折り紙で未来なTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の折り紙で未来な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月19日の時点で一番の折り紙で未来なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.8 1 折り紙で未来なアニメランキング1位
正解するカド(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (574)
2472人が棚に入れました
羽田空港上空に突如、正体不明の巨大な立方体が出現する。そこに出発予定だった飛行機が取り込まれてしまう。偶然その飛行機に乗りあわせていた外務省の外交官が、立方体の中でヤハクイザシュクナと呼ばれる正体不明の人?と出会い、日本政府と交渉をはじめるが、、、。

スタッフとして作家・野崎まど、アニメ演出家・村田和也、イラストレーター・有坂あこ、そして『楽園追放』のプロデューサーである野口光一の名前が並んでいる。

声優・キャラクター
三浦祥朗、寺島拓篤、M・A・O、斉藤壮馬、赤羽根健治、伊藤静、釘宮理恵、中博史、斎藤志郎、菊池正美、桐本拓哉、菅沼久義、阪口大助、後藤哲夫、小山剛志、半田裕典、甲斐田裕子、白石涼子
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

中盤までは秀作、終盤は駄作

最終話まで視聴。0話も視聴しました。

中盤までに大きく広げた風呂敷を一切畳むことなく、力ずくで回収した感じ・・・。

8話までは、確かに悪くなかった。
1クールの縛りのせいか、物語のスケール小さく感じられる点を除けば・・・。
(地球が対象の物語のはずが、バタついている科学者が日本人だけとか無理ありすぎでしょ?)

9話で{netabare}沙羅花も異方の存在だと{/netabare}明かされた辺りから雲行きが怪しくなってくる。

11話で{netabare}刑部鍍金が{/netabare}登場。しかし、限定配信の0話でしか登場していない{netabare}刑部鍍金を{/netabare}使うとかありなの?
0話未視聴の視聴者には、全く伝わらない気がする。

そして、開いた口が塞がらない12話。
{netabare}1.真道幸路朗と徭沙羅花の娘【ユキカ】がヤハクィザシュニナを圧倒する力の持ち主だという根拠は?
 もしかして『サイヤ人と地球人の遺伝子は相性が良い』みたいな話なの?
2.ユキカがヤハクィザシュニナを圧倒する力の持ち主ならば、真道幸路朗が死んでしまう意味は?{/netabare}

作画は良かったし、沙羅花は最後まで可愛かったし、品輪彼方もいいキャラだった。
「終わり良ければ・・・」の逆、「終わり悪ければ・・・」
終盤、この作品は一気に『駄作』という評価になってしまいました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 61
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

未知との遭遇

東映アニメーション制作。

羽田空港に突如現れた謎の構造物カド。
全長2kmの巨大な立方体、
人工物なのか自然現象なのか!?
人類と謎の存在との対話が始まろうとしている。

まさに未知との遭遇でしょう、
オーバーテクノロジーの壁に弾き返される人類。
万人向けではないものの、特定分野での秀作、
そんな良品になればと期待しています。

{netabare}カドから出現したザシュニナ、
彼は言った「世界を推進する」と。
人類に提示された無尽蔵のエネルギー・眠らない体。
彼から出される人類へ向けた究極の問いかけ、
これは人類の定義から外れた進化なのか逸脱なのか。{/netabare}

我々はその問いに正解出来るのでしょうか。
カドという爆弾が落ちた今、
常に思考する事を、試されています。

物語の最後の問いに興味は尽きない。
人類は果たして「正解」出来るのでしょうか。

8話視聴追記。
{netabare}全世界同時生中継、ザシュニナ緊急出演。
カド・ワム・サンサ、そして4つ目の異方。
不穏な予感、相対する外務省国際交渉官、
ヒロイン徭(つかい)の哲学も理解できる。{/netabare}
彼の提示が何なのか、実に楽しみだ。

最終話視聴追記。
{netabare}後半怒涛の急展開、
火の鳥でも始まったかの生命倫理観。
前半この作品の特有なロジックに、
魅了されていただけに着地は今一つでした。
人類こそが宇宙の特異点だったということ。
その人類を推進させたい。{/netabare}

つまりはそういうことでしょうか。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 57

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ジャンルは一応SFですかね?→最終話は不評(まあ、それももっともかと思います…)。

