nyaro さんの感想・評価
3.4
エロは見た目じゃない。シチュエーションとキャラ造形だ!
全部見終わりました。僧侶枠でしかも中途半端な見せ方しかできないいつものアダルト完全版の販促みたいな内容でした。
ですが、やっぱりこれだけは言えると思います。「エロはシチュエーションとキャラだ」ということです。つまりエロは「物語性」だということです。いくら作画が上手くて美人でエロくても駄目です。エロは見た目もファクターではありますが、その優先順位は低いです。
その点で本作はシチュエーションとキャラ造形がなかなか秀逸だったと思います。一般誌でコミカライズするか小説にしてもなかなかいいのではないでしょうか。
(なお、「神狩り」などのハードSFで有名な山田正紀氏が「囮捜査官 北見志穂」というなかなかいいシチュエーションのおとり捜査ものを描いています。ドラマ化もされているようで。原作はエロかったです…結構)
作画もそれなりだったのではないでしょうか?
以下 初回レビューです。
「おとり捜査もの」のテンプレですが、キャラとシチュが秀逸。
本作の「潜入捜査官」はアダルトコンテンツでいえば「おとり捜査もの」でしょう。
変な言い方になるかもしれませんが「おとり捜査」というものをアダルトコンテンツのカテゴリーとして、無条件に受け入れられるなら非常にエロくて面白い話です。要するに「様式美」であることを理解した上で、楽しむ分野の作品です。
この「型」が分からない人には視聴はお勧めしません。というのは「おとり捜査もの」は「くノ一もの」や「女スパイもの」といったバリエーションの一つです。エロの相手が「敵」になることから拘束をともなう、拷問やレ〇プなど、かなり激しい行為になるのが特徴です。しかも、捕まる女性が強くて気が強いというのもポイントでしょう。その女性をいたぶるので、ある程度暴力的です。
その点を踏まえ、創作物と理解した上での感想です。
本作は典型的な「おとり捜査」もののテンプレですので、その点で普通に面白いです。1,2話目が身分のごまかし、3話目で監禁ときました。配信版ということでエロシーンは中途半端ですがシチュエーションが秀逸ですので、なかなかです…というよりも、本当にエロい話は直接描写ではないことがわかります。
そう…エロに大事なのはキャラ付けとシチュエーションです。本作はヒロインの性格が垣間見られて、エロにしてはなかなかキャラが立っている気がします。作画も悪くないです。
続きのレビューは書かないと思いますが、アダルトとしてはちゃんとエロくて、ちょっと面白い秀逸な作品ではないでしょうか。