくあるスレンダー体系が好きな人からみるとちょっとムチムチし過ぎかもしれないけど…。
何かこう、知性を感じさせる豊満かつ的確なデッサンの線質だけでなく、動きに重みがあるんだ。女性のお尻の重みとか、コダワリを感じる。もちろん男性の拳闘シーンも、軸と重みの遠心力?のあるような、観ていて気持ちいい動きだよ。


ミナモちゃんの役割
電脳化していない姿で自然体で物語と関わってくれるので、周囲との差異が視聴者に伝わり易い。慣れない電脳スーツでハルさんを迎えにヨタヨタ来た姿は、グッときちゃったよ…。
ミナモを見る時のハルさんの瞳が何とも言えない。慈愛というか…聖人的な。
対してミナモがハルさんを想う時のポッ…と赤らむ感じは、何というか清楚なのに煩悩を漂わせてますな。スカート、ギリギリだ!頭の上の大きなリボンが外れてる時の方が、かわいい。あのリボンはダサい。

ソウタとお父さんの、食をまじえた話も、よかったなぁ。
研究気質一本に走っていたお父さんが、家族の食卓に戻ってくれる様子が、じんわりといい話だった。無機質な情報が多いだけに、気持ちの動きを大事にしてくれる話が生きてくる。
ソウタ兄は ネタバレレビューを読むこのへんが何か士郎正宗だなぁ。オットナーっていうか、発想オッサンー。うん、士郎正宗って基本おっさんワールドかも。シティハンターと同列かも。


デンノーデンノー書いてみるが、攻殻でも出てくる「体の電脳化」というのが未だよくわからない。アンドロイドとかロボットとかとは別なんでしょ?肉体…神経の受送信面により利便性能を積んだ身体ってことかい。わからないけど。


しかしなんでオープニングはアングラテイストなんだろう。
♪国境は歴史の傷口で〜みえない薬をさがしてるー だっけな?
頭でグルグルまわるよ!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

人の心に深く深く潜ってゆく

記憶は青年、見た目はおじいさんという非常に珍しい境遇にあるハルという人物が主人公の作品です。

概要としては主にメタル(メタリアル・ネットワークという仮想現実)内で起きた様々な事件をダイバーと呼ばれる調査員が解決していくというものですが、同時にハルの再起、人間と人間、人間とテクノロジー、延いては人間とテクノロジーと地球の関係を壮大な視点から描く試みがなされています。

全体的に見ると派手な演出は極めて少なく、アクションシーンについても少なめで、あっても淡々と描かれる事が殆どなので、外へ向かうよりも、内へ内へと向かう印象を強く受けます。現実及びメタルにおける人物(知的存在)同士の対話が本作品の主役であり、最も重きが置かれている点であります。ほぼ全ての会話シーンは言葉のみならず、人物の表情、間の取り方からも感情を推し量る事が出来る程に極めて緻密に作られており、さらにメタル内のダイバーは人の思考や嗜好、思想や哲学など様々な場所に文字通り潜って行きます。

人によっては気になるであろう「精神的には青年の筈のハルが見た目の通りに老成しているのは何故なのか?」という疑問については、ハルの元来の知性に加え、老いた体に心が付いて行ったものと私は解釈しています。電脳の助けを借りている為とも考えられます。そんなハルおじいさんの青年の部分が垣間見える「無垢な言葉に傷つく人間もまた無垢なんです。」という台詞は非常に印象的でした。

正当に評価されていないと言われる事が多々ある本作ですが、それなりに原因はあります。第2話のにゃもの下着が見えるシーンと最終話のご褒美的な展開の二点がそれで、両者とも作品全体の価値を貶めるものではないのですが、前者は女性の視聴者に対する配慮が足りず、後者についてはSFとしての説明が皆無であり、またご褒美が無くても良いエンディングだったので、やや蛇足気味に見えてしまったという事でしょうか?(前者は結構あからさまな描写なので、あれで切る人がいたら勿体無い。)また私個人としては「RD潜脳調査室」というタイトルから刑事物の様な硬めの印象を受けてしまった為、最後まで違和感を拭い切れませんでした。

以上良い所も、残念な所もいくつか述べてしまいましたが、この作品の全体の価値と比べれば、欠点については些末なものと言い切ってしまっても良いと思います。テクノロジーと自然環境についての問題は、その恩恵にあずかっている全ての人間が責任を負うべき問題ですので、この様なアニメが貴重であるという事は言わずもがな、もっと増えて欲しいなぁと思う次第です。

余談になりますが、作中で描かれている情報の可視化という技術は限定的な用途ではあるものの、既に実用化されており、大学や企業のセキュリティに導入されているそうです。もしこの様な技術がさらに発展し、ネットワーク内の様々な情報を感覚として享受出来る様になり、本作品の15話「食」で描かれた様な弊害が生まれてくるとしたら、人のリアルに対する執着がますます薄らいでいってしまう気がします。「紅殻のパンドラ」でも拓美ちゃんが暇つぶしにぱりぱりやってた電脳ポテトチップがありましたが、この作品を視聴した後ではちょっとだけ危険な感じのモノである様に見えてしまいました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

81歳の老人ダイバーと、15歳の女子中学生がバディを組むって、それだけでもうドラマが生まれそうじゃない?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
制作に士郎正宗さんが関わっているということで、設定やら雰囲気は「攻殻機動隊」に近い部分があります。もっとも、続編ではなく、設定などを受け継いだ、「攻殻機動隊の先にあるかもしれない未来のひとつ」を描いている作品と言えるかもしれません。

私的に、「THE もっと評価されてほしい」作品。地味ながらも丁寧に作られた世界観にドラマ。心情を深く描く手腕。色々と考えさせられる作品です。(あにこれ基準で)75点は超えてほしいな~と思ってます。

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16
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