パニック映画とか怪獣映画みたいなテイストも感じますが。SFとしてのジャンルは「ファーストコンタクトもの」(古典SFでは鉄板のジャンル)ということでしょうね。

SFはわりと好きです。たぶん視聴継続になるでしょう。

漫画版もあるようですが、「最初からマルチメディア展開」みたいなもので原作扱いではないようですね。事実上オリジナルTVシリーズと考えて良さそうです。

シリーズ構成・脚本が野崎まどらしい。電撃大賞ってけっこう人材を輩出している偉大な新人賞ですね。

1辺の長さ約2kmの立方体が突然空から降ってきて、接触すると飲み込まれるらしい。かといって外部から衝撃を与えても容易に破壊できそうにない。怖いですね…。

品輪彼方さんが26歳で「品輪博士」って呼ばれていましたから、博士後期課程を満期修了する前に学位取った論文博士か、もしくは大学から飛び級で博士前期課程に進んで博士後期課程修了時に学位認定されたということですね。それはなかなか優秀だ…。

2017.4.18追記:
私がSFモノとして観るときの基準のひとつに「宇宙人(地球外生命体)」の容姿というのがあります。安易に人間に似せてしまう作品には多くを期待しませんが、本作品はこの基準はクリアしています。

ちなみに初代マクロスやハルヒもこの基準はクリアしていて、私の中ではSF作品扱いになっています。

2017.5.13追記:
6話まで視聴。ヤハクイ=ザシュニナって、「神聖四文字」のあのお方の同類で、進藤さんは「預言者」的なポジションなんですかね…。

2017.7.2追記:
最終話まで視聴終了。「神聖四文字」のあのお方相当は、意外なお方でした。中盤まで好評だった本作ですが、終盤は不評だったようです。まあ、みんなが期待したような終わり方ではなかったですよね。

終わり方としてはこれもありなんでしょうが、終わり方に向かうのであればそういう気配をもっと早めに出しておかないと皆、納得しないように思います。

キャラも良かっただけにもったいない感じでした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 57

62.0 2 折り紙で未来なアニメランキング2位
ユーレイデコ(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (81)
203人が棚に入れました
情報都市トムソーヤ島。ここの住人たちは視覚情報デバイス「デコ(デコレーションカスタマイザー)」を使い、超再現空間と呼ばれ る仮想空間と現実をリニアに行き来する生活を営んでいた。さらに「らぶ」と呼ばれる相互評価が数値的に可視化されており、バラン スのとれた価値観を保つことで平和な社会を形成している。多くのらぶを集めることでデコが拡張されることもあり、住人は多くのらぶ を集めるために日々奔走していた。そんな島では「怪人0」が引き起こしている、「0現象」と呼ばれるらぶ消失事件の噂が広がってい た。ある日、0現象に偶然巻き込まれてしまったことから「ユーレイ」と呼ばれる住人登録の無い、見えない存在になってしまった少女 ベリィ。彼女は天才的なハッカーでありユーレイのハックと出会い、怪人0と0現象の謎を突き止めるため、ハックが率いるユーレイ探 偵団に参加する。ユーレイとして舞い込む依頼を解決していくなかで、ベリィはトムソーヤ島に隠されたある真実に近づいていくことに なる。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

少し消化不良かなぁ…。

まず、ほんの少し敷居が高いポイントがあるかもしれない。

第一に見た目。
→サイバー空間が舞台装置となっているため、パンクとは言わないまでも、ヴィヴィットな見た目で演出してある。
これは、苦手な方もいるかもしれない・・・、と言うよりも、拒絶反応が出る一因となり得るでしょうねぇ。

第二に知識面として。
→第一のポイントと重なる、あるいは類似するかもしれないが、ネットについての関心、知識が多少なりとも必要かと。
でないと何をしているのか、どういう事になっているのか理解しづらいかもしれない。


幸い、私自身はここら辺の事は視聴の障害にはならなかったのだが、苦手な方はキツイだろうな、と推察します。


ま、設定面や舞台装置の面では特に視聴の障害とはならなかったとは言う物の、実は私の苦手なタイプのキャラクターがおりまして、その点については「慣れ」でカバーしたと言う事実も申し添えておきましょうかw。


もろもろ考えますと、
ちょっとクセを感じる作品と言ってもいいかもしれないですね。


物語自体は、こと最近のネット時代、サイバーな時代となっては、それほど目新しさは感じませんでしたね。
類似のテーマで作り出された映像作品はアニメに限らず、いくつか思いつきそうです。

個人的には、4話くらいまでは、視聴中止も頭のなかで検討していました。
なかなかにストーリーの「流れ」が見えてきませんで、少々、辛かったです。
それが、変化し始めたのが、4話あたりだったでしょうか。
そこら辺から、少し先への興味が湧いてきた気がしています。


ただ、やはり驚きをもつほどの展開と言う印象は持ちませんでした。
これは、この辺のテーマを内包した作品を見てきた場数も影響しているかもしれません。
この作品が、こういったタイプの作品としての初見だったなら、もう少し新鮮な目でみられたかも、とは思ったりもします。


私的には、
途中の予測としてワールド・イン・ワールドが何重かに入れ子になっていたりするのかも・・・とも思っていたのですが、そこまでひねってはありませんでした。
リアル⇒サイバー空間と思っていたら『真のリアル⇒リアル(と思っていたサイバー空間)⇒サイバー空間』みたいなパターンです。
が、違っていました。
ああ、これは、余談ですw。

ただ、レビュータイトルにも書きましたが、畳み方が少し雑でしたかね。
あるいは、私が予想したように、あるいはほかの手段で、もう少し捻れたかも、と思いましたね。

この辺が物足りない印象でした。
また、ボーイミーツガール的な見せ方も中途半端で弱かったですね。
ラストでああいうシーンを入れるなら、もう少し、友情や仲間以上の感情をほのめかしても良かったのかなぁ、とも思いました。
もっとも、それが狙ったポイントではなかったのかもしれませんが…。


そして、個人的にはキャラも全体的に魅力不足、パワー不足と言う感想でした。(要は気に入ったキャラがいなかったということですねw。)


キャラ名を聞いているうちに、何故か、世界名作劇場の「トム・ソーヤーの冒険」を思い出しました。
昔は、よく再放送で学校へ行く前の時間帯にやっていたのを覚えています。
そして、OP曲「誰よりも遠くへ」あれは名曲だと思います。
久しぶりに、某ようつべで探して聞いちゃいました。
ジェンダーフリーの時代にこんなことを言っては何ですが、「男の子ごころ」をくすぐる歌です。
もちろん、女子も可な事は言うまでもありませんが、あくまでも、私(男性)の子供時代を思い出しての所感です、悪しからず。

これを久しぶりに思い出したのは割と収穫だったかなw。



あ~、一応、良いところも言っておくとすると・・・。
作品中に内包されているテーマは多彩だったかもしれません。
家族の問題、ネットリテラシー。
昨今、取り上げられることの多いネット上の問題、課題。
真実を見抜くとは、どういうことか。
環境問題、大多数がごく少数を叩く(八つ当たり、理不尽なケース)、ネット依存、いいね依存・・・etc/
じっくりと、考えて観るともっとあった気がするなぁ。


もっとも、詰め込み過ぎって事もあるのかな~、一つ一つの濃度や密度は薄いので、気づかない方もおられるかもしれませんね。
作品自体も、そこにスポットを当てた、説教臭いつくりにはなっていませんしね。


面白いかと言われると・・・、どうだったかなぁ、という思いも多少あるのですが、クセを除けばフツーに多彩なテーマを内包した作品でエンタメ性もそこそこある、と評価できるのかも。

ここら辺は、ご自分の目でご確認くださいませ。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

構造主義と情報化の中で大事なのは、仲間と体験と家族と自分を信じること。

 23年7月に再視聴3回目か4回目だと思います。23年4月までに書いたリアルタイムと追記のレビューをまとめています。ほぼ主旨は変えていません。評価は4.6を5にしました。


 テーマ性のあるアニメのいいところは、興味が尽きないという点もありますが、引用元や難解な思想をかみ砕いてエンタメの形で見せてくれることです。
 エンタメという表皮がかぶさるので、直接見えないため食べる時に中身を口の中で咀嚼し、味わないと何が入っているのかわからないという難点もありますが、本作はかなり上手く料理しているのではないでしょうか?

 本作、大きなフレームで言えば、構造主義の奴隷問題ですね。要するに自分自身というものは生物、社会、言葉、情報、その他さまざまな自分を取り巻く、事象によって外部的に規定されている。その制約からは逃れられず、自分の考えや欲望などは無いという話です。
 そこに対する答えが、ならば、大切なのは実体験と仲間であり家族の記憶である、という事なんでしょう。「DO IT YOURSELF」「スーパーカブ」がまさにこういう話だったと思います。

 初めはパノプティコンのようなフーコー的な世界観も考えたのですが、それはちょっと考えすぎなのかもしれません。が、島が円形で上から監視される形で監獄を連想させます。

 または、もう少し視座を落としても、情報ネットワークに支配された人間の生活もまた、逃れようがない未来という視点もあったと思います。むしろ、最終話まではこちらの話がメインだったと思います。

 オーウェルの「1984」のような監視社会におけるデオドランドされた社会という問題がありました。正義の定義の画一化は思想統制そのものです。社会は骨抜きにされ、表層だけは平和な社会ができる。「リコリスリコイル」「サイコパス」でも扱っていたテーマです。

 情報の真偽の問題があります。これは情報に踊らされるという面もありますが、流通される情報量によって、無いものが実在化する、という点も描いていました。ユーレイデコのユーレイの部分。つまり、情報的に認知されない存在は実在しない。ゆえに情報がないものは排除する。
 ただ、ネガティブな事だけでは無かったですね。なぜウワサを信じるのか?好奇心ですね。好奇心が行動につながりました。
 
 もちろん「攻殻機動隊」や「シリアルエクスペリメントレイン」「電脳コイル」などの後継としての役割もあるでしょうが、ゼロ現象は集合的無意識のようなものではなかったので、サイバーパンクとしての問題提起は薄かった気がします。


 デコの存在は、自分が見たいものだけみる。自分を見られたいように見せる。そして、社会が見せるべきものだけ見せる。ラブポイントは承認欲求であり、価値観の統一化です。評価=経済でした。
 これはSNSのいいねはコカインよりも人を中毒にさせる問題とも関連しそうです。ここから言えるのは、自分を信じること。自分の価値観を持つことでしょう。

 本作で気になるのは、マークトゥエインという「作者」とトムソーヤという「作品」の関係。そして「ハックルベリー=フィン」という「登場人物」の関係ですね。
 ハックルベリーは経済社会、労働社会に嫌気がさして死を偽装して逃亡します。どこまでメッセージを込めたのかは制作者に聞かないとわかりませんが、アナロジーを考えると面白いネーミングです。ただ、これはまあアナロジーというほどでもないかなあ。冒険にひっかけているだけかも。


 で、これだけ詰め込まれているのに、話は面白いんですよね。1回目はちょっとハックの独特な言葉がひっかかりましたが慣れると気になりません。これは、言語によってハックの自由さ、無垢さを象徴しており、ラストにつながってくるのでしょう。

 それとデコが壊れて=視点が自由になる。また、情報から消えることでユーレーになる。そしてどんどん広がっていくベリーの世界。この展開がストーリーの面白さにつながっていました。

 作画は良いですね。キャラは独特ですが、この話は萌えではちょっと伝えきれない気もします。その一方でもし「リコリスリコイル」のキャラデザでやってればという気もします。そこで損している感はありました。

 音楽。いいですね。OPEDとも毎回ほぼとばさなかったです。途中のBGMも楽器が少なめのピュアな音だったのが、雰囲気を盛り上げました。

 トータルでテーマとして情報化社会、ポスト構造主義の中で生きる視点を与えてくれて、非常に良い出来だったと思います。
 そして、SFとして設定も話もよくできていました。種まきも伏線回収も展開も良質だったと思います。
 キャラも必要十分な配置を無理なく使い切っており、また、キャラ造形も上手いかったと思います。

 サイエンスサル。いいですね。「平家物語」「映像研には手を出すな!」などTVは絶好調です。こういうのを作りたいという想いが感じられます。

 本作は見れば見るほど面白くなる、不思議なアニメです。最近上で上げたように同じようなテーマの話が増えている気がします。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

目に映る虚構と心に映る真実

【紹介】
「情報化社会の歪に疑問を投げかける」メッセージ性全振りな作品で、メッセージのいくつかには共感しました!
VTUBERにメタバース、ARにVR、そのうちこんな風に仮想空間と現実が融合した世界で生活する日が来るのかも?

【感想】
こういうものを作りたいっていう意思とオリジナリティが感じられていい作品だと思いますし、面白かったです!
面白かったけど、なんか好きになれなかった

意識高い系のデザインやキャラクターは尖っていて個性的だけど、狙いすぎかも、わたしには良さが分からなかったです
それから「ラブい」「ゲジゲジ」とかバズらせようとしてるようなオリジナルワード連呼もニガテ
流行語ってみんなが使っていればエモいけど、みんなが使わないキャッチーなワード連呼してる人を見てるといたたまれない気持ちになります
それを意識高い系な雰囲気で堂々とされると、うーん・・・?って微妙な気持ちに
そういった意識高い系な作りとなんかずれてる感じが好きになれないとこかなー?

{netabare}
作者の伝えたいメッセージ伝えることには成功してるけど、伝えることに一生懸命でシナリオが犠牲になってる気がします
ベリィやハック達の生き方を中心にした話じゃなくて、伝えたいメッセージにキャラクターを登場させているだけな感じで物語の軸がないように思います

それから世界観の設定も不思議なことが多くて、これだけ情報化社会が発達しているのにどうして人が手動で管理してるの?とか(国中??都市???に流れる情報を全部人が管理って、何人必要なの?)大事な情報を管理しているところに簡単に侵入できてしまうセキュリティとか
すごいのかすごくないのかよくわからないです
たぶん有害な情報かどうかなんて今でもAIが識別して管理できると思うの
{/netabare}
【シナリオ】{netabare}
大量の情報の中から取り入れる情報を取捨選択できる世の中ですが、情報を取捨選択している気になっているけど実は与える情報を管理されている嘘で塗り固められた世界
現実世界でもそういうところはあるけど、それが行き過ぎた世界がユーレイデコの世界観

みんな自分が知りたい情報、見たい情報、楽しみたいコンテンツを自分で選んで自分で判断している「気になっている」けど
その自分で選択して手に入れた情報はホントウに真実?
それは管理者によって都合の悪い情報は削除され、都合の良い偽情報によって塗り替えられた虚構・・・
ただの文章や映像ならいいけど、それが視覚や聴覚まで塗り替えられるようになったら、人は真実に気づけるのでしょうか?

「ラヴ」がないと楽しい生活はできない、なりたい自分になるにも、見たいものを見るにも「ラヴ」が必要
このラヴは多くのSNSにある「いいね」と同じ、あにこれにもありますよね

この「いいね」を集めないと生活できない世界の歪な姿を描くことで、いいねを集めるために何でもする世の中への疑問を投げかけているみたい
わたしも同感です、人からいいねをもらうこと、人から評価されることを最優先にしていくと、大事なことを見失う気がして
本当に魅力的なものは、他人の評価を気にせず、自分が一番いいと思ったものを見せることじゃないでしょうか?
それは多くの人には受け入れられないものかもしれないけど、誰か一人から「最高!!!」って言ってもらえるものになるかも?

こんな風に情報化社会のいろいろな「変なこと」を痛烈に風刺しながら「忘れちゃいけない大事なこと」をメッセージとして発信しているみたいで
いい作品だと思います
{/netabare}
【例えばこんなメッセージが込められていました】{netabare}
・真実でも有害になりそうな情報は検閲して削除してしまう世の中は正しいの?
・情報を削除されるとすぐに忘れてしまうくらい人間の記憶は曖昧、でも大事なことは絶対忘れない
・目の前に実物があるのに、登録されてないor身分が証明されてないと信じてもらえない、見えてるのに見えなくなることの奇妙さ
・目で見たわけじゃないのに、誰でも編集できるwikiをホントウだと信じて疑わないこと
・ネットにあふれる嘘の情報、真実がどうかよりも書いたもの、騒いだものがち、声の大きな意見が正義という歪んだ世論
・人は真実でも嘘でもないただのうわさを信じるのか?誰からなのかわからない噂を伝言ゲームみたいに人から人へ伝えていく謎のシステム
・悲しみは一人でも十分に味わうことができるけど、喜びは誰かに手伝ってもらわないといけない

シナリオ書いた人の伝えたいことはなんとなくわかって、共感ポイントが多いアニメでした

{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14
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